JP4210151B2 - 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、電子複写機に備えられる現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子複写機装置は感光体ドラム上に原稿に対応する静電潜像を形成し、この静電潜像を感光体ドラムの回転により、現像装置の現像マグネットロ−ラに対向させ、前記現像マグネットロ−ラの回転により、現像剤を供給して現像するようになっている。
【0003】
現像マグネットロ−ラによって供給される現像剤はドクタ−ブレ−ド(層厚規制部材)により、所定の厚さに規制されて薄層化されるようになっている。現像された像は転写チャ−ジャ−の作用により、転写材(用紙)に転写され、この転写後、感光体ドラム上に残留した現像剤は、清掃装置により除去されて清掃される。
【0004】
ところで、良好な画像を得る上で、感光体ドラムと現像マグネットロ−ラとの間のギャップと、現像ロ−ラとドクタ−ブレ−ドとの間のギャップは重要である。
【0005】
感光体ドラムと現像マグネットロ−ラとの間のギャップは、現像ロ−ラ両端のシャフトに当接ロ−ラを取り付け、現像装置のケ−シングを感光体ドラムと反対側から押し付けることにより、当接ロ−ラを感光体ドラムの両端部に当接させて一定に保つ構造になっている。
【0006】
また、現像マグネットロ−ラとドクタ−ブレ−トとの間の間隔は、現像装置のケ−シングに対し、現像マグネットロ−ラをブッシュで固定し、さらに、ドクタ−ブレ−ドをケ−シングにネジで固定する。その際。ギャップを決められた値に調整した上でネジで固定する。
【0007】
また、例えば、公知の従来技術では、ケ−シング内に設けられて感光体ドラムに離間対向し、表面に保持した現像剤を前記感光体ドラムに供給する現像マグネットロ−ラとこの現像マグネットロ−ラに所定間隔を存して設けられ、前記現像ロ−ラ上の現像剤の層厚を規制するドクタ−ブレ−ドと、このドクタ−ブレ−ドと前記現像マグネットロ−ラとを一体的に保持し、前記ケ−シングに取り付けられるブラケットとを具備する方法等がある(特許文献1)。
【0008】
【特許文献1】
特開平9- 179389号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、常に安定した画像を供給するためには、先に述べた現像マグネットロ−ラとドクタ−ブレ−ドとの間のギャップが一定状態に保たれていることが重要である。従来の現像装置はそのケ−シングに対し現像マグネットロ−ラを取り付け、更にドクタ−ブレ−ドもケ−シングに固定するため、ケ−シングが寸法の基準の構造となっている。
【0010】
しかしながら、ケ−シングには感光体ドラムに対する現像マグネットロ−ラのスリ−ブの位置出しとして当接ロ−ラを押し当てるための力が与えられる。さらに現像マグネットロ−ラのスリ−ブを回転させるために、画像形成装置本体から駆動力が与えられる。
【0011】
このようにケ−シングに作用する外力は、温度や現像剤の状態、部品の精度によって環境・時間で変化するため、ケ−シングは常に同じバランスの荷重を与えられず、ギャップ調整時とは異なる捩じれた状態になる場合が多い。
【0012】
この捩じれはドクタ−ブレ−ドの取付位置を変化させ、その結果ギャップを変化させる要因となり、一定の画像を保てなくなる。また、ケ−シングは樹脂成形されている場合が多いので、金属であるドクタ−ブレ−ドとは熱による寸法の変化に違いが生じるので、これもドクタ−ブレ−ドの取付位置が変化する要因となっている。
【0013】
一方、現像装置と清掃装置のケ−シングが一体となっている場合は、ケ−シング自体を押圧しないため、押圧による捩じれは無いが、ドクタ−ブレ−ドがケ−シングに固定されているならば、その他の変動要因の影響は受ける。
【0014】
しかも、現像マグネットロ−ラの移動方向がドクタ−ブレ−ドの取付面に対し垂直方向であれば、現像マグネットロ−ラの移動によるギャップの変化は少ないが、それでも現像マグネットロ−ラの移動時のガタによって多少の変化が認められる。
【0015】
また、この部品構成であると、初期のギャップ調整時に、当接ロ−ラを当接させるため感光体ドラムに変わる調整専用の治具が必要になり、不便である。
【0016】
さらに、これらの課題に加え、これまでのケ−シングの捩じれ等の力を層厚規制部材に与えないようにするための解決手段として、例えば、前記特許文献1で開示されているように、ケ−シング内に設けられて感光体ドラムに離間対向し、表面に保持した現像剤を前記感光体ドラムに供給する現像マグネットロ−ラとこの現像マグネットロ−ラに所定間隔を存して設けられ、前記現像ロ−ラ上の現像剤の層厚を規制するドクタ−ブレ−ドと、このドクタ−ブレ−ドと前記現像マグネットロ−ラとを一体的に保持し、前記ケ−シングに取り付けられるブラケットとを具備する方法等があるが、この場合、現像剤を前記感光体ドラムに供給する現像マグネットロ−ラとこの現像マグネットロ−ラに所定間隔を存して設けられ、前記現像ロ−ラ上の現像剤の層厚を規制するドクタ−ブレ−ドと、このドクタ−ブレ−ドと前記現像マグネットロ−ラとを、一体的に保持する構造を設けるために複雑な構造の形成や、部品点数の増加なとにより、材料コスト面での負担が大きくなる。
【0017】
また、ケ−シング部と現像剤を前記感光体ドラムに供給する現像マグネットロ−ラとこの現像マグネットロ−ラに所定間隔を存して設けられ、前記現像ロ−ラ上の現像剤の層厚を規制するドクタ−ブレ−ドと、このドクタ−ブレ−ドと前記現像マグネットロ−ラとを、一体的に形成した部分に分割されるため、現像剤に対するシ−ル性能の低下が課題になる。
【0018】
このシ−ル性能の低下という課題に対し、シ−ル性能を確保するため、上記部品点数増加要因に加え、さらに部品点数増加に繋がることにより、材料コスト面での負担増加を招く結果となる。
【0019】
そこで、本発明の目的は、ケ−シングの捩じれ等の変形により、現像ロ−ラと層厚規制部材との間のギャップを変動させないようにした現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置を提供することにある。
【0020】
また、本発明の別の目的は、上記の課題に対しても、前記現像ロ−ラ上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、この層厚規制部材を取り付ける前記現像カ−トリッジケ−スに、前記現像ロ−ラと層厚規制部材とのギャップを一定に維持できるようにした簡素化した形状や材質の部材を設けることで、コストダウン効果を得られることができる画像形成装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明による現像装置は、被現像部に所定のギャップを介して対向し、表面に保持した現像剤を前記被現像部に供給する現像ロ−ラと、
前記現像ロ−ラ上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材であって、前記現像ロ−ラに所定のギャップを介して対向するように配置される層厚規制部材と、
前記層厚規制部材の両端を支持するように現像装置本体のケーシングにおける前記現像ロ−ラの軸方向の両端に対向するケーシング側面部にそれぞれ設けられる層厚規制部材取付部と、
を備え、
前記層厚規制部材取付部は、前記ケーシング側面部との間に所定の間隙を設けて対向するように前記ケーシング側面部の内側に配置された板状の層厚規制部材取付片と、前記ケーシング側面部と前記層厚規制部材取付片とにそれぞれ連続する板状の部材であってケーシング側面部および前記層厚規制部材取付片に対して直交して配置されるように構成された板状の延設部と、を有し、
前記層厚規制部材取付片に前記層厚規制部材の長手方向の端部がそれぞれ取り付けられるように構成され、かつ、
前記層厚規制部材がドクターブレードであることを特徴とする。
【0022】
さらに本発明による現像装置は、前記層厚規制部材取付部は、その内側の層厚規制部材取付片に前記層厚規制部材を取付けるためのネジ孔が形成され、ケーシング側面部における前記ネジ孔に対向する位置にネジ挿通孔が形成されていることを特徴とする。
【0024】
さらに、本発明による画像形成装置は、前記いずれかの現像装置と、潜像の形成された被現像部と、該現像装置から前記被現像部に対して現像剤を供給することにより可視像化しこれを転写材に転写する転写部と、を備えてなることを特徴とする。
【0025】
本発明は、U字形状の内側の層厚規制部材取付片に層厚規制部材を取り付けることにより、ケーシングに対して外側から加わる外力や環境温度変化によるケ−シングの膨張及び収縮、あるいは歪み等による内部応力によって生じるケーシング塑性変形が生じても、その変形は外側のケーシングに留まり、内側のケーシング片には及ばない。その結果、初期に設定したギャップは時間、環境が変化しても、そのままの状態を維持することができ、良好な画像を得ることができる。
【0026】
また、ケ−シングの捩じれ等の力を層厚規制部材に与えないようにするための解決手段として挙げられた特許文献1で示される従来の方法に比べて、コストダウン効果を得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す一実施例の形態を参照して説明する。
【0028】
図1は画像形成装置本体を示す図である。
【0029】
スキャナ部31は透明ガラスからなる原稿載置台35、原稿載置台35上へ自動的に原稿を供給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(以下RADF:Recirculating Automatic Document Feeder)36及び原稿載置台35上に載置された原稿の画像を走査して読み取るための原稿画像読み取りユニット、すなわちスキャナユニット40から構成されている。
【0030】
このスキャナ部31にて読み取られた原稿画像は、画像データとして後述する画像データ入力部へと送られ、画像データに対して所定の画像処理が施される。上記RADF36は、備えられた図示しない原稿トレイ上に複数枚の原稿を一度にセットしておき、セットされた原稿を1枚ずつ自動的にスキャナユニットの原稿載置台上へ給送する装置である。RADF36は、オペレーターの選択に応じて原稿の片面または両面をスキャナユニットに読み取らせるように、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切換手段、各部を通過する原稿の状態を把握し管理するセンサー群、および制御部等から構成されている。このRADF36については、従来から多くの出願、商品化がなされているので、これ以上の説明は省略する。
【0031】
原稿載置台35上の原稿の画像を読み取るためのスキャナ部31を構成するスキャナユニット40は、原稿面上を露光するランプリフレクターアセンブリ41と、原稿からの反射光像を光電変換素子(CCD)に導くための原稿からの反射光を反射する第1の反射ミラー42aを搭載してなる第1の走査ユニット40a、また第1の反射ミラーユニット40aからの反射光像を光電変換素子(CCD)に導くための第2、第3反射ミラー42b、42cを搭載してなる第2の走査ユニット40b、原稿からの反射光像を上述した各反射ミラーを介して電気的画像信号に変換する素子(CCD)上に結像させるための光学レンズ43、および原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換する上述したCCD素子44から構成される。
【0032】
スキャナ部31は、上記RADF36とスキャナユニット40の関連した動作により、原稿載置台35上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿載置台35の下面に沿ってスキャナユニット40を移動させて原稿画像を読み取るように構成されている。
【0033】
特に第1走査ユニット40aは、原稿載置台に沿って左から右へと一定速度Vで走行され、また第2走査ユニット40bは、その速度Vに対してV/2の速度で同一方向に平行に走査制御される。
【0034】
これにより、原稿載置台35上に載置された原稿の画像を1ライン毎に順次CCD素子44へと結像させて画像を読み取ることとなる。
【0035】
原稿画像をスキャナユニット40にて読み取ることにより得られた画像データは、後述する画像処理部へ送られ、各種処理が施された後、画像処理部のメモリーに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリー内の画像を読み出してレーザープリンタ部32に転送して転写材(用紙)上に画像を形成させる。
【0036】
このレーザープリンタ部32は画像を形成させるための転写材の搬送系、レーザー書込ユニット46、および画像を形成するための電子写真プロセス部を備えている。
【0037】
レーザー書込ユニット46は、上述したスキャナユニット40にて読み取った後のメモリーから読み出した画像データ、または外部の装置から転送されてきた画像データに応じてレーザー光を出射する半導体レーザー光源、レーザー光を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度で偏向されたレーザー光が電子写真プロセス部を構成する感光体ドラム48上で等角速度で偏向されるように補正するf−θレンズ等を有している。
【0038】
上記電子写真プロセス部は、周知である感光体ドラムの周囲に帯電装置、現像装置、転写装置、剥離装置、クリーニング装置、除電装置を備えている。
【0039】
一方、転写材の搬送系は、上述した画像形成を行う電子写真プロセス部の特に転写装置が配置された転写位置へと転写材を搬送する搬送部、該搬送部33へと転写材を送り込むためのカセット給紙装置51、52、53または、必要なサイズの転写材を適宜給紙するための手差し給紙装置54、転写後の転写材に形成された画像、特にトナー像を定着するための定着装置49、定着後の転写材の裏面に再度画像を形成するために転写材を再供給するための再供給経路55とを備えている。
【0040】
また、定着装置49の下流側には、画像が記録された転写材を受け取り、この転写材に対して所定の処理を施す後処理装置34が配置されている。
【0041】
レーザー書込ユニット46及び電子写真プロセス部において、画像メモリーから読み出された画像データは、レーザー書込ユニット46によってレーザー光線を走査させることにより感光体ドラム48の表面上に静電潜像として形成され、トナーにより可視像化されたトナー像は多段給紙ユニットのいずれかの給紙部から搬送された転写材の面上に静電転写され定着される。
【0042】
このようにして画像が形成された転写材(用紙)は定着装置49から排紙ローラ57を経由して後処理装置34内へと搬送される。
【0043】
図2は電子写真プロセス部を示す図である。
【0044】
感光体ドラム48の周囲部にその回転方向に沿って順次、帯電チャ−ジャ−60、現像装置47、転写チャ−ジャ−61及びクリ−ニング装置62が配置されている。
【0045】
現像装置47内には、現像剤として磁性トナ−を供給する現像マグネットロ−ラ63、層厚規制部材としての被磁性のドクタ−ブレ−ド64及び搬送オ−ガ−65が配設されている。
【0046】
クリ−ニング装置62内には感光体ドラム48上に残留した磁性トナ−を掻き落す掻き落としブレ−ド66及び回収オ−ガ−67が配設されている。画像形成時には、露光手段により原稿に光が走査されて原稿から反射された光が感光体ドラム48に照射される。感光体ドラム48の表面は帯電チャ−ジャ−60により帯電されており、反射光の照射により原稿像に対応する静電潜像が形成される。感光体ドラム48の回転により、静電潜像は現像装置47に対向され、現像マグネットロ−ラ63の回転により磁性トナ−が供給されることにより可視像化される。この可視像は転写チャ−ジャ−61の作用により転写材に転写される。
【0047】
図3は現像装置を示す図である。
【0048】
現像装置47内には、現像剤として磁性トナ−を供給する現像マグネットロ−ラ63、層厚規制部材としての被磁性のドクタ−ブレ−ド64及び搬送オ−ガ−65が配設されている。
【0049】
現像マグネットロ−ラ63のシャフトには、当接ロ−ラ68が取り付けられ、これら当接ロ−ラ68が感光体ドラム48の両端に当接されることにより、感光体ドラム48と現像マグネットロ−ラ63との間に所定のギャップが形成されるようになっている。
【0050】
図4は本発明の第一の実施形態である層厚規制部材取付部69を示す図である。
【0051】
層厚規制部材取付部69は、全体としてU字形状にあり、ケーシング81を加工(成形)して形成される。
【0052】
82はケ−シング81の層厚規制部材取付片であり、U字形状の内側のケーシング片に対応する。
【0053】
83はネジ73の頭部径よりも大きい径のネジ挿通孔である。層厚規制部材としての被磁性のドクタ−ブレ−ド64をケーシングに取り付けるための層厚規制部材取付片82には、ネジ孔70が設けられ、ドクタ−ブレ−ド64の端部には前記ネジ孔70及びネジ挿通孔83に連通する通孔71が設けられている。
【0054】
層厚規制部材取付部69は、上記のようにU字形状にあるため、そのU字形状により、捩じれや環境温度変化による現像カ−トリッジケ−スの膨張及び収縮、あるいは歪み等のケ−シングに作用する外力や内部応力を吸収することができる。すなわち、ケ−シングに対し、捩れ等の外力が加わったり、環境温度変化によるケーシングの膨張及び収縮、あるいは歪み等による内部応力が強大なものとなっても、この力によりケーシングが変形(塑性変形)するのは、U字形状の外側の部分となり、その変形はU字形状の空間部72により吸収されて、U字形状の内側に位置する層厚規制部材取付片82には影響を及ぼさない。
【0055】
ドクタ−ブレ−ド64はネジ73によって、前記ケ−シングのドクタ−ブレ−ド取付部69の層厚規制部材取付片82に取り付けられる。
【0056】
図5は、図4に示す本発明の第一の実施形態である層厚規制部材取付部69に外力が掛かった場合の状態を示す図である。
【0057】
図4に示す本発明の第一の実施形態では、ケ−シングの層厚規制部材取付片82とケ−シングの外壁部分81との間に、空間72を設けることにより、図5に示す矢印Aのような外力が掛かったり同等の内部応力が生じた場合に、ケ−シングの外壁面81がドクタ−ブレ−ド64側へ捩じれたとしても、この捩れはこの空間72で吸収される。このため、この外力による影響はケ−シングのドクタ−ブレ−ド取付部69へ及ばなくなり、初期に設定したギャップは時間、環境が変化しても、そのままの状態を維持することができ、良好な画像を得ることができる。
【0058】
これに対して、図6に示すような従来の層厚規制部材取付構造、すなわち、ケ−シングに直接ドクタ−ブレ−ド取付部69を設けると、矢印Aのような外力が掛かった場合、ケ−シングの外壁面81がドクタ−ブレ−ド64側へ捩じれ、この捩じれはドクタ−ブレ−ド64の取付位置を変化させ、その結果ギャップを変化させる要因となり、一定の良好な画像を保てない。
【0059】
前記空間72は、ケ−シングの形状によって、その適切な形状は異なるが、例えば空間寸法Bを0.5〜5mm、層厚規制部材取付片82のネジ孔70までの寸法である自由長寸法C(図4参照)をネジ孔70の中心から3〜50mmに設定することによって、捩じれ等の外力や環境温度変化によるケ−シングの膨張及び収縮、あるいは歪み等による内部応力の影響を吸収する良好な効果が得られる。
【0060】
なお、前記空間72の空間寸法Bや自由長寸法Cの設定値をこれ以下に設定した場合、上述の外力や内部応力が無視できなくなり、ケ−シングがドクタ−ブレ−ド取付部69に干渉し、ドクタ−ブレ−ドの取付位置を変化させ、その結果ギャップを変化させる要因となり、一定の良好な画像を保てなくなる。
【0061】
また、前記空間72の空間寸法Bや自由長寸法Cの設定値をこれ以上に設定した場合、ケ−シングの外形形状が大きくなり、結果的にコストUPに繋がる。またケ−シングの構造によっては、設定値をこれ以上に設定するとケ−シングの剛体強度が低下する場合がある。
【0062】
図9は前記環境温度変化によるケ−シングの膨張及び収縮、あるいは歪み等による内部応力の影響による、現像マグネットロ−ラ63とドクタ−ブレ−ド64との間のギャップの変化の確認結果の一例を示す図である。
【0063】
従来のように、ケ−シングに直接ドクタ−ブレ−ド取付部69を設けたものでは、50℃の環境下に一定時間放置することによって、当初の設定値より約30%現像マグネットロ−ラ63とドクタ−ブレ−ド64との間のギャップは狭くなる方向へ変化し、5℃の環境下に一定時間放置することによって、当初の設定値より約50%現像マグネットロ−ラ63とドクタ−ブレ−ド64との間のギャップは広くなる方向へ変化した。
【0064】
従って前記環境下では、従来のようにケ−シングに直接ドクタ−ブレ−ド取付部69を設けたものでは、環境温度変化によるケ−シングの膨張及び収縮、あるいは歪み等の力の影響により、現像マグネットロ−ラ63とドクタ−ブレ−ド64との間のギャップは当初の設定値より合計80%の変化する。
【0065】
これに対し、本実施形態のように、層厚規制部材取付部69をU字形状としてケ−シングの層厚規制部材取付片82とケ−シングの外壁部分81との間に、空間72を設けた場合、50℃の環境下に一定時間放置すると、当初の設定値からの現像マグネットロ−ラ63とドクタ−ブレ−ド64との間のギャップの変化量は約4%、5℃の環境下に一定時間放置した場合では、当初の設定値からの現像マグネットロ−ラ63とドクタ−ブレ−ド64との間のギャップに変化は無かった。従って、現像マグネットロ−ラ63とドクタ−ブレ−ド64との間のギャップの当初の設定値からの変化量は4%となり、極めて効果的である。
【0066】
また、本発明の第一の実施形態である層厚規制部材取付部69の構造は、上記に限定されない。
【0067】
図10(A)〜(C)は、本発明の第一の実施形態である層厚規制部材取付部69の他の実施例を示す図であり、全て上述の捩じれや環境温度変化によるケ−シングの膨張及び収縮、あるいは歪み等の力の影響を吸収する空間72を設けてあることから、上記と同じ効果を持つ。
【0068】
図10(A)に示す構造は、U字部がケーシング内側に形成されるようにしている。また図10(B)に示す構造は、U字部が逆U字形状で且つケーシング外側に形成されるようにしている。また図10(C)に示す構造は、U字部が逆U字形状で且つケーシング内側に形成されるようにしている。
【0069】
図7は本発明の第二の実施形態である層厚規制部材取付部69を示す図であり、捩れ等の外力やケ−シングの膨張及び収縮、あるいは歪み等による内部応力の影響を吸収する薄層の弾性部材74を備えている。
【0070】
ケーシング81のドクタ−ブレ−ド64の端部対向部にはネジ孔70が設けられ、ドクタ−ブレ−ド64の端部には前記ネジ孔70に連通する通孔71か設けられている。
【0071】
ドクタ−ブレ−ド64はネジ73によって、前記ケ−シングのドクタ−ブレ−ド取付部69に取り付けられる。捩じれ等の外力や環境温度変化による現像カ−トリッジケ−スの膨張及び収縮、あるいは歪み等による内部応力を吸収するため、上記ドクターブレード64の端部とケーシングとの間に薄層の弾性部材74を設けている。
【0072】
図8は、本発明の第二の実施形態である層厚規制部材取付部69に外力が掛かったり、内部応力が生じた場合の状態を示す図である。
【0073】
本発明の第二の実施形態では、薄層の弾性部材74を設けることにより、図8に示す矢印Aのような外力が掛かった場合に、ケ−シングの外壁面81がドクタ−ブレ−ド64側へ捩じれたとしても、これを吸収する薄層の弾性部材74があるので、この外力による影響はケ−シングの取付部69へ及ばなくなり、現像マグネットロ−ラ63とドクタ−ブレ−ド64との間のギャップが変化するような力がドクタ−ブレ−ド64に作用せず、初期に設定したギャップは時間、環境が変化しても、そのままの状態を維持することができ、良好な画像を得ることができる。
【0074】
なお、この薄層の弾性部材74には、従来の緩衝材や緩み止め等に使用される金属や樹脂のワッシャ等、硬質な材質の部材ではなく、ケ−シングの材質よりも軟性質の材質である材質、例えばゴムや軟性樹脂、発泡ポリウレタン等を使用する。
【0075】
前記捩じれ等の外力や環境温度変化によるケ−シングの膨張及び収縮、あるいは歪み等による内部応力の影響を吸収する薄層の弾性部材74は、ケ−シングの形状によって異なるが、例えば約2〜5mm程度の厚みDに設定することにより効果的である。また厚みDとともに硬度が重要であり、ケ−シングの形状によって異なるが、例えばこの硬度を45°〜85°に設定することにより、良好な効果が得られる。
【0076】
なお、前記薄層の弾性部材74の厚みDを前記設定値以下に設定した場合、上記の外力や内部応力の大きさによっては、薄層の弾性部材74で吸収できず、結果的にケ−シングがドクタ−ブレ−ド取付部69に対して、ドクタ−ブレ−ドの取付位置を変化させる外力を伝え、その結果ギャップを変化させる要因となり、一定の良好な画像を保てなくなる。
【0077】
硬度の設定値を前記設定値以上に設定した場合でも、同様の理由によってギャップを変化させてしまい、一定の良好な画像を保てなくなる。
【0078】
また、前記薄層の弾性部材74の厚みDを前記設定値以上に設定した場合、ドクタ−ブレ−ド64の取付強度低下に繋がり、現像マグネットロ−ラ63とドクタ−ブレ−ド64との間のギャップを不安定になり、逆効果になる場合がある。
【0079】
また、薄層の弾性部材74の設置スペ−ス確保のため、ケ−シングの外形形状が大きくなり、結果的にコストUPに繋がる。またケ−シングの構造によっては、設定値をこれ以上に設定するとケ−シングの剛体強度が低下する場合がある。
【0080】
同様に硬度を前記設定値以下に設定した場合でも、逆効果になる場合がある。
【0081】
なお、薄層の弾性部材74を設けることにより、環境温度の変化による、当初の現像マグネットロ−ラ63とドクタ−ブレ−ド64との間のギャップに与える影響に対する効果は、図9に示す内容と同様の効果が得られる。
【0082】
【発明の効果】
この発明によれば、ケーシングの捩じれ等の外力や環境温度変化によるケ−シングの膨張及び収縮、あるいは歪み等による内部応力によって生じるケーシング塑性変形を層厚規制部材に与えないようにして、現像ローラと層厚規制部材との間のギャップを一定に維持できるようにした現像装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置本体を示す図
【図2】電子写真プロセス部を示す図
【図3】現像装置を示す図
【図4】本発明の第一の実施形態である層厚規制部材取付部を示す図
【図5】本発明の第一の実施形態である層厚規制部材取付部に外力等が掛かった場合の状態を示す図
【図6】従来の層厚規制部材取付構造を示す図
【図7】本発明の第二の実施形態である層厚規制部材取付部を示す図
【図8】本発明の第二の実施形態である層厚規制部材取付部に外力等が掛かった場合の状態を示す図
【図9】現像マグネットロ−ラとドクタ−ブレ−ドとの間のギャップの変化を示す図
【図10】本発明の第一の実施形態である層厚規制部材取付部の他の実施例を示す図
【符号の説明】
47−現像装置
48−感光体ドラム
63−現像マグネットロ−ラ
64−ドクタ−ブレ−ド
69−取付部
70−ネジ孔
71−通孔
72−空間
73−ネジ
74−薄層の弾性部材
81−ケーシング
82−ケーシングの層厚規制部材取付片
83−ネジ挿通孔

Claims (3)

  1. 被現像部に所定のギャップを介して対向し、表面に保持した現像剤を前記被現像部に供給する現像ロ−ラと、
    前記現像ロ−ラ上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材であって、前記現像ロ−ラに所定のギャップを介して対向するように配置される層厚規制部材と、
    前記層厚規制部材の両端を支持するように現像装置本体のケーシングにおける前記現像ロ−ラの軸方向の両端に対向するケーシング側面部にそれぞれ設けられる層厚規制部材取付部と、
    を備え、
    前記層厚規制部材取付部は、前記ケーシング側面部との間に所定の間隙を設けて対向するように前記ケーシング側面部の内側に配置された板状の層厚規制部材取付片と、前記ケーシング側面部と前記層厚規制部材取付片とにそれぞれ連続する板状の部材であってケーシング側面部および前記層厚規制部材取付片に対して直交して配置されるように構成された板状の延設部と、を有し、
    前記層厚規制部材取付片に前記層厚規制部材の長手方向の端部がそれぞれ取り付けられるように構成され、かつ、
    前記層厚規制部材がドクターブレードであることを特徴とする現像装置。
  2. 記層厚規制部材取付部は、その内側の層厚規制部材取付片に前記層厚規制部材を取付けるためのネジ孔が形成され、ケーシング側面部における前記ネジ孔に対向する位置にネジ挿通孔が形成されている、請求項1記載の現像装置。
  3. 請求項1または2に記載の現像装置と、
    潜像の形成された被現像部と、
    該現像装置から前記被現像部に対して現像剤を供給することにより可視像化しこれを転写材に転写する転写部と、
    を備えてなる画像形成装置。
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