JPH0372107A - 鋼枠式堤体の構築方法 - Google Patents
鋼枠式堤体の構築方法Info
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
れる枠ダム・土留擁壁に係り、詳しくは、枠組体の内部
に中詰材が投入されることにより堤体が形式され、もし
くは、水通し部も併せて設けられている枠ダムや土留擁
壁などの鋼枠式堤体を構築する方法に関するものである
。
や農業用が主流であって、コンクリートダムを意味して
いた。しかし1.この十数年間に、種々の目的を持った
ダムが建設されるに際し、鋼製枠ダムやコンクリート枠
ダムやコンクリートブロック積みダムなどの新しい形式
のダムが開発されている。
もしくは部分組立てされた鉄製部材を建設現場へ搬入し
、ボルトや溶接などで接合することによって構築された
枠組体が採用される。その枠組体は、前後、左右や上部
に空隙を有しており、その前後面には、マットなどの流
出阻止材が外張りまたは内張すされ、中詰材を枠組体の
内部へ投入して堤体が構築される。
り出すことができるような特殊な要求もあり、ダム壁の
一部に透水性を保持させたものがある。この場合には、
枠組体内に砕石が投入され、透水性を確保しながらも、
貯水機能と取水機能とが兼ね備えられるようになってい
る。
手し難い地域あるいは砕石の搬入が困難な場所がある。
たすので、砕石に代わる透水性を備えかつ低廉である中
詰材の開発が強く望まれる。その−例として、鋼製枠ダ
ムの枠組体内の前後面に通水可能なマットなどの流出防
止材を内張すする一方、その内部空間に現採土砂を中詰
めしたり、あるいは、現採土砂を詰めた袋体を中詰めす
る方法が考えられる。しかし、この中詰材を用いたダム
壁にあっては、砕石のような良好な透水性を期待できず
、通水機能が著しく低下する問題がある。さらに、投入
後の現採土砂の流出を防止するための流出防止材は、鉄
製の枠組体のような恒久的な耐久性や耐衝撃性に欠け、
全体的なダム壁の耐力が不足するという問題も生じる。
、砕石であれば流動化して流出することはないが、現採
土砂が投入された場合には、その現採土砂が流動化して
流出しやすくなる。そこで、本出願人の長年にわたる枠
ダムや土留擁壁の建設経験や研究を通じて、現採土砂に
5〜10%のソイルセメントを混入して固化する新しい
中詰材が開発された。
、新しい形式の中詰材を鋼製枠ダムの枠組体に投入して
遮水性を備えた堤体を形式させる一方、水通しを必要と
する個所には、その中詰材を詰め込んで固化させた袋体
を投入して透水性をもたせたり、透水性を備えた排水マ
ット材を介装させるなどして、透水性を備えたダム壁を
建設することができ、さらには、透水性のある個所から
水を常時取り出すことによって、ダム堆砂内水位の上昇
を抑えることができると共に、堤体に作用する水圧を軽
減することができ、加えて、現採土砂を用いることによ
る建設費の低減が図られるようにした鋼枠式堤体の構築
方法およびそれにより構築される枠ダム・土留擁壁を提
供することである。
製部材を接合して組み上げた枠組体に、中詰材が詰めら
れている堤状構築物に適用される。その特徴とするとこ
ろは、第1図に示すように、中詰材4が現採土砂にソイ
ルセメントを混入した中詰土砂であり、枠組体3の前面
3a、後面3bに流出阻止材5.5〔第2図参照〕を張
設し、その流出阻止材5.5間に中詰土砂4を詰め、そ
の中詰土砂4を流出阻止材5.5間で流出することなく
固化させるようにしたことである。
径よりも小さい目開きを備えたマット5A、ネット5B
もしくは板材5Cであり、枠組体3のそれぞれの内面に
張設される。
参照]として、枠組体3のそれぞれの外面に張設し、中
詰土砂4が固化した後は、取り外すようにしておいても
よい。
とよい。
イルセメントを混入した中詰土砂4、および、ソイルセ
メントを混入した土砂を詰めて養生した土砂袋8とし、
中詰土砂4を水通し部以外の個所の枠組体3A、3Bの
前面3a、後面3bに張設された流出阻止材5.5〔第
2図参照〕間に詰め、その中詰土砂4を流出阻止材5,
5間で流出することなく固化させる一方、土砂袋8を、
透水性が要求される水通し部などとされる個所の枠組体
3Cの内部3dに投入するようにしている。
材9、および、現採土砂にソイルセメントを混入した中
詰土砂4であり、排水マット材9を水通し部とされる個
所の枠組体3Cの内部3dに設置する一方、中詰土砂4
を水通し部以外の個所の枠組体3A、3Bの前面3a、
後面3bに張設された流出阻止材5,5もしくは排水マ
ット材9とによる囲繞部10に詰め、その中詰土砂4を
流出することなく固化させるようにしている。
(第1図、第4図および第5図参照)や土留擁壁13〔
第6図参照〕を構築することができる。
、現採土砂に5〜10%のソイルセメントを混入させた
安価な中詰材を、枠組体に投入・固化させることによっ
て構築されるので、遮水性を備え、また、耐久性や耐衝
撃性に優れた堤体を、廉価にかつ簡便に工事することが
できる。
を取り出せるような透水性を必要とした枠ダムや土留擁
壁でも、安価な中詰材を詰め込み、かつ、固化された土
砂袋を投入して透水性をもたせたり、あるいは、透水性
のある排水マット材を介装させて、廉価に構築すること
ができる。
と、降雨期においてもダム堆砂内の水位上昇を抑制する
ことができる一方、堤体に作用する水圧を軽減でき、堤
体の小型化が可能となる。
を備えることになり、地下水位の上昇を抑え、切土や盛
土の急斜面での崩壊などが未然に防止される。
ムや土留擁壁を、その実施例に基いて詳細に説明する。
体3を構成する鉄製部材2は、横部材2a、縦部材2b
および前後部材2cからなる。これらの鉄製部材2は、
工場などで予め加工され、また必要に応じて部分組み立
てされた後、河川を横切る構築現場に搬入される。そし
て、鉄製部材2が、順次ボルト締結や溶接接合などによ
って枠組体3に組み上げられ、低い頂部3f−の水通し
部14と、それに連なる高い袖部3gの堤骨が、−定の
空間を外囲するように形成される。
eには開口部15が形成され、枠組体3に内部空間16
が確保されている。上記の水通し部14は、水エフを溢
流させる部分であり、河川のほぼ中央に位置する。
、土砂が採取される。そして、湿気を含んだ現採土砂に
は、5〜10%混合比となる量のソイルセメントが混入
され、中詰材4としての中詰土砂に加工される。その中
詰土砂4を内部空間I6へ投入するに先立って、第2図
に示すように、枠組体3の上面3eを除き、前面3aや
後面3bの開口部15が、鉄製部材2の内面から張られ
た流出阻止材5.5で閉止される。なお、この流出阻止
材5は、通水性を有しないか、現採土砂の粒径よりも小
さい目開きを備えたマット5A、 ネッ)5Bもしく
は板材5Cが採用される。
空間16は外部から遮断した状態とされ、ソイルセメン
トと現採土砂とを混練した中詰土砂4が、枠組体3の上
面3eから投入される。流出阻止材5.5間に堆積する
中詰土砂4がほぼ50CO+の高さ増えるごとに、上方
側より締固機で圧力が機械的に加えられ、転圧される。
くは板材5Cで阻止され、外部へ流出することはない。
遮水性を有する堤状構築物lとなる。なお、流出阻止材
5は堤状構築物1に内包されたままであり、水17は水
通し部14のみから取り出される。
脱可能なパネル材5Dを採用してもよい。
きが存在するもの、もしくは、通水性のないものでよい
、そのパネル材5Dは、枠組体3の外面に張設され、中
詰土砂4が固化した後は取り外される。再利用すれば、
建設費の低減も図られる。
3は、水通し部組外の個所の枠組体3A。
。すなわち、枠組体3Cを除く全枠組体3は、流出阻止
材5,5〔第2図参照〕で内張すされ、もしくは、パネ
ル材5D(第5図参照〕で外張りされ、その内部空間1
6にも必要に応して流出阻止材で、水通し部14に位置
する枠組体3Cとの間が仕切られる。
混入した中詰土砂4が投入され、固化後に遮水性のダム
壁となる。一方、水通し部とされる個所の枠組体3Cの
内部3dには、ソイルセメントを混入した土砂を詰めて
養生した土砂袋8が投入され、枠組体3Cの部分に透水
性が備えられるようにされている。したがって、枠ダム
11の背後の水17の水位が取水部14の頂部3fより
低くても、それぞれの土砂袋80間隙から通水され、常
時、水17の一部を下流へ流出させることができる。な
お、枠組体3Cには、流出阻止材5゜5やパネル材5D
が張られることはない。
ある。水通し部とされる枠組体3Cの内部3dには、盛
土や切土に使用される透水性のある例えば二枚の排水マ
ット材9,9を介在させ、それらと上記した流出阻止材
5.5で囲繞された空間などには、中詰土砂4が詰めら
れる。中詰土砂4が転圧され、順次積層されて固化する
と、部分的に透水性のあるダム壁が構築される。
図に示すように、土留擁壁13を構築すれば、盛土工8
の崩壊を防止することができる。
有する個所から通水させ、地下水位などの上昇を抑え、
土留擁壁13の外方19へ排出させることができる。
〜lO%のソイルセメントを混入させた安価な中詰材を
、流出阻止材の張られた枠組体に投入して固化させると
、遮水性を備えた耐久性や耐衝撃性の高い枠ダムや土留
擁壁などが、廉価にかつ簡便に構築される。上記の中詰
材が固化された土砂袋もしくは排水マット材などを介在
させておくと、ダムの貯水や切土あるいは盛土における
排水などを常時取り出せるような透水性を備えた堤状構
築物を、容易に設置することができる。
するのを抑制することができ、堤体に作用する水圧を軽
減させることができる。そして、堤体の小型化も図られ
る。また、土留擁壁としても、良好な透水性を有して、
切土や盛土の崩壊などを未然に防止することができる。
ダムの部分斜視図、第2図は第1図の■−■線矢視断面
図、第3図はパネル材が採用された枠ダムであって、第
1図の■−■線矢視相当個所の断面図、第4図および第
5図は水通し部を備えた枠ダムの部分斜視図、第6図は
土留擁壁とした場合の断面図である。 1.11,12.13−堤状構築物(枠ダム、土留擁壁
)、2−鉄製部材、3−枠組体、3A。 3B=水通し都銀外の個所の枠組体、3C−水通し部と
される個所の枠組体、3a、3b−面部(前面、後面)
、3d−・内部、4−中詰材(中詰土砂)、5−流出阻
止材、5A・−マット、5B−ネット、5C−板材、5
D−パネル材、8−・−土砂袋、9−排水マット材、1
0−・囲繞部。
Claims (8)
- (1)鉄製部材を接合して組み上げた枠組体に、中詰材
が詰められている堤状構築物において、上記中詰材は現
採土砂にソイルセメントを混入した中詰土砂であり、前
記枠組体のそれぞれの面部に流出阻止材を張設し、その
流出阻止材間に中詰土砂を詰め、その中詰土砂を流出阻
止材間で流出することなく固化させるようにしたことを
特徴とする鋼枠式堤体の構築方法。 - (2)前記流出阻止材は、通水性を有しないか現採土砂
の粒径よりも小さい目開きを備えたマット、ネットもし
くは板材であり、上記枠組体のそれぞれの内面に張設さ
れることを特徴とする請求項1に記載の鋼枠式堤体の構
築方法。 - (3)前記流出阻止材は、着脱可能なパネル材であり、
上記枠組体のそれぞれの外面に張設され、中詰土砂が固
化した後は取り外すようにしたことを特徴とする請求項
1に記載の鋼枠式堤体の構築方法。 - (4)前記中詰材は、上記枠組体内で転圧されること特
徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の鋼
枠式堤体の構築方法。 - (5)鉄製部材を接合して組み上げた枠組体に、中詰材
が詰められている堤状構築物において、上記中詰材は、
現採土砂にソイルセメントを混入した中詰土砂、および
、土砂にソイルセメントを混入して養生させた土砂袋で
あり、上記中詰土砂を水通し部以外の個所の枠組体のそ
れぞれの面部に張設された流出阻止材間に詰め、その中
詰土砂を流出阻止材間で流出することなく固化させる一
方、上記土砂袋を、透水性が要求される水通し部などと
される個所の枠組体の内部に投入するようにしたことを
特徴とする鋼枠式堤体の構築方法。 - (6)鉄製部材を接合して組み上げた枠組体に、中詰材
が詰められている堤状構築物において、上記中詰材は、
透水性のある排水マット材、および、現採土砂にゾール
セメントを混入した中詰土砂であり、上記排水マット材
を水通し部とされる個所の枠組体の内部に設置する一方
、前記中詰土砂を水通し部以外の個所の枠組体のそれぞ
れの面部に張設された流出阻止材もしくは上記排水マッ
ト材とによる囲繞部に詰め、その中詰土砂を流出させる
ことなく固化させるようにしたことを特徴とする鋼枠式
堤体の構築方法。 - (7)請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の方法
で構築されたことを特徴とする枠ダム。 - (8)請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の方法
で構築されたことを特徴とする土留擁壁。
Priority Applications (1)
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JP20873389A JPH0372107A (ja) | 1989-08-10 | 1989-08-10 | 鋼枠式堤体の構築方法 |
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Publications (2)
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JPH0372107A true JPH0372107A (ja) | 1991-03-27 |
JPH0522005B2 JPH0522005B2 (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=16561177
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JPH0372107A (ja) |
Cited By (3)
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JP2000144692A (ja) * | 1998-11-17 | 2000-05-26 | Nippon Kokan Light Steel Kk | 鋼製枠ダム |
JP2001032243A (ja) * | 1999-07-22 | 2001-02-06 | Shinichiro Hayashi | 土砂災害防止用構築物 |
JP2018021304A (ja) * | 2016-08-01 | 2018-02-08 | 丈示 嶋 | 堰堤及び堰堤の構築方法 |
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JPS603134U (ja) * | 1983-06-21 | 1985-01-11 | 株式会社小糸製作所 | 車輌用バツクミラ− |
JPS6040530U (ja) * | 1983-08-25 | 1985-03-22 | 住金鋼材工業株式会社 | 鋼製ダム |
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JPS6040530B2 (ja) * | 1977-08-29 | 1985-09-11 | 東洋紡績株式会社 | ネツプ又はスラブを有する加工糸の製造方法 |
-
1989
- 1989-08-10 JP JP20873389A patent/JPH0372107A/ja active Granted
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