JP2002005308A - 磁性流体シールの装着方法 - Google Patents

磁性流体シールの装着方法

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JP2002005308A
JP2002005308A JP2000188167A JP2000188167A JP2002005308A JP 2002005308 A JP2002005308 A JP 2002005308A JP 2000188167 A JP2000188167 A JP 2000188167A JP 2000188167 A JP2000188167 A JP 2000188167A JP 2002005308 A JP2002005308 A JP 2002005308A
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shaft
fluid seal
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magnetic
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Hiroshi Anzai
博 安斉
Yoshimi Imamoto
善美 今本
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Nok Corp
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着作業性の向上を図りつつ、品質管理の向
上を図った磁性流体シールの装着方法を提供する。 【解決手段】 磁性流体シール1を予め治具2に取り付
けておき、治具2に取り付けた状態で、磁性流体16も
充填しておく。ここで、治具2は、軸3と略同径の軸状
部21を有しており、この軸状部21に磁性流体シール
1を複数取り付けておき、磁性流体シール1を所定の装
着部に装着する際には、軸状部21を軸3に突き当て
て、この状態を維持しながら磁性流体シール1を装着部
までスライドさせて装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性流体を用いて
軸封するための磁性流体シールにおいて、所定の装着部
に装着する際の磁性流体シールの装着方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、磁性流体シールは、摺動抵抗がほ
とんどなく、摺動磨耗性に非常に優れていることから、
低磨耗性を特に必要とする装置等に利用されている。
【0003】例えば、カメラの遮光シールやHDD用の
ダストシールとして好適に用いることができるものであ
る。
【0004】このような磁性流体シールを所定の装着部
に装着する場合には、まず、磁性流体を保持させない状
態で、その他の部品(例えば磁石や保持部材)を装着し
た後に、磁性流体をシール部に充填するようにしてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0006】上述のように、他の部品を装着した後に磁
性流体を充填する装着方法においては、装着箇所によっ
ては充填作業が困難となることがあった。
【0007】また、磁性流体シールの製造メーカー側に
とってみれば、磁性流体の充填作業を納入先のメーカー
に委ねることになり、納入先のメーカーにおける組立作
業現場ごとに充填装置を設置しなければならないという
問題もあった。
【0008】更に、磁性流体の充填作業を納入先のメー
カーに委ねなければならないことから、充填量の管理を
磁性流体シールの製造メーカー側で行うことができない
ため、充填量の管理が不十分になってしまうおそれもあ
った。
【0009】従って、充填量の不足等を原因とする密封
性の低下あるいは欠落によるトラブルが発生するという
ようなケースも考えられた。
【0010】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、装着
作業性の向上を図りつつ、品質管理の向上を図った磁性
流体シールの装着方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、相対的に移動する軸表面に対して
磁性流体を摺動させることで軸封する磁性流体シールの
装着部への装着方法において、前記軸と略同径の軸状部
を有する治具に予め磁性流体シールを取り付けておき、
該治具の軸状部を前記軸に突き当てつつ前記磁性流体シ
ールを装着部までスライドさせて装着させることを特徴
とする。
【0012】従って、装着部に装着する前に、予め磁性
流体を充填させておくことができ、装着する場合には磁
性流体シールをスライドさせるだけで良いので、装着作
業性に優れる。また、磁性流体シールを納入する前に磁
性流体シールの製造メーカー側で磁性流体の充填を行え
るため、磁性流体の充填量を磁性流体シールの製造メー
カー側で管理することができる。
【0013】前記軸状部の表面には、磁性流体に対する
ぬれ性の低い低ぬれ性部を有するとよい。
【0014】従って、治具への磁性流体の付着を低減で
きる。
【0015】また、相対的に移動する軸表面に対して磁
性流体を摺動させることで軸封する磁性流体シールの装
着部への装着方法において、前記磁性流体シールに備え
られた、磁性流体を保持する一対の保持部材を、装着部
への装着時よりも離れた状態で維持しておくことで、磁
性流体の保持領域の容積を大きくした状態で、該保持領
域に磁性流体を充填し、前記磁性流体シールを装着部に
装着する際に、前記一対の保持部材の一方を他方に向け
て所定の位置までスライドさせて、磁性流体の保持領域
を小さくすることによって、予め充填させた磁性流体を
軸表面側に溢れ出させて該磁性流体を軸表面に当接させ
ることを特徴とする。
【0016】従って、装着部に装着する前に、予め磁性
流体を充填させておくことができ、装着する場合には一
対の保持部材の一方をスライドさせるだけで良いので、
装着作業性に優れる。また、磁性流体シールを納入する
前に磁性流体シールの製造メーカー側で磁性流体の充填
を行えるため、磁性流体の充填量を磁性流体シールの製
造メーカー側で管理することができる。
【0017】前記磁性流体の保持領域に、磁性流体を含
浸させた弾性多孔体を配置しておき、前記磁性流体シー
ルを装着部までスライドさせる際に、前記一対の保持部
材の一方を他方に向けて所定の位置までスライドさせる
ことで、弾性多孔体から磁性流体を押し出すとよい。
【0018】従って、磁性流体の保持能力に優れる。
【0019】前記一対の保持部材は、磁界発生部材の両
端に挟み込むように設けられた一対の磁性部材であると
よい。
【0020】前記一対の保持部材は、互いに嵌合される
一対の磁石であることも好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0022】(第1の実施の形態)図1を参照して、第
1の実施の形態に係る磁性流体シールの装着方法につい
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る磁
性流体シールの装着の様子を示す模式図である。なお、
図においては、磁性流体シールとハウジングは切断端面
のみを模式的に示している。
【0023】図示のように、本実施の形態に係る磁性流
体シール1は、軸3とハウジング4との間の環状隙間を
密封するためのものであり、磁性流体シール1に備えら
れた磁性流体16が、相対的に移動する(回転あるいは
往復動する)軸3の表面に対して摺動することによって
軸封するものである。
【0024】本実施の形態においては、磁性流体シール
1を予め治具2に取り付けておき、治具2に取り付けた
状態で、磁性流体16も充填しておく。
【0025】ここで、本実施の形態で用いられる治具2
は、軸3と略同径の軸状部21を有しており、この軸状
部21に磁性流体シール1を複数取り付けておく。
【0026】そして、磁性流体シール1を所定の装着部
に装着する際には、軸状部21を軸3に図示のように突
き当てて、この状態を維持しながら磁性流体シール1を
装着部までスライドさせて装着する。
【0027】なお、磁性流体シール1の装着部に対する
固着構造については、特に限定するものではないが、図
示の例ではハウジング4との嵌合によって固着力を得て
いる。
【0028】ここで、上述した治具2の軸状部21の表
面には、磁性流体16に対してぬれ性の低い低ぬれ性部
を有するようにするのが好ましい。
【0029】このためには、治具そのものの素材をぬれ
性の低いものを用いることができる。なお、ぬれ性の低
い材料としては、例えば、PTFEで総称される全ての
素材等がある。
【0030】また、軸状部21の表面にぬれ性の低い素
材を被覆するようにしても良いし、ぬれ性を低くするよ
うな表面処理を施しても良い。なお、被覆する素材とし
ては、例えば、フッ素を有するカップリング剤や高分子
量化が容易なフッ素鎖を有するモノマーや撥油剤等があ
る。
【0031】このように低ぬれ性部を有するようにする
ことによって、治具2から軸3への磁性流体シール1を
スライドさせる際に、磁性流体16が治具側に残留して
しまうことを防止できる。
【0032】以上のように、本実施の形態においては、
治具2に取り付けた状態で磁性流体の充填作業を行うこ
とができるため、装着先の装置等の構造に左右されるこ
となく、磁性流体の充填作業を容易に行うことができ
る。
【0033】また、装着作業も磁性流体シール1をスラ
イドさせるだけで良いので、容易に行うことができる。
【0034】さらに、磁性流体シールの製造メーカー側
で磁性流体の充填作業を行うことができるため、充填装
置を製造メーカーにのみ設置しておけばよく、また、磁
性流体の充填量の管理を磁性流体シールの製造メーカー
側で行うことができるため、品質管理も十分なものとな
る。
【0035】(第2の実施の形態)図2及び図3には、
第2の実施の形態が示されている。本実施の形態におい
ては、上述の第1の実施の形態に係わる磁性流体シール
等と同一の構成部分については同一の符号を付して説明
する。
【0036】図2は本発明の第2の実施の形態に係る磁
性流体シールの装着過程の様子を示す模式図(磁性流体
シールとハウジングは切断端面のみを模式的に示してい
る)であり、図3は本発明の第2の実施の形態に係る磁
性流体シールの装着完了後の様子を示す模式図(磁性流
体シールとハウジングは切断端面のみを模式的に示して
いる)である。
【0037】図示のように、本実施の形態に係る磁性流
体シール1aにおいても、上記第1の実施の形態の場合
と同様に、軸3とハウジング4との間の環状隙間を密封
するためのものであり、磁性流体シール1aに備えられ
た磁性流体16が、相対的に移動する(回転あるいは往
復動する)軸3の表面に対して摺動することによって軸
封するものである。
【0038】本実施の形態に係る磁性流体シール1a
は、概略、ハウジング4の嵌着部41に嵌着して固定さ
せるための固定具11と、磁界発生部材としての磁石1
2と、この磁石12の両端を挟み込むように設けられ磁
性流体16を保持するための一対の保持部材としての磁
性部材13,14と、から構成される。
【0039】ここで、本実施の形態においては、磁性流
体シール1aを装着部へ装着する前の状態において、磁
性部材13と磁性部材14を装着時の状態よりも離れた
状態で維持するようにしておく。
【0040】なお、このように維持しておくための構造
は特に限定されるものではないが、例えば、固定具11
の内周寸法と磁性部材14の外周寸法との関係によっ
て、磁性部材14が磁石12によって磁気吸引される力
よりも固定具11に対する摩擦力の方が大きくなるよう
にすること等で達成できる。
【0041】このようにして、磁性部材13と磁性部材
14を装着時の状態よりも離れた状態で維持することに
よって、磁性流体16を保持可能な領域の容積を大きく
しておくことが可能となる。
【0042】そして、この保持可能な領域に、予め、磁
性流体16を含浸させた弾性多孔体(スポンジ状のも
の)15を挟み込んでおく(図2に示す状態)。なお、
弾性多孔体15の材質としては、ナイロン,ポリエチレ
ンあるいはゴム等の多孔質の材料を用いることができ
る。
【0043】このようにすることによって、磁性流体シ
ール1aを装着部に装着させるために、磁性流体シール
1aをスライドさせる際に、磁性部材13を固定具11
と共に磁性部材14側にスライドさせることによって、
磁性部材13と磁性部材14との間隔が、装着状態にお
ける間隔となるようにすることによって、磁性流体16
を保持可能な領域の容積が小さくなり、弾性多孔体15
が絞られて、これに含浸させられていた磁性流体16は
押し出されて、軸3の表面側に向かって溢れ出し、軸3
の表面に当接する位置で保持される(図3に示す状
態)。
【0044】これにより、磁性流体16を所望の使用状
態に保持することが可能となる。
【0045】なお、上記説明では、磁性流体16の保持
力を十分なものとするために、弾性多孔体を利用した場
合の構成について示したが、寸法や磁石の磁力等によっ
ては、弾性多孔体なしでも十分に磁性流体を保持できる
のであれば、弾性多孔体を用いずに直接磁性流体を保持
させておくようにしても良い。
【0046】以上のように、本実施の形態においても、
装着作業は磁性流体シール1aをスライドさせるだけで
良いので、容易に行うことができる。
【0047】また、磁性流体シールの製造メーカー側で
磁性流体の充填作業を行うことができるため、充填装置
を製造メーカーにのみ設置しておけばよく、また、磁性
流体の充填量の管理を磁性流体シールの製造メーカー側
で行うことができるため、品質管理も十分なものとな
る。
【0048】(第3の実施の形態)図4及び図5には、
第3の実施の形態が示されている。本実施の形態におい
ては、上述の第1の実施の形態に係わる磁性流体シール
等と同一の構成部分については同一の符号を付して説明
する。
【0049】図4は本発明の第3の実施の形態に係る磁
性流体シールの装着過程の様子を示す模式図(磁性流体
シールとハウジングは切断端面のみを模式的に示してい
る)であり、図5は本発明の第3の実施の形態に係る磁
性流体シールの装着完了後の様子を示す模式図(磁性流
体シールとハウジングは切断端面のみを模式的に示して
いる)である。
【0050】図示のように、本実施の形態に係る磁性流
体シール1bにおいても、上記第1の実施の形態の場合
と同様に、軸3とハウジング4との間の環状隙間を密封
するためのものであり、磁性流体シール1bに備えられ
た磁性流体16が、相対的に移動する(回転あるいは往
復動する)軸3の表面に対して摺動することによって軸
封するものである。
【0051】本実施の形態に係る磁性流体シール1b
は、概略、ハウジング4の嵌着部41に嵌着して固定さ
せるための固定具11と、磁界発生部材としての一対の
磁石12a,12bと、から構成される。
【0052】上記第2の実施の形態においては、磁性流
体16を保持するために、一対の磁性部材を設ける構成
であるのに対して、本実施の形態においては、一対の磁
石12a,12bによって直接的に磁性流体16を保持
する構成となっている。
【0053】ここで、本実施の形態においては、磁性流
体シール1bを装着部へ装着する前の状態において、磁
石12aと磁石12bを装着時の状態よりも離れた状態
で維持するようにしておく。
【0054】なお、このように維持しておくための構造
は特に限定されるものではないが、例えば、固定具11
の内周寸法と磁石12bの外周寸法との関係によって、
磁石12bが磁石12aによって磁気吸引される力より
も固定具11に対する摩擦力の方が大きくなるようにす
ることや、磁石同士の嵌合部の嵌合力を大きくしておく
こと等で達成できる。
【0055】このようにして、磁石12aと磁石12b
を装着時の状態よりも離れた状態で維持することによっ
て、磁性流体16を保持可能な領域の容積を大きくして
おくことが可能となる。
【0056】そして、この状態で予め磁性流体16を保
持させておく(図4に示す状態)。
【0057】このようにすることによって、磁性流体シ
ール1bを装着部に装着させるために、磁性流体シール
1bをスライドさせる際に、磁石12aを固定具11と
共に磁石12b側にスライドさせることによって、磁石
12aと磁石12bとの間隔が、装着状態における間隔
となるようにすることによって、磁性流体16を保持可
能な領域の容積が小さくなり、磁性流体16は軸3の表
面側に向かって溢れ出し、軸3の表面に当接する位置で
保持される(図5に示す状態)。
【0058】これにより、磁性流体16を所望の使用状
態に保持することが可能となる。
【0059】以上のように、本実施の形態においても、
装着作業は磁性流体シール1bをスライドさせるだけで
良いので、容易に行うことができる。
【0060】また、磁性流体シールの製造メーカー側で
磁性流体の充填作業を行うことができるため、充填装置
を製造メーカーにのみ設置しておけばよく、また、磁性
流体の充填量の管理を磁性流体シールの製造メーカー側
で行うことができるため、品質管理も十分なものとな
る。
【0061】(第4の実施の形態)図6及び図7には、
第4の実施の形態が示されている。本実施の形態におい
ては、上述の第1の実施の形態に係わる磁性流体シール
等と同一の構成部分については同一の符号を付して説明
する。
【0062】図6は本発明の第4の実施の形態に係る磁
性流体シールの装着過程の様子を示す模式図(磁性流体
シールとハウジングは切断端面のみを模式的に示してい
る)であり、図7は本発明の第4の実施の形態に係る磁
性流体シールの装着完了後の様子を示す模式図(磁性流
体シールとハウジングは切断端面のみを模式的に示して
いる)である。
【0063】上記第3の実施の形態では、2つの磁石で
構成した場合について示したが、本実施の形態では3つ
の磁石で構成した場合について説明する。
【0064】本実施の形態では、図6に示すように、磁
界発生部材として磁石12c,12d,12eを備えて
おり、これらをそれぞれ装着時よりも離した状態として
おいて、これらの間に磁性流体16を保持しておく(図
6に示す状態)。
【0065】そして、磁性流体シール1cを装着部に装
着させるために、磁性流体シール1cをスライドさせる
際に、磁石12cおよび磁石12dを磁石12e側にス
ライドさせて、磁性流体16を軸3の表面側に向かって
溢れ出させて、軸3の表面に当接する位置で保持させる
(図7に示す状態)。
【0066】これにより、磁性流体16を所望の使用状
態に保持することが可能となり、上記第3の実施の形態
の場合と同様の効果を発揮する。
【0067】
【実施例】以下、上記実施の形態に基づくより具体的な
実施例についてその一例を説明する。
【0068】上記第1の実施の形態のより具体的な実施
例について説明する。
【0069】軸径30mmの軸に、内径30.4mmの
磁性流体シールを装着する構成において、軸径30mm
の軸部を有する治具に予め磁性流体シールを取り付けて
おき、磁性流体も所定量充填しておく。
【0070】なお、治具の軸部表面にはフッ素系表面改
質材によって表面コーティングしたものを用いた。
【0071】そして、治具の軸部の先端を、装着側の軸
の先端につき合わせながら、磁性流体シールを、磁性流
体がシールに完全に追随するような速度で、スライドさ
せて装着部まで装着したところ、磁性流体の充填量が変
化してしまうことはなく、好適に装着を行うことができ
た。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁性流体
シールの装着方法によって、装着部に装着する前に、予
め磁性流体を充填させておくことができ、装着する場合
には磁性流体シールをスライドさせるだけで良いので、
装着作業性の向上を図ることができる。
【0073】また、磁性流体シールを納入する前に磁性
流体シールの製造メーカー側で磁性流体の充填を行える
ため、磁性流体の充填量を磁性流体シールの製造メーカ
ー側で管理することができ、品質管理の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁性流体シー
ルの装着の様子を示す模式図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る磁性流体シー
ルの装着過程の様子を示す模式図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る磁性流体シー
ルの装着完了後の様子を示す模式図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る磁性流体シー
ルの装着過程の様子を示す模式図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る磁性流体シー
ルの装着完了後の様子を示す模式図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る磁性流体シー
ルの装着過程の様子を示す模式図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る磁性流体シー
ルの装着完了後の様子を示す模式図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 磁性流体シール 11 固定具 12,12a,12b,12c,12d,12e 磁石 13,14 磁性部材 15 弾性多孔体 16 磁性流体 2 治具 21 軸状部 3 軸 4 ハウジング 41 嵌着部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に移動する軸表面に対して磁性流体
    を摺動させることで軸封する磁性流体シールの装着部へ
    の装着方法において、 前記軸と略同径の軸状部を有する治具に予め磁性流体シ
    ールを取り付けておき、該治具の軸状部を前記軸に突き
    当てつつ前記磁性流体シールを装着部までスライドさせ
    て装着させることを特徴とする磁性流体シールの装着方
    法。
  2. 【請求項2】前記軸状部の表面には、磁性流体に対する
    ぬれ性の低い低ぬれ性部を有することを特徴とする請求
    項1に記載の磁性流体シールの装着方法。
  3. 【請求項3】相対的に移動する軸表面に対して磁性流体
    を摺動させることで軸封する磁性流体シールの装着部へ
    の装着方法において、 前記磁性流体シールに備えられた、磁性流体を保持する
    一対の保持部材を、装着部への装着時よりも離れた状態
    で維持しておくことで、磁性流体の保持領域の容積を大
    きくした状態で、該保持領域に磁性流体を充填し、 前記磁性流体シールを装着部に装着する際に、前記一対
    の保持部材の一方を他方に向けて所定の位置までスライ
    ドさせて、磁性流体の保持領域を小さくすることによっ
    て、予め充填させた磁性流体を軸表面側に溢れ出させて
    該磁性流体を軸表面に当接させることを特徴とする磁性
    流体シールの装着方法。
  4. 【請求項4】前記磁性流体の保持領域に、磁性流体を含
    浸させた弾性多孔体を配置しておき、 前記磁性流体シールを装着部までスライドさせる際に、
    前記一対の保持部材の一方を他方に向けて所定の位置ま
    でスライドさせることで、弾性多孔体から磁性流体を押
    し出すことを特徴とする請求項3に記載の磁性流体シー
    ルの装着方法。
  5. 【請求項5】前記一対の保持部材は、磁界発生部材の両
    端に挟み込むように設けられた一対の磁性部材であるこ
    とを特徴とする3または4に記載の磁性流体シールの装
    着方法。
  6. 【請求項6】前記一対の保持部材は、互いに嵌合される
    一対の磁石であることを特徴とする3または4に記載の
    磁性流体シールの装着方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106151527A (zh) * 2016-08-15 2016-11-23 广西科技大学 一种磁源串联型阶梯式磁流体密封装置
CN112642377A (zh) * 2020-12-28 2021-04-13 牡丹江师范学院 用于化工反应釜动密封装置
JP7138387B1 (ja) * 2021-04-26 2022-09-16 ツィンファ ユニバーシティ 磁性流体自己補充型磁性流体シール装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106151527A (zh) * 2016-08-15 2016-11-23 广西科技大学 一种磁源串联型阶梯式磁流体密封装置
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