JP2002029093A - 露光光学系と画像形成装置及びそれを用いたカラー画像形成装置 - Google Patents

露光光学系と画像形成装置及びそれを用いたカラー画像形成装置

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JP2002029093A
JP2002029093A JP2000216163A JP2000216163A JP2002029093A JP 2002029093 A JP2002029093 A JP 2002029093A JP 2000216163 A JP2000216163 A JP 2000216163A JP 2000216163 A JP2000216163 A JP 2000216163A JP 2002029093 A JP2002029093 A JP 2002029093A
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forming apparatus
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Yuichiro Toyohara
裕一郎 豊原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高解像と同時に濃度ムラや濃度変動などの少な
い高安定な画像を出力することができる露光光学系と画
像形成装置及びそれを用いたカラー画像形成装置を得る
こと。 【解決手段】複数の発光素子を一次元方向に配置した光
源手段から出射した光束を結像手段により被走査面上に
結像させ、被走査面上を露光する際、該結像手段は複数
のロッドレンズを一次元方向に配置したロッドレンズア
レイより成り、該ロッドレンズの物体像面間距離をT
C、ロッド径をR0、としたとき、各条件式を満足する
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は露光光学系と画像形
成装置及びそれを用いたカラー画像形成装置に関し、特
に結像手段として用いる複数のロッドレンズを適切に製
作することにより、高解像と同時に濃度ムラや濃度変動
等の少ない良好なる画像(カラー画像)を得ることがで
きる、例えば電子写真方式を用いた、デジタル複写機や
プリンタ等の装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より電子写真方式におけるデジタル
複写機やプリンタ等の画像形成装置において一般的には
光源手段として半導体レーザーを用いていた。これは半
導体レーザーから出射した光束(レーザ光)を回転多面
鏡等よりなる光偏向器により偏向させfθ特性を有する
結像手段(fθレンズ系)を介して感光ドラム面上に結
像させることで、該感光ドラム面上を光走査し静電潜像
を形成している。
【0003】一方、近年では光源手段として複数のLE
Dを一次元方向に配置した発光ダイオードアレイ(以下
「LEDアレイ」とも称す。)を用いている画像形成装
置が多く現れるようになった。これはLEDアレイから
出射した光束を結像手段(結像光学系)を介して感光ド
ラム面上に結像させて、該感光ドラム面上に静電潜像を
形成している。
【0004】図11は上記のLEDアレイを用いた従来
の画像形成装置の感光ドラム周辺の要部概略図である。
【0005】同図においては像担持体としての感光ドラ
ム113の回転方向に対して直交する方向にLEDアレ
イ111を配置し、複数のLEDを選択的に発光させ、
該LEDアレイ111の発光部の前方に配設した正立等
倍の結像手段(結像光学系)112を介して該感光ドラ
ム113面上に該LEDアレイ111からの光束を結像
させると同時に、該感光ドラム113を副走査方向に回
転させることにより2次元的に静電潜像を形成してい
る。
【0006】このようなLEDアレイを用いた画像形成
装置においては、結像手段として一般的には複数のロッ
ドレンズを一次元方向に配置したロッドレンズアレイが
用いられ、また露光光学系としてはLEDアレイと2枚
の板の間にロッドレンズが1列または2列で規則正しく
直線状に整列されたロッドレンズアレイとを一体化にし
たLEDヘッドが用いられている。
【0007】図12は図11に示したロッドレンズ11
2の説明図である。同図においてロッドレンズ112の
LED側の端面から該LED面、あるいは感光ドラム側
の端面から該感光ドラム面までの作動距離をL0、ロッ
ドレンズ112自身の光軸方向の長さであるレンズ長を
Z0としたとき、ロッドレンズ112の共役長Tcは Tc=Z0+2L0 である。
【0008】このロッドレンズアレイの画像伝送特性は
送られる画像の質、つまり解像力で評価される。これを
表わすのがMTF(Modulation Transfer Function)で
ある。これは例えば図13に示す矩形波パターン像の原
画がロッドレンズアレイを通過後に形成された画像が、
どの程度原画に忠実に再現できているかを見る指標であ
る。図13よりMTFは次のように定義される。
【0009】
【数1】
【0010】ここでI(w)max 、I(w)min
は各々空間周波数w(Ip/mm )における矩形波応答の極
大値、極小値である。このMTFが100%に近いほど
原画に忠実に画像が再現されていることになる。空間周
波数w(Ip/mm )は解像度に相当し、例えば解像度30
0dpi(dot per inch)のLEDアレイは空間周波数
で約6(Ip/mm )のMTFと相関し、解像度600dp
iのLEDアレイは空間周波数で約12(Ip/mm )のM
TFと相関する。
【0011】図14は一般的なロッドレンズアレイの空
間周波数とMTFとの関係を示す説明図である。同図に
おいてa,b,c,dは各々異なるロッドレンズを示
し、また各々のロッドレンズa,b,c,dは異なる材
質から成っているものである。
【0012】このようなLEDアレイとロッドレンズア
レイを用いてLEDヘッド(プリンタヘッド)を構成
し、露光光源とすることにより感光ドラムの近傍に配設
することが可能となり、光源手段として半導体レーザを
用いた画像形成装置に比べ装置全体の大きさを小型化す
ることが可能となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらロッドレ
ンズアレイを用いると図14に示すように空間周波数が
高くなるほどMTFが低下する。つまりLEDアレイの
画素密度(解像度)が高くなるほどLEDヘッドとし
て、その光学性能を発揮しにくくなってくるという問題
点が生じてくる。
【0014】そしてMTFが低い場合には高い場合と比
較して図15に示すようにLEDからのスポットプロフ
ァイル(露光形状)が広がってくることになり、スポッ
トの端部での露光強度の勾配が緩くなってくる。
【0015】一方、一般的な感光ドラムの特性は図16
に示すように光量が少ない場合に敏感に反応するような
挙動を示す。また電子写真特性上、現像特性は一般的に
図17に示すようになり、コントラスト電位が中間的な
場合に挙動が敏感になるという特徴がある。つまり濃度
の変動が起こりやすいのである。
【0016】するとスポット端部においては露光強度の
勾配が緩くなっていることにより、スポット端部で中間
的な電位をもつ部分が露光強度の勾配が急峻な場合と比
較して相対的に多くなり、最終的に現像されて濃度とし
ての変化が大きくなりやすい。結果的には出力濃度特性
が不安定になり、画像濃度ムラなどが発生しやすい状況
となる。例えばカラー画像形成装置においては、これが
最終的に色ムラとなって現われ、大きな画質劣化の要因
となっている。
【0017】本発明は複数のロッドレンズを一次元方向
に配置したロッドレンズアレイを結像手段として用いた
露光光学系と画像形成装置及びそれを用いたカラー画像
形成装置において、該複数のロッドレンズを適切に製作
することにより、画像ムラや濃度変動を少なくし、安定
したプリンタ特性を実現することにより高画質の画像を
得ることができ、また発光素子(LED)の素子密度を
高めることにより解像力の高い画質を得ることができる
露光光学系と画像形成装置及びそれを用いたカラー画像
形成装置を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の露光光
学系は複数の発光素子を一次元方向に配置した光源手段
から出射した光束を結像手段により被走査面上に結像さ
せ、該被走査面上を露光する露光光学系において、該結
像手段は複数のロッドレンズを一次元方向に配置したロ
ッドレンズアレイより成り、該ロッドレンズの物体像面
間距離をTC、ロッド径をR0、としたとき、 TC<11(mm) かつ R0<0.8(mm) なる条件を満足することを特徴としている。
【0019】請求項2の発明は請求項1の発明において
前記光源手段は発光ダイオードアレイであり、該発光ダ
イオードアレイの素子密度は600dpi以上であるこ
とを特徴としている。
【0020】請求項3の発明の画像形成装置は請求項1
又は2記載の露光光学系と、該露光光学系の被走査面に
配置された像担持体と、該像担持体面上に光束を結像さ
せることによって形成される静電潜像をトナー像として
現像する現像手段と、該現像されたトナー像を用紙に転
写する転写手段と、該転写されたトナー像を用紙に定着
させる定着手段とを備えたことを特徴としている。
【0021】請求項4の発明のカラー画像形成装置は請
求項3記載の画像形成装置を複数有し、各画像形成装置
から出射される光束を各々対応する像担持体面上に結像
させ、該像担持体面に異なった色光の画像を形成し、該
複数の像担持体面上に形成した画像よりカラー画像を形
成することを特徴としている。
【0022】請求項5の発明は請求項4の発明において
前記複数の画像形成装置の各々の現像手段は互いに異な
る分光特性を有する現像剤が装填されていることを特徴
としている。
【0023】請求項6の発明は請求項5の発明において
前記現像剤はトナーと磁性キャリアとから成る2成分現
像剤であることを特徴としている。
【0024】請求項7の発明は請求項5の発明において
前記現像剤はトナーから成る1成分現像剤であることを
特徴としている。
【0025】請求項8の発明のカラー画像形成装置は複
数の発光素子を一次元方向に配置した光源手段と結像手
段とを有する露光光学系を含む画像形成装置と、それに
対応する像担持体との組を複数有し、各画像形成装置か
ら出射される光束を各々対応する像担持体面上に結像さ
せ、該像担持体面に異なった色光の画像を形成し、該複
数の像担持体面上に形成した画像よりカラー画像を形成
するカラー画像形成装置において、該結像手段は複数の
ロッドレンズを一次元方向に配置したロッドレンズアレ
イより成り、該ロッドレンズの物体像面間距離をTC、
ロッド径をR0、としたとき、 TC<11(mm) かつ R0<0.8(mm) なる条件を満足することを特徴としている。
【0026】請求項9の発明は請求項8の発明において
前記複数の画像形成装置は各々現像手段を有し、該各々
の現像手段は互いに異なる分光特性を有する現像剤が装
填されていることを特徴としている。
【0027】請求項10の発明は請求項8の発明におい
て前記現像剤はトナーと磁性キャリアとから成る2成分
現像剤であることを特徴としている。
【0028】請求項11の発明は請求項8の発明におい
て前記現像剤はトナーから成る1成分現像剤であること
を特徴としている。
【0029】請求項12の発明は請求項8の発明におい
て前記光源手段は発光ダイオードアレイであり、該発光
ダイオードアレイの素子密度は600dpi以上である
ことを特徴としている。
【0030】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1は本発明のカ
ラー画像形成装置の実施形態1の要部概略図である。図
2は図1に示した1つの画像形成装置(露光光学系を含
む)の感光ドラムの周辺を示した要部斜視図である。
【0031】図1において1,2,3,4は各々画像形
成装置、11,12,13,14は各々像担持体として
の感光ドラムであり、露光光学系61,62,63,6
4の被走査面に配置されている。31,32,33,3
4は各々現像手段としての現像器であり、感光ドラム面
上に形成された静電潜像をトナー像として現像してい
る。各々の現像器31,32,33,34には互いに異
なる分光特性を有する現像剤が装填されている。尚、こ
の現像剤はトナーからなる1成分現像剤より成ってい
る。41,42,43,44は各々1次帯電器、51,
52,53,54は各々転写手段であり、現像されたト
ナー像を用紙に転写している。71は定着手段であり、
転写されたトナー像を用紙に定着している。81は搬送
ベルトである。
【0032】本実施形態におけるカラー画像形成装置は
画像形成装置(1,2,3,4)を4個並べ、各々がC
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、B(ブ
ラック)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム1
1,12,13,14面上に画像(画像情報)を記録
し、カラー画像を高速に印字するものである。
【0033】図2において21は光源手段であり、複数
のLED(発光素子)21a‥‥‥を一次元方向(直線
状)に配列してなるLEDアレイ(発光ダイオードアレ
イ)より成っている。本実施形態におけるLEDアレイ
21の素子密度は600dpiである。22は本発明に
関わる結像手段(結像光学系)であり、複数のロッドレ
ンズ22a‥‥‥を感光ドラム11の軸方向に対して一
次元方向(直線状)に配列してなる正立等倍のロッドレ
ンズアレイ(結像レンズ)より成っており、LEDアレ
イ21から出射した複数の光束を感光ドラム11面上に
等倍で結像させている。本実施形態における複数のロッ
ドレンズ22a‥‥‥は各々後述する各条件式(1)−
(3)を満足するように製作されている。尚、本実施形
態ではLEDアレイとロッドレンズアレイを一体化に構
成してLEDヘッドを構成している。
【0034】11は像担持体(記録媒体)としての感光
ドラムである。
【0035】次に本実施形態における画像形成のプロセ
スについて説明する。
【0036】まず一次帯電器により感光ドラム上に均一
帯電し、そこにLEDヘッドにて入力画像信号に応じて
露光し、静電潜像を形成する。その静電潜像を現像器に
より顕画化し、転写手段により転写紙上に転写する。そ
して定着手段により転写紙上に転写されたトナー像を固
着させる。本実施形態において一画素あたりの再現階調
数は2値である。本実施形態では上記の画像形成プロセ
スを4色同時に行なうことにより高速化を実現してい
る。即ち、本実施形態におけるカラー画像形成装置は4
つの画像形成装置1,2,3,4により各々の変調信号
に基づいた光束を用いて潜像を各々対応する感光ドラム
11,12,13,14面上に形成し、例えばC(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、B(ブラッ
ク)の潜像を対応する感光ドラム11,12,13,1
4面上に形成し、その後、転写紙に多重転写して1枚の
フルカラー画像を形成している。
【0037】次に本実施形態におけるLEDヘッドにつ
いて説明する。
【0038】まずLEDアレイ21は素子密度が600
dpi、つまりLEDの配列周期が42.3μmとなっ
ている。またLEDの発光部の電極サイズは約20μm
である。このLEDアレイ21を光源手段とし、該LE
Dアレイ21から出射される複数の光束をロッドレンズ
アレイ22を介して感光ドラム11面上に結像させる。
【0039】次に結像手段としてのロッドレンズアレイ
について説明する。
【0040】ロッドレンズアレイ22は正立等倍用の結
像レンズであり、図3に示すように複数のロッドレンズ
を2列のたわら状に配列してなる。
【0041】本実施形態においてはロッドレンズの物体
像面間距離をTC、ロッド径をR0としたとき、 TC<11(mm) ・・・(1) かつ R0<0.8(mm) ・・・(2) なる条件を満足するように製作している。
【0042】これにより本実施形態では従来の一般的に
使用されているロッドレンズと比べ、空間周波数12
(Ip/mm )におけるMTFを向上させている。表−1に
本実施形態のロッドレンズと従来のロッドレンズとの空
間周波数12(Ip/mm )におけるMTFの比較を示す。
【0043】
【表1】
【0044】図4に本実施形態のロッドレンズ(ロッド
径0.6mm)と、従来のロッドレンズ(ロッド径0.
9mm)での感光ドラム面上の光強度分布の概念図を示
す。同図から明らかなように本実施形態のロッドレンズ
の方がシャープな光強度分布を持っている。つまり本実
施形態のロッドレンズの方がより解像度の高い画像を再
現するのに適しているといえる。
【0045】また最終的にはこの両者の光強度分布の違
いが、図5に示す感光ドラムの露光強度に対する電位減
衰量を示す特性(以下「E−V特性」と称す。)と、図
6に示す現像手段(現像器)における現像バイアスの直
流電位と潜像電位の差分(以下「現像コントラスト電
位」と称す。)に対する再現濃度との関係を示す特性
(以下「V−D特性」と称す。)とを介した結果、プリ
ンタ出力特性として図7に示すような波形a,bになっ
て現われてくる。図7に示すプリンタ出力特性は横軸に
0から255までの画像出力信号値、縦軸に出力画像濃
度をとっている。
【0046】次にこの原因について説明する。図4に示
す光強度分布よりなるスポットにより感光ドラム面上に
露光すると、そのE−V特性により露光スポットの電位
分布は図8に示すようになり中間的な電位が多くなる。
そのような静電潜像を図6に示すV−D特性を示す現像
手段で現像した場合に現像領域が広がるので、最終的に
プリンタ出力特性は図7に示すようになるのである。
【0047】また感光ドラム特性や現像特性、LEDの
光出力特性などは常にある程度の振れを含んでいる。こ
こでは現像バイアスの振れ量について考える。現像特性
が振れた場合の現像領域の変化についての模式図を図9
に示す。図9は現像バイアスが変化し、現像コントラス
トが通常時から20V増加した場合を想定している。
【0048】図9より従来のロッドレンズ(ロッド径
0.9mm)の方が本実施形態のロッドレンズ(ロッド
径0.6mm)に比べ現像コントラスト変動による現像
領域の変動が大きく、濃度変動量が多いことを示してい
る。つまり様々な振れ要因に対しても本実施形態のロッ
ドレンズの方が強いことを示し、最終の出力画像として
より安定な高画質が得られることになるのである。
【0049】本実施形態における現像器には前述の如く
トナーからなる1成分現像剤が装填されており、V−D
特性が図6に示すようになっている。1成分現像は図6
に示すようにガンマ特性のやや立ち気味な特性を示す傾
向があるが、簡易な構成のため画像形成装置の小型化、
低コスト化に貢献している。
【0050】このように本実施形態では上述の如くロッ
ドレンズを上記の各条件式(1)〜(3)を満足するよ
うに製作することにより、600dpiのカラー画像形
成装置において、より解像度の高い、安定した画像を得
ることができる。
【0051】[実施形態2]次に本発明の実施形態2に
ついて説明する。本実施形態において前述の実施形態1
と異なる点は複数の画像形成装置の各々の現像器の現像
剤をトナーと磁性キャリアから成る2成分現像剤より構
成したことである。その他の構成及び光学的作用は実施
形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得てい
る。
【0052】即ち、本実施形態においては現像器に装填
されている現像剤を磁性キャリアとトナーとから成る2
成分より構成しており、その現像剤における磁性キャリ
アとトナーとの重量比を8:1より構成している。この
ような現像器におけるV−D特性を図10に示す。
【0053】2成分現像はその構成上、図10からも明
らかなようにV−D特性が前記図6に示したV−D特性
によりやや緩い傾向にあり、微少な電位変化を濃度の変
化に素直に表わすことになりやすい。
【0054】またその特徴として急峻な濃度変動は発生
しにくいため、滑らかな再現性が挙げられる。つまり、
あるレベル以上の電位ムラなどに対しては1成分の方が
悪く出るが、そのレベル以下であれば、2成分の方が濃
度として再現しやすいということになる。
【0055】そこで本実施形態においては前述した本発
明のロッド径0.6mmのロッドレンズを用いて2成分
現像器と組み合わせることで、より滑らかで濃度ムラや
色ムラの少ない画像を得ることができる。
【0056】尚、本実施形態のロッドレンズを用いるこ
とで、解像度が向上し、高解像度の出力画像が得られる
ことは言うまでもない。
【0057】また各実施形態においてはLEDアレイの
素子密度を600dpiとしたが、それ以上の素子密度
でも良い。また各実施形態では複数の画像形成装置を有
するカラー画像形成装置について説明したが、もちろん
1つの画像形成装置においても適用することはできる。
【0058】次に本発明の実施形態1,2の各条件式の
数値を表−2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】
【発明の効果】本発明によれば前述の如くロッドレンズ
アレイを構成する複数のロッドレンズを各条件式
(1)、(2)を満足するように適切に製作することに
より、高解像と同時に濃度ムラや濃度変動などの少ない
高安定な画像を出力することができ、またこのロッドレ
ンズアレイを有する複数の画像形成装置をカラー画像形
成装置に用いることにより、色再現性の安定化を図るこ
とができる露光光学系と画像形成装置及びそれを用いた
カラー画像形成装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラー画像形成装置の実施形態1の
要部概略図
【図2】 図1に示した1つの画像形成装置の要部斜視
【図3】 ロッドレンズアレイの構成を示す図
【図4】 本発明の実施形態1におけるロッド径0.6
mmと0.9mmのものによる光強度分布を示す図
【図5】 本発明の実施形態1における感光ドラムのE
−V特性を示す図
【図6】 本発明の実施形態1における現像手段のV−
D特性を示す図
【図7】 本発明の実施形態1におけるロッド径0.9
mmと0.6mmでのプリンタ特性の違いを示す図
【図8】 本発明の実施形態1における露光スポットに
おける電位分布を示す図
【図9】 本発明の実施形態1における現像バイアスが
振れたときの現像領域の変化を示す模式図
【図10】 本発明の実施形態2における現像手段のV
−D特性を示す図
【図11】 従来のLEDアレイを用いた画像形成装置
の要部概略図
【図12】 ロッドレンズの説明図
【図13】 MTFの概念図
【図14】 MTFと空間周波数との関係を示した図
【図15】 LEDの露光強度分布を示す図
【図16】 一般的な感光ドラムのE−V特性を示す図
【図17】 一般的な現像手段のV−D特性を示す図
【符号の説明】
1,2,3,4 画像形成装置 11,12,13,14 像担持体 31,32,33,34 現像手段 41,42,43,44 1次帯電器 51,52,53,54 転写手段 61 定着手段 71 搬送ベルト 21 光源手段 22 結像手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/09 H01L 33/00 L 5F041 9/10 B41J 3/21 L 15/01 112 G03G 9/08 361 15/04 111 H01L 33/00 Fターム(参考) 2C162 AE12 AE21 AE28 AE73 FA04 FA17 FA45 2H005 AA21 CA21 FA01 FA07 2H030 AA02 AB02 AD01 AD16 BB02 BB21 BB41 2H076 AB42 AB60 AB61 EA01 EA05 EA24 2H087 KA08 KA18 PA01 PA17 PB01 QA02 QA07 QA14 QA34 RA45 5F041 CB22 FF13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光素子を一次元方向に配置した
    光源手段から出射した光束を結像手段により被走査面上
    に結像させ、該被走査面上を露光する露光光学系におい
    て、 該結像手段は複数のロッドレンズを一次元方向に配置し
    たロッドレンズアレイより成り、該ロッドレンズの物体
    像面間距離をTC、ロッド径をR0、としたとき、 TC<11(mm) かつ RO<0.8(mm) なる条件を満足することを特徴とする露光光学系。
  2. 【請求項2】 前記光源手段は発光ダイオードアレイで
    あり、該発光ダイオードアレイの素子密度は600dp
    i以上であることを特徴とする請求項1記載の露光光学
    系。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2記載の露光光学系
    と、該露光光学系の被走査面に配置された像担持体と、
    該像担持体面上に光束を結像させることによって形成さ
    れる静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、該
    現像されたトナー像を用紙に転写する転写手段と、該転
    写されたトナー像を用紙に定着させる定着手段とを備え
    たことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3記載の画像形成装置を複数
    有し、各画像形成装置から出射される光束を各々対応す
    る像担持体面上に結像させ、該像担持体面に異なった色
    光の画像を形成し、該複数の像担持体面上に形成した画
    像よりカラー画像を形成することを特徴とするカラー画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の画像形成装置の各々の現像手
    段は互いに異なる分光特性を有する現像剤が装填されて
    いることを特徴とする請求項4記載のカラー画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤はトナーと磁性キャリアとか
    ら成る2成分現像剤であることを特徴とする請求項5記
    載のカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤はトナーから成る1成分現像
    剤であることを特徴とする請求項5記載のカラー画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 複数の発光素子を一次元方向に配置した
    光源手段と結像手段とを有する露光光学系を含む画像形
    成装置と、それに対応する像担持体との組を複数有し、
    各画像形成装置から出射される光束を各々対応する像担
    持体面上に結像させ、該像担持体面に異なった色光の画
    像を形成し、該複数の像担持体面上に形成した画像より
    カラー画像を形成するカラー画像形成装置において、 該結像手段は複数のロッドレンズを一次元方向に配置し
    たロッドレンズアレイより成り、該ロッドレンズの物体
    像面間距離をTC、ロッド径をR0、としたとき、 TC<11(mm) かつ R0<0.8(mm) なる条件を満足することを特徴とするカラー画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記複数の画像形成装置は各々現像手段
    を有し、該各々の現像手段は互いに異なる分光特性を有
    する現像剤が装填されていることを特徴とする請求項8
    記載のカラー画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記現像剤はトナーと磁性キャリアと
    から成る2成分現像剤であることを特徴とする請求項9
    記載のカラー画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記現像剤はトナーから成る1成分現
    像剤であることを特徴とする請求項9記載のカラー画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 前記光源手段は発光ダイオードアレイ
    であり、該発光ダイオードアレイの素子密度は600d
    pi以上であることを特徴とする請求項8記載のカラー
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013214042A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Toshiba Corp 画像形成装置
US9075337B2 (en) 2012-04-03 2015-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and method using electrophotographic two-component development

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