JP2002021447A - ガラリ用羽板並びにガラリ - Google Patents

ガラリ用羽板並びにガラリ

Info

Publication number
JP2002021447A
JP2002021447A JP2000208120A JP2000208120A JP2002021447A JP 2002021447 A JP2002021447 A JP 2002021447A JP 2000208120 A JP2000208120 A JP 2000208120A JP 2000208120 A JP2000208120 A JP 2000208120A JP 2002021447 A JP2002021447 A JP 2002021447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inclined surface
louver
flange portion
lower flange
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000208120A
Other languages
English (en)
Inventor
Narihiro Hatanaka
成洋 畑中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HATANAKA BANKIN KOSAKUSHO KK
KANAGAWA TEKKOSHO KK
Original Assignee
HATANAKA BANKIN KOSAKUSHO KK
KANAGAWA TEKKOSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HATANAKA BANKIN KOSAKUSHO KK, KANAGAWA TEKKOSHO KK filed Critical HATANAKA BANKIN KOSAKUSHO KK
Priority to JP2000208120A priority Critical patent/JP2002021447A/ja
Publication of JP2002021447A publication Critical patent/JP2002021447A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨風が強い時であっても、より通気性を損な
うことなく雨水の侵入を防ぐことのできるガラリ用羽板
を提供する。 【解決手段】 外側から内側に向けて高くなる傾斜面3
の上部4に、上端に傾斜面3と同方向に傾斜し且つ内側
に延在する傾斜部5を備えた上フランジ部6を有し、ま
た傾斜面3の下部7に下フランジ部8を有するガラリ用
羽板1であって、傾斜面3が横断面において内外方向に
2段の階段状3A,3Bに形成され、その階段状段部9の繋
ぎ部10に外向きの突出部11,12が形成され、また傾斜面
3Aが斜面中央部において傾斜角の異なる2つの傾斜面3A
1, 3A2で形成されてなる外、下フランジ部8が外側に勾
配面13を有する下細りの断面形状に形成され且つ下端が
外向きの突出部14に形成され、また傾斜面3Aの背面の上
部に内側面15が上フランジ部6と略平行な面となる突出
部16が形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラリ用羽板に関
し、詳細には枠の中に多くの羽板を横に等間隔に並べて
取付けてなるガラリに用いる、前記羽板の形状に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】建家の換気や通風を行うために壁あるい
はダクトなどの開口部にガラリが取付けられている。こ
のガラリの基本形態は、図5に示すように、小幅の薄板
からなる羽板31の多数を枠32の中に横に並べ取付け
て構成したもので、羽板31は、主として通気を行うこ
とを目的として等間隔に設けられるとともに、雨水が室
内あるいはダクト内に入らないようにするため内側が高
くなるように傾斜を設けて取付けられている。
【0003】また、より雨水が室内あるいはダクト内に
入らないようにするため、図6に示すような断面形状の
羽板33を用いたものもある。この羽板33は、アルミ
ニウム(プラスチックでも可)の押し出しにより製造さ
れたもので、屋外側から屋内側に向かって高くなる傾斜
面(羽板本体)34を有し、その傾斜面34の上部に上
フランジ部(水切り)35、下部に下フランジ部(前垂
れ)36を設けるとともに、上フランジ部35の上端を
更に外向きに屈曲させた曲げ部37に、また下フランジ
部36の下端を内向きに屈曲させた曲げ部38にそれぞ
れ形成した形状のものである。また更に上フランジ部3
5の曲げ部37の先端には下向きの突起部39が形成さ
れている。なお、αは傾斜面34と下フランジ部36と
のなす角度であって通常135度程度に形成される。P
は羽板33の取付けピッチである。また、符号40は羽
板33をガラリの枠32に取付けるための孔である。
【0004】上記の断面形状の羽板33を用いたガラリ
は、通常、下フランジ部36を枠32の面と平行になる
ように取付けられており、そのガラリでは、風が矢印A
で示すような軌跡で外から内に入るので、風と共に雨が
吹き込んでも、重たい雨は上フランジ部35の外側面4
1及び曲げ部37の下面42更には曲げ部37の先端の
下向きの突起部39によって戻され、屋内あるいはダク
ト内への侵入が防止されるようになっている。
【0005】しかしながら、上記の断面形状の羽板33
であっても、雨風が強い時には通気を確保しつつ雨水の
侵入を防ぐことは難しい。すなわち、雨風が強い時には
風と共に吹き込んだ雨が傾斜面34に当たって飛沫とな
り、その飛沫が風に煽られて侵入する。そこで、これを
改善するために傾斜面34と下フランジ部36とのなす
角度αを135度より小さく形成し、雨が傾斜面34に
当たるのを弱くすることも考えられるが、羽板33の取
付けピッチPが同じままで角度αを小さく形成すると、
取付けピッチPに対する上下羽板33,33間の最小隙
間Lが大きくなるため、また風と共に吹き込んだ雨が上
フランジ部35の外側面41に当たって飛沫となるた
め、却って雨やその飛沫が侵入し易くなる。一方、傾斜
面34と下フランジ部36とのなす角度αを逆に135
度より大きくすることも考えられるが、羽板33の取付
けピッチPが同じままで角度αを大きく形成すると、取
付けピッチPに対する上下羽板33,33間の最小隙間
Lが小さくなり、平常時の通気性が損なわれることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
上記の問題点を改善するために調査、研究を鋭意行な
い、先に、平常時の通気性はもとより雨風が強い時であ
っても通気性を損なうことなく雨水の侵入を防ぐことの
できるガラリ用羽板を開発し提案した(特願平11−3
00600号参照)。
【0007】しかしながら、その後の調査、研究におい
て、上記提案のガラリ用羽板であっても更に強い風を吹
き付けると風向きにもよるが室内に雨水の侵入が認めら
れ、改善の余地のあることが判明した。そこで、本発明
の目的は雨風が強い時であっても、より通気性を損なう
ことなく雨水の侵入を防ぐことのできるガラリ用羽板及
びガラリを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係るガラリ用羽板の(請求項1)は、外側
から内側に向けて高くなる傾斜面を有し、その傾斜面の
上部に、上端に前記傾斜面と同方向に傾斜し且つ内側に
延在する傾斜部を備えた上フランジ部を有し、また傾斜
面の下部に下フランジ部を有するガラリ用羽板であっ
て、前記傾斜面が横断面において内外方向に2段の階段
状に形成されるとともに、前記階段状段部の繋ぎ部に外
向きの突出部が形成され、また段部の内側段の傾斜面が
斜面中央部において傾斜角の異なる2つの傾斜面で形成
されてなる外、更に、前記下フランジ部が外側に勾配面
を有する下細りの断面形状に形成され且つ下端が外向き
の突出部に形成され、また前記内側段の傾斜面の背面の
上部に内側面が上フランジ部と略平行な面となる突出部
が形成されてなるものである。
【0009】上記の構成では、下フランジ部が外側に勾
配面を有する下細りの断面形状に形成され且つ下端が外
向きの突出部に形成されているので、先に提案したもの
のように外側面が平坦でなく逆くの字状に形成され特に
下部側に窪みを有する形状になることから、下から上に
向かう勾配面に沿う風の流れが弱められ流下する雨水が
四方に散り難く窪みに集水し比較的大きな水滴になって
先端より落ちるので、水滴が風で飛散し難くなり、羽板
間への飛散侵入を少なくできる。また更に、内側段の傾
斜面の背面の上部には内側面が上フランジ部と略平行な
面(略垂直面)となる突出部を形成して有するので、こ
の突出部より上側の背面とでは上窪みの背面形状になる
ことから、先に提案したもののように下端が外向きの曲
げ部に形成された下突出部では、曲げ部に付着して流下
する雨水が更に風に煽られて内側に押し戻されるように
して飛散する現象を起こす場合があるのと異なり、上窪
みを流下する雨水は押し戻されることなく集水され比較
的大きな水滴になって突出部の先端より落ちるので、水
滴が風で飛散し難く下側の羽板表面に落下して外側へと
流下するので室内内側への飛散侵入が抑制できる。
【0010】そして、上記作用効果をより効果的に得る
ためには、下フランジ部の外側勾配面の上端部に溝を形
成するとよい(請求項2)。このような溝を形成するこ
とで、溝内に集水した雨水が大きな粒となって外側勾配
面を流下するので、流下途中で強風によって押し戻され
たり四方に散ったりすることが少なくでき流下がスムー
スになるとともに、上記外側勾配面と突出部による作用
効果と相俟って羽板間への飛散侵入をより少なくでき
る。
【0011】また、上記本発明のガラリ用羽板において
は、上フランジ部と下フランジ部とが平行に形成される
とともに、その間に形成される外側段の傾斜面、内側段
の後部傾斜面及び上フランジ部の上端の傾斜部と前記下
フランジ部とのなす角度αが130度±5度の範囲に形
成され、更に内側段の傾斜面の前部傾斜面が前記下フラ
ンジ部とのなす角度が前記角度αより小さく形成されて
あってもよい(請求項3)。
【0012】また、上記本発明のガラリ用羽板において
は、階段状段部の繋ぎ部に形成された外向きの突出部
が、その先端に下向きの突出部が形成されてあってもよ
い(請求項4)。
【0013】また、上記本発明のガラリ用羽板において
は、傾斜角の異なる2つの傾斜面が合わさる内側段の傾
斜面の背面と外側段の傾斜面の上部の背面とにそれぞれ
突出部が形成されてあってもよい(請求項5)。
【0014】上記の目的を達成するための本発明に係る
ガラリ(請求項6)は、請求項1乃至5の何れかに記載
のガラリ用羽板を組付けたガラリであって、左右の枠の
一方又は両方の前面にガラリ用羽板の端部を覆うように
樋が設けられてなるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明に係るガラリ用羽板
の斜視図、図2は、本発明に係るガラリ用羽板をガラリ
枠に取付けた状態の縦断面図、図3は、図2のX部拡大
断面図である。
【0016】図において、1はガラリ用羽板、2はガラ
リ枠であって、共にアルミニウムの押出加工によって製
造されたものであるが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、プラスチックの押出加工等によって製造され
たものであってもよい。
【0017】ガラリ用羽板1は、本例では傾斜面3が横
断面において内外(ガラリに構成したとき屋外側を外と
している)2段の階段状に形成され、内側の傾斜面3A
の上部4に、上端に前記傾斜面3と同方向に傾斜し且つ
内側に延在する傾斜部5を備えた上フランジ部6を有
し、また外側の傾斜面3Bの下部7に下フランジ部8を
有する。また、傾斜面3Aと傾斜面3Bとの階段状段部
9の繋ぎ部10には、外向きの突出部11,12が形成
されている。また、階段状段部9の内側の傾斜面3A
は、斜面中央部において傾斜角の異なる2つの傾斜面3
A1と3A2とで構成されている。また、前記下フラン
ジ部8は外側に勾配面13を有する下細りの断面形状に
形成され且つ下端が外向きの突出部14に形成されてい
る。また更に、内側段の傾斜面3Aの背面の上部には内
側面15が上フランジ部6と略平行な面となる突出部1
6が形成されている。
【0018】そして、本例では、上記傾斜部5は、その
外側端に下向きの突出部17が、また内側端上面に突起
部(傾斜部5の長手方向に筋状に設けられる突起)18
がそれぞれ形成されている。また、上記突出部11は、
傾斜面3Aが傾斜面3B上に延在して突出した形状とす
るとともに、その先端部には更に下向きの突出部19が
形成されている。また、傾斜面3Bと下フランジ部8と
のなす角度αは、本例では130度に形成され、上フラ
ンジ部6の上端の傾斜部5及び内側の傾斜面3Aの内の
傾斜面3A1は、この角度αとほぼ等しい角度に形成さ
れている。なお、本発明としては、この角度αは125
度〜135度の範囲で形成されることが好ましい。ま
た、本例では、傾斜面3A2は傾斜面3A1の角度より
も緩く約122度に形成されている。また、傾斜面3A
1から傾斜面3A2に変化する内側傾斜面3Aの背面と
外側の傾斜面3Bの上部の背面のそれぞれには下向きの
突出部20,21が形成されている。また、下フランジ
部8の外側勾配面13の上端部には溝22が形成されて
いる。なお、図において、符号23,24はガラリ用羽
板1をガラリの左右枠2に取付けるための孔である。
【0019】上記構成のガラリ用羽板1は、図2に示す
ようにその複数枚を、下フランジ部8がガラリ面(上下
左右のガラリ枠2によって囲われた面)と平行になるよ
うに、且つ上下方向に所定ピッチPで横に並べガラリ枠
2内に取付ることでガラリに製作される。
【0020】上記構成のガラリ用羽板1では、雨風が強
い時の雨と風の流れは図3に示す流れになると推測され
る。すなわち、風は上下のガラリ用羽板1と1の間の空
間を通過し内部(室内又はダクト内)に流入する。一
方、重い雨は、上下のガラリ用羽板1と1の間を通過し
た後、下側のガラリ用羽板1の傾斜面3B上面に当た
り、一部上方に流れ込んでも繋ぎ部10の外向きの突出
部12に遮られて傾斜面3Bの上面を流下する。また雨
の一部が風に煽られて舞い上がってもその流れは傾斜面
3Aの上部の上フランジ部6及び傾斜部5の外側突出部
17に遮られて傾斜面3Aの上面から傾斜面3Bの上面
へと流下し、従って雨の内部への流入が防止される。ま
た一方、風に煽られて生じる雨の飛沫は繋ぎ部10の外
向きの突出部11と12、上側のガラリ用羽板1の傾斜
面3Bの下突出部21、及び上側のガラリ用羽板1の傾
斜面3Aの下突出部16と言った部分に当たり、その当
たった部分に付着し雨水となって流下する。その流下の
際に、突出部11,12の先端、及び傾斜面3Bの下突
出部21の先端によって雫を形成しやすくしている。
【0021】そして更に、上記構成のガラリ用羽板1で
は、先に提案したガラリ用羽板(特願平11−3006
00号参照)と異なり、下フランジ部8が外側に勾配面
13を有する下細りの断面形状に形成され且つ下端が外
向きの突出部14に形成されているので、外側面が平坦
でなく逆くの字状に形成され特に下部側に窪み25があ
ることから、下から上に向かう勾配面13に沿う風の流
れが弱められ外側面を流下する雨水が四方に散り難く窪
み25に集水し比較的大きな水滴になって先端より落ち
るので、水滴が風で飛散し難くなり、羽板1,1間への
飛散侵入が少なくできる。その上、本例では更に、下フ
ランジ部8の外側勾配面13の上端部に溝22を形成し
て設けていることから、傾斜面3B等を流下してくる雨
水は溝22内に集水し大きな粒となって外側勾配面13
を流下するので、流下途中で強風によって押し戻された
り四方に散ったりすることが少なくでき流下がスムース
になるとともに、前記外側勾配面13と突出部14によ
る作用効果と相俟って羽板1,1間への飛散侵入をより
少なくできる。
【0022】また更に、内側段の傾斜面3Aの背面の上
部に内側面15が上フランジ部6と略平行な面(略垂直
面)となる突出部16を形成して有するので、この突出
部16より上側の背面とでは上窪みの背面形状になるこ
とから、先に提案したガラリ用羽板(特願平11−30
0600号参照)のように下端が外向きの曲げ部に形成
された下突出部では、曲げ部に付着して流下する雨水が
更に風に煽られて内側に押し戻されるようにして飛散す
る現象を起こす場合があるのと異なり、上窪みを流下す
る雨水は押し戻されることなく集水され比較的大きな水
滴になって突出部16の先端より落ちるので、水滴が風
で飛散し難く下側の羽板1表面に落下して外側へと流下
するので室内内側への飛散侵入が抑制できる。
【0023】また、階段状段部9の内側の傾斜面3A
は、斜面中央部において傾斜角の異なる2つの傾斜面3
A1と3A2とで構成され、傾斜面3A2が傾斜面3A
1の角度よりも緩く(約13度程度)形成されているの
で、ガラリに組付けた場合に内側の傾斜面3Aの上面
(特に傾斜面3A2側)と外側の傾斜面3Bの上部背面
との間隔が広く確保でき、十分な通気性が確保できると
同時に雨水等の侵入を防止したガラリとすることができ
る。従って、相当に強い雨風の時でないかぎり飛沫の内
部への流入も防止される。
【0024】また、上記構成のガラリ用羽板1では、傾
斜部5は単なる傾斜部だけでもよいが、その外側端に下
向きの突出部17を、また内側端上面に突起部18をそ
れぞれ形成しているので、それらにより水切りされ、よ
り効果的に雨水や飛沫の内部への吹込みが低減できる。
【0025】上記のような雨と風の流れであるため、本
発明に係るガラリ用羽板1では傾斜面3Bと下フランジ
部8とのなす角度αを従来のように135度より小さく
しても雨の流入を防ぐと同時に通気性を確保できるもの
で、このような作用効果をより効果的に得るためには角
度αを125度〜135度の範囲で形成するとともに、
傾斜面3A2の角度を傾斜面3A1の角度よりも緩く
(約13度程度)形成することが好ましく、このように
角度αを形成することで、上下ガラリ用羽板1,1の取
付けピッチPに対する上下ガラリ用羽板1,1の間の最
小隙間Lを大きく確保して雨の流入を防止したガラリと
することができる。
【0026】因みに、上記本発明に係るガラリ用羽板1
を用いたガラリについて吸引ダクトに取付け、ガラリ面
に散水しながら吸引風量を段階的に変え、水が吸引ダク
ト内に黙視確認できた時の吸引風量を調査したところ、
19m/sの吸引風量で水が確認され、先に提案したガ
ラリ用羽板(特願平11−300600号参照)を用い
たガラリよりも、更に雨風が強い時でも雨が屋内やダク
ト内に吹込みにくいことが分かった。また、この調査に
おいて、本発明に係るガラリ用羽板1を用いたガラリ
を、上を外側に突き出して水平に対して60度程度傾斜
させて設けた場合には25m/sの吸引風量で水が吸引
ダクト内に確認された。
【0027】なお、上記の実施形態は好ましい例を上げ
て説明したもので、本発明はこの例に限定されるもので
はなく、例えば、繋ぎ部9の外向きの突出部11と12
は何れか一方がある形態でもよい。また、傾斜面3の背
面や繋ぎ部9の突出部11,12の先端部に形成する突
出部として断面逆三角形状で先端角度が鋭角な突出部を
図示したが、これは断面逆三角形状の内側斜面とその更
に内側の背面との間で上窪みの背面形状を形成するよう
にしたためで、このような上窪み形状を形成することで
この上窪みの背面を流下する雨水が四方に散らず上窪み
に集水し比較的大きな水滴になって突出部の先端より落
下させることができ、水滴が風で飛散し難くなり、羽板
1,1間への飛散侵入を少なくできる。
【0028】次に、本発明の別の実施形態を図面に基づ
いて説明する。図4は、本発明に係るガラリの一部を拡
大して示す斜視図である。
【0029】ガラリ26は、上記実施形態に示すガラリ
用羽板1を用いたガラリ27を基本構造としたものであ
って、その左右のガラリ枠2(図4では一方のガラリ枠
2のみ示す)の前面にガラリ用羽板1の端部28を覆う
ように樋29が設けられて構成されている。
【0030】本発明者が、上記したガラリ面に散水しな
がら吸引風量を段階的に変えた実験をしている過程でガ
ラリ用羽板1の表面の水の流れを観察していたところ、
吸引だけの場合には、水はガラリ用羽板1の表面を概ね
上から下に向かって流れ落ちるが、外から風を吹きつけ
た場合、その流れは風向きによって左右両方向あるいは
左右の何れか一方の方向に吹き寄せられ大きな流れとな
ること、及びこの流れが風で吹き上がって内部に吹き込
まれていくことが観察された。そこで、本発明に係るガ
ラリ26では、左右のガラリ枠2の前面にガラリ用羽板
1の端部28を覆うように樋29を設けたもので、風に
よってガラリ用羽板1の端部28に吹き寄せられた雨水
は樋29内を風の影響を殆ど受けることなく流れ落ちる
ので、ガラリ用羽板1の形状と相まって、雨風が強い時
でも雨が屋内やダクト内に吹込まれるのを、より効果的
に防止することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガラ
リ用羽板(請求項1乃至5)によれば、これをガラリに
構成したとき、平常時の通気性はもとより、雨風が強い
時であっても通気性を損なうことなく雨水の侵入を防ぐ
ことができる。
【0032】また、本発明に係るガラリ(請求項6)に
よれば、請求項1乃至5に記載のガラリ用羽板と相まっ
て雨風が強い時でも雨が屋内やダクト内に吹込まれるの
を、より効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラリ用羽板の斜視図である。
【図2】本発明に係るガラリ用羽板をガラリ枠に取付け
た状態の縦断面図である。
【図3】図2のX部拡大断面図である。
【図4】本発明に係るガラリの一部を拡大して示す斜視
図である。
【図5】従来のガラリ用羽板の説明図である。
【図6】従来の別のガラリ用羽板の説明図である。
【符号の説明】
1:ガラリ用羽板 2:ガラリ枠
3:傾斜面 3A:内側傾斜面 3B:外側傾斜面 3A1:内側傾斜面の内側傾斜面 3A2:内側
傾斜面の外側傾斜面 4:内側傾斜面の上部 5:傾斜部
6:上フランジ部 7:外側傾斜面の上部 8:下フランジ部
9:階段状段部 10:繋ぎ部 11,12:外向きの突出部 1
3:外側勾配面 14:突出部 15:内側面 1
6:突出部 17:下向きの突出部 18:突起部 1
9:下向きの突出部 20,21:下向きの突出部 2
2:溝 23,24:取付け孔 25:窪み 26,2
7:ガラリ 28:ガラリ用羽板の端部 2
9:樋 α:傾斜面と下フランジ部とのなす角度 L:上下ガラリ用羽板間の最小隙間 P:ガラリ用羽板の取付けピッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側から内側に向けて高くなる傾斜面を
    有し、その傾斜面の上部に、上端に前記傾斜面と同方向
    に傾斜し且つ内側に延在する傾斜部を備えた上フランジ
    部を有し、また傾斜面の下部に下フランジ部を有するガ
    ラリ用羽板であって、前記傾斜面が横断面において内外
    方向に2段の階段状に形成されるとともに、前記階段状
    段部の繋ぎ部に外向きの突出部が形成され、また段部の
    内側段の傾斜面が斜面中央部において傾斜角の異なる2
    つの傾斜面で形成されてなる外、更に、前記下フランジ
    部が外側に勾配面を有する下細りの断面形状に形成され
    且つ下端が外向きの突出部に形成され、また前記内側段
    の傾斜面の背面の上部に内側面が上フランジ部と略平行
    な面となる突出部が形成されてなることを特徴とするガ
    ラリ用羽板。
  2. 【請求項2】 下フランジ部の外側勾配面の上端部に溝
    が形成されてなる請求項1に記載のガラリ用羽板。
  3. 【請求項3】 上フランジ部と下フランジ部とが平行に
    形成されるとともに、その間に形成される外側段の傾斜
    面、内側段の後部傾斜面及び上フランジ部の上端の傾斜
    部と前記下フランジ部とのなす角度αが130°±5°
    の範囲に形成され、更に内側段の傾斜面の前部傾斜面が
    前記下フランジ部とのなす角度が前記角度αより小さく
    形成されてなる請求項1又は2に記載のガラリ用羽板。
  4. 【請求項4】 階段状段部の繋ぎ部に形成された外向き
    の突出部が、その先端に下向きの突出部が形成されてな
    る請求項1乃至3の何れかに記載のガラリ用羽板。
  5. 【請求項5】 傾斜角の異なる2つの傾斜面が合わさる
    内側段の傾斜面の背面と外側段の傾斜面の上部の背面と
    にそれぞれ突出部が形成されてなる請求項1乃至4の何
    れかに記載のガラリ用羽板。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載のガラリ
    用羽板を組付けたガラリであって、左右の枠の一方又は
    両方の前面にガラリ用羽板の端部を覆うように樋が設け
    られてなることを特徴とするガラリ。
JP2000208120A 2000-07-10 2000-07-10 ガラリ用羽板並びにガラリ Withdrawn JP2002021447A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000208120A JP2002021447A (ja) 2000-07-10 2000-07-10 ガラリ用羽板並びにガラリ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000208120A JP2002021447A (ja) 2000-07-10 2000-07-10 ガラリ用羽板並びにガラリ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002021447A true JP2002021447A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18704759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000208120A Withdrawn JP2002021447A (ja) 2000-07-10 2000-07-10 ガラリ用羽板並びにガラリ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002021447A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130005232A1 (en) * 2011-07-01 2013-01-03 Ford Global Technologies, Llc Louvered rain-hat for the fresh air inlet of a vehicle
CN109869081A (zh) * 2017-12-01 2019-06-11 上海钟音环保设备有限公司 一种防雨防尘通风百叶片及采用该百叶片的百叶窗

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130005232A1 (en) * 2011-07-01 2013-01-03 Ford Global Technologies, Llc Louvered rain-hat for the fresh air inlet of a vehicle
US10035405B2 (en) * 2011-07-01 2018-07-31 Ford Global Technologies, Llc Louvered rain-hat for the fresh air inlet of a vehicle
CN109869081A (zh) * 2017-12-01 2019-06-11 上海钟音环保设备有限公司 一种防雨防尘通风百叶片及采用该百叶片的百叶窗

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5379557B2 (ja) 通気見切材及び建築物の外壁構造
CA1092425A (en) Drainable blade louver
US6138424A (en) Vent apparatus for attachment to a building structure
JP2000204857A (ja) ガラリ用羽板並びにガラリ
JP2002021447A (ja) ガラリ用羽板並びにガラリ
JP2010121274A (ja) 防雨ルーバー
JP2003090572A (ja) 屋外フード
JP3138860B2 (ja) 横型ガラリ
JP2002168063A (ja) ガラリ用羽板並びにガラリ
JP4502850B2 (ja) 吊りタイプのひさし
JP2000193300A (ja) 建物用換気口枠体
JPH10160218A (ja) 換気フード
JP3712715B2 (ja) ガラリ用羽板並びにガラリ
JP3930308B2 (ja) 雨樋
US5123224A (en) Drainable louver
JP2006207250A (ja) ガラリ
JP2005194715A (ja) 防水型換気ルーバ
JP2003193760A (ja) ガラリ用羽板並びにガラリ
JP2538444Y2 (ja) 竪型ガラリ
JP2002081273A (ja) ガラリ
JPH11159258A (ja) ガラリ
JPH07269917A (ja) 換気通風器
JP3283154B2 (ja) 換気用軒天見切材
JP2607099Y2 (ja) 室内換気用通風器
JPH10197041A (ja) 雨滴侵入防止羽板

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002