JPH1082939A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH1082939A
JPH1082939A JP8237448A JP23744896A JPH1082939A JP H1082939 A JPH1082939 A JP H1082939A JP 8237448 A JP8237448 A JP 8237448A JP 23744896 A JP23744896 A JP 23744896A JP H1082939 A JPH1082939 A JP H1082939A
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guide groove
groove
protrusion
lens
lens barrel
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JP8237448A
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Inventor
Hiroshi Okano
宏 岡野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突起部と案内溝との間の遊びをなくし、レン
ズ鏡筒の光学特性を向上させる。 【解決手段】 案内溝(4b)を有する第1の部材
(4)と、前記案内溝に挿入される標準突起部(3d)
を有し、前記標準突起部を前記案内溝内で移動させるこ
とにより、前記案内溝に沿って前記第1の部材と相対運
動を行う第2の部材(3)とを有するレンズ鏡筒におい
て、前記案内溝に垂直な方向に関し、前記標準突起部が
設けられた位置と異なる前記第2の部材上の位置に設け
られた変位突起部(3c)を有し、前記変位突起部を前
記案内溝に挿入し、前記案内溝の一方の側面と接触させ
ることにより、前記標準突起部の前記案内溝に対する遊
びを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突起部を案内溝内
で移動させることにより、光学系等を案内溝に沿って移
動させるレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレンズ鏡筒では、いわゆ
るカム機構を用いて、撮影光学系の一部(以下「レンズ
群」という)を光軸方向に前後移動させている。カム機
構は、例えば、レンズ群を保持するレンズ移動枠の外周
に設けられたカムピン等と、光軸中心に回転しない部材
に設けられ、挿入されたカムピン等を光軸方向に案内す
る直進案内溝と、光軸中心に回転するカム筒に設けら
れ、挿入されたカムピン等を光軸方向に駆動するカム溝
とから構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記カム機構では、通
常、カムピン等の幅(直径)は、直進案内溝等のそれよ
りやや小さく、カムピン等と直進案内溝等との間にいわ
ゆる遊び(クリアランス)がある。このような遊びは、
カム機構の動作精度を低下させ、レンズ鏡筒の光学性能
を低下させる原因となるという問題があった。上記問題
に対し、例えばカムピン等の幅と、直進案内溝等の幅を
ほぼ一致させ、両者の間で生じる遊びを極力小さくする
という解決手段も考えられる。しかし、この解決手段
は、非常に高い加工精度を要求するものであり、いたず
らにレンズ鏡筒の価格上昇を招くおそれがある点で、有
効な解決手段とはいえない。このために、容易な方法に
より直進案内溝等とカムピン等との間の遊びを取り除く
方法が求められていた。
【0004】そこで、本発明の課題は、突起部と案内溝
との間の遊びをなくし、レンズ鏡筒の光学特性を向上さ
せることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、案内溝を有する第1の部材
と、前記案内溝に挿入される標準突起部を有し、前記標
準突起部を前記案内溝内で移動させることにより、前記
案内溝に沿って前記第1の部材と相対運動を行う第2の
部材とを有するレンズ鏡筒において、前記案内溝に垂直
な方向に関し、前記標準突起部が設けられた位置と異な
る前記第2の部材上の位置に設けられた変位突起部を有
し、前記変位突起部を前記案内溝に挿入し、前記案内溝
の一方の側面と接触させることにより、前記標準突起部
の前記案内溝に対する遊びを除去することを特徴とす
る。
【0006】請求項2に係る発明は、案内溝を有する第
1の部材と、前記案内溝に挿入される標準突起部を有
し、前記標準突起部を前記案内溝内で移動させることに
より、前記案内溝に沿って前記第1の部材と相対運動を
行う第2の部材とを有するレンズ鏡筒において、前記第
2の部材は、さらに、前記案内溝に挿入可能な補助突起
部を有し、前記案内溝の前記補助突起部が挿入される領
域は、前記標準突起部が挿入される領域に対し、前記案
内溝に垂直な方向に変位しており、前記補助突起部は、
前記変位している案内溝の一方の側面と接触することに
より、前記標準突起部の前記案内溝に対する遊びを除去
することを特徴とする。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2に記載のレンズ鏡筒において、前記変位突起部若し
くは前記案内溝の少なくとも一方、又は、前記補助突起
部若しくは前記案内溝の少なくとも一方は、弾性部材よ
りなることを特徴とする。請求項4に係る発明は、請求
項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡
筒において、前記第1の部材は、前記案内溝を少なくと
も1対有し、前記一対の案内溝の各々に挿入される前記
変位突起部は、前記案内溝の側面から受ける力の方向が
相互に打ち消し合う前記第2の部材上の位置にそれぞれ
設けられていることを特徴とする。
【0008】請求項5に係る発明は、請求項1から請求
項4までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
前記案内溝は、カメラの標準姿勢における鉛直方向に対
し、その側面が平行又は垂直となるように設けられてい
ることを特徴とする。請求項6に係る発明は、請求項1
から請求項5までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒に
おいて、前記案内溝は、光軸に平行な直進溝であり、前
記直進溝は、前記標準突起部が挿入され、前記標準突起
部と略同一幅の溝幅である第1の領域と、前記変位突起
部が挿入され、前記第1の領域より大きな溝幅であり、
前記第1の部材の光軸方向の端部まで達する第2の領域
とを有することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
に係る実施形態について、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明に係るレンズ鏡筒の断
面図である。本実施形態のレンズ鏡筒100は、4つの
レンズ群(第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3
レンズ群L3及び第4レンズ群L4)から構成される撮
影光学系を有している。各レンズ群は、それぞれ対応す
るレンズ移動枠(第1群レンズ移動枠1、第2群レンズ
移動枠2、第3群レンズ移動枠3及び第4群レンズ移動
枠4)によって保持され、光軸方向に前後移動される。
【0010】また、上記撮影光学系のうち第4レンズ群
L4は、撮影光学系全体の焦点距離を調整するためのズ
ーミングレンズ群である。また、第2レンズ群L2は、
撮影光学系の合焦状態を調整するための合焦用レンズ群
である。つまり、本実施形態の撮影光学系は、いわゆる
内焦式光学系である。
【0011】第1群レンズ移動枠1は、第3群レンズ移
動枠3の外周において保持されている。また、第1群レ
ンズ移動枠1は、その前側にフィルター取り付けねじ1
cと付属品取り付け部1dとを備えている。さらに、第
1群レンズ移動枠1は、その内周面にカム1aを有し、
このカム1aには、第3群レンズ移動枠3の外周に設置
されているピン3aが係合している。
【0012】一方、第1レンズ群移動枠1の外周には、
カムピン1bが設置されている。カムピン1bは、後述
するカム筒6に設けられたガイド溝6bと係合するカム
ピンである。カムピン1bは、全部で3つあり、光軸を
中心とした回転方向に等間隔に配置されている。このよ
うに、カムピン1bを配置することにより、本実施形態
では、第1群レンズ移動枠1の変形により、カムピン1
bのいずれかがガイド溝6bより離脱したとしても、第
1群レンズ移動枠1がレンズ鏡筒100から脱落する事
態が防止されている。
【0013】第2群レンズ移動枠2は、第3群レンズ移
動枠3の内周側に保持されているレンズ移動枠である。
第2群レンズ移動枠2は、合焦動作用の駆動力を伝達す
るピン2aをその外周に設置している。ピン2aは、第
3群レンズ移動枠3、第4群レンズ移動枠4及び固定筒
5のそれぞれに設けられている逃げ溝を貫通し、さら
に、カム筒6に設けれているカム溝6c、及び後述する
フォーカス連動枠7に設けられている直進ガイド溝7b
と係合している。
【0014】遮光部材2bは、撮影光を通過させるため
の円形開口を有する環状の枠体であり、第2レンズ群L
2における最後尾のレンズの外周に嵌合している。遮光
部材2bは、それが取り付けられた位置において、撮影
光の光線高さをその内径の1/2に制限している。これ
により、遮光部材2bは、有害光が撮影面に達すること
を防止している。遮光部材2bは、第2レンズ群L2に
保持され、他の部材を保持していないので、強度を必要
とせず、肉薄に成形されている。したがって、遮光部材
2bは、第2群レンズ移動枠2が光軸後方に後退した場
合であっても、第3群レンズ移動枠3に設けられている
絞り機構等と干渉することがない。
【0015】第3群レンズ移動枠3は、第4群レンズ移
動枠4の内周側に保持されており、前述のように、その
前端部において第1群レンズ移動枠1を保持し、その内
周面において第2群レンズ移動枠2を保持している。ま
た、第3群レンズ移動枠3は、その外周にピン3bを設
置している。ピン3bは、第4群レンズ移動枠4に設け
られている逃げ溝を貫通し、カム筒6に設けられている
カム溝6dと、固定筒5に設けられた直進ガイド溝5a
と係合している。また、第3群レンズ移動枠3の外周に
は、合わせて8つの突起3c〜3jが設けられている。
なお、本実施形態において、第3群レンズ移動枠3はプ
ラスチック材より形成されている。
【0016】第4群レンズ移動枠4は、カム筒6の内周
側に保持された部材である。第4群レンズ移動枠4は、
その外周にピン4aを備え、このピン4aは、カム筒6
に設けられたカム溝6eと係合している。また、第4群
レンズ移動枠4は、その内周側に、光軸平行に設けられ
た4つの溝4b〜4eを備えている。この溝4b〜4e
は、その中に第3群レンズ移動枠3の突起部3c〜3j
を係合させ、それらを光軸方向に案内するための直進案
内溝である。なお、突起部3c〜3jと溝4d〜4eに
ついては、図2においてさらに詳しく説明する。
【0017】固定筒5は、カメラボディに直接取り付け
られる部位であり、その後端部にカメラボディと結合す
るためのバヨネットマウント15を備えている。カム筒
6は、第1群レンズ移動枠1に回転駆動力を与えるため
のガイド溝6bと、第2群レンズ移動枠2〜第4群レン
ズ移動枠4を光軸方向に移動させ、位置決めするための
カム溝6c〜6eを有する部材である。カム筒6は、固
定筒5の内周面5bに、光軸中心の回転可能に保持され
ている。また、カム筒6は、その外周にピン6f及びピ
ン6aを有している。ピン6fは、固定筒5の内周に設
けられたカム溝5dと係合するピンであり、ピン6a
は、固定筒5の逃げ溝を貫通して、後述するズーム操作
環8と係合するピンである。
【0018】フォーカス連動筒7は、カム筒6の内周に
設置された円筒状部材である。フォーカス連動筒7は、
カム筒6と固定筒5の双方に対し光軸を中心とした円周
方向に相対運動を行うことが可能である。フォーカス連
動筒7は、光軸に平行な案内溝7bを備えており、案内
溝7bには、ピン2aが係合している。フォーカス連動
筒7が回転運動をしない場合は、案内溝7bはピン2a
の直進案内溝として機能する。また、回転する場合は、
その回転運動が案内溝7bとピン2aを介して第2群レ
ンズ移動枠2に伝達される。
【0019】ズーム操作環8は、焦点距離の調整を行う
場合に、手動により回転操作する環状部材であり、固定
筒5の外周5cに回転可能に取り付けられている。ズー
ム操作環8は、その内周面に光軸と平行な案内溝8aを
備えている。案内溝8aには、カム筒6に設置されてい
るピン6aが係合している。マニュアルフォーカス環9
は、合焦操作を行う場合に、手動により回転される環状
部材である。マニュアルフォーカス環9は、固定筒5の
先端にバヨネット方式で嵌合しており、所定の角度を回
転することが可能になっている。また、マニュアルフォ
ーカス環9は、内周に直進ガイド溝9aを有し、この直
進ガイド溝には、フォーカス連動筒7の外周に設置さ
れ、カム筒6の逃げ溝を貫通しているピン7aが係合し
ている。
【0020】ギア部材10は、自動合焦を行うための駆
動力を不図示のカメラボディから伝達される部材であ
る。ギア部材10は、固定筒5の内周面に回転可能に設
置されており、不図示のカプラー及び小ギアと係合して
いる。また、ギア部材10の内周部には、ブラシ部材が
設けられている。このブラシ部材は、固定筒5に取り付
けてあるエンコーダー上を摺動し、第2レンズ群L2の
位置検出を行う。
【0021】ばね部材11は、第2レンズ群L2と第3
レンズ群L3との間に配置された圧縮コイルである。ま
た、ばね保持枠12は、ばね部材11を保持するための
部材である。ばね部材11を配置したことにより、第2
レンズ群L2は光軸前方への力を受ける。この結果、第
2レンズ群L2に設けられているピン2aとそれが係合
しているカム溝6cとの間のいわゆるガタが取り除かれ
る。一方、第3レンズ群L3は、ばね部材11より光軸
後方への力を受ける。このために、第3レンズ群L3に
取り付けられているピン3bとそれが係合しているカム
溝6dとの間においても、ガタが取り除かれる。
【0022】絞り連動板16は、カメラボディ(不図
示)側の連動板と連結され、その動力を伝達するための
部材である。絞り連動板16は、固定筒5の内周面に係
合されており、その先端部は、第3群レンズ移動枠3に
おいて公知の絞り機構を構成している絞り駆動板13及
び絞り環14に接続されている。
【0023】図2は、第3群レンズ移動枠3及び第4群
レンズ移動枠4の光軸に垂直な面における断面図であ
る。また、図3は、第4群レンズ移動枠4の溝4bに第
3群レンズ移動枠3の突起3c及び3dが係合している
様子を示す図である。既に説明したように、第4群レン
ズ移動枠4は、4つの溝4b〜4eを有する。溝4b〜
4eは、図2に示すようにカメラが通常の撮影姿勢(カ
メラの標準姿勢)に保持されたときに、溝4b及び4c
が光軸に対しほぼ水平な方向に位置するように、また、
溝4d及び溝4eが光軸に対しほぼ鉛直な方向に位置す
るように、それぞれ配置されている。このような位置に
溝4b〜4eを配置しているのは、それぞれの溝の側面
を鉛直方向に垂直又は平行に配置する事により、溝と、
その溝に配置された突起との間の遊びを最小限に抑制す
るためである。
【0024】図4は、側面が重力方向に垂直又は平行で
ある溝((a)、(b))と、側面が重力方向に対し4
5°の角度をもって交わる溝(c)と示す断面図であ
る。図中、各溝には、溝幅よりδhだけ幅の狭い突起が
挿入されている。挿入されている突起は、それぞれ重力
の影響を受けて溝の中を移動するが、図中(c)の場合
には、突起は溝の側面に対し、斜め45°の方向へ移動
するために、その移動量は、本来の遊びδhの 2倍と
なる。これに対し、図中(a)及び(b)の場合には、
突起の移動方向が溝の側面に垂直又は平行であるので、
突起は、本来の遊びδh以上に移動することはない。す
なわち、本実施形態では、カメラが標準姿勢にある場合
に、突起3c〜3jの実質的な遊びの大きさが最小とな
るように溝4b〜4eの配置を最適化しているのであ
る。
【0025】図2に示されるように、溝4b〜4eに
は、それぞれ2つの突起が係合している。例えば、溝4
b(4c、4d、4e)には、突起3c及び3d(3e
及び3f、3g及び3h、3i及び3j)が係合してい
る。溝4b(4c、4d、4e)に係合している2つの
突起のうち一方の突起3d(3f、3h、3j)は、溝
4b(4c、4d、4e)の中心線に対応する第3群レ
ンズ移動枠3上の位置に設けられている。一方、突起3
d(3f、3h、3j)より光軸前方に位置する突起3
c(3e、3g、3i)は、光軸を中心とした回転方向
に関して突起3d(3f、3h、3j)より距離δdだ
け変位した第3群レンズ移動枠3上の位置に設けられて
いる。したがって、溝4bに突起3c及び3dを同時に
挿入すると、突起3cは、溝4bの一方の側面に押しつ
けられる。しかも、第3群レンズ移動枠3は、弾性のあ
るプラスチック材より形成されているために、突起3c
はばね的な作用を発揮する。この結果、溝4bと突起3
dとの間の遊びは突起3cにより吸収され、突起4d
は、溝4bの中でいわゆるガタを示すことがなくなり、
第3群レンズ移動枠3と第4群レンズ移動枠4は、光軸
中心の回転方向において高い精度で一体となる。
【0026】また、本実施形態では、突起3c及び3i
と、これらの突起と光軸を挟んで対向する位置にある突
起3e及び突起3gとの間で、前述の変位δdの方向を
異なるものとしている。すなわち、突起3c及び3i
は、図2中時計回りの方向(図面下方)に変位してお
り、一方、突起3e及び3gも時計回りの方向(図面上
方)に変位している。これにより、突起3c、3d(3
i、3j)が第3群レンズ移動枠3に対し及ぼす力の方
向は、突起3e、3f(3g、3h)が及ぼす力の方向
と反対となり、2つの力は相互に打ち消し合う。したが
って、第3群レンズ移動枠3の中心軸は、突起3c(3
e、3i、3g)のばね的作用により、光軸に対して傾
くことはない。
【0027】次に、本実施形態の動作について説明す
る。はじめに、本実施形態において自動合焦モードによ
り合焦を行う場合について説明する。自動合焦モードの
場合は、カメラボディから図示を省略した公知の動力伝
達機構を介して、図1に示すギア部材10に回転方向の
駆動力が伝達される。次に、その駆動力は、マニュアル
フォーカス環9からピン7aを介してフォーカス連動筒
7へ伝達され、フォーカス連動筒7を回転させる。フォ
ーカス連動筒7の案内溝7bには、ピン2aの先端部が
係合しているために、ピン2aはフォーカス連動筒7に
連動して回転し、カム溝6c内を移動する。この結果、
第2群レンズ移動枠2は、光軸方向に前後移動し、合焦
が行われる。
【0028】一方、手動合焦モードにより合焦操作を行
う場合には、マニュアルフォーカス環9を手動により回
転操作する。マニュアルフォーカス環9の回転運動は、
自動合焦モードにおけるのと同じ機構及び動作により、
第2群レンズ移動枠2の光軸方向運動に変換され、合焦
が行われる。
【0029】次に、焦点距離調整を行うときの本実施形
態の動作について説明する。焦点距離調整を行う場合
は、手動によりズーム操作環8を回転操作する。ズーム
操作環8の回転運動は、案内溝8a及びピン6aを介し
てカム筒6に伝達され、カム筒6はズーム操作環8に連
動して回転する。この結果、カム筒6は、カム溝5dに
沿って回転しながら光軸方向に移動する。
【0030】カム筒6の回転運動は、カム溝6cとピン
2a、カム溝6dとピン3b、及び、カム溝6eとピン
4aにより光軸方向の直進運動に変換される。この結
果、第2群、第3群及び第4群それぞれのレンズ保持枠
(2、3、4)は、回転せずに光軸方向に前後移動す
る。なお、このときに、第2群レンズ移動枠2の移動量
は、カム溝5dによって定まる移動量と、カム溝6cに
よって定まる移動量の合成量となる。また、第3群レン
ズ移動枠3の移動量は、カム溝5dによって定まる移動
量と、カム溝6dによって定まる移動量の合成量とな
る。さらに、第4群レンズ移動枠4の移動量は、カム溝
5dによって定まる移動量と、カム溝6eによって定ま
る移動量の合成量となる。
【0031】一方、第1群レンズ移動枠1は、カムピン
1b及びガイド溝6bを介して、カム筒6と光軸中心の
回転方向に一体となっている。このために、第1群レン
ズ移動枠1は、カム筒6とともに回転運動を行う。第1
群レンズ移動枠1の回転運動は、カム1aとピン3aに
より光軸方向の運動に変換され、この結果、第1群レン
ズ移動枠1は、回転しながら光軸方向に前後移動する。
なお、ピン3aは第3群レンズ移動枠3に設置されてい
るために、このときの第1群レンズ移動枠1の移動量
は、カム1aによって定まる移動量と、カム溝6dによ
って定まる移動量と、さらにカム溝5dによって定まる
移動量の合成量となる。
【0032】本実施形態では、第4群レンズ移動枠4の
溝4b(4c、4d、4e)に突起3d(3f、3h、
3j)のほかに、突起3dより光軸中心の回転方向につ
いて距離δdだけ変位した位置に設けられた突起3c
(3e、3g、3i)を係合させている。このために、
突起3cが溝4bの一方の側面に接触し、突起3dの溝
4bに対する遊びを吸収する。しかも、本実施形態で
は、突起3cが弾性を有するため、突起3dの遊びは効
果的に吸収される。
【0033】また、本実施形態では、突起3c及び3i
と、これらの突起と光軸を挟んで対向する位置にある突
起3e及び突起3gとの間で、上記の変位δdの方向を
異なるものとしている。したがって、第3群レンズ移動
枠3が突起3c、3d、3i、3jから受ける力は、突
起3e、3f、3g、3hから受ける力により打ち消さ
れ、結果として、第3群レンズ移動枠3の中心軸が光軸
に対して傾くことはない。
【0034】(第2実施形態)次に、本発明に係るレン
ズ鏡筒の第2実施形態について説明する。なお、以下の
説明において、第1実施形態と同様な機能を果たす部分
には、同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略す
る。
【0035】図5は、本実施形態における第4群レンズ
移動枠4の溝4bと、溝4bに係合している第3群レン
ズ移動枠3の突起3c及び3dの様子を示す図である。
本実施形態は、溝4bが溝幅の異なる2つの領域A、B
を有する点において第1実施形態と異なっている。すな
わち、本実施形態の溝4bでは、突起3cが存在する領
域Aの溝幅は、突起3dが存在する領域Bの溝幅より広
く設定されている。
【0036】このように、溝4bを溝幅の異なる2つの
領域A、Bより構成するのは、精度の高い溝加工を容易
とする観点から、溝4bの長さを実質的に短くするため
である。一般的に、一定幅又は一定角度のテーパーを有
する溝を加工する場合は、溝の全長が長くなれば長くな
るほど、加工精度を維持することが困難となる。一方、
本実施形態では、溝4bに2つの突起3c、3dを配置
することとしているために、溝4bは、必然的に長くな
る傾向にある。したがって、溝4bの溝幅をその全体に
ついて一定とすると、非常に高い加工精度が要求され、
レンズ鏡筒の製造費が高くなるおそれが生じる。
【0037】そこで、本実施形態では、突起3cが、突
起3dに対し、溝幅の方向へ変位して設けられているこ
とに着目し、突起3cが存在する領域の溝幅をその本来
の溝幅より拡大し、溝4bが、実質的に長さの短い2つ
の領域から構成されるようにした。これにより、本実施
形態では、溝4bの幅寸法の精度出しを比較的容易に達
成することが可能となっている。
【0038】(その他の実施形態)なお、本発明は、上
記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態
は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された
技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効
果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技
術的範囲に包含される。
【0039】例えば、上記実施形態においては、第3群
レンズ移動枠3をプラスチック材より成形し、もって突
起3cに弾性を持たせることとしてるが、これは、第4
群レンズ移動枠4をプラスチック材より成形し、溝4b
に弾性を持たせることとしてもよい。また、第3群レン
ズ移動枠3及び第4群レンズ移動枠4の双方をプラスチ
ック材より成形し、弾性を持たせることとしてもよい。
また、突起を変位した位置に配置するのではなく、溝位
置を変位させることであってもよい。より具体的には、
例えば溝4bのうち、突起3cが挿入される領域を、突
起3dが挿入される領域の位置から、溝4bに垂直な方
向へδdだけ変位させることであってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1、
請求項2又は請求項3に係る発明によれば、標準突起部
と案内溝との間の遊びをなくし、レンズ鏡筒の光学特性
を向上させることが可能である。請求項4に係る発明に
よれば、第2の部材が、変位突起部から受ける力によ
り、第1の部材に対し回転方向に移動することが防止さ
れる。請求項5に係る発明によれば、案内溝内における
突起部の遊びの量が最小に抑制される。請求項6に係る
発明によれば、案内溝の幅寸法の精度出しをすることが
容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態における第3群レンズ移
動枠3及び第4群レンズ移動枠4の光軸に垂直な面にお
ける断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態における第4群レンズ移
動枠4の溝4bに第3群レンズ移動枠3の突起3c及び
3dが係合している様子を示す図である。
【図4】重力方向に対する溝の姿勢と、その溝と係合す
る突起の遊びの大きさの関係を示す模式図である。
【図5】本発明の第2実施形態における第4群レンズ移
動枠4の溝4bと、溝4bに係合している第3群レンズ
移動枠3の突起3c及び3dの様子を示す図である。
【符号の説明】
1 第1群レンズ移動枠 2 第2群レンズ移動枠 3 第3群レンズ移動枠 3c〜3j 突起 4 第4群レンズ移動枠 4b〜4e 溝 5 固定筒 6 カム筒 7 フォーカス連動筒 8 ズーム操作環 9 マニュアルフォーカス環 10 ギア部材 11 ばね部材 12 ばね保持枠 13 絞り駆動板 14 絞り環 15 バヨネットマウント 16 絞り連動板 100 レンズ鏡筒 L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群 L3 第3レンズ群 L4 第4レンズ群

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 案内溝を有する第1の部材と、 前記案内溝に挿入される標準突起部を有し、前記標準突
    起部を前記案内溝内で移動させることにより、前記案内
    溝に沿って前記第1の部材と相対運動を行う第2の部材
    とを有するレンズ鏡筒において、 前記案内溝に垂直な方向に関し、前記標準突起部が設け
    られた位置と異なる前記第2の部材上の位置に設けられ
    た変位突起部を有し、 前記変位突起部を前記案内溝に挿入し、前記案内溝の一
    方の側面と接触させることにより、前記標準突起部の前
    記案内溝に対する遊びを除去することを特徴とするレン
    ズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 案内溝を有する第1の部材と、 前記案内溝に挿入される標準突起部を有し、前記標準突
    起部を前記案内溝内で移動させることにより、前記案内
    溝に沿って前記第1の部材と相対運動を行う第2の部材
    とを有するレンズ鏡筒において、 前記第2の部材は、さらに、前記案内溝に挿入可能な補
    助突起部を有し、 前記案内溝の前記補助突起部が挿入される領域は、前記
    標準突起部が挿入される領域に対し、前記案内溝に垂直
    な方向に変位しており、 前記補助突起部は、前記変位している案内溝の一方の側
    面と接触することにより、前記標準突起部の前記案内溝
    に対する遊びを除去することを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡
    筒において、 前記変位突起部若しくは前記案内溝の少なくとも一方、
    又は、前記補助突起部若しくは前記案内溝の少なくとも
    一方は、弾性部材よりなることを特徴とするレンズ鏡
    筒。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載のレンズ鏡筒において、 前記第1の部材は、前記案内溝を少なくとも1対有し、 前記一対の案内溝の各々に挿入される前記変位突起部
    は、前記案内溝の側面から受ける力の方向が相互に打ち
    消し合う前記第2の部材上の位置にそれぞれ設けられて
    いることを特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載のレンズ鏡筒において、 前記案内溝は、カメラの標準姿勢における鉛直方向に対
    し、その側面が平行又は垂直となるように設けられてい
    ることを特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項に記載のレンズ鏡筒において、 前記案内溝は、光軸に平行な直進溝であり、 前記直進溝は、前記標準突起部が挿入され、前記標準突
    起部と略同一幅の溝幅である第1の領域と、 前記変位突起部が挿入され、前記第1の領域より大きな
    溝幅であり、前記第1の部材の光軸方向の端部まで達す
    る第2の領域とを有することを特徴とするレンズ鏡筒。
JP8237448A 1996-09-09 1996-09-09 レンズ鏡筒 Pending JPH1082939A (ja)

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