JP2002009175A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2002009175A JP2000187986A JP2000187986A JP2002009175A JP 2002009175 A JP2002009175 A JP 2002009175A JP 2000187986 A JP2000187986 A JP 2000187986A JP 2000187986 A JP2000187986 A JP 2000187986A JP 2002009175 A JP2002009175 A JP 2002009175A
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正浩 竹内
Satoru Kodaira
覚 小平
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貴史 野田
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B10/00Static random access memory [SRAM] devices
    • H10B10/12Static random access memory [SRAM] devices comprising a MOSFET load element

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  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリセル小型化および誤動作を防ぐことが
可能なSRAMを提供すること。 【解決手段】 第1層であるゲート電極層21a、21
bと、第2層であるドレイン−ドレイン接続層31a、
31bと、第3層であるドレイン−ゲート接続層41
a、41bと、がフリップフロップ用の導電層となる。
一のメモリセルの駆動トランジスタQ3、Q4は、他のメ
モリセルの駆動トランジスタQ3、Q4とn+型ソース領
域11a1を共有しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、SRAM
(static random access memory)のような半導体記憶
装置に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】半導体
記憶装置の一種であるSRAMは、リフレッシュ動作が
不要なのでシステムを簡単にできることや低消費電力で
あるという特徴を有する。このため、SRAMは、例え
ば、携帯電話のような携帯機器のメモリに好適に使用さ
れる。携帯機器には、小型化の要請があり、このために
は、SRAMのメモリセルサイズを縮小しなければなら
ない。
【0003】本発明の目的は、メモリセルサイズを小型
化することが可能な半導体記憶装置を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、第1駆動トランジスタ、第2駆動トランジスタ、第
1負荷トランジスタ、第2負荷トランジスタ、第1転送
トランジスタおよび第2転送トランジスタを含むメモリ
セルを備えた半導体記憶装置であって、前記メモリセル
は、複数個あり、前記メモリセルは、第1および第2ゲ
ート電極層、第1および第2ドレイン−ドレイン接続
層、第1および第2ドレイン−ゲート接続層を備え、前
記第1ゲート電極層は、前記第1駆動トランジスタおよ
び前記第1負荷トランジスタのゲート電極を含み、前記
第2ゲート電極層は、前記第2駆動トランジスタおよび
前記第2負荷トランジスタのゲート電極を含み、前記第
1ドレイン−ドレイン接続層は、前記第1駆動トランジ
スタのドレイン領域と前記第1負荷トランジスタのドレ
イン領域を接続し、前記第2ドレイン−ドレイン接続層
は、前記第2駆動トランジスタのドレイン領域と前記第
2負荷トランジスタのドレイン領域を接続し、前記第1
ドレイン−ゲート接続層は、前記第1ドレイン−ドレイ
ン接続層と前記第2ゲート電極層を接続し、前記第2ド
レイン−ゲート接続層は、前記第2ドレイン−ドレイン
接続層と前記第1ゲート電極層を接続し、前記ドレイン
−ゲート接続層、前記ドレイン−ドレイン接続層、およ
び前記ゲート電極層は、それぞれ、異なる層にあり、平
面的には、前記第1ドレイン−ドレイン接続層と前記第
2ドレイン−ドレイン接続層との間に、前記第1および
前記第2ゲート電極層が位置し、一の前記メモリセルの
前記駆動トランジスタは、他の前記メモリセルの前記駆
動トランジスタとソース領域を共有していない、ことを
特徴とする。
【0005】本発明は、インバータのゲートとなるゲー
ト電極層と、インバータのドレイン同士を接続するドレ
イン−ドレイン接続層と、一方のインバータのゲートと
他方のインバータのドレインとを接続するドレイン−ゲ
ート接続層と、を備えている。本発明によれば、三層
(ゲート電極層、ドレイン−ドレイン接続層、ドレイン
−ゲート接続層)を用いて、フリップフロップが形成さ
れる。このため、二層を用いてフリップフロップを形成
する場合に比べて、各層のパターンを単純化(例えば、
直線状のパターン)することができる。このように、本
発明によれば、各層のパターンを単純化できるので、例
えば、メモリセルサイズが、4.5μm2以下の微細な
半導体記憶装置にすることができる。
【0006】また、本発明によれば、平面的には、第1
ドレイン−ドレイン接続層と第2ドレイン−ドレイン接
続層との間に、第1および第2ゲート電極層が位置して
いる。このため、駆動トランジスタのソースコンタクト
層をメモリセル中央部に配置することができる。さら
に、ソースコンタクト層を接地線と接続するための配線
を、ドレイン−ドレイン接続層と同一層で、かつメモリ
セル中央部に配置することができる。これにより、第1
および第2ドレイン−ゲート接続層形成の自由度が増す
ので、この点からも、メモリセルサイズの小型化に有利
となる。なお、本発明において、ソースコンタクト層と
は、駆動トランジスタのソース領域と配線層との接続に
用いられる導電層である。
【0007】また、本発明によれば、一のメモリセルの
駆動トランジスタは、他のメモリセルの駆動トランジス
タとソース領域を共有していないので、いかなるデータ
の場合でも、ソース領域には、1メモリセル分のセル電
流しか流れない。このため、本発明によれば、半導体記
憶装置の動作マージンが小さくなる程度を減らすことが
できるので、半導体記憶装置の誤動作を防ぐことが可能
となる。この詳細は、発明の実施の形態の欄における
[本実施形態の主な効果]で説明する。
【0008】本発明は、一の前記メモリセルにおいて、
前記第1駆動トランジスタは、前記第2駆動トランジス
タとソース領域を共有している、ことを特徴とする。本
発明によれば、第1駆動トランジスタは、第2駆動トラ
ンジスタとソース領域を共有しているので、ソース領域
の面積を小さくすることができる。よって、本発明によ
れば、半導体記憶装置を小型化することが可能となる。
【0009】本発明は、一の前記メモリセルにおいて、
前記第1および前記第2駆動トランジスタのソース領域
は、前記第1ゲート電極層と前記第2ゲート電極層との
間に位置する、ことを特徴とする。本発明によれば、一
のメモリセルにおいて、第1駆動トランジスタが、第2
駆動トランジスタとソース領域を共有させることができ
る。
【0010】本発明は、副ワード線を備え、一の前記メ
モリセルの前記負荷トランジスタは、前記副ワード線が
延びる方向に隣接する、他の前記メモリセルの前記負荷
トランジスタとソース領域を共有していない、ことを特
徴とする。本発明によれば、負荷トランジスタのソース
部には、1メモリセル分のセル電流しか流れないので、
動作マージンが小さくなる程度を減らすことができる。
よって、本発明によれば、半導体記憶装置の誤動作を防
ぐことが可能となる。この詳細は、発明の実施の形態の
欄における[本実施形態の主な効果]で説明する。
【0011】本発明は、前記第1および前記第2駆動ト
ランジスタは、n型であり、前記第1および前記第2負
荷トランジスタは、p型であり、前記第1および前記第
2転送トランジスタは、n型であり、第1層、第2層、
第3層および第4層の導電層を備え、前記第1層には、
前記第1ゲート電極層、前記第2ゲート電極層、および
副ワード線が位置し、前記第2層には、前記第1ドレイ
ン−ドレイン接続層、前記第2ドレイン−ドレイン接続
層、電源線、第1コンタクトパッド層、第2コンタクト
パッド層、および第3コンタクトパッド層が位置し、前
記第3層には、前記第1ドレイン−ゲート接続層、前記
第2ドレイン−ゲート接続層、主ワード線、第4コンタ
クトパッド層、第5コンタクトパッド層、および第6コ
ンタクトパッド層が位置し、前記第4層には、第1ビッ
ト線、第2ビット線、および接地線が位置し、前記副ワ
ード線は、第1方向に延び、前記電源線は、前記第1お
よび前記第2負荷トランジスタのソース領域と接続さ
れ、前記第1コンタクトパッド層は、前記第1ビット線
と前記第1転送トランジスタのソース/ドレイン領域と
の接続に用いられ、前記第2コンタクトパッド層は、前
記第2ビット線と前記第2転送トランジスタのソース/
ドレイン領域との接続に用いられ、前記第3コンタクト
パッド層は、前記第1および前記第2駆動トランジスタ
のソース領域を、前記接地線と接続させるのに用いら
れ、前記主ワード線は、第1方向に延び、前記第4コン
タクトパッド層は、前記第1ビット線と前記第1転送ト
ランジスタのソース/ドレイン領域との接続に用いら
れ、前記第5コンタクトパッド層は、前記第2ビット線
と前記第2転送トランジスタのソース/ドレイン領域と
の接続に用いられ、前記第6コンタクトパッド層は、前
記第1および前記第2駆動トランジスタのソース領域
を、前記接地線と接続させるのに用いられ、前記第1お
よび前記第2ビット線は、第1方向と直角に交わる第2
方向に延びる、ことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、半導体記憶装置に要求さ
れる様々な性能(例えば、小型化、信頼性、安定性、ス
ピード)を、バランスよく高めることが可能となる。
【0013】本発明は、前記第1のゲート電極層、前記
第2のゲート電極層、前記第1のドレイン−ドレイン接
続層、および前記第2のドレイン−ドレイン接続層は、
それぞれ、直線状のパターンをし、かつ、これらは、互
いに平行に配置されている、ことを特徴とする。本発明
によれば、パターンが単純なので、微細なメモリセルサ
イズの半導体記憶装置にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明にかかる半導体記憶装置の
一実施形態について説明する。本実施形態は、本発明に
かかる半導体記憶装置を、SRAMに適用したものであ
る。まず、本実施形態の構造の概略を説明し、それから
構造の詳細し、最後に本実施形態の主な効果を説明す
る。
【0015】[本実施形態の構造の概略]本実施形態の
半導体記憶装置は、6個のMOS電界効果トランジスタ
により、一つのメモリセルが構成されるタイプである。
本実施形態の構造の概略を、メモリセルのフリップフロ
ップを構成する部分の構造と、メモリセルの構造と、に
分けて説明する。
【0016】{メモリセルのフリップフロップを構成す
る部分の構造}図1は、本実施形態のメモリセルアレイ
の一部における導電層の第1層、第2層および第3層を
示す平面図である。図1の理解を容易にするため、ま
ず、第1層、第2層、第3層について個別に説明する。
【0017】第1層は、図3に示すように、ゲート電極
層21a、21bおよび副ワード線23が配置されてい
る。第2層は、図5に示すように、ドレイン−ドレイン
接続層31a、31b等が配置されている。第3層は、
図8に示すように、ドレイン−ゲート接続層41a、4
1b等が配置されている。図3に示す構造上に、図5に
示す構造が位置し、図5に示す構造上に、図8に示す構
造が位置している。これを一つの図で表したのが図1で
ある。
【0018】図1には、フリップフロップを構成する部
分が表れている。これを、領域Aに着目して説明する。
領域Aは、一つのメモリセルが形成される領域である。
他の図面の領域Aもこの意味である。
【0019】領域Aには、6個のMOS電界効果トラン
ジスタ、つまり、nチャネル型の転送トランジスタ
1、Q2、nチャネル型の駆動トランジスタQ3、Q4
よびpチャネル型の負荷トランジスタQ5、Q6が形成さ
れている。駆動トランジスタQ3と負荷トランジスタQ5
とで、一つのCMOSインバータが構成されている。ま
た、駆動トランジスタQ4と負荷トランジスタQ6とで、
一つのCMOSインバータが構成されている。この二つ
のCMOSインバータをクロスカップルすることによ
り、フリップフロップが構成される。領域Aにある6個
のMOS電界効果トランジスタで構成される回路を、等
価回路で示すと図16のようになる。
【0020】再び図1を参照して、ゲート電極層21
a、およびゲート電極層21bは、それぞれ、直線状の
パターンをしている。ゲート電極層21aは、駆動トラ
ンジスタQ3および負荷トランジスタQ5のゲート電極を
構成し、さらに、これらのゲート電極同士を接続してい
る。また、ゲート電極層21bは、駆動トランジスタQ
4および負荷トランジスタQ6のゲート電極を構成し、さ
らに、これらのゲート電極同士を接続している。
【0021】駆動トランジスタQ3のドレイン領域と負
荷トランジスタQ5のドレイン領域とは、ドレイン−ド
レイン接続層31aにより接続される。また、駆動トラ
ンジスタQ4のドレイン領域と負荷トランジスタQ6のド
レイン領域とは、ドレイン−ドレイン接続層31bによ
り接続される。ドレイン−ドレイン接続層31aおよび
ドレイン−ドレイン接続層31bは、それぞれ、直線状
のパターンをしている。
【0022】駆動トランジスタQ3および負荷トランジ
スタQ5のゲート電極(ゲート電極層21a)とドレイ
ン−ドレイン接続層31bとは、ドレイン−ゲート接続
層41bにより接続されている。また、駆動トランジス
タQ4および負荷トランジスタQ6のゲート電極(ゲート
電極層21b)とドレイン−ドレイン接続層31aと
は、ドレイン−ゲート接続層41aにより接続されてい
る。ドレイン−ゲート接続層41aおよびドレイン−ゲ
ート接続層41bは、それぞれ、L字状のパターンをし
ている。L字状のパターンの第1の辺と第2の辺とで形
成される角度は、ほぼ90度である。ドレイン−ゲート
接続層41aの第1の辺は、ドレイン−ゲート接続層4
1bの第1の辺と対向している。ドレイン−ゲート接続
層41aの第2の辺は、ドレイン−ゲート接続層41b
の第2の辺と対向している。ドレイン−ゲート接続層4
1aとドレイン−ゲート接続層41bとは、点対称であ
る。
【0023】ゲート電極層21a、ゲート電極層21
b、ドレイン−ドレイン接続層31aおよびドレイン−
ドレイン接続層31bは、互いに平行に配置されてい
る。そして、平面的に見ると、ドレイン−ドレイン接続
層31aとドレイン−ドレイン接続層31bとの間に、
ゲート電極層21a、21bが位置している。
【0024】{メモリセルの構造}次に、本実施形態の
メモリセルの構造を説明する。本実施形態のメモリセル
は、フィールド上に、第1層、第2層、第3層、第4層
の導電層を、層間絶縁層を介して、順に重ねた構造をし
ている。フィールドは、図2に示すように、活性領域1
1、13、15、17と素子分離領域19とが位置する
領域である。第4層は、図10に示すように、ビット線
51等が位置する層である。本実施形態のメモリセル
は、図2に示すフィールド上に、前述した図1に示す第
1層、第2層、第3層の導電層が位置し、そして、この
上に、図10に示す第4層の導電層が位置する構造をし
ている。
【0025】[本実施形態の構造の詳細]本実施形態の
構造の詳細を、下層から順に、図2〜図15を用いて説
明する。なお、図2〜図13には、B1−B2線、C1
−C2線が記載されている。B1−B2線に沿った断面
を示すのが図14であり、C1−C2線に沿った断面を
示すのが図15である。
【0026】{フィールド、第1層}図11は、フィー
ルドおよび第1層の導電層を示す平面図である。まず、
フィールドについて、図2、図14および図15を用い
て説明する。図2は、フィールドを示す平面図である。
フィールドは、活性領域11、13、15、17および
素子分離領域19を有する。活性領域11、13、1
5、17は、シリコン基板の表面に形成されている。
【0027】活性領域11は、ほぼ口の字型をしてい
る。複数の活性領域11が、図2中、x軸方向に並んで
いる。活性領域11には、図1に示す転送トランジスタ
1、Q2、駆動トランジスタQ3、Q4が形成される。活
性領域13は、ほぼエの字型をしている。複数の活性領
域13が、図2中、x軸方向に並んでいる。活性領域1
3には、図1に示す負荷トランジスタQ5、Q6が形成さ
れる。活性領域15は、例えば、x方向に並ぶ32メモ
リセル毎に一つが形成される。活性領域15には、nウ
ェルのウェルコンタクト領域が形成される。活性領域1
7は、y方向に並ぶ2メモリセル毎に一つが形成され
る。活性領域17には、pウェルのウェルコンタクト領
域が形成される。
【0028】活性領域11、13、15、17は、それ
ぞれ、素子分離領域19(深さ、例えば、400nm)
により、他の活性領域から分離されている。素子分離領
域19としては、例えば、STI(shallow trench iso
lation)がある。
【0029】図2に示すフィールドのB1−B2断面、
C1−C2断面は、それぞれ、図14、図15に示すと
おりである。これらの断面には、活性領域11、13や
素子分離領域19が表れている。
【0030】次に、フィールド上に位置する第1層につ
いて、図3、図11、図14および図15を用いて説明
する。図3は、第1層の導電層を示す平面図であり、第
1層には、複数のゲート電極層21a、21bおよび複
数の副ワード線23が配置されている。ゲート電極層2
1a、21bおよび副ワード線23は、例えば、ポリシ
リコン層上にシリサイド層を形成した構造を有する。
【0031】ゲート電極層21a、21bは、それぞ
れ、図3中、y軸方向に延びた直線状のパターンを有す
る。一組のゲート電極層21a、21bが、互いに平行
に、一つのメモリセル領域に配置される。ゲート電極層
21a、21bは、図1に示す駆動トランジスタQ3
4、負荷トランジスタQ5、Q6のゲート電極となる。
駆動トランジスタQ3、Q4のゲート長は、例えば、0.
18μmである。負荷トランジスタQ5、Q6のゲート長
は、例えば、0.20μmである。
【0032】副ワード線23は、直線状のパターンを有
し、図3中、x軸方向に延びている。副ワード線23
は、駆動トランジスタ側に位置している。副ワード線2
3は、上層に位置する主ワード線によって活性化/非活
性化される。副ワード線23は、転送トランジスタのゲ
ート電極となる。転送トランジスタのゲート長は、例え
ば、0.24μmである。
【0033】図3に示す第1層のB1−B2断面、C1
−C2断面は、それぞれ、図14、図15に示すとおり
である。これらの断面には、副ワード線23やゲート電
極層21bが表れている。
【0034】次に、活性領域に形成されるソース/ドレ
イン領域等について説明する。図11に示すように、活
性領域11には、n+型ソース/ドレイン領域11aが
形成される。ソース/ドレイン領域とは、ソースおよび
ドレインのうち、少なくとも一方の機能を果たす領域と
いう意味である。例えば、ゲート電極層21aとゲート
電極層21bとの間にあるn+型ソース/ドレイン領域
11aは、駆動トランジスタQ3、Q4のソース領域11
a1となる。一のメモリセルの駆動トランジスタQ3
4は、他のメモリセルの駆動トランジスタQ3、Q4
ソース領域を共有していない。
【0035】活性領域13には、p+型ソース/ドレイ
ン領域13aが形成される。p+型ソース/ドレイン領
域13aのうち、負荷トランジスタQ5、Q6のソース領
域は、p+型ソース領域13a1である。一つのメモリ
セルの負荷トランジスタQ5、Q 6は、副ワード線23が
延びる方向に隣接するメモリセルの負荷トランジスタQ
5、Q6とソース領域を共有していない。一方、ビット線
が延びる方向に隣接するメモリセル(図11では上のメ
モリセル)とは、ソース領域を共有している。活性領域
15には、n+型ウェルコンタクト領域15aが形成さ
れる。32メモリセル分に対応するnウェルが、n+
ウェルコンタクト領域15aを介して、VD D配線(電源
線)と接続される。活性領域17には、p+型ウェルコ
ンタクト領域17aが形成される。2メモリセル分に対
応するpウェルが、p+型ウェルコンタクト領域17a
を介して、VSS配線(接地線)と接続される。
【0036】フィールドおよび第1層を覆うように、例
えば、シリコン酸化層のような層間絶縁層(図11中に
は図示せず)が形成されている。図14および図15に
示すように、この層間絶縁層65は、CMPにより平坦
化の処理がなされている。層間絶縁層65には、n+
ソース/ドレイン領域11a等を露出する複数のコンタ
クトホール63が形成されている。これらのコンタクト
ホール63には、プラグ61が埋め込まれている。プラ
グ61は、n+型ソース/ドレイン領域11a、p+型ソ
ース/ドレイン領域13a、n+型ウェルコンタクト領
域15a、p+型ウェルコンタクト領域17aに接続さ
れている。プラグ61の平面パターンは、図4に示すと
おりである。プラグ61の材料としては、例えば、タン
グステンがある。なお、コンタクトホール63の上端部
の径は、例えば、0.30μmであり、下端部の径は、
例えば、0.24μmである。
【0037】{第2層}第2層は、図11に示す構造上
に位置する。第2層の導電層は、図5に示すように、複
数のドレイン−ドレイン接続層31a、31b、VDD
線33、複数のBL(ビット線、ビット線/)コンタク
トパッド層35a、35b、複数のVSS局所配線37が
配置されている。これらは、例えば、下敷きとなるチタ
ン層(厚さ例えば、8.5nm)上に、チタンナイトラ
イド層(厚さ例えば、135nm)を形成した構造を有
する。
【0038】ドレイン−ドレイン接続層31a、31b
は、それぞれ、図5中、y軸方向に延びた直線状のパタ
ーンを有する。ドレイン−ドレイン接続層31aの本体
部31a3の幅は、ドレイン−ドレイン接続層31aの
端部31a1、31a2の幅より小さい。同様に、ドレ
イン−ドレイン接続層31bの本体部31b3の幅は、
ドレイン−ドレイン接続層31bの端部31b1、31
b2の幅より小さい。本体部31a3および本体部31
b3の幅の値は、設計ルール上の最小値である。一組の
ドレイン−ドレイン接続層31a、31bが、一つのメ
モリセル領域に配置される。
【0039】VSS局所配線37は、図5中、y軸方向に
延びた直線状のパターンを有する。VSS局所配線37の
端部の幅は、VSS局所配線37の本体部の幅より大き
い。V SS局所配線37は、ドレイン−ドレイン接続層3
1aの端部31a2とドレイン−ドレイン接続層31b
の端部31b2との間に位置する。そして、この位置か
ら、VSS局所配線37は、図5中、下に位置するメモリ
セルのドレイン−ドレイン接続層31aの端部31a2
とドレイン−ドレイン接続層31bの端部31b2との
間にまで延びている。VSS局所配線37は、二つのメモ
リセルにつき、一つが配置される。
【0040】BLコンタクトパッド層35aは、ビット
線とn+型ソース/ドレイン領域11a(図11参照)
とを接続するためのパッド層として機能する。同様に、
BLコンタクトパッド層35bは、ビット線/とn+
ソース/ドレイン領域11aとを接続するためのパッド
層として機能する。
【0041】BLコンタクトパッド層35aは、一メモ
リセルのドレイン−ドレイン接続層31aと、図5中、
その下にあるメモリセルのドレイン−ドレイン接続層3
1aとの間に位置する。同様に、BLコンタクトパッド
層35bは、一メモリセルのドレイン−ドレイン接続層
31bと、図5中、その下にあるメモリセルのドレイン
−ドレイン接続層31bとの間に位置する。BLコンタ
クトパッド層35a、35bは、二つのメモリセルにつ
き、それぞれ、一つが配置される。
【0042】VDD配線33は、図5中、x軸方向に延び
た直線状のパターンを有する。VDD配線33は、n+
ウェルコンタクト領域15a(図11参照)と立体的に
交差するように延びている。VDD配線33は、n+型ウ
ェルコンタクト領域15aの上方に、分岐部33a、3
3bを有する。
【0043】図5に示す第2層に位置するドレイン−ド
レイン接続層31a、31b、VDD配線33、BLコン
タクトパッド層35a、35b、VSS局所配線37は、
図11に示すプラグ61と接続されている。この接続
を、図5ではコンタクト部61mで表す。
【0044】図5に示す第2層のB1−B2断面は、図
14に示すとおりである。この断面には、ドレイン−ド
レイン接続層31b、BLコンタクトパッド層35bが
表れている。
【0045】第2層を覆うように、例えば、シリコン酸
化層のような層間絶縁層(図5中には図示せず)が形成
されている。図14および図15に示すように、この層
間絶縁層71は、CMPにより平坦化の処理がなされて
いる。図14に示すように、層間絶縁層71には、ドレ
イン−ドレイン接続層31b等を露出する複数のスルー
ホール79が形成されている。スルーホール79には、
プラグ75が埋め込まれている。また、図15に示すよ
うに、層間絶縁層71、65には、ゲート電極層21b
を露出するスルーホール77が形成されている。スルー
ホール77には、プラグ73が埋め込まれている。プラ
グ73、75と第2層の導電層との平面的関係を図示し
たのが図12である。
【0046】プラグ73について説明する。プラグ73
の平面パターンは、図6に示すとおりである。プラグ7
3は、ゲート電極層21a、21b(図3参照)に、接
続されている。プラグ73の断面を、図15を用いて説
明する。プラグ73は、二つの層間絶縁層65、71を
貫通するスルーホール77に埋め込まれている。この断
面において、プラグ73は、ゲート電極層21bと接続
されている。プラグ73の材料としては、例えば、タン
グステンを用いることができる。なお、スルーホール7
7の上端部の径は、例えば、0.32μmであり、下端
部の径は、例えば、0.24μmである。
【0047】プラグ75について説明する。プラグ75
の平面パターンは、図7に示すとおりである。プラグ7
5は、図12に示すように、ドレイン−ドレイン接続層
31a、31b、VDD配線33の分岐部33a、33
b、BLコンタクトパッド層35a、35b、VSS局所
配線37に接続されている。プラグ75の断面を、図1
4を用いて説明する。プラグ75は、層間絶縁層71を
貫通するスルーホール79に埋め込まれている。この断
面において、プラグ75は、ドレイン−ドレイン接続層
31b、BLコンタクトパッド層35bと接続されてい
る。プラグ75の材料としては、例えば、タングステン
を用いることができる。なお、スルーホール79の上端
部の径は、例えば、0.30μmであり、下端部の径
は、例えば、0.24μmである。
【0048】{第3層}第3層は、図12に示す構造上
に位置する。第3層の導電層は、図8に示すように、複
数のドレイン−ゲート接続層41a、41b、主ワード
線43、複数のBLコンタクトパッド層45a、45
b、複数のVSSコンタクトパッド層47、複数のVDD
ンタクトパッド層49が配置されている。これらは、例
えば、下から順に、チタンナイトライド層、アルミニウ
ム−銅合金層、チタン層、チタンナイトライド層が積層
された構造を有する。
【0049】ドレイン−ゲート接続層41aは、本体部
41a3と二つの端部41a1、41a2とを有する。
本体部41a3は、図8中、x軸方向に延びている部分
である。端部41a1は、ドレイン−ゲート接続層41
b側に曲がっている部分である。同様に、ドレイン−ゲ
ート接続層41bは、本体部41b3と二つの端部41
b1、41b2とを有する。本体部41b3は、図8
中、x軸方向に延びている部分である。端部41b1
は、ドレイン−ゲート接続層41a側に曲がっている部
分である。一組のドレイン−ゲート接続層41a、41
bが、一つのメモリセル領域に配置される。
【0050】BLコンタクトパッド層45aは、ビット
線とn+型ソース/ドレイン領域11aとを接続するた
めのパッド層として機能する。同様に、BLコンタクト
パッド層45bは、ビット線/とn+型ソース/ドレイ
ン領域11aとを接続するためのパッド層として機能す
る。BLコンタクトパッド層45a、45bは、二つの
メモリセルにつき、それぞれ、一つが配置される。
【0051】VSSコンタクトパッド層47は、図8中、
y軸方向に延び、二つの端部を有する。VSSコンタクト
パッド層47は、BLコンタクトパッド層45aとBL
コンタクトパッド層45bとの間に位置する。VSSコン
タクトパッド層47は、二つのメモリセルにつき、一つ
が配置される。
【0052】主ワード線43は、図8中、x軸方向に、
直線状に延びている。主ワード線43は、図5に示すV
DD配線33の上方に位置する。VDDコンタクトパッド層
49は、図5に示すVDD配線33の分岐部33a、33
bの上方に位置する。
【0053】ドレイン−ゲート接続層41aの端部41
a1、ドレイン−ゲート接続層41bの端部41b1
は、それぞれ、図12に示すプラグ73と接続されてい
る。この接続を、図8ではコンタクト部73mで表す。
また、ドレイン−ゲート接続層41aの端部41a2、
ドレイン−ゲート接続層41bの端部41b2、BLコ
ンタクトパッド層45a、45b、VSSコンタクトパッ
ド層47、VDDコンタクトパッド層49は、図12に示
すプラグ75と接続されている。この接続を、図8では
コンタクト部75mで表す。
【0054】図8に示す第3層のB1−B2断面、C1
−C2断面は、それぞれ、図14、図15に示すとおり
である。この断面には、ドレイン−ゲート接続層41
a、41b、BLコンタクトパッド層45b、主ワード
線43が表れている。これらを含む第3層の導電層上に
は、シリコン酸化層からなるハードマスク層40が形成
されている。ハードマスク層40をマスクとして、第3
層の導電層のパターンニングがなされる。これは、メモ
リセルの小型化により、レジストのみをマスクとして、
第3層の導電層のパターンニングをするのが困難だから
である。
【0055】第3層を覆うように、例えば、シリコン酸
化層のような層間絶縁層が形成されている。図14およ
び図15に示すように、この層間絶縁層85は、CMP
により平坦化の処理がなされている。層間絶縁層85に
は、BLコンタクトパッド層45b等が露出するスルー
ホール83が形成されている。スルーホール83には、
プラグ81が埋め込まれている。これを図示した平面図
が図13である。プラグ81は、図13に示すように、
BLコンタクトパッド層45a、45b、VSSコンタク
トパッド層47、VDDコンタクトパッド層49に接続さ
れている。プラグ81の平面パターンは、図9に示すと
おりである。プラグ81の材料としては、例えば、タン
グステンである。なお、スルーホール83の上端部の径
は、例えば、0.36μmであり、下端部の径は、例え
ば、0.28μmである。
【0056】{第4層}第4層は、図13に示す構造上
に位置する。第4層は、図10に示すように、複数のビ
ット線51、複数のビット線/53、複数のVSS配線5
5、VDD配線57が配置されている。VSS配線55は、
x軸方向でみて、ビット線51とビット線/53との間
に位置し、メモリセル中央に配置されている。VDD配線
57は、例えば、x軸方向に並ぶ32メモリセル毎に一
本が配置されている。これらは、図10中、y軸方向
に、直線状に延びている。これらは、それぞれ、図13
に示すプラグ81と接続されている。この接続を、図1
0ではコンタクト部81mで表す。ビット線51等は、
例えば、下から順に、チタンナイトライド層、アルミニ
ウム−銅合金層、チタンナイトライド層が積層された構
造を有する。
【0057】図10に示す第4層のB1−B2断面は、
図14に示すとおりである。この断面には、ビット線/
53が表れている。ビット線/53には、ビット線51
に流れる信号と相補の信号が流れる。
【0058】以上が本実施形態の構造の詳細である。な
お、図1〜図13に示されているパターンは、設計上の
パターンである。これらのパターンは角部を有する。し
かし、実際に半導体基板上に形成されるパターンは、光
の近接効果により、角部を規定する線が曲線になってい
る。
【0059】[本実施形態の主な効果]本実施形態の主
な効果を説明する。
【0060】{1}本実施形態によれば、SRAMの小
型化を図ることができる。この理由は、以下のとおりで
ある。本実施形態では、メモリセルのフリップフロップ
で情報の記憶を行う。フリップフロップは、一方のイン
バータの入力端子(ゲート電極)を他方のインバータの
出力端子(ドレイン)に接続し、かつ他方のインバータ
の入力端子(ゲート電極)を一方のインバータの出力端
子(ドレイン)に接続することにより、構成される。つ
まり、フリップフロップは、第1のインバータと第2の
インバータをクロスカップル接続したものである。フリ
ップフロップを二層で作製する場合、例えば、インバー
タのドレイン同士を接続するドレイン−ドレイン接続層
と、インバータのゲートとインバータのドレインを接続
するドレイン−ゲート接続層と、を一つの導電層にする
ことにより、クロスカップル接続ができる。
【0061】しかし、この構造によれば、この導電層
は、一方のインバータのドレインが位置する領域と、他
方のインバータのゲートが位置する領域と、これらを連
結する領域と、にわたって形成される。よって、この導
電層は、三つ端部を有するパターン(例えば、T字状や
h字状のような分岐部を有するパターン)や、互いに腕
部分が入り込み合った渦巻き状のパターンとなる。な
お、T字状のパターンとしては、例えば、特開平10−
41409号公報の図1に開示されている。h字状のパ
ターンとしては、例えば、M.Ishida,et.al.,IEDM
Tech.Digest(1998)、第201頁の図4(b)に開示
されている。渦巻き状のパターンとしては、例えば、
M.Ishida,et.al.,IEDM Tech.Digest(1998)、第
201頁の図3(b)に開示されている。このような複
雑なパターンは、パターンが微細化すると、フォトエッ
チング工程での正確な形状再現が困難となるので、所望
のパターンが得られず、メモリセルサイズの小型化の妨
げとなる。
【0062】本実施形態によれば、図1に示すように、
CMOSインバータのゲートとなるゲート電極層(21
a、21b)、CMOSインバータのドレイン同士を接
続するドレイン−ドレイン接続層(31a、31b)、
一方のCMOSインバータのゲートと他方のCMOSイ
ンバータのドレインとを接続するドレイン−ゲート接続
層(41a、41b)を、それぞれ、異なる層に形成し
ている。したがって、フリップフロップを形成するの
に、三層が用いられることになる。よって、二層を用い
てフリップフロップを形成する場合に比べて、各層のパ
ターンを単純化(例えば、直線状に)することができ
る。このように、本実施形態によれば、各層のパターン
を単純化できるので、例えば、0.18μm世代におい
て、メモリセルサイズが、4.5μm2以下の微細なS
RAMにすることができる。
【0063】{2}本実施形態によれば、SRAMの誤
動作を防ぐことが可能となる。この理由は、以下のとお
りである。図17は、本実施形態の2メモリセル分の等
価回路図である。領域Aの一方を領域A1とし、領域A
の他方を領域A2とする。領域A1、A2は、ワード線W
L方向に隣接して配置され、同一の副ワード線に接続さ
れるメモリセルである。領域A1、A2のメモリセルに
は、それぞれ、駆動トランジスタQ3、Q4および負荷ト
ランジスタQ5、Q6とで構成されるフリップフロップが
ある。フリップフロップは、ノードN1が`L`(比較
的低電位)で、かつノードN2が`H`(比較的高電
位)の状態で安定する。また、フリップフロップは、ノ
ードN1が`H`(比較的高電位)で、かつノードN2
`L`(比較的低電位)の状態で安定する。フリップフ
ロップは、この二つの安定状態により、情報を記憶す
る。ノード間の`H`と`L`との電位差を動作マージ
ンという。動作マージンが小さくなるほど、SRAMは
誤動作しやすい。
【0064】動作マージンが小さくなる原因の一つにセ
ル電流がある。すなわち、図17に示すように、領域A
1のフリップフロップは、ノードN1が`L`(比較的低
電位)で、かつノードN2が`H`(比較的高電位)の
状態とする。領域A1のフリップフロップに記憶された
情報を読み出すとき、ワード線WLには電源電圧V
DD(例えば、2.5V)が印加され、ビット線BL、ビ
ット線BL/は、電源電圧V DDにプリチャージ(リセッ
ト)される。ノードN2は高電位なので、駆動トランジ
スタQ3が導通し、ビット線BLから接地(GND)
に、矢印Dで示す電流が流れる。この電流をセル電流と
いう。このセル電流により駆動トランジスタのソース部
抵抗(寄生抵抗)に電圧降下が生じる結果、ソース端子
Sの電位が電圧V Sだけ上昇する。これにより、駆動ト
ランジスタQ3のゲート-ソース間電圧VGSが電圧VS
け小さくなり、駆動トランジスタのスレッショルド電圧
thとの差が減少するため、セル電流が減少する。よっ
て、動作マージンがVDDからVDD−VSとなるので、動
作マージンが小さくなる。
【0065】図18は、特開平9−260510号公報
に開示されたSRAMの2メモリセル分の等価回路図で
ある。この構造では、領域A1に位置するメモリセルの
駆動トランジスタQ3は、隣接する領域A2に位置するメ
モリセルの駆動トランジスタQ4と、ソース領域Sを共
有している。このため、領域A1に位置するメモリセル
に矢印Eで示すセル電流が流れ、かつ領域A2に位置す
るメモリセルに矢印Fで示すセル電流が流れたとき、ソ
ース端子Sの電位は、2VSとなるので、動作マージン
はVDD−2VSとなる。つまり、図18では、駆動トラ
ンジスタのソース部抵抗には、2メモリセル分の電流が
流れるので、その分だけ、電圧降下が大きくなる。
【0066】これに対して、本実施形態では図17に示
すように、領域A1に位置するメモリセルの駆動トラン
ジスタQ3、Q4は、領域A2に位置するメモリセルの駆
動トランジスタQ3、Q4とソース領域S(ソース領域S
は、図11に示すn+型ソース領域11a1である。)
を共有しないので、一のメモリセルには、どのようなノ
ードデータの組み合わせにおいても、1メモリセル分の
電流しか流れない。よって、本実施形態によれば、動作
マージンが小さくなる程度を減らすことができるので、
SRAMの誤動作を防ぐことが可能となる。なお、本実
施形態では、図11に示すように、一のメモリセルの負
荷トランジスタQ5、Q6は、ワード線方向に隣接する他
のメモリセルの負荷トランジスタQ5、Q6とp+型ソー
ス領域を共有していない。一方、ビット線方向に隣接す
る他のメモリセルの負荷トランジスタQ5、Q6とp+
ソース領域を共有している。この態様によれば、書き込
み(ライト)動作時の動作マージンを改善しながら、メ
モリセルの小型化を実現できる。負荷トランジスタに
は、書き込み動作時、一方のノードを`L`→`H`に
充電する時に、動作電流が流れる。本実施形態では、ワ
ード線方向の隣接セルとは、p+型ソース領域を共有し
ないので、負荷トランジスタのソース部寄生抵抗には、
1メモリセル分の電流しか流れない。また、ビット線方
向の隣接セルとは、p+型ソース領域を共有している
が、負荷トランジスタの動作電流は、ワード線が選択さ
れた場合のみ発生し、2本のワード線が選択されること
はない。よって、本実施形態の負荷トランジスタのソー
ス部には、いかなる場合でも2メモリセル分の電流が流
れることはない。一方、図18の等価回路では、データ
の組み合わせにより、前述の駆動トランジスタと同様
に、2メモリセル分の電流が流れることがある。従っ
て、本実施形態では、動作マージンを改善できる。ま
た、ビット線方向の隣接セルとp+型ソース領域を共有
することで、負荷トランジスタのソース領域のコンタク
トプラグ61(図4)を一つにでき、かつ、VDD配線3
3(図5)を直線パターンとできる。従って、メモリセ
ルの小型化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のメモリセルアレイの一部における
第1層、第2層および第3層の導電層を示す平面図であ
る。
【図2】本実施形態のメモリセルアレイの一部における
フィールドを示す平面図である。
【図3】本実施形態のメモリセルアレイの一部における
第1層の導電層を示す平面図である。
【図4】本実施形態のメモリセルアレイの一部における
プラグ61を示す平面図である。
【図5】本実施形態のメモリセルアレイの一部における
第2層の導電層を示す平面図である。
【図6】本実施形態のメモリセルアレイの一部における
プラグ73を示す平面図である。
【図7】本実施形態のメモリセルアレイの一部における
プラグ75を示す平面図である。
【図8】本実施形態のメモリセルアレイの一部における
第3層の導電層を示す平面図である。
【図9】本実施形態のメモリセルアレイの一部における
プラグ81を示す平面図である。
【図10】本実施形態のメモリセルアレイの一部におけ
る第4層の導電層を示す平面図である。
【図11】本実施形態おける、フィールド、第1層、プ
ラグ61を示す平面図である。
【図12】本実施形態おける、第2層、プラグ73、7
5を示す平面図である。
【図13】本実施形態おける、第3層、プラグ81を示
す平面図である。
【図14】本実施形態の平面のB1−B2線に沿った断
面図である。
【図15】本実施形態の平面のC1−C2線に沿った断
面図である。
【図16】本実施形態におけるSRAMの等価回路図で
ある。
【図17】本実施形態の2メモリセル分の等価回路図で
ある。
【図18】特開平9−260510号公報に開示された
SRAMの2メモリセル分の等価回路図である。
【符号の説明】
11、13、15、17 活性領域 11a n+型ソース/ドレイン領域 11a1 n+型ソース領域 13a p+型ソース/ドレイン領域 13a1 p+型ソース領域 15a n+型ウェルコンタクト領域 17a p+型ウェルコンタクト領域 19 素子分離領域 21a、21b ゲート電極層 23 副ワード線 31a、31b ドレイン−ドレイン接続層 31a1 端部 31a2 端部 31a3 本体部 31b1 端部 31b2 端部 31b3 本体部 33 VDD配線 33a、33b 分岐部 35a、35b BLコンタクトパッド層 37 VSS局所配線 40 ハードマスク層 41a、41b ドレイン−ゲート接続層 41a1 端部 41a2 端部 41a3 本体部 41b1 端部 41b2 端部 41b3 本体部 43 主ワード線 45a、45b BLコンタクトパッド層 47 VSSコンタクトパッド層 49 VDDコンタクトパッド層 51 ビット線 53 ビット線/ 55 VSS配線 57 VDD配線 61 プラグ 61m コンタクト部 63 コンタクトホール 65、71 層間絶縁層 73 プラグ 73m コンタクト部 75 プラグ 75m コンタクト部 77、79 スルーホール 81 プラグ 81m コンタクト部 83 スルーホール 85 層間絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小平 覚 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 野田 貴史 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 5F083 BS05 BS27 BS48 GA09 JA35 JA36 JA39 JA40 KA03 MA06 MA19 NA01 NA08 PR40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1駆動トランジスタ、第2駆動トラン
    ジスタ、第1負荷トランジスタ、第2負荷トランジス
    タ、第1転送トランジスタおよび第2転送トランジスタ
    を含むメモリセルを備えた半導体記憶装置であって、 前記メモリセルは、複数個あり、 前記メモリセルは、第1および第2ゲート電極層、第1
    および第2ドレイン−ドレイン接続層、第1および第2
    ドレイン−ゲート接続層を備え、 前記第1ゲート電極層は、前記第1駆動トランジスタお
    よび前記第1負荷トランジスタのゲート電極を含み、 前記第2ゲート電極層は、前記第2駆動トランジスタお
    よび前記第2負荷トランジスタのゲート電極を含み、 前記第1ドレイン−ドレイン接続層は、前記第1駆動ト
    ランジスタのドレイン領域と前記第1負荷トランジスタ
    のドレイン領域を接続し、 前記第2ドレイン−ドレイン接続層は、前記第2駆動ト
    ランジスタのドレイン領域と前記第2負荷トランジスタ
    のドレイン領域を接続し、 前記第1ドレイン−ゲート接続層は、前記第1ドレイン
    −ドレイン接続層と前記第2ゲート電極層を接続し、 前記第2ドレイン−ゲート接続層は、前記第2ドレイン
    −ドレイン接続層と前記第1ゲート電極層を接続し、 前記ドレイン−ゲート接続層、前記ドレイン−ドレイン
    接続層、および前記ゲート電極層は、それぞれ、異なる
    層にあり、 平面的には、前記第1ドレイン−ドレイン接続層と前記
    第2ドレイン−ドレイン接続層との間に、前記第1およ
    び前記第2ゲート電極層が位置し、 一の前記メモリセルの前記駆動トランジスタは、他の前
    記メモリセルの前記駆動トランジスタとソース領域を共
    有していない、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 一の前記メモリセルにおいて、前記第1駆動トランジス
    タは、前記第2駆動トランジスタとソース領域を共有し
    ている、半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 一の前記メモリセルにおいて、前記第1および前記第2
    駆動トランジスタのソース領域は、前記第1ゲート電極
    層と前記第2ゲート電極層との間に位置する、半導体記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 副ワード線を備え、 一の前記メモリセルの前記負荷トランジスタは、前記副
    ワード線が延びる方向に隣接する、他の前記メモリセル
    の前記負荷トランジスタとソース領域を共有していな
    い、半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記第1および前記第2駆動トランジスタは、n型であ
    り、 前記第1および前記第2負荷トランジスタは、p型であ
    り、 前記第1および前記第2転送トランジスタは、n型であ
    り、 第1層、第2層、第3層および第4層の導電層を備え、 前記第1層には、前記第1ゲート電極層、前記第2ゲー
    ト電極層、および副ワード線が位置し、 前記第2層には、前記第1ドレイン−ドレイン接続層、
    前記第2ドレイン−ドレイン接続層、電源線、第1コン
    タクトパッド層、第2コンタクトパッド層、および第3
    コンタクトパッド層が位置し、 前記第3層には、前記第1ドレイン−ゲート接続層、前
    記第2ドレイン−ゲート接続層、主ワード線、第4コン
    タクトパッド層、第5コンタクトパッド層、および第6
    コンタクトパッド層が位置し、 前記第4層には、第1ビット線、第2ビット線、および
    接地線が位置し、 前記副ワード線は、第1方向に延び、 前記電源線は、前記第1および前記第2負荷トランジス
    タのソース領域と接続され、 前記第1コンタクトパッド層は、前記第1ビット線と前
    記第1転送トランジスタのソース/ドレイン領域との接
    続に用いられ、 前記第2コンタクトパッド層は、前記第2ビット線と前
    記第2転送トランジスタのソース/ドレイン領域との接
    続に用いられ、 前記第3コンタクトパッド層は、前記第1および前記第
    2駆動トランジスタのソース領域を、前記接地線と接続
    させるのに用いられ、 前記主ワード線は、第1方向に延び、 前記第4コンタクトパッド層は、前記第1ビット線と前
    記第1転送トランジスタのソース/ドレイン領域との接
    続に用いられ、 前記第5コンタクトパッド層は、前記第2ビット線と前
    記第2転送トランジスタのソース/ドレイン領域との接
    続に用いられ、 前記第6コンタクトパッド層は、前記第1および前記第
    2駆動トランジスタのソース領域を、前記接地線と接続
    させるのに用いられ、 前記第1および前記第2ビット線は、第1方向と直角に
    交わる第2方向に延びる、半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記第1ゲート電極層、前記第2ゲート電極層、前記第
    1ドレイン−ドレイン接続層、および前記第2ドレイン
    −ドレイン接続層は、それぞれ、直線状のパターンを
    し、かつこれらは、互いに平行に配置されている、半導
    体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記メモリセルのサイズが、4.5μm2以下である、
    半導体記憶装置。
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