JP4027651B2 - 液注出容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液注出容器の中栓とキャップ、とくに分別廃棄を容易にできるようにした打栓式中栓とキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
樹脂材料の再利用のため、樹脂材料を異にする容器と中栓、キャップの分別廃棄が求められ、抜栓を容易にするために、中栓の嵌合筒部の外筒や肩壁に弱化ラインやスリット、および摘み部を設け、摘み部を外方に引っ張ることによって弱化ラインを破断するようにした中栓として、従来より種々のものが知られている。
【0003】
その一例として、特開2001−58663号公報に記載されているよう、中栓嵌合筒部の外筒(嵌合側壁12)に弱化ライン(19)を設け、肩壁(嵌合上壁7)に外筒の弱化ライン(19)に連続して周方向に延びるスリット(17)と、それに続く弱化ライン(18)を設けるとともに、スリットに沿って摘持片(16)を設け、該摘持片を摘んで外方に引張ることによって、外筒および肩壁の弱化ラインを引き裂き、抜栓を容易にするようにした中栓が知られている。
【0004】
また、外筒にスリットを設けた中栓として、特開平7−315403号公報に記載されているよう、中栓嵌合筒部の外筒(スカート部6)に複数本のスリット(21)を設け、スリットとスリットの間の部分を持って上方にめくり上げ、抜栓するようにした中栓も知られている。
【0005】
また、弱化ラインとスリットを設けるとともに、外筒の嵌合突条を間欠的にした中栓として、特開平11−165756号公報に記載されているよう、中栓の嵌合筒部の外筒(第1の筒状側壁6)下端にフランジ(7)を設け、該フランジ(7)の周縁に第2の筒状側壁(8)を垂設し、該第2の筒状側壁(8)に二つの弱化ライン(引き裂き用スコア30a、30b)を設けるとともに、フランジ(7)に、二つの弱化ラインの端部を接続するスリット(35)を穿設し、スリット35に沿って摘み部(引き裂き用タブ31)を立設した中栓(キャップ本体1)であって、外筒の下端に容器口部に嵌合する嵌合突条(11)に抜栓を容易にするため途切れ部(11a)を設けた中栓も知られている。
【0006】
また、摘み部を外筒外周から突出させるようにした中栓として、例えば特開平6−135451号公報に記載されているよう、外筒(スカート部6)の下端部に弱化ライン(立上がりスコア14a、周方向スコア14b)につながる摘み(タブ16)を設け、該摘みを引き廻していくことによって、二つの弱化ラインを切り裂き、容易に抜栓できるようにした中栓も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内容液の充填時に、はねた液が口筒部の天面や外周面に付着したまま打栓され、付着液として内部に残ったり、或いは、口部天面の傷から引き起こされる内筒の縦筋、その他の傷など、何らかの理由で中栓の内筒外周と容器の口部内周との間のシール部から液洩れがあったりする場合がある。
【0008】
そうした場合に、特開2001−58663号公報記載の中栓のように、肩壁にスリットがあったり、或いは、特開平7−315403号公報記載の中栓のように外筒にスリット21があると、スリットから付着液や、内部から洩れた液が流出するという問題があった。
【0009】
また、特開平11−165756号公報記載の中栓においても、外筒の嵌合突条(11)に途切れ部(11a)があるため、容器口部と嵌合突条との間が締め代が少ないと、途切れ部(11a)から付着液や、洩れた液が外部に流出するという問題があった。
【0010】
また、特開2001−58663号公報、特開平11−165756号公報記載の中栓では、摘みが小さかったり、嵌合筒部の壁面外周に近接して設けられているため、摘みをしっかりと摘持することが容易でなく、弱化ラインの引き裂きが簡単に行えないという問題があった。
【0011】
また、特開平6−135451号公報記載の中栓では、摘み部(引き裂き用タブ16)がスカート部6より突出しているので、使用時に指先が引っかかることがあるという問題があった。
【0012】
本発明は、上記の問題を解決することを課題として、中栓の嵌合筒部に縦方向や周方向のスリットがなく、外筒の嵌合突条が全周にわたって形成された中栓であって、嵌合筒部の外側から切欠部、切断用溝を刻設し、外筒の内周面に沿って破断可能な弱化ラインを形成して分別廃棄のために容易に抜栓できるようにするとともに、摘み部を大きくして摘みやすくし、かつ外筒の周円内に配設して外筒外周から突出しないようにした液注出容器の中栓とキャップを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、中栓を備えた液注出容器として、容器の口筒部に打栓により嵌着され、外筒と内筒と肩壁とからなる嵌合筒部と注出筒とを具えた中栓と、キャップとを備えた液注出容器において、外筒は、その内周下端には全周にわたって嵌合突条が設けられており、外筒の外周には、縦方向に延びる前部弱化ラインと後部弱化ライン、および前後の各弱化ラインを結ぶ水平弱化ラインとが形成されており、前部弱化ラインは、外筒上端から中間部にある水平弱化ラインまで、外周側から内周側に向かって内周面に薄肉を残して刻設された切欠部によって形成され、水平弱化ラインは、外筒の外周側から内周側に向かって刻設され、内周面に薄肉を残し水平方向に延びる切断溝によって形成され、後部弱化ラインは、水平弱化ラインから外筒下端まで、外筒内周と嵌合突条の内周面に薄肉を残して刻設された切欠部によって形成されており、肩壁下面には、外筒内周に沿って前部弱化ラインに対応する点を始点として、周方向に延びる切断溝が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
【0014】
摘み部の実施態様として、外筒の上端面に、前部切欠部から外筒外周に沿って延びる厚肉の摘み部が立設されていることを特徴とする構成を採用する。
【0015】
把持部の実施態様として、弱化ラインの破断により前後の切欠部と切断用溝によって区画される外筒部分によって、把持部が形成されるようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【0016】
キャップとして、キャップが、側周壁の所定位置に、環状の肩壁が突設され、該肩壁の周縁から側筒が垂設されていることを特徴とする構成、或いは、キャップが、側周壁の下端に摘み部の内側面より内径に位置する外径を有するフランジを突設されていることを特徴とする構成を採用する。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器口筒部、Bは中栓、Cはキャップである。
容器は、PETを用いて成形され、中栓B、キャップCはPE、PPなど容器と異なる樹脂によって成形されている。
容器口筒部Aの外周には、嵌合突条1と、ネックリング2が設けられている。
【0018】
図2に示すように、中栓Bは、容器口筒部Aに嵌着される嵌合筒部3と注出筒4を連接した螺合筒5とを具えている。
嵌合筒部3は、外筒6と内筒7、および肩壁8とからなり、螺合筒5は、内筒7から上方に延びるよう連設されている。
【0019】
外筒6は、容器口筒部Aの嵌合突条1に一定の締め代をもって嵌合され、内周下端部には、嵌合突条1の下側に係合する嵌合突条9が全周にわたって突設されており、下端部外周には、フランジ10が突設されている。
【0020】
図3、4に示すように、外筒6の外周の所定個所には、外筒6の上端から中間の所定位置まで刻設された前部切欠部11と外筒6の下端から中間の所定位置まで刻設された後部切欠部12の前後二つの切欠部、および上面13A 、下面13B 、底面13C とから形成される台形の切断用溝13が設けられている。
【0021】
前部切欠部11は、外筒6の上端縁から中間部まで刻設されており、軸心方向に平行に延び、下端が切断用溝13の上面13A に達する垂直な前端面14と、該前端面14に直交する垂直面15と、切断用溝13の下面13B の一部によって形成されている。
【0022】
後部切欠部12は、外筒6の下端から中間部まで刻設されており、前端面14と平行で、切断用溝13の下面13B まで達する後端面16と、該後端面16に直交し、後端面16との交叉線が嵌合突条9の内周面9A と相似形の凹面17と、後端面16に直交し、切断用溝13の底面13C より下方に延びる垂直面18によって形成されている。
外筒6の上面には、外周端縁に沿って一定長の厚肉の摘み部19が立設されている。
【0023】
図4(b)に示すように、前部切欠部11にあっては、前端面14と垂直面15との交叉部において、垂直面15は、外筒6内周6A に最も接近して位置し、その厚みは薄肉となっており、容易に破断可能な前部弱化ライン20を形成している。
図4(c)に示すように、切断用溝13の底面13C と外筒6内周6A との厚みは、前部弱化ライン20の肉厚とほぼ同一の薄肉となっており、水平弱化ライン21となっている。
【0024】
図4(d)に示すように、後部切欠部12においては、後端面16と凹部17および垂直面18の交差部において、垂直面18と凹部17は、外筒6の内周6A と嵌合突条9の内周面9A に最も接近して位置しており、それぞれの厚みは、ほぼ同一の薄肉で、かつ水平弱化ライン21の肉厚ともほぼ同一となっており、水平弱化ライン21に続く後部弱化ライン22を形成している。
【0025】
肩壁8下面には、外筒6内周6A に沿って、前部弱化ライン20の上端に弱化部20A で接続し、弱化部20A に対応する点を始点として、周方向に延びるV字形の切断溝23が、外筒6内周6A に沿って少なくとも180度を越える角度範囲に穿設されている。
【0026】
図2に示すように、内筒7の外周面は、容器口筒部A内周に一定の締め代をもって嵌合するよう上方部は膨出部24となっており、下方部には、二本の膨出細条が設けられている。
【0027】
螺合筒5の外周にはねじ30が刻設されており、上端には内方に延びる注出筒4の支持壁31が連設されている。
【0028】
注出筒4は、その上端周縁には外方に拡開され湾曲する注出口唇部32が形成され、下端には隔壁33が連設され、隔壁33下方には注出筒4に続く内壁34が垂設されている。
隔壁33の裏面には、所定の形状に沿って、薄肉を残してV字状の切断溝35が設けられ、その内側の隔壁33は除去部36となっており、除去部36の上面には連結片を介して指掛けリング37が配設されている。
【0029】
図5に示すように、キャップCは、頂壁40と側周壁41とを具えており、頂壁40には、注出口唇部32を密封する密封リング42が垂設されている。
側周壁41の内周には、螺合筒5のねじ30に螺合するねじ43が螺設されており、側周壁41の外周には、下端近くの所定の位置に環状の肩壁44が突設され、肩壁44の周縁には、側筒45が垂設されている。
【0030】
キャップCを中栓Bに螺合締着すると、図1に示すように、密封リング42の外周は、注出筒4の内周に嵌合して注出筒4を密封し、側周壁41の下端は、中栓Bの肩壁8に接圧される。
そして、側筒45の下端は、中栓Bのフランジ10上面に接合し、肩壁44と側筒45とによって中栓Bの嵌合筒部3を覆うよう被嵌される。
【0031】
次に、本発明液注出容器の使用態様と作用効果について説明する。
本発明の液注出容器には、内容液が充填された後、キャップCを被蓋した中栓Bが、容器口筒部Aに打栓により嵌着される。
その際、キャップCの側周壁41の下端は、肩壁8上面に圧接され、摘み部19を肩壁44と側筒45によって被っているので、摘み部19があっても打栓時の中栓取扱いの妨げにはならない。
【0032】
中栓Bの打栓後には、図1に示すように、内筒7外周面が容器口筒部A内周面に一定の締め代をもって嵌合し、外筒6の内周面が嵌合突条1外周に締め代をもって嵌合し、下端部の嵌合突条9が嵌合突条1の下側に全周にわたって係合されることによって、中栓Bを容器口筒部Aに強固に嵌着される。
【0033】
したがって、容器口筒部Aは、中栓Bの内筒7の外周面とともに、外筒6の内周面、嵌合突条9によって容器内部が密封されるので、傷などによる容器口筒部Aと内筒7外周からの液洩れ、液はねなどによる容器口筒部A天面および嵌合突条1周辺に残液があっても外部に流出することを防ぐことができる。
【0034】
液注出容器の使用開始にあたって、従来の容器と同様に、キャップCを開蓋し、中栓Bの指掛けリング37を引き上げることによって、注出孔が開孔される。
液注出時には、摘み部19が肩壁8に立設されていても、わずかに突出するだけであるため、容器の口元部を持って注出しても指先が引っかかったりしない。
液注出後に、キャップCを被蓋すると、摘み部19を被うことになるので、外観は従来と変わらず容器を保存できる。
【0035】
内容液の使用終了後に容器を廃棄するときには、中栓Bの外筒6の摘み部19の左端を外方に引っ張ると、まず、前部弱化ライン20の上端と、該前部弱化ライン20に続く肩壁8下面の切断溝23の先端からの破断が始まり、次いで、切断溝23の破断の進行と同時に、水平弱化ライン21が破断され、該水平弱化ライン21より上の外筒部分が把持部19A として摘持できるようになる。
【0036】
次いで、把持部19A を持って引き廻していくと、まず後部弱化ライン22が破断され、V字状の切断溝23を切り裂くことができる。
外筒6を肩壁8下面に設けた切断溝23を180度を越える範囲まで切り裂くと、中栓Bを簡単に抜き取ることができる。
【0037】
その際、摘み部19は肉厚であるので、上端に指先をかけ、外方に引き出すことによって弱化ラインの切り裂きができ、次いで外筒の上半部分を把持部19A とすることができるので外筒6の切り離しが容易にできるようになっている。
【0038】
次に、中栓の成形時の作用効果について述べると、把持部19A と後部弱化ライン22の成形にあたって、前後の切欠部11,12の前端面14、後端面16は、把持部19A の前後の中心を通る直径線に平行となっており、前後切欠部11,12の垂直面15,18、凹面17は、前後の端面14,16に直交しているので、金型のパーティングラインを前後端面14,16に直交する直径線上にとると、前後の切欠部11,12を金型の割抜き方向に合わせられるので、成形後の後処理加工の必要をなくすことができる。
【0039】
次に、本発明中栓の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、前第1実施形態において外筒の外径をフランジの外径と同一にし、摘み部を外方に移動させて外周に接するよう位置させ、キャップの構成を変更したものである。
以下、同一の構成の部分には、符号に添字aを付して図示し、相違する嵌合筒部の外筒、キャップを中心に説明する。
【0040】
図6において、Aaは容器の口筒部、Baは中栓、Caはキャップである。
図6,7に示すように、中栓Baは、容器口筒部Aaの嵌合突条1aに嵌着される嵌合筒部3aと注出筒4aを連接した螺合筒5aとを具えている。
嵌合筒部3aは、外筒6aと内筒7a、および肩壁8aとからなり、螺合筒5aは、内筒7aから上方に延びるよう連設されている。
【0041】
外筒6aは、容器口筒部Aaの嵌合突条1aに一定の締め代をもって嵌合され、内周下端部には、嵌合突条1aの下側に係合する嵌合突条9aが全周にわたって突設されている。
【0042】
図7,8に示すように、外筒6aの外周の所定個所には、外筒6aの上端から中間部までの間に刻設された前部切欠部11aと、外筒6aの下端から中間部までの間に刻設された後部切欠部12aの前後二つの切欠部、および前部切欠部11aの下端部と後部切欠部12a上端部を結び、外周に沿って水平方向に延びる上面13Aa 、下面13Ba 、底面13Ca とから形成される台形の切断用溝13aとが設けられている。
【0043】
図8(a)に示すように、前部切欠部11aは、軸心方向に平行に延び、下端が切断用溝13aの上面13Aa に達する垂直な前端面14aと、該前端面14aに直交する垂直面15aと、切断用溝13aの下面13Ba の一部分によって形成されている。
【0044】
図8(b)に示すように、後部切欠部12aは、前端面14aと平行な面で、切断用溝13aの下面13Ba まで達する後端面16aと、該後端面16aに直交し、後端面16aとの交叉線が嵌合突条9aの内周面9Aa と相似形の凹面17aと、後端面16aに直交し、切断用溝13aの底面13Ca より延びる垂直面18a、および切断用溝13aの上面によって形成されている。
外筒6aの上面には、外周端縁に沿って一定長の摘み部19aが立設されている。
【0045】
前記第1実施形態と同様に、前部切欠部11aにあっては、前端面14aと垂直面15aとの交叉部において、垂直面15aは、外筒6a内周に最も接近して位置し、その間の厚みは薄肉となっており、容易に破断可能な前部弱化ライン20aを形成している。
切断用溝13aの底面13Ca と外筒6a内周6Aa との間の厚みは、前部弱化ライン20aの肉厚とほぼ同一の薄肉となっており、水平弱化ライン21aとなっている。
【0046】
後部切欠部12aにおいては、後端面16aと凹部17aおよび垂直面18aの交差部において、垂直面18aは外筒6aの内周面6Aa に、凹部17aは嵌合突条9aの内周面9Aa に最も接近して位置しており、それぞれの間の厚みは、ほぼ同一の薄肉となっており、水平弱化ライン21aに続く後部弱化ライン22aを形成している。
【0047】
肩壁8a下面には、外筒6a内周6Aa に沿って、前部弱化ライン20aの上端位置から周方向に延びるV字形の切断溝23aが、外筒6a内周6Aa に沿って少なくとも180度を越える角度範囲に穿設されている。
【0048】
図9に示すように、キャップCaは、頂壁40aと側周壁41aとを具えており、頂壁40aには、注出口唇部32aを密封する密封リング42aが垂設されている。
側周壁41aの内周には、螺合筒5aのねじ30aに螺合するねじ43aが螺設されている。
側周壁41a下端には、摘み部19aの内側面より内側に位置する外径のフランジ50が設けられており、フランジ50の上面と、側周壁41a下端部周面との間には、等間隔をおいて複数個のリブ51が突設されている。
【0049】
次に、本実施形態の作用効果について説明すると、中栓BaにキャップCaを被蓋した場合に、摘み部19aが覆われないという点で第1実施形態と異なるが、打栓時には、側周壁41a下端のフランジ50の上端が中栓Baの肩壁8aに圧接して打栓されるので、前記第1実施形態と同様の作用効果を有している。
容器使用時の態様、使用後の中栓の分別廃棄、成形時の作用効果は、前記第1実施形態のそれと何ら変わらない。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
中栓の外筒と肩壁にスリットを設けておらず、また、口筒部の嵌合突条に係合する嵌合突条を全周にわたって設けているから、充填時に容器口部周辺に付着した液や容器内部からの液洩れがあっても外に流出することはなくなった。
【0051】
さらに外筒に外側から切欠部や切断用溝を刻設し、内周面を損なわないで弱化ラインを設けているから、付着液や液洩れがあっても、内周面に沿って液が洩れることがなくなった。
【0052】
摘み部を、外筒外周に沿って設けているから、厚肉として大きくすることができ、そのことによって上端に指先をかけ、外方に引き出すことができ弱化ラインと肩壁の切断溝の切り裂きが容易にできるようになった。
さらに、前部弱化ラインと切断溝、水平弱化ラインの切り裂きによって外筒の上半部分を把持部とできるので外筒の切り離しが容易にできるようになった。
【0053】
摘み部が外筒の外周に沿って、外周より内側に設けているから、摘み部が外筒の外周からはみ出すことがなく、手指が引っかかることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明液注出容器の一部断面正面図である。
【図2】中栓の説明図で、(a)一部断面正面図、(b)は上面図である。
【図3】把持部を説明する図で、(a)は前部切欠部、(b)は後部切欠部の斜視図である。
【図4】中栓の把持部の拡大説明図で、(a)は上面図、(b)は図(a)のA−A線における断面と前端面の説明図、(c)は図(a)のB−B線における断面図、(d)は図(a)のC−C線における断面と後端面の説明図である。
【図5】 キャップの一部断面正面図である。
【図6】 第2実施形態液注出容器の一部断面正面図である。
【図7】 中栓の説明図で、(a)は一部断面正面図、(b)は上面図である。
【図8】 把持部を説明する図で、(a)は前部切欠部、(b)は後部切欠部の斜視図である。
【図9】 キャップの一部断面正面図である。
【符号の説明】
A、Aa 容器口筒部
B、Ba 中栓
C、Ca キャップ
1、1a 嵌合突条
3、3a 嵌合筒部
4、4a 注出筒
5、5a 螺合筒
6、6a 外筒
6A、6Aa 内周
7、7a 内筒
8、8a 肩壁
9、9a 嵌合突条
9A、9Aa 内周面
10 フランジ
11、11a 前部切欠部
12、12a 後部切欠部
13、13a 切断用溝
13A、13Aa 上面
13B、13Ba 下面
13C、 13Ca 底面
14、14a 前端面
15、15a 垂直面
16、16a 後端面
17、17a 凹面
18、18a 垂直面
19、19a 摘み部
19A、 把持部
20、20a 前部弱化ライン
21、21a 水平弱化ライン
22、22a 後部弱化ライン
23、23a 切断溝
24 膨出部
40、40a 頂壁
41、41a 側周壁
42、42a 密封リング
43、43a ねじ
44 肩壁
45 側筒
50 フランジ
51 リブ

Claims (5)

  1. 容器の口筒部に打栓により嵌着され、外筒と内筒と肩壁とからなる嵌合筒部と注出筒とを具えた中栓と、キャップとを備えた液注出容器において、
    外筒は、その内周下端には全周にわたって嵌合突条が設けられており、
    外筒の外周には、縦方向に延びる前部弱化ラインと後部弱化ライン、および前後の各弱化ラインを結ぶ水平弱化ラインとが形成されており、
    前部弱化ラインは、外筒上端から中間部にある水平弱化ラインまで、外周側から内周側に向かって内周面に薄肉を残して刻設された切欠部によって形成され、
    水平弱化ラインは、外筒の外周側から内周側に向かって刻設され、内周面に薄肉を残し水平方向に延びる切断溝によって形成され、
    後部弱化ラインは、水平弱化ラインから外筒下端まで、外筒内周と嵌合突条の内周面に薄肉を残して刻設された切欠部によって形成されており、
    肩壁下面には、外筒内周に沿って前部弱化ラインに対応する点を始点として、周方向に延びる切断溝が設けられていることを特徴とする中栓を備えた液注出容器。
  2. 外筒の上端面に、前部切欠部から外筒外周に沿って延びる厚肉の摘み部が立設されていることを特徴とする請求項1記載の液注出容器。
  3. 弱化ラインの破断により前後の切欠部と切断用溝によって区画される外筒部分によって、把持部が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の液注出容器。
  4. キャップが、側周壁の所定位置に、環状の肩壁が突設され、該肩壁の周縁から側筒が垂設されていることを特徴とする請求項1または2記載の液注出容器。
  5. キャップが、側周壁の下端に摘み部の内側面より内径に位置する外径を有するフランジを突設していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液注出容器。
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