JP2002025426A - 電界放出表示素子及びその製造方法 - Google Patents

電界放出表示素子及びその製造方法

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JP2002025426A
JP2002025426A JP2001112194A JP2001112194A JP2002025426A JP 2002025426 A JP2002025426 A JP 2002025426A JP 2001112194 A JP2001112194 A JP 2001112194A JP 2001112194 A JP2001112194 A JP 2001112194A JP 2002025426 A JP2002025426 A JP 2002025426A
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lower electrode
field emission
etching
layer
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Steven Kim
スティーブン・キム
Geun Yong Yeom
ヨム・グンヨン
Do Haing Lee
リ・ドハイン
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Skion Corp
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/02Main electrodes
    • H01J1/30Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode
    • H01J1/304Field-emissive cathodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J3/00Details of electron-optical or ion-optical arrangements or of ion traps common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J3/02Electron guns
    • H01J3/021Electron guns using a field emission, photo emission, or secondary emission electron source
    • H01J3/022Electron guns using a field emission, photo emission, or secondary emission electron source with microengineered cathode, e.g. Spindt-type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • H01J9/022Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes
    • H01J9/025Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes of field emission cathodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カソード構造のうち通用されているMoやS
iを用いた円錐形カソード形式ではないダイヤモンド
ライク カーボン薄膜を用いた薄膜形カソード形式の素
子を構成し、各工程段階における条件を最適化して電界
放出効率を高めるようにした電界放出表示素子及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 ガラス基板上に形成されたDLC薄膜;
第1ホールが形成される第1領域、第1領域を中心にそ
れに連続されて外側へ行くほど厚くなる傾きを有する第
2領域、前記第2領域の外側に均一な厚さで形成される
第3領域を有してDLC薄膜上に構成される下部電極;
前記下部電極の第2領域に接せずそこから一定の距離離
隔されて第3領域上に一定の厚さで外側にラウンドされ
た形態に形成される絶縁層;前記絶縁層上に形成され前
記下部電極の第1ホールに対応する位置で、前記第1ホ
ールより小さい第2ホールを有して形成される上部電極
を含めて構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレー素子
に関するもので、特に、ダイアモンド ライク カーボン
薄膜を用いた薄膜型カソードを実現して電界放出の効率
を高めるようにした電界放出表示素子及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ディスプレー分野が日常生活と密
接な関係を有するようになると伴い、従来に主流となっ
ていったCRTの短所を補うための新しいディスプレー
素子に関する研究が活発に行われている。
【0003】従来のCRT(Cathode Ray Tube)は性能そ
のものは優れたディスプレー素子である。しかし、高光
度、広い光調節範囲、完全なカラー、優れた色純度、広
い視野角、高解像度を有しつつ製造工程が簡単な特徴を
有するCRTの最も致命的な短所はスクリーンの大きさ
が増加するほど体積や重さが非線形的に顕著に増加する
ということである。
【0004】このような問題を克服するために新しいデ
ィスプレー技術などが開発されてきており、代表的には
LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Disp
layPanel)、ELD(Electro Luminescent Disolay)お
よびVFD(Vacuum Fluo-rescent Display)などが挙
げられる。
【0005】しかしながら、このような素子などは次の
ような根本的な問題があった。最初の常用可能な平面デ
ィスプレー技術であったPMLCD(Passive-MatrixLC
D)は印加された電場によって方向性が決定される液晶薄
膜を介して偏光された光を通過させる。従って、周辺光
源からの妨害を避けるために別の高光度の後光を必要と
する。また、液晶物質は反応速度が遅いという固有の特
性を有しており、視野角及び温度、圧力の変化によって
通過された光の光度や色が敏感に変化するため再現性の
面で問題がある。
【0006】最近、汎用されているActive−Matrixの
TFT−LCDの場合、各色別にカラーフィルターが要
求され各画素ごとに一つ以上のトランジスタを必要とす
る。これは高解像度のディスプレーのためにはトランジ
スタの数が増加するということを意味する。このような
TFT−LCDの場合には一つのトランジスタでも不良
が発生すればディスプレーの機能を失うことになり、製
造費用が高く、品質調節が難しく、収率が低いというな
どの不具合がある。
【0007】ELDの場合は、特に青色波長の領域にお
ける発光効率が低く、かつ光度が低いという短所があ
る。また動作範囲が狭く完全な色が得られず、駆動電圧
を低めるために電極を近接させる場合、電極間の高い容
量性のためリフラッシュレートが低くなることもある。
【0008】PDPの場合光度を高めるためには相当量
のガスが必要となり、これは画素の最小の大きさ及びス
クリーンの最小の大きさを制限させる。のみならず発光
が画素から3次元的に成されるので全方向性(omnidire
ctional)の出力特性をもたらして各ピクセル間のクロ
ストルクを起こす可能性があり、これを防ぐためには解
像度及び動作範囲がだいぶ低くくなるという短所があ
る。
【0009】VFDの場合には、電子源全体が常に大き
くなければならないため電力効率が非常に低く、かかる
現象は特に面積の大きいディスプレーの場合に深刻であ
る。また、高電圧による加速電子が硫黄に基づいた燐光
体物質にぶつかる時に発生する硫黄成分含みのガスはカ
ソードを腐食させる要因となる。
【0010】FEDはかかる問題点を同時に解決できる
ディスプレー素子として、現在FEDが有している一般
的な特徴などを挙げられるとカソードとゲートが同一な
基板上で形成されることができるので構造が簡単で、冷
陰極方式であるので電力消耗が低く、かつ、両ガラス板
の間に内部的な支持台を用いることによって大きさの制
限を受けることはない。また、高速動作が可能であり、
視野角が大きく、高解像度、高光度及び完全な色実行能
力などの長所を有している。
【0011】以下、添付の図面を参照して従来技術の電
界放出表示素子に関して説明する。
【0012】図1(a)、図1(b)および図2は一般的
な電界放出カソードの構成図である。FED(Field Emi
ssion Dispaly)は陰極板パネル(カソード)と陽極板パネ
ル(アノード)とから構成されており、基本的に陰極板か
ら放出された電子が陽極板の蛍光体にぶつかって映像を
現すように設計され作動方式が既存ブラウン管と類似で
ありつつ薄型、低電力消費、低工程費用、優れた温度特
性及び高速動作などいろいろな長所を備えている。
【0013】電界放出は高い電気場の印加によって材料
の表面から電子が放出される現象であって、平板表示素
子や真空電子素子などへの活用のために多様なの研究が
進まれている。電界効果電子放出の陰極材料としては大
体MoやSiなどを用いているが、これらの材料は高い
電子親和度を有しているので電子放出をおこすことので
きる十分な電気場の形成のために鋭い円錐状のチップ
(tip)形態に用いられている。しかしながら、このよ
うな陰極チップを用いる場合には電界放出のために高い
電気場が必要であり、残留ガスによるバックスパッタリ
ングや化学的な反応によって電子放出性能が次第に低下
するなど陰極の安定性に多くの問題が生じられると知ら
れている。
【0014】かかる問題点を解決するためにダイヤモン
ドやダイヤモンド ライク カーボン(diamond-like carb
on: DLC)を陰極材料として使用しようとする研究が進ま
れている。カーボン系陰極物質は負の電子親和度を有し
ているため低電気場によっても容易に放出されるものと
知られている。従って、MoやSiを電極材料として用
いる場合のようにチップ形態で作製する必要がないので
作製工程を単純化できるという長所がある。また、機械
的特性が優れておりバックスパッタリングによる損傷を
減らすことができ、化学的安定性、高い熱伝導度など優
れた物理化学的な特性によって陰極の安定性を格段に向
上できるものと期待される。
【0015】このような電界放出素子の電界放出原理を
説明すると次の通りである。真空中の固体(金属または
導体)表面上に約5×10V/cm以上の電界が印加
されるとき電子は量子力学的トンネリングによって固体
から真空の状態に抜き出されるようになる。この時発生
する電流−電圧の特性は式1のようにファウラーノルト
ハイム(Fowler−Nordheim)の規則によって決められる。
【0016】
【式1】 Ι:放出電流 E:印加電圧 Φ:導体の仕事関数 β:局部電界増大因子 A,B:定数 このような式1から見ると、なるべく低い電圧で高電流
を得るためには仕事関数値が低くしなければならないこ
とが分かる。
【0017】典型的なスピント型カソードのようにチッ
プ先端部の半径が250Åであり、ゲートとカソードチ
ップとの間隔が6000Åの場合ゲートとカソードに印
加された電圧(VG)100Vによってチップ当たり約1
0μAの電流が得られる。プロセスの改善によって10
0V以下の印加電圧でもチップ当たり100μA程度の
電流が得られることが知られているが、これが可能であ
る場合チップ集積度を10tips/cm2で製造することに
なると実際に利用できる電流密度は1000A/cm2
度である。これは従来の熱電子放出真空素子によって得
られる電流密度の0.5A/cm2に比べて2000倍高
く、固体素子の100A/cm2に比べても10倍程度高
い値である。このように利用可能な電流密度が高いとい
うことは特にHDTVのような大型ディスプレーにおい
て輝度を良好に保持するのに非常に重要である。
【0018】一般的な電界放出素子の構造について以下
に説明する。FED分野においては放出電流を高めるか
動作電圧を低めるために現在までいろんな形態のカソー
ド構造が研究されており、かかる構造のカソード構造を
形成するための多くの工程が研究されている。そのうち
代表的な三つのものとして図1(a)に示す円錐形、図
1(b)に示すウェッジ形、そして、図2の薄膜エッジ
形などが有り、代表的なスピント型カソードは円錐形に
属する。
【0019】図1(a)に示すような円錐形のカソード
構造はゲートの直径を減らすために電子ビームによる微
細形状の技術を用いるか、或いは局部酸化工程(LOCOS)
を用いる研究などが進まれてきており、仕事関数を低め
るためにダイヤモンドまたはDLCコーティング薄膜を
用いるか、シリサイド膜を適用する技術などが試みられ
ている。しかし、現在までは円錐形チップを用いたFE
Dパネルの形成技術が最も広く適用されている。
【0020】円錐形チップの電界効果電子放出素子の製
造技術はさらにカソードチップの物質によってシリコン
半導体を用いる場合と金属(主にMo)を用いる場合との
二つの形態に大きく分類できる。
【0021】円錐形カソードの構造は、ガラス基板1上
に形成されるカソード電極層2と、前記カソード電極層
2上の上端部は第1直径を有して下端部は第1直径より
小さい第2直径を有するホールを含み、所定の厚さで形
成される絶縁層3と、前記絶縁層3に形成されたホール
の中央部に位置し、前記カソード電極層2に接触されて
第2直径より小さい第3直径の下端部を有して円錐形に
形成される電界放出用陰極5と、前記絶縁層上に電界放
出用陰極5を中心に第1直径より小さい第4直径の開口
ホールを有して形成されるゲート電極4とを含めて構成
される。
【0022】また、ウェッジ形カソードは、図1(b)
のように、ガラス基板6上に形成されるカソード電極層
7と、前記カソード電極層7上に円形でないライン形態
の開口部を有して所定の厚さで形成される絶縁層8と、
前記絶縁層8に形成されたライン形態の開口部の中央部
に位置し、前記カソード電極層7にコンタクトされ断面
が三角形のウェッジ構造を有する電界放出用陰極10
と、前記絶縁層上に前記電界放出用陰極10を中心に前
記絶縁層8に形成されたライン形態の開口部より小さい
大きさのまた他の開口部を有して形成されるゲート電極
9とを含めて構成される。
【0023】また、薄膜エッジ形カソードは、図2のよ
うに、ガラス基板11上に形成されるカソード電極層1
2と、前記カソード電極層12上に円形でないライン形
態の開口部を有して所定の厚さで形成される下部電極層
13と、前記下部電極層13上にそれより広い幅の開口
部を有して形成される第1層間絶縁層14と、前記第1
層間絶縁層14上に下部電極層13と同一の幅で開口部
を有して薄膜形態に形成される電界放出用陰極15と、
前記電界放出用陰極15上に第1層間絶縁層14と同一
幅の開口部を有して形成される第2層間絶縁層16と、
前記第2層間絶縁層16上に下部電極層13と同一幅の
開口部を有して形成される上部電極層17とを含めて構
成される。
【0024】このような従来技術のカソード構造では、
開口部の直径(または幅)が絶縁層の全体厚さから電界放
出用陰極の厚さを引いた寸法より大きいほど電界放出効
率を高めることができる。しかしながら、開口部の大き
さを大きくする場合には放出電子量を多くすることがで
きるが、ゲート電極にぶつかる電子の衝突量が増加する
ため漏れが起こりやすく、上板の蛍光体に誘導される電
子のフォーカシング状態が低下して画像の歪みをもたら
すこともある。従って、このような全ての事項に鑑みて
各々の寸法及び条件を最適化することが必要である。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
電界放出素子は次のような問題がある。従来技術で提示
されたカソード構造及び製造方法では絶縁層とゲート電
極の設計マージンが制限を受けるため特性及び収率向上
などが難しい。
【0026】本発明はこのような従来技術の電界放出表
示素子の問題を解決するためのもので、カソード構造の
うち通用されているMoやSiを用いた円錐形カソード
形式ではないダイヤモンド ライク カーボン薄膜を用い
た薄膜形カソード形式の素子を構成し、各工程段階にお
ける条件を最適化して電界放出効率を高めるようにした
電界放出表示素子及びその製造方法を提供することをそ
の目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明による電界放出素子は、ガラス基板上に形成さ
れたDLC薄膜;第1ホールが形成される第1領域、第
1領域を中心にそれに連続されて外側へ行くほど厚くな
る傾きを有する第2領域、前記第2領域の外側に均一な
厚さで形成される第3領域を有してDLC薄膜上に構成
される下部電極;前記下部電極の第2領域に接せずそこ
から一定の距離だけ離隔されて第3領域上に一定の厚さ
で外側にラウンドされた形態に形成される絶縁層;前記
絶縁層上に形成され前記下部電極の第1ホールに対応す
る位置で、前記第1ホールより小さい第2ホールを有し
て形成される上部電極を含めて構成されることを特徴と
する。
【0028】また、電界放出表示素子の製造方法は、基
板上に形成されたDLC薄膜上に下部電極形成用の物質
層を形成する段階;前記DLC薄膜上にフォトレジスト
パターン層を形成し、パターニングされたフォトレジス
ト層の垂直性を減少させる段階;前記フォトレジストパ
ターン層をマスクにして露出された下部電極形成用の物
質層を一定の厚さで乾式食刻した後、残った部分を湿式
食刻工程にて除去して下部電極を形成する段階;前記下
部電極を含む全面に絶縁層を形成し平坦化する段階;前
記平坦化された絶縁層上に上部電極形成用の物質層を形
成して選択的にパターニングし前記絶縁層を部分的に除
去する段階を備えて成されることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明による電界放出表示素子及びその製造工程についてよ
り詳細に説明する。
【0030】図3(a)と図3(b)は本発明による電界
放出素子のカソードの構成図である。本発明による電界
放出表示素子は、図3(a)と図3(b)に示すように、
ガラス基板21上に形成されたDLC薄膜22上にMo
から形成される下部電極23と、前記下部電極上にSi
からなる絶縁層24と、前記絶縁層24上にMoか
ら形成される上部電極25とから構成される。
【0031】本発明による電界放出素子は薄膜形の構造
を有するもので電子放出効率及び直進性を最大化できる
ようにしたものである。即ち、下部電極23,絶縁層2
4、上部電極25の厚さの割合を1:3:2とし、下部
電極23の電極形状は、食刻工程によってDLC薄膜2
2が露出された部分と、食刻された両側面の傾きとが各
々1:1:1となるようにする。また、この場合下部電
極23の厚さとDLC薄膜22の露出部分とは1:2の
割合を保持し、下部電極23の厚さと上部電極25のホ
ールの大きさとは1:1.5の割合を保持するようにす
る。
【0032】本発明による電界放出表示素子の構成をよ
り詳く説明すると次の通りである。まず、電界放出表示
素子は、ガラス基板21上に250〜350Åの厚さ、
望ましくは300Åの厚さで形成されるDLC薄膜22
と、前記DLC薄膜22上にMoから形成され、薄膜が
完全に除去された円形の第1ホールを有する第1領域
と、第1領域を中心としてそれに連続されて外側へ行く
ほどその厚さが厚くなって26.5°の傾きを有する第
2領域と、前記第2領域の外側に最も太い厚さで一定の
厚さを有して形成される第3領域とから構成される下部
電極23と、前記下部電極23上にSiOからなり下
部電極23の第2領域に接することなく、これに一定の
距離離隔されて第3領域上に一定の厚さで外側にラウン
ドされた形態からなる絶縁層24と、前記絶縁層24上
にMoで一定の厚さで成され、中央部に前記下部電極2
3の第1ホールに対応されそれより小さい大きさの円筒
形の第2ホールを有して形成される上部電極25とから
構成される。
【0033】このような構造を有する本発明による電界
放出表示素子のカソードの製造工程は次のような順序に
行われる。
【0034】図4は本発明による電界放出素子の工程流
れ図である。まず、ガラス基板21上にDLC薄膜22
層を形成し、表面洗浄工程を進める。そして、前記下部
電極23を形成するための工程として、DLC薄膜22
上に金属層、例えばMo層を形成し、フォトリソグラフ
ィ工程で電極形状を有するようにパターニングする。次
いで、下部電極23が形成された全表面を洗浄した後、
前記下部電極23を含む全面にSiOの蒸着及び平坦
化工程によって絶縁層24を形成する。
【0035】また、上部電極25を形成するための工程
として、絶縁層24上に金属層、例えばMo層、マスク
用酸化膜を形成し、フォトリソグラフィ工程によってマ
スク用酸化膜をパターニングした後、これをマスクとし
て電極形状を有するようにパターニングする。次いで、
パターニングされた上部電極25をマスクとして絶縁層
24を食刻する順序で工程を進める。このような製造工
程で、DLC薄膜22はCsイオンアシストスパッタ
リングで蒸着形成する。
【0036】Csイオンアシストスパッタリング方法
はCsイオンがターゲットを打つ時ターゲットからの
陰イオンの発生確率が大きい特徴を用いてスパッタリン
グ特性を改善させる方法である。即ち、DLC薄膜22
蒸着時にプラズマ放電時グラファイトターゲット(grap
hite target)の中央に位置したCsターゲットでCs
イオンが発生し、Cs イオンが再びグラファイトタ
ーゲットを打って陰のCイオンを発生させ、このC
オンがポテンシャルによって加速され基板に衝突するよ
うにすることで良質のDLC薄膜22を形成する。
【0037】そして、DLC薄膜22上に下部電極を形
成するためのMo層と上部電極を形成するためのMo層
を蒸着させる工程はDCマグネトロンスパッタリングを
用い、絶縁層の蒸着工程は電子ビーム蒸発、RFマグネ
トロンスパッタリング、イオンビームアシスト蒸発のう
ちいずれかを用いる。また、下部電極を形成するための
Mo層と上部電極を形成するためのMo層の食刻工程時
には誘導結合型ブラズマ装備を用い、上部電極Moの食
刻のためのマスク用酸化膜の食刻工程時には磁場が強化
された誘導結合型プラズマ装備を用いることが望まし
い。
【0038】ここで、誘導結合型プラズマ食刻装備のチ
ャンバは陽極酸化されたAl材質からなることが好まし
く、水冷される3.5回巻き込まれた螺旋形の銅コイル
アンテナにプラズマを発生させるために13.56MH
zのRFパワーを印加して工程を進める。また、コイル
とチャンバとを分離させる石英窓と基板との距離を65
mmに維持し、基板にはバイアス電圧を誘起するために
独立的に13.56MHzのRFパワーを印加して工程
を進める。
【0039】そして、磁場が強化された誘導結合形プラ
ズマ食刻装備はチャンバがステンレススチール材質であ
ることを用い、誘導結合形プラズマを発生させるために
5回に亘って巻き込まれているCuコイルに13.56
MHzRFパワーを印加し、バイアス電圧を誘起させる
ために13.56MHzRFパワーを基板に独立的に印
加して工程を進めることが望ましい。また、チャンバ内
の磁場を強化させるために表面で2000ガウス(Gaus
s)の磁場力を有する1cm×10cm長さの4対の永久
磁石をチャンバの周りに等間隔で構成し、コイルとチャ
ンバとを分離させる石英窓の厚さを1cm、基板と石英
窓と距離を75mmとする。
【0040】以下、このような本発明による電界放出表
示素子の製造方法を各工程段階別に詳細に説明する。
【0041】まず、下部電極23を形成する工程段階を
説明すると次の通りである。Csイオンビームアシス
トスパッタリング蒸着法を用いて250〜350Åの厚
さでDLC薄膜22を蒸着する。ここで、DLC薄膜2
2の蒸着厚さは300Åが好ましい。下部電極23を形
成するための材料としてはMoを使用し、ガラス基板2
1上に形成されたDLC薄膜22をTCE溶液、エタノ
ール、超純水を用いて洗浄し、DCマグネトロンスパッ
タリングを用いてMo層を蒸着する。
【0042】ここで、一般的な電極材料のAlを下部電
極の材料として用いることになると絶縁層SiOの湿
式食刻溶液であるBOEにAlが食刻されるのでAlの
使用は難しくなる。Mo層の蒸着時初期真空度は2×1
−5Torr以下とし、Arガスの流量は10scc
mとする。また、スロットル(throttle)バルブを調節
して蒸着時の圧力は5mTorrに一定に保持させる。
【0043】このような下部電極形成用金属層を蒸着し
た後には電極形状を作るためにフォトレジストをマスク
として乾式食刻工程を進める。ここで、フォトリソグラ
フィ工程によってフォトレジストパターンを形成した後
フォトレジストパターンのベーキング温度を調節してフ
ォトレジストパターンの垂直性を減少させる方法によっ
てマスクの形状は変えられる。
【0044】図5(a)と図5(b)は下部電極のMo層
を湿式食刻した後の形状を示すもので、下部電極の形状
を作るためにMo層をCHCOOH、HPO、H
NO 、HOを6:7.6:3:15の割合で混合し
た溶液にて湿式食刻したものである。この時、湿式食刻
工程は約850Å/minの食刻速度で工程が行われ
る。
【0045】図5(a)に示すように、Mo層を湿式食
刻でパターニングする場合には最も好ましい26.5°
角度のMo層の食刻形状が得られないことが分かる。従
って、本発明ではMo層のパターニングを乾式食刻を用
いて進める。即ち、下部電極を形成するためのMo層の
食刻時に誘導結合型プラズマ食刻装備を用いて次の条件
で工程を進める。
【0046】誘導力を400W、バイアス電圧を〜15
0V、食刻ガスには純粋Clガスを使用し、工程圧力
は20mTorrの条件として食刻工程を行う。この
時、基板温度を70℃に一定に維持して正確なパターニ
ングが行われるようにする。このような食刻工程におけ
るMo層の食刻速度は2900Å/minである。
【0047】また、乾式食刻によるDLC薄膜22表面
の損傷を防ぐために乾式食刻時Mo層を約500Å残し
た後湿式食刻によって残余の部分を食刻する。この時の
湿式食刻溶液としては38HPO+15HNO
30CHCOOH+75HOを6:7.6:3:1
5の割合で混合した溶液を使用する。そして、下部電極
23を形成するためのMo層の食刻された側面の傾斜度
を低めるために食刻マスクのフォトレジストの側面角度
を低めており、その側面角度を低めるための方法ではフ
ォトレジストのハードベーキング温度を高める方法を用
いる。フォトレジストのハードベーキング温度調節によ
るMo層の食刻結果を調べると次の通りである。
【0048】図6(a)と図6(b)は140℃でのハー
ドベーキング後のフォトレジスト層の断面構成並びに乾
式食刻後の下部電極層の断面構成図である。また、図7
(a)と図7(b)は170℃でのハードベーキング後の
フォトレジスト層の断面構成並びに乾式食刻後の下部電
極層の断面構成図であり、図8(a)と図8(b)は20
0℃でのハードベーキング後のフォトレジスト層の断面
構成並びに乾式食刻後の下部電極層の断面構成図であ
る。このような断面構成から見ると、フォトレジストの
ハードベーキング温度を高めてマスクの側面角度を低め
ることによってMo層の食刻後の側面角度が低められる
ことが分かる。
【0049】特に、図7(a)と図7(b)のように、1
70℃で10分間ハードベーキングした後フォトレジス
トをマスクとしてMo食刻を行う場合、Mo層の側面傾
斜角度を最適化することが可能である。このようなハー
ドベーキング工程時における工程時間はMo層の側面傾
斜角度に影響を与えることはない。ここで、図7(a)
と図7(b)から見ると、Mo層を乾式食刻する場合、
食刻された側面の角度が約26.5°として所望の形状
が得られるものの、底の基板がオーバーエッチされるこ
とが分かる。
【0050】素子構成に際して電子放出特性を向上させ
るためにはDLC薄膜22の表面を損傷させてはいけな
く、下部電極(Mo)23のパターニング時にDLC薄
膜22が露出された直後食刻工程が終了されるべきであ
る。従って、本発明では前記のように、DLC薄膜22
を損傷することなく下部電極(Mo)23のパターニン
グ時に乾式食刻と湿式食刻とを共に用いる。
【0051】このように乾式食刻と湿式食刻を共に用い
る場合には図9のように底面のオーバーエッチが発生せ
ず所望の側面角度が得られることが分かる。図9は乾式
食刻及び湿式食刻を共に用いた食刻工程後の下部電極の
断面構成図である。このように乾式食刻と湿式食刻とを
共に用いてパターニングした下部電極(Mo)23の断
面構成によって所望の側面角度が得られると共に底面が
オーバーエッチされないようにすることが出来るが、電
極の中央部に食刻が行われない部分が存在することもあ
る。
【0052】その原因は乾式食刻中に発生したフォトレ
ジストの残留物が表面に残ってマスクの役割を果たして
いるためであり、かかる現象を抑制するために乾式食刻
後に連続的にOプラズマ処理を30秒間行うことによ
りフォトレジストの残留物を取り除くことも可能であ
る。フォトレジスト残留物の除去工程は誘導結合型プラ
ズマを用いて20mTorrの工程圧力で500Wの誘
導力を基板に印加して行う。このようにOプラズマ処
理によってフォトレジストが損傷しない位にMo層の表
面に残っているフォトレジストの残留物を除去した後、
湿式食刻を進めることで図10のような断面が得られ
る。
【0053】図10は乾式食刻、残留物除去、湿式食刻
工程を行った後の下部電極の断面構成図である。このよ
うな残留物除去の工程として図10のように、食刻され
ず残っている部分が存在することなく、食刻工程が正確
にDLC薄膜22の表面で停止されるようにすることが
できる。
【0054】以下は絶縁層の蒸着及び食刻工程の段階を
説明する。絶縁層24の形成材料ではSiOを使用
し、蒸着方法では電子ビーム蒸発、RFリアクティブマ
グネトロンスパッタリング、イオンビームアシスト蒸発
装備などを用いる。この時、絶縁層24の厚さは下部電
極23厚さの3倍程度が好ましい。そして、下部電極2
3と絶縁層24間の接着力を向上させるために下部電極
23をパターニングし、絶縁層24を蒸着する前にTC
E、アセトン、アルコール、超純水の順に表面を洗浄す
る。
【0055】絶縁層24を電子ビーム蒸発で蒸着する場
合には初期真空度を2×10ー5Torr以下とし、加
速電圧は3.2kV、電流は50〜60mAとするのが
望ましい。基板温度は200℃〜600℃の範囲で可変
して蒸着効率を高めることも可能である。
【0056】そして、絶縁層24をRFマグネトロンス
パッタリングで蒸着する場合には初期真空度を2×10
ー5Torr以下とし、Arガス流量は10sccm、
ガスの流量は0.5sccmとし、スロットルバル
ブを調節して蒸着時の圧力は10mTorrに一定に維
持させる。蒸着時のRFパワーは200Wとする。
【0057】また、絶縁層24をイオンビームアシスト
蒸発で蒸着する場合には初期真空度を9×10ー6To
rr以下とし、加速電圧は5.5kV、電流は50〜6
0mAとするのが好ましい。イオンビームソースとして
はO イオンを使用し、O イオンを発生させるた
めのRFパワーは100Wとし、イオン加速のための加
速電圧は900Vとする。
【0058】下部電極23と絶縁層24間の接着力を向
上させるために次のような方法が用いられることができ
る。例えて、絶縁層24の蒸着工程において常温で電子
ビーム蒸発を用いてSiO を蒸着する場合、下部電極
23とSiO間の界面における接着力が良くないので
蒸着の後膜が剥げられることがある。従って、電子ビー
ム蒸発でMo層蒸着時にMo層とSiO間の接着力を
高めるために基板温度を200℃として、Mo層蒸着後
に30分間同一温度で真空熱処理を行い、200℃の温
度でMo層を蒸着することによると接着力を向上でき
る。
【0059】しかしながら、電子ビーム蒸発を用いて蒸
着したSiOをパターニングする工程に際してBOE
溶液を用いて湿式食刻する場合、下部電極MoとSiO
との界面における湿式食刻が図11のように速やかに
進行され得る。
【0060】図11は絶縁層蒸着/湿式食刻後の断面構
成図である。このように界面を介した早い食刻が成され
ることから熱処理によるMo層とSiO間の界面にお
ける接着力の向上に限界があることが分かる。また、下
部電極23と絶縁層24との界面における接着力を高め
るためのまた他の方法としてはRFマグネトロンスパッ
タリングを用いてSiO膜を3000Å蒸着した後、
電子ビーム蒸発を用いて余りの部分を蒸着する方法と、
イオンビームアシスト蒸発を用いてSiO膜を蒸着す
る2つの方法がある。
【0061】このような電子ビーム蒸発及びイオンビー
ムアシスト蒸発ではSiOの蒸着時下部電極23の形
状によってSiO内の界面が存在でき、それによって
絶縁層24の湿式食刻時、所望の湿式食刻形態と反対と
なる湿式食刻の形状が現す。従って、電子ビーム蒸発で
SiO蒸着時基板の温度を600℃に高め、蒸着速度
を格段に低めて約3Å/sの蒸着速度で蒸着を行うこと
が望ましい。
【0062】このように工程を行う理由は次の通りであ
る。図12はRFマグネトロンスパッタリングと電子ビ
ーム蒸発を共に用いて絶縁層を蒸着する場合の断面構成
図であり、図13はRFマグネトロンスパッタリングと
電子ビーム蒸発を共に用いて蒸着した絶縁層の湿式食刻
後の断面構成図である。図12に示すように界面を形成
させ、絶縁層24が蒸着される現象は下部電極23の形
状によるものであって、電子ビーム蒸発によるSiO
蒸着時ステップカバリジー(step coverage)の特性が良
くなくて発生するものである。
【0063】そして、図13に示すように絶縁層24の
湿式食刻が逆象に成される現象は図11のように蒸着段
階で形成された界面に沿って食刻が早く成されることで
現す現象である。このような逆象の湿式食刻現象は図1
4で明確に現れている。
【0064】図14は絶縁層内の界面に沿って湿式食刻
が進行される現象を示す断面構成図である。従って、S
iO蒸着時に生成されるSiO内の界面を除去する
ためにステップカバリジーを向上させるのが望ましい。
即ち、電子ビーム蒸発によってSiO蒸着時基板の温
度を600℃に高め、蒸着速度を格段に低めて約3Å/
sの蒸着速度で蒸着を行うことでステップカバリジーを
向上させることである。このように電子ビーム蒸発でS
iO蒸着工程を行う場合の湿式食刻工程時の断面構成
は図15の通りであり、湿式食刻形状がSiO界面に
よる逆象の形状から所望の形状に改善されることが分か
る。
【0065】図15はRFマグネトロンスパッタリング
と電子ビーム蒸発を共に用いて600℃の基板温度で蒸
着速度を約3Å/sに蒸着した絶縁層の湿式食刻進行時
の断面構成図である。ここで、絶縁層24の位置によっ
て食刻速度が異なることがあり、この現象は蒸着率が一
定しなくて位置によってSiOの密度差が生じること
が原因である。かかる現象はRFリアクティブマグネト
ロンスパッタリングを用いる場合、低い蒸着速度によっ
て界面を生成することなく蒸着が行われ、SiO内に
界面が存在しないことから逆象の湿式食刻形状が存在し
ないと共に、蒸着速度が一定であることから湿式食刻速
度が一定となることでなめらかな食刻形状が得られる。
【0066】以上の結果から絶縁層24の蒸着工程をR
Fリアクティブマグネトロンスパッタリングで進行する
のが最も望ましいことが分かる。図13と図15を見る
と下部電極23の形状に基づいて絶縁層24に窪んだ部
分が存在することが分かる。このような絶縁層24の窪
みは後続工程で形成される上部電極25を窪める原因と
なる。かかる現象を除去するために本発明では次のよう
に絶縁層の平坦化工程を行う。
【0067】即ち、図16に示すように、SiO蒸着
後その上にフォトレジストを塗布して窪んだ部分が満た
されるようにした後、塗布されたフォトレジストとSi
を同一な食刻速度で食刻して平坦化工程を行う。こ
こで用いる食刻装備は磁場強化された誘導結合形ブラズ
マ食刻装備であり、工程条件としては誘導力を1000
W、バイアス電圧は〜100Vに一定に保持する。食刻
ガスでは90%CFガスに10%Oガスを更に使用
する。図16は絶縁層の平坦化のために絶縁層を設定厚
さより下部電極の厚さほどさらに蒸着した後フォトレジ
ストを塗布した断面構成図であり、図17は食刻ガスの
含有量による絶縁層とフォトレジストの食刻速度の
変化を示すグラフである。
【0068】また、図18は食刻ガスにOガスを10
%に含有させ平坦化工程を行った後の断面構成図であ
る。このような絶縁層の平坦化を行うためにはSiO
とフォトレジストを同一速度で食刻できる食刻条件を選
択すべきである。SiO食刻に通常使われるCF
スを主要食刻ガスとして使用し、フォトレジスト除去に
効果的なOガスを添加ガスとして使用することで工程
を行い、CFガスにOガスを添加することによるS
iOとフォトレジストの食刻速度の変化は図17に示
す通りである。
【0069】図17から見るとCFガスにOガスを
添加することによってSiO食刻速度は減少する反
面、フォトレジストの食刻速度は増加することが分か
る。ここで、90%CFガスに10%Oガスを添加
して食刻する場合にはSiOとフォトレジストの食刻
速度が同一であることが分かる。本発明の絶縁層の平坦
化工程では90%CFガスに10%Oガスを添加し
たSiO食刻ガスを用いて平坦化を成し、その結果図
18のように、絶縁層24に窪んだ部分が存在せず上部
面が平坦となる。
【0070】このように絶縁層の平坦化工程が完了する
と上部電極を形成するためのMo層の蒸着工程を次のよ
うに行う。上部電極25を形成するためのMo層の蒸着
はDCマグネトロンスパッタリングを用い、蒸着時の初
期真空度は2×10ー5Torr以下とし、Arガス流
量は10sccm、圧力は5mTorrに一定に保持さ
せる。また、Mo層の蒸着厚さは下部電極23の2倍と
する。
【0071】このようなMo層の蒸着工程後に次のよう
な食刻工程を用いて上部電極25をパターニングする。
上部電極25の食刻は垂直に成されるべきであるので上
部電極25の食刻工程ではマスク物質との高い食刻選択
比を有するようにして進行する。食刻マスクにSiO
を使用し、マスク食刻装備としては磁場強化された誘導
結合型プラズマ食刻装備を用いる。ここで、マスク酸化
膜はRFマグネトロンスパッタリングで3500Åの厚
さで蒸着する。また、マスク酸化膜の食刻条件として
は、誘導力を1000W、バイアス電圧は〜100V、
食刻ガスではCFを使用する。
【0072】そして、このような工程によって形成され
たマスク酸化膜を用いてMo層を誘導結合型プラズマ装
備を用いて次のような工程条件をパターニングする。M
o層のパターニング工程時にMo層とマスクに使用され
るSiO間の高い食刻速度と食刻選択比を得るため
に、50%Clに50%Oガスを添加する条件で工
程圧力20mTorr、誘導力400W、バイアス電圧
〜150V、基板温度70℃として上部電極25パター
ニング工程を行う。即ち、主要食刻ガスではClガス
を使用し、添加ガスでO、BClガスを使用して添
加ガス量の変化によるMoとSiOの食刻速度の変化
から図19のような結果が得られることが分かる。ここ
で、工程圧力、基板温度、誘導力、バイアス電圧を変化
させることによっても食刻速度が変化する。
【0073】図19は各工程条件の変化によるMoとS
iOの食刻速度の変化を示すグラフである。図19に
示すように、50%Clに50%Oガスを添加する
条件で工程圧力20mTorr、誘導力400W、バイ
アス電圧〜150V、基板温度70℃として食刻する場
合、MoとSiO間に高い食刻速度と食刻選択比が得
られることが分かる。
【0074】このような食刻条件を用いて工程を行う場
合、マスク酸化膜とMo層のパターニング断面構成は図
20(a)と図20(b)に示す通りである。図20
(b)からMo層は垂直に食刻されることが分かる。図
20(a)はMo層の食刻のためのマスク酸化膜のパタ
ーニングされた断面構成図であり、図20(b)はマス
ク酸化膜を用いたMo層のパターニング後の断面構成図
である。このような上部電極25パターニング工程後に
絶縁層24をBOE(6:1)溶液を用いて食刻すると図
21及び図22における最終のカソード構造を完成する
ことになる。
【0075】図21は本発明による電界放出表示素子の
製造済みカソードの正面図であり、図22は本発明によ
る電界放出表示素子の製造済みカソードの断面構成図で
ある。このような本発明による電界放出素子は放出アレ
イ部分が上部電極と下部電極とからなって正確な色相を
実現することができる。また、一般的なチップ構造の電
極から放出されるエレクトロンビームに比べて直進性を
有するように構成され高鮮明度が得られる。
【0076】以上で説明したような本発明の電界放出表
示素子及びその製造方法は、前記実施形態に限らずその
の要旨が変わらぬ範囲内で当業者が応用、変形できるこ
とは勿論である。
【0077】
【発明の効果】上述した本発明による電界放出表示素子
及びその製造方法は次のような効果がある。
【0078】第一に、カソード形成時にダイヤモンド
ライク カーボン薄膜を用いた薄膜形素子を形成し、各
工程段階における条件を最適化して電界放出効率を増大
させることができる。第二に、絶縁層とゲート電極の設
計マージンを十分に確保して素子の特性及び収率を向上
させる効果がある。第三に、下部電極物質としてMoを
使用し、ハードベーキングしたPRを食刻マスクに使用
して食刻工程を行うことにより所望の電極形態が効率的
に得られる。第四に、下部電極パターニングに際して乾
式食刻の後湿式食刻を連続的に行うことで下部層である
DLC薄膜の表面が損傷しないようにして素子の均一性
及び動作特性を確保することができる。第五に、絶縁層
の形成に際してRFリアクティブマグネトロンスパッタ
リング法を用いて下部電極と絶縁層との接着力を大きく
し、後続する湿式食刻の特性を向上することができる。
第六に、下部電極の形成後にTCE、アセトン、アルコ
ール、超純水の順に表面を洗浄して絶縁層との接着力を
向上させるることができる。第七に、絶縁層の平坦化工
程により下部電極の形状に沿って絶縁層が窪み、素子特
性を低下させるという問題を解決することができる。第
八に、上部電極を形成するためのMo層のパターニング
工程時にSiOマスクとの高い食刻速度と食刻選択比
が得られるので、上部電極のパターニングが正確に成さ
れる。これは素子の均一性、再現性の面で有利な効果を
奏する。第九に、放出アレイ部分が上部電極と下部電極
とからなって正確な色相の実現が可能であり、一般的な
チップ構造の電極から放出されるエレクトロンビームに
比べて直進性を有するように構成され高鮮明度を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)及び(b)は一般の電界放出素子のカソード
の構成図。
【図2】 一般の電界放出素子のカソードの構成図。
【図3】 (a)及び(b)は本発明による電界放出素子のカ
ソードの構成図。
【図4】 本発明による電界放出素子の工程流れ図。
【図5】 (a)及び(b)は湿式食刻後の下部電極の断面及
び上面構成図。
【図6】 (a)及び(b)は140℃でのハードベーキング
後のフォトレジスト層の断面構成及び乾式食刻後の下部
電極層の断面構成図。
【図7】 (a)及び(b)は170℃でのハードベーキング
後のフォトレジスト層の断面構成及び乾式食刻後の下部
電極層の断面構成図。
【図8】 (a)及び(b)は200℃でのハードベーキング
後のフォトレジスト層の断面構成及び乾式食刻後の下部
電極層の断面構成図。
【図9】 乾式及び湿式食刻を同時に用いた食刻工程後
の下部電極の断面構成図。
【図10】 乾式食刻、残留物除去、湿式食刻工程後の
下部電極の断面構成図。
【図11】 絶縁層蒸着/湿式食刻後の断面構成図。
【図12】 RFマグネトロンスパッタリングと電子ビ
ーム蒸発とを共に用いて絶縁層を蒸着する場合の断面構
成図。
【図13】 RFマグネトロンスパッタリングと電子ビ
ーム蒸発とを共に用いて蒸着した絶縁層の湿式食刻後の
断面構成図。
【図14】 絶縁層内の界面に沿って湿式食刻が行われ
る現象を示す断面構成図。
【図15】 RFマグネトロンスパッタリングと電子ビ
ーム蒸発とを共に用いて600℃の基板温度で蒸着速度
を3Å/sに蒸着した絶縁層の湿式食刻進行時の断面構
成図。
【図16】 絶縁層の平滑化のために設定厚さより絶縁
層を下部電極厚さほどさらに蒸着した後フォトレジスト
を塗布した断面構成図。
【図17】 食刻ガスのO含有量による絶縁層とフォ
トレジストの食刻速度の変化を示すグラフ。
【図18】 食刻ガスにOガスを10%に含ませ平坦
化工程を行った後の断面構成図。
【図19】 各工程条件の変化によるMoとSiO
食刻速度の変化を示すグラフ。
【図20】 (a)はMo層の食刻のためのマスク酸化膜
のパターニングされた断面構成図であり、(b)はマスク
酸化膜を用いたMo層のパターニング後の断面構成図。
【図21】 本発明による電界放出表示素子の製造完了
されたカソードの正面図。
【図22】 本発明による電界放出表示素子の製造完了
されたカソードの断面構成図。
【符号の説明】
21:ガラス基板 22:DLC薄膜 23:下部電極 24:絶縁層 25:上部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨム・グンヨン 大韓民国ソウル市松坡区文井洞 オリンピ ック・ファミリー・アパートメント112− 901 (72)発明者 リ・ドハイン 大韓民国京畿道水原市長安区栗泉洞208− 1、203号 Fターム(参考) 4K029 AA09 BA11 BA34 BA46 BB02 BC05 BD00 CA01 CA05 CA09 DC37 DC39 EA01 EA03 EA08 FA04 GA03 5C031 DD17

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されたダイヤモンド ライ
    ク カーボン薄膜;第1ホールが形成される第1領域、
    第1領域を中心としてこれに連続されて外側へ行くほど
    厚くなる傾斜を有する第2領域、前記第2領域の外側に
    均一な厚さで形成される第3領域を有しDLC薄膜上に
    構成される下部電極;前記下部電極の第2領域に接せず
    そこから一定の距離離隔されて第3領域上に一定の厚さ
    で外側へラウンドされた形態に形成される絶縁層;前記
    絶縁層上に形成され前記下部電極の第1ホールに対応す
    る位置で、前記第1ホールより小さい第2ホールを有し
    て形成される上部電極を含めて構成されることを特徴と
    する電界放出表示素子。
  2. 【請求項2】 前記第1ホール及び第2ホールは円筒状
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電界放出表
    示素子。
  3. 【請求項3】 前記下部電極、絶縁層、上部電極の厚さ
    の割合は1:3:2であることを特徴とする請求項1に
    記載の電界放出表示素子。
  4. 【請求項4】 下部電極の第1領域と第2領域との幅の
    割合は1:1であることを特徴とする請求項1に記載の
    電界放出表示素子。
  5. 【請求項5】 下部電極の厚さと上部電極の第2ホール
    の大きさは1:1.5の割合を有することを特徴とする
    請求項1に記載の電界放出表示素子。
  6. 【請求項6】 下部電極の第3領域の厚さとDLC薄膜
    が露出された第1領域の幅との割合は1:2であること
    を特徴とする請求項1に記載の電界放出表示素子。
  7. 【請求項7】 DLC薄膜は250−350Åの厚さを
    有することを特徴とする請求項1に記載の電界放出表示
    素子。
  8. 【請求項8】 下部電極と上部電極はMo層であり、そ
    の間の絶縁層はSiOであることを特徴とする請求項
    1に記載の電界放出表示素子。
  9. 【請求項9】 下部電極の第2領域は26.5°の傾き
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電界放出表
    示素子。
  10. 【請求項10】 基板上に形成されたDLC薄膜上に下
    部電極形成用の物質層を形成する段階;前記DLC薄膜
    上にフォトレジストパターン層を形成し、パターニング
    されたフォトレジスト層の垂直性を減少させる段階;前
    記フォトレジストパターン層をマスクにして露出された
    下部電極形成用の物質層を一定の厚さで乾式食刻した
    後、残った部分を湿式食刻工程にて除去して下部電極を
    形成する段階;前記下部電極を含む全面に絶縁層を形成
    し平坦化する段階;前記平坦化された絶縁層上に上部電
    極形成用の物質層を形成して選択的にパターニングし前
    記絶縁層を部分的に除去する段階を備えて成されること
    を特徴とする電界放出表示素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 下部電極形成用物質層の厚さ、平坦化
    された絶縁層の厚さ、上部電極形成用物質層の厚さを
    1:3:2の割合で形成することを特徴とする請求項1
    0に記載の電界放出表示素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 下部電極を形成する段階で食刻工程に
    よって露出されたDLC薄膜の幅と下部電極形成用物質
    層の食刻された一側面の幅とが1:1となるようにする
    ことを特徴とする請求項10に記載の電界放出表示素子
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 DLC薄膜をCsイオンビームアシ
    ストスパッタリング蒸着法を用いて250〜350Åの
    厚さで形成されることを特徴とする請求項10に記載の
    電界放出表示素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 上・下部電極形成用物質層としてMo
    を使用し、絶縁層としてはSiOを使用することを特
    徴とする請求項10に記載の電界放出表示素子の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 下部電極を形成するためのMo層の蒸
    着前に基板上に形成されたDLC薄膜をTCE溶液、エ
    タノール、超純水を用いて洗浄した後DCマグネトロン
    スパッタリングを用いて蒸着することを特徴とする請求
    項14に記載の電界放出表示素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 Mo層の蒸着時、初期真空度は2×1
    ー5Torr以下とし、Arガスの流量は10scc
    mで、圧力は5mTorrとすることを特徴とする請求
    項14に記載の電界放出表示素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 パターニングされたフォトレジスト層
    の垂直性を減少させる段階は、170℃で10分間ハー
    ドベーキングしてパターニングされたフォトレジスト層
    の側面角度を低めることを特徴とする請求項10に記載
    の電界放出表示素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 下部電極を形成する段階で乾式食刻の
    後連続的にOプラズマ処理を行うことで乾式食刻中に
    発生したフォトレジスト残留物を除去した後、湿式食刻
    を行うことを特徴とする請求項10に記載の電界放出表
    示素子の製造方法。
  19. 【請求項19】 Oプラズマ処理を誘導結合型プラズ
    マ装置を用いて20mTorrの工程圧力で500Wの
    誘導力を基板に印加して30秒間行うことを特徴とする
    請求項18に記載の電界放出表示素子の製造方法。
  20. 【請求項20】 乾式食刻工程は400Wの誘導力、〜
    150Vのバイアス電圧、食刻ガスとして純粋Cl
    スを使用し、工程圧力は20mTorrの条件として基
    板温度を70℃に一定に保持した状態で行うことを特徴
    とする請求項18に記載の電界放出表示素子の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 湿式食刻は38HPO+15HN
    +30CHCOOH+75HOを6:7.6:
    3:15の割合で混合した溶液を用いて行い、下部のD
    LC薄膜がエッチストッパーの役割を果たすことを特徴
    とする請求項18に記載の電界放出表示素子の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 下部電極を形成するための乾式食刻工
    程は下部電極用物質層が500Åの厚さが残るように進
    行することを特徴とする請求項10に記載の電界放出表
    示素子の製造方法。
  23. 【請求項23】 絶縁層を電子ビーム蒸発、RFリアク
    ティブマグネトロンスパッタリング、イオンビームアシ
    スト蒸発のうちいずれかの方法で形成することを特徴と
    する請求項14に記載の電界放出表示素子の製造方法。
  24. 【請求項24】 絶縁層を蒸着する前にTCE、アセト
    ン、アルコール、超純水の順に表面を洗浄することを特
    徴とする請求項23に記載の電界放出表示素子の製造方
    法。
  25. 【請求項25】 絶縁層を電子ビーム蒸発によって蒸着
    する場合には初期真空度を2×10ー5Torr以下と
    し、加速電圧は3.2kV、電流は50〜60mAと
    し、基板温度を200℃〜600℃の範囲で変化させて
    形成することを特徴とする請求項23に記載の電界放出
    表示素子の製造方法。
  26. 【請求項26】 絶縁層をRFマグネトロンスパッタリ
    ングで蒸着する場合には初期真空度を2×10ー5To
    rr以下とし、Arガス流量は10sccm、Oガス
    の流量は0.5sccmとし、蒸着時の圧力は10mT
    orrに一定に維持し、RFパワーは200Wとして形
    成することを特徴とする請求項23に記載の電界放出表
    示素子の製造方法。
  27. 【請求項27】 絶縁層をイオンビームアシスト蒸発で
    蒸着する場合には初期真空度を9×10ー6Torr以
    下とし、加速電圧は5.5kV、電流は50〜60mA
    とし、イオンビームソースとしてはO イオンを使用
    し、O イオンを発生させるためのRFパワーは10
    0Wとし、イオン加速のための加速電圧は900Vとし
    て形成することを特徴とする請求項23に記載の電界放
    出表示素子の製造方法。
  28. 【請求項28】 RFマグネトロンスパッタリングを用
    いて絶縁層を3000Åの厚さで蒸着した後、電子ビー
    ム蒸発を用いて残りの部分を蒸着するか、或いは電子ビ
    ームアシスト蒸発を用いて残りの部分を蒸着することを
    特徴とする請求項23に記載の電界放出表示素子の製造
    方法。
  29. 【請求項29】 絶縁層の蒸着時、基板の温度を600
    ℃とし、蒸着速度を3Å/sの速度で行うことを特徴と
    する請求項23に記載の電界放出表示素子の製造方法。
  30. 【請求項30】 絶縁層の平坦化段階は絶縁層の蒸着
    後、その上にフォトレジストを塗布して窪んだ部分が満
    たされるようにした後、塗布されたフォトレジストと絶
    縁層とを同一の食刻速度で食刻する工程からなることを
    特徴とする請求項10に記載の電界放出表示素子の製造
    方法。
  31. 【請求項31】 食刻装備として磁場が強化された誘導
    結合型プラズマ食刻装備を用い、工程条件として誘導力
    を1000W、バイアス電圧は〜100Vに一定に保持
    し、食刻ガスとしては90%CFガス及び10%O
    ガスを用いることを特徴とする請求項30に記載の電界
    放出表示素子の製造方法。
  32. 【請求項32】 上部電極を形成するためのMo層の蒸
    着はDCマグネトロンスパッタリングを用い、蒸着時の
    初期真空度は2×10ー5Torr以下、Arガス流量
    は10sccm、圧力は5mTorrに一定に保持して
    形成することを特徴とする請求項請求項14に記載の電
    界放出表示素子の製造方法。
  33. 【請求項33】 上部電極形成用物質層のパターニング
    のために食刻マスクとしてSiOをRFマグネトロン
    スパッタリング工程によって3500Åの厚で蒸着する
    ことを特徴とする請求項10に記載の電界放出表示素子
    の製造方法。
  34. 【請求項34】 SiOのパターニングにおいて磁場
    が強化された誘導結合型プラズマ食刻装備を用い、誘導
    力を1000W、バイアス電圧は〜100V、食刻ガス
    としてはCFガスを使用することを特徴とする請求項
    33に記載の電界放出表示素子の製造方法。
  35. 【請求項35】 上部電極形成用物質層は誘導結合型プ
    ラズマ装備を用い、誘導力は400V、バイアス電圧は
    〜150V、工程圧力は20mTorr、食刻時の基板
    温度は70℃に保持した状態で食刻ガスとしてCl
    スとOガスとを使用することを特徴とする請求項33
    に記載の電界放出表示素子の製造方法。
  36. 【請求項36】 ClガスとOガスとを1:1の割
    合で使用することを特徴とする請求項35に記載の電界
    放出表示素子の製造方法。
  37. 【請求項37】 絶縁層をBOE(6:1)溶液を用いて
    部分的に除去することを特徴とする請求項10に記載の
    電界放出表示素子の製造方法。
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