JP2002026743A - Bsデジタル放送受信装置 - Google Patents

Bsデジタル放送受信装置

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JP2002026743A
JP2002026743A JP2000207377A JP2000207377A JP2002026743A JP 2002026743 A JP2002026743 A JP 2002026743A JP 2000207377 A JP2000207377 A JP 2000207377A JP 2000207377 A JP2000207377 A JP 2000207377A JP 2002026743 A JP2002026743 A JP 2002026743A
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tmcc
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JP2000207377A
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Tamotsu Ikeda
保 池田
Atsushi Inomata
篤 猪股
Kazuhisa Funamoto
一久 舟本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内符号復号部の回路規模を小型化する。 【解決手段】 タイミング生成部は、スーパーフレーム
スタートフラグ及びTMCC情報に基づき、受信データ
の符号化方式を表す符号化方式情報TMと、変調及び符
号化方式の変化位置で有効となる変化位置フラグTMS
Tとを生成する。内符号復号部は、デパンクチャリング
処理を行うデパンチャリング部152と、ブランチメト
リックを求めるBS生成部154〜155と、ブランチ
メトリックに基づき受信データのビタビ復号をするビタ
ビ復号部とを備える。デパンクチャリング部152は、
変化位置フラグTMSTに基づきデパンチャリングブロ
ックの同期をとり、符号化方式情報TMに応じてパンク
チャリングパターンを変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル衛星放送
を受信するBSデジタル放送受信装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】送信装置 図24に、BSデジタル放送の送信装置のブロック図を
示し、このBSデジタル放送の送信装置について説明を
行う。
【0003】送信装置1は、主信号リード・ソロモン符
号化部11と、データフレーム構成部12と、主信号エ
ネルギー拡散部13と、インターリーバ14と、TMC
Cデータ生成部15と、TMCCリード・ソロモン符号
化部16と、TAB信号生成部17と、第1のマルチプ
レクサ18と、TMCCエネルギー拡散部19と、第2
のマルチプレクサ20と、内符号符号化部21と、バー
スト信号生成部22と、直交変調部23とを備えて構成
されている。
【0004】主信号リード・ソロモン符号化部11に
は、最大8つのMPEG2 Transport Stream(TS)(TS
1, TS2, ・・・)が入力される。主信号リード・
ソロモン符号部11は、RS(204,188)のリー
ド・ソロモン符号化処理を行って、188バイトのTS P
acket(TSP)毎に16バイトのパリティが付与され
た伝送パケットを生成する。主信号リード・ソロモン符
号化部11から出力されるデータは、データフレーム構
成部12に送出される。
【0005】データフレーム構成部12は、BSデジタ
ル放送方式で定められたデータフレーム構造に、伝送パ
ケットを割り当てていく処理を行う。
【0006】図25に、BSデジタル放送におけるデー
タフレーム構造を示す。BSデジタル放送では、スーパ
ーフレームと呼ばれるデータ構造が定められている。こ
のスーパーフレーム単位で、TSと伝送パケットとの同
期がとられることとなる。スーパーフレームは、8個の
フレーム(フレーム1F〜フレーム8F)から構成され
ている。各フレームは、主信号部が48個のスロット
(スロット#1〜スロット#48)により構成されてい
る。この各スロットには、RSパリティが付加された伝
送パケットが付加されていく。また、BSデジタル放送
では、伝送パケットの変調方式及び畳み込み符号の符号
化方式をスロット単位で選択することが可能となってい
る。変調方式としては、8PSK(8PSK)、QPS
K、BPSKのいずれかの変調方式を選択することがで
きる。また、内符号の符号化方式としては、8PSKに
対してトレリス符号化、QPSK及びBPSK対して畳
み込み符号化を選択することができる。トレリス符号化
の符号化率は2/3を、QPSKに対する畳み込み符号
の符号化率は1/2,2/3,3/4,5/6,7/8
(2/3〜7/8はパンクチャード符号)を、BPSK
に対する符号化率は1/2を選択することができる。
【0007】また、BSデジタル放送では、異なる伝送
レートが混在すると、スーパーフレームとTSとの同期
をとることができなくなる。そのため、実際には伝送さ
れないダミーデータをスーパーフレームのスロットに適
宜割り当てて、スーパーフレーム周期を常に一定とし
て、時間関係を保持するようになっている。
【0008】データフレーム構成部12は、TSn(n=
1,2,・・・)の各TSP毎に定められた内符号符号
化率及び変調方式(変調/符号化方式)に応じて、フレ
ーム内の48個のスロットに伝送パケットを割り当て
る。なお、複数の変調/符号化方式をスロットに割り当
てる場合には、TC8PSK、QPSK、BPSKとい
うように位相数の多い変調方式順にフレームの先頭から
割り当てていくようにする。また、QPSKで符号化率
が異なるスロットを各フレーム内に割り当てる場合に
は、符号化率の高い順(7/8,5/6,3/4,2/
3,1/2といった順)にフレームの先頭から割り当て
ていくようにする。
【0009】フレーム構成されたデータは、エネルギー
拡散部13に送出される。
【0010】主信号エネルギー拡散部13は、15次系
列の疑似ランダム系列(PRBS)を、伝送パケットの
第1フレームの第1スロットの第2バイトからフレーム
順(フレーム内はスロット順)で伝送パケットに対して
1ビットずつ加算する。具体的な演算順序は、第1フレ
ームの第1スロットの第2バイトから第204バイトま
で、続いて、第1フレームの第2スロットの第2バイト
から第204バイトまで、同様に、第1フレームの第4
8スロットの第2バイトから第204バイトまで、第8
フレームの第48スロットの第2バイトから第204バ
イトまで、といった順となり、この順序で各ビットが疑
似ランダム系列(PRBS)とEXOR演算される。な
お、この疑似ランダム符号系列(PRBS)はスーパー
フレームの先頭で初期化される。また、各スロットの先
頭の1バイト目に対してはエネルギー拡散処理はされな
いが、この間も、PRBSの発生は継続する。エネルギ
ー拡散されたデータは、インターリーバ14に送られ
る。
【0011】インターリーバ14は、図26に示すよう
に、各フレームの第iスロット(スロット#i)を切り
出して形成されるスロット面を1つのインタリーブブロ
ックとし、このインタリーブブロックを48個並列に用
いたブロックインタリーブを行っている。各インタリー
ブブロックは、m=8、n=203のデータ配列とな
る。なお、インターリーバ14は、MPEG2 TS Packetの
先頭バイトに付けられている同期信号(0x47)の読
み出しは行わず、出力するスロットのデータ単位を20
3バイトとする。
【0012】具体的に、インタリーブすることにより出
力データの第1フレームの第1スロットは、エネルギー
拡散された入力データから、第1フレームの第1スロッ
トの第2バイト、第2フレームの第1スロットの第2バ
イト、・・・、第8フレームの第1スロットの第2バイ
ト、第1フレームの第1スロットの第3バイト、第2フ
レームの第1スロットの第3バイト、・・・、第8フレ
ームの第1スロットの第3バイト、・・・第1フレーム
の第1スロットの第26バイト、第2フレームの第1ス
ロットの第26バイト、・・・、第8フレームの第1ス
ロットの第26バイト、第1フレームの第1スロットの
第27バイト、第2フレームの第1スロットの第27バ
イト、第3フレームの第1スロットの第27バイトとい
った順序で読み出された、計203バイトのデータとな
る。
【0013】続いて、出力データの第1フレームの第2
スロットは、エネルギー拡散された入力データから、第
1フレームの第2スロットの第2バイト、第2フレーム
の第2スロットの第2バイト、・・・、第8フレームの
第2スロットの第2バイト、第1フレームの第2スロッ
トの第3バイト、第2フレームの第2スロットの第3バ
イト、・・・、第8フレームの第2スロットの第3バイ
ト、・・・第1フレームの第2スロットの第26バイ
ト、第2フレームの第2スロットの第26バイト、・・
・、第8フレームの第2スロットの第26バイト、第1
フレームの第2スロットの第27バイト、第2フレーム
の第2スロットの第27バイト、第3フレームの第2ス
ロットの第27バイトといった順序で読み出された、計
203バイトのデータとなる。
【0014】続いて、出力データの第1フレームの第8
スロットは、エネルギー拡散された入力データから、第
1フレームの第8スロットの第2バイト、第2フレーム
の第8スロットの第2バイト、・・・、第8フレームの
第8スロットの第26バイト、第1フレームの第8スロ
ットの第27バイト、第2フレームの第8スロットの第
27バイト、第3フレームの第8スロットの第27バイ
トといった順序で読み出された、計203バイトのデー
タとなる。
【0015】インターリーバ14は、以上のように第1
フレームの第48スロットまでのデータを読み出し、イ
ンターリーブ処理を行う。
【0016】続いて、第2フレームのデータを構成する
ために、第1フレームを構成したデータに引続き、第4
フレームの第1スロットの第27バイト、第5フレーム
の第1スロットの第27バイト、・・・、と読み出して
いき、計203バイトを第2フレームの第1スロットの
出力データとする。
【0017】インターリーバ14は、同様の方法で第8
フレームの第48スロットの出力データまでのデータを
読み出し、インタリーブ処理を行う。
【0018】なお、BSデジタル放送では、スーパーフ
レームにダミースロットが含まれている場合には、この
ダミースロットも有効スロットと同様に、インタリーブ
/デインタリーブが行われる。
【0019】TMCCデータ生成部15は、TMCCデ
ータを生成する。TMCCデータは、各スロットの変調
/符号化方式やTSの多重情報等の制御情報が規定に従
って記述された48バイトのデータであり、スーパーフ
レーム単位で伝送される。受信装置では、電源投入時や
選局時には必ずこのTMCCデータを解読しなければな
らず、さらに、受信中や待機中にも常に監視されるデー
タである。このTMCCデータは、2スーパーフレーム
後のスーパーフレームに対して、制御情報が反映される
ように主信号に多重化されていく。生成されたTMCC
データは、第1のマルチプレクサ18に送出される。
【0020】TAB信号生成部17は、規定の値をもっ
たTABデータ(TAB1, TAB2)を生成する。
TAB1のデータはW1(0x1B95)である。TA
B2のデータは、第1フレームに対してはW2(0xA
340)であり、第2〜8フレームに対してはW3(0
x5CBF)である。TAB1, TAB2は、第1の
マルチプレクサ18に送出される。
【0021】第1のマルチプレクサ18は、TMCCデ
ータとTABデータとを図27に示すように多重化す
る。すなわち、第1のマルチプレクサ18は、第1フレ
ームに対しては2バイトのW1に引続きTMCCの最初
の8バイト、2バイトのW2を多重化する。第2フレー
ムに対しては2バイトのW1に引続きTMCCの次の8
バイト、2バイトのW3を多重化する。以後同様に多重
化を行い、第6フレームに対してはW1、TMCCデー
タの最後の8バイト、W3を多重化する。第7フレーム
に対してはW1、TMCCデータの最初のパリティ8バ
イト、W3を多重化する。そして、第8フレームに対し
てはW1、TMCCデータの最後のパリティ8バイト、
W3を多重する。このように多重化されたTMCCデー
タとTABデータは、TMCCエネルギー拡散部19に
送出される。
【0022】TMCCエネルギー拡散部19は、9次系
列の疑似ランダム系列(PRBS)を、TMCCデータ
及びそのパリティに対して1ビットずつ加算する。な
お、この疑似ランダム符号系列(PRBS)はスーパー
フレームの先頭で初期化される。また、TAB1, T
AB2データに対してはエネルギー拡散は行わないが、
PRBSの発生は継続する。エネルギー拡散されたデー
タは、第2のマルチプレクサ20に送出される。
【0023】第2のマルチプレクサ20は、主信号デー
タのうちダミースロットでない有効スロットのデータ、
TMCCデータ(パリティを含む)、TABデータを多
重する。多重化の順序は、図28に示すように、第1フ
レームに対応する(W1,TMCC1,W2)に引続き
第1フレームの主信号データ、第2フレームに対応する
(W1,TMCC2,W3)に引続き第2フレームの主
信号データ、・・・第6フレームに対応する(W1,T
MCC6,W3)に引続き第6フレームの主信号デー
タ、第7フレームに対応する(W1,TMCC7(Pari
ty1),W3)に引続き第7フレームの主信号データ、
第8フレームに対応する(W1,TMCC8(Parity
2),W3)に引続き第8フレームの主信号データ、と
いったようになる。多重化されたデータは、内符号符号
化部21に送出される。
【0024】内符号符号化部21は、QPSK、BPS
K変調方式に対応するデータに関しては畳み込み符号化
を行い、さらに、その符号化率に応じて後段でパンクチ
ャリング処理を行う。また、一方、TC8PSK変調方
式に対応するデータに関しては、トレリス符号化が行わ
れる。
【0025】図29にこの内符号符号化部21のブロッ
ク図を示す。
【0026】内符号符号化部21は、第1のデマルチプ
レクサ31と、単位時間遅延素子32〜37と、第1の
EXOR回路38と、第2のEXOR回路39と、マル
チプレクサ40と、パンクチャリング部41と、第2の
デマルチプレクサ42と、第2のデマルチプレクサ43
とを備えて構成される。
【0027】DTは、TAB、TMCCデータ及び主信
号が多重化された入力データDTである。この入力デー
タは、第1のデマルチプレクサ31に入力される。
【0028】TC8PSKフラグは、入力データDTに
同期した信号で、入力データDTの変調方式がTC8P
SKであることを示すフラグである。このTC8PSK
フラグは、第1のデマルチプレクサ31のデータ分配動
作を制御する。
【0029】BPSKフラグは、入力データDTに同期
した信号で、入力データDTの変調方式がBPSKであ
ることを示すフラグである。このBPSKフラグは、遅
延回路43を介してタイミング調整されたのち、第2の
デマルチプレクサ42のデータ分配動作を制御する。
【0030】rは、入力データDTに同期した信号であ
り、入力データDTの変調方式に対応するパンクチャリ
ングテーブルのインデックスを示す情報である。すなわ
ち、このrは、QPSK変調方式に対しては内符号符号
化率と同一の値を示し、TC8PSK、BPSK変調方
式に対しては1/2を示す。
【0031】BLKSTフラグは、入力データDTに同
期した信号であり、パンクチャリングブロックの先頭で
あることを示すフラグである。
【0032】デマルチプレクサ31は、入力データDT
がTC8PSKである場合には、ビット毎に入力データ
を、データC2及びデータCxに分配する。デマルチプ
レクサ31は、入力データDTがTC8PSK以外であ
る場合には、分配を行わず、入力データDTをそのまま
Cxに出力する。
【0033】単位時間遅延素子32〜37は、データC
xを6ビット分、1ビット単位でデータをシフトさせ
る。
【0034】第1のEXOR回路38は、第1のデマル
チプレクサ31の出力データであるデータCxと、単位
遅延素子33(2ビット目)の出力データと、単位遅延
素子34(3ビット目)の出力データと、単位遅延素子
36(5ビット目)の出力データと、単位遅延素子37
(6ビット目)の出力データとのEXOR演算を行い、
データC1を出力する。
【0035】第2のEXOR回路39は、第1のデマル
チプレクサ31の出力データであるデータCxと、単位
遅延素子32(1ビット目)の出力データと、単位遅延
素子33(2ビット目)の出力データと、単位遅延素子
34(3ビット目)の出力データと、単位遅延素子37
(6ビット目)の出力データとのEXOR演算を行い、
データC2を出力する。
【0036】このように演算されたデータC1、データ
C2は、畳み込み符号結果C1、C2となる。
【0037】マルチプレクサ40は、畳み込み符号結果
C1、C2を、C1、C2の順に交互に多重化してい
く。多重化されたデータは、(C1[0]),C0
[0],C1[1],C0[1],・・・)といったデ
ータ系列となる。ここで(C1[0])はパンクチャリ
ングブロックの先頭を示しており、[t]は時刻を表し
ているとしている。多重化された畳み込み符号結果は、
パンクチャリング回路41に送出される。
【0038】パンクチャリング部41は、図30に示す
パンクチャリングテーブルと、パンクチャリングインデ
ックスrと、パンクチャリングブロックの先頭であるこ
とを示すBLKSTフラグに従って、多重化された畳み
込み符号結果に対するデータの消去を行う。
【0039】例えば、r=1/2のときは、入力データで
ある多重化系列(C0[0]),C1[0],C0
[1],C1[1],・・・に対してはビット消去は行
われず、そのまま(C0[0]),C1[0],C0
[1],C1[1],・・・が出力される。
【0040】また、r=2/3のときは、入力データであ
る多重化系列(C0[0]),C1[0],C0
[1],C1[1],・・・の系列に対しては、パンク
チャリングテーブルの規則が適用され、(C0
[0]),C1[0],x,C1[1],・・・、すな
わち、(C0[0]),C1[0],C1[1],・・
・ が出力される。
【0041】パンクチャリング部41からの出力データ
は、第2のデマルチプレクサ42に送出される。
【0042】第2のデマルチプレクサ42は、遅延回路
43により遅延調整されたBPSKフラグに応じて、パ
ンクチャリング出力をデータP0とP1とにデマルチプ
レクスする。すなわち、BPSK変調方式に対応するデ
ータに対してはすべてをP0出力へ出力し、BPSK以
外の変調方式に対応するデータに対してはブロックの先
頭に対応する入力データから交互にP0、P1の順で交
互に出力する。
【0043】このように内符号符号化部21は、出力デ
ータC1、P1、P0を出力する。
【0044】各変調方式に応じてどのような出力データ
となるかを以下に整理する。
【0045】TC8PSK変調方式の場合には、出力デ
ータは、(C2,P1,P0)=(C2,C1,C0)
となる。
【0046】QPSK変調方式の場合には、出力データ
は、(P1,P0)=(C1,C0) となる。
【0047】BPSK変調方式の場合は、出力データ
は、(P0)=(C0又はC1)となる。
【0048】バースト信号生成部22は、9次の疑似ラ
ンダム符号系列(PRBS)を基本とするバースト信号
を生成する。このバースト信号はBPSK変調信号とな
る。
【0049】直交変調部23は、内符号符号化部21の
出力とバースト信号生成部22の出力とをマルチプレク
スして、伝送フレームを生成する。
【0050】この直交変調部23の機能ブロック図を図
31に示す。
【0051】直交変調部23は、マルチプレクサ43
と、マッピング回路44と、直交変調回路45とを備え
て構成される。
【0052】マルチプレクサ43は、内符号符号化部2
1の出力とバースト信号生成部22の出力とをマルチプ
レクスして、図32に示すような伝送フレームを生成す
る。すなわち、バースト信号は、各スロットの203s
ymbolsの後段に4ymbolsずつ接続されるこ
ととなる。
【0053】マッピング回路44は、入力データの変調
方式に対応するように、入力データを直交座標上にマッ
ピングし、I信号、Q信号を出力する。
【0054】直交変調回路45は、I信号及びQ信号を
変調信号として、搬送波を直交変調する。変調すること
によりRF信号が送出される。
【0055】送信装置1は、以上のような構成により、
MPEG−2システムに準拠したトランスポートストリ
ームをBSデジタル放送の放送信号を送信することがで
きる。
【0056】受信装置 図33に、BSデジタル放送の受信装置のブロック図を
示し、このBSデジタル放送の受信装置について説明を
行う。
【0057】受信装置51は、復調部52と、第1のデ
マルチプレクサ53と、内符号復号部54と、第2のデ
マルチプレクサ55と、デインタリーバ56と、主信号
逆エネルギー拡散部57と、フレーム再構成部58と、
主信号RS復号部59と、TMCC逆エネルギー拡散部
60と、第3のデマルチプレクサ61と、TMCCRS
復号部62と、TMCC制御部63とを備えて構成され
る。
【0058】復調部52には、例えばパラボラアンテナ
等で受信して得られたRF信号が入力される。復調部5
2は、RF信号に搬送波信号を乗算して、直交変調信号
であるI信号、Q信号を復調する。また、この復調部5
2は、周波数変換、搬送波同期、タイミング同期、フレ
ーム同期等、各種同期処理も行う。また、この変調部5
2は、BPSK変調されているTAB信号からスーパー
フレーム及びフレームの開始位置を検出する。復調され
たI信号、Q信号は、第1のデマルチプレクサ53に送
出される。
【0059】第1のデマルチプレクサ53は、復調部5
2で検出されたフレーム開始位置からシンボルをカウン
トし、所定のシンボル位置にあるバースト信号を、主信
号データ及びTMCCデータ(TAB信号も含む)から
分離する。バースト信号は、そのまま読み捨てられる。
主信号データ及びTMCCデータは、内符号復号部54
に送出される。
【0060】内符号復号部54は、各シンボルの変調方
式及び内符号符号化率に従って、デパンクチャリング処
理及びビタビ復号を行う。内符号復号されたデータは、
第2のデマルチプレクサ55に送出される。
【0061】第2のデマルチプレクサ55は、主信号デ
ータと、TMCCデータ(TAB信号も含む)とを分離
する。分離された主信号データは、デインタリーバ56
に送出される。分離されたTMCCデータ(TAB信号
も含む)は、TMCC逆エネルギー拡散処理部60に送
出される。
【0062】デインタリーバ56は、送信側のインター
リーバで行われたインターリーブ処理と逆の規則に従
い、主信号データをデインタリーブする。デインタリー
ブされた主信号は、主信号逆エネルギー拡散部57に送
出される。
【0063】主信号逆エネルギー拡散部57は、15次
系列の疑似ランダム系列(PRBS)を、主信号データ
に対して1ビットずつ加算して、送信側で行われたエネ
ルギー拡散処理に対する逆処理を行う。なお、疑似ラン
ダム符号系列(PRBS)はスーパーフレームの先頭で
初期化される。また、各スロットの先頭の1バイト目に
対してはエネルギー拡散処理はされないが、この間も、
PRBSの発生は継続する。逆エネルギー拡散された主
信号データは、フレーム再構成部58に送られる。
【0064】フレーム再構成部58は、伝送時において
削除されたTSPの同期信号(0x47)を付加する処
理等の送信側のデータフレームに対応したフレーム構造
にデータ構造を再構成する。再構成された主信号データ
は、主信号リード・ソロモン復号部59に送出される。
【0065】主信号リード・ソロモン復号部59は、2
04バイトからなる伝送パケット単位で、RS(20
4,188)のRS復号を行い、TSPを出力する。
【0066】TMCC逆エネルギー拡散処理部60は、
1スーパーフレーム分のTMCCデータ及びTAB信号
をバッファに蓄積したのち、9次の疑似ランダム系列
(PRBS)を、TMCCデータ及びTAB信号に対し
て1ビットずつ加算して、送信側で行われたエネルギー
拡散処理に対する逆処理を行う。なお、この疑似ランダ
ム符号系列(PRBS)はスーパーフレームの先頭で初
期化される。また、TAB信号に対してはエネルギー拡
散は行わないが、PRBSの発生は継続する。エネルギ
ー拡散されたTMCCデータ及びTAB信号は、第3の
デマルチプレクサ61に送出される。
【0067】第3のデマルチプレクサ61は、TMCC
データとTAB信号とを分離する。分離されたTAB信
号は、読み捨てられる。分離されたTMCCデータは、
TMCCリード・ソロモン復号部62に送出される。
【0068】TMCCリード・ソロモン復号部62は、
64バイトからなるTMCCデータを、RS(64,4
8)のRS復号を行い、TMCC情報を出力する。RS
復号されたTMCC情報は、TMCC制御部63に送出
される。
【0069】TMCC制御部63は、TMCC情報から
伝送路復号に必要なTMCCデータを抽出し、各TSに
対応したTMCC情報を得るとともに、復号に必要な情
報を各機能ブロックに配信する。
【0070】受信装置50は、以上のような構成によ
り、BSデジタル放送を受信して、MEPG−2システ
ムに準拠したトランスポートストリームを復調する。
【0071】
【発明が解決しようとする課題】ところで、BSデジタ
ル放送では、内符号の符号化方式として、畳み込み・パ
ンクチャリング符号化方式とトレリス符号化方式とが採
用されている。しかしながら、畳み込み・パンクチャリ
ング符号の復号回路とトレリス符号の復号回路とでは、
その回路構成が異なる。そのため、従来は、単純に両者
の回路を切り換えて、内符号復号回路を構成したので、
回路規模が非常に大きくなってしまっていた。
【0072】また、BSデジタル放送では、外符号とし
てリード・ソロモン符号化方式が採用されているが、主
信号データとTMCCデータとで1ワードの符号長が異
なり、それぞれ別途復号回路を設けなければならない。
そのため、装置全体の回路規模が大きくなってしまって
いた。
【0073】また、BSデジタル放送では、復号したT
MCC情報を、TMCC情報を必要としている各機能ブ
ロックに配信する際、当該TMCCデータが伝送された
スーパーフレームに対して2スーパーフレーム後に有効
としなければならない。そのため、適切にタイミング調
整を行い、TMCC情報が2スーパーフレーム後の信号
に反映されるようになされなければならない。
【0074】さらに、日本においてはBSデジタル放送
とともに、現在通信衛星を用いたCSデジタル放送のサ
ービスも開始されている。そのことから、BSデジタル
放送を受信することができるとともに、CSデジタル放
送も受信することができる共用受信機が求められてい
る。
【0075】本発明は、内符号復号回路の回路規模を小
さくしたBSデジタル放送受信装置を提供することを目
的とする。
【0076】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるBSデジ
タル放送受信装置は、スーパーフレームの開始位置で有
効となるスーパーフレームスタートフラグ及びTMCC
情報に基づき、受信データの符号化方式を表す符号化方
式情報と、変調及び符号化方式の変化位置で有効となる
変化位置フラグとを生成するタイミング生成部と、受信
データに対してデパンクチャリング処理を行うデパンチ
ャリング部と、デパンクチャリング処理された受信デー
タからブランチメトリックを求めるブランチメトリック
生成部と、上記ブランチメトリックに基づき受信データ
のビタビ復号をするビタビ復号部とを備え、上記デパン
クチャリング部は、上記変化位置フラグに基づきデパン
チャリングブロックの同期をとり、上記符号化方式情報
に応じてパンクチャリングパターンを変更することを特
徴とする。
【0077】このBSデジタル放送受信装置では、受信
データの符号化方式を表す符号化方式情報と、変調及び
符号化方式の変化位置で有効となる変化位置フラグとを
生成し、デパンクチャリング部が上記変化位置フラグに
基づきデパンチャリングブロックの同期をとり、上記符
号化方式情報に応じてパンクチャリングパターンを変更
する。
【0078】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施の形態)以
下本発明の第1の実施の形態のBSデジタル放送を受信
する受信装置を説明する。
【0079】全体構成 本発明の第1の実施の形態の受信装置の全体構成を図1
に示す。
【0080】第1の実施の形態の受信装置100は、復
調部101と、スーパーフレーム同期部102と、伝送
方式タイミング生成部103と、内符号復号部104
と、デインタリーバ105と、主信号逆エネルギー拡散
部106と、TMCC逆エネルギー拡散部107と、T
MCCバッファ108と、マルチプレクサ109と、R
S復号部110と、TS生成部111と、TMCC制御
部112とを備えて構成される。
【0081】復調部101には、例えばパラボラアンテ
ナ等で受信して得られたRF信号が入力される。復調部
101は、RF信号に搬送波信号を乗算して、直交変調
信号であるI信号、Q信号を復調する。また、この復調
部101は、周波数変換、搬送波同期、タイミング同期
等を行う。また、この復調部101は、復調されたI信
号、Q信号は、スーパーフレーム同期部102に送出さ
れる。
【0082】スーパーフレーム同期部102は、BPS
K変調されているTAB信号からスーパーフレームの開
始位置を検出し、スーパーフレームの開始位置を示すS
FSTフラグを生成する。それとともに、スーパーフレ
ーム同期部102は、このSFSTフラグを基準に復調
データのシンボル数をカウントすることによって、TA
Bデータ、TMCCデータ、主信号データ及びバースト
信号の位置を検出し、TABデータ、TMCCデータ及
び主信号データの位置を示すDTENフラグを生成す
る。このスーパーフレーム同期部102から出力された
復調データDTは、伝送方式タイミング生成部103に
送出される。さらに、SFSTフラグ及びDTENフラ
グも、復調データDTに同期して、伝送方式タイミング
生成部103に送出される。
【0083】図2に、このスーパーフレーム同期部10
2から出力される各データのタイミングチャートを示
す。
【0084】SFSTフラグは、スーパーフレーム開始
位置のデータに同期して有効となる。また、DTENフ
ラグは、バースト信号データ以外データに同期して有効
となる。
【0085】伝送方式タイミング生成部103は、SF
STフラグを基準に復調データDTのシンボル数をカウ
ントすることによって、フレームの開始位置を示すFS
Tフラグ、伝送スロットの開始位置を示すSSTフラ
グ、TAB及びTMCCデータの位置を示すTMCEN
フラグを生成する。また、伝送方式タイミング生成部1
03は、TMCC復調部112からのTMCC情報に基
づき、変調/符号化方式の変化位置を示すTMSTフラ
グ、及び、変調/符号化方式を表す情報である変調/符
号化方式情報TMを生成する。変調/符号化方式とは、
伝送されているデータがBPSK、QPSK、TC8P
SKのどの変調方式で変調されているかを示すととも
に、伝送されているデータが1/2、2/3、3/4、
5/6、7/8のいずれの符号化率とされているかを示
す情報である。なお、BPSK及びTC8PSKの場合
いは、符号化率は1/2で固定である。BSデジタル放
送では、変調/符号化方式が、全部で7種類となり、3
ビットのデータで表すことができる。この伝送方式タイ
ミング生成部103から出力された復調データDTは、
内符号復号部104に送出される。また、SFSTフラ
グ、FSTフラグ、SSTフラグ、TMSTフラグ、変
調/符号化方式情報TM、DTENフラグ、TMCEN
フラグも、復調データDTに同期して、内符号復号部1
04に送出される。
【0086】図3に、この伝送方式タイミング生成部1
03から出力される各データのタイミングチャートを示
す。
【0087】FSTフラグは、各フレームの開始位置の
データに同期して有効になる。TMSTフラグは、変調
/符号化方式が変化するデータに同期して有効になる。
変調/符号化方式情報TM[3:0]は、主信号デー
タ、TAB信号、TMCCデータの変調/符号化方式を
表している。変調/符号化方式情報TMは、データがT
AB信号又はTMCCデータである場合には、必ずBP
SKを示し、データが主信号データである場合には、そ
の主信号データの変調/符号化方式に対応する値とな
る。
【0088】内符号復号部104は、入力された各種フ
ラグ及び情報に基づき、各種変調方式及び内符号復号方
式に応じた復号方式で、入力された復調データDTの復
号を行う。内符号復号部104は、復号後のデータDT
のうち主信号データをデインタリーバ105に送出し、
TMCCデータ及びTAB信号をTMCCエネルギー拡
散部107に送出する。また、SFSTフラグ、FST
フラグ、SSTフラグ、TMSTフラグ、変調/符号化
方式情報TM、DTENフラグ、TMCENフラグも、
復調データDTに同期して、デインタリーバ105及び
TMCC逆エネルギー拡散部107に送出される。
【0089】デインタリーバ105は、送信側のインタ
ーリーバで行われたインターリーブ処理と逆の規則に従
い、主信号データをデインタリーブする。それととも
に、各フラグから各主信号データDTが位置するフレー
ム番号、スロット番号、バイト番号を抽出し、ダミース
ロットも含めた主信号のデータフレーム構造を再構成す
る。さらに、このデインタリーバ105は、各スロット
の先頭にMPEG TS Packetの同期バイトである0x47を
付加して(ダミースロットにも付加する)、伝送パケッ
トを生成する。この伝送パケットは、主信号逆エネルギ
ー拡散部106に送出される。また、SFSTフラグ、
FSTフラグ、伝送パケットの開始位置を示すPSTフ
ラグ、DTENフラグも、この伝送パケットを構成する
データDTに同期して、主信号エネルギー拡散部106
に送出される。なお、DTENは、ダミースロットに対
しても有効とされている。
【0090】なお、ダミースロットは最終的にはMPEG N
ULL Packetとして出力される必要があるため、後段のエ
ネルギー拡散を考慮してデータ構成をする必要がある。
【0091】例えば、このデインタリーバ105の出力
時にデータの内容を実際にNULLとしておくととも
に、ダミースロットであることを示すDMYENフラグ
を生成し、このDMYENフラグが有効なデータに対し
てはエネルギー拡散を行わないようにしておく。また、
或いは、このデインタリーバ105から出力するデータ
を、エネルギー拡散が行われた後にNULLとなるよう
なデータとしておいてもよい。またさらに、エネルギー
拡散処理の出力時には任意のデータを出力しておき、最
終段のTS生成部111でNULLに置換するようにし
てもよい。以下、説明の簡単のために最終段で置換する
として説明を行うが、最終的にNULLに置き換えられ
ていればどのような処理を行ってもよい。
【0092】主信号逆エネルギー拡散部106は、15
次系列の疑似ランダム系列(PRBS)を、主信号デー
タに対して1ビットずつ加算して、送信側で行われたエ
ネルギー拡散処理に対する逆処理を行う。なお、疑似ラ
ンダム符号系列(PRBS)は、スーパーフレームの先
頭(SFSTフラグ)で初期化される。また、各スロッ
トの先頭の1バイト目に対してはエネルギー拡散処理は
されないが、この間も、PRBSの発生は継続する。逆
エネルギー拡散された主信号データDTは、マルチプレ
クサ109に送出される。また、SFSTフラグ、FS
Tフラグ、PSTフラグ、DTENフラグも、この主信
号データDTに同期して、マルチプレクサ109に送出
される。
【0093】図4に、この主信号逆エネルギー拡散部1
06から出力される各データのタイミングチャートを示
す。
【0094】PSTフラグは、トランスポートパケット
の先頭のデータで有効となるデータである。この図4に
は、簡単のためダミースロットを含む主信号データも連
続して主信号逆エネルギー拡散部106から出力された
ものとしている。
【0095】なお、この主信号逆エネルギー拡散部10
6から出力される各データは、内符号の復号を行うこと
による遅延、デインタリーブを行うことによる遅延、逆
エネルギー拡散を行うことにより遅延等のデコード遅延
(Decoding Delay)が発生する。内符号復号部104、
デインタリーバ105、主信号逆エネルギー拡散部10
6では、各データの遅延と各フラグ等の遅延が一致する
ように、例えば各フラグを遅延するディレイメモリ等を
用いタイミング調整を行っている。
【0096】TMCC逆エネルギー拡散部107は、9
次系列の疑似ランダム系列(PRBS)を、TMCCデ
ータに対して1ビットずつ加算して、送信側で行われた
エネルギー拡散処理に対する逆処理を行う。なお、この
疑似ランダム符号系列(PRBS)はスーパーフレーム
の先頭(SFSTフラグ)で初期化される。また、TM
CC逆エネルギー拡散部107は、TMCENフラグを
イネーブルフラグとして動作する。さらに、TMCC逆
エネルギー拡散部107は、FSTフラグからデータを
カウントすることによりTAB信号の位置を検出して、
TAB信号の位置ではエネルギー拡散処理を停止する。
なお、TAB信号に対してはエネルギー拡散は行わない
が、PRBSの発生は継続する。エネルギー拡散された
TMCCデータDTは、TMCCバッファ108に送出
される。TAB信号は、TMCCバッファ109に送出
されず、読み捨てられる。また、SFSTフラグ、FS
Tフラグ、TMCENフラグも、このTMCCデータに
同期して、TMCCバッファ108に送出される。
【0097】TMCCバッファ108は、8フレームに
分離されて伝送されたTMCCデータをバッファリング
する。TMCCバッファ108は、TMCCデータDT
を1スーパーフレーム単位で、マルチプレクサ109に
送出する。また、SFSTフラグ、SFSTフラグ、T
MCENフラグも、このTMCCデータDTに同期し
て、マルチプレクサ109に送出される。
【0098】図5に、このTMCCバッファ108から
出力される各データのタイミングチャートを示す。
【0099】TMCCバッファ108から出力されるデ
ータは、SFSTフラグに続いて連続して1スーパーフ
レーム分のデータ(64バイト)が送出される。
【0100】マルチプレクサ109は、まず、TMCC
バッファ108から出力された1スーパーフレーム分の
TMCCデータを先行して選択出力し、続いて、主信号
エネルギー拡散部106から出力された1スーパーフレ
ーム分の主信号データを選択出力することによって、デ
ータの多重化を行う。このとき、マルチプレクサ109
は、出力するデータに同期させて、SFSTフラグ、F
STフラグ、PSTフラグ、DTENフラグ、TMCE
Nフラグを出力する。なお、SFSTフラグは、入力時
には、主信号データとTMCCデータとの両者に同期し
て付加されていが、主信号データとTMCCデータとの
データ系列を識別できれば良いので、TMCCの先頭位
置で有効としてもよいし、主信号データの先頭のスロッ
トの先頭バイト位置で有効としてもよい。以下、TMC
Cの先頭位置で有効とするものとして説明する。このよ
うにマルチプレクサ109から出力される各データ及び
フラグは、同期して、RS復号部110に送出される。
【0101】図6に、このマルチプレクサ109から出
力される各データのタイミングチャートを示す。
【0102】この図6に示すように、マルチプレクサ1
09により多重化されることによって、TMCCデータ
と主信号データとがシーケンシャルに出力されることと
なる。
【0103】RS復号部110は、主信号データに対す
るRS復号処理と、TMCCデータに対するRS復号処
理との両者を行う機能を有しており、マルチプレクサ1
09から入力された主信号データ及びTMCCデータに
対してRS復号を行う。RS復号部110は、主信号に
対しては、204バイトからなる伝送パケット単位で、
RS(204,188)のRS復号を行いTSPを出力
する。また、RS復号部110は、TMCCデータに対
して、64バイトからなるTMCCデータをRS(6
4,48)のRS復号を行いTMCC情報を出力する。
【0104】ここで、このRS復号部110は、主信号
データ及びTMCCデータの両者のRS復号を行うにあ
たり、RS(204,188)の復号モジュールとRS
(64,48)の復号モジュールとをそれぞれ独立に有
して、それらを切り換える構成となっていてもよいし、
RS(204,188)専用の復号モジュールのみを有
して、このRS(204,188)専用の復号モジュー
ルを主信号データとTMCCデータの両者に適用するよ
うにしていてもよい。また、或いは、RS(255,2
39)専用の復号モジュールのみを有して、このRS
(255,239)専用の復号モジュールを主信号デー
タとTMCCデータの両者に適用するようにしていても
よい。
【0105】RS(204,188)の復号モジュール
とRS(64,48)の復号モジュールとをそれぞれ独
立に有している場合には、DTENフラグ及びTMCE
Nフラグによって主信号データとTMCCデータとを識
別する。DTENフラグが有効なときには、RS(20
4,188)の復号モジュールに切り換えて復号し、T
MCENフラグが有効なときにはRS(64,48)の
復号モジュールに切り換えて復号をする。
【0106】RS(204,188)専用の復号モジュ
ールのみを用いる場合には、TMCENによって識別さ
れるTMCCデータに対しては、TMCCデータの先頭
に140バイトの0x00を付与して、TMCCデータ
をRS(204,188)の符号語とみなしRS復号を
行う。DTENフラグによって識別される主信号データ
に対しては、そのままRS復号を行う。RS(204,
188)、RS(64,48)はともにRS(255,
239)の縮退符号であるので、このような処理を行う
ことができる。
【0107】RS(255,239)専用の復号モジュ
ールのみを用いる場合には、TMCENによって識別さ
れるTMCCデータに対しては、TMCCデータの先頭
に191バイトの0x00を付与して、TMCCデータ
をRS(255,239)の符号語とみなしRS復号を
行う。DTENフラグによって識別される主信号データ
に対しては、主信号データの先頭に51バイトの0x0
0を付与して、主信号データをRS(255,239)
の符号語とみなしRS復号を行う。RS(204,18
8)、RS(64,48)はともにRS(255,23
9)の縮退符号であるので、やはり、このような処理を
行うことができる。
【0108】なお、ここで、各データの先頭に0x00
を付与する処理は、RS復号部110の内部で行う必要
はなく、前段のTMCCバッファ108、マルチプレク
サ109等で予めデータの整形をしておいてもよい。ま
た、付与された0x00は、例えば後段のTS生成部1
11への格納時やTMCC制御部112への入力時に除
去する処理をすればよい。
【0109】RS復号部110により復号された主信号
データ(TSパケット)は、TS生成部111に送出さ
れる。このTS生成部111には、主信号データDTに
同期して、SFSTフラグ、FSTフラグ、PSTフラ
グ、DTENフラグも送出される。また、RS復号部1
10により復号されたTMCC情報DTは、TMCC制
御部112に送出される。このTMCC制御部112に
は、TMCC情報に同期して、SFSTフラグ、TMC
ENフラグも送出される。
【0110】なお、以下、説明の簡単のため、このRS
復号部110は、RS(204,188)の復号モジュ
ールとRS(64,48)の復号モジュールの両者を有
して、それらを切り替えて復号するようになされている
ものとして説明を行う。
【0111】TS生成部111は、入力されたスーパー
フレーム構造の伝送データから、MPEG−2のトラン
スポートストリームを生成する。このTS生成部111
は、スーパーフレーム構造とされた8本までのトランス
ポートストリーム(TS)から、選択された1本(或い
は必要に応じて複数本)のTSを取り出して出力する。
選択されたTSがどのスロットに格納されているかは、
TMCC情報に記述されている。TS生成部111は、
ユーザ等から入力されるTSの選択情報(例えば、TS
の番号)と、TMCC情報とに基づき、そのTSが格納
されているスロットのデータのみを出力する。また、こ
のTS生成部111は、クロックレートの乗り換え処理
も行う。
【0112】TMCC制御部112は、TMCC情報か
ら伝送路復号に必要なTMCC情報を抽出し、各TSに
対応したTMCC情報を得るとともに、復号に必要な情
報を伝送タイミング生成部103及びTS生成部111
に供給する。
【0113】以上のような構成により、受信装置100
は、BSデジタル放送を受信して、MEPG−2システ
ムに準拠したトランスポートストリームを復調する。
【0114】さらに、この受信装置100では、異なる
RS符号化アルゴリズムであるTMCCデータと主信号
データとを、1つのRS復号部で共用して用いている。
このため、回路規模が簡略化し、低価格化を実現するこ
とができる。
【0115】また、この受信装置100では、RS復号
部にTMCCデータと主信号データとを入力する際に、
8フレームに亘り分割して送信されてきたTMCCデー
タを、一括してスーパーフレームの先頭に配置してい
る。そのため、主信号に先行してTMCC情報を復号す
ることができ、TMCC情報の復号遅延を短くすること
ができる。
【0116】また、この受信装置100では、スーパー
フレームのスタート位置を示すSFSTフラグ、フレー
ムのスタート位置を示すFSTフラグ、スロットのスタ
ート位置を示すSSTフラグ等の伝送データDTの識別
に必要となる各種フラグを、伝送データDTに並行し
て、各処理ブロックに配信していっている。すなわち、
各ブロックにおいてデータ処理をする際に生じる遅延時
間を、上記各フラグに反映させて、伝送データDTとと
もにフラグを後段に伝送していく。そのため、各処理ブ
ロックのタイミング制御を、中央のシステムコントロー
ラを用いて管理する必要がなく、制御が簡単化し、低価
格化を実現することができる。
【0117】なお、以上この受信装置100の処理に用
いられている各フラグや情報は、必ずしも各ブロックで
必要とは限らない。そのため、最小限のフラグのみを伝
送して、その最小限のフラグから必要なタイミングを個
々のブロックの内部で生成してもよい。
【0118】内符号復号部 つぎに、内符号復号部104についてさらに詳細に説明
をする。
【0119】図7に、内符号復号部104のブロック図
を示す。
【0120】内符号復号部104は、伝送方式タイミン
グ生成部103から出力される復調データDTに対し
て、畳み込み・パンクチャード符号/トレリス符号の復
号を行うものである。
【0121】内符号復号部104は、第1のマルチプレ
クサ151と、デパンクチャリング回路152と、第1
のタイミング調整回路153と、QPSK用ブランチメ
トリック生成回路154と、BPSK用ブランチメトリ
ック生成回路155と、TC8PSK用ブランチメトリ
ック生成回路156と、パラレルビット生成回路157
と、TC8PSK指示フラグ生成回路158と、セレク
タ159と、ACS(Add Compare Select)回路160
と、パスメモリ161と、第2のマルチプレクサ162
と、パラレルビットメモリ163と、パラレルビット選
択情報生成回路164と、パラレルビットセレクタ16
5と、第1のディレイメモリ166と、第2のタイミン
グ調整回路171と、第2のディレイメモリ172と、
第3のタイミング調整回路173とを備えて構成され
る。
【0122】内符号復号部104には、伝送方式タイミ
ング生成部103から出力された復調データDTが入力
される。また、TMSTフラグ、変調/符号化方式情報
TM、SFSTフラグ、FSTフラグ、SSTフラグ、
DTENフラグ、TMCENフラグも、復調データDT
に同期して、内符号復号部104に送出される。
【0123】復調データDTは、直交データであり、I
信号、Q信号とで表される。このI信号、Q信号は、第
1のマルチプレクサ151に入力される。
【0124】第1のマルチプレクサ151は、変調/符
号化方式情報TMがBPSKを示している場合にはI信
号のみを選択し、変調/符号化方式情報TMがQPSK
又はTC8PSKを示している場合にはI、Qの順に多
重化をしていく。第1のマルチプレクサ151の出力
は、デパンクチャリング回路152に送出される。
【0125】デパンクチャリング回路152には、第1
のマルチプレクサ151から出力された多重化された復
調データ(TC8PSKの場合はI信号のみ)が入力さ
れるとともに、変調/符号化方式情報TM及びTMST
フラグが入力される。変調/符号化方式情報TMは、復
調データの符号化方式を示していることから、デパンク
チャリング回路152に対しては、パンクチャリングテ
ーブルの選択信号となる。また、TMSTフラグは、変
調/符号化方式の変化点に同期したフラグであり、デパ
ンクチャリング回路152に対してはいわゆるブロック
同期信号となる。
【0126】デパンクチャリング回路152は、従来例
の図30に示したパンクチャリングテーブルを参照し、
変調/符号化方式情報TMで示される符号化率rを選択
する。そして、TMSTフラグで有効とされたデータ
(パンクチャリング・ブロックの先頭データ)から順
に、パンクチャリングテーブルに記述された有効/無効
情報に従い入力データを再配置するとともに(ダミーデ
ータを挿入したことに相当する)、出力データの有効/
無効を示すフラグを生成する。
【0127】ここで、変調/符号化方式情報TMがQP
SKを示している場合、パンクチャリングテーブルは内
符号符号化率に対応して選択され、BPSK、TC8P
SKを示している場合、パンクチャリングテーブルはr
=1/2に対応するものが選択される。
【0128】このようなデパンクチャリング回路152
は、デパンクチャリング処理されて出力されたI信号デ
ータ(I)、I信号データの有効/無効を示すフラグ
(IEN)、デパンクチャリング処理されて出力されたQ
信号データ(Q)、Q信号データの有効/無効を示すフ
ラグ(QEN)を出力する。なお、後段のブランチメトリ
ック生成方法によっては、I、Q信号の有効/無効を示
すフラグ(IEN,QEN)が不要となることもある。
【0129】デパンクチャリング回路152から出力さ
れる各データ(I,Q)及びフラグ(IEN,QEN)は、
並列的に、BPSK用ブランチメトリック生成回路15
5、TC8PSK用ブランチメトリック生成回路15
6、パラレルビット生成回路157に送出される。
【0130】図8に、QPSK,r=2/3の場合に付
いてのデパンクチャリング処理の動作例を示す。
【0131】まず、入力データとして、I0,Q0,I
1,Q1,・・・の順にデータが入力される。ここで、
I0のときTMSTフラグが有効であるとする、すなわ
ち、パンクチャリング・ブロックの先頭であるとする。
パンクチャリングテーブルによれば、先頭の2ビットが
有効、3ビット目は無効であり出力されず、4ビット目
が有効、となっているので、I0, Q0が最初の有効
データとして出力された後、ダミーデータXがI信号出
力データとして出力され、入力データI1がQ信号出力
データとして出力される。以降、同様の処理を変調/符
号化方式情報TMが変化するまで行う。
【0132】第1のタイミング調整回路153は、デパ
ンクチャリング回路152によって行われるビット操作
後の出力データに、変調/符号化方式情報TMを同期さ
せるための回路である。この第1のタイミング調整回路
152によりタイミング調整がされた変調/符号化方式
情報TMは、デパンクチャリング回路153からの出力
データに同期して、QPSKブランチメトリック生成回
路154、BPSK用ブランチメトリック生成回路15
5、TC8PSK用ブランチメトリック生成回路15
6、パラレルビット生成回路157、TC8PSK指示
フラグ生成回路158、セレクタ159に供給される。
【0133】QPSKブランチメトリック生成回路15
4は、入力されたI信号データ及びQ信号データに基づ
き、QPSKに対応した4つのサブセットに対応するブ
ランチメトリックを生成する。BPSKブランチメトリ
ック生成回路155は、入力されたI信号データ及びQ
信号データに基づき、BPSKに対応した4つのサブセ
ットに対応するブランチメトリックを生成する。TC8
PSKブランチメトリック生成回路156は、入力され
たI信号データ及びQ信号データに基づき、TC8PS
Kに対応した4つのサブセットに対応するブランチメト
リックを生成する。
【0134】各ブランチメトリック生成回路154は、
第1のタイミング調整回路153によりタイミング調整
がされた変調/符号化方式情報TMに従い動作をする。
各ブランチメトリック生成回路154により生成された
ブランチメトリックは第1のセレクタ159に入力され
る。
【0135】第1のセレクタ159は、第1のタイミン
グ調整回路153によりタイミング調整された変調/符
号化方式情報TMに従い、対応する変調方式のブランチ
メトリックを1つ選択する。選択されたブランチメトリ
ックは、ACS回路160に送出される。
【0136】ACS(Add Compare Select)回路160
は、入力されたブランチメトリックと、内蔵するパスメ
トリックの値とを用い、パスメモリ161にパス選択信
号を供給する。パスメモリ161は、畳み込み符号の生
き残りパスを記憶し、パス選択信号により選択されたパ
スを出力する。すなわち、ACS回路160及びパスメ
モリ161により、ビタビ復号処理が行われる。このよ
うなパスメモリ161から出力されたデータが、送信時
における内符号符号化回路の遅延素子に入力される前の
データに対応する。ビタビ復号された復号データB
0は、第2のマルチプレクサ162に送出される。
【0137】パラレルビット生成回路157は、TC8
PSKに対する復号処理を行う場合に用いられるいわゆ
るパラレルビットを生成する。パラレルビット生成回路
157は、入力されたI信号データ及びQ信号データに
基づき、4つのサブセットに対応するパラレルビットを
生成する。生成された4つのサブセットに対応するパラ
レルビットは、パラレルビットメモリ163に送出され
る。
【0138】パラレルビットメモリ163は、入力され
たパラレルビットの値を、そのパラレルビットに対応す
るビタビ復号データB0(パスメモリ161からの出力
値)が得られるまで遅延させる。
【0139】パラレルビット選択情報生成回路164
は、ビタビ復号結果に基づき、パラレルビット生成回路
157により生成された4つのパラレルビットのうち、
1つの選択する情報を生成する。
【0140】パラレルビットセレクタ165は、パラレ
ルビット選択情報に基づき、パラレルビットメモリ16
3に格納されている値を1つ選択して出力する。
【0141】このように生成されたTC8PSKに対応
したパラレルビットB1は、第2のマルチプレクサ16
2に送出される。
【0142】TC8PSK指示フラグ生成回路158
は、第1のタイミング調整回路153からの変調/符号
化方式情報TMがTC8PSKを示している場合に有効
となるTC8PSKフラグを生成する。生成されたTC
8PSKフラグは、第1のディレイ回路166により所
定時間遅延された後、第2のマルチプレクサ162に供
給される。この第1のディレイ回路166の遅延時間
は、パラレルビットメモリ163により遅延された時間
と同時間とされており、TC8PSKフラグと出力デー
タとの同期がとられている。
【0143】また、この内符号復号部104に入力され
た、SFSTフラグ、FSTフラグ、SSTフラグ、D
TENフラグ、TMCENフラグ、TMSTフラグ、変
調/符号化方式情報TMは、第2のタイミング調整回路
171、第2のディレイ回路172によりタイミング調
整がされる。第2のタイミング調整回路171は、第1
のタイミング調整回路172と同一のタイミング調整が
される。すなわち、第2のタイミング調整回路171
は、デパンクチャリング回路152によって行われるビ
ット操作後の出力データに、各フラグ及び情報を同期さ
せる。第2のディレイ回路172は、第1のディレイ回
路172と同一の遅延時間で各フラグ及び情報を遅延さ
せる。すなわち、ビタビ復号によって生じる遅延時間分
の遅延を各フラグ及び情報に与えて、出力データとの同
期をとっている。
【0144】第2のマルチプレクサ162は、TC8P
SKフラグを参照し、そのデータがTC8PSKである
場合には、パラレルビットB1、ビタビ復号データB0
順で選択してデータを多重化して出力する。また、その
データがTC8PSKではない場合(すなわち、QPS
K或いはBPSKである場合)には、ビタビ復号データ
0のみを出力する。さらに、この第2のマルチプレク
サ162は、第2のディレイ回路172によりタイミン
グ調整がされた各フラグに基づき出力データのバイト先
頭位置を検出し、ビットデータをバイト列のデータにす
るように、シリアル/パラレル変換する。
【0145】また、この多重化及びシリアル/パラレル
変換された出力データDTに同期するように、第2のデ
ィレイ回路172によりタイミング調整がされた各フラ
グ及び情報が、さらに第3のタイミング調整回路173
によりタイミング調整がされる。
【0146】バイトデータとされた出力データDTは、
後段の主信号デインタリーバ105及びTMCC逆エネ
ルギー拡散部107に出力される。また、この出力デー
タDTに同期して、SFSTフラグ、FSTフラグ、S
STフラグ、DTENフラグ、TMCENフラグ、TM
STフラグ、変調/符号化方式情報TMも、後段の主信
号デインタリーバ105及びTMCC逆エネルギー拡散
部107に出力される。
【0147】以上のように内符号復号部104は、伝送
されてくるデータの変調/符号化方式情報TM、及び、
変調/符号化方式の切り換え点を示すTMSTフラグと
に基づき、各変調/符号化方式を切り換えを行ってい
る。
【0148】具体的には、デパンクチャリング回路15
2では、TMSTフラグをブロック同期信号としてデパ
ンクチャリングの開始ビットを特定し、さらに、変調/
符号化方式情報TMに基づき符号化率rを選択して、複
数のデパンクチャリングテーブルから必要とするデパン
クチャリングテーブルを決定している。
【0149】また、BPSK、QPSK、TC8PSK
のブランチメトリック回路のうちいずれのブランチメト
リック回路を用いるかを、やはり変調/符号化方式情報
TMに基づき選択している。
【0150】このため内符号復号部104は、回路規模
が簡略化し、低価格化を実現することができる。
【0151】RS復号部 つぎに、RS復号部110において、RS(204,1
88)専用の復号モジュールのみを用いる構成とした場
合におけるデータ処理タイミングについて、図9〜図1
3を用いて説明をする。
【0152】図9は、主信号逆エネルギー拡散部106
の出力データのタイミングチャートである。図10は、
TMCCバッファ108の出力データのタイミングチャ
ートである。図11は、マルチプレクサ109の出力デ
ータのタイミングチャートである。図12は、TMCC
制御部112の入力データのタイミングチャートであ
る。図13は、TMCC制御部112により処理される
TMCC情報のタイミングチャートである。
【0153】主信号エネルギー拡散部106から出力さ
れるデータは、図9に示すように、主信号データDTに
なんらデータが付与されない状態で、マルチプレクサ1
09に入力される。
【0154】TMCCバッファ108から出力されるデ
ータは、図10に示すように、予め140バイトの0x
00が付与されている。例えば、TMCCバッファ10
8は、スーパーフレームスタートの先頭を示すSFST
フラグが有効となると、まず、140バイト分の0x0
0データを出力し、続いて格納しているTMCCデータ
を出力するようにしている。
【0155】マルチプレクサ109は、図11に示すよ
うに、TMCCデータ(及び0x00データも含めて)
を選択した後、続けて、主信号データを選択して、デー
タを多重化する。このとき、例えば、SFSTフラグ
を、TMCCデータの先頭に付与された0x00データ
の先頭に付け替える。
【0156】TMCC制御部112に入力されるデータ
は、図12に示すように、RS復号によって生じる遅延
時間(RS Decoding Delay)分遅延される。
【0157】そして、TMCC制御部112は、図13
に示すように、入力されたデータの先頭の140バイト
及びRS符号のための冗長データを除去し、48バイト
のTMCC情報を得ることとなる。
【0158】TMCC情報の各ブロックへの配信タイミ
ング TMCC情報の各ブロックへの配信タイミングについて
さらに詳細に説明を行う。
【0159】TMCC情報には、各スロットの変調/符
号化方式や、各スロットのトランスポートストリームの
番号等が記述されている。TMCC情報は、1スーパー
フレーム単位で1つの情報単位を構成しており、2スー
パーフレーム後のスーパーフレームの伝送制御情報とし
て適用されることが定められている。受信装置100を
構成する各ブロック(例えば、内符号復号部103、デ
インタリーバ105、TS生成部111等)は、TMC
C情報を参照しながら、各スーパーフレームに対する処
理を行う必要がある。そのため、受信装置100では、
2スーパーフレーム後の処理に間に合うように各ブロッ
クに、復号したTMCC情報を配信する必要がある。
【0160】ここで、復号したTMCC情報を各ブロッ
クに配信するにあたり、本発明の実施の形態のBSデジ
タル放送の受信装置100では、コントローラがスーパ
ーフレームの切り替わりタイミングを監視しながら、そ
の切り替わりタイミングと同時にTMCC情報を各ブロ
ックに配信しているのではなく、TMCC情報が復号さ
れるとその復号終了時間に関係なく、すぐにそのTMC
C情報を各ブロックに配信している。そして、各ブロッ
クは、配信されたTMCC情報を一時的にバッファリン
グしておいて、SFSTフラグのタイミングに同期させ
て、バッファリングしていたTMCC情報を適用するよ
うになっている。
【0161】具体的に、TMCC情報を配信するために
各ブロックに設けられるTMCC情報の入力回路につい
て図14を用いて説明をする。なお、この図14に示す
データ処理回路180は、例えば、内符号復号部10
3、デインタリーバ105、TS生成部111等に当た
る各ブロックで、それを一般化して表現したものであ
る。
【0162】データ処理回路180には、TMCC情報
を格納する2つのレジスタ181、182が設けられて
いる。
【0163】第1のレジスタ181には、TMCC制御
部112から直接TMCC情報が入力され、そのTMC
C情報を格納する。また、書き込みイネーブル信号とし
て、TMCC制御部112からTMCC有効フラグが入
力される。第1のレジスタ181は、TMCC制御部1
12からTMCC有効フラグが入力されると、TMCC
情報を更新する。TMCC情報は、パラレルデータであ
ってもシリアルデータであってもよい。
【0164】第2のレジスタ182には、第1のレジス
タ182からTMCC情報が入力され、そのTMCC情
報を格納する。また、書き込みイネーブル信号として、
SFSTフラグが入力される。第2のレジスタ182
は、SFSTが入力されると、TMCC情報を更新す
る。
【0165】そして、データ処理回路180は、第2の
レジスタ182に格納されているTMCC情報を参照し
て、そのスーパーフレームに対する処理を行う。
【0166】このように、各ブロックに設けられたTM
CC情報の入力回路部は、配信されたTMCC情報を第
1のレジスタ181に一時バッファリングしておいて、
SFSTフラグの配信タイミングで、そのTMCC情報
を更新している。そのため、TMCC情報の適用タイミ
ングをシステムコントローラが中央制御することなく、
TMCC情報の適用タイミングを各ブロックで独立に制
御することができる。
【0167】なお、第2のレジスタメモリ182の動作
によって、TMCC情報の更新が1処理単位分遅延す
る。このことから、データ処理回路180に入力される
各データDTやフラグ(SFST、FST、TMST、
SST、TM、DTEN、TMCEN)を1処理単位分
遅延させる入力レジスタ183を設け、入力データとT
MCC情報との同期をとるようにされている。
【0168】さらに、この受信装置100では、各ブロ
ックにおいてTMCC情報が、正確に2スーパーフレー
ム後に適用されるように以下のような条件のもとシステ
ム構成がされる。
【0169】まず、受信時におけるTMCC情報の復号
遅延の条件について説明をする。
【0170】ある処理ブロックに対するTMCC情報の
復号遅延時間は、その処理ブロックにスーパーフレーム
の先頭データが入力されてから、そのスーパーフレーム
に記述されているTMCC情報がTMCC制御部112
から出力されるまで、と定義される。すなわち、TMC
C情報の復号遅延時間は、TMCCデータの受信時間
(7フレーム時間+TMCCデータのシンボル数時間)
と、その処理ブロックからTMCC制御部112までの
各ブロックで発生する遅延時間と、を合計した時間であ
る。
【0171】この受信装置100では、TMCC情報を
必要とする最初の処理ブロックが、伝送方式タイミング
生成部103となる。そのため、伝送方式タイミング生
成部103にスーパーフレームの先頭データが入力され
てから、少なくとも2スーパーフレーム時間が経過する
前にそのスーパーフレームに記述されているTMCC情
報の復号を完了する必要がある。従って、伝送方式タイ
ミング生成部103のTMCC情報の復号遅延時間を、
2スーパーフレーム時間以内とすることが、システム構
成条件となる。
【0172】ここで、さらに、本受信装置100では、
TMCC情報の復号遅延時間を、1スーパーフレーム以
上とすることを条件に加える。つまり、TTMCC情報
の復号遅延時間を、1スーパーフレーム以上2スーパー
フレーム以内とするようにシステム構成をする。このこ
とによって、各ブロックで一時記憶するTMCC情報を
1スーパーフレーム分とすることができ、復号したTM
CC情報を格納するメモリ資源の削減ができる。
【0173】TMCC情報の復号遅延を1スーパーフレ
ーム以上2スーパーフレーム以内とするシステム構成
は、RS復号部110より前段のブロックに関しては、
デインタリーバにより1スーパーフレーム時間分かなら
ず遅延をするので、1スーパーフレーム以上という条件
は満たす。2スーパーフレーム以内とするためのシステ
ム構成は、マルチプレクサ109によりTMCC情報を
先行して多重化し、主信号よりもTMCCデータを先に
RS復号することにより実現できる。
【0174】RS復号部110の後段のブロック(例え
ばTS生成部111)に関しては、「1スーパーフレー
ム以上」の条件を満たすために、なんらかのデータの遅
延処理を行うか、或いは、TMCC情報を一時記憶する
バッファを2スーパーフレーム分とするようにする。こ
の一時記憶するバッファを2スーパーフレーム分とする
ためには、例えば、図15に示すように、第2のレジス
タ182とデータ処理回路180との間に、SFSTフ
ラグで書き込みイネーブル動作を行う第3のレジスタ1
84を設けることにより実現できる。
【0175】次に、具体的に、伝送方式タイミング生成
部103及びTS生成部111に、復号したTMCC情
報を配信するタイミングについて、図16に示すタイミ
ングチャートを用いて説明をする。
【0176】まず、伝送方式タイミング生成部103に
TMCC情報を供給するタイミングについて、図16
(a)から図16(d)を用いて説明する。
【0177】伝送方式タイミング生成部103に入力さ
れるSFSTフラグ及びFSTフラグは、図16(a)
に示すようになる。
【0178】例えば、SuperFrame#1に記述されているT
MCC情報(すなわち、SuperFrame#3に適用されるTM
CC情報(TMCC#1))は、図16(b)に示すように、
SFSTフラグが伝送方式タイミング生成部103に入
力されてから、TMCC情報の復号遅延時間(TMCC De
coding Delay)経過後に復号が完了する。TMCC情報
の復号が完了すると、TMCC制御部112は、TMC
C有効フラグを発生し、それとともにSuperFrame#3に適
用されるTMCC情報(TMCC#1)を伝送方式タイミング
生成部103に配信する。
【0179】伝送方式タイミング生成部103に、TM
CC情報が配信されると、図16(c)に示すように、
第1のレジスタ181にTMCC情報が格納される。例
えば、SuperFrame#3に適用されるTMCC情報(TMCC#
1)は、伝送方式タイミング生成部103が、SuperFram
e#2に対する処理を行っている最中に、第1のレジスタ
181に格納される。
【0180】続いて、SFSTフラグが有効となると、
第1のレジスタ181に格納されているTMCC情報
が、第2のレジスタ182に転送される。そして、この
第2のレジスタ182にTMCC情報(例えば、TMCC#
1)が格納され、伝送方式タイミング生成部103がそ
のTMCC情報を参照して制御を行う。
【0181】次に、TS生成部111にTMCC情報を
供給するタイミングについて、図16(b)及び図16
(e)〜(h)を用いて説明する。なお、TS生成部1
11は、第1のレジスタ181及び第2のレジスタ18
2とともに、第3のレジスタ184が設けられているも
のとする。
【0182】TS生成部111に入力されるSFSTフ
ラグ及びFSTフラグは、図16(e)に示すようにな
る。
【0183】図16(b)及び図16(e)に示すよう
に、TS生成部111がSuperFrame#0に対する処理を行
っている時間中に、SuperFrame#1に記述されているTM
CC情報(すなわち、SuperFrame#3に適用されるTMC
C情報(TMCC#1))の復号が完了する。TMCC情報の
復号が完了すると、TMCC制御部112は、TMCC
有効フラグを発生し、それとともにSuperFrame#3に適用
されるTMCC情報(TMCC#1)をTS生成部111に配
信する。
【0184】TS生成部111に、TMCC情報が配信
されると、図16(f)に示すように、第1のレジスタ
181にTMCC情報が格納される。例えば、SuperFra
me#3に適用されるTMCC情報(TMCC#1)は、TS生成
部111が、SuperFrame#0に対する処理を行っている最
中に、第1のレジスタ181に格納される。
【0185】続いて、SFSTフラグが有効となると、
第1のレジスタ181に格納されているTMCC情報(T
MCC#0)が、第2のレジスタ182に転送される。それと
ともに、第2のレジスタに格納されているTMCC情報
(TMCC#-1)が、第3のレジスタ184に格納され、T
S生成部111そのTMCC情報を参照して制御を行
う。
【0186】以上のように受信装置100では、配信さ
れたTMCC情報を各処理ブロックが一時バッファリン
グしておき、SFSTフラグの配信タイミングで、その
TMCC情報の適用を開始する。そのため、TMCC情
報の適用タイミングをシステムコントローラが中央制御
することなく、TMCC情報の適用タイミングを各ブロ
ックで独立に制御することができる。
【0187】インタリーブメモリとTMCCバッファメ
モリの共用 つぎに、デインタリーバ105に用いられるインタリー
ブメモリと、TMCCバッファ108に用いられるバッ
ファメモリとを1つの共用メモリとした場合の変形例に
ついて説明をする。
【0188】図17に示すように、受信装置100は、
デインタリーバ105に代えてデインタリーバ201が
備えられ、TMCCバッファ108に代えてTMCCバ
ッファ201が備えられる。さらに、受信装置100に
は、共用メモリ203と、セレクタ204とが備えられ
る。図17に示す主信号逆エネルギー拡散部106、T
MCC逆エネルギー拡散部107、マルチプレクサ10
9は、図1に示したものと同一であり、さらに、この図
17に示していない他の構成要素も図1に示したものと
同一である。
【0189】デインタリーバ201は、内部にインタリ
ーブ用のメモリは有していないが、デインタリーブ機能
及びフレーム構成機能は、共用メモリ203を用いて実
現される。同様に、TMCCバッファ202も内部にバ
ッファメモリは有していないが、8フレームに分割され
て伝送されたTMCCデータを、連続したTMCCデー
タに合成をする機能は、共用メモリ203を用いて実現
される。
【0190】デインタリーバ201には、内符号復号部
104から、復号データDT、及び、この復号データD
Tに同期した、SFSTフラグ、FSTフラグ、TMS
Tフラグ、SSTフラグ、変調/符号化方式情報TM、
DTENフラグ、TMCENフラグが入力される。
【0191】TMCCバッファ202には、TMCC逆
エネルギー拡散部107から、TMCCデータDT、及
び、このTMCCデータDTに同期した、SFSTフラ
グ、FSTフラグ、TMCENフラグが入力される。
【0192】共用メモリ203は、デインタリーバ20
1とTMCCバッファ202とデータバス205で結線
されている。このデータバス205を介して、共用メモ
リ203に書き込まれるデータ(主信号データ及びTM
CCデータ)及び共用メモリ203から読み出されるデ
ータ(主信号データ及びTMCCデータ)が転送され
る。
【0193】セレクタ204には、書き込みアドレス、
読み出しアドレス、書き込みイネーブル信号及び読み出
しイネーブル信号が、デインタリーバ201及びTMC
Cバッファ202の両者から入力される。セレクタ20
4は、デインタリーバ201及びTMCCバッファ20
2の両者から入力される信号を、TMCCバッファ20
2から出力されるTMCEN信号により切り換え、いず
れか一方を共用メモリ203に与える。
【0194】セレクタ204は、与えられたTMCEN
フラグが有効であるときには、TMCCバッファ202
から与えられる書き込みイネーブル信号及び書き込みア
ドレスを選択して、TMCCバッファ202から出力さ
れるTMCCデータを共用メモリ203に書き込む。
【0195】一方、セレクタ204は、与えられたTM
CENフラグが無効であるときには、デインタリーバ2
01から与えられる書き込みイネーブル信号、書き込み
アドレス、読み出しイネーブル信号及び読み出しアドレ
スを選択して、デインタリーバ201から出力される主
信号データを共用メモリ203に書き込むとともに、共
用メモリ203からインタリーブした主信号データを読
み出す。
【0196】なお、TMCCデータは、SFSTフラグ
に続いて、1スーパーフレーム分(64バイト)のデー
タ全てを連続して読み出す必要がある。そのため、SF
STフラグが有効とされた後、セレクタ204のセレク
ト信号が64バイト分のTMCCデータを優先して読み
出すように制御され、これによって、64バイト分のT
MCCデータが共通メモリ203から優先して読み出さ
れる。この読み出しにより、書き込みデータと競合が生
じる場合には、遅延メモリ等を用いて共用メモリ204
へのアクセスを遅延させ、処理の同期をとるうようにす
る。
【0197】(本発明の第2の実施の形態)つぎに、本
発明の第2の実施の形態のBSデジタル放送を受信する
受信装置を説明する。なお、上述した第1の実施の形態
の受信装置100と同一の構成要素については、図面中
に同一の符号を付け、その詳細な説明を省略する。
【0198】本発明の第2の実施の形態の受信装置の全
体構成を図18に示す。
【0199】第2の実施の形態の受信装置300は、復
調部101と、スーパーフレーム同期部102と、伝送
方式タイミング生成部103と、内符号復号部104
と、TMCC逆エネルギー拡散部301と、デインタリ
ーバ・TMCCバッファ302と、主信号逆エネルギー
拡散部303と、RS復号部110と、TS生成部11
1と、TMCC制御部112とを備えて構成される。
【0200】復調部101、スーパーフレーム同期部1
02、伝送方式タイミング生成部103及び内符号復号
部104は、上述した第1の実施の形態の受信装置10
0と同一の構成である。
【0201】内符号復号部104から出力される復号デ
ータDTは、TMCC逆エネルギー拡散部310に送出
される。また、内符号復号部104から出力される、S
FSTフラグ、FSTフラグ、TMSTフラグ、SST
フラグ、変調/符号化方式情報TM、DTENフラグ及
びTMCENフラグも、復号データDTに同期してTM
CC逆エネルギー拡散部310に送出される。
【0202】図19に、内符号復号部104から出力さ
れる各データのタイミングチャートを示す。
【0203】TMCC逆エネルギー拡散部301には、
主信号データとともにTMCCデータ、TAB信号が入
力される。TMCC逆エネルギー拡散部301は、9次
系列の疑似ランダム系列(PRBS)を、TMCCデー
タに対して1ビットずつ加算して、送信側で行われたエ
ネルギー拡散処理に対する逆処理を行う。そして、主信
号データが伝送されてきた場合には、なんら処理を行わ
ず、そのままデータを通過させる。
【0204】ここで、TMCC逆エネルギー拡散部30
1は、発生する疑似ランダム符号系列(PRBS)をス
ーパーフレームの先頭(SFSTフラグ)で初期化す
る。また、TMCC逆エネルギー拡散部301は、TM
CENフラグをイネーブルフラグとして動作し、TMC
ENフラグが無効のときには動作を停止する。さらに、
TMCC逆エネルギー拡散部301は、FSTフラグか
らデータをカウントすることによりTAB信号の位置を
検出して、TAB信号の位置ではエネルギー拡散処理を
停止する。なお、TAB信号に対してはエネルギー拡散
は行わないが、PRBSの発生は継続する。このように
構成することにより、主信号データとTMCCデータと
を異なるデータパスに分岐させることなく、同一のデー
タパス上を通過させて、主信号データに対してはエネル
ギー拡散を行わず、TMCCデータのみに対してエネル
ギー拡散を行ことができる。このTMCC逆エネルギー
拡散部301から出力されるデータDTは、デインタリ
ーバ・TMCCバッファ302に送出される。なお、T
AB信号は、デインタリーバ・TMCCバッファ302
に送出されずに読み捨てられる。また、SFSTフラ
グ、FSTフラグ、SSTフラグ、変調/符号化方式情
報TM、DTENフラグ、TMCENフラグも、この復
号データDTに同期して、デインタリーバ・TMCCバ
ッファ302に送出される。
【0205】図20に、TMCC逆エネルギー拡散部3
01から出力される各データのタイミングチャートを示
す。
【0206】デインタリーバ・TMCCバッファ302
は、主信号データに対しては、送信側のインターリーバ
で行われたインターリーブ処理と逆の規則に従いデイン
タリーブし、TMCCデータに対しては、各フレーム毎
に分割されているデータをバッファリングして、1スー
パーフレーム分のTMCCデータを合成した状態で出力
する。
【0207】デインタリーバ・TMCCバッファ302
は、DTENフラグが有効であり且つTMCENフラグ
が無効であるタイミングのときに、入力されたデータが
主信号データと判断して、その入力されたデータを内部
のインタリーブメモリに書き込みを行う。また、デイン
タリーバ・TMCCバッファ302は、DTENフラグ
が有効であり且つTMCENフラグが有効であるタイミ
ングのときに、入力されたデータがTMCCデータと判
断して、その入力されたデータを内部のTMCCバッフ
ァに書き込みを行う。
【0208】続いて、読み出し時には、SFSTフラグ
が有効とされた後に、まず、TMCCデータをTMCC
バッファから読み出し、1スーパーフレーム分(64B
ite)まとめて先に送出する。続いて、インタリーブ
メモリからデインタリーブをしながら主信号データを読
み出し出力を行う。
【0209】なお、インタリーブメモリとTMCCバッ
ファは、アドレス領域を分割することによって、同一の
メモリを共用するようにしてもよい。
【0210】また、ここで、デインタリーバ・TMCC
バッファ302は、各フラグから各主信号データDTが
位置するフレーム番号、スロット番号、バイト番号を抽
出し、主信号のデータフレーム構造を再構成しながら、
主信号データを出力する。また、このデインタリーバ・
TMCCバッファ302は、各スロットの先頭にMPEGTS
Packetの同期バイトである0x47を付加して(ダミ
ースロットにも付加する)、伝送パケットを生成する。
【0211】デインタリーバ・TMCCバッファ302
から出力された各データは、主信号逆エネルギー拡散部
302に送出される。また、SFSTフラグ、FSTフ
ラグ、伝送パケットの開始位置を示すPSTフラグ、D
TENフラグも、この伝送パケットを構成するデータD
Tに同期して、主信号エネルギー拡散部303に送出さ
れる。なお、このデインタリーバ・TMCCバッファ3
02から出力されているDTENは、ダミースロットに
対しても有効とされ、TMCCデータに対しては無効と
している。
【0212】図21に、このデインタリーバ・TMCC
バッファ302から出力される各データのタイミングチ
ャートを示す。
【0213】主信号逆エネルギー拡散部303には、主
信号データとともにTMCCデータが入力される。主信
号逆エネルギー拡散部303は、15次系列の疑似ラン
ダム系列(PRBS)を、TMCCデータに対して1ビ
ットずつ加算して、送信側で行われたエネルギー拡散処
理に対する逆処理を行う。そして、TMCCデータが伝
送されてきた場合には、なんら処理を行わず、そのまま
データを通過させる。
【0214】ここで、主信号逆エネルギー拡散部303
は、発生する疑似ランダム符号系列(PRBS)を2
(SFSTフラグ)で初期化する。また、主信号逆エネ
ルギー拡散部303は、DTENフラグをイネーブルフ
ラグとして動作する。このように構成することにより、
主信号データとTMCCデータとを異なるデータパスに
分岐させることなく、同一のデータパス上を通過させ
て、TMCCデータに対してはエネルギー拡散を行わ
ず、主信号データに対してのみエネルギー拡散を行うこ
とができる。この主信号逆エネルギー拡散部303から
出力されるデータDTは、RS復号部110に送出され
る。SFSTフラグ、FSTフラグ、PSTフラグ、D
TENフラグ、TMCENフラグも、この復号データD
Tに同期して、RS復号部110に送出される。
【0215】以後のRS復号部110、TS生成部11
1及びTMCC制御部112は、上述した第1の実施の
形態の受信装置100と同一の構成である。
【0216】(本発明の第3の実施の形態)つぎに、本
発明の第3の実施の形態の受信装置を説明する。この第
3の実施の形態の受信装置は、BSデジタル放送と、日
本におけるデジタル通信衛星放送(DVB−S:以下、
単にCSデジタル放送と呼ぶ)との両者が受信可能なも
のである。
【0217】本発明の第3の実施の形態の受信装置の全
体構成を図22に示す。
【0218】なお、図22中には、()を付けている信
号と()を付けていない信号とを記載している。()を
けている信号は、CSデジタル放送を受信する場合に伝
送される信号である。BSデジタル放送を受信する場合
には、()を付けている信号と()を付けていない信号
の両者が伝送される。
【0219】第3の実施の形態の受信装置400は、復
調部401と、スーパーフレーム同期部402と、伝送
方式タイミング生成部403と、内符号復号部404
と、TMCC逆エネルギー拡散部405と、デインタリ
ーバ406と、主信号逆エネルギー拡散部407と、R
S復号部408と、CS逆エネルギー拡散部409と、
TS生成部410と、TMCC制御部411とを備えて
構成される。
【0220】まず、この受信装置400を構成する各ブ
ロックには、BSフラグが配信されている。BSフラグ
は、有効の場合にはBSデジタル放送を受信しているこ
とを示し、無効の場合にはCSデジタル放送を受信して
いることを示すフラグである。
【0221】復調部401には、例えばパラボラアンテ
ナ等で受信して得られたRF信号が入力される。復調部
401は、RF信号に搬送波信号を乗算して、直交変調
信号であるI信号、Q信号を復調する。また、この復調
部401は、周波数変換、搬送波同期、タイミング同期
等を行う。この復調部401は、BSフラグに従い、B
Sデジタル放送とCSデジタル放送との切換を行い、以
上の復調動作を行う。この復調部401により復調され
たI信号、Q信号は、スーパーフレーム同期部402に
送出される。
【0222】スーパーフレーム同期部102は、BPS
K変調されているTAB信号からスーパーフレームの開
始位置を検出し、スーパーフレームの開始位置を示すS
FSTフラグを生成する。
【0223】ここで、BSデジタル放送の場合には、伝
送信号にTAB信号が含まれているので、スーパーフレ
ームの開始位置を判別することができるが、CSデジタ
ル放送の場合には、TAB信号が含まれていない(CS
デジタル放送の場合には、スーパーフレームというデー
タ構造もない。)。そのため、TAB信号が検出できた
場合には、受信している信号がBSデジタル放送である
と判断し、BSフラグを有効にし、各ブロックに配信す
る。また、TAB信号が検出できなかった場合には、受
信している信号がCSデジタル放送であると判断し、B
Sフラグを無効にし、各ブロックに配信する。
【0224】スーパーフレーム同期部102は、受信し
ている信号がBSデジタル放送であると判断した場合に
は、このSFSTフラグを基準に復調データのシンボル
数をカウントすることによって、TABデータ、TMC
Cデータ、主信号データ及びバースト信号の位置を検出
し、TABデータ、TMCCデータ及び主信号データの
位置を示すDTENフラグを生成する。また、受信して
いる信号がCSデジタル放送であると判断した場合に
は、データDTに対しては何ら処理を行わず、データD
Tに同期したDTENフラグを生成する。
【0225】BSデジタル放送を受信している場合に
は、このスーパーフレーム同期部102から出力された
データDTと、このデータDTに同期したSFSTフラ
グ及びDTENフラグとが、伝送方式タイミング生成部
403に送出される。CSデジタル放送を受信している
場合には、データDTと、そのデータDTに同期したD
TENフラグとが、伝送方式タイミング生成403に送
出される。
【0226】伝送方式タイミング生成部403は、BS
デジタル放送を受信している場合には、上述した第2の
実施の形態の伝送方式タイミング生成部103と同一の
処理を行う。また、伝送方式タイミング生成部403
は、CSデジタル放送を受信している場合には、なんら
処理を行わない。伝送方式タイミング生成部403から
出力される各データは、内符号復号部404に送出され
る。
【0227】内符号復号部404は、BSデジタル放送
を受信している場合には、上述した第2の実施の形態の
内符号復号部104と同一の処理を行う。
【0228】また内符号復号部404は、CSデジタル
放送を受信している場合には、(デパンクチャリング及
びビタビ復号とともに、)復調部401におけるQPS
K直交復調時に生じる90度位相不確定性の除去、RA
TEの推定、パンクチャリングブロック同期、バイト同
期、TSパケット同期、並びに、CS逆エネルギー拡散
部409の初期化位置を示す0xB8同期バイトの検出
を行う。内符号復号部404は、RATEの推定結果を
TS生成部410に送出する。また、内符号復号部40
4は、復号データDTとともに、この復号データDTに
同期させて、0xB8同期バイトのバイト位置でSFS
Tフラグを有効とし、TSパケットの先頭位置でSST
フラグを有効として、TMCC逆エネルギー拡散部40
5に送出する。
【0229】TMCC逆エネルギー拡散部405は、B
Sデジタル放送を受信している場合には、上述した第2
の実施の形態のTMCC逆エネルギー拡散部301と同
一の処理を行い、出力するデータ等をデインタリーバ・
TMCCバッファ406に送出する。また、TMCC逆
エネルギー拡散部405は、CSデジタル放送を受信し
ている場合には、なんら処理を行わず、データDTとと
もに、SFSTフラグ、SSTフラグ及びDTENフラ
グをデインタリーバ・TMCCバッファ406に送出す
る。このTMCC逆エネルギー拡散部405は、上述し
た第2の実施の形態のTMCC逆エネルギー拡散部30
1のデータ出力部にAND回路を追加して、BSフラグ
と伝送データとの論理積をとることで実現することがで
きる。
【0230】デインタリーバ・TMCCバッファ406
は、BSデジタル放送を受信している場合には、上述し
た第2の実施の形態のデインタリーバ・TMCCバッフ
ァ302と同一の処理を行い、出力するデータを主信号
逆エネルギー拡散部407に送出する。これに対して、
デインタリーバ・TMCCバッファ406は、CSデジ
タル放送を受信している場合には、CSデジタル放送に
規定されている畳み込みインタリーブに対応したインタ
リーブ処理を行い、データDTとともに、SFSTフラ
グ、SSTフラグ及びDTENフラグを主信号逆エネル
ギー拡散部303に送出する。このデインタリーバ・T
MCCバッファ406は、BSデジタル放送用のアドレ
ス発生回路と、CSデジタル放送用のアドレス発生回路
との両者を備え、BSフラグに応じて両者を切り換えて
用いている。
【0231】主信号逆エネルギー拡散部407は、BS
デジタル放送を受信している場合には、上述した第2の
実施の形態の主信号逆エネルギー拡散部407と同一の
処理を行い、出力するデータをRS復号部408に送出
する。これに対して、主信号エネルギー拡散部407
は、CSデジタル放送を受信している場合には、なんら
処理を行わず、データDTとともに、SFSTフラグ、
SSTフラグ及びDTENフラグをRS復号部40に送
出する。この主信号逆エネルギー拡散部407は、上述
した第2の実施の形態の主信号逆エネルギー拡散部30
3のデータ出力部にAND回路を追加して、BSフラグ
と伝送データとの論理積をとることで実現することがで
きる。
【0232】RS復号部408は、BSデジタル放送を
受信している場合には、上述した第1の実施の形態のR
S復号部110と同一の処理を行い、出力するデータを
CS逆エネルギー拡散部409及びTMCC制御部41
1に送出する。これに対して、RS復号部408は、C
Sデジタル放送を受信している場合には、BSの主信号
データと同様に、RS(204,188)の復号が行わ
れる。CSデジタル放送の場合には、RS符号の符号開
始位置は、PSTフラグが有効とされた位置となる。こ
の符号開始位置から、DTENフラグが有効とされてい
る範囲のデータに対して、RS復号を行う。RS復号部
は、復号したDTとともにSFSTフラグ、PSTフラ
グ、DTENフラグをCS逆エネルギー拡散部409に
送出する。
【0233】CS逆エネルギー拡散部409は、BSデ
ジタル放送を受信している場合には、なんら処理を行わ
ず、データDTとともに、SFSTフラグ、FSTフラ
グ、PSTフラグ、DTENフラグをTS生成部410
に送出する。これに対してCSデジタル放送を受信して
いる場合には、CS逆エネルギー拡散部409は、9次
の疑似ランダム系列(PRBS)を、1ビットずつ加算
して、送信側で行われたエネルギー拡散処理に対する逆
処理を行う。このCS逆エネルギー拡散部409は、S
FSTフラグで初期化され、DTENフラグをイネーブ
ル信号として動作し、PSTをディスエブル信号として
動作を停止する。CS逆エネルギー拡散部409は、逆
エネルギー拡散をしたデータDTとともに、DTENフ
ラグをTS生成部410に送出する。
【0234】TS生成部410は、BSデジタル放送を
受信している場合には、上述した第1の実施の形態のT
S生成部111と同一の処理を行い、TSを出力する。
これに対して、CSデジタル放送を受信している場合に
は、内符号復号部404により得られたRATE情報に
基づきTSのクロックを求め、このクロックでTSを出
力する。
【0235】TMCC制御部411は、BSデジタル放
送を受信している場合には、上述した第1の実施の形態
のTMCC制御部411と同一の処理を行う。これに対
して、CSデジタル放送を受信している場合には、TM
CC制御部411は、特に処理を行わない。
【0236】なお、以上この受信装置100の処理に用
いられている各フラグや情報は、必ずしも各ブロックで
必要とは限らない。そのため、最小限のフラグのみを伝
送して、その最小限のフラグから必要なタイミングを個
々のブロックの内部で生成してもよい。
【0237】また、BSフラグは、ユーザによる選択に
応じて切り換えたり、この受信装置400の後段に設け
られるTS解析装置により抽出された符号化率に応じて
切り換えるようにしてもよい。
【0238】逆エネルギー拡散部 図23に、TMCC逆エネルギー拡散部405、主信号
逆エネルギー拡散部406、CS逆エネルギー拡散部4
09の構成例を示す。
【0239】逆エネルギー拡散部は、PRBS発生回路
421と、第1の遅延補正レジスタ422と、アンド回
路423と、第2の遅延補正レジスタ424と、EXO
R回路425とから構成される。
【0240】PRBS発生回路421は、疑似ランダム
符号系列を発生する回路である。BSデジタル放送の主
信号データ及びCSデジタル放送の全データには、15
次の疑似ランダム符号系列(PRBS)を発生する。B
Sデジタル放送のTMCCデータには、9次のPRBS
を発生する。このPRBS発生回路421は、EDRS
TフラグによりPRBSが初期化がされる。また、PR
BS発生回路421は、EDENフラグが有効とされて
いるときにPRBSの更新がされる。なお、このPRB
S発生回路421は、バイト単位でPRBSを発生する
ように回路構成をすることによって、クロック周波数を
遅くすることができる。このときには、EDRSTフラ
グ及びEDENフラグも、バイトデータに同期して作用
するようにする必要がある。このPRBS発生回路42
1から出力されるPRBSデータは、アンド回路423
に送出される。
【0241】第1の遅延補正レジスタ422は、外部か
ら入力されるENフラグを1単位遅延し、PRBS発生
回路421から出力されるPRBSデータとの同期をと
る。第1の遅延レジスタ422により遅延補正がされた
ENフラグは、アンド回路423に送出される。
【0242】アンド回路423は、PRBSデータと、
ENフラグとの論理積を演算する。すなわち、ENフラ
グが有効とされている場合には、PRBSデータの値が
そのまま出力され、ENフラグが無効とされている場合
には、PRBSデータの値に関わらず0データが出力さ
れる。
【0243】第2の遅延補正レジスタ424は、外部か
ら入力される伝送データDTを1単位遅延し、PRBS
発生回路421から出力されるPRBSデータとの同期
をとる。第2の遅延レジスタ424により遅延補正がさ
れたデータDTは、EXOR回路425に送出される。
【0244】EXOR回路425は、データDTと、ア
ンド回路423から出力されたPRBSデータとのEX
OR演算を行い、その演算結果を出力する。
【0245】なお、PRBSデータがバイト単位で出力
される場合には、データDTもバイト単位で入力され、
EXOR回路425もバイト単位で演算がされる。
【0246】次に各々のエネルギー拡散部における入力
データと制御信号との対応を説明する。
【0247】まず、BS受信時に動作するTMCC逆エ
ネルギー拡散部405について説明する。
【0248】EDRSTフラグとしては、第1フレーム
の最初のTMCCデータビット位置で有効となる信号が
入力される。EDENフラグとしては、TMCCデータ
およびTABデータビット位置で有効となる信号が入力
される。これらのEDRSTフラグ及びEDENフラグ
は、SFSTフラグからカウントして求めることができ
る。また、ENフラグとしては、TMCCデータビット
位置で有効となる信号が入力される(TABデータビッ
ト位置で有効としてもかまわない)。そして、BS主信
号データ及びCSデータに対しては、無効とする。
【0249】次に、BS受信時に動作する主信号逆エネ
ルギー拡散部407について説明する。
【0250】EDRSTフラグとしては、スーパーフレ
ームの開始位置で有効となる信号が入力される。すなわ
ち、このEDRSTフラグは、SFSTフラグと一致し
た信号である。EDENフラグとしては、ダミーデータ
を含む主信号位置で有効となり、0x47の位置では無
効となる信号が入力される。すなわち、このEDENフ
ラグは、DTENフラグに一致した信号である。そし
て、BSのTMCCデータ及びCSデータに対しては、
無効とする。
【0251】最後に、CS受信時に動作するCS逆エネ
ルギー拡散部409について説明する。
【0252】EDRSTフラグとしては、0xB8同期
バイト位置で有効となる信号が入力される。すなわち、
このEDRSTフラグは、SFSTフラグと一致した信
号である。EDENフラグとしては、主信号位置で有効
となり、0x47の位置では無効となる信号が入力され
る。すなわち、このEDENフラグは、DTENフラグ
に一致した信号である。そして、BSのTMCCデータ
及びBSの主信号データに対しては、無効とする。
【0253】以上のように受信装置400では、RS復
号部411の後段にCSデジタル放送用の逆エネルギー
拡散部を備え、さらに、TMCC逆エネルギー拡散部及
び主信号逆エネルギー拡散部を、同一のデータパス上状
の配置し、各逆エネルギー拡散動作をフラグで制御する
ことによって、CSデジタル放送とBSデジタル放送の
両者を受信することができる。さらに、デインタリーバ
のアドレス発生回路をBS用とCS用とで切り換えるこ
とによって、インタリーブメモリを共用することができ
る。
【0254】
【発明の効果】本発明にかかるBSデジタル放送受信装
置では、受信データの符号化方式を表す符号化方式情報
と、変調及び符号化方式の変化位置で有効となる変化位
置フラグとを生成し、デパンクチャリング部が上記変化
位置フラグに基づきデパンチャリングブロックの同期を
とり、上記符号化方式情報に応じてパンクチャリングパ
ターンを変更する。このことにより内符号復号部の回路
規模を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の受信装置のブロッ
ク図である。
【図2】上記第1の実施の形態の受信装置のスーパーフ
レーム同期部から出力される各データのタイミングチャ
ートである。
【図3】上記第1の実施の形態の受信装置の伝送方式タ
イミング生成部から出力される各データのタイミングチ
ャートである。
【図4】上記第1の実施の形態の受信装置の主信号逆エ
ネルギー拡散部から出力される各データのタイミングチ
ャートである。
【図5】上記第1の実施の形態の受信装置のTMCCバ
ッファから出力される各データのタイミングチャートで
ある。
【図6】上記第1の実施の形態の受信装置のマルチプレ
クサから出力される各データのタイミングチャートであ
る。
【図7】上記第1の実施の形態の受信装置の内符号復号
部のブロック図である。
【図8】QPSK(r=2/3)の場合のデパンクチャ
リング例を説明するための図である。
【図9】RS(204,188)専用の復号モジュール
のみを用いる構成とした場合における受信装置の主信号
逆エネルギー拡散部から出力される各データのタイミン
グチャートである。
【図10】RS(204,188)専用の復号モジュー
ルのみを用いる構成とした場合における受信装置のTM
CCバッファから出力される各データのタイミングチャ
ートである。
【図11】RS(204,188)専用の復号モジュー
ルのみを用いる構成とした場合における受信装置のマル
チプレクサから出力される各データのタイミングチャー
トである。
【図12】RS(204,188)専用の復号モジュー
ルのみを用いる構成とした場合におけるTMCC制御部
に入力される各データのタイミングチャートである。
【図13】RS(204,188)専用の復号モジュー
ルのみを用いる構成とした場合におけるTMCC制御部
により処理されるTMCC情報のタイミングチャートで
ある。
【図14】TMCC情報を配信するために各ブロックに
設けられるTMCC情報の入力回路のブロック図であ
る。
【図15】TMCC情報を配信するために各ブロックに
設けられるTMCC情報の他の入力回路のブロック図で
ある。
【図16】復号したTMCC情報を配信するタイミング
を示すタイミングチャートである。
【図17】インタリーブメモリとTMCCバッファを共
用化する回路例を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態の受信装置のブロ
ック図である。
【図19】上記本発明の第2の実施の形態の内符号復号
部から出力される各データのタイミングチャートであ
る。
【図20】上記本発明の第2の実施の形態のTMCC逆
エネルギー拡散部から出力される各データのタイミング
チャートである。
【図21】上記本発明の第2の実施の形態のデインタリ
ーバ・TMCCバッファから出力される各データのタイ
ミングチャートである。
【図22】本発明の第3の実施の形態の受信装置のブロ
ック図である。
【図23】上記第3の実施の形態の受信装置に適用され
る逆エネルギー拡散部のブロック図である。
【図24】BSデジタル放送の送信装置のブロック図で
ある。
【図25】BSデジタル放送のフレーム構成を説明する
ための図である。
【図26】BSデジタル放送のインタリーブ方法につい
て説明するための図である。
【図27】BSデジタル放送のTMCCデータの多重化
方法について説明するための図である。
【図28】BSデジタル放送のTMCCデータ、TAB
信号、主信号データの多重化方法について説明するため
の図である。
【図29】BSデジタル放送の送信装置の内符号符号化
部のブロック図である。
【図30】内符号符号化部で用いられるパンクチャード
テーブルを説明するための図である。
【図31】BSデジタル放送の送信装置の直交変調部の
ブロック図である。
【図32】BSデジタル放送のTMCCデータ、TAB
信号、主信号データ、バースト信号のの多重化方法につ
いて説明するための図である。
【図33】従来のBSデジタル放送の受信装置のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
101,401 復調部、102,402 スーパーフ
レーム同期部、103,403 伝送方式タイミング生
成部、104,404 内符号復号部、105デインタ
ーリーバ、106,303,407 主信号逆エネルギ
ー拡散部、107,301,405 TMCC逆エネル
ギー拡散部、108 TMCCバッファ、109 マル
チプレクサ、110,408 RS復号部、111,4
10TS生成部、112,411 TMCC制御部、3
02,406 デインタリーブ・TMCCバッファ、4
09 CS逆エネルギー拡散部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/08 H04N 7/08 Z 7/081 (72)発明者 舟本 一久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C025 BA03 DA01 DA05 5C063 AB03 AB07 CA12 CA34 DA07 DA13 5J065 AC02 AD01 AD10 AD11 AG05 AG06 AH09 AH16 AH18 AH23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スーパーフレームの開始位置で有効とな
    るスーパーフレームスタートフラグ及びTMCC情報に
    基づき、受信データの符号化方式を表す符号化方式情報
    と、変調及び符号化方式の変化位置で有効となる変化位
    置フラグとを生成するタイミング生成部と、 受信データに対してデパンクチャリング処理を行うデパ
    ンチャリング部と、 デパンクチャリング処理された受信データからブランチ
    メトリックを求めるブランチメトリック生成部と、 上記ブランチメトリックに基づき受信データのビタビ復
    号をするビタビ復号部とを備え、 上記デパンクチャリング部は、上記変化位置フラグに基
    づきデパンチャリングブロックの同期をとり、上記符号
    化方式情報に応じてパンクチャリングパターンを変更す
    ることを特徴とするBSデジタル放送受信装置。
  2. 【請求項2】 上記タイミング生成部は、スーパーフレ
    ームの開始位置で有効となるスーパーフレームスタート
    フラグ及びTMCC情報に基づき、さらに、受信データ
    の変調方式を表す変調方式情報を生成し、 上記ブランチメトリック生成部は、上記変調方式情報に
    表された変調方式に応じてブランチメトリックを生成す
    ることを特徴とする請求項1記載のBSデジタル放送受
    信装置。
  3. 【請求項3】 受信データからトレリス符号化に対応し
    たパラレルビットを複数個生成するパラレルビット生成
    部と、 上記ビタビ復号部により生じる遅延時間分上記パラレル
    ビットを遅延させる遅延メモリと、 上記ビタビ復号部の復号結果に応じて、遅延メモリに格
    納された複数個のパラレルビットから1のパラレルビッ
    トを選択するパラレルビット選択部と、 上記符号化方式情報にトレリス符号化方式が表されてい
    る場合に、上記ビタビ復号部からの出力データと、上記
    パラレルビット選択部により選択されたパラレルビット
    とを多重化する多重化部とを備えることを特徴とする請
    求項2記載のBSデジタル放送受信装置。
  4. 【請求項4】 上記変調方式情報は、上記デパンクチャ
    リング部によるビット操作の時間分遅延されて、上記ブ
    ランチメトリック生成部に供給されることを特徴とする
    請求項2記載のBSデジタル放送受信装置。
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Cited By (2)

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