JP2002005774A - タイヤのマーキング装置 - Google Patents

タイヤのマーキング装置

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JP2002005774A
JP2002005774A JP2000296498A JP2000296498A JP2002005774A JP 2002005774 A JP2002005774 A JP 2002005774A JP 2000296498 A JP2000296498 A JP 2000296498A JP 2000296498 A JP2000296498 A JP 2000296498A JP 2002005774 A JP2002005774 A JP 2002005774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きい剛性が得られ、マーキングヘッドの先
端面の水平面に対する角度を変更した場合でも、このマ
ーキングヘッドの先端面の位置がずれないようにするこ
と。 【解決手段】 タイヤ1の所定箇所にマークを付すため
のマーキングヘッド2と、マーキングヘッド2を点Aを
通る水平軸線を中心に揺動させてマーキングヘッド2の
先端面2aと水平面との成す角度θを所望の角度に変更
するための角度変更機構部18と、を備え、角度変更機
構部18は、マーキングヘッド2を設けてある可動部5
2と、この可動部52と係合して可動部52を円弧状の
経路に沿って案内する円弧状案内部51と、を具備し、
円弧状案内部51に沿って移動する可動部52の揺動の
中心は、タイヤ1にマークを付すためにタイヤ1の表面
と接触する状態のマーキングヘッド2の略先端面2aと
対応する位置Aにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばタイヤ試
験機により測定して知ることができたタイヤの不均衡な
箇所にマークを付すためのタイヤのマーキング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤのマーキング装置(単に、
「マーキング装置」と言うこともある。)を図7及び図
8を参照して説明する。このマーキング装置は、タイヤ
試験機により測定して得られたタイヤ1の不均衡な箇所
に関するデータに基づいて、その不均衡な箇所を通るタ
イヤ1の半径方向の線上に位置するタイヤ1のビード部
1aの近傍の外側表面にマークを付すためのものであ
る。タイヤ1の不均衡な箇所とは、タイヤ試験機により
測定されたタイヤ1の重心位置と点対称となっている位
置(軽点位置)であり、この点対称の中心をタイヤ1の
中心としている。
【0003】この図7に示すマーキング装置は、加熱さ
れたマーキングヘッド2の先端面2aをマーキングテー
プ3を介してタイヤ1の表面に押し当てることにより、
所定のマークを表示することができるホットスタンプ式
のものである。このマーキング装置によると、まず、図
7に示すように、タイヤ試験機により不均衡箇所が測定
されたタイヤ1を下降位置から上昇させると、タイヤ1
の上側面がテープガイド4の下縁に当接する。そして、
この当接した状態でタイヤ1を少し上昇させると、テー
プガイド4が設けられている取付板5が枢軸6を中心に
して上方に揺動してリミットスイッチ7が例えばONと
なり、これにより、駆動シリンダ8のピストンロッド先
端の押圧ブロック9が伸長方向に移動してマーキングヘ
ッド2を第1のバネ(圧縮コイルバネ)10のバネ力に
抗して押し下げることができる。マーキングヘッド2
は、ヒータ11により加熱されており、このマーキング
ヘッド2の先端の刻印が形成されている表面2aがマー
キングテープ3を介してタイヤ1の表面の所定箇所に押
し付けられて所定のマークを表示することができる。こ
の際、ピストン先端の押圧ブロック9に設けられている
第1のローラ12及び第2のバネ(引っ張りコイルバ
ネ)13が駆動シリンダ8のスタンプ動作に連動してテ
ープ巻き取り軸14を反時計方向に所定の角度だけ回転
させて、使用済み分のテープ3をこのテープ巻き取り軸
14に巻き取らせることができる。15は使用前のテー
プを保持している保持軸15である。このマーキング装
置は、マーキングヘッド2の先端面2aが、タイヤ1の
マークを表示しようとする箇所の表面に対して平行とな
るようにこのマーキングヘッド2を取付板5に設けてあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示す従
来のタイヤのマーキング装置では、マーキングヘッド2
の先端面2aと水平面との成す角度θを変更することが
できないので、タイヤ1の種類が変更されたために、そ
の変更後のタイヤ1におけるマークを表示しようとする
箇所の表面と、マーキングヘッド2の先端面2aと、が
互いに平行とならない状態となった場合は、マーキング
ヘッド2の先端面2aの一部しかタイヤ1の表面と接触
しないので、この変更後のタイヤ1の表面にマークを綺
麗に付すことができないという問題がある。
【0005】そして、マーキングヘッド2の先端面2a
の水平面に対する角度θを変更する構成として、例えば
図7に示す取付板5及びリミットスイッチ7を枢軸6を
介して保持する保持部16を、リンク機構部(図示せ
ず)のリンクに設け、このリンクに設けられている枢軸
を中心にしてそのリンクを揺動させることにより、マー
キングヘッド2の先端面2aと水平面との成す角度θを
変更する構成が考えられる。しかし、この構成とする
と、マーキングヘッド2の先端面2aの水平面に対する
角度θを変更するために、このマーキングヘッド2を枢
軸を中心にして揺動させると、この揺動に伴ってマーキ
ングヘッド2の先端面2aが枢軸を中心にして所定の円
周に沿って移動するので、タイヤ1の所定位置にマーク
を付すためには、この移動した分を修正する必要があ
り、この修正のための構成が必要となる。また、このよ
うなリンク機構部とすると、このマーキング装置をリン
クに設けた枢軸により支持する必要があるので、大きい
剛性を得ようとすると、比較的嵩が大きくなる。
【0006】本発明は、大きい剛性が得られ、マーキン
グヘッドの先端面の水平面に対する角度を変更した場合
でも、このマーキングヘッドの先端面の位置がずれない
ようにすることができるタイヤのマーキング装置、及び
確実にしかも綺麗にマークを付すことができるタイヤの
マーキング装置を提供することを目的の一つとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、タイヤの
所定箇所にマークを付すためのマーキングヘッドと、こ
のマーキングヘッドを水平軸線を中心に揺動させて上記
マーキングヘッドの先端面と水平面との成す角度を所望
の角度に変更するための角度変更機構部と、を備えるタ
イヤのマーキング装置において、上記角度変更機構部
は、上記マーキングヘッドを設けてある可動部と、この
可動部と係合して上記可動部を円弧状の経路に沿って案
内する円弧状案内部と、を具備することを特徴とするも
のである。
【0008】第2の発明は、第1の発明に係るタイヤの
マーキング装置において、上記円弧状案内部に沿って移
動する上記可動部の揺動の中心は、タイヤにマークを付
すためにタイヤの表面と接触する状態の上記マーキング
ヘッドの略先端面と対応する位置にあることを特徴とす
るものである。第3の発明は、第1又は第2の発明に係
るタイヤのマーキング装置において、上記マーキングヘ
ッドを水平方向に移動させるための水平移動機構部と、
上記マーキングヘッドを鉛直軸線を中心に回転させて所
望の回転位置に移動させるための回転移動機構部と、を
具備することを特徴とするものである。
【0009】第4の発明は、第3の発明に係るタイヤの
マーキング装置において、タイヤの形状及び大きさを表
す情報、及び上記回転移動機構部により回転移動させよ
うとするマーキングヘッドの回転位置を入力するための
入力手段と、この入力手段により入力された上記情報、
及び上記回転位置に基づいて上記水平移動機構部、上記
角度変更機構部、及び上記回転移動機構部を駆動して上
記マーキングヘッドの先端面を、所定の水平位置、水平
面に対する所定の角度、及び所定の回転位置に変更する
制御手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0010】第5の発明は、マーキングヘッドをタイヤ
の所定箇所に押し付けることによりこの所定箇所にマー
クを付すことができるタイヤのマーキング装置におい
て、上記マーキングヘッドを上記所定箇所に押し付ける
ときに、当該所定箇所の裏面又はその近傍に当接してこ
の裏面又はその近傍を支持し、上記マーキングヘッドの
押し付け力によるタイヤの変形を防止するための支持部
を設けたことを特徴とするものである。
【0011】第6の発明は、第5の発明に係るタイヤの
マーキング装置において、第1の駆動部と第2の駆動部
を設け、第1の駆動部は、上記支持部を、上記所定箇所
の裏面又はその近傍を支持する支持位置と、当該裏面又
はその近傍と間隔を隔て向かい合う非支持位置と、に移
動させるためのものであり、第2の駆動部は、上記支持
部を、タイヤの上記裏面又はその近傍と向かい合う対向
位置と、タイヤの搬送の妨げとならない退避位置と、に
移動させるためのものであることを特徴とするものであ
る。
【0012】第7の発明は、第6の発明に係るタイヤの
マーキング装置において、第1の駆動部は、エアーシリ
ンダであり、この第1の駆動部に使用される圧力空気
は、上記支持部がタイヤの上記裏面又はその近傍に当接
する上記支持位置に移動した時に上記支持部の移動が停
止し、上記マーキングヘッドの押し付け力により上記支
持位置にある上記支持部が上記非支持位置側に移動しな
い圧力であることを特徴とするものである。
【0013】第8の発明は、第1、第2、第3、又は第
4の発明に係るタイヤのマーキング装置において、上記
マーキングヘッドを上記所定箇所に押し付けることによ
りマークを付すときに、当該所定箇所の裏面又はその近
傍に当接してこの裏面又はその近傍を支持し、上記マー
キングヘッドの押し付け力によるタイヤの変形を防止す
るための支持部を設けたことを特徴とするものである。
【0014】第1の発明によると、可動部を円弧状案内
部の円弧状の経路に沿って移動させることにより、可動
部に設けられているマーキングヘッドの先端面と水平面
との成す角度を所望の角度に変更することができる。こ
れにより、マーキングヘッドの先端面の水平面に対する
角度を、マークを付そうとしているタイヤの表面の水平
面に対する傾斜角度に一致させることができる。
【0015】第2の発明によると、円弧状案内部に沿っ
て移動する可動部の揺動の中心が、タイヤにマークを付
すためにタイヤの表面と接触する状態のマーキングヘッ
ドの略先端面に位置しているので、マーキングヘッドの
先端面の水平面に対する角度をいずれの角度に変更して
も、タイヤの表面の予め定めた位置にマーキングヘッド
の先端面を接触させてマークを付すことができる。
【0016】第3の発明によると、マーキングヘッド
を、水平移動機構部により水平方向に移動させて、マー
キングヘッドの先端面を、マークを付そうとしているタ
イヤの半径方向の所定の位置に移動させることができ
る。そして、マーキングヘッドを、回転移動機構部によ
り鉛直軸線を中心に回転移動させて、マーキングヘッド
の先端面をタイヤの円周方向の所望の回転位置に移動さ
せることができる。
【0017】第4の発明によると、タイヤの形状及び大
きさを表す情報、及び回転位置を入力手段により入力す
ると、制御手段がこの入力された情報、及び回転位置に
基づいて、水平移動機構部、角度変更機構部、及び回転
移動機構部を駆動して、マーキングヘッドの先端面を、
所定の水平位置、水平面に対する所定の角度、及び所定
の回転位置に変更することができる。
【0018】第5、第8の発明によると、マーキングヘ
ッドをタイヤの所定箇所に押し付けることによりこの所
定箇所にマークを付すことができる。そして、マーキン
グヘッドをその所定箇所に押し付けるときに、支持部を
当該所定箇所の裏面又はその近傍に当接させてこの裏面
等を支持しているので、マーキングヘッドの押し付け力
によるタイヤの変形を防止することができる。
【0019】第6の発明によると、支持部が退避位置に
ある状態で、タイヤをそれにマークを付すための所定の
位置に送り込むことができるし、送り出すことができ
る。タイヤが所定位置に搬送された時に、第2の駆動部
を駆動させて、退避位置にある支持部をタイヤの所定箇
所の裏面又はその近傍と向かい合う対向位置に移動させ
る。そして、第1の駆動部を駆動させることにより、タ
イヤの所定箇所の裏面等と間隔を隔て向かい合う非支持
位置にある支持部を支持位置に移動させてタイヤの所定
箇所の裏面等に当接させることができ、これにより、こ
の裏面等を支持部により支持させることができる。
【0020】第7の発明によると、エアーシリンダであ
る第1の駆動部に使用される圧力空気の圧力を所定の圧
力に調整することにより、第1の駆動部を駆動させて非
支持位置にある支持部を支持位置側に移動させた場合
に、支持部がタイヤの所定箇所の裏面又はその近傍に当
接する支持位置に移動した時にこの支持部の移動を停止
させることができる。そして、マーキングヘッドをタイ
ヤの所定箇所に押し付けたときに、この押し付け力によ
り支持位置にある支持部が非支持位置側に移動しないよ
うに停止させておくことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係るタイヤのマーキング
装置(単に、「マーキング装置」と言うこともある。)
の第1実施形態を各図を参照して説明する。このタイヤ
のマーキング装置は、図3に示すものであり、従来のも
のと同様に、例えばこのマーキング装置の前段に設けら
れているタイヤ試験機(図示せず)により測定して得ら
れたタイヤ1の不均衡な箇所に関するデータに基づい
て、その不均衡な箇所を通るタイヤ11の半径方向の線
上に位置するタイヤ1のビード部1aの近傍の外側表面
にマークを付すためのものである。タイヤ1の不均衡な
箇所とは、重心位置と点対称の位置にある軽点位置のこ
とである。タイヤのマーキング装置は、図3に示すよう
に、タイヤ1の所定箇所にマークを付すためのマーキン
グヘッド2が設けられているマーキング機構部17を備
えている。このマーキング機構部17は、角度変更機構
部18に設けてある。この角度変更機構部18は、本発
明の特徴とするものである。そして、この角度変更機構
部18は、水平移動機構部19により支持されており、
この水平移動機構部19は、回転移動機構部20により
支持されている。そして、マーキング機構部17の下方
には、タイヤ1を昇降させるための昇降機構部21を設
けてある。更に、この昇降機構部21には、ローラコン
ベア22上のタイヤ1を所定の位置に位置決めするため
のセンタリング装置(図示せず)を設けてある。
【0022】マーキング機構部17は、図7に示す従来
のものと同様に、ホットスタンプ式のものである。マー
キング機構部17は、図2に示すように、取付板23の
左右の各面に1組ずつ合計2組設けてあり、どちらも同
等のものであるので左側のものを説明し、右側のものの
説明を省略する。左側のマーキング機構部17に設けら
れているマーキングヘッド2は、短円柱形であり、先端
部に刻印部を形成してある。この刻印部が形成されてい
る先端面2aは、マーキングヘッド2の中心軸線24に
対して垂直となっている。このマーキングヘッド2の下
部は、加熱ブロック25及びテープガイド4に穿設され
ている案内孔26に進退自在に挿通している。加熱ブロ
ック25は、マーキングヘッド2を所定の温度に加熱す
るためのヒータ11を内部に設けてあり、下端部にテー
プガイド4が結合している。テープガイド4は、下面が
下側に突出する円弧状に形成してあり、この円弧状の下
面にマーキングテープ3を沿わせてある。この2組のマ
ーキング機構部17は、それぞれのマーキングヘッド
2、2に例えば異なるマークが形成されている刻印部を
設けてあり、必要に応じて何れか一方のマーキング機構
部17を作動させて使用することができる。そして、一
方の使用するマーキング機構部17に設けられているマ
ーキングヘッド2の中心軸線24、及び図3に示す回転
移動機構部20の支持軸27の中心軸線は、同一の鉛直
面上に位置させてあり、これにより、このマーキング機
構部17が取り付けられている取付板23を角度変更機
構部18により仰角方向の角度θを変更することによ
り、マーキングヘッド2の先端面2aとタイヤ1のマー
クを付す面とが互いに平行となるように調整することが
できる。マーキングヘッド2の上部は、第1のバネ(圧
縮コイルバネ)10の内側に挿通しており、この第1の
バネ10の上端部がマーキングヘッド2の上端部に形成
されている鍔状部2aと当接し、第1のバネ10の下端
部が加熱ブロック25の上面に当接している。
【0023】このマーキングヘッド2と同一軸線上に駆
動シリンダ8を配置してあり、この駆動シリンダ8は、
ブラケット28を介して取付板23に設けてある。駆動
シリンダ8は、ピストンロッドの先端部に押圧ブロック
9を設けてあり、伸長動作することにより押圧ブロック
9がマーキングヘッド2の上端部を、第1のバネ10の
バネ力に抗して斜め下方に押し下げることとなり、これ
によりマーキングヘッド2が案内孔26に沿って斜め下
方に移動して、刻印部の先端面2aがマーキングテープ
3を介してタイヤ1の所定の表面を押圧してマークを熱
転写して付すことができるようになっている。そして、
駆動シリンダ8が短縮動作すると、マーキングヘッド2
が第1のバネ10のバネ力により図1に示す元の待機位
置に戻る。
【0024】次に、マーキングテープ3(以下、単に
「テープ」と言うこともある。)のテープ送り機構部2
9を説明する。このテープ送り機構部29は、図1に示
すように、取付板23に回動自在に設けられているテー
プ保持軸15を備えており、このテープ保持軸15に使
用前のテープ3が巻き付けられている。このテープ3
は、テープガイド4の下面、及びゴム性の送りローラ3
0に掛けられ、その先端部がテープ巻き取り軸14に巻
き付けられている。送りローラ30が固着している枢軸
31、及びテープ巻き取り軸14は、取付板23に回動
自在に設けてある。送りローラ30に掛けられているテ
ープ3は、この送りローラ30とテンションローラ32
により挟み込まれている。このテンションローラ32
は、テンションアーム33に回動自在に設けてある。こ
のテンションアーム33は、その上端部が枢軸34を介
して取付板23に揺動自在に設けてある。図1に示す3
5は第3のバネ(引っ張りコイルバネ)である。第3の
バネ35は、左側端部がテンションアーム33の下端部
と結合しており、右側端部が取付板23と結合し、テン
ションローラ32を送りローラ30に押し付ける方向に
付勢している。
【0025】また、送りローラ30が固着している枢軸
31には、第1の歯車36を固着して設けてあり、この
第1の歯車36に第2の歯車37が噛み合っている。第
2の歯車37が固着している枢軸38は、取付板23に
回動自在に設けてある。更に、この枢軸38に第1のプ
ーリ39を一方クラッチ(図示せず)を介して設けてあ
る。そして、テープ巻き取り軸14には、第2のプーリ
40を固着して設けてある。この第1のプーリ39と第
2のプーリ40に環状ベルト41を掛けてある。つま
り、第1のプーリ39に設けられている一方向クラッチ
によると、第2の歯車37が時計方向に回転したとき
は、この第2の歯車37と共に、枢軸38がこの時計方
向に回転するが、第1のプーリ39は停止したまであ
り、テープ巻き取り軸14がテープ3を巻き取らないよ
うになっている。そして、これとは反対に、第2の歯車
37が反時計方向に回転したときは、枢軸38、第1の
プーリ39、第2のプーリ40、及びテープ巻き取り軸
14がこの反時計方向に回転して、このテープ巻き取り
軸14によりテープ3を所定の長さ分だけ巻き取るよう
になっている。
【0026】また、第2の歯車37の側面には回動自在
に第2のローラ42を設けてあり、この第2のローラ4
2は、テープ送りレバー43の左側端部に形成されてい
る溝に係合している。このテープ送りレバー43は、枢
軸44を介して回動自在に取付板23に設けてある。図
1に示す13は第2のバネ(引っ張りコイルバネ)であ
る。第2のバネ13は、上端部がテープ送りレバー43
の右側端部と結合しており、下端部が取付板23と結合
し、テープ送りレバー43の枢軸44よりも右側部の下
縁を第1のローラ12に押し付ける方向に付勢してい
る。この第1のローラ12は、押圧ブロック9に回動自
在に設けてある。
【0027】更に、図1に示すように、取付板23に
は、枢軸45を介してスイッチレバー46を回動自在に
設けてある。このスイッチレバー46の右側端部は、下
方に突出する円弧状に形成してあり、この円弧状の右側
端部の略中央部がマーキングヘッド2の略先端面2aの
少し下方に位置している。このスイッチレバー46の右
側端部は、テープガイド4よりも曲率半径を少し大きく
してあり、上昇してくるタイヤ1にテープガイド4より
も先に接触するようにしてある。図1に示す47は第4
のバネ(引っ張りコイルバネ)である。第4のバネ47
は、下端部がスイッチレバー46の左側端部と結合して
おり、上端部が取付部材48と結合し、スイッチレバー
46の左側端部の上縁を取付部材48に突設されている
ストッパー49に押し付ける方向に付勢している。スイ
ッチレバー46の左側端部は、ストッパー49に当接す
る待機位置の状態で取付部材48に設けられているリミ
ットスイッチ50の操作部を押し上げており、このリミ
ットスイッチ50がOFFの状態となっている。そし
て、スイッチレバー46の右側端部が上昇してくるタイ
ヤ1に接触して所定量だけ持ち上げられると、リミット
スイッチ50がONの状態となってタイヤ1の上昇を停
止させるようになっている。このタイヤ1を上昇及び下
降させるのが昇降機構部21である。また、この昇降機
構部21によりタイヤ1が下降すると、リミットスイッ
チ50は元のOFFの状態に戻る。なお、上記取付部材
48は、取付板23と結合している。
【0028】このテープ送り機構部29によると、駆動
シリンダ8が伸長動作することにより、押圧ブロック9
と共に第1のローラ12が下降し、そして、テープ送り
レバー43が第2のバネ13のバネ力により時計方向に
揺動して、第2の歯車37が時計方向に回転し、更に、
第1の歯車36及び送りローラ30が反時計方向に回転
する。ただし、第1のプーリ39は、それに設けられて
いる一方クラッチの働きにより停止したままである。従
って、テープ巻き取り軸14も停止したままであり、テ
ープ巻き取り軸14にはテープが巻き取られない状態で
ある。そして、駆動シリンダ8が短縮動作することによ
り、押圧ブロック9と共に第1のローラ12が上昇する
と、テープ送りレバー43が第1のローラ12により反
時計方向に揺動して、第2の歯車37が反時計方向に回
転すると共に、第1のプーリ39も一方クラッチの働き
により反時計方向に回転し、更に、第2のプーリ40及
びテープ巻き取り軸14が反時計方向に所定の角度だけ
回転して、テープ巻き取り軸14に使用済みテープを所
定の長さだけ巻き取ることができる。この際、第1の歯
車36及び送りローラ30が時計方向に回転してテープ
3をテープ巻き取り軸14側に移動させるが、テープ巻
き取り軸14の回転により巻き取られるテープの長さ
は、送りローラ30による送り量よりも長くしてあるの
で、テープ3は、送りローラ30を滑ってテープ巻き取
り軸14側に移動する。
【0029】次に、角度変更機構部18を図1及び図2
を参照して説明する。角度変更機構部18は、案内部5
1と、可動部52、52と、仰角方向駆動部53と、を
備えている。案内部51は、図1に示すように、所定の
長さであって上側に突出する円弧状の軌道台である。こ
の案内部51は、取付板23の上部と対向すると共にこ
の上部と互いに平行する状態で支持部54に設けてあ
る。この円弧状に形成された案内部51は、この円弧の
中心点Aが、マーキングヘッド2がマークを付すために
タイヤ1の表面と接触する状態において、このマーキン
グヘッド2の先端面2aと対応する所定の位置となるよ
うに形成してある。可動部52は、案内部51と係合し
てこの案内部51に沿って移動自在に設けてあるブロッ
ク状のものであり、それぞれ同一のものを2つ設けてあ
る。これら2つの可動部52に取付板23を固定して取
り付けてある。仰角方向駆動部53はパルスモータであ
り、この回転軸に減速機を介してピニオンを取り付けて
ある。このピニオンは、直線ラック55に噛み合ってい
る。直線ラック55は、取付板23と平行すると共に水
平な状態で保持部(図には現れていない)の挿通孔に挿
通している。そして、直線ラック55の右側端部は、連
結部56を介して取付板23とリンク結合している。ま
た、仰角方向駆動部53と保持部は、ブラケット57に
取り付けてある。このブラケット57は、取付板23に
対して垂直に取り付けられている枢軸58を介して支持
部54に設けてあり、この枢軸58を中心にして回動自
在である。
【0030】上記のように構成された角度変更機構部1
8によると、仰角方向駆動部53の回転軸が所定の回転
角度だけ正転又は逆転すると、直線ラック55がその回
転角度に応じた距離だけ図1の左方向又は右方向に移動
する。これにより、直線ラック55と連結する取付板2
3に設けられている可動部52を円弧状の案内部51の
この円弧状の経路に沿って移動させることができる。そ
の結果、取付板23が上記所定の位置Aを通る水平軸線
を中心にして対応する方向に所定の角度だけ揺動し、マ
ーキングヘッド2の先端面2aと水平面との成す角度θ
を、マークを付そうとしているタイヤ1の表面の水平面
に対する傾斜角度θに一致させることができる。従っ
て、マークを付そうとしているタイヤ1の表面の水平面
に対する傾斜角度θが異なる複数種類の各タイヤ1に対
して、マークを綺麗に付すことができる。
【0031】そして、円弧状の案内部51に沿って移動
する可動部52、及びこの可動部52と結合するマーキ
ングヘッド2の揺動の中心Aが、タイヤ1にマークを付
すためにタイヤ1の表面と接触する状態のマーキングヘ
ッド2の略先端面2aに対応する位置となっているの
で、マーキングヘッド2の先端面2aの水平面に対する
角度θをいずれの角度に変更しても、タイヤ1の表面の
予め定めた位置にマーキングヘッド2の先端面2aを接
触させてマークを付すことができる。従って、マーキン
グヘッド2の先端面2aの水平面に対する角度θを変更
した場合でも、タイヤ1にマークを付すためにタイヤ1
の表面と接触する状態のマーキングヘッド2の略先端面
2aの位置が水平方向及び垂直方向に変動することがな
く、つまり、マーキングヘッド2の水平方向及び垂直方
向の位置を修正する必要がなく、タイヤ1の表面の予め
定めた位置にマークを正確に付すことができる。
【0032】例えば、図6(a)に示すように、タイヤ
1のマークを付す箇所の表面が水平面に対して右上がり
に傾斜しており、その傾斜角度がθ4 である場合は、マ
ーキングヘッド2の先端面2aが水平面に対して右上が
りに傾斜するようにして、その傾斜角度がθ4 となるよ
うにすることができる。そして、図6(b)に示すよう
に、タイヤ1のマークを付す箇所の表面が水平面に対し
て右下がりに傾斜しており、その傾斜角度がθ5 である
場合は、マーキングヘッド2の先端面2aが水平面に対
して右下がりに傾斜するようにして、その傾斜角度がθ
5 となるようにすることができる。そして、このよう
に、マーキングヘッド2の先端面2aをいずれの傾斜角
度θに変更した場合でも、タイヤ1のビード部1aから
所定の距離Lだけ外側に離れた箇所にマークを付すこと
ができる。
【0033】次に、水平移動機構部19を図3及び図4
を参照して説明する。水平移動機構部19は、ガイド5
9、60と、サドル61と、水平方向駆動部62と、を
備えている。ガイド59、60は、それぞれ短円筒部材
から成っている。この2本のガイド59、60は、互い
に平行して水平方向に配置され、それぞれの中心軸が直
線ラック55と平行している。一方のガイド59の両端
部は、側板63、63に固着されて支持されている。他
方のガイド60の両端部は、側板63、63に軸受64
を介して回動自在に支持されている。そして、図には示
さないが、このガイド60の外周面には、雄ねじ部を設
けてある。また、図3に示す左右の各側板63、63
は、水平に配置された支持板65の下面に設けてある。
サドル61は、図4に示すように、その上面に保持突起
66、66、67、67を設けてあり、このサドル61
の下面に支持部54を介して角度変更機構部18を設け
てある。保持突起66、66は、ガイド59が挿通し、
このガイド59に沿って摺動自在である。保持突起6
7、67は、雌ねじ部を設けてあり、この雌ねじ部にガ
イド60に設けられている雄ねじ部が螺合している。水
平方向駆動部62は、パルスモータであり、側板63に
取り付けてある。水平方向駆動部62の回転軸には、図
4に示すように、減速機を介してスプロケット68を設
けてある。このスプロケット68、及びガイド60に設
けられているスプロケット69に環状チェーン70を掛
けてある。
【0034】上記のように構成された水平移動機構部1
9によると、水平方向駆動部62の回転軸が所定の回転
角度だけ正転又は逆転すると、サドル61がその回転角
度に応じた距離だけ図3の左方向又は右方向に水平移動
する。これにより、マーキングヘッド2の先端面2aの
位置を同方向にその所定の距離だけ移動させることがで
きる。従って、タイヤ1のビード部1aから半径方向に
予め定めた距離Lだけずれた所定の箇所にマークを付す
ことができる。
【0035】次に、回転移動機構部20を図3及び図4
を参照して説明する。回転移動機構部20は、支持軸2
7と、方位角方向駆動部71(図5参照)と、を備えて
いる。支持軸27は、図3に示すように、鉛直方向に配
置された状態で軸受72、72を介して回動自在に支持
フレーム73に設けてある。この支持フレーム73は、
架台74に取り付けてあり、架台74は床75に設置し
てある。この支持軸27の下端部には、フランジ76を
設けてあり、このフランジ76の下面に支持板65を介
して水平移動機構部19を設けてある。方位角方向駆動
部71は、図3には示さないが、支持フレーム73に設
けてある。この方位角方向駆動部71の回転軸には減速
機を介して歯車を設けてあり、この歯車は、支持軸27
に設けられている歯車77と噛み合っている。また、図
3に示す78は、エンコーダである。このエンコーダ7
8の回動軸には歯車79を設けてあり、この歯車79
は、歯車80を介して支持軸27に設けられている歯車
77と噛み合っている。エンコーダ78は、支持軸27
の回転角度を測定するためのものであり、図5に示すマ
ーキング制御部81に接続している。つまり、方位角方
向駆動部71が駆動して支持軸27が回転したときに、
エンコーダ78がその回転角度を測定して、その測定し
て得られた回転角度が予め設定されている回転角度にな
ったときに、マーキング制御部81が方位角方向駆動部
71の駆動を停止させることができる。これにより、支
持軸27を予め設定されている回転角度だけ回転させて
停止させることができる。
【0036】上記のように構成された回転移動機構部2
0によると、方位角方向駆動部71の回転軸が所定の回
転角度だけ正転又は逆転すると、支持軸27がその回転
角度に応じた角度だけ所定の方向に回転する。これによ
り、マーキングヘッド2の先端面2aの位置を、支持軸
27を中心にして所定の角度だけ回転させることができ
る。従って、タイヤ1のビード部1aから半径方向に予
め定めた距離だけずれた円周表面のうち、タイヤ試験機
で測定して得られた軽点と対応する所定の方位角度の箇
所にマークを付すことができる。
【0037】次に、昇降機構部21を図3及び図4を参
照して説明する。昇降機構部21は、水平に配置されて
いるローラコンベア22を上昇位置(図4参照)と下降
位置(図示せず)とに昇降させるための装置である。ロ
ーラコンベア22には、このローラコンベア22上のタ
イヤ1を、このタイヤ1の中心を支持軸27の中心に一
致させるためのセンタリング装置(図示せず)を設けて
ある。上記のように構成された昇降機構部21による
と、ローラコンベア22が下降位置にある状態で、前段
に設けられている搬入コンベア82からタイヤ1がこの
ローラコンベア22に搬入されてきてこのマーキング装
置の下方位置で停止させることができる。そして、セン
タリング装置によりタイヤ1の中心を支持軸27の中心
に一致させることができる。
【0038】次に、図5を参照してタイヤ試験機及びマ
ーキング装置の電気回路のブロック図を説明する。タイ
ヤ試験機は、バランサ制御部83を備えており、このバ
ランサ制御部83にバーコードリーダ84、測定部8
5、及び操作表示部86が接続している。バーコードリ
ーダ84は、測定しようとするタイヤ1に貼着されてい
るラベルに印刷されているバーコードを読み取り、その
タイヤ1に関する種々のデータ、例えばタイヤ1の形状
及び大きさのデータを読み取るためのものである。そし
て、この読み取ったデータに基づいてタイヤ1がこのタ
イヤ試験機に装着されて、タイヤ1の不均衡な箇所とそ
の不均衡の大きさを、測定部85により測定して得られ
たデータに基づいてバランサ制御部83が演算して求め
ることができる。この不均衡な箇所とは、タイヤ試験機
により測定されたタイヤ1の重心位置と点対称となって
いる位置(軽点位置)である。この軽点位置は、タイヤ
1の所定の基準位置に対する角度のデータで特定してい
る。測定部85は、荷重検出器であり、タイヤ1の不均
衡を測定するためのものである。操作表示部86は、例
えば測定しようとするタイヤ1に関する種々のデータ、
例えばタイヤ1の形状及び大きさの情報を入力したり、
演算して得られたタイヤ1の不均衡な箇所とその不均衡
の大きさ等を表示することができるものである。
【0039】タイヤのマーキング装置は、マーキング制
御部81を備えており、このマーキング制御部81に水
平方向駆動部62、仰角方向駆動部53、方位角方向駆
動部71、タイヤ1の搬送駆動部及び昇降駆動部87、
並びに駆動シリンダ8が接続している。タイヤ1の搬送
駆動部は、ローラコンベア22を駆動するためのもので
ある。昇降駆動部87は、ローラコンベア22を昇降駆
動するためのものである。マーキング制御部81は、予
め記憶部(図示せず)に記憶されている所定のプログラ
ムに従って、バーコードリーダ84、又は操作表示部8
6により入力されたタイヤ1の形状及び大きさのデー
タ、並びに、バランサ制御部83により演算して得られ
たタイヤ1の不均衡な箇所とその不均衡の大きさ等のデ
ータに基づいて、所定のタイミングで水平方向駆動部6
2、仰角方向駆動部53、方位角方向駆動部71、タイ
ヤ1の搬送及び昇降駆動部87、並びに駆動シリンダ8
を駆動させてタイヤ1の所定箇所にマークを付すように
するものである。
【0040】次に、上記のように構成されたタイヤのマ
ーキング装置を使用して、タイヤ1の所定の箇所にマー
クを付す手順を説明する。今、タイヤ1がタイヤ試験機
にかけられる前の状態で、そのタイヤ1の形状及び大き
さのデータがバーコードリーダ84により読み取られて
記憶部に記憶されているとする。すると、マーキング制
御部81は、そのタイヤ1の形状及び大きさのデータに
基づいて、自動的に水平方向駆動部62、及び仰角方向
駆動部53を駆動させて、マーキングヘッド2の先端面
2aを、そのタイヤ1の形状及び大きさに応じて所定の
水平位置、及び水平面に対する角度θに変更することが
できる。次に、タイヤ1がタイヤ試験機にかけられて、
そのタイヤ1の不均衡な箇所を表すデータ(軽点位置を
表す角度データ)が得られて記憶部に記憶されると、マ
ーキング制御部81は、その軽点位置を表す角度データ
に基づいて、自動的に所定のタイミングで方位角方向駆
動部71を駆動させて、マーキングヘッド2の先端面2
aを、そのタイヤ1の軽点位置に対応する方位方向に向
けることができる。そして、軽点位置が測定されたタイ
ヤ1がローラコンベア22上の所定位置に搬送されて位
置決めがされ、所定の上昇位置に上昇した後に、マーキ
ング制御部81は、駆動シリンダ8を駆動させることに
よりタイヤ1の所定箇所にマークを付すことができる。
これにより、タイヤ1の所定の箇所にマークを正確に、
しかも綺麗に付すことができる。
【0041】次に、本発明に係るタイヤのマーキング装
置の第2実施形態を図9乃至図12を参照して説明す
る。第2実施形態のタイヤのマーキング装置は、第1実
施形態のマーキング装置に対して、図9及び図10に示
すタイヤ支持機構部88を設けたものであり、このタイ
ヤ支持機構部88以外は第1実施形態と同等であるので
同等部分の詳細な説明を省略する。このタイヤ支持機構
部88は、マーキング制御部81が駆動シリンダ8を伸
長動作させることにより、マーキングヘッド2の先端面
2aをタイヤ1の軽点位置(所定箇所)に押し付けてマ
ーク107を付す際に、この軽点位置の裏面又はその近
傍に支持部89(89a、89b、89c)を自動的に
当接させてこの軽点位置の近傍のビード部1aの裏面を
支持することができるものである。これにより、マーキ
ングヘッド2の押し付け力によるタイヤ1の変形を防止
して、タイヤ1の軽点位置にマーク107を綺麗に付す
ことができる。
【0042】このタイヤ支持機構部88は、図9に示す
ように、揺動アーム90、90、第1の駆動部91、9
1、支持部89(89a、89b、89c)、第2の駆
動部92を備えている。揺動アーム90、90は、図1
0の側面図に示すように、角度変更機構部18及びマー
キング機構部17と所定の間隔を隔ててその左右両側に
互いに平行する状態で配置されている細長い2つの板状
体であり、この2つの揺動アーム90と90の上端部が
板状の連結部材93により連結されている。そして、各
揺動アーム90、90は、それぞれの上端部に軸受9
4、94を介して支持軸95が回動自在に挿通してい
る。この支持軸95は、略水平であって水平移動機構部
19のガイド59、60と直交するように配置され、サ
ドル61の下面に取り付けられている保持部材96に固
定して設けてある。このように、各揺動アーム90をサ
ドル61の下面に取り付けてあるので、回転移動機構部
20の方位角方向駆動部71が駆動してマーキング機構
部17の方位角度を変更した時は、このマーキング機構
部17に伴ってタイヤ支持機構部88を支持軸27を中
心にして回動させることができ、このマーキング機構部
17と同じ方位角度にタイヤ支持機構部88を自動的に
向けることができる。これにより、マーキングヘッド2
の先端面2aをタイヤ1の軽点位置に合わせるためにマ
ーキング機構部17の方位角度を変更した時に、タイヤ
支持機構部88に設けられている支持部89をこの軽点
位置に最も近いタイヤ1のビード部1aの裏面を支持で
きるようにすることができ、その結果、マーキングヘッ
ド2の押し付け力によるタイヤ1の変形を確実に防止す
ることができる。
【0043】第1の駆動部91、91は、それぞれエア
ーシリンダである。各第1の駆動部91は、図9及び図
10に示すように、揺動アーム90と平行し、ピストン
ロッドが下方に向かうようにそれぞれの揺動アーム90
の外側面にブラケット97、97を介して固定して設け
てある。そして、各第1の駆動部91のそれぞれのピス
トンロッドの先端部には、連結部98を設けてあり、各
連結部98は、ピン99を介して伸縮アーム100とリ
ンク結合している。各伸縮アーム100、100は、図
10に示す各直線案内部101、101を介して対応す
る各揺動アーム90、90に設けてある。各直線案内部
101は、案内部101aと可動部101bから成って
いる。各案内部101aは、所定の長さの直線状の軌道
台であり、第1の駆動部91と平行する状態で揺動アー
ム90の外側面に設けてある。各可動部101b、10
1bは、対応する案内部101aと係合してその案内部
101aに沿って移動自在に設けてあるブロック状のも
のであり、各案内部101aに対して2つずつ設けてあ
る。各組の可動部101b、101bに対して伸縮アー
ム100を固定して取り付けてある。この一対の伸縮ア
ーム100、100は、その下端部が連結部材102に
より連結されており、この連結部材102に3つの支持
部89(89a、89b、89c)を突設してある。
【0044】3つの各支持部89a、89b、89c
は、図9及び図11に示すように、上面が平らな略直方
体の形状に形成したものであり、それぞれの上面が第1
の駆動部91のピストンロッドの中心軸線に対して直交
する同一の平面内に位置するように設けてある。そし
て、各支持部89a、89b、89cは、図9に示すよ
うに、それぞれの上面がタイヤ1のビード部1aの裏面
に当接した状態で、それぞれの先端部がタイヤ1の外周
面側に突出するように、それぞれの基端部が連結部材1
02の側面に結合している。また、図11に示すよう
に、3つの支持部89a、89b、89cのうちの中央
の支持部89bの突出方向の長さを両側の2つの支持部
89a、89cよりも長く形成してある。これにより、
3つの支持部89a、89b、89cの上面を円弧状の
ビード部1aの裏面に確実に当接させて支持することが
できる。そして、図9及び図11に示すように、この3
つの支持部89a、89b、89cのうちの中央の支持
部89bは、揺動アーム90が後述する対向位置F(図
9参照)に揺動したときに、マーキングヘッド2の先端
面2aの略真下の位置で停止するように形成してある。
これにより、マーキングヘッド2の先端面2aをタイヤ
1の軽点位置(所定箇所)に押し付けたときに、その軽
点位置に最も近いビード部1aの裏面及びその近傍をこ
の3つの支持部89a、89b、89cにより支持でき
るようにしてある(図11参照)。
【0045】また、図9に示すように、一方の揺動アー
ム90の上部には、第2の駆動部92のピストンロッド
の先端部に設けられている連結部103がリンク結合し
ている。第2の駆動部92は、エアーシリンダである。
この第2の駆動部92のピストンロッドの先端部に設け
られている連結部103は、ピン104を介して揺動ア
ーム90とリンク結合している。そして、第2の駆動部
92の基端部は、ピン105を介して取付板106とリ
ンク結合しており、この取付板106は、サドル61の
下面に取り付けられている保持部材96に固定して設け
てある。なお、ピン99、99、104、105、及び
支持軸95は、それぞれ互いに平行している。
【0046】図12は、タイヤ試験機及びこの実施形態
のタイヤのマーキング装置の電気回路のブロック図であ
り、図5に示す電気回路において、マーキング制御部8
1に第1の駆動部91、91と第2の駆動部92を接続
したものである。マーキング制御部81は、記憶部(図
示せず)に記憶されている予め定めたプログラムに従っ
てこの第1及び第2の駆動部91、91、92を制御す
るようになっている。つまり、図9に示すように、マー
キングヘッド2によりタイヤ1の軽点位置(所定箇所)
にマーク107(図11参照)を付す前の所定のタイミ
ングで第1及び第2の駆動部91、91、92を作動さ
せて、支持部89をタイヤ1のビード部1aの裏面を支
持する支持位置Dに移動させることができる。そして、
マーク107を付した後の所定のタイミングで作動させ
て、マーク107が付されたタイヤ1をローラコンベア
22により送り出すことができる退避位置Aに支持部8
9を移動させることができる。
【0047】次に、上記のように構成されたタイヤ支持
機構部88の作用を説明する。図9に示す一対の第1の
駆動部91、91は、マーキング制御部81により制御
されて、同期して伸縮動作するようになっており、この
伸長動作させることにより、そのピストンロッドとリン
ク結合する伸縮アーム100、100及び支持部89を
このピストンロッドの伸長方向に沿って下降させてB、
Cの位置に移動させることができる。そして、短縮動作
させることにより、伸縮アーム100、100及び支持
部89を上昇させてA、Dの位置に移動させることがで
きる。そして、第2の駆動部92は、短縮動作させるこ
とにより、そのピストンロッドとリンク結合する揺動ア
ーム90、90を支持軸95を中心に時計方向に揺動さ
せて、支持部89をタイヤ1のビード部1aの裏面から
引き離し、支持部89がタイヤ1の搬送の妨げとならな
い退避位置Eに揺動させることができる。そして、伸長
動作させることにより、揺動アーム90、90を支持軸
95を中心にして反時計方向に揺動させて、支持部89
をタイヤ1のビード部1aの裏面と向かい合う対向位置
Fに揺動させることができる。
【0048】次に、タイヤ支持機構部88を備えるタイ
ヤのマーキング装置を使用して、タイヤ1の所定の箇所
である軽点位置にマーク107を付す手順を説明する。
この第2実施形態のマーキング装置を使用してタイヤ1
の軽点位置にマーク107を付す手順は、第1実施形態
のマーキング装置を使用してタイヤ1の軽点位置にマー
ク107を付す手順に、タイヤ支持機構部88の動作手
順を加えたものであり、これ以外の手順は第1実施形態
と同等であり、同等の手順の部分の詳細な説明を省略す
る。今、第1実施形態と同様に、タイヤ1がタイヤ試験
機にかけられる前の状態で、そのタイヤ1の形状及び大
きさのデータがバーコードリーダ84により読み取られ
て記憶部に記憶されているとする。すると、マーキング
制御部81は、そのタイヤ1の形状及び大きさのデータ
に基づいて、自動的に水平方向駆動部62、及び仰角方
向駆動部53を駆動させて、マーキングヘッド2の先端
面2aを、そのタイヤ1の形状及び大きさに応じて所定
の水平位置、及び水平面に対する角度θに変更すること
ができる。ただし、この時は、図9に実線で示すよう
に、第2の駆動部92は短縮状態に駆動されて揺動アー
ム90、90が退避位置Eで停止しており、第1の駆動
部91も短縮状態に駆動されて、支持部89は上昇位置
Aにある。このように、揺動アーム90、90が退避位
置Eにあるときは、タイヤ1が支持部89及び揺動アー
ム90、90に衝突しないようにして、タイヤ1をタイ
ヤ試験機からローラコンベア22上に送り込むことがで
きるし、ローラコンベア22上のタイヤ1を後段に送り
出すことができる。
【0049】次に、タイヤ1がタイヤ試験機にかけられ
て、そのタイヤ1の不均衡な箇所を表すデータ(軽点位
置を表す角度データ)が得られて記憶部に記憶される
と、マーキング制御部81は、その軽点位置を表す角度
データに基づいて、自動的に所定のタイミングで方位角
方向駆動部71を駆動させて、マーキングヘッド2の先
端面2a、及びタイヤ支持機構部88の支持部89を、
そのタイヤ1の軽点位置に対応する方位方向に向けるこ
とができる。そして、軽点位置の測定されたタイヤ1が
ローラコンベア22上の所定位置に搬送されて位置決め
がされ、所定の上昇位置に上昇した後に、タイヤ支持機
構部88を動作させる。
【0050】今、図9に実線で示すように、第2の駆動
部92が短縮状態であって揺動アーム90が退避位置E
にあり、第1の駆動部91も短縮状態であって支持部8
9が上昇位置Aにある。この状態でまず、第1の駆動部
91を伸長動作させて支持部89を下降位置Bに移動さ
せ、そして、第2の駆動部92を伸長動作させて揺動ア
ーム90、90を反時計方向に揺動させて対向位置Fに
移動させる。この時、支持部89は、タイヤ1のビード
部1aの裏面と所定の間隔を隔てて向かいあう非支持位
置Cに移動している。次に、第1の駆動部91を短縮動
作させて支持部89を非支持位置Cから上昇させる。そ
して、支持部89は、その上面がタイヤ1のビード部1
aの裏面に当接した時に自動的にその当接位置、即ち、
支持位置Dで停止してビード部1aを裏面から支持する
状態となる。この状態は、タイヤ1の軽点位置に最も近
いビード部1aの裏面及びその近傍を3つの支持部89
a、89b、89cにより支持している状態である。し
かる後に、マーキング制御部81は、駆動シリンダ8を
伸縮動作させることによりタイヤ1の軽点位置(所定箇
所)にマーク107を付すことができる。そして、マー
ク107が付された後に、第1の駆動部91を伸長動作
させて支持位置Dにある支持部89を下降させて非支持
位置Cに移動させ、次に、第2の駆動部92を短縮動作
させて対向位置Fにある揺動アーム90を時計方向に揺
動させて退避位置Eで停止させる。そして、第1の駆動
部91を短縮動作させて下降位置Bにある支持部89を
上昇させて、図9の実線で示す元の上昇持位置Aに戻
す。次に、ローラコンベア22を下降位置に下降させ
て、ローラコンベア22上のマーク107が付されたタ
イヤ1を後段に送り出す。これで、タイヤ1の軽点位置
にマーク107を付すための作業が終了する。次のタイ
ヤ1をタイヤ試験機にかけて所定の軽点位置にマークを
付すときは、上記の手順を繰り返し行えばよい。
【0051】このタイヤ支持機構部88を備えるタイヤ
のマーキング装置によると、マーキングヘッド2をその
軽点位置に押し付けるときに、第2実施形態の特徴部分
である支持部89を当該軽点位置に近いビード部1aの
裏面及びその近傍に当接する支持位置Dに移動させて、
この裏面をマーキングヘッド2の押し付け力に抗する力
で支持することができる。これにより、マーキングヘッ
ド2の押し付け力によるタイヤ1の変形を防止すること
ができる。従って、比較的柔らかいタイヤ1であって
も、タイヤ1を変形させることなくその軽点位置にマー
ク107を確実に、しかも綺麗に付すことができる。そ
して、第1実施形態と同様に、マーキングヘッド2の先
端面2aと水平面との成す角度θを、マーク107を付
そうとしているタイヤ1の表面(軽点位置)の水平面に
対する傾斜角度θに一致させることができる。これによ
り、第1実施形態と同様に、マーク107を付そうとし
ているタイヤ1の表面の水平面に対する傾斜角度θが異
なる複数種類の各タイヤ1に対して、マークを綺麗に付
すことができる。
【0052】また、第1の駆動部91、91を動作させ
るために使用される圧力空気は、図9に示す支持部89
がタイヤ1のビード部1aの裏面と向かい合う対向位置
Fに揺動しており、そして、このビード部1aの裏面と
所定の間隔を隔てて向かい合う非支持位置Cにある状態
で、この第1の駆動部91を短縮動作させた場合に、支
持部89がタイヤ1のビード部1aの裏面に当接する支
持位置Dに移動した時にこの支持部89の移動がタイヤ
1の弾性力によりせき止められて停止するように圧力を
調整してある。更に、駆動シリンダ8が伸長動作してマ
ーキングヘッド2の先端面2aをタイヤ1の表面に押し
当てた時に、このマーキングヘッド2の押し付け力によ
り支持位置Dにある支持部89が非支持位置C側に移動
しないように圧力を調整してある。第1の駆動部91に
使用される圧力空気の圧力調整装置は従来公知のもので
あり図には示していない。
【0053】従って、エアーシリンダである第1の駆動
部91に使用される圧力空気の圧力を所定の圧力に調整
することにより、第1の駆動部91を短縮動作させて非
支持位置Cにある支持部89を支持位置D側に移動させ
た場合に、支持部89がタイヤ1のビード部1aの裏面
に当接する支持位置Dに移動した時にこの支持部89の
移動が自動的に停止する。従って、ローラコンベア22
上のタイヤ1を支持する所定の基準面からタイヤ1の当
該裏面までの高さがタイヤ1の種類によって相違してい
る場合でも、タイヤ1を殆ど変形させることなく支持部
89を当該裏面に確実に当接させてこの裏面を予め設定
されている所定の力(圧力空気の圧力に基づく力)で支
持することができる。そして、マーキングヘッド2の先
端面2aをタイヤ1の軽点位置(所定箇所)に押し付け
たときに、この押し付け力により支持位置Dにある支持
部89が非支持位置C側に移動しないように停止させて
おくことができる。これにより、比較的柔らかいタイヤ
1であってもその押し付け力によりタイヤ1が変形しな
いので、マーク107を軽点位置に確実に綺麗に付すこ
とができる。なお、駆動シリンダ8に使用される圧力空
気の圧力を所望の圧力に調整する圧力調整装置も設けて
ある。
【0054】また、第2の駆動部92を動作させるため
に使用される圧力空気は、図9に実線で示すように、揺
動アーム90、90が退避位置Eにあり、そして、支持
部89が下降位置Bにある状態で、この第2の駆動部9
2を伸長動作させた場合に、揺動アーム90、90が反
時計方向に揺動して対向位置F側に移動して、図11に
示すように、伸縮アーム100の縁部がタイヤ1のビー
ド部1aの内縁と当接した時にこの揺動アーム90の揺
動がタイヤ1の弾性力によりせき止められて停止するよ
うに圧力を調整してある。第2の駆動部92に使用され
る圧力空気の圧力調整装置は従来公知のものであり図に
は示していない。
【0055】従って、エアーシリンダである第2の駆動
部92に使用される圧力空気の圧力を所定の圧力に調整
することにより、第2の駆動部92を伸長動作させて退
避位置Eにある揺動アーム90を対向位置F側に移動さ
せた場合に、伸縮アーム100がタイヤ1のビード部1
aの内縁に当接する対向位置Fに移動した時にこの揺動
アーム90の揺動(この揺動角度θ6 は、タイヤの内縁
の直径によって相違する。)が自動的に停止する。従っ
て、タイヤ1のビード部1aの内縁の直径がタイヤ1の
種類によって相違している場合でも、タイヤ1を変形さ
せることなく伸縮アーム100をタイヤ1のビード部1
aの内縁に確実に当接させて、支持部89をビード部1
aの裏面と向かい合う所定の対向位置F(非支持位置
C)に移動させることができる。これにより、支持部8
9をビード部1aの裏面に確実に当接させてこのビード
部1aを支持させることができるので、マーク107を
軽点位置に確実に綺麗に付すことができる。そして、第
2の駆動部92を伸縮動作させることにより、揺動アー
ム90に設けられている支持部89を、タイヤ1のビー
ド部1aの裏面と向かい合う対向位置Fと、ローラコン
ベア22によるタイヤ1の搬送の妨げとならない退避位
置Eと、に揺動させることができる。従って、タイヤ1
をそれにマークを付すためのローラコンベア22上の所
定の位置に送り込むとき、及びそのその所定の位置から
タイヤ1を送り出すときに、タイヤ1が支持部89に衝
突しないようにタイヤ1を搬送することができる。これ
により、ローラコンベア22上へのタイヤ1の送り込
み、及びタイヤ1の送り出しを簡単に行うことができ
る。
【0056】ただし、上記第1及び第2実施形態では、
マーキングヘッド2の先端面2aをマーキングテープ3
を介してタイヤ1の表面に押し当てることにより、所定
のマークを付すことができるホットスタンプ式のものを
使用したが、これに代えて、例えばマーキングヘッド2
の先端面2aに塗料を塗布して、この塗料が塗布された
先端面2aをタイヤ1の表面に押し付けることによりマ
ークを付す方式としてもよい。そして、上記第1及び第
2実施形態では、2組のマーキング機構部17を設けた
構成としたが、これに代えて、1組又は3組以上のマー
キング機構部17を設けた構成としてもよい。また、上
記第2実施形態では、第1及び第2の駆動部91、9
1、92としてそれぞれエアーシリンダを使用したが、
これに代えて、これ以外の駆動装置、例えば電気モータ
を使用してもよい。なお、電気モータを使用した場合、
支持部89がタイヤ1のビード部1aの裏面と当接した
ときに、支持部89が支持位置Dに移動したことを検出
してモータを自動的に停止させるための第1の検出装
置、及び伸縮アーム100がビード部1aの内縁と当接
したときに、揺動アーム(伸縮アーム)90、90が対
向位置Fに移動したことを検出してモータを自動的に停
止させるための第2の検出装置を設けるとよい。
【0057】
【発明の効果】第1の発明によると、可動部を円弧状案
内部の円弧状の経路に沿って移動させることにより、可
動部に設けられているマーキングヘッドの先端面と水平
面との成す角度を、マークを付そうとしているタイヤの
表面の水平面に対する傾斜角度に一致させることができ
る。従って、マークを付そうとしているタイヤの表面の
水平面に対する傾斜角度が異なる複数種類の各タイヤに
対して、マークを綺麗に付すことができる。また、この
構成によると、例えばリンク機構部のリンクにマーキン
グヘッドを設けて、このリンクを枢軸を中心にして揺動
させることによりマーキングヘッドの先端面と水平面と
の成す角度を変更する場合と比較して、小型で大きい剛
性が得られ、その結果、タイヤの表面の所望の位置にマ
ークを正確に綺麗に付すことができる。
【0058】第2の発明によると、マーキングヘッドの
先端面の水平面に対する角度を変更した場合でも、タイ
ヤにマークを付すためにタイヤの表面と接触する状態の
マーキングヘッドの略先端面と対応する位置が水平方向
及び垂直方向に変動することがなく、従って、マーキン
グヘッドの水平方向及び垂直方向の位置を修正すること
なく、タイヤの表面の予め定められている位置にマーク
を正確に付すことができる。
【0059】第3の発明によると、マーキングヘッドの
先端面の、水平位置、水平面に対する角度、及び鉛直軸
を中心とする回転位置、を変更することができるので、
タイヤが配置されている位置を変更することなく、タイ
ヤの所望の位置に綺麗にマークを付すことができる。
【0060】第4の発明によると、タイヤの形状及び大
きさを表す情報、及び回転位置を入力手段により入力す
ると、マーキングヘッドの先端面を、所定の水平位置、
水平面に対する所定の角度、及び所定の回転位置に変更
することができる。従って、マークを付すための手間と
時間を軽減することができ、マークをタイヤの所定の箇
所に正確に、しかも綺麗に付すことができる。
【0061】第5、第8の発明によると、マーキングヘ
ッドをタイヤの所定箇所に押し付けてマークを付すとき
に、支持部を当該所定箇所の裏面又はその近傍に当接さ
せてこの裏面等を支持しているので、マーキングヘッド
の押し付け力によるタイヤの変形を防止することができ
る。これにより、比較的柔らかいタイヤであってもその
タイヤの所定箇所にマークを確実に、しかも綺麗に付す
ことができる。
【0062】第6の発明によると、第1の駆動部を駆動
させることにより、支持部を、マークを付そうとする所
定箇所の裏面又はその近傍を支持する支持位置と、当該
裏面等と間隔を隔て向かい合う非支持位置と、に移動さ
せることができる。従って、例えばタイヤを支持する所
定の基準面からタイヤの所定箇所の裏面等までの高さが
タイヤの種類によって相違している場合でも、支持部を
当該裏面等に当接させてこの裏面等を確実に支持するこ
とができ、これにより、マークを綺麗に付すことができ
る。そして、第2の駆動部を駆動させることにより、支
持部を、タイヤの裏面又はその近傍と向かい合う対向位
置と、タイヤの搬送の妨げとならない退避位置と、に移
動させることができる。従って、タイヤをそれにマーク
を付すための所定の位置に送り込むとき、及びその所定
の位置からタイヤを送り出すときに、タイヤが支持部に
衝突しないようにタイヤを搬送することができる。
【0063】第7の発明によると、エアーシリンダであ
る第1の駆動部に使用される圧力空気の圧力を所定の圧
力に調整することにより、第1の駆動部を駆動させて非
支持位置にある支持部を支持位置側に移動させた場合
に、支持部がタイヤの所定箇所の裏面又はその近傍に当
接する支持位置に移動した時にこの支持部の移動を自動
的に停止させることができる。従って、例えばタイヤを
支持する所定の基準面からタイヤの当該裏面等までの高
さがタイヤの種類によって相違している場合でも、エア
ーシリンダを使用する簡単な構成により、タイヤを変形
させることなく支持部を当該裏面等に確実に当接させて
この裏面等を所定の力で支持することができる。そし
て、マーキングヘッドをタイヤの所定箇所に押し付けた
ときに、この押し付け力により支持位置にある支持部が
非支持位置側に移動しないように停止させておくことが
できる。これにより、タイヤがその押し付け力により変
形しないので、マークを所定箇所に確実に綺麗に付すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るタイヤのマーキ
ング装置のマーキング機構部及び角度変更機構部を示す
正面図である。
【図2】図1に示すマーキング機構部及び角度変更機構
部を示す側面図である。
【図3】同第1実施形態に係るタイヤのマーキング装置
の正面図である。
【図4】図3に示すタイヤのマーキング装置の側面図で
ある。
【図5】同第1実施形態に係るマーキング装置及びタイ
ヤ試験機の電気回路を示すブロック図である。
【図6】(a)は同第1実施形態に係るマーキング装置
によりマークを付すタイヤの表面が右上がりの傾斜であ
るタイヤの部分断面図、(b)はマークを付すタイヤの
表面が右下がりの傾斜であるタイヤの部分断面図であ
る。
【図7】従来のタイヤのマーキング装置を示す正面図で
ある。
【図8】図7に示す従来のタイヤのマーキング装置を示
す側面図である。
【図9】同発明の第2実施形態に係るタイヤのマーキン
グ装置のタイヤ支持機構部を示す正面図である。
【図10】図9に示すタイヤのマーキング装置のタイヤ
支持機構部を示す側面図である。
【図11】同第2実施形態に係るタイヤ支持機構部の支
持部を示す拡大平面図である。
【図12】同第2実施形態に係るマーキング装置及びタ
イヤ試験機の電気回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 マーキングヘッド 8 駆動シリンダ 17 マーキング機構部 18 角度変更機構部 19 水平移動機構部 20 回転移動機構部 21 昇降機構部 51 案内部 52 可動部 53 仰角方向駆動部 62 水平方向駆動部 71 方位角方向駆動部 88 タイヤ支持機構部 89(89a、89b、89c) 支持部 90 揺動アーム 91 第1の駆動部 92 第2の駆動部 100 伸縮アーム 107 マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井村 周作 兵庫県明石市茶園場町5番22号 大和製衡 株式会社内 Fターム(参考) 2G021 AB01 AL07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの所定箇所にマークを付すための
    マーキングヘッドと、このマーキングヘッドを水平軸線
    を中心に揺動させて上記マーキングヘッドの先端面と水
    平面との成す角度を所望の角度に変更するための角度変
    更機構部と、を備えるタイヤのマーキング装置におい
    て、 上記角度変更機構部は、上記マーキングヘッドを設けて
    ある可動部と、この可動部と係合して上記可動部を円弧
    状の経路に沿って案内する円弧状案内部と、を具備する
    ことを特徴とするタイヤのマーキング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタイヤのマーキング装
    置において、上記円弧状案内部に沿って移動する上記可
    動部の揺動の中心は、タイヤにマークを付すためにタイ
    ヤの表面と接触する状態の上記マーキングヘッドの略先
    端面と対応する位置にあることを特徴とするタイヤのマ
    ーキング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のタイヤのマーキ
    ング装置において、上記マーキングヘッドを水平方向に
    移動させるための水平移動機構部と、上記マーキングヘ
    ッドを鉛直軸線を中心に回転させて所望の回転位置に移
    動させるための回転移動機構部と、を具備することを特
    徴とするタイヤのマーキング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のタイヤのマーキング装
    置において、タイヤの形状及び大きさを表す情報、及び
    上記回転移動機構部により回転移動させようとするマー
    キングヘッドの回転位置を入力するための入力手段と、
    この入力手段により入力された上記情報、及び上記回転
    位置に基づいて上記水平移動機構部、上記角度変更機構
    部、及び上記回転移動機構部を駆動して上記マーキング
    ヘッドの先端面を、所定の水平位置、水平面に対する所
    定の角度、及び所定の回転位置に変更する制御手段と、
    を具備することを特徴とするタイヤのマーキング装置。
  5. 【請求項5】 マーキングヘッドをタイヤの所定箇所に
    押し付けることによりこの所定箇所にマークを付すこと
    ができるタイヤのマーキング装置において、 上記マーキングヘッドを上記所定箇所に押し付けるとき
    に、当該所定箇所の裏面又はその近傍に当接してこの裏
    面又はその近傍を支持し、上記マーキングヘッドの押し
    付け力によるタイヤの変形を防止するための支持部を設
    けたことを特徴とするタイヤのマーキング装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のタイヤのマーキング装
    置において、第1の駆動部と第2の駆動部を設け、第1
    の駆動部は、上記支持部を、上記所定箇所の裏面又はそ
    の近傍を支持する支持位置と、当該裏面又はその近傍と
    間隔を隔て向かい合う非支持位置と、に移動させるため
    のものであり、第2の駆動部は、上記支持部を、タイヤ
    の上記裏面又はその近傍と向かい合う対向位置と、タイ
    ヤの搬送の妨げとならない退避位置と、に移動させるた
    めのものであることを特徴とするタイヤのマーキング装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のタイヤのマーキング装
    置において、第1の駆動部は、エアーシリンダであり、
    この第1の駆動部に使用される圧力空気は、上記支持部
    がタイヤの上記裏面又はその近傍に当接する上記支持位
    置に移動した時に上記支持部の移動が停止し、上記マー
    キングヘッドの押し付け力により上記支持位置にある上
    記支持部が上記非支持位置側に移動しない圧力であるこ
    とを特徴とするタイヤのマーキング装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、又は4に記載のタイ
    ヤのマーキング装置において、 上記マーキングヘッドを上記所定箇所に押し付けること
    によりマークを付すときに、当該所定箇所の裏面又はそ
    の近傍に当接してこの裏面又はその近傍を支持し、上記
    マーキングヘッドの押し付け力によるタイヤの変形を防
    止するための支持部を設けたことを特徴とするタイヤの
    マーキング装置。
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