JP2002026881A - デジタルデータ通信におけるビット復元方法およびデジタルデータ受信機 - Google Patents

デジタルデータ通信におけるビット復元方法およびデジタルデータ受信機

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JP2002026881A JP2000202843A JP2000202843A JP2002026881A JP 2002026881 A JP2002026881 A JP 2002026881A JP 2000202843 A JP2000202843 A JP 2000202843A JP 2000202843 A JP2000202843 A JP 2000202843A JP 2002026881 A JP2002026881 A JP 2002026881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】文字等を構成するビットにエラーが発生した場
合でも、可能な限りビットを復元して、より多くの情報
を伝達できるようにする。 【解決手段】同一のデジタルデータを一定の時間差をも
って受信するNAVTEX等のデジタルデータ通信にお
いて、先行データと後続データのそれぞれを構成するビ
ットごとに信頼性を判定する。先行データと後続データ
との間で対応するビットに違いがある場合は、信頼性の
高い方のビットの値を採用してビットを決定する。こう
することで、先行データと後続データのいずれもがエラ
ーを含んでいる場合でも、データの復元が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NAVTEX受信
機などに適用されるデジタルデータ通信におけるビット
復元方法、およびデジタルデータ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】NAVTEX(Navigation Telex)は、
航行中の船舶に対して、基地局から遭難情報や気象情報
などを文字データとして定時送信するシステムである。
NAVTEXには、国際NAVTEXのほか日本語NA
VTEXもあるが、以下では国際NAVTEXについて
述べる。国際NAVTEXでは、ITU規格(Rec.
ITU‐R M625 TABLE1)に従って、1つ
の文字は7ビットのデータから構成されていて、3個の
H(High)レベルのビットと、4個のL(Low)レベル
のビットからなる。この文字データの送信にあたって
は、DXデータおよびRXデータという同一内容のデジ
タルデータが時間を前後して送信され、受信機側ではこ
れらのDXデータおよびRXデータを一定の時間差をも
って受信し、双方のデータの照合を行なって文字を認識
し、情報を印刷するようにしている。
【0003】図11は、NAVTEXの送信データを示
しており、(a)はDXデータ、(b)はRXデータで
ある。「Z」「C」「A」などはそれぞれ1つの文字
(7ビット)を表している。なお、「?」はスペースで
ある。図から分かるように、DXデータとRXデータと
は全く同じ内容のデータであり、送信タイミングのみが
異なる。NAVTEXでは、まず(a)のDXデータが
先行して送信され、それから5文字分だけ遅れて(b)
のRXデータが送信される、という仕組みをとってい
る。図12はDXデータとRXデータの送信プロトコル
を示した図である。また、図13は、1文字(ここでは
「C」の文字)を構成するビットパターンの例で、
(a)はDXデータ、(b)はRXデータである。ここ
でも、両者は同じものとなっている。
【0004】このようなNAVTEXのデータを受信し
た側(船舶)では、DXデータおよびRXデータを1文
字の区間(7ビット)ごとに解析して、図13のように
両者が同一の場合は、その文字を正しい文字として決定
する。また、DXデータとRXデータのいずれか一方
が、エラーに基因してNAVTEXの文字パターン(H
が3個でLが4個)と合致しないため文字として認識で
きず(たとえば、Hが2個でLが5個の場合)、他方が
NAVTEXの文字パターンと合致していて文字として
認識できる場合は、他方のデータを採用して文字を決定
する。こうして、同一のDXデータ・RXデータを送信
することにより、一方が認識できなくても他方が正しく
認識されれば、文字を決定して印刷することができるの
で、エラーにより重要な緊急情報などが伝達されない、
というリスクを軽減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
NAVTEXシステムでは、1文字中のビットにエラー
が発生した場合に、その文字データを無効とするエラー
処理を行なっているため、DXデータとRXデータのい
ずれにもエラーがある場合には、双方のデータが無効と
されて文字が印字されないことになる。
【0006】これを図14で説明すると、同図(a)は
DXデータで、3ビット目の破線で囲んだ部分は本来L
レベルであるべきところ、ノイズやサンプリング誤差
(同期ずれ)等が原因でHレベルとなっている例であ
る。この結果、このDXデータは7ビットのうち、Hが
4個、Lが3個となって、NAVTEXの文字パターン
(Hが3個、Lが4個)と合致しないため、文字として
認識できなくなる。また、同図(b)はRXデータで、
5ビット目の破線で囲んだ部分は本来Lレベルであるべ
きところ、Hレベルとなっている。この結果、このRX
データも7ビットのうち、Hが4個、Lが3個となっ
て、NAVTEXの文字パターンと合致しないため、や
はり文字として認識できなくなる。
【0007】したがって、DXデータとRXデータのい
ずれもが文字として認識できないことから、結局この文
字はエラーとなって正常に表示されず、「*」のような
記号で表示がされることとなり、判読が不可能となる。
しかしながら、NAVTEXのように緊急情報や重要情
報を伝達するシステムでは、文字の欠落をできるだけ少
なくする必要があり、このために、多少のノイズ等があ
ってもデータを無効とするのではなく、可能な限り復元
させるようにすることが望まれる。
【0008】そこで、本発明は上記の点に鑑み、データ
を構成するビットにエラーが発生した場合でも、可能な
限りビットを復元して、より多くの情報を伝達できるよ
うにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、一定の時間差をもって受信する同一内
容のデジタルデータにつき、それぞれを構成する各ビッ
トの信頼性を判定し、先行データと後続データとの間で
対応するビットに違いがある場合に、信頼性の高い方の
ビットの値を採用してビットを決定するようにしてい
る。すなわち、本発明は、従来のように先行データと後
続データとを全体として比較するのではなく、それらを
構成する個々のビットごとに比較を行なうものである。
【0010】このようにすれば、各ビットごとに信頼性
の情報が付与されているので、先行データと後続データ
のいずれもがエラーを含んでいる場合であっても、対応
するビットの信頼性を比較して、信頼性の高いほうのビ
ットを採用することで、正規のデータを復元することが
可能となる。
【0011】各ビットごとの信頼性を算出する手段とし
ては、サンプリングを用いることができる。すなわち、
各ビットの区間ごとにサンプリングを行なってHとLの
サンプリング個数を抽出し、この個数を第1の閾値と比
較する。ビット区間のサンプリング回数をたとえば10
回とし、第1の閾値をたとえば6としたとき、10回の
うちH(またはL)のサンプリング個数が6以上あれ
ば、当該区間のビットをH(またはL)と決定する。さ
らに、こうして決定したビットに対し、H(またはL)
のサンプリング個数を第2の閾値と比較する。第2の閾
値をたとえば9としたとき、H(またはL)のサンプリ
ング個数が9個以上あれば、そのビットを信頼性ありと
判定する。
【0012】また、先行データと後続データとの間で、
対応するビットに違いがあり、かつ、いずれにも信頼性
がない場合、もしくはいずれにも信頼性がある場合は、
そのビットに関してはHまたはLの決定を一時的に保留
する。そして、残りのビットの決定が終了した後に、正
常なビットのHまたはLの数に基づいて保留したビット
のHまたはLを決定する。たとえば、NAVTEXの場
合に、保留したビット以外の正常なビットがH3個、L
3個だったとすると、NAVTEXの文字パターンでは
Hが3個、Lが4個と決まっているので、保留したビッ
トはLであることが正常ビットの数から判定できる。し
かし、NAVTEXでは1文字を構成する7ビットの中
に保留ビットが2個以上あれば、それらのビットを確定
することができないので、ビットの復元は不能と判断し
てエラー処理を行なう。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図を参照しながら説明する。図1は、NAVTEX受信
機のブロック図である。図において、1は図示しない基
地局から送信されてくるNAVTEXデータを受信する
受信部、2は受信部1が受信したデータを解析して文字
を再生する処理部、3は処理部2において再生された文
字をプリントアウトする印字部である。受信部1には、
NAVTEXデータを受信する受信アンテナ1aが設け
られている。処理部2は、CPUやメモリ、サンプリン
グ回路などを含んで構成される。また、印字部3は、サ
ーマルプリンタなどから構成される。
【0014】図2は、NAVTEX受信機100の一例
を示す正面図である。受信機100の本体4には、上述
した受信部1、処理部2、および印字部3が内蔵されて
いる。5は本体4の前面に設けられたランプ表示部、6
は各種キーを含む操作部、7は本体4を支持したスタン
ドである。8は本体4の前面から排紙される記録紙であ
って、この記録紙8には、印字部3によって文字情報が
印刷されている。
【0015】図3は、記録紙8の印字例を示しており、
海上安全情報が印字されたものである。冒頭の「ZCZ
C」は放送開始符号、「H」は放送局の区分、「A」は
メッセージの種類、「73」はメッセージのシリアル番
号を表している。また、末尾の「NNNN」はメッセー
ジの終了を表す符号である。
【0016】図4は、処理部2におけるビット復元の原
理を説明するタイムチャートである。同図(a)は受信
部1で受信されたDXデータであって、図14(a)と
対応しており、3ビット目は、本来Lレベルであるべき
ところ途中までHレベルとなって、エラー(太線部分)
が生じている。また、同図(b)はDXデータより一定
時間遅れて受信部1で受信されたRXデータであって、
図14(b)と対応しており、5ビット目は、本来Lレ
ベルであるべきところ途中からHレベルとなって、エラ
ー(太線部分)が生じている。また、たとえば「L:1
0」とあるのは、その区間について10回サンプリング
を行なってサンプル値を抽出した結果、Lレベルが10
個抽出されたことを表し、たとえば「H:6」とあるの
は、Hレベルが6個抽出されたことを表している。
【0017】図5は、上述のサンプリングを説明する図
であり、図4(a)の2ビット目と3ビット目のサンプ
リングの様子を例示したものである。サンプリングにあ
たっては、処理部2に内蔵されているサンプリング回路
(図示省略)が発生するサンプリングクロックを用い
て、DXデータおよびRXデータの〜の各ビット区
間ごとに、10回のサンプリングを行なう。その結果、
3ビット目の区間のサンプリング結果は、図示するよ
うに、Hが6個でLが4個となる。この場合、その区間
のビットがHかLかを一応確定する必要があるので、こ
こではHが6個以上あればその区間のビットはHとし、
Hが6個未満であればその区間のビットはLとする判定
基準を用いる。これに従えば、区間ではHが6個であ
るから、この区間のビットはHとして確定される。
【0018】このようにして、DXデータおよびRXデ
ータのそれぞれにつき、各ビット区間のHとLのサンプ
リング個数を抽出して、その結果から上記基準に従っ
て、その区間のビットのH,Lを確定する。次に、DX
データとRXデータの対応するビットのH,Lを比較し
て、それらが一致しているかどうかを判定する。一致し
ている場合は、DXデータ(RXデータでも同じこと)
のそのビットを採用する。図4の例では、,,,
,の区間において、DXデータとRXデータとの間
にビットの相違はないので、これらの区間についてはD
Xデータを採用し、同図(c)のように、区間はL、
区間はH、区間はL、区間はH、区間はHと決
定する。
【0019】一方、DXデータとRXデータの対応する
ビットのH,Lが一致していない区間については、抽出
されたH,Lの個数が一定以上であるほうを採用する。
ここでは、9個以上を基準として判定を行なう。すなわ
ち、区間については、DXデータではHが6個であ
り、RXデータではLが10個であるから、RXデータ
のLのほうが信頼性が高いとして、この区間のビットは
Lであると判定する。同様に、区間については、DX
データではLが10個であり、RXデータではHが7個
であるから、DXデータのLのほうが信頼性が高いとし
て、この区間のビットはLであると判定する。
【0020】以上のようにして、各ビットについてH,
Lの判定を行なった総合結果は、図4(c)のようにな
り、区間と区間の各ビットが正しく復元されて、N
AVTEXの文字パターンと合致する。したがって、D
XデータとRXデータのいずれもがエラーを含んでいて
文字として認識できない場合であっても、ビットの復元
によって文字を決定することが可能となるので、データ
を無効とすることなく、文字情報を印字部3で印字する
ことができる。
【0021】図6および図7は、上述した原理に基づい
てビットの復元を行なう場合の詳細な手順を示すフロー
チャートである。図6はビットの信頼性を求める手順、
図7は求めた信頼性に基づいてビットの復元処理を行な
う手順をそれぞれ示している。これらの各手順は、処理
部2のCPUにより実行される。以下、図6および図7
に従って、本発明に係るビット復元方法の詳細を説明す
る。
【0022】図6において、まず初期化処理として、サ
ンプリング回数NをN=0にする(ステップS1)。こ
のNの値は、処理部2のメモリ(図示省略)に設定され
る。次に、図5で説明した要領に従ってサンプリングを
行ない、1回のサンプリングごとにビット区間のサンプ
リング値(H,L)を読取って、これを保存する(ステ
ップS2)。このサンプリング値も、処理部2のメモリ
に記憶される。その後、サンプリング回数NをN+1に
更新する(ステップS3)。続いて、N=10か否か、
すなわち10回のサンプリングが終了したか否かを判定
し(ステップS4)、Nが10に達していなければ(ス
テップS4;NO)、ステップS2へ戻ってサンプリン
グを継続する。
【0023】1つの区間のサンプリングが終了してN=
10になると(ステップS4;YES)、次に、10回
のサンプリングにおいて抽出されたHの個数、すなわち
サンプリング個数が6個以上か否かを判定する(ステッ
プS5)。Hが6個以上あれば(ステップS5;YE
S)、そのビットはHであると確定し(ステップS
6)、Hが6個未満であれば(ステップS5;NO)、
そのビットはLであると確定する(ステップS9)。な
お、ここではHの個数を基準としているが、Lの個数を
基準としてもよい。
【0024】次に、確定したHまたはLのビットにつ
き、HまたはLのサンプリング個数が9個以上か否かを
判定する(ステップS7)。HまたはLが9個以上あれ
ば(ステップS7;YES)、そのビットは信頼性あり
と判定し(ステップS8)、HまたはLが9個に満たな
ければ(ステップS7;NO)、そのビットは信頼性な
し判定する(ステップS10)。なお、ここでは信頼性
有無の基準として、サンプリング個数を9個に設定して
いるが、これは一例であって、10個や8個でもよい。
【0025】以上のような処理によって、1つのビット
区間のサンプリングが終了し、同様の処理を各ビット区
間について行なって、そのビットのH,Lおよび信頼性
を判定してゆく。これをDXデータとRXデータのそれ
ぞれにつき行ない、それらの判定結果を処理部2のメモ
リに記録する。
【0026】図4の場合は、メモリに図8のような判定
結果が記録される。(a)はDXデータの1文字(7ビ
ット)についての判定結果、(b)はRXデータの対応
する1文字についての判定結果を示している。なお、信
頼性の有無は、フラグの形式で記録することができる。
すなわち、信頼性ありの場合はフラグ「1」がセットさ
れ、信頼性なしの場合はフラグ「0」がセットされるよ
うにすればよい。図8(c)は総合的な判定結果を表し
ているが、これについては後述する。
【0027】次に、上記のようにして得られた判定結果
に基づいてビットの復元処理を行なう手順を、図7を参
照して説明する。まず初期化処理として、ループ回数L
をL=0にするとともに、エラービット数EをE=0に
する(ステップS11)。これらのLおよびEの値も、
処理部2のメモリに設定される。次に、DXデータとR
Xデータの対応するビット同士を順次比較して、それら
の間に違いがあるか否かを判定する(ステップS1
2)。その結果、両者に違いがなければ(ステップS1
2;NO)、DXデータのビットを採用する(ステップ
S24)。図8の区間,,,,がこの場合に
該当する。なお、ステップS24では、両者のビットが
共に信頼性なしのビットであったとしても、強制的にそ
のビットが採用される。
【0028】一方、対応するビット同士間で違いがある
場合は(ステップS12;YES)、次にDXのビット
に信頼性があってRXのビットに信頼性がないかどうか
を判定する(ステップS13)。その結果、YESと判
定された場合は、信頼性のあるDXのビットを採用する
(ステップS25)。図8の区間がこれに該当する。
また、ステップS13でNOと判定された場合は、続い
てDXのビットに信頼性がなくRXのビットに信頼性が
あるかどうかを判定する(ステップS14)。その結
果、YESと判定された場合は、信頼性のあるRXのビ
ットを採用する(ステップS26)。図8の区間がこ
れに該当する。また、ステップS14でNOと判定され
た場合、すなわちDXのビットにもRXのビットにも信
頼性がない場合、もしくはDXのビットにもRXのビッ
トにも信頼性がある場合は、ステップS15に進む。ス
テップS15では、エラービット数Eに1を加算し、E
=E+1とする。
【0029】図9は、双方のビットに信頼性がない場合
の例を示している。同図(a)では、DXデータの4ビ
ット目がLでそのサンプリング個数が8であり、また同
図(b)では、RXデータの4ビット目がHでそのサン
プリング個数が7となっている。したがって、いずれの
ビットにも信頼性がない。この場合は、同図(c)のよ
うに、とりあえず4ビット目についての決定を一時的に
保留とし、残っているビットについての判定が終った段
階で決定する。その詳細は後述する。なお、双方のビッ
トに信頼性がある場合も、上記と同様の保留処理を行な
う。
【0030】ステップS24〜S26においてビットが
決定された後、ループ回数Lを1加算してL=L+1と
する(ステップS17)。また、ステップS15におい
てビットの決定が保留とされた後、ステップS16にお
いてエラービット数Eが2以上か否か、すなわち保留に
したビットが2個以上あるか否かを判定し、2未満であ
ればループ回数Lを1加算してL=L+1とする(ステ
ップS17)。続いて、L=7になったか否か、すなわ
ち1文字分の全ビットにつき処理が終了したか否かを判
定する(ステップS18)。Lが7に達してなければ
(ステップS18;NO)、ステップS12に戻って上
述した処理を反復する。L=7になれば(ステップS1
8;YES)、次にエラービット数Eが0か否か、すな
わち保留になっているビットがあるか否かを判定する
(ステップS19)。保留ビットがなければ(ステップ
S19;NO)、1文字を構成するすべてのビットが決
定されたこととなるので、1文字分の処理を終了する。
【0031】一方、保留ビットがある場合は(ステップ
S19;YES)、正常に判定された残りの6ビットに
ついて、Hの数がいくつあるかを判定する(ステップS
20)。前述のように、NAVTEXでは1文字のデー
タはHが3個、Lが4個と決まっているから、Hの数が
2個であれば、必然的に保留ビットはHでなければなら
ない。よって、この場合は保留ビットをHのビットと決
定する(ステップS21)。また、Hの数が3個であれ
ば、NAVTEXデータと合致するために、保留ビット
はLでなければならないから、この場合は保留ビットを
Lのビットと決定する(ステップS22)。図9(c)
においては、Hの数が3個であるから、同図(d)のよ
うに、保留ビット(4ビット目)はLと決定される。ま
た、Hの数が2個でも3個でもなく、たとえば1個や4
個の場合は、NAVTEXデータのパターンと一致しな
いことが明らかであるから、エラー処理を行なう(ステ
ップS23)。この場合は、文字が認識されないので、
文字に相当する部分には、たとえば「*」のような記号
が印字されることになる。
【0032】以上のように、本実施形態では、DXデー
タとRXデータの対応ビットが相違していて、しかもい
ずれにも信頼性がない場合(もしくは信頼性がある場
合)であっても、ただちにエラー処理とはせずにビット
の決定をひとまず保留し、残りのビットについての判定
を終えた最後の段階で、保留ビットのHまたはLを決定
するようにしている。このため、エラーに対してより弾
力的な処理が行なえ、文字を復元する機会が増えるの
で、一層多くの情報を伝達することができる。
【0033】ところで、ステップS16において、エラ
ービット数Eが2以上と判定された場合も、エラー処理
が行なわれる(ステップS23)。たとえば、エラービ
ット数Eが2であるとすると、これは保留されるビット
が2個あることを意味している。図10はこの場合の例
を示しており、(a)のDXデータと(b)のRXデー
タとを比較すると、4ビット目と7ビット目の確定ビッ
トが双方で違っており、かついずれのビットにも信頼性
がないから、(c)のように2つとも保留ということに
なる。
【0034】ところが、このように保留ビットが2つあ
ると、残りの正常ビットを参照しても、保留ビットの
H,Lを決定することができない。なぜなら、図10
(c)の場合は、残りの5ビットのうちHが2個、Lが
3個であるから、NAVTEXデータの文字パターンと
一致するには、保留ビットの一方がHで、他方がLでな
ければならないことまではわかるが、いずれの保留ビッ
トがHで、いずれの保留ビットがLであるかまでは特定
できないからである。したがって、この場合も文字を認
識することはできないので、エラー処理によって文字部
分には「*」のような記号を印字する。
【0035】このようにして、1つの文字について図7
の処理が終了すると、再びステップS11に返って、次
の文字について同様の処理が繰り返され、1文字を構成
する7ビットのデータパターンが決定されてゆく。処理
部2は、このデータパターンをあらかじめメモリに記憶
されている文字テーブルと照合し、パターンに対応する
文字を決定して、これを印字部3へ出力する。印字部3
は、処理部2から受取った文字を図3で示したように記
録紙8へ印刷する。
【0036】本発明は上述した実施形態のみに限定され
るものではなく、他にも種々の形態を採用することがで
きる。たとえば、上記実施形態においては、処理部2で
処理された文字データを印字部3で印字して出力するよ
うにしているが、印字部3に代えて、文字データを表示
する液晶ディスプレイなどの表示部を設けてもよく、あ
るいは印字部と表示部の両方を設けてもよい。これらの
印字部や表示部は、本発明のデジタルデータ受信機にお
ける出力部を構成する。
【0037】また、上記実施形態では国際NAVTEX
について述べたが、本発明は日本語NAVTEXにも適
用することができる。日本語NAVTEXの場合は、I
TU規格(Rec.ITU‐R M493 TABLE
1)に従って、1文字の符号構成は10ビットとなり、
上位7ビットにはJIS X0208の漢字コード第2
水準までの文字コードが割り当てられ、下位3ビットに
は誤り訂正符号が割り当てられるが、DX,RXを用い
る誤り訂正方式は国際NAVTEXの場合と同様である
(Rec.ITU‐R M625 modeB(FE
C))。
【0038】また、上記実施形態においては、NAVT
EX受信機を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、同
一内容のデジタルデータを一定の時間差をもって受信す
るシステム全般に適用が可能であり、たとえばNBDP
(Narrow Band Direct Printing;狭帯域直接印刷電信
装置)のような海上通信システムなどにも適用すること
ができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、先行データと後続デー
タの対応ビットが相違する場合に、信頼性の高いビット
を採用してビットを決定するので、両データのいずれも
がエラーを含んでいる場合でも、データを無効とするこ
となくビットを復元することができる。このため、多少
のエラーが発生した場合でも、データを正常に復元して
より多くの情報を伝達することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NAVTEX受信機のブロック図である。
【図2】NAVTEX受信機の一例を示す正面図であ
る。
【図3】印字例を示す図である。
【図4】ビット復元の原理を説明する図である。
【図5】サンプリングを説明する図である。
【図6】ビットの信頼性を決定する手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】ビットの復元処理の手順を示すフローチャート
である。
【図8】メモリに記憶された判定結果の例を示す図であ
る。
【図9】メモリに記憶された判定結果の例を示す図であ
る。
【図10】メモリに記憶された判定結果の例を示す図で
ある。
【図11】NAVTEXの送信データを示す図である。
【図12】送信プロトコルを示す図である。
【図13】1文字を構成するビットパターンの例を示す
図である。
【図14】エラー処理を説明する図である。
【符号の説明】
1 受信部 1a 受信アンテナ 2 処理部 3 印字部 8 記録紙 100 NAVTEX受信機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月19日(2000.7.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】図11は、NAVTEXの送信データを示
しており、(a)はDXデータ、(b)はRXデータで
ある。「Z」「C」「A」などはそれぞれ1つの文字
(7ビット)を表している。なお、「└┘」はスペース
である。図から分かるように、DXデータとRXデータ
とは全く同じ内容のデータであり、送信タイミングのみ
が異なる。NAVTEXでは、まず(a)のDXデータ
が先行して送信され、それから5文字分だけ遅れて
(b)のRXデータが送信される、という仕組みをとっ
ている。図12はDXデータとRXデータの送信プロト
コルを示した図である。また、図13は、1文字(ここ
では「C」の文字)を構成するビットパターンの例で、
(a)はDXデータ、(b)はRXデータである。ここ
でも、両者は同じものとなっている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一内容のデジタルデータを一定の時間差
    をもって受信するシステムにおいて、それぞれのデータ
    を構成する各ビットの値について信頼性を判定し、先行
    するデータと後続するデータとの間で対応するビットに
    違いがある場合に、信頼性の高い方のビットの値を採用
    してビットを決定することを特徴とするデジタルデータ
    通信におけるビット復元方法。
  2. 【請求項2】各ビットの区間ごとにサンプリングを行な
    ってH(High)とL(Low)のサンプリング個数
    を抽出し、このサンプリング個数と第1の閾値とを比較
    して当該区間のビットがHであるかLであるかを確定
    し、前記各区間ごとにHまたはLのサンプリング個数を
    第2の閾値と比較して当該区間のビットの信頼性を判定
    することを特徴とする請求項1に記載のデジタルデータ
    通信におけるビット復元方法。
  3. 【請求項3】先行するデータと後続するデータとの間で
    対応するビットに違いがあり、かつ、いずれにも信頼性
    がない場合、もしくはいずれにも信頼性がある場合に、
    当該ビットをエラービットとしてHまたはLの決定を保
    留し、残りのビットの決定が終了した後に、正常なビッ
    トのHまたはLの数に基づいて前記エラービットのHま
    たはLを決定することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載のデジタルデータ通信におけるビット復元方
    法。
  4. 【請求項4】所定数のビットからなるビット列にエラー
    ビットが一定以上含まれている場合に、当該エラービッ
    トを復元不能としてエラー処理を行なうことを特徴とす
    る請求項3に記載のデジタルデータ通信におけるビット
    復元方法。
  5. 【請求項5】同一内容のデジタルデータを一定の時間差
    をもって受信する受信部と、 それぞれのデータを構成する各ビットの値について信頼
    性を判定し、先行するデータと後続するデータとの間で
    対応するビットに違いがある場合に、信頼性の高い方の
    ビットの値を採用してビットを決定する処理部と、 前記処理部で処理されたデータを出力する出力部と、 を備えたことを特徴とするデジタルデータ受信機。
  6. 【請求項6】デジタルデータが文字を構成するNAVT
    EXデータであって、先行するデータがDXデータ、後
    続するデータがRXデータであり、 前記処理部は、DXデータおよびRXデータのそれぞれ
    につき、1文字を構成する各ビットの区間ごとにサンプ
    リングを行なってHとLのサンプリング個数を抽出し、
    このサンプリング個数と第1の閾値とを比較して当該区
    間のビットがHであるかLであるかを確定し、前記各区
    間ごとにHまたはLのサンプリング個数を第2の閾値と
    比較して当該区間のビットの信頼性を判定し、DXデー
    タとRXデータとの間で対応するビットに違いがある場
    合に、信頼性の高い方のビットの値を採用してビットを
    決定し、 前記出力部は、前記処理部において決定されたビットパ
    ターンに対応する文字を印字する印字部を備えている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のデジタルデータ受信
    機。
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