JP3107663U - 軽量土を利用した軽量盛土マット - Google Patents
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Abstract
【課題】 既存の盛土工法において使用する軽量土を利用した軽量盛土マットであり、小規模工事や、地すべり地、又は、軟弱地盤地帯、急傾斜地等の特殊な地形、土質条件下での盛土工事に適した、軽量土を利用した軽量盛土マットを開発することにある。
【解決手段】 発泡ビーズ、発泡廃ガラス、発泡スチロール粉砕物などの軽量材料に、土、砂、礫などの粒状材料を混合した軽量土、または、該軽量土をセメント等の固結材で固めた軽量土のブロック体とし、軽量土又は、該軽量土のブロック体を堅牢な透水性のシート材で被覆梱包し、該被覆梱包した本体を金属棒、金属線で編組した籠体、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体に入れたことを特徴とする軽量盛土マット。さらに、金属棒、金属線で編組した籠体、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体に、籠体と同質の材料で形成された蓋を有することを特徴とする軽量盛土マットから構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 発泡ビーズ、発泡廃ガラス、発泡スチロール粉砕物などの軽量材料に、土、砂、礫などの粒状材料を混合した軽量土、または、該軽量土をセメント等の固結材で固めた軽量土のブロック体とし、軽量土又は、該軽量土のブロック体を堅牢な透水性のシート材で被覆梱包し、該被覆梱包した本体を金属棒、金属線で編組した籠体、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体に入れたことを特徴とする軽量盛土マット。さらに、金属棒、金属線で編組した籠体、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体に、籠体と同質の材料で形成された蓋を有することを特徴とする軽量盛土マットから構成される。
【選択図】 図1
Description
この考案は、土木工事における比較的小規模な盛土工事、軟弱地盤上の拡幅盛土、地すべり地盛土及び急傾斜地盛土について、盛土材料を軽量化、二次製品化し、重合したり、連結したりして盛土による構造物を効率よく完成させるための軽量土を利用した軽量盛土マットである。
一般的な盛土工事は、土の切土又は、掘削により盛土材料を確保し、運搬、敷き均し、転圧という作業工程をたどり、前工程で盛土した盛土体の法面は、盛土材料の自ら持つ重量、摩擦抵抗、粘着力により安定して自立する勾配で斜面を形成するが、擁壁、補強土壁など、他の構造物と組み合わせ、急勾配又は、直立した状態に仕上げる場合も多い。
特殊な盛土工事には、山岳部の急峻な地形条件の場合や、地盤沈下の恐れのある場所、あるいは、地すべり地等の特殊な条件下では、各種軽量盛土工法が利用される。そして、各種軽量盛土工法には、EPSブロックを積み上げる方法、土、砂、礫等の粒状体と発泡ビーズ等の軽量材を混合し、セメント等の固結材を加えて地盤を構築する方法、この時固結材の量を多くし、ブロック状のものを作成し積み上げる方法、擁壁と地盤の間に発泡体を充填する方法、発泡ビーズを嚢体に入れて積み重ねる方法などがある。
土木工事で利用される主な材料には、コンクリート、鋼材などの金属製材料、合成樹脂材料と土質材料がある。このうち土質材料以外は工場生産品である。コンクリート製品も以前は現場打設が中心であったが、現在は、擁壁、水路、管、ボツクスカルバート、橋桁など可能なものは全て二次製品化されている。
小規模の維持修繕工事が増す現在、道路の車道や、歩道の拡幅工事のように施工スペースが無い場所で、施設利用者のために工期を短縮する必要がある現場で、効率よく施工するために盛土材料の軽量化と二次製品化が求められる。
一般的な盛土工事でも、特殊な盛土工事でも、擁壁工事などと組み合わせて施工する場合、作業工程は複雑で、多くの建設機械を必要とする。又、現在の軽量盛土工法は、施工が複雑で、コストが高く、他の工法での対応ができない特殊な条件下で採用されるケースがほとんどである。
また、盛土が自立する安定勾配を確保する場合、広い面積を必要とし、土地の有効利用に問題があり、自然環境への負荷も大きい。
また、土、砂、礫等の粒状体と発泡ビーズ等の軽量材を混合し、セメント等の固結材を加えて地盤を構築する場合や、固結材の量を多くし、ブロック状のものを作成し積み上げる等して盛土体を完成させた場合、災害などにより盛土体が崩壊すると、比重の軽い軽量材が広範囲に水で運ばれ環境汚染をおこす恐れがある。
そして、発泡ビーズを嚢体に入れて積み重ねる場合、隙間ができ易く、嚢体の変形があり,直方体のものに比べて作業性が悪い。
以上のように、既存の盛土工法において使用する軽量土を利用した軽量盛土マットであり、小規模工事や、地すべり地、又は、軟弱地盤地帯、急傾斜地等の特殊な地形、土質条件下での盛土工事に適した、軽量土を利用した軽量盛上マットを開発することにある。
本考案は、発泡ビーズ、発泡廃ガラス、発泡スチロール粉砕物などの軽量材料(2)に、土、砂、礫などの粒状材料(3)を混合した軽量土(5)、または、該軽量土をセメント等の固結材で固めた軽量土のブロック体(5′)とし、該軽量土のブロック体を堅牢な透水性のシート材(4)で被覆梱包し、該被覆梱包した本体を金属棒、金属線で編組した籠体(6)、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体(6′)に入れたことを特徴とする軽量盛土マット(1)。さらに、金属棒、金属線で編組した籠体(6)、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体(6′)に、籠体と同質の材料で形成された蓋(7)を有することを特徴とする軽量盛土マット(1′)から構成される。
本考案によると、軽量盛土マット(1)を用いて盛土体を完成させた後、盛土体が災害により崩壊しても籠体(6)と、籠体と同質の材料で形成された蓋(7)及び堅牢なシート(4)により比重の軽い軽量材料(2)が流出しない。
また、この軽量盛土マット(1)を、補強土壁工法と組み合わせて使用し、道路などの構造物を完成する場合、効率よく構造物を築造でき、軽量盛土マット(1)の側面は自立するため、壁面に作用する荷重は小さく、補強土壁壁体を簡易に完成できる。
さらに、この軽量盛土マット(1)を重合したり、連結したりしながら道路などを拡幅し、工事部分を進行方向に容易に伸ばすことができ、道路や歩道の盛土体の拡幅工事で、施工スペースが狭く、基礎地盤に軟弱層が存在しコンクリート擁壁などの重量構造物の設置が困難な場合に便利である。
また、土による盛土の安定勾配より急な勾配で、この軽量盛土マット(1)を重合し、厚い軟弱地盤上や、地すべり層の上に構築された道路の盛土体を拡幅し、新たな沈下が生じたり、地すべりを活動させない状態で道路の拡幅盛土体を完成することができる。
この考案の一実施例を図面に従って詳述すると、発泡ビーズ、発泡廃ガラス、発泡スチロール粉砕物などの軽量材料(2)に、土、砂、礫などの粒状材料(3)を混合した軽量土(5)、または、該軽量土をセメント等の固結材で固めた軽量土のブロック体(5′)とし、軽量土又は、該軽量土のブロック体を堅牢な透水性のシート材(4)で被覆梱包し、該被覆梱包した本体を金属棒、金属線で編組した籠体(6)、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体(6′)に入れたことを特徴とする軽量盛土マット(1)。さらに、金属棒、金属線で編組した籠体(6)、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体(6′)に、籠体と同質の材料で形成された蓋(7)を有することを特徴とする軽量盛土マット(1′)から構成される。
次に、この考案の使用例を述べると、図4に示すように、家等の工作物(12)が隣接する歩道(8)の拡幅工事等では、通常コンクリート擁壁と擁壁背面の盛土で幅を確保する。施工スペースが狭い条件下で、基礎地盤に軟弱層(11)がある場合、大きな支持力を必要とするコンクリート擁壁の施工は困難であり、軽量盛土マット(1)を使用し、重合したり、連結したりしながら歩道を拡幅し工事部分を進行方向に伸ばすものである。
また、この考案の使用例を述べると、図5に示すように、厚い軟弱地盤上や、地すべり層(15)の上に構築された道路の盛土体(13)の拡幅では、現況の盛土荷重による沈下が終了している場合や、地すべりが安定状態にある場合、現在の盛土荷重より大きくならないように、軽量盛土マット(1)を現在の安定勾配より急な勾配で重ね道路を拡幅し、新たな沈下が生じたり、地すべりを活動させない状態で道路の盛土体を完成することができる。
さらに、この考案の使用例を述べると、図6に示すように、山岳部の急峻な地形で補強土壁工法と組み合わせてこの考案である軽量盛土マット(1)を盛土材として重ね、道路などの構造物を完成させるものである。
この考案は、軽量盛土マットを提供するものであって、この軽量盛土マットの製造技術および軽量盛土マットの種々の使用方法を確立し、かつ寄与する点で、産業上の利用可能性を有する。
1 軽量盛土マット
2 発泡ビーズ、発泡廃ガラス、発泡スチロール粉砕物などの軽量材料
3 土、砂、礫などの粒状材料
4 堅牢な透水性シート
5 軽量材料と粒状材料を混合した軽量土又は、軽量土を固結材で固めたもの
6 籠体
7 籠体と同質の蓋
8 歩道
9 車道
10 境界ブロック
11 軟弱層
12 家等の工作物
13 道路の盛土体
14 基礎砕石など
15 軟弱地盤又は地すべり層
16 補強土壁壁体
17 補強材
2 発泡ビーズ、発泡廃ガラス、発泡スチロール粉砕物などの軽量材料
3 土、砂、礫などの粒状材料
4 堅牢な透水性シート
5 軽量材料と粒状材料を混合した軽量土又は、軽量土を固結材で固めたもの
6 籠体
7 籠体と同質の蓋
8 歩道
9 車道
10 境界ブロック
11 軟弱層
12 家等の工作物
13 道路の盛土体
14 基礎砕石など
15 軟弱地盤又は地すべり層
16 補強土壁壁体
17 補強材
Claims (3)
- 発泡ビーズ、発泡廃ガラス、発泡スチロール粉砕物などの軽量材料に、土、砂、礫などの粒状材料を混合した軽量土を、堅牢な透水性のシート材で被覆梱包し、該被覆梱包した本体を金属棒、金属線で編組した籠体、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体に入れたことを特徴とする軽量盛土マット。
- 発泡ビーズ、発泡廃ガラス、発泡スチロール粉砕物などの軽量材料に、土、砂、礫などの粒状材料を混合した軽量土を、セメント等の固結材で固めた軽量土のブロック体とし、該軽量土のブロック体を堅牢な透水性のシート材で被覆梱包し、該被覆梱包した本体を金属棒、金属線で編組した籠体、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体に入れたことを特徴とする軽量盛土マット。
- 金属棒、金属線で編組した籠体、あるいは、合成樹脂製の網目を有した籠体が、それぞれ、籠体と同質の材料で形成された蓋を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の軽量盛土マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004005969U JP3107663U (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 軽量土を利用した軽量盛土マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004005969U JP3107663U (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 軽量土を利用した軽量盛土マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3107663U true JP3107663U (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=43270363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004005969U Expired - Fee Related JP3107663U (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 軽量土を利用した軽量盛土マット |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3107663U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007224566A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Maeda Kosen Co Ltd | 軽量硬質成形体及び軽量硬質成形体の製造方法 |
-
2004
- 2004-09-08 JP JP2004005969U patent/JP3107663U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2007224566A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Maeda Kosen Co Ltd | 軽量硬質成形体及び軽量硬質成形体の製造方法 |
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