JPH0427795A - モータファン - Google Patents

モータファン

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JPH0427795A
JPH0427795A JP13094990A JP13094990A JPH0427795A JP H0427795 A JPH0427795 A JP H0427795A JP 13094990 A JP13094990 A JP 13094990A JP 13094990 A JP13094990 A JP 13094990A JP H0427795 A JPH0427795 A JP H0427795A
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lubricating oil
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Kesaji Watanabe
渡辺 袈裟次
Akira Sugawara
菅原 晟
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はモータファンに関し、特にモータファンの軸受
の構造の改良に関するものである。
「従来の技術] 近年電子機器の小形化が進み、電子機器内部の装置の強
制冷却の目的で、小型のモータファンが広く用いられて
いる。電子機器の価格の中でモータファンの占める価格
の割り合いは大きく、モータファンの価格の低減化が強
(望まれるようになってきた。モータファンの構成部品
の内、比較的価格の高い部品としては軸受があり、従来
はボールベアリングが用いられていたが、モータファン
の価格の低減化のために軸受をボールベアリングから、
安価な焼結含油ラジアル軸受に代えることが一般的にな
ってきた。しかしながらボールベアリングと比べて焼結
含油ラジアル軸受の寿命は半分程度と短い。焼結含油ラ
ジアル軸受の寿命が短い原因は、焼結含油ラジアル軸受
に含浸された潤滑油が消耗されて無くなることにある。
そこで従来、焼結含油ラジアル軸受に接触させて潤滑油
を補給する潤滑油含浸部材または潤滑油含浸帯を配置し
たモータファンも提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 焼結含油ラジアル軸受に接触させて潤滑油含浸部材を配
置すれば、焼結含油ラジアル軸受で消費される潤滑油の
絶対量を増加させることができるため、モータファンの
寿命を延ばすことが可能である。しかしながら潤滑油含
浸部材を配置しただけでは、焼結含油ラジアル軸受の寿
命をボールベアリングの寿命に匹敵する程度まで延ばす
ことはできなかった。
また焼結含油ラジアル軸受を用いた場合には、回転軸を
水平にした状態でモータファンを使用すれば、潤滑油含
浸部材からの潤滑油の補給を有効に行える。これに対し
て、焼結含油ラジアル軸受の端部から突出する回転軸の
端部に固定された回転軸抜止め具が上方に位置するよう
に回転軸を垂直に向けた状態でモータファンを使用する
場合には、回転軸抜止め具のスラストディスクワッシャ
と焼結含油ラジアル軸受の端面とが強く接触するように
なる。この様な状態では、重力の作用で潤滑油がスラス
トディスクワッシャから離れる方向に移動するため、潤
滑油含浸部材を設けても回転軸抜止め具のスラストディ
スクワッシャと焼結含油ラジアル軸受の端面との間に十
分な量の潤滑油を供給することができず、モータファン
の寿命を延ばすことかできない問題があった。
本発明の目的は、焼結含油ラジアル軸受を備えたモータ
ファンの寿命を従来よりも大幅に延ばすことができるモ
ータファンを提供することにある。
本発明の他の目的は、回転軸を垂直に配置した状態で使
用してもモータファンの寿命を延ばすことができるモー
タファンを提供するこ・とにある。
[課題を解決するための手段] 本願発明は、軸受箱内に固定された焼結含油ラジアル軸
受により回転軸が軸支され、焼結含油ラジアル軸受に潤
滑油を補給するように該焼結含油ラジアル軸受に接触し
て潤滑油含浸部材が配置されたモータファンを特徴とす
る 請求項1の発明では、軸受箱内に潤滑油含浸部材に隣接
して該潤滑油含浸部材に潤滑油を補給するように潤滑油
を貯留する潤滑油貯留室を設ける。
請求項2の発明では、潤滑油貯留室を焼結含油ラジアル
軸受の外周面と軸受箱との間に焼結含油ラジアル軸受の
軸線に沿うように形成した少なくとも1本の油道と、焼
結含油ラジアル軸受の端部から突出する回転軸の端部及
び該端部に固定された回転軸抜止め具が配置されて前記
油道と連通する軸端部収納空間とから構成する。
請求項3の発明では、軸受箱の軸端部収納空間に回転軸
の端部の端面を軸支する焼結含油スラスト軸受を収納す
る。そして焼結含油スラスト軸受に接触するようにスラ
スト軸受用潤滑油含浸部材を配置し、軸端部収納空間内
に貯留された潤滑油をスラスト軸受用潤滑油含浸部材に
供給する。
請求項4の発明では、焼結含油スラスト軸受の軸受面を
、回転軸の端部の湾曲した端面の曲率よりも小さい曲率
で湾曲させる。
請求項5の発明では、回転軸抜止め具を回転軸の端部に
嵌合されて前記焼結含油ラジアル軸受の端面と接触する
環状のスラストディスクワッシャと回転軸の端部に嵌合
された止め輪とから構成する。スラストディスクワッシ
ャの焼結含油ラジアル軸受側の面には、プレス加工によ
り接触突部が形成されている。この接触突部は、スラス
トディスクワッシャと焼結含油ラジアル軸受との間にほ
ぼ一定の間隔を形成するようにして焼結含油ラジアル軸
受に向かって突出して該焼結含油ラジアル軸受の端面と
接触する。
[作 用] 請求項1の発明においては、潤滑油含浸部材に隣接して
潤滑油含浸部材に潤滑油を補給するように潤滑油を貯留
する潤滑油貯留室を設けたので、焼結含油ラジアル軸受
に供給できる潤滑油の絶対量を大幅に増大させることが
でき、焼結含油ラジアル軸受の寿命をボールベアリング
の寿命に匹敵する程度まで延ばすことができる。
請求項2の発明のように潤滑油貯留室を構成すると、回
転軸が水平になるようにしてモータファンを配置する場
合及び回転軸抜止め具を上方に向けるように回転軸を垂
直にしてモータファンを配置する場合のいずれでも、従
来より寿命を大幅に延ばすことができる。回転軸を水平
にする場合には、焼結含油ラジアル軸受の外周面と軸受
箱との間に焼結含油ラジアル軸受の軸線に沿うように形
成した少なくとも1本の油道が、焼結含油ラジアル軸受
の軸線方向にほぼ均等に潤滑油を供給する作用を果たす
と同時に、この油道と軸端部収納空間とに貯留された潤
滑油が焼結含油ラジアル軸受に供給される潤滑油の絶対
量を増大させる。また回転軸抜止め具を上方に向けるよ
うにしてモータファンが配置される場合には、焼結含油
ラジアル軸受の端部から突出する回転軸の端部及び該端
部に固定された回転軸抜止め具が配置される軸端部収納
空間内に潤滑油がある間は、この空間内の潤滑油が焼結
含油ラジアル軸受の端面と回転軸の端部に固定された回
転軸抜止め具との間に供給される。そしてこの空間内の
潤滑油が無くなった後は、ある程度の期間まで油道内の
潤滑油または潤滑油含浸部材に含浸された潤滑油が焼結
含油ラジアル軸受の回転軸抜止め真個の端部に供給され
て、焼結含油ラジアル軸受の寿命が延長される。
請求項3の発明においては、回転軸抜止め具が下側に位
置するようにして回転軸が垂直に配置される場合におい
ても、モータファンの寿命を従来より大幅に延ばすこと
ができる。この発明では、軸受箱の軸端部収納空間に回
転軸の端部の端面を軸支する焼結含油スラスト軸受を収
納しているため、回転軸に加わる負荷の大部分を焼結含
油スラスト軸受で受ける。そして焼結含油スラスト軸受
に接触するようにスラスト軸受用潤滑油含浸部材を配置
し、軸端部収納空間内に貯留された潤滑油をスラスト軸
受用潤滑油含浸部材に供給しているため、軸端部収納空
間内に貯留された潤滑油により焼結含油スラスト軸受に
供給される潤滑油の絶対量を増大させることができる。
請求項4の発明においては、焼結含油スラスト軸受の軸
受面を、回転軸の端部の湾曲した端面の曲率よりも小さ
い曲率で湾曲させるので、平坦な軸受面とする場合に比
べて、焼結含油スラスト軸受の軸受面と回転軸の端部の
端面との間に良好な潤滑油層を形成することができる上
、軸受面に焼結含油スラスト軸受の寿命を速めるような
極端な局部的な磨耗を生じさせることがない。
請求項5の発明においては、接触突部をスラストディス
クワッシャに形成しているので、スラストディスクワッ
シャと焼結含油ラジアル軸受との接触面積を少なくする
ことができ、しかもスラストディスクワッシャと焼結含
油ラジアル軸受との間に潤滑油が溜る空間を形成するこ
とができて、スラストディスクワッシャと焼結含油ラジ
アル軸受との間の接触抵抗を小さくできる。特に本発明
においては、プレス加工により形成した接触突部を設け
ているため、接触突部の突出寸法を高い精度で一定にす
ることができ、スラストディスクワッシャを焼結含油ラ
ジアル軸受の端面にほぼ平行な状態で配置することがで
きる。
[実施例] 以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は4極構成のブラシレスDCモータを駆動源とし
て用いたモータファンに本発明を適用した実施例の断面
図である。この図において1は軸線方向の両側に開口す
るベンチュリケースまたはハウジングである。2はアル
ミダイキャスト等により成形してなるモータフレームで
あり、このモータフレーム2は固定子フレーム201と
、該固定子フレーム201からほぼ接線方向ないし放射
方向に延びる固定子フレーム支持部202・・・とを有
して構成される。該支持部202の端部は、ハウジング
1に固定されている。固定子フレーム201の底壁部2
03の中央部には、ハウジング1と同心的に突出する円
筒状のボス部204が突設されている。また固定子フレ
ーム201の底壁部203の外周部にはボス部204を
囲むように同心的に突出する円筒状の周壁部205が突
設されている。
ボス部204の内側には、軸受箱3が嵌合固定されてい
る。この軸受箱3は、ボス部204に直接嵌合される筒
状の軸受箱本体301と該軸受箱本体301の一端に嵌
合されて該一端を液密に密封するシールカバー302と
から構成される。なお軸受箱3の構成及び軸受の構成に
ついては後に詳しく説明する。
軸受箱本体301の上には、所定形状の鋼板を積層して
なる突極型の固定子鉄心4が嵌合されて固定されている
。固定子鉄心4は4つの突極部401・・・と鉄心環状
部402とから構成され、各突極部には隣接する突極部
の磁極とは異なる極性となるように巻線5が巻装されて
いる。
固定子鉄心4の固定子フレーム201とは反対側の端部
には高熱抵抗で絶縁性を有するプラスチック材料で一体
成形してなる第1のプラスチック成形体6が嵌合されて
おり、また固定子鉄心4の固定子フレーム201側の端
部にも高熱抵抗で絶縁性を有するプラスチック材料で一
体成形してなる第2のプラスチック成形体7が嵌合され
ている。
第2のプラスチック成形体7は、軸受箱本体301の外
周に嵌合される内側筒状部701と、該内側筒状部から
鉄心4の突極部401に沿って放射状に延びるリブ70
2・・・と該リブの外側端部に軸線方向に起立して延び
る端子固定部703・・・とを備えている。巻線5のリ
ード端子が端子固定部703に植設された端子8に巻き
付けられて半田付は固定される。端子8の先端部は、固
定子フレーム201内に収納固定された回路基板9に設
けた貫通孔に挿入され、回路基板9の裏面に形成した図
示しない回路パターンに半田付けされる。プラスチック
成形体7の内側筒状部701の端部は、回路基板9に設
けた軸受箱挿入孔内に嵌合固定される。尚回路基板9に
は、巻線5への通電制御回路が構成されている。
軸受箱3内には、焼結含油ラジアル軸受10を介して回
転軸11が回転自在に支持されている。
回転軸11の一端は、回転子磁極を構成する永久磁石1
2が固定されたほぼカップ状のフライホイール13の低
壁部に嵌合されたボス13aに挿入されて固定されてい
る。フライホイール13の周壁部13bの内周面に固定
された永久磁石12は、4極の回転子磁極を構成するよ
うに着磁されている。フライホイール13の外側には、
はぼカップ状のファンブレード固定用ハブ14が嵌合固
定され、ハブ14の周壁部14aの外周面には複数枚の
ファンブレード15・・・が固定されている。本実施例
において、ファンブレード15・・・は、固定子フレー
ム201側(矢印方向)に空気を送風するように向きが
定められている。
次に軸受箱3及び軸受箱3の内部の構成について説明す
る。軸受箱3の軸受箱本体301は、第1の筒状部31
1と、第2の筒状部312と第3の筒状部313とから
構成される。第1の筒状部311は、固定子フレーム2
01のボス部204に嵌合され、第2図(A)に示した
第1図のA−A線に見られるように、円環状の断面形状
を有している。そして第1の筒状部311の内側には、
シールドカバー302が液密に嵌合されている。
シールドカバー302は低壁部302aと筒状部302
bとから構成される。第2図(A)に示されるように、
シールドカバー302の筒状部302bの低壁部302
a側の内局面には、周方向に所定の間隔をあけて6本の
凹部302Cが軸線方向に延びるように形成されている
筒状部302b内には、円板状の潤滑油含浸部材16が
低壁部302aと接触するように配置されており、また
筒状部302bにはスラスト軸受用潤滑油含浸部材16
と接するようにして円板状の焼結含油スラスト軸受17
が嵌合固定されている。シールドカバー302の筒状部
302bの内周面に形成した凹部302cと焼結含油ス
ラスト軸受17の外周面との間に形成された空間が、ス
ラスト軸受用潤滑油含浸部材16に潤滑油を供給する油
道を構成している。
スラスト軸受17の軸受面171には、湾曲面172が
形成されており、この湾曲面172の曲率は、回転軸1
1の端部の端面111に形成された湾曲面の曲率よりも
小さく設定されている。また本実施例では回転軸11の
端面111を鏡面仕上げにしであるため、スラスト軸受
17の軸受面171と回転軸11の端面111との摩擦
が小さい。ラジアル軸受10の小径部101から突出す
る回転軸11の端部には、ラジアル軸受10の一方の端
面102と接触可能な環状のスラストディスクワッシャ
18と止め輪19とが嵌合されている。第1図は回転軸
が水平状態になるようにモータファンが配置されている
ため、回転軸11には軸線方向に大きな力がかかること
がなく、図示のようにスラストディスクワッシャ18が
ラジアル軸受10の端面102と接触しない場合が多い
スラストディスクワッシャ18には係止片181が設け
られており、係止片181が止め輪19に設けた図示し
ない係止溝に嵌合されて、スラストディスクワッシャ1
8と止め輪19との間に摩擦が発生しないようになって
いる。なおスラストディスクワッシャ18と止め輪19
とにより回転軸抜止め具が構成され、この回転軸抜止め
具が配置された第1の筒状部311内の空間が、軸端部
収納空間S1を構成している。
軸受箱本体301の第1の筒状部311のラジアル軸受
10側の端部内周面とラジアル軸受10の小径部101
の外周面との間には、リング状の布製の潤滑油含浸部材
20が挾持されている。第2図(B)は第1図のB−B
線断面図を示しており、この図に示すようにラジアル軸
受10の小径部101の外周面には、周方向に120度
の間隔をあけて軸線方向に延びるように形成された3本
の溝103・・・が形成されている。これらの溝103
・・・は、断面形状がU字状を呈しており、小径部10
1の先端部から小径部101の基部まで延びている。こ
れらの溝103・・・と潤滑油含浸部材20の内周面と
の間に形成された3本の空間S2・・・が軸線方向に延
びる油道の一部を構成している。
ラジアル軸受10の小径部101と大径部105との間
にはテーパ部104が形成されており、このテーパ部1
04と潤滑油含浸部材20との間には環状の空間S3か
形成され、この空間S3の一部も油道の一部を構成して
いる。
軸受箱本体301の第2の筒状部312は、ラジアル軸
受10の大径部105の大部分に対応している。第2図
(C)に示した第1図のC−C線断面図に見られるよう
に、第2の筒状部312はその外周面及び内周面のそれ
ぞれに周方向に交合に軸線方向に延びる凹部と凸部が形
成されるように加工されている。第2の筒状部312の
内周面に形成された凹部314・・・とラジアル軸受1
0の大径部105の外周面との間に形成された6本の細
長い空間S4・・・も油道の一部を構成している。
軸受箱本体301の第3の筒状部313は、ラジアル軸
受10の大径部105の外周面と液密に嵌合する内径を
有している。
なお本実施例において、軸線方向に延びる少なくとも一
本の油道は、1本の空間S2と、空間S3の一部と1本
の空間S4とから構成される。そしてこの油這と軸端部
収納空間S1とにより、潤滑油含浸部材20に隣接して
該潤滑油含浸部材に潤滑油を補給するように潤滑油を貯
留する潤滑油貯留室が構成されている。
第1図では回転軸11が水平状態になるようにモータフ
ァンが配置されているが、本実施例では回転子の永久磁
石12と固定子鉄心4の磁気的バランスが保たれた位置
に回転子が保持され且つファンブレードによる推力も考
慮して、回転軸11の軸線方向にスラスト力がかからな
い構造になっている。軸受箱3内に構成された潤滑油貯
留室内の油は、重力により下方に溜っている。焼結含油
ラジアル軸受10内に封入保持される油の封入率即ち軸
受の容積の内温滑油が占める割合いは、18%程度であ
り、比較的速く消耗することになり、消耗した分は潤滑
油貯留室内に貯留された潤滑油が毛細管現象によってよ
ってラジアル軸受10に直接又は潤滑油含浸部材20を
介して間接的に供給される。
第3図(A)は、固定子フレーム201を上側に配置す
るように回転軸11を垂直状態にして、モータファンを
取付けたときの軸受箱3内の状態を示している。この状
態では、重力の作用で回転子か下方に移動し、ラジアル
軸受10の端面102にスラストディスクワッシャ18
が当接している。潤滑油21は、ラジアル軸受10の外
側を延びる油道(82,S3. S4 )の内部及び軸
端部収納空間S1のラジアル軸受10側の部分に溜まる
この状態では、回転子の重量はスラストディスクワッシ
ャ18とラジアル軸受10の端面102との接触によっ
て支持されている。したがってラジアル軸受10の端面
102側への潤滑油21の供給が、ラジアル軸受10の
寿命を決定する。軸端部収納空間S1内に潤滑油21が
ある間は、この空間内の潤滑油がラジアル軸受10の端
面102と回転軸11の端部に固定されたスラス)・デ
ィスクワッシャ18との間に供給される。そしてこの空
間内の潤滑油が無くなった後は、ある程度の期間まで油
道内の潤滑油または潤滑油含浸部材20に含浸された潤
滑油かラジアル軸受10の端部に供給される。
第3図(B)は、固定子フレーム2(回転軸抜止め具)
を下側に配置するように回転軸11を垂直状態にして、
モータファンを取付けたときの軸受箱3内の状態を示し
ている。この状態では、重力の作用で回転軸11が下方
に移動し、回転軸11の端面111がスラスト軸受17
の軸受面171と当接する。潤滑油21は、ラジアル軸
受10の外側を延びる油道(S2.83.84 )の内
部から軸端部収納空間S1内に流入し、軸受端部収納空
間S1のスラスト軸受17が配置される側の部分に潤滑
油21は溜まる。そのため回転子を支持する回転軸11
の端面111とスラスト軸受17の軸受面171との間
には十分な量の潤滑油を供給することができる。この状
態では回転軸11とラジアル軸受10との間の摩擦は殆
んどなく、スラスト軸受17に供給される潤滑油が無く
なるまで、潤滑油含浸部材20に含浸された潤滑油だけ
でラジアル軸受10の寿命を維持することかできる。
本実施例では、スラスト軸受17の軸受面171に形成
した湾曲面172の曲率を回転軸11の端面111の湾
曲面の曲率よりも小さ(しているため、スラスト軸受1
7の軸受面171と回転軸11の端部の湾曲面との間に
良好な潤滑油層を形成することができる上、軸受面17
1にスラスト軸受17の寿命を速めるような極端な局部
的な磨耗を生じさせることがない。また本実施例では、
スラスト軸受17とシールドカバー302の低壁部との
間にスラスト軸受用潤滑油含浸部材16を配置しており
、しかも油道(302c)を介して軸端部収納空間Sl
内の潤滑油を潤滑油含浸部材16に供給するようにして
いるので、スラスト軸受17の寿命を大幅に延ばすこと
ができる。
上記実施例においては、スラストディスクワッシャ18
を平板状としているため、スラストディスクワッシャ1
8とラジアル軸受10の端面102との接触面積が大き
くなる。また接触抵抗を小さくするために、スラストデ
ィスクワッシャ18の接触面を平滑にするための十分な
研磨加工か必要になる。さらに加工精度を高くしなけれ
ば、スラストディスクワッシャ18をラジアル軸受10
の端面102とほぼ平行に配置することができず、スラ
ストディスクワッシャ18とラジアル軸受10の端面1
02との接触が不均一になって、ラジアル軸受10の寿
命が短くなるおそれがある。第4図(A)及び(B)の
スラストディスクワッシャは、このような問題を解決す
ることができるものである。このスラストディスクワッ
シャ18−では、ラジアル軸受側の面18′aに、ラジ
アル軸受に向かって突出し回転軸11と同心になるよう
に少なくとも一つの円環状接触突部18′bをプレス加
工により形成しである。接触突部の形状及び数並びに配
置状態は、スラストディスクワッシャをラジアル軸受の
端面とほぼ平行な状態に配置することができれるもので
あれば任意である。
上記実施例は、本発明をロータ外転型のDCモータファ
ンに適用したものであるが、本発明をロータ内転型のD
Cモータファンに適用できるのも勿論である。
し発明の効果] 請求項1の発明によれば、潤滑油含浸部材に隣接して潤
滑油含浸部材に潤滑油を補給するように潤滑油を貯留す
る潤滑油貯留室を設けたので、焼結含油ラジアル軸受に
供給できる潤滑油の絶対量を大幅に増大させることがで
き、焼結含油ラジアル軸受の寿命をボールベアリングの
寿命に匹敵する程度まで延ばすことができる利点がある
請求項2の発明によれば、ラジアル軸受の軸線に沿うよ
うに形成した少なくとも1本の油道と、回転軸抜止め具
が配置される軸端部収納空間とから潤滑油貯留室を構成
したので、回転軸が水平になるようにしてモータファン
を配置する場合及び回転軸抜止め具を上方に向けるよう
に回転軸を垂直にしてモータファンを配置する場合のい
ずれでも、従来より寿命を大幅に延ばすことができる。
請求項3の発明によれば、軸受箱の軸端部収納空間に回
転軸の端部の端面を軸支する焼結含油スラスト軸受を収
納しており、焼結含油スラスト軸受に接触するようにス
ラスト軸受用潤滑油含浸部材を配置し、軸端部収納空間
内に貯留された潤滑油をスラスト軸受用潤滑油含浸部材
に供給するため、回転軸抜止め具が下側に位置するよう
にして回転軸が垂直に配置される場合においても、モー
タファンの寿命を従来より大幅に延ばすことができる。
請求項4の発明によれば、焼結含油スラスト軸受の軸受
面を、回転軸の端部の湾曲した端面の曲率よりも小さい
曲率で湾曲させるので、平坦な軸受面とする場合に比べ
て、焼結含油スラスト軸受の軸受面と回転軸の端部の端
面との間に良好な潤滑油層を形成することができる上、
軸受面に焼結含油スラスト軸受の寿命を速めるような極
端な局部的な磨耗を生じさせることがない。
請求項5の発明によれば、接触突部をスラストディスク
ワッシャに形成しているので、スラストディスクワッシ
ャと焼結含油ラジアル軸受との接触面積を少な(するこ
とができ、しかもスラストディスクワッシャと焼結含油
ラジアル軸受との間に潤滑油が溜る空間を形成すること
ができて、スラストディスクワッシャと焼結含油ラジア
ル軸受との間の接触抵抗を小さくできる。特に本発明に
おいては、プレス加工により形成した接触突部を設けて
いるため、接触突部の突出寸法を高い精度で一定にする
ことができ、スラストディスクワッシャを焼結含油ラジ
アル軸受の端面にほぼ平行な状態で配置することかでき
る。
【図面の簡単な説明】
第3図(A)は回転軸抜止め具を上側に配置するように
回転軸を垂直状態にしてモータファンを取付けたときの
軸受箱内の状態を示す断面図、第3図(B)は回転軸抜
止め具を下側に配1.置するように回転軸を垂直状態に
してモータファンを取付けたときの軸受箱内の状態を示
す図、第4図(A、)はスラストディスクワッシャの変
形例を説明するための説明図、第4図(B)は第4図(
A)のB−B線断面図である。 1・・・ハウジング、2・・・モータフレーム、3・・
・軸受箱、4・・・固定子鉄心、5・・・巻線、6,7
・・・プラレスチック成形体、8・・・端子、9・・・
回路基板、10・・・焼結含油ラジアル軸受、11・・
・回転軸、12・・・永久磁石、13・・・フライホイ
ール、16・・・スラスト軸受用潤滑油含浸部材、17
・・・焼結含油スラスト軸受、18.18”・・・スラ
ストディスクワッシャ、19・・・止め輪、20・・・
潤滑油含浸部材、21・・・潤滑油。 第 図 篇 図 第 図 第 図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)軸受箱内に固定された焼結含油ラジアル軸受によ
    り回転軸が軸支され、前記焼結含油ラジアル軸受に潤滑
    油を補給するように該焼結含油ラジアル軸受に接触して
    潤滑油含浸部材が配置されてなるモータファンにおいて
    、 前記軸受箱内に前記潤滑油含浸部材に隣接して該潤滑油
    含浸部材に潤滑油を補給するように潤滑油を貯留する潤
    滑油貯留室を設けたことを特徴とするモータファン。
  2. (2)前記潤滑油貯留室は、前記焼結含油ラジアル軸受
    の外周面と前記軸受箱との間に前記焼結含油ラジアル軸
    受の軸線に沿うように形成された少なくとも1本の油道
    と、前記焼結含油ラジアル軸受の端部から突出する前記
    回転軸の端部及び該端部に固定された回転軸抜止め具が
    配置されて前記油道と連通する軸端部収納空間とからな
    る請求項1に記載のモータファン。
  3. (3)前記軸受箱の前記軸端部収納空間には前記回転軸
    の端部の端面を軸支する焼結含油スラスト軸受が収納さ
    れ、 前記焼結含油スラスト軸受に接触するようにスラスト軸
    受用潤滑油含浸部材が配置されて前記軸端部収納空間内
    に貯留された潤滑油が前記スラスト軸受用潤滑油含浸部
    材に供給される請求項2に記載のモータファン。
  4. (4)前記焼結含油スラスト軸受の軸受面は、前記回転
    軸の端部の湾曲した端面の曲率よりも小さい曲率を持っ
    て湾曲している請求項3に記載のモータファン。
  5. (5)前記回転軸抜止め具は、前記回転軸の端部に嵌合
    されて前記焼結含油スリーブ軸受の端面と接触する環状
    のスラストディスクワッシャと前記回転軸の端部に嵌合
    された止め輪とからなり、前記スラストディスクワッシ
    ャの前記焼結含油ラジアル軸受側の面には、該スラスト
    ディスクワッシャと前記焼結含油ラジアル軸受との間に
    ほぼ一定の間隔を形成するようにして前記焼結含油ラジ
    アル軸受に向かって突出して前記焼結含油ラジアル軸受
    の端面と接触する接触突部がプレス加工により形成され
    ている請求項2に記載のモータファン。
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