JP2002006391A - プロジェクタ投影面の調整方法及び記録媒体 - Google Patents

プロジェクタ投影面の調整方法及び記録媒体

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JP2002006391A
JP2002006391A JP2000186313A JP2000186313A JP2002006391A JP 2002006391 A JP2002006391 A JP 2002006391A JP 2000186313 A JP2000186313 A JP 2000186313A JP 2000186313 A JP2000186313 A JP 2000186313A JP 2002006391 A JP2002006391 A JP 2002006391A
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Kichinosuke Okuno
吉之助 奥野
Takao Komata
孝夫 小俣
Haruo Amari
治雄 甘利
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Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
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Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はプロジェクタ投影面の調整方法に関
し,スクリーンの垂直方向以外の傾いた方向に中心軸の
方向を持つ,偏った自由な位置にプロジェクタを配置し
てもスクリーン上に原図形と同じ図形を表示することを
目的とする。 【解決手段】ディスプレイに長方形または正方形の図形
を表示すると同時にプロジェクタから同じ図形を表示さ
せ,ディスプレイ上の長方形または正方形の頂点を移動
して,変形した四辺形の図形を表示させると共にその時
の元の図形に対する変形比率パラメータを求めて,変形
した図形をスクリーン上に表示し,スクリーン上に表示
した図形が元の図形と同じに見えると,その時の変形比
率パラメータを保存し,情報処理装置からの表示画像
を,変形比率パラメータによる画面に適合するよう元図
形の画像を変形した図形の各画像に画面変換するよう構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーソナルコンピュ
ータ等の情報処理装置から出力された表示用画面をプロ
ジェクタにより拡大して投影面上に表示するためのプロ
ジェクタ投影面の調整方法及び記録媒体に関する。
【0002】パーソナルコンピュータ等の情報処理装置
に設けられたディスプレイ(CRTまたは液晶)では,
1人乃至数人により表示画面を見ることができるが,そ
の表示画面を同時に多数の人に見ることができるよう
に,プロジェクタを利用してスクリーンに表示する技術
が種々の分野で利用されるようになった。
【0003】そのようなプロジェクタによりスクリーン
上に画像を表示する場合,スクリーン面の放射方向に対
し画像投影の中心方向が傾いた状態で画像を投影する
と,スクリーン面で画像が歪んで表示されるためその改
善が望まれている。
【0004】
【従来の技術】図11はプロジェクタによるスクリーン
への投影表示の例を示す。図中,80はパーソナルコン
ピュータ(PCで表し,以下単にPCという),81は
PC80に設けられた液晶またはCRTのディスプレ
イ,82はディスプレイ81と同じ内容をスクリーンに
投影するための液晶等のプロジェクタ,83はスクリー
ン,84はスクリーン上に投影表示された画面である。
【0005】PC80に接続されたディスプレイ81に
は,PC80の使用者の操作に応じて対応する各種の画
面,すなわち,テキストデータ,静止画,動画等が表示
され,使用者の指1に対応した処理に応じて変化する。
ディスプレイ81の表示内容を多くの人に見せるため
に,ディスプレイ81と同じ内容をスクリーン83上に
投影する機能を備えるプロジェクタ82が用いられ,P
C80から表示用のデータが入力される。
【0006】図11のA.〜C.はプロジェクタ82の
画像投影の中心軸の方向とスクリーン面の法線方向(ス
クリーン面の垂直方向)の関係に対応して表示される画
像の形態を示すものであり,A.〜C.の各図に示すス
クリーン83の実際の形状は同じ長方形である。
【0007】図11のA.はスクリーン83の面の垂直
方向とプロジェクタ82の画像投影の中心軸の方向が一
致した場合であり,プロジェクタ82から投影した長方
形の画像が,スクリーン83上に同じ長方形の画像とし
て表示される。
【0008】これに対し,図11のB.の場合は,スク
リーン83の法線方向に対して画像投影の中心軸の方向
が上下方向に交差した場合であり,図の例はプロジェク
タ82がスクリーン83の上部側から下側のスクリーン
に向かって投影している。このため,プロジェクタ82
から投射された長方形の図形がスクリーンの上部と下部
に到達する距離が,上側までの距離が短く下側までの距
離が長くなるため,本来は長方形である図形が台形に変
化してスクリーン上に表示される。次に図11のC.の
場合は,スクリーン83の右下側にプロジェクタ82を
設けて,スクリーン82の法線方向に対して右下側から
の斜めの方向の中心軸により画像が投影される。この場
合,プロジェクタ82からスクリーンに対して長方形の
画像を出力しても,図に示すようにスクリーン上では各
辺が非並行となる四辺形に変化して表示される。
【0009】上記の図11のB.に示すようにスクリー
ンに対して上方向または下方向にずれた方向からプロジ
ェクタの長方形の画像を投射した場合に,スクリーン上
で台形の画像が表示されて,原図形と異なる画像が形成
される現象を調整して,原図形と同じように表示させる
ハードウェアを用いる方法がある。その一つは,プロジ
ェクタからの映写画像を出力する機構内に設けられた反
射ミラーの角度を調整する方法である。また,他の方法
は,プロジェクタ内の画像を発生する液晶を駆動する走
査線の周波数(または速度)を,上側の走査線と下側の
走査線とで異ならせる方法で,スクリーン上の台形の短
い辺に対応する側の周波数を低くし,長い辺に対応する
側の周波数を高くする方法である。なお,このように,
台形の映像をハードウェアにより長方形に調整する方法
を,キーストーン補正という。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記図11のB.に示
すような投影画像の歪みを調整する方法として,反射ミ
ラーの角度を調整する方法は時間と手間がかかるという
問題があり,台形の辺に対応して走査線速度を変える方
法もハードウェアを付加する必要があり,調整が面倒で
あるという問題がある。
【0011】また,これらの方法では台形以外の一般的
な4辺形の歪み,すなわち上記図11のC.に示すよう
な,スクリーンの法線方向に対して上側または下側で且
つ右側または左側の任意の位置にプロジェクタを置い
て,画像を投影表示した場合の,画像の歪みを補正する
ことはできないという問題があった。
【0012】更に,調整できる角度が大きい場合には調
整が困難となり,調整角度に制限があった。
【0013】このため,スクリーンの位置に対してプロ
ジェクタを設置する位置が天井に近い位置や,左右の壁
の隅に限定される場合にスクリーン上に元の図形と異な
る歪んだ形状の図形が表示されてしまうという問題があ
った。
【0014】本発明はこれらの問題を解決して,スクリ
ーンの垂直方向以外の傾いた方向に中心軸の方向を持
つ,偏った自由な位置にプロジェクタを配置してもスク
リーン上に原図形と同じ図形を表示することができるプ
ロジェクタ投影面の調整方法及び記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図1のA.において,10はプロジェクタか
ら発生する投影四角錐,11はプロジェクタからの画像
が投影されるスクリーン,12は投影四角錐10をカッ
トして作成される四角形(長方形)である。
【0016】プロジェクタの投影画面は,本来の長方形
であるべき形状が4頂点の位置が変化することで別の形
状の四角形になる。この四角形12はプロジェクタの投
影中心点Oから投影される光が作る投影四角錐10をス
クリーン11でカットすることで作成される。これによ
り,理論的には,投影四角錐10とスクリーン11面
は,上下左右対称な四角錐を平面で切った形状として表
現できる。
【0017】投影四角錐は中心軸に対して対称形であ
り,この場合,投影中心点Oと四角錐のスクリーン11
面上の四角形の各頂点A,B,C,Dまでのそれぞれの
長さであるOA,OB,OC,ODを,OA=a0 ,O
B=b0 ,OC=c0 ,OD=d0 とすると,次の式が
成立する。
【0018】 1/a0 +1/c0 =1/b0 +1/d0 (1) 従って,図1のA.に示すように投影中心軸がスクリー
ン面と交差する点(4つの頂点A,B,C,Dにより形
成される2つの対角線の交点)をXとし,この点Xと四
角形の角の点A,B,C,D間の距離XA,XB,X
C,XDを,XA=a1,XB=b1,XC=c1,X
D=d1とすると,次の式が成立する。
【0019】 1/a1 +1/c1 =1/b1 +1/d1 (2) ここで,投影面をABCDとして,表示すべき映像A’
B’C’D’が図1のB.のような関係になっている。
すなわちABCDは元の画面,A’B’C’D’は変形
後の画面である。なお,同じ画面をプロジェクタの代わ
りにCRTディスプレイに表示すると,図1のC.のよ
うになる。これはコンピュータ内部のビットマップを,
元の画面ABCDが長方形であるので,A’B’C’
D’の位置を求めることで,作成されるべき形状が得ら
れる。
【0020】各頂点の中心点Xに対する変形比率をa,
b,c,dとすると,a=A’X/AX,b=B’X/
BX,c=C’X/CX,d=D’X/DXであり,図
1のB.とC.で同じ値である。B.において,A’X
=B’X=C’X=D’Xであるので,上記式(2) よ
り,次の関係式(3) が成立する。
【0021】 a+c=b+d (3) この式(3) は図1のC.についても成立する。従って,
変形後の四辺形が満たすべき条件は,図1のC.におい
て,XA’+XC’=XB’+XD’となる。これによ
り,A’B’C’D’の2本の対角線の長さが等しいこ
とであるという結論が得られる。
【0022】なお,図1のB.とC.の関係を説明する
と,図1のC.において長方形のABCDで表す図形の
ビットマップをA’B’C’D’で表す非平行な四辺形
の図形のビットマップに変換して,プロジェクタにより
投射することで,図1のB.に示す投影面ABCD上
で,長方形の図形として表示することができることを意
味する。
【0023】本発明はこの原理を利用して図形の変換を
行うもので,スクリーンに対するプロジェクタの位置に
よる画面の歪みを表す変形比率パラメータを求めるため
に,元の図形である長方形がスクリーン上でも同じ長方
形として表示されるよう長方形の対角線の変形比率を変
更することで,変形比率を求め,次に求められた変形比
率により表示すべき画面のビットマップを,各ビット位
置の画素信号を変形画面のビット位置の画素信号として
書き込み,その画像情報をプロジェクタからスクリーン
に投射するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】図2は本発明が実施されるハード
ウェアの構成図,図3は投影面調整の処理フロー,図4
はディスプレイ上に表示する長方形及び正方形の例を示
す。
【0025】図2において,1は1a〜1fを含む情報
処理装置,2はプロジェクタ,3はスクリーン,4はデ
ィスプレイ,5はキーボードやマウス等の入力装置であ
り,プロジェクタ2はスクリーン3の前方の上下,左右
の偏った位置に設置されているものとする。また,情報
処理装置1内の1aはCPU,1bは本発明により求め
た変形比率パラメータを含むデータや,プログラムを格
納するRAM,1cは固定データやマイクロプログラム
を格納したROM,1dはハードディスク,1eは入力
装置5のインタフェース(IFで表示),1fは画像用
RAM(VRAMで表示)である。
【0026】図2のハードウェアを用いて図3に示す処
理フローにより投影面の調整が行われる。最初に,変形
比率パラメータを求める(図3のS1)。変形比率パラ
メータを求める処理の詳細はS10〜S12に示され,
情報処理装置1からディスプレイ4上の画面にアスペク
ト比が等しい長方形または正方形を表示する(図3のS
10)。図4にディスプレイ上に表示する長方形及び正
方形の図形の例を示し,長方形はABCDの頂点により
形成され,正方形はabcdの頂点により形成される。
この図形をそのままプロジェクタ2からスクリーン3上
に投影すると,スクリーン3上では長方形または正方形
が歪んで表示される。
【0027】長方形の例について説明すると,図形をデ
ィスプレイ4に表示した上で,入力装置5から丸印を付
して表示した4頂点ABCDの一つ一つを指定して,そ
の頂点を対角線上で移動させる(図3のS11)。頂点
を移動させると,その頂点により形成された長方形の形
状も移動に応じて頂点を形成する2つの辺も移動して変
形した四辺形がディスプレイ4上に表示される。この移
動に応じて,上記図1について示した式(3) のa+c=
b+dを満足させるよう変形比率パラメータが求められ
る。こうして変形した長方形の図形をプロジェクタ2か
らスクリーン3上に拡大して投影する。スクリーン3上
に投影された図形が長方形になっていれば,入力装置5
から設定の指示を行うことで(図3のS12),その時
に求められていた変形比率パラメータを設定値となり,
この値を情報処理装置1内に保存し,長方形にならない
場合は更に,入力装置5から長方形の頂点の位置を移動
させることにより上記変形比率パラメータを変えて,長
方形になるまで同様の入力,投影を繰り返す。
【0028】こうして変形比率パラメータが設定される
と,情報処理装置1から表示すべき長方形のビットマッ
プ画像を,変形比率パラメータにより変形した図形の各
位置に画像変換する(図3のS2)。この画像変換の方
法は後述する図7,図8を用いて説明する。画像変換が
完了すると,その画像をプロジェクタ2へ出力してスク
リーン3上に投影する(図3のS3)。
【0029】図3に示す方法では変形比率パラメータと
して,上記式(3) のa+c=b+dを満たすことを条件
としており,理論的にはこの変形方法により画面の修正
が可能である。しかし,実際にはプロジェクタのレンズ
や光源などのハードウェアの歪みにより,投影四角錐は
必ずしも上下,左右について対称ではない。また,スク
リーン面も正しい平面にならない場合がある。このよう
な場合,上記図1のC.の式(3) のような変形上の制約
にこだわらず,自由に変形の比率を設定することを可能
にして,現実的に適用可能な機能を付加することができ
る。図1のC.のように式(3) の条件に制約されるモー
ドを制約モードと呼ぶと,式(3) の条件に制約されない
モードを自由設定モードと呼び,このモードとして図4
に示すように自由設定モード1と自由設定モード2の2
つの種類がある。
【0030】自由設定モード1は,図5のA.に示さ
れ,a+c=b+dという制約を無くし,a,b,c,
dは対角線上の自由な位置に設定できる。自由設定モー
ド2は,図5のB.に示され,自由設定モード1に課さ
れた対角線上という制約もなく,a,b,c,dは画面
(A,B,C,D)の中で自由に設定できる。
【0031】画面を変換するための上記従来の技術で説
明したハードウェアによる方法と比較して,ソフトウェ
アによる画面を変換する本発明の方法では,回転操作や
縮小操作によってビットマップにぎざぎざが生じ,変換
後の画面が見にくくなるという問題がある。これを目立
たなくさせるために,各ドット間の色をぼかせて徐々に
変化させるための公知の技術である「アンティエイリア
ス」(Anti-Alias) 機能を付加することができる。
【0032】アンティエイリアスを使用しない場合,元
画像の点Pの位置の配色を参照する時に,点Pの座標値
の少数点以下を四捨五入して整数値にして,その整数値
の座標における点を参照する。
【0033】一方,アンティエイリアスを使用する場
合,元画像の点Pの位置の配色を参照する時に,点Pの
座標値に少数点以下の数値がある場合,その前後の整数
値の座標から以下のように換算する。
【0034】元画像における座標(x0 ,y0 )の点の
配色の値をC1 ,(x0 +1, y0 )の配色の値をC2
(x0 , y0 +1) の配色の値をC3 ,(x0 +1, y0 +1
)の配色の値をC4 とする。
【0035】この場合,点Pの配色値は,以下の値とみ
なす。
【0036】(1- x1 - y1 + x1 1 ) C1 +(x1 -
1 1 ) C2 +( y1 - x1 1) C3 +x1 1 1 従って,点pの変換後の配色は,この値となる。
【0037】上記の自由設定モードを含む投影面の調整
方法の処理フローを図6に示す。最初に変形比率パラメ
ータを求めるためプロジェクタにパラメータ設定画面を
表示する(図6のS1)。ここでは,「制約モード」に
よりパラメータを取得する(図6のS2)。ここで,調
整ができたか否かの判定を行い(図6のS3)。調整で
きた場合は,その時のパラメータ値を求める値として保
存し,調整できないと判定されると,自由設定モード1
に移行して調整を行う(図6のS4)。上記図5のA.
を用いて説明した自由設定モード1による調整を行って
調整ができたか否かの判定を行い(図6のS5),調整
ができた場合にはその時のパラメータ値を保存し,調整
できないと判定されると,自由設定モード2に移行して
調整を行って,調整した時の変化率パラメータを求める
(図6のS6)。自由設定モード2は上記図5のBを用
いて説明したとおりである。この後,調整ができたか判
別し(図6のS7),調整できた場合は,上記S3,S
5のそれぞれで調整ができたと判定された場合と同様
に,情報処理装置1から表示したい長方形のビットマッ
プ画像を,取得(保存)した変形比率パラメータにより
変形した四辺形の各位置に画像変換する(図6のS
8)。この画像変換した結果をスクリーンに表示した時
に,ぎざぎざが目立つ場合には,上記したアンティエイ
リアス機能を指定することにより,変換後の画面を見や
すくすることができる。
【0038】本発明による画像変換の方法を説明する。
【0039】図7に画像変換の原理説明図であり,画像
変換の原理を説明するため小さな範囲の画素(ドット)
を拡大して表示する。図7の(1) には左側の元の正方形
に対して,プロジェクタからスクリーン上へ元の図形と
同じように表示するために,(1) の右側に示すように正
方形を変形する必要がある例であり,この例では(1)の
左側の元の画面の文字「A」をスクリーン上で元の形状
で見ることができるように,右側に示すように画像変換
を行う必要がある。その画像変換の詳細は図7の(2) に
示され,左側に示す元の画像(情報処理装置から発生し
た画像)の各画素は,画面の変換に応じて右側に示すよ
うな各位置に変換されて書き込まれ,その変換アルゴリ
ズムは次の図8乃至図10により説明する。なお,図7
の(2) に示す画像は, 情報処理装置の表示用メモリ(図
示省略)に書き込まれている。
【0040】本発明による長方形の画面の画像を任意の
四辺形(凹四辺形等の特殊な形状は除く)の画像に変形
する方法の例として,図8に示す画像変換の処理フロー
を示す。図8の処理フローについて,図9に示す元画像
の形状と変形後の形状の例,図10に示す座標値の算出
の説明図を用いて説明する。
【0041】最初に変形パラメータを取得し(図8のS
1),元の長方形を変形パラメータにより変形した四辺
形を発生した上で,長方形及び変形後の四辺形を三角形
に分割する(同S2)。
【0042】これを図9に示す例により説明すると,図
9の(1) の左側は元の長方形(ABCDの頂点から成
る)の図形を表し,右側がスクリーン上で長方形を表示
するのに必要な変形した四辺形(abcdの頂点から成
る)である。この左側の長方形内の画像を構成する各画
素を左側の変形した四辺形の画像の対応する位置に書き
込む場合,(1) の左側の元の長方形ABCDと右側の変
形後の四辺形abcdを,両方とも対角線により4つの
三角形に分割して考える。すなわち,長方形ABCDを
4個の三角形OAB,OBC,OCD,ODAに分け,
これらの各三角形を四辺形abcdを三角形に分割した
各三角形oab,obc,ocd,odaに対応付けら
れる。
【0043】図8に戻って,次に変形後の1つの三角形
を選択し(図8のS3),選択した三角形の内部の1点
Pをとり(図8のS4),その点PのX,Yの位置(座
標値)の決定をし(同S5),その点に対応する元の長
方形の対応する三角形内の点PのX,Yの位置を計算し
て(同S6),Pの位置を決定する(同S7)。続い
て,元の画像におけPの位置の配色,すなわち点Pの画
像データ(3原色のRGBから成るデータ)を参照し
(図8のS8),この配色を変形後の点pにコピーする
(同S9)。次いで,この三角形の全ての点について計
算したか判別し(図8のS10),終了しない場合は,
次の点へ進み(同S11),S5へ戻るが,この三角形
の全ての点の計算が終了すると,全ての三角形について
計算が終了したか判別し(同S12),終了しないと次
の三角形(変形後の三角形)を選択して(同S13),
上記S4に戻り,4つの三角形の全てについて計算が終
了するまで繰り返される。
【0044】図10は座標値算出の説明図であり,上記
図8の処理フローにおいて実行される座標値算出の具体
例を示し,図10のa.は上記図9の(2) の左側に示す
元図形の一つの三角形AOBを表し,図10のb.は同
じく図8の(2) の右側に示す変形後の一つの三角形oa
bを表す。図10のb.の変換後の画像の点pからaの
元の画像の点Pを求め,その点Pの画像データを点pの
画像データとしてコピーすることで,変換後の画像を得
ることができる。
【0045】本発明によるプロジェクタ投影面の調整方
法は,プロジェクタを接続したパーソナルコンピュータ
等の情報処理装置において上記に説明した処理機能を備
えたプログラムを実行することにより実現することがで
きる。
【0046】
【発明の効果】本発明によればプロジェクタにより情報
処理装置の映像を投影する場合,スクリーン面に対して
まっすぐ垂直にプロジェクタを置けば,映像を正しく表
示できるが,そのような位置にプロジェクタを置くこと
ができる場合は少なく,スクリーン周囲の環境によって
プロジェクタの位置が制約されることが多く,正面のス
クリーンに対し天井付近や,左右の壁にプロジェクタを
設置して,スクリーンに斜めに投射する場合がある。そ
のような場合に,本発明による画面調整機能により,長
方形(または正方形)に表示されるべき映像を,スクリ
ーン上で長方形(または正方形)に正しく表示できるよ
うにすることができる。そして,本発明はソフトウェア
により実現できるので,コンピュータに接続された各種
のプロジェクタに適用して,簡単且つ安価に導入するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明が実施されるハードウェアの構成図を示
す図である。
【図3】投影面調整の処理フローを示す図である。
【図4】ディスプレイ上に表示する長方形及び正方形の
例を示す図である。
【図5】自由設定モードの説明図である。
【図6】自由設定モードを含む投影面調整の処理フロー
を示す図である。
【図7】画像変換の原理説明図である。
【図8】画像変換の処理フローを示す図である。
【図9】元画像の形状と変形後の例を示す図である。
【図10】座標値の算出の説明図である。
【図11】プロジェクタによるスクリーンへの投影表示
の例を示す図である。
【符号の説明】
10 プロジェクタから発生する投影四角錐 11 プロジェクタからの画像が投影されるスクリ
ーン 12 投影四角錐をカットして作成される四角形
(長方形)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甘利 治雄 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社システム研究所内 Fターム(参考) 2H088 EA12 MA20 5C058 AA01 AA06 BA23 BA27 BB25 5C061 BB02 BB07 BB15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーンに対し上下及び/または左右
    の偏った位置から投影表示するためのプロジェクタと,
    プロジェクタへ入力する画像と同じ内容を表示するディ
    スプレイとを備えた情報処理装置において,ディスプレ
    イに長方形または正方形の図形を表示すると同時にプロ
    ジェクタから同じ図形を表示させ,ディスプレイ上の前
    記長方形または正方形の頂点を移動して,変形した四辺
    形の図形を表示させると共にその時の元の図形に対する
    変形比率パラメータを求めて,前記変形した図形をスク
    リーン上に表示し,前記スクリーン上に表示した図形が
    元の図形と同じに見えると,その時の変形比率パラメー
    タを保存し,情報処理装置からの表示画像を,前記変形
    比率パラメータによる画面に適合するよう元図形の画像
    を変形した図形の各画像に画面変換することを特徴とす
    るプロジェクタ投影面の調整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記ディスプレイ上
    の前記長方形または正方形の頂点を移動して,変形した
    四辺形を作成する際に,前記各頂点を元の長方形または
    正方形の対角線上を移動させると同時に対角線の交点で
    ある中心点に対する変化率をa,b,c,dとすると,
    a+c=b+dの関係を維持するモードで動作すること
    を特徴とするプロジェクタ投影面の調整方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において,前記ディスプレイ上
    の前記長方形または正方形の頂点を移動して,変形した
    四辺形を作成する際に,請求項2に記載のモードか,元
    の長方形または正方形の対角線上を移動させるが変化率
    について前記a+c=b+dの関係に制約されないモー
    ドか,または頂点を移動させる場合に対角線上という制
    約及び前記a+c=b+dの関係の維持の何れにも制約
    されないモードか,の中の何れか一つを選択可能とする
    ことを特徴とするプロジェクタ投影面の調整方法。
  4. 【請求項4】 ディスプレイに長方形または正方形を表
    示させ,ディスプレイに表示された長方形または正方形
    の頂点を移動させる入力装置からの指示に応じて変形し
    た四辺形を生成してディスプレイに表示させると共にそ
    の時の元の図形に対する変形比率パラメータを求め,前
    記変形した四辺形をプロジェクタからスクリーンに投影
    表示させて,前記スクリーン上に表示した図形が元の図
    形と同じに見えたことを表す入力によりその時の変形比
    率パラメータを保存させ,表示すべき画像が発生する
    と,前記保存した変形比率パラメータにより,前記画像
    の各画素を変形した四辺形の図形内の対応する位置に設
    定して,プロジェクタからスクリーンに投影表示させる
    処理を情報処理装置に実行させるプログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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