JP2002008766A - コンセント - Google Patents

コンセント

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JP2002008766A
JP2002008766A JP2000193505A JP2000193505A JP2002008766A JP 2002008766 A JP2002008766 A JP 2002008766A JP 2000193505 A JP2000193505 A JP 2000193505A JP 2000193505 A JP2000193505 A JP 2000193505A JP 2002008766 A JP2002008766 A JP 2002008766A
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秀和 野村
Hiroyuki Tateishi
博之 立石
Masaji Sakabe
正司 坂部
Minoru Honda
稔 本田
Kimio Kusama
公男 草間
Takeshi Suzuki
健 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱硬化性樹脂のように傷が付き難く且つ耐トラ
ッキング性を有する合成樹脂で器体を形成し、且つ金属
製の組立枠を用いる場合に比較して器体の差込部が設け
られる面の寸法を大きくする。 【解決手段】ボディ10とカバー20との双方に設けた
嵌合部60,70に合成樹脂製の組立枠50を凹凸嵌合
することでボディ10とカバー20とが結合される。合
成樹脂製の組立枠50を用いてボディ10とカバー20
とを結合しているから、器体1を組み立てる際にボディ
10及びカバー20を撓ませる必要がなくなり、熱硬化
性樹脂のように傷が付き難く且つ耐トラッキング性を有
する合成樹脂でボディ10及びカバー20を形成するこ
とができるとともに、金属製の組立枠を用いる場合に比
較して器体1の差込部24が設けられる前面の寸法を大
きくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面のような施工
面に一部を埋め込んだ形で施工されるコンセントに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンセントを製造するには栓刃
を受ける刃受部材のような充電部材を器体に収納するか
ら、合成樹脂成型品のボディとカバーを組み合わせて器
体を形成している。器体を構成するボディとカバーとの
結合には、金属製の組立枠を用いる方法や、ボディに設
けた組立爪とカバーに設けた組立片の組立孔とを凹凸係
合させる方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、充電部材
と充電部材ではない金属製の組立枠とが比較的近接して
配置されることになり、組立枠のような非充電部材と充
電部材との絶縁距離を十分に大きくとることができない
場合がある。また、器体の組立に組立枠を用いるから組
立作業が面倒である。さらに、組立枠が器体の前面を跨
ぐように配置されることから、器体前面の差込部が設け
られる部位の面積を小さくして組立枠の寸法を大きくし
なければ強度が不足してしまう。
【0004】一方、カバーの組立孔をボディの組立爪に
係合させる際に組立片を撓ませる必要があり、差込部が
設けられるカバーを耐トラッキング性を有する合成樹脂
で形成すると機械的強度が不足し、組立時に組立片が破
損する等の不具合が生じる虞がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、熱硬化性樹脂のように
傷が付き難く且つ耐トラッキング性を有する合成樹脂で
器体を形成することができるとともに金属製の組立枠を
用いる場合に比較して器体の差込部が設けられる面の寸
法を大きくすることができるコンセントを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、施工面に固定される取付部材に
形成された矩形状の開口窓内に前端部が挿入された形で
取付部材に保持され後端部が施工面に埋め込まれた形で
設置される合成樹脂製の器体と、器体に設けた差込部に
挿入されたプラグの栓刃を受ける刃受部材と、刃受部材
に電気的に接続され器体に設けた電線挿入口に挿入され
た電線を保持して電線を刃受部材と電気的に接続する端
子部と、取付部材に単位ピッチで形成された保持部に結
合される取付部とを備え、器体は後端側のボディと前記
差込部を設けた前端側のカバーとからなり、ボディとカ
バーとの双方に設けた嵌合部と凹凸嵌合する合成樹脂製
の組立部材によりボディとカバーとが結合されることを
特徴とし、器体を組み立てる際にボディ及びカバーを撓
ませる必要がないため、熱硬化性樹脂のように傷が付き
難く且つ耐トラッキング性を有する合成樹脂で器体を形
成することができるとともに、金属製の組立枠を用いる
場合に比較して器体の差込部が設けられる面の寸法を大
きくすることができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、組立部材に取付部が設けられたことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、ボディとカバーとの双方に係止溝が設けられるとと
もに少なくとも嵌合部と嵌合した状態で係止溝と凹凸係
合する係止爪が組立部材に設けられたことを特徴とし、
係止溝と係止爪の凹凸係合によって組立部材がボディ及
びカバーの嵌合部から脱落することを防ぐことができ
る。
【0009】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、係止爪が係止溝と係合する前に一時的に係止する仮
係止部がボディとカバーとの少なくとも何れか一方に設
けられたことを特徴とし、製造時に組立部材をボディ又
はカバーに仮保持させた状態で次工程に送ることができ
るために作業性の向上が図れる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形成されると
ともに嵌合部に圧接する複数のリブが設けられたことを
特徴とし、嵌合部に圧接するリブによって組立部材のが
たつきが防止できて安定した嵌合性能を保つことができ
る。
【0011】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形成されると
ともに嵌合部を挟んだ複数の対角線上の位置にそれぞれ
嵌合部から離れる向きに係止爪が設けられ、各係止爪と
凹凸係合する複数の係止溝がボディとカバーとの嵌合部
の周囲にそれぞれ設けられたことを特徴とし、ひねりの
力に対する組立部材の強度が向上するとともに、ボディ
及びカバーの双方において嵌合部と係止溝を分離させ、
外力を受ける部位の負担を低減することができる。
【0012】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、ボディとカバーとの双方の嵌合部及び組立部材に互
いに凹凸係合する係止段部が設けられたことを特徴と
し、係止段部の係合状態が外から確認できるとともにボ
ディ及びカバーの外側だけで組立部材との嵌合が行える
ために器体内部の構造に制約を受けない。
【0013】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、組立部材の撓みを助けて係止段部を係合し易くする
係合補助手段が組立部材に設けられたことを特徴とし、
組立部材の嵌合作業が容易になる。
【0014】請求項9の発明は、請求項3の発明におい
て、組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形成されると
ともに嵌合部を挟んでボディとカバーとの結合方向に対
向する位置に係止爪が設けられたことを特徴とし、差込
部に対するプラグの抜き差し時等にボディとカバーとの
結合方向にかかる外力に対し、ボディとカバーの結合強
度を向上することができる。
【0015】請求項10の発明は、請求項3の発明にお
いて、組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形成される
とともに嵌合部を挟んでボディとカバーとの結合方向及
び結合方向に略直交する方向にそれぞれ対向する位置に
係止爪が設けられたことを特徴とし、ボディとカバーと
の結合方向及びそれと略直交する方向の外力に対し、ボ
ディとカバーとの結合強度を向上することができる。
【0016】請求項11の発明は、請求項1の発明にお
いて、カバーに取付部が設けられたことを特徴とし、取
付部材に取り付けた状態の器体に対して外力が加わった
ときに組立部材にかかる力を分散して組立部材の外れを
防止することができる。
【0017】請求項12の発明は、請求項1の発明にお
いて、ボディ及びカバーの対向する外側面に、ボディと
カバーとを不正規な向きに結合したときに互いに干渉す
る一対の嵌合部がそれぞれ突設されるとともに、ボディ
及びカバーの同一外側面の各嵌合部と各別に嵌合する一
対の嵌合孔が組立部材に設けられたことを特徴とし、ボ
ディとカバーの寸法ばらつきによる嵌合性能への影響を
抑えることができるとともに、ボディとカバーとが不正
規な向きに結合されるのを防ぐことができる。
【0018】請求項13の発明は、請求項1の発明にお
いて、ボディ及びカバーの各嵌合部にボディ及びカバー
の結合方向と略直交する方向に沿った嵌合溝が設けられ
るとともに、嵌合部に対してスライド移動させることで
嵌合溝と嵌合する嵌合片が組立部材に設けられ、嵌合部
と組立部材とが嵌合した状態で組立部材のスライド移動
を規制する規制手段が組立部材及び器体に設けられたこ
とを特徴とし、ボディ及びカバーの外側だけで組立部材
との嵌合が行えるために器体内部の構造に制約を受け
ず、さらに規制手段により組立部材が嵌合部から外れる
のを防ぐことができる。
【0019】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、組立部材がボディ及びカバーの各嵌合部を覆う形
状に形成されたことを特徴とし、組立部材が嵌合された
状態ではボディ及びカバーの嵌合部が外から見えなくな
って見栄えをよくすることができる。
【0020】請求項15の発明は、請求項1の発明にお
いて、器体の取付部が在る外側面と異なる外側面に嵌合
部が突設されたことを特徴とし、器体の幅寸法を小さく
して取付部材の施工面に対する位置調整が容易になる。
【0021】請求項16の発明は、請求項1の発明にお
いて、3組の保持部を有する取付部材に3個まで取り付
けることができる1個単位寸法の器体の2又は3個分で
ある2個又は3個単位寸法の器体を備え、器体の長手方
向に沿った外側面の両端部にそれぞれ嵌合部が突設され
るとともに、各嵌合部と凹凸嵌合する一対の組立部材が
一体に形成されたことを特徴とし、器体が2個又は3個
単位寸法の場合における組立性の向上が図れる。
【0022】請求項17の発明は、請求項1の発明にお
いて、取付部材は金属製であって開口窓の両側部にそれ
ぞれ保持部としての保持爪が形成され、取付部材を塑性
変形させることにより器体又は組立部材に形成した取付
部としての取付孔に保持爪が凹凸結合されることを特徴
とし、金属製の取付部材に器体を取り付けることができ
るとともに、金属製の取付部材を用いて施工することで
耐火性などが確保し易くなる。
【0023】請求項18の発明は、請求項1の発明にお
いて、取付部材は合成樹脂成形品であって開口窓の両側
部にそれぞれ保持部としての保持溝が形成され、取付部
材の弾性を利用して取付部材を撓ませることにより器体
又は組立部材に突設した取付部としての取付爪が保持孔
に凹凸結合されることを特徴とし、合成樹脂成型品の取
付部材に器体を取り付けることができるとともに、合成
樹脂製の取付部材を用いて施工すれば、取付部材への器
体の取り付けが容易であり、しかも取付部材と器体との
結合に塑性変形を伴わないから何度も着脱が可能であっ
てレイアウトの変更や器体の交換を容易に行なうことが
できる。
【0024】請求項19の発明は、請求項1の発明にお
いて、前面が開口し施工面に埋込配置される埋込ボック
ス内に器体の後部が収納され、器体は内部に電線が挿通
される電線管を埋込ボックス内で埋込ボックスに接続す
るコネクタを逃げる形状に形成されたことを特徴とし、
施工面から埋込ボックスまでの距離が短い場合において
もコネクタと干渉しないように器体の後部を埋込ボック
ス内に収納することができて施工性が向上する。
【0025】請求項20の発明は、請求項19の発明に
おいて、取付部材を固定するための固定部が埋込ボック
スに設けられ、固定部を逃がす逃げ部が器体に設けられ
たことを特徴とし、施工面から埋込ボックスまでの距離
が短い場合においても埋込ボックスの固定部と干渉しな
いように器体の後部を埋込ボックス内に収納することが
できて施工性がさらに向上する。
【0026】請求項21の発明は、請求項1の発明にお
いて、差込部はプラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口を
具備し、栓刃挿入口を開閉自在に塞ぐ扉と、栓刃挿入口
を塞ぐ方向に扉を弾性付勢する弾性体と、扉及び弾性体
を支持して器体内に収納される中枠とを備えたことを特
徴とし、扉と弾性体を中枠に固定した状態でボディ側に
組み込むことができ、ボディとカバーとを結合する際の
作業性が向上する。
【0027】請求項22の発明は、請求項21の発明に
おいて、栓刃挿入口を塞ぐ位置で扉を保持する扉保持部
が中枠に設けられたことを特徴とし、弾性体の弾発力で
扉が中枠から脱落するのを扉保持部によって防ぐことが
できて組立性が向上する。
【0028】請求項23の発明は、請求項21の発明に
おいて、弾性体を収納する収納部が中枠に設けられたこ
とを特徴とし、収納部に収納することで弾性体を中枠に
正確且つ確実に組み込むことができて組立性が向上す
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に説明する実施形態では、特
にことわりがなければ、図3の向きにおいて上下左右の
方向を規定し、また図3における正面を前面という。し
たがって、図4における右端は後端になる。
【0030】(実施形態1)本実施形態の構成を図1〜
図6に示す。器体1は、耐トラッキング性に優れた熱硬
化性合成樹脂(例えば、ユリア樹脂)を用いて前面が開
放された直方体状に形成されたボディ10と、同じく耐
トラッキング性に優れた熱硬化性合成樹脂(例えば、ユ
リア樹脂)を用いて後面が開放された直方体状に形成さ
れたカバー20とを結合することにより形成される。器
体1は後述する規定の単位寸法を有している。
【0031】ボディ10は長手方向の中間部に設けた仕
切壁12により内部空間が2分されている。ボディ10
の周壁の適所には前方に突出する位置決め突部10aが
突設される。位置決め突部10aは、ボディ10とカバ
ー20とが結合されたときにカバー20に形成した凹所
(図示せず)に係合してボディ10に対するカバー20
のがたつきを禁止する。また、カバー20内にも仕切壁
(図示せず)が形成され、ボディ10とカバー20とを
結合するとボディ10の仕切壁12とカバー20の仕切
壁とが突き合わされることによって器体1の内部空間が
独立した2室に分割される。
【0032】ボディ10内において仕切壁12を介して
形成された各収納室13には、それぞれ刃受部材30が
収納される。各刃受部材30は、互いに対向する一対の
ばね片31と、両ばね片31の一方の側面に対向するば
ね片32と、ばね片31,32を連続一体に結合するコ
字状の連結片33とを備える。また、連結片33の開放
端には互いに離れる向きに突出する形で端子片34が連
結片33と連続一体に形成されている。ところで、この
刃受部材30では、互いに対向する一対のばね片31に
おいてピン型栓刃に接触する部位の間隔がばね片32に
近い側ほど大きくなるように形成してある(図6参
照)。つまり、両刃受部材30において互いに近い側ほ
どばね片31の間隔が大きくなるようにしてある。した
がって、ピン型栓刃を刃受部材30に挿入したときに、
プラグの種類によって一対のピン型栓刃の間の距離やピ
ン型栓刃の直径が異なるものであっても、ばね片31の
ばね力によってプラグを両刃受部材30の中心付近に位
置させる向きの力が作用し、両刃受部材30でのばね片
31のばね力を均等化することができる。
【0033】ボディ10内には連結片33と端子片34
とにそれぞれ当接する位置決めリブ14a〜14cが形
成され、位置決めリブ14a〜14cにより刃受部材3
0がボディ10内の定位置に位置決めされる。位置決め
リブ14b,14cは互いに対向するように形成され、
位置決めリブ14cに当接した端子片34と位置決めリ
ブ14bとの間に鎖錠ばね36が配置される。鎖錠ばね
36は帯板の一端部をJ字状に曲成して接触片36aを
形成するとともに、他端部をS字状に曲成して鎖錠片3
6bを形成したものであって、接触片36aおよび鎖錠
片36bを端子片34に対向させる形でボディ10に収
納される。刃受部材30の端子片34および鎖錠ばね3
6はカバー20内に設けた押さえリブ23a,23bに
よりボディ10から浮き上がらないように押さえられ
る。
【0034】ボディ10の後壁には鎖錠ばね36と端子
片34との間に電線を導入することができるように電線
挿入口15が形成されている。この電線挿入口15を通
して鎖錠ばね36と端子片34との間に、鎖錠片36a
側から電線を挿入すると、接触片36aおよび鎖錠片3
6aのばね力によって電線が端子片34との間に挟持さ
れ、かつ鎖錠片36bが電線に食い込むことによって電
線を引き抜くことができなくなる。このように、電線挿
入口15に電線を挿入するだけで結線することができる
から、ねじ付きの端子などを用いる場合に比較して結線
作業が容易になる。
【0035】各収納室13には、各刃受部材30に設け
た一対の端子片34にそれぞれ対向する一対の鎖錠ばね
36に跨がるように熱硬化性合成樹脂(例えばユリア樹
脂等)の成型品からなる解除釦37が配設される。解除
釦37は両鎖錠ばね36の鎖錠片36bに当接し、ボデ
ィ10の後壁に沿ってスライド可能となるように配置さ
れている。解除釦37が鎖錠片36bに当接する部位は
鎖錠片36bが端子片34との間に電線を挟持する部位
からずれている。また、解除釦37に対応する部位でボ
ディ10の後壁には操作孔16が形成され、操作孔16
にマイナスドライバの先端部などを挿入して解除釦37
を押すことにより、電線に食い込んでいる鎖錠片36b
を電線から離すように撓ませて電線の引抜きが可能とな
るようにしてある。
【0036】上述の説明から明らかなように、各収納室
13に配置した刃受部材30にはそれぞれ2本の電線を
接続することができるから、一方の電線を電源側とし、
他方の電線を他のコンセントに接続する送り配線として
用いれば、複数のコンセントを並列的に接続するような
結線作業が容易になる。また、電源側の電線と送り配線
となる電線とを個別に接続しているから、すでに接続し
てあるコンセントを外すときなどに同時に2本の電線を
外すことなく外すべきコンセントに接続されている電線
のみを付け替えればよいから、配線の変更にも容易に対
応することができる。
【0037】ところで、カバー20の前壁には一つのプ
ラグに設けた一対の栓刃を挿入することができる差込部
24が1口分形成されている。差込部24は各刃受部材
30のばね片31,32に対応する部位にそれぞれ開口
する挿入口25よりなり、各挿入口25は平板状の平型
栓刃が差し込まれる平型栓刃挿入口25aと、ピン状の
ピン型栓刃が差し込まれるピン型栓刃挿入口25bとを
連通させた形状に形成されている。つまり、平型栓刃挿
入口25aは矩形状であって、長手方向の中間部の一側
縁に円状のピン型栓刃挿入口25bが連通した形状にな
っている。また、平型栓刃挿入口25aの中心間の距離
よりも、ピン型栓刃挿入口25bの中心間の距離の方が
広くなっている。平型栓刃挿入口25aに挿入される平
型栓刃はばね片31の側面とばね片32との間で挟持さ
れ、ピン型栓刃挿入口25bに挿入されるピン型栓刃は
一対のばね片31の間で挟持される。なお、平型栓刃挿
入口25aは電圧線側と接地線側とで長さ寸法を異なら
せてある。
【0038】次に、本発明の要旨であるボディ10とカ
バー20とを結合して器体1を構成する構造について説
明する。すなわち、ボディ10とカバー20との双方に
設けた嵌合部60,70に組立部材たる組立枠50を凹
凸嵌合することでボディ10とカバー20とが結合され
る。
【0039】ボディ10の上下両端面に各一対の嵌合部
60が左右に並んで突設されている。各一対の嵌合部6
0はボディ10の開口面よりも前方に突出しており、ボ
ディ10の開口端面上において左右の嵌合部60が一体
に連結されて略コ字形となっている。一方、カバー20
の上下両端面には開口面よりも前方に窪んだ凹所27が
形成され、凹所27の略中央部から各一対の嵌合部70
が左右に並んで突設されている。各一対の嵌合部70は
凹所27の底面上において左右の嵌合部70が一体に連
結されて略コ字形となっており、ボディ10とカバー2
0とが開口面側で突き合わされた状態でボディ10側の
嵌合部60と前後方向に重なり合って当接する。なお、
この状態で各嵌合部60,70と凹所27の左右両端面
との間には後述する組立枠50の係止脚52が挿入され
る係止脚挿入口28が開口する。
【0040】組立枠50は弾性を有した熱可塑性合成樹
脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)により各一対の嵌
合部60,70と各々嵌合する嵌合孔51,51が左右
に並設され、嵌合部60,70の前後左右の周囲を囲む
矩形枠状に形成され、器体1と対向する背面側において
左右両端部の前後方向略中央部からは先端に係止爪52
aを有する係止脚52がそれぞれ背方へ突設されてい
る。各係止脚52の係止爪52aは互いに向き合う方
向、つまり嵌合部60,70に近づく向きに突出してい
る。また、各嵌合孔51の内周面には嵌合部60,70
の前後左右の外周面に圧接する複数のリブ51aが、各
辺の両端部近傍に嵌合部60,70の嵌合方向に沿って
突設されている。さらに、組立枠50の前端縁からは背
方へ突出する突部53が設けられており、カバー20の
上下両端面において嵌合部70の前方から上下各方向へ
突出する突台部29にカバー20の前面側から係合する
ようになっている。
【0041】一方、ボディ10及びカバー20の各嵌合
部60,70には、係止脚挿入口28から挿入される組
立枠50の係止脚52先端部に設けた係止爪52aと凹
凸係合する係止溝61,71が左右両側面に形成されて
いる。また、嵌合部60,70の係止溝61,71が形
成されている部位よりも上下方向外側には各々係止溝6
1,71よりも浅い溝から成る仮係止部62,72が形
成される。さらに、仮係止部62,72と係止溝61,
71との間には外側に向かって嵌合部60、70からの
突出量を小さくするように傾斜した誘導面60a,70
aが形成されている。なお、各嵌合部60,70の先端
周縁部は外側に湾曲した形状に形成されている。
【0042】而して、ボディ10とカバー20とを結合
して器体1を組み立てるには、ボディ10とカバー20
を開口面側で突き合わた状態で係止脚52を係止脚挿入
口28に挿入するように組立枠50を器体1の上下両端
面の方へ押しつければ、係止爪52aが嵌合部60,7
0の湾曲した先端周縁部に沿うように係止脚52が左右
外側に撓み、やがて嵌合部60,70の仮係止部62,
72に係止爪52aが係合し、図7(a)に示すように
組立枠50が仮保持される。なお、この状態では組立枠
50の嵌合孔51と嵌合部60,70とは嵌合していな
い。よって、組立枠50が器体1に仮保持された状態で
次工程に送ることができるために作業性の向上が図れ
る。次工程においては、冶具等を使って組立枠50をさ
らに器体1の方へ押しつけることにより、リブ51aが
突設された嵌合孔51の中に各々嵌合部60,70が圧
入されて嵌合部60,70が嵌合孔51と嵌合し、図8
及び図9に示すようにボディ10とカバー20とが結合
されるとともに、係止爪52aが誘導面60a,70a
に沿うように係止脚52が左右外側に撓み、図7(b)
に示すように最終的に係止爪52aが嵌合部60,70
の係止溝61,71と係合することによって、組立枠5
0の嵌合部60,70からの脱落が防止できる。また、
嵌合孔51に嵌合部60,70を圧入してリブ51aを
嵌合部60,70に圧接させているから、嵌合後におけ
る組立枠50のがたつきが防止できて安定した嵌合性能
を保つことができる。このように、係止脚52を撓ませ
る必要があるから、組立枠50を弾性を有した合成樹脂
で形成しているのである。
【0043】而して、合成樹脂製の組立枠50を用いて
ボディ10とカバー20とを結合しているから、器体1
を組み立てる際にボディ10及びカバー20を撓ませる
必要がなくなり、熱硬化性樹脂のように傷が付き難く且
つ耐トラッキング性を有する合成樹脂でボディ10及び
カバー20を形成することができるとともに、金属製の
組立枠を用いる場合に比較して器体1の差込部24が設
けられる前面の寸法を大きくすることができるものであ
る。
【0044】上述の器体1は後述する取付部材たるプレ
ート100に取り付けられるものであって、組立枠50
の前面側両端部にはプレート100に結合するために各
一対の取付爪54が突設されている。取付爪54の前端
部には前方ほど組立枠50からの突出量を小さくするよ
うに傾斜した傾斜面54aが形成されている。
【0045】上述した構成のコンセントを施工するに
は、図10及び図11に示すプレート100を用いる。
プレート100は、器体1を保持するプレート枠110
と、プレート枠110を覆って見栄えよく施工する化粧
プレート120とからなる。合成樹脂製のプレート枠1
10は絶縁性を有し、一対の枠片113a,113bの
左端部同士および右端部同士をそれぞれ横片112で連
続一体に結合することによって、器体1の前面を露出さ
せる長方形状の開口窓111を中央部に備えた縦長の矩
形枠状に形成されている。開口窓111の長手方向に沿
った両側縁の後面側にはそれぞれ帯板状の固定梁部11
4と可動梁部115とが互いに対向する形で設けてあ
る。
【0046】可動梁部115は、長手方向の両端部で可
動梁部115の長手方向に延長された連結部116を介
して枠片113bに連続一体に連結され、中間部の2箇
所が可動梁部115に直交する方向のブリッジ部117
を介して枠片113bに連続一体に連結されている。ま
た、各連結部116と各ブリッジ部117との間および
両ブリッジ部117の間の部位は表裏に貫通するスリッ
ト118a〜118cとなっている。プレート枠110
を形成する合成樹脂は可撓性を有し、可動梁部115お
よび連結部116が可撓になっている。両側のスリット
118a,118cはL字形に形成され、中間部のスリ
ット118bは一直線上に形成されている。枠片113
bにおいて各ブリッジ部117の近傍には、ブリッジ部
117に対応する部位でも可動梁部115が可撓となる
ように、表裏に貫通する長孔状の溝119をそれぞれ設
けてある。
【0047】一方、固定梁部114および可動梁部11
5において開口窓111に臨む一面には、組立枠50に
各一対ずつ突設された取付爪54と凹凸係合する保持部
としての6個の保持溝114a,115a(図12参
照)が等ピッチで設けられる。したがって、器体1に設
けた取付爪54を各保持溝114a,115aに凹凸係
合させると、器体1の前面を開口窓111から露出させ
た形でプレート枠110に器体1を取着することができ
る。また、器体1がプレート枠110から前方に抜け落
ちないように、固定梁部114及び可動梁部115の基
部には組立枠50に設けられた突部53の前面に当接す
る当接部114d,115dが形成されている。つま
り、突部53の前面が当接部114d,115d(図1
2参照)に当接し、取付爪54の後面が保持溝114
a,115aに係止されることによって、器体1がプレ
ート枠110に取着される。
【0048】ここで、固定梁部114と可動梁部115
との開口窓111に臨む一面における各先端部分には、
器体1の取付爪54をプレート枠110の後面側から保
持溝114a,115aに導入する際に、各取付爪54
を保持溝114a,115aに誘導するために、先端側
ほど互いの距離を広げるように傾斜した傾斜面となった
誘導部114b,115bが設けてある。すなわち、図
12(a)〜(c)に示すようにプレート枠110に器
体1を取り付けるには、器体1の一側面に嵌合した組立
枠50の取付爪54を固定梁部114の保持溝114a
に係合させておき、器体1の前端部を開口窓111にほ
ぼ一致させて器体1をプレート枠110に対して前方に
押し込むと、器体1の他側面に嵌合した組立枠50の取
付爪54が可動梁部115を撓ませながら傾斜面54a
と誘導部115bとによって保持溝115aに追い込ま
れ、取付爪54を保持溝115aに容易に係合させるこ
とができる。
【0049】ところで、上述のように可動梁部115の
延長線上に連結部116を設けているから、器体1に前
面側から後方に向かって押圧力が作用しても、可動梁部
115が開口窓111側へ倒れるように撓んで保持溝1
15aから器体1の取付爪54が外れることがない。こ
れにより、器体1のプレート枠110に対する取付強度
を向上させることができる。
【0050】一方、固定梁部114の基部には隣接する
各一対の保持溝114aの間でプレート枠110の表裏
に貫通する器具外し孔114cが穿設してあって、器体
1をプレート枠110に取着した状態で、ドライバや取
外し専用の治具等の先端部分を器具外し孔114cに挿
入し、治具の先端部分で器体1を可動梁部115側へ押
すと梃子の原理によってわずかな力で可動梁部115を
撓ませることができ、固定梁部114側の保持溝114
aと器体1の取付爪54との係合状態を解除してプレー
ト枠110から器体1を取り外すことができるようにな
っている。
【0051】ところで、上述したように、プレート枠1
10は固定梁部114と可動梁部115とにそれぞれ3
対の保持溝114a,115aを有し、器体1の上下両
側面に嵌合した組立枠50に一対ずつの取付爪54が形
成されているから、上述の器体1をプレート枠110に
3個まで取り付けることが可能である。つまり、プレー
ト枠110は3個用であって、3個用のプレート枠11
0に最大3個まで取り付けることができるように取付寸
法を設定した器体1を1個単位寸法の器体1と呼ぶこと
にする。このように、器体1とプレート枠110との相
対的な取付寸法を規定しておくことによって、プレート
枠110には1〜3個の範囲の任意個数の器体1を取り
付けることが可能になる。固定梁部114および可動梁
部115に設けた各保持溝114a,115aのピッチ
は1個単位寸法の器体1の側面に突設されている取付爪
54のピッチと等しく、かつ上述のように各保持溝11
4a,115aは等間隔であるから、1個単位寸法の器
体1であれば固定梁部114および可動梁部115の隣
接する任意の2個の保持溝114a,115aを用いて
プレート枠110に取着することができる。図13は器
体1をプレート枠110に取り付けた状態を示してい
る。
【0052】ところで、プレート枠110の各横片11
2の中間部前面にはそれぞれ凹所131が形成してあ
る。各凹所131には、プレート枠110を埋込ボック
ス200に取り付けるためのボックスねじを挿通する長
孔状のボックス用孔132と、プレート枠110を壁面
等の施工面に直付けするためのねじが挿通されるねじ挿
通孔133と、施工面を形成する壁パネル等に取り付け
る際に使用するはさみ金具(図示せず)を係止するはさ
み金具係止孔134とが設けてある。
【0053】また、プレート枠110の4隅には、化粧
プレート120の後面から突設した係止突起123を係
止する化粧プレート係止孔135が設けてあり、化粧プ
レート係止孔135に係止突起123を挿入係止するこ
とでプレート枠110の前面を覆う形で化粧プレート1
20を着脱自在に取り付けることができるようになって
いる。
【0054】化粧プレート120は、絶縁性を有する合
成樹脂を用いて形成されたものであって、プレート枠1
10の前面を覆う矩形状の主部121と、主部121の
周縁から全周に亙って後方に突出する側壁122とを連
続一体に形成した略箱形に形成される。係止突起123
は主部121の後面側の4隅に突設してある。また、主
部121の中央部には、プレート枠110に取り付けた
器体1の前面を露出させる開口窓121aが設けてあ
る。
【0055】化粧プレート120の側壁122のうちの
各対向面間の距離は、それぞれプレート枠110の対応
する部位の幅寸法よりも大きくしてある。すなわち、施
工面に配設したプレート枠110の前面側に化粧プレー
ト120を取着したとき、プレート枠110が化粧プレ
ート120の内側に収まり、化粧プレート120の側壁
122の先端縁が施工面にほぼ当接する。その結果、プ
レート枠110と化粧プレート120との突き合わせ面
が施工面よりも前方へ出ることがなく、両者の突き合わ
せの線が側面からはほとんど見えなくなり外観が向上す
る。また、化粧プレート120の側壁122の内側面に
は、プレート枠110の側面に当接してプレート枠11
0に対する化粧プレート120の位置ずれを防止する規
制リブ124を複数列設している。
【0056】ところで、プレート枠110の両枠片11
3a,113bの外側面には、後方ほど外側に突出する
ように傾斜する傾斜面113cと、傾斜面113cに連
続して外側に張り出した張出部113dとが形成されて
いる。さらに、化粧プレート120の上下の側壁122
の内側面には後端面が張出部113dの前面に当接する
リブ125が突設され、このリブ125によって化粧プ
レート120のがたつきが防止される。プレート枠11
0に化粧プレート120を取り付けるときには、化粧プ
レート120の規制リブ124がプレート枠110の枠
片113a,113bに形成した傾斜面113cに案内
されるから、取り付けが容易である。
【0057】化粧プレート120の上下の一方の側壁1
22には一対の切欠部126が設けてあり、この切欠部
126に治具(マイナスドライバの先端部など)を差し
込んで化粧プレート120をプレート枠110から離す
向き(前向き)の力を作用させると、化粧プレート12
0の係止突起123とプレート枠110の化粧プレート
係止孔135との係合状態が解除され、化粧プレート1
20をプレート枠110から取り外すことができる。プ
レート枠110の枠片113bにおいて切欠部126に
対応する位置には傾斜面113cよりも内側へ窪んだ逃
がし部136が設けてあり、切欠部126に差し込まれ
た治具を逃がして奥まで挿入できるようにしてあり、化
粧プレート120を取り外す際に力を作用させやすくし
てある。さらに、逃がし部136の後面側端部からは張
出部113dよりも薄肉のリブ137が、化粧プレート
120の切欠部126から突出しない程度まで延設して
ある。すなわち、切欠部126に差し込んだ治具に施工
面に当接する部分を支点として力を加えることで施工面
に傷が付くおそれがあるが、リブ137を設けているこ
とで切欠部126に差し込んだ治具がリブ137に当接
し、化粧プレート120をプレート枠110から取り外
す際に治具によって施工面に傷が付くのを防ぐことがで
きる。
【0058】化粧プレート120の後面側には、プレー
ト枠110に取着したときにプレート枠110に設けた
3つのスリット118a〜118cにそれぞれ嵌入され
る突条片128a〜128cが列設してある。ここで、
各突条片128a〜128cの寸法は、プレート枠11
0の各スリット118a〜118cに嵌入された状態
で、スリット118a〜118cの内周面と各突条片1
28a〜128cとの間にわずかな隙間しか生じないよ
うな寸法に設定してある。すなわち、器体1を取り付け
たプレート枠110に化粧プレート120を取着した状
態では、3つの突条片128a〜128cがプレート枠
110の各スリット118a〜118cに嵌入され、ス
リット118a〜118cの内周面と各突条片128a
〜128cとの間にはわずかな隙間しか生じないことか
ら、プレート枠110の可動梁部115の動き(撓み)
が規制されることになる。その結果、コンセントに差し
込まれたプラグを異常に大きな力で引き抜く等の衝撃が
加えられた場合でも、上述のように可動梁部115の動
きが規制されているために器体1の取付爪2と可動梁部
115および固定梁部114の保持溝115a,114
aとの係止が外れにくいのである。
【0059】ところで、器体1はプレート100に取り
付けた状態で後端部が施工面に埋め込まれた形で施工さ
れる。また、器体1の後面には電線挿入口15が開口し
ており器体1の後面側に電線が引き出されるから、器体
1の後面に所要の空間を確保することが要求される。特
に、施工面がコンクリート壁であるような場合には、壁
内に電線を引き出すための空間を確保するために、図1
4に示すような埋込ボックス200を埋め込む必要があ
る。埋込ボックス200は前面が開口した略直方体状で
あって、長手方向に対向する両側壁内側の開口近傍には
ボックスねじが螺合するねじ孔201aを有したラグ
(固定部)201が突設されている。また、埋込ボック
ス200の側壁には略円形のノックアウト部202が複
数箇所に設けられている。すなわち、電線はコンクリー
ト壁に埋設された電線管(図示せず)の内部に挿通され
ており、図14に示すようにノックアウト部202を取
り除いて形成される孔にコネクタ203を用いて電線管
の端部が接続され、コネクタ203を通して電線が埋込
ボックス200内に引き出される。そして、ボックス用
孔132に挿通されたボックスねじをラグ201のねじ
孔201aに螺合することでプレート枠110が埋込ボ
ックス200に固定される。
【0060】ところで、図16はボディ10’に設けた
組立爪2とカバー20’に設けた組立片3の組立孔3a
とを凹凸係合させることで器体1’が結合される従来の
コンセントを示しており、図17及び図18は器体1’
を取り付けたプレート枠110が埋込ボックス200に
固定された状態をそれぞれ示している。通常、埋込ボッ
クス200は施工面に埋め込まれるため、施工面の表面
(プレート枠110が取り付けられる面)から埋込ボッ
クス200の開口面まで造営材Wの厚み分の距離が空く
ことになり、図19に示すように器体1の後端部がコネ
クタ203と干渉することはない。また、造営材Wの厚
みが薄い場合、あるいは図17又は図18に示すように
造営材が無いような場合には施工面の表面と埋込ボック
ス200開口面との距離が小さくなるが、プレート枠1
10の開口窓111の中央に1個の器体1’を取着する
場合や、開口窓111の左右両端部にそれぞれ器体1’
を取着する場合に器体1’を避けた位置でコネクタ20
3により電線管を接続すれば器体1’がコネクタ203
と干渉することはない。しかしながら、図20に示すよ
うにプレート枠110の開口窓111に3個の器体1’
を取着する場合には、コネクタ203が何れの位置にあ
っても何れかの器体1’と干渉してしまう虞がある。さ
らに、埋込ボックス200に設けられたラグ201同士
の間隔が狭い場合、施工面の表面と埋込ボックス200
開口面との距離が小さいとラグ203と器体1’が干渉
してしまう虞がある(図20参照)。
【0061】それに対して本実施形態では、組立枠50
を用いてボディ10とカバー20を結合しているため、
図16に示す従来例に比較して器体1の上下両端面にお
ける後端部の出っ張りを少なくすることができ、図14
に示すようにプレート枠110が埋込ボックス200に
直接固定されるような場合においても、コネクタ203
と干渉しないように器体1の後端部を埋込ボックス20
0内に収納することができて施工性が向上するものであ
る。さらに、本実施形態のボディ10は上下両端面と左
右両端面に跨る四隅を内側に窪ませることでコネクタ2
03を逃げる形状に形成されているから、図14及び図
15に示すように埋込ボックス200の長手方向に沿っ
た両側壁の何れの位置にコネクタ203が在っても、プ
レート枠110に取着される個数に関係なく器体1がコ
ネクタ203と干渉するのを防ぐことができる。しか
も、本実施形態では、ボディ10の左右両端面の長手方
向略中央部に、側方及び後方に開口した凹部19がそれ
ぞれ凹設されており、この凹部19が埋込ボックス20
0のラグ201を逃げる逃げ部となるから、図15に示
すようにラグ201同士の間隔が狭い場合であっても、
凹部19によってラグ201を逃げることができる。
【0062】ところで、カバー20としては、図21及
び図22に示すように、差込部24に平型栓刃挿入口2
5aのみを備える構成のものを用いてもよい。つまり、
ボディ10および刃受部材30を共通に用いてカバー2
0のみを交換すれば、平型栓刃挿入口25aのみを設け
たコンセントを構成することが可能になる。したがっ
て、平型栓刃とピン型栓刃とを両用できる地域向けのコ
ンセント、平型栓刃しか使用することができない地域向
けのコンセントとを、カバーのみの交換で供給すること
が可能になり、部品の共用により部品品種の増加を防止
しながら多品種展開が可能になる。
【0063】(実施形態2)図23に本実施形態の分解
斜視図、図24に正面図及び上面図をそれぞれ示す。但
し、本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるか
ら、共通する構成については同一の符号を伏して説明を
省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明
する。
【0064】本実施形態は、組立枠50の嵌合部60,
70を挟んだ複数の対角線上の位置、すなわち背面側の
四隅から合計4つの係止脚52が背方へ突設されるとと
もに、各係止脚52の係止爪52aが嵌合部60,70
と反対側に突出させてある点に特徴がある。つまり、実
施形態1では組立枠50の器体1と対向する背面側にお
いて左右両端部の前後方向略中央部に係止脚52がそれ
ぞれ背方へ突設されているが、この構成では組立枠50
に対してひねり力が加えられたときに係止脚52が撓み
やすく、係止爪52aが係止溝61,71から外れてし
まう虞がある。これに対して本実施形態の組立枠50で
は、係止脚52を背面側の四隅から突設しているため、
ひねり力に対して係止脚52が撓み難くなって組立枠5
0の取付強度が向上するものである。
【0065】また、実施形態1では各係止脚52の係止
爪52aが嵌合部60,70に近づく向きに突出させて
あるが、ボディ10とカバー20を結合するための嵌合
部60,70に係止爪52aを凹凸係合する係止溝6
1,71が設けてあるから、ボディ10及びカバー20
に加わる外力と組立枠50に加わる外力が嵌合部60,
70に集中することとなって負担が大きいものである。
これに対して本実施形態では、各係止脚52の係止爪5
2aを嵌合部60,70と反対側に突出させ、これに合
わせてボディ10周壁の嵌合部60両側の位置に各々係
止脚挿入溝63が設けられ、各係止脚挿入溝63の嵌合
部60に対向する内側面に、実施形態1で嵌合部60に
設けられていた係止溝61、仮係止部62並びに誘導面
60aと各々同じ構造を有する係止溝63a、仮係止部
63b並びに誘導面63cが設けられている。また、カ
バー20においては係止脚挿入口28の嵌合部70に対
向する内側面に、実施形態1で嵌合部70に設けられて
いた係止溝71、仮係止部72並びに誘導面70aと各
々同じ構造を有する係止溝(図示せず)、仮係止部(図
示せず)並びに誘導面(図示せず)が設けられている。
【0066】而して、ボディ10とカバー20を開口面
側で突き合わた状態で後端側の2つの係止脚52をボデ
ィ10の係止脚挿入溝63に挿入すると同時に前端側の
2つの係止脚52をボディ10の係止脚挿入溝63及び
カバー20の係止脚挿入口28に挿入するように組立枠
50を器体1の上下両端面の方へ押しつければ、係止爪
52aが嵌合部60,70の湾曲した先端周縁部に沿う
ように係止脚52が左右外側に撓み、やがて嵌合部6
0,70の仮係止部63bに係止爪52aが係合して組
立枠50が仮保持され、さらに、冶具等を使って組立枠
50を器体1の方へ押しつけることによりリブ51aが
突設された嵌合孔51の中に各々嵌合部60,70が圧
入されて嵌合部60,70が嵌合孔51と嵌合してボデ
ィ10とカバー20とが結合されるとともに、係止爪5
2aが誘導面63cに沿うように係止脚52が左右外側
に撓み、図25に示すように最終的に係止爪52aがボ
ディ10及びカバー20の係止溝63aと係合すること
によって、組立枠50の嵌合部60,70からの脱落が
防止でき、しかも、係止爪52aと係合する係止溝63
aがボディ10及びカバー20側に設けられて嵌合部6
0,70と分離されているから、外力を受ける部位の負
担を低減することができるものである。
【0067】(実施形態3)図26に本実施形態の分解
斜視図、図27に正面図、下面図及び一部破断した右側
面図をそれぞれ示す。但し、本実施形態の基本構成は実
施形態1と共通であるから、共通する構成については同
一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴とな
る構成についてのみ説明する。
【0068】本実施形態は、組立枠50の係止脚52が
器体1の前後方向(ボディ10及びカバー20の結合方
向であって図26におけるY軸方向)に対向する左右方
向略中央の位置からそれぞれ背方へ突設されている点に
特徴がある。つまり、実施形態1では組立枠50の器体
1と対向する背面側において左右両端部の前後方向略中
央部に係止脚52がそれぞれ背方へ突設されているが、
この構成では器体1の左右方向(図26におけるX軸方
向)に加わる外力に対しては組立枠50の取付強度が高
くなるものの、プラグの抜き差し時等に器体1の前後方
向に加わる外力に対しては十分な取付強度が確保できな
い。これに対して本実施形態の組立枠50では、係止脚
52が器体1の前後方向に対向する左右方向略中央の位
置からそれぞれ背方へ突設されているため、プラグの抜
き差し時や器体1前面に押圧が加わった時等に器体1の
前後方向に加わる外力に対して組立枠50の取付強度、
ひいてはボディ10とカバー20の結合強度を向上する
ことができる。なお、係止脚52の係止爪52aは、図
27(c)に示すようにボディ10及びカバー20の周
壁の一対の嵌合部60,70に挟まれた部位に設けられ
た溝部64,74の内側端縁に係止される。
【0069】(実施形態4)図28に本実施形態の分解
斜視図、図29に正面図、下面図及び一部破断した右側
面図をそれぞれ示す。本実施形態は実施形態2と実施形
態3を組み合わせた構成を有するものであり、組立枠5
0の背面側の四隅、並びに器体1の前後方向に対向する
左右方向略中央の位置から合計6つの係止脚52が背方
へ突設されるとともに、各係止脚52の係止爪52aが
嵌合部60,70と反対側に突出させてある点に特徴が
ある。而して、本実施形態では実施形態2と同様にひね
り力に対して係止脚52が撓み難くなって組立枠50の
取付強度が向上するとともに、実施形態3と同様にプラ
グの抜き差し時や器体1前面に押圧が加わった時等に器
体1の前後方向に加わる外力に対して組立枠50の取付
強度、ひいてはボディ10とカバー20の結合強度を向
上することができるものである。なお、他の構成及び機
能については実施形態2又は3と共通である。
【0070】(実施形態5)図30に本実施形態の分解
斜視図、図31に正面図、下面図及び一部破断した右側
面図をそれぞれ示す。但し、本実施形態の基本構成は実
施形態1と共通であるから、共通する構成については同
一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴とな
る構成についてのみ説明する。
【0071】本実施形態は、嵌合孔51の代わりに薄肉
の底部を有する一対の嵌合凹部55が組立枠50に設け
られた点に特徴がある。つまり、実施形態1では組立枠
50を嵌合部60,70に嵌合して器体1を組み立てた
状態において、ボディ10及びカバー20の嵌合部6
0,70が嵌合孔51を通して露出しているために見栄
えがよくないものである。また、嵌合部60,70と嵌
合した状態では嵌合孔51の四隅の角部に応力が集中す
るため、組立枠50の嵌合孔51角部における強度が低
いものである。
【0072】これに対して本実施形態では、嵌合孔51
の代わりに薄肉の底部を有する嵌合凹部55が組立枠5
0に設けられ、各嵌合凹部55に嵌合部60,70が嵌
合されるため、組み立てた状態では底部によって嵌合部
60,70が露出しなくなって見栄えがよくなるととも
に、底部があるために嵌合凹部55の角部に対する応力
集中が緩和できるものである。なお、嵌合凹部55の内
周面には、実施形態1と同様に嵌合部60,70の前後
左右の外周面に圧接する複数のリブ55aが、各辺の両
端部近傍に嵌合部60,70の嵌合方向に沿って突設さ
れており、嵌合後における組立枠50のがたつきが防止
できて安定した嵌合性能を保つことができる。
【0073】(実施形態6)図32に本実施形態の分解
斜視図、図33に正面図及び下面図をそれぞれ示す。但
し、本実施形態の基本構成は実施形態2と共通であるか
ら、共通する構成については同一の符号を付して説明を
省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明
する。
【0074】実施形態2ではボディ10及びカバー20
の上下両端面に各一対の嵌合部60,70が左右に並ん
で突設されており、ボディ10とカバー20とが開口面
側で突き合わされた状態でボディ10側の嵌合部60と
カバー20側の嵌合部70とが前後方向に重なり合って
当接し、組立枠50の各嵌合孔51に一緒に圧入されて
嵌合されている。このように2つの嵌合部60,70が
重ね合わされて嵌合孔51に圧入されるため、ボディ1
0及びカバー20の寸法ばらつきの嵌合性能への影響が
大きくなってしまう。そこで、本実施形態では組立枠5
0の嵌合孔51に単独で圧入可能な寸法の嵌合部6
0’,70’をボディ10及びカバー20の上下両端面
に各々1つずつ突設することにより、組立枠50の各嵌
合孔51にボディ10側の嵌合部60’とカバー20側
の嵌合部70’がそれぞれ単独で圧入嵌合されるように
しており、この結果、ボディ10及びカバー20の寸法
ばらつきの嵌合性能への影響を抑えることができる。
【0075】また、実施形態2ではボディ10とカバー
20とを上下逆に組み合わせることができてしまうか
ら、逆組を防止するためには器体1の内部に逆組防止の
構造が必要になってしまう。これに対して本実施形態で
は、ボディ10及びカバー20の上下両端面において器
体1の左右方向における同じ側にそれぞれ嵌合部6
0’,70’が突設されているから、ボディ10側の嵌
合部60’とカバー20側の嵌合部70’とが干渉する
ためにボディ10とカバー20を不正規な向きに逆組す
ることができないものであり、ボディ10とカバー20
の結合構造を利用して逆組防止が図れるものである。
【0076】(実施形態7)図34に本実施形態の分解
斜視図、図35に正面図及び下面図をそれぞれ示す。但
し、本実施形態の基本構成は実施形態2と共通であるか
ら、共通する構成については同一の符号を付して説明を
省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明
する。
【0077】本実施形態は、プレート枠110の保持溝
114a,115aと凹凸係合する取付爪2が器体1側
(カバー20)に設けられた点に特徴がある。カバー2
0の上下両端部にはそれぞれ肩部21が突設され、この
肩部21にはプレート枠110に結合するために各一対
の取付爪2が突設されている。取付爪2の前端部には前
方ほど肩部21からの突出量を小さくするように傾斜し
た傾斜面2aが形成されている。また、器体1の上下両
端面において一対の取付爪2の間に対応する部位であっ
て取付爪2よりもやや後方には嵌合部70が突設されて
いる。さらに、ボディ10上下両端面における一対の係
止脚挿入溝63の間には、ボディ10とカバー20とが
開口面側で突き合わされたときにカバー20側の嵌合部
70と前後方向に重なり合って当接し、組立枠50の各
嵌合孔51に一緒に圧入されて嵌合される嵌合部60が
突設されている。
【0078】一方、本実施形態における組立枠50は、
実施形態2の組立枠50に対して取付爪54が突設され
ていない点と、嵌合孔51が中央部に一つだけ設けられ
ている点とが異なるだけで、これ以外の構成及び機能は
実施形態2と共通である。
【0079】而して、実施形態2のように取付爪54が
組立枠50に設けられているとプレート110に取り付
けた状態で器体1に外力が加わったときに組立枠50が
器体1から外れてしまう虞があるが、本実施形態ではプ
レート枠110に取り付ける取付爪2が器体1(カバー
20)側に設けられているので、プレート枠110に取
り付けられた状態の器体1に外力が加わった場合に取付
枠50にかかる力を分散できるため、組立枠50の強度
向上と小型化が図れる。
【0080】(実施形態8)図36に本実施形態の分解
斜視図、図37に正面図及び下面図をそれぞれ示す。但
し、本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるか
ら、共通する構成については同一の符号を付して説明を
省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明
する。
【0081】本実施形態は、ボディ10とカバー20と
の双方の嵌合部60,70及び組立枠50に互いに凹凸
係合する係止段部が設けられた点に特徴がある。組立枠
50には係止脚52が突設されておらず、その代わりに
一対の嵌合孔51の表面側の開口寸法が背面側の開口寸
法よりも大きくなるように嵌合孔51の内周面略全周に
わたって係止段部56が設けてある。また、嵌合孔51
の背面側開口縁が曲面形状に形成されている。
【0082】これに対してボディ10及びカバー20の
上下両端面には、基端部に対して先端部の寸法が大きく
なるように一対の嵌合部60,70の開口面を除く外周
面に係止段部65,75が形成されるとともに、嵌合部
60,70の先端周縁が曲面形状に形成されている。
【0083】而して、ボディ10とカバー20とを結合
して器体1を組み立てるには、ボディ10とカバー20
を開口面側で突き合わた状態で嵌合孔51に嵌合部6
0,70を挿入するように組立枠50を器体1の上下両
端面の方へ押しつければ、嵌合孔51の背面側開口縁の
周縁が嵌合部60,70の先端周縁に沿って移動するに
したがって組立枠50が変形し、最終的には図37
(c)に示すように嵌合部60,70の係止段部65,
75と嵌合孔51の係止段部56とが互いに凹凸係合し
て、ボディ10とカバー20とが結合されるとともに、
組立枠50の脱落も防止できる。ここで、実施形態1〜
7の構成では組立枠50の脱落を防止するための係止爪
52aが係合する係合溝がボディ10及びカバー20の
内部に設けられているため、器体1の内部に収納される
部品の構成に制限が加えられることになる。また、係止
爪52aと係止溝との係合が器体1の内部で行われるこ
とから、その係合具合を器体1の外部から確認すること
が難しいものである。これに対して本実施形態では、組
立枠50の嵌合孔51内周面に設けられた係止段部56
と嵌合部60,70の外周面に設けられた係止段部6
5,75とが凹凸係合される構成であるため、係止段部
の係合状態が器体1の外から容易に確認できるととも
に、ボディ10及びカバー20の外側面から突出する嵌
合部60,70のみで組立枠50との嵌合が行えるた
め、器体1の内部構造や部品構成に制限を受けず、部品
設計の自由度が増すという利点がある。
【0084】(実施形態9)図38に本実施形態の分解
斜視図、図39に正面図及び下面図をそれぞれ示す。本
実施形態は、実施形態8において組立枠50の係止段部
56と嵌合部60,70の係止段部65,75とが係合
する際の組立枠50の撓みを助けるために、嵌合孔51
の後端側両角部に切り溝51bが設けられている。而し
て、切り溝51bが設けられたことで組立枠50の後端
側の部位が撓み易くなり、組立枠50の係止段部56と
嵌合部60,70の係止段部65,75とを係合させて
嵌合部60,70に組立枠50を嵌合する作業が容易に
なるものである。なお、その他の構成及び機能は実施形
態8と共通である。
【0085】(実施形態10)図40に本実施形態の分
解斜視図、図41に正面図及び下面図をそれぞれ示す。
本実施形態は、実施形態8において組立枠50の係止段
部56と嵌合部60,70の係止段部65,75とが係
合する際の組立枠50の撓みを助けるために、組立枠5
0の左右両側後端部を取り除いて嵌合孔51が外側と連
通する構造としている。而して、嵌合孔51が外側と連
通する構造としたことで組立枠50の後端側の部位が撓
み易くなり、組立枠50の係止段部56と嵌合部60,
70の係止段部65,75とを係合させて嵌合部60,
70に組立枠50を嵌合する作業が容易になるものであ
る。なお、その他の構成及び機能は実施形態8と共通で
ある。
【0086】(実施形態11)図42に本実施形態の分
解斜視図、図43に正面図及び下面図をそれぞれ示す。
但し、本実施形態の基本構成は実施形態1と共通である
から、共通する構成については同一の符号を付して説明
を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説
明する。
【0087】ボディ10及びカバー20の各嵌合部6
0,70にボディ10及びカバー20の結合方向と略直
交する方向に沿った嵌合溝66,76が設けられるとと
もに、嵌合部60,70に対してスライド移動させるこ
とで嵌合溝66,76と嵌合する嵌合片57が組立枠5
0に設けられている。ボディ10の上下両端面にはそれ
ぞれ左右方向に沿った短冊形の嵌合部60が突設されて
おり、この嵌合部60の長手方向(ボディ10の左右方
向)に沿った後端面に嵌合溝66が設けられている。ま
た、嵌合部60先端の長手方向一端側には引掛溝67が
凹設されている。なお、引掛溝67の後端側開口縁には
後端に向かうほど引掛溝67の幅を広くするようなガイ
ド面67aが形成されている。一方、カバー20の上下
両端面にはそれぞれ左右方向に沿った短冊形の嵌合部7
0が突設されており、この嵌合部70の長手方向(カバ
ー20の左右方向)に沿った前端面に嵌合溝76が設け
られている。また、嵌合部70先端の長手方向一端側に
は引掛溝77が凹設されている。なお、引掛溝77の後
端側開口縁には後端に向かうほど引掛溝77の幅を広く
するようなガイド面77aが形成されている。
【0088】一方、組立枠50は嵌合孔51が設けられ
ておらず、その代わりに前後両端縁には左右方向に沿っ
て略L字形の嵌合片57が背方に向けて突設されてい
る。また、各嵌合片57の長手方向一端側には引掛溝6
7,77に凹凸係合する引掛リブ57aが突設されてい
る。ここで、引掛リブ57a先端部の左右両端縁には先
端に向かうほど幅を狭くするようなガイド面57bが形
成されている。
【0089】而して、ボディ10とカバー20とを結合
して器体1を組み立てるには、ボディ10とカバー20
を開口面側で突き合わた状態で、引掛溝67,77が設
けられていない側から嵌合部60,70の嵌合溝67,
77と嵌合片57とを嵌合させて組立枠50を嵌合部6
0、70の長手方向(図42におけるX軸方向)に沿っ
て他方の端部までスライド移動させれば、嵌合片57に
設けられた引掛リブ57aが嵌合溝66,76に設けら
れた引掛溝67,77と凹凸係合して、ボディ10とカ
バー20とが組立枠50によって結合されるとともに、
引掛リブ57aと引掛溝67,77との凹凸係合によっ
て組立枠50のスライド移動が規制されて組立枠50の
脱落も防止できる。
【0090】而して本実施形態では、組立枠50の前後
両端縁から突設された嵌合溝57と嵌合部60,70の
前後各端面に設けられ嵌合溝66,76とが凹凸嵌合さ
れる構成であるため、嵌合片57と嵌合溝66,76と
の嵌合状態が器体1の外から容易に確認できるととも
に、ボディ10及びカバー20の外側面から突出する嵌
合部60,70のみで組立枠50との嵌合が行えるた
め、器体1の内部構造や部品構成に制限を受けず、部品
設計の自由度が増すという利点がある。また、通常の使
用時において外力の加わることが多い方向(図42にお
けるY軸方向及びZ軸方向)において組立枠50の取付
強度、ひいてはボディ10とカバー20の結合強度を向
上することができる。さらに、組立枠50が嵌合部6
0,70と嵌合した状態では組立枠50によって嵌合部
60,70が覆われて露出しなくなっているから見栄え
がよいものである。
【0091】(実施形態12)図44に本実施形態の分
解斜視図、図45に正面図及び下面図をそれぞれ示す。
本実施形態は、ボディ10及びカバー20の左右両端面
に各一対の嵌合部60,70が突設され、ボディ10及
びカバー20の左右両面において嵌合部60,70と組
立枠50とが嵌合して器体1が組み立てられる点に特徴
がある。
【0092】ボディ10及びカバー20の各嵌合部6
0,70には実施形態8と同様に係止段部65,75が
形成されるとともに、組立枠50の一対の嵌合孔51の
内周面略全周にわたって係止段部56が設けてある。ま
た、実施形態7と同様にカバー20の上下両端部にはそ
れぞれ肩部21が突設され、この肩部21にプレート枠
110に結合するために各一対の取付爪2が突設されて
いる。なお、嵌合部60,70と組立枠50との嵌合手
順は実施形態8と共通であるから説明は省略する。
【0093】而して、嵌合部60,70を器体1の左右
両側面に突設して組立枠50と嵌合する構造としたこと
により、器体1(特にボディ10)の上下方向の幅寸法
を実施形態1〜11よりも小さくすることができる。す
なわち、施工面の表面と埋込ボックス200開口面とが
略面一となる場合に器体1の上下両側面で嵌合部60,
70と組立枠50とが嵌合する構造であると、埋込ボッ
クス200に対するプレート枠110の固定位置を調整
する際に組立枠50がコネクタ203と干渉してしま
い、プレート枠110の位置調整の妨げとなる虞があ
る。これに対して本実施形態では、器体1の左右両側面
で嵌合部60,70と組立枠50とが嵌合する構造とし
て器体1(特にボディ10)の上下方向の幅寸法を実施
形態1〜11よりも小さくすることができるから、施工
面の表面と埋込ボックス200開口面とが略面一となる
場合であっても組立枠50がコネクタ203と干渉する
虞がなく、プレート枠110の位置調整の自由度が向上
するものである。
【0094】なお、実施形態2〜12においても、実施
形態1と同様に差込部24に平型栓刃挿入口25aのみ
を備える構成のカバー20を用いて、平型栓刃のプラグ
のみに対応したコンセントを構成することが可能である
ことは言うまでもない。
【0095】(実施形態13)上述した各実施形態は1
個単位寸法の器体1を用いたものであり、各差込部24
が2個の挿入口25を備えるものであったが、本実施形
態は、図46及び図47に示すように、差込部24に2
個の挿入口25とは別に形状の異なる挿入口26を設け
たものである。挿入口26は接地極用の栓刃を挿入する
ものである。この構成では3個の挿入口25,26を設
けていることによって1個単位寸法の器体1では寸法不
足になるから、2個単位寸法(つまり、1個単位寸法の
2個分の取付寸法)の器体1を用いている。
【0096】接地極は他の2極とは絶縁分離する必要が
あるから、ボディ10の内部には仕切壁12を介して3
個の収納室13a〜13cが形成されている。2個の収
納室13a,13bはスリット12aを有した仕切壁1
2bを介してさらに2室に分割されている。ボディ10
内では接地極の刃受部材40の両側に他の2極の刃受部
材30がそれぞれ配置される。
【0097】刃受部材30は、互いに対向する一対のば
ね片31と、両ばね片31の一方の側面に対向するばね
片32と、ばね片31,32を連続一体に結合するコ字
状の連結片33とを備える。連結片33の開放端のうち
一方のばね片31に隣接する部位からは他方のばね片3
2から離れる向きに突出する形で橋絡片38が連続一体
に延長され、橋絡片38の先端には端子片34が連続一
体に形成される。端子片34は後側(図46の下側)が
開放されたコ字状に形成され、端子片34の中に鎖錠ば
ね36が配置される。また、ばね片31,32と端子片
34とは仕切壁12bにより分離され、橋絡片38の一
部はスリット12aに通されている。
【0098】接地極用の刃受部材40は平型栓刃を受け
る必要がなくピン型栓刃のみを受ければよいから、互い
に対向する一対のばね片41を備えるが、ばね片41の
側面に対向するばね片は設けていない。両ばね片41の
側方には後側が開放されたコ字状に形成された連結片4
3が連続一体に形成され、連結片43の後部には連結片
43の各脚片を切り開いて形成した各一対の端子片44
が連続一体に形成されている。鎖錠ばね46は上記各一
対の端子片44間に配置される。ボディ10の後壁には
鎖錠ばね36,46と端子片34,44との間に電線を
導入することができるように電線挿入口15(図48
(a)参照)が形成されている。また、結線された電線
を引き抜くことができるようにするために、解除釦3
7,47がボディ10内に配設され、ボディ10の後壁
に形成した操作孔16(図48(a)参照)を通してマ
イナスドライバの先端部などの工具を挿入して解除釦3
7,47を押せば鎖錠ばね36,46を撓ませて電線を
引き抜くことができるようになる。
【0099】また、上述の各実施形態では1個単位寸法
の器体1の上下両側面(又は左右両側面)に各々1個ず
つの合計2個の組立枠50によってボディ10とカバー
20とを結合していたが、本実施形態では器体1を2個
単位寸法としたことにより、上下両側面に各々2個ずつ
の合計4個の組立枠50を用いてボディ10とカバー2
0とを結合している。すなわち、ボディ10及びカバー
20の上下両端面に各一対の嵌合部60,70がそれぞ
れ左右両端部に1組ずつ並んで突設されている。ここ
で、各一対の嵌合部60,70並びに組立枠50は実施
形態1と共通の構成及び機能を有しているので、共通す
る部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0100】而して、組立枠50を用いてボディ10と
カバー20を結合しているため、ボディに設けた組立爪
とカバーに設けた組立片の組立孔とを凹凸係合させるこ
とで器体が結合される従来のものに比較して、器体1の
上下両端面における後端部の出っ張りを少なくすること
ができ、図48に示すようにプレート枠110が埋込ボ
ックス200に直接固定されるような場合においても、
埋込ボックス200の長手方向に沿った側壁の中央位置
に配置されるコネクタ203と干渉しないように器体1
の後端部を埋込ボックス200内に収納することができ
て施工性が向上するものである。さらに本実施形態で
は、ボディ10後端部の四隅に他の部位よりも前後方向
の寸法を短くして内側に窪ませるようにした逃げ部5が
設けてある。このため、図48に示すように埋込ボック
ス200の長手方向に沿った側壁の何れの端部位置にコ
ネクタ203が在っても、逃げ部5でコネクタ203を
逃げて器体1がコネクタ203と干渉するのを防ぐこと
ができる。しかも、本実施形態では実施形態1と同様
に、ボディ10の左右両端面の上下方向略中央部に、側
方及び後方に開口した凹部19がそれぞれ凹設されてお
り、この凹部19が埋込ボックス200のラグ201を
逃げる逃げ部となって、ラグ201同士の間隔が狭い場
合であっても、凹部19によってラグ201を逃げるこ
とができる。
【0101】ところで、カバー20としては、図49に
示すように差込部24に平型栓刃挿入口25aのみを備
える構成のものを用いてもよく、ボディ10および刃受
部材30,40を共通に用いてカバー20のみを交換す
れば、平型栓刃挿入口25aのみを設けた接地極付きの
コンセントを構成することが可能になる。
【0102】(実施形態14)本実施形態は、図50及
び図51に示すように、実施形態13と同様の構成の差
込部24を2口設けたものである。そこで、器体1には
3個単位寸法のものを用いている。
【0103】ボディ10の内部には仕切壁12を介して
3個の収納室13a〜13cが形成され、接地極の刃受
部材90が収納される収納室13cは器体1の長手方向
に沿った細長形状であって中間部に括れ部13dが形成
されている。また、他の2個の収納室13a,13bに
はそれぞれ刃受部材80が収納されるのであって、収納
室13を3分するように中間部の2箇所にそれぞれスリ
ット12aを有する仕切壁12bが形成される。
【0104】刃受部材80は、互いに対向する一対のば
ね片81と、両ばね片81の一方の側面に対向するばね
片82と、ばね片81,82を連続一体に結合するコ字
状の連結片83とからなる刃受部88を2組備え、両連
結片83の間を橋絡片84を介して結合し、橋絡片84
の中間部に橋絡片84とともに後側に開放されたコ字状
となる端子片85を備える形状に耐熱銅製の板金によっ
て連続一体に形成されている。橋絡片84の後縁には突
脚84aが突設されている。
【0105】一方、刃受部材90は接地極用であって平
型栓刃を受ける必要がない。そこで、刃受部材90は互
いに対向する各一対のばね片91を備えた刃受部98を
2組備え、一方の刃受部98のばね片91の側方には後
側が開放されたコ字状の連結片93が連続一体に形成さ
れ、連結片93の各脚片の後部には連結片93の各脚片
を切り開いて形成した各一対の端子片95が連続一体に
形成されている。また、他方の刃受部98の一対のばね
片91同士は後縁間がつなぎ片により連続一体に連結さ
れている。さらに、連結片93の一方の脚片と上記他方
の刃受部98のばね片91との間は橋絡片94を介して
連続一体に結合されている。言い換えると、各刃受部9
8一方のばね片91同士は、連結片93の一方の脚片と
橋絡片94とを介して互いに接続されていることにな
る。
【0106】刃受部材90は2個の刃受部材80の間に
配置されるのであるが、橋絡片94をばね片91と略平
行に形成していることによって、板厚分の配置スペース
があればボディ10の中に配置できるのであって、ボデ
ィ10の外に接地極の導電部を引き回す必要がなく組立
が容易になる。
【0107】ところで、本実施形態では器体1を3個単
位寸法としたことにより、実施形態13と同様に上下両
側面に各々2個ずつの合計4個の組立枠50を用いてボ
ディ10とカバー20とを結合している。すなわち、ボ
ディ10及びカバー20の上下両端面に各一対の嵌合部
60,70がそれぞれ左右両端部に1組ずつ並んで突設
されている。
【0108】而して、組立枠50を用いてボディ10と
カバー20を結合しているため、ボディに設けた組立爪
とカバーに設けた組立片の組立孔とを凹凸係合させるこ
とで器体が結合される従来のものに比較して、器体1の
上下両端面における後端部の出っ張りを少なくすること
ができ、図52に示すようにプレート枠110が埋込ボ
ックス200に直接固定されるような場合においても、
埋込ボックス200の長手方向に沿った側壁の中央位置
に配置されるコネクタ203と干渉しないように器体1
の後端部を埋込ボックス200内に収納することができ
て施工性が向上するものである。さらに本実施形態でも
実施形態13と同様に、ボディ10後端部の四隅に他の
部位よりも前後方向の寸法を短くして内側に窪ませるよ
うにした逃げ部5が設けてある。このため、図52に示
すように埋込ボックス200の長手方向に沿った側壁の
何れの端部位置にコネクタ203が在っても、逃げ部5
でコネクタ203を逃げて器体1がコネクタ203と干
渉するのを防ぐことができる。しかも、本実施形態では
実施形態1と同様に、ボディ10の左右両端面の上下方
向略中央部に、側方及び後方に開口した凹部19がそれ
ぞれ凹設されており、この凹部19が埋込ボックス20
0のラグ201を逃げる逃げ部となって、ラグ201同
士の間隔が狭い場合であっても、凹部19によってラグ
201を逃げることができる。
【0109】本実施形態においても、図53に示すよう
に差込部24に平型栓刃挿入口25aのみを備える構成
のカバー20を用いてもよく、ボディ10および刃受部
材80,81を共通に用いてカバー20のみを交換すれ
ば、平型栓刃挿入口25aのみを設けた接地極付きの2
個口のコンセントを構成することが可能になる。
【0110】(実施形態15)本実施形態は、図54及
び図55に示すように、実施形態14の構成から接地極
用の刃受部材90を省略し、カバー20として接地極用
の挿入口26を省略した形状のものを用いた例であっ
て、接地極のない差込部24を2口備えるものである。
この構成ではボディ10は実施形態14に用いたものと
同形状であって、カバー20の形状を異ならせてある。
つまり、刃受部材90を用いない点及びカバー20の形
状が異なるのみであって、他の部材は実施形態14のも
のと同じものを用いることができるから、部品品種の増
加を抑制しながら多品種展開が容易になるのである。
【0111】この構成においても、図56に示すように
挿入口25に平型栓刃挿入口25aのみを備える構成の
カバー20を用いることができる。したがって、一層の
多品種展開が可能になる。
【0112】(実施形態16)ところで、1個単位寸法
の器体1と2個又は3個単位寸法の器体1とで組立枠5
0を共用すると、2個又は3個単位寸法の器体1には上
下両側で各々2個ずつの合計4個の組立枠50が必要で
あり、組立性がよくないものである。
【0113】そこで、上下各側の2個の組立枠50を一
体とした組立枠210を構成し、2個又は3個単位寸法
の器体1の組立性向上を図ったのが本実施形態である。
すなわち、図57〜図59に示すように組立枠50と略
同一構成の一対の組立枠部212が帯状の連結部211
で連結されており、3個単位寸法の器体1を構成するボ
ディ10及びカバー20上下両側面の長手方向両端部に
突設された嵌合部60,70に組立枠210両端の組立
枠部212を嵌合することでボディ10とカバー20と
が結合されて器体1が組み立てられるのである。
【0114】図59に示すように組立枠部212には、
組立枠50と同様にプレート枠110に取り付けるため
の一対の取付爪214、器体1からの抜け止め用の係止
脚215等が設けられている。また、組立枠210の連
結部211には器体1の上下両側面略中央に設けられた
係止孔(図示せず)に凹凸係止する係止突片213が突
設されており、係止突片213が器体1の係止孔に係止
されることで組立枠210の外れ防止と機械的強度の向
上が図られている。
【0115】なお、本実施形態では3個単位寸法の器体
1を例示したが2個単位寸法の器体1についても連結部
211の寸法を違えた組立枠210を用いることで組立
性の向上が図れる。また、この構成においても、挿入口
25に平型栓刃挿入口25aのみを備える構成のカバー
20を用いることができる。
【0116】(実施形態17)ところで、器体1が取り
付けられる取付部材には上述した合成樹脂製のプレート
枠110の他に、図61に示すような金属製の取付枠1
50が用いられることがある。そこで、本実施形態で
は、図60に示すように取付枠150に対応するために
組立枠50の表面に矩形の取付孔58が設けてある。
【0117】取付枠150は、開口窓151の下縁に保
持部としての3個の保持爪152が突設され、上縁にも
3個の保持爪153が突設されている。これらの保持爪
152,153は組立枠50に設けた取付孔58に挿入
されることによって器体1を保持するものであって、一
方の保持爪153の周囲を塑性変形させて保持爪153
を取付孔58に挿入することができるように、保持爪1
53はアーム154を介して枠片155aに連続一体に
連結されている。また、保持爪153の上側には押し片
156が突設されている。
【0118】したがって、図61の下側の枠片155b
に設けた保持爪152を器体1の下面側の組立枠50の
取付孔58に挿入した後、器体1の上面側の組立枠50
の取付孔58に保持片153を位置合わせして押し片1
56をマイナスドライバの先端部などで押すと、アーム
154が塑性変形して保持爪153が組立枠50の取付
孔58に挿入されるのである。取付枠150の他の構成
は合成樹脂製のプレート枠110と同様であって、一対
の横片157にはそれぞれボックス用孔132、ねじ挿
通孔133、はさみ金具係止孔134が設けてある。ま
た、化粧プレート120の係止突起123を係止するた
めに、取付枠150の4隅には切欠状の化粧プレート係
止溝135’を設け、横片157には金属製の化粧プレ
ートを取り付ける取付ねじが螺着される取付ねじ孔13
9も設けられる。なお、取付枠150の上下両縁には前
面側に折曲された補強片159が形成され、取付枠15
0の変形が防止されている。また、本実施形態では3個
単位寸法の器体1を例示したが、器体1が1個又は2個
単位寸法のものについても上記取付枠150に取り付け
ることができる。
【0119】(実施形態18)図62は本実施形態の分
解斜視図を示しており、実施形態1の構成に対して扉1
60,コイルばね170並びに中枠180が追加され、
コイルばね170により弾性付勢される扉160で挿入
口25を開閉自在に塞ぐようにした点に本実施形態の特
徴がある。したがって、実施形態1と共通の構成につい
ては同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の上
記特徴点についてのみ説明する。
【0120】カバー20の内部に一対の扉160,16
0と一対のコイルばね170,170、そして中枠18
0が納められる。中枠180は一対の貫通孔181,1
81と、この貫通孔181,181の間に位置する溝1
82と、各貫通孔181の両側に位置する突部183,
183とを備えたもので、カバー20内壁に設けられた
突起(図示せず)との係合でカバー20に仮止めするこ
とができるものとなっている。そして、上記の一対の扉
160,160と一対のコイルばね170,170とは
該中枠180とカバー20の内面との間に配設される。
【0121】同形のものとして形成されている一対の扉
160は、両側に張り出す翼片161,161と、他方
の扉160側に突出する棒状片162とを備えたもの
で、棒状片162は中央よりも翼片161側に寄った位
置に設けられており、両扉160,160を相対させて
組み合わせた時、棒状片162,162同士が並ぶとと
もに、相互にスライド自在となっている。また、各翼片
161,161の上面は他方の扉160側が低くなる傾
斜面163として形成されている。
【0122】この扉160,160は、上記棒状片16
2,162が中枠180の溝182に納められるととも
に、その外面側とカバー20の内壁との間にコイルばね
170,170が配された状態でカバー20内に納めら
れ、コイルばね170,170による付勢で両扉16
0,160は相互に接する状態となる。
【0123】中枠180及び扉160,160を納めた
カバー20は、実施形態1で説明したように組立枠50
を用いてボディ10と結合されるのであるが、ボディ1
0とカバー20とを組立枠50で結合して器体1を組み
立てた時、中枠180の貫通孔181内に刃受部材30
のばね片31,32からなる刃受部が位置するととも
に、中枠180はボディ10における仕切壁12と係合
して、両刃受部間を分離し、プラグの抜き差しによって
発生する切り粉の回り込みで短絡が生じてしまうことを
防いでいる。また、貫通孔181の内部に刃受部を位置
させることで、ばね片31,32の異常開きを阻止して
いる。そして扉160,160は、カバー20の挿入口
25と刃受部材30との間に位置する。
【0124】すなわち、一方の扉160の翼片161は
他方の扉160の翼片161に少し被さることで隙間が
両扉160,160間に生ずることがない状態で両扉1
60,160がコイルばね170,170による付勢で
接触しているのであるが、このように閉じた扉160,
160が挿入口25と刃受部材30との間に位置して、
挿入口25の奥に位置する刃受部材30を隠すことにな
る。
【0125】ここにおいて、カバー20の内面には、図
示しない位置決めリブが突出しており、コイルばね17
0で付勢されている扉160は当接面166を位置決め
リブに当接させることで、両扉160,160は閉じた
状態の位置が定められる。
【0126】この状態で、プラグの栓刃を両挿入口25
に差し込めば、各栓刃は扉160,160の翼片16
1,161の傾斜面163を押すことで、扉160をコ
イルばね170に抗して動かして、両扉160,160
の間を広げるものであり、このために栓刃は刃受部材3
0にまで達して、栓刃が平型のものであればばね片3
1,32からなる刃受部に、ピン型のものであれば一対
のばね片31から刃受部に差し込まれる。プラグを抜け
ば、両扉160,160はコイルばね170,170に
よる付勢で復帰して再度挿入口25を閉じる状態とな
る。
【0127】そして、この扉付きコンセントにおいて
は、プラグにおける一対の栓刃が同時に差し込まれない
時、つまり片側の栓刃のみが差し込まれる時には、扉1
60,160が開かず、片方の栓刃のみが刃受部に差し
込まれるという状態が生じないようになっている。すな
わち、片方の栓刃のみを差し込んだ時には、両扉16
0,160は中枠180の溝182によって受けられて
いる棒状片162,162を中心として栓刃で押されて
片側に傾くものであり、この傾きによって、翼片16
1,161は中枠180の突部183,183間に入り
込み、栓刃が傾斜面163を押すことで両扉160,1
60を押し開こうとしても、ストッパーである突部18
3との干渉で開くことがないものである。なお、栓刃を
差し込んだ時、傾斜面163に栓刃が当たる関係で、上
下方向にも扉160が傾こうとするが、この傾きは棒状
片162で阻止される。
【0128】ここで、一対のコイルばね170,170
を扉160,160の間に設けずに両サイドに設けてい
るのは、扉160,160の開閉によってコイルばね1
70,170が折れても異極間の短絡が生じることがな
いようにしている意味を有している。なお、扉160に
おけるコイルばね170を受ける部分は、内部にボス1
65が突出する穴164として形成されており、コイル
ばね170を穴164に嵌め込めば、根元が太くなって
いるボス165にコイルばね170が係合するようにな
っている。組み立てに際しては、扉160にコイルばね
170を組み付けた状態でカバー20内に組み入れるわ
けであるが、コイルばね170が扉160から抜け落ち
ることがなくて、組み立て作業性がよいものである。
【0129】この構成においても、図63に示すように
挿入口25に平型栓刃挿入口25aのみを備える構成の
カバー20を用いることができる。したがって、一層の
多品種展開が可能になる。
【0130】(実施形態19)図64は本実施形態の分
解斜視図を示しており、実施形態14の構成に対して扉
220,コイルばね230並びに中枠240が追加さ
れ、コイルばね230により弾性付勢される扉220で
挿入口25を開閉自在に塞ぐようにした点に本実施形態
の特徴がある。したがって、実施形態14と共通の構成
については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形
態の上記特徴点についてのみ説明する。
【0131】カバー20の内部には2個の扉220,2
20とコイルばね230,230、そして中枠240,
240が納められる。中枠240は一対の貫通孔24
1,241と、この貫通孔241,241の間に位置す
る溝242と、各貫通孔241の両側に位置する突部2
43,243とを備えている。そして、一対の扉22
0,220と一対のコイルばね230,230とは各中
枠240とカバー20の内面との間に配設される。
【0132】各扉220は左右に張り出す翼片221,
221を備えたもので、中央下面に備えるリブ222を
中枠240の溝242にスライド自在に載せる(図66
参照)。そして各翼片221の上面が傾斜面223とし
て形成された扉220は、図65及び図66に示すよう
に、カバー20の内面と扉220との間に配設されるコ
イルばね230によって、一方向にスライド付勢され、
挿入口25,25の背後に扉220の翼片221,22
1を位置させて挿入口25を塞いでいる。
【0133】実施形態1で説明したように組立枠50を
用いてボディ10とカバー20とを結合し器体1を組み
立てた時、中枠240の貫通孔241内に刃受部材80
のばね片81,82からなる刃受部が位置するととも
に、中枠240はボディ10における仕切壁12と係合
して、両刃受部間を分離し、プラグの抜き差しによって
発生する切り粉の回り込みで短絡が生じてしまうことを
防いでいる。また、ばね片81,82の異常開きを中枠
240の貫通孔241内壁が阻止する。なお、中枠24
0は接地極用のばね片91の異常開きを阻止する壁24
4も備えたものとなっている。そして各扉220は、カ
バー20の挿入口25と刃受部材80との間に位置し、
前述のように挿入口25をその背後において扉220が
閉じる。
【0134】この状態で、プラグの栓刃を両挿入口25
に差し込めば、各栓刃は扉220の翼片221,221
の傾斜面223を押すことで、扉220をコイルばね2
30に抗してスライドさせて挿入口25を開くものであ
り、このために栓刃はばね片81,82にまで達して、
栓刃が平型のものであればばね片81,82からなる刃
受部に、ピン型のものであれば一対のばね片81からな
る刃受部に差し込まれる。プラグを抜けば、扉220は
コイルばね230による付勢で復帰して再度挿入口25
を閉じる状態となる。
【0135】そして、この扉付きコンセントにおいて
は、プラグにおける一対の栓刃が同時に差し込まれない
時、つまり、片側の栓刃のみが差し込まれる時には、扉
220が開かず、片方の栓刃のみが刃受部に差し込まれ
るという状態が生じないようになっている。すなわち、
片方の栓刃のみを差し込んだ時には、扉220は中枠2
40の溝242によって受けられているリブ222を中
心として栓刃で押されて片側に傾くものであり、この傾
きによって翼片221は中枠240の突部243に当接
する位置まで下がり、栓刃が傾斜面223を押すことで
両扉220,220を押し開こうとしても、突部243
との干渉で開くことがないものである。
【0136】ところで、従来の扉付きコンセントにおい
ては、図70に示すように刃受部材80’,90’等が
収納されたボディ10’の開口面に中枠240’が載置
され、図71に示すように背面を上に向けた状態のカバ
ー20’内部に扉220’及びコイルばね230’が収
納され、図72に示すように、このカバー20’をひっ
くり返してボディ10’の開口面にカバー20’を被せ
るようにして組み立てていたが、カバー20’をひっく
り返す際に本来ならばコイルばね230’で支持されて
落ちるはずのない扉220’が脱落してしまうのではな
いかという不安を作業者に与えていた。
【0137】そこで、本実施形態では、中枠240前面
の溝242の周囲にコイルばね230が収納される収納
部245が形成されるとともに、この収納部245の接
地極寄りの端部には一端側が扉220に固定されたコイ
ルばね230の他端側が当接する当接突部246が設け
られており、コイルばね230の他端側を当接突部24
6に当接させることでコイルばね230の弾発力を利用
して扉220及びコイルばね230が中枠240に支持
されるようにしてある。このため、扉220とコイルば
ね230とを中枠240に固定した状態でボディ10に
組み込むことができ、上記従来構成に比較してボディ1
0とカバー20とを結合する際の作業性が向上するもの
である。
【0138】ここで、本実施形態におけるボディ10と
カバー20とを組み立てる作業手順について簡単に説明
する。図67(a)に示すようにボディ10内部に刃受
部材80,90とともに鎖錠ばね36,46や解除釦3
7,47が組み込まれた後、同図(b)に示すようにボ
ディ10の開口面側に中枠240が組み込まれる。一
方、図68に示すように、扉220におけるコイルばね
230を受ける部分にはボス225が突設されており、
ボス225をコイルばね230の一端部から挿入すれ
ば、根元が太くなっているボス225にコイルばね23
0の一端部が係合するようになっている。そして、図6
7(c)に示すように中枠240の上方からコイルばね
230の他端部が当接突部246に当接するまで収納部
245に挿入すれば、コイルばね230が収納部245
に沿って真っ直ぐに配置されるため、特に真っ直ぐにし
ようと注意する必要が無く、組立性がよいものである。
【0139】また、コイルばね230の弾発力により扉
220が中枠240から脱落するのを防ぐために、中枠
240前面には各々貫通孔241を挟んで突部243と
対向する位置に一対の保持部247が突設されている。
すなわち、図69に示すように中枠240に扉220を
組み付ける際に扉220の各翼片221端部が保持部2
47に当接して保持されるため、コイルばね230の弾
発力により扉220が中枠240から脱落することがな
いものである。
【0140】この構成においても、図73に示すように
挿入口25に平型栓刃挿入口25aのみを備える構成の
カバー20を用いることができる。したがって、一層の
多品種展開が可能になる。
【0141】(実施形態20)本実施形態は、図74に
示すように、実施形態19の構成から接地極用の刃受部
材90を省略し、カバー20として接地極用の挿入口2
6を省略した形状のものを用いた例であって、接地極の
ない差込部24を2口備えるものである。この構成では
ボディ10、扉220、中枠240は実施形態19に用
いたものと同形状であって、カバー20の形状を異なら
せてある。つまり、刃受部材90を用いない点及びカバ
ー20の形状が異なるのみであって、他の部材は実施形
態19のものと同じものを用いることができるから、部
品品種の増加を抑制しながら多品種展開が容易になるの
である。
【0142】この構成においても、図75に示すように
挿入口25に平型栓刃挿入口25aのみを備える構成の
カバー20を用いることができる。したがって、一層の
多品種展開が可能になる。
【0143】(実施形態21)本実施形態は、図76に
示すように、実施形態13の構成に対して扉220,コ
イルばね230並びに中枠240が1組追加され、コイ
ルばね230により弾性付勢される扉220で挿入口2
5を開閉自在に塞ぐようにした例であって、2個単位寸
法の器体1に接地極付きの差込部24を1口だけ備える
ものである。この構成では、扉220及び中枠240が
実施形態19に用いたものと同形状であり、これ以外の
ボディ10やカバー20等は実施形態13で用いたもの
と同形状であるから、詳しい説明は省略する。
【0144】この構成においても、図77に示すように
挿入口25に平型栓刃挿入口25aのみを備える構成の
カバー20を用いることができる。したがって、一層の
多品種展開が可能になる。
【0145】
【発明の効果】請求項1の発明は、施工面に固定される
取付部材に形成された矩形状の開口窓内に前端部が挿入
された形で取付部材に保持され後端部が施工面に埋め込
まれた形で設置される合成樹脂製の器体と、器体に設け
た差込部に挿入されたプラグの栓刃を受ける刃受部材
と、刃受部材に電気的に接続され器体に設けた電線挿入
口に挿入された電線を保持して電線を刃受部材と電気的
に接続する端子部と、取付部材に単位ピッチで形成され
た保持部に結合される取付部とを備え、器体は後端側の
ボディと前記差込部を設けた前端側のカバーとからな
り、ボディとカバーとの双方に設けた嵌合部と凹凸嵌合
する合成樹脂製の組立部材によりボディとカバーとが結
合されることを特徴とし、器体を組み立てる際にボディ
及びカバーを撓ませる必要がないため、熱硬化性樹脂の
ように傷が付き難く且つ耐トラッキング性を有する合成
樹脂で器体を形成することができるとともに、金属製の
組立枠を用いる場合に比較して器体の差込部が設けられ
る面の寸法を大きくすることができるという効果があ
る。
【0146】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、組立部材に取付部が設けられたことを特徴とし、請
求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0147】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、ボディとカバーとの双方に係止溝が設けられるとと
もに少なくとも嵌合部と嵌合した状態で係止溝と凹凸係
合する係止爪が組立部材に設けられたことを特徴とし、
係止溝と係止爪の凹凸係合によって組立部材がボディ及
びカバーの嵌合部から脱落することを防ぐことができる
という効果がある。
【0148】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、係止爪が係止溝と係合する前に一時的に係止する仮
係止部がボディとカバーとの少なくとも何れか一方に設
けられたことを特徴とし、製造時に組立部材をボディ又
はカバーに仮保持させた状態で次工程に送ることができ
るために作業性の向上が図れるという効果がある。
【0149】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形成されると
ともに嵌合部に圧接する複数のリブが設けられたことを
特徴とし、嵌合部に圧接するリブによって組立部材のが
たつきが防止できて安定した嵌合性能を保つことができ
るという効果がある。
【0150】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形成されると
ともに嵌合部を挟んだ複数の対角線上の位置にそれぞれ
嵌合部から離れる向きに係止爪が設けられ、各係止爪と
凹凸係合する複数の係止溝がボディとカバーとの嵌合部
の周囲にそれぞれ設けられたことを特徴とし、ひねりの
力に対する組立部材の強度が向上するとともに、ボディ
及びカバーの双方において嵌合部と係止溝を分離させ、
外力を受ける部位の負担を低減することができるという
効果がある。
【0151】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、ボディとカバーとの双方の嵌合部及び組立部材に互
いに凹凸係合する係止段部が設けられたことを特徴と
し、係止段部の係合状態が外から確認できるとともにボ
ディ及びカバーの外側だけで組立部材との嵌合が行える
ために器体内部の構造に制約を受けず、設計の自由度が
増すという効果がある。
【0152】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、組立部材の撓みを助けて係止段部を係合し易くする
係合補助手段が組立部材に設けられたことを特徴とし、
組立部材の嵌合作業が容易になるという効果がある。
【0153】請求項9の発明は、請求項3の発明におい
て、組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形成されると
ともに嵌合部を挟んでボディとカバーとの結合方向に対
向する位置に係止爪が設けられたことを特徴とし、差込
部に対するプラグの抜き差し時等にボディとカバーとの
結合方向にかかる外力に対し、ボディとカバーの結合強
度を向上することができるという効果がある。
【0154】請求項10の発明は、請求項3の発明にお
いて、組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形成される
とともに嵌合部を挟んでボディとカバーとの結合方向及
び結合方向に略直交する方向にそれぞれ対向する位置に
係止爪が設けられたことを特徴とし、ボディとカバーと
の結合方向及びそれと略直交する方向の外力に対し、ボ
ディとカバーとの結合強度を向上することができるとい
う効果がある。
【0155】請求項11の発明は、請求項1の発明にお
いて、カバーに取付部が設けられたことを特徴とし、取
付部材に取り付けた状態の器体に対して外力が加わった
ときに組立部材にかかる力を分散して組立部材の外れを
防止することができるという効果がある。
【0156】請求項12の発明は、請求項1の発明にお
いて、ボディ及びカバーの対向する外側面に、ボディと
カバーとを不正規な向きに結合したときに互いに干渉す
る一対の嵌合部がそれぞれ突設されるとともに、ボディ
及びカバーの同一外側面の各嵌合部と各別に嵌合する一
対の嵌合孔が組立部材に設けられたことを特徴とし、ボ
ディとカバーの寸法ばらつきによる嵌合性能への影響を
抑えることができるとともに、ボディとカバーとが不正
規な向きに結合されるのを防ぐことができるという効果
がある。
【0157】請求項13の発明は、請求項1の発明にお
いて、ボディ及びカバーの各嵌合部にボディ及びカバー
の結合方向と略直交する方向に沿った嵌合溝が設けられ
るとともに、嵌合部に対してスライド移動させることで
嵌合溝と嵌合する嵌合片が組立部材に設けられ、嵌合部
と組立部材とが嵌合した状態で組立部材のスライド移動
を規制する規制手段が組立部材及び器体に設けられたこ
とを特徴とし、ボディ及びカバーの外側だけで組立部材
との嵌合が行えるために器体内部の構造に制約を受け
ず、さらに規制手段により組立部材が嵌合部から外れる
のを防ぐことができるという効果がある。
【0158】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、組立部材がボディ及びカバーの各嵌合部を覆う形
状に形成されたことを特徴とし、組立部材が嵌合された
状態ではボディ及びカバーの嵌合部が外から見えなくな
って見栄えをよくすることができるという効果がある。
【0159】請求項15の発明は、請求項1の発明にお
いて、器体の取付部が在る外側面と異なる外側面に嵌合
部が突設されたことを特徴とし、器体の幅寸法を小さく
して取付部材の施工面に対する位置調整が容易になると
いう効果がある。
【0160】請求項16の発明は、請求項1の発明にお
いて、3組の保持部を有する取付部材に3個まで取り付
けることができる1個単位寸法の器体の2又は3個分で
ある2個又は3個単位寸法の器体を備え、器体の長手方
向に沿った外側面の両端部にそれぞれ嵌合部が突設され
るとともに、各嵌合部と凹凸嵌合する一対の組立部材が
一体に形成されたことを特徴とし、器体が2個又は3個
単位寸法の場合における組立性の向上が図れるという効
果がある。
【0161】請求項17の発明は、請求項1の発明にお
いて、取付部材は金属製であって開口窓の両側部にそれ
ぞれ保持部としての保持爪が形成され、取付部材を塑性
変形させることにより器体又は組立部材に形成した取付
部としての取付孔に保持爪が凹凸結合されることを特徴
とし、金属製の取付部材に器体を取り付けることができ
るとともに、金属製の取付部材を用いて施工することで
耐火性などが確保し易くなるという効果がある。
【0162】請求項18の発明は、請求項1の発明にお
いて、取付部材は合成樹脂成形品であって開口窓の両側
部にそれぞれ保持部としての保持溝が形成され、取付部
材の弾性を利用して取付部材を撓ませることにより器体
又は組立部材に突設した取付部としての取付爪が保持孔
に凹凸結合されることを特徴とし、合成樹脂成型品の取
付部材に器体を取り付けることができるとともに、合成
樹脂製の取付部材を用いて施工すれば、取付部材への器
体の取り付けが容易であり、しかも取付部材と器体との
結合に塑性変形を伴わないから何度も着脱が可能であっ
てレイアウトの変更や器体の交換を容易に行なうことが
できるという効果がある。
【0163】請求項19の発明は、請求項1の発明にお
いて、前面が開口し施工面に埋込配置される埋込ボック
ス内に器体の後部が収納され、器体は内部に電線が挿通
される電線管を埋込ボックス内で埋込ボックスに接続す
るコネクタを逃げる形状に形成されたことを特徴とし、
施工面から埋込ボックスまでの距離が短い場合において
もコネクタと干渉しないように器体の後部を埋込ボック
ス内に収納することができて施工性が向上するという効
果がある。
【0164】請求項20の発明は、請求項19の発明に
おいて、取付部材を固定するための固定部が埋込ボック
スに設けられ、固定部を逃がす逃げ部が器体に設けられ
たことを特徴とし、施工面から埋込ボックスまでの距離
が短い場合においても埋込ボックスの固定部と干渉しな
いように器体の後部を埋込ボックス内に収納することが
できて施工性がさらに向上するという効果がある。
【0165】請求項21の発明は、請求項1の発明にお
いて、差込部はプラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口を
具備し、栓刃挿入口を開閉自在に塞ぐ扉と、栓刃挿入口
を塞ぐ方向に扉を弾性付勢する弾性体と、扉及び弾性体
を支持して器体内に収納される中枠とを備えたことを特
徴とし、扉と弾性体を中枠に固定した状態でボディ側に
組み込むことができ、ボディとカバーとを結合する際の
作業性が向上するという効果がある。
【0166】請求項22の発明は、請求項21の発明に
おいて、栓刃挿入口を塞ぐ位置で扉を保持する扉保持部
が中枠に設けられたことを特徴とし、弾性体の弾発力で
扉が中枠から脱落するのを扉保持部によって防ぐことが
できて組立性が向上するという効果がある。
【0167】請求項23の発明は、請求項21の発明に
おいて、弾性体を収納する収納部が中枠に設けられたこ
とを特徴とし、収納部に収納することで弾性体を中枠に
正確且つ確実に組み込むことができて組立性が向上する
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の分解斜視図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の正面図である。
【図4】同上の側面半断面図である。
【図5】同上の上面図である。
【図6】同上のカバーを外した状態の正面図である。
【図7】(a)は同上における組立枠の仮保持状態を示
す要部断面図、(b)は組立枠の嵌合状態を示す要部断
面図である。
【図8】同上における組立枠の嵌合状態を示す要部断面
図である。
【図9】同上における組立枠の嵌合状態を示す要部平面
図である。
【図10】同上を取り付けるプレートを示す分解斜視図
である。
【図11】同上を取り付けるプレートを示す分解斜視図
である。
【図12】同上の取付手順を示す動作説明図である。
【図13】同上をプレート枠に取り付けた状態の正面図
である。
【図14】同上を取り付けたプレート枠を埋込ボックス
に取り付けた状態を示し、(a)は背面図、(b)は下
面図、(c)は側断面図である。
【図15】(a)〜(d)は同上の埋込ボックス内への
配置状態を説明する説明図である。
【図16】従来例を示し、(a)は正面図、(b)は上
面図である。
【図17】(a)及び(b)は従来例の埋込ボックス内
への配置状態を説明する説明図である。
【図18】従来例の埋込ボックス内への配置状態を説明
する説明図である。
【図19】(a)及び(b)は従来例の埋込ボックス内
への配置状態を説明する説明図である。
【図20】(a)及び(b)は従来例の埋込ボックス内
への配置状態を説明する説明図である。
【図21】同上において他の構成のカバーを用いた分解
斜視図である。
【図22】同上において他の構成のカバーを用いた例を
示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は上
面図、(d)は背面図である。
【図23】実施形態2の分解斜視図である。
【図24】同上を示し、(a)は正面図、(b)は上面
図である。
【図25】同上の組立枠の嵌合状態を説明する要部平面
図である。
【図26】実施形態3の分解斜視図である。
【図27】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面
図、(c)は一部破断した右側面の断面図である。
【図28】実施形態4の分解斜視図である。
【図29】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面
図、(c)は一部破断した右側面の断面図である。
【図30】実施形態5の分解斜視図である。
【図31】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面
図、(c)は一部破断した右側面の断面図である。
【図32】実施形態6の分解斜視図である。
【図33】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面
図である。
【図34】実施形態7の分解斜視図である。
【図35】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面
図である。
【図36】実施形態8の分解斜視図である。
【図37】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面
図、(c)は一部破断した右側面の断面図である。
【図38】実施形態9の分解斜視図である。
【図39】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面
図、(c)は一部破断した右側面の断面図である。
【図40】実施形態10の分解斜視図である。
【図41】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面
図、(c)は一部破断した右側面の断面図である。
【図42】実施形態11の分解斜視図である。
【図43】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面
図、(c)は一部破断した右側面の断面図である。
【図44】実施形態12の分解斜視図である。
【図45】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面
図である。
【図46】実施形態13の分解斜視図である。
【図47】同上を示し、(a)は正面図、(b)はカバ
ーを外した状態の正面図、(c)は上面図である。
【図48】同上を取り付けたプレート枠を埋込ボックス
に取り付けた状態を示し、(a)は背面図、(b)は下
面図、(c)は側断面図である。
【図49】同上において他の構成のカバーを用いた分解
斜視図である。
【図50】実施形態14の分解斜視図である。
【図51】同上を示し、(a)は正面図、(b)はカバ
ーを外した状態の正面図、(c)は上面図である。
【図52】同上を取り付けたプレート枠を埋込ボックス
に取り付けた状態を示し、(a)は背面図、(b)は下
面図、(c)は側断面図である。
【図53】同上において他の構成のカバーを用いた分解
斜視図である。
【図54】実施形態15の分解斜視図である。
【図55】同上を示し、(a)は正面図、(b)はカバ
ーを外した状態の正面図、(c)は上面図である。
【図56】同上において他の構成のカバーを用いた分解
斜視図である。
【図57】実施形態16の正面図である。
【図58】同上の下面図である。
【図59】同上における組立枠の側面図である。
【図60】実施形態17を示し、(a)は正面図、
(b)は下面図、(c)は右側面図である。
【図61】同上を取付枠に取り付けた状態の正面図であ
る。
【図62】実施形態18の分解斜視図である。
【図63】同上において他の構成のカバーを用いた分解
斜視図である。
【図64】実施形態19の分解斜視図である。
【図65】同上のカバーを外した状態の正面図である。
【図66】同上の一部省略した側断面図である。
【図67】(a)〜(c)は同上の組立手順の説明図で
ある。
【図68】(a)は扉とコイルばねの分解斜視図、
(b)は扉にコイルばねを取り付けた状態の正面図であ
る。
【図69】(a)は扉とコイルばねとを組み付けた状態
の中枠の側面図、(b)は扉とコイルばねとを組み付け
た状態の中枠の側断面図である。
【図70】(a)及び(b)は従来例におけるボディ側
の組立手順の説明図である。
【図71】(a)及び(b)は従来例におけるカバー側
の組立手順の説明図である。
【図72】従来例の一部省略した側断面図である。
【図73】同上において他の構成のカバーを用いた分解
斜視図である。
【図74】実施形態20の分解斜視図である。
【図75】同上において他の構成のカバーを用いた分解
斜視図である。
【図76】実施形態21の分解斜視図である。
【図77】同上において他の構成のカバーを用いた分解
斜視図である。
【符号の説明】
1 器体 10 ボディ 20 カバー 50 組立枠 51 嵌合孔 52 係止脚 52a 係止爪 54 取付爪 60 嵌合部 61 係止溝 70 嵌合部 71 係止溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂部 正司 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 本田 稔 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 草間 公男 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 鈴木 健 三重県安芸郡美里村字五百野1285番地 株 式会社葉山電器製作所内 Fターム(参考) 5E087 EE10 FF06 FF08 FF12 HH01 JJ08 MM09 QQ03 RR02 RR17

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施工面に固定される取付部材に形成され
    た矩形状の開口窓内に前端部が挿入された形で取付部材
    に保持され後端部が施工面に埋め込まれた形で設置され
    る合成樹脂製の器体と、器体に設けた差込部に挿入され
    たプラグの栓刃を受ける刃受部材と、刃受部材に電気的
    に接続され器体に設けた電線挿入口に挿入された電線を
    保持して電線を刃受部材と電気的に接続する端子部と、
    取付部材に単位ピッチで形成された保持部に結合される
    取付部とを備え、器体は後端側のボディと前記差込部を
    設けた前端側のカバーとからなり、ボディとカバーとの
    双方に設けた嵌合部と凹凸嵌合する合成樹脂製の組立部
    材によりボディとカバーとが結合されることを特徴とす
    るコンセント。
  2. 【請求項2】 組立部材に取付部が設けられたことを特
    徴とする請求項1記載のコンセント。
  3. 【請求項3】 ボディとカバーとの双方に係止溝が設け
    られるとともに少なくとも嵌合部と嵌合した状態で係止
    溝と凹凸係合する係止爪が組立部材に設けられたことを
    特徴とする請求項1記載のコンセント。
  4. 【請求項4】 係止爪が係止溝と係合する前に一時的に
    係止する仮係止部がボディとカバーとの少なくとも何れ
    か一方に設けられたことを特徴とする請求項3記載のコ
    ンセント。
  5. 【請求項5】 組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形
    成されるとともに嵌合部に圧接する複数のリブが設けら
    れたことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
  6. 【請求項6】 組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形
    成されるとともに嵌合部を挟んだ複数の対角線上の位置
    にそれぞれ嵌合部から離れる向きに係止爪が設けられ、
    各係止爪と凹凸係合する複数の係止溝がボディとカバー
    との嵌合部の周囲にそれぞれ設けられたことを特徴とす
    る請求項3記載のコンセント。
  7. 【請求項7】 ボディとカバーとの双方の嵌合部及び組
    立部材に互いに凹凸係合する係止段部が設けられたこと
    を特徴とする請求項1記載のコンセント。
  8. 【請求項8】 組立部材の撓みを助けて係止段部を係合
    し易くする係合補助手段が組立部材に設けられたことを
    特徴とする請求項7記載のコンセント。
  9. 【請求項9】 組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に形
    成されるとともに嵌合部を挟んでボディとカバーとの結
    合方向に対向する位置に係止爪が設けられたことを特徴
    とする請求項3記載のコンセント。
  10. 【請求項10】 組立部材が嵌合部の周囲を囲む枠状に
    形成されるとともに嵌合部を挟んでボディとカバーとの
    結合方向及び結合方向に略直交する方向にそれぞれ対向
    する位置に係止爪が設けられたことを特徴とする請求項
    3記載のコンセント。
  11. 【請求項11】 カバーに取付部が設けられたことを特
    徴とする請求項1記載のコンセント。
  12. 【請求項12】 ボディ及びカバーの対向する外側面
    に、ボディとカバーとを不正規な向きに結合したときに
    互いに干渉する一対の嵌合部がそれぞれ突設されるとと
    もに、ボディ及びカバーの同一外側面の各嵌合部と各別
    に嵌合する一対の嵌合孔が組立部材に設けられたことを
    特徴とする請求項1記載のコンセント。
  13. 【請求項13】 ボディ及びカバーの各嵌合部にボディ
    及びカバーの結合方向と略直交する方向に沿った嵌合溝
    が設けられるとともに、嵌合部に対してスライド移動さ
    せることで嵌合溝と嵌合する嵌合片が組立部材に設けら
    れ、嵌合部と組立部材とが嵌合した状態で組立部材のス
    ライド移動を規制する規制手段が組立部材及び器体に設
    けられたことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
  14. 【請求項14】 組立部材がボディ及びカバーの各嵌合
    部を覆う形状に形成されたことを特徴とする請求項1記
    載のコンセント。
  15. 【請求項15】 器体の取付部が在る外側面と異なる外
    側面に嵌合部が突設されたことを特徴とする請求項1記
    載のコンセント。
  16. 【請求項16】 3組の保持部を有する取付部材に3個
    まで取り付けることができる1個単位寸法の器体の2又
    は3個分である2個又は3個単位寸法の器体を備え、器
    体の長手方向に沿った外側面の両端部にそれぞれ嵌合部
    が突設されるとともに、各嵌合部と凹凸嵌合する一対の
    組立部材が一体に形成されたことを特徴とする請求項1
    記載のコンセント。
  17. 【請求項17】 取付部材は金属製であって開口窓の両
    側部にそれぞれ保持部としての保持爪が形成され、取付
    部材を塑性変形させることにより器体又は組立部材に形
    成した取付部としての取付孔に保持爪が凹凸結合される
    ことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
  18. 【請求項18】 取付部材は合成樹脂成形品であって開
    口窓の両側部にそれぞれ保持部としての保持溝が形成さ
    れ、取付部材の弾性を利用して取付部材を撓ませること
    により器体又は組立部材に突設した取付部としての取付
    爪が保持孔に凹凸結合されることを特徴とする請求項1
    記載のコンセント。
  19. 【請求項19】 前面が開口し施工面に埋込配置される
    埋込ボックス内に器体の後部が収納され、器体は内部に
    電線が挿通される電線管を埋込ボックス内で埋込ボック
    スに接続するコネクタを逃げる形状に形成されたことを
    特徴とする請求項1記載のコンセント。
  20. 【請求項20】 取付部材を固定するための固定部が埋
    込ボックスに設けられ、固定部を逃がす逃げ部が器体に
    設けられたことを特徴とする請求項19記載のコンセン
    ト。
  21. 【請求項21】 差込部はプラグの栓刃が挿入される栓
    刃挿入口を具備し、栓刃挿入口を開閉自在に塞ぐ扉と、
    栓刃挿入口を塞ぐ方向に扉を弾性付勢する弾性体と、扉
    及び弾性体を支持して器体内に収納される中枠とを備え
    たことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
  22. 【請求項22】 栓刃挿入口を塞ぐ位置で扉を保持する
    扉保持部が中枠に設けられたことを特徴とする請求項2
    1記載のコンセント。
  23. 【請求項23】 弾性体を収納する収納部が中枠に設け
    られたことを特徴とする請求項21記載のコンセント。
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