JP2002023186A - 液晶表示素子用パネルヒータ - Google Patents

液晶表示素子用パネルヒータ

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JP2002023186A
JP2002023186A JP2000199762A JP2000199762A JP2002023186A JP 2002023186 A JP2002023186 A JP 2002023186A JP 2000199762 A JP2000199762 A JP 2000199762A JP 2000199762 A JP2000199762 A JP 2000199762A JP 2002023186 A JP2002023186 A JP 2002023186A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータの電流特性を向上させることによって
低温下において高品位の液晶表示を行うことができ、併
せて電極端子の透明導電膜への密着度を強化することに
よって信頼性を向上させることができる液晶表示素子用
パネルヒータを提供すること。 【解決手段】 電極端子21の縁部に、前記電極端子2
1の透明導電膜8上への熱圧着の際に、異方性導電膜1
2が流入するための複数の流入用開口21を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子用パネル
ヒータに係り、特に、基板上に透明導電膜を形成すると
ともに、この透明導電膜上に、可撓配線基板に配設され
た電極端子を異方性導電材を介して導電可能に圧着して
なる液晶表示素子用パネルヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、2枚のパネル基板の間隙に液
晶を封入した液晶表示素子を有する液晶表示装置におい
ては、低温時における液晶の応答速度を改善すべく、電
圧印加によって液晶表示素子を温める液晶表示素子用パ
ネルヒータが採用されていた。
【0003】まず、一般的な液晶表示素子の概略を図3
により説明する。
【0004】図3に示すように、前記液晶表示素子1
は、例えば、互いに並行に配設されたガラス等からなる
2枚のパネル基板2を有している。両パネル基板2は、
周辺シール材3によって所定の間隙を保持されつつ互い
に貼り合わされており、前記間隙内には、間隙保持用の
スペーサ4や液晶5が封入されている。また、両パネル
基板2の互いに対向する両内側面には、酸化インジウム
スズ(ITO)等からなる透明電極6や図示しない配向
膜等が形成されている。
【0005】そして、図4に示すように、前記液晶表示
素子用パネルヒータ7は、例えば、前記パネル基板2の
外側面上に、ほぼ全面的に形成された酸化インジウムス
ズ(ITO)等の透明材料からなる透明導電膜8を有し
ている。
【0006】前記透明導電膜8上には、一対の電極端子
9が設けられており、この電極端子9は、液晶表示装置
の図示しない電圧印加部に電気的に接続されている。さ
らに詳述すると、図5に示すように、前記電極端子9
は、この電極端子9と前記電圧印加部とを電気的に接続
する可撓配線基板10の図5における下面に固設されて
おり、さらに、この電極端子9は、異方性導電材である
異方性導電膜12を介して前記透明導電膜8と導電可能
に接続されている。なお、異方性導電材の種類として
は、フィルム形状となっている前記異方性導電膜、流動
性を有する異方性導電接着剤等がある。
【0007】一般に、前記異方性導電膜12は、例え
ば、熱硬化性樹脂からなる接着剤13中に、高分子材料
からなる微小な球の表面に金属薄膜をメッキしてなる導
電粒子14を混合することによって構成されている。
【0008】この異方性導電膜12を介して前記電極端
子9と前記透明導電膜8とを接続するには、まず、図6
に示すように、前記透明導電膜8の図6における上面で
あって前記電極端子9を接続する部位に、前記異方性導
電膜12を、この異方性導電膜12自身の粘性を利用す
ることによって仮止めする。
【0009】前記仮止めを行った後、前記可撓配線基板
10に配設された前記電極端子9を前記可撓配線基板1
0とともに前記異方性導電膜12上に載置し、前記電極
端子9と前記透明導電膜8との間に異方性導電膜12が
挟まれた状態にする。
【0010】そして、この状態から、内蔵ヒータ15等
の加熱手段を搭載した圧着ツール16によって前記電極
端子9を前記可撓配線基板10とともに異方性導電膜1
2側に押圧する。これにより、前記電極端子9と前記透
明導電膜8との間に挟まれた異方性導電膜12が押圧力
によって圧縮され、前記導電粒子14は、前記電極端子
9と前記透明導電膜8との間に挟まれた状態で潰され
る。
【0011】このとき、前記内蔵ヒータ15からの熱に
よって前記異方性導電膜12の前記熱硬化性樹脂からな
る接着剤13を硬化させる。
【0012】これにより、図5に示すように、前記接着
剤13の接着力および前記圧着ツール16の押圧力によ
って前記電極端子9が前記透明導電膜8に熱圧着され
る。このとき、前記電極端子9と透明導電膜8との間に
挟まれた状態で潰された前記導電粒子14によって、電
極端子9と透明導電膜8とが電気的に接続されるように
なっている。
【0013】このような構成を有する液晶表示素子用パ
ネルヒータ7によって液晶表示素子1を温める場合に
は、まず、前記電圧印加部を駆動することによって前記
電極端子9を介して前記透明導電膜8に電圧を印加す
る。これによって、前記透明導電膜8が発熱し、この熱
が液晶表示素子1に伝達されることによって液晶表示素
子1が温められるようになっていた。
【0014】また、前記電極端子9は、前記透明導電膜
8に電圧を効率的に印加させるために、抵抗の小さい金
属から構成されている。そして、その形状も、図示され
ているように、ある特定の幅を有する一本の帯状のもの
であった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような液
晶表示素子用パネルヒータ7においては、前記電極端子
9を単に一定の幅を有する帯状に形成していたため、前
記電極端子9の圧着を行う際に、特に電極端子9の縁部
に異方性導電膜12が溜まりやすくなってしまい、これ
にともなって前記電極端子9の縁部における導電粒子1
4が適正に潰れなくなる場合が多かった。
【0016】このため、前記電極端子9と前記透明導電
膜8とを電気的に接続する導電粒子14の数(以下、接
続寄与粒子数と称する)が減少してしまい、これによっ
てヒータの電流特性が低下してしまうといった問題が生
じていた。
【0017】さらに、電極端子13の形状が帯状の場合
は、電極端子9の縁部におけるピール強度が弱くなって
しまい、電極端子13と透明導電膜8との圧着状態を安
定的に保持することができないといった問題も生じてい
た。
【0018】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たもので、ヒータの電流特性を向上させることによって
低温下において高品位の液晶表示を行うことができ、併
せて電極端子の透明導電膜への密着度を強化することに
よって信頼性を向上させることができる液晶表示素子用
パネルヒータを提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に係る液晶表示素子用パネルヒータの
特徴は、電極端子の縁部に、前記電極端子の前記透明導
電膜上への圧着の際に、前記異方性導電材が流入するた
めの複数の流入用開口を形成した点にある。
【0020】そして、このような構成を採用したことに
より、前記電極端子の縁部とこれに対向する透明導電膜
との間に挟まれた前記異方性導電材の一部を前記複数の
流入用開口に流入させることによって電極端子の縁部に
異方性導電材が溜まることを防止することができるた
め、電極端子の縁部における導電粒子の接続寄与粒子数
を増やしてヒータの電流特性を向上することができ、ま
た、前記流入用開口が形成された電極端子の縁部側の端
面の表面積を増大することができるため、電極端子縁部
のピール強度を大きくすることができる。
【0021】請求項2に係る液晶表示素子用パネルヒー
タの特徴は、請求項1において、前記複数の流入用開口
は、前記電極端子の縁部を櫛形もしくは魚骨状に形成し
てなる点にある。
【0022】そして、このような構成を採用したことに
より、前記流入用開口を簡易に形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液晶表示素子
用パネルヒータの実施形態を図1および図2を参照して
説明する。なお、従来と基本的構成が同一またはこれに
類する箇所については、同一の符号を用いて説明する。
【0024】本実施形態における液晶表示素子用パネル
ヒータ20は、前記液晶表示素子1のパネル基板2の外
側面上に配設されるものである。
【0025】すなわち、図1に示すように、本実施形態
における液晶表示素子用パネルヒータ20は、ガラス等
からなる平面略長方形状のパネル基板2上に、ほぼ全面
的に形成された酸化インジウムスズ(ITO)等の透明
材料からなる透明導電膜8を有している。
【0026】前記透明導電膜8上には、この透明導電膜
8の長手方向に沿って長尺とされた一対の電極端子21
が、長手方向に直交する方向に所定の間隔を設けて形成
されている。
【0027】そして、図1において上下方向の両縁部と
なる前記電極端子21の幅方向の両縁部には、この電極
端子21を前記異方性導電膜12を介して前記透明導電
膜8に熱圧着する際に前記異方性導電膜12が流入する
ための複数の流入用開口22が長手方向に所定の間隔を
設けて形成されている。
【0028】なお、本実施形態では、異方性導電材とし
て、接着剤が熱硬化性樹脂である異方性導電膜を用いた
が、接着剤の種類として熱可塑性樹脂や紫外線硬化性樹
脂を用いてもよい。このうち、紫外線硬化性樹脂を用い
た場合、電極端子と透明導電膜とを圧接させた後に紫外
線を照射して、樹脂を硬化させる。また、接着剤中に混
入させる導電粒子は、金属やカーボンとしてもよいが、
粒子の粒径を揃えやすい球状の高分子材料の表面に金属
薄膜を形成したものが好ましい。
【0029】前記熱圧着の際には、前記圧着ツール16
によって前記電極端子21を前記異方性導電膜12側に
押圧するようになっているが、このとき、前記異方性導
電膜12は、電極端子21側からの押圧力を受けて電極
端子21の縁部側に流動する傾向にある。このため、従
来のように、電極端子9の形状を、ある特定の幅を有す
る一本の帯状に形成する場合は、押圧によって縁部側に
流動した異方性導電膜12が電極端子13の縁部に溜ま
り、他の部位よりも厚くなってしまうため、この縁部に
おける導電粒子14が適正に潰れない状態が生じる。
【0030】これに対し、本実施形態においては、電極
端子21の幅方向両縁部に前記流入用開口22を形成し
ているため、押圧の際に縁部側に流動した異方性導電膜
12の一部を前記流入用開口22に流入させることがで
きるようになっている。このため、異方性導電膜12が
電極端子21の縁部に溜まることを防止することができ
るようになっている。
【0031】従って、本実施形態においては、電極端子
21の熱圧着の際に、前記透明導電膜8と前記電極端子
21の縁部との間に挟まれた導電粒子14を適正に潰す
ことができるため、この縁部における接続寄与粒子数を
増やすことができ、これにともなってヒータ全体の電流
特性を向上させることができるようになっている。
【0032】また、本実施形態において、前記流入用開
口22は、前記電極端子21の縁部を櫛形に形成してな
る。すなわち、図2に示すように、前記電極端子21の
幅方向の両縁部には、複数の櫛歯状の突起部23が電極
端子21の長手方向に所定の間隔を設けて形成されてお
り、互いに隣位する各突起部23の間が、前記流入用開
口22となっている。
【0033】従って、前記流入用開口22を簡易に形成
することができるようになっている。
【0034】さらに、本実施形態においては、前記流入
用開口22が形成された電極端子21の縁部側の端面の
表面積が従来よりも大きくなっている。このため、電極
端子21と異方性導電膜12との接着面積が従来よりも
大きくなるため、この電極端子21の縁部におけるピー
ル度を向上することができる。これにともなって電極端
子21と透明導電膜8との密着性を向上することができ
るようになっている。
【0035】なお、前記各突起部23のピッチ範囲(図
2におけるD)、各突起部23の長さ(図2における
C)、電極端子21の前記流入用開口22が形成された
部位を除いた主幹部の幅寸法(図2におけるB)、また
は全体の幅寸法(図2におけるA)等は、設計コンセプ
トに応じて所望の値を選択すればよい。
【0036】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0037】本実施形態における液晶表示素子用パネル
ヒータ20によって液晶表示素子1を温める場合には、
まず、液晶表示装置1の図示しない電圧印加部を駆動す
ることによって、前記可撓配線基板10および前記電極
端子21を介して前記透明導電膜8に電圧を印加する。
【0038】これによって前記透明導電膜8が発熱し、
この熱が液晶表示素子1に伝達されることによって液晶
表示素子1が温められる。
【0039】このとき、前記透明導電膜8の発熱を適正
に行うためには、パネルヒータ20の電流特性が良好で
あることが必要であるが、この電流特性が良好であるか
否かは導電粒子14の接続寄与粒子数に依る。
【0040】本実施形態においては、電極端子21の圧
着の際に、前記圧着ツールの16の押圧を受けて電極端
子21の縁部側に流動した異方性導電膜12の一部が、
前記流入用開口22に流入されている。このため、電極
端子21の縁部と透明導電膜8との間の余分な異方性導
電膜12が排除された状態で電極端子21の熱圧着が行
われている。従って、前記電極端子21の縁部と前記透
明導電膜8との間の導電粒子14は、これら電極端子2
1の縁部と前記透明導電膜8との間に挟まれた状態で適
正に潰されている。
【0041】このため、前記電極端子21の縁部におけ
る導電粒子14の接続寄与粒子数が従来よりも増加して
おり、これにともなって液晶表示素子用パネルヒータ2
0の電流特性が従来よりも向上されている。
【0042】従って、前記電極端子21を介して透明導
電膜8に電圧を適正に印加することができるため、液晶
表示素子用パネルヒータ20によって液晶表示素子1を
適正に温めることができる。
【0043】これにより、前記液晶表示素子1が低温下
において高品位な液晶表示を行うことができる。
【0044】次に、本実施形態における液晶表示素子用
パネルヒータ20と、従来の液晶表示素子用パネルヒー
タ7との電流特性およびピール強度について、具体的数
値を用いながら比較説明を行う。
【0045】なお、以下の説明においては、本実施形態
における液晶表示素子用パネルヒータ20として、前記
各突起部23のピッチDが0.1mm、各突起部23の
長さCが1mm、電極端子21の主幹部の幅寸法Bが4
mm、全体の幅寸法Aが6mm、そして電極端子21の
長手方向の寸法が260mmに形成された液晶表示素子
用パネルヒータ20を用いる。
【0046】また、従来の液晶表示素子用パネルヒータ
7として、全体の幅寸法Aが6mm、電極端子9の長手
方向の寸法が260mmに形成された液晶表示素子用パ
ネルヒータ7を用いる。
【0047】まず、これら両液晶表示素子用パネルヒー
タ20,7について、電極端子21,9の平面内におい
て適正に潰れが生じている導電粒子14(以下、接続寄
与粒子と称する)の幅方向における分布範囲である有効
接続幅の比較を行う。このとき、前記圧着ツール16の
幅(図6において左右方向)が8mm、異方性導電膜1
2の圧着前の幅が6mmのものを用いた。
【0048】従来の液晶表示素子用パネルヒータ7にお
いては、電極端子9の幅寸法が6mmとされているが、
実際の有効接続幅は、幅寸法の1/2に相当する3mm
になってしまう。これは、電極端子9の熱圧着の際に端
子縁部に流動した異方性導電膜12が縁部に溜まってし
まうため、この縁部における導電粒子14を適正に潰す
ことができないことに起因するものである。
【0049】これに対し、本実施形態における液晶表示
素子用パネルヒータ20においては、前記有効接続幅
は、主幹部における有効接続幅と幅方向両縁部の両突起
部23における有効接続幅との合計値になるが、前記主
幹部における有効接続幅は、主幹部の幅寸法Bに相当す
る4mmとなり、両突起部23における有効接続幅は、
両突起部の長さCの合計値に相当する2mmとなる。す
なわち、有効接続幅は6mmとなり、従来の2倍に相当
する値となっている。これは、電極端子21の熱圧着の
際に前記流入用開口22によって電極端子21縁部の余
分な異方性導電膜12を適正に排除することができるた
め、当該縁部における導電粒子14を適正に潰すことが
できることに起因するものである。
【0050】次に、両液晶表示素子用パネルヒータ2
0,7について、前記有効接続幅と電極端子9,21の
長手方向の寸法との積算値である電極面積の比較を行
う。
【0051】まず、従来の電極端子9の電極面積S1
は、S1=260mm×3mm=780mm2 となる。
【0052】これに対し、本実施形態の電極面積S2
は、前記主幹部の電極面積S20 と、幅方向両縁部にお
ける各突起部23群の総電極面積S21との合計値とな
る。まず、主幹部の電極面積S20 は、S20 =260
mm×4mm=1040mm2 となる。
【0053】前記突起部23群の総電極面S21 面積に
ついては、突起部23のピッチ範囲Dと流入用開口22
のピッチ範囲Eとを同一と考えれば、S21 =260m
m×(1/2)×1mm×2=360mm2 となる。
【0054】これにより、本実施形態の電極面積S2
は、S2=1040mm2 +260mm2 =1300m
2 となる。
【0055】従って、本実施形態における電極面積S2
は、従来の電極面積S1の約1.7倍になっている。
【0056】そして、前記両液晶表示素子用パネルヒー
タ20,7について、前記電極端子9,21の電極面積
S2,S1と、前記異方性導電膜12の電流密度αとの
積算値である許容電流の比較を行う。なお、異方性導電
膜12として、電流密度α=50mA/mm2 の異方性
導電膜12を用いる。
【0057】まず、従来の液晶表示素子用パネルヒータ
7の許容電流I1は、I1=S1×α=39Aとなる。
【0058】これに対し、本実施形態における液晶表示
素子用パネルヒータ20の許容電流I2は、I2=S2
×α=65Aとなる。
【0059】この結果から、本実施形態における液晶表
示素子用パネルヒータ20は、従来の液晶表示素子用パ
ネルヒータ7よりも電流特性が約2倍に向上されている
ことが分かる。
【0060】さらに、本実施形態においては、電極端子
21の縁部に前記流入用開口22を形成しているため、
前記流入用開口22の側面積分、電極端子21の端面の
表面積が従来よりも大きくなっている。このため、電極
端子21の縁部側におけるピール強度が従来の約3倍と
なっている。
【0061】従って、本実施形態によれば、前記流入用
開口22によって電極端子21の縁部に異方性導電膜1
2が溜まることを防止することができるため、電極端子
21の縁部における導電粒子14の接続寄与粒子数を増
やしてヒータの電流特性を向上することができる。
【0062】また、電極端子21縁部の表面積を増大す
ることができるため、電極端子21縁部のピール強度を
向上させることができる。
【0063】さらに、前記電極端子21の縁部を櫛形も
しくは魚骨状にすることによって前記流入用開口22を
形成するため、この流入用開口22を簡易に形成するこ
とができる。
【0064】なお、本発明は、前記実施形態のものに限
定されるされるものではなく、必要に応じて種々変更す
ることが可能である。
【0065】例えば、前記実施形態においては、前記流
入用開口22を電極端子の幅方向の両縁部にのみ形成し
ているが、これに限る必要はなく、前記流入用開口22
を電極端子21の長手方向の両縁部に形成するようにし
てもよい。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
係る液晶表示素子用パネルヒータによれば、ヒータの電
流特性を向上させて液晶表示素子を適正に温めることが
できるため、液晶表示素子によって低温下における液晶
表示を高品位に行うことができ、また、電極端子と透明
導電膜との密着度を良好にすることができるため、信頼
性を向上させることができる。
【0067】請求項2に係る液晶表示素子用パネルヒー
タによれば、請求項1に係る液晶表示素子用パネルヒー
タの効果に加えて構成を簡易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示素子用パネルヒータの実
施形態において、可撓配線基板の電極端子を示す透過平
面図
【図2】本発明に係る液晶表示素子用パネルヒータの実
施形態において、電極端子を示す平面拡大図
【図3】従来から使用されている一般的な液晶表示素子
を示す断面図
【図4】従来の液晶表示素子用パネルヒータを示す平面
【図5】従来の液晶表示素子用パネルヒータを示す側面
【図6】異方性導電膜を用いた電極端子と透明導電膜と
の圧着を示す図
【符号の説明】
1 液晶表示素子 2 パネル基板 8 透明導電膜 10 可撓配線基板 12 異方性導電膜 13 接着剤 14 導電粒子 20 液晶表示素子用パネルヒータ 21 電極端子 22 流入用開口 23 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA41 GA48 GA63 HA25 HA27 MA32 3K092 PP20 QA05 QB04 QB31 QC02 QC12 QC20 QC54 RF03 RF12 RF17 RF22 VV03 VV40

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に透明導電膜を形成し、この透明
    導電膜に対して電圧を印加するための電極端子を可撓配
    線基板に設け、接着剤に導電粒子を混合した異方性導電
    材を前記透明導電膜と前記電極端子との間に挟んだ状態
    で、前記電極端子と前記透明導電膜とを前記異方性導電
    材を介して導電可能に圧着してなり、前記電極端子によ
    って前記透明導電膜に対して電圧を印加することによ
    り、前記透明導電膜を発熱させて前記液晶表示素子を温
    める液晶表示素子用パネルヒータにおいて、 前記電極端子の縁部に、この電極端子の前記透明導電膜
    への圧着の際に前記異方性導電材が流入するための複数
    の流入用開口を形成したことを特徴とする液晶表示素子
    用パネルヒータ。
  2. 【請求項2】 前記複数の流入用開口は、前記電極端子
    の縁部を櫛形もしくは魚骨状に形成してなることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶表示素子用パネルヒータ。
JP2000199762A 2000-06-30 2000-06-30 液晶表示素子用パネルヒータ Expired - Lifetime JP4693960B2 (ja)

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