JP2002005804A - 微摺動磨耗検査装置 - Google Patents

微摺動磨耗検査装置

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JP2002005804A
JP2002005804A JP2000180175A JP2000180175A JP2002005804A JP 2002005804 A JP2002005804 A JP 2002005804A JP 2000180175 A JP2000180175 A JP 2000180175A JP 2000180175 A JP2000180175 A JP 2000180175A JP 2002005804 A JP2002005804 A JP 2002005804A
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test piece
sliding
minutely
sliding wear
load
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信三 ▲高▼橋
Shinzo Takahashi
Noburu Nakategawa
宣 仲手川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用コネクタで使用する端子を、9.8
N程度の大きな荷重であっても、0.5Hz程度の低周
波で、最大振幅が100μmの下に簡単な機構で正確に
低速微摺動させて検査することが可能なうえ、作動が静
粛で安価な微摺動磨耗検査装置を提供する。 【解決手段】 第1の試験片を板ばねで支持すると共
に、第1の試験片に板ばねの板面に直交する方向から荷
重を付与する支持手段10、第1の試験片と接触される第
2の試験片を固定すると共に、第1の試験片と並行する
方向に、スライド自在で、かつ、スライド方向の一方に
向けて押圧されるスライド手段20、駆動源31と、駆動源
の動作を縮小してスライド手段20へ伝達し、スライド手
段を第1の試験片と並行する方向に往復動させる伝達部
材33〜35とを有する駆動手段30を備えた微摺動磨耗検査
装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ端子相互
の微摺動に起因する微摺動磨耗を検査する微摺動磨耗検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用コネクタにおいては、走行に伴
う振動によって端子相互が短い距離(最大でも100μ
m)を接触状態で振動し、接触点で表面のメッキが磨耗
するいわゆる微摺動磨耗が発生する。この微摺動磨耗が
発生すると、生じたメッキの粉末(通常、スズの粉末)
が酸化する。そして、これら酸化した粉末が接点間に入
り込むと、接点を劣化させて接触抵抗を増加させ、コネ
クタに接触障害が発生するという問題が知られている。
このため、自動車用コネクタにおいては、微摺動磨耗が
発生し難い端子の提供が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、上
記した微摺動磨耗を検査する微摺動磨耗検査装置は、2
つの試験片(通常は金属薄板)の一方を固定し、他方を
荷重(接触圧)を加えた状態で一方に接触させながら往
復摺動させ、接点の劣化による接触抵抗の増加を微摺動
磨耗として測定するものである。従来の微摺動磨耗検査
装置は、スピーカの原理を使用し、スピーカのコーンに
相当するものに試験片を取り付け、低周波発振機の出力
をアンプで増幅してスピーカを駆動することで、試験片
を往復摺動させている。
【0004】このため、従来の微摺動磨耗検査装置は、
0.2N程度の小さな出力、即ち荷重(接触圧)しか得
られず、大きな出力を得ようとすると、スピーカである
ことから大きな雑音が発生して好ましくない。しかも、
この装置は、スピーカの原理を使用していることから低
速での振動、即ち、0.5Hz程度の低周波振動には対
応できないうえ、アンプや振動部分も大規模で高価にな
るという問題があった。
【0005】一方、自動車用コネクタにおける試験片の
微摺動磨耗検査では、通常、試験片は20〜100μm
の摺動距離を0.5Hz程度の低周波振動に基づく低い
速度で往復摺動され、摺動距離がこれ以上になると接点
の劣化が発生しないことが経験的に知られている。一
方、試験片に加える荷重(接触圧)は、通常、約0.9
8〜9.8N程度とする必要がある。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、自動車用コネクタで使用する端子を、9.8N程度
の大きな荷重であっても、0.5Hz程度の低周波で、
最大振幅が100μmの下に簡単な機構で正確に低速微
摺動させて検査することが可能なうえ、作動が静粛で安
価な微摺動磨耗検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の微摺動磨耗検査装置においては、第1の試験片
を板ばねで支持すると共に、前記第1の試験片に前記板
ばねの板面に直交する方向から荷重を付与する支持手
段、前記第1の試験片と接触される第2の試験片を固定
すると共に、前記第1の試験片と並行する方向に、スラ
イド自在で、かつ、スライド方向の一方に向けて押圧さ
れるスライド手段、駆動源と、この駆動源の動作を縮小
して前記スライド手段へ伝達し、前記スライド手段を前
記第1の試験片と並行する方向に往復動させる伝達部材
とを有する駆動手段を備えた構成としたのである。
【0008】
【作用】駆動手段は、駆動源の動作量を適宜の大きさに
縮小してスライド手段へ伝達するので、試験片に大きな
荷重を加えても、低速(低周波数)で摺動距離の短い微
摺動を達成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の微摺動磨耗検査装
置に係る一実施形態を図1乃至図3に基づいて詳細に説
明する。微摺動磨耗検査装置(以下、単に「検査装置」
という)1は、図1乃至図3に示すように、支持手段1
0、スライド手段20及び駆動手段30を備えている。
【0010】ハウジング2は、図1に示すように、台座
2a、周壁2b及び天板2cを有し、天板2c上に設け
た支持台座11上に支持手段10とスライド手段20
が、内部の台座2aに駆動手段30の主要部分が、それ
ぞれ配置されている。そして、台座2aには、検査装置
1の作動を制御する制御手段(ECU)5が設置されて
いる。
【0011】支持手段10は、図2及び図3に示すよう
に、支持壁12とガイド14とを有している。支持壁1
2は、支持台座11上に固定され、上部にブラケット1
3がねじ止めされている。ブラケット13は、側面にガ
イド14が、下面に支持部材15が、それぞれ取り付け
られている。
【0012】ガイド14は、第1試験片Pt1に荷重を付
与する重錘18を案内する部材で、3箇所に重錘18の
ロッド18aを挿通する挿通孔14aが形成されてい
る。支持部材15は、下部に3枚の板ばね16が取り付
けられている。板ばね16は、一端が支持部材15に固
定され、図3に示すように、他端に座板17を介して第
1試験片Pt1がねじ止めされている。
【0013】ここで、第1試験片Pt1は、後述する第2
試験片Pt2と共に、自動車用コネクタの端子として使用
される黄銅又はベリリウム銅等の金属薄板にスズ等のメ
ッキを施したもので、中央には突起Prが設けられてい
る。突起Prは、第2試験片Pt2側に設けられていても
よい。また、図1及び図2に示すように、重錘18は、
下端が球面に形成されたロッド18aの上部に錘18b
が取り付けられている。重錘18は、錘18bを交換す
ることで、第1試験片Pt1に対して例えば9.8N程度
までの荷重を板ばね16の板面に直交する鉛直下方へ付
与することができる。なお、より大きな荷重を加えるよ
うにすることも可能である。このとき、板ばね16は、
カンチレバーと同様に、一端が支持部材15の下部に固
定され、他端は自由端である。このため、板ばね16
は、板面に沿った方向には動かないが、重錘18から作
用する荷重の方向には動くことができる。
【0014】スライド手段20は、スライドガイド2
1、テーブル22及び押圧部材23を有している。スラ
イドガイド21は、レール21aと、レール21aに沿
ってスライドするスライダ21bを有している。テーブ
ル22は、スライダ21bに取り付けられ、一端に配置
した押圧部材23により常時図1の左方へ押圧されてい
る。テーブル22は、上面に座板22aが取り付けら
れ、図3に示すように、座板22aを介して第2試験片
Pt2がねじ止めされる。押圧部材23は、ホルダ23a
に押しばね23bが設けられ、収納孔23bの一方の開
放端に押え板23cが取り付けられている。
【0015】駆動手段30は、テーブル22を往復動さ
せる部分で、モータ31、偏心カム32、第1レバー3
3、リンク34及び第2レバー35を有している。モー
タ31は、第1レバー33を回動させる駆動源で、回転
軸31aに偏心カム32が取り付けられている。モータ
31は、図1に矢印で示すように左右方向における位置
を調整することができる。
【0016】ここで、第1レバー33を回動させること
ができれば、駆動手段はモータ31に限定されるもので
はない。駆動源は、例えば、エアシリンダやソレノイド
あるいは圧電素子等を使用しても良いが、最終段階にお
けるテーブル22の往復動がサインカーブ状となる点で
はモータ31が好ましい。また、テーブル22の往復
動、従って検査対象の試験片Pt1,Pt2の往復動の速度
(周波数)並びにストローク(摺動距離)は、モータ3
1の左右方向の位置、偏心カム32の偏心量あるいは第
1レバー33、リンク34及び第2レバー35の長さに
よって調整できる。
【0017】更に、テーブル22の所望の速度(周波
数)並びにストローク(摺動距離)が得られれば、偏心
カム32から第2レバー35へ直接動きを伝達してもよ
い。第1レバー33は、リンク34及び第2レバー35
と共に伝達部材を構成し、偏心カム32の動き量を適宜
の大きさに縮小してテーブル22へ伝達する。第1レバ
ー33は、ピボット33aの一方に長い第1アーム33
bが、他方に短い第2アーム33cが配置されている。
第1レバー33は、ピボット33aで支持台36に回転
自在に支持され、第1アーム33bが偏心カム32に当
接し、第2アーム33cにリンク34の一方が連結され
ている。リンク34は、第1レバー33と第2レバー3
5とを連結している。第2レバー35は、アーム35a
の一端でリンク34と連結され、アーム35aの他端に
は支持円板35bが設けられている。支持円板35b
は、ハウジング2の天板2cに設けた台座3に回動自在
に支持され、外周にプッシャ35cが設けられている。
プッシャ35cは、図1に示したように、支持円板35
bの一部を切り欠いて形成され、押圧部材23によって
一端を押圧されているテーブル22の他端に係合してい
る。
【0018】このとき、検査装置1は、偏心カム32か
ら第1レバー33、リンク34及び第2レバー35を通
ってテーブル22へとモータ31の回転に伴う往復動が
伝達されるが、これらの間には多少のがたつきが生ず
る。しかし、検査装置1は、テーブル22が押圧部材2
3により常時図1の左方へ押圧されているので、これら
のがたつきが吸収される。
【0019】以上のように構成される検査装置1は、試
験片Pt1,Pt2の微摺動磨耗を検査するときに以下のよ
うにして使用される。先ず、検査装置1において、試験
片の摺動距離を20μm、往復動の速度(周波数)を
0.5Hzに設定し、重錘18の荷重(接触圧)を約
4.98Nに設定した。
【0020】次に、第1試験片Pt1を板ばね16にねじ
止めすると共に、ロッド18aを挿通孔14aに挿通し
て所望荷重の重錘18をガイド14に支持させる。次い
で、テーブル22に座板22aを介して第2試験片Pt2
をねじ止めし、第1試験片Pt1の突起Prを第2試験片
Pt2の中央に位置決めする。しかる後、モータ31を作
動させる。すると、テーブル22が図1において左右方
向に往復動し、第1試験片Pt1の突起Prが第2試験片
Pt2の表面を摺動する。
【0021】そして、所定回数(例えば、1万回)運転
中に、試験片と接続したレコーダーにより接触抵抗の推
移と回数を測定する。このようにして試験片Pt1,Pt2
の接触抵抗の測定が終り、微摺動磨耗の検査が終了した
ら、前記と逆の手順で試験片Pt1,Pt2を外し、新たな
試験片Pt1,Pt2に交換する。
【0022】検査装置1は、このようにして微摺動磨耗
の検査を繰り返す。このとき、検査装置1は、付与する
荷重の大きさに応じて重錘18を交換すれば、0.98
N程度の小さな荷重から9.8N程度の大きな荷重まで
を試験片Pt1,Pt2に付与することができる。また、検
査装置1は、モータ31を駆動源とし、偏心カム32の
動き量を適宜の大きさに縮小してスライド手段20へ伝
達するので、低速(低周波数)の微摺動を達成すること
ができる。
【0023】しかも、検査装置1は、構造が簡単、特に
支持手段における構造が簡単であることから、作動が静
粛なうえ、安価に提供することができる。更に、検査装
置1は、モータ31の位置を変えてテーブル22のスラ
イド距離を変更することができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、自動車用コネ
クタで使用する端子を、大きな荷重を加えた状態であっ
ても、低周波で、小さい振幅の下に簡単な機構で正確に
低速微摺動させて検査することが可能なうえ、作動が静
粛で安価な微摺動磨耗検査装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微摺動磨耗検査装置を一部を断面にし
て示す正面図である。
【図2】図1の装置の支持手段を示すもので、図1のII
−II線に沿った断面図である。
【図3】図1のA部拡大図である。
【符号の説明】
1 微摺動磨耗検査装置 2 ハウジング 5 制御手段(ECU) 10 支持手段 20 スライド手段 30 駆動手段 31 モータ(駆動源) 32 偏心カム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の試験片(Pt1)を板ばね(16)で
    支持すると共に、前記第1の試験片に前記板ばねの板面
    に直交する方向から荷重を付与する支持手段(10)、 前記第1の試験片と接触される第2の試験片(Pt2)を
    固定すると共に、前記第1の試験片と並行する方向に、
    スライド自在で、かつ、スライド方向の一方に向けて押
    圧されるスライド手段(20)、 駆動源(31)と、この駆動源の動作を縮小して前記ス
    ライド手段へ伝達し、前記スライド手段を前記第1の試
    験片と並行する方向に往復動させる伝達部材(33〜3
    5)とを有する駆動手段(30)を備えたことを特徴と
    する微摺動磨耗検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261884A (ja) * 2002-02-21 2008-10-30 Yazaki Corp フレッチング腐食試験装置
CN110631934A (zh) * 2019-09-27 2019-12-31 郑州新泰精密量仪有限公司 一种波形垫片疲劳试验机及其测试方法

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Effective date: 20050922