JP2001039800A - 窒化物半導体の成長方法及び窒化物半導体素子 - Google Patents

窒化物半導体の成長方法及び窒化物半導体素子

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JP2001039800A JP21812299A JP21812299A JP2001039800A JP 2001039800 A JP2001039800 A JP 2001039800A JP 21812299 A JP21812299 A JP 21812299A JP 21812299 A JP21812299 A JP 21812299A JP 2001039800 A JP2001039800 A JP 2001039800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクとして用いられるSiO2による上記
の問題点を解決し、転位が低減され結晶性が良好な窒化
物半導体を得ることができる窒化物半導体の成長方法を
提供することであり、更に本発明の方法により得られた
窒化物半導体を基板とする寿命特性の良好な窒化物半導
体素子を提供することである。 【解決手段】 異種基板1の上に、第1の窒化物半導体
2を成長させる第1の工程と、その後、第1の窒化物半
導体2に部分的に凹凸を形成して凹部側面に窒化物半導
体の横方向の成長が可能な面を露出させる第2の工程
と、その後、常圧以上の圧力条件下で、前記凹凸を有す
る第1の窒化物半導体2上に、第2の窒化物半導体3を
成長させる第3の工程とを有する成長方法、及び前記方
法により得られた基板とする窒化物半導体素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窒化物半導体(In
XAlYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)の成長
方法に係り、特に窒化物半導体よりなる基板の成長方法
に関する。また、本発明は、前記窒化物半導体よりなる
基板を用い発光ダイオード、レーザダイオード等の発光
素子、あるいは太陽電池、光センサー等の受光素子に使
用される窒化物半導体(InXAlYGa1-X-YN、0≦
X、0≦Y、X+Y≦1)よりなる窒化物半導体素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、サファイア、スピネル、炭化ケイ
素のような窒化物半導体と異なる異種基板上、又は異種
基板上に成長された窒化物半導体上に、窒化物半導体が
成長しないかあるいは成長しにくい材料からなるSiO
2等の保護膜を成長させ、この上に窒化物半導体を選択
成長させることにより、転位を低減できる窒化物半導体
の成長方法[ELOG(Epitaxially laterally overgr
own GaN)の成長方法]が種々検討されている。
【0003】例えば、Jpn.J.Appl.Phy
s.Vol.37(1998)pp.L309−L31
2(以下単にJ.J.A.P.の文献とする。)には、
ELOGの成長方法として、サファイアのc面上に成長
させた窒化物半導体上にSiO 2等のマスクを部分的
(例えばストライプ形状)に形成し、この上に、100
Torrの減圧下で、窒化物半導体を成長させることに
より、転位の少ない窒化物半導体を得ることができる。
このようなELOG成長は、マスクを形成し意図的にG
aNを横方向に成長させることにより、転位が窒化物半
導体の成長と共にマスク上に向かって横方向に進行する
と、窒化物半導体の成長方向(縦方向)に再び進行しな
くなり、転位の低減が可能となる。そして、マスクの上
方部に成長したGaNの表面には転位がほとんど見られ
なくなる。また、マスクを形成していない部分に成長し
たGaNの表面には、ほぼ1×107/cm2の転位があ
る。このように、転位の少ない窒化物半導体の基板を得
ることが可能となったことから、窒化物半導体素子の寿
命特性を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
J.J.A.P.の文献に記載の方法では、SiO2
の保護膜が、窒化物半導体の成長時に分解する場合があ
り、SiO2が分解すると、SiO2上から窒化物半導体
が異常成長したり、分解したSiやO等が窒化物半導体
に入りGaNを汚染したりして、結晶性の低下を招くこ
とがある。一方、SiO2の分解を考慮して比較的低温
で窒化物半導体を成長させると、窒化物半導体が良好な
単結晶となりにくく、窒化物半導体の結晶性の低下を引
き起こすこととなる。このようなSiO2の窒化物半導
体への汚染は、素子を量産する場合に歩留まりの低下を
引き起こす原因となりうる。更に、選択成長させた後に
異種基板を除去してGaN基板の異種基板除去面にn電
極を形成してなる素子を形成する場合に、SiO2等の
保護膜を用いていると、絶縁性のSiO2の存在によっ
て抵抗が高くなる傾向がある。このことから、SiO2
をも除去する必要があり、除去の際に窒化物半導体にク
ラックが入らないようにするなど操作がやや煩雑となる
場合がある。また、ウエハを劈開する際に、SiO2
残っていると劈開性を低下させることも考えられる。ま
た、上記J.J.A.P.の文献に記載の方法は、10
0Torrの減圧下で成長させることで、転位の低減と
共に成長表面の面状態が良好となるが、上記したように
SiO2の分解による異常成長が生じると、面状態が低
下してしまうこととなる。素子の寿命特性は、窒化物半
導体基板の転位の数と共に、窒化物半導体基板の素子構
造を形成する面の面状態に左右される傾向がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、マスクとして用
いられるSiO2による上記の問題点を解決し、転位が
低減され結晶性が良好な窒化物半導体を得ることができ
る窒化物半導体の成長方法を提供することである。更
に、本発明は、結晶性が良好で且つ転位の少ない窒化物
半導体を基板とする寿命特性の良好な窒化物半導体素子
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の目的は、
以下(1)〜(8)の構成によって達成することができ
る。 (1) 窒化物半導体と異なる材料よりなる異種基板の
上に、第1の窒化物半導体を成長させる第1の工程と、
第1の工程後、前記第1の窒化物半導体に部分的に凹凸
を形成して凹部側面に窒化物半導体の横方向の成長が可
能な面を露出させる第2の工程と、第2の工程後、常圧
以上の圧力条件下で、前記凹凸を有する第1の窒化物半
導体上に、第2の窒化物半導体を成長させる第3の工程
とを有することを特徴とする窒化物半導体の成長方法。 (2) 前記第3の工程の圧力が、常圧〜2.5気圧の
圧力条件下であることを特徴とする前記(1)に記載の
窒化物半導体の成長方法。 (3) 前記第2の窒化物半導体を成長後に、前記第2
及び第3の工程を繰り返して行う、但し、第2の窒化物
半導体に形成される凹凸が、第1の窒化物半導体に形成
された凹部上部に凸部が形成され、第1の窒化物半導体
に形成された凸部上部に凹部が形成されることを特徴と
する前記(1)又は(2)に記載の窒化物半導体の成長
方法。 (4) 前記異種基板が、サファイアのC面がステップ
状にオフアングルされていることを特徴とする前記
(1)〜(3)に記載の窒化物半導体の成長方法。 (5) 前記ステップ状にオフアングルされているサフ
ァイア基板のオフアングル角が、0.1°〜0.5°で
あることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに
記載の窒化物半導体の成長方法。 (6) 前記ステップ状にオフアングルされているサフ
ァイア基板のステップに沿う方向(段差方向)が、サフ
ァイアのA面に対して垂直に形成されていることを特徴
とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の窒化物半
導体の成長方法。 (7) 前記窒化物半導体の成長方法において、第1の
窒化物半導体に凹凸を形成する際に、異種基板を500
〜3000オングストロームの深さで削ってなる形状で
形成されることを特徴とする前記(1)〜(6)のいず
れかに記載の窒化物半導体の成長方法。 (8) 前記第1の窒化物半導体に形成される凹凸が、
ストライプ形状であり、更に前記ストライプ形状の凹凸
がオリフラ面からの垂直軸に対して左右のいずれかに
0.1°〜1°程度ずらして形成されていることを特徴
とする前記(1)〜(7)に記載の窒化物半導体の成長
方法。 (9) 前記窒化物半導体の成長方法で得られる窒化物
半導体を基板とし、この上に素子構造となる少なくとも
n型窒化物半導体、活性層、及びp型窒化物半導体が形
成されていることを特徴とする窒化物半導体素子。 (10) 前記窒化物半導体の成長方法で得られた窒化
物半導体基板上に、素子構造となる少なくともn型窒化
物半導体、活性層、及びp型窒化物半導体が形成され、
窒化物半導体基板の第1の窒化物半導体に形成された凹
部上部に、窒化物半導体レーザ素子の光を導波するスト
ライプ形状又はリッジ形状を形成してなること特徴とす
る窒化物半導体レーザ素子。
【0007】つまり、本発明の方法は、従来技術におい
て、窒化物半導体の横方向の成長を強制的に行うために
用いられていたSiO2等のマスクを用いずに、単に、
異種基板上に成長させた第1の窒化物半導体に凹凸を形
成することで、凹部側面に窒化物半導体の横方向への成
長面を形成させ、常圧以上の加圧条件下で、第2の窒化
物半導体を成長させることにより、凹部側面から窒化物
半導体の横方向の成長が意図的に行われ、転位を低減さ
せることができ、且つ、成長面の面状態が良好となる。
【0008】従来技術として前記したJ.J.A.P.
の文献のELOGの成長方法は、転位を低減できるもの
の、SiO2を用いていることによるSiやOの汚染に
よる異常成長や面状態の悪化等の種々の問題が懸念され
る。
【0009】これに対し、本発明の方法は、SiO2
を用いることなく、窒化物半導体に凹凸を形成するのみ
で、意図的に凹部側面から窒化物半導体の横方向の成長
を開始させることにより、凹部開口部の上方に成長する
窒化物半導体には、縦方向(成長方向)への転位の伝播
が抑制される。さらに本発明の方法は、常圧以上の加圧
条件下で行うことにより、窒化物半導体の成長した表面
(成長面)を良好にすることができる。ちなみに、上記
の文献のように減圧条件下で行うと、窒化物半導体の成
長面が十分良好な面状態となりにくく、窒化物半導体基
板や素子を量産する場合にやや問題となる。
【0010】また、本発明の方法は、保護膜としてSi
2等の保護膜を用いていないので、窒化物半導体が良
好な単結晶として得られる温度、例えば1000℃以上
の温度で第1及び第2の窒化物半導体を成長させても、
SiO2の分解による汚染や異常成長等が生じない。更
に、本発明の方法は、SiO2等の保護膜を用いていな
いので、異種基板のみを除去しただけで、窒化物半導体
基板の除去面にn電極が形成された場合、n電極と良好
なオーミックが得られ易くなる。このように、本発明の
方法は、SiO2を用いていないので、SiO2による前
記従来の問題点を解決することができる。
【0011】本発明の方法は、第1の窒化物半導体に形
成されている凸部の上面並びに凹部の側面及び底面に、
窒化物半導体の成長可能な面が存在するが、凹部の側面
から成長し、凹部の開口部分から厚膜に成長する部分の
第2の窒化物半導体に転位がほとんど見られない結晶性
の良好な窒化物半導体となる。つまり、凹部側面に露出
している第1の窒化物半導体から第2の窒化物半導体が
横方向に成長をはじめ、このとき転位も第2の窒化物半
導体の成長に伴って横方向に進行するが一旦横方向に進
行した転位は再び縦方向に進行しにくくなり、凹部の開
口部分から厚膜に成長する第2の窒化物半導体は転位の
低減された結晶性の良好な窒化物半導体を得ることがで
きる。一方、凸部上部に成長した第2の窒化物半導体の
表面には転位が比較的多く見られる傾向がある。
【0012】以前、本発明者等は、特願平10−275
826号明細書に、異種基板上に成長させた窒化物半導
体の縦方向の成長を抑え、横方向のみに成長させ、続い
て縦方向と横方向に成長させることにより、転位を著し
く低減させることが可能な窒化物半導体の成長方法を提
案している。この方法は、転位が横方向に進行すると再
び縦方向に進行しにくくなることを見出し、窒化物半導
体の縦方向の成長を抑制し、横方向の成長を意図的に行
うことにより、転位を低減させることを可能としている
ものである。この方法において、具体的に縦方向の成長
を抑える方法として、異種基板上に成長させた窒化物半
導体に凹凸を形成し、この凸部上部及び凹部底部にSi
2等の保護膜を形成することで、一旦縦方向の成長を
する窒化物半導体の成長面を覆い、凹部側面の横方向の
成長可能な窒化物半導体面のみを露出させ意図的に窒化
物半導体を横方向に成長させている。この方法は、窒化
物半導体の縦方向の成長を実質的に全て抑えているの
で、転位が縦方向に進行するのを良好に防止することが
できたと考えられる。しかし、凹凸を形成した凹部底部
と凸部上部に保護膜を形成する工程は、時間がかかり、
量産する場合にやや問題となる。また、保護膜としてS
iO2を用いると、前記したようにSiO2の分解による
汚染や異常成長などが起こる可能性もある。
【0013】これに対し、本発明は、特願平10−27
5826号明細書に記載の方法を更に検討した結果、第
1の窒化物半導体に凹凸を形成するだけで、凹部の開口
部分に厚膜に成長する第2の窒化物半導体の表面や表面
領域には転位がほとんどなくなり、且つ反応条件を常圧
以上の圧力条件下とすると窒化物半導体の成長面の面状
態が良好となることを見出したものである。つまり、本
発明の方法は、反応条件を常圧以上とし窒化物半導体に
凹凸を形成するのみで、窒化物半導体の縦方向の成長を
抑えることを可能としている。この理由は定かではない
が、恐らく、凸部上部の面に対し、凹部側面での窒化物
半導体の成長速度が促進されているからではないかと考
えられる。凹部内部では、側面と底部の3箇所の部分か
ら窒化物半導体が成長可能であるが、凹部開口部分から
厚膜に成長する第2の窒化物半導体には転位がほとんど
見られないことから、凹部側面から横方向に成長を始め
た窒化物半導体同士が凹部底部から成長を始めた窒化物
半導体の成長を阻害していると思われる。この凹部底部
からの成長の阻害は、凹部底部がサファイアなどの異種
基板の露出面であるとより良好となり、凹部開口部の上
部に成長する第2の窒化物半導体の転位を低減するのに
好ましい。
【0014】また、一方、凸部上部では縦方向の成長が
可能であるが、凸部上部で縦方向の成長から成長を始め
た窒化物半導体は、縦方向に成長すると共に、凹部開口
部に向かって横方向に成長すると思われ、凸部上部に成
長する窒化物半導体の転位も低減する傾向がある。更に
凸部上部の窒化物半導体の成長は、縦方向に成長するよ
り横方向へ成長し易い傾向があり、凸部上部からの成長
と、凹部開口部からの成長が自然に接合して、凹部開口
部の上方では鏡面状の良好な面状態の第2の窒化物半導
体を得ることができると思われる。また本発明は、以前
本発明者らが提案した技術に比べ、保護膜を形成しない
ので製造工程が簡素化でき好ましく、さらに、反応条件
を最適化することで、良好な面状態が得られ易くなり好
ましい。
【0015】また、本発明において、凹部側面からの横
方向の成長と、凸部上部での横方向の成長をより促進さ
せるには、凹凸の形状、具体的には、凸部上部の幅、凹
部底部の幅、凹部側面の長さ、凹部側面を斜めにする等
の形状を設ける事柄などを組み合わせて調整することが
好ましい。更に、本発明において、横方向の成長を促進
させるため、上記のように凹凸を形成することに加え、
反応条件、例えば不純物の添加、窒化物半導体の原料と
なる元素(III族元素とV族元素のモル比)のモル比
の調整等、の反応条件を調整することで横方向の成長が
縦方向の成長より促進され、転位を低減するのに好まし
い。
【0016】更に本発明の方法において、第3の工程の
圧力が、常圧〜2.5気圧の圧力条件下であると、第2
の窒化物半導体の表面が良好な面状態となり好ましい。
【0017】更に、本発明において、第2の窒化物半導
体を厚膜に成長させた後、第2の工程と第3の工程を繰
り返すことで転位を更に低減させることができる。但
し、この場合は、第1の窒化物半導体に形成された凹部
上部に第2の窒化物半導体に形成される凸部が位置し、
第1の窒化物半導体に形成された凸部上部に第2の窒化
物半導体に形成される凹部が位置するように、繰り返さ
れる第2の工程において第2の窒化物半導体に部分的に
凹凸が形成される。第2及び第3の工程は、2回以上繰
り返してもよい。このように第1の窒化物半導体に形成
される凹凸の位置と、第2の窒化物半導体に形成させる
凹凸の位置とが、上記のように交互になっていると、凹
部開口部から成長する窒化物半導体には転位がほとんど
見られなくなることから、凹部上部にかかわらず凸部上
部の窒化物半導体にも転位がほとんどなくなる。このよ
うに全体的に転位の低減された窒化物半導体を基板とし
て素子構造を成長させると、寿命特性の良好な素子を量
産する場合に好ましい。
【0018】更に本発明の成長方法において、異種基板
が、サファイアのC面がステップ状にオフアングルされ
ているものであると、得られた窒化物半導体を基板とし
て素子構造を形成する際に、1チップの大きさに値する
程度の幅の良好な平面を有する窒化物半導体基板が得ら
れ、寿命特性の良好な素子が選られやすくなり好まし
い。更に、ステップ状にオフアングルされていると、レ
ーザ素子ではしきい値が低下し、LEDでは発光出力が
20〜30%向上する傾向がある。更に本発明におい
て、ステップ状にオフアングルされているサファイア基
板のオフアングル角が、0.1°〜0.5°であると、
上記良好な平面となる部分の表面性が良好となり、この
上に素子を形成すると寿命特性をより良好にすることが
でき好ましい。更にオフ角が上記範囲であると、しきい
値がより低下し、発光出力がより向上し好ましい。更に
本発明において、ステップ状にオフアングルされている
サファイア基板のステップに沿う方向(段差方向)が、
サファイアのA面に対して垂直に形成されていると、サ
ファイアのA面に対して窒化物半導体のM面が平行とな
るように第2の窒化物半導体が成長し、段差方向に平行
に、例えばリッジ形状のストライプを形成すると、M面
で劈開し易くなり良好な共振面が得られるので好まし
い。更に本発明において、第1の窒化物半導体に凹凸を
形成する際に、異種基板を500〜3000オングスト
ロームの深さで削ってなる形状で形成されると、凹部か
ら成長する第2の窒化物半導体の接合面での歪みが緩和
され転位の発生を防止でき、より良好な結晶が得られる
傾向がある。更に本発明において、第1の窒化物半導体
に形成される凹凸が、ストライプ形状であり、更に前記
ストライプ形状の凹凸がオリフラ面からの垂直軸に対し
て左右のいずれかに0.1°〜1°、好ましくは0.1
°〜0.5°程度ずらして形成されていると、成長の表
面がより平坦となり、表面の面状態が良好となり好まし
い。前記ずらす程度の値は、後述の図14のθの値であ
る。
【0019】また本発明は、上記本発明の窒化物半導体
の成長方法により得られる窒化物半導体を基板として、
この上に素子構造となる少なくともn型窒化物半導体、
活性層、及びp型窒化物半導体を形成することにより、
寿命特性の良好な窒化物半導体素子を得ることができ
る。更に、本発明において、リッジ形状のストライプを
有する窒化物半導体レーザ素子を製造する場合、前記窒
化物半導体の成長方法で凹部上部にリッジ形状のストラ
イプが位置するように素子を製造すると、より良好な寿
命特性のレーザ素子が得られ好ましい。また上記本発明
の方法で第2及び第3の工程を繰り返す場合は、特にリ
ッジ形状のストライプの形成される位置を考慮しなくと
もよい。転位の少ない部分に窒化物半導体素子を形成す
ると、良好な素子特性を有するので好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明を更に詳
細に説明する。図1〜図4は、本発明の窒化物半導体の
成長方法の一実施の形態を段階的に示した模式図であ
る。
【0021】本発明の窒化物半導体の成長方法の一実施
の形態として、まず、図1の第1の工程において、異種
基板1上に第1の窒化物半導体2を成長させ、図2の第
2の工程において、第1の窒化物半導体2に凹凸を形成
し、続いて図3の第3の工程において、凹凸の形成され
た第1の窒化物半導体2上に、常圧以上の圧力条件下
で、第2の窒化物半導体3を成長させる。
【0022】以下に上記各工程ごとに図を用いて更に詳
細に説明する。 (第1の工程)図1は異種基板1上に、第1の窒化物半
導体2を成長させる第1の工程を行った模式的段面図で
ある。この第1の工程において、用いることのできる異
種基板としては、例えば、C面、R面、及びA面のいず
れかを主面とするサファイア、スピネル(MgA1
24)のような絶縁性基板、SiC(6H、4H、3C
を含む)、ZnS、ZnO、GaAs、Si、及び窒化
物半導体と格子整合する酸化物基板等、従来知られてい
る窒化物半導体と異なる基板材料を用いることができ
る。好ましい異種基板としては、サファイア、スピネル
が挙げられる。異種基板としてサファイアを用いる場
合、サファイアの主面をどの面にするかによって、凹凸
を形成した時の凸部上部と凹部側面の窒化物半導体の面
方位が特定される傾向があり、その面方位によって、窒
化物半導体の成長速度がやや異なることから、凹部側面
に成長し易い面方位がくるように主面を選択してもよ
い。
【0023】また、第1の工程において、異種基板1上
に第1の窒化物半導体2を成長させる前に、異種基板1
上にバッファ層(図示されていない)を形成してもよ
い。バッファ層としては、AlN、GaN、AlGa
N、InGaN等が用いられる。バッファ層は、900
℃以下300℃以上の温度で、膜厚0.5μm〜10オ
ングストロームで成長される。このように異種基板1上
にバッファ層を900℃以下の温度で形成すると、異種
基板1と第1の窒化物半導体2との格子定数不正を緩和
し、第1の窒化物半導体2の結晶欠陥が少なくなる傾向
にある。
【0024】第1の工程において、異種基板1上に形成
される第1の窒化物半導体2としては、アンドープ(不
純物をドープしない状態、undope)のGaN、Si、G
e、及びS等のn型不純物をドープしたGaNを用いる
ことができる。第1の窒化物半導体2は、高温、具体的
には約900℃より高温〜1100℃、好ましくは10
50℃で異種基板1上に成長される。このような温度で
成長させると、第1の窒化物半導体2は単結晶となる。
第1の窒化物半導体2の膜厚は特に限定しないが、凹部
内部での縦方向の成長を抑えて、横方向の成長が促進で
きるように、凹凸の形状を調整することが可能な膜厚で
あることが好ましく、少なくとも500オングストロー
ム以上、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μ
m以上の膜厚で形成する。
【0025】(第2の工程)次に、図2は異種基板1上
に第1の窒化物半導体2を成長させた後、第1の窒化物
半導体2に部分的に第1の窒化物半導体2がわずかに残
る程度の深さで凹凸を形成して、凹部側面に第1の窒化
物半導体2を露出させてなる模式的断面図である。
【0026】第2の工程において、部分的に凹凸を形成
するとは、少なくとも凹部側面に第1の窒化物半導体2
が露出されるように、第1の窒化物半導体2の表面から
異種基板1方向に窪みを形成してあればよく、第1の窒
化物半導体2にいずれの形状で凹凸を設けてもよく、例
えば、ランダムな窪み、ストライプ状、碁盤目状、ドッ
ト状に形成できる。好ましい形状としては、ストライプ
状であり、この形状とすると、異常成長が少なく、より
平坦に埋まり好ましい。第1の窒化物半導体2に部分的
に設けられた凹凸は、第1の窒化物半導体の途中まで、
異種基板に達する深さまで、又は異種基板に達する深さ
までエッチングしエッチング深さが500〜3000オ
ングストローム(好ましくは1000〜2000オング
ストローム)となる深さまで[(図12参照)]の形状
で形成され、好ましくは異種基板が露出する程度の深
さ、又は異種基板を上記の深さで削った形状であり、よ
り好ましくは、異種基板を上記の深さで削った形状が好
ましい。
【0027】上記のように凹部底部に異種基板が露出さ
れていると、凹部底部からの成長が抑制されやすくな
り、凹部開口部から厚膜に成長する第2の窒化物半導体
の転位を低減し易くなり好ましい。更に、図12のよう
に、異種基板が上記の深さで削られていると、凹部側面
から成長する第2の窒化物半導体の接合部分での結晶の
歪みを緩和して、転位の発生を防止でき、結晶性の良好
な、面状態の良好な窒化物半導体を成長させることがで
き好ましい。接合部分での歪みの緩和は、図13の成長
途中の模式的断面図(凹部内の窒化物半導体の成長の様
子を示す)に示すように、削られている部分の異種基板
上に発生するわずかな空隙が関与していると思われる。
つまり、この空隙が、接合部分がわずかに下側に向かっ
て成長する傾向を示すが、空隙があるために歪みが緩和
されるために結晶性が良好となると思われる。更に削ら
れている異種基板上に空隙が発生していると、転位の少
ない凹部上部の表面と、転位の多い凸部上部の表面との
区別がつきやすくなり、転位の少ない凹部上部表面にリ
ッジ形状のストライプを形成し易くなり、製造工程での
歩留まりの向上の点で好ましい。
【0028】凹凸の形状は、凹部側面の長さや、凸部上
部の幅と凹部底部の幅などは、特に限定されないが、少
なくとも凹部内での縦方向の成長が抑制され、凹部開口
部から厚膜に成長する第2の窒化物半導体が凹部側面か
ら横方向に成長したものとなるように調整されているこ
とが好ましい。凹凸の形状をストライプ状とする場合、
ストライプの形状として特に限定されないが、例えばス
トライプ幅(凸部上部の幅)を1〜20μm、好ましく
は1〜10μmであり、ストライプ間隔(凹部底部の
幅)を10〜40μm、好ましくは15〜35μmであ
るものを形成することができる。このようなストライプ
形状を有していると、転位の低減と面状態を良好にする
点で好ましい。更に、凹部の幅が、上記範囲であると、
転位の少ない凹部上部にリッジ形状のストライプを形成
する際に、凹部の中心部分を避けて、且つ転位の少ない
部分に位置するように形成するのに好ましい。凹部開口
部から成長する第2の窒化物半導体3の部分を多くする
には、凹部底部の幅を広くし、凸部上部の幅を狭くする
ことで可能となり、このようにすると転位の低減された
部分を多くすることができる。凹部底部の幅を広くした
場合には、凹部の深さを深めにすることが、凹部底部か
ら成長する可能性のある縦方向の成長を防止するのに好
ましい。
【0029】第2の工程で凹凸を設ける方法としては、
第1の窒化物半導体を一部分取り除くことができる方法
であればいずれの方法でもよく、例えばエッチング、ダ
イシング等が挙げられる。エッチングにより、第1の窒
化物半導体2に部分的(選択的)に凹凸を形成する場合
は、フォトリソグラフィー技術における種々の形状のマ
スクパターンを用いて、ストライプ状、碁盤目状等のフ
ォトマスクを作製し、レジストパターンを第1の窒化物
半導体2に形成してエッチングすることにより形成でき
る。フォトマスクは、エッチングして凹凸を形成後に除
去される。また、ダイシングで行う場合は、例えば、ス
トライプ状や碁盤目状に形成できる。
【0030】第2の工程において窒化物半導体をエッチ
ングする方法には、ウエットエッチング、ドライエッチ
ング等の方法があり、平滑な面を形成するには、好まし
くはドライエッチングを用いる。ドライエッチングに
は、例えば反応性イオンエッチング(RIE)、反応性
イオンビームエッチング(RIBE)、電子サイクロト
ロンエッチング(ECR)、イオンビームエッチング等
の装置があり、いずれもエッチングガスを適宜選択する
ことにより、窒化物半導体をエッチングしてできる。例
えば、本出願人が先に出願した特開平8−17803号
公報記載の窒化物半導体の具体的なエッチング手段を用
いることができる。また、エッチングによって凹凸を形
成する場合、エッチング面(凹部側面)が、図2に示す
ように異種基板に対して端面がほぼ垂直となる形状、又
は順メサ形状や逆メサ形状でもよく、あるいは階段状に
なるように形成された形状等がある。好ましくは転位の
低減や面状態の良好性などの点から、垂直、逆メサ、順
メサであり、より好ましくは垂直である。
【0031】また、第2の工程において、凹凸の形状を
ストライプ状とする場合に、ストライプを、図13に示
すように、オリフラ面を例えばサファイアのA面とし、
このオリフラ面の垂直軸に対して左右どちらかに、θ=
0.1°〜1°、好ましくはθ=0.1°〜0.5°ず
らして形成すると、成長面がより平坦な良好な結晶が得
られ好ましい。ちなみに、図14のθが0°の場合は、
表面が平坦にならない場合があり、このような状態の成
長面に素子構造を形成すると、素子特性の低下が生じ易
くなる傾向が見られる。表面が平坦であると歩留まりの
向上の点でも好ましい。
【0032】(第3の工程)次に、図3は、エッチング
により凹凸を有する第1の窒化物半導体2上に、常圧以
上の加圧条件下で、第2の窒化物半導体3を成長させる
第3の工程を行った模式的断面図である。第2の窒化物
半導体3としては、前記第1の窒化物半導体2と同様の
ものを用いることができる。第2の窒化物半導体3の成
長温度は、第1の窒化物半導体2を成長させる場合と同
様であり、このような温度で成長させる第2の窒化物半
導体は単結晶となる。また、第2の窒化物半導体を成長
させる際に、不純物(例えばSi、Ge、Sn、Be、
Zn、Mn、Cr、及びMg等)をドープして成長さ
る、または窒化物半導体の原料となるIII族とV族の
成分のモル比(III/Vのモル比)を調整して成長さ
せる等により、横方向の成長を縦方向の成長に比べて促
進させ転位を低減させる点で好ましく、さらに第2の窒
化物半導体の表面の面状態を良好にする点で好ましい。
【0033】上記の常圧以上の加圧条件とは、常圧(意
図的に圧力を加えない状態の圧力)から、装置などを調
整し意図的に圧力を加えて加圧条件にした状態で反応を
行うことである。具体的な圧力としては、常圧以上の圧
力であれば特に限定されないが、好ましくは常圧(ほぼ
1気圧)〜2.5気圧であり、好ましい圧力としては、
常圧〜1.5気圧である。このような圧力の条件下で第
2の窒化物半導体を成長させると、第2の窒化物半導体
の表面の面状態を良好にする点で好ましい。
【0034】また、第3の工程において、凹部内部では
凹部の側面から横方向に成長するものと、凹部底部から
縦方向に成長するものとがあると思われるが、成長し続
ける過程で、凹部側面から成長した第2の窒化物半導体
同士が接合し、凹部底部からの成長を抑制する。その結
果、凹部開口部から成長した第2の窒化物半導体には転
位がほとんど見られない。凹部底部からの縦方向の成長
は、凹部側面からの横方向の成長に比べ、成長速度が遅
いと思われる。また、凹部底部の表面が、サファイアな
どの異種基板であると、凹部底部からの第2の窒化物半
導体の成長が抑制され、凹部側面からの第2の窒化物半
導体の成長が良好となり、転位の低減の点で好ましい。
【0035】一方、凸部上部から成長した第2の窒化物
半導体部分には、凹部開口部から成長するものに比べて
やや多めの転位が見られるが、凸部上部に縦方向に成長
を始める窒化物半導体も、縦方向に成長する速度より
も、凹部開口部に向かって横方向に成長する傾向があ
り、凹凸を形成しないで縦方向に成長させた場合に比べ
れば転位が低減する。また、本発明の第2及び第3の工
程を繰り返すことで、凸部上部の転位をなくすことがで
きる。また、凸部上部と凹部内部から成長した第2の窒
化物半導体は、成長の過程で接合し、図4のようにな
る。
【0036】更に、第3の工程において、第2の窒化物
半導体を成長させる際に、圧力を常圧以上の加圧条件に
調整することにより、第2の窒化物半導体の表面が異常
成長の少ない平坦な良好な面状態となる。
【0037】また、本発明において、第2及び第3の工
程を繰り返す場合、図5に示すように、第1の窒化物半
導体に形成した凹部上部に凸部が、第1の窒化物半導体
に形成した凸部上部に凹部が、それぞれ位置するように
第2の窒化物半導体に部分的に凹凸を形成する。そして
凹凸を形成された第2の窒化物半導体上に第3の窒化物
半導体4を成長させる。第3の窒化物半導体4は、全体
的に転位の少ない窒化物半導体となり好ましい。第3の
窒化物半導体としては第2の窒化物半導体と同様のもの
を成長させる。また、第2及び第3の工程を繰り返す場
合、第2の窒化物半導体の膜厚を、繰り返さない場合に
比べて、やや薄く成長させ、第2の窒化物半導体に形成
される凹部底部がサファイアなどの異種基板面となるよ
うに第2の窒化物半導体をエッチングすると、転位のよ
り少ない面状態の良好な第3の窒化物半導体が得られ好
ましい。
【0038】また、第2の窒化物半導体5は、この上に
素子構造となる窒化物半導体を成長させるための基板と
なるが、素子構造を形成するには異種基板を予め除去し
てから行う場合と、異種基板等を残して行う場合があ
る。また、素子構造を形成した後で異種基板を除去する
場合もある。異種基板等を除去する場合の第2の窒化物
半導体5の膜厚は、50μm以上、好ましくは100μ
m以上、好ましくは500μm以下である。この範囲で
あると異種基板及び保護膜等を研磨除去しても、第2の
窒化物半導体3が割れにくくハンドリングが容易となり
好ましい。
【0039】また異種基板等を残して行う場合の第2の
窒化物半導体3の膜厚は、特に限定されないが、100
μm以下、好ましくは50μm以下、より好ましくは2
0μm以下である。この範囲であると異種基板と窒化物
半導体の熱膨張係数差によるウエハの反りが防止でき、
更に素子基板となる第2の窒化物半導体5の上に素子構
造となる窒化物半導体を良好に成長させることができ
る。
【0040】本発明の窒化物半導体の成長方法におい
て、第1の窒化物半導体2、及び第2の窒化物半導体3
を成長させる方法としては、特に限定されないが、MO
VPE(有機金属気相成長法)、HVPE(ハライド気
相成長法)、MBE(分子線エピタキシー法)、MOC
VD(有機金属化学気相成長法)等、窒化物半導体を成
長させるのに知られている全ての方法を適用できる。好
ましい成長方法としては、膜厚が100μm以下ではM
OCVD法を用いると成長速度をコントロールし易い。
また膜厚が100μm以下ではHVPEでは成長速度が
速くてコントロールが難しい。
【0041】また本発明において、第2の窒化物半導体
3上には、素子構造となる窒化物半導体を形成すること
ができるので、明細書内において第2の窒化物半導体を
素子基板又は窒化物半導体基板と言う場合がある。
【0042】また第1の工程における前記異種基板とな
る材料の主面をオフアングルさせた基板、さらにステッ
プ状にオフアングルさせた基板を用いたほうが好まし
い。オフアングルさせた基板を用いると、表面に3次元
成長が見られず、ステップ成長があらわれ表面が平坦に
なり易い。更にステップ状にオフアングルされているサ
ファイア基板のステップに沿う方向(段差方向)が、サ
ファイアのA面に対して垂直に形成されていると、窒化
物半導体のステップ面がレーザの共振器方向と一致し、
レーザ光が表面粗さにより乱反射されることが少なくな
り好ましい。
【0043】更に好ましい異種基板としては、(000
1)面[C面]を主面とするサファイア、(112−0)
面[A面]を主面とするサファイア、又は(111)面を
主面とするスピネルである。ここで異種基板が、(00
01)面[C面]を主面とするサファイアであるとき、前
記第1の窒化物半導体等に形成される凹凸のストライプ
形状が、そのサファイアの(112−0)面[A面]に対
して垂直なストライプ形状を有していること[窒化物半
導体の(101−0)[M面]に平行方向にストライプを
形成すること]が好ましく、また、オフアングルのオフ
角θ(図11に示すθ)は0.1°〜0.5°、好まし
くは0.1°〜0.2°が好ましい。また(112−
0)面[A面]を主面とするサファイアであるとき、前記
凹凸のストライプ形状はそのサファイアの(11−0
2)面[R面]に対して垂直なストライプ形状を有してい
ることが好ましく、また(111)面を主面とするスピ
ネルであるとき、前記凹凸のストライプ形状はそのスピ
ネルの(110)面に対して垂直なストライプ形状を有
していることが好ましい。ここでは、凹凸がストライプ
形状の場合について記載したが、本発明においてサファ
イアのA面及びR面、スピネルの(110)面に窒化物
半導体が横方向に成長し易いので、これらの面に第1の
窒化物半導体の端面が形成されるように第1の窒化物半
導体2に段差を形成するために保護膜の形成を考慮する
ことが好ましい。
【0044】本発明に用いられる異種基板について図を
用いて更に詳細に説明する。図6はサファイアの結晶構
造を示すユニットセル図である。まず本発明の方法にお
いて、C面を主面とするサファイアを用い、凹凸はサフ
ァイアA面に対して垂直なストライプ形状とする場合に
ついて説明する。例えば、図7は主面側のサファイア基
板の平面図である。この図はサファイアC面を主面と
し、オリエンテーションフラット(オリフラ)面をA面
としている。この図に示すように凹凸のストライプをA
面に対して垂直方向で、互いに平行なストライプを形成
する。図7に示すように、サファイアC面上に窒化物半
導体を選択成長させた場合、窒化物半導体は面内ではA
面に対して平行な方向で成長しやすく、垂直な方向では
成長しにくい傾向にある。従ってA面に対して垂直な方
向でストライプを設けると、ストライプとストライプの
間の窒化物半導体がつながって成長しやすくなり、図1
〜図4に示したような結晶成長が容易に可能となると考
えられるが詳細は定かではない。
【0045】次に、A面を主面とするサファイア基板を
用いた場合、上記C面を主面とする場合と同様に、例え
ばオリフラ面をR面とすると、R面に対して垂直方向
に、互いに平行なストライプを形成することにより、ス
トライプ幅方向に対して窒化物半導体が成長しやすい傾
向にあるため、結晶欠陥の少ない窒化物半導体層を成長
させることができる。
【0046】また次に、スピネル(MgAl24)に対
しても、窒化物半導体の成長は異方性があり、窒化物半
導体の成長面を(111)面とし、オリフラ面を(11
0)面とすると、窒化物半導体は(110)面に対して
平行方向に成長しやすい傾向がある。従って、(11
0)面に対して垂直方向にストライプを形成すると窒化
物半導体層と隣接する窒化物半導体同士が保護膜の上部
でつながって、結晶欠陥の少ない結晶を成長できる。な
おスピネルは四方晶であるため特に図示していない。
【0047】また、以下に、オフアングルされたサファ
イア基板のステップに沿う方向が、サファイア基板のA
面に対して垂直に形成されてなる場合について図11を
用いて説明する。ステップ状にオフアングルしたサファ
イアなどの異種基板は、図11に示すようにほぼ水平な
テラス部分Aと、段差部分Bとを有している。テラス部
分Aの表面凹凸は少なく、ほぼ規則正しく形成されてい
る。このようなオフ角θを有するステップ状部分は、基
板全体にわたって連続して形成されていることが望まし
いが、特に部分的に形成されていてもよい。なおオフ角
θとは、図11に示すように、複数の段差の底部を結ん
だ直線と、最上層のステップの水平面との角度を示すも
のとする。また異種基板は、オフ角が0.1°〜0.5
°、好ましくは0.1°〜0.2°である。オフ角を上
記範囲とすると、第1の窒化物半導体2表面は細かな筋
状のモフォロジーとなり、エピタキシャル成長表面(第
2の窒化物半導体3表面)は波状のモフォロジーとな
り、この基板を用いて得られる窒化物半導体素子は平滑
で、特性も長寿命、高効率、高出力、歩留まりの向上し
たものが得られる。
【0048】本発明の窒化物半導体素子(以下本発明の
素子と言う場合がある。)について以下に説明する。本
発明の窒化物半導体素子は、前記した本発明の窒化物半
導体の成長法により得られる第2の窒化物半導体3(窒
化物半導体基板)上に、素子構造となる少なくともn型
及びp型の窒化物半導体等が形成されてなるものであ
る。本発明において、前記本発明の成長方法により得ら
れる窒化物半導体上に素子構造を形成する場合、凹部上
部に発光領域など(例えばレーザ素子においてはリッジ
形状のストライプなど)が位置するように素子構造を形
成することが、寿命特性等の素子特性が良好な素子を得
るのに好ましい。本発明の窒化物半導体素子を構成する
窒化物半導体としては、特に限定されず、少なくともn
型窒化物半導体、活性層、及びp型の窒化物半導体が積
層されていればよい。例えば、n型窒化物半導体層とし
て、超格子構造を有するn型窒化物半導体層を有し、こ
の超格子構造のn型層にn電極を形成することのできる
n型窒化物半導体が形成されているもの等が挙げられ
る。活性層としては、例えばInGaNを含んでなる多
重量子井戸構造の活性層が挙げられる。また、窒化物半
導体素子構造を形成するその他の構成は、例えば電極、
素子の形状等、いずれのものを適用させてもよい。本発
明の窒化物半導体素子の一実施の形態を実施例に示した
が、本発明はこれに限定されない。
【0049】本発明の窒化物半導体素子構造となる窒化
物半導体を成長させる方法は、特に限定されないがMO
VPE(有機金属気相成長法)、HVPE(ハライド気
相成長法)、MBE(分子線エピタキシー法)、MOC
VD(有機金属化学気相成長法)等、窒化物半導体を成
長させるのに知られている全ての方法を適用できる。好
ましい成長方法は、MOCVD法であり、結晶をきれい
に成長させることができる。しかし、MOCVD法は時
間がかかるため、膜厚が厚い場合には時間の短い方法で
行うことが好ましい。また使用目的によって種々の窒化
物半導体の成長方法を適宜選択し、窒化物半導体の成長
を行うことが好ましい。
【0050】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが本発明はこれ
に限定されない。 [実施例1]実施例1における各工程を図1〜図4を用
いて示す。また実施例1はMOCVD法を用いて行っ
た。
【0051】(第1の工程)異種基板1として、2イン
チφ、C面を主面とし、オリフラ面をA面とするサファ
イア基板1を反応容器内にセットし、温度を510℃に
して、キャリアガスに水素、原料ガスにアンモニアとT
MG(トリメチルガリウム)とを用い、サファイア基板
1上にGaNよりなるバッファ層(図示されていない)
を約200オングストロームの膜厚で成長させる。バッ
ファ層を成長後、TMGのみ止めて、温度を1050℃
まで上昇させる。1050℃になったら、原料ガスにT
MG、アンモニアを用い、アンドープのGaNよりなる
第1の窒化物半導体層2を2μmの膜厚で成長させる。
(図1)
【0052】(第2の工程)第1の窒化物半導体層2を
成長後、ストライプ状のフォトマスクを形成し、スパッ
タ装置によりストライプ幅(凸部の上部になる部)5μ
m、ストライプ間隔(凹部底部となる部分)10μmに
パターニングされたSiO2膜を形成し、続いて、RI
E装置によりSiO2膜の形成されていない部分の第1
の窒化物半導体層2をサファイアが露出するまでエッチ
ングして凹凸を形成することにより、凹部側面に第1の
窒化物半導体2を露出させる(図2)。図2のように凹
凸を形成した後、凸部上部のSiO2を除去する。な
お、ストライプ方向は、図6に示すように、オリフラ面
に対して垂直な方向で形成する。
【0053】(第3の工程)次に、反応容器内にセット
し、常圧で、原料ガスにTMG、アンモニアを用い、ア
ンドープのGaNよりなる第2の窒化物半導体層3を1
5μmの膜厚で成長させる(図3及び図4)。
【0054】第2の窒化物半導体層3を成長後、ウェー
ハを反応容器から取り出し、アンドープのGaNよりな
る窒化物半導体基板を得る。
【0055】得られた第2の窒化物半導体層3(本発明
の窒化物半導体基板)をCL(カソードルミネセンス)
方法により観測すると、凸部上部は転位密度がやや多め
であったが、凹部開口部の上部にはほとんど転位が見ら
れず良好な結晶性を有している。更に第2の窒化物半導
体層3の表面の面状態は、平坦で異常が少なく良好であ
る。
【0056】[実施例2]実施例1において、ストライ
プ幅(凸部の上部になる部):ストライプ間隔(凹部底
部となる部分)を、3μm:15μm、3μm:20μ
mとする他は同様にして2種類の第2の窒化物半導体3
を成長させた。得られた第2の窒化物半導体3をCL方
法により観察すると、いずれも実施例1と同様に凹部開
口部の上部には転位がほとんど見られず、さらに第2の
窒化物半導体の表面が良好な面状態である。
【0057】[実施例3]実施例1において、第2の窒
化物半導体の膜厚を8μmとする他は同様にして得られ
た第2の窒化物半導体3に、図5に示すように、第1の
窒化物半導体に形成された凹部上部に、第2の窒化物半
導体に形成される凸部が、また第1の窒化物半導体に形
成された凸部上部に第2の窒化物半導体に形成される凹
部が、それぞれ形成されるように、ストライプ状のフォ
トマスクを形成し、スパッタ装置によりストライプ幅
(凸部の上部になる部)5μm、ストライプ間隔(凹部
底部となる部分)10μmにパターニングされたSiO
2膜を形成する。続いて、RIE装置によりSiO2膜の
形成されていない部分の第2の窒化物半導体3をサファ
イアが露出するまでエッチングして凹凸を形成する。そ
の後、凹凸を形成された第2の窒化物半導体3上に、第
3の窒化物半導体4を成長させる。得られた第3の窒化
物半導体4をCL方法により観察すると、全体的に転位
のほとんど見られない良好な面状態の窒化物半導体であ
る。
【0058】[実施例4]実施例1において、第3の工
程での圧力を1.5気圧、2気圧、2.5気圧に変更す
る他は同様にして第2の窒化物半導体3をそれぞれ成長
させる。得られた第2の窒化物半導体3は、いずれも実
施例1と同等の良好な結果が得られる。
【0059】[実施例5]以下に、図8を用いて実施例
5を説明する。図8は本発明の実施例1で得られた第2
の窒化物半導体を基板として素子構造を形成してなる本
発明の一実施の形態であるレーザ素子の構造を示す模式
的断面図である。実施例1で得られた第2の窒化物半導
体3を窒化物半導体基板として以下の素子構造を積層成
長させる。
【0060】(アンドープn型コンタクト層)[図8に
は図示されていない] 窒化物半導体基板1上に、1050℃で原料ガスにTM
A(トリメチルアルミニウム)、TMG、アンモニアガ
スを用いアンドープのAl0.05Ga0.95Nよりなるn型
コンタクト層を1μmの膜厚で成長させる。
【0061】(n型コンタクト層32)次に、同様の温
度で、原料ガスにTMA、TMG及びアンモニアガスを
用い、不純物ガスにシランガス(SiH4)を用い、S
iを3×1018/cm3ドープしたAl0.05Ga0.95
よりなるn型コンタクト層2を3μmの膜厚で成長させ
る。
【0062】(クラック防止層33)次に、温度を80
0℃にして、原料ガスにTMG、TMI(トリメチルイ
ンジウム)及びアンモニアを用い、不純物ガスにシラン
ガスを用い、Siを5×10 18/cm3ドープしたIn
0.08Ga0.92Nよりなるクラック防止層33を0.15
μmの膜厚で成長させる。
【0063】(n型クラッド層34)次に、温度を10
50℃にして、原料ガスにTMA、TMG及びアンモニ
アを用い、アンドープのAl0.14Ga0.86NよりなるA
層を25オングストロームの膜厚で成長させ、続いて、
TMAを止め、不純物ガスとしてシランガスを用い、S
iを5×1018/cm3ドープしたGaNよりなるB層
を25オングストロームの膜厚で成長させる。そして、
この操作をそれぞれ160回繰り返してA層とB層の積
層し、総膜厚8000オングストロームの多層膜(超格
子構造)よりなるn型クラッド層34を成長させる。
【0064】(n型ガイド層35)次に、同様の温度
で、原料ガスにTMG及びアンモニアを用い、アンドー
プのGaNよりなるn型ガイド層35を0.075μm
の膜厚で成長させる。
【0065】(活性層36)次に、温度を800℃にし
て、原料ガスにTMI、TMG及びアンモニアを用い、
不純物ガスとしてシランガスを用い、Siを5×1018
/cm3ドープしたIn0.01Ga0.99Nよりなる障壁層
を100オングストロームの膜厚で成長させる。続い
て、シランガスを止め、アンドープのIn0.11Ga0.89
Nよりなる井戸層を50オングストロームの膜厚で成長
させる。この操作を3回繰り返し、最後に障壁層を積層
した総膜厚550オングストロームの多重量子井戸構造
(MQW)の活性層36を成長させる。
【0066】(p型電子閉じ込め層37)次に、同様の
温度で、原料ガスにTMA、TMG及びアンモニアを用
い、不純物ガスとしてCp2Mg(シクロペンタジエニ
ルマグネシウム)を用い、Mgを1×1019/cm3
ープしたAl0.4Ga0.6Nよりなるp型電子閉じ込め層
37を100オングストロームの膜厚で成長させる。
【0067】(p型ガイド層38)次に、温度を105
0℃にして、原料ガスにTMG及びアンモニアを用い、
アンドープのGaNよりなるp型ガイド層8を0.07
5μmの膜厚で成長させる。このp型ガイド層8は、ア
ンドープとして成長させるが、p型電子閉じ込め層37
からのMgの拡散により、Mg濃度が5×1016/cm
3となりp型を示す。
【0068】(p型クラッド層39)次に、同様の温度
で、原料ガスにTMA、TMG及びアンモニアを用い、
アンドープのAl0.1Ga0.9NよりなるA層を25オン
グストロームの膜厚で成長させ、続いて、TMAを止
め、不純物ガスとしてCp2Mgを用い、Mgを5×1
18/cm3ドープしたGaNよりなるB層を25オン
グストロームの膜厚で成長させる。そして、この操作を
それぞれ100回繰り返してA層とB層の積層し、総膜
厚5000オングストロームの多層膜(超格子構造)よ
りなるp型クラッド層39を成長させる。
【0069】(p型コンタクト層40)次に、同様の温
度で、原料ガスにTMG及びアンモニアを用い、不純物
ガスとしてCp2Mgを用い、Mgを1×1020/cm3
ドープしたGaNよりなるp型コンタクト層40を15
0オングストロームの膜厚で成長させる。
【0070】反応終了後、反応容器内において、ウエハ
を窒素雰囲気中、700℃でアニーリングを行い、p型
層を更に低抵抗化する。アニーリング後、ウエハを反応
容器から取り出し、最上層のp側コンタクト層の表面に
SiO2よりなる保護膜を形成して、RIE(反応性イ
オンエッチング)を用いSiCl4ガスによりエッチン
グし、図9に示すように、n電極を形成すべきn側コン
タクト層32の表面を露出させる。次に図9(a)に示
すように、最上層のp側コンタクト層40のほぼ全面
に、PVD装置により、Si酸化物(主として、SiO
2)よりなる第1の保護膜61を0.5μmの膜厚で形
成した後、第1の保護膜61の上に所定の形状のマスク
をかけ、フォトレジストよりなる第3の保護膜63を、
ストライプ幅1.8μm、厚さ1μmで形成する。次
に、図9(b)に示すように第3の保護膜63形成後、
RIE(反応性イオンエッチング)装置により、CF4
ガスを用い、第3の保護膜63をマスクとして、前記第
1の保護膜をエッチングして、ストライプ状とする。そ
の後エッチング液で処理してフォトレジストのみを除去
することにより、図9(c)に示すようにp側コンタク
ト層40の上にストライプ幅1.8μmの第1の保護膜
61が形成できる。
【0071】さらに、図9(d)に示すように、ストラ
イプ状の第1の保護膜61形成後、再度RIEによりS
iCl4ガスを用いて、p側コンタクト層40、および
p側クラッド層39をエッチングして、ストライプ幅
1.8μmのリッジ形状のストライプを形成する。但
し、リッジ形状のストライプは、図8に示すように、第
1の窒化物半導体に形成した凹部上部にくるように形成
される。リッジストライプ形成後、ウェーハをPVD装
置に移送し、図9(e)に示すように、Zr酸化物(主
としてZrO2)よりなる第2の保護膜62を、第1の
保護膜61の上と、エッチングにより露出されたp側ク
ラッド層39の上に0.5μmの膜厚で連続して形成す
る。このようにZr酸化物を形成すると、p−n面の絶
縁をとるためと、横モードの安定を図ることができ好ま
しい。次に、ウェーハをフッ酸に浸漬し、図9(f)に
示すように、第1の保護膜61をリフトオフ法により除
去する。
【0072】次に図9(g)に示すように、p側コンタ
クト層40の上の第1の保護膜61が除去されて露出し
たそのp側コンタクト層の表面にNi/Auよりなるp
電極20を形成する。但しp電極20は100μmのス
トライプ幅として、この図に示すように、第2の保護膜
62の上に渡って形成する。第2の保護膜62形成後、
図8に示されるように露出させたn側コンタクト層2の
表面にはTi/Alよりなるn電極21をストライプと
平行な方向で形成する。
【0073】以上のようにして、n電極とp電極とを形
成したウェーハのサファイア基板を研磨して70μmと
した後、ストライプ状の電極に垂直な方向で、基板側か
らバー状に劈開し、劈開面(11−00面、六角柱状の
結晶の側面に相当する面=M面)に共振器を作製する。
共振器面にSiO2とTiO2よりなる誘電体多層膜を形
成し、最後にp電極に平行な方向で、バーを切断して図
8に示すようなレーザ素子とする。なお共振器長は30
0〜500μmとすることが望ましい。得られたレーザ
素子をヒートシンクに設置し、それぞれの電極をワイヤ
ーボンディングして、室温でレーザ発振を試みた。その
結果、室温においてしきい値2.5kA/cm2、しき
い値電圧5Vで、発振波長400nmの連続発振が確認
され、室温で1万時間以上の寿命を示す。また、第2の
窒化物半導体の面状態が良好であるので、素子特性の良
好なレーザ素子を歩留まりよく得られる。
【0074】[実施例6]以下、図10を元に実施例6
について説明する。図10は本発明の成長方法により得
られた窒化物半導体層を基板とする一実施の形態のレー
ザ素子の構造を示す模式断面図である。
【0075】実施例1において、第2の窒化物半導体3
を成長させる際に、Siを1×10 18/cm3ドープし
て、膜厚を150μmとする他は同様にして、Siドー
プの第2の窒化物半導体3を得る。得られたウエハのサ
ファイア基板等を研磨、除去し、第2の窒化物半導体3
の単体とする。
【0076】次に、サファイア基板を除去した面とは反
対の面の第2の窒化物半導体層3(SiドープGaN)
を主面とするウェーハをMOVPE装置の反応容器内に
セットし、この第2の窒化物半導体層3の上に下記各層
を形成する。
【0077】(n側クラッド層43)次に、Siを1×
1019/cm3ドープしたn型Al0.2Ga0.8Nよりなる
第1の層、20オングストロームと、アンドープ(undo
pe)のGaNよりなる第2の層、20オングストローム
とを交互に100層積層してなる総膜厚0.4μmの超
格子構造とする。
【0078】(n側光ガイド層44)続いて、Siを1
×1017/cm3ドープしたn型GaNよりなるn型光ガ
イド層44を0.1μmの膜厚で成長させる。
【0079】(活性層45)次に、Siを1×1017
cm3ドープのIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層、25オ
ングストロームと、Siを1×1017/cm3ドープのI
0.01Ga0.95Nよりなる障壁層、50オングストロー
ムを交互に積層してなる総膜厚175オングストローム
の多重量子井戸構造(MQW)の活性層45を成長させ
る。
【0080】(p側キャップ層46)次に、バンドギャ
ップエネルギーがp側光ガイド層47よりも大きく、か
つ活性層45よりも大きい、Mgを1×1020/cm3
ープしたp型Al0.3Ga0.9Nよりなるp側キャップ層
46を300オングストロームの膜厚で成長させる。
【0081】(p側光ガイド層47)次に、バンドギャ
ップエネルギーがp側キャップ層46より小さい、Mg
を1×1018/cm3ドープしたp型GaNよりなるp側
光ガイド層47を0.1μmの膜厚で成長させる。
【0082】(p側クラッド層48)次に、Mgを1×
1020/cm3ドープしたp型Al0.2Ga0.8Nよりなる
第1の層、20オングストロームと、Mgを1×1020
/cm3ドープしたp型GaNよりなる第2の層、20オ
ングストロームとを交互に積層してなる総膜厚0.4μ
mの超格子層よりなるp側クラッド層48を形成する。
【0083】(p側コンタクト層49)最後に、Mgを
2×1020/cm3ドープしたp型GaNよりなるp側コ
ンタクト層49を150オングストロームの膜厚で成長
させる。
【0084】反応終了後、反応容器内において、ウェー
ハを窒素雰囲気中、700℃でアニーリングを行い、p
型層をさらに低抵抗化する。アニーリング後、ウェーハ
を反応容器から取り出し、図10に示すように、RIE
装置により最上層のp型コンタクト層49と、p型クラ
ッド層48とをエッチングして、4μmのストライプ幅
を有するリッジ形状とし、リッジ表面の全面にNi/A
uよりなるp電極51を形成する。
【0085】次に、図10に示すようにp電極51を除
くp側クラッド層48、コンタクト層49の表面にSi
2よりなる絶縁膜50を形成し、この絶縁膜50を介
してp電極51と電気的に接続したpパッド電極52を
形成する。
【0086】p側電極形成後、第2の窒化物半導体層3
の素子構造が形成されていない表面全面に、Ti/Al
よりなるn電極53を0.5μmの膜厚で形成し、その
上にヒートシンクとのメタライゼーション用にAu/S
nよりなる薄膜を形成する。
【0087】その後、n電極側53からスクライブし、
第2の窒化物半導体層3のM面(11−00、図6の六
角柱の側面に相当する面)で第2の窒化物半導体層5を
劈開し、共振面を作製する。共振面の両方あるいはどち
らか一方にSiO2とTiO2よりなる誘電体多層膜を形
成し、最後にp電極に平行な方向で、バーを切断してレ
ーザチップとした。次にチップをフェースアップ(基板
とヒートシンクとが対向した状態)でヒートシンクに設
置し、pパッド電極52をワイヤーボンディングして、
室温でレーザ発振を試みたところ、室温において、閾値
電流密度2.5kA/cm2、閾値電圧4.5Vで、発振
波長405nmの連続発振が確認され、1万時間以上の
寿命を示した。
【0088】[実施例7]実施例3で得られた第3の窒
化物半導体4を基板として、実施例5と同様の素子構造
を形成してレーザ素子を作製した。得られたレーザ素子
は実施例5と同様に良好な寿命特性を有している。ま
た、リッジ形状のストライプを形成する位置を凹部上部
に関係なく凸部上部に形成しても良好な特性を示す。
【0089】[実施例8]実施例1において、サファイ
ア基板1として、2インチφ、オフアングル角θ=0.
2°、ステップ段差(高さ)約1原子層、テラス幅Wが
約40オングストロームのステップを有し、C面を主面
とし、オリフラ面をA面として、ステップに沿う方向、
すなわち段差の方向がこのA面に対して垂直な方向に設
けてあるサファイア基板を用いる他は同様にして第2の
窒化物半導体3を成長させる。得られた第2の窒化物半
導体3を基板として、実施例5と同様の素子構造を形成
してレーザ素子を製造する。得られたレーザ素子は、実
施例4よりしきい値が低下し、より良好な寿命特性を有
する。
【0090】[実施例9]実施例1において、第2の窒
化物半導体3を成長させる際に、SiとMgの不純物を
5×1017/cm3ドープする他は同様にして第2の窒
化物半導体3を成長させる。得られた第2の窒化物半導
体を実施例1と同様に観測すると、実施例1とほぼ同様
に良好であったが、実施例1より更に転位が低減され、
また空隙などの発生の防止も良好である。更に、第2の
窒化物半導体を基板とし、この上に実施例5と同様の素
子構造を成長させてなるレーザ素子を作製する。得られ
たレーザ素子は、実施例5と同等の良好な結果が得られ
た。
【0091】[実施例10]実施例1において、凹部の
幅を20μmとする他は同様にして第2の窒化物半導体
3を成長させる。得られた第2の窒化物半導体3上に実
施例5と同様の素子構造を成長させてレーザ素子を作製
する。得られたレーザ素子は、実施例5とほぼ同等に良
好な結果が得られた。また、リッジ形状のストライプを
形成が実施例5より良好となり、歩留まりが向上する傾
向がある。
【0092】[実施例11]実施例1において、凹凸を
形成する際に、図12のようにサファイア基板を120
0オングストローム削る他は同様にして、第2の窒化物
半導体を成長させる。得られた第2の窒化物半導体3
は、実施例1とほぼ同様に良好であるが実施例1より転
位が少なく表面の面状態がより平坦となる。更に第2の
窒化物半導体上に実施例5と同様の素子構造を成長させ
て、レーザ素子を作製する。得られたレーザ素子は、実
施例5とほぼ同等に良好であるが、やや実施例5より良
好な素子特性を有する。
【0093】[実施例12]実施例11において、凹凸
を形成する際に、図14のように、サファイアのA面を
オリフラ面とし、この面からθ=0.3°ずらしてスト
ライプを形成する他は同様にして第2の窒化物半導体を
成長させる。得られた第2の窒化物半導体は、実施例1
1より表面の平坦性及び面状態が良好となる。さらに、
第2の窒化物半導体上に実施例5と同様の素子構造を成
長させると、実施例5とほぼ同等に良好なレーザ素子が
得られるが、実施例5より更に素子特性が良好となる。
【0094】[比較例1]実施例1において、第2の窒
化物半導体を成長させる際の圧力を、ほぼ0.5気圧に
減圧し成長させると、第2の窒化物半導体の表面にざら
つきがあり、十分良好な面状態が得られなかった。ま
た、このようにして得られた表面にざらつきのある面状
態の第2の窒化物半導体を基板として、実施例5と同様
の素子構造を形成してレーザ素子を作製すると、レーザ
発振しないもの、パルス発振のもの、または連続発振す
るが寿命特性が悪いもの等があり、歩留まりが低くな
る。
【0095】
【発明の効果】本発明は、上記の如く、凹凸を形成され
た窒化物半導体上にSiO2が形成されていないので、
SiやO等の汚染を防止でき、転位が低減され結晶性が
良好で、さらに面状態が良好な窒化物半導体を得ること
ができる窒化物半導体の成長方法を提供することができ
る。更に、本発明は、結晶性及び面状態が良好で且つ転
位の少ない窒化物半導体を基板とする寿命特性の良好な
窒化物半導体素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の各工程において得られる窒化物
半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の方法の各工程において得られる窒化物
半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の方法の各工程において得られる窒化物
半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図である。
【図4】本発明の方法の各工程において得られる窒化物
半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図である。
【図5】本発明の方法の各工程において得られる窒化物
半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図である。
【図6】サファイアの面方位を示すユニットセル図であ
る。
【図7】保護膜のストライプ方向を説明するための基板
主面側の平面図である。
【図8】本発明の方法による基板を用いた窒化物半導体
LD素子の一構造を示す模式断面図である。
【図9】図9は、リッジ形状のストライプを形成する一
実施の形態である方法の各工程におけるウエハの部分的
な構造を示す模式的断面図である。
【図10】本発明の方法による基板を用いた窒化物半導
体LD素子の一構造を示す模式断面図である。
【図11】本発明の方法による基板の一部を拡大して示
した模式的断面図である。
【図12】本発明の方法の各工程において得られる窒化
物半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図である。
【図13】本発明の方法の各工程において得られる窒化
物半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図である。
【図14】保護膜のストライプ方向を説明するための基
板主面側の平面図である。
【符号の説明】
1・・・・異種基板 2・・・・第1の窒化物半導体 3・・・・第2の窒化物半導体 4・・・・第3の窒化物半導体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物半導体と異なる材料よりなる異種
    基板の上に、第1の窒化物半導体を成長させる第1の工
    程と、 第1の工程後、前記第1の窒化物半導体に部分的に凹凸
    を形成して凹部側面に窒化物半導体の横方向の成長が可
    能な面を露出させる第2の工程と、 第2の工程後、常圧以上の圧力条件下で、前記凹凸を有
    する第1の窒化物半導体上に、第2の窒化物半導体を成
    長させる第3の工程とを有することを特徴とする窒化物
    半導体の成長方法。
  2. 【請求項2】 前記第3の工程の圧力が、常圧〜2.5
    気圧の圧力条件下であることを特徴とする請求項1に記
    載の窒化物半導体の成長方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の窒化物半導体を成長後に、前
    記第2及び第3の工程を繰り返して行う、但し、第2の
    窒化物半導体に形成される凹凸が、第1の窒化物半導体
    に形成された凹部上部に凸部が形成され、第1の窒化物
    半導体に形成された凸部上部に凹部が形成されることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の窒化物半導体の成長
    方法。
  4. 【請求項4】 前記異種基板が、サファイアのC面がス
    テップ状にオフアングルされていることを特徴とする請
    求項1〜3に記載の窒化物半導体の成長方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップ状にオフアングルされてい
    るサファイア基板のオフアングル角が、0.1°〜0.
    5°であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の窒化物半導体の成長方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップ状にオフアングルされてい
    るサファイア基板のステップに沿う方向(段差方向)
    が、サファイアのA面に対して垂直に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の窒化物
    半導体の成長方法。
  7. 【請求項7】 前記窒化物半導体の成長方法において、
    第1の窒化物半導体に凹凸を形成する際に、異種基板を
    500〜3000オングストロームの深さで削ってなる
    形状で形成されることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載の窒化物半導体の成長方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の窒化物半導体に形成される凹
    凸が、ストライプ形状であり、更に前記ストライプ形状
    の凹凸がオリフラ面からの垂直軸に対して左右のいずれ
    かに0.1°〜1°程度ずらして形成されていることを
    特徴とする請求項1〜7に記載の窒化物半導体の成長方
    法。
  9. 【請求項9】 前記窒化物半導体の成長方法で得られる
    窒化物半導体を基板とし、この上に素子構造となる少な
    くともn型窒化物半導体、活性層、及びp型窒化物半導
    体が形成されていることを特徴とする窒化物半導体素
    子。
  10. 【請求項10】 前記窒化物半導体の成長方法で得られ
    た窒化物半導体基板上に、素子構造となる少なくともn
    型窒化物半導体、活性層、及びp型窒化物半導体が形成
    され、窒化物半導体基板の第1の窒化物半導体に形成さ
    れた凹部上部に、窒化物半導体レーザ素子の光を導波す
    るストライプ形状又はリッジ形状を形成してなること特
    徴とする窒化物半導体レーザ素子。
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