JP2002021083A - 盛土及び盛土工法 - Google Patents

盛土及び盛土工法

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JP2002021083A
JP2002021083A JP2000212277A JP2000212277A JP2002021083A JP 2002021083 A JP2002021083 A JP 2002021083A JP 2000212277 A JP2000212277 A JP 2000212277A JP 2000212277 A JP2000212277 A JP 2000212277A JP 2002021083 A JP2002021083 A JP 2002021083A
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embankment
weir
soil
box
opening
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JP2000212277A
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Tei Sukegawa
禎 助川
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KOGENSHA KK
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KOGENSHA KK
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に形成することができ、法面を急勾配とし
た場合であっても、法面が崩壊することが少ない盛土及
び盛土工法を提供することである。 【解決手段】筒状に形成された堰提12と、該堰提12
の開口14に流し込まれる流動化処理土16と、を備
え、前記堰提12は、複数の箱体18又は袋体22と、
該箱体18又は袋体22に充填される充填物20と、を
備え、開口14に流し込まれた流動化処理土16を外側
に流出させないよう構成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木又は建築現場
などにおいて形成される盛土及び盛土工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、土木又は建築現場などにおい
て、低地を埋めたり、斜面地を造成するために、盛土が
形成されている。盛土は、通常、山砂、発生良質土、あ
るいは発生不良土に石灰やセメントなどを加えて改良さ
れた改良土を複数の層に重ねて、これにローラーなどで
締め固めることによって、形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来からある盛土は、法面(人工的に仕上げた斜
面)を付けて仕上げる必要があるため、その作業は、極
めて煩雑である。また、締め固め不良によって法面が崩
壊する場合があるため、法面の勾配を緩くする必要があ
る。
【0004】そこで、本発明は、容易に形成することが
でき、法面を急勾配とした場合であっても、法面が崩壊
することが少ない盛土及び盛土工法を提供することを目
的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、筒状に形成された堰提と、該堰提の開口
に流し込まれる流動化処理土と、を備え、前記堰提は、
開口に流し込まれた流動化処理土を外側に流出させない
よう構成されていることを特徴とする盛土である。
【0006】本発明に係る盛土によれば、堰提内に流動
化処理土を流し込むことによって、盛土を形成すること
ができるので、締め固めなどの煩雑な作業を行う必要が
ない。また、堰堤を積み重ねることによって、法面を容
易に形成することができ、盛土材である流動化処理土が
固化後自立性を有するため、法面の勾配を急にしても法
面が崩壊するおそれがない。万一崩壊しても法面が堰提
で形成されているので、崩壊を可及的に防止することが
できる。
【0007】本発明に係る盛土において、流動化処理土
は、泥土、泥水、粘性土、砂、礫質土などのうち少なく
とも一以上を含む建設発生土に水と固化材を加えること
により生成される。流動化処理土は、密度、流動性、材
料分離抵抗性を任意に制御できるため、盛土工で必要と
される強度、比重などにあわせて自由に盛土材を生成す
ることができる。
【0008】また、前記堰提は、複数の箱体又は袋体
と、該箱体又は袋体に充填される充填物と、を備えてい
ることが好ましい。このように堰堤を複数の箱体又は袋
体と充填物で構成し、充填物として例えば土木現場の残
土などを使用した場合、箱体又は袋体だけを土木現場に
運送すれば良い。特に、箱体を発砲スチロール、気泡入
石こうなどの軽量材で構成することにより、運搬がより
容易になる。また、袋体は、紙、布、合成繊維などから
構成されていることが好ましい。
【0009】本発明において、前記充填物は、前記流動
化処理土または粘性土、砂、礫質土などのうち少なくと
も一以上を含む建設発生土を用いることができる。
【0010】また、前記箱体は組立式に構成され、また
前記袋体は折畳式に構成されていることが好ましく、こ
の場合に箱体を板状に、また袋体を畳んだ状態で運搬す
ることにより、コンパクトに纏めることができ、より運
搬を容易にすることができる。
【0011】さらに、前記箱体又は袋体の表面には、図
柄が施されていることが好ましく、このように箱体又は
袋体の表面に図柄を施すことにより、盛土の法面に装飾
することができ、盛土の美観を向上させることができ
る。また、軟弱地盤上等の盛土においては、前記流動化
処理土に、発砲スチロール、空気などの軽量材が混入さ
れていることが好ましい。
【0012】またさらに、本発明において、前記堰提が
複数積み重ねられていることが好ましく、この場合、前
記堰提の上面及び下面のうち少なくとも一面には、滑り
止めが施されていることが好ましい。このように堰提の
上面及び下面のうち少なくとも一面に滑り止めを施すこ
とにより、容易に堰提を積み重ねることができる。滑り
止めとしては、例えば堰提の上面及び下面のうち少なく
とも一面に細かい複数の凹凸を設けること、及び堰提の
上面及び下面のうち少なくとも一面に摩擦係数が大きい
板(例えば、突起物が取付けられた板)を貼り付けるこ
となどがある。
【0013】また、本発明は、筒状に形成された堰提を
形成する工程と、該堰提の開口に流動化処理土を流し込
む工程と、を備え、前記堰提は、流し込まれた流動化処
理土を外側に流出させないよう構成されていることを特
徴とする盛土工法である。
【0014】本発明に係る盛土工法において、前記堰提
を形成する工程は、箱体又は袋体に充填物を充填する工
程と、箱体又は袋体を並べて筒状を形成する工程と、を
備えていることが好ましい。この場合、本発明に係る盛
土工法において、流動化処理土を堰堤の開口に流し込
み、流動化処理土が硬化した後に、その上に堰堤を形成
する工程と、さらに堰堤の開口に充填物を流し込む工程
と、を備えているか、本発明に係る盛土工法において、
前記堰堤を複数積み重ねる工程と、堰堤を積み重ねた後
に充填物を堰堤の開口に流し込む工程と、を備えている
ことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る盛土の実施例
について図面に基づいて説明する。図1は、本実施例に
係る盛土の平面図である。本実施例に係る盛土10は、
筒状に形成された堰提12と、堰提12の開口14に流
し込まれる流動化処理土16と、を備えている。
【0016】堰堤12は、複数の箱体18と、箱体18
に充填される充填物20(図3参照)と、を備えてい
る。箱体18は、四角形状の縁に沿って並べられること
により、堰提を筒状に形成する。また、箱体18は、ガ
ムテープなどによって隣接する箱体18と密に接続され
ており、このため堰堤12の開口14に流し込まれた流
動化処理土16が固化する前に流れ出ることが防止され
る。箱体18は、発泡スチロールから構成されており、
組立式に形成されている。また、箱体18の下面には、
摩擦係数を大きくする突起物が取付けられた板材(図示
省略)が貼り付けられている。箱体18の表面には、図
柄が施されており、これにより盛土10の美観が向上さ
れる。箱体18に充填される充填物20として、流動化
処理土が利用される。
【0017】流動化処理土16は、泥土、泥水、粘性
土、砂、礫質土などのうち少なくとも一以上を含む建設
発生土に水とセメントなどの固化材を加えることにより
生成される。
【0018】本実施例に係る盛土10は、堰提12を一
段として形成しても良いが、図2に示すように、堰提1
2を複数積み重ねて使用しても良い。図2は、堰提12
を積み重ねて作成した盛土10の正面図であり、図3
は、図2に対応する盛土の正面断面図である。本実施例
において堰提12を積み重ねる場合、上に位置する堰提
12は、その下に位置する堰提12よりも平面方向に小
さくなるよう構成されている。この際、箱体18の下面
には、滑り止め用の板材が貼り付けられているので、堰
提12を積み重ねた際に流動化処理土が固まる前の圧力
により箱体18が崩れ落ちることはない。
【0019】次に、本実施例に係る盛土10の盛土工法
について説明する。先ず、箱体18の中に充填物として
流動化処理土を充填した後に四角形状の縁に沿って並べ
て堰提12を作る。この際、各箱体18は、隣接する他
の箱体18とガムテープなどによって密に接続されるよ
う並べられる。次いで、堰提12の開口14に流動化処
理土16を流し込む。
【0020】流し込まれた流動化処理土16が固化する
と、そのうえにさらに複数の箱体18を並べることによ
り、新たな堰提12を形成し、その堰提12の開口14
に流動化処理土16を流し込むことによって、2段目を
形成する。そして、2段目の流動化処理土16が固化し
た後に、3段目、さらに4段目を形成する。
【0021】以上のように、本実施例においては、堰提
12は、複数の箱体18を筒状に並べることによって形
成されているが、これに限定されず、例えば図4に示す
ように複数の袋体22を筒状に並べることによって形成
しても良い。
【0022】また、本実施例においては、上に位置する
堰提12をその下に位置する堰提12よりも平面方向に
小さくなるよう構成したが、これに限定されず、例え
ば、図4に示すようにいずれの段の堰提12の平面方向
の大きさを同じに構成しても良い。すなわち、盛土をビ
ル状に形成しても良い。
【0023】さらに、本実施例においては、1段目の流
動化処理土16が固化した後に、2段目を形成するよう
構成されているが、これに限定されず、例えば堰提12
を積み重ねた後に、流動化処理土16を流し込んでも良
い。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、堰提内
に流動化処理土を流し込むことによって、盛土を形成す
ることができ、締め固めなどの煩雑な作業を行う必要が
なく、また、堰堤を積み重ねることによって、法面を容
易に形成することができるとともに、法面が堰堤で形成
され、法面の勾配を急にしても法面が崩壊することはな
いので、容易に形成することができ、法面を急勾配とし
た場合であっても、法面が崩壊することが少ない盛土及
び盛土工法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る盛土の実施例を示す平面図であ
る。
【図2】堰堤を積み重ねて形成された本実施例に係る盛
土を示す正面図である。
【図3】図2に対応する盛土の正面断面図である。
【図4】袋体によって堰堤を形成した場合の本実施例に
係る盛土の平面図である。
【符号の説明】
10 盛土 12 堰堤 14 開口 16 流動化処理土 18 箱体 20 充填物 22 袋体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成された堰提と、該堰提の開口
    に流し込まれる流動化処理土と、を備え、前記堰提は、
    開口に流し込まれた流動化処理土を外側に流出させない
    よう構成されていることを特徴とする盛土。
  2. 【請求項2】 前記堰提は、複数の箱体又は袋体と、該
    箱体又は袋体に充填される充填物と、を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の盛土。
  3. 【請求項3】 前記箱体は、組立式に構成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の盛土。
  4. 【請求項4】 前記袋体は、折畳式に構成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の盛土。
  5. 【請求項5】 前記箱体は、軽量材で構成されているこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の盛土。
  6. 【請求項6】 前記軽量材は、発泡スチロール及び気泡
    入石こうのうち少なくとも一以上から構成されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の盛土。
  7. 【請求項7】 前記箱体又は袋体の表面には、図柄が施
    されていることを特徴とする請求項2記載の盛土。
  8. 【請求項8】 前記流動化処理土には、軽量材が混入さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載
    の盛土。
  9. 【請求項9】 前記堰提が複数積み重ねられていること
    を特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の盛土。
  10. 【請求項10】 前記堰提の上面及び下面のうち少なく
    とも一面には、滑り止めが施されていることを特徴とす
    る請求項9記載の盛土。
  11. 【請求項11】 筒状に形成された堰提を形成する工程
    と、該堰提の開口に流動化処理土を流し込む工程と、を
    備え、前記堰提は、流し込まれた流動化処理土を外側に
    流出させないよう構成されていることを特徴とする盛土
    工法。
  12. 【請求項12】 前記堰提を形成する工程は、箱体又は
    袋体に充填物を充填する工程と、箱体又は袋体を並べて
    筒状を形成する工程と、を備えていることを特徴とする
    請求項11記載の盛土工法。
  13. 【請求項13】 流動化処理土を堰堤の開口に流し込
    み、流動化処理土が硬化した後に、その上に堰堤を形成
    する工程と、さらに堰堤の開口に充填物を流し込む工程
    と、を備えたことを特徴とする請求項11又は12記載
    の盛土工法。
  14. 【請求項14】 前記堰堤を複数積み重ねる工程と、堰
    堤を積み重ねた後に充填物を堰堤の開口に流し込む工程
    と、を備えたことを特徴とする請求項11又は12記載
    の盛土工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225926A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Tokura Construction Co Ltd 流動化処理土、山砂、現地発生土、砕石等の埋め戻し材を利用した盛土工法
JP2007016461A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Tetra Co Ltd 傾斜堤の構築方法
JP2011202427A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Railway Technical Research Institute パイルスラブ盛土及びその工法

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