JP2002023039A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP2002023039A
JP2002023039A JP2000212519A JP2000212519A JP2002023039A JP 2002023039 A JP2002023039 A JP 2002023039A JP 2000212519 A JP2000212519 A JP 2000212519A JP 2000212519 A JP2000212519 A JP 2000212519A JP 2002023039 A JP2002023039 A JP 2002023039A
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    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高倍率のズームレンズであっても、最前列の
レンズ群が回転することがない、小型で低価格なレンズ
鏡筒を提供する。 【解決手段】 各レンズ群(LB1〜LB4)を駆動す
るカムを、第1のカム環120及び第2のカム環106
に分けて設け、従来必要であった接続部分を無くし径方
向を小型にする。また、ガイド筒131を、第3群レン
ズ移動枠103により回転を規制して直進ガイドし、第
1のカム環120により、前後方向に駆動することによ
り、第1レンズ群LB1は、回転することなく直進移動
を行う。更に、第1群レンズ室101をガイド筒131
に対して180°回転しても取り付けることができるよ
うに、突起101eとガイド筒131の位置決め穴13
1dが配置されているので、レンズ鏡筒100Bの光学
性能を調整するために、第1レンズ群LB1を180°
回転して取り付けることが簡単にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最前列に設けられ
たレンズ群及びレンズ枠の繰り出しの形態を改善したレ
ンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のレンズ鏡筒の断面図であ
る。レンズ鏡筒100Aは、4つのレンズ群(第1レン
ズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3及び第
4レンズ群L4)から構成される撮影光学系を有してい
る。各レンズ群は、それぞれ対応するレンズ移動枠(第
1群レンズ移動枠1、第2群レンズ移動枠2、第3群レ
ンズ移動枠3及び第4群レンズ移動枠4)によって保持
され、光軸方向に前後移動される。
【0003】また、上記撮影光学系のうち第4レンズ群
L4は、撮影光学系全体の焦点距離を調整するためのズ
ーミングレンズ群である。更に、第2レンズ群L2は、
撮影光学系の合焦状態を調整するための合焦用レンズ群
であり、このレンズ鏡筒の撮影光学系は、いわゆる内焦
式光学系である。
【0004】第1群レンズ移動枠1は、第3群レンズ移
動枠3の外周において保持されている。また、第1群レ
ンズ移動枠1は、その前側にフィルタ取り付けねじ1c
と、例えばフード等を取り付ける付属品取り付け部1d
とを備えている。更に、第1群レンズ移動枠1は、その
内周面にカム1aを有し、このカム1aには、第3群レ
ンズ移動枠3の外周に設置されているピン3aが係合し
ている。
【0005】一方、第1レンズ群移動枠1の外周には、
カムピン1bが設置されている。カムピン1bは、後述
するカム筒6に設けられたガイド溝6bと係合するカム
ピンである。カムピン1bは、全部で3つあり、光軸を
中心とした回転方向に等間隔に配置されている。
【0006】第2群レンズ移動枠2は、第3群レンズ移
動枠3の内周側に保持されているレンズ移動枠である。
第2群レンズ移動枠2は、合焦動作用の駆動力を伝達す
るピン2aをその外周に設置している。ピン2aは、第
3群レンズ移動枠3、第4群レンズ移動枠4及び固定筒
5のそれぞれに設けられている逃げ溝を貫通し、さら
に、カム筒6に設けられているカム溝6c、及び後述す
るフォーカス連動枠7に設けられている直進ガイド溝7
bと係合している。
【0007】第3群レンズ移動枠3は、第4群レンズ移
動枠4の内周側に保持されており、前述のように、その
前端部において第1群レンズ移動枠1を保持し、その内
周面において第2群レンズ移動枠2を保持している。ま
た、第3群レンズ移動枠3は、その外周にピン3bを設
置している。ピン3bは、第4群レンズ移動枠4に設け
られている逃げ溝を貫通し、カム筒6に設けられている
カム溝6dと、固定筒5に設けられた直進ガイド溝5a
と係合している。また、第3群レンズ移動枠3の外周に
は、突起3c,3dが設けられている。突起部3c,3
dは、全部で4組あり、光軸を中心とした回転方向に等
間隔に配置されている。なお、第3群レンズ移動枠3
は、プラスチック材より形成されている。
【0008】第4群レンズ移動枠4は、カム筒6の内周
側に保持された部材である。第4群レンズ移動枠4は、
その外周にピン4aを備え、このピン4aは、カム筒6
に設けられたカム溝6eと係合している。また、第4群
レンズ移動枠4は、その内周側に、光軸平行に設けられ
た溝4bを備えている。この溝4bは、その中に第3群
レンズ移動枠3の突起部3c,3dを係合させ、それら
を光軸方向に案内するための直進案内溝であり、突起部
3c,3dに合わせて4箇所設けられている。
【0009】固定筒5は、カメラボディに直接取り付け
られる部位であり、その後端部にカメラボディと結合す
るためのバヨネットマウント15を備えている。カム筒
6は、第1群レンズ移動枠1に回転駆動力を与えるため
のガイド溝6bと、第2群レンズ移動枠2〜第4群レン
ズ移動枠4を光軸方向に移動させ、位置決めするための
カム溝6c〜6eを有する部材である。カム筒6は、固
定筒5の内周面5bに、光軸中心の回転可能に保持され
ている。また、カム筒6は、その外周にピン6f及びピ
ン6aを有している。ピン6fは、固定筒5の内周に設
けられたカム溝5dと係合するピンであり、ピン6a
は、固定筒5の逃げ溝を貫通して、後述するズーム操作
環8と係合するピンである。
【0010】フォーカス連動筒7は、カム筒6の内周に
設置された円筒状部材である。フォーカス連動筒7は、
カム筒6と固定筒5の双方に対し光軸を中心とした円周
方向に相対運動を行うことが可能である。フォーカス連
動筒7は、光軸に平行な案内溝7bを備えており、案内
溝7bには、ピン2aが係合している。フォーカス連動
筒7が回転運動をしない場合は、案内溝7bは、ピン2
aの直進案内溝として機能する。また、回転する場合
は、その回転運動が案内溝7bとピン2aを介して第2
群レンズ移動枠2に伝達される。
【0011】ズーム操作環8は、焦点距離の調整を行う
場合に、手動により回転操作する環状部材であり、固定
筒5の外周5cに回転可能に取り付けられている。ズー
ム操作環8は、その内周面に光軸と平行な案内溝8aを
備えている。案内溝8aには、カム筒6に設置されてい
るピン6aが係合している。マニュアルフォーカス環9
は、合焦操作を行う場合に、手動により回転される環状
部材である。マニュアルフォーカス環9は、固定筒5の
先端にバヨネット方式で嵌合しており、所定の角度を回
転することが可能になっている。また、マニュアルフォ
ーカス環9は、内周に直進ガイド溝9aを有し、この直
進ガイド溝9aには、フォーカス連動筒7の外周に設置
され、カム筒6の逃げ溝を貫通しているピン7aが係合
している。
【0012】ギア部材10は、オートフォーカスを行う
ための駆動力を不図示のカメラボディから伝達される部
材である。ギア部材10は、固定筒5の内周面に回転可
能に設置されており、不図示のカプラー及び小ギアと係
合している。また、ギア部材10の内周部には、ブラシ
部材が設けられている。このブラシ部材は、固定筒5に
取り付けてあるエンコーダー上を摺動し、第2レンズ群
L2の位置検出を行う。
【0013】ばね部材11は、第2レンズ群L2と第3
レンズ群L3との間に配置された圧縮コイルばねであ
る。また、ばね保持枠12は、ばね部材11を保持する
部材である。ばね部材11を配置したことにより、第2
レンズ群L2は、光軸前方への力を受ける。この結果、
第2レンズ群L2に設けられているピン2aとそれが係
合しているカム溝6cとの間のいわゆるガタが取り除か
れる。一方、第3レンズ群L3は、ばね部材11より光
軸後方への力を受ける。このために、第3レンズ群L3
に取り付けられているピン3bとそれが係合しているカ
ム溝6dとの間においても、ガタが取り除かれる。
【0014】絞り連動板16は、カメラボディ(不図
示)側の連動板と連結され、その動力を伝達するための
部材である。絞り連動板16は、固定筒5の内周面に係
合されており、その先端部は、第3群レンズ移動枠3に
おいて公知の絞り機構を構成している絞り駆動板13及
び絞り環14に接続されている。
【0015】次に、従来のレンズ鏡筒の動作について説
明する。はじめに、オートフォーカスモードにより合焦
を行う場合について説明する。オートフォーカスモード
の場合は、カメラボディから不図示の公知の動力伝達機
構を介して、ギア部材10に回転方向の駆動力が伝達さ
れる。次に、この駆動力は、マニュアルフォーカス環9
からピン7aを介してフォーカス連動筒7へ伝達され、
フォーカス連動筒7を回転させる。フォーカス連動筒7
の案内溝7bには、ピン2aの先端部が係合しているた
めに、ピン2aは、フォーカス連動筒7に連動して回転
し、カム溝6c内を移動する。この結果、第2群レンズ
移動枠2は、光軸方向に前後移動し、合焦が行われる。
【0016】一方、マニュアルフォーカスモードにより
合焦操作を行う場合には、マニュアルフォーカス環9を
手動により回転操作する。マニュアルフォーカス環9の
回転運動は、オートフォーカスモードにおけるのと同じ
機構及び動作により、第2群レンズ移動枠2の光軸方向
運動に変換され、合焦が行われる。
【0017】次に、焦点距離調整を行うときの動作につ
いて説明する。焦点距離調整を行う場合は、手動により
ズーム操作環8を回転操作する。ズーム操作環8の回転
運動は、案内溝8a及びピン6aを介してカム筒6に伝
達され、カム筒6は、ズーム操作環8に連動して回転す
る。この結果、カム筒6は、カム溝5dに沿って回転し
ながら光軸方向に移動する。
【0018】カム筒6の回転運動は、カム溝6cとピン
2a、カム溝6dとピン3b、及び、カム溝6eとピン
4aにより光軸方向の直進運動に変換される。この結
果、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3及び第4レン
ズ群L4それぞれのレンズ移動枠(2、3、4)は、回
転せずに光軸方向に前後移動する。なお、このときに、
第2群レンズ移動枠2の移動量は、カム溝5dによって
定まる移動量と、カム溝6cによって定まる移動量の合
成量となる。また、第3群レンズ移動枠3の移動量は、
カム溝5dによって定まる移動量と、カム溝6dによっ
て定まる移動量の合成量となる。更に、第4群レンズ移
動枠4の移動量は、カム溝5dによって定まる移動量
と、カム溝6eによって定まる移動量の合成量となる。
【0019】一方、第1群レンズ移動枠1は、カムピン
1b及びガイド溝6bを介して、カム筒6と光軸中心の
回転方向に一体となっている。このために、第1群レン
ズ移動枠1は、カム筒6とともに回転運動を行う。第1
群レンズ移動枠1の回転運動は、カム1aとピン3aに
より光軸方向の運動に変換され、この結果、第1群レン
ズ移動枠1は、回転しながら光軸方向に前後移動する。
なお、ピン3aは、第3群レンズ移動枠3に設置されて
いるために、このときの第1群レンズ移動枠1の移動量
は、カム1aによって定まる移動量と、カム溝6dによ
って定まる移動量と、更に、カム溝5dによって定まる
移動量の合成量となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のレンズ鏡筒100Aでは、図3中に示す厚さPの部分
は、カム筒6の最内周部と最外周部をつなげるために必
要なだけであるが、駆動力を伝達するためには、ある程
度の強度が必要であるために、薄肉化することができ
ず、レンズ鏡筒を小型化、特に径方向を細径化すること
ができないという問題があった。その上、この部分が必
要なために、カム筒6の形状が複雑になってしまうとい
う問題があった。カム筒6の様な形状の部品を金属で作
製することは、非常に困難であり、部品の製造コストが
高くなってしまう。また、カム筒6をモールドプラスチ
ックで成形する場合であっても、このような複雑な形状
では、金型が複雑になり、金型の製造コストが高くなる
ばかりか、成形時の寸法精度確保が困難であり、生産性
が低下し、成形コストも高くなるという問題があった。
【0021】また、焦点距離調整時に、第1群レンズ移
動枠1及び第1レンズ群L1が回転しながら光軸方向に
前後移動するので、フィルタ及び付属品を取り付けて使
用する場合に、不都合な場合があった。例えば、偏光板
の角度位置を調整して使用する偏光フィルタを、従来の
レンズ鏡筒100Aに取り付けて使用すると、ある焦点
距離で最適な偏光特性を得られる偏光フィルタの角度を
決めても、焦点距離を調整すると、第1群レンズ移動枠
と共にフィルタ取り付けねじ1cが回転してしまうの
で、偏光フィルタの設定した角度が変わってしまい、再
度偏光フィルタの角度を調整が必要であり、使い勝手が
悪かった。
【0022】更に、付属品として付属品取り付け部1d
を利用してフードを装着する場合、使用可能なフードの
形態は、必然的に光軸を中心として回転対称な丸形フー
ドに限定されてしまう。丸形のフードをズームレンズ、
特に広角領域を含む高倍率のズームレンズに用いる場合
には、広角端で、画面の四隅の光線をケラレないように
するため、深さのない浅いフードとなってしまい、十分
な有害光の遮断効果が得られないという問題があった。
【0023】画面の四隅よりも画角の狭い上下左右のフ
ードを伸ばした、いわゆる花形フードが、丸形のフード
に比べて有害光の遮断効果が高いことが知られている
が、先に述べたように、焦点距離調整時に、第1群レン
ズ移動枠1が回転しながら光軸方向に前後移動するの
で、使用することができなかった。一般的に、丸形フー
ドは、いわゆる花形フードに比べ、光軸方向の長さが短
く、かつ直径が大きくなってしまうため、画角外からの
有害光の遮断効果が低いばかりか、収納性も悪かった。
【0024】更にまた、レンズの光軸を中心とした回転
方向の位置が変わると、レンズ鏡筒に含まれる各レンズ
の出来映え等によっては、レンズ鏡筒全体の光学特性が
劣化する場合があり、従来のレンズ鏡筒のように、第1
レンズ群L1が回転すると、レンズ鏡筒全体の解像力等
の光学性能が焦点距離によって変化し、不安定になると
いう問題があった。
【0025】ところで、従来も、内焦式ズームレンズで
あって、最前列の第1レンズ群が回転を伴わずに直進す
るレンズ鏡筒は、存在していた。しかし、それらは、い
ずれも比較的倍率の低いズームレンズであり、第1レン
ズ群が移動するストロークは、あまり長くなく、第1レ
ンズ群及び第1群レンズ移動枠の回転を規制する部材
は、移動を伴わない固定された部材(以下、回転規制固
定部材)により行われていた。
【0026】しかし、回転規制固定部材によって、第1
レンズ群及び第1群レンズ移動枠の回転を規制すると、
第1レンズ群及び第1群レンズ移動枠が移動することが
できるストロークは、回転規制固定部材が存在する(移
動先の第1レンズ群及び第1群レンズ移動枠に回転規制
固定部材が届く)範囲が限度であり、小型で高倍率のズ
ームレンズは、実現することができなかった。
【0027】言い換えると、高倍率のズームレンズで
は、第1レンズ群及び第1群レンズ移動枠が移動するス
トロークは、非常に長くなり、例えば、広角端で第1群
レンズ移動枠が存在する位置に、望遠端では、第1群レ
ンズ移動枠が存在しないので、回転規制固定部材では、
回転を規制することができなかった。
【0028】本発明の課題は、高倍率のズームレンズで
あっても、最前列のレンズ群が回転することがない、小
型で低価格なレンズ鏡筒を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、最も被写体側に設けられ、ズ
ーミング時にのみ移動する前玉レンズ群(LB1)と、
前記前玉レンズ群とは別のレンズ群であって、少なくと
もフォーカシング時に移動する内焦レンズ群(LB2)
とを備える内焦式のレンズ鏡筒(100B)であって、
前記前玉レンズ群を移動させるカム溝を有した第1のカ
ム環(120)と、前記第1のカム環と別体に設けられ
ると共に、前記第1のカム環と同一の駆動力により駆動
され、前記第1のカム環と同期して同一角速度で回転
し、前記前玉レンズ群以外のレンズ群(LB2,LB
3,LB4)を移動させるカム溝を有した第2のカム環
(106)とを備えるレンズ鏡筒である。
【0030】請求項2の発明は、請求項1に記載のレン
ズ鏡筒において、前記前玉レンズ群を保持する前玉移動
枠(101,131)と、前記前玉移動枠を直進ガイド
し、ズーミング時に回転することなく直進移動する直進
移動部材(103)とを備えることを特徴とするレンズ
鏡筒である。
【0031】請求項3の発明は、請求項2に記載のレン
ズ鏡筒において、前記前玉移動枠(101,131)
は、ズーミング時に移動しない部材と重ならない位置ま
で、ズーミングにより移動することを特徴とするレンズ
鏡筒である。
【0032】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記
直進移動部材(103)は、前記前玉レンズ群(LB
1)及び前記内焦レンズ群(LB2)とは別のレンズ群
(LB3)を保持する移動枠であることを特徴とするレ
ンズ鏡筒である。
【0033】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、使用
時には移動しない固定筒(105)と、前記固定筒に摺
動可能に嵌合し、かつ、前記第2のカム環に対して光軸
周りに回転自在で、スラスト方向には前記第2のカム環
(106)と共に移動するように設けられ、フォーカシ
ング時には前記光軸周りの回転によって前記内焦レンズ
群(LB2)に駆動力を伝達し、ズーミング時には回転
せずに前記内焦レンズ群(LB2)の回転を規制して直
進案内をする円筒状部材であるフォーカス連動筒(10
7)を有することを特徴とするレンズ鏡筒である。
【0034】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、カム
溝(105e)を備えた固定筒(105)と、前記固定
筒の外周に回転可能に取り付けられ、内周に直進ガイド
(108a)を有し、ズーミング時に操作されるズーム
操作環(108)とを備え、前記第1のカム環(12
0)は、前記固定筒に回転可能に嵌合しており、前記固
定筒のカム溝(105e)に係合し、かつ、前記ズーム
操作環の直進ガイド(108a)に係合して回転力を受
けて移動する係合部(120a)を有することを特徴と
するレンズ鏡筒である。
【0035】請求項7の発明は、請求項6に記載のレン
ズ鏡筒において、前記第2のカム環(106)は、直進
溝(106h)を有し、前記ズーム操作環(108)
は、前記第2のカム環の直進溝(106h)に係合し、
前記第2のカム環(106)に回転力を伝える爪部(1
08b)を有することを特徴とするレンズ鏡筒である。
【0036】請求項8の発明は、請求項1から請求項7
までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記
前玉移動枠(101,131)は、前記直進移動部材
(103)と係合する直進ガイド部(131a)を有す
るガイド枠部材(131)と、フィルタ取り付けネジ
(101c)及び/又は付属品取り付け部(101d)
を備え、前記前玉レンズ群(LB1)を保持する前玉レ
ンズ群保持部材(101)とを有し、前記ガイド枠部材
(131)及び前記前玉レンズ群保持部材(101)
は、前記ガイド枠部材(131)に対する、前記前玉レ
ンズ群保持部材(101)の取り付け位置を規制する位
置規制部(131d,101e)を備え、前記位置規制
部(131d,101e)は、前記前玉レンズ群保持部
材(101)の取り付け位置を、前記ガイド枠部材(1
31)に対して光軸を中心として回転した位置を選択す
ることができるようになっていることを特徴とするレン
ズ鏡筒である。
【0037】請求項9の発明は、請求項8に記載のレン
ズ鏡筒において、前記位置規制部(131d,101
e)は、前記前玉レンズ群保持部材(101)の取り付
け位置を、正規の位置と、光軸を中心にして180度回
転した位置とを選択することができることを特徴とする
レンズ鏡筒である。
【0038】請求項10の発明は、請求項8又は請求項
9に記載のレンズ鏡筒において、前記付属品取り付け部
(101d)に取り付ける付属品は、花形フードである
ことを特徴とするレンズ鏡筒である。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照しながら、本
発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の実施形態であるレン
ズ鏡筒100Bの、望遠端における断面図である。な
お、前述した従来例と同様の機能を果たす部分には、下
二桁に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略す
る。レンズ鏡筒100Bは、内焦式で焦点調整を行い、
ズーム比が高倍率のズームレンズであり、従来技術の項
で説明したレンズ鏡筒100Aを改良して、第1レンズ
群LB1が回転を伴わずに繰り出すことができるレンズ
鏡筒である。
【0040】レンズ鏡筒100Bは、4つのレンズ群
(第1レンズ群LB1、第2レンズ群LB2、第3レン
ズ群LB3及び第4レンズ群LB4)から構成される撮
影光学系を有している。第1レンズ群LB1は、最も被
写体側に設けられた前玉レンズ群であり、第1群レンズ
室101に保持され、他の各レンズ群は、それぞれ対応
するレンズ移動枠(第2群レンズ移動枠102、第3群
レンズ移動枠103及び第4群レンズ移動枠104)に
よって保持され、光軸方向に前後移動される。なお、第
2レンズ群LB2は、フォーカシング時に移動する内焦
レンズ群であり、本実施形態におけるレンズ鏡筒100
Bは、フォーカシング時に第2レンズ群LB2のみが移
動を行う内焦式のレンズ鏡筒である。
【0041】第1群レンズ室101は、第1レンズ群L
B1を保持する前玉レンズ群保持部材であり、ガイド筒
131の先端に複数のビス122を使用して固定されて
いる。第1群レンズ室101は、その前側にフィルタ取
り付けねじ101cと、例えばフード等を取り付ける付
属品取り付け部101dとを備えている。また、第1群
レンズ室101は、ガイド筒131に対して、光軸を中
心とした回転方向の位置規制部として突起101eを有
している。
【0042】ガイド筒131は、外周にカムピン131
bを有し、内周に直進ガイド溝131aを有したガイド
枠部材であり、カムピン131bは、第1のカム環12
0のカム溝120bに摺動可能に嵌合し、直進ガイド溝
131aには第3群レンズ移動枠103に設けられたキ
ー突起103aが摺動可能に嵌合している。ガイド筒1
31は、突起101eに対応する位置及びその180°
反対位置に角度方向の位置規制部として位置決め穴13
1dを有し、更に、ビス122に対応する位置及びその
各々180°反対位置にビス穴(又は、タッピンビス用
下穴)を有している。したがって、第1群レンズ室10
1は、ガイド筒131に対して、光軸を中心とした回転
方向を180°回転しても、取り付けることができる。
なお、第1群レンズ室101とガイド筒131との間に
は、焦点移動補正のために、間隔調整用のワッシャ12
1が挟まれており、第1群レンズ室101及びガイド筒
131がひとつにまとまり、前玉移動枠として機能す
る。
【0043】第3群レンズ移動枠103は、第3レンズ
群LB3を保持する移動枠であり、ズーミング時に回転
することなく直進移動する直進移動部材でもある。第3
群レンズ移動枠103は、プラスチック製であることを
仮想して、コストダウン及び第1レンズ群LB1のティ
ルト抑制のため、従来のレンズ鏡筒100Aにおけるピ
ン3aの代わりに、一体成形された直方体形状のキー突
起103aを設けている。もちろんキー突起103a
は、支障無ければピンであってもよい。キー突起103
aは、直進ガイド溝131aに係合している。
【0044】本実施形態では、従来の鏡筒100Aにお
けるカム環6が有する機能を、第1のカム環120と第
2のカム環106とに分離して設けた。第1のカム環1
20は、カムピン131bと係合するカム溝120bを
持つ略円筒形状をした部材であり、外周が固定筒105
の内周面105fに摺動可能に嵌合している。カム溝1
20bは、ズーム操作環108の回転により回転を伴い
前後移動する第1のカム環120の移動量と、第1レン
ズ群LB1の本来の必要移動量との差分カムとなってい
る。また、第1のカム環120は、ズーム操作環108
に設けられた案内溝108aと、固定筒105に設けら
れたカム溝105eとに、同時に係合するカムピン12
0aを係合部として有している。
【0045】第2のカム環106は、第2群レンズ移動
枠102〜第4群レンズ移動枠104を光軸方向に移動
させ、位置決めするためのカム溝106c〜106eを
有する略円筒形状をした部材である。第2のカム環10
6は、固定筒105の内周面105bに、光軸中心の回
転可能に保持されている。また、第2のカム環106
は、その外周にピン106fを有している。ピン106
fは、固定筒105の内周に設けられたカム溝105d
と係合するピンである。更に、第2のカム環106は、
ズーム操作環108から延設されている爪部108bが
係合する直進溝106hを備えている。
【0046】フォーカス連動筒107は、固定筒105
の外周105gに摺動可能に嵌合して設けられた円筒状
部材であり、その爪部107cは、第2のカム環106
の周溝106gに回転自由に係合し、スラスト方向に
は、第2のカム環106と一体で移動する。フォーカス
連動筒107は、光軸に平行な案内溝107bを備えて
おり、案内溝107bには、ピン102aが係合してい
る。フォーカス連動筒107が回転運動をしない場合
は、案内溝107bは、ピン102aの直進案内溝とし
て機能する。また、フォーカス連動筒107が回転する
場合は、その回転運動が案内溝107bとピン102a
を介して第2群レンズ移動枠102に伝達される。
【0047】ズーム操作環108は、焦点距離の調整を
行う場合に、手動により回転操作する環状部材であり、
固定筒105の外周105cに回転可能に取り付けられ
ている。ズーム操作環108は、その内周面に光軸と平
行な案内溝108aを備え、この案内溝108aには、
第1のカム環120に設置されているピン120aが係
合している。また、ズーム操作環108は、内周方向に
爪部108bを延設されており、この爪部108bは、
固定筒105の逃げ溝105i,105hを貫通して第
2のカム環106の直進溝106hに係合している。
【0048】次に、本実施形態におけるレンズ鏡筒10
0Bの動作について説明する。合焦動作については、従
来のレンズ鏡筒100Aと比較すると、フォーカス連動
筒107(従来例では、フォーカス連動筒7)の嵌摺相
手部品が、カム筒6から固定筒105に変更された以
外、動作自体は、従来のレンズ鏡筒100Aの場合と同
様である。
【0049】次に、焦点距離調整を行うときの動作につ
いて説明する。焦点距離調整を行う場合は、手動により
ズーム操作環108を回転操作する。ズーム操作環10
8の回転運動は、案内溝108a及びピン120aを介
して第1のカム環120に伝達され、第1のカム環12
0は、ズーム操作環108に連動して回転する。ピン1
20aは、固定筒105に設けられたカム溝105eに
も、同時に係合しているので、カム溝105eに沿って
回転しながら光軸方向に移動する。
【0050】ガイド筒131は、カムピン131bが、
カム溝120bに嵌合すると共に、直進ガイド溝131
aには、キー突起103aが摺動可能に嵌合して回転規
制がされているので、第1のカム環120の回転しなが
らの前後移動によって、回転を伴わずに、前後移動を行
う。したがって、第1レンズ群LB1及び第1群レンズ
室101も、回転することなく、前後移動を行う。
【0051】ズーム操作環108の回転運動は、爪部1
08bを介して、固定筒105の逃げ溝105i,10
5hを貫通して第2のカム環106の直進溝106hに
も伝達され、第2のカム環106も、ズーム操作環10
8に連動して回転する。第2のカム環106の回転運動
は、カム溝106cとピン102a、カム溝106dと
ピン103b、及び、カム溝106eとピン104aに
より光軸方向の直進運動に変換される。この結果、第2
レンズ群LB2、第3レンズ群LB3及び第4レンズ群
LB4それぞれのレンズ移動枠(102、103、10
4)は、回転せずに光軸方向に前後移動する。各レンズ
移動枠(102、103、104)は、従来のレンズ鏡
筒100Aと同様にして決まる移動量で前後移動を行
う。
【0052】図2は、本実施形態におけるレンズ鏡筒1
00Bの、広角端における断面図である。先にも述べた
ように、本実施形態におけるレンズ鏡筒100Bは、ズ
ーム比が高倍率のレンズ鏡筒であり、第1レンズ群LB
1,第1群レンズ室101,ガイド筒131は、焦点距
離調整時に移動するストロークが非常に長くなってい
る。そのため、ガイド筒131の回転の規制を、移動し
ない固定された部材によって行おうとしても、固定部材
が存在し得ない位置まで、ガイド筒131が移動するの
で、実現することができなかった。
【0053】ところで、焦点距離調整時には、キー突起
103aを有する第3群レンズ移動枠103も、回転を
伴わずに前後移動を行う。そこで、本実施形態では、焦
点距離調整時に移動を行う第3群レンズ移動枠103に
キー突起103aを設けた。図2に示す広角端における
キー突起103aの位置を、図1の望遠端の図中に破線
で示した(103a−w)。このように、キー突起10
3a(第3群レンズ移動枠103)は、焦点距離に応じ
て前後移動するので、キー突起103aによって、ガイ
ド筒131の回転規制を行うことにより、高倍率ズーム
レンズであっても、第1レンズ群LB1,第1群レンズ
室101,ガイド筒131が回転することなく移動する
ことができるレンズ鏡筒を小型の形態で実現することが
できた。
【0054】本実施形態によれば、従来は、ひとつの部
材に設けられていた各レンズ群を駆動するカム機構の機
能を、第1のカム環120及び第2のカム環106に分
担させ、従来のカム筒6と置き換えたので、図3中の厚
さPに相当する部分を設ける必要がなく、その分レンズ
鏡筒を細径化することができ、レンズ鏡筒100Bを小
型の形態とすることができる。また、第1のカム環12
0及び第2のカム環106を略円筒形の単純な形状とす
ることができたので、製造が容易になり、高精度の部品
をより低価格で製造することができる。
【0055】一方、焦点距離調整時に直進移動する第3
群レンズ移動枠103のキー突起103aを、ガイド筒
131の回転を規制する直進ガイドとした。これによ
り、高倍率のズームレンズであっても、第1レンズ群L
B1,第1群レンズ室101,ガイド筒131が回転し
ないようにすることができた。よって、偏光フィルタの
使い勝手もよくなり、有害光を効果的に遮断することが
できる花形フードも使用することができる。また、レン
ズ鏡筒全体の解像力等の光学性能も、焦点距離によら
ず、安定したものにすることができる。
【0056】更に、第1レンズ群LB1を保持する第1
群レンズ室101は、ガイド筒131に対して、光軸を
中心とした回転方向を180°回転しても、取り付ける
ことができるようにした。このことにより、レンズ鏡筒
に含まれる各レンズの出来映え等によって、レンズ鏡筒
全体の光学特性が悪い場合には、第1レンズ群LB1を
第1群レンズ室101ごと180°回転してガイド筒1
31に取り付け、レンズ鏡筒全体の光学特性改善を簡単
に試みることができる。なお、この場合において、付属
品として花形フードを使用するとしても、花形フード
は、180°回転して取り付けても全く同じように使用
できるものであるので不都合は生じない。
【0057】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、本実施形
態では、レンズ交換式カメラの交換レンズに本発明を適
用した例を示したが、これに限らず、例えば、レンズ非
交換式のレンズ鏡筒に本発明を適用してもよい。
【0058】また、本実施形態において、第1群レンズ
室101及びガイド筒131を別部品として設けた例を
示したが、これに限らず、例えば、第1群レンズ室10
1及びガイド筒131をまとめて、前玉移動枠として機
能させてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、前玉レンズ群を移動させるカム溝を有し
た第1のカム環と、第1のカム環と別体に設けられた第
2のカム環とを備えるので、レンズ鏡筒の特に径方向を
小型にすることができ、また、第1のカム環及び第2の
カム環の形状が簡単になり、生産性を向上することがで
きる。
【0060】請求項2の発明によれば、前玉レンズ群を
保持する前玉移動枠は、直進移動部材に直進ガイドされ
るので、前玉レンズ群が回転することなく、ズーミング
が可能となり、付属品やフード(特に偏光フィルタ)の
使い勝手をよくすることができる。
【0061】請求項3の発明によれば、前玉移動枠は、
ズーミング時に移動しない部材と重ならない位置まで、
ズーミングにより移動するので、全長が短く小型であっ
ても、非常に高倍率のレンズ鏡筒とすることができる。
【0062】請求項4の発明によれば、直進移動部材
は、前玉レンズ群及び内焦レンズ群とは別のレンズ群を
保持する移動枠であるので、既存の部品によって、直進
移動部材を兼ねることができ、より小型で低価格にレン
ズ鏡筒を製造することができる。
【0063】請求項5の発明によれば、固定筒に摺動可
能に嵌合し、かつ、第2のカム環に対して光軸周りに回
転自在で、スラスト方向には第2のカム環と共に移動す
るように設けられた、フォーカス連動筒を有するので、
カム環が2つとなっても、従来と同様な構成で、各レン
ズの駆動を行うことができる。
【0064】請求項6の発明によれば、第1のカム環
は、固定筒に回転可能に嵌合しており、固定筒のカム溝
に係合し、かつ、ズーム操作環の直進ガイドに係合して
回転力を受けて移動する係合部を有するので、第1のカ
ム環は、固定筒を基準として正確に移動することがきで
る。
【0065】請求項7の発明によれば、ズーム操作環
は、第2のカム環の直進溝に係合し、第2のカム環に回
転力を伝える爪部を有するので、第2のカム環は、第1
のカム環と同期して正確に移動することができる。
【0066】請求項8の発明によれば、位置規制部は、
前玉レンズ群保持部材の取り付け位置を、ガイド枠部材
に対して光軸を中心として回転した位置を選択すること
ができるようになっているので、レンズ性能の調整を簡
単に行うことができる。
【0067】請求項9の発明によれば、位置規制部は、
前玉レンズ群保持部材の取り付け位置を、正規の位置
と、光軸を中心にして180度回転した位置とを選択す
ることができるので、前玉レンズ群保持部材を回転して
も、光軸を中心にして180度回転対称な付属品の取り
付けに悪影響を及ぼすことがない。
【0068】請求項10の発明によれば、付属品取り付
け部に取り付ける付属品は、花形フードであるので、有
害光を効果的に遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるレンズ鏡筒100B
の、望遠端における断面図である。
【図2】本実施形態におけるレンズ鏡筒100Bの、広
角端における断面図である。
【図3】従来のレンズ鏡筒の断面図である。
【符号の説明】
101 第1群レンズ室 101c フィルタ取り付けねじ 101d 付属品取り付け部 103 第3群レンズ移動枠 106 第2のカム環 120 第1のカム環 131 ガイド筒 107 フォーカス連動筒 108 ズーム操作環

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最も被写体側に設けられ、ズーミング時
    にのみ移動する前玉レンズ群と、 前記前玉レンズ群とは別のレンズ群であって、少なくと
    もフォーカシング時に移動する内焦レンズ群と、 を備える内焦式のレンズ鏡筒であって、 前記前玉レンズ群を移動させるカム溝を有した第1のカ
    ム環と、 前記第1のカム環と別体に設けられると共に、前記第1
    のカム環と同一の駆動力により駆動され、前記第1のカ
    ム環と同期して同一角速度で回転し、前記前玉レンズ群
    以外のレンズ群を移動させるカム溝を有した第2のカム
    環と、 を備えるレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、 前記前玉レンズ群を保持する前玉移動枠と、 前記前玉移動枠を直進ガイドし、ズーミング時に回転す
    ることなく直進移動する直進移動部材と、 を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のレンズ鏡筒において、 前記前玉移動枠は、ズーミング時に移動しない部材と重
    ならない位置まで、ズーミングにより移動すること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載のレンズ鏡筒において、 前記直進移動部材は、前記前玉レンズ群及び前記内焦レ
    ンズ群とは別のレンズ群を保持する移動枠であること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載のレンズ鏡筒において、 使用時には移動しない固定筒と、 前記固定筒に摺動可能に嵌合し、かつ、前記第2のカム
    環に対して光軸周りに回転自在で、スラスト方向には前
    記第2のカム環と共に移動するように設けられ、フォー
    カシング時には前記光軸周りの回転によって前記内焦レ
    ンズ群に駆動力を伝達し、ズーミング時には回転せずに
    前記内焦レンズ群の回転を規制して直進案内をする円筒
    状部材であるフォーカス連動筒を有すること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項に記載のレンズ鏡筒において、 カム溝を備えた固定筒と、 前記固定筒の外周に回転可能に取り付けられ、内周に直
    進ガイドを有し、ズーミング時に操作されるズーム操作
    環とを備え、 前記第1のカム環は、前記固定筒に回転可能に嵌合して
    おり、前記固定筒のカム溝に係合し、かつ、前記ズーム
    操作環の直進ガイドに係合して回転力を受けて移動する
    係合部を有すること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のレンズ鏡筒において、 前記第2のカム環は、直進溝を有し、 前記ズーム操作環は、前記第2のカム環の直進溝に係合
    し、前記第2のカム環に回転力を伝える爪部を有するこ
    と、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれか1
    項に記載のレンズ鏡筒において、 前記前玉移動枠は、前記直進移動部材と係合する直進ガ
    イド部を有するガイド枠部材と、 フィルタ取り付けネジ及び/又は付属品取り付け部を備
    え、前記前玉レンズ群を保持する前玉レンズ群保持部材
    と、 を有し、 前記ガイド枠部材及び前記前玉レンズ群保持部材は、前
    記ガイド枠部材に対する、前記前玉レンズ群保持部材の
    取り付け位置を規制する位置規制部を備え、 前記位置規制部は、前記前玉レンズ群保持部材の取り付
    け位置を、前記ガイド枠部材に対して光軸を中心として
    回転した位置を選択することができるようになっている
    こと、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のレンズ鏡筒において、 前記位置規制部は、前記前玉レンズ群保持部材の取り付
    け位置を、正規の位置と、光軸を中心にして180度回
    転した位置とを選択することができること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9に記載のレンズ
    鏡筒において、 前記付属品取り付け部に取り付ける付属品は、花形フー
    ドであること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
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