JP2002021860A - 軸受装置及びその軸受装置を備えたモータ - Google Patents

軸受装置及びその軸受装置を備えたモータ

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JP2002021860A JP2000206883A JP2000206883A JP2002021860A JP 2002021860 A JP2002021860 A JP 2002021860A JP 2000206883 A JP2000206883 A JP 2000206883A JP 2000206883 A JP2000206883 A JP 2000206883A JP 2002021860 A JP2002021860 A JP 2002021860A
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cup washer
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Kazuyoshi Kurahashi
一嘉 倉橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付姿勢に制約を受けることなく、含油軸受
からの潤滑油が外部へ漏出・飛散することを好適に防止
することができる軸受装置を提供する。 【解決手段】 含油軸受としてのすべり軸受22は軸受
ハウジング部21に一端が支持されおり、モータの回転
軸5を軸支している。ロックワッシャ23は、軸受ハウ
ジング部21に装着されており、すべり軸受22の他端
を支持している。カップワッシャ24は回転軸5に固着
されており、ロックワッシャ23に覆設されている。軸
受ハウジング部21(第2円筒部21e)の内周面とカ
ップワッシャ24(折り返し部24a)の外周面との間
にはOリング25が介装されて外部と液密的に分離され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ等の回転軸
を支持する軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モータ等の回転軸を支持する軸受
装置としては、例えば図3に示されるものが知られてい
る。同図に示されるように、この軸受装置51は、モー
タのケースから回転軸の軸線に沿って略有底円筒状に突
出形成された軸受ハウジング部52と、同軸受ハウジン
グ部52にその一端が支持されたすべり軸受53と、同
軸受ハウジング部52に装着されてすべり軸受53の他
端を支持するロックワッシャ54と、モータの回転軸に
固着されて同ロックワッシャ54に覆設されるカップワ
ッシャ55とにより構成されている。
【0003】上記すべり軸受53は、多数の空孔を有す
る多孔質焼結金属にて形成されており、各空孔内には潤
滑油が充填されている。従って、モータの回転軸が回転
すると、同回転軸がすべり軸受53の内周面に対して摺
動することにより摩擦熱が発生する。このとき、すべり
軸受53内の潤滑油が膨張するとともにその粘度が低下
し、潤滑油がすべり軸受53の内周面に湧き出る。そし
て、すべり軸受53の内周面に湧き出た潤滑油によって
油膜が形成され、回転軸はこの油膜に支持された状態で
円滑に回転するようになっている。
【0004】この際、湧き出た潤滑油の一部は、回転軸
を伝わりカップワッシャ55側へと漏出することがあ
る。この漏出した潤滑油は、回転軸の遠心力により飛散
することとなる。上記カップワッシャ55は、この飛散
した潤滑油を略遮断して、例えばモータの整流子に潤滑
油が付着したりすることを抑制する。
【0005】しかしながら、このような軸受装置51
を、例えば内部に強制的に冷却風を送り込むタイプのモ
ータに適用した場合、同冷却風に運ばれた潤滑油がモー
タの整流子に付着してしまい、必ずしも有用ではなかっ
た。
【0006】また、このような軸受装置51では、その
取付姿勢が著しく制約されることとなる。すなわち、モ
ータが取り付けられた状態での軸受装置51の位置は、
下側に配置される必要があり、反対に上側に配置された
場合には、重力の影響で潤滑油が落下し、外部に潤滑油
が漏出・飛散してモータの整流子に付着してしまう。
【0007】こうした冷却風の影響等を鑑みて、例えば
図4に示される軸受装置61も知られている。同図に示
されるように、この軸受装置61には、前記カップワッ
シャ55の軸線方向一側(図4の下側)及び他側(図4
の上側)にそれぞれ第1及び第2プレート62,63が
新たに設けられている。そして、特に第1プレート62
には、上記カップワッシャ55の外周部に対応して膨出
する膨出部62aが形成されており、上記第1及び第2
プレート62,63は同カップワッシャ55の間で形成
される空間(通路)を折り返す態様で迷路構造を形成し
ている。従って、この迷路構造により、上述の冷却風に
よる影響を緩和してモータの整流子に潤滑油が付着した
りすることを抑制する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の軸受
装置61のように迷路構造を形成する場合、そのために
新たな部品(第1及び第2プレート62,63)を設け
る必要があり、部品点数の増大を余儀なくされている。
また、このような迷路構造は形状が複雑であることから
製造工数の増大も余儀なくされている。
【0009】さらに、このような迷路構造を形成したと
しても、特に軸受装置61を上側に配置した場合には、
振動や傾斜の影響で潤滑油が外部に漏出・飛散してモー
タの整流子に付着することがあり、やはりその取付姿勢
に制約を受けている。
【0010】本発明の目的は、取付姿勢に制約を受ける
ことなく、含油軸受からの潤滑油が外部へ漏出・飛散す
ることを好適に防止することができる軸受装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、軸受ハウジングに一端
が支持されて回転軸を軸支する含油軸受と、前記軸受ハ
ウジングに固着されて前記含油軸受の他端を支持するロ
ックワッシャと、前記回転軸に固着されて前記ロックワ
ッシャに覆設されるカップワッシャと、前記軸受ハウジ
ングと前記カップワッシャとの間に介装されて外部と液
密的に分離するシール部材とを備えたことを要旨とす
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の軸受装置において、前記軸受ハウジングの内壁面に
は、前記カップワッシャ側に縮開される第1段付き部が
形成され、前記カップワッシャの外壁面には、前記軸受
ハウジング側に拡開される第2段付き部が形成され、前
記シール部材は、前記第1段付き部及び第2段付き部の
間に配置されていることを要旨とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の軸受装置において、前記ロックワッシャ及びカ
ップワッシャの間に油吸収部材を挟持したことを要旨と
する。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の軸受装置を備えたモータであることを
要旨とする。(作用)請求項1に記載の発明によれば、
上記軸受ハウジングとカップワッシャとの間にはシール
部材が介装されて、外部と液密的に分離されている。従
って、含油軸受から湧き出た潤滑油が外部へと漏出・飛
散することは防止される。
【0015】また、このように潤滑油の漏出・飛散を防
止する構造は、例えば内部に強制的に冷却風を送り込む
タイプのものであって有用であるため、その汎用性は向
上される。
【0016】さらに、その取付姿勢にも影響を受けない
ため、取付時の自由度も増大される。さらにまた、上記
軸受ハウジングとカップワッシャとの間にシール部材を
介装するという極めて簡易な構成にて上記潤滑油の漏出
・飛散を防止することができるため、部品点数の増大や
製造工数の増大も抑制される。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、上記シー
ル部材は、軸受ハウジングの第1段付き部及びカップワ
ッシャの第2段付き部の間に配置されている。従って、
上記シール部材が配置されている空間は、それぞれ第1
段付き部及び第2段付き部によりその開口部が狭くされ
ているため、同シール部材の脱落が防止される。このよ
うに、別途、部品等を追加することなく上記シール部材
の脱落が好適に防止される。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、上記ロッ
クワッシャ及びカップワッシャの間には油吸収部材が挟
持されているため、同ロックワッシャ及びカップワッシ
ャの間に漏出・飛散した潤滑油は吸収されて外部への漏
出・飛散は防止される。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、含油軸受
から湧き出た潤滑油が外部へと漏出・飛散することが防
止されることで、例えば外部に配置された整流子に潤滑
油が付着することが防止される。従って、整流子に潤滑
油が付着して目詰まりを起こすことによる短絡、異音の
発生、整流子の異常摩耗などが回避される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1及び図2に従って説明する。なお、図1は本
発明が適用される直流モータを示す断面図であり、図2
は図1の一部を示す拡大図である。
【0021】図1に示されるように、電動工具や自動車
のウォッシャ装置(又はポンプ)などを駆動する場合に
使用される直流モータ1は、ハウジング2とエンドハウ
ジング3とで構成される空間に電機子4が回転軸5を介
して回転可能に収容されている。回転軸5は、両端にお
いて軸受装置6,7により回転可能に支持されている。
また、電機子4の回転軸5回りには、電機子4を囲む複
数の永久磁石8がハウジング2の内周面に周方向等間隔
に配置固定されている。回転軸5の一端(軸受装置7
側)には、ブラシ9と摺接する整流子10が取り付けら
れている。外部電源と接続されたブラシ9及び整流子1
0を介して電機子4に巻装したコイル導線に電流が供給
されると、電機子4は回転駆動される。
【0022】次に、上記軸受装置7の細部構造につい
て、図2に基づき更に説明する。図2に示されるよう
に、この軸受装置7は、上記エンドハウジング3の一部
を形成する軸受ハウジングとしての軸受ハウジング部2
1と、含油軸受としてのすべり軸受22と、ロックワッ
シャ23と、カップワッシャ24と、シール部材として
のO(オー)リング25と、油吸収部材としてのフェル
ト材26とにより構成されている。
【0023】上記軸受ハウジング部21は、前記回転軸
5の軸線に沿って略有底円筒状に突出形成されており、
その軸線方向基端側(図2の上側)から先端側(図2の
下側)に向かって第1段付き部としての傾斜部21a、
段差部21b及び曲線部21cを介して順次、縮径され
ている。上記傾斜部21aの内周面は、軸受ハウジング
部21の内周面に周設される傾斜面となっており、同傾
斜部21aに対して軸受ハウジング部21の先端側(図
2の下側)及び基端側(図2の上側)はそれぞれ第1円
筒部21d及び第2円筒部21eとなっている。また、
曲線部21cの内周面は、軸受ハウジング部21の内周
面に周設される球面となっている。
【0024】上記すべり軸受22は、多数の空孔を有す
る多孔質焼結金属にて形成されており、各空孔内には潤
滑油が充填されている。このすべり軸受22は、上記軸
受ハウジング部21の曲線部21cに装着される態様で
前記回転軸5の一端を軸支している。詳述すると、この
すべり軸受22は略円筒状に形成されており、その軸線
方向一側(図2の下側)及び他側(図2の上側)の外周
面には、それぞれ曲線部22a,22bを介して縮径さ
れている。これら曲線部22a,22bは、それぞれす
べり軸受22の外周面に周設される球面となっている。
そして、上記曲線部22aは、軸受ハウジング部21の
曲線部21cの内周面に対応する形状にて形成されてお
り、すべり軸受22はその曲線部22aが曲線部21c
の内周面に当接する態様で軸受ハウジング部21に支持
されている。
【0025】上記ロックワッシャ23は、上記軸受ハウ
ジング部21に装着されてすべり軸受22を支持する。
詳述すると、このロックワッシャ23は、略ドーナツ板
状に形成されており、その外周部には軸受ハウジング部
21の基端側(図2の上側)に折り返される折り返し部
23aが形成されている。この折り返し部23aの外径
は上記軸受ハウジング部21の第1円筒部21dの内径
と略同等にされており、ロックワッシャ23は折り返し
部23aが第1円筒部21dの内周面に装着されて軸受
ハウジング部21に固着されている。
【0026】また、上記ロックワッシャ23の内周部に
は軸受ハウジング部21の基端側に曲成される曲線部2
3bが形成されている。この曲線部23bの内周面は、
ロックワッシャ23の内周面に周設される球面となって
いる。上記曲線部23bの内周面は、上記すべり軸受2
2の曲線部22bに対応する形状にて形成されており、
ロックワッシャ23(軸受ハウジング部21)は、曲線
部23bの内周面をすべり軸受22の曲線部22bに当
接する態様で同すべり軸受22を支持している。
【0027】上記カップワッシャ24は、回転軸5(整
流子10)と一体に設けられている。詳述すると、この
カップワッシャ24は、略ドーナツ板状に形成されてお
り、その内周部が上記回転軸5に嵌着される態様で同回
転軸5と一体とされている。カップワッシャ24の外周
部には、軸受ハウジング部21の先端側(図2の下側)
に膨出して折り返される折り返し部24aが形成されて
いる。この折り返し部24aは、軸受ハウジング部21
の第2円筒部21eに対応して配置されており、その外
径は同第2円筒部21eの内径よりも若干小さく設定さ
れている。
【0028】また、上記折り返し部24aは、その先端
部に形成された第2段付き部としての係止片24bによ
り拡径されている。そして、上記軸受ハウジング部21
(第2円筒部21e)の内周面及びカップワッシャ24
(折り返し部24a)の外周面により形成される空間の
軸線方向一側(図2の下側)及び他側(図2の上側)
は、それぞれ前記傾斜部21a及び係止片24bにより
その開口部がそれぞれ狭くされている。
【0029】上記Oリング25は、例えばゴム材にて上
記軸受ハウジング部21の第2円筒部21eの内径と略
同等の外径及びカップワッシャ24の折り返し部24a
の外径と略同等の内径を有して形成されている。このO
リング25は、上記軸受ハウジング部21(第2円筒部
21e)の内周面及びカップワッシャ24(折り返し部
24a)の外周面により形成される空間内に若干、圧縮
された状態で配置されており、軸受装置7の軸線方向一
側(図2の下側)及び他側(図2の上側)の間を液密的
に分離している。なお、このOリング25が配置されて
いる空間は、それぞれ傾斜部21a及び係止片24bに
よりその開口部が狭くされているため、同Oリング25
の脱落が防止されている。
【0030】上記フェルト材26は、例えばポリプロピ
レン繊維にて略円環状に形成されており、上記ロックワ
ッシャ23及びカップワッシャ24(折り返し部24
a)によって挟持される態様で収容されている。このフ
ェルト材26は、例えば回転軸5の回転時においてすべ
り軸受22から湧き出た過剰な潤滑油を吸収する。
【0031】すなわち、回転軸5が回転すると、同回転
軸5がすべり軸受22の内周面に対して摺動することに
より摩擦熱が発生する。このとき、すべり軸受22内の
潤滑油が膨張するとともにその粘度が低下し、潤滑油が
すべり軸受22の内・外周面に湧き出る。そして、すべ
り軸受22の内周面に湧き出た潤滑油によって油膜が形
成され、回転軸5はこの油膜に支持された状態で円滑に
回転する。この際、湧き出た潤滑油の一部は、回転軸5
を伝わりモータ内部側(カップワッシャ24側)へと漏
出することがある。この漏出した潤滑油は、回転軸5の
遠心力により飛散することとなる。上記フェルト材26
は、このように漏出・飛散した潤滑油を吸収して外部
(整流子10側)への漏出・飛散を防止する。
【0032】ここで、軸受装置7は上記軸受ハウジング
部21(第2円筒部21e)とカップワッシャ24(折
り返し部24a)との間に介装されたOリング25によ
り外部(整流子10側)と液密的に分離されているた
め、上記フェルト材26によって吸収されなかった潤滑
油が、同カップワッシャ24よりも更にモータ内部側
(整流子10側)へと漏出・飛散することは防止され
る。そして、例えば整流子10に潤滑油が付着したりす
ることは回避される。
【0033】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、軸受ハウジング部21(第2円
筒部21e)の内周面及びカップワッシャ24(折り返
し部24a)の外周面により形成される空間内にOリン
グ25を配置して、外部(整流子10側)と液密的に分
離した。従って、潤滑油がカップワッシャ24よりも更
にモータ内部側(整流子10側)へと漏出・飛散するこ
とを防止することができる。そして、整流子10に潤滑
油が付着したりすることを回避することができる。従っ
て、整流子10に潤滑油が付着して目詰まりを起こすこ
とによる短絡、異音の発生、整流子10の異常摩耗など
を回避することができる。
【0034】また、このように潤滑油の飛散を防止する
構造は、例えば内部に強制的に冷却風を送り込むタイプ
のモータであって有用であるため、その汎用性を向上す
ることができる。
【0035】さらに、モータの取付姿勢にも影響を受け
ないため、取付時の自由度が増大する。 (2)本実施形態では、軸受ハウジング部21の傾斜部
21a及びカップワッシャ24の係止片24bによりそ
の開口部を狭くした空間にOリング25を配置したた
め、別途、保持のための部品等を設けることなく同Oリ
ング25の脱落を防止することができる。
【0036】(3)本実施形態では、ロックワッシャ2
3及びカップワッシャ24の間にフェルト材26を収容
した。従って、モータ内部側(カップワッシャ24側)
へと漏出・飛散した潤滑油を吸収してその漏出・飛散を
防止することができる。
【0037】(4)本実施形態では、フェルト材26を
ポリプロピレン繊維にて形成した。このポリプロピレン
繊維は親油性が高いため、モータ内部側(カップワッシ
ャ24側)へと漏出・飛散した潤滑油を好適に吸収する
ことができる。
【0038】なお、本発明の実施の形態は上記実施形態
に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。 ・前記実施形態においては、フェルト材26をポリプロ
ピレン繊維にて形成した。これに対してフェルト材26
を、例えばウールにて形成してもよい。このように変更
をしても前記実施形態の(1)〜(3)と同様の効果が
得られる。また、このようなフェルト材26は、必ずし
も必要ではない。このように変更をしても前記実施形態
の(1)、(2)と同様の効果が得られる。
【0039】・前記実施形態においては、軸受ハウジン
グ部21の傾斜部21a及びカップワッシャ24の係止
片24bによりその開口部を狭くした空間にOリング2
5を配置して、同Oリング25の脱落を防止するように
した。このような脱落防止のための形状を割愛し、別
途、保持のための部品等を設けてもよい。このように変
更をしても前記実施形態の(1)、(3)、(4)と同
様の効果が得られる。
【0040】・前記実施形態においては、軸受装置7側
に本発明を適用したが、軸受装置6側に本発明を適用し
てもよい。 ・前記実施形態においては、モータに本発明を適用した
が、例えば発電機に本発明を適用してもよい。要は、回
転軸を軸支する軸受装置であればよい。
【0041】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。 (イ)請求項3に記載の軸受装置において、前記油吸収
部材(26)はポリプロピレン繊維にて形成されたこと
を特徴とする軸受装置。同構成によれば、ポリプロピレ
ン繊維は親油性が高いため、カップワッシャ側へと漏出
・飛散した潤滑油は好適に吸収される。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、取付姿勢に制約を受けることなく、含油
軸受からの潤滑油が外部へ漏出・飛散することを好適に
防止することができる。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、別途、部
品等を追加することなくシール部材の脱落を好適に防止
することができる。請求項3に記載の発明によれば、ロ
ックワッシャ及びカップワッシャの間に漏出・飛散した
潤滑油を吸収して外部への漏出・飛散を防止することが
できる。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、整流子に
潤滑油が付着して目詰まりを起こすことによる短絡、異
音の発生、整流子の異常摩耗などを回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】図1の一部を示す拡大図。
【図3】従来の軸受装置を示す断面図。
【図4】従来の他の軸受装置を示す断面図。
【符号の説明】
5…回転軸、21…軸受ハウジングとしての軸受ハウジ
ング部、21a…第1段付き部としての傾斜部、24b
…第2段付き部としての係止片、22…含油軸受として
のすべり軸受、23…ロックワッシャ、24…カップワ
ッシャ、25…シール部材としてのOリング、26…油
吸収部材としてのフェルト材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受ハウジング(21)に一端が支持
    されて回転軸(5)を軸支する含油軸受(22)と、 前記軸受ハウジング(21)に固着されて前記含油軸受
    (22)の他端を支持するロックワッシャ(23)と、 前記回転軸(5)に固着されて前記ロックワッシャ(2
    3)に覆設されるカップワッシャ(24)と、 前記軸受ハウジング(21)と前記カップワッシャ(2
    4)との間に介装されて外部と液密的に分離するシール
    部材(25)とを備えたことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の軸受装置において、 前記軸受ハウジング(21)の内壁面には、前記カップ
    ワッシャ(24)側に縮開される第1段付き部(21
    a)が形成され、 前記カップワッシャ(24)の外壁面には、前記軸受ハ
    ウジング(21)側に拡開される第2段付き部(24
    b)が形成され、 前記シール部材(25)は、前記第1段付き部(21
    a)及び第2段付き部(24b)の間に配置されている
    ことを特徴とする軸受装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の軸受装置にお
    いて、 前記ロックワッシャ(23)及びカップワッシャ(2
    4)の間に油吸収部材(26)を挟持したことを特徴と
    する軸受装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の軸受
    装置を備えたことを特徴とするモータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226021A (ja) * 2013-04-22 2014-12-04 アスモ株式会社 モータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014226021A (ja) * 2013-04-22 2014-12-04 アスモ株式会社 モータ

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