JPH10266721A - 横型ガラリ - Google Patents

横型ガラリ

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JPH10266721A
JPH10266721A JP7141297A JP7141297A JPH10266721A JP H10266721 A JPH10266721 A JP H10266721A JP 7141297 A JP7141297 A JP 7141297A JP 7141297 A JP7141297 A JP 7141297A JP H10266721 A JPH10266721 A JP H10266721A
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Hitoshi Aritsuka
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Tetsuya Naito
哲也 内藤
Yutaka Hamada
豊 浜田
Hiroaki Komatsu
浩明 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下に隣接する羽根板間の流通空間を通って
外気が同一速度で室内に流れ込むようにする。 【解決手段】 枠体にヘ字状の羽根板5を横向きで上下
方向に間隔を置いて取付け、この上下に隣接する羽根板
5間の流通空間6の中間部最小上下寸法と室外側上下寸
法、室内側上下寸法を同一として、外気が流通空間6を
同一速度で流通して室内に流れ込むようにする。これに
よって、外気とともに雨水が室内に吹き込むことが低減
する横型ガラリとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枠体に複数の羽根
板を横向きに取付けた建物用の横型ガラリに関する。
【0002】
【従来の技術】横型ガラリとしては、例えば実開平5−
75388号公報に示すように、上枠と下枠と左右の縦
枠を方形状に枠組みした枠体に、ヘ字状の羽根板を横向
きで上下方向に間隔を置いて複数取付けたものが知られ
ている。
【0003】また、横型ガラリとしては、例えば実開昭
60−58789号公報に示すように、上枠と下枠と左
右の縦枠と方形状に枠組みした枠体に、複数の羽根板を
横向きで上下方向に間隔を置いて複数取付け、この羽根
板の樋を縦枠の縦溝に突出したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の横型ガラリは、
上下に隣接する羽根板間に形成された流通空間から外気
が室内に流通するし、その流通空間がヘ字状に屈曲して
いるので、外気は上向きとして流入した後に下向きとし
て室内に流出するから、外気中の雨水等が自重で羽根板
に落下して外気ともに室内に吹き込むことが低減され
る。
【0005】しかしながら、前者の横型ガラリにあって
は羽根板に落下した雨水等が羽根板に沿って室外及び室
内に流れ落ちるので、強風雨の場合などには雨水が室内
に多量に流れ込むことがある。
【0006】また、ヘ字状の流通空間の室内外方向中間
部の上下寸法が室外側部、室内側部の上下寸法よりも著
しく小さいので、室外側部から流入した外気は室内外方
向中間部を通る際に絞られて速度が速くなり、室内側部
から室内にいきおいよく流出する。
【0007】このために、外気中の雨水の一部が自重で
落下せずに外気とともに室内に吹き込むことがあり、防
水性が悪い。
【0008】後者の横型ガラリは羽根板に沿って流れた
雨水等が樋に溜り、その樋に沿って縦枠の縦溝に流れ落
ちるから、排水性が良い。
【0009】しかしながら、後者の横型ガラリは羽根板
が一直線状であって上下に隣接する羽根板間の流通空間
が水平に対して斜めの一直線状であるから、外気ととも
に雨水等が室内に入り込み易い。
【0010】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした横型ガラリを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、枠体に、
複数の羽根板を横向きで上下方向に間隔を置いて取付け
て上下に隣接する羽根板間に流通空間を形成した横型ガ
ラリにおいて、前記羽根板を、幅方向の形状がほぼヘ字
状で幅方向室外側に上部樋、幅方向室内側に上部樋、下
部樋を有する形状とし、前記上下に隣接する羽根板間に
形成した流通空間の室外側部の上下寸法、室内側部の上
下寸法、室内外側方向中間部の最も狭い部分の上下寸法
をほぼ同一としたことを特徴とする横型ガラリである。
【0012】第2の発明は、第1の発明における羽根板
の幅方向中間部上面に、幅方向室外側に開口した凹部を
有する立上り片を設けた横型ガラリである。
【0013】第3の発明は、枠体に、複数の羽根板を横
向きで上下方向に間隔を置いて取付けて上下に隣接する
羽根板間に流通空間を形成した横型ガラリにおいて、前
記羽根板を、幅方向の形状がほぼヘ字状で幅方向室外側
に上部樋、幅方向室内側に上部樋、下部樋を有する形状
とし、前記枠体を構成する縦枠を、中空部を有する形状
とし、前記羽根板の幅方向室外側の上部樋に溜った雨水
及び幅方向室内側の上部樋、下部樋に溜った雨水が中空
部に落下するようにした横型ガラリである。
【0014】第4の発明は、枠体に、複数の羽根板を横
向きで上下方向に間隔を置いて取付けて上下に隣接する
羽根板間に流通空間を形成した横型ガラリにおいて、前
記羽根板を、幅方向の形状がほぼヘ字状で幅方向室外側
に上部樋、幅方向室内側に上部樋、下部樋を有する形状
とし、前記枠体を構成する縦枠を、室外寄り縦空間と室
内寄り中空部を有する形状とし、前記羽根板の幅方向室
外側の上部樋に溜った雨水が室外寄り縦空間に落下し、
幅方向室内側の上部樋、下部樋に溜った雨水が室内寄り
中空部に落下するようにした横型ガラリである。
【0015】第5の発明は、第4の発明における縦枠の
室内寄り中空部の内側壁に羽根板の幅方向室内側の上部
樋、下部樋と連続した孔を形成し、前記室内寄り中空部
における前記孔よりも室外寄り位置に、枠体室内側面に
開口連通した空気流通孔を形成し、前記室内寄り中空部
における孔と空気流通孔との間に邪魔板を設けた横型ガ
ラリである。
【0016】
【作 用】第1の発明によれば、上下に隣接する羽根
板間の流通空間に外気とともに流入した雨水は羽根板の
上面、内面に沿って幅方向室外側部、室内側部に流れ、
上部樋、上部樋、下部樋に溜るので、羽根板に沿って室
外及び室内に流れ落ちることがなく、強風雨の場合など
に雨水が多量に室内に流れ込むことがない。
【0017】また、上下に隣接する羽根板間の流通空間
に室外側部から流入した外気は、絞られることなく同一
速度で室内側部まで流通するので、室内側部から室内に
いきおいよく流出することがなく、外気中の雨水が外気
とともに室内に吹き込むことがなく、防水性に優れた横
型ガラリとなる。
【0018】また、羽根板が幅方向の形状がヘ字状であ
って、流通空間も室内外側方向にヘ字状となるので、外
気は上向き流れ、下向き流れとして流通空間を流れるか
ら、外気とともに雨水が室内に入り込むことがない。
【0019】第2の発明によれば、上下に隣接する羽根
板間の流通空間に外気ともにほぼ水平に流入した雨水等
は、立上り片の凹部に衝突して幅方向室外側に流れるの
で、強風雨の場合などに雨水等が直接室内に吹き込むこ
とを防止できる。
【0020】第3の発明によれば、幅方向室外側の上部
樋に溜った雨水及び幅方向室内側の上部樋、下部樋に溜
った雨水は縦枠の中空部に落下排水される。
【0021】これによって、落下排水される雨水等が強
風によって室内側に吹き上げられて浸入することがな
い。
【0022】第4の発明によれば、幅方向室外側の上部
樋に溜った雨水は縦枠の室外寄り縦空間に落下排水する
し、幅方向室内側の上部樋、下部樋に溜った雨水は縦枠
の室内寄り中空部に落下排水される。
【0023】第5の発明によれば、外気が孔、室内寄り
中空部の内部、空気流通孔より枠体の室内側面まで流れ
るので、その空気の流れによって幅方向室内側の上部
樋、下部樋に溜った雨水等が孔より室内寄り中空部に確
実に流れ落ちる。これによって、排水性が向上する。
【0024】また、前述の孔、室内寄り中空部、空気流
通孔を流通する空気中の雨水等は、空気とともに邪魔板
に衝突することで室内寄り中空部の下部に流れ落ちるの
で、その雨水等が室内に浸入することがない。
【0025】
【発明の実施の形態】図1に示すように、上枠1と下枠
2と左右の縦枠3を方形状に枠組みして枠体4としてあ
る。この枠体4に複数の羽根板5が横向きで上下方向に
間隔を置いて取付けてある。
【0026】前記羽根板5は図2に示すように、幅方向
の形状がほぼヘ字状の長尺材であり、上下に隣接する羽
根板5間に外気が流通する流通空間6を形成している。
この流通空間6は室内外方向にほぼヘ字状に屈曲してい
る。
【0027】前記縦枠3は図3に示すように、縦枠本体
3aと第1アタッチメント3bと第2アタッチメント3
cと第3アタッチメント3dで室外寄り縦空間7と室内
寄り中空部8と枠体4の室内側面に開口した室内寄り縦
空間9を有する。羽根板5の長手方向両端部は縦枠3に
連結してある。
【0028】次に羽根板の詳細を説明する。図4に示す
ように、第1羽根板10と第2羽根板20で羽根板5と
してある。第1羽根板10は所定の幅と長さを有する本
体11と、この本体11の幅方向一端部に長手方向に亘
って一体的に設けた上向片12と、本体11の幅方向他
端部に長手方向に亘って一体的に設けた下向片13で幅
方向一端部に上部樋14を有している。本体11にはビ
スホール15が長手方向に連続して形成してある。
【0029】第2羽根板20は所定の幅と長さを有する
本体21と、この本体21の幅方向一端部に長手方向に
亘って一体的に設けた立上り片22、鉤片23と、本体
21の幅方向他端部に一体的に設けた上向片24と、下
向鉤片25で幅方向他端部に上部樋26と下部樋27を
有している。前記立上り片22はクランク形状で幅方向
一端部に向けて開口した凹部28を有し、その立上り片
22の幅方向他端面にはビスホール29が長手方向に連
続して形成してある。前記本体21の下面は凹凸のない
平坦面としてある。
【0030】第1羽根板10の下向片13を第2羽根板
20の鉤片23に嵌合して第1羽根板10が室外側で第
2羽根板20が室内側として連結して羽根板5とする。
【0031】これによって、羽根板5は幅方向(室内外
側方向)の形状が、水平に対して室外側が低く傾斜した
室外寄り傾斜部5aと水平に対して室内側が低く傾斜し
た室内寄り傾斜部5bを有するヘ字状で、幅方向室外側
に上部樋14、幅方向室内側に上部樋26、下部樋27
を有し、幅方向中間部に立上り片22を有するものとな
る。
【0032】また、第1羽根板10と第2羽根板20を
それぞれアルミ押出形材とし、それらを連結して羽根板
5としているから、押出成形が容易となる。なお、第1
羽根板10と第2羽根板11を一体としても良い。
【0033】前記上下に隣接する羽根板5間に形成され
た流通空間6は幅方向(室内外側方向)にヘ字状に屈曲
し、その幅方向室外側部の上下寸法L1 と幅方向中間部
の最も狭い部分の上下寸法L2 と幅方向室内側部の上下
寸法L3 が等しくなっている。
【0034】このようであるから、外気は流通空間6内
を図4で矢印aで示すように上向き流れと下向き流れで
ヘ字状に折り曲りながら同一速度で流通する。これによ
って、外気中の雨水等が自重で羽根板5の上面に落下
し、外気とともに室内に吹き込むことがない。
【0035】また、立上り片22は隣接する上の羽根板
5の幅方向室外側端部及び幅方向室内側端部よりも上方
に突出しているので、室外から水平に吹き込んだ雨水等
は立上り片22、室外寄り傾斜部5aの上面に当って室
外寄り傾斜部5aの上面に沿って流れる。
【0036】前記立上り片22を越えて室内寄りに入り
込んだ雨水等は、下向きの外気の流れで室内寄り傾斜部
5bの上面に流れると共に、隣接する上の羽根板5の室
内寄り傾斜部5bの下面に当って流れる。室内寄り傾斜
部5bの下面(第2羽根板20の本体21の下面)は凹
凸のない平坦面であるから、雨水等がスムーズに流れ、
滞留したり、飛散して水滴となって落下することがな
い。
【0037】羽根板5の室外寄り傾斜部5aの上面に落
下した雨水等は上部樋14に溜り、室内寄り傾斜部5b
の上面に落下した雨水等は上部樋26に溜る。また、室
内寄り傾斜部5bの下面に突き当った雨水等は下部樋2
7に溜る。
【0038】このようであるから、羽根板5に沿って流
れる雨水等が室外側、室内側に流れ落ちることがない。
【0039】前記縦枠3を構成する縦枠本体3aは、図
5と図6に示すように、室外寄り板状部30と室内寄り
中空部31で構成され、その室外寄り板状部30の室外
側端部には室外側に開口した凹条溝32が形成されてい
る。
【0040】前記縦枠3を構成する第1アタッチメント
3bは室外寄り板33、中間内向板34、室内寄り板3
5、室内側内向板36でほぼクランク形状としてある。
その室外寄り板33の取付片37が縦枠本体3aの室内
寄り中空部31の室外側壁31aにビス38で固着して
あって、室内側内向板36と室内寄り中空部31の室内
側壁31bが面一となっている。縦枠本体3aの室内寄
り中空部31の内側壁31cと第1アタッチメント3b
の室内寄り板35が離隔し、その間に前述の室内寄り縦
空間9を形成している。
【0041】前記縦枠3を構成する第2アタッチメント
3cは板39と室外側外向板40と室内側外向板41で
断面コ字状としてある。その室外側外向板40が第1ア
タッチメント3aの中間内向板34にビス42で固着さ
れ、室内側外向板41が室内側内向板36に接し、第1
アタッチメント3bと第2アタッチメント3cで排水用
の室内寄り中空部8を構成している。
【0042】前記縦板3を構成する第3アタッチメント
3dは板43に係止片44を設けたもので、その係止片
44を縦枠本体3aの凹条溝32に係合して縦枠本体3
aに取付けてある。縦枠本体3aと第1アタッチメント
3bと第3アタッチメント3cで室外寄り縦空間7を形
成している。
【0043】前記第1羽根板10の端面は第1アタッチ
メント3bの室外寄り板33に突き当てられてビスホー
ル15に螺合したビス50で固着され、上部樋14は第
1アタッチメント3bの室外寄り板33と第3アタッチ
メント3dの板43との間の隙間51から室外寄り縦空
間7に開口している。
【0044】このようであるから、上部樋14に溜った
雨水は、前述の隙間51から室外寄り縦空間7内に落下
する。
【0045】図7に示すように、前記第2羽根板20の
本体21における室内寄り部分を残した部分は切欠き除
去されて、上部樋26、下部樋27部分が本体21より
も突出している。前記第2アタッチメント3cの板39
(室内寄り中空部8の内側壁)には孔52が形成してあ
る。第2羽根板20は図5に示すように上部樋26、下
部樋27の突出部分を前記孔52に嵌め込み、本体21
を第2アタッチメント3cの板39に突き当て、ビスホ
ール29に螺合したビス53で固定してある。
【0046】このようであるから、上部樋26、下部樋
27に溜った雨水は孔52より室内寄り中空部8内に落
下する。
【0047】前記第1アタッチメント3bの室内寄り板
35(室内寄り中空部8の外側壁)には空気流通孔45
が形成してある。この空気流通孔45で室内寄り中空部
8と室内寄り縦空間9が連通し、孔52を室内側に連通
する空気流通路を形成する。前記第1アタッチメント3
bの室内寄り板35の内面(室内寄り中空部8の外側壁
内面)には鉤形状の邪魔板46が一体的に設けてある。
この邪魔板46は前記孔52と空気流通用孔45との面
外方向中間に位置している。
【0048】このようであるから、第2羽根板20の上
向片24、下向鉤片25に当った外気は孔52から室内
寄り中空部8内に流入して空気流通孔45から室内寄り
縦空間9に流出する。この外気の流れによって上部樋2
6、下部樋27の雨水等が孔52に向けて流れて室内寄
り中空部8内に確実に落下する。
【0049】また、外気とともに室内寄り中空部8に流
入した雨水等は邪魔板46に衝突して下方に落下し、外
気のみが空気流通孔45から流出するので、雨水等が空
気流通孔45、室外寄り縦空間9を経て室内側に流れ込
むことがない。
【0050】前記下枠2は図8と図9に示すように、室
外寄り板状部2aと室内寄り中空部2bを有して縦枠本
体3aと同一断面形状としてある。上枠1も縦枠本体3
aと同一断面形状である。この上枠1、下枠2と縦枠本
体3aが端部を45度に切断して突き合せ連結してあ
る。
【0051】このように、縦枠3を縦枠本体3aと第1
・第2・第3アタッチメント3b,3c,3dによって
形成したから、その縦枠本体3aと下枠2を同一断面形
状にして突き合せ連結できる。これによって、枠体4の
連結作業が簡単となるし、第1・第2・第3アタッチメ
ント3b,3c,3dを取付けしなければ開き窓等のサ
ッシを構成する窓サッシ枠と兼用することも可能とな
る。
【0052】第2アタッチメント3cの下部室外寄りに
切欠き53が形成され、この切欠き53によって室内寄
り中空部8の下部室外寄りは下枠2の室外寄り板状部2
aに開口するので、前述のように室内寄り中空部8内に
落下した雨水は下板2の室外寄り板状部2aに流れ出
す。
【0053】下枠2の室外寄り板状部2aに形成した凹
条溝54を形成する上の鉤片55における長手方向端部
寄りは図9に示すように、切欠きされている。この切欠
き部56より前述の室外寄り板状部2aに流れ出した雨
水及び室外寄り縦空間7に落下した雨水が室外に排水さ
れる。
【0054】前述のように、上部樋14、上部樋26、
下部樋27に溜った雨水は縦枠3の室外寄り縦空間7、
室外寄り中空部8に落下して下枠3から排水されるの
で、この各樋から落下した雨水が上下に隣接する羽根板
10間の流通空間6を流通する空気によって室内に吸い
込まれることがない。
【0055】また、室外寄り縦空間7には外気が直接吹
き込むことがないので、その室外寄り縦空間7に落下す
る雨水が外気によって吹き上げられることがなく、スム
ーズに排水できる。
【0056】次に、横型ガラリの組立てについて説明す
る。上枠1と下枠2と縦枠本体3aを方形枠組みする。
第2アタッチメント3cに第2羽根板20をビス53で
固着し、第2アタッチメント3cに第1アタッチメント
3bをビス42で固定すると共に、第1羽根板10をビ
ス50で固着する。
【0057】第1・第2アタッチメント3b,3cと羽
根板5を枠体内に押し込んで第1アタッチメント3bを
ビス38で縦枠本体3aに固着し、最後に第3アタッチ
メント3dを取付ける。
【0058】このようであるから、羽根板5と第1・第
2アタッチメント3b,3cを枠体外部で簡単に連結で
きるし、その第1アタッチメント3bを縦枠本体3aに
簡単に固着できるから、横型ガラリの組立て作業が簡単
となる。
【0059】次に羽根板5の第2の実施の形態を説明す
る。図10に示すように、第1羽根板10の上向片12
を室外側に向けて斜めとして上部樋14を大きくする。
また、図10に仮想線で示すように第2羽根板20の上
向片24を室内側に向けて斜めとし上部樋26、下部樋
27を大きくする。なお、前記上向片12、上向片24
をそれぞれ斜めとしても良い。
【0060】次に縦枠の他の実施の形態を説明する。図
11に示すように、縦枠本体3aの室外寄り板状部30
と室内寄り中空部31を別体としてビス60で連結し、
その室内寄り中空部31に室内側内向片61と中間内向
片62と室外寄り突出板63を一体的に設けた形状とす
る。
【0061】縦枠本体3aの室内寄り中空部31に第2
アタッチメント3cを連結して室内寄り中空部8を形成
する。第1羽根板10を室外寄り突出板63にビス50
で固定する。第2羽根板20は前述と同様に第2アタッ
チメント3cに固定する。
【0062】縦枠本体3aの室内寄り中空部31の内側
壁31cに空気流通孔45を形成すると共に、邪魔板4
6を設け、その室内寄り中空部31内と室内寄り中空部
8内を連通する。縦枠本体3aの室内寄り中空部31の
室内側壁31bに孔47を形成して前記孔52を室内側
に連通する空気流通路を形成する。
【0063】図12に示すように、縦枠本体3aの室内
寄り板状部30と室内寄り中空部31を別体としてビス
60で連結する。その室内寄り中空部31に室内側内向
片61と室外寄り突出板63を一体的に設ける。第1羽
根板10を室外寄り突出板63にビス50で固定し、第
2羽根板20を室内寄り中空部31に前述のように固定
して上部樋26、下部樋27の突出部を孔64(孔5
2)から中空部65内に突出する。
【0064】図13に示すように、縦枠3を中空一体形
状とし、その内側壁3eに孔64と孔66を形成する。
上部樋14の端部を突出させ、その突出部を孔66から
中空部65内に突出させる。
【0065】
【発明の効果】第1の発明によれば、上下に隣接する羽
根板間の流通空間に外気とともに流入した雨水は羽根板
の上面、内面に沿って幅方向室外側部、室内側部に流
れ、上部樋、上部樋、下部樋に溜るので、羽根板に沿っ
て室外及び室内に流れ落ちることがなく、強風雨の場合
などに雨水が多量に室内に流れ込むことがない。
【0066】また、上下に隣接する羽根板間の流通空間
に室外側部から流入した外気は、絞られることなく同一
速度で室内側部まで流通するので、室内側部から室内に
いきおいよく流出することがなく、外気中の雨水が外気
とともに室内に吹き込むことがなく、防水性に優れた横
型ガラリとなる。
【0067】また、羽根板が幅方向の形状がヘ字状であ
って、流通空間も室内外側方向にヘ字状となるので、外
気は上向き流れ、下向き流れとして流通空間を流れるか
ら、外気とともに雨水が室内に入り込むことがない。
【0068】第2の発明によれば、上下に隣接する羽根
板間の流通空間に外気ともにほぼ水平に流入した雨水等
は、立上り片の凹部に衝突して幅方向室外側に流れるの
で、強風雨の場合などに雨水等が直接室内に吹き込むこ
とを防止できる。
【0069】第3の発明によれば、幅方向室外側の上部
樋に溜った雨水及び幅方向室内側の上部樋、下部樋に溜
った雨水は縦枠の中空部に落下排水される。
【0070】これによって、落下排水される雨水等が強
風によって室内側に吹き上げられて浸入することがな
い。
【0071】第4の発明によれば、幅方向室外側の上部
樋に溜った雨水は縦枠の室外寄り縦空間に落下排水する
し、幅方向室内側の上部樋、下部樋に溜った雨水は縦枠
の室内寄り中空部に落下排水される。
【0072】第5の発明によれば、外気が孔、室内寄り
中空部の内部、空気流通孔より枠体の室内側面まで流れ
るので、その空気の流れによって幅方向室内側の上部
樋、下部樋に溜った雨水等が孔より室内寄り中空部に確
実に流れ落ちる。これによって、排水性が向上する。
【0073】また、前述の孔、室内寄り中空部、空気流
通孔を流通する空気中の雨水等は、空気とともに邪魔板
に衝突することで室内寄り中空部の下部に流れ落ちるの
で、その雨水等が室内に浸入することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す横型ガラリの正面図
である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1の横断面図である。
【図4】羽根板と流通空間の拡大説明図である。
【図5】縦枠部分の拡大横断面図である。
【図6】縦枠と羽根板の斜視図である。
【図7】羽根板と第2アタッチメントの分解斜視図であ
る。
【図8】下枠部分の拡大縦断面図である。
【図9】下枠と縦枠の斜視図である。
【図10】羽根板と第2の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図11】縦枠部分の第2の実施の形態を示す横断面図
である。
【図12】縦枠部分の第3の実施の形態を示す横断面図
である。
【図13】縦枠部分の第4の実施の形態を示す横断面図
である。
【符号の説明】
1…上枠 2…下枠 3…縦枠 3a…縦枠本体 3b…第1アタッチメント 3c…第2アタッチメント 3d…第3アタッチメント 4…枠体 5…羽根板 6…流通空間 7…室外寄り縦空間 8…室内寄り中空部 10…第1羽根板 14…上部樋 20…第2羽根板 26…上部樋 27…下部樋 39…板(室内寄り中空部8の内側壁) 45…空気流通孔 46…邪魔板 52…孔 53…切欠き

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体に、複数の羽根板を横向きで上下方
    向に間隔を置いて取付けて上下に隣接する羽根板間に流
    通空間を形成した横型ガラリにおいて、 前記羽根板を、幅方向の形状がほぼヘ字状で幅方向室外
    側に上部樋、幅方向室内側に上部樋、下部樋を有する形
    状とし、 前記上下に隣接する羽根板間に形成した流通空間の室外
    側部の上下寸法、室内側部の上下寸法、室内外側方向中
    間部の最も狭い部分の上下寸法をほぼ同一としたことを
    特徴とする横型ガラリ。
  2. 【請求項2】 羽根板の幅方向中間部上面に、幅方向室
    外側に開口した凹部を有する立上り片を設けた請求項1
    記載の横型ガラリ。
  3. 【請求項3】 枠体に、複数の羽根板を横向きで上下方
    向に間隔を置いて取付けて上下に隣接する羽根板間に流
    通空間を形成した横型ガラリにおいて、 前記羽根板を、幅方向の形状がほぼヘ字状で幅方向室外
    側に上部樋、幅方向室内側に上部樋、下部樋を有する形
    状とし、 前記枠体を構成する縦枠を、中空部を有する形状とし、
    前記羽根板の幅方向室外側の上部樋に溜った雨水及び幅
    方向室内側の上部樋、下部樋に溜った雨水が中空部に落
    下するようにした横型ガラリ。
  4. 【請求項4】 枠体に、複数の羽根板を横向きで上下方
    向に間隔を置いて取付けて上下に隣接する羽根板間に流
    通空間を形成した横型ガラリにおいて、 前記羽根板を、幅方向の形状がほぼヘ字状で幅方向室外
    側に上部樋、幅方向室内側に上部樋、下部樋を有する形
    状とし、 前記枠体を構成する縦枠を、室外寄り縦空間と室内寄り
    中空部を有する形状とし、前記羽根板の幅方向室外側の
    上部樋に溜った雨水が室外寄り縦空間に落下し、幅方向
    室内側の上部樋、下部樋に溜った雨水が室内寄り中空部
    に落下するようにした横型ガラリ。
  5. 【請求項5】 縦枠の室内寄り中空部の内側壁に羽根板
    の幅方向室内側の上部樋、下部樋と連続した孔を形成
    し、前記室内寄り中空部における前記孔よりも室外寄り
    位置に、枠体室内側面に開口連通した空気流通孔を形成
    し、前記室内寄り中空部における孔と空気流通孔との間
    に邪魔板を設けた請求項4記載の横型ガラリ。
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