JP2002020685A - 塗料用樹脂組成物及び焼き付け塗料 - Google Patents
塗料用樹脂組成物及び焼き付け塗料Info
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- JP2002020685A JP2002020685A JP2000210048A JP2000210048A JP2002020685A JP 2002020685 A JP2002020685 A JP 2002020685A JP 2000210048 A JP2000210048 A JP 2000210048A JP 2000210048 A JP2000210048 A JP 2000210048A JP 2002020685 A JP2002020685 A JP 2002020685A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 取り扱い性、貯蔵安定性、硬化性に優れた塗
料用樹脂組成物、付着性、耐食性、下地隠蔽性に優れた
焼き付け塗料を提供すること。 【解決手段】 (A)ポリフェノール骨格を有し、1分
子中に1個より多くのエポキシ基を有するエポキシ樹脂
と(B)特定構造のトリス(カルボアミノ置換)トリア
ジンとを含有し、その含有割合が重量比で95/5〜3
0/70であることを特徴とする塗料用樹脂組成物及び
これを用いた焼き付け塗料。
料用樹脂組成物、付着性、耐食性、下地隠蔽性に優れた
焼き付け塗料を提供すること。 【解決手段】 (A)ポリフェノール骨格を有し、1分
子中に1個より多くのエポキシ基を有するエポキシ樹脂
と(B)特定構造のトリス(カルボアミノ置換)トリア
ジンとを含有し、その含有割合が重量比で95/5〜3
0/70であることを特徴とする塗料用樹脂組成物及び
これを用いた焼き付け塗料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料用樹脂組成物
及び焼き付け塗料に関し、更に詳しくは、1液型で貯蔵
安定性、硬化性に優れた塗料用樹脂組成物と、薄膜で付
着性、耐食性、下地隠蔽性に優れた塗膜を与え、高固形
分で塗装可能であり、鉄、非鉄を問わずあらゆる金属及
びセラミック等の下塗り塗料としても好適に用いること
のできる焼き付け塗料とに関する。
及び焼き付け塗料に関し、更に詳しくは、1液型で貯蔵
安定性、硬化性に優れた塗料用樹脂組成物と、薄膜で付
着性、耐食性、下地隠蔽性に優れた塗膜を与え、高固形
分で塗装可能であり、鉄、非鉄を問わずあらゆる金属及
びセラミック等の下塗り塗料としても好適に用いること
のできる焼き付け塗料とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年塗料業界においては、大気汚染に関
する溶剤規制の観点より高固形分型塗料、水系塗料、無
溶剤型塗料や粉体塗料などへの移行が急速に進行してい
る。また、経済性の観点より塗膜の薄膜化が望まれてい
る。
する溶剤規制の観点より高固形分型塗料、水系塗料、無
溶剤型塗料や粉体塗料などへの移行が急速に進行してい
る。また、経済性の観点より塗膜の薄膜化が望まれてい
る。
【0003】塗料に求められる機能は被塗物の保護や美
観の付与といったものである。塗膜を薄膜化する場合、
諸性能は勿論のこと、特に下地の隠蔽性に留意しなけれ
ばならない。また、素材が金属の場合には十分な耐食性
の付与が求められる。
観の付与といったものである。塗膜を薄膜化する場合、
諸性能は勿論のこと、特に下地の隠蔽性に留意しなけれ
ばならない。また、素材が金属の場合には十分な耐食性
の付与が求められる。
【0004】金属用の下塗り用塗料としては、従来の塗
料系、1液型のアクリルメラミン樹脂塗料、アルキドメ
ラミン樹脂塗料、変性エポキシ樹脂塗料、粉体塗料、水
系塗料、2液型のエポキシ/ポリアミド樹脂塗料などが
用いられてきた。
料系、1液型のアクリルメラミン樹脂塗料、アルキドメ
ラミン樹脂塗料、変性エポキシ樹脂塗料、粉体塗料、水
系塗料、2液型のエポキシ/ポリアミド樹脂塗料などが
用いられてきた。
【0005】しかしながらアクリルメラミン樹脂塗料、
アルキドメラミン樹脂塗料は非鉄金属素材に対する付着
性が十分ではなく、また鉄素材においては、薄膜での耐
食性に劣るといった欠点を有する。
アルキドメラミン樹脂塗料は非鉄金属素材に対する付着
性が十分ではなく、また鉄素材においては、薄膜での耐
食性に劣るといった欠点を有する。
【0006】変性エポキシ樹脂塗料は各種金属素材に対
する付着性は良好であるが、高湿度などの過酷な条件下
での付着性や耐食性は十分ではなく、また塗装固形分が
低くて下地の隠蔽性に劣るといった欠点を有する。
する付着性は良好であるが、高湿度などの過酷な条件下
での付着性や耐食性は十分ではなく、また塗装固形分が
低くて下地の隠蔽性に劣るといった欠点を有する。
【0007】粉体塗料は、下地隠蔽性は優れるものの、
塗膜の薄膜化が困難である。
塗膜の薄膜化が困難である。
【0008】水系塗料は、性能的な改良はなされている
ものの、溶剤型塗料と比較すると未だ十分な性能ではな
く、塗装作業性においても劣っている。
ものの、溶剤型塗料と比較すると未だ十分な性能ではな
く、塗装作業性においても劣っている。
【0009】2液型のエポキシ/ポリアミド樹脂塗料
は、各種金属素材に付着性は良好であり、過酷な条件下
での付着性や耐食性も十分なレベルにある。高固形分で
塗装可能で、下地の隠蔽性にも優れるが、2液型のため
ポットライフの制約があり、塗装現場での作業性は必ず
しも満足のいくものではない。
は、各種金属素材に付着性は良好であり、過酷な条件下
での付着性や耐食性も十分なレベルにある。高固形分で
塗装可能で、下地の隠蔽性にも優れるが、2液型のため
ポットライフの制約があり、塗装現場での作業性は必ず
しも満足のいくものではない。
【0010】以上のように、各種金属素材の下塗り塗料
用樹脂組成物関連技術には未だ完全なものが存在せず、
多くの努力が続けられているのが現状である。
用樹脂組成物関連技術には未だ完全なものが存在せず、
多くの努力が続けられているのが現状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、1液
型で貯蔵安定性、硬化性に優れた塗料用樹脂組成物及
び、付着性、耐食性、下地隠蔽性に優れた皮膜を与え、
高固形分で塗装可能な焼き付け塗料を提供することであ
る。
型で貯蔵安定性、硬化性に優れた塗料用樹脂組成物及
び、付着性、耐食性、下地隠蔽性に優れた皮膜を与え、
高固形分で塗装可能な焼き付け塗料を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、ポリフェノール骨格を有するエポキシ樹脂と、
下記一般式(1)[化1]で表されるトリス(カルボアミ
ノ置換)トリアジンを含有する塗料用樹脂組成物が1液
型で貯蔵安定性、硬化性に優れることを見出し、更にこ
の樹脂組成物に顔料を配合することにより本発明に達し
た。
た結果、ポリフェノール骨格を有するエポキシ樹脂と、
下記一般式(1)[化1]で表されるトリス(カルボアミ
ノ置換)トリアジンを含有する塗料用樹脂組成物が1液
型で貯蔵安定性、硬化性に優れることを見出し、更にこ
の樹脂組成物に顔料を配合することにより本発明に達し
た。
【0013】すなわち、前記課題を解決するための本発
明の手段は、 (A)ポリフェノール骨格を有し、1分子中に平均して
少なくとも1個より多くのエポキシ基を有するエポキシ
樹脂と(B)下記一般式(1)[化1]で表されるトリ
ス(カルボアミノ置換)トリアジンとを含有し、その含
有割合が重量比[(A)/(B)]で95/5〜30/
70であることを特徴とする塗料用樹脂組成物であり、
明の手段は、 (A)ポリフェノール骨格を有し、1分子中に平均して
少なくとも1個より多くのエポキシ基を有するエポキシ
樹脂と(B)下記一般式(1)[化1]で表されるトリ
ス(カルボアミノ置換)トリアジンとを含有し、その含
有割合が重量比[(A)/(B)]で95/5〜30/
70であることを特徴とする塗料用樹脂組成物であり、
【0014】
【化1】
【0015】(ただし、式中、Rは水素原子、炭素数1
〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、又
は炭素数7〜20のアラルキル基であり、3個のRは互
いに同一であっても相違していても良い。) 本発明の好適な態様においては、前記エポキシ樹脂
(A)は、そのエポキシ当量が100〜5000の範囲
に有り、前記課題を解決するための他の発明の手段は、
前記塗料用樹脂組成物と、前記エポキシ樹脂(A)と前
記トリス(カルボアミノ置換)トリアジン(B)との合
計100重量部に対して5〜300重量部の割合で含有
されてなる顔料とを含有することを特徴とする焼き付け
塗料であり、この焼き付け塗料の好適な態様において、
前記焼き付け塗料が金属下塗り用塗料である。
〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、又
は炭素数7〜20のアラルキル基であり、3個のRは互
いに同一であっても相違していても良い。) 本発明の好適な態様においては、前記エポキシ樹脂
(A)は、そのエポキシ当量が100〜5000の範囲
に有り、前記課題を解決するための他の発明の手段は、
前記塗料用樹脂組成物と、前記エポキシ樹脂(A)と前
記トリス(カルボアミノ置換)トリアジン(B)との合
計100重量部に対して5〜300重量部の割合で含有
されてなる顔料とを含有することを特徴とする焼き付け
塗料であり、この焼き付け塗料の好適な態様において、
前記焼き付け塗料が金属下塗り用塗料である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
本発明に係る塗料用樹脂組成物に含有される(A)成分
は、ポリフェノール骨格を有し、1分子中に平均して少
なくとも1個より多くのエポキシ基を有するエポキシ樹
脂である。したがって、本発明においては1分子中に1
個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂は、本発明の目的
を達成することができない。
本発明に係る塗料用樹脂組成物に含有される(A)成分
は、ポリフェノール骨格を有し、1分子中に平均して少
なくとも1個より多くのエポキシ基を有するエポキシ樹
脂である。したがって、本発明においては1分子中に1
個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂は、本発明の目的
を達成することができない。
【0017】本発明において使用される(A)成分とし
ては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、O−クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂などを例示できる。これ
らの中でもビスフェノール型エポキシ樹脂及びフェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂が好ましく、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂の中でも特にビスフェノールA型エポ
キシ樹脂及びビスフェノールF型エポキシ樹脂が好まし
い。
ては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、O−クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂などを例示できる。これ
らの中でもビスフェノール型エポキシ樹脂及びフェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂が好ましく、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂の中でも特にビスフェノールA型エポ
キシ樹脂及びビスフェノールF型エポキシ樹脂が好まし
い。
【0018】ここに述べるポリフェノール型エポキシ樹
脂はフェノール環上またはフェノール環に置換した炭化
水素骨格にハロゲン、酸素、窒素、硫黄を含む官能基、
たとえばハロゲン基、エーテル基、エステル基、カルボ
ニル基、水酸基、アミノ基、ニトロ基、チオール基、チ
オエーテル基などを有するものも含まれる。
脂はフェノール環上またはフェノール環に置換した炭化
水素骨格にハロゲン、酸素、窒素、硫黄を含む官能基、
たとえばハロゲン基、エーテル基、エステル基、カルボ
ニル基、水酸基、アミノ基、ニトロ基、チオール基、チ
オエーテル基などを有するものも含まれる。
【0019】また、(A)成分は変性剤を用いて変性さ
れたものも含まれる。変性剤としては、例えば、(1)炭
素数1〜18の、直鎖状または分岐したところの、不飽
和炭化水素鎖又は飽和炭化水素鎖を有するモノカルボン
酸、(2)コハク酸及びその無水物、マレイン酸及びその
無水物、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデ
カン二酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、及びダイマー酸等のジカ
ルボン酸、(3)無水トリメリット酸、及び無水ピロメリ
ット酸等の多価カルボン酸、(4)カルボキシル基含有の
ビニル系共重合体等のカルボキシル基含有化合物、(5)
イソシアネート基含有化合物、並びに(6)カプロラクト
ン等の環状エステル化合物等をあげることができる。
れたものも含まれる。変性剤としては、例えば、(1)炭
素数1〜18の、直鎖状または分岐したところの、不飽
和炭化水素鎖又は飽和炭化水素鎖を有するモノカルボン
酸、(2)コハク酸及びその無水物、マレイン酸及びその
無水物、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデ
カン二酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、及びダイマー酸等のジカ
ルボン酸、(3)無水トリメリット酸、及び無水ピロメリ
ット酸等の多価カルボン酸、(4)カルボキシル基含有の
ビニル系共重合体等のカルボキシル基含有化合物、(5)
イソシアネート基含有化合物、並びに(6)カプロラクト
ン等の環状エステル化合物等をあげることができる。
【0020】(A)成分の分子量、エポキシ当量につい
ては特に限定されるものではないが、数平均分子量が2
00〜10000、エポキシ当量が80〜8000であ
るポリフェノール型エポキシ樹脂が好ましく、特に数平
均分子量が300〜8000、エポキシ当量が100〜
5000であるポリフェノール型エポキシ樹脂が好まし
い。
ては特に限定されるものではないが、数平均分子量が2
00〜10000、エポキシ当量が80〜8000であ
るポリフェノール型エポキシ樹脂が好ましく、特に数平
均分子量が300〜8000、エポキシ当量が100〜
5000であるポリフェノール型エポキシ樹脂が好まし
い。
【0021】本発明において使用される(B)成分は、
前記一般式(1)[化1]で表されるトリス(カルボアミ
ノ置換)トリアジンである。
前記一般式(1)[化1]で表されるトリス(カルボアミ
ノ置換)トリアジンである。
【0022】
【化1】
【0023】ただし、ただし、式中、Rは水素原子、炭
素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール
基、又は炭素数7〜20のアラルキル基であり、3個の
Rは互いに同一であっても相違していても良い。
素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール
基、又は炭素数7〜20のアラルキル基であり、3個の
Rは互いに同一であっても相違していても良い。
【0024】前記一般式(1)で示されるトリス(カル
ボアミノ置換)トリアジンはトリアジン環における3個
の炭素原子それぞれにカルボアミノ基が置換するトリア
ジンであることを意味し、このトリス(カルボアミノ置
換)トリアジンとしては、トリス(ヒドロキシカルボア
ミノ)トリアジンとトリス(アルコキシカルボニルアミ
ノ)トリアジンとを挙げることができる。
ボアミノ置換)トリアジンはトリアジン環における3個
の炭素原子それぞれにカルボアミノ基が置換するトリア
ジンであることを意味し、このトリス(カルボアミノ置
換)トリアジンとしては、トリス(ヒドロキシカルボア
ミノ)トリアジンとトリス(アルコキシカルボニルアミ
ノ)トリアジンとを挙げることができる。
【0025】トリス(アルコキシカルボアミノ)トリア
ジンにおいて、Rにより示される炭素数1〜20のアル
キル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル
気、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、se
c−ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘプタデシ
ル基、及びエイコシル基等を挙げることができ、Rによ
り示される炭素数6〜20のアリール基としては、フェ
ニル基、トリル基、ナフチル基、及びアントリル基等を
挙げることができ、Rにより示される炭素数7〜20の
アラルキル基としては、前記アリール基における芳香環
にアルキル基が置換したアラルキル基を挙げることがで
きる。これらの中でも好ましいRとしては、炭素数1〜
8のアルキル基であり、特に好ましい炭化水素基は炭素
数が1〜4であるアルキル基である。具体的には、この
トリス(カルボアミノ置換)トリアジンとして、2,
4,6−トリス−(メトキシカルボニルアミノ)−1,
3,5−トリアジン、2,4,6−トリス−(ブトキシ
カルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン及びこれ
らの混合物が好ましい。またこの(B)成分としてCYLI
NK2000(三井サイテック株式会社製)等の市販品をその
まま用いることができる。
ジンにおいて、Rにより示される炭素数1〜20のアル
キル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル
気、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、se
c−ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘプタデシ
ル基、及びエイコシル基等を挙げることができ、Rによ
り示される炭素数6〜20のアリール基としては、フェ
ニル基、トリル基、ナフチル基、及びアントリル基等を
挙げることができ、Rにより示される炭素数7〜20の
アラルキル基としては、前記アリール基における芳香環
にアルキル基が置換したアラルキル基を挙げることがで
きる。これらの中でも好ましいRとしては、炭素数1〜
8のアルキル基であり、特に好ましい炭化水素基は炭素
数が1〜4であるアルキル基である。具体的には、この
トリス(カルボアミノ置換)トリアジンとして、2,
4,6−トリス−(メトキシカルボニルアミノ)−1,
3,5−トリアジン、2,4,6−トリス−(ブトキシ
カルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン及びこれ
らの混合物が好ましい。またこの(B)成分としてCYLI
NK2000(三井サイテック株式会社製)等の市販品をその
まま用いることができる。
【0026】また、この(B)成分としては、一般式
(1)で示される化合物がジオール類と一部縮合したオ
リゴマーを使用することもできる。ここで用いられるジ
オール類としては、例えばエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、プロパンジオ
ール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコール等を挙げることができ
る。
(1)で示される化合物がジオール類と一部縮合したオ
リゴマーを使用することもできる。ここで用いられるジ
オール類としては、例えばエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、プロパンジオ
ール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコール等を挙げることができ
る。
【0027】本発明において使用される顔料としては、
二酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック、黄鉛などの
無機系着色顔料、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリ
ドン系、インジゴ系、ペリレン系などの有機系着色顔
料、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、
マイカ、カオリンなどの体質顔料、リン酸亜鉛系、リン
酸アルミニウム系、ストロンチウムクロメート、ジンク
クロメートなどの防錆顔料、などを例示できる。
二酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック、黄鉛などの
無機系着色顔料、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリ
ドン系、インジゴ系、ペリレン系などの有機系着色顔
料、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、
マイカ、カオリンなどの体質顔料、リン酸亜鉛系、リン
酸アルミニウム系、ストロンチウムクロメート、ジンク
クロメートなどの防錆顔料、などを例示できる。
【0028】(A)成分と(B)成分の配合割合は、重
量比で(A)成分/(B)成分=95/5〜30/70
の範囲が好ましく、更に好ましくは(A)成分/(B)
成分=95/5〜50/50の範囲である。(A)成分
/(B)成分=95/5よりも(B)成分の配合割合が
少ないと、架橋が不十分となり、硬化物の性能が低下す
るので好ましくない。(A)成分/(B)成分=30/
70よりも(B)成分の配合割合が多いと、架橋が密に
なりすぎ、硬化物の性能が低下するので好ましくない。
量比で(A)成分/(B)成分=95/5〜30/70
の範囲が好ましく、更に好ましくは(A)成分/(B)
成分=95/5〜50/50の範囲である。(A)成分
/(B)成分=95/5よりも(B)成分の配合割合が
少ないと、架橋が不十分となり、硬化物の性能が低下す
るので好ましくない。(A)成分/(B)成分=30/
70よりも(B)成分の配合割合が多いと、架橋が密に
なりすぎ、硬化物の性能が低下するので好ましくない。
【0029】顔料の配合割合は、(A)成分と(B)成
分との混合物100重量部に対し5〜300重量部の範
囲である。配合量が5重量部より少ないと、十分な着色
力が得られず、また下地隠蔽性に劣るため好ましくな
い。300重量部より多いと、硬化物の性能が低下する
ので好ましくない。
分との混合物100重量部に対し5〜300重量部の範
囲である。配合量が5重量部より少ないと、十分な着色
力が得られず、また下地隠蔽性に劣るため好ましくな
い。300重量部より多いと、硬化物の性能が低下する
ので好ましくない。
【0030】本発明の塗料用樹脂組成物の作成法は、
(A)成分と(B)成分とが均一に混合されるのであれ
ば、いかなる手段を用いても良い。また、本発明の焼き
付け塗料の作成法は、通常のエナメル塗料の作成に用い
られる方法が適用できる。
(A)成分と(B)成分とが均一に混合されるのであれ
ば、いかなる手段を用いても良い。また、本発明の焼き
付け塗料の作成法は、通常のエナメル塗料の作成に用い
られる方法が適用できる。
【0031】本発明の塗料用樹脂組成物、及び焼き付け
塗料には目的に応じ、硬化触媒を配合することができ
る。使用できる硬化触媒としては、テトラメチルアンモ
ニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロライ
ド、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラメチ
ルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウム
ブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テ
トラブチルフォスフォニウムブロマイド、及びトリフェ
ニルベンジルフォスフォニウムクロライド等の4級塩触
媒、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジメチルベ
ンジルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノール、トリエタノールアミン、1,4−ジ
アザビシクロ(2,2,2)オクタン、及びピリジン等
の3級アミン類、並びに2−メチルイミダゾール、2−
エチル−4−メチルイミダゾール、4−メチル−2−フ
ェニルイミダゾール、及びベンズイミダゾール等のイミ
ダゾール類等が挙げられる。
塗料には目的に応じ、硬化触媒を配合することができ
る。使用できる硬化触媒としては、テトラメチルアンモ
ニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロライ
ド、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラメチ
ルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウム
ブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テ
トラブチルフォスフォニウムブロマイド、及びトリフェ
ニルベンジルフォスフォニウムクロライド等の4級塩触
媒、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジメチルベ
ンジルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノール、トリエタノールアミン、1,4−ジ
アザビシクロ(2,2,2)オクタン、及びピリジン等
の3級アミン類、並びに2−メチルイミダゾール、2−
エチル−4−メチルイミダゾール、4−メチル−2−フ
ェニルイミダゾール、及びベンズイミダゾール等のイミ
ダゾール類等が挙げられる。
【0032】本発明の塗料用樹脂組成物、焼き付け塗料
には目的に応じ、適宜、染料、溶剤、充填剤、骨材、顔
料分散剤、湿潤剤、増粘剤、表面調整剤、消泡剤、可塑
剤、防黴剤、等の塗料業界において通常用いられている
添加剤等を配合することができる。
には目的に応じ、適宜、染料、溶剤、充填剤、骨材、顔
料分散剤、湿潤剤、増粘剤、表面調整剤、消泡剤、可塑
剤、防黴剤、等の塗料業界において通常用いられている
添加剤等を配合することができる。
【0033】本発明の焼き付け塗料は、刷毛塗り、ロー
ラー塗装、ロールコーター、スプレー塗装、静電塗装や
スピンコート等の塗布方法を用い、鉄、アルミニウムや
マグネシウムなどの非鉄金属、セラミック等に適用可能
である。もっとも、この焼き付け塗料を好適に適用する
ことができるのは金属表面であり、その場合にはこの焼
き付け塗料は金属用下塗り塗料として使用される。その
硬化は120〜200℃程度の加熱により行え、硬化時
間は加熱時間によるが、5〜30分程度である。
ラー塗装、ロールコーター、スプレー塗装、静電塗装や
スピンコート等の塗布方法を用い、鉄、アルミニウムや
マグネシウムなどの非鉄金属、セラミック等に適用可能
である。もっとも、この焼き付け塗料を好適に適用する
ことができるのは金属表面であり、その場合にはこの焼
き付け塗料は金属用下塗り塗料として使用される。その
硬化は120〜200℃程度の加熱により行え、硬化時
間は加熱時間によるが、5〜30分程度である。
【0034】本発明の作用について説明する。本発明に
おける(A)成分は、金属素材及びセラミックに対する
付着性に極めて優れている。しかしながら、エポキシ樹
脂中のエポキシ基は非常に反応性が高く、1液型の樹脂
組成物とするのは困難である。一方、(B)成分はその
構造中に水酸基と反応する部位及びエポキシ基と反応す
る部位を有している。このエポキシ基と反応する部位と
エポキシ基とは常温付近では殆ど反応せず、120℃程
度で反応する。したがって、(A)成分と(B)成分と
を混合すると常温では反応せず、1液型として使用可能
な樹脂組成物即ち本発明に係る塗料用樹脂組成物を得る
ことができる。また、この塗料用樹脂組成物は、加熱時
にエポキシ基の反応に伴って生成する水酸基と(B)成
分との反応も起こる。故に、本発明に係る塗料用樹脂組
成物は、硬化性に優れる。
おける(A)成分は、金属素材及びセラミックに対する
付着性に極めて優れている。しかしながら、エポキシ樹
脂中のエポキシ基は非常に反応性が高く、1液型の樹脂
組成物とするのは困難である。一方、(B)成分はその
構造中に水酸基と反応する部位及びエポキシ基と反応す
る部位を有している。このエポキシ基と反応する部位と
エポキシ基とは常温付近では殆ど反応せず、120℃程
度で反応する。したがって、(A)成分と(B)成分と
を混合すると常温では反応せず、1液型として使用可能
な樹脂組成物即ち本発明に係る塗料用樹脂組成物を得る
ことができる。また、この塗料用樹脂組成物は、加熱時
にエポキシ基の反応に伴って生成する水酸基と(B)成
分との反応も起こる。故に、本発明に係る塗料用樹脂組
成物は、硬化性に優れる。
【0035】本発明の塗料用樹脂組成物に顔料を配合し
てなる焼き付け塗料は、(A)成分の作用により金属素
材に対する付着性に極めて優れ、またエポキシ基の反応
に伴い生成する水酸基と(B)成分との反応も起こるの
で、密な架橋塗膜を形成でき、耐食性、耐久性、耐溶剤
性、耐薬品性等に優れた性能を有する。また(B)成分
は分子量が低く、溶剤に溶解すると非常に低粘度の液体
となるので、本発明の焼き付け塗料は、塗装時の固形分
を高くすることができ、その結果として、下地隠蔽性に
優れる。
てなる焼き付け塗料は、(A)成分の作用により金属素
材に対する付着性に極めて優れ、またエポキシ基の反応
に伴い生成する水酸基と(B)成分との反応も起こるの
で、密な架橋塗膜を形成でき、耐食性、耐久性、耐溶剤
性、耐薬品性等に優れた性能を有する。また(B)成分
は分子量が低く、溶剤に溶解すると非常に低粘度の液体
となるので、本発明の焼き付け塗料は、塗装時の固形分
を高くすることができ、その結果として、下地隠蔽性に
優れる。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、「部」及び「%」は「重量部」及び「重量%」を
示す。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、「部」及び「%」は「重量部」及び「重量%」を
示す。
【0037】(製造例1) <樹脂溶液A−1の製造>還流冷却器、温度計、及び撹
拌機を取り付けた4口フラスコにエポキシ当量475の
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
(株)製、商品名エピコート1001)60部、キシレ
ン20部、及びシクロヘキサノン20部を仕込み、4口
フラスコ内を100℃に加熱してエポキシ樹脂を完全に
溶解した。得られた樹脂溶液A−1は淡黄色で透明な粘
稠な液体であった。
拌機を取り付けた4口フラスコにエポキシ当量475の
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
(株)製、商品名エピコート1001)60部、キシレ
ン20部、及びシクロヘキサノン20部を仕込み、4口
フラスコ内を100℃に加熱してエポキシ樹脂を完全に
溶解した。得られた樹脂溶液A−1は淡黄色で透明な粘
稠な液体であった。
【0038】(製造例2〜5) <樹脂溶液A−2〜4の製造>製造例1と同様の方法
で、表1に示した組成の樹脂溶液A−2〜4を製造し
た。
で、表1に示した組成の樹脂溶液A−2〜4を製造し
た。
【0039】
【表1】
【0040】(比較製造例1) <比較用樹脂溶液a−1の製造>製造例1と同様の方法
で、表1に示した組成の比較用樹脂溶液a−1を製造し
た。
で、表1に示した組成の比較用樹脂溶液a−1を製造し
た。
【0041】(実施例1)樹脂溶液A−1 76.9部
にトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジン
(TACT:トリス(ブトキシカルボニルアミノ)トリ
アジンとトリス(メトキシカルボニルアミノ)トリアジ
ンとの混合物)の50%ブタノール溶液(三井サイテッ
ク(株)製、商品名CYLINK 2000)23.1
部を加え、よく混合し、エポキシ樹脂とトリス(アルコ
キシカルボアミノ)トリアジンとが固形分重量比で80
/20の塗料用樹脂組成物TA−1を得た。
にトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジン
(TACT:トリス(ブトキシカルボニルアミノ)トリ
アジンとトリス(メトキシカルボニルアミノ)トリアジ
ンとの混合物)の50%ブタノール溶液(三井サイテッ
ク(株)製、商品名CYLINK 2000)23.1
部を加え、よく混合し、エポキシ樹脂とトリス(アルコ
キシカルボアミノ)トリアジンとが固形分重量比で80
/20の塗料用樹脂組成物TA−1を得た。
【0042】(実施例2〜6)表2に示した配合で、実
施例1と同様の方法で塗料用樹脂組成物TA−2〜6を
得た。
施例1と同様の方法で塗料用樹脂組成物TA−2〜6を
得た。
【0043】(比較例1〜5)表2に示した配合で、実
施例1と同様の方法で比較用塗料用樹脂組成物Ta−1
〜5を得た。
施例1と同様の方法で比較用塗料用樹脂組成物Ta−1
〜5を得た。
【0044】<試験1>実施例1〜6、比較例1〜3の
塗料用樹脂組成物について50℃貯蔵安定性試験を行っ
た。評価はB型粘度計で試験前後の粘度を測定し、粘度
変化の割合により行った。試験結果を表2に示した。表
2において、評価を示す記号は以下の意味を示す。
塗料用樹脂組成物について50℃貯蔵安定性試験を行っ
た。評価はB型粘度計で試験前後の粘度を測定し、粘度
変化の割合により行った。試験結果を表2に示した。表
2において、評価を示す記号は以下の意味を示す。
【0045】○:試験後の粘度/試験前の粘度<1.
5、 △:試験後の粘度/試験前の粘度=1.5〜3、 ×:試験後の粘度/試験前の粘度>3 <試験2>実施例1〜6、比較例1〜3の塗料用樹脂組
成物について硬化性試験を行った。試験板はブリキ板に
バーコーターで乾燥膜厚が約30μmとなるよう塗料用
樹脂組成物を塗布し、10分常温でセット後、140℃
で20分間かけて焼き付けることにより作成した。塗膜
外観、キシレンラビングにより、硬化性の評価を行っ
た。試験法、評価基準を以下に示した。
5、 △:試験後の粘度/試験前の粘度=1.5〜3、 ×:試験後の粘度/試験前の粘度>3 <試験2>実施例1〜6、比較例1〜3の塗料用樹脂組
成物について硬化性試験を行った。試験板はブリキ板に
バーコーターで乾燥膜厚が約30μmとなるよう塗料用
樹脂組成物を塗布し、10分常温でセット後、140℃
で20分間かけて焼き付けることにより作成した。塗膜
外観、キシレンラビングにより、硬化性の評価を行っ
た。試験法、評価基準を以下に示した。
【0046】塗膜外観:目視にて評価した。評価基準、
○−異常なし、×−シワ、ワレ等の塗面異常。 キシレンラビング:キシレンをしみ込ませたガーゼで塗
膜表面を100往復ラビングし、塗膜表面の状態を目視
にて評価した。評価基準、○:異常なし、△:塗膜一部
溶解、×:塗膜溶解。
○−異常なし、×−シワ、ワレ等の塗面異常。 キシレンラビング:キシレンをしみ込ませたガーゼで塗
膜表面を100往復ラビングし、塗膜表面の状態を目視
にて評価した。評価基準、○:異常なし、△:塗膜一部
溶解、×:塗膜溶解。
【0047】
【表2】
【0048】(実施例7) <金属用下塗り塗料の製造>400mlのガラス製容器
に、樹脂組成物TA−1 100部、二酸化チタン11
5.4部、及びシクロヘキサノン73.1部を仕込み、
ディスパーにて素練りを行った。その後、ガラスビーズ
を適量加え、ペイントシェーカーにて2時間かけて分散
を行い、樹脂と顔料とが固形分比で100/200であ
る金属用下塗り塗料PA−1を得た。
に、樹脂組成物TA−1 100部、二酸化チタン11
5.4部、及びシクロヘキサノン73.1部を仕込み、
ディスパーにて素練りを行った。その後、ガラスビーズ
を適量加え、ペイントシェーカーにて2時間かけて分散
を行い、樹脂と顔料とが固形分比で100/200であ
る金属用下塗り塗料PA−1を得た。
【0049】(実施例8〜10)実施例7と同様の方法
で、表3に示した配合の金属用下塗り塗料PA−2〜4
を得た。
で、表3に示した配合の金属用下塗り塗料PA−2〜4
を得た。
【0050】(比較例6〜11)実施例7と同様の方法
で、表3に示した配合の比較用金属用下塗り塗料Pa−
1〜6を得た。
で、表3に示した配合の比較用金属用下塗り塗料Pa−
1〜6を得た。
【0051】
【表3】
【0052】<試験3>実施例7〜11、比較例6〜1
1の金属用下塗り塗料をキシレン/シクロヘキサノン=
1/1の混合溶剤で粘度が15秒(イワタカップNK−
2型、20℃)となるように希釈した。これを、リン酸
亜鉛化成処理を施した0.8mm厚のダル鋼板及び0.
8mm厚のアルミニウム合金板(パルテック(株)製、
商品名:A1050P)及び0.8mm厚のマグネシウ
ム合金板(パルテック(株)製、AZ−91D)に乾燥
膜厚が10μm及び20μmとなるようにスプレー塗装
し、10分間の常温セットをした後、140℃で20分
間かけて焼き付けた。次に、上塗りとして粘度が15秒
(イワタカップNK−2型、20℃)となるようキシレ
ンで希釈したベルコートNo.1100白(日本油脂
(株)製、アクリルメラミン樹脂塗料)を乾燥膜厚が2
0〜25μmとなるようにスプレー塗装した。10分間
の常温セットをした後、150℃で20分間かけて焼き
付けて焼き付け試験板として用いた。
1の金属用下塗り塗料をキシレン/シクロヘキサノン=
1/1の混合溶剤で粘度が15秒(イワタカップNK−
2型、20℃)となるように希釈した。これを、リン酸
亜鉛化成処理を施した0.8mm厚のダル鋼板及び0.
8mm厚のアルミニウム合金板(パルテック(株)製、
商品名:A1050P)及び0.8mm厚のマグネシウ
ム合金板(パルテック(株)製、AZ−91D)に乾燥
膜厚が10μm及び20μmとなるようにスプレー塗装
し、10分間の常温セットをした後、140℃で20分
間かけて焼き付けた。次に、上塗りとして粘度が15秒
(イワタカップNK−2型、20℃)となるようキシレ
ンで希釈したベルコートNo.1100白(日本油脂
(株)製、アクリルメラミン樹脂塗料)を乾燥膜厚が2
0〜25μmとなるようにスプレー塗装した。10分間
の常温セットをした後、150℃で20分間かけて焼き
付けて焼き付け試験板として用いた。
【0053】下記項目について性能試験を行った。評価
結果を表4〜9に、試験法、評価基準を以下に示した。
結果を表4〜9に、試験法、評価基準を以下に示した。
【0054】塗装固形分:粘度15秒に希釈した金属用
下塗り塗料の固形分をJIS K5407 4に従って
測定した。 1次付着性:JIS K 5400 8.5.2に準拠
し、碁盤目テープ法(1mm、100×100マス)に
従って試験を行った。テープ剥離後のマス目の状態を目
視にて評価した。
下塗り塗料の固形分をJIS K5407 4に従って
測定した。 1次付着性:JIS K 5400 8.5.2に準拠
し、碁盤目テープ法(1mm、100×100マス)に
従って試験を行った。テープ剥離後のマス目の状態を目
視にて評価した。
【0055】耐湿性:JIS K 5400 9.2.2
に従い、96時間かけて試験を行った。試験後の塗膜の
外観を目視で評価した。又、付着性についても1次付着
性と同様の方法で評価した。
に従い、96時間かけて試験を行った。試験後の塗膜の
外観を目視で評価した。又、付着性についても1次付着
性と同様の方法で評価した。
【0056】耐食性:JIS K 5400 9.1に従
い、48時間かけて試験を行った。試験後の塗膜の外
観、錆発生率を目視で評価した。
い、48時間かけて試験を行った。試験後の塗膜の外
観、錆発生率を目視で評価した。
【0057】耐水性:JIS K 5400 8.19に
従い、40℃で5日間かけて試験を行った。試験後の塗
膜外観を目視で評価した。又、付着性についても1次付
着性と同様の方法で評価した。
従い、40℃で5日間かけて試験を行った。試験後の塗
膜外観を目視で評価した。又、付着性についても1次付
着性と同様の方法で評価した。
【0058】耐沸騰水性:JIS K 5400 8.2
0に従い、1時間かけて試験を行った。試験後の塗膜外
観を目視で評価した。又、付着性についても1次付着性
と同様の方法で評価した。
0に従い、1時間かけて試験を行った。試験後の塗膜外
観を目視で評価した。又、付着性についても1次付着性
と同様の方法で評価した。
【0059】下地隠蔽性試験:サンドペーパー(320
番)で研磨したアルミニウム合金板(パルテック(株)
製、商品名:A1050P)に、実施例7〜11、比較
例4〜6の金属用下塗り塗料をキシレン/シクロヘキサ
ノン=1/1の混合溶剤で粘度が15秒(イワタカップ
NK−2型、20℃)となるよう希釈し、乾燥膜厚が1
0μm及び20μmとなるようスプレー塗装した。10
分かけて常温でのセットをした後、140℃で20分間
かけて焼き付けることにより焼き付け試験板とした。下
地の研磨跡の隠蔽度合いを目視により評価した。
番)で研磨したアルミニウム合金板(パルテック(株)
製、商品名:A1050P)に、実施例7〜11、比較
例4〜6の金属用下塗り塗料をキシレン/シクロヘキサ
ノン=1/1の混合溶剤で粘度が15秒(イワタカップ
NK−2型、20℃)となるよう希釈し、乾燥膜厚が1
0μm及び20μmとなるようスプレー塗装した。10
分かけて常温でのセットをした後、140℃で20分間
かけて焼き付けることにより焼き付け試験板とした。下
地の研磨跡の隠蔽度合いを目視により評価した。
【0060】評価基準 付着性;○:異常なし、△:一部剥離、×:大部分剥離 塗膜外観;○:異常なし、△:僅かにブリスター発生、
×:著しいブリスター発生 錆発生率;○:0〜3%、△:3〜10%、×:10%
以上 下地隠蔽性;○:良好、△:やや劣る、×:劣る
×:著しいブリスター発生 錆発生率;○:0〜3%、△:3〜10%、×:10%
以上 下地隠蔽性;○:良好、△:やや劣る、×:劣る
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】
【表7】
【0065】
【表8】
【0066】
【表9】
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、1液型であることによ
り取り扱い性に優れ、貯蔵安定性及び硬化性に優れた塗
料用樹脂組成物を提供することができ、また、付着性、
耐食性、及び下地隠蔽性に優れた焼き付け塗料特に金属
用下塗り塗料を提供することができる。
り取り扱い性に優れ、貯蔵安定性及び硬化性に優れた塗
料用樹脂組成物を提供することができ、また、付着性、
耐食性、及び下地隠蔽性に優れた焼き付け塗料特に金属
用下塗り塗料を提供することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J036 AD01 AD07 AD15 AD20 AF06 AF07 CA17 CA20 CA24 CA25 DC16 DC45 HA13 JA01 4J038 DB061 DB071 GA01 GA02 GA03 GA06 GA07 GA09 GA10 GA12 GA13 JB36 KA03 NA03 NA12 NA19 NA26 PA07 PA14 PA19 PB07 PC02 PC03
Claims (4)
- 【請求項1】(A)ポリフェノール骨格を有し、1分子
中に平均して少なくとも1個より多くのエポキシ基を有
するエポキシ樹脂と(B)下記一般式(1)[化1]で
表されるトリス(カルボアミノ置換)トリアジンとを含
有し、その含有割合が重量比[(A)/(B)]で95
/5〜30/70であることを特徴とする塗料用樹脂組
成物。 【化1】 (ただし、式中、Rは水素原子、炭素数1〜20のアル
キル基、炭素数6〜20のアリール基、又は炭素数7〜
20のアラルキル基であり、3個のRは互いに同一であ
っても相違していても良い。) - 【請求項2】請求項1に記載されたエポキシ樹脂(A)
は、そのエポキシ当量が100〜5000の範囲に有る
ことを特徴とする請求項1に記載の塗料用樹脂組成物。 - 【請求項3】請求項1に記載された塗料用樹脂組成物
と、前記エポキシ樹脂(A)及び前記トリス(カルボア
ミノ置換)トリアジン(B)との合計100重量部に対
して5〜300重量部の割合で含有されてなる顔料とを
含有することを特徴とする焼き付け塗料。 - 【請求項4】前記請求項3に記載の焼き付け塗料が金属
下塗り用である焼き付け塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000210048A JP2002020685A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | 塗料用樹脂組成物及び焼き付け塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000210048A JP2002020685A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | 塗料用樹脂組成物及び焼き付け塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002020685A true JP2002020685A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18706375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000210048A Withdrawn JP2002020685A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | 塗料用樹脂組成物及び焼き付け塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002020685A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2147955A1 (en) * | 2008-07-21 | 2010-01-27 | Cytec Surface Specialties Austria GmbH | Aqueous coating binders for corrosion protection, wood and concrete |
CN105218716A (zh) * | 2015-10-21 | 2016-01-06 | 中山大桥化工集团有限公司 | 一种紫外光固化树脂及其制备方法 |
JP2020537006A (ja) * | 2017-10-09 | 2020-12-17 | ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH | 少なくとも1種のトリアジン化合物を含む電気塗装材料 |
-
2000
- 2000-07-11 JP JP2000210048A patent/JP2002020685A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2147955A1 (en) * | 2008-07-21 | 2010-01-27 | Cytec Surface Specialties Austria GmbH | Aqueous coating binders for corrosion protection, wood and concrete |
WO2010009969A1 (en) * | 2008-07-21 | 2010-01-28 | Cytec Surface Specialties Austria Gmbh | Aqueous coating binders for corrosion protection, wood and concrete |
CN105218716A (zh) * | 2015-10-21 | 2016-01-06 | 中山大桥化工集团有限公司 | 一种紫外光固化树脂及其制备方法 |
JP2020537006A (ja) * | 2017-10-09 | 2020-12-17 | ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH | 少なくとも1種のトリアジン化合物を含む電気塗装材料 |
JP7357610B2 (ja) | 2017-10-09 | 2023-10-06 | ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 少なくとも1種のトリアジン化合物を含む電気塗装材料 |
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Date | Code | Title | Description |
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