JPH0588548A - 電子写真装置の現像装置 - Google Patents

電子写真装置の現像装置

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Publication number
JPH0588548A
JPH0588548A JP3252474A JP25247491A JPH0588548A JP H0588548 A JPH0588548 A JP H0588548A JP 3252474 A JP3252474 A JP 3252474A JP 25247491 A JP25247491 A JP 25247491A JP H0588548 A JPH0588548 A JP H0588548A
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JP
Japan
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toner
agitator
developing device
blade
conveying
Prior art date
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Application number
JP3252474A
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English (en)
Inventor
Ryuta Takechi
隆太 武市
Moriaki Ogawa
護晃 小川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アジテータ駆動用のモータに小さなトルクの
モータを使用できるようにすると共に、ホッパー内にト
ナーが少量になったときでもそれを確実に現像ローラヘ
搬送できるようにする。 【構成】 アジテータ47に、剛性の異なる搬送羽32
と33とを設けて、ホッパー48内のトナーTnが満杯
に近い状態では低い剛性の搬送羽33がトナーによる負
荷によって撓んで変形し、高い合成の搬送羽32がトナ
ーを撹拌してそれをトナー付着部19へ搬送するように
する。トナーTnが所定の量にまで減ると、トナーによ
る負荷が減少するため、搬送羽33も変形が少なくなっ
てトナーエンド付近でも所定量のトナーを搬送するよう
になる。そして、その搬送羽は、アジテータ軸35に固
定した第1の搬送羽と、所定の負荷以上ではその軸に相
対回転する第2の搬送羽とによって構成しても同様の効
果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真プロセスを
利用したレーザプリンタ,複写機,ファクシミリ等の電
子写真装置の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザプリンタ等の電子写真装置
に設けられている現像装置には、トナーを貯えるホッパ
ー(ホッパー部)内にアジテータが回転可能に設けられ
ている。このアジテータは、ホッパー内のトナーを現像
ローラのあるトナー付着部へ搬送するのが役目であり、
その機能上トナーが少量になってもそれをホッパーの底
部に残さないようにするため、その先端がホッパーの底
面に近接して回転するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにトナーが少量になった時でもそれを一定量ずつトナ
ー付着部へ搬送できるようにするためにアジテータの先
端がホッパーの底面に沿って回転するようになっている
と、ホッパー内にトナーが多量にある時にはそれだけア
ジテータの搬送羽に加わる負荷が大きくなるため、それ
を駆動するためには大きなトルクのモータを使用する必
要があるばかりか、アジテータやそれを支持する部材の
強度もアップしなければならなくなるため、それだけコ
ストアップになるという問題点があった。
【0004】また、トナーが満杯状態に近いときには、
アジテータがトナーを必要以上に撹拌してしまうため、
それによってトナーが劣化しやすいということもあっ
た。この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであ
り、アジテータを駆動するモータに小さなトルクのモー
タを使用できるようにすると共に、ホッパー内にトナー
が少量になったときでもそれを確実に現像ローラヘ搬送
することができるようにすることを目的とする。また、
トナーが満杯状態に近いときにアジテータを必要以上に
回転させて撹拌したときに生じやすいトナーの劣化を防
止することも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、上述したような現像装置において、ア
ジテータに剛性の異なる複数の搬送羽を設けたものであ
る。また、アジテータの搬送羽は、その剛性がアジテー
タ軸に固定される根本側の部分では高く先端側の部分で
は低くなるようにするとよい。
【0006】そして、そのアジテータの搬送羽を、アジ
テータ軸に固定した第1の搬送羽と、そのアジテータ軸
に相対回転可能に取り付けた第2の搬送羽とによって構
成し、第2の搬送羽に加わる負荷が所定値以下であると
きにはその第2の搬送羽をアジテータ軸に一体的に連結
する連結機構を設けるようにするとよい。その場合、第
1,第2の搬送羽のアジテータ軸から羽先端までの寸法
を、第1の搬送羽を短く第2の搬送羽を長くするとよ
い。
【0007】
【作用】このように構成した電子写真装置の現像装置よ
れば、アジテータは剛性の異なる複数の搬送羽を備えて
いるので、ホッパー部内のトナーが満杯に近い状態では
低い剛性の搬送羽がトナーによる負荷によって撓んで変
形し、高い合成の搬送羽がそのトナーの負荷に打ち勝っ
てそれを撹拌してトナー付着部へ搬送する。また、トナ
ーが任意の量にまで減るとトナーによる負荷が減少する
ため、その剛性の低い搬送羽も変形が少なくなってトナ
ーを搬送するようになるため、トナーエンド付近になっ
ても所定量のトナーをトナー付着部へ搬送することがで
きる。
【0008】そして、その搬送羽を、その剛性がアジテ
ータ軸に固定される根本側の部分では高く先端側の部分
では低くなるようにすれば、ホッパー部内のトナーが満
杯に近い状態では低い剛性の先端側が撓むため搬送する
トナーの量が少なくなり、トナーが減少するとその先端
側の変形が少なくなるため、トナーエンド付近になって
も所定量のトナーをトナー付着部へ搬送することができ
る。
【0009】さらに、その搬送羽を第1と第2の搬送羽
とによって構成し、アジテータ軸に相対回転可能に取り
付けたその第2の搬送羽に加わる負荷が所定値以下であ
るときにはその第2の搬送羽をアジテータ軸に一体的に
連結する連結機構を設けるようにすれば、ホッパー部内
がトナーで満杯に近い状態にあるときにはアジテータの
搬送羽に加わるトナーによる負荷が増大するため、連結
機構がアジテータ軸と第2の搬送羽とを一体的に連結で
きなくなって、アジテータ軸に固定されている第1の搬
送羽のみが回転されるので、アジテータ軸に加わる負荷
はトナー満杯時でも小さくなる。
【0010】また、トナーの量が少なくなれば、搬送羽
に加わる負荷が小さくなるので、連結機構によってアジ
テータ軸と第2の搬送羽とが一体的に連結されるため、
第1と第2の搬送羽の両方によってトナーが確実にトナ
ー付着部に搬送される。さらに、第1,第2の搬送羽の
アジテータ軸から羽先端までの寸法を、第1の搬送羽を
短く第2の搬送羽を長くすれば、ホッパー部内にトナー
が満杯に近い状態にあるときには短い第1の搬送羽のみ
が回転してトナーを撹拌し、長い第2の搬送羽はアジテ
ータ軸に対して空回りし、トナーの量が少なくなればそ
の第2の搬送羽もアジテータ軸に一体的に連結されてト
ナーをトナー付着部へ搬送する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例である電子
写真装置の現像装置の要部を示す断面図、図2はその現
像装置のアジデータの一部を示す斜視図、図3は図1の
現像装置を適用した電子写真装置であるレーザプリンタ
の例を示した全体構成図である。
【0012】図3に示す電子写真装置としてのレーザプ
リンタは、装置本体1を上部構造体2と下部構造体3と
によって構成し、その上部構造体2を下部構造体3に軸
4によって開閉自在に取付けている。その装置本体1内
には、略中央に感光体5を設け、その回りに帯電チャー
ジャ6、現像装置17、転写チャージャ8、クリーニン
グ装置9等の電子写真プロセスを実行するための各装置
をそれぞれ配置している。
【0013】また、現像装置17の上側に給紙カセツト
11を配置し、下部構造体3の底部付近には光書き込み
装置15を配置している。このレーザプリンタは、給紙
カセツト11から給紙ローラ20によって用紙Pが給送
されると、それがレジストローラ21によってタイミン
グがとられて感光体5の上側に搬送される。
【0014】その感光体5は、エンドレスのベルト状で
あり、3個のローラ間に張装されて矢示方向に回動し
て、その表面が帯電チャージャ6によって一様に帯電さ
れており、光書き込み装置15からのレーザ光Lがその
下面側5aに照射されることによって静電潜像が形成さ
れる。その潜像は、現像装置17を通るときにトナーに
よって可視像化され、その可視像(トナー像)が感光体
5の上側に搬送されてきた用紙Pの下面側に転写チャー
ジャ8により転写される。
【0015】そのトナー像が転写された用紙Pは、搬送
ガイド23に案内されて定着装置31の定着ローラと加
圧ローラとの間に搬送され、そこでトナー像が定着され
る。そして、定着装置31を出た用紙Pは、さらに排紙
ローラ24によって搬送され、排紙ガイド26に案内さ
れて排紙トレイ27上にスタックされる。
【0016】光書き込み装置15は、下部構造体3に固
定されるベースカバー29内に設けられており、その空
間内には光書き込み装置15を構成するスキャナモータ
36とポリゴンミラー37とfθレンズ38と第2ミラ
ー39の各部が設けられており、レーザユニツトから発
せられて画像情報信号に応じて点滅する光は、スキャナ
モータ36の軸に一体に取付けたポリゴンミラー37に
入射し、一定の角度の範囲を繰り返しポリゴン偏向す
る。
【0017】その偏向光は、fθレンズ38により感光
体5上の光書き込み位置で直線上に結像するようになっ
ており、等速で投影点が移動するように補正されて第2
ミラー39、シリンダレンズ40を介してその感光体5
に入射する。そして、入射光の偏向により主走査が行わ
れ、感光体5の回転により副走査が行われて画像情報信
号に応じた画像が書き込まれ、静電潜像が形成される。
【0018】現像装置17は、感光体5の下面5a側に
形成される潜像を現像ローラ42に担持させたトナーに
より現像して可視像にするものであり、現像ローラ42
の外周面にはそのローラ上の電荷を取り除くための除電
ブラシ46を接触させている。この現像装置17は、そ
の現像ローラ42と薄層ブレードと除電ブラシ46及び
トナー補給部材44とを、現像部フレーム45にそれぞ
れ取付け、その現像部フレーム45には帯電チャージャ
6も取付けている。
【0019】そして、その現像部フレーム45の第3図
で右方側に、内部にトナーを貯蔵するホッパー(ホッパ
ー部)48を配置し、その中に矢示方向に回転すること
によりトナーを攪拌するアジテータ47を設け、そのホ
ッパー48を現像部フレーム45に熱溶着あるいは熱カ
シメによって結合して、現像装置17を構成している。
その現像装置17は、図1に示すようにホッパー48内
のトナーTnを、モータ18によりアジテータ47を矢
示A方向に回転させることにより現像ローラ42のある
トナー付着部19へ搬送し、その現像ローラ42の外周
面にトナーTnを付着させる。
【0020】そのアジテータ47は、現像装置17の固
定部分に両端が回転可能に支持されているアジテータ軸
35に、図2に示すように剛性の異なる2枚(それ以上
であってもよい)のトナーを搬送する搬送羽32,33
を180゜位相を異ならせて固定したものであり、それ
がアジテータ軸35の一端に固定したギャ(図示せず)
を介して図1のモータ18によって回転駆動される。そ
して、その2枚の搬送羽32,33は、搬送羽32の剛
性を搬送羽33の剛性よりも高く(剛性大)している。
【0021】ところで、このようなトナーを用いて現像
する現像装置では、ホッパー48内にトナーTnを補給
した直後、もしくは初めて現像装置を使用する初期の段
階では、ホッパー48内には図1に示すようにトナーT
nが満杯状態にある。そのため、この状態ではトナー付
着部19にもトナーは充分あるためアジテータ47によ
ってトナーを供給する必要性はあまりないが、トナーが
減少して図4に示すようにトナーエンド付近になったと
きには、そのままではトナー付着部19には必要とする
トナーが供給されないため、そのままでは画像カスレ等
が発生してしまうので一定量のトナーTnを供給する必
要がある。
【0022】そのため、通常において現像装置を設計す
る際には、このトナーエンド付近でも画像カスレ等を発
生させないようにするため、それに必要なトナーの供給
量をそのアジテータによって供給できるように設計して
いる。ところが、このようにすると、必然的にトナーが
満杯時にはアジテータが回転することによってトナーを
トナー付着部へ供給することにより、その量が本来必要
な供給量以上になってしまい、そのトナーをアジテータ
が撹拌して搬送する際の負荷も大きくなるためそれだけ
アジテータを駆動するモータにトルクの大きなものを使
用しなければならなくなり、それがコストアップの要因
になっていた。
【0023】しかしながら、この実施例によれば、上述
したようにアジテータ47の2枚の搬送羽32,33の
剛性を異ならせているので、ホッパー48内にトナーT
nが満杯に近い状態であってもアジテータ47を回転さ
せるアジテータ軸35に加わる負荷は小さくなるので、
それを小さな駆動トルクのモータによって駆動すること
ができる。
【0024】すなわち、2つの搬送羽32,33の剛性
を搬送羽33側を低くしているため、高い剛性の搬送羽
32は図1に示すようにホッパー48内のトナーTnの
量に係らず殆ど撓むことなく回転してトナーTnを撹拌
しながらそれをトナー付着部19へ搬送する。一方、低
い剛性の搬送羽33は、トナーTnの量が所定の量に減
るまではトナーTnを撹拌する際にトナーから受ける負
荷によって図1のように大きく撓んでその実質の回転半
径がR1 になってしまうため、トナーTnを殆どトナー
付着部19へ搬送しない。
【0025】そして、ホッパー48内のトナーの量が図
4に示すトナーエンド付近まで減少すると、その搬送羽
33がトナーTnから受ける負荷が小さくなるため図示
のように殆ど撓まなくなるため、ホッパー48内のトナ
ーTnは2つの搬送羽32,33によって搬送されるよ
うになるため、画像カスレ等を発生させないようにする
ために必要な一定量のトナーを供給することができる。
【0026】このように、この実施例によれば、トナー
エンド付近でも必要量のトナーTnをトナー付着部19
へ搬送することができ、且つトナーの満杯時には従来に
比べてトナーの供給量を減らすことができるので、アジ
テータ47を駆動するためのモータ18(図1)を従来
に比べて駆動トルクの小さな小型のものにすることがで
きる。
【0027】図5は、ホッパー内のトナー量とアジテー
タによるトナー供給量との関係をこの実施例による現像
装置と従来の現像装置とで比較した線図である。この線
図から明らかなように、この実施例によれば、トナーエ
ンド発生点付近では従来の現像装置と略同様のトナー供
給量(必要供給量)を得ることができながら、トナー満
杯時にはそのトナー供給量を従来の現像装置よりも大幅
に減少させることができる。
【0028】図6は、ホッパー内のトナー量とアジテー
タに加わる負荷(発生トルク)との関係をこの実施例に
よる現像装置と従来の現像装置とで比較した線図であ
る。この線図に見られるように、トナーの量に応じて増
減する発生トルクが、トナー満杯時においてこの実施例
による現像装置が従来の現像装置よりも大幅に減少する
ので、それだけ駆動トルクの小さな小型のモータを使用
することができる。
【0029】図7及び図8はこの発明の他の実施例の異
なるアジテータの例を示した側面図である。図7のアジ
テータ57は、搬送羽52を全て同一の材質で形成し、
根本側52aを太く先端52bへ向けて徐々に細くなる
ように形成して、その剛性がアジテータ軸35に固定さ
れる根本側52aの部分で高く、先端52b側の部分で
低くなるようにしたものである。
【0030】このようにすれば、トナーがホッパー内に
満杯に近いときには搬送羽52の先端52b側がトナー
の負荷により撓んでトナーの搬送は根本側52aの部分
のみによってなされるようになるため、アジテータ軸3
5に加わる負荷が小さくなる。
【0031】そして、この搬送羽の根元部分は元来トナ
ーの供給性は悪いが、トナー満杯時にはあまり多くのト
ナーの供給を必要としないために問題になることはな
い。そして、トナーが消費されて搬送羽52に加わる負
荷(トナー圧)が小さくなると、その搬送羽52の先端
52bの撓み量も少なくなるため、その先端52b側に
よってもトナーの搬送が行われるようになる。
【0032】図8のアジテータ67は、長さのそれぞれ
異なる複数の薄いフィルム材62a〜62fを重ねて先
端側を細くするように構成したものであり、このように
しても搬送羽62を根本側を太く先端へ向けて徐々に細
くできるので、その剛性がアジテータ軸35に固定され
る根本側の部分で高く、先端の部分で低くなり、図7の
実施例と同様の作用効果を奏することができる。
【0033】図9乃至図14は、トナーの量が多いとき
に空回りする搬送羽を設けた現像装置の実施例をそれぞ
れ示すものである。この、現像装置は、図10に示すよ
うにアジテータ77の搬送羽を、アジテータ軸35に固
定した第1の搬送羽72と、そのアジテータ軸35に相
対回転可能に取り付けた第2の搬送羽73とによって構
成し、その第2の搬送羽73に加わる負荷が所定値以下
であるときにはその第2の搬送羽73をアジテータ軸3
5に一体的に連結する連結機構70を設けている。
【0034】そして、この実施例では、その第1と第2
の搬送羽72と73とを、アジテータ軸35にそれぞれ
2枚ずつ取り付けている。第1の搬送羽72,72は、
例えば樹脂製の薄いフィルム材(例えばマイラー)で形
成し、それをアジテータ軸35に固定した例えば板金や
モールド等によって形成した高い剛性を有する支持部材
74,75の先端側にそれぞれ固定してアジテータ軸3
5と一体で常時回転するようにしている。
【0035】第2の搬送羽73,73も同様に、樹脂製
の薄いフィルム材によって形成し、それを高い剛性を有
する材料で形成した支持部材81,82の先端側にそれ
ぞれ固定して、その支持部材81,82の他端にそれぞ
れ形成した各2個所の取付部81a,81a及び82
a,82aの各孔内にアジテータ軸35を回転可能に嵌
入させ、所定値を越える負荷がその第2の搬送羽73に
加わったときに、それが連結機構70によってアジテー
タ軸35に対して回転するようにしている。
【0036】その連結機構70は、駆動側スベリリング
84とそれにかみ合う従動側スベリリング85と圧縮コ
イルスプリング76とストッパリング79とによって構
成されており、その従動側スベリリング85がアジテー
タ軸35に回転可能に嵌入されていて、第2の搬送羽7
3に対向する面には図9に明示するように連結部材78
が一体に形成されていて、そこに形成される縦溝78a
内に第2の搬送羽73を支持する支持部材81の脚部を
係合させている。
【0037】したがって、第2の搬送羽73と従動側ス
ベリリング85とはアジテータ軸35の一端に固定され
ているギヤ80を介して伝達される回転力により常に一
体で回転する。
【0038】それにかみ合う図10に示す駆動側スベリ
リング84は、常にアジテータ軸35と共に回転する
が、矢示Bの軸線方向へは移動できるようになっている
(例えばスプラインにより可能とする)。そして、その
駆動側スベリリング84の従動側スベリリング85と反
対側の面(フラット)が、アジテータ軸35に固定され
るストッパリング79との間に介挿される圧縮コイルス
プリング76によって従動側スベリリング85側に常に
押圧されている。
【0039】したがって、この駆動側と従動側のスベリ
リング84と85は、その互いに対向する面に形成した
周方向に連続する山状の係合面の山と谷の部分が常時係
合して(図で右方側の連結機構70を参照)一体で回転
し、従動側スベリリング85に加わる負荷が増大したと
きには圧縮コイルスプリング76が圧縮して係合面の山
部を次々と乗り越えるようになって空回りする。
【0040】そして、この連結機構70が、図示のよう
にアジテータ軸35の両側にそれぞれ設けられている。
このように連結機構70は構成されているので、ホッパ
ー内のトナーによってアジテータ軸35に加わる負荷
(トルク)が所定値(圧縮コイルスプリング76のスプ
リング圧等によって決定される)を越えれば、駆動側ス
ベリリング84と従動側スベリリング85とは滑りを生
じるため第2の搬送羽73が空回りする。
【0041】すなわち、図11に示すようにホッパー4
8内にトナーTnが大量にある場合には、アジテータ軸
35に加わるトルクが所定値を越えるため、駆動側スベ
リリング84と従動側スベリリング85とが滑って、図
12にも示すように第2の搬送羽73,73が図示の位
置のままアジテータ軸35が空回りし、そのアジテータ
軸35に固定されている2枚の第1の搬送羽72,72
のみが回転する。
【0042】そして、図13に示すようにホッパー48
内のトナーTnの量が減少していくと、それに伴ってア
ジテータ軸35に加わるトルクが小さくなっていき、そ
れが所定値以下になると駆動側スベリリング84と従動
側スベリリング85とが一体に連結するため、図14に
も示すように第2の搬送羽73,73も回転するように
なってトナーの補給を助けるようになり、第1の搬送羽
72,72と共に4枚の搬送羽の全てが回転するように
なる。なお、第1,第2の搬送羽72,73の数は、必
要に応じて適宜増減することができる。
【0043】図15乃至図19は、第1,第2の搬送羽
のアジテータ軸からの長さを異ならせるようにした現像
装置の実施例を示すものであり、図10乃至図14に対
応する部分には同一の符号を付してある。この現像装置
は、第1の搬送羽として機能する撹拌軸部92(羽を取
付けてもよい)と第2の搬送羽93のアジテータ軸35
から先端までの各寸法を、図16に最も明示するように
撹拌軸部92を短く、第2の搬送羽93を長くしてい
る。
【0044】そして、その撹拌軸部92を、図15に示
すようにアジテータ軸35の中央部分を第2の搬送羽9
3の軸線方向の長さよりも若干短い範囲で、アジテータ
軸35自身を第2の搬送羽93に干渉しないようにそれ
に平行させて折り曲げることにより形成している。
【0045】また、第2の搬送羽93を、その撹拌軸部
92よりも軸線方向に長い樹脂のフィルム材による一枚
の羽で形成し、それを図10の実施例と同様な取付部8
1a,81aを有する支持部材81′によって両端をア
ジテータ軸35に相対回転可能に取り付け、その両端の
それぞれ外側に図10で説明した連結機構70,70を
それぞれ設けている。
【0046】この現像装置はこのように構成されている
ので、図16に示すようにホッパー48内にトナーTn
が大量にある場合には、アジテータ軸35に加わるトル
クが連結機構70により駆動側スベリリング84と従動
側スベリリング85とを一体に連結保持できる所定値を
越えるため、それらが滑って図17に示すように第2の
搬送羽となる撹拌軸部92のみが回転し、ホッパー48
内のトナーTnを撹拌する。
【0047】また、図18に示すようにホッパー48内
のトナーTnの量が減少してトナーエンド付近になる
と、アジテータ軸35に加わるトルクが小さくなりそれ
が所定値以下になると、駆動側スベリリング84と従動
側スベリリング85とが連結するため、図19に示すよ
うに第2の搬送羽93も回転するようになり、ホッパー
48の底部付近に残っているトナーが現像ローラ42側
へ搬送される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、アジテータを剛性の異なる複数の搬送羽で構成し、
ホッパー部内のトナーが満杯に近い状態では低い剛性の
搬送羽がトナーによる負荷によって撓んで変形すること
により、主に高い合成の搬送羽によってトナーをトナー
付着部へ搬送するようにしたので、トナーの満杯時付近
におけるアジテータを回転させるためのトルクが小さく
なるため、それを駆動するモータに小さなトルクのモー
タを使用できてコストダウンになる。また、トナーエン
ド付近では、負荷が減少するため低い剛性の搬送羽も変
形が少なくなるため、ホッパー底部付近のトナーを搬送
できる。
【0049】また、アジテータの搬送羽を、アジテータ
軸に固定の第1の搬送羽とそのアジテータ軸に負荷によ
って相対回転可能な第2の搬送羽とによって構成すれ
ば、トナーの満杯時付近では第2の搬送羽が機能せずに
アジテータ軸のみが空回りし、第1の搬送羽のみによっ
てトナーを搬送するので同様にトルクを小さくできる。
【0050】さらに、その第1,第2の搬送羽のアジテ
ータ軸から羽先端までの寸法を、第1の搬送羽を短く第
2の搬送羽を長くすれば、ホッパー部内がトナーで満杯
に近い状態にあるときには短い第1の搬送羽のみが回転
してトナーを撹拌するので、そのトナー満杯時に必要以
上にトナーを補給したり、必要以上に撹拌してしまうの
を防ぐことができるのでトナーの劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である電子写真装置の現像
装置の要部を示す断面図である。
【図2】同じくその現像装置のアジテータの一部を示す
斜視図である。
【図3】図1の現像装置を適用した電子写真装置として
のレーザプリンタの例を示した全体構成図である。
【図4】図1の現像装置のホッパー内にトナーが少量に
なった場合の状態を示した概略図である。
【図5】ホッパー内のトナー量とアジテータによるトナ
ー供給量との関係を図1の実施例による現像装置と従来
の現像装置とで比較した線図である。
【図6】ホッパー内のトナー量とアジテータに加わる負
荷(発生トルク)との関係を図1の実施例による現像装
置と従来の現像装置とで比較した線図である。
【図7】アジテータを根本側を太く先端へ向けて徐々に
細くなるように形成した例を示す側面図である。
【図8】アジテータを長さのそれぞれ異なる複数の薄い
フィルム材を重ねて先端側を細くするように構成した例
を示す側面図である。
【図9】トナーの量によって空回りする搬送羽を設けた
現像装置の実施例の搬送羽に回転力を伝達する部分を示
す斜視図である。
【図10】同じくその現像装置のアジテータ全体を示す
斜視図である。
【図11】同じくその現像装置でトナー量が多い状態で
のアジテータのトナー搬送性を説明するための概略図で
ある。
【図12】同じくその時のアジテータの各搬送羽の位置
関係と機能する搬送羽を説明するための簡略化した斜視
図である。
【図13】同じくその現像装置でトナー量が少なくなっ
た状態でのアジテータのトナー搬送性を説明するための
概略図である。
【図14】同じくその時のアジテータの各搬送羽の位置
関係と機能する搬送羽を説明するための簡略化した斜視
図である。
【図15】第1,第2の搬送羽のアジテータ軸からの長
さを異ならせるようにした現像装置の実施例のアジテー
タ全体を示す斜視図である。
【図16】同じくその現像装置でトナー量が多い状態で
のアジテータのトナー搬送性を説明するための概略図で
ある。
【図17】同じくその時のアジテータの搬送羽として機
能する部分を説明するための簡略化して示した斜視図で
ある。
【図18】同じくその現像装置でトナー量が少なくなっ
た状態でのアジテータのトナー搬送性を説明するための
概略図である。
【図19】同じくその時のアジテータの各搬送羽として
機能する部分を説明するための簡略化して示した斜視図
である。
【符号の説明】
17 現像装置 18 モータ 19 トナー付着部 32,33,
52,62 搬送羽 35 アジテータ軸 42 現像ロ
ーラ 47,57,67,77 アジテータ 48 ホッパ
ー(ホッパー部) 70 連結機構 72 第1の
搬送羽 73,93 第2の搬送羽 92 撹拌軸
部(第1の搬送羽)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパー部内のトナーをアジデータを回
    転させることによりその搬送羽でトナー付着部へ搬送し
    て現像ローラにトナーを付着させる電子写真装置の現像
    装置において、 前記アジテータに、剛性の異なる複数の搬送羽を設けた
    ことを特徴とする電子写真装置の現像装置。
  2. 【請求項2】 ホッパー部内のトナーをアジデータを回
    転させることによりその搬送羽でトナー付着部へ搬送し
    て現像ローラにトナーを付着させる電子写真装置の現像
    装置において、 前記アジテータの搬送羽を、その剛性がアジテータ軸に
    固定される根本側の部分では高く先端側の部分では低く
    なるようにしたことを特徴とする電子写真装置の現像装
    置。
  3. 【請求項3】 ホッパー部内のトナーをアジデータを回
    転させることによりその搬送羽でトナー付着部へ搬送し
    て現像ローラにトナーを付着させる電子写真装置の現像
    装置において、 前記アジテータの搬送羽を、アジテータ軸に固定した第
    1の搬送羽と、該アジテータ軸に相対回転可能に取り付
    けた第2の搬送羽とによって構成し、該第2の搬送羽に
    加わる負荷が所定値以下であるときにはその第2の搬送
    羽を前記アジテータ軸に一体的に連結する連結機構を設
    けたことを特徴とする電子写真装置の現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子写真装置の現像装置
    において、前記第1,第2の搬送羽の前記アジテータ軸
    から羽先端までの寸法が、第1の搬送羽は短く第2の搬
    送羽は長いことを特徴とする電子写真装置の現像装置。
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