JP2002016001A - 低欠陥窒化物半導体の成長方法 - Google Patents
低欠陥窒化物半導体の成長方法Info
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Abstract
子、あるいは太陽電池、光センサー等の受光素子に使用
される窒化物半導体に係わり、特に窒化物半導体よりな
る基板の結晶欠陥を低減させ、結晶性に優れた窒化物半
導体基板の成長方法に関する。 【解決手段】基板上に窒化物半導体が成長しにくい材料
からなる第1の保護膜を成長し、その後、その第1の保
護膜を、前記基板が露出するまでエッチングすることに
より、ストライプ状又は格子状等の形状を有する第1の
保護膜を形成し、その後、第1の保護膜の窓部よりバッ
ファ層及び第1の窒化物半導体を成長させ、その後、第
1の保護膜のみ取り除き、さらに露出した基板に凹部を
形成した後、第1の窒化物半導体を核として第2の窒化
物半導体を横方向の成長により形成する。
Description
レーザダイオード等の発光素子、あるいは太陽電池、光
センサー等の受光素子に使用される窒化物半導体(In
xAlyGa1-x-yN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よ
りなる窒化物半導体素子の成長方法に関し、特に基板上
に低欠陥の窒化物半導体を成長させる成長方法に関す
る。
イオード(LED)や半導体レーザー(LD)の研究が
活発に行われており、高輝度の発光ダイオード(LE
D)や室温連続発振可能な半導体レーザー(LD)が実
現されている。このような窒化物半導体素子を形成する
一般的な方法は、サファイア、スピネル、炭化ケイ素の
ような窒化物半導体と異なる異種基板を用い、その上に
バッファ層を介して窒化物半導体が成長しないかあるい
は成長しにくい材料からなるSiO2等の保護膜を成長
させストライプ形状とし、この上に窒化物半導体を選択
成長させる方法が知られている。また、サファイア、ス
ピネル、炭化ケイ素のような窒化物半導体と異なる異種
基板を用い、その上に下地層となる窒化物半導体を成長
させ、該窒化物半導体を部分的にストライプ形状とし、
形成された下地層の側面に窒化物半導体の横方向の成長
を利用しながら該下地層上に窒化物半導体を選択成長さ
せる方法が知られている。これらは、異種基板上に窒化
物半導体素子を成長させる場合に、格子定数の違いから
発生する転位を低減できる窒化物半導体の横方向の成長
方法であり、エピタキシャルラテラルオーバーグロウス
(Epitaxially lateral over growth:ELOG)と呼
ばれている。上記のような成長方法により得られた窒化
物半導体基板は、従来の窒化物半導体の成長方法に比
べ、特に保護膜上部に位置する窒化物半導体に結晶欠陥
が少なくなる。
方法では、基板上に窒化物半導体を形成すると、保護膜
上の窒化物半導体層に発生する結晶欠陥は減少するもの
の、その上に成長させる窒化物半導体が異常成長をする
問題があった。
の保護膜上に窒化物半導体を成長させる場合、酸化ケイ
素が分解する場合があり、酸化ケイ素が分解すると、酸
化ケイ素上から窒化物半導体が異常成長したり、窒化物
半導体の結晶性の低下を招くことがある。一方、酸化ケ
イ素の分解を抑えるために低い温度で窒化物半導体を成
長させると、窒化物半導体の単結晶が得られにくく、窒
化物半導体層の結晶性が低下する。
ないELOG成長方法により、結晶欠陥のない窒化物半
導体を形成し、且つ窒化物半導体の異常成長を抑制する
ことにより素子性能が良好で、量産性のよい窒化物半導
体素子を提供することである。
下記(1)〜(7)の構成により達成することができ
る。 (1) 基板上に窒化物半導体が成長しにくい材料から
なる第1の保護膜を成膜し、その後、その第1の保護膜
を、前記基板が露出するまでエッチングすることによ
り、ストライプ状又は格子状等の形状を有する第1の保
護膜を形成し、その後、第1の保護膜の窓部よりバッフ
ァ層及び第1の窒化物半導体を成長させ、その後、第1
の保護膜のみをエッチングにより取り除き、さらに露出
した前記基板を所定の深さまで加工することにより、基
板に凹部を形成した後、第1の窒化物半導体を核として
第2の窒化物半導体を横方向の成長により形成すること
を特徴とする窒化物半導体の成長方法。 (2) 前記第1の窒化物半導体を第1の保護膜の膜厚
に対し3倍以下の膜厚範囲で成長させることを特徴とす
る(1)に記載の窒化物半導体の成長方法。 (3) 前記第1の窒化物半導体の成長後、第2の保護
膜を成膜し、その後、リフトオフ法により第1の保護膜
及び第1の保護膜上の第2の保護膜を取り除くことを特
徴とする(1)に記載の窒化物半導体の成長方法。 (4) 前記基板の凹部は、ドライエッチング法又は、
ブラスト加工法により形成することを特徴とする(1)
に記載の窒化物半導体の成長方法。 (5) 前記基板に形成した凹部の深さは、500オン
グストローム以上であることを特徴とする(1)に記載
の窒化物半導体の成長方法。 (6) 前記基板は、サファイア、スピネル又は炭化ケ
イ素であることを特徴とする(1)に記載の窒化物半導
体の成長方法。 (7) 前記保護膜は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化
チタン、酸化ジルコニウム、又はこれらの多層膜である
ことを特徴とする(1)に記載の窒化物半導体の成長方
法。
物半導体を核として第2の窒化物半導体を成長させるこ
とにより、第1の窒化物半導体の最上面より成長した第
2の窒化物半導体には、結晶欠陥が多いものの、横方向
に成長させた第2の窒化物半導体は結晶欠陥が極めて減
少した窒化物半導体となる。そのため、第2の窒化物半
導体が横方向成長した範囲、つまり基板の凹部上に成長
した第2の窒化物半導体の結晶性はよくなる。これは、
第1の窒化物半導体を核として第2の窒化物半導体を成
長させる時、比較的結晶欠陥が多い第1の窒化物半導体
の最上面及び側面より成長させた第2の窒化物半導体に
おいて、第1の窒化物半導体の最上面より成長した第2
の窒化物半導体には縦方向に結晶欠陥が成長する。ま
た、側面より横方向に成長する第2の窒化物半導体に
は、横方向に結晶欠陥は成長するものの、横方向に成長
した第2の窒化物半導体の上部には、結晶欠陥は拡散及
び伝播しないためである。また、第2の窒化物半導体を
横方向に成長させる前に、基板を所定の深さまで加工
し、基板に凹部を形成することで、第2の窒化物半導体
の横方向成長時に、基板との間に発生する応力を抑制す
ることができる。
1の保護膜の膜厚に対して3倍以下の範囲で成長させる
ことにより、第1の窒化物半導体を結晶性良く成長させ
ることができる。また、第1の窒化物半導体の最上面が
鏡面になる範囲であれば、第1の保護膜の膜厚を越えな
い範囲で成長させてもよい。
オフ法があり、第1の窒化物半導体を第1の保護膜を越
えない膜厚で成長させる場合には、第2の保護膜を成膜
後、簡単に第1の保護膜を取り除くことができる。さら
に、第1の窒化物半導体上に残った第2の保護膜は、基
板に凹部を形成するための保護膜としての作用も有す
る。
チング法又は、ブラスト加工法により行うことで凹部深
さを正確に制御することができる。
0オングストローム以上であると、第2の窒化物半導体
の成長後に、基板に空洞を形成する。このため、第2の
窒化物半導体の成長時に基板との応力を緩和することが
できる。
酸化チタン、酸化ジルコニウム、又はこれらの多層膜を
用いる。これらの保護膜材料は、その表面に窒化物半導
体が成長しないか、成長しにくい性質を有する。そのた
め、保護膜上に、窒化物半導体を成長させることなく、
保護膜の窓部に窒化物半導体を成長させることができ
る。
図面を参照しながら説明する。
る、基板上に成長された窒化物半導体を模式的に示す断
面図である。基板1上に第1保護膜2をストライプ又は
格子状に形成し、さらに、第1の保護膜2の窓部よりバ
ッファ層(図示されていない)、第1の窒化物半導体3
を成長させ、その後、第1の保護膜2のみ取り除き、さ
らに、露出した基板を加工することにより、基板に凹部
を形成し、第1の窒化物半導体3を核として第2の窒化
物半導体を横方向に成長させる。ここで、上記第1の保
護膜2は、表面に窒化物半導体が成長しないか、成長し
にくい性質を有する。また、基板上に第1の窒化物半導
体3を成膜する前に、バッファ層を成長させることによ
り、基板と窒化物半導体との格子定数不整を緩和し、結
晶欠陥を低減することができ、さらに、表面モフォロジ
ーが良好な窒化物半導体を得ることができる。
半導体の成長方法を示す工程断面図である。
に、第1の保護膜2をCVD、スパッタまたは、蒸着等
の方法により成膜する。本発明において、基板1には、
窒化物半導体と異なる異種基板を用いる。具体的には、
C面、R面、及びA面のいずれかを主面とするサファイ
ア、並びにスピネル(MgAl2O4)のような絶縁性基
板、SiC(6H、4H、3Cを含む)であり、その他
ZnS、ZnO、Si及び窒化物半導体と格子接合する
酸化物基板等、窒化物半導体と異なる基板材料を用いる
ことができる。
半導体が成長しないか又は、成長しにくい材料からなる
ものが好ましく、具体例としては、酸化ケイ素(SiO
x)、窒化ケイ素(SiNx)、酸化チタン(TiOx)、
酸化ジルコニウム(ZrOx)、又はこれらの多層膜の
他、1200℃以上の融点を有する金属等を用いること
ができる。さらに第1の保護膜2の膜厚としては特に限
定されないが、3μm以下であれば、窓部より第1の窒
化物半導体3が成長しやすくなるため好ましい。また、
第1の保護膜をストライプ状に形成する場合において、
第1の保護膜のストライプ幅としては、好ましくは10
μm〜20μmとし、より好ましくは10μm〜15μ
mである。また、ストライプ状に形成する場合、第1の
保護膜の窓部の幅としては、窒化物半導体の成長が容易
である2μm以上好ましくは3μm以上である。さら
に、第1の保護膜のストライプ幅Wsと窓部の幅Wwと
の比Ws/Wwは、好ましくは1〜5、より好ましくは
1〜3である。
場合に、ストライプをオリフラ面をサファイアのA面と
し、このオリフラ面の垂直軸に対して左右どちらかに、
θ=0.1〜1°、好ましくはθ=0.2〜0.4°ず
らして形成すると、成長面がより平坦で良好な結晶が得
られる。
部上にMOCVD等の方法によりバッファ層(図示され
ていない)及び第1の窒化物半導体3を成長させる。ま
ず、基板1上に第1の保護層2を形成させた後、バッフ
ァ層を成長させる。バッファ層としては、第1の窒化物
半導体5よりも低温で成長させるバッファ層を用いるこ
とができ、例えばAlN、GaN、AlGaN、InG
aN等が用いられ、900℃以下300℃以上の温度
で、膜厚0.5μm〜10オングストロームで成長され
る。このように基板1上にバッファ層2を900℃以下
の温度で形成すると、基板1と第1の窒化物半導体3と
の格子定数不整を緩和し、第1の窒化物半導体3の結晶
欠陥が少なくなるため好ましい。
ァ層上に、第1の窒化物半導体3を成長させる。この第
1の窒化物半導体3としては、アンドープののGaN、
n型不純物をドープしたGaN、またはp型不純物をド
ープしたGaNを用いることができる。また第1の窒化
物半導体3は、バッファ層よりも高温で成長させるのが
好ましく、具体的には900〜1100℃、より好まし
くは1050℃で成長され、また膜厚は、特に限定され
ず、好ましくは1〜3μm、より好ましくは1.5〜2
μm以上である。この範囲の膜厚とすることにより、第
1の窒化物半導体の最上面を鏡面にすることができ、異
常成長を抑制することができるため好ましい。
膜を取り除く方法としては、エッチング法又は、図3に
示すような第1の窒化物半導体の成長後、第2の保護膜
4を成長し、その後、第1の保護膜及び第1の保護膜上
の第2の保護膜を取り除くリフトオフ法を用いることが
できる。
(c)に示すように、第1の保護膜2を除去することに
より、基板1の最上面及び、第1の窒化物半導体3の側
面を露出することができる。ここで、保護膜の除去方法
としては、ウェットエッチング、ドライエッチング等の
方法があり、窒化物半導体を劣化させずに保護膜だけを
除去するには、好ましくはウェットエッチングを用い
る。
膜2の除去を行う場合には、第1の窒化物半導体が第1
の保護膜の膜厚を越えない高さで成長され、基板の最上
面に凹凸を有する場合が好ましい。図3に示すように第
1の窒化物半導体3を成長後、全面に第2の保護膜4を
成膜する。具体例としては、第2の保護膜4は酸化ジル
コニウム(ZrO2)、窒化ケイ素(SiN)、ニッケ
ル等である。この第2の保護膜4は、後に基板に凹部を
形成する時の第1の窒化物半導体3のマスクとしての効
果も有するため、基板1との選択比が高い性質を有する
ものが好ましい。
板を図2(d)に示すように、ドライエッチング又は、
ブラスト加工法等により、所定の深さまで削ることで凹
部を形成する。これは基板に凹部を形成することによ
り、第2の窒化物半導体5の横方向の成長時に基板との
間に発生する応力を緩和するためであり、凹部の深さと
しては、好ましくは1000オングストローム以上、さ
らに好ましくは2000オングストローム以上である。
除去することにより、露出した第1の窒化物半導体3の
側面よりMOCVD法を用いて、原料ガスにTMG、ア
ンモニアを用い、アンドープのGaNよりなる第2の窒
化物半導体5を成長させる。第2の窒化物半導体5の成
長温度としては好ましくは、900〜1100℃、さら
に好ましくは1050℃であり、好ましい膜厚として
は、5〜30μmであり、さらに好ましくは10〜20
μmである。 この範囲より薄い膜厚であると、第2の
窒化物半導体5の最上面が成長しきれないために空隙が
でき、鏡面を得ることができない。また、この範囲より
厚い膜厚で第2の保護膜を成長させると、基板に反りが
生じ、結晶欠陥が拡散する問題が生じる。
なる材料の主面をオフアングルさせた基板、さらにステ
ップ状にオフアングルさせた基板を用いることもでき
る。さらに好ましい基板1としては、(0001)面
[C面]を主面とするサファイア、(112−0)面
[A面]を主面とするサファイア、又は(111)面を
主面とするスピネルである。ここで基板1が、(000
1)面[C面]を主面とするサファイアであるとき、前
記第1の保護膜2がそのサファイアの(112−0)面
[A面]に対して垂直なストライプ形状を有しているこ
と[窒化物半導体の(101−0)[M面]に垂直方向
にストライプを形成すること]が好ましく、また(11
2−0)面[A面]を主面とするサファイアであると
き、前記第1の保護膜2はそのサファイアの(11−0
2)面[R面]に対して垂直なストライプ形状を有して
いることが好ましく、また(111)面を主面とするス
ピネルであるとき、前記第1の保護膜2はそのスピネル
の(110)面に対して垂直なストライプ形状を有して
いることが好ましい。
て、第1の窒化物半導体3、及び第2の窒化物半導体5
等の窒化物半導体を成長させる方法としては、特に限定
されないが、MOVPE(有機金属気相成長法)、HV
PE(ハライド気相成長法)、MBE(分子線エピタキ
シー法)、MOCVD(有機金属化学気相成長法)等、
窒化物半導体を成長させるのに知られている全ての方法
を適用できる。好ましい成長方法としては、膜厚が10
0m以下ではMOCVD法を用いると成長速度をコント
ロールし易い。MOVPE法は、結晶をきれいに成長さ
せることができ好ましい。しかし、MOVPE法は時間
がかかるため、厚膜を成長させる場合にはHVPE法が
好ましい。
の成長方法により得られる結晶欠陥の伝播が抑制され表
面領域に結晶欠陥の少ない窒化物半導体を基板とし、こ
の窒化物半導体基板上に、少なくともn型窒化物半導体
層、活性層、及びp型窒化物半導体層を有する素子構造
を有する窒化物半導体素子を製造すると、良好な寿命特
性が得られると共に、歩留まりを向上させることができ
好ましい。
に限定されない。 [実施例1]実施例1における各工程を図2(a)〜図
2(e)を用いて示す。また実施例1はMOCVD法に
ついて示すものであるが、本発明の方法は、MOCVD
法に限るものではなく、例えばHVPE法、MBE法、
その他、窒化物半導体を成長させる方法を適用できる。
し、オリフラ面をA面とするサファイア基板を用い、こ
のサファイア基板上に、CVD装置を用い、第1の保護
膜2としてSiO2を膜厚3μmで成膜し、その後、第
1の保護膜を、ストライプ幅15μm、窓部5μmのス
トライプ状に形成する。
10℃にして、キャリアガスに水素、原料ガスにアンモ
ニアとTMG(トリメチルガリウム)とを用い、保護膜
の窓部上にGaNよりなるバッファ層(図示されていな
い。)を200オングストロームの膜厚で成長させる。
度を1050℃まで上昇させ、1050℃になったら、
原料ガスにTMG、アンモニアを用い、アンドープGa
Nよりなる第1の窒化物半導体を3μmの膜厚で成長さ
せる。
ットエッチング法により、バッファードフッ酸(BH
F)を用い第1の保護膜2を除去させる。第1の保護膜
2を除去することにより、ストライプ形状の第1の窒化
物半導体3を形成することができる。
ッチングすることにより、サファイア基板に凹部を形成
する。また、ストライプ形状を有する第1の窒化物半導
体3をドライエッチングにより劣化させないため、第1
の窒化物半導体上に酸化ジルコニウム(ZrO2)より
なる保護膜を形成し、ドライエッチングを行うことによ
り、2000オングストロームの深さを有する凹部を形
成させる。
℃の温度で、原料ガスにTMG、アンモニアを用い、第
2の窒化物半導体5を15μmの膜厚で成長させる。
L(カソードルミネッセンス)方法により観察すると、
非常に結晶欠陥を低減することができる。
は、2インチφ、C面を主面とし、オリフラ面をA面と
するサファイア基板を用い、このサファイア基板上に、
CVD装置を用い、第1の保護膜2としてSiO2を膜
厚3μmで成膜し、その後、第1の保護膜を、ストライ
プ幅15μm、窓部5μmのストライプ状に形成し、さ
らに実施例1と同条件で、保護膜の窓部上にGaNより
なるバッファ層(図示されていない。)を200オング
ストロームの膜厚で成長させる。
て、温度を1050℃まで上昇させ、1050℃になっ
たら、原料ガスにTMG、アンモニアを用い、アンドー
プGaNよりなる第1の窒化物半導体を2.5μmの膜
厚で成長させる。
として、リフトオフ法を用いる。まず、図3に示すよう
に全面に第2の保護膜4として、酸化ジルコニウムを膜
厚0.5μmで成膜する。次に、バッファードフッ酸に
より、第1の保護膜であるSiO22と、第1の保護膜
上の第2の保護膜4を取り除き、その後、第1の窒化物
半導体3上に第2の保護膜を残した状態で、ドライエッ
チングにより、基板に凹部を形成する。基板に凹部を形
成後、第2の保護膜を除去し、図2(e)に示すように
1050℃の温度で、原料ガスにTMG、アンモニアを
用い、第2の窒化物半導体5を15μmの膜厚で成長さ
せる。以上の方法により得られた窒化物半導体は、実施
例1と同様に結晶欠陥の低減された窒化物半導体を得る
ことができる。
おいて、第2の窒化物半導体を成長させる際に、成長と
同時にn型不純物であるSiを5×1017/cm3ドー
プして15μmの膜厚で成長させる他は同様にして窒化
物半導体を成長させる。得られた窒化物半導体は、実施
例1と同様に結晶欠陥の低減された窒化物半導体を得る
ことができる。
せる窒化物半導体を結晶欠陥を減少することにより結晶
性及び、面状態が良好な窒化物半導体を得ることができ
る。また更に、本発明により得られた窒化物半導体を基
板として素子構造を成長させると、寿命特性等の素子性
能が良好な窒化物半導体を提供することができる。
を模式的に示す断面図である。
半導体を模式的に示す断面図である。
に示す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】基板上に窒化物半導体が成長しにくい材料
からなる第1の保護膜を成膜し、その後、その第1の保
護膜を、前記基板が露出するまでエッチングすることに
より、ストライプ状又は格子状等の形状を有する第1の
保護膜を形成し、その後、第1の保護膜の窓部よりバッ
ファ層及び第1の窒化物半導体を成長させ、その後、第
1の保護膜のみをエッチングにより取り除き、さらに露
出した前記基板を所定の深さまで加工することにより、
基板に凹部を形成した後、第1の窒化物半導体を核とし
て第2の窒化物半導体を横方向の成長により形成するこ
とを特徴とする窒化物半導体の成長方法。 - 【請求項2】前記第1の窒化物半導体を第1の保護膜の
膜厚に対し3倍以下の膜厚範囲で成長させることを特徴
とする請求項1に記載の窒化物半導体の成長方法。 - 【請求項3】前記第1の窒化物半導体の成長後、第2の
保護膜を成膜し、その後、リフトオフ法により第1の保
護膜及び第1の保護膜上の第2の保護膜を取り除くこと
を特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体の成長方
法。 - 【請求項4】前記基板の凹部は、ドライエッチング法又
は、ブラスト加工法により形成することを特徴とする請
求項1に記載の窒化物半導体の成長方法。 - 【請求項5】前記基板に形成した凹部の深さは、500
オングストローム以上であることを特徴とする請求項1
に記載の窒化物半導体の成長方法。 - 【請求項6】前記基板は、サファイア、スピネル又は炭
化ケイ素であることを特徴とする請求項1に記載の窒化
物半導体の成長方法。 - 【請求項7】前記保護膜は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、
酸化チタン、酸化ジルコニウム、又はこれらの多層膜で
あることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体の
成長方法。
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