JP2002026719A - 完全差動型論理回路 - Google Patents

完全差動型論理回路

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JP2002026719A
JP2002026719A JP2000207176A JP2000207176A JP2002026719A JP 2002026719 A JP2002026719 A JP 2002026719A JP 2000207176 A JP2000207176 A JP 2000207176A JP 2000207176 A JP2000207176 A JP 2000207176A JP 2002026719 A JP2002026719 A JP 2002026719A
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signal
transistors
logic circuit
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JP2000207176A
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Hiroaki Asano
弘明 浅野
Mitsuru Saito
充 齊藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/003Modifications for increasing the reliability for protection
    • H03K19/00323Delay compensation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/01Modifications for accelerating switching
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    • H03K19/01707Modifications for accelerating switching in field-effect transistor circuits in asynchronous circuits
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    • H03K19/08Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices
    • H03K19/094Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors
    • H03K19/09432Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors with coupled sources or source coupled logic

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソース結合型論理回路において、出力信号の
立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性を一致
させる。 【解決手段】 制御信号生成部1は、各差動入力信号を
FET11〜14によりソースフォロアで出力した2対
の差動制御信号と、この信号をダイオード35、36に
よりレベルシフトした2対の差動制御信号とを出力す
る。電流切り替え部2は、ソース結合されたFET21
〜28からなる4組の差動対を備える。4組の差動対
は、2個ずつ2段に接続されて、電流経路上に配置され
る。1段めの各差動対は、レベルシフト前の制御信号に
より制御され、2段めの各差動対は、レベルシフト後の
制御信号により制御される。出力信号生成部3は、負荷
抵抗31、32を流れる電流に応じて、ソースフォロワ
で増幅された差動出力信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動入力信号に対
して論理演算を行うトランジスタ論理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】高速な論理演算を必要とする情報通信な
どの分野では、ガリウム砒素半導体などを素材として作
成された、数10GHzで動作する高速論理回路が用い
られる。このような高速論理回路の1つとして、ソース
結合型論理回路が知られている。ソース結合型論理回路
では、ソース結合された2個の電界効果トランジスタ
(Field Effect Transistor;
以下、FETという)からなる差動対が多段に接続され
て電流経路上に配置され、差動対を流れる電流が入力信
号によって切り替えられる。これにより、所定の論理演
算が行われる。以下の説明では、後に「バー」を付けた
信号は、元の信号の反転信号を表すものとする。
【0003】図8は、ソース結合型論理回路による従来
のANDゲートの回路図である。図8に示すANDゲー
トは、電流経路を切り替えて論理演算を行う電流切り替
え部と、電流切り替え部を流れる電流経路に応じて差動
出力信号を生成する出力信号生成部とを備える。このA
NDゲートは、2対の差動入力信号A、AバーとB、B
バーとに基づき、AとBとの論理積を求め、差動出力信
号OUT、OUTバーを出力する。
【0004】電流切り替え部は、FET71〜74、負
荷抵抗31、32、および、電流源を構成するFET4
9を備える。FET71と72、および、FET73と
74は、それぞれソース結合され、差動対を構成する。
これらの差動対は、図8に示すように多段に接続され
て、負荷抵抗31、32から電流源を構成するFET4
9までに至る電流経路上に配置される。各差動対には、
いずれかの差動入力信号が接続される。図8に示すAN
Dゲートでは、差動対を流れる電流は、差動入力信号
A、AバーとB、Bバーとの電圧値に応じて、以下のよ
うに切り替えられる。入力信号AとBとがいずれもハイ
レベル(以下、「H」と記す)である場合、電流は、負
荷抵抗31とFET71、73とを経由する第1の電流
経路を流れる。入力信号Aがローレベル(以下、「L」
と記す)で入力信号Bが「H」である場合、電流は、負
荷抵抗32とFET72、73とを経由する第2の電流
経路を流れる。入力信号Bが「L」である場合、入力信
号Aの論理に関わらず、電流は、負荷抵抗32とFET
74とを経由する第3の電流経路を流れる。このよう
に、入力信号AとBとのいずれもが「H」である時は、
負荷抵抗31に電流が流れ、図8に示す点Qの電位が下
がる。逆に、入力信号AとBとのいずれかが「L」であ
る時は、負荷抵抗32に電流が流れ、図8に示す点Pの
電位が下がる。
【0005】出力信号生成部は、FET33、34、ダ
イオード35、36、および、電流源を構成するFET
47、48を備える。これらの要素を図8に示すように
接続することにより、電流駆動能力を増大させるソース
フォロア回路が構成される。出力信号OUTおよびOU
Tバーは、それぞれ、点Pおよび点Qの電位と同じ方向
に変化する。したがって、差動出力信号OUT、OUT
バーは、入力信号AとBとの論理積を表す信号となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すANDゲートにおいては、第1および第2の電流経
路と第3の電流経路とでは、経路上のFETの個数が異
なる。したがって、差動対を構成する2個のFET7
3、74についても、ドレイン−ソース間のバイアス電
圧が異なる。このため、差動対を制御する差動入力信号
が同じタイミングで逆方向に変化しても、2つの負荷抵
抗を流れる電流は同じタイミングで変化せず、出力信号
OUTとOUTバーとが同じタイミングで変化しないと
いう問題がある。
【0007】図9を参照して、上記の問題点を詳細に説
明する。図9(a)は、図8に示すANDゲートに対し
て、同じタイミングで逆方向に変化する差動入力信号を
入力した時の信号波形図である。図9(b)は、図9
(a)の拡大図であって、入力信号AとBとが(L、
H)から(H、H)を経て(H、L)に変化した場合に
ついての差動出力信号OUT、OUTバーの変化を示し
た図である。
【0008】入力信号AとBとが(L、H)から(H、
H)に変化する時刻t1において、電流は、第2の経路
から第1の経路に切り替わる。FET72がオン、FE
T71がオフである状態から、FET72がオフ、FE
T71がオンである状態に変化した場合、図8に示す点
Rの電位は変化せず、かつ、FET73はオン状態を保
つので、図8に示す点Sの電位は変化しない。このた
め、電流源を構成するFET49に印加されるバイアス
電圧は変化せず、設定電流値も変化しない。よって、差
動入力信号AとAバーとが同じタイミングで逆方向に変
化した場合、第1の電流経路を流れる電流は、第2の電
流経路を流れる電流が減少する速度と同じ速度で増加す
る。このため、出力信号OUTは、出力信号OUTバー
が立ち下がる速度と同じ速度で立ち上がる。一方、入力
信号AとBとが(H、H)から(H、L)に変化する時
刻t2では、電流は、第1の経路から第3の経路に切り
替わる。第1の電流経路には、電源とグランドとの間
に、負荷抵抗31とFET71とFET73と電流源を
構成するFET49とが介在する。一方、第3の電流経
路には、電源とグランドとの間に、負荷抵抗32とFE
T74と電流源を構成するFET49とが介在する。第
3の電流経路では、第1の電流経路と比較して、介在す
るFETの段数が1つ少ないため、各FETにおけるド
レイン−ソース間電圧は大きくなる。よって、電流源の
設定電流値が大きくなり、差動入力信号BとBバーとが
同じタイミングで逆方向に変化した場合でも、第3の電
流経路を流れる電流は、第1の電流経路を流れる電流が
減少する速度よりも速く増加する。このため、出力信号
OUTは、出力信号OUTバーが立ち上がるよりも速く
立ち下がる。
【0009】このように出力信号OUTの立ち上がり時
のタイミング特性が他の特性と異なるので、出力信号O
UTとOUTバーとが一致する電圧値は、図9(b)に
示すように、出力信号の立ち上がり時と立ち下がり時と
の間でΔVだけ異なる。このANDゲートは数10GH
zで動作するため、このように出力信号の立ち上がり時
と立ち下がり時とでタイミング特性が異なることは大き
な問題となる。
【0010】それ故に、本発明は、出力信号の立ち上が
り時と立ち下がり時とでタイミング特性が一致する論理
回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、2以上の整数nに対して、n入力1出力の論理
演算を行う論理回路であって、n対の差動入力信号に基
づき、各前記差動入力信号を共通したn種類の信号レベ
ルに変換して、n2 対の差動制御信号を生成する制御信
号生成部と、電位差を有する電源端子間に、第1の端子
が相互に結合されたトランジスタ対をn個ずつn段に接
続して構成された多段接続網を含み、前記差動制御信号
によって前記多段接続網を流れる電流経路を切り替え
て、前記多段接続網に接続された一対の接点に差動信号
を発生させる電流切り替え部と、前記電流切り替え部に
おいて発生した差動信号に基づき、差動出力信号を生成
する出力信号生成部とを備え、前記多段接続網の各段に
は、共通した信号レベルに変換されたn対の前記差動入
力信号によって制御されるn個のトランジスタ対が配置
されていることを特徴とする。
【0012】このような第1の発明によれば、電流切り
替え部における電流経路上のトランジスタ数は一定であ
るので、差動入力信号が変化しても電流量はほぼ一定と
なる。したがって、出力信号の立ち上がり時と立ち下が
り時とでタイミング特性を一致させることができる。
【0013】第2の発明は、第1の発明において、前記
多段接続網の第1段に配置されたトランジスタ対に属す
る2個のトランジスタの一方の第3の端子は前記一対の
接点の一方に、他方の第3の端子は前記一対の接点の他
方にそれぞれ接続されることを特徴とする。
【0014】このような第2の発明によれば、電流切り
替え部を流れる電流を切り替えることにより、一対の接
点に差動信号を生成することができる。
【0015】第3の発明は、第2の発明において、1以
上n以下の整数i、jについて、第iの信号レベルに変
換された第jの差動入力信号によって制御されるトラン
ジスタ対Xijが、非反転入力信号がハイレベルの時に導
通状態となるトランジスタS ijと、反転入力信号がハイ
レベルの時に導通状態となるトランジスタTijからなる
時、前記多段接続網では、トランジスタ対Xij(1≦i
≦n−1、1≦j≦n)に属するトランジスタSij、T
ijの相互に結合された第1の端子は、トランジスタ対X
i+1jに属する2個のトランジスタの一方の第3の端子
と、トランジスタ対X i+1j+1(jがnに等しい時はX
i+11)に属する2個のトランジスタの一方の第3の端子
とに接続されることを特徴とする。
【0016】このような第3の発明によれば、出力信号
の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性を一
致させるとともに、n入力のAND、OR、NANDお
よびNOR、並びに、一部の入力信号を否定したAND
およびORなどの論理演算を行うことができる。
【0017】第4の発明は、第3の発明において、前記
多段接続網では、トランジスタ対X ij(1≦i≦n−
1、1≦j≦n)に属するトランジスタSij、Tijの相
互に結合された第1の端子は、2個のトランジスタT
i+1jおよびSi+1j+1(jがnに等しい時はSi+11)の第
3の端子に接続されることを特徴とする。
【0018】このような第4の発明によれば、出力信号
の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性が一
致したn入力AND演算を行うことができる。
【0019】第5の発明は、第3の発明において、前記
多段接続網では、トランジスタ対X ij(1≦i≦n−
1、1≦j≦n)に属するトランジスタSij、Tijの相
互に結合された第1の端子は、2個のトランジスタS
i+1jおよびTi+1j+1(jがnに等しい時はTi+11)の第
3の端子に接続されることを特徴とする。
【0020】このような第5の発明によれば、出力信号
の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性が一
致したn入力OR演算を行うことができる。
【0021】第6の発明は、第3の発明において、nが
2に等しいことを特徴とする。
【0022】このような第6の発明によれば、出力信号
の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性を一
致させるとともに、真に2入力に依存する10種類の論
理演算のうち8種類の論理演算を行うことができる。
【0023】第7の発明は、第6の発明において、前記
多段接続網では、トランジスタ対X11に属するトランジ
スタS11、T11の相互に接続された第1の端子は、2個
のトランジスタT21およびS22の第3の端子に接続さ
れ、トランジスタ対X12に属するトランジスタS12、T
12の相互に接続された第1の端子は、2個のトランジス
タT22およびS21の第3の端子に接続されることを特徴
とする。
【0024】このような第7の発明によれば、出力信号
の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性が一
致した2入力AND演算を行うことができる。
【0025】第8の発明は、第6の発明において、前記
多段接続網では、トランジスタ対X11に属するトランジ
スタS11、T11の相互に接続された第1の端子は、2個
のトランジスタS21およびT22の第3の端子に接続さ
れ、トランジスタ対X12に属するトランジスタS12、T
12の相互に接続された第1の端子は、2個のトランジス
タS22およびT21の第3の端子に接続されることを特徴
とする。
【0026】このような第8の発明によれば、出力信号
の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性が一
致した2入力OR演算を行うことができる。
【0027】第9の発明は、2入力の論理演算を行う論
理回路であって、2対の差動入力信号に基づき、各前記
差動入力信号を共通した2種類の信号レベルに変換し
て、4対の差動制御信号を生成する制御信号生成部と、
電位差を有する電源端子間に、第1の端子が相互に結合
されたトランジスタ対を2段に接続して構成された多段
接続網を含み、前記差動制御信号によって前記多段接続
網を流れる電流経路を切り替えて、前記多段接続網に接
続された一対の接点に差動信号を発生させる電流切り替
え部と、前記電流切り替え部において発生させた差動信
号に基づき、差動出力信号を生成する出力信号生成部と
を備え、前記多段接続網では、第1の信号レベルに変換
された第1の差動入力信号によって制御される第1およ
び第2のトランジスタ対と、第1の信号レベルに変換さ
れた第2の差動入力信号によって制御される第3および
第4のトランジスタ対とが第1段に配置され、第2の信
号レベルに変換された第1の差動入力信号によって制御
される第5のトランジスタ対と、第2の信号レベルに変
換された第2の差動入力信号によって制御される第6の
トランジスタ対とが第2段に配置されていることを特徴
とする。
【0028】このような第9の発明によれば、電流切り
替え部における電流経路上のトランジスタ数は一定であ
るので、差動入力信号が変化しても電流量はほぼ一定と
なる。したがって、出力信号の立ち上がり時と立ち下が
り時とでタイミング特性を一致させることができる。
【0029】第10の発明は、第9の発明において、前
記多段接続網の第1段に配置されたトランジスタ対に属
する2個のトランジスタの一方の第3の端子は前記一対
の接点の一方に、他方の第3の端子は前記一対の接点の
他方にそれぞれ接続されることを特徴とする。
【0030】このような第10の発明によれば、電流切
り替え部を流れる電流を切り替えることにより、一対の
接点に差動信号を発生させることができる。
【0031】第11の発明は、第10の発明において、
前記多段接続網では、前記第1のトランジスタ対に属す
る2個のトランジスタの相互に接続された第1の端子
は、前記第6のトランジスタ対に属する2個のトランジ
スタの一方の第3の端子に接続され、前記第2のトラン
ジスタ対に属する2個のトランジスタの相互に接続され
た第1の端子は、前記第6のトランジスタ対に属する2
個のトランジスタの他方の第3の端子に接続され、前記
第3のトランジスタ対に属する2個のトランジスタの相
互に接続された第1の端子は、前記第5のトランジスタ
対に属する2個のトランジスタの一方の第3の端子に接
続され、前記第4のトランジスタ対に属する2個のトラ
ンジスタの相互に接続された第1の端子は、前記第5の
トランジスタ対に属する2個のトランジスタの他方の第
3の端子に接続されることを特徴とする。
【0032】このような第11の発明によれば、出力信
号の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性が
一致した排他的論理和演算およびその否定演算を行うこ
とができる。
【0033】第12の発明は、差動信号に対して論理演
算を行う論理回路であって、それぞれが、複数の信号レ
ベルに変換された複数の差動制御信号に基づき所定の論
理演算を行い、差動信号を出力する複数の電流切り替え
部と、入力された差動信号を複数の信号レベルに変換
し、初段に配置された電流切り替え部に前記差動制御信
号として供給する制御信号生成部と、各前記電流切り替
え部ごとに設けられ、各前記電流切り替え部から出力さ
れた差動信号を複数の信号レベルに変換し、当該電流切
り替え部の次段に配置された電流切り替え部に前記差動
制御信号として供給する複数の出力信号生成部とを備
え、各前記電流切り替え部は、n入力の論理演算を行う
場合には、電位差を有する電源端子間に、第1の端子が
相互に結合されたトランジスタ対をn個ずつn段に接続
して構成された多段接続網を含み、前記差動制御信号に
よって前記多段接続網を流れる電流経路を切り替えて、
前記多段接続網に接続された一対の接点に出力すべき差
動信号を発生させ、前記多段接続網の各段には、共通し
た信号レベルに変換されたn対の前記差動制御信号によ
って制御されるn個のトランジスタ対が配置されている
ことを特徴とする。
【0034】このような第12の発明によれば、各電流
切り替え部における電流経路上のトランジスタ数は一定
であるので、差動制御信号が変化しても電流量はほぼ一
定となる。また、このような特徴を有する電流切り替え
部を1つの論理ゲートとして、論理回路が構成される。
したがって、出力信号の立ち上がり時と立ち下がり時と
でタイミング特性が一致した、複数の論理ゲートからな
る論理回路を構成することができる。
【0035】第13の発明は、第12の発明において、
前記制御信号生成部および前記出力信号生成部は、次段
に配置された電流切り替え部によって行われる論理演算
の入力数に等しい種類の信号レベルに、差動信号を変換
して出力すること特徴とする。
【0036】このような第13の発明によれば、初段に
配置された論理ゲート以外には制御信号生成部を設ける
必要がないため、回路規模を削減することができる。
【0037】第14の発明は、第13の発明において、
各前記電流切換部は、それぞれが、前記一対の接点のそ
れぞれに接続される2個の抵抗素子と、それぞれが、前
記多段接続網の第n段に配置されたn個のトランジスタ
対の相互に接続された第1の端子に接続されたn個の電
流源とをさらに含み、すべての前記電流切り替え部につ
いて、前記n個の電流源の設定電流値の合計と前記2個
の抵抗素子の抵抗値との積が一致することを特徴とす
る。
【0038】このような第14の発明によれば、各電流
切り替え部から出力される出力信号の信号レベルは、電
流切り替え部の入力数に依存せずに一定となる。このた
め、制御信号生成部および出力信号生成部として、同じ
特性を有する回路を使用することができる。
【0039】第15の発明は、第1、第9または第12
の発明において、前記多段接続網に配置されるトランジ
スタ対は、ソース結合された2個の電界効果トランジス
タからなり、第1の端子はソース、第2の端子はゲー
ト、第3の端子はドレインであることを特徴とする。
【0040】このような第15の発明によれば、電界効
果トランジスタを用いた論理回路において、出力信号の
立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性を一致
させることができる。
【0041】第16の発明は、第1、第9または第12
の発明において、前記多段接続網に配置されるトランジ
スタ対は、エミッタ接続された2個のバイポーラトラン
ジスタからなり、第1の端子はエミッタ、第2の端子は
ベース、第3の端子はコレクタであることを特徴とす
る。
【0042】このような第16の発明によれば、バイポ
ーラトランジスタを用いた論理回路において、出力信号
の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性を一
致させることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態に係る論理回路の一例である2入力
ANDゲートの構成を示す図である。このANDゲート
は、差動入力信号A、AバーとB、Bバーとに基づき、
AとBとの論理積を求め、差動出力信号OUT、OUT
バーを出力する。
【0044】図1に示すANDゲートは、制御信号生成
部1、電流切り替え部2、および、出力信号生成部3を
備える。制御信号生成部1は、FET11〜14、ダイ
オード15〜18、および、電流源を構成するFET4
1〜44を含む。電流切り替え部2は、FET21〜2
8、負荷抵抗31、32、および、電流源を構成するF
ET45、46を含む。出力信号生成部3は、FET3
3、34、ダイオード35、36、および、電流源を構
成するFET47、48を含む。電流源を構成するFE
T41〜48は、各部を流れる電流量を規定する電流源
として機能する。
【0045】制御信号生成部1は、差動入力信号のそれ
ぞれについて、入力信号をソースフォロワで出力した信
号と、その信号をレベルシフトした信号とを生成する。
FET11のドレイン端子、ゲート端子、および、ソー
ス端子は、それぞれ、電源V dd、入力信号A、および、
ダイオード15のアノード端子と接続される。ダイオー
ド15のカソード端子は、電流源を構成するFET41
に接続される。FET11のソース端子に接続された信
号ATは、入力信号Aをソースフォロワで出力した信号
となる。ダイオード15のカソード端子に接続された信
号ABは、信号ATをダイオード15の電圧降下分だけ
レベルシフトした信号となる。同様に、他の3本の入力
信号Aバー、BおよびBバーについても、FET12〜
14とダイオード16〜18との作用により、入力信号
をソースフォロワで出力した信号と、その信号をレベル
シフトした信号が生成される。このようにして生成され
た4対の差動制御信号は、電流切り替え部2に供給され
る。
【0046】電流切り替え部2は、制御信号生成部1か
ら供給された4対の差動制御信号に基づき回路を流れる
電流経路を切り替えることにより、論理演算を行う。電
流切り替え部2に含まれる8個のFET21〜28は、
それぞれ2個ずつソース結合され、4個の差動対を構成
する。4個の差動対は、図1に示すように2段に接続さ
れて、負荷抵抗31、32から電流源を構成するFET
45、46までに至る電流経路上に配置される。すなわ
ち、FET21、23のドレイン端子は、いずれも、負
荷抵抗31を介して電源Vddと接続される。FET2
2、24のドレイン端子は、いずれも、負荷抵抗32を
介して電源Vddと接続される。結合されたFET21、
22のソース端子は、FET26、27のドレイン端子
と接続される。結合されたFET23、24のソース端
子は、FET25、28のドレイン端子と接続される。
結合されたFET25、26のソース端子は、電流源を
構成するFET45と接続される。結合されたFET2
7、28のソース端子は、電流源を構成するFET46
と接続される。
【0047】4個の差動対には、制御信号生成部1から
供給された4対の差動制御信号がそれぞれ接続される。
4個の差動対のうち、負荷抵抗31、32に接続された
2個の差動対には、レベルシフト前の差動制御信号が接
続される。他の2個の差動対には、レベルシフト後の差
動制御信号が接続される。図1に示すANDゲートで
は、FET21〜28のゲート端子には、制御信号A
T、ATバー、BT、BTバー、AB、ABバー、BB
およびBBバーがそれぞれ接続される。
【0048】出力信号生成部3は、FET33、34、
ダイオード35、36、および、電流源を構成するFE
T47、48を備える。FET34のドレイン端子、ゲ
ート端子、および、ソース端子は、それぞれ、電源
dd、FET24のドレイン端子、および、ダイオード
36のアノード端子に接続される。ダイオード36のカ
ソード端子は、電流源を構成するFET48に接続され
る。これらの要素を図1に示すように接続することによ
り、電流駆動能力を増大させるソースフォロア回路が構
成される。したがって、出力信号OUTは、図1に示す
点Pの電位と同じ方向に変化する。同様に、出力信号O
UTバーは、図1に示す点Qの電位と同じ方向に変化す
る。
【0049】図1に示す論理回路により2入力のAND
演算が行われることは、以下のようにして示される。入
力信号AとBとがいずれも「H」である場合には、FE
T21〜28のうち、FET21、23、25、27が
オンとなる。このため、負荷抵抗31から、FET2
1、27を経由する経路とFET23、25を経由する
経路とに電流が流れる。よって、点Qの電位が下がり、
出力信号OUTバーは「L」となる。これに対し、負荷
抵抗32には電流が流れないので、出力信号OUTは
「H」となる。
【0050】入力信号AとBとがいずれも「L」である
場合には、FET22、24、26、28がオンとなる
ので、負荷抵抗32から、FET22、26を経由する
経路とFET24、28を経由する経路とに電流が流れ
る。また、入力信号Aが「H」で入力信号Bが「L」で
ある場合には、FET21、24、25、28がオンと
なるので、負荷抵抗32から、FET24、25を経由
する経路とFET24、28を経由する経路とに電流が
流れる。さらに、入力信号Aが「L」で入力信号Bが
「H」である場合には、FET22、23、26、27
がオンとなるので、負荷抵抗32から、FET22、2
6を経由する経路とFET22、27を経由する経路と
に電流が流れる。これら3つの場合は、いずれも負荷抵
抗32に電流が流れるので、点Pの電位が下がり、出力
信号OUTは「L」となる。これに対し、負荷抵抗31
には電流が流れないので、出力信号OUTバーは「H」
となる。
【0051】図2を参照して、本実施形態に係るAND
ゲートの効果を説明する。図2(a)は、図1に示すA
NDゲートに対して、同じタイミングで逆方向に変化す
る差動入力信号を入力した時の信号波形図である。図2
(b)は、図2(a)の拡大図であって、入力信号Aと
Bとが(L、H)から(H、H)を経て(H、L)に変
化した場合についての差動出力信号OUT、OUTバー
の変化を示した図である。
【0052】本実施形態に係るANDゲートでは、FE
T21〜28は電流経路上に対称性を持って配置されて
いるので、図1に示す点S1および点S2の電位の変動
はほとんどないため、電流源を構成するFET45、4
6のドレイン−ソース間の電位変動はほとんどなく、電
流源としての設定電流値はほぼ一定となる。このため、
差動対を制御する差動制御信号が同じタイミングで逆方
向に変化した場合、負荷抵抗31を流れる電流と負荷抵
抗32を流れる電流とは、立ち上がり時と立ち下がり時
ですべて同じタイミングで変化する。このため、出力信
号OUTは、常に出力信号OUTバーと同じ速度で変化
する。よって、図2(b)に示すように、出力信号OU
TとOUTバーとが一致する電圧値は、出力信号の立ち
上がり時と立ち下がり時との間で一致する。
【0053】図3は、本発明の第1の実施形態に係る2
入力論理回路の構成を示す図である。この論理回路は、
制御信号生成部、電流切り替え部、および、出力信号生
成部を備える。図3(a)は、制御信号生成部を示す回
路図である。図3(b)は、電流切り替え部と出力信号
生成部とを示す回路図である。図3(c)は、各差動対
に接続する差動制御信号と、その接続によって実現され
る論理演算との関係を示すテーブルである。
【0054】上述したように、各差動対に対してテーブ
ルの第2列に示すように差動制御信号を接続した場合、
図3に示す論理回路はAND演算を行う。この時、差動
出力信号OUT、OUTバーを逆にして考えれば、同時
にNAND演算も行われている。また、各差動対に対し
てテーブルの第4列に示すように差動制御信号を逆にし
て接続した場合、この回路はNOR演算を行う。この
時、差動出力信号OUT、OUTバーを逆にして考えれ
ば、同時にOR演算も行われている。また、各差動対に
対して一方の差動制御信号を逆にして接続した場合、こ
の回路は、AバーとBとのAND、AとBバーとのAN
D、AバーとBとのOR、または、AとBバーとのOR
のいずれかの演算を行うことができる。このように、図
3に示す論理回路は、各差動対に接続する差動制御信号
を切り替えることにより、真に2入力に依存する10種
類の論理演算のうち、8種類の論理演算を行うことがで
きる。なお、図3(c)に示す接続は一つの接続例であ
り、異なる接続方法によって同じ論理演算を行うことも
できる。
【0055】図3に示す論理回路においても、図1に示
すANDゲートと同様に、FET21〜28は電流経路
上に対称性を持って配置されているので、出力信号の立
ち上がり時と立ち上がり時とでタイミング特性が一致す
る。
【0056】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係る論理回路の一例である3入力ANDゲ
ートの構成を示す図である。このANDゲートは、制御
信号生成部、電流切り替え部、および、出力信号生成部
を備える。図4(a)は、制御信号生成部を示す回路図
である。図4(b)は、電流切り替え部と出力信号生成
部とを示す回路図である。出力信号生成部は第1の実施
形態に係る論理回路と同じであるので、説明を省略す
る。図4に示す3入力ANDゲートは、以下に述べるn
入力ANDゲートにおいて入力数nを3としたものであ
る。
【0057】制御信号生成部は、複数のダイオードを含
み、これを用いて入力信号のレベルシフトを行う。制御
信号生成部は、n対の差動入力信号Aj 、Aj バー(j
=1〜n)に基づき、第1から第nまでの信号レベルを
有するn2 対の差動制御信号Cij、Cijバー(i=1〜
n、j=1〜n)を生成する。生成されたn2 対の差動
制御信号Cij、Cijバーは、電流切り替え部に供給され
る。
【0058】電流切り替え部は、2×n2 個のFET、
2個の負荷抵抗、および、n個の電流源を構成するFE
Tを含む。2×n2 個のFETは、それぞれ2個ずつソ
ース結合され、n2 個の差動対を構成する。n2 個の差
動対のゲート端子には、n2対の差動制御信号が、それ
ぞれ接続される。制御信号Cijによって制御されるFE
TをSij、制御信号Cijバーによって制御されるFET
をTijとする。n2 個の差動対は、n個ずつn段に接続
され、2個の負荷抵抗からn個の電流源を構成するFE
Tまでに至る電流経路上に配置される。
【0059】ANDゲートを実現する場合、n2 個の差
動対は、以下のように接続される。すなわち、FET
1jのドレイン端子は、いずれも、一方の負荷抵抗を介
して電源Vddと接続される。FET T1jのドレイン端
子は、いずれも、他方の負荷抵抗を介して電源Vddと接
続される。FET SijとTijとのソース端子は、それ
ぞれ結合される。結合されたFET SijとTijとのソ
ース端子は、i<n−1かつj<n−1である場合はF
ET Ti+1jとSi+1j+1とのドレイン端子に、i<n−
1かつj=nである場合はFET Ti+1jとSi+11との
ドレイン端子に、i=nである場合はn個の電流源を構
成するFETに、それぞれ接続される。
【0060】この論理回路によりn入力のAND演算が
行われることは、第1の実施形態と同様の方法により示
されるので、説明を省略する。
【0061】本実施形態に係るANDゲートにおいて
も、2×n2 個のFETは電流経路上に対称性を持って
配置されているので、各差動対を構成する2個のFET
のドレイン−ソース間のバイアス電圧は、それぞれ等し
い。このため、差動対を制御する差動制御信号が同じタ
イミングで逆方向に変化した場合、2個の負荷抵抗を流
れる電流は、立ち上がり時と立ち下がり時とですべて同
じタイミングで変化する。このため、このANDゲート
では、出力信号の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイ
ミング特性が一致する。
【0062】また、本実施形態に係るANDゲートにつ
いても、各差動対に接続する差動制御信号を切り替える
ことにより、他の論理演算を行うことができる。まず、
差動出力信号OUT、OUTバーを逆にして考えれば、
同時にNAND演算も行われている。次に、各差動対に
対して差動制御信号を逆にして接続した場合、この回路
は、NOR演算またはOR演算を行う。また、各差動対
に対して、何対かの差動制御信号を逆にしてに接続して
もよい。このように、図4に示す論理回路は、各差動対
に接続する差動制御信号を切り替えることにより、n入
力のAND、OR、NANDおよびNOR、並びに、一
部の入力信号を反転したANDおよびORなどの演算を
行うことができる。
【0063】また、n2 個の差動対間の接続を変更する
ことにより、他の論理演算を行うこともできる。例え
ば、i<n−1を満たす結合されたFET SijとTij
とのソース端子をFET Si+1jとTi+1j+1(j=nで
ある時はTi+11)とのドレイン端子に接続することによ
り、OR演算を行うことができる。このように差動対間
の接続を変更した論理回路においても、図4に示すAN
Dゲートと同様に、FETは電流経路上に対称性を持っ
て配置されているので、出力信号の立ち上がり時と立ち
上がり時とでタイミング特性が一致する。
【0064】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態に係る2入力論理回路の構成を示す図であ
る。図5(a)は、制御信号生成部を示す回路図であ
る。図5(b)は、電流切り替え部と出力信号生成部と
を示す回路図である。図5(c)は、各差動対に接続す
る差動制御信号と、その接続によって実現される論理演
算との関係を示すテーブルである。
【0065】図5に示す論理回路は、制御信号生成部、
電流切り替え部、および、出力信号生成部を備える。こ
れらの構成要素のうち、制御信号生成部と出力信号生成
部は、第1の実施形態に係る論理回路と同じである。電
流切り替え部は、FET51〜62、負荷抵抗31、3
2、および、電流源を構成するFET45、45を含
む。本実施形態に係る論理回路は、電流切り替え部に6
個の差動対を含む点で、4個の差動対を含む第1の実施
形態に係る論理回路と相違する。本実施形態の構成要素
のうち、第1の実施形態と同一の構成要素については、
同一の参照符号を付して、説明を省略する。
【0066】電流切り替え部は、制御信号生成部から供
給された4対の差動制御信号に基づき回路を流れる電流
経路を切り替えることにより、論理演算を行う。電流切
り替え部に含まれる12個のFET51〜62は、それ
ぞれ2個ずつソース結合され、6個の差動対を構成す
る。6個の差動対は、図5に示すように2段に接続され
て、負荷抵抗31、32から電流源を構成するFET4
4、45までに至る電流経路上に配置される。すなわ
ち、FET51、53、55、57のドレイン端子は、
いずれも、負荷抵抗31を介して電源Vddと接続され
る。FET52、54、56、58のドレイン端子は、
いずれも、負荷抵抗32を介して電源Vddと接続され
る。結合されたFET51、52のソース端子は、FE
T59のドレイン端子と接続される。結合されたFET
53、54のソース端子は、FET61のドレイン端子
と接続される。結合されたFET55、56のソース端
子は、FET60のドレイン端子と接続される。結合さ
れたFET57、58のソース端子は、FET62のド
レイン端子と接続される。結合されたFET59、60
のソース端子は、電流源を構成するFET45と接続さ
れる。結合されたFET61、62のソース端子は、電
流源を構成するFET46と接続される。
【0067】6個の差動対には、制御信号生成部1から
供給された4対の差動制御信号が接続される。6個の差
動対のうち、負荷抵抗31、32に接続された4個の差
動対には、上位とレベルシフトして生成された下位の2
つのレベルのうち、上位のレベルの差動制御信号が接続
される。他の2個の差動対には、上位とレベルシフトし
て生成された下位の2つのレベルのうち、下位のレベル
の差動制御信号が接続される。各差動対に図5(c)の
テーブルの第1行めに示すように差動制御信号を接続し
た場合、図5に示す論理回路は、入力信号AとBとの排
他的論理和(EXOR)を求める。この時、差動出力信
号OUT、OUTバーを逆にして考えると、同時に入力
信号AとBとの排他的論理和の否定(EXNOR)も求
められている。
【0068】図5に示す論理回路により2入力のEXO
R演算が行われることは、以下のようにして示される。
入力信号AとBとがいずれも「H」である場合には、F
ET51〜62のうち、FET51、53、56、5
8、60、62がオンとなるので、負荷抵抗32から、
FET56、60を経由する経路とFET58、62を
経由する経路とに電流が流れる。また、入力AとBとが
いずれも「L」である場合には、FET52、54、5
5、57、59、61がオンとなるので、負荷抵抗32
から、FET52、59を経由する経路とFET54、
61を経由する経路とに電流が流れる。これら2つの場
合は、いずれも負荷抵抗32に電流が流れるので、点P
の電位が下がり、出力信号OUTは「L」となる。これ
に対し、負荷抵抗31には電流が流れないので、出力信
号OUTバーは「H」となる。
【0069】入力信号Aが「H」で入力信号Bが「L」
である場合には、FET51、54、56、57、5
9、62がオンとなるので、負荷抵抗31から、FET
51、59を経由する経路とFET57、62を経由す
る経路とに電流が流れる。また、入力信号Aが「L」で
入力信号Bが「H」である場合には、FET52、5
3、55、58、60、61がオンとなるので、負荷抵
抗31から、FET55、60を経由する経路とFET
53、61を経由する経路とに電流が流れる。これら2
つの場合は、いずれも負荷抵抗31に電流が流れるの
で、点Qの電位が下がり、出力信号OUTバーは「L」
となる。これに対し、負荷抵抗32には電流が流れない
ので、出力信号OUTは「H」となる。
【0070】本実施形態に係る論理回路においても、第
1の実施形態に係る論理回路と同様に、各FETは電流
経路上に対称性を持って配置されているので、出力信号
の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性が一
致する。
【0071】(第4の実施形態)図6は、本発明の第4
の実施形態に係る論理回路の構成図である。図6に示す
論理回路は、3つのANDゲートと1つのORゲートと
を接続して構成されたAND−OR複合ゲートである。
このAND−ORゲートは、3つの制御信号生成部1−
1〜3、4つの電流切り替え部2−1〜4、並びに、4
つの出力信号生成部3および4−1〜3を備え、7対の
差動入力信号Ai 、Ai バー(i=1〜7)に対して、
1 &A2 +A3 &A4 +A5 &A6 &A7 なる論理演
算(ただし、&はAND演算、+はOR演算を表す)を
行う。なお、図6では、各差動信号は、それぞれ、1つ
の記号を用いて表されている。例えば、差動信号A1
1バーは、記号A1 によって表されている。
【0072】制御信号生成部1−1および電流切り替え
部2−1は、それぞれ、図1に示す2入力ANDゲート
の制御信号生成部1および電流切り替え部2と同じ回路
である。この2つの回路により、入力信号A1 とA2
の論理積である差動信号D1、D1 バーが求められる。
制御信号生成部1−2および電流切り替え部2−2は、
それぞれ、図1に示す2入力ANDゲートの制御信号生
成部1および電流切り替え部2と同じ回路である。この
2つの回路により、入力信号A3 とA4 との論理積であ
る差動信号D2 、D2 バーが求められる。制御信号生成
部1−3および電流切り替え部2−3は、それぞれ、図
4に示す3入力ANDゲートの制御信号生成部および電
流切り替え部と同じ回路である。この2つの回路によ
り、入力信号A5 とA6 とA7 との論理積である差動信
号D3 、D3 バーが求められる。
【0073】電流切り替え部2−4においてn入力の論
理演算が行なわれる場合、出力信号生成部4−1〜3
は、互いに異なる信号レベルを有するn対の差動出力信
号を生成する。図7は、出力信号生成部4−1の構成を
示す回路図である。出力信号生成部4−1は、図1に示
す出力信号生成部3に4つのダイオード81〜84を追
加した回路である。図7において、FET34、ダイオ
ード36および電流源を構成するFET48からなるソ
ースフォロア回路により、信号D1 の電流駆動能力を増
大させた出力信号E11が求められる。ダイオード82お
よび84は、図7に示すように、ダイオード36と電流
源を構成するFET48との間に直列に接続して配置さ
れる。ダイオード82、84のカソード端子は、それぞ
れ、出力信号E21、E31に接続される。これにより、出
力信号E21は出力信号E11をダイオード82の電圧降下
分だけレベルシフトした信号となり、出力信号E31は出
力信号E11をダイオード82および84の電圧降下分だ
けレベルシフトした信号となる。同様に、出力信号E21
バーは出力信号E11バーをダイオード81の電圧降下分
だけレベルシフトした信号となり、出力信号E31バーは
出力信号E11バーをダイオード81および83の電圧降
下分だけレベルシフトした信号となる。
【0074】このようにして、出力信号生成部4−1
は、電流切り替え部2−1から出力された差動信号D
1 、D1 バーに基づき、互いに異なる信号レベルを有す
る3対の差動出力信号Ei1、Ei1バー(i=1〜3)を
求める。出力信号生成部3−2〜3は、いずれも、出力
信号生成部3−1と同じ構造を有し、同じ機能を果た
す。すなわち、出力信号生成部4−2は、電流切り替え
部2−2から出力された差動信号D2 、D2 バーに基づ
き、互いに異なる信号レベルを有する3対の差動出力信
号Ei2、Ei2バー(i=1〜3)を求める。出力信号生
成部4−3は、電流切り替え部2−3から出力された差
動信号D3 、D3 バーに基づき、互いに異なる信号レベ
ルを有する3対の差動出力信号Ei3、Ei3バー(i=1
〜3)を求める。9対の差動出力信号Eij、Eijバー
(i=1〜3、j=1〜3)は、電流切り替え部2−4
に供給される。
【0075】電流切り替え部2−4は、9対の差動出力
信号Eij、Eijバー(i=1〜3、j=1〜3)に基づ
き、信号D1 とD2 とD3 との論理和である差動信号
F、Fバーを求める。このような電流切り替え部2−4
は、図4(b)に示す3入力ANDゲートの電流切り替
え部に基づき、FET間の接続を変更することにより得
られる。出力信号生成部3は、図1に示す2入力AND
ゲートの出力信号生成部3と同じ回路であり、差動信号
F、Fバーの電流駆動能力を増大させて、差動出力信号
OUT、OUTバーを出力する。このようにして、図6
に示すAND−ORゲートは、A1 &A2 +A3 &A4
+A5 &A6 &A7 なる論理演算を行う。
【0076】本実施形態によれば、第1ないし第3の実
施形態に示した、制御信号生成部と電流切り替え部と出
力信号生成部とを備えた論理ゲートを、複数個接続する
ことにより論理回路が構成される。これにより、出力信
号の立ち上がり時と立ち下がり時とでタイミング特性が
一致した、複数の論理ゲートからなる論理回路を得るこ
とができる。また、制御信号生成部は、初段に配置され
た論理ゲートにのみ設けられ、制御信号生成部と出力信
号生成部とは、次段に接続された電流切り替え部によっ
て行われる論理関数の入力数に等しい種類の信号レベル
に、差動信号を変換して出力する。このように、初段に
配置された論理ゲート以外には制御信号生成部を設ける
必要がないため、回路規模を削減することができる。
【0077】なお、本実施形態では、各電流切り替え部
から出力される差動信号の信号レベルは、電源電圧と、
電流源を構成するFETの設定電流値と、負荷抵抗の抵
抗値とにより決定される。このため、各電流切り替え部
を同じ特性を有する負荷抵抗とFETとを用いて構成し
た場合、出力される差動信号の信号レベルは、電流切り
替え部の入力信号数に応じて、電流切り替え部ごとに異
なる。このため、各電流切り替え部ごとに、出力される
差動信号の信号レベルに応じて、異なる特性を有する出
力信号生成部を使用する必要がある。
【0078】この点を解決するには、すべての電流切り
替え部について、電流源を構成する複数のFETの設定
電流値の合計と各負荷抵抗の抵抗値との積が一致するよ
うに、各電流切り替え部における設定電流値と抵抗値と
を設定すればよい。このように設定した場合、各電流切
り替え部から出力される差動信号の信号レベルは、電流
切り替え部の入力信号数に依存せずに一定となる。この
ため、制御信号生成部および出力信号生成部として、同
じ特性を有する回路を使用することができる。
【0079】また、本実施形態では、例として特定の論
理演算を行う論理回路を示したが、本実施形態はこれに
限らず、任意の論理回路に適用できる。例えば、論理ゲ
ートは、3段以上接続されるものでもよい。また、各論
理ゲートの入力数は、任意の値でよく、各論理ゲートに
おける論理演算も、任意の論理演算であってよい。
【0080】以上に示すように、第1ないし第4の実施
形態に係る論理回路においては、いずれも、トランジス
タ対は電流経路上に対称性を持って配置されているの
で、各差動対を構成する2個のトランジスタのドレイン
−ソース間のバイアス電圧は、それぞれ等しい。このた
め、差動対を制御する差動制御信号が同じタイミングで
逆方向に変化した場合、2個の負荷抵抗を流れる電流
は、立ち上がり時と立ち下がり時とで同じタイミングで
変化する。よって、出力信号の立ち上がり時と立ち下が
り時とでタイミング特性が一致する。このような特性を
有する論理回路を用いることにより、高速な回路を設計
することができる。また、同じタイミング仕様を持つ回
路を設計する場合には、低コストのプロセス技術を採用
することにより、回路を低価格で製造することができ
る。
【0081】なお、第1ないし第4の実施形態に係る論
理回路は、いずれも電界効果トランジスタを用いるもの
としたが、本発明はこれに限ることなく、バイポーラト
ランジスタを用いるものであってもよい。バイポーラト
ランジスタを用いた論理回路についても、電界効果トラ
ンジスタを用いた論理回路と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る論理回路の一例
である2入力ANDゲートの構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るANDゲートの
信号波形図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る論理回路の構成
を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る論理回路の一例
である3入力ANDゲートの構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る論理回路の一例
であるEXORゲートの構成を示す回路図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る論理回路の一例
であるAND−ORゲートの構成を示す回路図である。
【図7】第4の実施形態に係る論理回路の出力信号生成
部の詳細を示す回路図である。
【図8】従来のANDゲートの構成を示す回路図であ
る。
【図9】従来のANDゲートの信号波形図である。
【符号の説明】
1…制御信号生成部 2…電流切り替え部 3、4…出力信号生成部 11〜14、21〜28、33、34、51〜62…F
ET 15〜18、35、36、81〜84…ダイオード 31、32…負荷抵抗 41〜48…電流源を構成するFET

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の整数nに対して、n入力1出力
    の論理演算を行う論理回路であって、 n対の差動入力信号に基づき、各前記差動入力信号を共
    通したn種類の信号レベルに変換して、n2 対の差動制
    御信号を生成する制御信号生成部と、 電位差を有する電源端子間に、第1の端子が相互に結合
    されたトランジスタ対をn個ずつn段に接続して構成さ
    れた多段接続網を含み、前記差動制御信号によって前記
    多段接続網を流れる電流経路を切り替えて、前記多段接
    続網に接続された一対の接点に差動信号を発生させる電
    流切り替え部と、 前記電流切り替え部において発生した差動信号に基づ
    き、差動出力信号を生成する出力信号生成部とを備え、 前記多段接続網の各段には、共通した信号レベルに変換
    されたn対の前記差動入力信号によって制御されるn個
    のトランジスタ対が配置されていることを特徴とする、
    論理回路。
  2. 【請求項2】 前記多段接続網の第1段に配置されたト
    ランジスタ対に属する2個のトランジスタの一方の第3
    の端子は前記一対の接点の一方に、他方の第3の端子は
    前記一対の接点の他方にそれぞれ接続されることを特徴
    とする、請求項1に記載の論理回路。
  3. 【請求項3】 1以上n以下の整数i、jについて、第
    iの信号レベルに変換された第jの差動入力信号によっ
    て制御されるトランジスタ対Xijが、非反転入力信号が
    ハイレベルの時に導通状態となるトランジスタSijと、
    反転入力信号がハイレベルの時に導通状態となるトラン
    ジスタTijからなる時、 前記多段接続網では、トランジスタ対Xij(1≦i≦n
    −1、1≦j≦n)に属するトランジスタSij、Tij
    相互に結合された第1の端子は、トランジスタ対Xi+1j
    に属する2個のトランジスタの一方の第3の端子と、ト
    ランジスタ対X i+1j+1(jがnに等しい時はXi+11)に
    属する2個のトランジスタの一方の第3の端子とに接続
    されることを特徴とする、請求項2に記載の論理回路。
  4. 【請求項4】 前記多段接続網では、トランジスタ対X
    ij(1≦i≦n−1、1≦j≦n)に属するトランジス
    タSij、Tijの相互に結合された第1の端子は、2個の
    トランジスタTi+1jおよびSi+1j+1(jがnに等しい時
    はSi+11)の第3の端子に接続されることを特徴とす
    る、請求項3に記載の論理回路。
  5. 【請求項5】 前記多段接続網では、トランジスタ対X
    ij(1≦i≦n−1、1≦j≦n)に属するトランジス
    タSij、Tijの相互に結合された第1の端子は、2個の
    トランジスタSi+1jおよびTi+1j+1(jがnに等しい時
    はTi+11)の第3の端子に接続されることを特徴とす
    る、請求項3に記載の論理回路。
  6. 【請求項6】 nが2に等しいことを特徴とする、請求
    項3に記載の論理回路。
  7. 【請求項7】 前記多段接続網では、 トランジスタ対X11に属するトランジスタS11、T11
    相互に接続された第1の端子は、2個のトランジスタT
    21およびS22の第3の端子に接続され、 トランジスタ対X12に属するトランジスタS12、T12
    相互に接続された第1の端子は、2個のトランジスタT
    22およびS21の第3の端子に接続されることを特徴とす
    る、請求項6に記載の論理回路。
  8. 【請求項8】 前記多段接続網では、 トランジスタ対X11に属するトランジスタS11、T11
    相互に接続された第1の端子は、2個のトランジスタS
    21およびT22の第3の端子に接続され、 トランジスタ対X12に属するトランジスタS12、T12
    相互に接続された第1の端子は、2個のトランジスタS
    22およびT21の第3の端子に接続されることを特徴とす
    る、請求項6に記載の論理回路。
  9. 【請求項9】 2入力の論理演算を行う論理回路であっ
    て、 2対の差動入力信号に基づき、各前記差動入力信号を共
    通した2種類の信号レベルに変換して、4対の差動制御
    信号を生成する制御信号生成部と、 電位差を有する電源端子間に、第1の端子が相互に結合
    されたトランジスタ対を2段に接続して構成された多段
    接続網を含み、前記差動制御信号によって前記多段接続
    網を流れる電流経路を切り替えて、前記多段接続網に接
    続された一対の接点に差動信号を発生させる電流切り替
    え部と、 前記電流切り替え部において発生させた差動信号に基づ
    き、差動出力信号を生成する出力信号生成部とを備え、 前記多段接続網では、 第1の信号レベルに変換された第1の差動入力信号によ
    って制御される第1および第2のトランジスタ対と、 第1の信号レベルに変換された第2の差動入力信号によ
    って制御される第3および第4のトランジスタ対とが第
    1段に配置され、 第2の信号レベルに変換された第1の差動入力信号によ
    って制御される第5のトランジスタ対と、 第2の信号レベルに変換された第2の差動入力信号によ
    って制御される第6のトランジスタ対とが第2段に配置
    されていることを特徴とする、論理回路。
  10. 【請求項10】 前記多段接続網の第1段に配置された
    トランジスタ対に属する2個のトランジスタの一方の第
    3の端子は前記一対の接点の一方に、他方の第3の端子
    は前記一対の接点の他方にそれぞれ接続されることを特
    徴とする、請求項9に記載の論理回路。
  11. 【請求項11】 前記多段接続網では、 前記第1のトランジスタ対に属する2個のトランジスタ
    の相互に接続された第1の端子は、前記第6のトランジ
    スタ対に属する2個のトランジスタの一方の第3の端子
    に接続され、 前記第2のトランジスタ対に属する2個のトランジスタ
    の相互に接続された第1の端子は、前記第6のトランジ
    スタ対に属する2個のトランジスタの他方の第3の端子
    に接続され、 前記第3のトランジスタ対に属する2個のトランジスタ
    の相互に接続された第1の端子は、前記第5のトランジ
    スタ対に属する2個のトランジスタの一方の第3の端子
    に接続され、 前記第4のトランジスタ対に属する2個のトランジスタ
    の相互に接続された第1の端子は、前記第5のトランジ
    スタ対に属する2個のトランジスタの他方の第3の端子
    に接続されることを特徴とする、請求項10に記載の論
    理回路。
  12. 【請求項12】 差動信号に対して論理演算を行う論理
    回路であって、 それぞれが、複数の信号レベルに変換された複数の差動
    制御信号に基づき所定の論理演算を行い、差動信号を出
    力する複数の電流切り替え部と、 入力された差動信号を複数の信号レベルに変換し、初段
    に配置された電流切り替え部に前記差動制御信号として
    供給する制御信号生成部と、 各前記電流切り替え部ごとに設けられ、各前記電流切り
    替え部から出力された差動信号を複数の信号レベルに変
    換し、当該電流切り替え部の次段に配置された電流切り
    替え部に前記差動制御信号として供給する複数の出力信
    号生成部とを備え、 各前記電流切り替え部は、n入力の論理演算を行う場合
    には、電位差を有する電源端子間に、第1の端子が相互
    に結合されたトランジスタ対をn個ずつn段に接続して
    構成された多段接続網を含み、前記差動制御信号によっ
    て前記多段接続網を流れる電流経路を切り替えて、前記
    多段接続網に接続された一対の接点に出力すべき差動信
    号を発生させ、 前記多段接続網の各段には、共通した信号レベルに変換
    されたn対の前記差動制御信号によって制御されるn個
    のトランジスタ対が配置されていることを特徴とする、
    論理回路。
  13. 【請求項13】 前記制御信号生成部および前記出力信
    号生成部は、次段に配置された電流切り替え部によって
    行われる論理演算の入力数に等しい種類の信号レベル
    に、差動信号を変換して出力すること特徴とする、請求
    項12に記載の論理回路。
  14. 【請求項14】 各前記電流切換部は、 それぞれが、前記一対の接点のそれぞれに接続される2
    個の抵抗素子と、 それぞれが、前記多段接続網の第n段に配置されたn個
    のトランジスタ対の相互に接続された第1の端子に接続
    されたn個の電流源とをさらに含み、 すべての前記電流切り替え部について、前記n個の電流
    源の設定電流値の合計と前記2個の抵抗素子の抵抗値と
    の積が一致することを特徴とする、請求項13に記載の
    論理回路。
  15. 【請求項15】 前記多段接続網に配置されるトランジ
    スタ対は、ソース結合された2個の電界効果トランジス
    タからなり、第1の端子はソース、第2の端子はゲー
    ト、第3の端子はドレインであることを特徴とする、請
    求項1、9または12に記載の論理回路。
  16. 【請求項16】 前記多段接続網に配置されるトランジ
    スタ対は、エミッタ接続された2個のバイポーラトラン
    ジスタからなり、第1の端子はエミッタ、第2の端子は
    ベース、第3の端子はコレクタであることを特徴とす
    る、請求項1、9または12に記載の論理回路。
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