JP2002019815A - 容器用中栓 - Google Patents
容器用中栓Info
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Abstract
することができ、通常の使用時には、内容物が伝って汚
れないようにした容器用中栓を提供すること。 【解決手段】 容器用中栓10の嵌合内外筒11の天底
部11cの外周に形成された環状凹部19と、その外周
に形成した液溜め筒20とで注出筒13の外側を伝う内
容物を溜めることで内容物による汚れを防止するように
し、液溜め筒20と嵌合外筒11bとの内周面縦方向に
形成した縦方向薄肉部21と、環状凹部19の底部近傍
と嵌合外筒11bの内周との間の周方向に形成した周方
向薄肉部22とを形成することで、液溜め筒20を引っ
張ることで簡単に嵌合外筒11bの嵌合を緩めて取り外
すことができ、分別回収などが簡単にできるようにして
いる。
Description
し、容器口部に嵌合され、密閉状態にするとともに、使
用時には内容物の液切れ性の向上を図る合成樹脂製の中
栓を簡単に取り外して分別廃棄性を向上するとともに、
内容物が伝って汚れないようにしたものである。
合成樹脂製やガラス製の容器には、合成樹脂製の中栓を
嵌合して使用することが多く、製造から使用するまでの
密閉性を確保するとともに、使用時には、プルリング付
きの開口部を開口し、液切れ性の向上を図るようにして
いる。
製やガラス製の容器を回収して再使用したり、資源とし
て再利用する場合には、強固に嵌合されている中栓を容
器の口部から取り外して分別する必要がある。
の間は、中栓として強固に嵌合される一方、使用後は簡
単に取り外すことができるようにした中栓が種々提案さ
れている。
ャップの内側に設けられる中栓の一つが特開平11−3
21913号公報に開示されており、図6に示すよう
に、容器口部の上端面および内外周を覆って嵌合される
上壁1で連結された略2重筒状の筒部2を備えており、
この筒部2の内側に注出筒3が設けられ、この注出筒3
の底部が塞がれてプルリング4で開口可能な開口部5が
設けられている。
部2を嵌合することで密閉状態にでき、使用する場合に
は、プルリング4を引っ張って注出筒3の底部の開口部
5をあけて内容物を注出筒3に沿って取り出すようにし
ている。
は、中栓を取り外す必要があるため、筒部2に縦方向弱
化線6を形成するとともに、筒部2の上壁に周方向弱化
線7を形成し、筒部2の分離基端部8の上端に把持部9
を形成するようにしてある。
とで縦方向弱化線6が切れた後、周方向弱化線7も切れ
始め、周方向弱化線7の終端まで切ると中栓を容器口部
から取り外すことができるようになる。
中栓の必要な機能の一つに内容物を注ぎ出す場合に注出
筒3に沿って注ぐことで液切れ性の向上を図るようにす
るが、注出筒3の外側を伝って落ちるわずかな内容物が
あり、繰り返し使っていると、中栓の外側や容器口部の
周囲が汚れてしまうという問題がある。
ることない構造の中栓の開発が望まれるとともに、この
ような機能に加え分別回収の際に簡単に取り外すことが
できる機能も備えたものでなければならない。
従来の中栓とほぼ同一寸法、同一外形状にすることが望
まれ、内容物を充填後、中栓を打ち込む設備などの改造
をも不要とするものが望まれている。
よび要望に鑑みてなされたもので、廃棄時や回収時に
は、簡単に取り外して分別することができ、通常の使用
時には、内容物が伝って汚れないようにした容器用中栓
を提供しようとするものである。
題を解決するためこの発明の請求項1記載の容器用中栓
は、容器口部の上端面および内外周を囲むように嵌合さ
れる天底部を備えた略2重筒状の嵌合内外筒と、この嵌
合内筒に一体に連結形成され少なくとも前記天底部より
上方に突き出して内容物を注出する注出筒と、この注出
筒または前記嵌合内筒を塞いで前記容器口部を密閉する
中栓板と、この中栓板に設けられ環状の薄肉部を備えた
プルリング付きの開口部と、前記嵌合内外筒の前記天底
部の外周に形成される環状凹部およびこの環状凹部の外
周に、上方に突き出して前記嵌合外筒と一体に形成され
前記注出筒を伝う内容液を溜める液溜め筒と、この液溜
め筒と前記嵌合外筒との内周面縦方向に形成される縦方
向薄肉部と、この縦方向薄肉部と連結され前記環状凹部
の底部近傍と前記嵌合外筒の内周との間の周方向に形成
される周方向薄肉部とからなることを特徴とするもので
ある。
面および内外周を囲むように嵌合される天底部を備えた
略2重筒状の嵌合内外筒と、この嵌合内筒に一体に連結
形成され少なくとも前記天底部より上方に突き出して内
容物を注出する注出筒と、この注出筒または前記嵌合内
筒を塞いで前記容器口部を密閉する中栓板と、この中栓
板に設けられ環状の薄肉部を備えたプルリング付きの開
口部と、前記嵌合内外筒の前記天底部の外周に形成され
る環状凹部およびこの環状凹部の外周に、上方に突き出
して前記嵌合外筒と一体に形成され前記注出筒を伝う内
容液を溜める液溜め筒と、この液溜め筒と前記嵌合外筒
との内周面縦方向に形成される縦方向薄肉部と、この縦
方向薄肉部と連結され前記環状凹部の底部近傍と前記嵌
合外筒の内周との間の周方向に形成される周方向薄肉部
とで中栓が構成してあり、嵌合内外筒の天底部の外周に
形成された環状凹部と、その外周に形成した液溜め筒と
で注出筒の外側を伝う内容物を溜めることで内容物によ
る汚れを防止するようにし、液溜め筒と嵌合外筒との内
周面縦方向に形成した縦方向薄肉部と、環状凹部の底部
近傍と嵌合外筒の内周との間の周方向に形成した周方向
薄肉部とを形成することで、液溜め筒を引っ張ることで
簡単に嵌合外筒の嵌合を緩めて取り外すことができ、分
別回収などが簡単にできるようになる。
栓は、請求項1記載の構成に加え、前記液溜め筒と前記
嵌合外筒との外側に、前記縦方向薄肉部に対応して縦方
向凹溝を下端部を残して形成したことを特徴とするもの
である。
前記嵌合外筒との外側に、前記縦方向薄肉部に対応して
縦方向凹溝を下端部を残して形成するようにしており、
下端部を残すことで嵌合時の破損を防止できるようにす
るとともに、分別可能な中栓であることが嵌合外筒の外
側から簡単に分かり、特に外形状が従来と同一の場合で
も内容物充填後の中栓の取り付けの際の区別が簡単にで
きるようになる。
中栓は、請求項1または2記載の構成に加え、前記液溜
め筒に前記縦方向薄肉部に連結する把持部を上方に突き
出して一体に形成したことを特徴とするものである。
前記縦方向薄肉部に連結する把持部を上方に突き出して
一体に形成するようにしており、把持部をつかんで一層
容易に分別回収の際の取り外しができるようになる。
栓は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前
記縦方向凹溝に平行して前記液溜め筒外周に初期切り裂
き用の切り裂き用凹溝を形成したことを特徴とするもの
である。
に平行して前記液溜め筒外周に初期切り裂き用の切り裂
き用凹溝を形成するようにしており、把持部を設けない
場合には、縦方向凹溝と切り裂き用凹溝との間を掴んで
切り裂くことで一層簡単に中栓を取り外すことができる
ようになり、把持部を形成する場合には、縦方向凹溝と
切り裂き用凹溝との間に把持部を一体に形成するように
することでこれら2つの凹溝によって一層簡単に切り裂
くことができるようになる。
いて図面に基づき詳細に説明する。図1〜図4はこの発
明の容器用中栓を容器本体に着脱するカバーキャップ内
の容器口部に適用した一実施の形態にかかり、図1はカ
バーキャップとともに示す縦断面図および周方向薄肉部
の拡大断面図、図2は縦方向薄肉部の拡大断面図ととも
に示す平面図、図3は底面図および図1の切断面と直交
する方向で切断した縦断面図、図4は取り外し動作の説
明図である。
樹脂やガラスなどで作られた容器aの容器口部bに嵌合
して使用されるもので、PP(ポリプロピレン)やPE
(ポリエチレン)などの合成樹脂で一体成形されたもの
である。
面cおよび内外周d,eを囲むように嵌合される嵌合内
外筒11を備えており、嵌合内筒11aと嵌合外筒11
bとが天底部11cで連結されて一体に形成され、天底
付きの略2重筒状に形成されている。
間部内周には、内側に突き出して凸条12が形成され、
容器aの容器口部bの外周に予め形成された凹溝fに嵌
合され、密閉状態で嵌合できるようになっている。
aには、その内周側に一体に連結されて筒状の注出筒1
3が天底部11cの上方に突き出して設けてあり、ここ
では、注出筒13の下半分が嵌合内筒11aと兼用され
ている。この注出筒13の上端部が外側に拡径されてロ
ート状に形成され、内容物の注出を円滑にできるように
するとともに、注出後の液切れ性を向上できるようにし
てある。
立させ、嵌合内外筒11と注出筒13の下半分とが3重
筒状となるように構成しても良い(図6参照)。
の容器口部bの内側中間部に位置する底部14(ここで
は、注出筒13の底部14でもある)が一体に形成され
た中栓板15で塞がれて容器口部bを密閉するようにな
っており、この中栓板15の裏側に環状の薄肉部として
のスコア16が形成され、中栓板15の表面のスコア1
6の内側端部上に一体にプルリング17が形成され、中
栓板15の環状のスコア16部分の内側を引き裂くこと
で内容物を取り出す開口部18を開けることができるよ
うにしてある。
部14は、図3(b)に示すように、すり鉢状に形成し
てあり、開口部18の長手方向両端部が嵌合内筒11a
の下端近傍からの僅かな高さの傾斜面とされ、これと直
交する開口部18の長手方向両側部が天底部11c近傍
からの高い傾斜面としてあり、注出の際、注出筒13の
内側に残った内容液が容器a内に回収されやすい構造と
してある。
内外筒11の外径や天底部11cからの注出筒13先端
までの高さなどの外形状や寸法がこれまでの中栓とほぼ
同一にしてある。
側を伝う内容物で汚れないようにするため、嵌合内外筒
11の天底部11cの外周に容器口部bの上端面cより
低い位置で環状凹部19が形成され、天底部11cと段
差が形成された構造としてあり、この環状凹部19の外
周に天底部11cより上方に突き出して嵌合外筒11b
を延長した液溜め筒20が一体に形成され、上端縁が注
出筒13の中間部に位置するようになっている。
め筒20が位置し、その底部が天底部11cと環状凹部
19とで段差状に塞がれており、注出筒13の外側を伝
う内容物を溜めることができるようになっている。
する場合などに容器口部bから簡単に取り外すことがで
きるようにするため、液溜め筒20と嵌合外筒11bの
内周面に縦方向(中栓の中心軸方向)に縦方向薄肉部2
1としてスコアが形成されるとともに、この縦方向薄肉
部21に対応する位置から環状凹部19の底部近傍と嵌
合外筒11bの内周との間の裏面(内側面)に周方向薄
肉部22として食い違い構造による薄肉部が周方向に沿
って形成してある。
周側壁底部19aの下側に環状外筒11bの上端角部1
1dが入り込んでいる形状をいい、内周側壁底部19a
の位置を上下することで薄肉部の厚さを変えるようにし
ている。
い違い構造による環状凹部19と嵌合外筒11bとの間
の肉厚を薄く形成する場合に限らず、スコアとして構成
するようにしても良い。
肉部21に対応する位置とされ、終端が、例えば図2に
示すように、270度や360度の位置となるように形
成されるほか、少なくとも180度の範囲となるように
形成する。
は、切り始めとなる上方程深くし、残される肉厚を小さ
くして切り裂き易くすることが好ましく、例えば液溜め
筒20部分の残される肉厚を小さくし、環状凹部19の
底部分から嵌合外筒11bの下端までをわずかに厚くす
る2段階の厚さにするようにする。
い違い構造による薄肉部も、始端から40度ないし12
0度の範囲では、残される肉厚を薄くして切り裂き易く
することが好ましい。
よび図4に示すように、液溜め筒20と嵌合外筒11b
の外周の縦方向薄肉部21に対応する位置に縦方向凹溝
23が下端部24を僅かに残すほぼ全長に形成してあ
り、この縦方向凹溝23を形成する場合にも、形成しな
い場合とほぼ同一の縦方向薄肉部21の肉厚が残されて
スコアを介して連結された状態となるようにしたり、薄
肉となるようにする。
が容器用中栓10の外側から分かるとともに、外観から
分別回収時に簡単に取り外すことができる容器用中栓1
0であることも分かるようになり、特に従来のものと外
形寸法などがほぼ同一であることから、この縦方向凹溝
23の存在によって簡単に識別することができる。
び図4に示すように、さらに切り始めを容易とするた
め、縦方向凹溝23と隣接して平行に初期切り裂き用凹
溝25が縦方向凹溝23の上端から中間部まで形成して
あり、例えば液溜め筒20部分にのみ形成するようにす
る。そして、この初期切り裂き用凹凸溝25に対応する
液溜め筒20の内周部部に、縦方向のスコア26が形成
してある。
23との間隔は、取り外す場合に把持できるように、5
〜15mm程度、好ましくは10mm以上とする。
て一層容易に切り裂き開始位置が分かるとともに、初期
切り裂き用凹溝25及びスコア26によって切り裂き開
始の力が小さくて良く、簡単に切り裂きができるように
なる。
して形成するスコア26は必ずしも形成しなくても良
く、凹溝25の深さを変えるようにして切り裂き易くし
ても良い。
バーキャップ27が被せられ、カバーキャップねじ28
が容器aの取り付けねじgを介して着脱できるようにな
っており、容器aに取り付けた状態でカバーキャップ2
7のインナーリング29が注出筒13の内周に密着する
ようになっている。
aに内容物を充填後、キャッピング設備で打ち込まれて
嵌合装着されて密閉状態とされ、カバーキャップ27が
取り付けられる。
な力が加わるが、縦方向凹溝23は、下端部24をわず
かに残して形成してあるので、縦方向薄肉部21等が切
れてしまうことが防止される。
は、カバーキャップ27を容器aから取り外した後、容
器用中栓10の中心部のプルリング17を引き上げて開
口部18を形成し、容器aを傾けて注出筒13に沿って
内容物を注出する。
注出筒13の外側を伝う内容物が僅かにあるが、これが
液溜め筒20の内側に溜り、外側にこぼれ出ることがな
く、容器用中栓10の外側を汚したり、容器aの外側を
汚すことが防止される。
際に僅かずつ溜ることになるが、環状凹部19によって
底部が深くしてあるので、通常の使用回数では溢れ出る
ことはなく、場合によっては、さらに多く溜められるよ
うにすることで対応する。
たり、分別回収する場合には、容器用中栓10を取り外
す必要があり、図4に示すようにして取り外す。
期切り裂き用凹溝25が形成してある場合にはその間
を、縦方向凹溝23だけの場合には、その外周部を、指
で把持し、手前に引っ張るようにする。
肉部21が切り裂かれたり、縦方向凹溝23の裏側の縦
方向薄肉部21および初期切り裂き用凹溝25のスコア
26が切り裂かれた後、周方向薄肉部22も切り裂かれ
る。
向に引き裂くようにすると、周方向薄肉部22が終端ま
で切り裂かれる。
の嵌合外筒11bが少なくとも180度以上切り裂かれ
た状態になり、容器口部bから簡単に取り外すことがで
きる。
周に形成してある場合には、液溜め筒20と嵌合外筒1
1bが分離されることになるので、容器口部bに残った
部分を別体として取り外すようにすれば良く、周方向薄
肉部22が全周に形成してない場合には、切り裂き状態
で液溜め筒20を把持したまま、容器用中栓10を一体
として取り除くことができる。
筒13の外側を伝う内容液を液溜め筒20の内側に溜め
ることができ、容器用中栓10の外側が汚れたり、容器
aが汚れることがない。
物を使い終わって容器aを廃棄したり、回収する場合
に、液溜め筒20の縦方向凹溝23と初期切り裂き用凹
溝25の間をつかんで手前に引っ張るようにした後、周
方向に引っ張るようにすることで、縦方向薄肉部21と
周方向薄肉部22によって簡単に引き裂くことができ、
容器口部bから容器用中栓10を簡単に取り外すことが
できる。
方向薄肉部22が環状凹部19の底部近傍と嵌合外筒1
1bの内周との間に形成してあり、幅が狭く深い環状凹
部19によって液溜め筒20の上端から周方向薄肉部2
2までの距離を大きくすることで引き裂こうとする力を
集中させることができ、従来の水平な壁の中間部にスコ
アなどを形成する場合に比べ、小さな切り裂き力で切り
裂いて取り除くことができる。
液溜め筒20の把持が容易にできるようになり、これに
よって液溜め筒20の高さを高くする必要もなく、従来
の中栓とほぼ同一外形状やほぼ同一寸法にすることがで
き、容器用中栓10を容器口部bに打ち込むためのキャ
ッピング設備等をそのまま使用することができる。
同一寸法であっても、この容器用中栓10では、嵌合内
外筒11の嵌合外筒11bの外周に縦方向凹溝23や初
期切り裂き用凹溝25が形成してあるので、一目で簡単
に取り除くことができる容器用中栓10であることが分
かる。
溝23を形成する場合に、下端部24を残して形成して
あるので、容器口部bへの取り付けの際に縦方向薄肉部
21などが破損することを防止することができる。
嵌合外筒の外周に縦方向凹溝と初期切り裂き用凹溝とを
形成するようにしたが、縦方向凹溝だけを形成するよう
にしても良く、さらに外観上、従来品との識別の必要が
ない場合には、いずれも形成しない場合であっても良
い。
て図5に基づいて説明するが、既に説明した容器用中栓
と同一部分については同一符号を記し、説明は省略す
る。◎図5はこの発明の容器用中栓の他の一実施の形態
にかかるカバーキャップとともに示す縦断面図および取
り外し動作の説明図である。
引き裂き用の把持部31を備える点で既に説明した容器
用中栓10と相違している。
縦方向薄肉部21に連結して液溜め筒20の上端面に突
き出して一体に把持部31が形成してある。
周の縦方向凹溝23と初期切り裂き用凹溝25との間に
形成してある。
10と同一であるので、説明は省略する。
既に説明した容器用中栓10と同一の作用効果を奏する
とともに、さらに液溜め筒20に上方に突き出して把持
部31が形成してあるので、この把持部31をつかんで
手前に引っ張るようにすることで、縦方向薄肉部21お
よび周方向薄肉部22を引き裂くことができ、一層つか
み易く、小さな力で切り裂いて容器用中栓30を取り除
くことができる。
で、切り裂き開始位置を一層簡単に知ることができる。
筒11bの外周に縦方向凹溝23と初期切り裂き用凹溝
25のいずれも形成しない場合であっても、従来の中栓
との判別が簡単にでき、初期切り裂き用凹溝25を形成
しないようにすることもできる。
したように、この発明の請求項1記載の容器用中栓によ
れば、容器口部の上端面および内外周を囲むように嵌合
される天底部を備えた略2重筒状の嵌合内外筒と、この
嵌合内筒に一体に連結形成され少なくとも前記天底部よ
り上方に突き出して内容物を注出する注出筒と、この注
出筒または前記嵌合内筒を塞いで前記容器口部を密閉す
る中栓板と、この中栓板に設けられ環状の薄肉部を備え
たプルリング付きの開口部と、前記嵌合内外筒の前記天
底部の外周に形成される環状凹部およびこの環状凹部の
外周に、上方に突き出して前記嵌合外筒と一体に形成さ
れ前記注出筒を伝う内容液を溜める液溜め筒と、この液
溜め筒と前記嵌合外筒との内周面縦方向に形成される縦
方向薄肉部と、この縦方向薄肉部と連結され前記環状凹
部の底部近傍と前記嵌合外筒の内周との間の周方向に形
成される周方向薄肉部とで中栓を構成したので、嵌合内
外筒の天底部の外周に形成された環状凹部と、その外周
に形成した液溜め筒とで注出筒の外側を伝う内容物を溜
めることで内容物による汚れを防止することができ、液
溜め筒と嵌合外筒との内周面縦方向に形成した縦方向薄
肉部と、環状凹部の底部近傍と嵌合外筒の内周との間の
周方向に形成した周方向薄肉部とを形成することで、液
溜め筒を引っ張ることで簡単に嵌合外筒の嵌合を緩めて
取り外すことができ、分別回収などを簡単に行うことが
できる。
栓によれば、前記液溜め筒と前記嵌合外筒との外側に、
前記縦方向薄肉部に対応して縦方向凹溝を下端部を残し
て形成するようにしたので、下端部を残すことで嵌合時
の破損を防止することができるとともに、分別可能な中
栓であることが嵌合外筒の外側から簡単に分かり、特に
外形状が従来と同一の場合でも内容物充填後の中栓の取
り付けの際の区別が簡単にできる。
中栓によれば、前記液溜め筒に前記縦方向薄肉部に連結
する把持部を上方に突き出して一体に形成するようにし
たので、把持部をつかんで一層容易に分別回収の際の取
り外しができる。
栓によれば、前記縦方向凹溝に平行して前記液溜め筒外
周に初期切り裂き用の切り裂き用凹溝を形成するように
したので、把持部を設けない場合には、縦方向凹溝と切
り裂き用凹溝との間を掴んで切り裂くことで一層簡単に
中栓を取り外すことができ、把持部を形成する場合に
は、縦方向凹溝と切り裂き用凹溝との間に把持部を一体
に形成することでこれら2つの凹溝によって一層簡単に
切り裂くことができる。
形状や外形寸法を従来の中栓とほぼ同一にでき、嵌合装
着のためのキャッピング設備等をそのまま使用すること
ができる。
バーキャップ内の容器口部に適用した一実施の形態にか
かるカバーキャップとともに示す縦断面図および周方向
薄肉部の拡大断面図である。
バーキャップ内の容器口部に適用した一実施の形態にか
かる縦方向薄肉部の拡大断面図とともに示す平面図であ
る。
バーキャップ内の容器口部に適用した一実施の形態にか
かる底面図および図1の切断面と直交する方向で切断し
た縦断面図である。
バーキャップ内の容器口部に適用した一実施の形態にか
かる取り外し動作の説明図である。
かるカバーキャップとともに示す縦断面図および取り外
し動作の説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】容器口部の上端面および内外周を囲むよう
に嵌合される天底部を備えた略2重筒状の嵌合内外筒
と、この嵌合内筒に一体に連結形成され少なくとも前記
天底部より上方に突き出して内容物を注出する注出筒
と、この注出筒または前記嵌合内筒を塞いで前記容器口
部を密閉する中栓板と、この中栓板に設けられ環状の薄
肉部を備えたプルリング付きの開口部と、前記嵌合内外
筒の前記天底部の外周に形成される環状凹部およびこの
環状凹部の外周に、上方に突き出して前記嵌合外筒と一
体に形成され前記注出筒を伝う内容液を溜める液溜め筒
と、この液溜め筒と前記嵌合外筒との内周面縦方向に形
成される縦方向薄肉部と、この縦方向薄肉部と連結され
前記環状凹部の底部近傍と前記嵌合外筒の内周との間の
周方向に形成される周方向薄肉部とからなることを特徴
とする容器用中栓。 - 【請求項2】前記液溜め筒と前記嵌合外筒との外側に、
前記縦方向薄肉部に対応して縦方向凹溝を下端部を残し
て形成したことを特徴とする請求項1記載の容器用中
栓。 - 【請求項3】前記液溜め筒に前記縦方向薄肉部に連結す
る把持部を上方に突き出して一体に形成したことを特徴
とする請求項1または2記載の容器用中栓。 - 【請求項4】前記縦方向凹溝に平行して前記液溜め筒外
周に初期切り裂き用の切り裂き用凹溝を形成したことを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器用中
栓。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005059908A (ja) * | 2003-08-15 | 2005-03-10 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 易飲用性容器 |
JP2008110769A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Japan Crown Cork Co Ltd | 液戻り性に優れた注出具 |
JP2010105732A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 抜栓式キャップ |
JP2020019521A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
-
2000
- 2000-07-05 JP JP2000203518A patent/JP4320502B2/ja not_active Expired - Fee Related
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