JP2002019927A - 輸送システム及び輸送方法 - Google Patents

輸送システム及び輸送方法

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JP2002019927A
JP2002019927A JP2000208526A JP2000208526A JP2002019927A JP 2002019927 A JP2002019927 A JP 2002019927A JP 2000208526 A JP2000208526 A JP 2000208526A JP 2000208526 A JP2000208526 A JP 2000208526A JP 2002019927 A JP2002019927 A JP 2002019927A
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transportation
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package
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Yasuhiro Miyazaki
泰宏 宮崎
Koji Tamura
耕司 田村
Masahiko Takada
昌彦 高田
Ryoichi Minagawa
良一 皆川
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】輸送効率が高くなる輸送システム及び輸送方法
を提供すること。 【解決手段】複数の荷主から提供された荷物情報に基づ
いて最適な想定輸送情報を設定する想定輸送情報設定手
段11と、この想定輸送情報設定手段11で設定された
想定輸送情報に基づいて複数の輸送業者から特定の輸送
業者を選定する輸送業者選定手段19とを備える。複数
の荷主の荷物情報と複数の輸送業者の情報とを照合し、
これらの情報に基づいて合理的な輸送計画を立てること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷主からの荷物を
輸送業者が車輌、鉄道、船舶、航空機等の最適な輸送手
段を利用して輸送する輸送システム及び輸送方法に関す
るものである。
【0002】
【背景技術】建設機械の製造業者が商品である建設機械
を目的地まで輸送するにあたり、輸送業者に荷物の輸送
を依頼することがある。従来では、荷主である製造業者
は、荷物の種類、配達先、配達日時等の情報を直接輸送
業者に伝達している。依頼を受けた輸送業者は、当該荷
主のみの荷物を車輌に搭載し、目的地まで荷物を輸送す
る。また、荷主が指定した期日に荷物の輸送が困難な場
合には、他の輸送業者に荷物の輸送を依頼する。
【0003】荷物である建設機械は、大型で重量のある
ものが多く、トラックやトレーラ等の大型車輌を使用す
ることが多い。しかも、荷物の車輌への搬入、搬出には
クレーン等の特別な機械が使用されことがある。その
上、大型車輌で運搬する場合には、使用できる道路の時
間帯が夜間に制限されることもある。そのため、輸送業
者は、効率的に荷物を運搬するために、自ら入手できる
情報に基づいて輸送計画を立てている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来では、輸送業者が
自ら立てた輸送計画に基づいて荷物を輸送しているもの
の、例えば、荷物を輸送した後、輸送目的地から輸送業
者の営業地点まで帰還する場合には荷物がなく荷台が空
の状態で車輌を運行する等、効率的な輸送が行えるとは
限らない。荷物が建設機械である場合には、長距離輸送
を行うことが多く、そのため、空で帰還する場合には、
輸送効率が極めて悪くなって、輸送コストが高くなる。
その上、車輌から排出される二酸化炭素等の物質によっ
て空荷で車輌を運行することで不必要に環境を悪化させ
という不具合もある。
【0005】本発明の目的は、輸送効率が高くなる輸送
システム及び輸送方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
輸送システムは、荷主からの荷物を輸送業者が車輌、鉄
道、船舶、航空機等の最適な輸送手段を利用して輸送す
る輸送システムであって、複数の荷主からそれぞれ提供
された荷物情報に基づいて最適な想定輸送情報を設定す
る想定輸送情報設定手段と、この想定輸送情報設定手段
で設定された想定輸送情報に基づいて複数の輸送業者か
ら特定の輸送業者を選定する輸送業者選定手段とを備え
たことを特徴とする。
【0007】本発明では、想定輸送情報設定手段によっ
て荷物の最適な輸送情報を想定し、この想定輸送情報に
適合する特定の輸送業者を複数のうちから選定する。輸
送業者の選定にあたり、輸送手段、例えば、車輌につい
ては、複数の輸送業者に、車輌の種類、台数等の車輌条
件や日程条件等の輸送のための諸条件を、また、鉄道、
船舶については、空きスペース、運行ダイヤ等の輸送の
ための諸条件を、それぞれ予め提示させておき、これら
の輸送業者のうち想定輸送情報に適合する輸送業者を特
定する。従って、本発明では、複数の荷主の荷物情報と
複数の輸送業者の情報とを照合し、これらの情報に基づ
いて合理的な輸送計画が立てられるので、輸送計画を無
駄のない効率的なものにすることができる。そのため、
帰還に際して車輌の荷台が空となることが少なくなり、
輸送コストが低下するとともに、二酸化酸素等の環境に
影響をもたらす物質を不必要に車輌から排出させること
がない。
【0008】本発明の請求項2記載の輸送システムは、
前記輸送手段は車輌であり、前記選定された輸送業者の
車輌に対して荷物の最適な割付を行う割付手段を有する
ことを特徴とする。この構成の本発明では、輸送業者を
選定するだけでなく、この選定された輸送業者の車輌に
対して荷物の割付、つまり、荷物の種類、大きさ、重量
等の諸条件に応じて車輌に積載する荷物を特定するた
め、車輌の許容積載量に近い重量の荷物を車輌に積載す
ることが可能となり、輸送効率がより向上する。
【0009】本発明の請求項3記載の輸送システムは、
前記輸送手段は車輌であり、前記荷物は建設機械等の大
型かつ大重量物であり、前記割付手段は仮想の車輌を想
定するとともに、この仮想車輌で最適な配送ルートを設
定する配送ルート設定手段を有することを特徴とする。
この構成の本発明では、設定した仮想車輌に対して、最
適な配送ルートをシミュレーションして設定すること
で、大型大重量の建設機械を車輌で輸送するにあたり、
効率的な輸送計画を立てることができる。ここで、配送
ルートを設定するにあたり、種々の手法を採用できる
が、この手法のうち、シミュレーテッド・アニーリング
(Simulated annealing)法が好ましい。
【0010】本発明の請求項4記載の輸送システムは、
前記想定輸送情報設定手段は、前記荷主からの荷物情報
に基づいて荷物を最適な荷姿に変換する荷姿変換手段を
有する。この構成の本発明では、荷主から提供された荷
物情報から車輌の荷台に積載するのに適した荷物の仕様
を設定するので、荷物の割付を合理的に行うことができ
る。例えば、車輌の許容積載重量、荷台の広さ等に応じ
て荷物を分解して積載するか、あるいは、パレットに収
納して輸送するか等、輸送形態を設定する。この輸送形
態が設定されることで、荷物がパターン化されるため、
前記割付を簡単に行うことができる。
【0011】本発明の請求項5記載の輸送システムは、
前記配送ルート設定手段は配送先のゾーンを設定すると
ともに、この設定されたゾーン内での帰還設定をするこ
とを特徴とする。この構成の本発明では、荷物の探索範
囲を設定して帰還設定するため、目的地に荷物を搬送し
た後、荷台が空の状態での車輌運行時間が短くなるの
で、無駄な車輌走行時間を少なくさせることができる。
【0012】本発明の請求項6記載の輸送システムは、
前記複数の輸送業者は、入札により決定された登録業者
であることを特徴とする。この構成では、荷物の輸送を
担当する輸送業者が入札により予め選択されていること
で、輸送業者の質の向上が図れる。つまり、輸送能力が
なく、費用が高い業者に仕事が依頼されることがないの
で、輸送サービスの質が良く、かつ、価格が安くなる。
なお、この登録された輸送業者は、一定期間毎に入札で
決定されるものでもよい。これにより、常に質の高い輸
送業者を確保することができる。
【0013】本発明の請求項7記載の輸送方法は、荷主
からの荷物を輸送業者が車輌、鉄道、航空機等の最適な
輸送手段を利用して輸送する輸送方法であって、複数の
荷主からそれぞれ提供された荷物情報に基づいて最適な
輸送情報を想定し、この最適な輸送情報に基づいて複数
の輸送業者から特定の輸送業者を選定することを特徴と
する。この構成の本発明は、請求項1記載の輸送システ
ムを構築することで実現可能であり、請求項1記載の発
明と同様に、本発明の目的が達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の輸送シス
テム1の概略構成を示す模式図である。図1において、
輸送システム1は、コンピュータネットワーク技術を用
いて実現されるものであって、本実施形態では、建設機
械の製造メーカーを含む重量物の荷主と、輸送業者との
間で大型かつ大重量の建設機械、その他の荷物の輸送計
画で用いられる。この輸送システム1は、イントラネッ
トやインターネット等の通信回路網からなるネットワー
ク2を介して接続されたネットワークサーバ10と、荷
主側のネットワーク端末3と、輸送業者側のネットワー
ク端末4とを備えて構成される。ネットワーク端末3,
4は、それぞれディスプレイ3A,4Aの他に、マウ
ス、キーボード等を備えたパーソナルコンピュータ等で
構成される。
【0015】ネットワークサーバ10の概略構成が図2
に示されている。図2において、ネットワークサーバ1
0は、制御手段と記憶手段とからなり、具体的には、最
適な想定輸送情報を設定する想定輸送情報設定手段11
と、この想定輸送情報設定手段11で設定された想定輸
送情報に基づいて配車計画を設定する配車計画手段12
と、この配車計画手段12で設定された配車計画に基づ
いて輸送情報を管理する輸送情報管理手段13と、輸送
実績を管理する輸送実績管理手段14と、配車計画手段
12で適切な配車計画を設定することができない場合に
車両や荷物を求めて適切な配車設定をする求車求荷手段
15と、輸送業者を記憶する輸送業者記憶手段16とを
備えた構成である。
【0016】この輸送業者記憶手段16は、輸送業者の
うち入札により決定された複数の輸送業者を登録するも
のであって、車輌については、その登録された輸送業者
の名称、その輸送業者が所有する車両の種類、荷物の車
両への搬入・搬出を行うための設備の種類、運転手の人
数、等の輸送条件を、鉄道、船舶、航空機等の他の輸送
手段については、空きスペース、運行ダイヤ等を記憶す
るものである。ここで、入札は、ネットワーク端末4を
使用して行うものであってもよい。輸送業者の登録はネ
ットワーク端末4又はネットワークサーバ10に接続さ
れた図示しないコンピュータ端末を利用して行なわれ
る。
【0017】想定輸送情報設定手段11は、複数の荷主
からネットワーク端末3を通じて提供された荷物情報に
基づいて出荷データを作成する出荷データ作成手段17
と、この出荷データ作成手段17で作成されたデータに
基づいて荷物を最適な荷姿に変換する荷姿変換手段18
とを有する。出荷データ作成手段17は、荷主側のネッ
トワーク端末3を操作することで呼び出し可能であり、
このネットワーク端末3を利用して荷物情報が出荷デー
タ作成手段17に入力される。この出荷データ作成手段
17には各種マスタが設けられている。
【0018】荷物情報を入力するための画面が図3から
図6に示されている。荷物情報は荷主側のネットワーク
端末3のマウス、キーボード等により入力される。図3
から図6は輸送情報登録及び輸送依頼を示す画面であ
り、図3は、その冒頭部分を示す。図3において、「荷
送人について」と記載された荷主に関する表示部17A
に荷送人コード、電話番号及び担当者氏名を記入する。
さらに、出荷場所に関する表示部17Bに出荷場所を記
入し、荷受人に関する表示部17Cに荷受人の名称を記
入する。この表示部17Bは荷送人コードをキーに出荷
データ作成手段17に設けられた出荷場所関連付けマス
タ及び出荷場所マスタから情報を取得し、表示部17C
は荷送人コードをキーに出荷データ作成手段17に設け
られた荷受人関連付けマスタ及び荷受人マスタから情報
を取得する。確定ボタン17Dをクリックすることで、
出荷場所及び荷主人の情報が取得されて表示される。
【0019】図4は図3に続く画面を示す。図4におい
て、「荷届先について」と記載された表示部17Eに、
出荷データ作成手段17に設けられた荷届先関連付けマ
スタ及び荷届先マスタから情報を取得する。表示部17
Eに情報を記録した状態で確定ボタン17Dをクリック
すると荷届先の情報を取得し、表示する。戻るボタン1
7Fをクリックすると、図3の画面に戻る。図5は図4
に続く画面を示す。図5において、荷届先が記入された
ら、出荷及び集荷に関する表示部17Gに出荷希望日時
並びに集荷希望日時を記入する。
【0020】「車種および荷について」と記載された表
示部17Hに、荷物並びにその荷物を輸送可能な車両に
関する情報を入力する。表示部17Hにおいて、車種コ
ード17HAは車種マスタより表示し、仕様コード17
HBは車種仕様マスタより表示する。また、運送用梱包
荷姿コード17HCは、別途設けられた図示しない標準
パレットマスタ検索画面を表示してコード番号を記入す
る。以上において入力された荷物及び荷主の情報から運
送用梱包荷姿検索を行うことができる。つまり、表示部
17Iで示される通り、標準パレット荷姿コード、標準
パレット荷姿名称を入力し、検索ボタン17Jをクリッ
クすると、図6に示される通り、該当する情報が表示部
17Kにおいて、リストアップされる。
【0021】荷姿変換手段18は、ネットワークサーバ
10又はこのサーバ10に接続された図示しないコンピ
ュータの端末を操作することで呼び出し可能である。荷
姿変換をするための画面が図7及び図8に示されてい
る。これらの図は、所定のパターン化された荷物毎の輸
送依頼画面を示すものである。図7及び図8において、
上部に輸送依頼された荷物の種類が記載されており、図
7中に記載された「製品−単体」とはパワーショベルの
バケット等の大型部品を示し、図8中に記載された「工
場間受託品」とは小型部品を示す。パターンかされた荷
物の種類は他にもあり、例えば、「製品−本体」と表示
される建設機械を例示することができる。
【0022】図7において、「検索条件」と記載された
条件記入欄18Aに出荷場所、出荷予定日等を記入する
ことで、これに該当する「出荷予定一覧」が表示部18
Bに表示される。この表示部18Bで表示される個別項
目の詳細が表示部18C,18D,18E,18Fとし
て表示部18Bの下方に表示されている。表示部18C
は、荷届先に関する表示であり、荷届コードとともに電
話番号、名称、住所が表示される。表示部18Dは、日
時に関する表示であり、集荷希望日時及び着荷希望日時
が表示される。
【0023】表示部18Eは、荷物の詳細に関する表示
であり、輸送管理番号、出荷指示番号、出荷先等の荷物
の輸送に必要な詳細情報が表示される。表示部18F
は、荷姿仕様の表示である。図7では、表示部18Eに
隠れているが、表示部18Fのタグ部分をクリックする
ことで、予め登録された荷姿のパターンが表示される。
図8の表示部18A,18B,18D〜18Fは図7の
表示部18A,18B,18D〜18Fと略同一であ
り、図8では、図7と異なり荷届先に関する表示部18
Cが省略されているとともに、荷受人に関する表示部1
8Gが表示されている。
【0024】図2において、配車計画手段12は、登録
された複数の輸送業者から特定の輸送業者を選定する輸
送業者選定手段19と、選定された輸送業者に対して荷
物の最適な割付を行う割付手段20とから構成される。
割付手段20は仮想の車輌を想定するとともに、この仮
想車輌で最適な配送ルートを設定する構成である。配送
ルートを設定するため、配送先でのゾーンを設定すると
ともに、この設定されたゾーン内での帰還設定をする配
送ルート設定手段(図示せず)を有する。仮想車輌で最
適な配送ルートを設定するにあたり、エネルギーが最小
となるようなシミュレーテッド・アニーリング(Simula
ted annealing)法が利用される。輸送業者選定手段1
9及び割付手段20は、ネットワークサーバ10の図示
しない端末を操作することで呼び出し可能である。
【0025】配車計画をするための画面が図9に示され
ている。図9において、「地図情報」と表示された表示
部12Aに出荷元、出荷先及び輸送業者の営業基点等が
示される地図を表示し、「未割付届出先情報」と表示さ
れた表示部12Bに車輌に割り付けられる前の荷物の一
覧表を表示し、「車輌情報」と表示された表示部12C
に仮想車輌に荷物を割り付けた状態を表示する。表示部
12Aでは、荷物の届出先が黒丸で表示されている。表
示部12Bは、未割付の荷物に関する情報、例えば、発
地ゾーン(出発地ゾーン)、発地名(出発地名)、出荷
日等が記号等で表示されている。
【0026】表示部12Cは、左側が仮想車輌情報を文
字で表示する文字表示部12CAであり、右側が複数の
仮想車輌に対応したそれぞれガントチャートを表示する
チャート表示部12CBである。表示部12Cでは、複
数の輸送業者から特定の輸送業者を特定し、この特定さ
れた輸送業者の車輌情報に基づいて仮想車輌を想定す
る。この仮想車輌に対して表示部12Bで表示された荷
物を個別に割り付ける。
【0027】割り付けは、車輌の往復について行うとと
もに、往路及び復路について荷物の積載率が許容値に近
づくまで行う。この状態がチャート表示部12CBのガ
ントチャートに表示されるため、このガントチャートを
見ながら割付修正作業を行う。なお、図9のチャート表
示部12CBにおいて、各棒グラフのハッチングの種類
が相違しているものがあるが、これは、荷物の積載率の
相違を示す。さらに、最も上方に配置された1本のみの
棒グラフは往路のみ荷物の割付がされていることを示
す。本実施形態では、荷物の割付を行うにあたり、配送
先でのゾーンを設定し、この設定されたゾーン内での帰
還設定をする。例えば、図10に示される通り、配送先
のゾーンを北陸ブロックとし、この北陸ブロック内で往
路の届出先P1(図では粟津工場)と復路の集荷先P2
(図ではコマツ金沢)を選定する。
【0028】輸送情報管理手段13は、ネットワークサ
ーバ10又はこのサーバ10に接続された図示しないコ
ンピュータの端末を操作することで呼び出し可能であ
る。配車計画がされたら、荷物を割り付けたことを特定
の輸送業者に提示して輸送を指示する。この指示は輸送
業者側のネットワーク端末4を通じて行われる。これに
対して、当該特定の輸送業者は、この輸送を受け入れる
ことをネットワーク端末4を通じて行う。輸送の受け入
れ表明は、実際の輸送で使用する車輌のナンバープレー
トの番号をネットワークサーバ10に送ることで行われ
る。また、荷主に対しては、実際に輸送を受け持つ輸送
業者の名称、着荷予定時間等の必要情報を通知し、届出
先に対しては、荷主の名称、荷物の種類、着荷予定時間
等の必要情報を通知する。
【0029】輸送実績管理手段14は、ネットワークサ
ーバ10を操作することで呼び出し可能である。輸送業
者が荷物を車輌に積載して目的地に出発する際に、輸送
業者の運転手はパソコンやiモード対応携帯電話でネッ
トワークサーバ10に出発情報を送り、この出発情報を
ネットワーク端末3を通じて荷主に送る。輸送業者が荷
物を届出先に渡した際には、輸送業者の運転手はパソコ
ンやネットワーク接続機能を有する携帯電話でネットワ
ークサーバ10に納品情報を送る。
【0030】求車求荷手段15は、ネットワークサーバ
10を操作することで呼び出し可能である。ネットワー
クサーバ10を管理する会社のインターネットのホーム
ページを通じて荷主が荷登録をし、輸送業者が空車情報
を提供する。これらの情報に基づき、入札あるいは指名
によって個別に配車手続きがされる。求車をする荷主
は、荷登録を行う。この荷登録は、荷主の名称、荷物の
大きさ及び重量、運転手が荷積み作業を行うか否かの荷
積み条件、運転手が荷下ろし作業を行うか否かの荷下ろ
し条件、荷物の保管条件(天地無用、水濡れ厳禁、積み
重ね厳禁、混載不可等)、必要に応じて荷物に関する特
記事項(例えば、高さ制限に注意等)を記録することで
行われる。求荷をする輸送業者は、空車情報の登録を行
う。この空車情報の登録は、使用可能な車輌の種類、使
用可能な日時等を記録することで行われる。
【0031】次に、本実施形態にかかる輸送方法を、図
11のフローチャートに基づいて説明する。荷物の最適
な輸送情報を想定するため、複数の荷主からそれぞれ提
供された荷物情報に基づいて出荷データ作成を行い(ST
EP1)、この出荷データに基づいて荷姿変換を行う(ST
EP2)。これらの作業は、図3から図8で示される画面
を通じて行う。その後、この最適な輸送情報に基づいて
複数の輸送業者から特定の輸送業者を選定する(STEP
3)。
【0032】輸送業者が特定されたら、この輸送業者の
仮想車輌に基づいて荷物の割付を行う(STEP4)。STEP
3,4の作業は図9で示される画面を通じて行う。この
仮想車輌に基づいて荷物の割付が行われれば、適切な配
車がされたことになる。適切な配車がされれば、輸送情
報を管理し(STEP5)、適切な配車がされなければ、荷
主と輸送業者との間で個別に配車する(STEP6)。STEP
6によって個別に配車した後は、STEP5に示される輸送
情報を管理する。その後、輸送業者が荷物の輸送業務を
行うに際して、輸送実績の管理を行う(STEP7)。
【0033】従って、本実施形態では、複数の荷主から
提供された荷物情報に基づいて最適な想定輸送情報を設
定する想定輸送情報設定手段11と、この想定輸送情報
設定手段11で設定された想定輸送情報に基づいて複数
の輸送業者から特定の輸送業者を選定する輸送業者選定
手段19とを備えて輸送システム1を構成したから、複
数の荷主の荷物情報と複数の輸送業者の情報とを照合
し、これらの情報に基づいて合理的な輸送計画を立てる
ことができる。そのため、無駄のない効率的な輸送計画
を立てることができるので、帰還(復路)に際して車輌
の荷台が空となることが少なくなり、輸送コストが低下
するとともに、二酸化酸素等の環境に影響をもたらす物
質を不必要に車輌から排出させることがない。
【0034】さらに、輸送システム1は、選定された輸
送業者の車輌に対して荷物の最適な割付を行う割付手段
20を有するから、輸送業者選定手段19によって輸送
業者を選定するだけでなく、この選定された輸送業者に
対して割付手段20によって荷物の割付、つまり、荷物
の種類、大きさ、重量等の諸条件に応じて車輌に積載す
る荷物を特定する作業を行うため、車輌の許容積載量に
近い重量の荷物を車輌に積載することが可能となり、輸
送効率がより向上する。
【0035】また、本実施形態では、荷物は、大型かつ
大重量の建設機械並びにその部品であり、個別の荷物の
大きさが異なるが、これらの荷物を本実施形態の輸送シ
ステム1で合理的に輸送することができる。また、割付
手段20は仮想車輌を想定するとともに、この仮想車輌
で最適な配送ルートを設定する構成としたので、設定し
た仮想車輌に基づいて、最適な配送ルートをシミュレー
ションして設定することで、大型大重量の建設機械を車
輌で輸送するにあたり、効率的な輸送計画を立てること
ができる。
【0036】さらに、想定輸送情報設定手段11は、荷
主からの荷物情報に基づいて荷物を最適な荷姿に変換す
る荷姿変換手段18を有するから、荷主から提供された
荷物情報から車輌の荷台に積載するに適した荷物の仕様
を設定することで、荷物の割付を合理的に行うことがで
きる。また、割付手段20は、配送先のゾーンを設定す
るとともに、この設定されたゾーン内での帰還設定をす
る配送ゾーン設定手段を有するため、目的地に荷物を搬
送した後、荷台が空の状態で車輌を運行させ、無駄な車
輌走行時間を少なくさせることができる。
【0037】さらに、輸送システム1に参加できる複数
の輸送業者は、入札により決定された輸送業者であるた
め、サービスな劣悪な業者に仕事が依頼されることがな
いので、輸送サービスの質が良く、かつ、価格が安くな
る。この登録された輸送業者を一定期間毎に入札で決定
すれば、輸送業者の間で競争原理が働いて、より良い条
件を有する輸送業者を輸送システム1に参加させること
ができる。
【0038】また、本実施形態では、輸送業者と荷主と
が個別に配車設定をする求車求荷手段15を備えて輸送
システム1を構成したから、配車計画手段12で適切な
配車計画を設定することができない場合でも、輸送業者
と荷主との合意に基づいて適切な配車手続きをすること
ができる。
【0039】なお、本発明では、前記実施形態の構成に
限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範
囲であれば次に示す変形例を含むものである。例えば、
前記実施形態では、輸送する荷物を建設機械並びにその
部品とし、その大きさが異なるものであったが、本発明
では、他の荷物、例えば、大きさが規格化された荷物に
ついても適用できる。
【0040】また、本発明では、必ずしも割付手段20
を設けることを要しない。本発明では、輸送業者を選定
した後、当該輸送業者が自己の車輌に個別に荷物を割り
付けるものでもよい。さらに、輸送システム1に参加で
きる複数の輸送業者は、入札により決定されるものに限
定されず、インターネットのホームページを通じていか
なる輸送業者もオープンに参加できるものとしてもよ
い。また、本発明では、求車求荷手段15を省略するも
のでもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、複数の荷主からそれぞ
れ提供された荷物情報に基づいて最適な想定輸送情報を
設定する想定輸送情報設定手段と、この想定輸送情報設
定手段で設定された想定輸送情報に基づいて複数の輸送
業者から特定の輸送業者を選定する輸送業者選定手段と
を備えたから、複数の荷主の荷物情報と複数の輸送業者
の情報とを照合し、これらの情報に基づいて合理的な輸
送計画が立てられるので、輸送計画を無駄のない効率的
なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる輸送システムの全
体が示された概略構成図である。
【図2】ネットワークサーバの概略構成を示すブロック
図である。
【図3】輸送情報登録及び輸送依頼の画面を示す図であ
る。
【図4】輸送情報登録及び輸送依頼の画面を示す図であ
る。
【図5】輸送情報登録及び輸送依頼の画面を示す図であ
る。
【図6】輸送情報登録及び輸送依頼の画面を示す図であ
る。
【図7】荷姿変換をするための画面を示す図である。
【図8】荷姿変換をするための画面を示す図である。
【図9】配車計画をするための画面を示す図である。
【図10】配送先のゾーンを設定するための概略構成図
である。
【図11】輸送方法を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 輸送システム 2 ネットワーク 3 荷主側のネットワーク端末 4 輸送業者側のネットワーク端末 10 ネットワークサーバ 11 想定輸送情報設定手段 12 配車計画手段 13 輸送情報管理手段 14 輸送実績管理手段 15 求車求荷手段 17 出荷データ作成手段 18 荷姿変換手段 19 輸送業者選定手段 20 割付手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 昌彦 東京都港区赤坂2−3−6 株式会社小松 製作所内 (72)発明者 皆川 良一 東京都港区赤坂2−3−6 株式会社小松 製作所内 Fターム(参考) 3F022 AA15 MM08 MM11 MM32 NN38 PP04 5B049 AA06 BB33 CC40 EE31 5H180 AA15 BB05 EE02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷主からの荷物を輸送業者が最適な輸送
    手段を利用して輸送する輸送システムであって、 複数の荷主からそれぞれ提供された荷物情報に基づいて
    最適な想定輸送情報を設定する想定輸送情報設定手段
    と、この想定輸送情報設定手段で設定された想定輸送情
    報に基づいて複数の輸送業者から特定の輸送業者を選定
    する輸送業者選定手段とを備えたことを特徴とする輸送
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の輸送システムにおい
    て、 前記輸送手段は車輌であり、前記選定された輸送業者の
    車輌に対して荷物の最適な割付を行う割付手段を有する
    ことを特徴とする輸送システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の輸送システムに
    おいて、 前記輸送手段は車輌であり、前記荷物は建設機械等の大
    型かつ大重量物であり、前記割付手段は仮想の車輌を想
    定するとともに、この仮想車輌で最適な配送ルートを設
    定する配送ルート設定手段を有することを特徴とする輸
    送システム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載に輸送システムに
    おいて、 前記想定輸送情報設定手段は、前記荷主から
    の荷物情報に基づいて荷物を最適な荷姿に変換する荷姿
    変換手段を有することを特徴とする輸送システム。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載に輸送システムに
    おいて、 前記配送ルート設定手段は配送先でのゾーンを設定する
    とともに、この設定されたゾーン内での帰還設定をする
    ことを特徴とする輸送システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の輸送
    システムにおいて、 前記複数の輸送業者は、入札により決定された登録業者
    であることを特徴とする輸送システム。
  7. 【請求項7】 荷主からの荷物を輸送業者が最適な輸送
    手段を利用して輸送する輸送方法であって、 複数の荷主からそれぞれ提供された荷物情報に基づいて
    最適な輸送情報を想定し、この最適な輸送情報に基づい
    て複数の輸送業者から特定の輸送業者を選定することを
    特徴とする輸送方法。
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