JP2002003897A - 洗濯用品 - Google Patents

洗濯用品

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JP2002003897A
JP2002003897A JP2000184894A JP2000184894A JP2002003897A JP 2002003897 A JP2002003897 A JP 2002003897A JP 2000184894 A JP2000184894 A JP 2000184894A JP 2000184894 A JP2000184894 A JP 2000184894A JP 2002003897 A JP2002003897 A JP 2002003897A
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laundry
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carbon atoms
film
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Katsuhiko Kasai
克彦 笠井
Kazutoshi Ide
一敏 井手
Hiroshi Nishimura
弘 西村
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存安定性や低温物性等を向上させた洗濯用
物品を提供する。 【解決手段】 界面活性剤を含有する洗剤、漂白剤、柔
軟剤、糊剤等の洗濯用組成物を、(a)ビニルアルコー
ルの脂肪酸エステル及び(b)特定の不飽和化合物を重
合した後ケン化して得られる共重合体を含む水溶性フィ
ルムで包装してなる洗濯用品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の水溶性フィ
ルムで包装された洗濯用品に関する。
【0002】
【従来の技術】消費者の利便性を考慮した洗濯用品とし
て、洗濯1回分の洗剤を水溶性フィルム等で分包包装し
たワンパック洗剤(特開昭63−12467号公報等)
や、洗剤組成物を含む層と、該層の両側に水溶性基体と
を配置してなるシート状洗濯用品(特開平10−725
99号公報)が知られている。また、特開平9−324
096号公報、特開平10−60207号公報には、ア
ルカリ性物質の包装において変質のない、アニオン変性
ポリビニルアルコール水溶性フィルム及び該フィルムか
らなる水溶性包装材料が開示されている。
【0003】これらの水溶性フィルムには、柔軟性の付
与を目的としてグリセリン等の可塑剤が配合されるが、
保存によりフィルム中の可塑剤が内容物に移行し、その
結果可塑剤配合効果が低減し、特に低温での柔軟性が低
下し、輸送時の振動や落下による衝撃によりフィルムが
破損するという問題があった。
【0004】また、内容物に影響されずに水溶性を維持
するために、ポリビニルアルコールをアニオン変性し、
ケン化度を高める検討もされているが、アニオン変性に
よりポリビニルアルコールのガラス転移点が高くなり、
低温や低湿度下において柔軟性が低下し、同様に輸送時
の振動や落下による衝撃によりフィルムが破損するとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、内容
物の成分に影響されず、低温においても十分な柔軟性を
示し輸送時等の衝撃による破損が低減され、保存安定性
に優れた分包包装型の洗濯用品を提供することである。
【0006】
〔式中、R1、R2、R3は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基の何れかであり、R1は−X−(AO)n4でもよい。Xは、−O−、−CONH−、−R5−O−、−R5−CONH−、−R5−NHCO−の何れかの基であり、R5は炭素数1〜8のアルキレン基である。Aは炭素数2〜4のアルキレン基であり、nは1〜50である。R4は炭素数1〜4のアルキル基である。〕
【0007】
【発明の実施の形態】<洗濯用組成物>本発明の洗濯用
組成物は、界面活性剤を含有するものであって、洗剤組
成物、柔軟剤組成物、漂白剤組成物、糊剤組成物等が挙
げられ、使用の利便性の点で1回の使用量ごとに分包し
たものが好ましい。分包される洗濯用組成物は10〜1
00gが好ましく、15〜50gがより好ましい。
【0008】洗濯用組成物の形態は粒状物や錠剤でも良
いが、洗濯用品とした時の感触の良さの点でペースト状
物がより好ましい。また、ペースト状の洗濯用組成物に
より洗濯用品を得た場合、気体(特に酸素)と洗濯用組
成物の接触面積を小さくできるため、安定性(変色や異
臭の発生といった変質)の向上という点で好ましいもの
となる。
【0009】ペースト状の組成物は、25℃での進入硬
度が0.01〜10kg/cm2であるのが好ましく、
0.03〜8kg/cm2がより好ましく、0.05〜
5kg/cm2が更に好ましい。ここで、進入硬度は、
25℃に保った洗濯用組成物の表面にレオメーター(F
UDOH RT−2010J−CW)の専用アダプター
(底面積1cm2の円)を押し付け、アダプターが該組
成物の内部に30cm/分の進入速度で2cm進入した
ときの応力の測定により求めることができる。
【0010】洗濯用組成物は、界面活性剤を、好ましく
は5〜60重量%、より好ましくは10〜55重量%、
更に好ましくは20〜50重量%含有する。性能の点で
5重量%以上が好ましく、溶解速度の点で60重量%以
下が好ましい。
【0011】界面活性剤としては、陰イオン界面活性
剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界
面活性剤等が挙げられる。特に非イオン界面活性剤を含
有することが好ましく、1〜60重量%がより好まし
く、1.5〜50重量%が更に好ましい。
【0012】陰イオン界面活性剤としては、高級アルコ
ールの硫酸エステル塩、高級アルコールのエトキシル化
物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、α−スルホ脂肪酸塩若しくはそのエステル塩、又は
脂肪酸塩が挙げられる。特に、アルキル鎖の炭素数が1
0〜18(好ましくは12〜14)の直鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、炭素数が10〜20のα−スルホ脂
肪酸アルキルエステル塩が好ましい。また、対イオンと
しては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニ
ア、アルカノールアミン等が挙げられる。溶解速度調整
の観点から、カリウムイオンを併用することも好まし
い。全対イオン中カリウムイオンは5重量%以上が好ま
しく、20重量%以上がより好ましく、40重量%以上
が特に好ましい。
【0013】非イオン界面活性剤としては、高級アルコ
ールのエチレンオキシド(以下「EO」という)付加
物、若しくはEO/プロピレンオキシド(以下「PO」
という)付加物、脂肪酸アルカノールアミド、アルキル
(ポリ)グリコシド等が挙げられる。特に炭素数が10
〜16のアルコールのEO1〜10モル付加物が皮脂汚
れの除去、耐硬水性、生分解性の点で好ましい。
【0014】陽イオン界面活性剤として、アルキルトリ
メチルアンモニウム塩等が、両性界面活性剤として、カ
ルボベタイン型、スルホベタイン型両性界面活性剤等が
挙げられる。
【0015】洗濯用組成物、特に洗剤組成物は、洗浄性
能の点で、下記要件(i)及び(ii)を満たすアルカリ
剤を含有することが好ましい。 (i)20℃における0.1重量%濃度の水溶液もしく
は分散液の最大pHが10以上である。 (ii)0.1重量%濃度の水溶液もしくは分散液1リッ
トルをpH9にするために0.1NのHCl水溶液を5
ml以上必要とする。
【0016】この要件を満たすアルカリ剤は、組成物中
に5〜60重量%、更に10〜50重量%配合されるこ
とが好ましい。
【0017】上記要件を満たすアルカリ剤としては、後
述する特定構造の結晶性珪酸塩をはじめ、従来から知ら
れているデンス灰や軽灰と総称されている炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、並びにJI
S1号、2号、3号等の非晶質アルカリ金属珪酸塩が挙
げられる。これら以外にも、セスキ炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウムなどが挙げられ、またトリポリリン酸
塩等のリン酸塩もアルカリ剤としての作用を有する。
【0018】結晶性珪酸塩としては、上記(i)で定義
される最大pHが11以上のものがより好ましい。特に
結晶性珪酸塩として好適なものは、下記一般式(A)で
表されるものである。 x(M2O)・y(SiO2)・z(Memn)・w(H2O) (A) 〔式中、Mは周期律表のIa族元素(特に好ましくはカ
リウム及び/又はナトリウム)を表し、Meは周期律表
のIIa族元素、IIb族元素、IIIa族元素、IVa族元素
及びVIII族元素から選ばれる1種又は2種以上の組み合
わせ(好ましくはマグネシウム及び/又はカルシウム)
を示し、y/x=0.5〜2.6、z/x=0.01〜
0.9、w=0〜20、n/m=0.5〜2.0であ
る。〕 上記一般式(A)で表される結晶性珪酸塩の製造方法に
ついては、特開平7−89712号公報を参考にするこ
とができる。
【0019】また、下記一般式(B)で表される結晶性
珪酸塩も好適に使用することができる。 M2O・y’(SiO2)・w’(H2O) (B) 〔式中、Mはアルカリ金属(特に好ましくカリウム及び
/又はナトリウム)を表し、y’=1.5〜2.6、
w’=0〜20(特に好ましくは実質的に0)であ
る。〕 上記一般式(B)の結晶性珪酸塩は特開昭60−227
号公報及びPhys.Chem.Glasses.7, 127-138(1966)、Z.Kr
istallogr., 129, p396 −p404(1969)等に記載されてい
る。またヘキスト社より商品名「Na−SKS−6」
(δ−Na2Si25)として、粉末状、顆粒状のもの
が入手できる。
【0020】洗剤組成物については、その他成分とし
て、洗剤の分野で公知の無機ビルダー、水溶性ポリマ
ー、再汚染防止剤、柔軟化剤、蛍光増白剤、泡コントロ
ール剤、酵素、香料等を含有させることができる。
【0021】無機ビルダーとしては、結晶性アルミノ珪
酸塩、非晶質アルミノ珪酸塩、結晶性珪酸ナトリウム、
トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム等が
挙げられ、環境への影響や洗浄性能の点で結晶性アルミ
ノ珪酸塩がより好ましい。無機ビルダーの組成物中の配
合量は、洗浄性能の点で10〜50重量%が好ましく、
15〜40重量%がより好ましい。
【0022】水溶性ポリマーとしては、カルボン酸系ポ
リマー、カルボキシメチルセルロース、可溶性澱粉、糖
類等が挙げられる。中でも金属イオン封鎖能、固体汚れ
・粒子汚れの分散能及び再汚染防止能の点で、重量平均
分子量が1000〜10万のカルボン酸系ポリマーが好
ましい。特に、アクリル酸−マレイン酸コポリマーの塩
とポリアクリル酸塩が好ましい。ここで、塩としてはナ
トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が挙げられ
る。水溶性ポリマーの組成物中の配合量は、洗浄性能の
点で0.5〜20重量%が好ましく、1〜10重量%が
より好ましい。
【0023】洗剤組成物の場合、貯蔵安定性の点で水分
量は10重量%以下が好ましく、7重量%以下がより好
ましく、5重量%以下が更に好ましい。尚、水分量は、
JIS K 3362:1998 加熱減量法により規
定された方法で測定する。また、好適な進入硬度を達成
するために、陰イオン界面活性剤を含有することが好ま
しく、非イオン界面活性剤/陰イオン界面活性剤は重量
比で20/1〜1/10が好ましく、10/1〜1/5
がより好ましく、5/1〜1/1が更に好ましい。
【0024】また、本発明の洗濯用組成物が柔軟剤組成
物である場合、柔軟基剤として、アミン塩又は第4級ア
ンモニウム塩等を用いることができる。特にジ長鎖アル
キル型の第4級アンモニウム塩が好適であり、アルキル
基中に−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CO
NH−のような連結基を含むものであってもよい。該柔
軟基剤の含有量は、柔軟剤組成物中4〜70重量%が好
ましい。また、前記洗剤組成物に用いられるような界面
活性剤を含有する。更に、任意成分として、ビルダーの
他に、香料、色素、シリコーン化合物、抗菌剤、溶剤、
水溶性塩類等を含有していてもよい。また、好適な進入
硬度を達成するために、ポリエチレングリコールを含有
することが好ましい。ポリエチレングリコールの重量平
均分子量は2千〜2万が好ましく、含有量は10〜50
重量%が好ましい。
【0025】また、本発明の洗濯用組成物が漂白剤組成
物の場合、漂白剤は、例えば酸素系の漂白剤が好適であ
る。酸素系漂白剤は、水中で過酸化水素を発生する過酸
化物を含有する化合物を含有する。かかる過酸化物とし
ては、過酸化ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム・
過酸化水素付加物、ピロリン酸ナトリウム・過酸化水素
付加物、尿素・過酸化水素付加物、4Na2SO4・2H
2O・NaCl、過硼酸ナトリウム・一水和物、過硼酸
ナトリウム・四水和物、過ケイ酸ナトリウム、過酸化ナ
トリウム、過酸化カルシウム等が挙げられ、特に過炭酸
ナトリウム、過硼酸ナトリウム・一水和物、過硼酸ナト
リウム・四水和物が好ましい。漂白剤の含有量は、漂白
剤組成物中2〜90重量%、好ましくは20〜90重量
%である。また、必要に応じて、適当な脱離基を有する
化合物、テトラアセチルエチレンジアミン、アセトキシ
ベンゼンスルホン酸塩、特開昭59―22999号公
報、特開昭63―258447号公報、特開平6−31
6700号公報記載の有機過酸前駆体又は遷移金属を金
属イオン封鎖剤で安定化させた金属触媒等を漂白活性化
剤として含有していてもよい。漂白活性化剤の含有量は
漂白剤組成物中0〜30重量%、好ましくは1〜20重
量%である。更に、洗剤組成物又は柔軟組成物に用いら
れるような界面活性剤を含有し、ビルダー、柔軟化剤の
他に、p−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸
塩、アルケニルコハク酸塩、尿素等の可溶化剤、浸透
剤、粘土等の懸濁剤、研磨剤、キレート剤、顔料、染
料、香料等を含有していてもよい。また、好適な進入硬
度を達成するために、ポリエチレングリコールを含有す
ることが好ましい。ポリエチレングリコールの重量平均
分子量は2千〜2万が好ましく、含有量は10〜50重
量%が好ましい。
【0026】更に本発明の洗濯用組成物が糊剤組成物の
場合、α化澱粉、アセタール化カルボキシメチルセルロ
ース、共重合体エマルジョンの噴霧乾燥物等を含有する
ことができる。糊剤組成物は、特公昭48−23994
号、特開昭59−68384号、特開昭62−1178
76号に記載されたものを使用することができる。ま
た、好適な進入硬度を達成するために、ポリエチレング
リコールを含有することが好ましい。ポリエチレングリ
コールの重量平均分子量は2千〜2万が好ましく、含有
量は10〜50重量%が好ましい。
【0027】<水溶性フィルム>本発明に用いられる水
溶性フィルムは、下記(a)及び(b)を重合した後ケ
ン化して得られる共重合体を含有する。 (a)ビニルアルコールの脂肪酸エステル〔以下(a)
成分という〕 (b)式 (R1)(R2)C=C(R3)−X−(AO)n4
で表される化合物〔以下(b)成分という〕 〔式中、R1、R2、R3は、それぞれ独立して、水素原
子、水酸基、炭素数1〜3、好ましくは1のアルキル
基、炭素数1〜3、好ましくは1のヒドロキシアルキル
基の何れかであり、中でも水素原子が好ましく、R1
−X−(AO)n4でもよい。Xは、−O−、−CONH
−、−R5−O−、−R5−CONH−、−R 5−NHC
O−の何れかの基、好ましくは−O−又は−R5−O−
であり、R5は炭素数1〜8、好ましくは1のアルキレ
ン基である。Aは炭素数2〜4、好ましくは2のアルキ
レン基であり、nは1〜50、好ましくは3〜45、よ
り好ましくは5〜40である。R4は炭素数1〜4、好
ましくは1のアルキル基である。〕。
【0028】(b)成分としては、特にアルコキシポリ
アルキレングリコールビニルエーテルが好ましい。
【0029】共重合体中の(b)成分に由来する構成単
位の比率は、0.5〜10モル%が好ましく、1.5〜
9.5モル%がより好ましく、2.5〜9モル%が更に
好ましい。水への溶解性の点で0.5モル%以上が好ま
しく、水に投入した時にゲル状物を形成して溶解性を低
下させることを防止する点で10モル%以下が好まし
い。
【0030】ケン化後の、未ケン化(a)成分に由来す
る構成単位の比率は、共重合体中5モル%以下が好まし
く、3モル%以下がより好ましく、1モル%以下が更に
好ましい。洗濯用組成物による劣化を防止する点で5モ
ル%以下が好ましい。
【0031】共重合体の重量平均分子量は、溶解性の点
で、ポリエチレングリコールを標準に用い、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィによって測定した場合、5
000〜100万が好ましく、1〜50万がより好まし
い。
【0032】本発明において、「水溶性」であるとは、
40℃以下の水に溶解することであり、10℃以下の水
に溶解することがより好ましい。ここで、「溶解する」
とは、内径105mmの円柱状の1Lのビーカーに所定
の温度の蒸留水1Lを入れ、全長35mm、最大直径
7.5mmの撹拌子(科学共栄社製、型式SA−35等
が好適例)を用いて550rpmにて撹拌を行い、フィ
ルム(3cm×3cm、4枚)を投入して、8分間撹拌
を続けた後、目開き125μmのふるいを通過させた時
の残留物が、投入したフィルムの5重量%以下であるこ
とをいい、2重量%以下がより好ましい。
【0033】水溶性フィルムは、非イオン界面活性剤を
0.01〜2重量%含有することが好ましい。より好ま
しくは0.05〜1.5重量%であり、更に好ましくは
0.1〜1重量%である。剥離性の点で0.01重量%
以上であり、フィルム強度の点で2重量%以下である。
【0034】非イオン界面活性剤は、例えばアルキル基
の炭素数が8〜20の脂肪族アルコール、アルキル基の
炭素数が9〜21の脂肪酸及び脂肪酸アルキルエステ
ル、アルキル基の炭素数が8〜20の脂肪族アミン等
の、非共有電子対を持つ原子を1つ以上有する化合物に
EO、POを常法に従い付加させたもの、糖由来のポリ
オールを親水基とするもの、あるいは脂肪酸アミド系の
ものが一般的である。
【0035】非イオン界面活性剤としては、高級アルコ
ールのアルキレンオキシド付加物が好ましく、次の一般
式(1)及び/又は(2)にて示される高級アルコール
のアルキレンオキシド付加物が更に好ましい。特に
(1)にて示される高級アルコールのEO付加物が好ま
しい。 R6O(EO)mH (1) 〔式中、R6は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜
18の一級の分岐鎖アルキル基及び/又は二級のアルキ
ル基である。EOはエチレンオキシ基であり、mは平均
付加モル数であり、1〜40が好ましく、3〜30がよ
り好ましく、5〜25が更に好ましい。〕 R7O[(EO)k/(PO)l]H (2) 〔式中、R7は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜
18の一級のアルキル基である。EOはエチレンオキシ
基、POはプロピレンオキシ基を示す。k及びlは平均
付加モル数であり、kは3〜30が好ましく、5〜25
がより好ましく、lは1〜10が好ましく、1〜5がよ
り好ましい。EOとPOはランダム付加又はEOを付加
した後、POを付加してもよく、またその逆のようなブ
ロック付加体でもよい。〕。
【0036】非イオン界面活性剤としては、上記に示し
たもの以外に次の一般式(3) R8−(OR9)xy (3) 〔式中、R8は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアル
キル基、アルケニル基、又はアルキルフェニル基、R9
は炭素数2〜4のアルケニル基、Gは炭素数5又は6の
還元糖に由来する残基、xは平均値0〜6の数、yは平
均値1〜10の数を示す。〕で表されるアルキル多糖界
面活性剤、脂肪酸アルカノールアミド、ポリヒドロキシ
脂肪酸アミド等が配合できる。
【0037】水溶性フィルムは、香料組成物を0.01
〜2重量%含有することが好ましい。より好ましくは
0.05〜1.5重量%であり、更に好ましくは0.1
〜1重量%である。特異臭の低減の点で0.01重量%
以上であり、フィルム強度の点で2重量%以下である。
【0038】水溶性フィルムは、加工性、柔軟性、水へ
の溶解時の親水性、材料保存時又は洗濯用組成物の保存
時のブロッキング防止性等を向上させるために、可塑剤
やその他の界面活性剤を含有することが好ましい。これ
らは好ましくは0〜20重量%、より好ましくは5〜1
5重量%の比率で添加される。可塑剤としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジ
グリセリン、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール
(分子量:600以下)、トリメチロールプロパン等の
多価アルコール系可塑剤が好ましく、グリセリンがより
好ましい。その他の界面活性剤としては、陰イオン界面
活性剤、陽イオン界面活性剤が好ましい。また本発明の
趣旨を損なわない範囲内で、着色剤、離型剤等を配合ま
たは塗布することができる。
【0039】水溶性フィルムの強度を高め、水溶性を向
上するために、平均粒子径0.1〜10μm、好ましく
は0.1〜5μm、更に好ましくは0.2〜3μmの水
不溶性又は水難溶性粉体を、水溶性フィルムに対して
0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜4重量%、更
に好ましくは1〜3重量%含有することが好ましい。こ
れにより、フィルム使用量を低減することが可能とな
る。ここで、平均粒子径は、リーザー回折/散乱式粒度
分布測定装置にて測定したものである。
【0040】水不溶性又は水難溶性粉体としては、二酸
化チタン、炭酸カルシウム、タルク、不溶性シリカ、粘
土鉱物、アルミノ珪酸塩、水酸化アルミニウム、硫酸バ
リウム、ケイ酸塩、パルプ、セルロース等が挙げられ、
これらは必要に応じて単独で用いることも二種以上併用
することもできる。これらの内、二酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、タルク、不溶性シリカ、粘土鉱物が保存安定
性、外観の良好さの点で好ましく、二酸化チタン及び二
酸化チタンとの併用がより好ましい。
【0041】フィルム化に際しては、特に製法は制限さ
れず、従来公知のフィルムの製法を準用することができ
る。例えば、本発明の共重合体を含有する組成物の水溶
液(微粉末は懸濁分散している)を調製したのち、PE
T等のプラスチックフィルム、離型紙またはベルト若し
くはドラム上にキャストし、乾燥するキャスティング法
が一般的である。
【0042】本発明の水溶性フィルムの厚みは、使用の
目的に応じ任意に設定することができるが、いずれのフ
ィルム化方法においても最終的に得られるフィルムの厚
みは機械強度、水速溶性の点で10〜100μmが好ま
しく、15〜50μmがより好ましい。
【0043】また、加工性、触った時の感触、溶解性、
材料保存時のブロッキング防止、洗濯用組成物の保存時
のブロッキング防止等を向上させるために、水溶性フィ
ルムにエンボス加工等によって格子状や亀甲状の凹凸を
付けることが好ましい。
【0044】<洗濯用品>本発明の洗濯用品は、上記組
成物を上記水溶性フィルムで包装してなる。洗濯用品
は、溶解性の点で厚み15mm以下が好ましく、10m
m以下がより好ましく、5mm以下が更に好ましい。ま
た、強度及び取り扱いの容易さの点で厚みは1mm以上
が好ましく、2mm以上がより好ましい。
【0045】また、本発明の洗濯用品は、下記方法によ
り算出される可撓性パラメーターが3〜6、特に4〜
5.5であると、輸送時等に破損がなく、また感触が良
好となり、好ましい。
【0046】(可撓性パラメーター算出方法)厚さh
(cm)、長さa(hの25倍)、幅b(1.5cm)
の洗濯用品を、支点間距離がL(hの16倍)である2
つの支持体上に静置する。次いで、該支持体上のL/2
の位置で洗濯用品の幅方向に対して歯形押棒を2cm/
分の速度で降下させて荷重をかけた場合の最大荷重をF
(N)とし、下記式により可撓性パラメーターを算出す
る。 可撓性パラメーター=log〔(3×F×L)/(2×
b×h2)×104〕。
【0047】図1(イ)〜(ハ)は、最大荷重Fの測定
方法を示す概略図であり、Aは歯形押棒、Bは洗濯用
品、C,C’は支持体、D,D’は支点である。本測定
には、株式会社レオテック製FUDOH RHEO M
ETERと、その専用アダプターである歯形押棒A(本
測定の歯形押棒A)と、折芯JIS用(折試験用)アダ
プター(本測定の支持体C,C’)とを用いる。まず、
図1(イ)のような、厚さh(通常0.05〜1.0c
m)、長さa(hの25倍)、幅b(1.5cm)の洗
濯用品Bを、支点D−D’間距離がL(hの16倍)で
ある2つの支持体C,C’上に、洗濯用品Bの幅方向が
支持体C,C’と平行に定め、長さ方向の中心部をL/
2の位置になるように静置する〔図1(ロ)〕。次い
で、洗濯用品Bの幅方向に対して歯形押棒Aを支持体上
のL/2の位置で2cm/分の速度で降下させて荷重を
かけ〔図1(ハ)〕、歯形押棒Aにかかった最大の荷重
を測定し、これを最大荷重Fとする。この最大荷重Fか
ら上記式により、可撓性パラメーターを算出する。ここ
で、歯形押棒Aの先端には、洗濯用品Bと当接する長さ
20mm、幅4.4mmの歯形部材が取り付けられてお
り、この歯形部材の当接部分は滑らかな半円形状を有し
ている。また、支持体C,C’は折芯JIS S600
5用支持体であって、洗濯用品Bの当接部分は滑らかな
半円形状を有している。また、支持体の高さは25mm
である。
【0048】
【実施例】<洗濯用組成物> (洗剤1) (1)ラウリルアルコールのEO平均6モル付加物8重
量%、 (2)炭素数12〜14の2級アルコールのEO平均7
モル付加物(日本触媒製ソフタノール70)4重量%、 (3)炭素数12と14のアルコールの混合物(重量比
4:1)のEO平均3モル、PO平均2モル、EO平均
3モルのブロック付加物8重量%、 (4)炭素数12と13のアルコールの混合物(重量比
1:1)のEO平均6.5モル付加物(三菱化学製ノニ
デット)8重量%、 (5)ポリエチレングリコール(重量平均分子量約60
00)2重量%、 (6)炭素数12,14,16のアルコールの混合物
(重量比1:1:1)の硫酸エステルのモノエタノール
アミン塩2重量% (7)合成ゼオライト(東ソー製トヨビルダー)36重
量%、 (8)炭酸ナトリウム15重量%、 (9)結晶性珪酸ナトリウム(クラリアントジャパン社
製SKS−6)5重量%、 (10)ポリアクリル酸ナトリウム(BASF社製Sok
alan PA40)2.5重量% (11)アクリル酸−マレイン酸コポリマーナトリウム塩
(BASF社製Sokalan CP5)2.5重量
%、 (12)酵素〔サビナーゼ18.0T Type Whi
te、リポラーゼ100T、セルザイム0.1T、ター
マミル60T(何れもノボノルディスク社製)を重量比
1:1:1で混合したもの〕1重量% (13)蛍光染料〔ホワイテックスSA(住友化学社
製)、チノパールCBS(チバガイギー社製)の重量比
1:1の混合物〕0.5重量% (14)亜硫酸ナトリウム塩1重量% (15)アミノアルキル変性シリコーンオイル0.25重
量% (16)香料0.25% (17)全体が100%になる量の芒硝(水分3重量%) からなる洗剤1を調製した。
【0049】(洗剤2)攪拌翼を有した混合槽に水3
5.7重量%を加えた。水温が55℃に達した後に、5
0重量%の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
(炭素数12〜13)の水溶液6.0重量%、牛脂脂肪
酸ナトリウム7.5重量%、4A型ゼオライト22.5
重量%、1号ケイ酸ナトリウム1.5重量%、亜硫酸ソ
ーダ2.3重量%、40重量%のアクリル酸−マレイン
酸共重合体(ナトリウム塩、70モル%中和、モノマー
比:アクリル酸/マレイン酸=7/3モル、重量平均分
子量5万)水溶液18.8重量%、蛍光染料(チノパー
ルCBS−XとチノパールAMS−GX(チバガイギー
社製)の重量比1/1混合物)0.5重量%、芒硝5.
2重量%、を攪拌下添加した。これをさらに30分間攪
拌してスラリーを得た(最終温度は60℃)。また、こ
のスラリー中の水分は50重量%であった。
【0050】このスラリーを噴霧乾燥塔に供給し、塔頂
より噴霧を行うことにより噴霧乾燥粒子を調製した。得
られた噴霧乾燥粒子の水分は4.0重量%であった。得
られた噴霧乾燥粒子37.3重量%、非晶質アルミノケ
イ酸塩(Al23=29.6重量%、SiO2=52.
4重量%、Na2O=18.0重量%)5.0重量%及
び粉末SKS−6(ヘキストトクヤマ(株)製を粉砕、
平均粒径50μm)29重量%をレディゲミキサー(撹
拌転動造粒機、松阪技研(株)製)に投入し撹拌を開始
した。そこにポリオキシエチレンアルキルエーテル(炭
素数12〜16、平均EO付加モル数7.0)17重量
%をスプレーすることにより添加し、造粒を行った。次
いで非晶質アルミノケイ酸塩5.0重量%を投入し、表
面改質を行った。得られた造粒粒子をロータリーキルン
に入れ、非晶質アルミノケイ酸塩5.0重量%、酵素
(セルラーゼK(特開昭63−264699号公報記
載)、リポラーゼ100T(ノボ社製)を3:1の重量
比で混合)1.5重量%を混合し、同時に香料0.2重
量%をスプレーし洗剤2を得た。得られた洗剤2は、嵩
密度780g/L、平均粒径480μmであった。
【0051】(漂白剤)炭酸ナトリウム・過酸化水素付
加物15重量%、平均炭素数12のアルコールにEOを
平均12モル付加した非イオン界面活性剤(エマルゲン
120、花王製)44重量%、ポリエチレングリコール
(重量平均分子量6000)33重量%、炭素数20の
脂肪酸2重量%、ゲルベ型アルキル(炭素数16)硫酸
ナトリウム2重量%、オクタノイルオキシベンゼンカル
ボン酸2重量%、香料0.5重量%、水1.5重量%を
混合し、ペースト状の漂白剤を得た。
【0052】(柔軟剤)特開平6−306769号公報
記載の実施例1の柔軟剤組成物16重量%、「エマルゲ
ン120」35重量%、ポリエチレングリコール(重量
平均分子量6000)40重量%、炭素数20の脂肪酸
5重量%、ゲルベ型アルキル(炭素数16)硫酸ナトリ
ウム2重量%、香料0.5重量%、水1.5重量%を混
合し、ペースト状の柔軟剤を得た。
【0053】(糊剤)澱粉100重量部、モノ牛脂アル
キルトリメチルアンモニウムクロライド2重量部、水1
00重量部からなる懸濁液を150℃の加熱ローラーで
アルファー化、乾燥した後、粉砕して、篩いにて40〜
250μmの粒径の粒子が90重量%になるように調整
したもの25重量%、「エマルゲン120」40重量
%、ポリエチレングリコール(6000)30重量%、
炭素数20の脂肪酸1.5重量%、ゲルベ型アルキル
(炭素数16)硫酸ナトリウム1.5重量%、香料0.
5重量%、水1.5重量%を混合し、ペースト状の糊剤
を得た。
【0054】<水溶性フィルム> (フィルム1)酢酸ビニルとメトキシポリエチレン
〔(b)の式中のn=8〕グリコールビニルエーテルを
重合した後、ケン化反応を行い、メトキシポリエチレン
〔(b)の式中のn=8〕グリコールビニルエーテル/
酢酸ビニル共重合体を得た。共重合体中、未ケン化酢酸
ビニルの比率は0.5モル%、メトキシポリエチレン
〔(b)の式中のn=8〕グリコールビニルエーテルの
比率は4モル%、重量平均分子量は約7万であった。
【0055】該共重合体100重量部、二酸化チタン
(平均粒径0.3μm)2重量部、水550重量部、グ
リセリン10重量部、「エマルゲン120」0.2重量
部、香料0.5重量部を分散させ、脱泡した後、120
℃ドラム上にキャスティングしつつ、140℃熱風で乾
燥(乾燥滞留時間2分間)し、水分含量6重量%であ
り、膜厚30μmの長尺のフィルム1を得た。
【0056】(フィルム2)フィルム1に、40メッシ
ュ絹目エンボス加工(ローラー120℃、線圧30kg
/cm)を施し、フィルム2を得た。た。
【0057】(フィルム3)酢酸ビニルとメトキシポリ
エチレン〔(b)の式中のn=12〕グリコールビニル
エーテルを重合した後、ケン化反応を行い、メトキシポ
リエチレン〔(b)の式中のn=12〕グリコールビニ
ルエーテル/酢酸ビニル共重合体を得た。共重合体中、
未ケン化酢酸ビニルの比率は0.3モル%、メトキシポ
リエチレン〔(b)の式中のn=12〕グリコールビニ
ルエーテルの比率は3モル%、重量平均分子量は約6万
であった。
【0058】該共重合体100重量部、二酸化チタン
(平均粒径0.3μm)2重量部、炭酸カルシウム(平
均粒径1μm)1重量部、水550重量部、グリセリン
10重量部、「エマルゲン120」0.3重量部、香料
0.5重量部を分散させ、脱泡した後、120℃ドラム
上にキャスティングしつつ、140℃熱風で乾燥(乾燥
滞留時間2分間)し、水分含量6重量%であり、膜厚3
0μmの長尺のフィルムを得た。次に40メッシュ絹目
エンボス加工(ローラー120℃、線圧30kg/c
m)を施し、フィルム3を得た。
【0059】(フィルム4)酢酸ビニルとメトキシポリ
エチレン〔(b)の式中のn=10〕グリコールビニル
エーテルを重合した後、ケン化反応を行い、メトキシポ
リエチレン〔(b)の式中のn=10〕グリコールビニ
ルエーテル/酢酸ビニル共重合体を得た。共重合体中、
未ケン化酢酸ビニルの比率は0.5モル%、メトキシポ
リエチレン〔(b)の式中のn=10〕グリコールビニ
ルエーテルの比率は2モル%、重量平均分子量は約7万
であった。
【0060】120℃ドラム上にキャスティングしつ
つ、140℃熱風で乾燥(乾燥滞留時間2分間)し、水
分含量6重量%であり、膜厚30μmの長尺のフィルム
4を得た。
【0061】(フィルム5)酢酸ビニルとメトキシポリ
エチレン〔(b)の式中のn=10〕グリコールアリル
エーテルを重合した後、ケン化反応を行い、メトキシポ
リエチレン〔(b)の式中のn=10〕グリコールビニ
ルエーテル/酢酸ビニル共重合体を得た。共重合体中、
未ケン化酢酸ビニルの比率は0.5モル%、メトキシポ
リエチレン〔(b)の式中のn=10〕グリコールビニ
ルエーテルの比率は4モル%、重量平均分子量は約2万
であった。
【0062】120℃ドラム上にキャスティングしつ
つ、140℃熱風で乾燥(乾燥滞留時間2分間)し、水
分含量6重量%であり、膜厚30μmの長尺のフィルム
5を得た。
【0063】(フィルム6)二酸化チタンを添加しない
以外はフィルム1と同様にして、膜厚30μmの長尺の
フィルム6を得た。
【0064】(フィルム7)グリセリンを添加しない以
外はフィルム5と同様にして、膜厚30μmの長尺のフ
ィルム7を得た。
【0065】(フィルム8:比較品)特開平9−324
096号公報の実施例2記載の方法により、膜厚30μ
mのフィルム8を得た。
【0066】(フィルム9:比較品)特開平10−60
207号公報の実施例5記載の方法により、膜厚30μ
mのフィルム9を得た。
【0067】実施例1〜10、比較例1〜2 上記で得た洗濯用組成物を厚さ約3mmの層状に形成
し、この層の両側に上記で得た水溶性フィルムを配置
し、該フィルムの周囲にヒートシールを施した。これに
より、約5cm×10cmで、約20gの洗濯用品を得
た。水溶性フィルムと洗濯用組成物は表1に示す組み合
わせで用いた。得られた洗濯用品を、40℃、湿度65
%の条件で60日間保存した後に、下記の各種試験を行
った。結果を表1に示す。
【0068】〔溶解性〕松下電器産業(株)製、全自動
洗濯機「愛妻号 NA−F42Y1」に衣料2kg(木
綿肌着50重量%、ポリエステル/綿混Yシャツ50重
量%)を投入した後、保存後の洗濯用品を投入し、中水
位(40L)の設定で5℃の水道水を注水し、標準水流
で5分間の洗濯を行なった。洗濯行程終了後に排出され
る洗濯排水を500μm篩で濾過し、篩上に残留する洗
濯用品を下記評価基準に基づいて目視判定した。 (評価基準) ◎:洗濯用品の残留がない。 ○:洗濯用品の残留がほとんどない。 △:洗濯用品が僅かに残留している。 ×:洗濯用品が多量に残留している。
【0069】〔破損防止性〕上記保存後の洗濯用品を、
20℃、40%RHの環境下、12時間調湿した。ボー
ル紙(坪量300g/m2)で底面10cm×10c
m、高さ12cmの直方体容器を作製し、上記調湿した
洗濯用品50枚を積み重ねた状態で収容し、更に梱包状
態のまま−10℃で12時間冷却した。−10℃の状態
を保ったままコンクリート床上に、50cmの高さから
側面落下させて、内部の洗濯用品の破損状況を観察し
た。洗濯用品の破損数により、以下の基準で評価した。 (評価基準) ◎:破損数が0枚 ○:破損数が1〜3枚 ×:破損数が4枚以上。
【0070】〔ブロッキング〕保存後の洗濯用品を10
枚重ね、25℃、湿度50%の環境下24時間保存した
後、2kg/cm2の荷重を10秒間かけた後、該物品
同士のブロッキング性を評価した。 (評価基準) ◎:全くブロッキングしていない。 ○:剥がす時に僅かに音は発生するがブロッキングな
し。 △:部分的にブロッキングしている。 ×:全面にわたってブロッキングしている。
【0071】
【表1】
【0072】実施例11、比較例3 表2に示した組み合わせで、水溶性フィルムで作成した
約5×10cmの袋に洗濯用組成物20gを充填し、充
填口にヒートシールを施し、洗濯用品を得た。得られた
洗濯用品を、40℃、湿度65%の条件で60日間保存
した後に、上記実施例1同様の各種試験を行った。結果
を表2に示す。
【0073】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】可撓性パラメーター算出のための最大荷重Fの
測定方法を示す図である。
【符号の説明】
A…歯形押棒 B…洗濯用品 C,C’…支持体 D,D’…支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CEX C08J 5/18 CEX 4J100 D06F 35/00 D06F 35/00 Z //(C08F 218/04 (C08F 218/04 216:02 216:02 220:52) 220:52) C08L 31:02 C08L 31:02 (72)発明者 西村 弘 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 3B155 AA21 BB02 BB20 CD11 GA01 GA12 GA13 GA14 GA27 MA05 3E086 AA23 AD01 BA02 BA15 BB72 CA29 4F071 AA28 AA29 AA30X AA35X AF05Y AH04 BC01 4H003 AB27 AB46 AC08 AC09 AC23 BA18 DA01 EA12 EA15 EA16 EA28 EB22 EB30 EB32 EB36 EC01 EC02 FA16 4J027 AC02 AC07 AC08 BA04 CD01 4J100 AE09Q AG01P AG04P AM21Q BA04Q BA08Q CA04 CA31 DA38 HA08 HA09 JA58

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤を含有する洗濯用組成物を、
    下記(a)及び(b)を重合した後ケン化して得られる
    共重合体を含む水溶性フィルムで包装してなる洗濯用
    品。 (a)ビニルアルコールの脂肪酸エステル (b)式 (R1)(R2)C=C(R3)−X−(AO)n4
    で表される化合物 〔式中、R1、R2、R3は、それぞれ独立して、水素原
    子、水酸基、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3
    のヒドロキシアルキル基の何れかであり、R1は−X−
    (AO)n4でもよい。Xは、−O−、−CONH−、−
    5−O−、−R5−CONH−、−R5−NHCO−の
    何れかの基であり、R5は炭素数1〜8のアルキレン基
    である。Aは炭素数2〜4のアルキレン基であり、nは
    1〜50である。R4は炭素数1〜4のアルキル基であ
    る。〕
  2. 【請求項2】 共重合体中の(b)に由来する構成単位
    の比率が0.5〜10モル%である請求項項1記載の洗
    濯用品。
  3. 【請求項3】 水溶性フィルムが、非イオン界面活性剤
    を含有する請求項1又は2記載の洗濯用品。
  4. 【請求項4】 洗濯用組成物が、非イオン界面活性剤を
    含有する請求項1〜3の何れか1項記載の洗濯用品。
  5. 【請求項5】 洗濯用組成物が、アルカリ剤を含有し、
    該アルカリ剤が20℃における0.1重量%濃度の水溶
    液もしくは分散液の最大pHが10以上であり、且つ該
    水溶液もしくは分散液1リットルをpH9にするために
    0.1NのHCl水溶液を5ml以上必要とする化合物
    である請求項1〜4の何れか1項記載の洗濯用品。
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