JP2002005307A - 磁性流体シール装置 - Google Patents

磁性流体シール装置

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JP2002005307A
JP2002005307A JP2000186363A JP2000186363A JP2002005307A JP 2002005307 A JP2002005307 A JP 2002005307A JP 2000186363 A JP2000186363 A JP 2000186363A JP 2000186363 A JP2000186363 A JP 2000186363A JP 2002005307 A JP2002005307 A JP 2002005307A
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magnetic fluid
magnetic
wetting
wetting agent
sealing device
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Yoshimi Imamoto
善美 今本
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相対往復運動を行う2部材間の隙間のシール
を磁性流体で行う場合に磁性流体の保持を確実に行い、
磁性流体の減少を防ぎ、シールの安定性を図ると共に長
寿命化を図る磁性流体シール装置を提供する。 【解決手段】 シャフト1が往復運動を行うと、多孔質
体7a,7bに含浸させたぬれ防止剤8がシャフト1の
移動に伴い引きずられてシャフト1表面に取り残されて
ぬれ広がり、シャフト1表面にぬれ防止剤8の皮膜を形
成するので、磁性流体5がシャフト1表面にぬれ難くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性流体シール装
置に関し、磁性流体シール装置を相対往復運動に対して
も使用可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、相対的に運動を行うシャフトとハ
ウジングとの隙間を密封するためのシール装置として
は、通常、ゴム状弾性体や樹脂等の弾性材料からなるO
リングやパッキンが用いられている。
【0003】しかし、これらの弾性材料を用いたシール
装置では、シール装置とシャフトの固体同士が摺接して
シール機能を発揮するものであるため、摩擦損失が大き
くなると共に、摺接部の摩耗によるシール機能の低下の
ために長期間の使用に耐えられない等の問題があった。
【0004】そのため、このような問題を解決するシー
ル装置として、磁性流体シール装置を用いることがあ
る。
【0005】図2に示すように、磁性流体シール装置
は、強磁場部に吸着・保持し得る特性を備えた磁性流体
を利用している。
【0006】そして、2領域間の密封(分離)は、ハウ
ジングの内側に備えられた環状の磁石により形成される
磁気回路に介在させた磁性流体をシャフトに接触させる
ことにより行われている。
【0007】図2の磁性流体シール装置の構成は、磁性
体からなるシャフト1と、シャフト1を取り囲むハウジ
ング2に固定される1対の環状ポールピース3a,3b
と、1対の環状ポールピース3a,3b間に挟持され軸
方向に異極(NS極)が着磁された永久磁石4と、磁性
流体5と、を備えている。
【0008】そして、シャフト1と1対の環状ポールピ
ース3と永久磁石4とで一回りする磁気回路を形成し、
磁性流体5をシャフト1と各々の環状ポールピース3
a,3bとの間に保持することによってシール機能を発
揮する。
【0009】磁性流体シール装置では、シャフト1と磁
性流体5が接触する構成であり、固体同士の摺動部がな
いため摩擦損失が小さくなると共に、長期間の使用に耐
えることができる。
【0010】この磁性流体シール装置は、低摩擦で完全
密封可能な回転運動を行う回転軸用のシール装置として
実用化され、コンピュータ用磁気ディスク等に用いられ
るダストシール装置や、上述のように密封領域の両側で
圧力差の存在する真空装置等に用いられる真空シール装
置等多方面で応用されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
に応用される磁性流体シール装置は、上記従来技術のよ
うに回転運動のみをなすシャフトに適用されるものであ
り、軸方向の往復直線運動を行うシャフトに適用するこ
とも検討されているが、実用化に至っていないのが現状
である。
【0012】これは、例えば、図2の磁性流体シール装
置で、シャフト1を矢印の方向へ直線運動させるとする
と、シャフト1に接触している磁性流体5はシャフト1
の移動に伴って引きずられ、磁性流体5(残留磁性流体
5’)がシャフト1表面に流出してしまう。このため、
シャフト1と環状ポールピース3a,3bとの間に介在
する磁性流体5の量が不足し、シール性が失われてしま
うことが問題であった。
【0013】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、相対
往復運動を行う2部材間の隙間のシールを磁性流体で行
う場合に磁性流体の保持を確実に行い、磁性流体の減少
を防ぎ、シールの安定性を図ると共に長寿命化を図る磁
性流体シール装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、互いに相対往復運動する2部材間
の隙間をシールする磁性流体シール装置であって、磁力
を発生する磁力発生手段と、2部材の内一方の部材に対
向する1対の磁極部と、を有し、2部材の内他方の部材
に配置されて前記隙間を通過する磁気回路を形成する磁
気回路形成手段と、該磁気回路形成手段の1対の磁極部
に磁気的に保持されて前記一方の部材に接触し、前記隙
間を密封する磁性流体と、前記磁気回路形成手段の隣で
前記他方の部材に配置されて前記一方の部材の近接位置
まで延び、前記一方の部材に前記磁性流体のぬれを防止
するぬれ防止剤を供給し、前記2部材の相対往復運動に
よって前記一方の部材表面にぬれ防止剤の皮膜を形成す
るぬれ防止剤供給手段と、を備えたことを特徴とする。
【0015】したがって、一方の部材表面に形成された
ぬれ防止剤の皮膜によって磁性流体のぬれが防止され、
磁性流体の保持を確実に行い、磁性流体の減少を防ぎ、
シールの安定性を図ることができる。
【0016】また、ぬれ防止剤供給手段が他方の部材に
配置されて一方の部材の近接位置まで延びるので、ダス
トが磁性流体中に侵入することが防止できる。ぬれ防止
剤供給手段の一方の部材の近接位置まで延びた先端で一
方の部材表面に付着したダストをかきとり、一方の部材
表面を清浄するので、付着ダストによって磁性流体が一
方の部材表面に取り残されて磁性流体が減少することを
防止することができる。ぬれ防止剤は、ぬれ防止剤供給
手段から供給されることから、一方の部材表面に小さな
傷が生じたり、長時間使用したことによって一方の部材
表面のぬれ防止剤の皮膜が減少した場合にも、新たに供
給されるぬれ防止剤で補修・補充でき、使用耐久性を向
上させることができる。したがって、磁性流体シール装
置のシール性の長寿命化を図ることができる。
【0017】前記ぬれ防止剤は、前記一方の部材表面の
表面張力>前記ぬれ防止剤の表面張力+前記一方の部材
と前記ぬれ防止剤間の界面張力の条件を満たし、前記磁
性流体は、前記ぬれ防止剤の表面張力<前記磁性流体の
表面張力+前記ぬれ防止剤と前記磁性流体間の界面張力
の条件を満たし、前記ぬれ防止剤と前記磁性流体は、相
溶性が低いことが好適である。
【0018】これにより、ぬれ防止剤は一方の部材表面
にぬれ広がることができ、磁性流体は一方の部材表面に
形成されたぬれ防止剤の皮膜にぬれ広がることが防止で
き、ぬれ防止剤と磁性流体が混ざり合うこともない。
【0019】前記ぬれ防止剤供給手段は、前記ぬれ防止
剤を含浸する多孔質体であることが好適である。
【0020】これにより、一方の部材表面にぬれ防止剤
を徐々に浸出することができる。
【0021】前記ぬれ防止剤供給手段を、前記磁気回路
形成手段及び前記磁性流体を挟むように2つ備えたこと
が好ましい。
【0022】これにより、磁気回路形成手段及び磁性流
体は2つのぬれ防止剤供給手段で挟まれた閉鎖空間に配
置されることとなり、装置内部の密封対象側にある直動
ベアリング等の部品への磁性流体の付着を防ぎ、磁性流
体の保持を確実に行い、磁性流体の減少を防ぎ、シール
の安定性を図ると共に長寿命化を図ることができる。
【0023】前記磁性流体は、表面張力が大きく、か
つ、粘度の低い液体を分散媒として用いたことが好適で
ある。
【0024】これにより、運動時の磁性流体の1対の磁
極部に対しての追随性を大幅に向上させることができ
る。
【0025】前記ぬれ防止剤は、フッ素オイルであり、
前記磁性流体の分散媒は、アルキルナフタレンやシリコ
ンオイルであることが好適である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0027】図1は、実施の形態に係る磁性流体シール
装置を示す半断面図である。図1において、磁性流体シ
ール装置は、2領域間(A,B)にまたがる往復運動を
行う一方の部材としての磁性体からなるシャフト1を他
方の部材としてのハウジング2に挿通している。
【0028】ハウジング2は、シャフト1の保持を行
い、A,B領域間を環状隙間を介して連通させている。
なお、シャフト1とハウジング2は、互いに相対往復運
動する2部材である。
【0029】そして、密封性に関しては、環状隙間の外
周側であるハウジング2内周に磁力発生手段としての環
状の永久磁石4により形成される磁気回路に介在させた
磁性流体5により行われている。
【0030】永久磁石4は、軸方向に異極(NSと図
示)が配されており、軸方向両側端には永久磁石4の1
対の磁極部となる1対の環状ポールピース3a,3bが
ハウジング2に備えられて永久磁石4が支持されてい
る。なお、永久磁石4と1対の環状ポールピース3a,
3bとにより、磁気回路形成手段が構成されている。
【0031】環状ポールピース3a,3bは、それぞれ
シャフト1に対向して突出しており、シャフト1と環状
ポールピース3a,3bと永久磁石4とを一回りする磁
気回路が形成されている。
【0032】そして、環状ポールピース3a,3bの内
周端部とシャフト1表面の隙間に磁性流体5がそれぞれ
保持される。
【0033】一方、この環状ポールピース3a,3bの
A,B領域側には、スペーサ6a,6bを介して、ぬれ
防止剤供給手段としての可撓性を有する環状の多孔質体
7a,7bがハウジング2に配置されており、環状ポー
ルピース3a,3b、永久磁石4、磁性流体5を多孔質
体7a,7bで挟んだ状態に配置される。
【0034】多孔質体7a,7bは、内部に表面張力の
小さいぬれ防止剤8が含浸されており、シャフト1表面
にぬれ防止剤8を供給する。このため、多孔質体7a,
7bはシャフト1の近接位置まで延びており、内周端部
は、シャフト1と軽く接触しているか、もしくはシャフ
ト1上の薄いぬれ防止剤8の皮膜が介在する程度にシャ
フト1に接近させてある。
【0035】なお、多孔質体7a,7bとしては、フェ
ルトや不織布等を用いることができる。
【0036】多孔質体7a,7bに含浸させたぬれ防止
剤8は、磁性流体5のシャフト1表面へのぬれを防止
し、かつ、シャフト1表面にぬれ広がるものである。
【0037】このため、ぬれ防止剤8は、 (シャフト1表面の表面張力)>(ぬれ防止剤8の表面
張力)+(シャフト1とぬれ防止剤8間の界面張力)の
条件を満たし、かつ、磁性流体5は、 (ぬれ防止剤8の表面張力)<(磁性流体5の表面張
力)+(ぬれ防止剤8と磁性流体5間の界面張力)の条
件を満たす。
【0038】なお、ここでいう磁性流体5は、Fe34
等の微粒子を分散媒中にコロイド状に分散させたもので
ある。磁性流体5の分散媒としては、表面張力が大き
く、、かつ、粘度の低い液体を用いると、往復運動時の
磁性流体5の環状ポールピース3a,3bの内周端部
(磁極部)に対しての追随性を大幅に向上させることが
できる。
【0039】また、磁性流体5の分散媒とぬれ防止剤8
は、相溶性が低いものである。この相溶性が低い磁性流
体5とぬれ防止剤8の組み合わせとしては、例えば、ぬ
れ防止剤8にフッ素オイルを用い、磁性流体5の分散媒
にアルキルナフタレンやシリコンオイル等を用いる組み
合わせがある。
【0040】次に、上記構成の磁性流体シール装置の動
作及び作用について説明する。
【0041】シャフト1が往復運動を行うと、多孔質体
7a,7bに含浸させたぬれ防止剤8がシャフト1の移
動に伴い引きずられてシャフト1表面に取り残されてぬ
れ広がり、シャフト1表面にぬれ防止剤8の皮膜を形成
する。
【0042】このため、磁性流体5は、ぬれ防止剤8の
皮膜を介してシャフト1に接触することになるので、磁
性流体5とぬれ防止剤8とが上記の関係にあり、かつ、
シャフト1表面上の微細な凹凸をぬれ防止剤8がならす
ことにより、磁性流体5がシャフト1表面にぬれ難くな
る。
【0043】その結果、シャフト1が往復運動を行う際
に、磁性流体5が引きずられてシャフト1表面に取り残
されてぬれ広がることが防止でき、環状ポールピース3
a,3bの内周端部とシャフト1表面の隙間に保持され
る磁性流体5の減少が防げ、シールの安定性を長期にわ
たって図ることができる。
【0044】一方、多孔質体7a,7bは、ハウジング
2に設けられ、内周端部がシャフト1に接触するかしな
いかの近接位置まで延びているので、粉塵や水等が多孔
質体7a,7bで挟んだ磁性流体5中に侵入することが
防止できる。
【0045】また、磁性流体5が接触する前に、シャフ
ト1表面に付着したダストを多孔質体7a,7bでかき
とり、シャフト1表面を清浄するので、シャフト1表面
に付着したダストによって磁性流体5がシャフト1表面
に取り残されて磁性流体5が減少することを防止するこ
とができる。
【0046】このような効果は、シャフト1をフッ素等
でコーティングし、ゴムや樹脂性のダストシールを組み
合わせた磁性流体シール装置でも発揮することができる
が、ダストシールの摺動抵抗が大きいため、本実施の形
態の構成のほうが優位である。
【0047】また、ぬれ防止剤8は、多孔質体7a,7
bから徐々に浸出することから、シャフト1表面に小さ
な傷が生じたり、長時間使用したことによってシャフト
1表面のぬれ防止剤8の皮膜が減少した場合にも、多孔
質体7a,7bから新たに浸出するぬれ防止剤8で補修
・補充でき、使用耐久性を向上させることができる。
【0048】したがって、本実施の形態に係る磁性流体
シール装置のシール性の長寿命化を図ることができる。
【0049】なお、ぬれ防止剤供給手段は、多孔質体に
限られず、ぬれ防止剤を供給できればよく、また、少な
くとも一方のダストの存在する領域側に配置されればそ
の効果を発揮することができ、他方の密封対象側に配置
されれば装置内部の直動ベアリング等の部品への磁性流
体の付着を防ぎ、磁性流体の保持を確実に行うことがで
きる。
【0050】環状ポールピース3a,3bの内周端部に
複数の環状突起部を設けて磁性流体5を複数箇所で保持
する多段のシール構成とする等、適宜変更が可能であ
る。また、シャフト1を非磁性体とし、磁気回路形成手
段を互いに逆向きに着磁されて接合された一対の磁力発
生手段に、一対の磁極部を形成して設けた製造性、組立
性に優れる容易な構成としてもよく、種々の変形が可能
である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、一方の
部材表面に形成されたぬれ防止剤の皮膜によって磁性流
体のぬれが防止され、磁性流体の保持を確実に行い、磁
性流体の減少を防ぎ、シールの安定性を図ることができ
る。
【0052】また、ぬれ防止剤供給手段が他方の部材に
配置されて一方の部材の近接位置まで延びるので、ダス
トが磁性流体中に侵入することが防止できる。ぬれ防止
剤供給手段の一方の部材の近接位置まで延びた先端で一
方の部材表面に付着したダストをかきとり、一方の部材
表面を清浄するので、付着ダストによって磁性流体が一
方の部材表面に取り残されて磁性流体が減少することを
防止することができる。ぬれ防止剤は、ぬれ防止剤供給
手段から供給されることから、一方の部材表面に小さな
傷が生じたり、長時間使用したことによって一方の部材
表面のぬれ防止剤の皮膜が減少した場合にも、新たに供
給されるぬれ防止剤で補修・補充でき、使用耐久性を向
上させることができる。したがって、磁性流体シール装
置のシール性の長寿命化を図ることができる。
【0053】ぬれ防止剤は、一方の部材表面の表面張力
>ぬれ防止剤の表面張力+一方の部材とぬれ防止剤間の
界面張力の条件を満たし、磁性流体は、ぬれ防止剤の表
面張力<磁性流体の表面張力+ぬれ防止剤と磁性流体間
の界面張力の条件を満たし、ぬれ防止剤と磁性流体は、
相溶性が低いことで、ぬれ防止剤は一方の部材表面にぬ
れ広がることができ、磁性流体は一方の部材表面に形成
されたぬれ防止剤の皮膜にぬれ広がることが防止でき、
ぬれ防止剤と磁性流体が混ざり合うこともない。
【0054】ぬれ防止剤供給手段は、ぬれ防止剤を含浸
する多孔質体であることで、一方の部材表面にぬれ防止
剤を徐々に浸出することができる。
【0055】ぬれ防止剤供給手段を、磁気回路形成手段
及び磁性流体を挟むように2つ備えたことで、磁気回路
形成手段及び磁性流体は2つのぬれ防止剤供給手段で挟
まれた閉鎖空間に配置されることとなり、装置内部の密
封対象側にある直動ベアリング等の部品への磁性流体の
付着を防ぎ、磁性流体の保持を確実に行い、磁性流体の
減少を防ぎ、シールの安定性を図ると共に長寿命化を図
ることができる。
【0056】磁性流体は、表面張力が大きく、かつ、粘
度の低い液体を分散媒として用いたことで、運動時の磁
性流体の1対の磁極部に対しての追随性を大幅に向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る磁性流体シール装置を示す半
断面図である。
【図2】従来技術の磁性流体シール装置を示す半断面図
である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 ハウジング 3a,3b 環状ポールピース 4 永久磁石 5 磁性流体 6a,6b スペーサ 7a,7b 多孔質体 8 ぬれ防止剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに相対往復運動する2部材間の隙間を
    シールする磁性流体シール装置であって、 磁力を発生する磁力発生手段と、2部材の内一方の部材
    に対向する1対の磁極部と、を有し、2部材の内他方の
    部材に配置されて前記隙間を通過する磁気回路を形成す
    る磁気回路形成手段と、 該磁気回路形成手段の1対の磁極部に磁気的に保持され
    て前記一方の部材に接触し、前記隙間を密封する磁性流
    体と、 前記磁気回路形成手段の隣で前記他方の部材に配置され
    て前記一方の部材の近接位置まで延び、前記一方の部材
    に前記磁性流体のぬれを防止するぬれ防止剤を供給し、
    前記2部材の相対往復運動によって前記一方の部材表面
    にぬれ防止剤の皮膜を形成するぬれ防止剤供給手段と、
    を備えたことを特徴とする磁性流体シール装置。
  2. 【請求項2】前記ぬれ防止剤は、 前記一方の部材表面の表面張力>前記ぬれ防止剤の表面
    張力+前記一方の部材と前記ぬれ防止剤間の界面張力の
    条件を満たし、 前記磁性流体は、 前記ぬれ防止剤の表面張力<前記磁性流体の表面張力+
    前記ぬれ防止剤と前記磁性流体間の界面張力の条件を満
    たし、 前記ぬれ防止剤と前記磁性流体は、相溶性が低いことを
    特徴とする磁性流体シール装置。
  3. 【請求項3】前記ぬれ防止剤供給手段は、前記ぬれ防止
    剤を含浸する多孔質体であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の磁性流体シール装置。
  4. 【請求項4】前記ぬれ防止剤供給手段を、前記磁気回路
    形成手段及び前記磁性流体を挟むように2つ備えたこと
    を特徴とする請求項1、2、又は3に記載の磁性流体シ
    ール装置。
  5. 【請求項5】前記磁性流体は、表面張力が大きく、か
    つ、粘度の低い液体を分散媒として用いたことを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか一つに記載の磁性流体シ
    ール装置。
  6. 【請求項6】前記ぬれ防止剤は、フッ素オイルであり、 前記磁性流体の分散媒は、アルキルナフタレンやシリコ
    ンオイルであることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか一つに記載の磁性流体シール装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101257422B1 (ko) * 2009-09-21 2013-05-02 강수동 실링장치
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JP7138387B1 (ja) * 2021-04-26 2022-09-16 ツィンファ ユニバーシティ 磁性流体自己補充型磁性流体シール装置

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