JP2002009171A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002009171A
JP2002009171A JP2000187353A JP2000187353A JP2002009171A JP 2002009171 A JP2002009171 A JP 2002009171A JP 2000187353 A JP2000187353 A JP 2000187353A JP 2000187353 A JP2000187353 A JP 2000187353A JP 2002009171 A JP2002009171 A JP 2002009171A
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insulating film
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conductive film
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JP2000187353A
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Naoyoshi Tamura
直義 田村
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーティクル発生の要因となるような微細な
エッチング残りが形成されることを回避することが可能
な半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板の表面上に、第1の絶縁膜を
形成し、その上に、第1の導電膜を形成する。第1の絶
縁膜及び第1の導電膜に開口を形成し、開口の下に露出
した半導体基板をエッチングし、溝を形成する。溝内に
絶縁材料を埋め込み、素子分離構造体を形成する。第2
の電圧対応領域内の活性領域上に形成されている第1の
導電膜及び第1の絶縁膜を除去する。第2の電圧対応領
域内の活性領域上に、第2の絶縁膜を形成する。基板全
面上に、第2の導電膜を形成する。第1の電圧対応領域
内の活性領域上の第2の導電膜を除去すると共に、第2
の電圧対応領域上には、第2の導電膜を残す。第1の絶
縁膜、第1の導電膜、第2の絶縁膜、及び第2の導電膜
をパターニングし、ゲート電極構造を残す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特にゲート絶縁膜の厚さの異なる少なくと
も2種類のMIS型電界効果トランジスタ(MISFE
T)を含む半導体装置の製造に適した製造方法を提供す
ることである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置は、通常、入出力動
作に関与する入出力回路と、内部動作に関与するコアロ
ジック回路とを含む。入出力回路とコアロジック回路と
は、動作電圧を異にする。このため、入出力回路を構成
するMISFETのゲート絶縁膜とコアロジック回路を
構成するMISFETのゲート絶縁膜とは、相互に厚さ
が異なる。
【0003】厚さの異なる2種類のゲート絶縁膜を形成
する第1の従来例について説明する。まず、シリコン基
板の全面に、酸化シリコンからなる絶縁膜を形成する。
入出力回路部の絶縁膜の表面をレジストパターンで覆
う。このレジストパターンをマスクとして、コアロジッ
ク回路部の絶縁膜をエッチングし、その後レジストパタ
ーンを除去する。
【0004】シリコン基板の全表面を熱酸化する。コア
ロジック回路部においては、新たに酸化シリコンからな
るゲート絶縁膜が形成される。入出力回路部において
は、残っている絶縁膜を通して酸化が進み、より厚いゲ
ート絶縁膜が形成される。入出力回路部に残されていた
絶縁膜の厚さを調節することにより、入出力回路部及び
コアロジック回路部に、相互に厚さの異なる所望の厚さ
のゲート絶縁膜を形成することができる。
【0005】上記第1の従来例による方法では、ゲート
電極となる導電層を堆積する前に、入出力回路部のゲー
ト絶縁膜の表面がレジストパターンで覆われる。このと
き、レジスト膜中の汚染物質、例えば重金属がゲート絶
縁膜中に混入する。これにより、ゲート絶縁膜の信頼性
が低下してしまう。
【0006】次に、第2の従来例について説明する。シ
リコン基板のコアロジック回路部の表面層に、窒素イオ
ンを注入する。その後、基板表面を熱酸化する。窒素イ
オンが注入されている領域は、他の領域に比べて酸化速
度が遅くなることが知られている。このため、コアロジ
ック回路部の酸化シリコン膜が、入出力回路部の酸化シ
リコン膜よりも薄くなる。
【0007】この方法によると、両者の膜厚の比を大き
くしたい場合に、窒素の注入量を多くしなければならな
い。窒素の注入量が多くなると、ゲート絶縁膜の絶縁耐
圧が低下してしまう。
【0008】次に、コアロジック回路部にゲート絶縁膜
として、窒化シリコン膜を用いる場合について説明す
る。高集積化が進むと、コアロジック回路部のゲート絶
縁膜がますます薄くなってくる。ところが、ダイレクト
トンリング電流が流れてしまう厚さよりも薄くすること
はできない。窒化シリコンは酸化シリコンよりも高い誘
電率を持つ。このため、窒化シリコンからなるゲート絶
縁膜を、ダイレクトトンネリング電流が流れない程度の
厚さとしても、酸化シリコンからなるゲート絶縁膜中を
ダイレクトトンネリング電流が流れてしまうような厚さ
とした場合と同等の効果を得ることができる。
【0009】以下、ゲート絶縁膜の材料として窒化シリ
コンを用いる第3の従来例について説明する。まず、コ
アロジック回路部の表面上に窒化シリコン膜を形成す
る。入出力回路部においては、シリコン基板表面が露出
している。シリコン基板表面を熱酸化することにより、
入出力回路部の表面に酸化シリコンからなるゲート絶縁
膜を形成する。
【0010】ところが、コアロジック回路部に形成され
ている窒化シリコン膜の耐酸化性が十分ではないため、
窒化シリコン膜の下のシリコン基板表面も酸化されてし
まう。このため、ゲート絶縁膜が、コアロジック回路部
のゲート絶縁膜に要求される厚さよりも厚くなってしま
う。
【0011】以下、第4の従来例について説明する。入
出力回路部に、酸化シリコン膜を形成する。次に、基板
全面に窒化シリコン膜を堆積する。コアロジック回路部
に、窒化シリコンからなるゲート絶縁膜が形成され、入
出力回路部には、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との
2層構造を有するゲート絶縁膜が形成される。
【0012】酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との界面
が、ホットキャリアのトラップとして作用する。このた
め、動作時間が経過するに従って、入出力回路部のMI
SFETの電気的特性が劣化してしまう。
【0013】上述の問題点を克服した半導体装置の製造
方法が、特開平10−163337号公報、特開平11
−74368号公報、及び特開平11−74369号公
報等に開示されている。図7〜図9を参照して、これら
の公報に開示された半導体装置の製造方法について説明
する。
【0014】図7(A)に示すように、シリコン基板1
00の表面に、シャロートレンチ型の素子分離構造体1
01が形成されている。図の素子分離構造体101より
も右側の領域に入出力回路が形成され、左側の領域にコ
アロジック回路が形成されるとする。
【0015】シリコン基板全面を熱酸化し、活性領域の
表面上に酸化シリコン膜102を形成する。さらに、酸
化シリコン膜102及び素子分離構造体101の上に、
多結晶シリコン膜103を形成する。
【0016】図7(B)に示すように、入出力回路部上
の多結晶シリコン膜103の表面を、レジストパターン
105で覆う。レジストパターン105をマスクとし
て、コアロジック回路部上の多結晶シリコン膜103及
び酸化シリコン膜102をエッチングする。その後、レ
ジストパターン105を除去する。
【0017】図7(C)に示すように、基板全面上に、
窒化シリコン膜106を形成する。さらに、その上に、
多結晶シリコン膜107を形成する。
【0018】図8(D)に示すように、コアロジック回
路部上の多結晶シリコン膜107の表面を、レジストパ
ターン110で覆う。図8(D)では、レジストパター
ン110の縁が、多結晶シリコン膜103の縁よりもや
や入出力回路部側に入り込んでいる場合を示している。
レジストパターン110をマスクとして、入出力回路部
上の多結晶シリコン膜107及び窒化シリコン膜106
をエッチングする。その後、レジストパターン110を
除去する。
【0019】図8(E)に示すように、ゲート電極を形
成すべき領域をレジストパターン111で覆う。なお、
レジストパターン111を形成する前に、基板全面上
に、3層目の多結晶シリコン膜を形成しておいてもよ
い。レジストパターン111をマスクとして、多結晶シ
リコン膜103及び107をエッチングする。さらに、
露出した酸化シリコン膜102及び窒化シリコン膜10
6をエッチングする。その後、レジストパターン111
を除去する。
【0020】入出力回路部では、酸化シリコン膜102
がゲート絶縁膜となり、コアロジック回路部では、窒化
シリコン膜106がゲート絶縁膜となる。図7(A)に
示したように、酸化シリコン膜102が形成された後、
フォトリソグラフィ工程を経ることなく、その上に多結
晶シリコン膜103が堆積される。また、図7(C)に
示したように、窒化シリコン膜106が形成された後、
フォトリソグラフィ工程を経ることなく、その上に多結
晶シリコン膜107が堆積される。ゲート絶縁膜の表面
がレジスト膜に接触することがないため、レジスト膜に
起因する汚染を防止することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図8(D)に示したよ
うに、多結晶シリコン膜103と107とが重なった部
分の界面に、窒化シリコン膜106が形成されている。
また、多結晶シリコン膜107は、多結晶シリコン膜1
03の端面近傍において、他の部分よりも厚くなってい
る。このため、図8(E)に示したように、素子分離構
造体101の上に、多結晶シリコン膜103と107の
一部103aと107a、及び窒化シリコン膜106の
一部106aが残る。この部分が後工程で剥離すると、
パーティクルとなり、製品の歩留まりを低下させる要因
になる。
【0022】図9(D)は、図8(D)の工程に対応す
る状態の他の一例を示す。レジストパターン115の縁
が、多結晶シリコン膜103の縁よりもコアロジック回
路部側に後退している。この状態で多結晶シリコン膜1
07をエッチングすると、多結晶シリコン膜103の端
面上に、窒化シリコン膜106の一部106b及び多結
晶シリコン膜107の一部107bが残る。
【0023】図9(E)に示すように、ゲート電極を形
成すべき部分を、レジストパターン116で覆う。レジ
ストパターン116をマスクとして、多結晶シリコン膜
103及び107をエッチングする。続いて、酸化シリ
コン膜102をエッチングする。このとき、素子分離構
造体101の上に、窒化シリコン膜106の一部106
bが残る。窒化シリコン部106bは、図9(D)に示
した多結晶シリコン膜103の端面に沿った壁状部分を
含む。
【0024】コアロジック回路部の窒化シリコン膜10
6が、反応性イオンエッチング(RIE)等の異方性エ
ッチングにより除去される。このエッチングを行って
も、窒化シリコン部106bの壁状部分は除去されな
い。この壁状部分が後工程で剥離すると、パーティクル
となり、製品の歩留まりを低下させる要因になる。
【0025】本発明の目的は、パーティクル発生の要因
となるような微細なエッチング残りが形成されることを
回避し、製品の歩留まり低下を防止することが可能な半
導体装置の製造方法を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、下記の工程を含む半導体装置の製造方法が提供され
る。まず、表面内に第1の電圧対応領域と第2の電圧対
応領域とが画定された半導体基板の表面上に、絶縁材料
からなる第1の絶縁膜を形成する。前記第1の絶縁膜の
上に、導電材料からなる第1の導電膜を形成する。前記
第1の絶縁膜及び第1の導電膜に、少なくとも一つの開
口が前記第1の電圧対応領域と第2の電圧対応領域との
境界線を含むように配置されている複数の開口を形成
し、前記半導体基板の表面の一部を露出させる。前記開
口の下に露出した前記半導体基板をエッチングし、溝を
形成する。前記溝内に絶縁材料を埋め込むことにより、
素子分離構造体を形成し、前記半導体基板の表面内に該
素子分離構造体で囲まれた活性領域を画定する。前記第
2の電圧対応領域内の活性領域上に形成されている前記
第1の導電膜及び第1の絶縁膜を除去する。少なくとも
前記第2の電圧対応領域内の活性領域上に、絶縁材料か
らなる第2の絶縁膜を形成する。基板全面上に、導電材
料からなる第2の導電膜を形成する。前記第1の電圧対
応領域内の少なくとも活性領域上の前記第2の導電膜を
除去すると共に、前記第2の電圧対応領域上には、該第
2の導電膜を残す。前記第1の絶縁膜、第1の導電膜、
第2の絶縁膜、及び第2の導電膜をパターニングし、前
記第1の電圧対応領域内の活性領域上に、該第1の絶縁
膜と第1の導電膜とが積層された第1のゲート電極構造
を残し、前記第2の電圧対応領域内の活性領域上に、該
第2の絶縁膜と第2の導電膜とが積層された第2のゲー
ト電極構造を残す。前記第1及び第2のゲート電極構造
の各々の両側に不純物を添加してソース及びドレイン領
域を形成する。
【0027】第1の絶縁膜を形成した後、フォトリソグ
ラフィ工程を経ることなく、第1の導電膜が形成され
る。同様に、第2の絶縁膜を形成した後、フォトリソグ
ラフィ工程を経ることなく、第2の導電膜が形成され
る。このため、第1及び第2の絶縁膜の表面がレジスト
膜に直接接することがなく、レジスト材料による重金属
汚染等を防止することができる。
【0028】また、第1の導電膜に形成された開口内
に、素子分離構造体が配置される。このため、第1の導
電膜の端部と素子分離構造体の端部とが、自己整合的に
位置合わせされる。すなわち、第1の導電膜が素子分離
構造体の上に延在しない。第2の導電膜を第2の電圧対
応領域上に残す際に、第1の導電膜と第2の導電膜とが
重ならないように、余裕をもって両者を配置することが
できる。導電膜の重なりによる段差の発生が回避され、
段差に起因するエッチング残り等による影響を軽減する
ことができる。
【0029】本発明の他の観点によると、以下の工程を
含む半導体装置の製造方法が提供される。表面内に第1
の電圧対応領域と第2の電圧対応領域とが画定され、シ
リコン表面が露出した半導体基板の表面上に、絶縁材料
からなる第1の絶縁膜を形成する。前記第1の絶縁膜の
上に、シリコンからなる第1のシリコン膜を形成する。
前記第2の電圧対応領域上の前記第1のシリコン膜と第
1の絶縁膜とを除去する。前記第2の電圧対応領域内の
半導体基板の表面を熱酸化して第2の絶縁膜を形成する
とともに、前記第1の電圧対応領域上の前記第1のシリ
コン膜を、その全厚さ部分にわたって熱酸化し、第3の
絶縁膜を形成する。
【0030】第1の電圧対応領域上に、第1の絶縁膜と
第3の絶縁膜との積層構造が形成される。この積層構造
は、第2の電圧対応領域に形成される第2の絶縁膜より
も厚い。これらの絶縁膜をゲート絶縁膜として用いる
と、ゲート絶縁膜の厚さの異なる2種類のMISFET
を形成することができる。第1の電圧対応領域におい
て、第1のシリコン膜上にレジストパターンを形成し
て、第1の絶縁膜と第1のシリコン膜とをパターニング
することができる。第1の絶縁膜がレジスト膜に直接接
触しないため、第1の絶縁膜が重金属等で汚染されるこ
とを防止することができる。第1のシリコン膜の表面が
汚染されることも考えられるが、この汚染は、フッ酸処
理により除去することが可能である。
【0031】
【発明の実施の形態】図1〜図4を参照して、本発明の
第1の実施例による半導体装置の製造方法について説明
する。
【0032】図1(A)に示すように、シリコン基板1
を準備する。シリコン基板1の導電型はp型、抵抗率は
10Ωcmであり、主面は(100)面である。シリコ
ン基板1の表面内に、入出力回路を形成するための入出
力回路領域30、及び目的とする論理回路を形成するた
めのコアロジック回路領域31が画定されている。この
シリコン基板1の表面を熱酸化し、厚さ10nm程度の
スクリーン酸化膜を形成する。
【0033】入出力回路領域30の基板表面に、しきい
値電圧制御用の不純物を注入する。n型MOSFETを
形成すべき領域には、例えば、加速エネルギ20ke
V、ドーズ量1×1013cm-2の条件でボロン(B)イ
オンを注入する。p型MOSFETを形成すべき領域に
は、例えば、加速エネルギ100keV、ドーズ量1×
1013cm-2の条件で砒素(As)イオンを注入する。
イオン注入後、スクリーン酸化膜を除去する。
【0034】シリコン基板1の全面上に、温度800℃
の条件でウェット熱酸化により、厚さ5.5nmの酸化
シリコン膜2を形成する。なお、酸化シリコン膜2の代
わりに、酸化窒化シリコン膜を形成してもよい。
【0035】酸化シリコン膜2の上に、厚さ60nmの
多結晶シリコン膜3を形成する。多結晶シリコン膜3の
形成は、減圧化学気相成長(LPCVD)により行うこ
とができる。さらに、多結晶シリコン膜3の上に、LP
CVDにより厚さ100nmの窒化シリコン膜4を形成
する。
【0036】図1(B)に示すように、酸化シリコン膜
2から窒化シリコン膜4までの3層に、素子分離領域に
整合した複数の開口5を形成する。複数の開口5のうち
一つの開口5aは、入出力回路領域30とコアロジック
回路領域31との境界線を含む平面形状を有する。シリ
コン基板1の、開口5の底面に露出した部分に、深さ約
380nmの溝6を形成する。溝6の内面を、温度80
0℃の条件でウェット熱酸化し、厚さ10nmの酸化シ
リコン膜を形成する。
【0037】溝6内を埋め込むように、基板上に厚さ6
00nmの酸化シリコン膜を堆積させる。この酸化シリ
コン膜の堆積は、誘導結合プラズマ等の高密度プラズマ
を用いたプラズマ励起型CVDにより行う。酸化シリコ
ン膜の堆積後、乾燥窒素雰囲気中で、温度1000℃の
条件で30分間の熱処理を行う。この熱処理により、フ
ッ酸を用いたエッチング時のエッチング速度を遅くする
ことができる。
【0038】化学機械研磨(CMP)により、窒化シリ
コン膜4よりも上方に堆積している酸化シリコン膜を除
去する。これにより、溝6及び開口5内に、酸化シリコ
ンからなる素子分離構造体7が残る。CMPにより、素
子分離構造体7の上面は、窒化シリコン膜4の上面より
も20nm程度低くなる。CMP後、ウェットエッチン
グにより、窒化シリコン膜4を除去する。エッチャント
として、例えば150℃に加熱したリン酸液を用いるこ
とができる。このとき、素子分離構造体7の表面層もエ
ッチングされる。例えば、厚さ100nmの窒化シリコ
ン膜4を除去する時、素子分離構造体7は、約30nm
程度エッチングされる。
【0039】図2(C)に示すように、入出力回路領域
30の表面をレジストパターン10で覆う。レジストパ
ターン10の縁が、入出力回路領域30とコアロジック
回路領域31との境界線に沿った素子分離構造体7の上
面内に位置する。
【0040】レジストパターン10をマスクとして、コ
アロジック回路領域31内の多結晶シリコン膜3を除去
する。多結晶シリコン膜3の除去は、例えば、エッチン
グガスとしてHBrを用いた反応性イオンエッチングに
より行う。
【0041】続いて、コアロジック回路領域31内のn
型MISFETを形成すべき領域に、ボロン(B)イオ
ンを加速エネルギ20keV、ドーズ量5×1012cm
-2の条件で注入する。さらに、p型MISFETを形成
すべき領域に、砒素(As)イオンを加速エネルギ10
0keV、ドーズ量8×1012cm-2の条件で注入す
る。これらの不純物は、MISFETのしきい値電圧制
御用である。
【0042】その後、レジストパターン10をマスクと
して、コアロジック回路領域31内の酸化シリコン膜2
を、フッ酸系のエッチャントを用いて除去する。多結晶
シリコン膜3及び酸化シリコン膜2を除去する際に、レ
ジストパターン10で覆われていない素子分離構造体7
の上面もわずかにエッチングされる。そのエッチングの
深さは、例えば、12nm程度である。入出力回路領域
30とコアロジック回路領域31との境界に配置された
素子分離構造体7の上面に、段差7aが形成される。酸
化シリコン膜2を除去した後、レジストパターン10を
除去する。
【0043】図2(D)に示す状態に至るまでの工程を
説明する。コアロジック回路領域31内の露出したシリ
コン基板1の表面を薄く酸化する。この酸化は、基板温
度を800℃とし、NOガスもしくは乾燥酸素雰囲気で
行う。このときに形成される酸化シリコン膜の膜厚は、
エリプソメータで計測して約1nm程度になるようにす
る。
【0044】基板全面上に、厚さ2nmの窒化シリコン
膜11を成膜する。窒化シリコン膜11の成膜は、成長
温度750℃の条件で、原料ガスとしてNH3とSiH4
とを用いたCVDにより行う。このとき、基板表面の薄
い酸化シリコン膜の一部が窒化される。なお、酸化シリ
コン膜が十分薄いため、窒素原子は酸化シリコン膜の全
厚さ領域に行き渡ると考えられる。その後、アンモニア
雰囲気中で、温度900℃の条件で30秒間のアニール
を行う。さらに、N2O雰囲気中で、温度900℃の条
件で30秒間のアニールを行う。このアニールにより、
シリコン原子の未結合手が酸素で終端される。その後、
窒化シリコン膜11の表面上に、厚さ60nmの多結晶
シリコン膜12を、減圧CVDにより形成する。
【0045】図3(E)に示すように、コアロジック回
路領域31の表面を、レジストパターン15で覆う。レ
ジストパターン15の縁は、入出力回路領域30とコア
ロジック回路領域31との境界線を含む素子分離構造体
7の上に位置する。レジストパターン15をマスクとし
て、入出力回路領域30上の多結晶シリコン膜12及び
窒化シリコン膜11をエッチングにより除去する。窒化
シリコン膜11のエッチング後、素子分離構造体7の上
面に、段差7bが形成される。その後、レジストパター
ン15を除去する。
【0046】図3(F)に示すように、基板全面上に、
厚さ60nmの多結晶シリコン膜16を、減圧CVDに
より形成する。多結晶シリコン膜16、3、及び12に
不純物を添加し、導電性を付与する。
【0047】図4(G)に示す状態に至るまでの工程を
説明する。多結晶シリコン膜16の表面のうち、ゲート
電極を形成すべき領域上にレジストパターン20を形成
する。レジストパターン20をマスクとして、多結晶シ
リコン膜16、12、3、酸化シリコン膜2、及び窒化
シリコン膜11をエッチングする。これらの膜のエッチ
ング後、レジストパターン20を除去する。
【0048】入出力回路領域30内の活性領域上に、酸
化シリコン膜2の一部からなるゲート絶縁膜2b、及び
多結晶シリコン膜3の一部3bと多結晶シリコン膜16
の一部16bとが積層されたゲート電極21が残る。コ
アロジック回路領域31内の活性領域上に、窒化シリコ
ン膜11の一部からなるゲート絶縁膜11a、及び多結
晶シリコン膜12の一部12aと多結晶シリコン膜16
の一部16aとが積層されたゲート電極22が残る。
【0049】シリコン基板1の上面と、素子分離構造体
7の上面との境界に形成されている段差の側面上に、サ
イドウォール部19が残留する。この段差は、図8
(D)に示した多結晶シリコン膜103の端部による段
差に比べて小さい。従って、サイドウォール部19は、
パーティクル発生の原因になりにくい。なお、多結晶シ
リコン膜3、12、及び16、酸化シリコン膜2、及び
窒化シリコン膜11のエッチングをやや過剰に行うこと
により、容易に、サイドウォール部19の残留を防止す
ることができる。
【0050】図4(H)に示す状態に至るまでの工程を
説明する。ゲート電極をマスクとして、ソース及びドレ
イン領域のエクステンション部形成のためのイオン注入
を行う。n型MISFETを形成すべき領域に、例えば
砒素(As)を、加速エネルギ5keV、ドーズ量1×
1015cm-2の条件で注入する。p型MISFETを形
成すべき領域に、BF2+イオンを、加速エネルギ2ke
V、ドーズ量1×10 15cm-2の条件で注入する。
【0051】次に、ゲート電極21及び22の側壁上
に、酸化シリコンもしくは窒化シリコンからなるサイド
ウォールスペーサ25を形成する。サイドウォールスペ
ーサ25は、プラズマ励起型CVDにより酸化シリコン
膜もしくは窒化シリコン膜を成膜した後、この膜を異方
性エッチングすることにより形成される。
【0052】次に、ソース及びドレイン領域を形成する
ためのイオン注入を行う。n型MISFETを形成すべ
き領域に、例えばリン(P)イオンを、加速エネルギ1
5keV、ドーズ量3×1015cm-2の条件で注入す
る。p型MISFETを形成すべき領域に、ボロン
(B)イオンを、加速エネルギ5keV、ドーズ量2×
10 15cm-2の条件で注入する。これにより、エクステ
ンション部を有するソース及びドレイン領域26が形成
される。このようにして、ゲート絶縁膜の膜厚もしくは
材料の異なる2種類のMISFETを形成することがで
きる。
【0053】第1の実施例による方法で形成した半導体
装置においては、入出力回路領域30とコアロジック回
路領域31との境界に配置された素子分離構造体7の上
面に、段差7aと7bとで画定された溝7cが形成され
る。溝7cは、入出力回路領域30とコアロジック回路
領域31との境界線に沿って延在する。
【0054】第1の実施例では、図3(E)に示した工
程において、段差7bが段差7aよりもコアロジック回
路領域31側に位置する場合を例示した。図3(E)に
示したレジストパターン15の縁が、段差7aよりも入
出力回路領域30側に位置する場合には、段差7bが、
段差7aよりも入出力回路領域30側に形成される。こ
のとき、素子分離構造体7の上面に、段差7aと7bと
により、尾根状部分が形成される。
【0055】上記第1の実施例では、図1(A)に示し
た工程において、ゲート絶縁膜となる酸化シリコン膜2
を形成した後、フォトリソグラフィ工程を経ることなく
多結晶シリコン膜3が堆積される。また、図2(D)に
示した工程において、ゲート絶縁膜となる窒化シリコン
膜11を形成した後も、フォトリソグラフィ工程を経る
ことなく多結晶シリコン膜12が堆積される。ゲート絶
縁膜の表面にレジスト膜が直接接触しないため、レジス
ト材料による汚染を防止することができる。
【0056】さらに、上記第1の実施例によると、図3
(F)に示した途中工程において、入出力回路領域30
内の第1層目の多結晶シリコン膜3が、素子分離構造体
7の上まで延在しない。これは、素子分離構造体7を形
成するための酸化シリコンの埋め込み前に、多結晶シリ
コン膜3がパターニングされており、多結晶シリコン膜
3の端部と素子分離構造体7の端部とが自己整合するた
めである。
【0057】このため、図3(E)に示したレジストパ
ターン15を形成する際に、レジストパターン15と多
結晶シリコン膜3とが重ならないように、余裕を持って
位置合わせすることができる。この結果、入出力回路領
域30内の多結晶シリコン膜3と、コアロジック回路領
域31内の多結晶シリコン膜12との重なりが回避され
る。これにより、両者の重なりに起因する段差の発生を
防止し、段差部にエッチング残りが発生することを防止
できる。
【0058】また、上記第1の実施例では、図3(E)
に示した工程において、レジストパターン15をマスク
として、入出力回路領域30内の多結晶シリコン膜12
を除去した。このようにフォトリソグラフィを用いて多
結晶シリコン膜12の一部を除去する代わりに、図2
(D)に示した状態からCMPを行い、入出力回路領域
30内の活性領域上の多結晶シリコン膜12を除去して
もよい。この場合には、窒化シリコン膜11が、CMP
の研磨停止層として機能する。
【0059】また、図1(A)に示した多結晶シリコン
膜3及び図2(D)に示した多結晶シリコン膜12の代
わりに、アモルファスシリコン膜を用いてもよい。ま
た、図3(F)に示した多結晶シリコン膜16の代わり
に、タングステン等の高融点金属膜、窒化タングステン
や窒化チタン等の金属窒化物からなる導電膜、もしくは
これらの積層構造を用いてもよい。
【0060】また、図2(D)に示した工程で、コアロ
ジック回路領域31内の活性領域上に、窒化シリコン膜
11を形成したが、窒化シリコン膜11の代わりに、酸
化シリコン膜を形成してもよい。この酸化シリコン膜
は、熱酸化もしくはCVD等で形成することができる。
【0061】次に、図5及び図6を参照して、第2の実
施例による半導体装置の製造方法について説明する。
【0062】図5(A)に示すシリコン基板50の主表
面内に、第1の電圧対応領域40、第2の電圧対応領域
41、及び第3の電圧対応領域42が画定されている。
一つの電圧対応領域内に形成される複数のMISFET
のゲート絶縁膜は、全てほぼ同一の厚さを有し、同一の
材料で形成される。また、一つの電圧対応領域に形成さ
れるMISFETのゲート絶縁膜は、他の電圧対応領域
に形成されるMISFETのゲート絶縁膜と、その厚さ
及び材料の少なくとも一方を異にする。シリコン基板5
0は、第1の実施例で用いたシリコン基板1と同等のも
のである。
【0063】シリコン基板50の表面上に、酸化シリコ
ンからなる厚さ10nmのスクリーン酸化膜を形成す
る。第1の電圧対応領域40及び第2の電圧対応領域4
1の基板の表面層に、しきい値電圧制御用のイオン注入
を行う。イオン注入条件は、第1の実施例の図1(A)
で説明したイオン注入条件と同一である。イオン注入
後、スクリーン酸化膜を除去する。
【0064】シリコン基板50の表面上に、厚さ3nm
の酸化シリコン膜51を形成する。酸化シリコン膜51
の形成は、温度を800℃としたウェット酸化により行
う。酸化シリコン膜51の表面上に、厚さ2.5nmの
アモルファスシリコン膜52を形成する。アモルファス
シリコン膜52は、温度550℃の条件下で、原料ガス
としてSiH4を用いたCVDにより形成される。
【0065】図5(B)に示すように、第1の電圧対応
領域40内のアモルファスシリコン膜52の表面をレジ
ストパターン55で覆う。レジストパターン55をマス
クとして、第2及び第3の電圧対応領域41及び42上
のアモルファスシリコン膜52をエッチングにより除去
する。さらに、フッ酸系のエッチャントにより、露出し
た酸化シリコン膜51をエッチングする。その後、レジ
ストパターン55を除去する。
【0066】レジストパターン55を除去した後、フッ
酸を用いてアモルファスシリコン膜52の表面を洗浄す
る。この洗浄により、アモルファスシリコン膜52の表
面上に形成されている自然酸化膜が除去される。アモル
ファスシリコン膜52の表面に重金属が付着している場
合、この重金属は自然酸化膜と共に除去される。フッ酸
洗浄で用いられる洗浄液は、濃度約30重量%程度のフ
ッ酸水溶液と純水との体積混合比が2:98〜5:95
になるように混合したフッ酸水溶液である。フッ酸洗浄
後、標準のRCA洗浄を行う。
【0067】図5(C)の状態に至るまでの工程を説明
する。レジストパターン55を除去した後、フッ酸処理
により、アモルファスシリコン膜52及びシリコン基板
50の表面上に形成されている自然酸化膜を除去する。
【0068】温度800℃でウェット酸化することによ
り、シリコン基板50の表面内の第2及び第3の電圧対
応領域上に、厚さ5.5nmの酸化シリコン膜58を形
成する。酸化処理後、窒素雰囲気中で温度を900℃と
し、20分間のアニールを行う。このアニールにより、
酸化シリコン膜中のOH基の数が減少する。
【0069】この酸化処理により、第1の電圧対応領域
40内においては、アモルファスシリコン膜52が酸化
される。アモルファスシリコン膜52の酸化により形成
された酸化シリコン膜と、元からあった酸化シリコン膜
51とにより、厚さ8nmの酸化シリコン膜59が形成
される。
【0070】酸化シリコン膜58及び59の表面上に、
厚さ60nmの多結晶シリコン膜60、及び厚さ100
nmの窒化シリコン膜61を順番に形成する。これらの
膜の形成は、例えば減圧CVDにより行われる。図5
(C)に示した状態は、第1の実施例の図1(A)の状
態に相当する。第3の電圧対応領域42が、図1(A)
のコアロジック回路領域31に対応し、第1及び第2の
電圧対応領域40及び41が、図1(A)の入出力回路
領域30に対応する。窒化シリコン膜61形成後の工程
は、第1の実施例の図2(C)以降の工程と同様であ
る。以下、窒化シリコン膜61形成後の工程を簡単に説
明する。
【0071】図6(D)に示すように、シリコン基板5
0の表面に、素子分離構造体61を形成し、窒化シリコ
ン膜61を除去する。第3の電圧対応領域42上の多結
晶シリコン膜60を除去した後、しきい値電圧制御用の
イオン注入を行う。その後、第3の電圧対応領域42上
の酸化シリコン膜58を除去する。さらに、基板の第3
の電圧対応領域42上に、窒化シリコン膜65及び多結
晶シリコン膜66を形成する。さらに、基板全面上に、
多結晶シリコン膜67を形成する。
【0072】図6(E)に示すように、多結晶シリコン
膜67、66、60、窒化シリコン膜65、酸化シリコ
ン膜58及び59をパターニングし、ゲート絶縁膜及び
ゲート電極を残す。第1の電圧対応領域40内の活性領
域上に、酸化シリコン膜59の一部からなるゲート絶縁
膜59aが残り、多結晶シリコン膜60の一部60a及
び多結晶シリコン膜67の一部67aが積層されたゲー
ト電極70aが残る。第2の電圧対応領域41内の活性
領域上に、酸化シリコン膜58の一部からなるゲート絶
縁膜58aが残り、多結晶シリコン膜60の一部60b
及び多結晶シリコン膜67の一部67bが積層されたゲ
ート電極70bが残る。第3の電圧対応領域42内の活
性領域上に、窒化シリコン膜65の一部からなるゲート
絶縁膜65cが残り、多結晶シリコン膜66の一部66
c及び多結晶シリコン膜67の一部67cが積層された
ゲート電極70cが残る。
【0073】さらに、エクステンション部、サイドウォ
ールスペーサ、ソース及びドレイン領域を形成すること
により、ゲート絶縁膜の厚さ及び材料の少なくとも一方
が異なる3種類のMISFETが形成される。なお、図
6(D)の工程で説明した第3の電圧対応領域42内の
酸化シリコン膜58と多結晶シリコン膜60とのエッチ
ング工程、及び窒化シリコン膜65と多結晶シリコン膜
66との堆積工程を省略すると、第1の電圧対応領域4
0と第2の電圧対応領域41内に、ゲート絶縁膜の厚さ
の異なる2種類のMISFETを形成することができ
る。
【0074】上記第2の実施例においては、図5(A)
に示した工程で、酸化シリコン膜51を形成した後、連
続的にアモルファスシリコン膜52を形成する。すなわ
ち、酸化シリコン膜51の表面が、レジスト膜に接触し
ない。図5(B)に示した工程において、アモルファス
シリコン膜52の表面がレジストパターン55に接触す
るが、その後、多結晶シリコン膜52の表面がフッ酸処
理される。これにより、レジスト膜に起因する汚染の影
響を軽減することができる。
【0075】上記第2の実施例では、図5(C)に示し
た工程で、図5(B)に示したアモルファスシリコン膜
52が全て酸化される。このように、アモルファスシリ
コン膜52の全厚さ部分が酸化されるためには、アモル
ファスシリコン膜52の厚さを、図5(C)に示した酸
化シリコン膜58の厚さの0.45倍以下とすることが
好ましい。
【0076】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0077】上述の発明の実施の形態から、下記の付記
に示した発明が導かれる。 (付記1)(a)表面内に第1の電圧対応領域と第2の
電圧対応領域とが画定された半導体基板の表面上に、絶
縁材料からなる第1の絶縁膜を形成する工程と、(b)
前記第1の絶縁膜の上に、導電材料からなる第1の導電
膜を形成する工程と、(c)前記第1の絶縁膜及び第1
の導電膜に、少なくとも一つの開口が前記第1の電圧対
応領域と第2の電圧対応領域との境界線を含むように配
置されている複数の開口を形成し、前記半導体基板の表
面の一部を露出させる工程と、(d)前記開口の下に露
出した前記半導体基板をエッチングし、溝を形成する工
程と、(e)前記溝内に絶縁材料を埋め込むことによ
り、素子分離構造体を形成し、前記半導体基板の表面内
に該素子分離構造体で囲まれた活性領域を画定する工程
と、(f)前記第2の電圧対応領域内の活性領域上に形
成されている前記第1の導電膜及び第1の絶縁膜を除去
する工程と、(g)少なくとも前記第2の電圧対応領域
内の活性領域上に、絶縁材料からなる第2の絶縁膜を形
成する工程と、(h)基板全面上に、導電材料からなる
第2の導電膜を形成する工程と、(i)前記第1の電圧
対応領域内の少なくとも活性領域上の前記第2の導電膜
を除去すると共に、前記第2の電圧対応領域上には、該
第2の導電膜を残す工程と、(j)前記第1の絶縁膜、
第1の導電膜、第2の絶縁膜、及び第2の導電膜をパタ
ーニングし、前記第1の電圧対応領域内の活性領域上
に、該第1の絶縁膜と第1の導電膜とが積層された第1
のゲート電極構造を残し、前記第2の電圧対応領域内の
活性領域上に、該第2の絶縁膜と第2の導電膜とが積層
された第2のゲート電極構造を残す工程と、(k)前記
第1及び第2のゲート電極構造の各々の両側に不純物を
添加してソース及びドレイン領域を形成する工程とを有
する半導体装置の製造方法。 (付記2) 前記工程(i)において、前記第2の導電
膜を化学機械研磨することにより、前記第1の電圧対応
領域内の少なくとも活性領域上の前記第2の導電膜を除
去する付記に記載の半導体装置の製造方法。 (付記3) 前記工程(i)が、前記第2の電圧対応領
域上の第2の導電膜の表面を、前記第1の電圧対応領域
と第2の電圧対応領域との境界線に沿って配置されてい
る素子分離構造体上に縁を有するマスクパターンで覆う
工程と、前記マスクパターンをマスクとして、前記第2
の導電膜をエッチングし、その下層の第1の導電膜を露
出させる工程と、前記マスクパターンを除去する工程と
を含む付記1に記載の半導体装置の製造方法。 (付記4) 前記工程(g)において、前記第1の電圧
対応領域内の活性領域上に形成されている第1の導電膜
上にも、前記第2の絶縁膜を形成し、前記工程(i)に
おいて、前記第2の導電膜を除去されて露出した前記第
2の絶縁膜も除去する付記1に記載の半導体装置の製造
方法。 (付記5) 前記第1の絶縁膜が酸化シリコンで形成さ
れ、前記第2の絶縁膜が窒化シリコンで形成されている
付記1〜4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。 (付記6) 前記第1の導電膜及び第2の導電膜が、多
結晶シリコンで形成されている付記1〜5のいずれかに
記載の半導体装置の製造方法。 (付記7)(l)表面内に第1の電圧対応領域と第2の
電圧対応領域とが画定され、シリコン表面が露出した半
導体基板の表面上に、絶縁材料からなる第1の絶縁膜を
形成する工程と、(m)前記第1の絶縁膜の上に、シリ
コンからなる第1のシリコン膜を形成する工程と、
(n)前記第2の電圧対応領域上の前記第1のシリコン
膜と第1の絶縁膜とを除去する工程と、(o)前記第2
の電圧対応領域内の半導体基板の表面を熱酸化して第2
の絶縁膜を形成するとともに、前記第1の電圧対応領域
上の前記第1のシリコン膜を、その全厚さ部分にわたっ
て熱酸化し、第3の絶縁膜を形成する工程とを有する半
導体装置の製造方法。 (付記8) 前記工程(o)の後、さらに、前記第1の
電圧対応領域内においては、前記第1の絶縁膜と第3の
絶縁膜との積層をゲート絶縁膜とする第1のMOSFE
Tを形成し、前記第2の電圧対応領域内においては、前
記第2の絶縁膜をゲート絶縁膜とする第2のMOSFE
Tを形成する工程を含む付記7に記載の半導体装置の製
造方法。 (付記9) 前記工程(n)が、前記第1の電圧対応領
域上の前記第1のシリコン膜の表面をマスクパターンで
覆う工程と、前記マスクパターンをマスクとして、前記
第1のシリコン膜及び第1の絶縁膜をエッチングする工
程と、フッ酸を含む剥離液を用いて前記マスクパターン
を除去する工程とを含む付記7または8に記載の半導体
装置の製造方法。 (付記10) さらに、前記マスクパターンを除去した
後、露出している半導体基板表面及び第1のシリコン膜
の表面を、フッ酸を含む洗浄液で洗浄する工程を含む付
記7〜9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。 (付記11) 表面内に第1の電圧対応領域と第2の電
圧対応領域とが画定された半導体基板と、前記半導体基
板の表面に形成された素子分離構造体であって、その一
部が前記第1の電圧対応領域と第2の電圧対応領域との
境界を画定する前記素子分離構造体と、前記第1の電圧
対応領域と第2の電圧対応領域との境界を画定する素子
分離構造体の上面に形成され、該境界に沿って延在する
溝部もしくは尾根状部分と、前記第1の電圧対応領域内
に形成された第1のMISFETと、前記第2の電圧対
応領域内に形成され、前記第1のMISFETのゲート
絶縁膜とは、厚さ及び材料の少なくとも一方が異なるゲ
ート絶縁膜を有する第2のMISFETとを有する半導
体装置。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ゲート絶縁膜の厚さもしくは材料の異なる少なくとも2
種類のMISFETを形成することができる。製造途中
に、ゲート絶縁膜の表面にレジスト膜が直接接触しな
い。このため、ゲート絶縁膜がレジスト材料中に含まれ
る重金属等で汚染されることを防止することができる。
【0079】さらに、酸化シリコン膜とシリコン膜との
積層構造をパターニングし、シリコン膜を酸化してゲー
ト絶縁膜とする。パターニング後、シリコン膜の表面を
フッ酸処理する。これにより、レジスト材料に起因する
汚染の影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を説明するための基板の断面図(その1)である。
【図2】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を説明するための基板の断面図(その2)である。
【図3】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を説明するための基板の断面図(その3)である。
【図4】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を説明するための基板の断面図(その4)である。
【図5】本発明の第2の実施例による半導体装置の製造
方法を説明するための基板の断面図(その1)である。
【図6】本発明の第2の実施例による半導体装置の製造
方法を説明するための基板の断面図(その2)である。
【図7】従来の半導体装置の製造方法を説明するための
基板の断面図である。
【図8】従来の半導体装置の製造方法を説明するための
基板の断面図である。
【図9】従来の半導体装置の製造方法を説明するための
基板の断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 酸化シリコン膜 3、12、16 多結晶シリコン膜 4、11 窒化シリコン膜 5 開口 6 溝 7 素子分離構造体 10、15、20 レジストパターン 19 サイドウォール部 21、22 ゲート電極 25 サイドウォールスペーサ 26 ソース及びドレイン領域 30 入出力回路領域 31 コアロジック回路領域 40 第1の電圧対応領域 41 第2の電圧対応領域 42 第3の電圧対応領域 50 シリコン基板 51、58、59 酸化シリコン膜 52 アモルファスシリコン膜 55 レジストパターン 60、66、67 多結晶シリコン膜 61、65 窒化シリコン膜 70a〜70c ゲート電極
フロントページの続き Fターム(参考) 5F004 AA14 DB02 DB03 DB07 EA10 5F048 AA07 AB03 AB06 AB07 AC01 AC03 BA01 BB05 BB09 BB11 BB14 BB16 BB17 BB18 BC06 BD04 BG13 BG14 DA25 DA27 5F058 BD04 BD15 BE07 BF29 BF63 BJ01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)表面内に第1の電圧対応領域と第
    2の電圧対応領域とが画定された半導体基板の表面上
    に、絶縁材料からなる第1の絶縁膜を形成する工程と、 (b)前記第1の絶縁膜の上に、導電材料からなる第1
    の導電膜を形成する工程と、 (c)前記第1の絶縁膜及び第1の導電膜に、少なくと
    も一つの開口が前記第1の電圧対応領域と第2の電圧対
    応領域との境界線を含むように配置されている複数の開
    口を形成し、前記半導体基板の表面の一部を露出させる
    工程と、 (d)前記開口の下に露出した前記半導体基板をエッチ
    ングし、溝を形成する工程と、 (e)前記溝内に絶縁材料を埋め込むことにより、素子
    分離構造体を形成し、前記半導体基板の表面内に該素子
    分離構造体で囲まれた活性領域を画定する工程と、 (f)前記第2の電圧対応領域内の活性領域上に形成さ
    れている前記第1の導電膜及び第1の絶縁膜を除去する
    工程と、 (g)少なくとも前記第2の電圧対応領域内の活性領域
    上に、絶縁材料からなる第2の絶縁膜を形成する工程
    と、 (h)基板全面上に、導電材料からなる第2の導電膜を
    形成する工程と、 (i)前記第1の電圧対応領域内の少なくとも活性領域
    上の前記第2の導電膜を除去すると共に、前記第2の電
    圧対応領域上には、該第2の導電膜を残す工程と、 (j)前記第1の絶縁膜、第1の導電膜、第2の絶縁
    膜、及び第2の導電膜をパターニングし、前記第1の電
    圧対応領域内の活性領域上に、該第1の絶縁膜と第1の
    導電膜とが積層された第1のゲート電極構造を残し、前
    記第2の電圧対応領域内の活性領域上に、該第2の絶縁
    膜と第2の導電膜とが積層された第2のゲート電極構造
    を残す工程と、 (k)前記第1及び第2のゲート電極構造の各々の両側
    に不純物を添加してソース及びドレイン領域を形成する
    工程とを有する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(i)において、前記第2の導
    電膜を化学機械研磨することにより、前記第1の電圧対
    応領域内の少なくとも活性領域上の前記第2の導電膜を
    除去する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(i)が、 前記第2の電圧対応領域上の第2の導電膜の表面を、前
    記第1の電圧対応領域と第2の電圧対応領域との境界線
    に沿って配置されている素子分離構造体上に縁を有する
    マスクパターンで覆う工程と、 前記マスクパターンをマスクとして、前記第2の導電膜
    をエッチングし、その下層の第1の導電膜を露出させる
    工程と、 前記マスクパターンを除去する工程とを含む請求項1に
    記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記工程(g)において、前記第1の電
    圧対応領域内の活性領域上に形成されている第1の導電
    膜上にも、前記第2の絶縁膜を形成し、 前記工程(i)において、前記第2の導電膜を除去され
    て露出した前記第2の絶縁膜も除去する請求項1に記載
    の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の絶縁膜が酸化シリコンで形成
    され、前記第2の絶縁膜が窒化シリコンで形成されてい
    る請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第1の導電膜及び第2の導電膜が、
    多結晶シリコンで形成されている請求項1〜5のいずれ
    かに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 (l)表面内に第1の電圧対応領域と第
    2の電圧対応領域とが画定され、シリコン表面が露出し
    た半導体基板の表面上に、絶縁材料からなる第1の絶縁
    膜を形成する工程と、 (m)前記第1の絶縁膜の上に、シリコンからなる第1
    のシリコン膜を形成する工程と、 (n)前記第2の電圧対応領域上の前記第1のシリコン
    膜と第1の絶縁膜とを除去する工程と、 (o)前記第2の電圧対応領域内の半導体基板の表面を
    熱酸化して第2の絶縁膜を形成するとともに、前記第1
    の電圧対応領域上の前記第1のシリコン膜を、その全厚
    さ部分にわたって熱酸化し、第3の絶縁膜を形成する工
    程とを有する半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記工程(o)の後、さらに、前記第1
    の電圧対応領域内においては、前記第1の絶縁膜と第3
    の絶縁膜との積層をゲート絶縁膜とする第1のMOSF
    ETを形成し、前記第2の電圧対応領域内においては、
    前記第2の絶縁膜をゲート絶縁膜とする第2のMOSF
    ETを形成する工程を含む請求項7に記載の半導体装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記工程(n)が、 前記第1の電圧対応領域上の前記第1のシリコン膜の表
    面をマスクパターンで覆う工程と、 前記マスクパターンをマスクとして、前記第1のシリコ
    ン膜及び第1の絶縁膜をエッチングする工程と、 フッ酸を含む剥離液を用いて前記マスクパターンを除去
    する工程とを含む請求項7または8に記載の半導体装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】さらに、前記マスクパターンを除去した
    後、露出している半導体基板表面及び第1のシリコン膜
    の表面を、フッ酸を含む洗浄液で洗浄する工程を含む請
    求項7〜9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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