JP3712715B2 - ガラリ用羽板並びにガラリ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラリ用羽板に関し、詳細には枠の中に多くの羽板を横に等間隔に並べて取付けてなるガラリに用いる、前記羽板の形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建家の換気や通風を行うために壁あるいはダクトなどの開口部にガラリが取付けられている。このガラリの基本形態は、小幅の薄板からなる羽板の多数を枠の中に横に並べ取付けて構成したもので、羽板は、主として通気を行うことを目的として等間隔に設けられるとともに、雨水が室内あるいはダクト内に入らないようにするため内側が高くなるように傾斜を設けて取付けられている。
【0003】
また、より雨水が室内あるいはダクト内に入らないようにするため、図13に示すような断面形状の羽板を用いたものもある。この羽板は、外側から内側に向けて高くなる傾斜面103を有し、その傾斜面の上部105に、上端に前記傾斜面103と同方向に傾斜し、かつ内側に延在する傾斜部106を備えた上フランジ部107を有し、また傾斜面103の下部108に下フランジ部109を有するガラリ用羽板101であって、前記傾斜面103が横断面において段状の凹部104によって内側傾斜面103Aと外側傾斜面103Bとに形成されるとともに、内側傾斜面103Aの下部110に前記凹部104を覆うようにして外向きの突出部111,112が形成され、また段状の凹部104の段板113側背面コーナー部114に台形状の切欠部115が形成されてなる外、更に、前記下フランジ部109が外側に勾配面116を有する下細りの断面形状に形成され、かつ下部に外向きの突出部117が形成されている。(特許文献1参照)
【0004】
そのガラリでは、風が矢印実線で示すような軌跡で外から内に入るので、風と共に雨(矢印点線で示す)が吹き込んでも、傾斜面が横断面において段状の凹部と前記凹部を覆うようにして外向きの突出部とを形成しているので段状の凹部と外向きに形成した突出部とによる空間部が緩衝空間となって風力が弱められるとともに、飛沫した雨水等は当該空間部内壁に衝突して滞留し、奥への侵入が大きく抑制される。そして更に、段状の凹部の段板側背面コーナー部に台形状の切欠部を形成しているので、空間部を経て上側の羽板の外側傾斜面の背面に沿う風の流れが緩衝され、内側傾斜面の背面に付着し流下する雨水は段板側背面コーナー部の先端より比較的大きな水滴になって落ちるので、水滴が風で飛散し難く下側の羽板表面に落下して外側へと流下するのでガラリ内側への飛散侵入が抑制できる。また、下フランジ部が外側に勾配面を有する下細りの断面形状で、下部に外向きの突出部が形成されているので、下から上に向かう勾配面に沿う風の流れが弱められ、流下する雨水が四方に散り難く、窪みに集水し比較的大きな水滴になって外向きの突出部の先端より落ちるので、水滴が風で飛散し難くなり、羽板間への飛散侵入を少なくできる。
【0005】
本出願人は、特許文献1のガラリが、雨が正面近くからガラリに吹きつけた場合には効果があるが、上方及び斜め上方からの雨に対しては、特に風雨が強いときに若干雨水の侵入が見られ、改善の余地があることが判明したので、雨風が強い時で雨の吹きつける方向が水平又は上方或いは斜め上方からと広角に吹き込んでも、より通気性を損なうことなく雨水の侵入を防ぐことのできるガラリ用羽板及びガラリを提案した。(特願2001−398234号)
【0006】
【特許文献1】
特開2002−168063号公報(第3〜5頁、第3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
これまで出願人は、ガラリ用羽板の羽の形状を工夫することにより、主として雨を随伴する強風に対して、ガラリ用羽板を通過する風速を抑え、かつ、随伴する雨を効率よく捕集して系外に排出できるように調査,研究を行なってきて、それなりの効果を挙げてきた。しかしながら、その後の調査、研究において、上記提案のガラリ用羽板であっても強い風を吹き付けた場合、ガラリ用羽板の巾方向においてガラリ用羽板を通過する風量に大きな差が生じていることが判明した。つまり、ガラリ用羽板に吹き付ける風が風速20m/s以上で高いほど、ガラリ用羽板による通過風量の抑制、すなわち、風速を抑制する程度が、ガラリ用羽板の巾方向の端部と中間部とで異なり、特に風速35m/s程度では巾方向における抑制効果に差が大きく生じ、全体として本来求める抑制の効果が出ていなかった。そこで、本発明は、ガラリ用羽板の巾方向、即ち端部と中間部における通過風量の差を無くし、かつ風速を低下することで、随伴する雨の侵入を防ぐことのできるガラリ用羽板及びガラリを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明に係わるガラリ用羽板の(請求項1)は、図1に示すように、外側から内側に向けて高くなる傾斜面3を有し、その傾斜面の上部に、上端にかつ内側に延在するL字型部を備えた上フランジ部6を有し、また傾斜面の中部と下部とに夫々中フランジ部7と下フランジ部8とを有し、前記傾斜面が横断面において中フランジ部外側にある段状の凹部4B1、4B2によって内側傾斜面3Aと外側傾斜面3B1、3B2とに形成されるとともに、内側傾斜面の下部に前記凹部を覆うようにして外向きの突出部12A、12Bが形成され、また内側傾斜面の上部の上フランジ部外側に段状の凹部4A1、4A2と前記凹部を覆うようにして外向きの突出部14A、14Bが形成され、また中フランジ部及び上フランジ部において段状の凹部の段板側背面コーナー部16,19に台形状の切欠部17,20が形成されてなる外、更に、前記下フランジ部が外側に下向きやや内側に垂れる勾配面21が形成され、かつ下部に、外向き、下向き及び内向きの突出部22,23,24が形成されてなるガラリ用羽板1であって、多面体で、面28(a)が、ガラリ用羽板の外側に対して垂直面をなし、面28(d)が、面28(a)の上辺と面28(d)の外側の前辺が稜を共有する平面であって、かつ、外側傾斜面3B1の傾斜にほぼ平行な面をなし、面28(b)が、面28(a)と稜を共有し、その面角が鈍角であり、かつ、面28(d)と稜を共有し、その面角が鋭角である側面であって、ガラリ用羽板の外側に向かって外側傾斜面3B1、3B2に沿うて多面体の方へ狭くなるとともに、下方に向かって多面体の方へ狭くなる傾斜面をなし、面28(c)が、面28(b)と稜を共有する側面であって、ガラリ用羽板の外側に向かって多面体から拡くなるほぼ垂直な傾斜面を形成している整流体28が、ガラリ用羽板の両端部に載置されているものである。
【0009】
上記の構成では、傾斜面が横断面において段状の凹部によって内側傾斜面と外側傾斜面とに形成されるとともに、内側傾斜面の下部に前記凹部を覆うようにして外向きの突出部を形成しているので、推測ではあるが、外側傾斜面に沿う風の流れは、段状の凹部とこの凹部を覆うようにして外向きに形成した突出部とによる空間部に入ってくる風と凹部で反転した風とが干渉し合って風力が弱められるとともに、飛沫した雨水等は慣性で当該空間部内壁、すなわち凹部に衝突して滞留し、奥への侵入が大きく抑制される。また内側傾斜面の上部の上フランジ部外側に段状の凹部と前記凹部を覆うようにして外向きの突出部が形成されているので、前述のように弱められて内側傾斜面に沿う風の流れは、この凹部と突出部とによってさらに風が弱められるとともに、雨水の奥への侵入がさらに抑制されて効果が増大することになる。しかし、整流体28が無ければ、ガラリ用羽板間に吹き込む風の流速が早いほど、前述の空間部に入ってくる風と凹部で反転した風とが衝突して干渉し合ってより高い圧力上昇が生じ、この圧力上昇が巾方向の端部へと逃げるため、下流の内側傾斜面の方向へ流れる風の速さは中間部より端部の方がより早くなると考えられる。
【0010】
本発明に係るガラリ用羽板に装着された整流体28は、前述の不具合を解消するためのものであって、ガラリ用羽板の端部に載置される。具体的には、整流体28は、羽板1の両端部で外側傾斜面3B1、3B2上で、一部が段状の凹部4B1に挿着され、かつ下フランジ部8の内向き突起部24に当接して装着される。図6、7、8、9に示すように整流体28は多面体であって、以下、整流体の作用は推測も含まれるが、構成する面28(c)は、段状の凹部4B1と外向きに形成した突出部12A,12Bとに囲まれる空間部において羽板1に入ってくる風(イ)と反転した風(ロ)が衝突して干渉し合って該風(ハ)が端部方向へ流れるのを中間部方向、かつ外側へ誘導する役目を担い、また、面28(b)は、前述の面28(c)により誘導された風(ニ)と羽板に入ってくる風(イ)と衝突して干渉し合った合流の風(ホ)の大部分を該面28(b)の外向けに拡がり、かつ、下向けに拡がる面に沿わせて羽板の端部方向、かつ、外側傾斜面に向かう下向きの角度を以って羽板の樋33方向へ誘導する。これにより外側傾斜面から内側傾斜面へと流入する風(ヘ)の量を抑制する。また、面28(a)と面28(d)は、外側傾斜面の端部において面28(a)が上の羽板の下フランジ8の内向き突起部24と当接して羽板の端部を塞ぎ、風が羽板の端部に流入することを阻止する。
【0011】
前述のように、整流体28は、ガラリ用羽板間の端部に入ってくる風を阻止すると共に、中間部に入ってくる風(イ)と凹部と外向き突出部で形成した空間部で反転した風(ロ)とが衝突し干渉し合わせて生じた風圧の上昇で端部方向へ流れる合流の風(ハ)を一端中間部方向へ向かわせて入ってくる風(イ)と再び干渉させてから樋のある端部方向へ、かつ、下向きに風の方向を変え、外側傾斜面に沿って樋へ該風(ホ)を誘導する。これにより入ってくる風の外側傾斜面から外向きの突出部の上を内側傾斜面に向かって流入する風(ヘ)の量、つまり、風速を抑制することができる。この風には雨滴が随伴しているから必然的に内部へ流入する雨滴の量も低減する。
【0012】
また、上記本発明のガラリ用羽板においては、整流体が耐候性、かつ難燃性の弾性体から構成されることがよい。(請求項2)。整流体28は、その一部を凹部と外向き突出部とに囲まれる空間に、すなわち、凹部4B1に挿入して、かつ、前面28(a)を下フランジ部の勾配面21の内向き突起部24に当接して装着されるからプラスチック製又は発泡プラスチック製の弾性体が好ましく、さらに、外光、外気及び風雨に曝される点において耐候性の材料が、また、ガラリの耐火の点から難燃性の材料が好ましい。
【0013】
また、上記本発明のガラリ用羽板においては、外向き突出部12の傾斜角γが前記突出部12と下フランジ部に形成される下向き突出部23とを結んだ線に対し下向きに角度1.4±0.2°の範囲をなし、また、外向き突出部14の傾斜角δが前記突出部14と中フランジ部に形成される背面コーナー部16とを結んだ線に対し下向きに角度3.2±0.2°の範囲をなすように形成されてあってもよい(請求項3)。外向き突出部12の傾斜角γを前述のようにすることで、推測ではあるが、羽板間に入る風から内側傾斜面の方へ流入する分流分を少なくし、残り分が段状の凹部4B1、4B2で反転して、入ってくる風と衝突、干渉し合った後、整流体により樋33方向の端部へ合流の風が誘導されて、結果的に系外に出ることになるから好ましい。また、外向き突出部14の傾斜角δを外向き突出部12の傾斜角γの場合と比べて傾斜角を大きくしているのは、中フランジ部背面コーナー16と外向き突出部14B間に流入する風の速度がより低くくなっていることへの対応であって、前述と同様な効果を得るために好ましい。
【0014】
また、上記本発明のガラリ用羽板においては、上フランジ部と中フランジ部と下フランジ部とが平行に形成されるとともに、その間に形成される内側傾斜面と前記中フランジ部とのなす角度αが135°±5°の範囲に、また中フランジ部と下フランジ部との間に形成される外側傾斜面と前記中フランジ部とのなす角度βが125°±5°の範囲に形成されてなることがよい(請求項4)。このように内側傾斜面と外側傾斜面との勾配差を10〜20°として内側への上り傾斜を大きくすることで、さらに雨水の捕集、飛散防止に効果を発揮できる。
【0015】
上記の目的を達成するための本発明に係るガラリ(請求項5)は、請求項1乃至4の何れかに記載のガラリ用羽板を組付けたガラリであって、左右の枠の前面にガラリ用羽板の端部を覆うように樋が設けられてなるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るガラリ用羽板の横断斜視図、図2は、本発明に係るガラリ用羽板をガラリ枠に取付けた状態の縦断面図、図3は、図2のX部のB矢視拡大図、図4、5は、図2のX部のC、D矢視拡大図である。図6は、本発明に係るガラリ用羽板の左右整流体28A、28Bの斜視図、図7、8、9は、図3、4、5においてガラリ用羽板に吹き込まれた風の流線を示す図である。
【0017】
図において、1はガラリ用羽板、2はガラリ枠であって、共にアルミニウムの押出加工によって製造されたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、プラスチックの押出加工等によって製造されたものであってもよい。また、本発明に係るガラリ用羽板の整流体28は耐候性、かつ難燃性の弾性体から形成され、通常、例えばプラスチック、発泡プラスチック、ゴム又はネオプレンスポンジゴムのいずれかの材料を用いて製造されるのがよいが、これに限定されることはない。
【0018】
ガラリ用羽板1は、本例では傾斜面3が横断面において中フランジ部7外側にある段状の凹部4B1、4B2によって内側傾斜面3Aと外側傾斜面3B1、3B2(ガラリに構成したとき屋外側を外としている)とに形成され、内側傾斜面3Aの上部5に、上端にかつ内側に延在するL字型部5A、5Bを備えた上フランジ部6を有し、また外側傾斜面3B2の上部に中フランジ部7を有し、また外側傾斜面3B1の下部に下フランジ部8を有する。また、内側傾斜面3Aの下部には、前記凹部4B1を覆うようにして外向きの突出部12A、12Bが二段に形成され、また内側傾斜面3Aの上部にあって上フランジ部6の外側に段状の凹部4A1、4A2と前記凹部4A1を覆うようにして外向きの突出部14A、14Bが二段に形成され、また中フランジ部7において段状の凹部4B2の段板側背面コーナー部16に切欠部17が形成され、また上フランジ部6において段状の凹部4A2の段板側背面コーナー部19に切欠部20が形成されている。また、前記下フランジ部8が外側に下向きやや内側に垂れる勾配面21に形成され、かつ下部に外向き、下向き及び内向きの突出部22、23、24が形成されている。
【0019】
本発明に係るガラリ用羽板の整流体28は、多面体で、その形状は図6に示すように概略一つの切断された端面を有する角型の紡錘形を呈し、外側傾斜面3B1、3B2上で、かつガラリ用羽板の両端部に載置され、かつ、一部が段状の凹部4B1に挿着されている。ガラリ用羽板に吹き込まれる風等の整流に用いられる面は、面28(a)、(b)、(c)、(d)である。図3,4,5に示すように、面28(a)は、ガラリ用羽板の外側に対して垂直面を成し、面28(d)は、外側傾斜面3B1の傾斜にほぼ平行な面を成し、その面28(a)と面28(d)とは羽板1の下フランジ部8と共に羽板の端部で、外側傾斜面3B1から外向き突出部12Bまでの間を塞ぎ、風が直接内側傾斜面へ流入するのを阻止する。面28(b)は、ガラリ用羽板の外側に向かって外側傾斜面3B1、3B2に沿うて多面体の方へ狭くなるとともに、下方に向かって多面体の方へ狭くなる傾斜面を成す。この傾斜面は、垂直面に対しては負の20〜40°の角度をなし、かつ、風の入る軸方向に対し20〜40°の角度の外向きに拡がりからなる合成の平面である。面28(c)は、ガラリ用羽板の外側に向かって多面体から拡くなる傾斜面を形成している。この傾斜面は略垂直に近い面で、風の入る軸方向に対し、40〜60°の角度で以って中間部へ拡がる面である。また、面28(b)と面28(c)とに相対する反対側の面は垂直面であって、羽板端部のガラリ枠に対し沿うように垂直かつ平行な面を有し、また整流体の底面は外側傾斜面3B1,3B2に沿う面と凹部4B1の下面に沿う延長面からなり、また面28(d)の延長面は外向き突出部12A,12Bの背面に沿う面であって、これら三面により整流体28はガラリ用羽板1に挿着され、そして外側の垂直面である面28(a)は下フランジ部8の内向きの突出部24に当接しているので、整流体28は弾性体でもあるから確実に羽板1に装着される。ガラリ用羽板1は1モジュール(基本構成要素)の巾が15cmから1mの範囲から成るもので、羽板1の両端部に装着される一組の整流体28A、28Bは相互に面対称となる多面体である。この整流体28は耐候性、かつ難燃性の弾性体で形成されるのがよいから、発泡プラスチックを旋削して製造してもよいし、型にプラスチックを注入後、発泡させて製作してもよい。また、プラスチックの代わりにゴムを用いるのもよい。
【0020】
また、上記ガラリ用羽板においては、図2に示すように、外向き突出部12の傾斜角γが前記突出部12と下フランジ部に形成される下向き突出部23とを結んだ線に対し下向きに角度1.4±0.2°の範囲をなし、また、外向き突出部14の傾斜角δが前記突出部14と中フランジ部に形成される背面コーナー部16とを結んだ線に対し下向きに角度3.2±0.2°の範囲をなすように形成されてあってもよい。外向き突出部12の傾斜角γを前述のようにすることで、推測ではあるが、羽板間に入る風(イ)から内側傾斜面の方へ流入する分流分(ヘ)を少なくし、残り分(ロ)が段状の凹部4B1、4B2で反転して、入ってくる風(イ)と衝突、干渉し合った後、整流体により樋方向へ合流の風(ホ)が誘導されて、結果的に系外に出ることになるから好ましい。また、外向き突出部14の傾斜角δを外向き突出部12の傾斜角γの場合と比べて傾斜角を大きくしているのは、中フランジ部背面コーナー16と外向き突出部14B間に流入する風の速度がより低くくなっていることへの対応であって、前述と同様な効果を得るために好ましい。
【0021】
また、上記外側傾斜面3B2と中フランジ部6とのなす角度βは、図2に示すように、本例では125度に形成され、中フランジ部6と内側傾斜面3Aとのなす角度αは135度に形成されている。こうすることにより外側傾斜面3B2に入った風は外向きの突出部12Bによって偏流させられて内側傾斜面3Aに向かい、さらに外向きの突出部14Bにより偏流させられてL字型部5を通過するが、内側傾斜面3Aの方が外側傾斜面3B2より勾配が10〜20°大きいので、この面に雨滴が衝突する機会が多くなり捕集の効果があがると推定できる。なお、本発明としては、この角度αは130度〜140度の範囲で、角度βは120度〜130度の範囲で形成されることが好ましい。このように角度α、βを形成することで、上下ガラリ用羽板1,1間の取付けピッチPに対する上下ガラリ用羽板1,1間の最小隙間Lを大きく確保して雨の流入を防止したガラリとすることができる。
【0022】
上記構成のガラリ用羽板1は、図2に示すように、その複数枚を中フランジ部7がガラリ面(上下左右のガラリ枠2によって囲われた面)と平行になるように、かつ上下方向に所定ピッチPで横に並べガラリ枠2内に取付けることでガラリに製作される。なお、図2において、符号25,26,27はガラリ用羽板1をガラリの左右枠2に取り付けるための孔である。
【0023】
上記構成のガラリ用羽板1では、雨風が強い時の風の流れは図7に示す流れになると推測される。すなわち、風は上下のガラリ用羽板1と1の間の空間を通過し内部(室内又はダクト内)に流入する。整流体28は多面体であって、それを構成する面28(c)は、段状の凹部4B1と外向きに形成した突出部12A、12Bとに囲まれる空間部において羽板に入ってくる風(イ)と反転した風(ロ)が衝突して干渉し合って該風(ハ)が端部方向へ流れるのを中間部方向、かつ外側へ誘導する役目を担い、また、面28(b)は、前述の面28(c)により誘導された風(ニ)と羽板に入ってくる風(イ)と衝突して干渉し合った合流の風(ホ)の大部分を該面28(b)の外向けに拡がり、かつ、下向けに拡がる面に沿わせて羽板の端部方向、かつ、外側傾斜面3B1に向かう下向きの角度を以って羽板の樋33方向へ誘導する。これにより外側傾斜面3B1、3B2から内側傾斜面3Aへと流入する風(ヘ)の量を抑制する。また、面28(a)と面28(d)は、外側傾斜面の端部において面28(a)が上の羽板の下フランジ8の内向き突起部24と当接して羽板の端部を塞ぎ、風が羽板の端部に流入することを阻止する。前述のように、整流体28は、ガラリ用羽板間の端部に入ってくる風を阻止すると共に、中間部に入ってくる風(イ)と凹部と外向き突出部で形成した空間部で反転した風(ロ)とが衝突し干渉し合わせて生じた風圧の上昇で端部方向へ流れる合流の風(ハ)を一端中間部方向へ向かわせて入ってくる風(イ)と再び干渉させてから樋の端部方向へ、かつ、下向きに風の方向を変え、外側傾斜面に沿って樋33方向へ該風(ホ)を誘導する。これにより入ってくる風の外側傾斜面から外向きの突出部の上を内側傾斜面に向かって流入する風(ヘ)の量、つまり、風速を抑制することができる。この風には雨滴が随伴しているから必然的に内部へ流入する雨滴の量も低減する。
【0024】
一方、主としてガラリ面の正面から吹き込む風に随伴してくる雨は、上下のガラリ用羽板1と1の間を通過した後、下側のガラリ用羽板1の外側傾斜面3B1、3B2の上面に当たり、一部が上方に流れ込んでも段状の凹部4B1を覆う外向きの突出部12A、12Bに遮られ凹部4B1,4B2内に溜まる一方で、溜まった一部が外側傾斜面3B1、3B2の上面を流下する。また雨の一部が風に煽られて舞い上がってもその流れは内側傾斜面3Aの上部の上フランジ部6にある段状の凹部4A1を覆う外向きの突出部14A,14Bに遮られ凹部4A1、4A2内に溜まり、溜まった一部が内側傾斜面3Aの上面を流下する。また外側傾斜面3B2の背面及び内側傾斜面3Aの背面に沿う流れは台形状の切欠部17,20に遮られて雨滴が付着し、溜まった一部は背面コーナー部16,19から下の傾斜面3に落下して系外に出る。一方、外向きの突出部14A,14Bによって遮られなかった雨滴はL字型部5Aに遮られて付着して流下しL字型部5Bから内側傾斜面3Aへと流出する。
【0025】
次に、本発明の別の実施形態を図面に基いて説明する。図12は、本発明に係るガラリの一部を拡大して示す斜視図である。
【0026】
ガラリ30は、上記実施形態に示す端部に整流体28が装着されたガラリ用羽板1を用いたガラリ31を基本構造としたものであって、その左右のガラリ枠2(図12では一方のガラリ枠2のみ示す)の前面にガラリ用羽板1の端部32を覆うように樋33が設けられて構成されている。
【0027】
本発明者が、上記したガラリ面に散水しながら吸引風量を段階的に変えた実験をしている過程でガラリ用羽板1の表面の水の流れを観察していたところ、吸引だけの場合には、水はガラリ用羽板1の表面を概ね上から下に向かって流れ落ちるが、外から風を吹きつけた場合、その流れは風向きによって左右両方向あるいは左右の何れか一方の方向に吹き寄せられ大きな流れとなること、さらに、ガラリ用羽板1の巾方向の風の流速分布が中間部より端部の方がより大きいことで、この水の流れが風で吹き上がって内部に吹き込まれていくことが予想される。そこで、本発明に係るガラリ30では、左右のガラリ枠2の前面にガラリ用羽板1の端部32を覆うように樋33を設けたもので、一つには整流体28によってガラリ用羽板1から反転して合流した風(ホ)が樋33を経て系外にでること、またもう一つは風によってガラリ用羽板1の端部32に吹き寄せられた雨水は樋33内を風の影響を殆ど受けることなく流れ落ちるので、ガラリ用羽板1の形状と相まって、雨風が相当に強い時でも雨が屋内やダクト内に吹込まれるのを、より効果的に防止することができる。
【0028】
【実施例】
本発明に係るガラリ用羽板に装着された整流体の作用効果を把握するために、図10(a)に示すガラリ用羽板の前段部A、すなわち、上下ニ段の羽板の下フランジ部8と下段の羽板である外側傾斜面3B1,3B2と凹部4B1,4B2及び凹部を取り囲む外向き突出部12A、12Bとから構成されているものを図10(b)に示すガラリ用羽板の通過風速測定装置40を用いて実施した。通過風速測定装置40の前方離れた所のターボブロア46によって、上下、左右ともほぼ一様な速度分布を持つ風速30m/sの風が、ガラリ用羽板の前段部41に吹き付けられる。図11は、ガラリ用羽板の通過風速測定装置40を示し、内側傾斜面に向かうと想定される通過風の通路には、中間部と端部との位置に風受板42が設けられて、風速に応じて上下に動く腕木43と蝶番44からなる機構を有し、風速に応じて上昇する風受板42の位置を目盛板45から読み取り、その値から風速レベルを把握することができるようになっている。
【0029】
本発明に係る整流体が装着されたガラリ用羽板の前段部41(a)の場合と、従来の前段部41(b)の場合とを本通過風速測定装置を用いて比較を行った。この装着されたガラリ用羽板の諸元は、全巾200mm、奥行き100mm(内、前段部は40mm)、羽板ピッチP38mm、羽板間前段部のスリット約13.5mm(38mm×35.6%)と成っている。その測定結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
Figure 0003712715
【0031】
この結果によると、整流体をガラリ用羽板の端部に装着すると、装着しない場合に比べて、風受板の目盛の値は、端部で60から19へ、中間部で36から4へと低減している。よって、本発明に係るガラリ用羽板は、前段の外側傾斜面から後段の内側傾斜面へと通過する風速、ひいては風量を従来と比較して、中間部に於いては著しく、端部に於いても大幅に減少させる効果があることが判った。従って、本発明に係るガラリ用羽板を設けると、風速30m/sの強風の場合でもガラリ用羽板を通過する風を抑制することができ、ひいては、風に随伴して侵入してくる雨滴も防止でき、ガラリとして必要な僅かな風だけを通過させることが判った。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るガラリ用羽板(請求項1乃至4)によれば、これをガラリに構成したとき、平常時の通気性はもとより、雨風が相当に強い時であっても通気性を損なうことなく雨水の侵入を防ぐことができる。
【0033】
また、本発明に係るガラリ(請求項5)によれば、請求項1乃至4に記載のガラリ用羽板と相まって雨風が相当に強い時でも雨が屋内やダクト内に吹込まれるのを、より効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラリ用羽板の横断斜視図である。
【図2】本発明に係るガラリ用羽板をガラリ枠に取り付けた状態の縦断面図である。
【図3】図2のX部のB矢視図である。
【図4】図3のC矢視図である。
【図5】図3のD矢視図である。
【図6】本発明に係るガラリ用羽板の左右整流体の斜視図である。
【図7】図3において吹き込まれた風の流線を示す図である。
【図8】図4において吹き込まれた風の流線を示す図である。
【図9】図5において吹き込まれた風の流線を示す図である。
【図10】本発明に係るガラリ用羽板を通過する風速測定装置である。
【図11】本発明に係るガラリ用羽板(a)及び従来例(b)の通過風速の測定状況を示す図である。
【図12】本発明に係るガラリを一部拡大して示す斜視図である。
【図13】従来のガラリ用羽板の説明図である。
【符号の説明】
1:ガラリ用羽板 2:ガラリ枠 3:傾斜面
3A:内側傾斜面 3B1,3B2:外側傾斜面
4A:内側段状の凹部 4B1,4B2:外側段状の凹部
5A:L字型直立部 5B:L字型水平部
6:上フランジ部 7:中フランジ部 8:下フランジ部
9:内側傾斜面上部 10: 内側傾斜面下部
11:突出部 12A,12B:突出部 13:突出部
14A,14B:突出部 15:段板 16:背面コーナー部
17:台形状切欠部 18:段板 19:背面コーナー部
20:台形状切欠部 21:勾配面 22、23、24:突出部
25、26,27:取付孔 28A,28B:整流体
30,31:ガラリ 32:ガラリ用羽板の端部 33:樋
40:ガラリ用羽板の通過風速測定装置 41:ガラリ用羽板の前段部
42:風受板 43:腕木 44:蝶番
45:目盛り 46:ブロア
α:内側傾斜面と中フランジ部とのなす角度
β:外側傾斜面と中フランジ部とのなす角度
γ:外向き突出部12Bの下フランジ部下向き突出部に対する傾斜角
δ:外向き突出部14Bの中フランジ部背面コーナー部に対する傾斜角
L:上下ガラリ用羽板間の最小隙間
P:ガラリ用羽板の取付けピッチ

Claims (5)

  1. 外側から内側に向けて高くなる傾斜面3を有し、その傾斜面の上部に、上端にかつ内側に延在するL字型部を備えた上フランジ部6を有し、また傾斜面の中部と下部とに夫々中フランジ部7と下フランジ部8とを有し、前記傾斜面が横断面において中フランジ部外側にある段状の凹部4B1、4B2によって内側傾斜面3Aと外側傾斜面3B1、3B2とに形成されるとともに、内側傾斜面の下部に前記凹部を覆うようにして外向きの突出部12A、12Bが形成され、また内側傾斜面の上部の上フランジ部外側に段状の凹部4A1、4A2と前記凹部を覆うようにして外向きの突出部14A、14Bが形成され、また中フランジ部及び上フランジ部において段状の凹部の段板側背面コーナー部16,19に台形状の切欠部17,20が形成されてなる外、更に、前記下フランジ部が外側に下向きやや内側に垂れる勾配面21が形成され、かつ下部に、外向き、下向き及び内向きの突出部22,23,24が形成されてなるガラリ用羽板1であって、多面体で、面28(a)が、ガラリ用羽板の外側に対して垂直面をなし、面28(d)が、面28(a)の上辺と面28(d)の外側の前辺が稜を共有する平面であって、かつ、外側傾斜面3B1の傾斜にほぼ平行な面をなし、面28(b)が、面28(a)と稜を共有し、その面角が鈍角であり、かつ、面28(d)と稜を共有し、その面角が鋭角である側面であって、ガラリ用羽板の外側に向かって外側傾斜面3B1、3B2に沿うて多面体の方へ狭くなるとともに、下方に向かって多面体の方へ狭くなる傾斜面をなし、面28(c)が、面28(b)と稜を共有する側面であって、ガラリ用羽板の外側に向かって多面体から拡くなるほぼ垂直な傾斜面を形成している整流体28が、ガラリ用羽板の両端部に載置されていることを特徴とするガラリ用羽板。
  2. 整流体が耐候性、かつ難燃性の弾性体から形成されることを特徴とする請求項1記載のガラリ用羽板。
  3. 外向き突出部12の傾斜角が前記突出部12と下フランジ部に形成される下向き突出部23とを結んだ線に対し下向きに1.4±0.2°をなし、また、外向き突出部14の傾斜角が前記突出部14と中フランジ部に形成される背面コーナー部16とを結んだ線に対し下向きに3.2±0.2°をなすように形成されることを特徴とする請求項1または2記載のガラリ用羽板。
  4. 上フランジ部と中フランジ部と下フランジ部とが平行に形成されるとともに、その間に形成される内側傾斜面3Aと前記中フランジ部7とのなす角度αが135°±5°の範囲に、また中フランジ部と下フランジ部との間に形成される外側傾斜面3B2と前記中フランジ部7とのなす角度βが125°±5°の範囲に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3に記載のガラリ用羽板
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のガラリ用羽板を組付けたガラリであって、左右の枠の前面にガラリ用羽板の端部を覆うように樋が設けられてなることを特徴とするガラリ。
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