JP2002029783A - 表面改質ガラス及びその製造方法 - Google Patents

表面改質ガラス及びその製造方法

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JP2002029783A
JP2002029783A JP2000213867A JP2000213867A JP2002029783A JP 2002029783 A JP2002029783 A JP 2002029783A JP 2000213867 A JP2000213867 A JP 2000213867A JP 2000213867 A JP2000213867 A JP 2000213867A JP 2002029783 A JP2002029783 A JP 2002029783A
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Satoko Sugawara
聡子 菅原
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた水滴滑落性能を保持しながら、高い耐
久性も有する表面改質ガラス及びその製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 加水分解性基を含有するポリジメチルシ
ルセスキオキサンの加水分解生成物と、加水分解性基を
含有するポリジメチルシロキサンの加水分解生成物とを
含む混合物を、ガラス表面に被覆して表面改質層を形成
して成る。上記混合物を溶剤に溶かして混合溶液とし、
該混合溶液をガラスの表面に塗布し乾燥して表面改質層
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面改質ガラス及
びその製造方法に係り、更に詳細には、車両用、船舶用
又は航空機用などのウィンドウガラスやミラーなどの水
滴滑落性に優れた表面改質ガラス及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、基材表面への付着水滴の除去
を目的として基材表面の撥水性を高めることが盛んに行
われており、その代表例としては撥水ガラスなどの開発
を挙げることができる。基材の撥水性を向上させるた
め、接触角を高く誘導する化合物としてフルオロアルキ
ル基含有化合物やジメチルシロキサン等の化合物に代表
される疎水性化合物を基材表面に塗布する試みがなされ
ている。例えば、特開昭58−122979号公報、特
開昭58−129082号公報、特開昭58−1429
58号公報、特開昭58−147483号公報、特開昭
58−172242号公報、特開昭58−172244
号公報、特開昭58−172245号公報、特開昭58
−172246号公報、特開昭58−190840号公
報及び特開昭58−223634号公報には、ガラスな
どの素材上にポリフルオロアルキル基を含有する有機ケ
イ素化合物による処理を施し、高い撥水性を付与された
処理基板が各種開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフルオロアルキル基含有有機化合物での処理
では、フッ素原子導入により表面エネルギーが小さくな
って、表面の撥水性は向上するものの、その水滴は滑落
しがたく、水滴が微小な場合や基材の傾きが小さい場
合、また風の抗力が小さい場合には多くの水滴が残って
しまうという課題があった。これは水滴とフルオロアル
キル基含有有機化合物の間に相互作用が強く働くためと
考えられる。
【0004】一方、ジメチルシロキサン等の化合物を基
板に塗布すると、優れた水滴滑落性が得られるが、単に
塗布しただけでは基材表面との結合力が弱く、撥水性及
び水滴滑落性を長期にわたり維持することは困難であっ
た。ジメチルシロキサンの化合物に加水分解性の官能基
を付加し結合性を持たせることによって耐久性向上を狙
った試みもある。例えば、特開平11−61109号公
報、特開平11−116809号公報、特開平9−40
910号公報や特開平8−209118号公報等に開示
されている。しかし、このような方法によっても基板と
の反応性が低いなどの理由により、十分に耐久性を向上
させることができないという課題があり、従来技術で
は、ジメチルシロキサン化合物を利用することによっ
て、水滴滑落性を高くすることはできたものの、耐久性
との両立という点では不十分であった。
【0005】本発明は、このような従来技術の有する課
題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、優れた水滴滑落性能を保持しながら、高い耐久性も
有する表面改質ガラス及びその製造方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく、鋭意検討を行った結果、表面改質層として
加水分解性基を含有するポリジメチルシルセスキオキサ
ンと加水分解性基を含有するポリジメチルシロキサンの
混合物から成る層をガラス上に形成することにより、本
発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明の表面改質ガラスは、ポリジ
メチルシルセスキオキサンの加水分解生成物とポリジメ
チルシロキサンの加水分解生成物とを含む混合物を、ガ
ラス表面に被覆して表面改質層を形成して成る表面改質
ガラスであって、上記ポリジメチルシルセスキオキサン
の加水分解生成物は、次式(1)
【化3】 (式中のAは、−OH、−OCH、−OC、−
OC、−Cl、−CH、−C、−C
、−C、−C11、及び−C から
成る群より選ばれた少なくとも1種の加水分解性基又は
アルキル基を示し、nは、100以下の整数を示す)で
表され、かつ、上記ポリジメチルシルセスキオキサンの
加水分解生成物には、少なくとも上記加水分解性基を1
つ含み、上記ポリジメチルシロキサンの加水分解生成物
は、次式(2)
【化4】 (式中のBは、−OH、−OCH、−OC、−
OC、−RSi(R(OH)3−a、−
Si(R(OCH3−a、−RSi
(R(OC3−a、−RSi(R
(OC −a、−RSi(R(C
l)3−aの加水分解性基、炭素数が1〜18の1価の
炭化水素基、及び−R−C2b+1で表されるフ
ルオロアルキル基から成る群より選ばれた少なくとも1
種の官能基を示し、Rは、炭素数が2〜6の2価の炭
化水素を示し、Rは、炭素数が1〜3の1価の炭化水
素を示し、aは、0〜2、bは、1〜8の整数を示し、
mは、5〜200の整数を示す)で表され、かつ、上記
ポリジメチルシロキサンの加水分解生成物には、少なく
とも上記加水分解性基を1つ含むことを特徴とする。
【0008】また、本発明の表面改質ガラスの他の好適
形態は、上記表面改質層とガラスとの間に、シリカ層が
形成されていることを特徴とする。
【0009】また、本発明の表面改質ガラスの製造方法
は、表面改質ガラスを製造するに当たり、上記混合物を
溶剤に溶かして混合溶液とし、該混合溶液をガラスの表
面に塗布し乾燥して表面改質層を形成することを特徴と
する。
【0010】また、本発明の表面改質ガラスの製造方法
の他の好適形態は、Si(D)及び/又はRSi
(D)(Dは、−OCH、−OC、−OC
及び−NCOから成る群より選ばれた少なくとも1
種の官能基を示し、Rは、炭素数1〜3の1価の炭化
水素基を示す)を含有するシリカ溶液をガラス上に塗布
乾燥し、上記シリカ層を形成した後、上記混合溶液を、
上記シリカ層の上に更に塗布し、乾燥して表面改質層を
積層することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表面改質ガラスに
ついて、詳細に説明する。本発明の表面改質ガラスは、
ポリジメチルシルセスキオキサンの加水分解生成物と、
ポリジメチルシロキサンの加水分解生成物とを含む混合
物を、ガラス基板表面に表面改質層を被覆して成る。
【0012】上記ポリジメチルシルセスキオキサンの加
水分解生成物は、次式(1)
【0013】
【化5】
【0014】(式中のAは、−OH、−OCH、−O
、−OC、−Cl、−CH、−C
、−C、−C、−C11、及び−C
から成る群より選ばれた少なくとも1種の加水
分解性基又はアルキル基を示し、nは、100以下の整
数を示す)で表され、上記ポリジメチルシロキサンの加
水分解生成物は、次式(2)
【0015】
【化6】
【0016】(式中のBは、−OH、−OCH、−O
、−OC、−RSi(R(O
H)3−a、−RSi(R(OC
3−a、−RSi(R(OC
3−a、−RSi(R(OC −a
−RSi(R(Cl)3−aの加水分解性基、
炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、及び−R−C
2b+1で表されるフルオロアルキル基から成る群
より選ばれた少なくとも1種の官能基を示し、また、R
は、炭素数が2〜6の2価の炭化水素を示し、R
は、炭素数が1〜3の1価の炭化水素を示し、aは、
0〜2、bは、1〜8の整数を示し、mは、5〜200
の整数を示す)で表される。
【0017】上記ポリジメチルシルセスキオキサンの加
水分解生成物は、主に皮膜の耐久性を得るために用いら
れ、また上記ポリジメチルシロキサンの加水分解生成物
は、主に水滴滑落性能を十分に発現させるために用いら
れる。上記式(1)において、式中のAは、−OH、−
OCH、−OC、−OC、−Cl、−C
、−C、−C、−C、−C
11又は−C13及びこれらの任意の組み合わせに
係る官能基であって、互いに独立に選択できる。上記A
の少なくとも1つは、加水分解性基の必要があり、これ
によって基板ガラス上のSi−OH、上記ポリジメチル
シロキサンに含まれる加水分解性基や他の上記ポリジメ
チルシルセスキオキサンに含まれる加水分解性基と反応
してSi−O−Siが形成され、強固な皮膜となる。ま
た、上記nは100以下のものを用いるのがよく、これ
よりも大きいと水滴滑落性が低下し、大きいと塗布性が
低下することがある。また、nが50以下のものであれ
ば、更に好ましい。
【0018】上記ポリジメチルシルセスキオキサンとし
ては、メチルトリアルコキシシランやメチルトリクロル
シランなどを原料として合成されたものを用いてもよい
し、またラダー型シリコーンオリゴマーとして市販され
ているものを使用してもよい。例えば、市販品として
は、昭和電工株式会社製、商品名GLASS RESI
Nが挙げられるが、特にこれに限定されるものではな
い。
【0019】また、上記ポリジメチルシロキサンの加水
分解生成物において、上記式(2)における式中のB
は、−OH、−OCH、−OC、−OC
、−R Si(R(OH)3−a、−R
Si(R(OCH3−a、−RSi
(R(OC3−a、−RSi(R
(OC 3−a、−RSi(R(C
l)3−aで表される加水分解性基、炭素数が1〜18
の1価の炭化水素基又は−R−C2b+1で表さ
れるフルオロアルキル基及びこれらの任意の組合せに係
る官能基であって、互いに独立に選択できる。上記Bの
少なくとも1つは加水分解性基の必要がある。この加水
分解性基はガラス表面のSi−OHや、上記式(1)又
は(2)に含まれる加水分解性基と反応してSi−O−
Siが形成され、強固な皮膜となる。ただし、Rは、
炭素数が2〜6の2価の炭化水素であって酸素元素
(O)や窒素元素(N)を含んでもよい。また、上記B
に含まれる加水分解性基としては、−RSi(R
(OH)3−a、−RSi(R(OCH
3−a、−RSi(R(OC3−a
−RSi(R(Cl)3−aが特に望ましい。
また、mは、5〜200のものを用いることが好まし
く、これよりも大きくても小さくても十分な水滴滑落性
が得られなくなることがある。また、mが5〜100の
ものであれば、更に好ましい。
【0020】上記ポリジメチルシルセスキオキサンの加
水分解生成物と上記ポリジメチルシロキサンの加水分解
生成物の混合比は、ポリジメチルシルセスキオキサン1
0〜60質量%に対して、ポリジメチルシロキサン90
〜40質量%であることが好ましい。ポリジメチルシル
セスキオキサンの加水分解生成物が10質量%少なく、
ポリジメチルシロキサンの加水分解生成物が90質量%
よりも多いと十分な耐久性が得られず、また、ポリジメ
チルシルセスキオキサンの加水分解生成物が60質量%
よりも多く、ポリジメチルシロキサンが40質量%より
も少ないと水滴滑落性が不十分になることがある。ま
た、ポリジメチルシルセスキオキサンの加水分解生成物
が10〜40質量%に対して、ポリジメチルシロキサン
の加水分解生成物が90〜60質量%であることが更に
好ましい。
【0021】また、上記表面改質層は、シリカ(SiO
)層を介して基板ガラス上に形成されていてもよい。
SiO層表面には基板ガラス表面よりも多くのSi−
OHが存在するので、ガラス上よりもSiO層表面の
ほうが、表面改質層を構成する上記ポリジメチルシルセ
スキオキサンや上記ポリジメチルシロキサンの加水分解
生成物に含まれる加水分解性基と反応可能なサイトが多
く、皮膜の密着性がよくなることや、基板ガラスに含ま
れるナトリウム(Na)やスズ(Sn)などの金属が表
面改質層にパシベートするのを防止し、耐久性向上に役
立つなどの効果がある。
【0022】本発明の表面改質ガラスにおいては、少な
くとも1つの加水分解性基を含有するポリジメチルセス
キオキサンと少なくとも1つの加水分解性基を含有する
ポリジメチルシロキサンの混合物から成る表面改質層を
ガラス上に形成することによって、優れた水滴滑落性能
と耐久性を両立することができる。また、ポリジメチル
シルセスキオキサンの加水分解生成物は、ポリジメチル
シロキサンの加水分解生成物の水滴滑落性を阻害するこ
となく、またこれらに含まれる加水分解性基によって互
いの生成物同士やガラスとの間に化学的結合が形成さ
れ、さらに強固な皮膜を得ることができる。
【0023】次に、本発明の表面改質ガラスの製造方法
について詳細に説明する。本発明の表面改質ガラスの製
造方法は、上記ポリジメチルシルセスキオキサンの加水
分解生成物と上記ポリジメチルシロキサンの加水分解生
成物を混合した塗布溶液をガラス表面に塗布し、乾燥さ
せて表面処理層を形成させる。
【0024】上記塗布溶液は、上記ポリジメチルシルセ
スキオキサンの加水分解生成物と上記ポリジメチルシロ
キサンの加水分解生成物を、所望の混合比となるように
配合し、溶解可能な溶媒に該混合物を溶解攪拌し、均一
な溶液とすることによって得られる。上記混合物の溶媒
としては、一般的な有機溶剤を用いることができ、上記
ポリジメチルシルセスキオキサンの加水分解生成物と上
記ポリジメチルシロキサンの加水分解生成物を溶解でき
るものであれば、いずれも使用できる。
【0025】上記混合物の混合比としては、上述のよう
に、上記ポリジメチルシルセスキオキサンの加水分解生
成物が10〜60質量%に対して、上記ポリジメチルシ
ロキサンの加水分解生成物が90〜40質量%になるよ
うにするのが好ましく、上記上記ポリジメチルシルセス
キオキサンの加水分解生成物が10〜40質量%に対し
て、上記ポリジメチルシロキサンの加水分解生成物が9
0〜60質量%の範囲であることが更に好ましい。
【0026】また、上記塗布溶液の固形濃度としては、
上記ポリジメチルシロキサンの加水分解生成物と上記ポ
リジメチルシロキサンの加水分解生成物の合計が、0.
1〜30質量%であることが好ましい。これよりも少な
いと、十分な厚さの表面改質層が形成されず、多いと塗
布性が悪くなることがある。
【0027】また、塗布溶液には、水や酸を添加するこ
とによって、上記式(1)との化合物の加水分解性基
の加水分解を進め、表面処理形成の際の反応を進みやす
くすることもできるが、加えなくても表面処理層の形成
は可能である。
【0028】表面処理層の塗布方法としては、浸漬引き
上げ法(ディッピング法)、スプレー法、フローコート
法、また、ブレードコーターやバーコーターなど、一般
的な方法を適宜採用できる。また、単に綿布などに塗布
溶液を含浸して基板ガラス表面に塗り広げる方法でもよ
い。
【0029】塗布後は、溶媒を蒸発させて、加水分解性
基の加水分解及び重縮合反応を進めさせるが、この際、
室温で処理しても、加熱処理を行ってもよい。加熱する
場合は、200℃以下で実施することが好ましく、これ
以上の温度だと、上記ポリジメチルシロキサンの加水分
解生成物が熱分解してしまう。また、表面処理層を乾燥
させた後に余分な成分が残っている場合には、これを適
宜ふき取ってもよい。
【0030】表面処理層とガラスの間にSiO層を介
する場合は、ガラス表面にSiO層を形成した後に続
いて表面処理層を形成する。上記SiO層を形成させ
るには、Si(D)、RSi(D)(Dは、−O
CH、−OC、−OC又は−NCO及び
これらの任意の組合せに係る官能基を示し、Rは、炭
素数1〜3の1価の炭化水素基を示す)を含有する塗布
溶液を、まずガラス上に塗布乾燥する。その上に積層す
る表面処理層の形成は、上述のガラス上に直接形成する
方法と同様に行えばよい。
【0031】上記SiO層の塗布溶液に用いる溶媒と
しては、一般的な有機溶媒を用いることができ、上記S
i(D)やRSi(D)の合計が0.1〜10質
量%の範囲となるようにするのが望ましい。固形分濃度
がこれより少ないと十分な膜厚が得られず、多いと塗布
性が悪く、均一なSiO層が得られなかったり、乾燥
収縮のため膜剥離が生じたりすることがある。
【0032】また、Dが−NCOの場合を除いて、塗布
溶液に水や酸を添加し、加水分解を促進することもでき
る。SiO層の塗布方法としては、上記表面処理層の
塗布方法と同様、浸漬引き上げ法(ディッピング法)、
スプレー法、フローコート法、スピンコート法、ロール
コート法、また、ブレードコーターやバーコーターなど
一般的な方法を適宜採用できる。また、単に綿布などに
塗布溶液を含浸して基盤ガラス表面に塗り広げる方法で
もよい。
【0033】塗布後は、溶媒を蒸発させて加水分解性基
の加水分解及び重縮合反応を進めさせるが、この際、室
温で処理しても、加熱処理を行ってもよい。Dが−NC
Oの場合は、室温でも十分に重縮合反応を進めることが
できるが、アルコキシドの場合は、200〜600℃に
加熱し、反応を促進させることが望ましい。
【0034】なお、本発明の表面改質ガラスに用いられ
る基材としては、無機ガラスが好ましい。また、自動車
用窓ガラスに利用する場合は、表面改質層が被覆されて
いるガラス面が車外側になるように設置して用いること
が好ましい。他の例としては、建造物や乗り物用の窓用
ガラスやミラーなどが挙げられるが、特にこれらに限定
されるものではない。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。また、各実施例及び比較例においては、
処理ガラスの表面特性(水滴滑落性、撥水性)を評価し
た。まず、水滴滑落速度、水滴接触角、耐久試験の実施
方法を説明する。
【0036】(評価方法) 1)水滴滑落速度 試験片を水平から30°傾けて固定し、30μLの水滴
を滴下した。滴下した水滴が4cmの距離を滑落するの
に要する時間を測定し、この結果から水滴の移動速度を
算出し、水滴滑落速度とした。速度が50mm/s以上
を◎、10mm/s以上50mm/s未満を○、10m
m/s未満を×とした。
【0037】2)水滴接触角 測定装置として協和界面科学(株)製全自動接触角計
(CA−X型)を用い、液滴法により処理ガラスへ滴下
した水滴の接触角を測定した。水滴接触角が100°以
上を◎、80°以上100°未満を○、80°未満を×
とした。
【0038】3)耐久試験 耐久試験は、屋外に2週間放置し曝露試験を行った。試
験後、サンプル表面を水で洗浄し、水滴接触角と水滴滑
落速度を測定した。
【0039】(実施例1)ガラスの表面をセリア粉末で
研磨し、水洗浄後そのまま乾燥したものを基板として用
意した。酢酸エチル溶液50gにSi(NCO)を1
g混合希釈したものをSiO層用塗布溶液とした。ま
た、ポリジメチルシルセスキオキサンとして次式(3)
【0040】
【化7】
【0041】で表されるシリコーンを0.3gと、ポリ
ジメチルシロキサンとして次式(4)
【0042】
【化8】
【0043】で表されるシリコーンを0.7gとを、イ
ソプロピルアルコール49gに混入し、攪拌して溶解し
た。ここに、70%の硝酸を水で300倍に希釈したも
のを0.5g添加し、約2時間攪拌して、表面改質層用
の塗布溶液とした。洗浄したガラス基板に、SiO
塗布液を300rpmでスピンコートし、室温で4時間
そのまま放置して溶媒を蒸発させ、縮重合反応を進めさ
せてSiO 層を得た。得られたSiO層の上に、表
面改質層用塗布溶液を綿布に含浸させて塗り広げ、その
まま1日放置し乾燥し、加水分解性基の反応を進めた。
乾燥後、表面をイソプロピルアルコールを含浸させた綿
布で軽く拭いて、表面改質ガラスを作製した。上記のよ
うにして作製した表面改質ガラスについて、水滴滑落速
度、水滴接触角の測定、及び耐久性能の評価を行った。
表1に、評価の結果を示した。得られたガラスは非常に
透明性に優れていた。本例の表面改質ガラスは、水滴滑
落性能と耐久性のバランスがとれた優れたものであっ
た。
【0044】
【表1】
【0045】(実施例2)表面改質層の塗布溶液におい
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.15g、
上記式(4)で表されるシリコーンを0.85gとした
以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面
改質ガラスを作製した。得られたガラスは非常に透明性
に優れていた。水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び
耐久性能の評価結果は、表1に示すとおり良好なもので
あった。
【0046】(実施例3)表面改質層の塗布溶液におい
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.35g、
上記式(4)で表されるシリコーンを0.65gとした
以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面
改質ガラスを作製した。得られたガラスは非常に透明性
に優れていた。水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び
耐久性能の評価結果は、表1に示すとおり良好なもので
あった。
【0047】(実施例4)表面改質層の塗布溶液におい
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.58g、
上記式(4)で表されるシリコーンを0.42gとした
以外は、実施例1と同様の操作を行い、本例の表面改質
ガラスを作製した。得られたガラスは非常に透明性に優
れていた。水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び耐久
性能の評価結果は、表1に示すとおり、水滴滑落速度は
若干低いものの、全体としてはほぼ良好なものであっ
た。
【0048】(実施例5)表面改質層の塗布溶液におい
て、上記式(3)で表されるシリコーンの代わりに次式
(5)
【0049】
【化9】
【0050】で表されるシリコーンを0.3g、上記式
(4)で表されるシリコーンを0.7gとした以外は、
実施例1と同様の操作を行い、本例の表面改質ガラスを
作製した。得られたガラスは非常に透明性に優れてい
た。水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び耐久性能の
評価結果は、表1に示すとおり良好なものであった。
【0051】(実施例6)表面改質層の塗布溶液におい
て、上記式(3)で表されるシリコーンの代わりに次式
(6)
【0052】
【化10】
【0053】で表されるシリコーンを0.3g、上記式
(4)で表されるシリコーンを0.7gとした以外は、
実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面改質ガラ
スを作製した。得られたガラスは非常に透明性に優れて
いた。水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び耐久性能
の評価結果は、表1に示すとおり水滴滑落速度は若干低
いものの、全体としてはほぼ良好なものであった。
【0054】(実施例7)表面改質層の塗布溶液におい
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.3g、上
記式(4)で表されるシリコーンの代わりに次式(7)
【0055】
【化11】
【0056】表されるシリコーンを0.7gとした以外
は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面改質
ガラスを作製した。得られたガラスは非常に透明性に優
れていた。水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び耐久
性能の評価結果は、表1に示すとおり良好なものであっ
た。
【0057】(実施例8)表面改質層の塗布溶液におい
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.3g、上
記式(4)で表されるシリコーンの代わりに次式(8)
【0058】
【化12】
【0059】で表されるシリコーンを0.7gとした以
外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面改
質ガラスを作製した。得られたガラスは非常に透明性に
優れていた。水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び耐
久性能の評価結果は、表1に示すとおり、耐久試験後に
は水滴滑落速度はやや低下したものの全体としてはほぼ
良好なものであった。
【0060】(実施例9)表面改質層の塗布溶液におい
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.3g、上
記式(4)で表されるシリコーンの代わりに次式(9)
【0061】
【化13】
【0062】で表されるシリコーンを0.7gとした以
外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面改
質ガラスを作製した。得られたガラスは非常に透明性に
優れていた。水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び耐
久性能の評価結果は、表1に示すとおり、水滴滑落速度
は若干低めであったが、全体としてはほぼ良好なもので
あった。
【0063】(実施例10)ガラスの表面をセリア粉末
で研磨し、水洗浄後そのまま乾燥したものを基板として
用意した。ポリジメチルシルセスキオキサンとして次式
(10)
【0064】
【化14】
【0065】で表されるシリコーンを0.3gと、ポリ
ジメチルシロキサンとして次式(11)
【0066】
【化15】
【0067】で表されるシリコーンを0.7gとを、イ
ソプロピルアルコール49gに混入し、攪拌して溶解
し、表面改質層用の塗布溶液とした。洗浄したガラス基
板に、上記のように準備した表面改質層用塗布溶液を綿
布に含浸させて塗り広げ、そのまま1日放置し乾燥し
た。乾燥後、表面をイソプロピルアルコールを含浸させ
た綿布で軽く拭いて、表面改質ガラスを得た。得られた
ガラスは非常に透明性に優れていた。上記のようにして
作製した表面改質ガラスについて、水滴滑落速度、水滴
接触角の測定、及び耐久性能の評価を行った。評価の結
果は、表1に示すとおり、水滴滑落性能と耐久性のバラ
ンスが取れた優れたものであった。
【0068】(実施例11)表面改質層の塗布溶液にお
いて、上記式(3)で表されるシリコーンの代わりに次
式(12)
【0069】
【化16】
【0070】で表されるシリコーンを0.3g、上記式
(4)で表されるシリコーンの代わりに次式(13)
【0071】
【化17】
【0072】で表されるシリコーンとを0.7gとした
以外は、実施例1と同様のの操作を繰り返し、表面改質
ガラスを作製した。得られたガラスは非常に透明性に優
れていた。水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び耐久
性能の評価結果は、表1に示すとおり良好なものであっ
た。
【0073】(比較例1)表面改質層の塗布溶液とし
て、上記式(3)で表されるシリコーンを使用せず、上
記式(4)で表されるシリコーンを1.0gとし、単一
組成とした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、
本例の表面改質ガラスを作製した。得られたガラスは非
常に透明性に優れていた。しかし、水滴滑落速度、水滴
接触角の測定、及び耐久性能の評価結果は、表2に示す
とおり、初期の性能はよいものの、耐久試験後は、水滴
滑落速度が大きく低下し、耐久性の不十分なものであっ
た。
【0074】
【表2】
【0075】(比較例2)表面改質層の塗布溶液とし
て、上記式(3)で表されるシリコーンを1.0g、上
記式(4)で表されるシリコーンを使用せず、単一組成
とした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例
の表面改質ガラスを作製した。得られたガラスは非常に
透明性に優れていた。しかし、水滴滑落速度、水滴接触
角の測定、及び耐久性能の評価結果は表2に示すとお
り、水滴滑落速度が低く、不十分な性能であった。
【0076】(比較例3)表面改質層の塗布溶液とし
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.05g、
上記式(4)で表されるシリコーンを0.95gとした
以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面
改質ガラスを作製した。しかし、水滴滑落速度、水滴接
触角の測定、及び耐久性能の評価結果は、表2に示すと
おり、初期性能は良好だったものの、耐久試験後は水滴
滑落速度が大きく低下し、耐久性が不十分であった。
【0077】(比較例4)表面改質層の塗布溶液とし
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.7g、上
記式(4)で表されるシリコーンを0.3gとした以外
は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面改質
ガラスを作製した。得られたガラスは非常に透明性に優
れていた。しかし、水滴滑落速度、水滴接触角の測定、
及び耐久性能の評価結果は、表2に示すとおり、水滴滑
落速度が低く、不十分な性能であった。
【0078】(比較例5)表面改質層の塗布溶液とし
て、上記式(3)で表されるシリコーンの代わりに次式
(14)
【0079】
【化18】
【0080】で表されるシリコーンを0.3g、上記式
(4)で表されるシリコーンを0.7gとした以外は、
実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面改質ガラ
スを作製した。得られたガラスは非常に透明性に優れて
いた。しかし、水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び
耐久性能の評価結果は、表2に示すとおり水滴滑落速度
が低く、不十分な性能であった。
【0081】(比較例6)表面改質層の塗布溶液とし
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.3g、上
記式(4)で表されるシリコーンの代わりに次式(1
5)
【0082】
【化19】
【0083】で表されるシリコーンを0.7gとした以
外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面改
質ガラスを作製した。得られたガラスは非常に透明性に
優れていた。しかし、水滴滑落速度、水滴接触角の測
定、及び耐久性能の評価結果は、表2に示すとおり耐久
試験後には水滴滑落速度が大きく低下し、耐久性は不十
分であった。
【0084】(比較例7)表面改質層の塗布溶液とし
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.3g、上
記式(4)で表されるシリコーンの代わりに次式(1
6)
【0085】
【化20】
【0086】で表されるシリコーンを0.7gとした以
外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の表面改
質ガラスを作製した。得られたガラスは非常に透明性に
優れていた。しかし、水滴滑落速度、水滴接触角の測
定、及び耐久性能の評価結果は、表2に示すとおり、水
滴滑落速度が低く、性能としては不十分なものであっ
た。
【0087】(比較例8)表面改質層の塗布溶液とし
て、上記式(3)で表されるシリコーンを0.3g、上
記式(4)で表されるシリコーンの代わりに次式(1
7)
【0088】
【化21】
【0089】で表されるシリコーンを0.7gとした以
外は、実施例1と同様にして本例の表面改質ガラスを作
製した。得られたガラスは非常に透明性に優れていた。
しかし、水滴滑落速度、水滴接触角の測定、及び耐久性
能の評価結果は、表2に示すとおり、初期性能は優れて
いたものの、耐久後の水滴滑落速度の低下が大きく、性
能としては不十分なものであった。
【0090】上記各実施例における本発明の表面改質ガ
ラスは、いずれも水滴滑落性と耐久性に優れた性能を示
し、本発明の表面改質ガラスの仕様範囲から外れて作製
された比較例のものは、その性能が劣っていた。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表面改質層として加水分解性基を含有するポリジメチル
シルセスキオキサンと加水分解性基を含有するポリジメ
チルシロキサンの混合物から成る層をガラス上に形成す
ることとしたため、優れた水滴滑落性能を保持しなが
ら、高い耐久性も有する表面改質ガラス及びその製造方
法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 183/04 C09D 183/04 Fターム(参考) 4F100 AA20C AG00A AH06C AK52B AL05B BA02 BA03 BA10A BA10B EH462 EJ862 GB32 JL07 4G059 AA01 AB11 AC22 FA22 GA16 4H020 BA32 BA33 4J038 DL021 DL031 GA02 GA03 GA12 KA06 NA03 NA07 PA07 PB05 PB07 PC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリジメチルシルセスキオキサンの加水
    分解生成物とポリジメチルシロキサンの加水分解生成物
    とを含む混合物を、ガラス表面に被覆して表面改質層を
    形成して成る表面改質ガラスであって、 上記ポリジメチルシルセスキオキサンの加水分解生成物
    は、次式(1) 【化1】 (式中のAは、−OH、−OCH、−OC、−
    OC、−Cl、−CH、−C、−C
    、−C、−C11、及び−C から
    成る群より選ばれた少なくとも1種の加水分解性基又は
    アルキル基を示し、nは、100以下の整数を示す)で
    表され、 かつ、上記ポリジメチルシルセスキオキサンの加水分解
    生成物には、少なくとも上記加水分解性基を1つ含み、 上記ポリジメチルシロキサンの加水分解生成物は、次式
    (2) 【化2】 (式中のBは、−OH、−OCH、−OC、−
    OC、−RSi(R(OH)3−a、−
    Si(R(OCH3−a、−RSi
    (R(OC3−a、−RSi(R
    (OC −a、−RSi(R(C
    l)3−aの加水分解性基、炭素数が1〜18の1価の
    炭化水素基、及び−R−C2b+1で表されるフ
    ルオロアルキル基から成る群より選ばれた少なくとも1
    種の官能基を示し、Rは、炭素数が2〜6の2価の炭
    化水素を示し、Rは、炭素数が1〜3の1価の炭化水
    素を示し、aは、0〜2、bは、1〜8の整数を示し、
    mは、5〜200の整数を示す)で表され、 かつ、上記ポリジメチルシロキサンの加水分解生成物に
    は、少なくとも上記加水分解性基を1つ含むことを特徴
    とする表面改質ガラス。
  2. 【請求項2】 上記混合物が、上記ポリジメチルシルセ
    スキオキサンの加水分解生成物と上記ポリジメチルシロ
    キサンの加水分解生成物とを10〜60:90〜40質
    量%の比率で含有して成ることを特徴とする請求項1記
    載の表面改質ガラス。
  3. 【請求項3】 上記表面改質層とガラスとの間に、シリ
    カ層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の表面改質ガラス。
  4. 【請求項4】 自動車用窓ガラスの車外側に、上記表面
    処理層、又は表面処理層及び上記シリカ層を被覆して成
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に
    記載の表面改質ガラス。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つの項に記載
    の表面改質ガラスを製造するに当たり、上記混合物を溶
    剤に溶かして混合溶液とし、該混合溶液をガラスの表面
    に塗布し乾燥して表面改質層を形成することを特徴とす
    る表面改質ガラスの製造方法。
  6. 【請求項6】 Si(D)及び/又はRSi(D)
    (Dは、−OCH 、−OC、−OC
    び−NCOから成る群より選ばれた少なくとも1種の官
    能基を示し、Rは、炭素数1〜3の1価の炭化水素基
    を示す)を含有するシリカ溶液をガラス上に塗布乾燥
    し、上記シリカ層を形成した後、上記混合溶液を、上記
    シリカ層の上に更に塗布し、乾燥して表面改質層を積層
    することを特徴とする請求項5又は6記載の表面改質ガ
    ラスの製造方法。
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