JP2002004424A - 接合金具 - Google Patents

接合金具

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JP2002004424A
JP2002004424A JP2000187243A JP2000187243A JP2002004424A JP 2002004424 A JP2002004424 A JP 2002004424A JP 2000187243 A JP2000187243 A JP 2000187243A JP 2000187243 A JP2000187243 A JP 2000187243A JP 2002004424 A JP2002004424 A JP 2002004424A
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wood
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drilled
pins
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JP2000187243A
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Sukemasa Nakamoto
祐昌 中本
Yoshiaki Ono
義昭 大野
Yuji Makishima
裕二 槙島
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Juken Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、接合強度が高く、且つ、加工
・組立・解体の容易な、2本の直線状の木材の接合金具
を提供する。 【解決手段】 2本の直線状の木材10,20を当接さ
せ、相対的に変位不可能に固定するために両木材間に介
在させられる接合金具であって、両木材10,20の当
接面Aに垂直で、当接面Aからそれぞれ木材10,20
の内部に向かって直線的に穿けた孔11,21に、両木
材10,20を跨いで差し込まれ、しかも長手方向に複
数の貫通孔32が所定間隔で穿けられた中空又は中実の
丸棒30と、及び、その丸棒30に穿けられた複数の貫
通孔32に相対するように少なくとも木材10,20の
一側面15a,25aに穿けられた複数の孔12,22
を介して、複数の貫通孔32に差し込まれる複数のピン
40とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2本の直線状の木
材を当接させて固定するために両木材間に介在させる接
合金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木材住宅の在来工法に、従来から広く、
木材よりなる柱・梁等の構造材が接合され、建築物が作
られていること、及びその接合手段に、木材の一部が切
り欠かれることによって形成された「ホゾ」「ホゾ穴」
その他の仕口・継手が用いられていること、さらに「釘
・カスガイ」その他の接合金具が使用されていることは
公知のことである。そのうえ、近年木造住宅の耐震性の
向上のため、「筋交」、構造用合板よりなる「耐力壁」
が採用されていること、補助金具として「ボルト・ナッ
ト」その他が使用されていることも公知である。
【0003】しかしながら、仕口・継ぎ手を主とする在
来工法は、「釘・カスガイ」等ごく限られた金具しかな
かった明治以前から使用されて来たもので、基本的には
金具なしで構造材を組立てるものである。よって、次の
ような問題点がある。すなわち、 (ア)「ホゾ」「ホゾ穴」等の加工は、鋸や鑿による手
作業に依存するため、作業者個人の技術の優劣によって
仕上がりに大きな差が生じる。また、大工の人手不足に
よる人件費の上昇や技量低下もあって、手作業にによる
加工が困難となっている。最近はコンピューター制御の
加工機も開発されているが、大型且つ高価で小規模の工
務店では採用困難であり、建築現場では使用不可能であ
る。
【0004】(イ)加工によって木材が大きく切り欠か
れ、断面欠損を生じるため強度が低下する。特に無垢材
は、節・割れ・腐れその他の欠点の存在し、そのため強
度が大幅に低下することがある。 (ウ)耐震強度向上のため、「筋交」や構造用合板によ
る「耐力壁」(一般に建物の両隅にそれぞれ1メートル
程度)を設ける必要があり、それに伴って、建物の開口
部が狭められため、狭小地の住宅、商店では開口部の不
足を生じる。また、都市部で1階部分に柱のみのピロテ
ィ部分を設ける場合、強度確保のため、1階のみは、鉄
骨構造や鉄筋コンクリートとし、2階以上を木造とす
る、混構造とすることが多い。
【0005】(エ)実寸法にホゾ寸法を加算しで材料を
切断加工する必要があり、ホゾ分だけ無駄となる。
【0006】また、柱210と梁220との接合金具の
一例として、図8に示すように、断面コの字状の接合部
材230と,それを柱210の、梁220との当接面に
取り付ける、ボルト,ナット251,252と,複数の
ピン240と,よりなるものが使用されている。梁22
0の、柱210との当接面から内部に向かって形成した
一対の溝221に接合部材230が差し込まれた状態
で、梁220の一方の側面225から他方の側面に向か
って穿けた貫通孔222に、接合部材230に形成した
貫通孔232を通って、ピン240が差し込まれること
によって、柱210と梁220とが接合されるよう構成
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記接
合金具には、次の問題点がある。すなわち、 (ア)梁220内部に接合部材230を差し込むための
一対の深い溝221と,接合部材230を柱210に固
定するための、ボルト251,ナット252を収容する
ための座ぐり、欠き込みとによって断面欠損が生じるた
め、強度が低下する。 (イ)柱210の表面に露出した金属製のボルト251
の頭と木製の柱210との間に違和感が生じ、外観が損
なわれる。なお、表面を化粧する場合、接合金具による
凹凸があると、作業に支障があるため、座ぐり等によっ
て内部に納め、突出しないようする必要があるが、上記
(ア)の問題を生じる。
【0008】(ウ)コの字の接合部材230の内部でナ
ット252の回動を止めながら、露出したボルト251
の頭を回動する作業は厄介であり、特に高所での作業は
困難且つ危険でさえある。 (エ)火災時、ボルトの頭等、接合金具の露出部分が火
炎に曝されると軟化し、接合強度が低下する。なお、火
炎に曝される木材の炭化の速度は1ミリ/分程度で遅
く、表面が炭化されると、熱伝導度が低下するため、そ
れによる強度の低下は前記接合強度のそれと比較して、
急激に低下することはない。露出した接合金具は、直接
雨水がかからなくても、結露によって水分が補給され、
錆を発生し、その強度が低下する。 (オ)一般に接合金具は複雑であればある程、折り曲げ
・溶接等、その製作の工程、困難さが増すと共に、コス
トも上昇し、欠陥も生じ易い。
【0009】そこで本発明の目的とするところは、上記
従来例の欠点を解消した、構造が簡単で、接合強度が高
く、且つ、加工・組立・解体の容易な、2本の直線状の
木材の接合金具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、請求項1に記載の接合金具は、2本の直線状の木材
(10,20)を当接させ、相対的に変位不可能に固定
するために両木材間に介在させられる接合金具であっ
て、両木材(10,20)の当接面(A)に垂直で、当
接面(A)からそれぞれ木材(10,20)の内部に向
かって直線的に穿けた孔(11,21)に、両木材(1
0,20)を跨いで差し込まれ、しかも長手方向に複数
の貫通孔(32)が所定間隔で穿けられた中空又は中実
の丸棒(30)と、及び、その丸棒(30)に穿けられ
た複数の貫通孔(32)に相対するように少なくとも木
材(10,20)の一側面(15a,25a)に穿けら
れた複数の孔(12,22)を介して、複数の貫通孔
(32)に差し込まれる複数のピン(40)とからなる
ことを特徴とする。
【0011】また請求項2の発明は、2本の直線状の木
材(10,20)を当接させ、相対的に変位不可能に固
定するために両木材間に介在させられる接合金具であっ
て、両木材(110,120)の当接面(A)に垂直
で、当接面(A)からそれぞれ木材(110,120)
の内部に向かって直線的に穿けた孔(111,121)
に、両木材(110,120)を跨いで差し込まれ、し
かも長手方向に複数の貫通孔(132)が所定間隔で穿
けられた中空又は中実の角棒(130)と、及び、その
角棒(130)に穿けられた複数の貫通孔(132)に
相対するように少なくとも木材(110,120)の一
側面(115a,125a)に穿けられた複数の孔(1
12,122)を介して、複数の貫通孔(132)に差
し込まれる複数のピン(140)とからなることを特徴
とする。
【0012】さらに請求項3の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の丸棒(30)又は角棒(130)に穿け
られた複数の貫通孔(32)に垂直な複数の第2貫通孔
(42)を隣接する複数の貫通孔(32)の間に穿け、
しかも複数の第2貫通孔(42)に相対するように少な
くとも木材(10,20)の一側面(15a,25a)
に垂直な面に穿けられた複数の孔を介して、複数の第2
貫通孔(42)に複数の第2ピン(50)を差し込むよ
うにしてなることを特徴とする。
【0013】なお、上記の括弧内の記号は図面及び後述
する発明の実施の形態に記載された記号に対応するもの
である。
【0014】請求項1の発明によれば、木材は、ホゾ等
の突起は不要であり、実寸法で切断すればよい。工場又
は現場で、木材の所定位置に丸棒を差し込む孔と、その
孔に垂直に複数のピンを差し込む孔とを穿ける。組立接
合に当たっては、孔に丸棒を差し込み、木材を当接させ
る(反対に当接させて丸棒を差し込む場合もある)。そ
して、丸棒に穿けられた複数の貫通孔を木材に穿けられ
た複数の孔に一致させた後、複数のピンをハンマーで叩
きながら複数の孔を介して複数の貫通孔に差し込めば接
合作業は完了する。
【0015】解体に当たっては、ピンの径より径が小さ
い棒状の除去具を複数の貫通孔の一方から差し込み、ハ
ンマーで叩き、ピンを反対側に叩き出す。全てのピンが
取り出されれば、木材同士を引き離せばよい。このよう
に、本発明の接合金具は繰り返して使用可能である。
【0016】また両木材に対する加工は、丸棒が差し込
まれる孔ならびに複数のピンが差し込まれる孔をドリル
によって穿けるのみであるので、作業者の技量の優劣に
無関係に簡単で容易であって、現場でも施工可能であ
り、その断面欠損も少なく、強度の低下は僅少である。
そのため筋交や耐力壁も不要となり、開口部が広く取れ
る。また例えばLVL等を使用することによって、施工
後の乾燥による収縮も少なく、がたつきやぐらつきを起
こし難い。さらに金具は全て木材で覆われ木材から突出
しないため、そのままでも外観も良好であり、化粧作業
も容易であり、そのうえ、結露に伴う錆も発生し難く、
火災時の接合金具の軟化も起こり難いため、接合強度の
低下も小さく。
【0017】このように、丸棒とピンといった2部品だ
けで2本の木材の接合を容易にしかも接合強度も高くす
ることができるので低廉なコストで効率的に接合を達成
することができる。
【0018】また請求項2の発明によれば、請求項1の
発明の作用効果に加えて、接合金具を構成する棒が丸棒
ではなく角棒であるため、直線的に穿けた孔内で回動し
難く、しかも複数の貫通孔を木材に穿けられた孔に一致
させることが容易であるので、それだけ組立作業が容易
になる。
【0019】さらに請求項3の発明によれば、請求項1
又は2の発明の作用効果に加えて、複数の第2ピンを複
数のピンに垂直に丸棒又は角棒に差し込むようにしたの
で、強度が更に向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態例)本発明の
接合金具の第1の実施の形態例として、柱に梁を接合す
る場合について図面を参照して説明すると、図1はその
組立の手順を示す断面図、図2は図1の組立途中の状態
を示す斜視図である。
【0021】本発明の接合金具は、図3に示すような丸
棒30とそれに設けられた複数の貫通孔32に差し込ま
れる複数のピン40から構成される。以下、その構成を
具体的に接合方法に従って説明する。図1に示すよう
に、まず、工場又は現場で、互いに垂直に交差させた両
木材10,20の当接面Aの任意の点からそれぞれ木材
10,20の長手方向内部に向かって(前記当接面Aに
垂直に)、直線的に例えば径20〜30ミリの孔11,
21を穿ける(図では孔11,21は、上下2条となっ
ており、孔11は両端開口の貫通孔、孔21は他端が閉
じられているが、必ずしもこれに限定されるものではな
い)。
【0022】次いで前記孔11,21が一直線上に一致
するようよう両木材10,20を、垂直に交差するよう
当接させる。さらに一方の木材10の孔11から他方の
木材20の孔21に向かって、断面円形で直線状で、し
かも金属製(プラスチック製であってもよく特に材質は
限定されるものではない)の丸棒30を、両孔11,2
1を跨ぐように差し込む。丸棒30は、中空又は中実の
どちらでもよい。なお、予め、木材10,20の一方の
側面15a,25aから相対する他方の側面15b,2
5bに向かって、孔11,21の長手方向に間隔をあけ
て、それぞれ孔11,21を通る、径約10ミリの複数
の貫通孔12,22を穿けておく。
【0023】なお、丸棒30にも、予め、所定間隔、す
なわち長手方向に貫通孔12,22と同じ間隔で複数の
貫通孔32を穿けてある。このように丸棒30に穿けら
れた複数の貫通孔32に相対するように複数の貫通孔1
2,22が木材10,20の両側面15a,15b,2
5a,25bに穿けられている。そして丸棒30を、そ
の複数の貫通孔32とそれぞれ対応する貫通孔12,2
2とが一致するよう孔11,21に差し込んだうえ、木
材10,20の一方の側面15a,25aから相対する
他方の側面15b,25bに向かって、複数のピン40
をハンマーで叩きながら木材10,20の貫通孔12,
22を介して丸棒30の複数の貫通孔32に差し込むと
接合は完了し、両木材10,20は、互いに変位不可能
に固定される。
【0024】ピン40は、通常貫通孔12,22よりも
僅かに短くし、差し込み時、木材10,20の表面から
突出しないようにしておく。出来れば、差し込み後、木
栓をすると共に、表面を化粧するとよい(図示省略)。
【0025】これによれば、木材10,20は、ホゾ等
の突起は不要であり、実寸法で切断すればよく無駄が少
ない。加工は、工場又は現場で、木材10,20の所定
位置に丸棒30を差し込む孔11,21と,その孔1
1,21に垂直に複数のピン40を差し込む複数の貫通
孔12,22と,を穿けるだけでよく、市販のドリルに
よって極めて容易に行うことが出来、作業者の技量を問
わず、高価なコンピュータ制御の高性能加工機を必要と
しない。また、組立接合、解体も上述のよう、単純な治
具で容易に行うことが出来る。
【0026】また断面欠損は、それぞれ小径の孔11,
21と,貫通孔12,22のみであり、極めて少なく、
強度の低下は僅少である。そのため耐震性を高めるため
の筋交や耐力壁も不要となり、狭小地の住宅や商店でも
開口部を広く取れる。また、都市部で1階部分に柱のみ
の駐車用その他のピロティ部分を設ける場合、1階を鉄
骨構造や鉄筋コンクリートにする必要がなく、全階を木
造とすることが出来る。
【0027】例えばLVL等を使用することによって、
施工後の乾燥による収縮も少なく、がたつきやぐらつき
を起こし難い。また金具は全て木材10,20で覆われ
るため、そのままでも外観も良好であり、また、凹凸が
なく、化粧作業も容易である。そのうえ、結露に伴う錆
も発生し難く、火災時の接合金具の軟化も起こり難いた
め、接合強度の低下も小さい。なお、被覆材を施せば、
一層耐火性が向上する。
【0028】解体に当たっては、ピン40の径より径が
小さい棒状の除去具を貫通孔12,22の一方の側から
差し込み、ハンマーで叩き、ピン40を反対側に叩き出
す。全てのピン40が取り出されれば、木材10,20
同士を引き離せばよい。このように接合金具は繰り返し
再使用可能であり、本建築以外の仮設建築にも使用可能
である。
【0029】以上のように、本発明の接合金具は、基本
的には、貫通孔32を有する単純形状の丸棒30とピン
40とだけであるので構造が極めて簡単であり、他の材
料で代用されるおそれは少なく、施工不良は起こらな
い。
【0030】(第2の実施の形態例)次に第2の実施の
形態例について図4及び図5により説明すると、これは
第1の実施の形態例で説明した丸棒30を角棒130に
かえたものであり、その他の基本的な構成は、第1の実
施の形態例のそれと同じであり、同一部位については、
第1の実施の形態例の2桁の記号の前に1を付し、3桁
とし、両者の関連性を示した。角棒130は、その断面
形状が多角形、好ましくは長方形にしてあるので、第1
の実施の形態例の丸棒30と比較して、孔111,12
1内で回動し難い。よって、木材110,120に穿け
られた複数の貫通孔112,122に対して角棒130
に穿けられた複数の貫通孔132を一致させることが容
易になり、それだけ組立作業が容易になるという新しい
効果が得られる。
【0031】(第3の実施の形態例)次に第3の実施の
形態例について図6及び図7により説明すると、これは
第1の実施の形態例の丸棒30に穿けられた複数の貫通
孔32に加えて、複数の貫通孔32に垂直な複数の第2
貫通孔42を隣接する複数の貫通孔32の間に穿けたも
のであり、その複数の第2貫通孔42に複数の第2ピン
50を差し込むようにしたものである。また、複数の第
2貫通孔42に相対するように木材10,20の一側面
15a,25aに垂直な面には複数の孔が穿けられてい
て、複数の第2ピン50はこの複数の孔を介して、複数
の第2貫通孔42に差し込まれるようになっている。
【0032】これによれば、丸棒30は木材10,20
の内部で水平方向に差し込まれる複数のピン40に加え
て垂直方向に差し込まれる複数の第2ピン50によって
固定されるので強度は更に向上し安定的である。ここで
は丸棒30に複数の第2ピン50を差し込んだ例を示し
たが、第2の実施の形態例で示した角棒130に第2ピ
ンを差し込むようにすることもできる。
【0033】
【発明の効果】以上のとおり請求項1の発明によれば、
両木材に対する加工は、丸棒が差し込まれる孔ならびに
複数のピンが差し込まれる孔をドリルによって穿けるの
みであるので、作業者の技量の優劣に無関係に簡単で容
易であって、現場でも施工可能であり、その断面欠損も
少なく、強度の低下は僅少である。そのため筋交や耐力
壁も不要となり、開口部が広く取れる。このように丸棒
とピンといった2部品だけで2本の木材の接合を容易に
しかも接合強度も高くすることができるので低廉なコス
トで効率的に接合を達成することができる。
【0034】また請求項2の発明によれば、請求項1の
発明の作用効果に加えて、接合金具を構成する棒が丸棒
ではなく角棒であるため、直線的に穿けた孔内で回動し
難く、しかも複数の貫通孔を木材に穿けられた孔に一致
させることが容易であるので、それだけ組立作業が容易
になる。
【0035】さらに請求項3の発明によれば、請求項1
又は2の発明の作用効果に加えて、複数の第2ピンを複
数のピンに垂直に丸棒又は角棒に差し込むようにしたの
で、強度が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例の組立の手順を示
す断面図である。
【図2】図1の組立途中の状態を示す斜視図である。
【図3】図1の丸棒30を示す外観斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態例の組立の手順を示
す断面図である。
【図5】図4の角棒130を示す外観斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態例に係る丸棒30を
示す外観斜視図である。
【図7】図6に示す丸棒30にピン40及び第2ピン5
0が差し込まれた状態を示す斜視図である。
【図8】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 木材 11 孔 12 貫通孔 15a 一方の側面 15b 他方の側面 20 木材 21 孔 22 貫通孔 25a 一方の側面 25b 他方の側面 30 接合部材 32 貫通孔 40 ピン 42 第2貫通孔 50 第2ピン 110 木材 111 孔 112 貫通孔 115a 一方の側面 115b 他方の側面 120 木材 121 孔 122 貫通孔 125a 一方の側面 125b 他方の側面 130 接合部材 140 ピン 210 柱 220 梁 221 溝 230 接合部材 240 ピン 251 ボルト 252 ナット A 当接面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の直線状の木材を当接させ、相対的
    に変位不可能に固定するために両木材間に介在させられ
    る接合金具であって、 両木材の当接面に垂直で、その当接面からそれぞれ木材
    の内部に向かって直線的に穿けた孔に、両木材を跨いで
    差し込まれ、しかも長手方向に複数の貫通孔が所定間隔
    で穿けられた中空又は中実の丸棒と、及び、 その丸棒に穿けられた複数の貫通孔に相対するように少
    なくとも前記木材の一側面に穿けられた複数の孔を介し
    て、前記複数の貫通孔に差し込まれる複数のピンとから
    なることを特徴とする接合金具。
  2. 【請求項2】 2本の直線状の木材を当接させ、相対的
    に変位不可能に固定するために両木材間に介在させられ
    る接合金具であって、 両木材の当接面に垂直で、その当接面からそれぞれ木材
    の内部に向かって直線的に穿けた孔に、両木材を跨いで
    差し込まれ、しかも長手方向に複数の貫通孔が所定間隔
    で穿けられた中空又は中実の角棒と、及び、 その角棒に穿けられた複数の貫通孔に相対するように少
    なくとも前記木材の一側面に穿けられた複数の孔を介し
    て、前記複数の貫通孔に差し込まれる複数のピンとから
    なることを特徴とする接合金具。
  3. 【請求項3】 前記丸棒又は角棒に穿けられた複数の貫
    通孔に垂直な複数の第2貫通孔を隣接する複数の貫通孔
    の間に穿け、しかも複数の第2貫通孔に相対するように
    少なくとも木材の一側面に垂直な面に穿けられた複数の
    孔を介して、複数の第2貫通孔に複数の第2ピンを差し
    込むようにしてなることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の接合金具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150930A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Murakami Mitsumasa 地下階付き複数階建て住宅建物

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JP2008150930A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Murakami Mitsumasa 地下階付き複数階建て住宅建物

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