JP2002021204A - 木造家屋用胴縁材 - Google Patents

木造家屋用胴縁材

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JP2002021204A
JP2002021204A JP2000209131A JP2000209131A JP2002021204A JP 2002021204 A JP2002021204 A JP 2002021204A JP 2000209131 A JP2000209131 A JP 2000209131A JP 2000209131 A JP2000209131 A JP 2000209131A JP 2002021204 A JP2002021204 A JP 2002021204A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】木造家屋の断熱材等と外壁材等の間の空間にお
ける空気の流れを誘発し、通気性能を飛躍的に向上させ
た胴縁材の構造の提供を目的とする。 【解決手段】木造家屋の外壁材の内側に取り付けられた
略水平方向の胴縁材の長手方向に上面と下面が連通した
透孔を設けこの透孔の縦断面形状を略台形形状にしたも
のを複数配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造家屋等の外壁材
の内側に使用される胴縁材等、通気性が要求される部位
に使用される部材に関する。
【0002】
【従来の技術】木造家屋の軸組は構造材である柱材で構
成され、この柱材には角材等の下地材が取り付けられ、
その屋内側には内胴縁材を介して石こうボード等の内壁
材が取り付けられている。一方、下地材の間や屋外側に
は、グラスウール、ロックウール等の繊維系断熱材や発
泡スチレンボードやウレタンボード等の板状断熱材が設
けられ、その外側に防水透湿シート(撥水シート)等が
張り付けられている。その外側に略水平方向に胴縁材を
取り付け、さらに、その外側にサイデイング等の外壁材
が取り付けられている。そして、外気温と室内温との温
度差より生じる湿気はこれらの断熱材と外壁材との間に
溜まり家屋の変形の原因になり特に外壁材を腐食し、そ
の寿命を短くしていた。そこで、この湿気の排出を目的
に従来より胴縁材に通気孔が設けられている(特開昭5
−5330号、特開平10−245902号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】断熱材等と外壁材との
間に生じる湿気は外気温との大きい温度差が主な原因で
あり時には結露となる。また、梅雨時期においては湿度
そのものが高く従来のように胴縁材に垂直形状の通気孔
を設けただけでは湿気の排出が不充分であった。そこで
本発明は断熱材等と外壁材等の間の空間における空気の
流れを誘発し、通気性能を飛躍的に向上させた胴縁材の
構造の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は胴縁材の通気
孔の形状と空気の流れの関係を調査すべく、図5に示す
ように胴縁材10を略水平に配置し、上部を燈光器20
で暖め、下部から発煙器30にて煙を発生させ空気の流
れを実験調査した。その結果、図5Aに示すように胴縁
材の長手方向の上面と下面を連通する透孔の縦断面形状
を略台形形状にし、胴縁材の長手方向上面開口長さが長
手方向下面開口長さより短い台形形状11aにすると煙
(空気)の流れが集束するように上昇し、流れも速くな
り、逆に胴縁材の長手方向上面開口長さを長手方向下面
開口長さより長い台形形状11bにすると図5Bに示す
ように煙の流れが当該上面開口部より周囲に拡散するよ
うに上昇することが明らかになった。なお、比較のため
に図5Cに示すように垂直形状の透孔をあけた胴縁材に
て調査すると明らかにA及びBよりも煙の排出性は劣っ
ていた。
【0005】本発明はこれらの精意研究のもとになされ
たもので、木造家屋の外壁材の内側に取り付けられた略
水平方向の胴縁材の長手方向に上面と下面が連通した透
孔を設けこの透孔の縦断面形状を胴縁材の上面の開口部
の長手方向の長さが下面の開口部の長手方向の長さより
短い台形形状にしたものを複数配置した。これにより、
家屋の下部から上部に向けて空気の流れが良くなり湿気
が効率良く上昇排気されるように作用する。また、当該
透孔において、胴縁材の上面の開口部の長手方向の長さ
が下面の開口部の長手方向の長さより短いものと上面の
開口部の該長さが下面の開口部の該長さより長いものを
交互に配置した。この場合には空気の流れが集束する方
向と周囲に拡散する方向に作用し、胴縁材と胴縁材の間
の空間全体の空気の流れが良くなりこの間の熱や湿気を
むらなく排気することになる。また、当該透孔の方向を
透孔の長手方向の中心軸が胴縁材の長手方向の中心軸と
所定の角度をもって交差するように斜めにした。このよ
うにすると、空気の流れが外壁材又は断熱材等の表面に
当たるように生じ、外壁材等の表面に結露した湿気等も
効率よく排気される。従って、透孔の方向を斜めにする
際に例えば図3示すように胴縁材の側面に開口部15が
生じるようにするのがよい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施の形態を添
付図面に基づいて以下説明する。図6に本発明に係る胴
縁材10の使用例として木造家屋の壁構造の模式図を示
す(説明のために横方向の厚みを大きく表現してあ
る)。柱材等の間に断熱材1を配設し屋内側には内胴縁
材2を介して内壁材3が取り付けられている。一方、断
熱材等の屋外側には防水透湿シート4等を介して本発明
に係る胴縁材10が取り付けられ、その外側に外壁材5
が取り付けられている。胴縁材と胴縁材との間の空間6
に溜まった湿気を確実に排気するために胴縁材に通気用
の透孔11a、11bを設けた。図1には胴縁材10の
長手方向上面12から長手方向下面13に向けて連通し
た透孔11aを設けた例を示し、透孔の形状は上面12
の長手方向開口長さL1が下面13の長手方向開口長さ
L2より短い台形形状にて構成されている。このような
胴縁材を外壁材の内側に略水平に所定間隔を置いて取り
付けると胴縁材間の空間に空気の流れを誘発して湿気を
効果的に排気することが出来る。図2には胴縁材に上面
の長手方向開口長さL1が下面の長手方向開口長さL2
より短い略台形形状の透孔11aと逆にL1がL2より
長い透孔11bを交互に設けた例を示す。透孔11aは
集束する方向の空気の流れを誘発し、透孔11bは周囲
に拡散する空気の流れを形成するので胴縁間の空間全体
に空気の流れが生じ、熱や湿気をむらなく排気すること
が出来る。また、このタイプの胴縁材は上面と下面が対
象になっているので木造家屋への取り付け時の作業性が
よい。図3には透孔の方向を胴縁材の上下方向中心軸に
対して斜め方向にあけ、胴縁材の側面14に開口部15
を設けた例を示す。このような胴縁材を用いると空気の
流れが外壁材又は断熱材の表面に当たるように生じるの
で外壁材等の表面に生じた結露等も効果的に除去するこ
とが出来る。ここで胴縁材の側面を上面から下面に向け
て全面が開口した凹部にせず、部分的な開口部にしたの
は通気面積を確保しつつ撥水シート等の撓みや緩みを防
ぐとともに胴縁材の強度を確保するためである。また、
側面全面を開口した凹部では乾燥や熱等にて胴縁材に曲
がりが生じやすく取り扱いにくくなるためである。図4
に他の透孔の形状例を示すように略台形形状であれば特
に限定されるものではなく、透孔の大きさも用途に応じ
て設計変更が可能である。例えば厚み20mm、高さ6
0mmの胴縁材であればL1:40〜50mm、L2:
50〜80mm、孔の幅6〜9mmが効果的であり、厚
み20mm、高さ45mmの胴縁材であればL1:40
〜50mm、L2:50〜70mmが効果的である。ま
た、図1〜図4に示す胴縁材を単独又は組み合わせて使
用してもよい。図7に胴縁材を縦方向に使用した例を示
す。木造家屋の外壁材として横張りサイデイング形式を
採用すると外壁材を取り付けるための胴縁材は縦方向に
なるがこの場合にも透孔が略台形形状のため通気性がよ
い。これまで本発明を胴縁材に適用した場合を中心に説
明してきたが通気性が要求される空間を仕切る各種構造
部材に適用できる。
【0007】
【発明の効果】本発明に係る胴縁材を木造家屋等に使用
すれば、施工が簡単で通気性が飛躍的に向上し木造家屋
の腐朽を防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る胴縁材の例の斜視図を示す。
【図2】本発明に係る胴縁材の例の斜視図を示す。
【図3】本発明に係る胴縁材の例の斜視図を示す。
【図4】本発明に係る胴縁材の例の斜視図を示す。
【図5】実験調査における煙の流れを示す模式図であ
る。
【図6】木造家屋の壁の構造例を示す。
【図7】本発明に係る胴縁材を縦方向に使用した例を示
す。
【符号の説明】
1 断熱材 2 内胴縁材 3 内壁材 4 防水透湿シート 5 外壁材 6 空間 10 胴縁材 11a、11b 透孔 12 胴縁材の上面 13 胴縁材の下面 14 胴縁材の側面 15 開口部 20 燈光器 30 発煙器 40 窓

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造家屋の外壁材内側に取り付けられる
    胴縁材において長手方向上面と下面が連通する透孔を少
    なくとも1つ以上設け、当該透孔の縦断面形状を略台形
    形状としたことを特徴とする胴縁材。
  2. 【請求項2】 木造家屋の外壁材内側に取り付けられる
    胴縁材において長手方向上面と下面が連通する透孔を複
    数設け、当該透孔の縦断面形状を長手方向上面開口長さ
    が長手方向下面開口長さより短い略台形形状としたこと
    を特徴とする胴縁材。
  3. 【請求項3】 木造家屋の外壁材内側に取り付けられる
    胴縁材において長手方向上面と下面が連通する透孔を複
    数設け、縦断面形状を長手方向上面開口長さが長手方向
    下面開口長さより短い略台形形状とした透孔と、縦断面
    形状を長手方向上面開口長さが長手方向下面開口長さよ
    り長い略台形形状とした透孔を交互に又は複数個ごとに
    設けたことを特徴とする胴縁材。
  4. 【請求項4】 透孔の長手方向中心軸が胴縁材の長手方
    向中心軸と所定の角度を有して交差するように斜め方向
    にあけられた透孔とした請求項1、請求項2又は請求項
    3記載の胴縁材。
  5. 【請求項5】 透孔の長手方向中心軸が胴縁材の長手方
    向中心軸と所定の角度を有して交差し、かつ、当該胴縁
    材の側面に開口部が生じるように斜め方向にあけた透孔
    とした請求項4記載の胴縁材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009249979A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Achilles Corp 外断熱用パネル
JP2011084995A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Kiyoshi Yokota 木造家屋及びその木造家屋に用いる胴縁材
JP2012206447A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Kiyoshi Yokota 胴縁材の製造方法およびその装置
CN111005443A (zh) * 2019-11-27 2020-04-14 广西建工集团第五建筑工程有限责任公司 一种地下室外墙防水保护层保温板打孔粘贴的施工方法

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