JPH08177035A - 砂防ダムの袖部の形成方法 - Google Patents

砂防ダムの袖部の形成方法

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JPH08177035A
JPH08177035A JP33587194A JP33587194A JPH08177035A JP H08177035 A JPH08177035 A JP H08177035A JP 33587194 A JP33587194 A JP 33587194A JP 33587194 A JP33587194 A JP 33587194A JP H08177035 A JPH08177035 A JP H08177035A
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JP
Japan
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layer
sleeve portion
soil
generated
concrete
Prior art date
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Pending
Application number
JP33587194A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Sako
信一 酒向
Mikio Okano
幹雄 岡野
Akinobu Kishiyama
晶信 岸山
Toshihiro Okumatsu
俊博 奥松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 砂防ダムの工事で発生する発生土を利用する
ことで、他の区域から土砂を運搬する作業や発生土を他
の区域に運搬する作業を省き、大幅なコストダウンを図
ると共に工期の短縮化を図ること。 【構成】 砂防ダムの袖部5を形成するに際して、袖部
5の幅方向両側に位置する部分に袖部5の長手方向に沿
ってそれぞれブロック列7を形成し、次いで、砂防ダム
工事で生じた発生土をブロック列7の間に投入し上面1
301がほぼ平坦な発生土層13を形成し、次いで、流
動性の良いコンクリートを発生土層13に含浸させて堆
積層23とし、次いで、ブロック列7の高さを大きく
し、次いで、前記と同様にブロック列7の間に発生土層
13、堆積層23を形成して前記堆積層23の上に積み
重ね、このようにしてブロック列7の積み重ねと堆積層
23の積み重ねを繰り返して行うことで袖部5を形成す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は砂防ダムの袖部の形成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】砂防ダムは、火砕流や土石流が生じたと
きにこれら流れを受け止めると共に、また、所定量以上
の火砕流や土石流が越えて出ていく越流部と、越流部の
それぞれ両端に設けられ火砕流や土石流を前記越流部に
導く袖部とで構成される。そして袖部は、一般に、他の
区域から運搬した土砂を単に堆積することで形成されて
いる。また、砂防ダムの工事で発生する発生土は、通常
のダムと同様に、他の区域に運搬されてダム工事以外の
他の目的のために使用され、或は、廃棄処分されること
が一般に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、砂防ダムを
構築するに際し、従来の工法では、他の区域から土砂を
運搬する作業や、発生土を他の区域に運搬する作業を要
するため、コストが掛かり、工事が長期化する問題があ
った。本発明は前記事情に鑑み案出されたものであっ
て、本発明の目的は、砂防ダムの工事で発生する発生土
を利用することで、他の区域から土砂を運搬する作業、
及び、発生土を他の区域に運搬する作業を省き、大幅な
コストダウンを図ると共に工期の短縮化を図ることがで
きる砂防ダムの袖部の形成方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、所定の高さ及び長さで砂防ダムの袖部を形成
するに際して、前記袖部を形成すべき箇所で、袖部の幅
方向両側に位置する部分に袖部の長手方向に沿ってそれ
ぞれブロックを並べて互いに対向するブロック列を形成
し、次いで、砂防ダム工事で生じた発生土を前記ブロッ
ク列の間に投入し、ブロック列の間に上面がほぼ平坦な
発生土層を形成し、次いで、前記上面に流動性の良いコ
ンクリートを流してコンクリートを発生土層に含浸させ
て堆積層とし、次いで、前記ブロック列にブロックを積
み重ねてブロック列の高さを大きくし、次いで、前記と
同様に前記ブロック列の間に発生土層を形成すると共に
流動性の良いコンクリートを含浸させて前記堆積層の上
に堆積層を積み重ね、このようにしてブロックの積み重
ねと堆積層の積み重ねを繰り返して行うことで袖部を形
成するようにしたことを特徴とする。また、本発明は、
前記発生土層の上面が振動ローラにより締固められるこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記コンクリートの
骨材として前記発生土中の砕石や砂利が用いられること
を特徴とする。
【0005】
【作用】砂防ダム工事で発生する発生土を利用した堆積
層とブロック列とにより、強固で安定した状態の袖部が
形成される。砂防ダム工事で発生する発生土で袖部が形
成されることから、従来工法のように、他の区域から土
砂を運搬する作業や、発生土を他の区域に運搬する作業
を省き、大幅なコストダウンが図れる共に工期の短縮化
を図ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は砂防ダムの平面図、図2は袖部の構築方
法の説明図を示す。1は砂防ダムで、砂防ダム1は、火
砕流や土石流が生じたときにこれら流れを受け止めると
共に、また、所定量以上の火砕流や土石流が越えて出て
いく越流部3と、越流部3のそれぞれ両端に設けられ火
砕流や土石流を前記越流部3に導く袖部5とから構成さ
れ、本発明により袖部5が形成される。
【0007】まず、袖部5の構築は、図2(A)に示す
ように、袖部5を形成すべき箇所で、袖部5の幅方向両
側に位置する部分に、バックホウ等により袖部5の長手
方向に沿ってそれぞれPCブロック701を並べて互い
に対向するPCブロック列7を形成する。この場合、必
要に応じて袖部5の長手方向の端部においてPCブロッ
ク列7の長手方向と直交する方向に別のPCブロック列
を作り、区分するようにしてもよい。次いで、図3
(A)に示すように、砂防ダム工事で生じた発生土をダ
ンプトラック9により前記PCブロック列7の間に投入
する。次いで、ブルドーザ11により掻きならし、図2
(B)に示すように、PCブロック列7の間にPCブロ
ック列7とほぼ同じ高さで上面1301がほぼ平坦な発
生土層13を形成する。次いで、発生土層13の上面1
301を振動ローラ15により締固める。次いで、図3
(B)に示すように、コンクリートミキサー車17、コ
ンクリートポンプ車19、自走式ディストリビュータ2
1により前記上面1301に流動性の良いコンクリート
を流し、コンクリートを発生土層13に含浸させ、図2
(C)に示すように、発生土層13の砕石等の空隙にコ
ンクリートを充填させた堆積層23を形成する。あるい
は、発生土層13の上面1301にコンクリートミキサ
ー車17やコンクリートポンプ車19を乗り入れて流動
性の良いコンクリートを流し、発生土層13の砕石等の
空隙にコンクリートを充填させた堆積層23を形成す
る。
【0008】次いで、図2(D)に示すように、バック
ホウ等により前記PCブロック列7上にPCブロック7
01を積み重ね、PCブロック列7の高さを大きくす
る。次いで、図2(E)に示すように、前記と同様に前
記PCブロック列7の間に発生土層13を形成すると共
に、振動ローラ15により締固め、図2(F)に示すよ
うに、流動性の良いコンクリートを含浸させて前記堆積
層23の上に堆積層23を積み重ねる。そして、このよ
うなPCブロック列7を高くして行く作業と、堆積層2
3を積み重ねていく作業を繰り返して、図2(G)に示
すように、所定の高さ及び長さの袖部5が形成される。
【0009】本実施例によれば、PCブロック列7を高
くして行く作業と、堆積層23を積み重ねていく作業の
繰り返しにより、強固で安定した状態の袖部5を形成す
ることができる。そして、砂防ダムで発生する発生土を
利用して袖部5を形成することから、従来工法のよう
に、他の区域から土砂を運搬する作業や、発生土を他の
区域に運搬する作業を省き、大幅なコストダウンを図る
と共に工期の短縮化を図ることができる。
【0010】尚、発生土層13の上面1301に流すコ
ンクリートの骨材として、発生土からふるい等により選
別した砂利、小石、砂等を利用することも可能であり、
このように発生土中の砂利、小石、砂をコンクリートの
骨材として利用することで、コストダウンをより一層図
る上で有利となる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
所定の高さ及び長さで砂防ダムの袖部を形成するに際し
て、前記袖部を形成すべき箇所で、袖部の幅方向両側に
位置する部分に袖部の長手方向に沿ってそれぞれブロッ
クを並べて互いに対向するブロック列を形成し、次い
で、砂防ダム工事で生じた発生土を前記ブロック列の間
に投入し、ブロック列の間に上面がほぼ平坦な発生土層
を形成し、次いで、前記上面に流動性の良いコンクリー
トを流してコンクリートを発生土層に含浸させて堆積層
とし、次いで、前記ブロック列にブロックを積み重ねて
ブロック列の高さを大きくし、次いで、前記と同様に前
記ブロック列の間に発生土層を形成すると共に流動性の
良いコンクリートを含浸させて前記堆積層の上に堆積層
を積み重ね、このようにしてブロックの積み重ねと堆積
層の積み重ねを繰り返して行うことで袖部を形成するよ
うにした。そのため、ブロック列と堆積層の積み重ねに
より、強固で安定した状態の袖部が得られることは無論
のこと、従来工法のように、他の区域から土砂を運搬す
る作業や、発生土を他の区域に運搬する作業を省き、大
幅なコストダウンを図ると共に工期の短縮化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】砂防ダムの平面図である。
【図2】(A)乃至(G)は砂防ダムの袖部の構築方法
の説明図である。
【図3】(A)は発生土層を形成する説明図、(B)は
堆積層を形成する説明図である。
【符号の説明】
1 砂防ダム 5 袖部 7 PCブロック列 13 発生土層 23 堆積層
フロントページの続き (72)発明者 奥松 俊博 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の高さ及び長さで砂防ダムの袖部を
    形成するに際して、 前記袖部を形成すべき箇所で、袖部の幅方向両側に位置
    する部分に袖部の長手方向に沿ってそれぞれブロックを
    並べて互いに対向するブロック列を形成し、 次いで、砂防ダム工事で生じた発生土を前記ブロック列
    の間に投入し、ブロック列の間に上面がほぼ平坦な発生
    土層を形成し、 次いで、前記上面に流動性の良いコンクリートを流して
    コンクリートを発生土層に含浸させて堆積層とし、 次いで、前記ブロック列にブロックを積み重ねてブロッ
    ク列の高さを大きくし、 次いで、前記と同様に前記ブロック列の間に発生土層を
    形成すると共に流動性の良いコンクリートを含浸させて
    前記堆積層の上に堆積層を積み重ね、 このようにしてブロックの積み重ねと堆積層の積み重ね
    を繰り返して行うことで袖部を形成するようにした、 ことを特徴とする砂防ダムの袖部の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記発生土層の上面は振動ローラにより
    締固められる請求項1記載の砂防ダムの袖部の形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記コンクリートの骨材として前記発生
    土中の砕石や砂利が用いられる請求項1または2記載の
    砂防ダムの袖部の形成方法。
JP33587194A 1994-12-21 1994-12-21 砂防ダムの袖部の形成方法 Pending JPH08177035A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003087481A1 (fr) * 2002-04-15 2003-10-23 Suzhou Municipal Engineering Designing Institute Procede et appareil de construction de barrage de lutte contre le sable
JP2007051517A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Kanto Regional Development Bureau Ministry Of Land Infrastructure & Transport 外部保護材によって補強された傾斜面形成工法
JP2007146492A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Akio Nakaya 堰堤及び堰堤の製造方法
JP2008267044A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Takamura Sogyo Kk 内部にソイルコンクリートを使用したコンクリート構造物の施工方法
JP2016217038A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 鹿島建設株式会社 砂防堰堤の構築方法

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