JP2002013163A - 小旋回式掘削車両 - Google Patents

小旋回式掘削車両

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JP2002013163A
JP2002013163A JP2000194497A JP2000194497A JP2002013163A JP 2002013163 A JP2002013163 A JP 2002013163A JP 2000194497 A JP2000194497 A JP 2000194497A JP 2000194497 A JP2000194497 A JP 2000194497A JP 2002013163 A JP2002013163 A JP 2002013163A
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Takeo Yamada
健夫 山田
Ryoji Shioda
良治 塩田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体3点吊りのうち、2点吊り部を、カウン
タウェイトやマシンキャブ室以外の箇所に重心位置を跨
いで設置可能とした小旋回式掘削車両の提供、より具体
的には小旋回式堀削車両の3点吊り装置を提供。 【解決手段】 車体全体を吊り上げる3点吊り部のうち
の2点吊り部22を、上部旋回体3の旋回中心Aとマシ
ンキャブ室前壁10Aとの間に、車体横幅方向の車体重
心位置Bを跨いで設置するようにした小旋回式掘削車両
1とした。そのため、車体重心位置近傍に3点吊り部の
うちの2点吊り部が設けられるので、全体としてバラン
スよく吊り上げることができる。また、3点吊り部のう
ちの2点吊り部を、上部旋回体の旋回中心とマシンキャ
ブ室前壁との間に、車体横幅方向の車体重心位置を跨い
で設置するようにしたので、その周りは外装に隠され
て、車両外観デザインが向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小旋回式掘削車両
に係り、特にこの小旋回式堀削車両の3点吊り装置に関
する。
【0002】
【背景技術】障害物により狭められた作業現場に対応で
きるような、あるいは、例えば、都市部での解体現場で
の解体作業等に使用できるように生産された小旋回式の
掘削車両が知られている。この小旋回式の掘削車両は、
例えば、クローラ走行式の下部走行体と、この下部走行
体に取付けられ、当該下部走行体に対して旋回自在な上
部旋回体とを備えて構成されている。その中で、上部旋
回体が旋回しても上部旋回体の後端が左右の履帯幅から
はみ出さない構造の、いわゆる後方小旋回式の掘削車両
の需要が多くなっている。このような後方小旋回式の掘
削車両は、例えば解体現場では、2階、3階等に吊り上
げて使用することが多い。そのため、後方小旋回式の掘
削車両全体を吊り上げるための吊り上げ装置が必要とな
る。
【0003】このような後方小旋回式掘削車両用の吊り
上げ装置ではないが、通常の上部旋回式建設機械の吊り
上げ装置としては、(A)実開昭64−24161号公
報、(B)実開昭58−60677号公報、(C)特開
平10−292430号公報、の技術が知られている。
(A)はカウンタウェイトと作業機ブームに吊り部を設
けた3点吊り手段であり、(B)はマシンキャブ室内と
作業機取付けブラケットに吊り部を設けた4点吊り手段
であり、(C)は運転室の左右両側に設けた運転室高さ
の吊り部ブラケットと作業機ブームに設けた吊り部とに
よる3点吊り手段である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記(A)の
手段を後方小旋回式掘削車両用に適用しようとしても困
難である。すなわち、後方小旋回式掘削車両のカウンタ
ウェイトは、上部旋回体の旋回半径を小さくするため
に、薄くする一方で高さを高くして所定の重量を確保す
るようにしてあるので、そのようなカウンタウェイトに
(A)のような吊り部を設置することは困難である。ま
た、カウンタウェイトに無理に取付けたとしても、カウ
ンタウェイトから吊り部が突設するので、車両外観デザ
インが損なわれるという問題がある。前記(B)の手段
を後方小旋回式掘削車両用として適用しようとしても、
後方小旋回式掘削車両のような狭いマシンキャブ室内に
吊り部を設置することは困難であり、吊り部設置個所と
して適切ではないという問題がある。前記(C)の手段
を後方小旋回式掘削車両用として適用しようとしても、
小旋回式掘削車両の運転室または上部旋回体の旋回半径
を超えた外側方に吊り部が位置することになり、上部旋
回フレームの旋回範囲を超えるという問題がある。
【0005】このように、何れの装置も、後方小旋回式
掘削車両を吊り上げるには適さず、そのため、後方小旋
回式掘削車両全体を容易に吊り上げる吊り上げ装置が要
望されている。
【0006】本発明の目的は、車体3点吊りのうち、2
点吊り部を、カウンタウェイトやマシンキャブ室以外の
箇所に重心位置を跨いで設置可能とした小旋回式掘削車
両の提供、より具体的には小旋回式堀削車両の3点吊り
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、小旋回式掘削車両において、車体全体を吊り上げる
3点吊り部のうちの2点吊り部を、上部旋回体の旋回中
心とマシンキャブ室前壁との間に、車体横幅方向の車体
重心位置を跨いで設置するようにしたことを特徴とする
小旋回式掘削車両である。
【0008】このような本発明では、車体重心位置近傍
に3点吊り部のうちの2点吊り部が設けられるので、全
体としてバランスよく吊り上げることができる。また、
3点吊り部のうちの2点吊り部を、上部旋回体の旋回中
心とマシンキャブ室前壁との間に、車体横幅方向の車体
重心位置を跨いで設置するようにしたので、その周りは
外装に隠されて、車両外観デザインが向上する。
【0009】本発明において、1点吊り部の位置は、2
点吊り部中心と結ぶ平面視三角形内に車体重心が納まる
位置ならば、どこに設けてもよいが、好ましくは作業機
ブームの上面位置がよい。また、2点吊り部の形状は限
定されない。例えば、ロッドの上端にクレーンのロープ
先端のフックを引っ掛ける環を形成したものを、マシン
キャブ室の前壁から車体重心位置までの間の、上部旋回
フレームの所定の2箇所の部位等にねじ込んで取付けて
もよく、あるいは、それぞれに吊り部を有する2つの部
材を連結部材で連結して門型開脚柱形状としたものを、
上部旋回フレームの所定の部位等に固定してもよい。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の小旋回式掘削車両において、2点吊り部を、門型開脚
柱の2点吊りブラケットとし、上部旋回フレームの横幅
方向における車体重心位置を2点吊りブラケットの左右
の開脚柱が跨いで、上部旋回フレーム部分に取付固定し
たことを特徴とするものである。
【0011】このような本発明では、2点吊りブラケッ
トが門型開脚柱となっているので、車体重心位置より高
い位置でクレーンの吊りフックに接続することができ、
また、平面的にも車体重心位置を左右の開脚柱が跨いで
いることでバランスよく吊ることができ、これにより、
吊り上げ時の車体安定性が向上する。本発明において、
2点吊りブラケットの各吊り部間の間隔は、取付け部位
の幅に対して可能な限り広い方が、吊り上げ時の安定性
を確保する上で好ましい。また、2点吊りブラケットの
門型開脚柱の高さ寸法は、2本の開脚柱が同じであって
もよく、あるいは異なっていてもよい。さらに、2点吊
りブラケットの上端位置は、吊り上げ時に視界良好とす
るために、運転運転室における2点吊りブラケット側の
側面窓の下縁よりも低いことが好ましい。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の小旋回式掘削車両において、2点吊りブラケットの門
型開脚柱が、上部旋回フレームに取付けた作業機ブーム
起伏支点よりも上方の位置にシャックルを取付けるよう
にした高さを有することを特徴とするものである。この
ような本発明では、高い門型開脚柱の上方位置にシャッ
クルを取付けるようにしたので、高い門型開脚柱の周り
が外装に囲われていても、門型開脚柱の上方位置にシャ
ックルを取付けることが容易にできる。
【0013】請求項4に記載の発明は、車体全体を吊り
上げる3点吊り部のうちの1点吊り部を作業機ブームに
設置し、残りの2点吊り部を請求項1〜請求項3のいず
れかに記載の2点吊り部としたことを特徴とする小旋回
式掘削車両である。このような本発明では、3点吊り部
のうちの1点吊り部を作業機ブームに設置したので、1
点吊り部の設置が容易となり、また、車体重心位置を3
点吊り部中心を結ぶ平面視三角形内に納めやすい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜3に示すように、本実施
形態の後方小旋回式掘削車両(以下、単に車両という)
1は、クローラ式走行装置を有する下部走行体2に上部
旋回フレームである上部旋回体3を搭載して構成されて
いる。下部走行体2はトラックフレーム4を備え、この
トラックフレーム4は、無限軌道履帯を支持するトラッ
クフレーム部分と、上部旋回体を旋回自在に支持するク
ロスフレーム部分からなっている。
【0015】上部旋回体3は、レボフレーム7の上に、
作業機8および運転室9と、マシンキャブ10で囲った
エンジンおよび油圧ポンプ等の機器を搭載して構成され
ている。上部旋回体3は、作業機8を除く部分が、図2
に示すように、一部欠けているが平面円形状になってお
り、後側(作業機8の反対側)にマシンキャブ10が配
置され、マシンキャブ10の前方、かつ、作業機8の一
方側に運転室9が配置されている。
【0016】このような上部旋回体3の後端(マシンキ
ャブ10の後端)3Aは、上部旋回体3が旋回中心Aを
中心として旋回したとき、左右の履体5間の幅内に納ま
っている。つまり、上部旋回体3は、左右履帯5間の幅
内の旋回半径を有するものとなっている。なお、実施形
態では、左右履帯5間の幅より小さくなっているが、同
じ、あるいは少し大きくして左右履帯5よりはみ出して
いてもよい。
【0017】作業機8はブーム11(作業機ブーム)を
備え、このブーム11は、その基端が上部旋回体3を構
成するレボフレーム7上に設けたブームブラケット15
に取付けられている。ブーム11はブームブラケット1
5を介して上部旋回体3に対して起伏自在となってい
る。すなわち、図1に示すように、ブーム11の基端と
ブームブラケット15との連結部が起伏支点18とされ
ており、ブーム11には、一端がレボフレーム7等に固
定され、他端がブーム11に固定されたブームシリンダ
(図略)が接続されている。従って、ブームシリンダの
駆動により、ブーム11は上記起伏支点18を支点とし
て起伏自在に作動されるようになっている。また、ブー
ム11先端にはアーム12が取付けられ、アーム12先
端には図示しないバケットリンクを介してバケット13
が着脱可能に取付けられている。
【0018】ブーム11とアーム12とにはアームシリ
ンダ14が架けわたされ、このアームシリンダ14を駆
動させてそのシリンダロッドを前後動させることによ
り、アーム12はブーム11に対して互いの連結点を支
点として揺動可能となっている。さらに、アーム12と
バケットリンクとには図示しないバケットシリンダが架
けわたされ、このバケットシリンダを駆動させてそのシ
リンダロッドを前後動させることにより、バケット13
はアーム12に対して互いの連結点を支点として揺動可
能となっている。
【0019】このような車両1の車体重心Bは、図2に
示すように、車体の横幅方向においては、上部旋回体3
の旋回中心A近傍における作業機ブーム11のブーム横
幅内に臨むように設定されているが、車体吊り上げ時は
作業機ブーム11の起伏角度によって車体前後方向に車
体重心が移動するので、安定的に車体3点吊りをするた
めに作業機ブームの起伏角度を設定し、車体重心が上部
旋回体3の旋回中心Aに近接するようにしている。
【0020】車両1には、当該車両全体を吊り上げるた
めの3点吊り装置である車両吊上げ装置20が設けられ
ている。すなわち、車両吊上げ装置20は車両全体を3
点吊り部で吊り上げるように構成されており、作業機8
のブーム11上面に1点吊り部となる第1吊り部21が
設けられ、残りの2点吊り部22は、上部旋回体3の旋
回中心Aとマシンキャブ10の前壁10Aとの間に設け
られ、車体横幅方向の車体重心位置を跨いで第2吊り部
37と第3吊り部38を設置するようにした2点吊りブ
ラケット23で構成されている。
【0021】第1吊り部21は、ブーム11の上面に固
着されるとともに板部材をほぼ三角形状に形成したブラ
ケット25と、このブラケット25に形成されたピン孔
にピンを介して取付けられる第1シャックル26とを含
み構成されている。第1吊り部21は、第2吊り部37
と第3吊り部38を結ぶ平面視三角形内に、車体重心B
が位置するように、ブーム11の横方向に変位して取り
付けてある。
【0022】2点吊りブラケット23は、前述のよう
に、上部旋回体3の旋回中心Aとマシンキャブ10の前
壁10Aとの間に設けられ、図4に示すように、互いに
向き合う開脚柱としての第1脚部材28と第2脚部材2
9とを、その上部で脚連結部材30により連結して門型
となっている。第1脚部材28は、真っ直ぐな細長形状
の板部材の上端を半円形に形成し、第2脚部材29は、
同じような板部材の上部をわずかに内側(第1脚部材2
8側)に折り曲げて形成されている。
【0023】各脚部材28,29の上端の内側にはボス
32,33が固着され、これらの脚部材28,29とボ
ス32,33とにはシャックル取付け用孔32A,33
Aがあけられている。これらの孔32A,33Aには、
第2シャックル34、第3シャックル35がそれぞれピ
ンを介して取付けられるようになっている。つまり、第
1脚部材28の上部とボス32とで前記第2吊り部37
が構成され、第2脚部材29の上部とボス33とで前記
第3吊り部38が構成されていることになる。なお、前
記第1シャックル26、第2シャックル34および第3
シャックル35には、図示しないクレーンからのロープ
50が、その吊りフックを介して引っ掛けられるように
なっている。
【0024】第1脚部材28と第2脚部材29との下部
には、それぞれブロック状の取付台40が固着されてお
り、これらの取付台40と各脚部材28,29との間に
は、補強用のリブ41が設けられている。なお、取付台
40は、第1脚部材28ではその外側に、第2脚部材2
9ではその内側に取付けられている。取付台40には、
上下方向にボルト孔40Aがあけられ、このボルト孔4
0Aからボルトを差し込み、レボフレーム7側でナット
と螺合させることにより、2点吊りブラケット23を上
部旋回体3に取付けるようになっている。
【0025】このような2点吊りブラケット23は、図
1〜3に示すように、第2脚部材29が運転室9側に位
置して取付けられている。このとき、第1脚部材28と
第2脚部材29とは、上部旋回体3の横幅方向における
車体重心位置Bを跨いだ状態である。また、第1脚部材
28と第2脚部材29に第2、第3シャックル34,3
5をそれぞれ取付け、これらのシャックル34,35の
吊り中心と、前記第1吊り部21の第1シャックル26
の吊り中心とを結んで形成される三角形Cの中に、3点
吊り時の車体重心Bが納まるように、各シャックル2
6,34,35の位置を決めている。
【0026】上部旋回体3の2点吊りブラケット23の
取付け位置には、マシンキャブ10の前壁10A位置か
ら車体重心B位置近傍までカバー43,44が被せられ
ており、2点吊りブラケット23における各脚部材2
8,29の上部は、これらのカバー43,44から上方
に突出した状態となっている。また、2点吊りブラケッ
ト23における第2吊り部37および第3吊り部38
は、第2、第3シャックル34,35が取付けられたと
き、それらのシャックルル34,35の上端高さが、運
転室9の側面窓9Aの下縁とほぼ同じ、あるいはわずか
に高い位置となるように、各脚部材28,29の高さ寸
法が設定されている。
【0027】次に、本実施形態の作用を説明する。車両
1の吊り上げに際して、ブーム11、アーム12および
バケット13を所定の姿勢にして、車体前後方向の重心
位置が上部旋回体3の旋回中心Aに近接するようにして
おいて、第1吊り部21のブラケット25に第1シャッ
クル26、2点吊りブラケット23における各脚部材2
8,29の第2吊り部37、第3吊り部38に、それぞ
れ第2シャックル34、第3シャックル35を取付け
る。この場合、各シャックル26,34,35は、最初
に取付けたままの状態としておいてもよい。
【0028】それぞれのシャックル24,34,35
に、クレーンのロープ50先端に取付けられている吊り
フックを引っ掛け、クレーンを駆動してロープ50を引
き上げ、車両1を吊り上げ、所望の高所位置に空中移送
して降ろす。次に、その位置で吊りフックを各シャック
ル24,34,35から取り外す。各シャックル24,
34,35は、取り外してもよいし、そのままにしてお
いてもよい。
【0029】以上のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1) 上部旋回体3の旋回中心Aとマシンキャブ10の前
壁10Aとの狭い間にありながら、車体横幅方向の車体
重心位置Bを跨いで2点吊りブラケット23を置くよう
にしたので、吊り上げ時に姿勢が崩れることなく、バラ
ンスよく吊り上げることができる。 (2) 2点吊りブラケット23は、第1脚部材28では第
2吊り部37、第2脚部材29では脚連結部材30より
上部が、カバー43,44から上方に突出しているが、
それ以外の部位は、カバー43,44に隠されて表から
見えず、これにより、車両外観デザインが向上する。
【0030】(3) 2点吊りブラケット23が第1脚部材
28、第2脚部材29および脚連結部材30で門型開脚
柱として一体形成されているので、吊り上げ時に開いた
りせず、強度が確保されるとともに取り扱いが容易とな
り、また、取付けも容易である。 (4) 2点吊りブラケット23を、第1脚部材28、第2
脚部材29および脚連結部材30で門型開脚柱に形成
し、第2脚部材29の第2吊り部37、第2脚部材29
の第3吊り部38の高さ位置を、運転室9の側面窓9A
の下縁を超えない高さとしたので、通常運転時はオペレ
ータの運転視界を妨げることがない。
【0031】(5) 2点吊りブラケット23を、第1脚部
材28、第2脚部材29および脚連結部材30で門型開
脚柱に形成し、シャックル34を取付ける第2脚部材2
9の第2吊り部37、シャックル35を取付ける第2脚
部材29の第3吊り部38の高さ位置を、高い門型開脚
柱の上方位置にシャックル34,35を取り付けるよう
にしたので、高い門型開脚柱の周りが外装に囲われてい
ても、門型開脚柱の上方位置にシャックルを取り付ける
ことが容易にできる。
【0032】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できるものであ
れば、他の変形形態を含むものである。例えば、前記実
施形態では、1点吊り部21をブーム11の上面、か
つ、側面窓9A側に近づけて設けたが、これに限らず、
ブーム11の上面かつ幅方向中央寄りに設けてもよい。
要は、車体重心Bが3点吊り部で形成する三角形C内に
納まればよい。
【0033】また、前記実施形態では、第1吊り部21
をブーム11に設けたが、これに限らず、ブーム11以
外の、例えば上部旋回体3のレボフレーム7の前方に吊
り部を設け、その吊り部と2点吊り部とで、吊り上げる
ようにしてもよい。要は、車体重心Bが3点吊り部で形
成する三角形C内に納まればよい。
【0034】さらに、前記実施形態では、第1脚部材2
8と第2脚部材29との長さ(高さ)を、第1脚部材2
8の方が高い位置となるように形成したが、これに限ら
ず、両者を同じとしてもよく、あるいは逆としてもよ
い。要は、第1脚部材28と第2脚部材29とが、運転
室9の側面窓9Aの下側縁部高さより下方に位置してお
り、視界を妨げないようになっていればよい。
【0035】また、前記実施形態では、第2脚部材29
の上部は第1脚部材28に向けて折り曲げ形成されてい
るが、これに限らず、第2脚部材29に取付ける第3シ
ャックル35が、運転室9の側面窓9Aに接触しない位
置であれば、第1脚部材28と平行に真っ直ぐに形成し
てもよい。
【0036】また、前記実施形態では、車両1は、運転
室9を備えたタイプであったが、これに限らず、運転席
の上方に庇装置を設けただけのタイプの車両も含む。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の小旋回
式掘削車両によれば、車体重心位置近傍に3点吊り部の
うちの2点吊り部が設けられるので、全体としてバラン
スよく吊り上げることができる。また、3点吊り部のう
ちの2点吊り部を上部旋回フレームの中に設置するよう
にしたので、2点吊り部が外装に隠されて表から見え
ず、これにより、車両外観デザインが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の後方小旋回式掘削車両
を示す全体斜視図である。
【図2】前記実施形態の後方小旋回式掘削車両を示す平
面図である。
【図3】前記実施形態の後方小旋回式掘削車両を示す背
面図である。
【図4】前記実施形態の2点吊りブラケットを示す全体
斜視図である。
【符号の説明】
1 後方小旋回式掘削車両 2 下部走行体 3 上部旋回フレームである上部旋回体 5 履体 7 上部旋回体を構成するレボフレーム 9 運転室 9A 側面窓 10 マシンキャブ 20 3点吊り装置である車両吊上げ装置 21 1点吊り部である第1吊り部材 22 2点吊り部 23 2点吊りブラケット 28 第1脚部材 29 第2脚部材 37 第2吊り部 38 第3吊り部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小旋回式掘削車両において、 車体全体を吊り上げる3点吊り部のうちの2点吊り部
    を、上部旋回体の旋回中心とマシンキャブ室前壁との間
    に、車体横幅方向の車体重心位置を跨いで設置するよう
    にしたことを特徴とする小旋回式掘削車両。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の小旋回式掘削車両にお
    いて、 前記2点吊り部を、門型開脚柱の2点吊りブラケットと
    し、前記上部旋回フレームの横幅方向における前記車体
    重心位置を前記2点吊りブラケットの左右の開脚柱が跨
    いで、前記上部旋回フレーム部分に取付固定したことを
    特徴とする小旋回式掘削車両。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の小旋回式掘削車両にお
    いて、 前記2点吊りブラケットの門型開脚柱が、前記上部旋回
    フレームに取付けた作業機ブーム起伏支点よりも上方の
    位置にシャックルを取付けるようにした高さを有するこ
    とを特徴とする小旋回式掘削車両。
  4. 【請求項4】 車体全体を吊り上げる3点吊り部のうち
    の1点吊り部を作業機ブームに設置し、残りの2点吊り
    部を請求項1〜請求項3のいずれかに記載の2点吊り部
    としたことを特徴とする小旋回式掘削車両。
JP2000194497A 2000-06-28 2000-06-28 小旋回式掘削車両 Withdrawn JP2002013163A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011185015A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Caterpillar Japan Ltd 油圧ショベルの吊り金具
JP2019052487A (ja) * 2017-09-15 2019-04-04 日立建機株式会社 転圧機械

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