JPH08246430A - 土嚢の作製方法 - Google Patents
土嚢の作製方法Info
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- JPH08246430A JPH08246430A JP8090995A JP8090995A JPH08246430A JP H08246430 A JPH08246430 A JP H08246430A JP 8090995 A JP8090995 A JP 8090995A JP 8090995 A JP8090995 A JP 8090995A JP H08246430 A JPH08246430 A JP H08246430A
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Abstract
旧用の堰や築堤等を堅固にかつ迅速に構築することので
きる土嚢の作製方法を提供する。 【構成】 現地発生土等の一般土材からなる土砂21
に、珪酸ソーダ22を適量添加・混合し、この珪酸ソー
ダ22が添加・混合された土砂21’を土嚢用袋23に
充填してその開口端部23aを閉塞する。土嚢用袋23
内の土砂21’は珪酸ソーダ22によって経時的に固結
される。
Description
防災用あるいは応急復旧用の堰や築堤等、応急的な土木
工事に使用する土嚢の作製方法に関するものである。
水を堰き止めるといった緊急防災あるいは応急復旧のた
めに積み上げ使用される土嚢は、従来、図2に示すよう
な方法で作製されている。すなわち、まず図2(A)に
示すように、まず土嚢用の土砂11を準備し、この土砂
11を、開口端部12aに紐13が設けられた巾着状の
土嚢用袋12に土砂11を詰め込み、同図(B)に示す
ように、この土嚢用袋12の開口端部12aを紐13で
絞って閉塞し、この紐13を結び止めるといった方法で
土嚢10が作製されており、この土嚢10を、同図
(C)に示すようにいくつも積み重ねて、応急的に堰や
堤を築造する。この場合、土嚢用袋12には、麻や合成
繊維からなる市販の丈夫な粉袋等が使用されることが多
く、また、この土嚢用袋12に詰め込む土砂11として
は、現地で調達される現地発生土を用いる場合が多い。
は、図2(C)に示すように多数の土嚢10を積み重ね
た時に、それぞれの内部に充填された土砂11に作用す
る圧力による引張り力に対して十分な抗力を備え、前記
土砂11の流出を防止する機能を有するものである。し
たがって、このようにして作製された土嚢10は、内部
の土砂11が土塊としての形態を維持され、また、積み
上げた時の滑り崩壊が抑止され、あるいは水流による内
部土砂11の流出が防止されるので、堰や堤としての機
能を有効に発揮することができるものである。
来の方法によって作製された土嚢10によれば、土嚢用
袋12に充填された土砂11自体は流動性が高く、荷重
に対抗する能力を持たないため、次のような問題があっ
た。それはまず第一に、土嚢10を積み上げるとその圧
力によって土嚢用袋12の内部で土砂11が流動するの
で、一個当たりの土嚢10の高さをそれほど高くできな
いことであり、第二に、土嚢10の積み上げによって内
部土砂11に加えられる圧力の大部分を土嚢用袋12で
受けるため、この土嚢用袋12が損傷しやすいことであ
り、また土嚢用袋12が損傷した場合は、内部の土砂1
1が外部へ直ちに流出して土嚢10による堰や堤全体の
崩壊を招来することである。
れたもので、その技術的課題とするところは、自然災害
発生時の緊急防災用あるいは応急復旧用の堰や築堤等を
堅固にかつ迅速に構築することのできる土嚢の作製方法
を提供することにある。
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る土嚢の作製方法は、土嚢用袋に封入充填す
る土砂に適量の珪酸ソーダを添加・混合することを特徴
とするもので、前記土嚢用袋としては紙製のものを使用
しても良い。
た珪酸ソーダは、時間経過と共に硬化(ゲル化)して、
土粒子相互を結合する結合剤として作用するため、土嚢
用袋に充填した土砂は、この土嚢用袋内で経時的に固結
して、積み上げた時の荷重に対抗し得る大きな機械的強
度を有する土塊となる。土嚢用袋は、充填した土砂を被
覆してその侵食や流出を防止し、土嚢の外郭を形成する
ものであるが、紙製の土嚢用袋の場合は、前記土砂が珪
酸ソーダにより固結されて十分な機械的強度を発現する
までの間だけ袋としての機能を保持する。
しい一実施例を示すものである。この実施例方法におい
ては、まず同図(A)に示すように、現地発生土等の一
般土材からなる土砂21に、珪酸ソーダ22を適量添加
し、混合する。土砂21としては、含水比の高い軟弱な
土質材等のように、通常、土嚢の充填材として取り扱う
ことが難しい特殊な土砂を除いては、特にその土質は問
わない。珪酸ソーダ22は、Na2 O,SiO2 ,H2
Oの成分からなるものであって、その成分比率によって
水ガラスとも呼ばれ、例えば接着剤や、セメントの急硬
剤等として用いられる種々のものがあるが、土砂との均
一な混合が容易にできるものであれば特にその種別は問
わない。珪酸ソーダ22の添加量は、土砂21の土質に
応じて適宜に決定するが、通常は、重量百分率で数%程
度の添加量で十分である。
ダ22を添加・混合した土砂21’を、予め用意した多
数の土嚢用袋23にそれぞれ充填する。土嚢用袋23
は、その開口端部23aに閉塞用の紐24を有するもの
で、土砂21’を充填した土嚢用袋23の開口端部23
aは、図1(C)に示すように紐24で巾着状に絞って
閉塞し、この紐24を結び止めることによって、土嚢2
0の作製が完了する。
ように、応急的な堰又は堤20’として、所要の高さに
積み上げ構築される。土嚢用袋23内の土砂21’は、
珪酸ソーダ22のゲル化によって経時的に固結されるの
で、この土砂21’自体が、土嚢20の積み重ねによる
荷重に対抗する大きな機械的強度(圧縮強度、引張り強
度及び剪断強度)を有する土塊となる。このため、各土
嚢20ひいてはこれによって構築される堰又は堤20’
全体としての強度が増大し、従来よりも高く、かつ急勾
配で積み上げることができる。また、土砂21’の固結
を促進させるためには、図1(B)に示すように、珪酸
ソーダ22を添加・混合した土砂21’に二酸化炭素C
O2 を吹き付けることが有効である。
土嚢用袋23が破損しても、内部の土砂21’自体が大
きな機械的強度を有する固結体となっているため、その
流出による前記堰又は堤20’の崩壊を有効に防止する
ことができる。また、このため、土砂21’が固結して
大きな機械的強度を発現した後は、必ずしも土嚢用袋2
3の強度は要求されず、したがって土嚢用袋23として
は、従来から使用されている布製のものであっても良い
が、土砂21’が完全に固結するまでの間だけ所要の強
度を維持することができるものであれば十分であり、例
えばセメントや肥料等の産業用物資を輸送保管するため
の重包装クラフト紙袋等のような紙製のものを使用する
ことも好ましい。これによって、土嚢用袋23の費用を
低減することができ、撤去の際に土嚢用袋23から土塊
を出すといった作業が不要であるため、撤去の手間も軽
減される。
土砂を充填して土嚢を作製した時に人力で持ち運ぶこと
のできる程度の大きさとなるようになっているが、土嚢
の運搬に運搬機を使用する場合は、更に大きな土嚢を作
製し、一般の土堰堤の築造に利用することもできる。ま
た、ゲル化した珪酸ソーダ22は無害であるため、周辺
環境の汚染を来すようなことはなく、堰又は堤20’を
撤去する際にはこれを重機等で転圧して、固結した土砂
21’による土塊を粉砕すれば、通常の土材として取り
扱うことができ、撤去作業を容易に行うことができる。
用袋に充填された土砂自体が、添加・混合された珪酸ソ
ーダの土粒子結合作用によって固結して、積み上げた時
の荷重に対抗し得る大きな機械的強度を有する土塊とな
るため、次のような効果が実現される。 (1) 土嚢の強度及びこの土嚢によって構築される堰又は
堤の全体としての強度が増大するので、従来よりも高
く、かつ急勾配で積み上げることができる。 (2) 土嚢の作製後は、土嚢用袋が破損しても内部の土砂
が流出しないので、積み上げた土嚢の崩壊を有効に防止
することができる。 (3) 土嚢用袋に紙製のものを用いることによって、施工
費用を低減することができ、土嚢の撤去の手間も軽減さ
れる。 (4) 固結した土砂は、土嚢撤去の際に重機等で容易に粉
砕することができ、通常の土材として再利用することが
できる。
例を示す説明図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 土砂に適量の珪酸ソーダを添加・混合
し、この土砂を土嚢用袋に封入充填することを特徴とす
る土嚢の作製方法。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、 紙製の土嚢用袋を用いることを特徴とする土嚢の作製方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8090995A JPH08246430A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 土嚢の作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8090995A JPH08246430A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 土嚢の作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08246430A true JPH08246430A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=13731520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8090995A Pending JPH08246430A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 土嚢の作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08246430A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006123440A1 (ja) * | 2005-05-20 | 2006-11-23 | Higashinihon Co., Ltd. | 防弾性能を有する防御袋 |
WO2007132536A1 (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Higashinihon Co, Ltd. | 大比重防護袋 |
JP2012202077A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Unitika Ltd | 土嚢用中詰め材および土嚢 |
JP2018025032A (ja) * | 2016-08-10 | 2018-02-15 | 国立大学法人北海道大学 | 海岸・河岸保全工法 |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP8090995A patent/JPH08246430A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4891233B2 (ja) * | 2005-05-20 | 2012-03-07 | 株式会社 東日本 | 防弾性能を有する防御袋 |
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