JP2000055764A - タイヤユニフォミティ測定方法およびその測定装置 - Google Patents

タイヤユニフォミティ測定方法およびその測定装置

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JP2000055764A
JP2000055764A JP10227810A JP22781098A JP2000055764A JP 2000055764 A JP2000055764 A JP 2000055764A JP 10227810 A JP10227810 A JP 10227810A JP 22781098 A JP22781098 A JP 22781098A JP 2000055764 A JP2000055764 A JP 2000055764A
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Masaharu Oku
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤのユニフォミティ修正等によって一方
の移送ラインの停滞を生じることなく効率よくタイヤの
ユニフォミティ測定を遂行できるタイヤユニフォミティ
測定方法およびその測定装置を供する。 【解決手段】 タイヤを移送する左右平行な2ラインの
移送コンベアの互いに対向する途中個所にそれぞれ設け
られたリム軸によってタイヤを支持し回転駆動でき、左
右ラインのリム軸間に配設された回転ドラム42が左右方
向に移動して前記一方のラインのリム軸に支持されたタ
イヤに押しつけ共に回転しながら負荷状態を検知するタ
イヤユニフォミティ測定方法において、一方のラインの
リム軸に支持された1本のタイヤのユニフォミティ測定
を終えると前記回転ドラム42を両ラインの中央に移動し
た後、先にユニフォミティ測定の準備のできたラインに
移動して該ラインのリム軸に支持されたタイヤのユニフ
ォミティ測定を行うタイヤユニフォミティ測定方法およ
び測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤのユニフォ
ミティを測定し、必要ならばグラインダー機構によりユ
ニフォミティの修正を行うようにすることもできるタイ
ヤユニフォミティ測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤのユニフォミティ測定装置は、回
転軸に取り付けられた被測定タイヤに表面が平坦な代用
路面としての回転ドラムを押しつけ、タイヤが回転する
ときに発生する3軸方向の力の成分を測定し、かつその
測定結果に基づいてグラインダー機構により所要部分を
削ってユニフォミティ修正を行う。
【0003】回転ドラムをタイヤに押しつけたままユニ
フォミティ修正を行い、修正の結果を測定して必要なら
再びユニフォミティ修正を行う。従来は、1本の移送ラ
インに対して1個の回転ドラムとグラインダー機構とが
組になって設けられているのが一般的である(特公昭53
−14598 号公報)。
【0004】また1個の回転ドラムを2本の移送ライン
が共用する例があるが、タイヤのユニフォミティ修正に
入ったときのユニフォミティ測定と修正制御は1本の移
送ラインの場合と同じである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって一方の移送
ラインにおいてユニフォミティ修正に入ると、回転ドラ
ムはそのまま当該タイヤに押しつけられたまま修正後の
ユニフォミティ測定を継続して行い、さらに修正がなさ
れるとその後のユニフォミティ測定も継続して最終的に
修正が完了するまで一方の移送ラインのタイヤに押しつ
けられたままユニフォミティ測定が断続的に行われる。
【0006】そのため他方の移送ラインでのユニフォミ
ティ測定が行われず停滞してしまい作業効率が極めて悪
い。
【0007】そこで2本の移送ラインにそれぞれ回転ド
ラムを用意して独立してユニフォミティ測定を行えばよ
いが、回転ドラムを2個配置しなければならず設備コス
トが増大する。
【0008】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、タイヤのユニフォミティ修正等に
よって一方の移送ラインの停滞を生じることなく効率よ
くタイヤのユニフォミティ測定を遂行できるタイヤユニ
フォミティ測定方法および測定装置を供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明は、タイヤを移送する左右平
行な2ラインの移送コンベアの互いに対向する途中個所
にそれぞれ設けられたリム軸によってタイヤを支持し回
転駆動でき、左右ラインのリム軸間に配設された回転ド
ラムが左右方向に移動して前記一方のラインのリム軸に
支持されたタイヤに押しつけ共に回転しながら負荷状態
を検知するタイヤユニフォミティ測定方法において、一
方のラインのリム軸に支持された1本のタイヤのユニフ
ォミティ測定を終えると前記回転ドラムを両ラインの中
央に移動した後、先にユニフォミティ測定の準備のでき
たラインに移動して該ラインのリム軸に支持されたタイ
ヤのユニフォミティ測定を行うタイヤユニフォミティ測
定方法とした。
【0010】1本のタイヤのユニフォミティ測定を終え
ると回転ドラムを両ラインの中央に移動した後、先にユ
ニフォミティ測定の準備のできたラインに移動して該ラ
インのリム軸に支持されたタイヤのユニフォミティ測定
を行うので、両ラインを流れるタイヤがユニフォミティ
修正を必要とせず円滑に流れている場合は一方のライン
でユニフォミティ測定を行っている間に他方のラインで
はユニフォミティ測定の準備ができるので、1個の回転
ドラムでも両ライン間を交互に移動して効率良く作業を
遂行することができる。
【0011】一方のラインのリム軸に支持されたタイヤ
についてユニフォミティ修正を行っているときは、他方
のリム軸に支持されたタイヤのユニフォミティ測定を行
うことができるので、1個の回転ドラムでも一方のライ
ンでのユニフォミティ測定が停滞するようなことはな
く、ユニフォミティ測定作業を効率良く行うことができ
る。
【0012】また他方のラインでリム交換が行われたり
トラブルが生じてメンテナンス中であったり等して流れ
が停滞するようなことがあると、ユニフォミティ測定を
終えた一方のラインでユニフォミティ測定の準備が先に
でき、両ラインの中央に移動した回転ドラムが無駄な移
動や待機をせずに再び同ラインに戻りユニフォミティ測
定を行い、他方のラインが復帰するまで一方のラインで
ユニフォミティ測定を効率良く継続することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のタ
イヤユニフォミティ測定方法において、前記左右の移送
コンベアのそれぞれに各移送コンベアを挟んで前記回転
ドラムと反対側に設けられたグラインダー機構によるユ
ニフォミティ修正と、前記回転ドラムによるユニフォミ
ティ測定とを各ラインで同時に制御できることを特徴と
する。
【0014】一方のラインで回転ドラムによりユニフォ
ミティ測定を行っている間に、必要ならば他方のライン
でグラインダー機構によりユニフォミティ修正を行うこ
とができ、作業効率を向上させることができる。
【0015】請求項3記載の発明は、タイヤを移送する
左右平行な2ラインの移送コンベアと、同左右移送コン
ベアの互いに対向する途中個所にそれぞれ設けられ上下
のリムによってタイヤを支持し回転駆動するリム軸と、
前記左右ラインのリム軸間に配設され左右方向に移動し
て前記一方のラインのリム軸に支持されたタイヤに押し
つけ共に回転しながら負荷状態を検知する回転ドラム
と、一方のラインのリム軸に支持された1本のタイヤの
ユニフォミティ測定を終えると前記回転ドラムを両ライ
ンの中央に移動した後、先にユニフォミティ測定の準備
のできたラインに移動して該ラインのリム軸に支持され
たタイヤのユニフォミティ測定を行うように制御する制
御手段と、を備えたタイヤユニフォミティ測定装置であ
る。
【0016】1本のタイヤのユニフォミティ測定を終え
ると、制御手段が、回転ドラムを両ラインの中央に移動
した後に、先にユニフォミティ測定の準備のできたライ
ンに移動して該ラインのリム軸に支持されたタイヤのユ
ニフォミティ測定を行うので、1個の回転ドラムでも両
ライン間を無駄なく移動して効率良く作業を遂行するこ
とができる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載のタ
イヤユニフォミティ測定装置において、前記左右の移送
コンベアのそれぞれに各移送コンベアを挟んで前記回転
ドラムと反対側に設けられたグラインダー機構を備え、
前記制御手段が、前記回転ドラムによるユニフォミティ
測定と前記グラインダー機構によるユニフォミティ修正
とを各ラインで同時に制御可能であることを特徴とす
る。
【0018】制御手段は、一方のラインで回転ドラムに
よりユニフォミティ測定を行っている間に、必要ならば
他方のラインでグラインダー機構によりユニフォミティ
修正を行うことができ、作業効率を向上させることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図8に図示し説明する。本実施の形態
に係るタイヤユニフォミティ測定修正装置1の一部省略
した平面図であり、まず上流端のストックコンベア10か
らタイヤ識別装置11に被測定タイヤ2が1本ずつ搬入さ
れる。
【0020】タイヤ識別装置11では、タイヤ2が垂直軸
を中心に回転され、タイヤのサイドウォールに貼着され
たバーコード識別紙をバーコードリーダー11aで読み取
り当該タイヤの情報を入力する。そして同時に潤滑剤塗
布器11bによりタイヤのビード部にシリコンうすめ液を
塗布する。シリコンうすめ液はタイヤとリムとの嵌合を
円滑にかつ確実にする。
【0021】該タイヤ識別装置11の下流側に振分け装置
12が配設され、振分け装置12はタイヤ2が載置される傾
動板12aが左右に傾動するとともに前方へも傾動し、タ
イヤ2を3方のいずれかに振り分けることができる。
【0022】測定を予定しているタイヤが2種類のとき
は、前記タイヤ識別装置11において入力されたタイヤの
情報から判断されて左右いずれかに振り分けられるとと
もに、バーコードが読めなかったり予定外のタイヤが搬
入されてきたときは、前方に振り分けられる。
【0023】また同一種類のタイヤのみを測定する場合
は、バーコード判読不能や予定外のタイヤが前方に振り
分けられるほか、左右に交互に振り分けられる。なお前
方に振り分けられたタイヤは、落下口13から傾動板13a
上に落下して、傾動板13aの左右いずれかの傾動によ
り、一方はバーコード判読不能のタイヤが転がり出て、
他方は予定外のタイヤが転がり出るようになっている。
【0024】振分け装置12から左右に振り分けられたタ
イヤは、進行方向を直角に変更するカーブローラコンベ
ア14,14により左右2ラインの平行な移送コンベア20,
20のいずれかに搬送される。左右の移送コンベア20,20
は、両者間に所定の間隔を開けて互いに対称な構造をし
ており、両者間の長尺空間にはリム交換装置の一部が配
設されている。
【0025】左右の移送コンベア20,20が対称なので、
一方について以下説明する。移送コンベア20は、上流側
から順にセンタリングブロック21,測定ブロック22,搬
送ブロック23の3つのブロックからなり、各ブロックを
ローラコンベアで構成している。
【0026】図1および図2を参照してセンタリングブ
ロック21では、複数の搬送ローラがモータ21aにより等
速で回転され、左右に一対のストッパー21b,21bとセ
ンタリングアーム21c,21cが揺動自在に設けられてお
り、搬送されてきたタイヤ2をストッパー21b,21bが
停止させ、センタリングアーム21c,21cで左右から挟
むようにしてタイヤ2のセンタリングを行い、以後所定
中央位置を進行するように位置決めをする。
【0027】次段の測定ブロック22は、複数のローラが
モータ22aにより等速で回転され、同ローラは正転・逆
転が可能で上流側への搬送もできる。この測定ブロック
22には、左右一対の位置決めアーム22b,22bが前後に
2対所定位置に揺動自在に配設され、都合4本の位置決
めアーム22bによりタイヤの位置決めがなされる。こう
して測定ブロック22でタイヤ2が位置決めされると、タ
イヤ2の鉛直方向に指向した中心軸が上下のリム軸25,
26と一致する。
【0028】測定ブロック22の位置決めされたタイヤ2
を支持する部分のローラは左右に分割された短軸のもの
でタイヤ中心部分に空隙を形成している。この空隙の上
方に上側リム軸25が吊設されており、下端には上リム3
が着脱自在に取り付けられており、同軸下方の下側リム
軸26の上端には下リム4が着脱自在に取り付けられてい
る。
【0029】下側リム軸26は、昇降可能であり、上端に
取り付けられた下リム4は前記短軸の搬送ローラが作る
空隙を上下に貫通することができる。一方上側リム軸25
は、左右の測定ブロック22,22間に架設される支持フレ
ーム30に回転自在に支持されており、上方に突出した部
分にサーボモータ31の駆動軸が連結されている(図2,
図3参照)。サーボモータ31は支柱29間に架設された支
持フレーム30にブラケットを介して固着支持されてい
る。
【0030】支持フレーム30の中央下方には左右水平方
向に指向して前後上下に敷設された4本のレール40に案
内されて左右に摺動自在に保持部材たる矩形枠体41が配
設されており、同矩形枠体41に回転ドラム42が垂直な支
軸42aにより軸支されている。
【0031】図4に示すように矩形枠体41は、上下側壁
と前後側壁で矩形をなし左右を開口した姿勢で左右に摺
動可能で、上下側壁で前記支軸42aを支持し前記回転ド
ラムが左右開口からはみ出すようにして回転自在に軸支
されている。
【0032】矩形枠体41の上側側壁の側方に油圧シリン
ダ43が支持フレーム30に吊設されており(図3参照)、
同油圧シリンダ43のシリンダロッド43aの先端が矩形枠
体41の側壁に固定され、該油圧シリンダ43のシリンダロ
ッド43aの伸縮により矩形枠体41が回転ドラム42ととも
に左右に摺動する。矩形枠体41の上下側壁が前後側壁に
支持され構造的に十分な剛性・強度を確保して回転ドラ
ム42を軸支することができる。
【0033】回転ドラム42を軸支する支軸42aの軸受け
部分にはロードセル45が備え付けられており、タイヤの
半径方向の力の変動の大きさRFV(Radial Force Var
iation)、タイヤの横方向(軸方向)の力の変動の大き
さLFV(Lateral Force Variation )などの検出を行
う。また測定ブロック22のローラコンベアの上方所定位
置にマーキング装置27が吊設されている。
【0034】そして測定ブロック22には、ローラコンベ
アを挟んで回転ドラム42と反対側にグラインダー機構32
が上下に一対対称的に設けられている。図5および図6
を参照して上側のグラインダー機構32について説明する
と、下流側の支柱29に突設されたブラケット29aに揺動
部材33が支軸34を介して水平に揺動自在に支持されてお
り、他方の上流側の支柱29のブラケット29bに枢支され
たサーボシリンダ35のシリンダロッド35aがその先端を
揺動部材33に枢着して同サーボシリンダ35の駆動で揺動
部材33が揺動するようになっている。
【0035】揺動部材33の基端側にモータ36が設けら
れ、先端側にグラインダー37が軸支されてモータ36の駆
動軸に嵌着されたスプロケットとグラインダー37と一体
のスプロケットとの間にチェーン38が架渡されており、
モータ36の駆動で揺動部材33の先端に設けられたグライ
ンダー37が回転するようになっている。
【0036】なお揺動部材33は幾らか上下に昇降可能で
あり、昇降用モータ39の駆動によりグラインダー駆動機
構とともに昇降してグラインダー37の上下位置を調整す
ることができる。
【0037】したがって上下リム3,4に水平姿勢で保
持され回転するタイヤ2に対して所要の高さ位置にグラ
インダー37を設定し、サーボシリンダー35により揺動部
材33を揺動して回転するグラインダー37をタイヤ2の所
要箇所にあてがい切削しユニフォミティ修正を行うこと
ができる。
【0038】この上側のグラインダー機構32は水平姿勢
のタイヤ2の上半部を受持ち、下側に対称的に設けられ
たグラインダー機構32がタイヤ2の下半部を受持つこと
になる。上下一対のグラインダー機構32は、左右の移送
ラインそれぞれに設けられている。
【0039】移送コンベア20における上記測定ブロック
22の次段の搬送ブロック23は、傾斜したローラコンベア
であり、タイヤ2等は自重により搬送される。その下流
端近傍所定位置に出没自在のストッパー23aが設けられ
ている。
【0040】以上の移送コンベア20の下流側には、振分
けコンベア50が左右の移送コンベア20,20に連続するよ
うに左右幅方向に長く配設されており、左右の移送コン
ベア20,20の延長にあたるローラコンベア51,51と、両
ローラコンベア51,51間に挟まれたローラコンベア52の
3列のローラコンベアが傾斜してタイヤ2を自重により
下流側に搬送するようになっている。
【0041】かかるローラコンベア51,52,51の各ロー
ラ間を昇降して出没自在の複数のロープが左右方向に亘
って架渡されてロープコンベア53を構成している。した
がって移送コンベア20から搬送されてきたタイヤ2は、
ロープコンベア53が下降状態のままであればローラコン
ベア51を直線的に搬送されて搬出されるが、適当なタイ
ミングでロープコンベア53が上昇すると、タイヤをロー
プコンベア53が支持することになり、よってロープコン
ベア53の回動によりタイヤ2を左右に移動することがで
きる。
【0042】適当に移動した処で、ロープコンベア53を
下降するとローラコンベア52,51のいずれかに移載さ
れ、同移載されたローラコンベア52,51により搬出され
る。またロープコンベア53によるタイヤ2の左右方向の
いずれか一方への移動を端部を越えて行うと、左右いず
れかの方向へ搬出することができる。したがって図1に
矢印で示すように振分けコンベア50においてタイヤ2を
5つの場所に振り分けて搬出することができる。
【0043】以上がタイヤユニフォミティ測定修正装置
1の全体の概略構造であるが、本タイヤユニフォミティ
測定修正装置1には、リム3,4を自動的に交換するリ
ム交換装置60が設けられている。左右の移送コンベア2
0,20間の空間がリム交換装置60に利用されており、セ
ンタリングブロック21,21間の空間には昇降リム保管棚
61が配設されている。
【0044】図7に示すように昇降リム保管棚61は、上
下方向に長尺の箱体であるが、前方と左右側方が開口さ
れており、内部に4段の棚段が載置コンベア62によって
形成されている。各載置コンベア62は、それぞれモータ
63によりベルトを介して各ローラが等速で回転される。
【0045】昇降リム保管棚61の背板にはスライダー64
が突設され、立設された支持レール65にスライダー64が
摺動自在に嵌合して昇降リム保管棚61を昇降自在に支持
しており、支持レール65内にはネジ軸66が上下方向に延
びており、前記スライダー64に螺合し貫通している。
【0046】ネジ軸66は支持レール65の下端に固定され
たモータ67によってタイミングベルト68を介して回転さ
せられ、ネジ軸66の回転によりスライダー64を介して昇
降リム保管棚61が上下に昇降する。
【0047】上下リム3,4は、上下に重ねられた状態
で板状のパレット5に載置されて、搬送されたり、昇降
リム保管棚61の各載置コンベア62に載置されたりするも
ので、パレット5は、図7を参照して矩形板状をなし、
中央に下リム4の外径より小さいが下側リム軸26の外径
よりは大きい円孔5aと一側辺から同円孔5aに至る切
欠き5bが形成されている。なお図7に示すように上下
リム3,4が載っていない空のパレット5も前記載置コ
ンベア62に載置される。
【0048】昇降リム保管棚61は、その昇降を制御して
各載置コンベア62をセンタリングブロック21のローラと
同じ高さに設定することができる。センタリングブロッ
ク21,21の各外側に移載装置70が配置されており(図1
参照)、同移載装置70はシリンダ71とその伸縮するシリ
ンダロッドの先端に設けられた挟持アーム72とからな
る。
【0049】移載装置70は、シリンダロッドを伸長して
センタリングブロック21のローラと同じ高さにある昇降
リム保管棚61の載置コンベア62上の上下リム3,4を取
りに行き挟持アーム71が上下リム3,4を載せているパ
レット5を挟んで引張りセンタリングブロック21のロー
ラ上に移すことができる。
【0050】一方左右の移送コンベア20,20の搬送ブロ
ック23,23間にはテーブルリフター74が配設されてお
り、上下するテーブル74aはローラコンベアで形成され
ている。テーブル74aの所定の上昇位置は、搬送ブロッ
ク23のローラより僅かに低い位置にある。
【0051】このテーブルリフター74と前記昇降リム保
管棚61間にはローラコンベアからなるリム搬送コンベア
75が配設されており、同リム搬送コンベア75は前記左右
の移送コンベア20,20よりも低い位置に配設され、モー
タ75a(図2参照)により各ローラが等速で回転され
る。テーブルリフター74のテーブル74aの所定下降位置
は、リム搬送コンベア75と同じ高さ位置である。
【0052】左右の移送コンベア20,20の搬送ブロック
23,23の各外側には、移載用シリンダ76が配置され、同
移載シリンダ76の伸縮するシリンダロッドは内側に向
き、先端は押圧バー76aを形成している。
【0053】移載用シリンダ76は、シリンダロッドを伸
長して押圧バー76aがセンタリングブロック21のローラ
上のパレット5を押して、テーブルリフター70の上昇位
置にあるテーブル70a上にパレット5を上下リム3,4
とともにあるいはパレット5のみを移載することができ
る。
【0054】本タイヤユニフォミティ測定修正装置1
は、上記のようなリム交換装置60を備えている。以下タ
イヤユニフォミティ測定修正装置1およびリム交換装置
60の動作手順を説明する。
【0055】当初左右の測定ブロック22,22の上下リム
軸25,26には所定の上下リム3,4がそれぞれ装着され
ており、昇降リム保管棚61にはサイズの異なる上下リム
3,4がパレット5に載って収納されるとともに空パレ
ット5も収納されている。
【0056】ストックコンベア10から搬入されたタイヤ
2は、まずタイヤ識別装置11においてバーコードの読み
取りによりタイヤ2が識別されるとともにビード部にシ
リコンうすめ液が塗布され、振分け装置12に移動され、
識別不能のタイヤや所定サイズ以外のタイヤは前方に落
下されて排出され、それ以外のタイヤはその識別された
サイズに応じて左右いずれかに振り分けられる。なお左
右の測定ブロックで同じ種類のタイヤがユニフォミティ
測定される場合は、搬入されてくるタイヤを順次交互に
左右に振り分ければよい。
【0057】振り分けられたタイヤ2は、カーブローラ
コンベア14により方向を変えて移送コンベア20のセンタ
リングブロック21に入り、左右に一対のセンタリングア
ーム21c,21cによりセンタリングされ、ストッパー21
b,21bにより所定のタイミングで測定ブロック22に移
送される。
【0058】測定ブロック22では前後左右の位置決めア
ーム22aによりタイヤ2は位置決めされ、下方に位置し
た下側リム軸26を上昇し、上端に装着された下リム4が
タイヤ2のビード部を支持してタイヤ2を持ち上げ、上
方で待っている上側リム軸25に装着された上リム3がタ
イヤ2のビード部を受け、上下リム3,4は係合し、タ
イヤ2は所定高さ(回転ドラム42と同じ高さ)で保持さ
れる。そしてタイヤ内部に空気を供給して所定内圧とす
る。
【0059】こうしてユニフォミティ測定の準備が完了
したラインの測定ブロック22に油圧シリンダ43を駆動し
て回転ドラム42を移動し、タイヤ2に所定圧力で押圧す
る。一方のサーボモータ31の駆動で、所定の上側リム軸
25を回転してタイヤ2を回転させる。回転ドラム42はと
もに回転する。最初数回転程ならし回転を行ったのち、
逆回転でユニフォミティ測定を行い、次いで正回転で測
定を行う。
【0060】ユニフォミティ測定はロードセル45による
検出によりタイヤ全周に亘り行われ、ロードセル45が検
出した結果はコンピュータにより処理され、ユニフォミ
ティ測定値が算出され、RFVやLFV等の測定結果に
よりタイヤの評価がなされる。なお一方の測定ブロック
22でユニフォミティ測定がなされているときに、他方の
測定ブロック22ではタイヤ2の上下リム3,4による取
り付け等の作業が同時に行え作業効率が良い。
【0061】ユニフォミティ測定により修正が必要と判
断された場合は、回転ドラム42を他方の測定ブロック22
に移動させ、グラインダー機構32によるユニフォミティ
修正に入るが、このユニフォミティ修正があった場合の
作業手順は後記するとして、まずはユニフォミティ修正
がなかった場合について説明する。
【0062】ユニフォミティ測定のうち特にRFVの最
大値を示したタイヤ個所には、マーキング装置27により
マークが付される。サーボモータ31の駆動制御によりR
FVの最大値を示したタイヤ個所が所定位置(例えば最
下流側)に回転したときにタイヤ2の回転が停止される
ようにしてマーキング装置27が指定された位置にマーク
を付すことができるようになっている。
【0063】測定が終了すると回転ドラム42は元の両ラ
イン間の中央に戻り待機し、タイヤ2の内圧も抜かれ、
下側リム軸26が下降して測定ブロック22のローラ上にタ
イヤ2を載置し、搬送ブロック23に移送する。搬送ブロ
ック23のローラを搬送したタイヤ2は、振分けコンベア
50に移り、同振分けコンベア50において前記ユニフォミ
ティ測定による評価に従って5つの排出個所のいずれか
から排出される。
【0064】2ラインの移送コンベア20,20の左右の測
定ブロック22,22が,1個の回転ドラム42を共有してお
り、一方の測定ブロック22で回転ドラム42を使って測定
を行っている時に、他方の測定ブロック22で上下リム
3,4へのタイヤ2の取付け・取外しのユニフォミティ
測定準備を行うことができ、ユニフォミティ測定作業を
効率良く行うことができる。
【0065】そして回転ドラム42は、先にユニフォミテ
ィ測定の準備が完了した方のラインに移動してユニフォ
ミティ測定を行うよう制御されている。したがって両ラ
インともユニフォミティ修正がなく円滑にユニフォミテ
ィ測定が行われていれば、左右のラインで交互にユニフ
ォミティ測定準備が完了するので、一方のラインのユニ
フォミティ測定を終えて両ラインの中央に戻った回転ド
ラム42は、先にユニフォミティ測定準備が完了している
他方のラインに移動してユニフォミティ測定を行う。
【0066】ユニフォミティ修正がなく円滑にユニフォ
ミティ測定が行われている場合の制御手順の例を図8の
タイミングチャートに示す。左側ラインの移送コンベア
20の測定ブロック22に、まず1本目のタイヤ2が入って
きて上下リム3,4に保持され回転ドラム42を左側に寄
せてユニフォミティ測定が行われる。
【0067】この間に右側ラインの測定ブロック22にタ
イヤ2が搬入されずユニフォミティ測定の準備がなされ
ないと、1本目のタイヤ2のユニフォミティ測定を終え
た回転ドラム42が両ラインの中央に移動して待機し、ユ
ニフォミティ測定の準備のできるのを待つ。
【0068】ここにユニフォミティ測定の準備とは、先
のタイヤの上下リム3,4からの解除,測定ブロック22
からの搬出,次のタイヤの測定ブロック22への搬入,上
下リム3,4による保持等の一連のユニフォミティ測定
のための準備をいう。回転ドラム42が両ラインの中央に
待機していると左側ラインの方が先にユニフォミティ測
定の準備が完了するので、回転ドラム42は再び左側ライ
ンの測定ブロック22に移動して2本目のタイヤ2のユニ
フォミティ測定を行う。
【0069】この間に右側ラインの測定ブロック22にお
いて3本目のタイヤ2が上下リム3,4にセットされユ
ニフォミティ測定準備が完了し、前記2本目のタイヤ2
についてユニフォミティ測定の結果修正不要となると、
回転ドラム42は両ラインの中央に移動し待機する間もな
く先にユニフォミティ測定準備が完了した右側ラインの
測定ブロック22に移動して3本目のタイヤ2についてユ
ニフォミティ測定が行われる。
【0070】以後は両ラインともにユニフォミティ修正
がなくその他トラブルがなければ、左右ラインで交互に
ユニフォミティ測定準備が完了するので、回転ドラム42
が両ライン間を往復して交互に効率良くユニフォミティ
測定が行われる。
【0071】なお測定ブロック22の上下リム軸25,26に
装着する上下リム3,4を、左右の測定ブロック22,22
で互いに異ならしめることで、2種類のタイヤを同時に
測定することができる。
【0072】リムの交換作業について説明すると、まず
昇降リム保管棚61に収納されている空のパレット5を、
移送コンベア20と同じ高さにした載置コンベア62から移
載装置70によりセンタリングブロック21のローラ上に移
し、センタリングした後、測定ブロック22に移送する。
【0073】測定ブロック22では一度中央部を通過させ
た所でパレット5を停止させ、下側リム軸26を上昇させ
て下リム4を上リム3に係合して上リム3を上側リム軸
25から脱着して、下リム4の上に重ねて支持されるよう
にする。この間に測定ブロック22のローラを逆回転して
下流側に停止していたパレット5を中央まで戻す。
【0074】パレット5は上流側に切欠き5bを有する
ので、パレット5は中央の円孔5aに下側リム軸26が貫
通する位置に至り停止する。そして下側リム軸26を下降
し、下リム4がパレット5上に載った処で下リム4を下
側リム軸26から脱着する。
【0075】上下リム3,4はパレット5上に載置され
た状態にあり、この状態で次の搬送ブロック23に移送さ
れ、ストッパー23aの突出で所定位置に停止され、側方
に配置された移載シリンダ76によりパレット5が内側に
押されて同じ高さで待機していたテーブルリフター74の
テーブル74aに移される。
【0076】テーブル74aがリム搬送コンベア75と同じ
高さに下降した処で、上下リム3,4はパレット5とと
もにリム搬送コンベア75に移され昇降リム保管棚61へ搬
送される。昇降リム保管棚61では空いた状態にある所定
の棚段の載置コンベア62をリム搬送コンベア75と同じ高
さに設定しておくことで、リム搬送コンベア75で搬送さ
れてきた上下リム3,4をパレット5とともに該載置コ
ンベア62上に収納することができる。
【0077】以上は使用済みの上下リム3,4の取り外
し・回収作業であったが、この作業とタイミイングをい
くらか遅らせて新たな上下リム3,4の供給・取付け作
業が行われる。すなわち空パレット5が昇降リム保管棚
61から搬出された後、適当な時間をおいて昇降リム保管
棚61に保管されていた新たな上下リム3,4がパレット
5とともに移載装置70により移送コンベア20に移載さ
れ、使用済みの上下リム3,4が取り外され後の測定ブ
ロック22に移送される。
【0078】測定ブロック22では中央位置に新たな上下
リム3,4およびパレット5を位置させ下側リム軸26を
上昇させると、下側リム軸26はパレット5の円孔5aを
貫通して下リム4を支持するとともに装着し、該下リム
4の上に上リム3を重ねた状態のままさらに上昇して上
方に位置した上側リム軸25に上リム3を当接し装着す
る。
【0079】この間にローラ上に残ったパレット5を搬
送ブロック23へ移送する。パレット5の円孔5aを下側
リム軸26が貫通した状態にあるが、切欠き5bが上流側
を向いているので、パレット5は下側リム軸26から抜け
て支障なく下流へ移動できる。
【0080】パレット5が搬送ブロック23に移動した
後、下側リム軸26を下降すれば上リム3は上方の上側リ
ム軸25に装着された状態で残り、下リム4は下側リム軸
26に装着された状態でローラの下方に位置して、タイヤ
の取り付けを待つ状態となる。
【0081】なお搬送ブロック23に移送された空のパレ
ット5は、移載装置76によりテーブルリフター74のテー
ブル74aに移載され、下降したテーブル74aからリム搬
送コンベア75に移されて搬送され、所定の高さに設定さ
れた昇降リム保管棚61の載置コンベア62に収納される。
【0082】以上のように使用済みの上下リム3,4の
取り外し・回収作業および新たな上下リム3,4の供給
・取付け作業を完全自動で効率良く円滑に遂行すること
ができる。
【0083】次にユニフォミティ修正があった場合の制
御手順について図9に示した1例のタイミングチャート
に基づき説明する。左側ラインの移送コンベア20の測定
ブロック22に、まず1本目のタイヤ2が入ってきて上下
リム3,4に保持され回転ドラム42を左側に寄せてユニ
フォミティ測定が行われる。
【0084】この間に右側ラインの測定ブロック22にお
いて2本目のタイヤ2についてユニフォミティ測定の準
備がなされ、前記1本目のタイヤ2のユニフォミティ測
定後、回転ドラム42は両ラインの中央に移動する。右側
ラインでユニフォミティ測定の準備が完了しているの
で、回転ドラム42はさらに右側ラインの測定ブロック22
に移動して2本目のタイヤ2のユニフォミティ測定を行
う。
【0085】このユニフォミティ測定後、回転ドラム42
は両ラインの中央に移動し、今回のユニフォミティ測定
の結果修正を必要とすると判断され、左側ラインでは既
に次の3本目のタイヤの測定準備が完了しているので、
回転ドラム42は左側ラインに移動して3本目のタイヤ2
のユニフォミティ測定を行う。一方右側ラインでは、2
本目のタイヤ2について回転ドラム42が左側へ移動した
後、グラインダー機構32によりユニフォミティ修正を行
う。
【0086】すなわち2本目のタイヤ2についてユニフ
ォミティ測定の結果、切削箇所が特定され、同箇所に合
わせてグラインダー37の位置を設定して、サーボモータ
31により所要回転速度で回転させられるタイヤ2にグラ
インダー37を当てがい、切削しユミフォミティ修正を行
う。
【0087】右側ラインでユニフォミティ修正を行って
いる間に、左側ラインでは回転ドラム42により3本目の
タイヤ2のユニフォミティ測定が行われる。3本目のタ
イヤ2のユニフォミティ測定後、回転ドラム42は両ライ
ンの中央に移動し待機する。
【0088】右側ラインでは未だ2本目のタイヤ2の修
正中であり、その間に左側ラインでは4本目のタイヤ2
の測定準備が完了するので、回転ドラム42は左側ライン
に戻り4本目のタイヤ2のユニフォミティ測定が行われ
る。この測定後回転ドラム42は両ラインの中央に移動し
待機するが、なお右側ラインではユニフォミティ修正中
で左側ラインの5本目のタイヤ2の測定準備完了で左側
ラインに戻り5本目のタイヤ2のユニフォミティ測定が
行われる。
【0089】この測定の間に右側ラインで2本目のタイ
ヤ2の修正が終わり、次のタイヤすなわち6本目のタイ
ヤ2のユニフォミティ測定準備が完了しているので、左
側ラインで5本目のタイヤ2のユニフォミティ測定後両
ラインの中央に移動した回転ドラム42は、その時点で先
に測定準備完了した右側ラインの測定ブロック22に移動
して6本目のタイヤ2のユニフォミティ測定に入る。
【0090】以後両ラインでユニフォミティ修正等がな
ければ、前記図8に示したと同様の制御手順となる。以
上のように一方のラインでユニフォミティ修正が行われ
流れが停滞するようなことがあると、ユニフォミティ測
定を終えた他方のラインでユニフォミティ測定の準備が
先にでき、両ラインの中央に移動した回転ドラム42が無
駄な移動や待機をせずに再び同ラインに戻りユニフォミ
ティ測定を行い、一方のラインが復帰するまで他方のラ
インでユニフォミティ測定を効率良く継続することがで
きる。
【0091】一方のラインのリム軸に支持されたタイヤ
についてグラインダー機構によりユニフォミティ修正を
行っているときは、他方のリム軸に支持されたタイヤの
ユニフォミティ測定を行うことができるので、1個の回
転ドラムでも一方のラインでのユニフォミティ測定が停
滞するようなことはなく、ユニフォミティ測定修正作業
を効率良く行うことができる。
【0092】図9の例では、右側ラインでユニフォミテ
ィ修正が行われたが、その他トラブルでメンテナンスを
行ったり、精度の確認作業や試作品の測定等が行われる
場合も適用される。そして図8に示すように両ラインを
流れるタイヤがグラインダー機構によるユニフォミティ
修正を必要とせず円滑に流れている場合は一方のライン
でユニフォミティ測定を行っている間に他方のラインで
はユニフォミティ測定の準備ができるので、1個の回転
ドラムでも両ライン間を交互に移動して効率良く作業を
遂行することができる。
【0093】なお本実施の形態では、上下リム3,4に
保持されたタイヤ2を回転するのにそれぞれ独立したモ
ータ31を用いたが、1個のモータでもその駆動軸にそれ
ぞれクラッチを介してドライブプーリを設けベルトによ
りそれぞれのリム軸に動力を伝達するようにすれば、ク
ラッチの制御により左右ラインの各タイヤをそれぞれ別
個に駆動制御することができる。
【0094】前記実施の形態におけるリム交換装置60を
より簡易にした例を、図10ないし図12に図示し説明
する。移送コンベア80の測定ブロックにおいてローラを
左右に分割して中央に空隙を形成した箇所の下方にリム
昇降シリンダー81により昇降する下側リム軸82が上端に
下リム台83を有して配置され、その上方には対向して上
側リム軸85が下端にマグネットを備えた上リム台86を有
して垂設されている。
【0095】そして移送コンベア80の下面に沿ってリム
移載プレート90が図12に示すようにガイドレール87に
案内されて前後に移動自在に支持されており、リム移載
プレート90はシリンダ88の駆動により前後動する。リム
移載プレート90は平面視で長円状をなす板部材で前後に
偏平な円筒部90a,90bが上方に突出して円開口を形成
している。
【0096】このリム移載プレート90の前後の円筒部90
a,90bにそれぞれ種類の異なるリムが、上下リム91,
92が重ねられた状態で支持される。リム移載プレート90
が前方位置にあるときは後側円筒部90bの中心軸が上下
リム軸82,85の軸と一致し、リム移載プレート90が後方
位置にあるときは前側円筒部90aの中心軸が上下リム軸
82,85の軸と一致する。
【0097】図10に示すように移送コンベア80の下方
においてリム移載プレート90が前後の円筒部90a,90b
において上リム91と下リム92を重ねた状態で支持してお
り、前後いずれのリムを使用するかはシリンダ88の駆動
で選択することができる。一方のリムが選択されてリム
昇降シリンダ81が駆動して下リム台83を上昇させると、
下リム台83は円筒部90aまたは90bを貫通して上下リム
91,92を下方から支持して共に上昇させる。
【0098】そして上リム91が上リム台86に接した処
で、マグネットを励磁して上リム台86に上リム91を吸着
させ、下リム台83を下降させると、上リム91が上方に残
された状態で下リム92が下方に離れ、図11に示すよう
に移送コンベア80を挟んで上下に位置するので、ここへ
移送コンベア80によりタイヤ2が搬送され位置決めされ
て停止する。
【0099】図11に示す状態から下リム台83を上昇さ
せると、下リム台83は下リム92を介してタイヤ2を支持
して持ち上げ、上方で上リム台86に吸着された上リム91
にタイヤ2を押しつけ、図10において2点鎖線で示す
ように上下リム91,92でタイヤ2を挟むようにして所定
高さ位置で支持する。
【0100】この状態で上リム軸85の回転駆動でタイヤ
2は回転させられ、回転ドラム95が側方から押しつけら
れてユニフォミティの測定が行われるともに、グライン
ダーによる修正が行われる。
【0101】測定等が終わると、下リム台83を下降させ
れば、タイヤ2が共に下降し、タイヤ2は途中で移送コ
ンベア80に載り、下リム台83はタイヤ2と離れさらに下
降する。こうしてタイヤ2はユニフォミティ測定後、移
送コンベア80により下流側に搬送される。
【0102】リム交換の時は、下リム台83が下リム92を
支持して上昇し上リム91を迎えにいき、上下リム91,92
が重なったところで、上リム台86のマグネットを消磁し
上リム91を下リム92が支持して下降すれば、図9の実線
で示す状態に戻るので、リム移載プレート90を前後方向
に移動してリムの種類を変えることができる。
【0103】なおリム移載プレートをさらに長尺にして
円筒部を増やせば3種類以上のリムの交換が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るタイヤユニフォミ
ティ測定装置の一部省略した平面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】測定ブロックの下流側から見た正面図である。
【図4】測定ブロックの部分的に省略した斜視図であ
る。
【図5】グラインダー機構を示す側面図である。
【図6】同平面図である。
【図7】リム交換装置の部分的に省略した要部斜視図で
ある。
【図8】タイヤユニフォミティの測定のタイミングチャ
ートを示す図である。
【図9】タイヤユニフォミティの測定と修正の1例のタ
イミングチャートを示す図である。
【図10】別の実施の形態に係るリム交換装置の断面図
である。
【図11】別の状態の同リム交換装置の断面図である。
【図12】リム移載プレートの平面図である。
【符号の説明】
1…タイヤユニフォミティ測定修正装置、2…タイヤ、
3…上リム、4…下リム、5…パレット、10…ストック
コンベア、11…タイヤ識別装置、12…振分け装置、13…
落下口、14…カーブローラコンベア、20…移送コンベ
ア、21…センタリングブロック、22…測定ブロック、23
…搬送ブロック、25…上側リム軸、26…下側リム軸、27
…マーキング装置、29…支柱、30…支持フレーム、31…
サーボモータ、32…グラインダー機構、33…揺動部材、
34…支軸、35…サーボシリンダ、36…モータ、37…グラ
インダー、38…チェーン、39…昇降用モータ、40…レー
ル、41…矩形枠体、42…回転ドラム、43…油圧シリン
ダ、45…ロードセル、50…振分けコンベア、51,52…ロ
ーラコンベア、53…ロープコンベア、60…リム交換装
置、61…昇降リム保管棚、62…載置コンベア、63…モー
タ、64…スライダー、65…支持レール、66…ネジ軸、67
…モータ、68…タイミングベルト、70…移載装置、71…
シリンダ、72…挟持アーム、74…テーブルリフター、75
…リム搬送コンベア、76…移載シリンダ、80…移送コン
ベア、81…リム昇降シリンダ、82…下側リム軸、83…下
リム台、85…上側リム軸、86…上リム台、87…ガイドレ
ール、88…シリンダ、90…リム移載プレート、91…上リ
ム、92…下リム、95…回転ドラム。
フロントページの続き (72)発明者 奥 雅春 埼玉県所沢市松が丘2−41−8 (72)発明者 案納 強 東京都羽村市双葉町3−2−15 Fターム(参考) 2G021 AB01 AC19 AK00 AM07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤを移送する左右平行な2ラインの
    移送コンベアの互いに対向する途中個所にそれぞれ設け
    られたリム軸によってタイヤを支持し回転駆動でき、左
    右ラインのリム軸間に配設された回転ドラムが左右方向
    に移動して前記一方のラインのリム軸に支持されたタイ
    ヤに押しつけ共に回転しながら負荷状態を検知するタイ
    ヤユニフォミティ測定方法において、 一方のラインのリム軸に支持された1本のタイヤのユニ
    フォミティ測定を終えると前記回転ドラムを両ラインの
    中央に移動した後、先にユニフォミティ測定の準備ので
    きたラインに移動して該ラインのリム軸に支持されたタ
    イヤのユニフォミティ測定を行うことを特徴とするタイ
    ヤユニフォミティ測定方法。
  2. 【請求項2】 前記左右の移送コンベアのそれぞれに各
    移送コンベアを挟んで前記回転ドラムと反対側に設けら
    れたグラインダー機構によるユニフォミティ修正と、前
    記回転ドラムによるユニフォミティ測定とを各ラインで
    同時に制御できることを特徴とする請求項1記載のタイ
    ヤユニフォミティ測定方法。
  3. 【請求項3】 タイヤを移送する左右平行な2ラインの
    移送コンベアと、 同左右移送コンベアの互いに対向する途中個所にそれぞ
    れ設けられ上下のリムによってタイヤを支持し回転駆動
    するリム軸と、 前記左右ラインのリム軸間に配設され左右方向に移動し
    て前記一方のラインのリム軸に支持されたタイヤに押し
    つけ共に回転しながら負荷状態を検知する回転ドラム
    と、 一方のラインのリム軸に支持された1本のタイヤのユニ
    フォミティ測定を終えると前記回転ドラムを両ラインの
    中央に移動した後、先にユニフォミティ測定の準備ので
    きたラインに移動して該ラインのリム軸に支持されたタ
    イヤのユニフォミティ測定を行うように制御する制御手
    段と、 を備えたことを特徴とするタイヤユニフォミティ測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記左右の移送コンベアのそれぞれに各
    移送コンベアを挟んで前記回転ドラムと反対側に設けら
    れたグラインダー機構を備え、 前記制御手段は、前記回転ドラムによるユニフォミティ
    測定と前記グラインダー機構によるユニフォミティ修正
    とを各ラインで同時に制御可能であることを特徴とする
    請求項3記載のタイヤユニフォミティ測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010041634A1 (ja) * 2008-10-07 2010-04-15 株式会社神戸製鋼所 タイヤ試験機及びタイヤ試験方法
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