JP2002021960A - トロイダル型無段変速機の潤滑機構 - Google Patents

トロイダル型無段変速機の潤滑機構

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JP2002021960A
JP2002021960A JP2000200460A JP2000200460A JP2002021960A JP 2002021960 A JP2002021960 A JP 2002021960A JP 2000200460 A JP2000200460 A JP 2000200460A JP 2000200460 A JP2000200460 A JP 2000200460A JP 2002021960 A JP2002021960 A JP 2002021960A
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continuously variable
variable transmission
type continuously
lubricating
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Atsushi Sugihara
杉原  淳
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーローラへの潤滑経路と転動面への油供
給経路を備えたトロイダル型無段変速機において、エン
ジン始動直後の油温が低い状態であっても転動面に適正
な膜厚を作ることのできるトロイダル型無段変速機の潤
滑機構を提供すること。 【解決手段】 入出力ディスクに挟持されるパワーロー
ラを傾転自在に支持するトラニオンを備えたトロイダル
型無段変速機と、前記入出力ディスクとパワーローラが
摩擦係合する転動面の潤滑を行う第1の潤滑回路22
と、前記トラニオン及びパワーローラの潤滑を行う第2
の潤滑回路11と、を備えたトロイダル型無段変速機の
潤滑機構において、前記第1の潤滑回路中22には、高
温の圧油が供給されるように、圧油を加温する油温調整
手段32を設けたこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に用いられ
るトロイダル型無段変速機の潤滑機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】車両などに搭載されるトロイダル型無段
変速機としては、例えば特開平5−39847号公報等
に示すものが知られている。
【0003】これについて説明すると、トロイド状の溝
を対向面に形成した一対の入出力ディスクに挟持、押圧
される一対のパワーローラは、入出力ディスクの回転軸
を挟んで配設された一対のトラニオンに軸支され、図4
に示すように、トラニオン3は上下の端部側に回転軸3
zと同軸の回転軸部3a,3bを形成する一方、これら
回転軸部3a,3bの間には、パワーローラ1を収装す
べく入出力ディスクの外周方向に張り出したオフセット
部3cから形成される。
【0004】入出力ディスクに挟持されるパワーローラ
1は所定量だけ偏心したピポットシャフト2に軸支され
ており、ピポットシャフト2は基端をトラニオン3のオ
フセット部3cで支持されると共に、パワーローラ1と
オフセット部3cの間にはボールベアリング16及び外
輪9が介装されて、パワーローラ1に加わるスラスト力
がトラニオン3で支持される。
【0005】そして、トラニオン3はケーシング10側
で、回転軸3zの軸方向及び軸回りへ変位可能に支持さ
れる。
【0006】トラニオン3の下端にはロッド6bが連結
されて、このロッド6bに連結した油圧シリンダ6のピ
ストン6aが、トラニオン3を軸(3z)方向へ駆動す
ることで、パワーローラ1は回転軸3z回りに回動(以
下、傾転という)し、パワーローラ1と入力ディスク、
出力ディスクの接触半径が変化することで変速比が連続
的に変更される。
【0007】そして対向配置されたトラニオン3,3
は、その上端側の回転軸部3a同士が球面軸受7、ニー
ドルベアリングを介してアッパリンク4と連結され、こ
のアッパリンク4が中央部をケーシング10側のリンク
支持部材12で揺動自在に支持されるため、トラニオン
3,3とアッパリンク4は揺動可能に連結される。同様
に、下端側の回転軸部3b同士が球面軸受7,ニードル
ベアリング8を介してロアリンク5と揺動可能に連結さ
れており、このロアリンク5が中央部をケーシング10
側のリンク支持部材13で揺動自在に支持されるため、
トラニオン3,3とロアリンク5は揺動可能に連結され
る。トラニオン3,3は上下の両端部近傍をアッパリン
ク4及びロアリンク5によって連結され、パワーローラ
1に加わるスラスト力(図4の左右方向へ向かう力)に
抗して、アッパリンク4はトラニオン3,3の回転軸3
z,3z間の距離を一定に保持する。
【0008】トラニオン3のオフセット部3c内周には
鉛直方向に貫通形成されたトラニオン潤滑油路11が設
けられ、このトラニオン潤滑油路11はオフセット部3
cの上下両端面で開口して、途中で連通した油路15か
ら供給される圧油をアッパリンク4及びロアリンク5の
球面軸受7,ニードルベアリング8へそれぞれ供給す
る。
【0009】一方、パワーローラ1を軸支するピポット
シャフト2の内周には、基端側でトラニオン潤滑油路1
1から分岐した油路11aと連通する一方、ボールベア
リング16の内周側と対向するピポットシャフト2の側
面に供給口21を形成したベアリング潤滑油路20が形
成され、トラニオン潤滑油路11を介して圧送された圧
油がベアリング潤滑油路20を介してボールベアリング
16に供給されてパワーローラ1の潤滑及び冷却を行
う。
【0010】さらに、パワーローラ1及びボールベアリ
ング16を潤滑したオイルは、パワーローラ1の回転に
応じて入力ディスク18及び出力ディスクの外周側に供
給され、パワーローラ1と入出力ディスクが摩擦係合す
る転動面よりも外周側の入出力ディスクを冷却する。
【0011】また、アッパリンク4を支持するリンク支
持部材12の図中下部には、パワーローラ1と入出力デ
ィスクの転動面へ向けてオイルを供給するノズル23が
複数配設され、これらノズル23はリンク支持部材12
の内部に形成された転動面潤滑油路22を介して圧油の
供給を受けている。
【0012】このような、トロイダル型無段変速機の潤
滑機構は、図5に示すように、油圧ポンプ30から供給
された圧油のうち、クーラ31を通過したものがトラニ
オン潤滑油路11と転動面潤滑油路22へ供給されて、
パワーローラ1やトラニオン3及びパワーローラ1と入
出力ディスクの転動面の潤滑、冷却を行った後にタンク
(オイルパン)40へ回収される。
【0013】また、大きな圧力が加わるパワーローラ1
と入出力ディスクの転動面を潤滑するものとして、トラ
ニオンに設けたオイル供給口からパワーローラ1と入出
力ディスクの転動面へ向けてオイルを供給し、パワーロ
ーラ1と入出力ディスクの転動面の潤滑と冷却を行うも
のである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトロイダル型無段変速機にあっては、エンジン始動
直後等の変速機ユニットが暖まっていない状態、または
クーラにより十分に冷却された圧油を転動面に供給した
のでは、圧油が高粘度となるため、転動面の油膜が厚く
なりトラクション計数が低下してしまうという問題があ
った。すなわち、圧油は転動面においては、トルク伝達
要素の一つとして存在しており、適正な油膜の膜厚を維
持する必要がある。この膜厚は油温に依存しているた
め、パワーローラ内部への潤滑及び冷却に対する油温の
要求と、転動面に対する油温の要求は異なる。
【0015】とくに、エンジン始動後、変速機ユニット
が暖まらないうちにエンジンを切ってしまい、再び外気
温により冷やされると、転動面には非常に厚い油膜が形
成される。このような状態で、ニュートラルからDレン
ジまたはRレンジにセレクトされたような場合において
も入出力ディスクとパワーローラが滑らないようにする
には、入出力ディスクを軸方向に押圧する皿ばねや、入
力トルクに応じて軸方向の押付力を高めるローディング
カムのカム面の傾きをきつくすることが考えられる。し
かしながら、このように押付力を十分に高く設定してし
まうと、動力の伝達効率が悪化し、燃費等の面で好まし
くないと言う問題があった。
【0016】よって、この問題を解決するために、オイ
ルパン内にヒータを設けることも考えられるが、オイル
パンの圧油全体を温めるのには時間がかかるため、変速
機ユニットが冷えた状態からエンジン始動、即発進する
状態では効果が得られない。またそのような状態で効果
を出そうとした場合、非常に大きな要領のヒータが必要
となり、レイアウト、コスト、重量、バッテリ能力等を
考えると実現が困難であるという問題があった。
【0017】本発明は上述のような問題点に着目してな
されたもので、パワーローラへの潤滑経路と転動面への
油供給経路を備えたトロイダル型無段変速機において、
エンジン始動直後等の油温が低い状態であっても転動面
に適正な膜厚を作ることのできるトロイダル型無段変速
機の潤滑制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、入出力ディスクに挟持されるパワーローラを傾転自
在に支持するトラニオンを備えたトロイダル型無段変速
機と、前記入出力ディスクとパワーローラが摩擦係合す
る転動面の潤滑を行う第1の潤滑回路と、前記トラニオ
ン及びパワーローラの潤滑を行う第2の潤滑回路と、を
備えたトロイダル型無段変速機の潤滑機構において、前
記第1の潤滑回路中には、高温の圧油が供給されるよう
に、圧油を加温する油温調整手段を設けたことを特徴と
する。
【0019】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
トロイダル型無段変速機の潤滑機構において、前記トロ
イダル型無段変速機の内部の温度を検出する温度検出手
段と、該温度検出手段の検出信号に基づき前記油温調整
手段を作動させる制御手段と、を設けたことを特徴とす
る。
【0020】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
トロイダル型無段変速機において、前記第1の潤滑回路
中に、前記油温調整手段をバイパスするオイルクーラ
と、バイパスする分岐点に油路を切り替える切り替え手
段とを設け、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出
信号に基づき切換手段を作動させることを特徴とする。
【0021】
【発明の作用および効果】請求項1記載のトロイダル型
無段変速機の潤滑機構においては、エンジン始動直後等
の変速機ユニットが暖まっていない状態、またはクーラ
により十分に冷却された圧油を転動面に供給したので
は、油が高粘度となるため、転動面の油膜が厚くなりト
ラクション係数が低下してしまう。しかしながら、転動
面の潤滑を行う第1の潤滑回路中に油調整手段としてヒ
ータを設け、転動面に供給する圧油を温めることで適度
な粘性を確保することが可能となり、転動面において適
正な油膜の膜厚を得ることができる。また、仮に厚い油
膜が転動面にできている場合でも、これを洗い流しなが
ら適切な油膜厚さとすることができる。また、変速機ユ
ニットが暖まらないうちに変速機ユニットを停止して
も、その時点での油膜厚さが従来の油膜厚さよりも薄い
ため、そのまま冷やされても厚い油膜になりにくい。よ
って、エンジン始動時等変速機ユニットが暖まっていな
い状態であっても、トラクション係数の悪化が少なく、
転動面における入出力ディスクとパワーローラとの押付
力を過度に大きくする必要がないため、変速機ユニット
の動力伝達効率を向上することができる。また、転動面
へ供給される圧油のみを温めれば良いため、ヒータの容
量を大きくする必要が無く、レイアウト、コスト、重
量、バッテリ能力等においても有利な構成とすることが
できる。
【0022】請求項2記載のトロイダル型無段変速機の
潤滑機構においては、変速機ユニット内の温度を検出す
ることで、変速機ユニットが冷えている状態かどうかを
判断し、所定の温度より冷えた状態ではヒータを作動さ
せる。よって、必要時にのみヒータを作動させ、圧油を
温めることで、適正な油の油温を維持することができ
る。また、変速機ユニット内温度検出手段として、潤滑
及び制御用の圧油を貯留するオイルパンの油温を検出す
る油温検出手段を設け、圧油が冷えているかどうかを油
温から判断しても良い。また、入出力ディスク、パワー
ローラ、またはパワーローラ支持部材の少なくとも一カ
所の部品温度を検出する部品温度検出手段を設け、圧油
がかかる部品の温度を検出することで、変速機ユニット
の状態を検出しても良い。
【0023】請求項3に記載のトロイダル型無段変速機
の潤滑機構においては、検出された温度から、圧油が冷
えている状態かどうかを判断し、所定の温度より冷えた
状態では、ヒータを作動させると共に、油路切り替え手
段によりヒータ側油路に切り替えて圧油を温める。ま
た、所定の温度より高い場合には、油路切り替え手段に
よりクーラ側油路に切り替えて圧油を冷却する。よっ
て、変速機ユニットが冷えた状態から即運転状態に入っ
ても、温められた圧油が転動面にかかるため、油膜が厚
くなるのを防止することができると共に、高負荷時にお
ける変速機ユニット内の部品温度の上昇が緩和され、高
負荷時もトラクション係数の低下を防ぐことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0025】図1は、前記従来例の図5に示したトロイ
ダル型無段変速機に本発明を適用した一例を示してお
り、同一のものに同一の図番を付して重複説明を省略す
る。
【0026】トロイダル型無段変速機の変速機構は、前
記従来例の図4と同様に、トラニオン3の内周に形成さ
れたトラニオン潤滑油路11(第2の潤滑回路)から供
給されるオイルによって、パワーローラ1のボールベア
リング16や転動面外周の入出力ディスク及びトラニオ
ン3とアッパリンク4,ロアリンク5の潤滑及び冷却が
行われ、アッパリンク4の中央部を揺動可能に支持する
リンク支持部材12に形成されたノズル23は、転動面
潤滑回路22(第1の潤滑回路)から圧送された圧油
を、パワーローラ1と入出力ディスクの転動面へ向けて
噴射して潤滑を行う。
【0027】ここで、トラニオン潤滑油路11には、前
記従来例の図5と同様に、油圧ポンプ30から圧送され
た圧油がクーラ31を介して供給され、冷却された圧油
によって上記各部の潤滑及び冷却を行う。
【0028】一方、転動面潤滑油路22は、クーラ31
の上流で油圧ポンプ30と連通して、クーラ31を通過
していない圧油がオイルヒータを介して供給され、トラ
ニオン潤滑油路11に比して高温の圧油によってパワー
ローラ1と入出力ディスクの転動面の潤滑を行うもの
で、変速機構の潤滑経路は、クーラ31を通過した低温
の圧油が供給されるトラニオン潤滑油路11と、油圧ポ
ンプ30から高温の圧油が供給される転動面潤滑油路2
2の2系統で構成される。
【0029】
【0030】図2に示すように、転動面への油を供給す
る転動面油供給油路31が設けられ、アッパリンク4を
支持するリンク支持部材12に設けられたノズル23へ
圧油を供給している。本実施の形態ではノズル23をリ
ンク支持部材12に設けたが、これに限られるものでは
なく、アッパリンクあるいは傾転ストッパにノズルを設
けても良い。この転動面油供給油路31内の圧油を加熱
するためのヒータ32が備えられている。また、オイル
パン40内に油温センサ33が設けられ、油温センサ3
3により検出された信号を入力し、この入力信号に基づ
いてヒータ32に信号を出力する潤滑制御コントローラ
50を備えている。ここで、オイルパン内に油温センサ
を設けることで変速機ユニットの状態を検出したが、こ
の構成に限られるものではなく、例えば、変速機ユニッ
ト内の温度を検出しても良いし、入出力ディスク18,
19、パワーローラ1、またはトラニオン3の少なくと
も一カ所の部品温度を検出する部品温度センサを設け、
圧油がかかる部品の温度を検出することで、変速機ユニ
ットの状態を検出しても良い。
【0031】潤滑制御コントローラ50において、油温
センサ33により検出された油温から、変速機ユニット
が冷えている状態かどうかを判断し、冷えた状態と判断
したときには、ヒータ32を作動させることで圧油を温
める。これにより、圧油の適切な粘性を確保することが
可能となり、転動面において適正な油膜の膜厚を得るこ
とができる。また、仮に厚い油膜が転動面にできている
場合でも、これを洗い流しながら適切な油膜厚さとする
ことができる。また、変速機ユニットが暖まらないうち
に変速機ユニットを停止しても、その時点での油膜厚さ
が従来の油膜厚さよりも薄いため、そのまま冷やされて
も厚い油膜になりにくい。
【0032】よって、エンジン始動時等変速機ユニット
が暖まっていない状態であっても、トラクション係数の
悪化が少なく、押付力を過度に大きくする必要がないた
め、変速機ユニットの動力伝達効率を向上することがで
きる。また、転動面油供給油路31のみを温めれば良い
ため、ヒータ32の容量を大きくする必要が無く、レイ
アウト、コスト、重量、バッテリ能力等においても有利
な構成とすることができる。
【0033】次に図3に示す他の実施の形態について説
明する。図3に示す、転動面油供給油路31には、圧油
を冷却するクーラ34が設けられ、ヒータ32へ圧油を
供給するヒータ側油路32aとクーラ34へ圧油を供給
するクーラ側油路34aが設けられている。クーラ34
の上流側には、この2つの油路32a,34aを切り替
える油路切り替え装置が備えられている。この油路切り
替え装置35は潤滑制御コントローラ50からの信号に
より切り替えを行う。
【0034】温度センサ33により検出された油温か
ら、圧油が冷えている状態かどうかを判断し、所定の温
度より冷えた状態では、ヒータ32を作動させると共
に、油路切り替え装置35によりヒータ側油路32aに
切り替えて圧油を温める。また、所定の温度より高い場
合には、油路切り替え装置35によりクーラ側油路34
aに切り替えて圧油を冷却する。
【0035】よって、変速機ユニットが冷えた状態から
即運転状態に入っても、ヒータ32により温められた圧
油が転動面にかかるため、油膜が厚くなるのを防止する
ことができると共に、高負荷時における変速機ユニット
内の部品である入出力ディスク18,19やパワーロー
ラ1の温度上昇が緩和され、高負荷時もトラクション係
数の低下を防ぐことができる。また、変速機ユニット内
温度検出手段として、潤滑及び制御用の圧油を貯留する
オイルパンの油温を検出する温度センサ33を設け、圧
油が冷えているかどうかを油温から判断しても良い。ま
た、入出力ディスク18,19、パワーローラ1、また
はトラニオン3の少なくとも一カ所の部品温度を検出す
る部品温度検出手段を設け、圧油がかかる部品の温度を
検出することで、変速機ユニットの状態を検出しても良
い。
【0036】以上、実施の形態について説明してきた
が、本願発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても、本願発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるトロイダル型無段変速機の
潤滑機構を表すブロック図である。
【図2】実施の形態におけるトロイダル型無段変速機の
油供給構造を示す概念図である。
【図3】実施の形態におけるトロイダル型無段変速機の
油供給構造を示す概念図である。
【図4】従来技術におけるトロイダル型無段変速機の断
面図を表す図である。
【図5】従来技術におけるトロイダル型無段変速機の潤
滑機構を表すブロック図である。
【符号の説明】
1 パワーローラ 2 ピポットシャフト 3 トラニオン 3a,3b 回転軸部 3c オフセット部 3z 回転軸 4 アッパリンク 5 ロアリンク 6 油圧シリンダ 6a ピストン 6b ロッド 7 球面軸受 8 ニードルベアリング 9 外輪 10 ケーシング 11 トラニオン潤滑油路 11a 油路 12 リンク支持部材 13 リンク支持部材 15 油路 16 ボールベアリング 18 入力ディスク 19 出力ディスク 20 ベアリング潤滑油路 21 供給口 22 潤滑回路 22 潤滑回路中 22 転動面潤滑回路 22 転動面潤滑油路 23 ノズル 30 油圧ポンプ 31 クーラ 31 転動面油供給油路 32 ヒータ 32a ヒータ側油路 33 油温センサ 34 クーラ 34a クーラ側油路 35 油路切り替え装置 40 オイルパン 50 潤滑制御コントローラ
フロントページの続き Fターム(参考) 3J051 AA03 AA08 BA03 BB02 BD02 BE09 CA05 CB07 ED08 FA01 FA06 3J063 AA01 AB33 AC03 BA11 BA15 BA17 CA01 CB36 XD03 XD14 XD23 XD41 XD72 XD74 XE42 XH03 XH13 XH32 XH42 XJ03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力ディスクに挟持されるパワーロー
    ラを傾転自在に支持するトラニオンを備えたトロイダル
    型無段変速機と、 前記入出力ディスクとパワーローラが摩擦係合する転動
    面の潤滑を行う第1の潤滑回路と、 前記トラニオン及びパワーローラの潤滑を行う第2の潤
    滑回路と、を備えたトロイダル型無段変速機の潤滑機構
    において、 前記第1の潤滑回路中には、高温の圧油が供給されるよ
    うに、圧油を加温する油温調整手段を設けたことを特徴
    とするトロイダル型無段変速機の潤滑機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトロイダル型無段変速機
    の潤滑機構において、 前記トロイダル型無段変速機の内部の温度を検出する温
    度検出手段と、 該温度検出手段の検出信号に基づき前記油温調整手段を
    作動させる制御手段と、を設けたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のトロイダル型無段変速機の潤滑
    機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のトロイダル型無段変速機
    において、 前記第1の潤滑回路中に、前記油温調整手段をバイパス
    するオイルクーラと、 バイパスする分岐点に油路を切り替える切り替え手段と
    を設け、 前記制御手段は、前記温度検出手段の検出信号に基づき
    切換手段を作動させることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載のトロイダル型無段変速機の潤滑機構。
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