JP2002021942A - 駆動伝達機構とこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

駆動伝達機構とこれを備えた画像形成装置

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JP2002021942A
JP2002021942A JP2000207869A JP2000207869A JP2002021942A JP 2002021942 A JP2002021942 A JP 2002021942A JP 2000207869 A JP2000207869 A JP 2000207869A JP 2000207869 A JP2000207869 A JP 2000207869A JP 2002021942 A JP2002021942 A JP 2002021942A
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gears
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Jun Nakagaki
潤 中垣
Yoshiyasu Satomi
嘉保 里見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギヤが熱膨張した状態でもギヤ間のバックラ
ッシュを適切に保つことによって画像むらの発生を防ぐ
ことができる駆動伝達機構を提供すること。 【構成】 互いに噛み合う一対のギヤ(ドラムギヤ16
とモータピニオン24)と、該一対のギヤ16,24の
一方(モータピニオン24)の回転中心位置を決定する
フレーム(駆動上側板12)と、回転中心位置が決定さ
れたギヤ(モータピニオン24)の中心近傍でフレーム
(駆動上側板12)に固定されて他方のギヤ(ドラムギ
ヤ16)又は該ギヤ(ドラムギヤ16)中心を通る軸
(ドラム軸14)を保持する軸間保証部材13を含んで
駆動伝達機構を構成し、前記軸間保証部材13の線膨張
係数を前記一対のギヤ(ドラムギヤ16とモータピニオ
ン24)の少なくとも一方の線膨張係数とほぼ等しい値
に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ギヤを使用した駆
動伝達機構とこれを備えた複写機、レーザービームプリ
ンタ(LBP)、ファクシミリ等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた画像形成装置にお
いては、帯電手段によって一様に帯電された円筒状の電
子写真感光体に画像情報に応じた選択的な露光が行われ
て電子写真感光体に潜像が形成される。そして、電子写
真感光体に形成された潜像は現像手段によってトナーを
用いて現像されてトナー画像として可視像化される。そ
の後、電子写真感光体に形成されたトナー画像は転写手
段によって記録媒体に転写され、記録媒体に転写された
トナー画像は定着手段によって永久画像として記録媒体
上に定着される。
【0003】ところで、通常、電子写真感光体はその寿
命が画像形成装置本体のそれよりも短いため、又、電子
写真感光体を傷付けてしまった場合等に交換可能なよう
に、電子写真感光体は画像形成装置本体に対して着脱可
能に保持されている。
【0004】而して、電子写真感光体は駆動源からギヤ
列等の駆動列を経て回転駆動を受けて回転するが、画像
形成装置の出力画像上で駆動列のギヤの噛み合いピッチ
の画像むらを目立たなくさせるために特開平10−39
715号公報に開示されているような手法が提案されて
いる。即ち、電子写真感光体と同軸に設けられた最終段
ギヤの直径を電子写真感光体の直径の2倍以上とするこ
とによって画像上のギヤ1歯ピッチを細かくすることが
可能となり、噛み合いピッチの画像むらが目立ちにくく
なる。
【0005】又、ギヤの径を大きくすることによって、
ギヤの誤差による回転速度変化の電子写真感光体の回転
速度誤差に対する影響が電子写真感光体とギヤの径の比
分だけ小さくなる。
【0006】更に、電子写真感光体の軸(ドラム軸)上
のギヤを大径としてモジュールを小さく、歯数を多くす
ることによって該ギヤを駆動源であるモータのピニオン
に直接噛み合わせて1段で減速することが可能となり、
複数の噛み合い周波数が発生することもない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置には以下のような問題があった。
【0008】即ち、ギヤを保持している部材は通常電気
亜鉛メッキ銅板等の金属で構成されているが、ギヤ材と
しては、摺動性が良くて射出成型で精度が出し易く、比
較的安価なポリアセタール樹脂が良く用いられる。
【0009】ところで、ポリアセタール樹脂の線膨張係
数は約8〜13×10-5/℃程度であるのに対して鋼板
の線膨張係数は約12×10-6/℃と小さい。このた
め、雰囲気温度が高くなると、一対のギヤを保持してそ
の軸間距離を決めている板金は殆ど熱膨張しないのに対
し、ギヤは約10倍熱膨張する。従って、2つのギヤの
間のバックラッシュが適正値から減少し、回転が滑らか
に伝達されなくなる場合がある。
【0010】ギヤ間にバックラッシュが無くなった状態
では、ギヤの噛み合いピッチむらが画像上にはっきりと
現れるために不良画像画発生してしまう。又、負荷トル
クの上昇、異常の発生、歯の異常摩耗等の問題が発生す
る。
【0011】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ギヤが熱膨張した状態でもギ
ヤ間のバックラッシュを適切に保つことによって画像む
らの発生を防ぐことができる駆動伝達機構とこれを備え
た画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、互いに噛み合う一対のギヤと、該一対の
ギヤの一方の回転中心位置を決定するフレームと、回転
中心位置が決定されたギヤの中心近傍でフレームに固定
されて他方のギヤ又は該ギヤ中心を通る軸を保持する軸
間保証部材を含んで駆動伝達機構を構成し、前記軸間保
証部材の線膨張係数を前記一対のギヤの少なくとも一方
の線膨張係数とほぼ等しい値に設定したことを特徴とす
る。
【0013】又、本発明は、上記駆動伝達機構を含んで
画像形成装置を構成したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0015】<実施の形態1>先ず、画像形成装置の全
体構成を図7に基づいて説明する。
【0016】図7は画像形成装置の断面図であり、該画
像形成装置においては、プラテンガラス202上に本や
厚紙、カール紙等のブック原稿やシート状原稿等を原稿
面を下側にして載置し、原稿圧板203によって原稿の
背面を押圧して静止状態でセットし、不図示の読取開始
キーを押すと、走査系光源201がプラテンガラス20
2の下部を図示矢印a方向に走査して原稿面の画像情報
を読み取る。
【0017】尚、原稿圧板203に代わって自動原稿送
り装置を取り付け、この自動原稿送り装置に原稿をセッ
トした場合には、セットされた原稿が1枚ずつ分離され
てプラテンガラス202上に原稿面を下にして搬送され
る。そして、自動原稿送り装置によって搬送された原稿
は、手動でプラテンガラス202上にセットされた原稿
と同様に画像情報を読み取られた後、プラテンガラス2
02上から排出される。
【0018】而して、走査系光源201によって読み取
られた原稿の画像情報は画像処理部で処理され、電気信
号に変換されてレーザースキャナ111に伝送される。
【0019】ここで、画像形成装置本体は、レーザース
キャナ111に画像処理部の処理信号を入力すれば複写
機として機能し、パーソナルコンピュータ等の出力信号
を入力すればプリンタとして機能する。又、他機のファ
クシミリ装置からの送信信号をレーザースキャナ111
に入力したり、画像処理部の処理信号を他機のファクシ
ミリ装置に送信すれば、ファクシミリ装置として機能す
る。
【0020】一方、画像形成装置本体の下部にはシート
カセット101が装着されており、このシートカセット
101は上段カセット101aと下段カセット101b
の2個で1つの給送ユニットとして構成されている。
【0021】前記カセット101a,101b内に収納
されたシートは、給送回転体であるピックアップローラ
102によって繰り出され、フィードローラ103とリ
タードローラ104との協働作用により1枚ずつ分離・
給送された後、搬送ローラ対105,106によって搬
送されてレジストローラ107に導かれ、該レジストロ
ーラ107によって画像形成動作に同期するようにして
画像形成部へと給送される。
【0022】ここで、画像形成部は、電子写真感光ドラ
ム112、画像書き込み光学系113、現像器114、
一次帯電器115、転写帯電器116等によって構成さ
れている。
【0023】而して、一次帯電器115によって一様に
帯電された感光ドラム112の表面にレーザースキャナ
111から射出された画像情報に対応するレーザー光が
画像書き込み光学系113により走査されて感光ドラム
112上に潜像が形成され、この潜像は現像器114に
よって現像されてトナー画像として顕像化され、レジス
トローラ107によって感光ドラム112の回転に同期
して搬送されたシートの第1面目に転写帯電器116に
よってトナー画像が転写される。
【0024】図7において、117はトナー画像が転写
されたシートを搬送する搬送ベルト、118は定着装
置、119は排出ローラである。トナー画像が転写され
たシートは搬送ベルト117によって定着装置118に
搬送され、定着装置118において加熱及び加圧されて
トナー画像がシート表面に定着され、トナー画像が定着
されたシートは排出ローラ119によって機外の排紙ト
レイ120に排出されて積載される。
【0025】尚、シートの両面に画像を記録する場合に
は、定着装置118から排出されたシートが排出ローラ
119に挟持され、シートの後端が分岐点122を通過
した時点で排出ローラ119が逆転し、シートは両面パ
ス121を通過し、搬送ローラ123,106によって
搬送されてレジストローラ107に到達し、反転された
シートは第2面に前述と同様にして画像が形成された
後、排紙トレイ120に排出されて積載される。
【0026】次に、本発明に係る駆動伝達機構を図1〜
図3に基づいてて説明する。
【0027】図1は駆動ユニットの平面図、図2は同駆
動ユニットの側面図、図3はドラム軸保持部の断面図で
ある。
【0028】図示の駆動ユニット1は、平行に対向する
よう配置された駆動下側板11と駆動上側板12をビス
止めすることによって画像形成装置本体の不図示のフレ
ームに固定されている。そして、駆動上側板12には後
述の軸間保証部材13が取り付けられている。
【0029】一方、感光ドラム112は画像形成装置本
体(駆動ユニット1)に対して図1の矢印A方向に着脱
可能であって、この感光ドラム112を画像形成装置本
体に取り付けると該感光ドラム112の中心にドラム軸
14が嵌合し、感光ドラム112が位置決めされる。こ
こで、感光ドラム112の直径は30mmである。
【0030】又、感光ドラム112の端面にはカップリ
ング51が設けられ、ドラム軸14の端部にはカップリ
ング15が設けられており、前述のように感光ドラム1
12の中心にドラム軸14が嵌合するとカップリング5
1とカップリング15が噛み合い、ドラム軸14の回転
が感光ドラム112に伝達され得る状態となる。
【0031】図3に示すように、前記軸間保証部材13
はドラム軸14と同軸上で駆動上側板12に形成された
孔12aに嵌合している。
【0032】又、図2に示すように、軸間保証部材13
は複数のビス19によってドラム軸14近傍で駆動上側
板12に固定されるとともに、段ビス20によって駆動
上側板12から浮かないように押さえられている。ここ
で、段ビス20は軸間保証部材13が駆動上側板12か
ら浮くのを防いでいるのみであって、軸間保証部材13
を駆動上側板12に固定しているものではない。
【0033】更に、軸間保証部材13にはモータ23が
取り付けられており、該モータ23の出力軸に形成され
たモータピニオン24はドラム軸14上に固定された大
径のドラムギヤ16と噛み合って感光ドラム112を駆
動する。そして、軸間保証部材13のドラム軸14中心
とモータ23中心を結ぶ直線上には長孔21が形成され
ており、この長孔21には駆動上側板12に加締められ
たガイドピン22が嵌合している。
【0034】又、図1に示すように、ドラム軸14はそ
の一端がベアリング17によって駆動下側板11に回転
可能に保持されており、他端はベアリング18によって
軸間保証部材13に回転可能に保持されている。ここ
で、2つのベアリング17,18は共に感光ドラム11
2の軸線上に配置されているため、ドラム軸14は駆動
上側板11と駆動下側板12に対して垂直に保たれる。
【0035】ところで、前記ドラムギヤ16はモジュー
ル0.5、歯数240、捩れ角20°に設定され、前記
モータピニオン24の歯数は9であり、前記モータ23
は1697.6rpmで回転する。そして、ドラムギヤ
16の中心とモータピニオン24の中心との距離はドラ
ムギヤ16とモータピニオン24の各ピッチ円半径の和
に対して0.2mmだけ大きく設定されている(以後、
この値(つまり、中心間距離とピッチ円半径の和の差
分)をバックラッシュと称する)。具体的には、 ドラムギヤピッチ円半径:(240 × 0.5/cos20°)/2=6
3.8507mm モータピニオンピッチ円半径:(9 × 0.5/cos20°)/2=
2.3944mm に対してドラム軸14中心とモータ23中心との距離
は、 63.8507+2.3944+0.2=66.4451mm になっている。
【0036】バックラッシュは、モジュール0.5のギ
ヤの場合0.2mm程度が上限であり、これ以上大きく
してしまうと、部品精度によりギヤが噛み合わなかった
り、歯先同士で駆動を伝達することになるために歯の強
度が不足することがある。
【0037】感光ドラム112の周速(プロセススピー
ド)は、モータ23の回転数にギヤの減速比(モータピ
ニオン24とドラムギヤ16の減速比)と感光ドラム1
12の周長を掛けた値、つまり、 1697.6/60(rps)×9/240(減速比) ×30π=100(mm/s) となる。
【0038】又、駆動列のモータピニオン24とドラム
ギヤ16の噛み合いピッチは画像上では感光ドラム11
2の周長(30π)をドラムギヤ16の歯数(240)
で割った値、つまり、 30π/240=0.39mm と細かくなり、出力画像で見た場合には、通常、ピッチ
むらは目立たない。
【0039】ここで、ドラムギヤ16及び軸間保証部材
13は同じポリアセタール樹脂で成型されており、その
線膨張係数は約12×10-5/℃で同一である。又、駆
動下側板11及び駆動上側板12は共に電気亜鉛メッキ
鋼板で構成されており、その線膨張係数は約12×10
-6/℃である。又、モータピニオン24はステンレス鋼
棒で構成され、その線膨張係数は約12×10-6/℃で
ある。
【0040】ところで、通常、駆動ユニット1は画像形
成装置本体の裏面に配置され、その周囲には電源等の各
種電装基板が配置されており、それらの電装基板からの
発熱のために雰囲気温度は55℃程度と比較的高温にな
っている。従って、駆動ユニット1の雰囲気温度は常温
20℃に対して35℃昇温したことになり、このときド
ラムギヤ16のピッチ円半径63.8507mmはこの
値に温度上昇量及び線膨張係数を掛けた値、つまり、 63.8507 ×35×12×10-5=0.2682mm だけ膨張する。
【0041】一方、駆動上側板11と駆動下側板12は
同一ピッチに対して、 63.8507 ×35×12×10-6=0.0268mm だけ膨張する。
【0042】仮に、モータ23が駆動上側板12に取り
付けられていたとすると、ドラムギヤ16とモータピニ
オン24は相対的に 0.2682-0.0268=0.2414mm だけ接近することになる(モータピニオン24は線膨張
係数が小さく、ピッチ円半径も小さいため、その熱膨張
は無視できる)。
【0043】前述のようにドラムギヤ16とモータピニ
オン24のバックラッシュは0.2mmであるため、熱
膨張によってこのバックラッシュ以上にドラムギヤ16
とモータピニオン24が接近し、バックラッシュがマイ
ナスとなってドラムギヤ16とモータピニオン24が食
い込むような状態になってしまい、出力画像上に噛み合
いピッチのむらが顕著に現れてしまい、不良画像が発生
してしまう。
【0044】本実施の形態では、前述のようにモータ2
3は軸間保証部材13にビス止めされ、軸間保証部材1
3はドラム軸14中心で駆動上側板12に嵌合固定され
ているが、モータ23の近傍では、該軸間保証部材13
は段ビス20によって駆動上側板12からの浮きを防止
されているだけで固定はされていない。従って、軸間保
証部材13が熱膨張すると、該軸間保証部材13は長孔
21に嵌合するガイドピン22にガイドされてドラム軸
14中心とモータ23中心を結ぶ直線上を図2の矢印B
方向に沿って膨張する。
【0045】従って、モータ23が矢印B方向に移動
し、ドラムギヤ16とモータピニオン24のバックラッ
シュが変化することになる。ここで、軸間保証部材13
の線膨張係数はドラムギヤ16の線膨張係数と同一であ
るため、軸間保証部材13はドラムギヤ16とモータピ
ニオン24の中心間距離66.4451mmのピッチで 66.4451 ×35×12×10-5=0.2791mm だけ膨張する。
【0046】つまり、ドラムギヤ16が0.2682m
m膨張するが、軸間保証部材13も0.2791mm膨
張してモータ23の位置が0.2791mm移動するた
め、ドラムギヤ16とモータピニオン24のバックラッ
シュは0.2mmに対して、 0.2+(0.2791-0.2682)=0.2109mm と殆ど変化せず、適正なバックラッシュが保証される。
【0047】逆に、駆動ユニット1周辺の雰囲気温度が
下がった場合には、ドラムギヤ16と軸間保証部材13
と共にほぼ同量だけ熱収縮するため、やはり適正なバッ
クラッシュが保証される。
【0048】尚、本実施の形態では、ドラムギヤ16と
軸間保証部材13を同一のポリアセタール樹脂で成型し
たが、これらの材質がポリアセタール樹脂に限定される
訳ではない。又、例えばドラムギヤ16の材質をポリア
セタール樹脂とし、軸間保証部材13の材質としてドラ
ムギヤ16に用いたポリアセタール樹脂と線膨張係数が
類似した値を示すABS樹脂等の他の樹脂材料を選定し
ても良い。更に、以上説明したギヤの諸元、材料の線膨
張係数等の数値は一例であり、これらの値に限定される
ものではない。
【0049】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図4〜図6に基づいて説明する。尚、図4は駆動
ユニットの平面図、図5は同駆動ユニットの側面図、図
6は軸間保証部材固定部の断面図であり、これらの図に
おいては図1〜図3に示したと同一要素には同一符号を
付しており、以下、それらについての説明は省略する。
【0050】本実施の形態では、モータ23は駆動上側
板12に嵌合固定されており、該モータ23の嵌合部に
軸間保証部材13も嵌合し、該軸間保証部材13はその
嵌合部近傍でビス19によって駆動上側板12に固定さ
れている。又、前記実施の形態1と同様に、軸間保証部
材13は段ビス20によって駆動上側板12から浮かな
いように押さえられている。ここで、段ビス20は軸間
保証部材13が駆動上側板12から浮くのを防いでいる
のみであって、軸間保証部材13を駆動上側板12に対
して固定しているものではない。
【0051】図4に示すように、ドラム軸14はその一
端がベアリング17によって駆動下側板11に回転可能
に保持されており、他端はベアリング18によって軸間
保証部材13に回転可能に保持されている。
【0052】又、駆動上側板12のドラム軸14が貫通
する部分には孔が形成されており、ドラム軸14が駆動
上側板12に接することはない。
【0053】前記2つのベアリング17,18は常温の
状態において感光ドラム112の軸線上に配置されてい
るため、ドラム軸14は駆動上側板11と駆動下側板1
2に対して垂直に保たれる。
【0054】又、図5に示すように、軸間保証部材13
のモータ嵌合部とドラム軸14を回転支持するベアリン
グ孔を結ぶ直線方向に長孔21が形成されており、この
長孔21には駆動上側板12に加締められたガイドピン
22が嵌合している。そして、モータピニオン24には
ドラムギヤ16に加えてもう1つの負荷駆動ギヤ25が
噛み合っている。尚、負荷駆動ギヤ25は感光ドラム1
12以外の負荷を駆動する駆動列に繋がっているが、図
にはこの負荷駆動ギヤ25の下流の駆動列は省略してい
る。
【0055】ところで、本実施の形態では、軸間保持部
材13とドラムギヤ16及び負荷駆動ギヤ25は共に同
じポリアセタール樹脂で成型されている。これに対し
て、駆動上側板11と駆動下側板12は電気亜鉛メッキ
鋼板で構成されているため、その線膨張係数はポリアセ
タール樹脂の線膨張係数に対して非常に小さい。
【0056】而して、駆動ユニット1の雰囲気温度が高
いとドラムギヤ16と軸間保証部材13は熱膨張する
が、ドラムギヤ16が熱膨張するとそのピッチ円半径が
大きくなり、モータピニオン24とドラムギヤ16のバ
ックラッシュが減少する。
【0057】しかし、同時に軸間保証部材13も熱膨張
し、該軸間保証部材13はモータ23中心に嵌合固定さ
れているため、ドラム軸14をベアリング18で回転支
持している部分がガイドピン22に沿ってバックラッシ
ュを大きくする方向に移動してドラム軸14を傾ける。
ここで、軸間保証部材13とドラムギヤ16の材質(ポ
リアセタール樹脂)は同一で長さも略等しいため、軸間
保証部材13の膨張量とドラムギヤ16のピッチ円半径
の膨張量はほぼ等しい値となる。
【0058】従って、ドラムギヤ16が熱膨張しても、
該ドラムギヤ16とモータピニオン24の間のバックラ
ッシュが減少することはなく、ドラムギヤ16とモータ
ピニオン24の噛み合いピッチのむらが画像上に顕著に
現れることがない。
【0059】ところで、前述のようにドラム軸14はベ
アリング17を中心として傾くが、ここで、カップリン
グ15とベアリング17の距離L1と両ベアリング1
7,18間の距離L2の比率は約1:2に設定されてい
る。
【0060】従って、前記実施の形態1において具体的
数値を挙げて説明したように、軸間保証部材13の熱膨
張量が約0.28mmであったとき、カップリング15
部の水平方向の変位量はその約1/2の0.14mm程
度となり、この変位量が感光ドラム112の駆動に対し
て悪影響を与えることはない。
【0061】尚、モータピニオン24に噛み合っている
負荷駆動ギヤ25もドラムギヤ16と同材質のために熱
膨張するが、そのピッチ円直径がドラムギヤ16のそれ
程は大きくないために熱膨張量がバックラッシュとして
設定した0.2mm以下となり、少なくともバックラッ
シュが0になることはなく、噛み合いピッチのむらが現
れることもない。
【0062】又、本実施の形態では、モータ23を画像
形成装置本体に直接ビス止めされる駆動上側板11に直
接固定することができるため、モータ23の振動を低く
抑えることが可能となり、ドラムギヤ16とモータピニ
オン24の噛み合いピッチのむらを一層抑えて高質画像
を得ることができる。
【0063】更に、本実施の形態では、モータ23の位
置が駆動上側板12に対して固定されるため、感光ドラ
ム112への駆動列以外へのギヤ列もモータピニオン2
4に噛み合わせることが可能となり、1つのモータ23
で感光ドラム112以外の負荷も駆動することが可能と
なる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、互いに噛み合う一対のギヤと、該一対のギヤの
一方の回転中心位置を決定するフレームと、回転中心位
置が決定されたギヤの中心近傍でフレームに固定されて
他方のギヤ又は該ギヤ中心を通る軸を保持する軸間保証
部材を含んで駆動伝達機構を構成し、前記軸間保証部材
の線膨張係数を前記一対のギヤの少なくとも一方の線膨
張係数とほぼ等しい値に設定したため、ギヤが熱膨張し
た状態でもギヤ間のバックラッシュを適切に保つことが
でき、これによって画像むらの発生を防ぐことができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る駆動伝達機構を含
む駆動ユニットの平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る駆動伝達機構を含
む駆動ユニットの側面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る駆動伝達機構を含
む駆動ユニットにおけるドラム軸保持部の断面図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態2に係る駆動伝達機構を含
む駆動ユニットの平面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る駆動伝達機構を含
む駆動ユニットの側面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る駆動伝達機構を含
む駆動ユニットにおける軸間保証部材固定部の断面図で
ある。
【図7】本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 駆動ユニット 11 駆動下側板(フレーム) 12 駆動上側板(フレーム) 13 軸間保証部材 14 ドラム軸(電子写真感光ドラム軸) 16 ドラムギヤ(ギヤ) 22 ガイドピン(ガイド部材) 23 モータ 24 モータピニオン(ピニオンギヤ) 112 電子写真感光ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H035 CA07 CB03 CD01 CD05 CD07 CD11 CG03 2H071 CA02 CA05 DA15 DA26 EA06 3J009 DA16 DA20 EA05 EA11 EA21 EA32 EB24 FA17 FA18

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに噛み合う一対のギヤと、該一対の
    ギヤの一方の回転中心位置を決定するフレームと、回転
    中心位置が決定されたギヤの中心近傍でフレームに固定
    されて他方のギヤ又は該ギヤ中心を通る軸を保持する軸
    間保証部材を含んで構成される機構であって、 前記軸間保証部材の線膨張係数を前記一対のギヤの少な
    くとも一方の線膨張係数とほぼ等しい値に設定して成る
    ことを特徴とする駆動伝達機構。
  2. 【請求項2】 前記軸間保証部材が熱膨張した際にその
    膨張方向が前記一対のギヤの中心を結ぶ直線方向となる
    ようにガイドするガイド部材を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の駆動伝達機構。
  3. 【請求項3】 前記軸間保証部材を前記一対のギヤのう
    ち駆動側のギヤ中心近傍で前記フレームに固定したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の駆動伝達機構。
  4. 【請求項4】 前記軸間保証部材を前記一対のギヤのう
    ち従動側のギヤ中心近傍で前記フレームに固定したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の駆動伝達機構。
  5. 【請求項5】 前記軸間保証部材の線膨張係数を前記一
    対のギヤのうち線膨張係数が大きい方のギヤの線膨張係
    数とほぼ同じに設定したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の駆動伝達機構。
  6. 【請求項6】 前記軸間保証部材の線膨張係数を前記一
    対のギヤのうちピッチ円直径の大きい方のギヤの線膨張
    係数とほぼ同じに設定したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の駆動伝達機構。
  7. 【請求項7】 前記一対のギヤのうち少なくとも一方及
    び前記軸間保証部材を樹脂で構成するとともに、前記フ
    レームの線膨張係数を前記軸間保証部材の線膨張係数の
    1/5以下に設定したことを特徴とする請求項1〜6の
    何れかに記載の駆動伝達機構。
  8. 【請求項8】 前記軸間保証部材と前記一対のギヤの少
    なくとも一方を同一の樹脂材料で構成したことを特徴と
    する請求項7記載の駆動伝達機構。
  9. 【請求項9】 前記一対のギヤの駆動側のギヤはモータ
    のピニオンギヤであることを特徴とする請求項1〜8の
    何れかに記載の駆動伝達機構。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかに記載の駆動伝
    達機構を備えて構成されることを特徴とする画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記一対のギヤの従動側のギヤは、電
    子写真感光ドラム軸上に取り付けられたギヤであること
    を特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記ドラム軸上に取り付けられたギヤ
    のピッチ円直径を前記電子写真感光ドラムの外径の2倍
    以上に設定したことを特徴とする請求項11記載の画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】 前記一対のギヤの駆動側のギヤはモー
    タのピニオンギヤであり、従動側のギヤはドラム軸上に
    取り付けられたギヤであり、前記軸間保証部材をドラム
    軸上に取り付けられたギヤと同一の樹脂材料で構成した
    ことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
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