JP6916589B1 - 土嚢、土嚢を製造する方法、土塁を構築する方法、堰堤を構築する方法、および、押さえ盛土を構築する方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の土嚢は、粘性土、シルト、レキ、および岩石等を砕いて得た土粉粒に、セメント等を加えて撹拌し養生した団粒物を、網の袋に詰めた土嚢である。しかし、この土嚢の中身は団粒物(塊)であるため、この土嚢には柔軟性がなく、この土嚢を積み上げて構築した土塁は土嚢の間の隙間が大きいため、土塁の遮水性は低いと考える。
特許文献2に記載の土木工事型枠用土嚢は、充填材が入る主袋と、充填材が入り、前記主袋の外周壁に設けられた二以上の補助袋を備えた土嚢である。そして、該土嚢は、主袋の外側壁に補助袋を設けたので、複数の土嚢を設置する際、隣り合う土嚢の小袋同士を重ね合わせることにより、その安定性が一般的な俵状の土嚢を用いた場合に比較し、大幅に向上するとしている(段落0064の1〜5行)。この土嚢は主袋と複数の補助袋を必要とするため、従来の土嚢と比べ煩雑で、その分コスト高になる。また、前記土嚢に入れるモルタル(充填材)は、硬化が全く進行していない状態のほかに、硬化状態がある程度進行したもの、例えばモルタルの硬化状態が5割〜6割程度のものとしている(段落0010の6〜10行)。しかし、モルタルの硬化状態が5割〜6割程度のものとは、いかなる特性(スランプ(値)、フロー、または強度等)を意味するのか、不明である。
特許文献3に記載の袋詰コンクリートを用いた深礎工法は、地中を鉛直方向に掘削し、掘削孔の孔壁に沿って山留材を組み立て、杭基礎工事や立坑掘削工事を行う深礎工法において、前記掘削孔の孔壁に沿って透水性のリング状袋を略水平に配置し、前記袋内にコンクリートを打設して山留材とする工法である。しかし、該コンクリートの物性について記載はなく不明である。
非特許文献1および2には、鋼製自在枠を用いた施工事例等が紹介されている。これらの事例では、鋼製枠組みの中に、栗石(レキ)や砂を詰めるための労力が大きいほか、これらの材料が枯渇しており、この技術が成り立たない場合がある。
該土砂が、下記表Aに示す土砂の性状の項目の3つ以上を満たすという条件に基づき選択された下記表Aに記載の配合からなる混練物が入った土嚢。
[表A]
ただし、表A中の湿潤密度、含水比、乾燥密度、細粒分含有率、および有機不純物試験による色調は、それぞれ、下記(i)、(ii)、(iii)、(iv)、および(v)の方法により求める。
(i)土砂を篩分けして、篩を通過した土砂を試料土として取得する。次に、前記試料土を、容積(v)の容器に入れて締め固めて試料土の質量(m)を測定して、下記(1)式により、湿潤密度(ρt)を算出する。
ρt=m/v ・・・(1)
(ii)前記試料土の重量(m1)を測定した後、乾燥器に入れて、試料土が恒量になるまで乾燥した後、その質量(m2)を測定して、下記(2)式により自然含水比(w)を算出する。
w=100×(m1−m2)/m2 ・・・(2)
(iii)前記湿潤密度(ρt)および自然含水比(w)を用いて、下記(3)式により試料土の乾燥密度(ρd)を算出する。
ρd=ρt/(1+w/100) ・・・(3)
(iii)前記湿潤密度(ρt)および自然含水比(w)を用いて、下記(3)式により試料土の乾燥密度(ρd)を算出する。
ρd=ρt/(1+w/100) ・・・(3)
(iv)JIS A 1204「土の粒度試験方法」に準拠して(ただし、沈降分析は不要である。)、篩を通過する土砂の質量を測定し、全試料土の質量に対する百分率(乾燥ベース)で表す。
(v)JIS A 1105「細骨材の有機不純物試験方法」に準拠して土砂の色調を判定する。
[2]前記混練物の容器が、透水性の袋、または透水性の籠である、前記[1]に記載の土嚢。
[3]前記[1]または[2]に記載の土嚢を製造する方法であって、土砂、固化材、および水を少なくとも混練して得た、スランプ(値)が2〜15cmの混練物を、透水性の袋、または透水性の籠に充填して、土嚢を製造する方法。
[4]前記土砂が下記表Bに示す土砂の性状の項目の3つ以上を満たすという条件に基づき、前記土砂を下記表Bに示すタイプa〜eのいずれかとし、タイプ別に下記表Bに記載の混練物の配合を決定して土嚢を製造する、請求項3に記載の土嚢を製造する方法。
[表B]
ただし、表B中の湿潤密度、含水比、乾燥密度、細粒分含有率、および有機不純物試験による色調は、それぞれ、下記(i)、(ii)、(iii)、(iv)、および(v)の方法により求める。
(i)土砂を篩分けして、篩を通過した土砂を試料土として取得する。次に、前記試料土を、容積(v)の容器に入れて締め固めて試料土の質量(m)を測定して、下記(1)式により、湿潤密度(ρt)を算出する。
ρt=m/v ・・・(1)
(ii)前記試料土の重量(m1)を測定した後、乾燥器に入れて、試料土が恒量になるまで乾燥した後、その質量(m2)を測定して、下記(2)式により自然含水比(w)を算出する。
w=100×(m1−m2)/m2 ・・・(2)
(iii)前記湿潤密度(ρt)および自然含水比(w)を用いて、下記(3)式により試料土の乾燥密度(ρd)を算出する。
ρd=ρt/(1+w/100) ・・・(3)
(iii)前記湿潤密度(ρt)および自然含水比(w)を用いて、下記(3)式により試料土の乾燥密度(ρd)を算出する。
ρd=ρt/(1+w/100) ・・・(3)
(iv)JIS A 1204「土の粒度試験方法」に準拠して(ただし、沈降分析は不要である。)、篩を通過する土砂の質量を測定し、全試料土の質量に対する百分率(乾燥ベース)で表す。
(v)JIS A 1105「細骨材の有機不純物試験方法」に準拠して土砂の色調を判定する。
[5]前記[1]または[2]に記載の土嚢を積み上げて土塁を構築する方法。
[6]前記[1]または[2]に記載の土嚢を、鋼製箱枠または鋼製自在枠に詰めて、堰堤を構築する方法。
[7]前記[1]または[2]に記載の土嚢を、鋼製箱枠または鋼製自在枠に詰めて、押さえ盛土を構築する方法。
(i)前記混練物が硬化した後は、土嚢が破袋しても土砂の漏出を抑制できる。
(ii)前記混練物の容器が透水性を有する場合、前記混練物中の余剰水が、土嚢の自重で自ずと容器の外に排出されるため、水量の管理が容易で、また、余剰水が排出された分、水/セメント比が小さくなり、土嚢の強度が向上する。
(iii)本発明の土嚢は転圧を必要とせず、該土嚢を単に積み上げて構築した土塁は、土嚢の自重および柔軟性により、土嚢の間の空隙が小さいため遮水性が高い。
(iv)前記土砂に現地発生土砂を用いると、現地発生土砂を資源として有効活用できる。
以下、本発明について、土嚢、土嚢を製造する方法、土塁を構築する方法、堰堤を構築する方法、および、押さえ盛土を構築する方法に分けて詳細に説明する。
(1)混練物
本発明の土嚢は、土砂、固化材、および水を少なくとも含む混練物が入った土嚢であって、該土砂が、前記表Aに示す土砂の性状の項目の3つ以上を満たすという条件に基づき選択された前記表Aに記載の配合からなる混練物が入った土嚢である。
また、前記混練物のスランプ(値)は、好ましくは2〜15cmである。そして、スランプ(値)が2〜15cmの混練物を得るためには、混練物に用いる土砂の性状に適した配合が重要である。土砂の性状は、前記表Aに示す、湿潤密度、自然含水比、乾燥密度、細粒分含有率、および、土砂の有機不純物試験による色調が挙げられる。そして、スランプ(値)が2〜15cmになる混練物の配合は、前記土砂の性状の項目の3つ以上を満たすという条件に基づいて、下記表Aに記載の配合から選択するとよい。
また、混練物のスランプ(値)が2〜15cmであるか否かを確認する手段は、スランプ測定用の混練物を、別途、作製しておき、該混練物のスランプを測定して確認すればよい。また、スランプ(値)を2〜15cmに長時間保持するためには、適時、凝結遅延剤を混練物に添加するとよい。
これに対し、図1に示すように、スランプ(値)が2〜15cmの土嚢(実施例6、スランプ(値)は12cm)では、柔軟性が適度にあるため(A−1、A−2)、該土嚢を用いて構築した土塁の隙間は小さく遮水性が高い(A−4)。また、土嚢内の混練物中の余剰水が、透水性の袋の外に滲出して(A−3)、混練物の水/セメント比が小さくなるため、その分、土嚢の強度は向上する。
なお、前記スランプ(値)は、好ましくは4〜13cm、より好ましくは5〜12cmである。
本発明で用いる土砂は、表Aに記載の土砂a〜eであり、該土砂は、土、および砂(細骨材)のほかに、砂利(粗骨材)を含んでもよい。また、前記土砂は、運搬や搬入が不要であり、また資源の有効活用の観点から、現地発生土砂が好ましい。なお、現地発生土砂とは、当該工事の現場近辺の土砂または現場付近で発生する土砂である。
そして、スランプ(値)が2〜15cmの混練物を得るためには、混練物に用いる土砂の性状に適した配合が重要である。土砂性状は、前記表Aに示す、湿潤密度、自然含水比、乾燥密度、細粒分含有率、および、有機不純物試験による色調が挙げられる。そして、スランプ(値)が2〜15cmになる混練物の配合は、前記土砂の性状の項目の3つ以上を満たすという条件に基づいて、下記表Aに記載の配合から選択するとよい。
(i)湿潤密度
土砂を篩分けして、篩を通過した土砂を試料土として取得する。篩分けるために採取する土砂の量は30kg程度であれば充分であり、また、前記篩は、公称目開きが40mmのものでよい。
次に、前記試料土を、容積(v)の容器に入れて締め固めて試料土の質量(m)を測定して、下記(1)式により、湿潤密度(ρt)を算出する。締め固めは、例えば、内径125mm、内側の高さ250mmのモールド内に、前記試料土を3〜5層に分けて詰めて、各層ごとにランマー等の締固め用治具を用いて締め固めるとよい。
ρt=m/v ・・・(1)
(ii)自然含水比
前記試料土の重量(m1)を測定した後、乾燥器に入れて、試料土が恒量になるまで乾燥した後、その質量(m2)を測定して、下記(2)式により自然含水比(w)を算出する。
w=100×(m1−m2)/m2 ・・・(2)
(iii)乾燥密度
前記湿潤密度(ρt)および自然含水比(w)を用いて、下記(3)式により試料土の乾燥密度(ρd)を算出する。
ρd=ρt/(1+w/100) ・・・(3)
(iv)細粒分含有率
JIS A 1204「土の粒度試験方法」に準拠して(ただし、沈降分析は不要である。)、公称目開きが0.075mmの篩を通過する土砂の質量を測定し、全試料土の質量に対する百分率(乾燥ベース)で表す。
(v)有機不純物
JIS A 1105「細骨材の有機不純物試験方法」に準拠して土砂の色調を判定する。
本発明で用いる固化材は、高炉セメントA種、高炉セメントB種、高炉セメントC種、ポルトランドセメント、シリカセメント、フライアッシュセメント、エコセメント、およびセメント系固化材から選ばれる1種以上である。ここで、セメント系固化材は複合材であって、その母材はセメントであり、その他の固化成分の配合は、一般軟弱土用、特殊土用(汎用型)、および高有機質土用などの固化の難易度や、固化現場の状況などに応じて決められる。例えば、市販のセメント系固化材は、汎用型ではジオセット(登録商標、太平洋セメント社製)200、高有機質土用ではジオセット(登録商標、太平洋セメント社製)225等が挙げられる。なお、コストや固化性能を考慮すると、前記固化材は、好ましくは高炉セメントB種とセメント系固化材である。
なお、前記土嚢に必要な強度は、混練物の硬化体の材齢91日の圧縮強度で示すと、好ましくは1.5〜3.0N/mm2である。
本発明で用いる水は、上水道水、河川水、湖沼水、海水、および下水処理水等の、混練物の強度発現性や流動性等に影響を与えないものであれば用いることができる。
なお、水量は混練物のスランプ(値)に大きく影響するため、前記スランプ(値)を満たす混練物の水量は、使用対象の水等を用いて、実際に混練物を調製して決めるとよい。
本発明において用いる混練物の容器は、混練物中の余剰水が排出された結果、水/セメント比が小さくなり土嚢の強度が向上するから、好ましくは、透水性の袋または透水性の籠である。透水性の袋は、ジオテキスタイル製袋、フレキシブルコンテナバッグ(日本製袋社製)等が挙げられ、透水性の籠は、例えば、マックスウオール(商品名、太陽工業社製)が挙げられる。
本発明の土嚢を製造する方法は、土砂、固化材、および水を少なくとも混練して得た、スランプ(値)が2〜15cmの混練物を、透水性の袋、または透水性の籠に充填して土嚢を製造する方法である。また、該土嚢の製造方法は、好ましくは、前記土砂が前記表Bに示す土砂の性状の項目の3つ以上を満たすという条件に基づき、前記土砂をタイプa〜eのいずれかに分類し、該分類に従い前記表Bに記載の混練物の配合を決定して土嚢を製造する方法である。
前記混練物の混練装置は、特に制限されず、一般に、コンクリートやモルタルの混練に用いるミキサーでよく、可傾式ミキサー、強制練りミキサー、ドラムミキサー、重力式ミキサー、およびハンドミキサー等が挙げられる、
該土塁を構築する方法は、前記土嚢を積み上げて土塁を構築する方法である。また、土嚢を積み上げるときに、スリップ防止器具を用いれば、土塁構築の効率が向上する。
また、堰堤を構築する方法、および、押さえ盛土等を構築する方法は、前記土嚢を、鋼製箱枠または鋼製自在枠に詰めて、堰堤および押さえ盛土等を構築する方法である。ここで鋼製自在枠は、例えば、日鉄建材社製の鋼製自在枠(下流側に2分の勾配をつけ、主に治山ダム用を対象とした片ノリタイプ、砂防堰堤を対象とした砂防タイプ、および下流側に3分の勾配をつけ、土留めを対象とした片ノリ土留めタイプがある。非特許文献1を参照)等が挙げられる。鋼製自在枠は、渓間工事や山腹工事等の際に、鋼製の枠組みの中に土砂を詰め、外力に抵抗する枠工で、自在性がある。
1.使用材料
(1)固化材
(i)高炉セメントB種(略号:BB)
(ii)ジオセット(登録商標)225(略号:GS)
前記固化材は、いずれも太平洋セメント社製である。
(2)上水道水
(a)湿潤密度の算出
前記土砂の各30kg程度を、公称目開きが40mmの篩を用いて篩分けして、篩を通過した土砂を試料土として取得した。次に、内径125mm、高さ250mmのモールド(容積は3066cm3)内に、該試料土を3〜5層に分けて詰めて、各層ごとにランマーを用いて締め固め、試料土の質量(m1)を測定し、前記(1)式を用いて乾燥前の試料土の湿潤密度(ρt)を算出した。
(b)自然含水比の算出
次に、前記密度を算出した試料土を、乾燥器に入れて恒量になるまで加熱し、乾燥した試料土の質量(m2)を測定して、前記(2)式を用いて試料土(土砂)の自然含水比(w)を算出した。
(c)乾燥密度の算出
前記(a)で算出した乾燥前の試料土の湿潤密度(ρt)、前記(b)で算出した自然含水比(w)に基づき、前記(3)式を用いて、試料土の乾燥密度(ρd)を算出した。
(d)細粒分含有率の算出
JIS A 1204「土の粒度試験方法」に準拠して(ただし、沈降分析は不要である。)、公称目開きが0.075mmの篩を通過する土砂の質量を測定し、全試料土の質量に対する百分率(乾燥ベース)を算出した。
(e)有機不純物試験
JIS A 1105「細骨材の有機不純物試験方法」に準拠して、土砂の色調を判定した。
これらの結果を表1に示す。なお、表1中の調整含水比とは、土砂のサンプリング時の自然含水比に対し、適当なスランプを得るために加水して調整した含水比をいう。稀に加水せずに、土砂をそのまま使用する場合もある。
表1に示す固化材種、単位固化材量、および調整含水比で、各土砂、各固化材、および水を公転速度が62rpm、自転速度が140rpmのホバート型ミキサで混練して混練物を調製して、該混練物のスランプを、JIS A 1101「コンクリートのスランプ試験方法」に準拠して測定した。測定したスランプを表1に示す。
また、前記混練物の材齢91日の硬化体の圧縮強度を、JIS A 1108「コンクリートの圧縮強度試験方法」に準拠して測定した。ただし、圧縮強度測定用の硬化体は、実施例1〜5、7〜11、および比較例1〜5では、内径125mm、高さ250mmのモールドを用いて成形した硬化体であり、実施例6、および比較例6〜7では、材齢91日の土嚢から抜き出した直径125mm、高さ180mmのコアである。これらの測定した圧縮強度を表1に示す。
これに対し、表Aに記載の配合を満たさない混練物(比較例1〜7)は、スランプが2cmに満たないか15cmを超えて、柔軟性がないかまたは過大である。
実施例6、比較例6、および比較例7の混練物を、それぞれ透水性のポリプロピレン製の袋に入れて土嚢を製造し、混練物が硬化する前に、土嚢を積み上げて土塁を構築した。スランプ(値)が12cm(実施例6)、0.4cm(比較例6)、および21cm(比較例7)の混練物、これらの混練物を入れた土嚢、および、該土嚢を積み上げて構築した土塁の状態を、それぞれ図1〜3に示す。
図1に示すように、スランプ(値)が12cmの混練物を入れた土嚢(実施例6)は柔軟性があり、これを用いて構築した土塁は隙間が小さく、遮水性が高い(図1のA−4)。
一方、スランプ(値)が0.4cmの混練物を入れた土嚢(比較例6)は柔軟性がないため、これらを用いて構築した土塁は隙間が大きく、遮水性が著しく低い(図2のB−4)。また、スランプ(値)が21cm(比較例7)の混練物を入れた土嚢は柔軟性が高すぎて保形できず、土塁を上方に構築するには適さない(図3のC−4)。
Claims (7)
- 土砂、固化材、および水を少なくとも含み、かつ、スランプ(値)が2〜15cmである混錬物が入った土嚢であって、
該土砂が、下記表Aに示す土砂の性状の項目の3つ以上を満たすという条件に基づき選択された下記表Aに記載の配合からなる混練物が入った土嚢。
[表A]
ただし、表A中の湿潤密度、含水比、乾燥密度、細粒分含有率、および有機不純物試験による色調は、それぞれ、下記(i)、(ii)、(iii)、(iv)、および(v)の方法により求める。
(i)土砂を篩分けして、篩を通過した土砂を試料土として取得する。次に、前記試料土を、容積(v)の容器に入れて締め固めて試料土の質量(m)を測定して、下記(1)式により、湿潤密度(ρt)を算出する。
ρt=m/v ・・・(1)
(ii)前記試料土の重量(m1)を測定した後、乾燥器に入れて、試料土が恒量になるまで乾燥した後、その質量(m2)を測定して、下記(2)式により自然含水比(w)を算出する。
w=100×(m1−m2)/m2 ・・・(2)
(iii)前記湿潤密度(ρt)および自然含水比(w)を用いて、下記(3)式により試料土の乾燥密度(ρd)を算出する。
ρd=ρt/(1+w/100) ・・・(3)
(iii)前記湿潤密度(ρt)および自然含水比(w)を用いて、下記(3)式により試料土の乾燥密度(ρd)を算出する。
ρd=ρt/(1+w/100) ・・・(3)
(iv)JIS A 1204「土の粒度試験方法」に準拠して(ただし、沈降分析は不要である。)、篩を通過する土砂の質量を測定し、全試料土の質量に対する百分率(乾燥ベース)で表す。
(v)JIS A 1105「細骨材の有機不純物試験方法」に準拠して土砂の色調を判定する。 - 前記混練物の容器が、透水性の袋、または透水性の籠である、請求項1に記載の土嚢。
- 請求項1または2に記載の土嚢を製造する方法であって、土砂、固化材、および水を少なくとも混練して得た、スランプ(値)が2〜15cmの混練物を、透水性の袋、または透水性の籠に充填して、土嚢を製造する方法。
- 前記土砂が下記表Bに示す土砂の性状の項目の3つ以上を満たすという条件に基づき、前記土砂を下記表Bに示すタイプa〜eのいずれかとし、タイプ別に下記表Bに記載の混練物の配合を決定して土嚢を製造する、請求項3に記載の土嚢を製造する方法。
[表B]
ただし、表B中の湿潤密度、含水比、乾燥密度、細粒分含有率、および有機不純物試験による色調は、それぞれ、下記(i)、(ii)、(iii)、(iv)、および(v)の方法により求める。
(i)土砂を篩分けして、篩を通過した土砂を試料土として取得する。次に、前記試料土を、容積(v)の容器に入れて締め固めて試料土の質量(m)を測定して、下記(1)式により、湿潤密度(ρt)を算出する。
ρt=m/v ・・・(1)
(ii)前記試料土の重量(m1)を測定した後、乾燥器に入れて、試料土が恒量になるまで乾燥した後、その質量(m2)を測定して、下記(2)式により自然含水比(w)を算出する。
w=100×(m1−m2)/m2 ・・・(2)
(iii)前記湿潤密度(ρt)および自然含水比(w)を用いて、下記(3)式により試料土の乾燥密度(ρd)を算出する。
ρd=ρt/(1+w/100) ・・・(3)
(iii)前記湿潤密度(ρt)および自然含水比(w)を用いて、下記(3)式により試料土の乾燥密度(ρd)を算出する。
ρd=ρt/(1+w/100) ・・・(3)
(iv)JIS A 1204「土の粒度試験方法」に準拠して(ただし、沈降分析は不要である。)、篩を通過する土砂の質量を測定し、全試料土の質量に対する百分率(乾燥ベース)で表す。
(v)JIS A 1105「細骨材の有機不純物試験方法」に準拠して土砂の色調を判定する。 - 請求項1または2に記載の土嚢を積み上げて土塁を構築する方法。
- 請求項1または2に記載の土嚢を、鋼製箱枠または鋼製自在枠に詰めて、堰堤を構築する方法。
- 請求項1または2に記載の土嚢を、鋼製箱枠または鋼製自在枠に詰めて、押さえ盛土を構築する方法。
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JP2001316154A (ja) * | 2000-05-01 | 2001-11-13 | Oji Ryokka Kk | モルタル状軽量セメント資材と、その資材を用いた簡易基礎工法 |
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