JPS6239311B2 - - Google Patents
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- JPS6239311B2 JPS6239311B2 JP57019806A JP1980682A JPS6239311B2 JP S6239311 B2 JPS6239311 B2 JP S6239311B2 JP 57019806 A JP57019806 A JP 57019806A JP 1980682 A JP1980682 A JP 1980682A JP S6239311 B2 JPS6239311 B2 JP S6239311B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yoke
- movable shaft
- magnetic
- tapered
- sealing mechanism
- Prior art date
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- Expired
Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/40—Sealings between relatively-moving surfaces by means of fluid
- F16J15/43—Sealings between relatively-moving surfaces by means of fluid kept in sealing position by magnetic force
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は可動軸に対するシール機構に関し、真
空装置などの密閉された空間に対して外部から軸
方向の直線運動や軸まわりの回転運動を導入する
場合に用いて有用なものである。
空装置などの密閉された空間に対して外部から軸
方向の直線運動や軸まわりの回転運動を導入する
場合に用いて有用なものである。
第1図は従来の磁性流体シール機構(磁気シー
ル機構)を示す。同図において、ハウジング1内
にはリング状の永久磁石2及びこれの両極にそれ
ぞれ接したリング状のヨーク3,3が固定されて
いる。これら永久磁石2とヨーク3内に可動軸4
を貫通し、可動軸4と各ヨーク3との間隙に永久
磁石2による磁界で磁性流体5を保持することに
よりシールを形成している。このような磁性シー
ルは摩擦抵抗が小さく且つ摩耗が無いという利点
があり、真空装置やコンピユータデイスクドライ
ブ等における密閉容器の回転シール部に実用され
ている。
ル機構)を示す。同図において、ハウジング1内
にはリング状の永久磁石2及びこれの両極にそれ
ぞれ接したリング状のヨーク3,3が固定されて
いる。これら永久磁石2とヨーク3内に可動軸4
を貫通し、可動軸4と各ヨーク3との間隙に永久
磁石2による磁界で磁性流体5を保持することに
よりシールを形成している。このような磁性シー
ルは摩擦抵抗が小さく且つ摩耗が無いという利点
があり、真空装置やコンピユータデイスクドライ
ブ等における密閉容器の回転シール部に実用され
ている。
一方、上述の如き磁気シールを直線運動をする
軸のシールに適用することが考えられるが、種々
の問題があつて実用化されていない。即ち、第1
図において可動軸4が直線運動したとすると、可
動軸4に接触している磁性流体5が引きづられ、
5′の如くヨーク3とのギヤツプ部から移動方向
へ流出してしまう。そのため、真空槽等の密閉容
器内を汚染させるという問題や、流出により磁性
流体5が不足してシール能力が低下する等の問題
がある。
軸のシールに適用することが考えられるが、種々
の問題があつて実用化されていない。即ち、第1
図において可動軸4が直線運動したとすると、可
動軸4に接触している磁性流体5が引きづられ、
5′の如くヨーク3とのギヤツプ部から移動方向
へ流出してしまう。そのため、真空槽等の密閉容
器内を汚染させるという問題や、流出により磁性
流体5が不足してシール能力が低下する等の問題
がある。
第2図に直線運動への対策を図つた磁性シール
の例を示す。これは縦形であり、磁気回路部の下
側ヨーク6の内周面に軸方向に対する傾斜を持た
せ、且つ、磁気回路部の上方に磁性流体5の溜7
を設けたものである。つまり、ヨーク6の傾斜に
よつてこのヨーク6と可動軸4間の磁束密度に勾
配を生じさせ、この磁気勾配を利用して可動軸4
の移動に伴つて流出した磁性流体5′を上方の流
体溜7に戻そうとするものである。第2図のシー
ル機構によれば、一旦流出した磁性流体5′には
磁気勾配によりこれを磁気回路部に戻す方向の力
が作用するのであるが、一旦流出した磁性流体は
磁束密度が大きい磁気回路部の狭隘部分に捕足さ
れ、ここで形成されるシールによつて流体溜7に
は戻り難いという欠点がある。また、狭隘部分を
すぎて隙間が広い領域に存在する磁性流体5″は
そこでは磁束密度が弱くその拘束力も小さいた
め、高束移動において飛散するという事故が生じ
易い。更に、可動軸4の半径方向への動きに伴つ
てヨークとの隙間が変動し易く、シールの安定性
に問題がある。
の例を示す。これは縦形であり、磁気回路部の下
側ヨーク6の内周面に軸方向に対する傾斜を持た
せ、且つ、磁気回路部の上方に磁性流体5の溜7
を設けたものである。つまり、ヨーク6の傾斜に
よつてこのヨーク6と可動軸4間の磁束密度に勾
配を生じさせ、この磁気勾配を利用して可動軸4
の移動に伴つて流出した磁性流体5′を上方の流
体溜7に戻そうとするものである。第2図のシー
ル機構によれば、一旦流出した磁性流体5′には
磁気勾配によりこれを磁気回路部に戻す方向の力
が作用するのであるが、一旦流出した磁性流体は
磁束密度が大きい磁気回路部の狭隘部分に捕足さ
れ、ここで形成されるシールによつて流体溜7に
は戻り難いという欠点がある。また、狭隘部分を
すぎて隙間が広い領域に存在する磁性流体5″は
そこでは磁束密度が弱くその拘束力も小さいた
め、高束移動において飛散するという事故が生じ
易い。更に、可動軸4の半径方向への動きに伴つ
てヨークとの隙間が変動し易く、シールの安定性
に問題がある。
本発明は上記従来技術の欠点に鑑み、直線運動
に対するシールが確実なシール機構を提供するこ
とを目的とする。この目的は、軸方向に対して内
周面が傾斜し内周面に無極性ポリマーからなる低
エネルギ表面処理層を形成してあるテーパヨーク
を端部に備える磁性流体シールと、可動軸に対し
て内周面が一定隙間でなるべく近接する筒体とを
併用することにより達成できる。以下、第3図〜
第7図を参照して本発明を説明する。
に対するシールが確実なシール機構を提供するこ
とを目的とする。この目的は、軸方向に対して内
周面が傾斜し内周面に無極性ポリマーからなる低
エネルギ表面処理層を形成してあるテーパヨーク
を端部に備える磁性流体シールと、可動軸に対し
て内周面が一定隙間でなるべく近接する筒体とを
併用することにより達成できる。以下、第3図〜
第7図を参照して本発明を説明する。
第3図は本発明の第1の実施例を示し、1はハ
ウジング、2は永久磁石、3はヨーク、4は可動
軸、5は磁性流体であり、更に、8は軸方向に対
して内周面に傾斜を持たせたテーパヨーク、9は
すべり軸受を兼ねる筒体、10は軸受押えであ
る。第3図においてを真空側、を大気側とす
ると、テーパヨーク8は磁気回路部の真空側で
永久磁石2に隣接配置してハウジング1に固定し
てあり、且つその太径部は真空側に向いてい
る。このようにテーパヨーク8を設けておくと、
通常は永久磁石2からの磁場によつて可動軸4と
ヨーク3間に保持されている磁性流体5が可動軸
4の直線運動につれて移動しても、テーパヨーク
8によつて形成される磁束密度の勾配によつて可
動軸4との隙間が小さい先端方向即ち小径部に引
き寄せられる。この場合、テーパヨーク8の先端
部の最小隙間aはなるべく小さい方が良いが、本
実施例では他のヨーク3の隙間bよりも大きく取
つてあり、磁性流体5が磁気回路部の中心部へ戻
り易いようにしてある。一方、ハウジング1には
可動軸4に内周面が極く近接する筒体9を固定し
てあり、これにより可動軸4の半径方向への変位
を小さく抑えると共に磁性流体5の蒸気の流出を
抑えている。本実施例では筒体9はすべり軸受を
兼ねており、真空中での潤滑性に優れているふつ
素樹脂や二硫化モリブデン等の固体潤滑剤を構成
成分とした複合材料などを用いたものである。こ
こでは1対の筒体9,9により磁気回路部を挾む
位置で可動軸4を支持している。従つて可動軸4
の半径方向変位が極めて小さくなるから、磁気回
路部における隙間a,bを十分小さく取れ、よつ
てその部分の磁束密度が大きくなり耐圧の大きい
確実なシール機構となる。筒体9は上述の如き可
動軸4の変位抑制の他、可動軸4との隙間が筒体
の前後より相当に小さいため、磁性流体5が蒸発
して真空槽等の密閉容器内に入ろうとしても、こ
れを阻止するシールの役目を果す。この役目を果
すため、真空槽の場合には真空のコンダクタンス
を考慮して可動軸4と筒体9間の隙間を設定して
おり、特に本実施例では筒体9をハウジング1の
軸受押え10に圧入等で固定後、旋削や研削等に
よつて内面を高精度に仕上げ、偏心等による誤差
を除去してある。
ウジング、2は永久磁石、3はヨーク、4は可動
軸、5は磁性流体であり、更に、8は軸方向に対
して内周面に傾斜を持たせたテーパヨーク、9は
すべり軸受を兼ねる筒体、10は軸受押えであ
る。第3図においてを真空側、を大気側とす
ると、テーパヨーク8は磁気回路部の真空側で
永久磁石2に隣接配置してハウジング1に固定し
てあり、且つその太径部は真空側に向いてい
る。このようにテーパヨーク8を設けておくと、
通常は永久磁石2からの磁場によつて可動軸4と
ヨーク3間に保持されている磁性流体5が可動軸
4の直線運動につれて移動しても、テーパヨーク
8によつて形成される磁束密度の勾配によつて可
動軸4との隙間が小さい先端方向即ち小径部に引
き寄せられる。この場合、テーパヨーク8の先端
部の最小隙間aはなるべく小さい方が良いが、本
実施例では他のヨーク3の隙間bよりも大きく取
つてあり、磁性流体5が磁気回路部の中心部へ戻
り易いようにしてある。一方、ハウジング1には
可動軸4に内周面が極く近接する筒体9を固定し
てあり、これにより可動軸4の半径方向への変位
を小さく抑えると共に磁性流体5の蒸気の流出を
抑えている。本実施例では筒体9はすべり軸受を
兼ねており、真空中での潤滑性に優れているふつ
素樹脂や二硫化モリブデン等の固体潤滑剤を構成
成分とした複合材料などを用いたものである。こ
こでは1対の筒体9,9により磁気回路部を挾む
位置で可動軸4を支持している。従つて可動軸4
の半径方向変位が極めて小さくなるから、磁気回
路部における隙間a,bを十分小さく取れ、よつ
てその部分の磁束密度が大きくなり耐圧の大きい
確実なシール機構となる。筒体9は上述の如き可
動軸4の変位抑制の他、可動軸4との隙間が筒体
の前後より相当に小さいため、磁性流体5が蒸発
して真空槽等の密閉容器内に入ろうとしても、こ
れを阻止するシールの役目を果す。この役目を果
すため、真空槽の場合には真空のコンダクタンス
を考慮して可動軸4と筒体9間の隙間を設定して
おり、特に本実施例では筒体9をハウジング1の
軸受押え10に圧入等で固定後、旋削や研削等に
よつて内面を高精度に仕上げ、偏心等による誤差
を除去してある。
なお、第3図の実施例では筒体9にすべり軸受
を兼用させたが、可動軸4はころがり軸受等の専
用の軸受で支持し、同時に可動軸4に内周面が近
接する筒体を別途挿入する構成であつても本発明
のシール機構であり第3図と同様の効果を発揮す
る。
を兼用させたが、可動軸4はころがり軸受等の専
用の軸受で支持し、同時に可動軸4に内周面が近
接する筒体を別途挿入する構成であつても本発明
のシール機構であり第3図と同様の効果を発揮す
る。
第4図は本発明の第2の実施例を示し、テーパ
ヨーク8の太径側端部に流出した磁性流体5′を
掻き落すための掻落部材11を形成してある。こ
の掻落部材11は高分子化合物や非磁性金属で作
られ、テーパヨーク8から可動軸4に向かつて突
出している。なお、掻落部材11は突起片、環状
体いずれでも良く、また先端は可動軸4に接触し
ても良い。このような掻落部材11を形成してお
くと、可動軸4に引きづられて移動した磁性流体
5′は掻落部材11の先端で可動軸4表面から掻
き取られ、テーパヨーク8による磁気勾配によつ
て磁気回路部の中央に戻る。なお、掻落部材11
はハウジング1自体に形成したり、筒体9とテー
パヨーク8間に狭み付けて配置しても良い。
ヨーク8の太径側端部に流出した磁性流体5′を
掻き落すための掻落部材11を形成してある。こ
の掻落部材11は高分子化合物や非磁性金属で作
られ、テーパヨーク8から可動軸4に向かつて突
出している。なお、掻落部材11は突起片、環状
体いずれでも良く、また先端は可動軸4に接触し
ても良い。このような掻落部材11を形成してお
くと、可動軸4に引きづられて移動した磁性流体
5′は掻落部材11の先端で可動軸4表面から掻
き取られ、テーパヨーク8による磁気勾配によつ
て磁気回路部の中央に戻る。なお、掻落部材11
はハウジング1自体に形成したり、筒体9とテー
パヨーク8間に狭み付けて配置しても良い。
第5図は本発明の第3の実施例を示し、テーパ
ヨーク8の先端が隣接のヨーク3に極く接近して
伸びている。これは、流出した磁性流体を磁気回
路部中央に戻し易くするため、狭いスペースでテ
ーパヨーク8の傾斜を長くし且つ所望の磁束密度
関係を保とうとした形状である。例えばヨーク3
と可動軸4間の磁束密度をA、ヨーク3とテーパ
ヨーク8先端間の磁束密度をB、テーパヨーク8
先端と可動軸4間の磁束密度をCとすると、 A≧B及びA≧C …式(1) できれば、 A≧B≧C …式(2) という式(1)あるいは式(2)を満足する範囲でテーパ
ヨーク8の先端が隣接のヨーク3に近接し、且つ
テーパヨーク8の傾斜が長いと磁性流体が戻り易
い。つまり、テーパヨーク8の傾斜が長いと流出
した磁性流体を戻させる磁気勾配の領域が長くな
る。また、テーパヨーク8の磁気勾配により隙間
の小さい方向に引き寄せられた磁性流体は、更
に、Cよりも大きな磁性密度A又はBの磁界に引
つ張られることになり、ヨーク3と可動軸4間に
捕足される。
ヨーク8の先端が隣接のヨーク3に極く接近して
伸びている。これは、流出した磁性流体を磁気回
路部中央に戻し易くするため、狭いスペースでテ
ーパヨーク8の傾斜を長くし且つ所望の磁束密度
関係を保とうとした形状である。例えばヨーク3
と可動軸4間の磁束密度をA、ヨーク3とテーパ
ヨーク8先端間の磁束密度をB、テーパヨーク8
先端と可動軸4間の磁束密度をCとすると、 A≧B及びA≧C …式(1) できれば、 A≧B≧C …式(2) という式(1)あるいは式(2)を満足する範囲でテーパ
ヨーク8の先端が隣接のヨーク3に近接し、且つ
テーパヨーク8の傾斜が長いと磁性流体が戻り易
い。つまり、テーパヨーク8の傾斜が長いと流出
した磁性流体を戻させる磁気勾配の領域が長くな
る。また、テーパヨーク8の磁気勾配により隙間
の小さい方向に引き寄せられた磁性流体は、更
に、Cよりも大きな磁性密度A又はBの磁界に引
つ張られることになり、ヨーク3と可動軸4間に
捕足される。
第6図は本発明の第4の実施例を示し、テーパ
ヨーク8を複数段構成している。各テーパヨーク
8の作る磁束密度はシール外側例えば真空槽から
シール内部に至るほど大きくなるようにしてい
る。これにより、流出した磁性流体は外側のテー
パヨークから内側のテーパヨークへ順に引き寄せ
られて磁気回路部中央に戻る。
ヨーク8を複数段構成している。各テーパヨーク
8の作る磁束密度はシール外側例えば真空槽から
シール内部に至るほど大きくなるようにしてい
る。これにより、流出した磁性流体は外側のテー
パヨークから内側のテーパヨークへ順に引き寄せ
られて磁気回路部中央に戻る。
第7図は本発明の第5の実施例を示し、シール
機構の両側例えば真空側と大気側にそれぞれ
テーパヨーク8,8′を配置してある。各側,
のテーパヨーク8,8′の傾斜の長さ及び傾き
は、永久磁石2、ヨーク3、両テーパヨーク8,
8′及び可動軸4で構成される磁気回路部で生じ
る磁場の大きさ並びに可動軸4の直線運動のスト
ロークに応じて定められる。この例では、シール
機構の全長を短かくし且つ磁性流体の真空側へ
の流出を確実に防ぐため、真空側のテーパ長を
長くし、大気側のテーパ長を短くしてある。
機構の両側例えば真空側と大気側にそれぞれ
テーパヨーク8,8′を配置してある。各側,
のテーパヨーク8,8′の傾斜の長さ及び傾き
は、永久磁石2、ヨーク3、両テーパヨーク8,
8′及び可動軸4で構成される磁気回路部で生じ
る磁場の大きさ並びに可動軸4の直線運動のスト
ロークに応じて定められる。この例では、シール
機構の全長を短かくし且つ磁性流体の真空側へ
の流出を確実に防ぐため、真空側のテーパ長を
長くし、大気側のテーパ長を短くしてある。
以上、第1〜第5の実施例を説明したが、いず
れの場合もテーパヨーク8,8′の少くとも内周
面にふつ素系樹脂のような無極性ポリマーからな
る低エネルギ表面処理を施してある。このような
表面処理を行うと、可動軸4によつて引きづられ
た磁性流体はテーパヨーク8,8′には粘着しな
くなり、磁気勾配によつて磁気回路部中央に容易
に戻される。なお、中央部のヨーク3では上述の
低エネルギ表面処理をせず、捕足した磁性流体が
ヨーク3と可動軸4間に磁気力及び粘着力により
強固に固定されるようにして信頼性を上げてい
る。また、各実施例でのヨーク3には内周面にV
溝を切つてあり、磁束を集中させて密度を上げる
ことにより磁性流体の固定を確実にしている。
れの場合もテーパヨーク8,8′の少くとも内周
面にふつ素系樹脂のような無極性ポリマーからな
る低エネルギ表面処理を施してある。このような
表面処理を行うと、可動軸4によつて引きづられ
た磁性流体はテーパヨーク8,8′には粘着しな
くなり、磁気勾配によつて磁気回路部中央に容易
に戻される。なお、中央部のヨーク3では上述の
低エネルギ表面処理をせず、捕足した磁性流体が
ヨーク3と可動軸4間に磁気力及び粘着力により
強固に固定されるようにして信頼性を上げてい
る。また、各実施例でのヨーク3には内周面にV
溝を切つてあり、磁束を集中させて密度を上げる
ことにより磁性流体の固定を確実にしている。
以上説明したように、本発明のシール機構はテ
ーパヨークと可動軸に内周面が十分近接する筒体
とを備えるので、汚染が少ない確実なシール性能
を発揮する。したがつて、真空等の密閉された空
間に外部から軸方向の直線運動及び軸まわりの回
転運動を導入することが可能となり、LSI(大規
模集積回路)の製造装置など応用分野が極めて広
い。
ーパヨークと可動軸に内周面が十分近接する筒体
とを備えるので、汚染が少ない確実なシール性能
を発揮する。したがつて、真空等の密閉された空
間に外部から軸方向の直線運動及び軸まわりの回
転運動を導入することが可能となり、LSI(大規
模集積回路)の製造装置など応用分野が極めて広
い。
第1図は従来の磁性流体シール機構の断面図、
第2図は従来の直線運動用磁性流体シール機構の
断面図、第3図〜第7図はそれぞれ本発明の一実
施例を示す断面図である。 図面中、1はハウジング、2は永久磁石、3は
ヨーク、4は可動軸、5は磁性流体、5′は流出
した磁性流体、8と8′はテーパヨーク、9は筒
体、10は軸受押え、11は掻落部材、は真空
側、は大気側である。
第2図は従来の直線運動用磁性流体シール機構の
断面図、第3図〜第7図はそれぞれ本発明の一実
施例を示す断面図である。 図面中、1はハウジング、2は永久磁石、3は
ヨーク、4は可動軸、5は磁性流体、5′は流出
した磁性流体、8と8′はテーパヨーク、9は筒
体、10は軸受押え、11は掻落部材、は真空
側、は大気側である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 可動軸の磁気シール機構において、永久磁石
とヨークとを組合せてなる磁気回路の端部に軸線
に対して内周面が傾斜し内周面に無極性ポリマー
からなる低エネルギ表面処理層を形成してあるテ
ーパヨークを備えると共に、このテーパヨークの
軸方向外方に可動軸に対して内面が極く近接する
筒体を備えたことを特徴とするシール機構。 2 上記テーパヨークは可動軸に付着した磁性流
体を可動軸からテーパヨーク内面に掻き落す非磁
性体製の掻落部材を備えていることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載のシール機構。 3 上記筒体が可動軸を軸承するすべり軸受であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項または
第2項記載のシール機構。 4 上記テーパヨークは隣接ヨーク側の先端が、
当該先端と隣接ヨーク及び可動軸との間のいずれ
の磁束密度よりも隣接ヨークと可動軸との間の磁
束密度が大となる範囲内で、隣接ヨークに近接し
ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項ま
たは第2項または第3項記載のシール機構。 5 上記テーパヨークが磁気回路部の両端部にそ
れぞれ備えられていることを特徴とする特許請求
の範囲第1項または第2項または第3項または第
4項記載のシール機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57019806A JPS58137669A (ja) | 1982-02-12 | 1982-02-12 | シ−ル機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57019806A JPS58137669A (ja) | 1982-02-12 | 1982-02-12 | シ−ル機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58137669A JPS58137669A (ja) | 1983-08-16 |
JPS6239311B2 true JPS6239311B2 (ja) | 1987-08-21 |
Family
ID=12009572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57019806A Granted JPS58137669A (ja) | 1982-02-12 | 1982-02-12 | シ−ル機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58137669A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001004521A1 (en) * | 1999-07-09 | 2001-01-18 | Nok Corporation | Magnetic fluid seal |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4575103A (en) * | 1984-04-09 | 1986-03-11 | Pedu Alexander A | Magnetic seal for magnetic particle clutches and brakes |
JPS6231776A (ja) * | 1985-08-02 | 1987-02-10 | Tohoku Metal Ind Ltd | 磁性流体シ−ル装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5865373A (ja) * | 1981-10-14 | 1983-04-19 | Kiichi Taga | 磁性粒子を混ぜた粘性流体による軸シ−ルパツキング方式 |
-
1982
- 1982-02-12 JP JP57019806A patent/JPS58137669A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5865373A (ja) * | 1981-10-14 | 1983-04-19 | Kiichi Taga | 磁性粒子を混ぜた粘性流体による軸シ−ルパツキング方式 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001004521A1 (en) * | 1999-07-09 | 2001-01-18 | Nok Corporation | Magnetic fluid seal |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58137669A (ja) | 1983-08-16 |
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