JP2002004083A - ヴィアフィリング方法 - Google Patents

ヴィアフィリング方法

Info

Publication number
JP2002004083A
JP2002004083A JP2001105410A JP2001105410A JP2002004083A JP 2002004083 A JP2002004083 A JP 2002004083A JP 2001105410 A JP2001105410 A JP 2001105410A JP 2001105410 A JP2001105410 A JP 2001105410A JP 2002004083 A JP2002004083 A JP 2002004083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
blind hole
electrolytic plating
plating
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001105410A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritaka Katagiri
規貴 片桐
Takayoshi Hanabusa
孝嘉 花房
Masayuki Sasaki
正行 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority to JP2001105410A priority Critical patent/JP2002004083A/ja
Publication of JP2002004083A publication Critical patent/JP2002004083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも小径化されたブラインドホール
に、PR電解めっきを用いて金属を充分に充填し得るヴ
ィアフィリング方法を提供する。 【解決手段】 底面に導体層が露出するブラインドホー
ル24を絶縁性樹脂層に形成し、ブラインドホール24
の底面を含む内壁面に金属薄膜層26を形成した後、ブ
ラインドホール24内に電解めっきによって金属を充填
してヴィア12を形成する際に、該ブラインドホール2
4内に金属を充填するフォワード電流を流す陽極と陰極
とが所定の周期で反転し、前記フォワード電流の流れる
方向と反対の方向にリバース電流を流すPR電解めっき
によって、ブラインドホール24内の金属薄膜12上に
金属皮膜28を形成した後、ブラインドホール24内の
残余の部分に、直流電流を連続して流す直流電解めっき
によって、金属を充填することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヴィアフィリング方
法に関し、更に詳細には絶縁性樹脂層に穿設され、底面
を含む内壁面に金属薄膜層が形成されたブラインドホー
ル内に、電解めっきによって金属を充填してヴィアを形
成するヴィアフィリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置に使用される基板は、図2に
示す様に、樹脂等の絶縁性材料から成る配線基板10,
10・・の各々を貫通して形成されたヴィア12,12
・・によって導体パターン14,14・・が電気的に接
続されている。かかるヴィア12,12・・は、従来、
図3に示すヴィアフィリング方法によって形成されてい
る。この図3に示すヴィアフィリング方法では、先ず、
図3(a)に示す様に、銅箔等の金属箔102の一面側
に形成された絶縁性樹脂層100に、エッチング等によ
って底面が金属箔102から成るブラインドホール10
4を形成する。次いで、図3(b)に示す様に、ブライ
ンドホール104の底面を含む内壁面に、無電解めっき
やスパッタリング等によって薄膜金属層106を形成し
た後、ブラインドホール104に金属を充填する方向に
一定の直流電流を連続して流す直流電解めっきによって
ブラインドホール104内に金属を充填して金属層10
8を形成する[図3(c)]。かかる直流電解めっきの
際、ブラインドホール104が開口された絶縁性樹脂層
100の開口面側にも金属層108が形成される。この
ため、絶縁性樹脂層100の開口面側に形成された金属
層108を研磨等によって除去し、絶縁性樹脂層100
の開口面側を平坦面とすると共に、金属箔102もエッ
チング等によって除去することにより、ヴィア12を形
成できる[図3(d)]。
【0003】ところで、最近、導体パターン14,14
・・の微細化及び配線基板10の薄層化に伴ってヴィア
12,12・・も小径化してきている。このため、ブラ
インドホール104も小径化し、図3に示す従来のヴィ
アフィリング方法でヴィアを形成すると、図4に示す如
く、ブラインドホール104内にボイド110が形成さ
れ易くなってきた。直流電解めっきでは、めっき液が攪
拌されていても、小径化されたブラインドホール104
内では、めっきが充分に被着されないためと考えられ
る。この様に、小径化されたヴィアホール内に電解めっ
きによって金属を充分に充填し得るヴィアフィリング方
法として、特開平11−8469号公報には、ブライン
ドホール内に金属を充填する電解めっきとして、陽極と
陰極とが、所定の周期で反転するPR電解めっきを採用
したヴィアフィリング方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前掲の公開公報で提案
されたブラインドホールで採用するPR電解めっきで
は、図5に示す様に、ブラインドホール内に金属を充填
する方向にフォワード電流Fを流す陽極と陰極とが所定
の周期で反転し、フォワード電流Fと反対方向にリバー
ス電流Rを流して電解めっきを行う。かかるPR電解め
っきを採用することによって、ブラインドホール104
内にボイド110が形成される事態を防止できる。しか
しながら、ブラインドホール104にPR電解めっきの
みによって金属を充填した場合、金属が充填されてブラ
インドホール104が浅くなるに従って、金属の充填速
度が遅くなるため、所定のめっき時間では、図6に示す
如く、ブラインドホール104に充填された金属層10
8の表面に凹部112が形成され易いことが判明した。
【0005】しかも、かかる凹部112は、絶縁性樹脂
層100の開口面側に形成された金属層108を研磨等
によって除去しても、ヴィア12の表面を凹状とする程
度の深さであることも判明した。このため、ブラインド
ホール104に金属を充分に充填すべく、めっき時間を
長時間としなければならず、ブラインドホール104に
PR電解めっきのみで金属を充填するヴィアフィリング
方法を工業的に採用できない。しかし、小径化されたブ
ラインドホール104内に、電解めっきによって金属を
充填するには、PR電解めっきを用いることが最良であ
る。このため、PR電解めっきによりブラインドホール
104に金属を充填する際に、金属充填速度が低下する
ブラインドホール104の開口部近傍での金属充填速度
を解決できれば、小径化されたブラインドホール104
に短時間で金属を充分に充填できる。そこで、本発明の
課題は、従来よりも小径化されたブラインドホールに、
PR電解めっきを用いて金属を充分に充填し得るヴィア
フィリング方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく検討を重ねた結果、ブラインドホール内の
底部近傍をPR電解めっきによって形成した金属皮膜の
金属で充填した後、ブラインドホール内の残余の部分
に、直流電解めっきによって金属を充填することによっ
て、従来よりも小径のブラインドホールであっても、P
R電解めっきのみで金属を充填する場合に比較して短時
間で充分に金属を充填できることを見出し、本発明に到
達した。すなわち、本発明は、底面に導体層が露出する
ブラインドホールを絶縁性樹脂層に形成し、前記ブライ
ンドホールの底面を含む内壁面に金属薄膜層を形成した
後、前記ブラインドホール内に電解めっきによって金属
を充填してヴィアを形成する際に、該ブラインドホール
内に金属を充填するフォワード電流を流す陽極と陰極と
が所定の周期で反転し、前記フォワード電流の流れる方
向と反対の方向にリバース電流を流すPR電解めっきに
よって、前記ブラインドホール内の金属薄膜上に金属皮
膜を形成した後、前記ブラインドホール内の残余の部分
に、直流電流を連続して流す直流電解めっきによって、
金属を充填することを特徴とするヴィアフィリング方法
にある。
【0007】かかる本発明において、フォワード電流の
電流密度(Fd)とリバース電流の電流密度(Rd)の比
(Fd/Rd)が1以下で、且つフォワード電流を流す時
間がリバース電流を流す時間よりも長いPR電解めっき
によって、ブラインドホール内の金属薄膜上に金属皮膜
を形成することが好ましい。また、ブラインドホールの
略1/2の体積を、PR電解めっきによって形成した金
属皮膜の金属で充填した後、前記ブラインドホール内の
残余の部分に、直流電解めっきによって金属を充填する
ことにより、ブラインドホールへの金属の充填速度を向
上できる。
【0008】本発明で採用するPR電解めっきは、めっ
き液の攪拌効果が殆ど及ばない小径のブラインドホール
内の底部近傍であっても、形成した金属皮膜の金属で充
填することができる。ブラインドホール内に適度な金属
イオンを存在させることができるものと考えられるから
である。しかしながら、めっき液の攪拌効果が及ぶブラ
インドホールの開口部近傍では、PR電解めっきによる
金属の充填速度は遅くなる。この点、本発明では、めっ
き液の攪拌効果が及ぶ範囲において、PR電解めっきよ
りもめっき速度が速い直流電解めっきを、ブラインドホ
ールの開口部近傍での金属の充填に用いる。このため、
従来よりも小径のブラインドホールであっても、所定め
っき時間内でに充分に金属を充填できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、ブラインドホール内
を、先ず、PR電解めっきによって形成した金属皮膜の
金属で充填した後、直流電解めっきによって金属を充填
することが肝要である。ここで、ブラインドホール内
に、先ず、一定の直流電流を連続して流す直流電解めっ
きによって金属を所定の厚さに充填した後、PR電解め
っきによってブラインドホール内を完全に金属で充填せ
んとする場合、小径化されたブラインドホールでは、金
属の充填速度が遅くなり、所定のめっき時間内に金属を
充分に充填することが困難である。つまり、小径化され
たブラインドホールの底部近傍では、めっき液の攪拌効
果が及び難いため、直流電解めっきの金属充填速度が低
下し、めっき液の攪拌効果が及ぶブラインドホールの開
口部近傍では、PR電解めっきによる金属皮膜の形成速
度が低下するからである。
【0010】かかる本発明を図1によって説明する。本
発明においては、先ず、図1(a)に示す様に、銅箔等
の金属箔22の一面側に形成された、ポリイミド樹脂、
エポキシ樹脂、BT樹脂等の絶縁性樹脂から成るフィル
ム状の絶縁性樹脂層20に、炭酸ガスレーザ等のレーザ
やエッチング等によって底面が金属箔22により形成さ
れて成るブラインドホール24を形成する。図1に示す
ブラインドホール24は、底面積よりも開口面積が広い
テーパ状の断面形状に形成されており、底面の直径dが
50〜90μmの円形であり、深さhが20〜50μm
である。更に、このブラインドホール24の底面を含む
内壁面に、無電解めっきやスパッタリング等によって、
図1(b)に示す様に、薄膜金属層26を形成する。こ
の薄膜金属層26は、ブラインドホール24に充填する
金属と同一金属によって形成してもよく、異なる金属で
形成してもよいが、銅によって形成することが好まし
い。また、銅から成る薄膜金属層26を形成した後、充
填される金属との密着性を向上すべく、クロム(C
r),ニッケル(Ni),チタン(Ti)から成る密着
金属層をスパッタリング等によって形成してもよい。
【0011】次いで、金属箔22及び薄膜金属層26を
電極の一方とし、この電極と対向して他方の電極(図示
せず)を設け、PR電解めっきを施す。このPR電解め
っきでは、図5に示す様に、フォワード電流Fとリバー
ス電流Rとをパルス状に交互に流すパルス電流、具体的
には、ブラインドホール24内に金属を充填する方向に
フォワード電流Fを流す陽極と陰極とが所定の周期で反
転し、フォワード電流Fと反対方向にリバース電流Rを
流すパルス電流によって電解めっきを行う。かかるPR
電解めっきによれば、図1(c)に示すように、めっき
液の攪拌効果が及び難いブラインドホール24の底部近
傍を、形成した銅等の金属皮膜28の金属で充填でき
る。このPR電解めっき条件は、フォワード電流(F)
の電流密度(Fd)が0.5〜2A/dm2で且つリバー
ス電流(R)の電流密度(Rd)が0.5〜10A/dm
2の範囲内であって、フォワード電流(F)の電流密度
(Fd)とリバース電流(R)の電流密度(Rd)との比
(Fd/Rd)が1/1〜1/5とすることが好まい。更
に、フォワード電流Fを流す時間(マイクロセコント゛;ms)[F
t]とリバース電流Rを流す時間(マイクロセコント゛;ms)[Rt]
との比(Ft/Rt)であるPR周期も、10/0.1〜
10/3の範囲内とすることが好ましい。特に、Fd/R
dを1/1〜1/3とし、Ft/Rtも10/1〜50/1
とすることが好ましい。ここで、Ft/Rtを10/0.
1よりも大きくすると、通常の直流電解めっきと実質的
に同一となり、PR電解めっきの効果を得難くなる傾向
にある。他方、Ft/Rtを10/3よりも小さくする
と、金属の析出よりも剥離が優先的となり、ブラインド
ホール24内への金属の充填効率が低下し、めっき時間
が長くなる傾向があり、めっき表面の凹凸も大きくなる
傾向にある。また、Fd/Rdを1を越える値とすると、
リバース電流(R)の剥離効果が小さくなり、リバース
電流Rを流す時間[Rt]を長くすることを要し、めっき
時間が長くなる傾向にある。他方、Fd/Rdを1/5よ
りも小さくすると、剥離作用が強過ぎてめっき表面が荒
れ易くなる傾向にあり、ブラインドホール24内への金
属の充填性も低下する傾向にある。尚、PR電解めっき
用のめっき液は、PR電解用として市販されているめっ
き液を用いることができる。
【0012】この様に、ブラインドホール24内に銅等
の金属を充填する際に、ブラインドホール24内にPR
電解めっきによって形成した金属皮膜の金属で充填する
ため、小径化してめっき液の攪拌効果が及び難いブライ
ンドホール24の底部近傍でも、充分な速度で金属を充
填できる。但し、PR電解めっきでは、図1(c)に示
す様に、めっき液の攪拌効果が及び難いブラインドホー
ル24の底部近傍からめっき液の攪拌効果が及び易いブ
ラインドホール24の開口部近傍に、金属皮膜28が接
近するに従って金属の充填速度は低下する。このため、
本発明では、めっき液の攪拌効果が及ぶ範囲では、PR
電解めっきよりもめっき速度が速い直流電解めっきによ
って、図1(d)に示す様に、ブラインドホール24の
残余の部分である開口部近傍の凹部に金属を充填して金
属層30を形成する。この様に、PR電解めっきから直
流電解めっきに切り替える時期は、ブラインドホール2
4の開口径等によって異なるが、PR電解めっきによっ
てブラインドホール24内の略1/2の体積を、PR電
解めっきにより形成した金属皮膜28の金属で充填した
ときが好ましい。その後のブラインドホール24内の金
属充填は、直流電解めっきによって行う。かかる直流電
解めっきでは、通常の直流電解めっきに採用されている
めっき条件を採用でき、めっき液としても、通常の直流
電解めっきによって用いられているめっき液を使用でき
る。
【0013】図1(d)に示す様に、ブラインドホール
24には、PR電解めっきによって形成した金属皮膜2
8に、直流電解めっきによって形成した金属層30が積
層されてヴィアが形成されていると共に、金属層30の
表面も実質的に平坦面に形成されている。このため、絶
縁性樹脂層上の薄膜金属層26、金属皮膜28及び金属
層30が積層されて成る積層体にパターニングを施して
導体パターン等を形成してもよい。或いはブ絶縁性樹脂
層20のブラインドホール24に形成したヴィアの端面
を含む面を、更に平坦面に形成すべく、図1(e)に示
す様に、薄膜金属層26、金属皮膜28及び金属層30
が所定の厚さになるように研磨を施す。その後、極めて
平坦化された平坦面に導体パターン等を形成することに
よって、極めて微細な導体パターン等を形成できる。ま
た、絶縁性樹脂層20の他面側の金属箔22も、金属箔
22を利用して導体パターン等を形成してもよいが、絶
縁性樹脂層20の他面側の平坦性を追求する場合には、
図1(e)に示す様に、金属箔22をエッチングによっ
て除去してもよい。
【0014】
【実施例】本発明を実施例によって更に詳細に説明す
る。 実施例1 (1)ヴィア形成用基板の作成 銅箔の一面側に厚さ30μmのエポキシ樹脂から成るフ
ィルムを積層又は樹脂を塗布した後、底面が銅箔面によ
って形成されて成るブラインドホールを炭酸レーザによ
り形成した。このブラインドホールは、開口径90μ
m、底部径70μm、深さ30μmのものであった。次
いで、ブラインドホールが開口された開口面側であっ
て、ブラインドホールの内壁面を含む樹脂層面に無電解
めっきによって厚さ約2μmの銅薄膜層を形成した後、
40mm×40mmの角状に裁断してヴィア形成用基板
とした。 (2)めっき装置 直流電解めっきをヴィア形成用基板に施し、ブラインド
ホール内に銅を充填する場合、4リットルのめっき槽に
入れられた所定量の直流電解用めっき液にヴィア形成用
基板を浸漬し、ヴィア形成用基板の銅箔を陰極とすると
共に、50mm×200mmの銅板を陽極とした。PR
電解めっきをヴィア形成用基板に施し、ブラインドホー
ルの内壁面を含むブラインドホールの開口面側に銅皮膜
層を形成する場合、4リットルのめっき槽に入れられた
所定量のPR電解用めっき液にヴィア形成用基板を浸漬
し、ヴィア形成用基板の銅箔を電極の一方とすると共
に、50mm×200mmの銅板を他方の電極とした。
尚、めっき槽のめっき液には、その液温を25℃に維持
しつつ、ポンプによるエア攪拌によって攪拌を施した。 (3)めっき液 PR電解用めっき液及び直流電解用めっき液としては、
いずれも市販のめっき液を用いた。そのめっき液を下記
に示す。 PR電解用めっき液;「カパラパルスS3」(アトテ
ック社製) 直流電解用めっき液;「Cu―Brite VF」
(荏原ユージライト社製)
【0015】作成したヴィア形成用基板のブラインドホ
ールに、PR電解めっき及び直流電解めっきによって銅
金属を充填した。先ず、前述したPR電解用めっき液が
入れられた4リットルのめっき槽にヴィア形成用基板を
浸漬し、ヴィア形成用基板の銅箔を電極の一方とし且つ
50mm×200mmの銅板を他方の電極とするPR電
解めっきを施した。このPR電解めっきでは、フォワー
ド電流(F)の電流密度(Fd)を1.0A/dm2とす
ると共に、その印加時間(Ft)を10msとした。更に、
リバース電流(R)の電流密度(Rd)も1.0A/dm
2とすると共に、その印加時間(Rt)を0.2msとし
た。かかるPR電解めっきを75分間施して約15μm
の銅から成る金属皮膜層を形成した。この金属皮膜層の
厚さは、ブラインドホールの深さ(30μm)の約1/
2の厚さである。PR電解めっきを施したヴィア形成用
基板のブラインドホールの断面を顕微鏡観察すると、図
1(c)に示す様に、ブラインドホールの約1/2の体
積が銅によって充填されていた。
【0016】次いで、PR電解めっきを施したヴィア形
成用基板を、前述した4リットルのめっき槽に入れられ
た直流電解用めっき液に浸漬し、このヴィア形成用基板
の銅箔を陰極とし且つ50mm×200mmの銅板を陽
極とする直流電解めっきを施した。この直流電解めっき
では、電流密度を1.0A/dm2とし、直流電解めっ
きを15分間施した。直流電解めっきを施したヴィア形
成用基板のブラインドホールの断面を顕微鏡観察する
と、図1(d)に示す様に、ブラインドホールは完全に
銅金属によって充填されており、形成したヴィア表面に
露出する銅表面も実質的に平坦とすることができた。
【0017】比較例1 実施例1において、PR電解めっきを90分間施し、直
流電解めっきを施さなかった他は実施例1と同様に、ヴ
ィア形成用基板のブラインドホールに銅を充填した。P
R電解めっきを終了したヴィア形成用基板のブラインド
ホールの断面を顕微鏡観察すると、ブラインドホールが
完全に銅によって充填されておらず、形成したヴィア表
面に露出する銅の表面は凹状に窪みが形成されていた。
【0018】実施例2 実施例1において、リバース電流(R)の電流密度(R
d)及び印加時間(Rt)を下記表1に示す値に変更した
他は実施例1と同様にPR電解めっきを施し、ブライン
ドホールの約1/2の体積が銅によって充填されるまで
の時間を表1に併せて示した。
【表1】 次いで、PR電解めっきを施した各ヴィア形成用基板
に、実施例1と同様に直流電解めっきを15分間施した
後、直流電解めっきを施したヴィア形成用基板のブライ
ンドホールの断面を顕微鏡観察すると、ブラインドホー
ルは完全に銅金属によって充填されており、形成したヴ
ィア表面に露出する銅表面も実質的に平坦とすることが
できた。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、小径化されたブライン
ドホールにも充分に金属を充填してヴィアを形成でき、
且つヴィアの表面も実質的に平坦面に形成できる。この
ため、導体パターンの微細化及び多層化に伴うヴィアの
小径化の要望に応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヴィアフィリング方法の一例を説
明する工程図である。
【図2】半導体装置に使用される基板の部分断面図であ
る。
【図3】従来のヴィアフィリング方法を説明する工程図
である。
【図4】直流電解めっきのみによって小径化されたブラ
インドホールに金属充填した場合の状態を説明する部分
拡大断面図である。
【図5】PR電解めっきに用いるパルス電流を説明する
説明図である。
【図6】PR電解めっきのみによって小径化されたブラ
インドホールに金属充填した場合の状態を説明する部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
10 配線基板 12 ヴィア 14 導体パターン 20 絶縁性樹脂層 22 金属箔 24 ブラインドホール 26 薄膜金属層 28 金属皮膜層 30 金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 N (72)発明者 佐々木 正行 長野県長野市大字栗田字舎利田711番地 新光電気工業株式会社内 Fターム(参考) 4K024 AA09 AB03 BA09 BB11 BC02 CA05 CA07 GA02 GA16 5E317 AA24 BB02 BB12 CC33 CD01 GG01 GG14 GG17 5E346 AA12 AA15 AA43 BB01 CC02 CC09 CC32 DD01 DD22 FF14 GG15 GG17 HH25 HH26 HH33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面に導体層が露出するブラインドホー
    ルを絶縁性樹脂層に形成し、前記ブラインドホールの底
    面を含む内壁面に金属薄膜層を形成した後、前記ブライ
    ンドホール内に電解めっきによって金属を充填してヴィ
    アを形成する際に、 該ブラインドホール内に金属を充填するフォワード電流
    を流す陽極と陰極とが所定の周期で反転し、前記フォワ
    ード電流の流れる方向と反対の方向にリバース電流を流
    すPR電解めっきによって、前記ブラインドホール内の
    金属薄膜上に金属皮膜を形成した後、 前記ブラインドホール内の残余の部分に、直流電流を連
    続して流す直流電解めっきによって、金属を充填するこ
    とを特徴とするヴィアフィリング方法。
  2. 【請求項2】 フォワード電流の電流密度(Fd)とリ
    バース電流の電流密度(Rd)の比(Fd/Rd)が1以下
    で、且つフォワード電流を流す時間がリバース電流を流
    す時間よりも長いPR電解めっきによって、ブラインド
    ホール内の金属薄膜上に金属皮膜を形成する請求項1記
    載のヴィアフィリング方法。
  3. 【請求項3】 ブラインドホールの略1/2の体積を、
    PR電解めっきによって形成した金属皮膜の金属で充填
    した後、前記ブラインドホール内の残余の部分に、直流
    電解めっきによって金属を充填する請求項1又は請求項
    2記載のヴィアフィリング方法。
JP2001105410A 2000-04-18 2001-04-04 ヴィアフィリング方法 Pending JP2002004083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001105410A JP2002004083A (ja) 2000-04-18 2001-04-04 ヴィアフィリング方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000116655 2000-04-18
JP2000-116655 2000-04-18
JP2001105410A JP2002004083A (ja) 2000-04-18 2001-04-04 ヴィアフィリング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002004083A true JP2002004083A (ja) 2002-01-09

Family

ID=26590309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001105410A Pending JP2002004083A (ja) 2000-04-18 2001-04-04 ヴィアフィリング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002004083A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007059439A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Shindo Denshi Kogyo Kk フレキシブル配線板用の導体積層フィルムおよびフレキシブル配線板、ならびにそれらの製造方法
JP2008031516A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nippon Macdermid Kk 電解めっき方法
JP2008513985A (ja) * 2004-09-20 2008-05-01 アトテック・ドイチュラント・ゲーエムベーハー スルーホールに金属を充填するための電気処理、とりわけプリント基板のスルーホールに銅を充填するための電気処理
JP2012074687A (ja) * 2010-08-31 2012-04-12 Kyocera Corp 配線基板の製造方法及びその実装構造体の製造方法
JP2012104819A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 印刷回路基板及びそのビアホールの充填方法
JP2013118370A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd ビアホールめっき方法及びそれを用いて製造されたプリント回路基板
CN103957660A (zh) * 2014-04-30 2014-07-30 惠州市力道电子材料有限公司 含有填充铜柱的高导热陶瓷基板及其制备工艺
JP2015097253A (ja) * 2013-10-09 2015-05-21 日立化成株式会社 多層配線基板の製造方法
JP2015097251A (ja) * 2013-10-09 2015-05-21 日立化成株式会社 多層配線基板の製造方法
JP2015097254A (ja) * 2013-10-09 2015-05-21 日立化成株式会社 多層配線基板の製造方法
CN106993382A (zh) * 2017-04-14 2017-07-28 深圳市牧泰莱电路技术有限公司 一种带盲孔的电路板的制作方法
CN113677105A (zh) * 2021-07-09 2021-11-19 皆利士多层线路版(中山)有限公司 线路板盲孔的镀孔方法及含有镀铜盲孔的hdi线路板
WO2022138151A1 (ja) * 2020-12-23 2022-06-30 富士フイルム株式会社 金属充填微細構造体及び金属充填微細構造体の製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008513985A (ja) * 2004-09-20 2008-05-01 アトテック・ドイチュラント・ゲーエムベーハー スルーホールに金属を充填するための電気処理、とりわけプリント基板のスルーホールに銅を充填するための電気処理
JP2007059439A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Shindo Denshi Kogyo Kk フレキシブル配線板用の導体積層フィルムおよびフレキシブル配線板、ならびにそれらの製造方法
JP2008031516A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nippon Macdermid Kk 電解めっき方法
JP2012074687A (ja) * 2010-08-31 2012-04-12 Kyocera Corp 配線基板の製造方法及びその実装構造体の製造方法
JP2012104819A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 印刷回路基板及びそのビアホールの充填方法
JP2013118370A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd ビアホールめっき方法及びそれを用いて製造されたプリント回路基板
JP2015097254A (ja) * 2013-10-09 2015-05-21 日立化成株式会社 多層配線基板の製造方法
JP2015097253A (ja) * 2013-10-09 2015-05-21 日立化成株式会社 多層配線基板の製造方法
JP2015097251A (ja) * 2013-10-09 2015-05-21 日立化成株式会社 多層配線基板の製造方法
JP2015097252A (ja) * 2013-10-09 2015-05-21 日立化成株式会社 多層配線基板
CN103957660A (zh) * 2014-04-30 2014-07-30 惠州市力道电子材料有限公司 含有填充铜柱的高导热陶瓷基板及其制备工艺
CN106993382A (zh) * 2017-04-14 2017-07-28 深圳市牧泰莱电路技术有限公司 一种带盲孔的电路板的制作方法
WO2022138151A1 (ja) * 2020-12-23 2022-06-30 富士フイルム株式会社 金属充填微細構造体及び金属充填微細構造体の製造方法
CN113677105A (zh) * 2021-07-09 2021-11-19 皆利士多层线路版(中山)有限公司 线路板盲孔的镀孔方法及含有镀铜盲孔的hdi线路板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1663329B (zh) 柔性电路可印刷板上通路孔的制造
US4088544A (en) Composite and method for making thin copper foil
CN100571483C (zh) 带载体的极薄铜箔以及使用带载体的极薄铜箔的电路板
KR100517234B1 (ko) 커패시터층 형성용 적층판 및 그 제조방법
KR20010033089A (ko) 피변조 전계를 이용한 작은 홈 내의 금속 전착
JP5684328B2 (ja) 表面粗化銅板の製造方法及び表面粗化銅板
JP4087369B2 (ja) キャリア付き極薄銅箔、およびプリント配線板
US20060219428A1 (en) Double-sided wiring board fabrication method, double-sided wiring board, and base material therefor
JP2002004083A (ja) ヴィアフィリング方法
JP2005076091A (ja) キャリア付き極薄銅箔の製造方法、及びその製造方法で製造されたキャリア付き極薄銅箔
JPH07336017A (ja) 電流反転電解法による薄膜回路製造方法ならびにそれを用いた薄膜回路基板、薄膜多層回路基板および電子回路装置
JP2005260058A (ja) キャリア付き極薄銅箔、キャリア付き極薄銅箔の製造方法および配線板
JP2003213489A (ja) ビアフィリング方法
TW201114336A (en) Printed circuit board and method of manufacturing the same
TW200305972A (en) Via filling method
GB2123616A (en) Circuit boards and method of manufacture thereof
JP2004193520A (ja) プリント配線板の製造方法
JP2006339483A (ja) 配線基板の製造方法及び配線基板
TWI275668B (en) Electroplating method
JP2000151096A (ja) プリント配線板の製造方法
JPH08148810A (ja) プリント配線板の製造法
JP2002171066A (ja) 多層配線基板の製造方法
JP2004128053A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP3951938B2 (ja) エッチング方法とそれを用いたプリント配線板の製造方法
JP2004071695A (ja) 導電性シートおよびその製造方法