JP2002014030A - 近視野光プローブとその製造方法、およびその近視野光プローブを用いた近視野光装置 - Google Patents

近視野光プローブとその製造方法、およびその近視野光プローブを用いた近視野光装置

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JP2002014030A JP2000352778A JP2000352778A JP2002014030A JP 2002014030 A JP2002014030 A JP 2002014030A JP 2000352778 A JP2000352778 A JP 2000352778A JP 2000352778 A JP2000352778 A JP 2000352778A JP 2002014030 A JP2002014030 A JP 2002014030A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度の大きな近視野光を照射または/および
検出することができ、S/N比の大きな光学像を取得す
ることができる近視野光プローブ、および、その製造方
法や近視野光装置を得ること。 【解決手段】 近視野光プローブ1000は、片持ち梁
状のカンチレバー2と、カンチレバー2を支持する基部
3と、カンチレバー2上に形成された錘状のチップ1
と、チップ1の先端に形成された微小開口5と、カンチ
レバー2の基部3とは反対側の面と、チップ1の微小開
口5以外の部分に形成された遮光膜4からなり、チップ
1とカンチレバー2が、微小開口5において発生および
/あるいは検出する光の波長に対して透過率の高い透明
材料を用いて形成され、チップ1が透明材料で充填され
ている構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、試料の微細領域
における光学特性を観察、計測、加工する近視野光プロ
ーブとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、 走査型近視野顕微鏡(以下、SN
OMと略す)では、先鋭化された先端に微小開口を有す
る光媒体をプローブとして用い、先端および微小開口を
光の波長以下まで測定試料に近づけることで、試料の光
学特性や形状を高分解能で測定している。この装置で
は、試料に対して垂直に保持した直線状の光ファイバー
プローブの先端を、試料表面に対して水平に振動させ、
試料表面とプローブ先端のせん断力によって生じる振動
振幅の変化の検出を、プローブ先端にレーザ光を照射
し、その影の変化を検出することによって行い、振幅が
一定になるように試料を微動機構で動かすことによって
プローブ先端と試料表面の間隔を一定に保ち、微動機構
に入力した信号強度から表面形状を検出するとともに試
料の光学特性の測定を行う装置が提案されている。
【0003】また、鈎状に成形した光ファイバープロー
ブを原子間力顕微鏡(以下AFMと略す)のカンチレバ
ーとして使用し、AFM動作すると同時に光ファイバー
プローブの先端から試料にレーザ光を照射し、表面形状
を検出するとともに試料の光学特性の測定を行う走査型
近視野原子間力顕微鏡が提案されている(特開平7−1
74542号公報)。図16は、従来例の光ファイバー
プローブを示す構成図である。この光ファイバープロー
ブは、周囲が金属膜被覆502で覆われた光ファイバー
501を用いている。また、探針部503が先鋭化され
ており、探針部503の先端に開口504を有する。
【0004】一方、微細領域の形状観察手段として利用
されているAFMでは、シリコンプロセスで製造された
シリコンや窒化シリコンのマイクロカンチレバーが広く
利用されている。AFMで使用されるマイクロカンチレ
バーは共振周波数が高く、量産性が良く形状のばらつき
が少ないため、バネ定数や共振周波数などの機械的特性
が均一であるという特徴を有している。AFMで使用さ
れるマイクロカンチレバーのチップ先端に微小開口を形
成することによって、図17に示すように、チップ50
5、レバー506、基部507、微小開口508および
遮光膜509からなるSNOM用プローブが知られている
(S. Munster et. al., Novel micromachined cantil
ever sensors for scanning near-field optical micro
scopy, Journal of Microscopy, vol.186, pp17-22, 19
97)。ここで、チップ505およびレバー506は窒化
珪素やシリコンで形成されている。このSNOM用プロ
ーブに図17中Lightで示されるように光を入射するこ
とによって、微小開口508から近視野光を照射するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示す従来の光ファイバープローブは、一本ずつ手作り
で作製されるため量産性が悪い。また、光ファイバー5
01を光伝搬体として用いているため、波長による伝搬
特性の差が大きく、分光分析に用いることが困難であ
る。
【0006】また、図17に示したSNOM用プローブ
は、シリコンプロセスによって大量生産が容易である
が、チップ部分の窪みに空気中の埃をはじめとする異物
が侵入しやすいため、微小開口から照射される近視野光
の強度が安定しない問題があった。また、チップの位置
がカンチレバーの先端に形成されている場合、微小開口
に光を導入する際に入射光のスポットがカンチレバーか
らはみ出してしまい、また、試料からの光信号を微小開
口によって検出する際には、チップ先端部分以外の光信
号を検出してしまう。したがって、SNOMの光像のS
/N比が悪くなるという問題があった。また、シリコン
の異方性エッチングによって形成したモールドを用いて
チップを形成するため、チップ先端の先端角が約70゜
と固定されてしまうため、微小開口から照射される近視
野光の強度を大きくできないといった問題がある。ま
た、レバー506やチップ505は、入射光や微小開口
で検出した光の波長に対する反射率が小さい材料で構成
される。図17に示したSNOM用プローブは、それら
の構造材料が光路中にあるため、入射光や検出光の強度
が構造材料上で反射することによって減衰し、微小開口
508から照射される近視野光および微小開口508で
検出した光の強度が小さくなるという問題もあった。
【0007】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、微小開口から光を照射および/または
検出するSNOM用光カンチレバーであって、量産性、
均一性に優れており、チップ部分に異物が侵入せずに安
定した近視野光の強度が得られ、漏れ光を遮断して光像
のS/N比を向上させ、大きな近視野光強度を得ること
ができる前記近視野光プローブとその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、近
視野光を発生および/あるいは検出することで、試料の
微小領域における光学情報を観察、計測する近視野光プ
ローブにおいて、カンチレバーと、カンチレバーを支持
する基部と、カンチレバーの基部とは反対側の面に形成
された錘状のチップと、チップの先端に形成された微小
開口と、カンチレバーの基部とは反対側の面と、チップ
の微小開口以外の部分に形成された遮光膜からなり、チ
ップとカンチレバーが微小開口において発生および/あ
るいは検出する光の波長に対して透過率の高い透明材料
を用いて形成され、チップが透明材料で充填されている
構成とした。したがって、本発明の近視野光プローブ
は、微小開口に光を導入することによって試料に対して
近視野光を照射すること、または/および、微小開口に
よって試料の微小領域における光学情報を検出すること
が可能である。
【0009】また、チップが透明材料で充填されている
ため、チップに異物が侵入することがなく、安定した強
度をもつ近視野光の照射または/及び検出を行うことが
できる。さらに、透明体の屈折率は、空気の屈折率より
も大きいため、微小開口を透過する近視野光の光量を多
くすることができる。
【0010】また、チップとカンチレバーが同一の透明
材料で形成されている構成とした。したがって、チップ
とカンチレバーの界面における反射がないため、効率よ
く微小開口への光入射や微小開口からの光情報の検出を
行うことができる。また、製造工程において一度に透明
材料を形成することができるため、製造方法が容易にな
る。さらに、透明材料が、二酸化ケイ素である構成とし
た。二酸化ケイ素は、可視光領域において透過率が高い
材料の一つであるため、効率よく近視野光を発生したり
検出することができる。また、二酸化ケイ素は、シリコ
ンプロセスにおいて一般的に使用される材料であるた
め、形状制御性が良く、かつ、量産性が良い。
【0011】また、チップとカンチレバーを光学的特性
が異なる透明材料で形成する構成とした。したがって、
例えばカンチレバーを二酸化ケイ素で形成し、チップを
ダイヤモンドで形成すると、二酸化ケイ素の加工性の良
さにより、カンチレバーの共振周波数などの機械的特性
を精度よく制御でき、かつ、ダイヤモンドの耐摩耗性の
良さによってチップの耐摩耗性を向上させることができ
る。さらに、透明材料において、ダイヤモンドは透過率
が高く、屈折率が非常に大きな材料の一つであり、微小
開口を透過する近視野光の光量を多くすることができ
る。
【0012】また、チップが円錐形状である構成とし
た。したがって、微小開口の外形が円となり、入射光の
偏光特性を制御することにより、任意の偏光特性をもつ
近視野光を前記微小開口から照射することができる。
【0013】また、チップが錘体の側面の角度が異なる
複数の錘体からなる構成とした。したがって、チップの
先端角を小さくし、チップの途中までのテーパー角を大
きくすることによって、凹凸像と光像の高分解能化と近
視野光の高発生効率を同時に満たす前記近視野光プロー
ブを提供することができる。同様に、微小開口によって
試料の微小領域における光学情報を検出するコレクショ
ンモードにおいても、検出効率を向上させることが可能
である。
【0014】カンチレバーに、微小開口に入射光を集光
するためのまたは/および微小開口で検出した光をコリ
メートするためのレンズを備えている構成とし、レンズ
が、カンチレバーの基部側に形成されたフレネルレンズ
やカンチレバー内の屈折率分布を制御して形成される屈
折率分布型レンズである構成とした。したがって、微小
開口に入射する光量を大きくする事ができるため、微小
開口から照射される近視野光の強度を大きくすることが
できる。また、微小開口によって検出された光をコリメ
ートし、集光レンズによって検出器に導くことによっ
て、試料の光学情報を効率よく検出することができる。
【0015】また、チップの先端が遮光膜の端面と略同
一平面内に位置する構成とした。したがって、微小開口
と試料の距離を非常に短くすることができるため、微小
開口から照射または/および微小開口によって検出され
る近視野光を効率よく伝搬光に変換することができ、光
学像のS/N比を向上させることができる。また、光学
像の分解能が向上する。
【0016】また、チップの先端が遮光膜の端面よりも
突出しており、その突出量が、微小開口への入射光、ま
たは/及び、微小開口で検出した光の波長の半分以下で
ある構成とした。したがって、チップの先端半径が小さ
いため、走査型プローブ顕微鏡の凹凸像や光像の解像度
を向上させることができる。さらに、チップの先端と微
小開口の中心位置が一致するため凹凸像と光像の位置ず
れ非常に小さい。
【0017】また、チップの高さをH、カンチレバーの
傾斜角度をθ1、チップへの入射光のカンチレバー上で
のスポット径または/および微小開口によって検出し、
検出器に入射する光のカンチレバー上でのスポット径を
R1、チップの中心からカンチレバーの自由端までの距
離をL1としたとき、 R1 < L1 < H/tanθ1 を満たすL1を有する構成とした。また、カンチレバー
の先端が、チップ側から基部側に広がるような傾斜部を
有している構成とした。また、カンチレバーの側面が、
チップ側から基部側に広がるような傾斜部を有している
構成とした。さらに、カンチレバーの先端に、基部側に
突出するように形成された薄板状の連結部が形成され、
連結部からカンチレバーと略平行に伸びる薄板状のひさ
し部が形成されている構成とした。
【0018】このような構成により、チップの先端が試
料に近接でき、かつ、入射光、または/および、微小開
口で検出した光以外を完全に遮光することができるた
め、凹凸像と光像を安定して取得することができる。
【0019】また、前記近視野光プローブはシリコンプ
ロセスを用いて作製できるため、量産性が高く、形状再
現性もよい。また、近視野光プローブの製造工程におい
て、前記カンチレバーの外形を形成する工程が前記傾斜
部を形成するための等方性エッチングを含むこととし
た。また、前記近視野光プローブの製造工程において、
前記連結部と前記ひさし部を形成する工程が、基板に段
差を形成する工程と、前記基板に前記透明材料を堆積す
る工程を含む工程とした。したがって、前記近視野光プ
ローブを容易に製造できる。
【0020】また、近視野光プローブを用いる近視野光
装置において、微小開口へ光を導入あるいは微小開口か
らの光を検出する導入/検出光学系と、微小開口と試料
との距離を検出する検出手段と、試料および/あるいは
近視野光プローブを微動させる微動機構を有し、検出手
段が光てこ法を用い、導入/検出光学系のレンズと検出
手段のミラーとが一体化している構成とした。
【0021】また、近視野光プローブを用いる近視野光
装置において、微小開口へ光を導入あるいは微小開口か
らの光を検出する導入/検出光学系と、微小開口と試料
との距離を検出する検出手段と、試料および/あるいは
近視野光プローブを微動させる微動機構を有し、検出手
段がカンチレバーと略垂直な面内に光源と光検出器を有
する構成とした。
【0022】また、光検出器が光源から出射した光のカ
ンチレバーでの反射光を検出する構成とした。
【0023】また、光検出器が光源から出射した光のカ
ンチレバーでの回折光を検出する構成とした。
【0024】従って、検出手段と前記導入/検出光学系
とが干渉することなく、大きなNAを有する導入/検出
光学系を用いることができるため、微小開口から光強度
の大きな近視野光を出射することや、逆に、微小開口か
らの光を効率よく検出することが可能となる。
【0025】また、近視野光プローブを用いる近視野光
装置において、微小開口へ光を導入あるいは微小開口か
らの光を検出する導入/検出光学系と、微小開口と試料
との距離を検出する検出手段と、試料および/あるいは
近視野光プローブを微動させる微動機構を有し、検出手
段がカンチレバーに接近して配置された光ファイバーと
カンチレバー間での干渉を検出する構成とした。
【0026】また、近視野光プローブを用いる近視野光
装置において、微小開口へ光を導入あるいは微小開口か
らの光を検出する導入/検出光学系と、微小開口と試料
との距離を検出する検出手段と、試料および/あるいは
近視野光プローブを微動させる微動機構を有し、検出手
段が近視野光プローブに設けられたカンチレバーの変位
検出手段である構成とした。
【0027】従って、検出手段と導入/検出光学系とが
干渉することなく、大きなNAを有する導入/検出光学
系を用いることができるため、微小開口から光強度の大
きな近視野光を出射することや、逆に、微小開口からの
光を効率よく検出することが可能となる。その上、検出
手段が小型軽量であるため、近視野光プローブを微動機
構で高速に動かすことが可能となる。
【0028】また、近視野光プローブを用いる近視野光
装置において、微小開口へ光を導入あるいは微小開口か
らの光を検出する導入/検出光学系と、微小開口と試料
との距離を検出する検出手段と、試料および/あるいは
近視野光プローブを微動させる微動機構を有し、導入/
検出光学系が先端にレンズ機能を設けた光ファイバーを
有する構成とした。
【0029】従って、検出手段と導入/検出光学系とが
干渉することなく、微小開口から光強度の大きな近視野
光を出射することや、逆に、微小開口からの光を効率よ
く検出することが可能となる。その上、導入/検出光学
系が非常に小型軽量であるため、近視野光プローブを微
動機構で高速に動かすことが可能となる。
【0030】また、カンチレバー上に、カンチレバーの
固定端よりも自由端側に、前記チップとは別の凸部を有
することを特徴とする近視野光プローブとした。また、
凸部が、カンチレバー上の前記チップが形成された側の
前記チップよりも固定端側に形成されていることを特徴
とする近視野光プローブとした。
【0031】したがって、近視野光プローブ共振周波数
を低くすることができ、光像のS/N比を向上させるこ
とができる。また、バネ定数を大きくすることができる
ために、遮光領域を設けたことで生じるエアダンピング
による影響を低減でき、安定した動作特性を有する近視
野光プローブが得られる。
【0032】また、前記凸部が、カンチレバー上の前記
チップが形成された側と反対側に形成されていることを
特徴とする近視野光プローブとした。
【0033】したがって、起伏の大きな試料の観察にお
いて、前記凸部が試料と接触することがない近視野光プ
ローブが得られる。
【0034】また、近視野光プローブの製造工程におい
て、前記凸部と前記チップを同時に形成する工程を含む
こととした。近視野光プローブの製造工程において、凸
部を形成するための型を形成する工程と、型に凸部とな
る材料を堆積する工程と、凸部となる材料を平坦化し型
に凸部となる材料を埋め込む工程と、凸部となる材料が
埋め込まれた基板上にチップを形成する工程を含むこと
した。また、前記凸部となる材料を平坦化し型に凸部と
なる材料を埋め込む工程が、研磨工程であることとし
た。
【0035】したがって、共振周波数が低く、バネ定数
の大きな近視野光プローブを大量生産性良く製造する事
ができ、近視野光プローブを安価で提供することができ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の近視野光デバイス
とその製造方法について、添付の図面を参照して詳細に
説明する。 (実施例1)図1は、本発明の実施例1に係る近視野光
プローブ1000の概略図である。本発明による近視野
光プローブ1000は、チップ1、レバー2、基部3、
遮光膜4、および微小開口5を備えている。錘状のチッ
プ1および薄板の片持ち梁であるレバー2は一体に形成
されており、チップ1は基部3から真っ直ぐに突き出た
レバー2上に基部3とは反対側の面に形成される。遮光
膜4はレバー2の基部3とは反対の面とチップ1の表面
に形成される。レバー2の基部3とは反対の面すべてに
遮光膜4を形成する必要は無いが、その方が好ましい。
微小開口5は、チップ1の遮光膜4が無い部分である。
チップ1の頂点は遮光膜4の端面よりも突出している。
また、チップ1の先端は、遮光膜4の端面と同一平面内
に位置していても良い。近視野光プローブ1000に外
部から入射光999を導入することによって、近視野光
プローブ1000は、微小開口5から近視野光を照射す
ることができる。また、微小開口5によって、試料の光
情報を検出することも可能である。さらに、微小開口5
からの近視野光照射と微小開口での試料の光情報の検出
を同時に行うことも可能である。
【0037】チップ1およびレバー2は、走査型近視野
顕微鏡で用いられる入射光999の波長に対して透明な
材料で形成される。入射光999の波長が可視領域の場
合、二酸化珪素やダイヤモンドなどの誘電体や、ポリイ
ミドをはじめとするポリマーがある。また、入射光99
9の波長が紫外領域では、チップ1およびレバー2の材
料として、二フッ化マグネシウムや二酸化珪素などの誘
電体がある。また、入射光999の波長が赤外領域の場
合、チップ1およびレバー2の材料として、ジンクセレ
ンやシリコンなどがある。基部3の材料は、シリコンや
二酸化珪素などの誘電体や、アルミニウムやチタンなど
の金属である。遮光膜4の材料は、アルミニウムや金な
どの入射光999、または/および、微小開口5によっ
て検出した光の波長に対する遮光率の高い材料で形成さ
れる。
【0038】チップ1の高さは、数μm〜10数μmで
ある。レバー2の長さは数十μmから数千μmである。
また、レバー2の厚みは、数μm程度である。遮光膜4
の厚さは遮光率によって異なるが、数十nmから数百n
mである。図1中、下面からみた微小開口5の大きさお
よび形状は、直径が入射光999、または/および、微
小開口5によって検出した光の波長以下の円、または、
その円に内接する多角形である。
【0039】図2に、近視野光プローブ1000のチッ
プ1の近傍が試料6に近接した状態を示した側面図を示
す。なお、簡単のため遮光膜4は省略している。近視野
光プローブ1000は、角度θ1だけ傾いた状態で試料
6に近接している。ここで、チップ1の高さをH、チッ
プ1の先端からレバー2の先端までの距離をL1とする
と、 L1 = H/tanθ1 …(1) の時に、チップ1とレバー2の先端が同時に試料6に接
触するため、走査型プローブ顕微鏡用のプローブとして
使用することができない。従って、近視野光プローブ1
000は、 L1 < H/tanθ1 …(2) を満たさなければならない。入射光999を近視野光プ
ローブ1000に入射する際に、光信号のS/N比を向
上させるためには、入射光999のレバー2上でのスポ
ットの半径をR1とすると、 R1 < L1 …(3) を満たす遮光領域を設けなければならない。従って、L
1は、 R1 < L1 < H/tanθ1 …(4) を満たさなければならない。
【0040】本発明の実施例1に関わる近視野光プロー
ブ1000を搭載した走査型プローブ顕微鏡20000
の構成を図3に示す。ここでは簡単のため近視野光プロ
ーブ1000をコンタクトモードで制御する場合につい
て説明する。この走査型プローブ顕微鏡20000は、
図1に示した近視野光プローブ1000と、光情報測定
用の光源601と、光源601の前面に配置したレンズ
602と、レンズ602で集光した光を近視野光プロー
ブ1000まで伝搬する光ファイバ603と、試料61
0の下方に配置されチップ10の先端で発生した伝搬光
を反射するプリズム611と、プリズム611で反射し
た伝搬光を集光するレンズ614と、集光した伝搬光を
受光する光検出部609と、を備えている。
【0041】また、近視野光プローブ1000の上方に
は、レーザ光を出力するレーザ発振器604と、近視野
光プローブ1000のレバーと遮光膜の界面で反射した
レーザ光を反射するミラー605と、反射したレーザ光
を受光して光電変換する上下2分割した光電変換部60
6とを備えている。さらに、試料610およびプリズム
611をXYZ方向に移動制御する粗動機構613およ
び微動機構612と、これら粗動機構613および微動
機構612を駆動するサーボ機構607と、装置全体の
制御をするコンピュータ608とを備えている。
【0042】つぎに、この走査型プローブ顕微鏡200
00の動作について説明する。レーザ発振器604から
放出したレーザ光は、近視野光プローブ1000のレバ
ーと遮光膜の界面で反射する。近視野光プローブ100
0のレバーは、微小開口と試料610の表面が接近する
と、試料610との間の引力または斥力によってたわ
む。このため、反射したレーザ光の光路が変化すること
となり、これを光電変換部606で検出する。
【0043】光電変換部606により検出された信号
は、サーボ機構607に送られる。サーボ機構607
は、光電変換部606で検出した信号に基づいて、試料
610に対する近視野光プローブ1000のアプローチ
や、表面の観察の際に、近視野光プローブ1000のた
わみが一定となるように、粗動機構613および微動機
構612を制御する。コンピュータ608は、サーボ機
構607の制御信号から表面形状の情報を受け取る。
【0044】また、光源601から放出された光はレン
ズ602により集光され、光ファイバ603に至る。光
ファイバ603内を伝搬した光は、近視野光プローブ1
000のチップにレバーを通して導入され、微小開口か
ら試料610に照射される。一方、プリズム611によ
り反射した試料610の光学的情報は、レンズ614に
より集光され、光検出部609に導入される。光検出部
609の信号は、コンピュータ608のアナログ入力イ
ンタフェースを介して取得され、コンピュータ608に
より光学的情報として検出される。なお、チップへの光
入射方法は、光ファイバ603を用いずに、光源601
から放出された光をレンズによって直接チップ上へ集光
して入射光を導入する方法でも良い。
【0045】また、ここでは主に、近視野光プローブ1
000に光を入射し、微小開口5から試料に近視野光を
照射するイルミネーションモードについて説明したが、
試料6の表面に発生した近視野光を微小開口5によって
検出するコレクションモードにおいても、近視野光プロ
ーブ1000を用いることができる。また、イルミネー
ションモードとコレクションモードを同時に行う観察方
法においても、近視野光プローブ1000を用いること
ができるのは、言うまでもない。さらに、図2では、試
料6を透過した光を検出する透過モードについて説明し
たが、試料6で反射した光を検出する反射モードにおい
ても近視野光プローブ1000を用いることができる。
また、近視野光プローブ1000をバイモルフなどで加
振することによって、レバー2を振動させ、チップ1と
試料6との間に働く斥力や引力によって生じる、レバー
2の振幅の変化や、レバー2の振動の周波数変化を一定
に保つようにチップ1と試料6との距離を制御するダイ
ナミックフォースモードでも近視野光プローブ1000
を用いる事ができるのは言うまでもない。
【0046】以上説明したように、実施例1の近視野光
プローブ1000によれば、微小開口5の上部が透明体
で充填された構造であるため微小開口5に異物が侵入す
ることがない。したがって、近視野光プローブ1000
から発生する近視野光の強度が安定する。また、走査型
近視野顕微鏡で用いられる光源の波長に対して透明な材
料によって充填されたチップ1によって、チップ1の耐
衝撃性や、耐摩耗性が向上する。また、チップ1を構成
する材料の屈折率は空気よりも大きいため、チップ1内
を伝搬する光の波長が空気中よりも短くなる。したがっ
て、空気中を伝搬して微小開口5を透過する場合より
も、微小開口5を透過する光量が多くなるため、微小開
口5から照射される近視野光の強度を大きくすることが
できる。また、チップ1の先端が遮光膜4の端面よりも
突出した構造である場合、チップ1の先端半径が小さい
ため、走査型プローブ顕微鏡の凹凸像や光像の解像度を
向上させることができる。さらに、チップ1の先端と微
小開口5の中心位置が一致するため、凹凸像と光像の位
置ずれ非常に小さい。また、L1が式(4)を満たすこ
とによって、チップ1の先端が試料に近接し、かつ、入
射光999を完全に遮光することができるため、凹凸像
と光像を安定して取得することができる。また、走査型
近視野顕微鏡1000に光を入射するためのレンズのNA
を大きくしても、レバー2が透明体であるため、チップ
1に入射する光のケラレがないため、効率良く微小開口
5まで入射光を導くことができ、微小開口5から照射さ
れる近視野光の発生効率を大きくすることができる。ま
た、レンズによって集光され透明体であるレバー2およ
びチップ1を伝搬して微小開口5から近視野光を発生さ
せる近視野光プローブ1000は、入射光の波長に対し
て透過率の高い波長領域が広い。したがって、分光分析
などの応用分野に走査型プローブ顕微鏡20000を使
用することができる。また、強度の大きな近視野光を発
生させることができるため、フォトリソグラフィー、光
造形、光CVD、熱的加工などに必要なエネルギー密度
を持つ近視野光を照射することができ、光加工装置とし
て走査型プローブ顕微鏡20000を用いることがで
き、同時に、凹凸像の分解能の高い近視野光プローブ1
000を用いて加工形状の観察を行うことができる。分
光分析や加工装置としての走査型プローブ顕微鏡200
00は、近視野光プローブ1000から発生する近視野
光の強度が大きいため、分析や加工にかかる時間を短く
することができる。また、近視野光プローブ1000を
マルチカンチレバーにすることによって、大面積を短時
間で分析、加工することができる。
【0047】次に、本発明の実施例1による近視野光プ
ローブ1000の製造方法を、図4と図5に基づいて説
明する。
【0048】図4(a)は、基板102上にチップ1お
よびレバー2となる透明体101を堆積した状態を示し
ている。なお、以下では、図の上部をおもて面、下部を
裏面と呼ぶ。裏面にマスク材103を有する基板102
上に、プラズマCVDやスパッタなどによって透明体1
01を堆積する。透明体101の堆積量はチップ1の高
さとレバー2の厚みの和程度、あるいは若干厚めであ
る。
【0049】透明体101を堆積した後、図4(b)に
示すように、透明体101上に、チップ用マスク104
をフォトリソグラフィー等の方法で形成する。チップ用
マスク104にはフォトレジストやポリイミドなどの誘
電体が用いられる。
【0050】チップ用マスク104を形成した後、ウエ
ットエッチングやドライエッチングなどの等方性エッチ
ングによって、図4(c)に示すようにチップ1を形成
する。
【0051】チップ1を形成した後、図5(a)に示す
ように、透明体101上にレバー用マスク105を形成
する。
【0052】レバー用マスク105を形成した後、図5
(b)に示すように、リアクティブイオンエッチング
(RIE)等の異方性ドライエッチングによって、レバ
ー2を形成する。
【0053】レバー2を形成した後、フォトリソグラフ
ィーによってマスク材103をパターニングする。その
後、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)や水
酸化カリウム(KOH)による結晶異方性エッチング
や、異方性ドライエッチングなどによって、図5(c)
に示すように、レバー2のリリースと基部3の形成を行
う。
【0054】最後に、遮光膜4をおもて面に堆積し、遮
光膜4の不要な部分を集束イオンビームや観察時にチッ
プ1を試料に押しつけることによって取り除き、図5
(d)に示すように、微小開口5を形成し、近視野光プ
ローブ1000を得ることができる。
【0055】以上説明した製造方法によれば、本発明の
実施例1に係る近視野光プローブ1000を製造するこ
とができる。また、上述した製造方法ではシリコンプロ
セスを用いているため、近視野光プローブを大量に、再
現性良く製造することができる。従って、近視野光プロ
ーブ1000を安価に提供することができる。また、レ
バー2を小型化することが容易であるため、近視野光プ
ローブのレバー2の共振周波数を高くすると同時にバネ
定数を小さくすることができる。従って、走査型プロー
ブ顕微鏡において、チップ1の先端と試料610との距
離制御を安定して行うことができ、かつ、チップ1の先
端及び試料610の損傷を抑えることができ、さらに、
走査型プローブ顕微鏡の走査速度を大きくすることがで
きる。また、透明体101とチップ用マスク104の密
着性を制御することによって、任意のチップ1の先端角
を得ることができる。従って、チップ先端の先端角を大
きくすることによって、微小開口5から照射される近視
野光の強度を大きくすることができる。また、チップ1
の形成工程を複数回行うことによって、複数のテーパ角
を持つチップ1を得ることができる。したがって、チッ
プ1の先端角を小さくし、チップ1の途中までのテーパ
角を大きくすることによって、凹凸像と光像の高分解能
化と近視野光の高発生効率を同時に満たす近視野光プロ
ーブを提供することができる。同様に、微小開口5によ
って試料の微小領域における光学情報を検出するコレク
ションモードにおいても、検出効率を向上させることが
可能である。また、図4(b)の上面からみたチップ用
マスク104の外形を円や多角形にすることによって、
チップ1の形状を円錐または任意の多角錘にすることが
できる。チップ1が円錐の場合、微小開口5の形状は円
となり、近視野光プローブ1000に入射する光の偏光
特性を制御することにより、任意の偏光特性をもつ近視
野光を微小開口5から照射することができる。また、チ
ップ1の形状が多角錘の場合、微小開口5の形状は、多
角形となり、特定方向の偏光方向に大きな強度をもつ光
を試料に照射することができる。また、基板102にフ
レネルレンズのパターンを形成し、フレネルレンズのパ
ターン上にチップ1を形成することや、透明体101の
堆積時にチップ1の形成される部分の透明体に屈折率分
布を有する部分を形成することや、基板102のチップ
1を形成する部分にレンズ状の凹部を形成し、透明体1
01を堆積することなどによってチップ1上にレンズを
有する近視野光プローブ1000を得ることができる。
従って、微小開口5から発生する近視野光の強度を大き
くすることができる。また、近視野光プローブ1000
の製造方法によれば、基部3に複数のレバー2、チップ
1、微小開口5を有するマルチカンチレバーを形成する
ことが容易である。マルチカンチレバーによれば、複数
のチップ1や微小開口5を同時に走査することが可能で
るため、大面積を高速に観察することができる。また、
近視野光プローブ1000の製造方法によれば、同様な
製造方法によって作製される圧電素子や静電容量型のセ
ンサをレバー2に集積することが容易であるため、光て
こを用いなくても、レバー2のたわみを検出することが
できる。また、レバー2を水晶をはじめとする圧電体で
構成し、電極を形成することによってもレバー2のたわ
みを検出することができる。さらに、レバー2が水晶で
構成された場合、レバー2のたわみ検出、および/また
は、レバー2の加振を行うこともできる。 (実施例2)図6は、本発明の実施例2に係る近視野光
プローブ2000の概略図である。近視野光プローブ2
000は、実施例1の近視野光プローブ1000の構成
要素と、レバー2の先端に設けられ、チップ1側から基
部3側に広がり、レバー2と同一の材料からなる傾斜部
7を有している。図6中にA−A' で示される部分の断
面を図7に示す。図示するように、傾斜部7はレバー2
の外周にも設けられている。
【0056】近視野光プローブ2000のチップ1の近
傍が試料6に近接した状態を図8に示す。なお、簡単の
ため遮光膜4は省略している。近視野光プローブ200
0は角度θ1だけ傾いた状態で試料6に近接している。
図8で、L1は式(1)で定義される長さであり、レバ
ーの厚みをT、傾斜部7のテーパ角をθ2とすると、レ
バーの長手方向における傾斜部7の長さL2は、 L2=T/tan(90゜−θ2) …(5) で求められる。したがって、本発明の近視野光プローブ
2000は、近視野光プローブ1000よりもL2の長
さだけ遮光領域を長くすることが可能になる。
【0057】傾斜部7以外の近視野光プローブ2000
を構成する部分の材料および寸法は本発明の近視野光プ
ローブ1000とほぼ同じである。
【0058】近視野光プローブ2000は、走査型プロ
ーブ顕微鏡20000の近視野光プローブ1000の代
わりに用いることができる。
【0059】以上説明したように、本発明の近視野光プ
ローブ2000によれば、本発明の第1の実施例より
も、遮光領域を広げることが可能であり、カンチレバー
表面での反射による漏れ光による影響が少なくなるた
め、S/N比の良い光学像を得ることができる。また、
近視野光プローブ2000の遮光領域を広げることによ
って、走査型プローブ顕微鏡20000において、光フ
ァイバー603とレバー2の間隔を広げても漏れ光の影
響を受けずに光学像を得ることができる。さらに、走査
型プローブ顕微鏡20000の近視野光プローブ200
0への光入射手段がレンズのみによる集光である場合、
レンズのNAが小さくても、漏れ光の影響を受けずにS/
N比の良い光学像を得ることが可能である。また、一般
に、レンズのNAが小さいほど、レンズの焦点距離が長く
なり、かつ、レンズの焦点深度が大きくなるため、近視
野光プローブ2000とレンズの間隔を大きく取ること
ができるため、近視野光プローブ2000の位置あわせ
が容易になり、走査型プローブ顕微鏡20000の操作
を簡易化できる。
【0060】本実施例による近視野光プローブ2000
の製造方法は、実施例1の近視野光プローブ1000の
製造方法とほぼ同様である。近視野光プローブ2000
の製造方法では、図5(b)で説明した工程において、
ウエットエッチングやドライエッチングによる等方性エ
ッチングを用いることによって、傾斜部7を得ることが
できる。
【0061】したがって、本実施例2の近視野光プロー
ブ2000の製造方法によれば、近視野光プローブ10
00と同様の効果が得られる。また、本実施例2のよう
に傾斜部7に遮光膜4を形成することは、本実施例1の
近視野光プローブ1000のレバー2側面に遮光膜4を
形成するよりも容易であるため、近視野光プローブ20
00のレバー2側面に対する遮光が容易になる。 (実施例3)図9は、本発明の実施例3に係る近視野光
プローブ3000の概略図であり、走査型プローブ顕微
鏡20000に搭載して使用することができる。近視野
光プローブ3000は、実施例1の近視野光プローブ1
000の構成要素と、レバー2の先端に設けられ、チッ
プ1と反対側にのびる連結部8、および、連結部8から
レバー2とほぼ並行に伸びるように形成されたひさし部
9を有している。
【0062】連結部8、及び、ひさし部9は、レバー2
と一体に形成されており、同一材料を用いて形成されて
いる。また、連結部8、および、ひさし部9は、レバー
2と別の材料を用いても良く、この場合、連結部8、お
よび、ひさし部9の材料は、走査型プローブ顕微鏡20
000における光源601から照射される光の波長に対
して、不透明な材料でもよい。
【0063】図10は、近視野光プローブ3000のチ
ップ1の先端が試料6に近接した状態を示した図であ
る。なお、簡単のため遮光膜4は省略している。近視野
光プローブ2000は、角度θ1だけ傾いた状態で試料
6に近接している。図8において、L1は式(1)で定
義される長さであり、連結部8の高さをDとすると、ひ
さし部9の先端が試料6に接触するときの長さは、L1
+L3となる。ここで、 L3=D/tan(θ1) …(6) である。従って、本発明の近視野光プローブ3000
は、近視野光プローブ1000よりもL3の長さまで遮
光領域を長くすることが可能になる。また、ひさし部9
の先端に、本発明の実施例2で説明した傾斜部7を付加
することによって、さらに遮光領域を広げられることは
言うまでもない。レバー2とひさし部9との間隔Dは、
1〜1000μmである。連結部8、および、ひさし部
9以外の構成要素の各寸法は、近視野光プローブ100
0と同様である。図11および図12は、近視野光プロ
ーブ3000のチップ1部分の斜視図である。近視野光
プローブ3000のひさし部9は、図11に示すように
レバー2の先端方向にのみ有っても良いし、図12に示
すようにチップ1の周囲を覆うようにしても良い。図1
2に示す形状によれば、図11の形状に比べ、レバー2
の側面方向に対する漏れ光を効率よく遮蔽することがで
きる。
【0064】以上述べたように、本発明の第三の実施例
によれば、近視野光プローブ3000は、本発明の第二
の実施例よりも、遮光領域を広げることができ、S/N
比の高い光学像を得ることができる。また、傾斜部7を
近視野光プローブ3000に適用することによって、さ
らに遮光領域を広げることができる。
【0065】図13〜図15は、本実施例3の近視野光
プローブ3000の製造方法を説明した図である。な
お、以下では、図面の上をおもて面、図面の下を裏面と
称す。
【0066】まず、図13(a)に示すように、基板3
02上に形成されたマスク301を形成し、TMAHや
KOHによる結晶異方性エッチングや、フッ酸と硝酸の
混合液をはじめとするエッチャントによる等方性エッチ
ングや、SF6 をはじめとする反応性ガスを用いた等方
性ドライエッチングなどによって、基板302に窪み3
04を形成する。基板302の裏面には、マスク材30
3を形成しておく。マスク301は、二酸化珪素や窒化
珪素やフォトレジストなどの誘電体やアルミニウムやク
ロムなどの金属を用いる。また、基板302は、シリコ
ンやガラスなどの誘電体や、アルミニウムや鉄などの金
属を用いる。マスク材303は、二酸化珪素や窒化珪素
などの誘電体を用いる。窪み304の深さは、連結部8
の高さDとほぼ同じである。
【0067】次に、マスク301を剥離し、図13
(b)に示すように、基板302上に透明体305をプ
ラズマCVDやスパッタによって形成する。透明体30
5の厚さは、近視野光プローブ3000のチップ1の高
さとレバー2の厚さの和である。
【0068】次に、図13(c)に示すように、フォト
リソグラフィーを用いて透明体305上にチップ用マス
ク306を形成する。チップ用マスク306にはフォト
レジストや窒化珪素などの誘電体を用いる。
【0069】次に、実施例1の図4(c)から図5
(b)で説明した方法と同様の方法で、図14(a)か
ら図14(c)に示すように、チップ1およびレバー2
を形成する。レバー2の形成と同時に、連結部8、およ
び、ひさし部9が形成される。
【0070】次に、レバー2、連結部8、および、ひさ
し部9をリリースするために、図15(a)に示すよう
に、おもて面に、リリース用マスク307を形成する。
リリース用マスク307は、窒化珪素や二酸化ケイ素で
あり、プラズマCVDやスパッタによって堆積し、フォ
トリソグラフィーによってパターニングする。また、裏
面のマスク材303をフォトリソグラフィーによってパ
ターニングする。
【0071】次に、TMAHやKOHによる結晶異方性
エッチングによって、図15(b)に示すように、レバ
ー2、連結部8、および、ひさし部9をリリースし、同
時に基部3を形成する。
【0072】最後に、リリース用マスク307を除去
し、遮光膜4をおもて面に形成し、微小開口5をチップ
1の先端に形成し、ウエハから取り出すことによって、
図15(c)に示す近視野光プローブ3000が得られ
る。また、この工程において、リリース用マスク307
を除去しなくても、同様な効果を得られる近視野光プロ
ーブ3000を得ることができる。
【0073】また、図14(b)から図14(c)で説
明した、レバー2、連結部8、および、ひさし部9を形
成する工程において、フッ酸をはじめとするウエットエ
ッチングやドライエッチングによる等方性エッチングを
用いることによって、ひさし部9の先端に傾斜部7を有
する近視野光プローブ3000を得ることができる。
【0074】以上説明した製造方法により、実施例3の
近視野光プローブ3000を得ることができる。この製
造方法では、シリコンプロセスを用いて近視野光プロー
ブを製造するため、大量に、性能が均一な走査型プロー
ブ3000を得ることができる。したがって、安価な近
視野光プローブ3000を提供することができる。
【0075】また、レバー2の先端にひさし部9、連結
部8といったおもりを設けることによって、近視野光プ
ローブ3000の共振周波数は、近視野光プローブ10
00や近視野光プローブ2000の共振周波数よりも低
くなる。ダイナミックフォースモードにおける走査型近
視野顕微鏡では、近視野光プローブの共振周波数と入射
光の強度変調の周波数を同期させて、その変調信号をロ
ックインアンプで検出し、光像のS/N比を向上させて
いる。しかしながら、一般的に変調信号の周波数が大き
くなるほど光像の信号のノイズが多くなり、S/N比が
低下する。したがって、共振周波数の低い近視野光プロ
ーブ3000によれば、S/N比の良い光像を取得する
ことができる。 (実施例4)図3では、近視野光プローブ1000を用
いることにより、顕微鏡として機能する基本構造の例を
示しているが、より光強度の強い近視野光を微小開口か
ら発生させることで、加工や計測などを可能とする近視
野光装置を提供することができる。近視野光プローブ1
000の微小開口5から光強度の強い近視野光を発生さ
せるためには、微小開口に光密度の高い光を導入する必
要がある。
【0076】図18に本発明の第4の実施例による近視
野光プローブを用いた近視野光装置の一部の構成図を示
す。基本的には図3に示した走査型プローブ顕微鏡20
000の構成と同じであり、同一箇所は図示や説明を省
略する。光源(図示省略)からの光622を、鏡筒62
0に支持された集光レンズ621により微小開口5に集
光する。ここで、開口数(NA)の大きな集光レンズ6
21を用いるほど微小開口5に光を集光することができ
るので、より光強度の強い近視野光を発生させることが
できる。しかし、NAの大きな集光レンズ621は、作
動距離(WD)が短くなる。図3で示したように、いわ
ゆる光てこ法を用いてレバーのたわみや振幅の変化を検
出する方法においては、WDが短い場合には近視野光プ
ローブ1000上部のスペースが少ない。そのため、光
てこ用の構成部材や光路と、集光レンズ621や鏡筒6
20などが干渉して、NAの大きな集光レンズ621を
用いることが困難である。
【0077】例えば光てこ法では、レーザー発振器60
4から出射した光をミラー623で折り曲げて近視野光
プローブ1000のレバーに照射し、その反射光を上下
2分割の光電変換部606で検出する。ここで、レーザ
ー発振器604や光電変換部606は、近視野光プロー
ブ1000のレバーと略同一平面内にある。そして、光
てこの光路折り曲げ用に用いるミラー623を鏡筒62
0に取り付け、集光レンズ621とミラー623を一体
にして、小型化、省スペース化する。これにより、光て
こ用の光路や部材と、集光レンズ621や鏡筒620が
干渉することなく、NAの大きな集光レンズ621を用
いることが可能となる。
【0078】さらに、別の構成例を示す。図19に本発
明の第4の実施例による近視野光プローブを用いた近視
野光装置の一部の構成図を示す。近視野光プローブ10
00のレバーに対して垂直な断面での構成を示す。ここ
では、レーザー発振器604や光電変換部606は近視
野光プローブ1000のレバーに略垂直面内にある。こ
のような配置にすれば、近視野光プローブ1000やそ
のホルダーなどに干渉することなく、レーザー発振器6
04や光電変換部606を試料面に近づけ、レバーに対
して大きな入射角でレーザー発振器604からの光を反
射させることができる。このような構成でも、従来と同
様にレバーのたわみや振動振幅の変化を検出可能であ
る。そして、光路と集光レンズ621とが干渉すること
なく、多きなNAの集光レンズ621を用いることが可
能となる。
【0079】さらに、別の構成例として、図20に本発
明の第4の実施例による近視野光プローブを用いた近視
野光装置の一部の構成図を示す。これも図19と同様
に、レーザー発振器604や光電変換部606は、近視
野光プローブ1000のレバーに略垂直面内にある。こ
こでは、レーザー発振器604からの光をレバーで反射
させるのではなく、レバーを通してその回折光を光電変
換部606で検出する。このような構成でも、従来と同
様にレバーのたわみや振動振幅の変化を検出可能であ
る。よって、図19と同様の効果を得ることができる。
【0080】さらに、別の構成例として、図21に本発
明の第4の実施例による近視野光プローブを用いた近視
野光装置の一部の構成を示す。ここでは、チップ上にレ
ンズ637を形成した近視野光プローブ1000を用い
ている。この近視野光プローブ1000を用いることに
より、集光レンズ638のNAが小さくても、集光レン
ズ638とレンズ637からなる複合レンズ系としての
NAを大きくすることができる。よって、WDの長い集
光レンズ638と、通常の光てこの構成を用いても、微
小開口5に光を集光することができ、微小開口5から大
きな強度の近視野光を出射することができる。
【0081】以上示した実施例により、微小開口5に光
密度の高い光を照射し、それによる光強度の強い近視野
光を用いて、加工や精度の高い計測などを行う近視野光
装置を提供することができる。 (実施例5)図22に本発明の第5の実施例による近視
野光プローブを用いた近視野光装置の一部の構成図を示
す。基本的には図3に示した走査型プローブ顕微鏡20
000の構成と同じであり、同一箇所は図示や説明を省
略する。光源(図示省略)からの光を、光ファイバーか
らなる導入ファイバー630で近視野光プローブ100
0近傍まで伝搬させ、導入ファイバー630先端に設け
たレンズ631で集光して微小開口5に導入する。先端
にレンズ631を設けた導入ファイバー630は、通常
の光ファイバーの先端を研磨することにより、容易に作
製することができる。この構造により、微小開口5に集
光した光を導入できるため、微小開口5から強度の強い
近視野光を出射することができる。さらに、導入ファイ
バー630とレンズ631を用いているため、顕微鏡の
対物レンズなどより非常にコンパクトで軽量化すること
ができる。そのため、通常の光てこの構成を用いても部
材や光路の干渉なく、レバーのたわみや振動振幅の変化
を検出することができることは言うまでもない。
【0082】本実施例では、さらに、近視野光プローブ
1000と導入ファイバー630をファイバーホルダー
632とプローブホルダー633を用いて一体化し、微
動機構634で微動させる。近視野光プローブ1000
と導入ファイバー630が共に小型軽量であるため、一
体化しても小型軽量で、微動機構634による高速な移
動が可能となる。近視野光プローブ1000のレバーの
たわみや振動振幅の変化を検出するためには、小型軽量
化が可能なように、ファイバーホルダー632に支持さ
れた干渉検出ファイバー635を用いる。干渉検出ファ
イバー635は通常の光ファイバーであり、干渉検出フ
ァイバー635の出射端はレバーに近接して支持され
る。干渉検出ファイバー635の出射端からの光が、レ
バーの反射面で反射して再び干渉検出ファイバー635
に戻ってくる。この戻り光強度の変化を干渉検出ファイ
バー635の他端で検出することにより、レバーのたわ
みや振動振幅の変化などを検出することが可能である。
【0083】本実施例のような構成にすることで、近視
野光プローブ1000と微小開口5への光導入光学系、
レバーの変位検出系などを一体化し、小型軽量にするこ
とができる。そのため、微小開口5からの近視野光強度
を大きくした状態で、近視野光プローブ1000を微動
させることができる。よって、大面積の試料への対応
や、高速走査などが可能となる。本実施例では、干渉検
出ファイバー635を用いたが、例えば静電容量センサ
などを用いても小型軽量化できるので、同様の効果が得
られることは言うまでもない。
【0084】実施例4及び実施例5に述べた内容は、光
てこ法を用いなくても、近視野光プローブ1000がレ
バーのたわみや振動振幅の検出機能を有している場合に
は、大きなNAの集光レンズを用いることが容易となる
だけでなく、より小型軽量化できるため望ましいことは
言うまでもない。例えば、レバーに圧電薄膜を積層形成
することで、レバーのたわみを検出することも可能とな
る。 (実施例6)図23は、実施例6に係る近視野光プロー
ブ7000の概略図であり、走査型プローブ顕微鏡20
000に搭載して使用することができる。図1に示す近
視野光プローブ1000と同一箇所には同じ符号を用い
て説明する。近視野光プローブ7000は、図1に示す
近視野光プローブ1000の構成におもり部701を加
えた構成からなる。おもり部701は、レバー2の長さ
Lx方向に対して、チップ1とレバー2の固定端702
との間のレバー2上に形成される。おもり部701の高
さH2は、チップ1の高さH1と同じかそれよりも低
い。なお、おもり部701は、近視野光プローブ200
0および近視野光プローブ3000上にも同様に形成し
てもよい。近視野光プローブ7000は、図2に示した
近視野光プローブ1000と同様に、ある角度θ1だけ
傾けた状態で試料に近接している。したがって、チップ
1の先端が試料と近接しているときに、おもり部701
が試料と干渉することはない。おもり部701の材質は
チップ1と同じである。
【0085】本実施例による近視野光プローブ7000
の製造方法は、前述した近視野光プローブ1000の製
造方法とほぼ同様である。図24(a)は図4(b)で
説明した工程に対応する図である。本実施例の近視野光
プローブ7000の製造方法においては、図24(a)
に示すようにチップ用マスク104と同時におもり部7
01を形成するためのマスク703を形成する。その
後、図24(b)に示すように、ウエットエッチングや
ドライエッチングによって、チップ1およびおもり部7
01を形成する。その後の工程は、図4(d)以降と同
じである。以上説明したように、本発明の近視野光プロ
ーブの製造方法によれば、大量生産性を損なわずにおも
り部701を形成することができる。また、その他の近
視野光プローブの製造方法においても、チップ用マスク
104とおもり部701を形成するためのマスクを同時
に形成するだけでおもり部701を形成することができ
る。また、同一の透明膜を同時にエッチングすることに
よってチップ1およびおもり部701を形成する事によ
って、おもり部701の高さH2をチップ1の高さH1
と同じかそれよりも低く形成する事が容易になる。
【0086】近視野光プローブ7000のレバー2の形
状は、近視野光プローブ1000または近視野光プロー
ブ2000と同様である。しかしながら、近視野光プロ
ーブ7000のレバー2には、おもり部701がレバー
2の固定端702よりもチップ1側に形成されているた
め、近視野光プローブ7000の共振周波数は、近視野
光プローブ1000、近視野光プローブ2000および
近視野光プローブ3000よりも低い。したがって、実
施例3で述べたように、共振周波数の低い近視野光プロ
ーブ7000によれば、光像のS/N比を向上させるこ
とができる。
【0087】さらに、レバー2上におもり部701を形
成した近視野光プローブ7000によれば、レバー2上
のおもり部701を形成した部分が厚いため、近視野光
プローブ1000、近視野光プローブ2000および近
視野光プローブ3000よりもバネ定数が大きくなる。
バネ定数の大きな近視野光プローブ7000は、遮光領
域を設けたことによって生じるエアダンピングによる影
響を低減でき、近視野光プローブ1000、近視野光プ
ローブ2000および近視野光プローブ3000よりも
安定した動作特性が得られる。 (実施例7)本発明の実施例7に係る近視野光プローブ
8000の概略を図25に示す。実施例7に係る近視野
光プローブ8000を走査型プローブ顕微鏡20000
に搭載して使用することができる。図23に示した近視
野光プローブ7000と同一箇所には同じ符号を用いて
説明する。近視野光プローブ8000は、レバー2のチ
ップ1が形成された面と反対側におもり部801が形成
される。おもり部801は、レバー2の固定端702よ
りも自由端側に形成される。おもり部801の厚さT1
は500nm〜数10μmである。また、おもり部80
1の長さはレバー2の長さLxよりも短く、おもり部8
01の幅はレバー2の幅よりも狭い。おもり部801の
材料はレバー2およびチップ1と同じでもよいし、別の
材料でも良い。なお、おもり部801は、近視野光プロ
ーブ2000,近視野光プローブ3000および近視野
光プローブ7000にも形成できる。
【0088】本発明の実施例7に係る近視野光プローブ
8000によれば、本発明の実施の形態6で説明した効
果に加え、おもり部801が、チップ1を形成した側と
反対側に形成されているため、大きな起伏を有する試料
を観察する場合でもおもり部801が試料と干渉するこ
とがないという効果がある。
【0089】図26を用いて本実施例の近視野光プロー
ブ8000の製造方法を説明する。なお、図4〜5に示
す近視野光プローブ1000の製造方法と同一箇所には
同じ符号を用いて説明する。
【0090】まず、図26(a)に示すように、基板1
02上に段差形成用マスク802を形成し、ウエットエ
ッチングやドライエッチングによって基板102に段差
803を形成する。段差803の深さはおもり部801
の厚さT1と同じである。
【0091】次に、段差形成用マスク802を除去し、
図26(b)に示すように、段差803を形成した基板
102上におもり部用材料804を堆積する。おもり部
用材料804の厚さは、段差803の深さよりも厚い。
おもり部用材料804の材料はおもり部801の材料と
同一である。
【0092】次に、研磨、エッチバックなどの方法によ
って、おもり部用材料804を除去していき、図26
(c)に示すように、基板102におもり部用材料80
4が埋め込まれた形状を形成する。
【0093】次に、図26(d)に示すように、透明体
101を堆積する。これ以降の工程は、基板102にお
もり部用材料804が埋め込まれていること以外は、実
施例1で説明した近視野光プローブ1000の製造方法
と同じであるため、説明を省略する。
【0094】以上説明したように、本実施例の近視野光
プローブ8000の製造方法によれば、近視野光プロー
ブ8000をバッチプロセスによって作製する事ができ
る。したがって、大量生産によって安価な近視野光プロ
ーブ8000を提供することができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第一の実
施例によれば、微小開口の上部が透明体で充填された構
造であるため、微小開口に異物が侵入することがない。
したがって、近視野光プローブから発生する近視野光の
強度が安定する。また、入射光または/および検出光の
波長に対して透明な材料によって充填されたチップによ
って、チップの耐衝撃性や、耐摩耗性が向上する。ま
た、チップを構成する材料の屈折率は、空気よりも大き
いため、チップ内を伝搬する光の波長が空気中よりも短
くなる。したがって、空気中を伝搬して微小開口を透過
する場合よりも、微小開口を透過する光量が多くなるた
め、微小開口から照射される近視野光の強度を大きくす
ることができる。また、チップをダイヤモンドによって
形成することによって、チップの耐摩耗性が向上し、さ
らに、屈折率が高いため微小開口から照射される近視野
光の強度を大きくすることができる。また、チップの先
端が遮光膜の端面よりも突出した構造である場合、チッ
プの先端半径が小さいため、走査型プローブ顕微鏡の凹
凸像や光像の解像度を向上させることができる。また、
チップの先端が遮光膜の端面よりも突出した構造の場
合、チップの先端と微小開口の中心位置が一致するた
め、凹凸像と光像の位置ずれ非常に小さい。また、近視
野光プローブが式(4)を満たすL1を持つ場合、チッ
プの先端が常に試料と接触し、かつ、入射光または/お
よび検出光以外の漏れ光を完全に遮光することができる
ため、凹凸像と光像を安定して取得することができる。
また、近視野光プローブに光を入射または/および近視
野光プローブから光を検出するためのレンズのNAを大
きくしても、レバーが透明体であるため、チップに入射
または/およびチップから検出する光のケラレがないた
め、効率良く微小開口まで入射光を導くこと、または/
および微小開口から検出光を検出することができ、微小
開口から照射される近視野光の発生効率および/または
微小開口における検出効率を大きくすることができる。
また、透明体であるレバーおよびチップを伝搬して微小
開口から近視野光を発生させる、または/および、微小
開口において試料の光学情報を検出する近視野光プロー
ブは、入射光の波長に対して透過率の高い波長領域が広
い。したがって、分光分析などの応用分野に走査型プロ
ーブ顕微鏡を使用することができる。また、強度の大き
な近視野光を発生させることができるため、フォトリソ
グラフィー、光造形、光CVD、熱的加工などに必要な
エネルギー密度を持つ近視野光を照射することができ、
光加工装置として走査型プローブ顕微鏡を用いることが
でき、同時に、凹凸像の分解能の高い近視野光プローブ
を用いて加工形状の観察を行うことができる。分光分析
や加工装置としての走査型プローブ顕微鏡は、近視野光
プローブから発生する近視野光の強度、または/およ
び、微小開口における光情報の検出効率が大きいため、
分析や加工にかかる時間を短くすることができる。ま
た、近視野光プローブをマルチカンチレバーにすること
によって、大面積を短時間で分析、加工することができ
る。
【0096】また、本発明の実施例1に係る近視野光プ
ローブの製造方法によれば、近視野光プローブを製造す
ることができる。また、上記で説明した製造方法は、シ
リコンプロセスを用いているため、近視野光プローブを
大量に、再現性良く製造することができる。したがっ
て、近視野光プローブを安価に提供することができる。
また、レバーを小型化することが容易であるため、近視
野光プローブのレバーの共振周波数を高くし、同時に、
バネ定数を小さくすることができる。従って、走査型プ
ローブ顕微鏡において、チップの先端と試料との距離制
御を安定して行うことができ、かつ、チップの先端及び
試料の損傷を抑えることができ、さらに、走査型プロー
ブ顕微鏡の走査速度を大きくすることができる。また、
透明体とチップ用マスクの密着性を制御することによっ
て、任意のチップの先端角を得ることができる。従っ
て、チップ先端の先端角を大きくすることによって、微
小開口から照射または/および検出される近視野光の強
度を大きくすることができる。また、チップの形成工程
を複数回行うことによって、複数のテーパ角を持つチッ
プを得ることができる。従って、チップの先端角を小さ
くし、チップの途中までのテーパー角を大きくすること
によって、凹凸像と光像の高分解能化と近視野光の高発
生効率を同時に満たす近視野光プローブを提供すること
ができる。また、図4(b)の上面からみたチップ用マ
スクの外形を円や多角形にすることによって、チップの
形状を円錐または任意の多角錘にすることができる。チ
ップが円錐の場合、微小開口の形状は円となり、近視野
光プローブに入射する光の偏光特性を制御することによ
り、任意の偏光特性をもつ近視野光を微小開口から照射
することができる。また、チップの形状が多角錘の場
合、微小開口の形状は、多角形となり、特定方向の偏光
方向に大きな強度をもつ光を試料に照射することができ
る。また、基板にフレネルレンズのパターンを形成し、
フレネルレンズのパターン上にチップ1を形成すること
や、透明体の堆積時にチップの形成される部分の透明体
に、屈折率分布を有する部分を形成することや、基板の
チップを形成する部分に、レンズ状の凹部を形成し、透
明体を堆積することなどによってチップ上にレンズを有
する近視野光プローブを得ることができる。従って、微
小開口から発生する近視野光の強度を大きくすることが
できる。また、近視野光プローブの製造方法によれば、
基部に複数のレバー、チップ、微小開口を有するマルチ
カンチレバーを形成することが容易である。マルチカン
チレバーによれば、複数のチップや微小開口を同時に走
査することが可能でるため、大面積を高速に観察するこ
とができる。また、近視野光プローブの製造方法によれ
ば、同様な製造方法によって作製される圧電素子や静電
容量型のセンサをレバーに集積する事が容易であるた
め、光てこを用いなくても、レバーのたわみを検出する
ことができる。また、水晶をはじめとする圧電体でレバ
ーを構成し、電極を形成することによってもレバーのた
わみを検出することができる。さらに、レバーが水晶で
構成された場合には、レバーのたわみ検出、および/ま
たは、レバーの加振を行うこともできる。
【0097】また、本発明の第2の実施例によれば、本
発明の第1の実施例よりも、遮光領域を広げることが可
能であり、カンチレバー表面での反射による漏れ光によ
る影響が少なくなるため、S/N比の良い光学像を得る
ことができる。また、近視野光プローブの遮光領域を広
げることによって、走査型プローブ顕微鏡において、光
ファイバーとレバーの間隔を広げても漏れ光の影響を受
けずに、光学像を得ることができる。さらに、走査型プ
ローブ顕微鏡の近視野光プローブへの光入射または/お
よび近視野光プローブからの検出手段がレンズのみによ
る集光である場合、レンズのNAが小さくても、漏れ光
の影響を受けずにS/N比の良い光学像を得ることが可
能である。また、一般に、レンズのNAが小さいほど、
レンズの焦点距離が長くなり、かつ、レンズの焦点深度
が大きくなるため、近視野光プローブとレンズの間隔を
大きく取ることができるため、近視野光プローブの位置
あわせが容易になり、走査型プローブ顕微鏡の操作を簡
易化できる。
【0098】また、本発明の第2実施例で説明した製造
方法によれば、本発明の第2実施例の近視野光プローブ
2000を容易に製造でき、第1実施例で説明した製造
方法と同様の効果が得られる。また、第2実施例の近視
野光プローブ製造方法によれば、傾斜部に遮光膜を形成
することは、第1実施例の近視野光プローブのレバー側
面に遮光膜を形成するよりも容易であるため、第2実施
例の近視野光プローブのレバー側面に対する遮光が容易
になる。
【0099】また、本発明の第3実施例によれば、近視
野光プローブは、本発明の第2実施例よりも、遮光領域
を広げることができ、S/N比の高い光学像を得ること
ができる。また、第2実施例で説明した傾斜部を第3実
施例の近視野光プローブに適用することによって、さら
に遮光領域を広げることができる。
【0100】また、本発明の第3実施例による製造方法
によれば、第3実施例で説明した近視野光プローブを得
ることができ、かつ、シリコンプロセスを用いて製造す
るため、大量に、性能が均一な近視野光プローブを得る
ことができる。したがって、安価な近視野光プローブを
提供することができる。
【0101】また、本発明の第3の実施例によれば、レ
バーの先端にひさし部、連結部といったおもりを設ける
ことによって近視野光プローブ共振周波数を低くするこ
とができ、S/N比の良い光像を取得することができ
る。
【0102】また、本発明の第4実施例によれば、光て
こ法や同様の方法を用いてレバーのたわみや振動振幅の
変化を検出すると共に、NAの大きな集光レンズを用い
ることができるため、微小開口に光密度の高い光を導入
でき、微小開口から出射される近視野光強度を大きくす
ることができる。よって、本発明の近視野光装置は、観
察に用いる顕微鏡としてだけではなく、S/Nの高い計
測や加工などの用途にも使用可能となる。
【0103】また、本発明の第5実施例によれば、微小
開口への光導入系や、レバーのたわみや振動振幅の変化
検出系を小型軽量にできるため、近視野光プローブとそ
れらを一体化して、高速に微動させることができる。そ
のため、近視野光プローブを用いて大面積の試料を観察
測定することや、近視野光プローブを高速走査すること
などが可能となる。
【0104】また、本発明の第6実施例によれば、共振
周波数が低く、かつ、バネ定数の大きな近視野光プロー
ブが得られ、光像のS/N比を向上させることと、エア
ダンピングによる影響を低減した安定した動作特性が得
られる。また、本発明の第6実施例による製造方法によ
れば、第6実施例で説明した近視野光プローブを得るこ
とができるとともに、バッチプロセスによって製造でき
るため、安価で、性能が均一な近視野光プローブを提供
することができる。また、同一の透明膜を同時にエッチ
ングすることによりチップおよびおもり部を形成する事
によって、おもり部の高さをチップの高さと同じかそれ
よりも低く形成する事が容易になる。
【0105】また、本発明の第7の実施例によれば、本
発明の第6実施例の効果に加えて、カンチレバー上のお
もりが、チップが形成された側と反対側に形成されてい
るため、起伏の大きな試料の観察において、おもりが試
料と接触することがない。したがって、起伏の大きな試
料の観察を安定して行うことができる。また、本発明の
第7の実施例による製造方法によれば、第7実施例で説
明した近視野光プローブを得ることができるとともに、
バッチプロセスによって製造できるため、安価で、性能
が均一な近視野光プローブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による近視野光プローブ
の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例による近視野光プローブ
のチップが試料と近接した状態を表す図である。
【図3】本発明の第1実施例による近視野光プローブを
用いた走査型プローブ顕微鏡の構成図である。
【図4】本発明の第1実施例による近視野光プローブの
製造方法を説明した図である。
【図5】本発明の第1実施例による近視野光プローブの
製造方法を説明した図である。
【図6】本発明の第2実施例による近視野光プローブの
構成図である。
【図7】本発明の第2実施例による近視野光プローブの
断面図である。
【図8】本発明の第2実施例による近視野光プローブの
チップが試料と近接した状態を表す図である。
【図9】本発明の第3実施例による近視野光プローブの
構成図である。
【図10】本発明の第3実施例による近視野光プローブ
のチップが試料と近接した状態を表す図である。
【図11】本発明の第3実施例による近視野光プローブ
の先端部分の斜視図である。
【図12】本発明の第3実施例による近視野光プローブ
の先端部分の斜視図である。
【図13】本発明の第3実施例による近視野光プローブ
の製造方法を説明した図である。
【図14】本発明の第3実施例による近視野光プローブ
の製造方法を説明した図である。
【図15】本発明の第3実施例による近視野光プローブ
の製造方法を説明した図である。
【図16】従来の光ファイバープローブの構成図であ
る。
【図17】従来のSNOM用プローブの構成図である。
【図18】本発明の第4実施例による近視野光プローブ
を用いた近視野光装置の一部の構成図である。
【図19】本発明の第4実施例による近視野光プローブ
を用いた近視野光装置の一部の構成図である。
【図20】本発明の第4実施例による近視野光プローブ
を用いた近視野光装置の一部の構成図である。
【図21】本発明の第4実施例による近視野光プローブ
を用いた近視野光装置の一部の構成図である。
【図22】本発明の第5実施例による近視野光プローブ
を用いた近視野光装置の一部の構成図である。
【図23】本発明の第6実施例による近視野光プローブ
の構成図である。
【図24】本発明の第6実施例による近視野光プローブ
の製造方法を説明した図である。
【図25】本発明の第7実施例による近視野光プローブ
の構成図である。
【図26】本発明の第7実施例による近視野光プローブ
の製造方法を説明した図である。
【符号の説明】
1 チップ 2 レバー 3 基部 4 遮光膜 5 微小開口 6 試料 7 傾斜部 8 連結部 9 ひさし部 H チップの高さ θ1 カンチレバーの傾斜角度 R1 入射光のスポット径または/および微小開口に
よって検出した光を検出器に集光するレンズのカンチレ
バー上でのスポット径 L1 チップの中心からカンチレバーの自由端までの
距離 604 レーザ発振器 606 光電変換部 621 集光レンズ 630 導入ファイバー 631 レンズ 635 干渉検出ファイバー 701、801 おもり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠間 宣行 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 大海 学 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 光岡 靖幸 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 市原 進 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 Fターム(参考) 2F065 AA49 FF00 GG04 LL00 LL02 LL04 LL12

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カンチレバーと、 前記カンチレバーを支持する基部と、 前記カンチレバーに形成され、前記基部とは反対側の面
    に形成された錘状のチップと、 前記チップの先端に形成された微小開口と、 前記カンチレバーの前記基部とは反対側の面、及び、前
    記チップの前記微小開口以外の面に形成された遮光膜
    と、を備え、 前記チップと前記カンチレバーが、前記微小開口におい
    て発生および/あるいは検出する光の波長に対して透過
    率の高い透明材料を用いて形成され、前記チップが前記
    透明材料で充填されていることを特徴とする近視野光プ
    ローブ。
  2. 【請求項2】 前記チップを形成する透明材料と前記カ
    ンチレバーを形成する透明材料が、同一の透明材料で形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の近視野光
    プローブ。
  3. 【請求項3】 前記透明材料が、二酸化ケイ素であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の近視野光プローブ。
  4. 【請求項4】 前記チップを形成する透明材料と前記カ
    ンチレバーを形成する透明材料は、光学的特性が異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の近視野光プローブ。
  5. 【請求項5】 前記チップが円錐形状であることを特徴
    とする請求項1から4のいずれか一項に記載の近視野光
    プローブ。
  6. 【請求項6】 前記チップが錘体の側面の角度が異なる
    複数の錘体からなることを特徴とする請求項1から5の
    いずれか一項に記載の近視野光プローブ。
  7. 【請求項7】 前記カンチレバーが、前記微小開口に入
    射光を集光するためのまたは/および前記微小開口で検
    出した光をコリメートするためのレンズ、を備えること
    を特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の近
    視野光プローブ。
  8. 【請求項8】 前記レンズが、前記カンチレバーの前記
    基部側に形成されたフレネルレンズであることを特徴と
    する請求項7記載の近視野光プローブ。
  9. 【請求項9】 前記レンズが、前記カンチレバー内の屈
    折率分布を制御して形成される屈折率分布型レンズであ
    ることを特徴とする請求項7記載の近視野光プローブ。
  10. 【請求項10】 前記チップの先端が前記遮光膜の端面
    と略同一平面内に位置することを特徴とする請求項1か
    ら9のいずれか一項に記載の近視野光プローブ。
  11. 【請求項11】 前記チップの先端が、前記遮光膜の端
    面よりも突出しており、その突出量が、前記微小開口へ
    の入射光、または/及び、前記微小開口で検出する光の
    波長の半分以下であることを特徴とする請求項1から9
    のいずれか一項に記載の近視野光プローブ。
  12. 【請求項12】 カンチレバーと、 前記カンチレバーを支持する基部と、 前記カンチレバーに形成され、前記基部とは反対側の面
    に形成された錘状のチップと、 前記チップの先端に形成された微小開口と、 前記カンチレバーの前記基部とは反対側の面、及び、前
    記チップの前記微小開口以外の面に形成された遮光膜
    と、を備え、 前記チップの高さをH、前記カンチレバーの傾斜角度を
    θ1、前記チップに入射する入射光の前記カンチレバー
    上でのスポット径または/および前記微小開口によって
    検出し、検出器に入射する光の前記カンチレバー上での
    スポット径をR1、前記チップの中心から前記カンチレ
    バーの自由端までの距離をL1としたとき、 R1<L1<H/tanθ1 を満たすL1を有することを特徴とする近視野光プロー
    ブ。
  13. 【請求項13】 前記カンチレバーの先端が、前記チッ
    プ側から前記基部側に広がるような傾斜部を有している
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記
    載の近視野光プローブ。
  14. 【請求項14】 前記カンチレバーの側面が、前記チッ
    プ側から前記基部側に広がるような傾斜部を有している
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記
    載の近視野光プローブ。
  15. 【請求項15】 前記カンチレバーの先端に、前記基部
    側に突出するように形成された薄板状の連結部が形成さ
    れ、前記連結部から前記カンチレバーと略平行に伸びる
    薄板状のひさし部が形成されている事を特徴とする請求
    項1から14のいずれか一項に記載の近視野光プロー
    ブ。
  16. 【請求項16】 前記カンチレバー上に、前記カンチレ
    バーの固定端よりも自由端側に、前記チップとは別の凸
    部を有することを特徴とする請求項1から15のいずれ
    か一項に記載の近視野光プローブ。
  17. 【請求項17】 前記凸部が、前記カンチレバー上の前
    記チップが形成された側の前記チップよりも固定端側に
    形成されており、前記凸部の高さが前記チップの高さ以
    下であることを特徴とする請求項16に記載の近視野光
    プローブ。
  18. 【請求項18】 前記凸部が、前記カンチレバー上の前
    記チップが形成された側と反対側に形成されていること
    を特徴とする請求項16に記載の近視野光プローブ。
  19. 【請求項19】 請求項13または請求項14に記載の
    近視野光プローブの製造方法であって、前記カンチレバ
    ーの外形形成工程が、前記傾斜部を形成するための等方
    性エッチング工程を含むことを特徴とする近視野光プロ
    ーブの製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項15に記載の近視野光プローブ
    の製造方法であって、前記連結部および前記ひさし部の
    形成工程が、基板に段差を形成する工程と、前記基板に
    前記透明材料を堆積する工程を含む事を特徴とする近視
    野光プローブの製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項16または請求項17に記載の
    近視野光プローブの製造方法であって、前記凸部と前記
    チップを同時に形成する工程を備えることを特徴とする
    近視野光プローブの製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項16または請求項18に記載の
    近視野光プローブの製造方法であって、前記凸部を形成
    するための型を形成する工程と、前記型に前記凸部とな
    る材料を堆積する工程と、前記凸部となる材料を平坦化
    する工程と、前記凸部となる材料が埋め込まれた基板上
    に前記チップを形成する工程と、を備えることを特徴と
    する近視野光プローブの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記凸部となる材料を平坦化する工程
    が、研磨工程であることを特徴とする請求項22に記載
    の近視野光プローブの製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項1から請求項18のいずれか一
    項に記載の近視野光プローブを用いる近視野光装置であ
    って、 前記微小開口へ光を導入あるいは前記微小開口からの光
    を検出する導入/検出光学系と、 前記微小開口と前記試料との距離を検出する検出手段
    と、 前記試料および/あるいは前記近視野光プローブを微動
    させる微動機構と、を備え、 前記検出手段が光てこ法を用い、 前記導入/検出光学系のレンズと前記検出手段のミラー
    とが一体化していることを特徴とする近視野光装置。
  25. 【請求項25】 請求項1から請求項18のいずれか一
    項に記載の近視野光プローブを用いる近視野光装置であ
    って、 前記微小開口へ光を導入あるいは前記微小開口からの光
    を検出する導入/検出光学系と、 前記微小開口と前記試料との距離を検出する検出手段
    と、 前記試料および/あるいは前記近視野光プローブを微動
    させる微動機構と、を備え、 前記検出手段が、前記カンチレバーと略垂直な面内に光
    源と光検出器を有することを特徴とする近視野光装置。
  26. 【請求項26】 前記光検出器が、前記光源から出射し
    た光の前記カンチレバーでの反射光を検出することを特
    徴とする請求項25に記載の近視野光装置。
  27. 【請求項27】 前記光検出器が、前記光源から出射し
    た光の前記カンチレバーでの回折光を検出することを特
    徴とする請求項25に記載の近視野光装置。
  28. 【請求項28】 請求項1から請求項18のいずれか一
    項に記載の近視野光プローブを用いる近視野光装置であ
    って、 前記微小開口へ光を導入あるいは前記微小開口からの光
    を検出する導入/検出光学系と、 前記微小開口と前記試料との距離を検出する検出手段
    と、 前記試料および/あるいは前記近視野光プローブを微動
    させる微動機構と、を備え、 前記検出手段が、前記カンチレバーに接近して配置され
    た光ファイバーと前記カンチレバー間での干渉を検出す
    ることを特徴とする近視野光装置。
  29. 【請求項29】 請求項1から請求項18のいずれか一
    項に記載の近視野光プローブを用いる近視野光装置であ
    って、 前記微小開口へ光を導入あるいは前記微小開口からの光
    を検出する導入/検出光学系と、 前記微小開口と前記試料との距離を検出する検出手段
    と、 前記試料および/あるいは前記近視野光プローブを微動
    させる微動機構と、を備え、 前記検出手段が、前記近視野光プローブに設けられたカ
    ンチレバーの変位検出手段であることを特徴とする近視
    野光装置。
  30. 【請求項30】 請求項1から請求項18のいずれか一
    項に記載の近視野光プローブを用いる近視野光装置であ
    って、 前記微小開口へ光を導入あるいは前記微小開口からの光
    を検出する導入/検出光学系と、 前記微小開口と前記試料との距離を検出する検出手段
    と、 前記試料および/あるいは前記近視野光プローブを微動
    させる微動機構と、を備え、 前記導入/検出光学系が、先端にレンズ機能を設けた光
    ファイバーを有することを特徴とする近視野光装置。
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