JPH11199838A - 偏光板粘着シートの製造方法 - Google Patents

偏光板粘着シートの製造方法

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JPH11199838A
JPH11199838A JP321998A JP321998A JPH11199838A JP H11199838 A JPH11199838 A JP H11199838A JP 321998 A JP321998 A JP 321998A JP 321998 A JP321998 A JP 321998A JP H11199838 A JPH11199838 A JP H11199838A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
polarizing plate
adhesive layer
tacky adhesive
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Pending
Application number
JP321998A
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English (en)
Inventor
Takahiko Sawada
貴彦 澤田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温あるいは高温高湿の環境下でも粘着剤層
に発泡が生ずることなく、また、偏光板と粘着剤層とが
剥離することもない耐久性に優れた偏光板粘着シートの
製造方法を提供する。 【解決手段】 イソシアネート系架橋剤を加えたアクリ
ル系粘着剤を離型フィルムに塗布乾燥して形成した粘着
剤層を、トリアセチルセルロースを保護フィルムとして
用いた偏光板に貼り合わせる偏光板粘着シートの製造方
法において、貼り合わせ時の温度を50〜70℃とし、
貼り合わせた後40〜50℃で1〜24時間養生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶セルに貼り合
わせ、表示装置として使用される偏光板粘着シートの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示ディスプレイは車内や屋
外での使用機会が増えてきており、使用環境の多様化が
進んでいる。それに伴い液晶セルに貼り付けた偏光板粘
着シートには、高温あるいは高温高湿の環境下でも粘着
剤層に発泡が生じたり、偏光板と粘着剤層とが剥離する
ことのない耐久性が要求される。従来より、偏光板粘着
シートの耐久性を向上させる手段として、偏光板基材に
下塗剤を塗布する方法、偏光板の保護層であるトリアセ
チルセルロースに代わりウレタン系樹脂を用いることな
どが提案されている。
【0003】しかし、下塗剤を塗布する方法によると、
偏光板基材と粘着剤層との密着力は確かに向上するが、
新たな発泡原因となる問題があり、また、ウレタン系樹
脂を用いても耐久性の向上は殆ど見られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解消し、高温あるいは高温高湿の環境下でも粘着
剤層に発泡が生ずることなく、また、偏光板と粘着剤層
とが剥離することのない耐久性に優れた偏光板粘着シー
トの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光板粘着シー
トの製造方法は、イソシアネート系架橋剤を加えたアク
リル系粘着剤を離型フィルムに塗布乾燥して形成した粘
着剤層を、トリアセチルセルロースを保護フィルムとし
て用いた偏光板に貼り合わせる偏光板粘着シートの製造
方法において、貼り合わせ時の温度を50〜70℃と
し、貼り合わせた後40〜50℃で1〜24時間養生す
ることを特徴とする。
【0006】アクリル系粘着剤に添加するイソシアネー
ト系架橋剤は2官能基以上を有するものであればよく、
脂肪族、芳香族のいずれにも限定されないが、例えば、
トルイジンイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、これらイソシアネートのトリメチロールプロパ
ン付加体などが挙げられる。
【0007】アクリル系粘着剤は(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルを主成分とし、これに極性基含有モノマ
ー成分を共重合したアクリル系ポリマーを用いた粘着剤
からなる。上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは
アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキル
エステルであって、特に限定はされないが、例えば、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプ
ロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アク
リル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メ
タ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシエチルなどが挙げられる。
【0008】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
と共重合する極性基含有モノマーとしては、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マ
レイン酸、フマル酸等のカルボキシル基含有モノマー;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン
(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)ア
クリレートなどの水酸基含有モノマーなどが挙げられ
る。
【0009】上記極性基含有モノマーは架橋剤を用いて
アクリル系ポリマーを架橋する際の架橋点として作用す
る。極性基含有モノマーの配合量は、アクリル系ポリマ
ーを構成する全モノマーに対し0.05〜10重量%程
度が好ましい。
【0010】アクリル系ポリマーを架橋する架橋剤は上
記イソシアネート系架橋剤以外のものを併用してもよ
く、その種類は特に限定されないが、例えば、脂肪族系
ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、芳香族系
トリイソシアネート等のポリイソシアネート化合物;ブ
チルエーテル化スチロールメラミン、トリメチロールメ
ラミン等のメラミン系化合物;ポリエチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン等のグリコール化合物;ヘ
キサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン等のポリ
アミン系化合物;その他フェノール樹脂系化合物;エポ
キシ樹脂系化合物;尿素樹脂系化合物;ポリアルデヒド
系化合物などが用いられる。上記架橋剤の配合量は、ア
クリル系ポリマー100重量部に対して0.3〜10重
量部程度が好ましい。
【0011】上記アクリル系粘着剤の有機溶剤溶液を離
型フィルム面に塗布し、溶剤を蒸発させて形成した粘着
剤層を偏光板に貼り合わせて偏光板粘着シートとする。
離型フィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレ
ートフィルムにシリコーン離型剤が塗布されたものが好
適である。
【0012】本発明で用いられる偏光板は、偏光子であ
るポリビニルアルコールフィルムの両面に保護フィルム
としてトリアセチルセルロースが被覆されたものであ
る。
【0013】本発明では離型フィルム面の粘着剤層と偏
光板とを50〜70℃の温度として貼り合わせる。この
温度が50℃未満であると偏光板に対する粘着剤層の密
着性が従来よりも殆ど向上しない。又、70℃を超える
と偏光板がカールしたり、偏光板の光学品質の低下が問
題となる。従って、上記の温度範囲に限定される。
【0014】上記温度への加熱方法は、貼り合わせ位置
で加熱ロールと接触させる方法、または貼り合わせ前に
熱風を吹き付けて加熱する方法など、いずれでも採用可
能である。
【0015】又、本発明では粘着剤層と偏光板とを貼り
合わせたものを40〜50℃で1〜24時間養生する。
これは偏光板にカールや品質の低下を招くことなく、偏
光板に対する粘着剤層の密着性を充分に発揮させるため
である。上記温度が40℃未満であると偏光板と粘着剤
層との密着性が不充分となり、50℃を超えると偏光板
のカールや光学品質の低下を生じることがある。
【0016】上述のとおり粘着剤層と偏光板とを50〜
70℃の温度で貼り合わせ、且つ、貼り合わせ後で40
〜50℃に1〜24時間養生することにより偏光板と粘
着剤層との密着性が向上する理由として、硬化前の粘着
剤が適度に加熱されることにより偏光板表面の凹凸への
追従性がよくなること、及びイソシアネート架橋剤が粘
着剤に優先的に消費される以前に偏光板のトリアセチル
セルロース表面の水酸基と化学結合を生成するためと考
えられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明す
る。
【実施例】アクリル系粘着剤の調整 アクリル酸n−ブチル94.8重量部、アクリル酸5重
量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート0.2重量
部を過酸化ベンゾイル0.3重量部の存在下、酢酸エチ
ルを溶媒として用いて共重合し、重量平均分子量(M
w)100万、重量平均分子量と数平均分子量(Mn)
の比(Mw/Mn)が4.9であるアクリル系ポリマー
の酢酸エチル溶液を得た。得られた上記アクリル系ポリ
マーの酢酸エチル溶液にトルエンを加えて18重量%の
トルエン溶液とし、更にイソシアネート架橋剤(日本ポ
リウレタン社製,商品名「コロネートL」)2.0重量
部を加えてアクリル系粘着剤を得た。
【0018】偏光板 市販の偏光板(サンリッツ社製,品番「LLC2−95
18RE」)を用いた。
【0019】上記粘着剤をシリコーン離型処理されたポ
リエチレンテレフタレートフィルム(厚み38μm)の
離型面に塗布し、100℃前後で乾燥して厚みが25μ
mの粘着剤層を有する粘着シートを作製した。
【0020】(実施例1、2、比較例1〜3)表1に示
した貼合せ温度で粘着シートの粘着剤層を偏光板に2k
g/cm2 のラミネート圧で貼り合わせて偏光板粘着シ
ートを得た。貼り合わせた後、表1に示した温度と時間
で養生を行った。
【0021】評価試験 上記偏光板粘着シートを、偏光板のZ軸が切断線と45
度の角度となるように150mm×75mmの長方形に
切断し、粘着剤層からポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを剥がして該粘着剤層をガラス板に3kg/cm2
のラミネート圧で貼り合わせた。この状態で50℃、5
kg/cm2 で10分間オートクレーブ処理した後、9
5℃、及び60℃で95%RHの高温及び高温高湿条件
下で剥離の発生と外観の変化を目視で観察した。その結
果を表1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】粘着剤層と偏光板とを50〜70℃の温
度条件で貼り合わせ、且つ、貼り合わせ後に40〜50
℃で1〜24時間養生することにより、偏光板と粘着剤
層との密着性が従来よりも向上する。また、得られる偏
光板粘着シートは高温あるいは高温高湿の環境下でも粘
着剤層に発泡が生ずることなく、偏光板と粘着剤層とが
剥離することのない耐久性に優れたものであるから、厳
しい条件下で使用される液晶表示装置等に好適に用いる
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネート系架橋剤を加えたアクリ
    ル系粘着剤を離型フィルムに塗布乾燥して形成した粘着
    剤層を、トリアセチルセルロースを保護フィルムとして
    用いた偏光板に貼り合わせる偏光板粘着シートの製造方
    法において、貼り合わせ時の温度を50〜70℃とし、
    貼り合わせた後40〜50℃で1〜24時間養生するこ
    とを特徴とする偏光板粘着シートの製造方法。
JP321998A 1998-01-09 1998-01-09 偏光板粘着シートの製造方法 Pending JPH11199838A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002030264A (ja) * 2000-07-18 2002-01-31 Lintec Corp 粘着剤組成物及びそれを用いた粘着性光学部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002030264A (ja) * 2000-07-18 2002-01-31 Lintec Corp 粘着剤組成物及びそれを用いた粘着性光学部材

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