JP2002003835A - 無機蛍光体、無機蛍光体分散物並びにインクジエットプリンター用インク、レーザープリンター用トナー、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンス装置、能動発光液晶装置及び画像表示方法 - Google Patents

無機蛍光体、無機蛍光体分散物並びにインクジエットプリンター用インク、レーザープリンター用トナー、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンス装置、能動発光液晶装置及び画像表示方法

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JP2002003835A
JP2002003835A JP2000182104A JP2000182104A JP2002003835A JP 2002003835 A JP2002003835 A JP 2002003835A JP 2000182104 A JP2000182104 A JP 2000182104A JP 2000182104 A JP2000182104 A JP 2000182104A JP 2002003835 A JP2002003835 A JP 2002003835A
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phosphor
particle size
ink
toner
inorganic phosphor
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English (en)
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Hisahiro Okada
尚大 岡田
Yusuke Kawahara
雄介 川原
Noriko Ohara
徳子 大原
Toshimi Fukui
俊巳 福井
Hidekazu Hayama
秀和 羽山
Tomoko Fuchigami
智子 渕上
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光効率が高く、優れた発光輝度を有する無機
蛍光体、インクジエットプリンター用インク、レーザー
プリンター用トナー、プラズマディスプレイ装置、エレ
クトロルミネッセンス装置、能動発光液晶装置および励
起光を切り替えて照射することによって、同一の場所で
2種以上の表示を可能にした画像表示方法を提供するこ
と。 【解決手段】(1)粒径が1.0μm以下の粒子が全粒
子の30%以上を占める無機蛍光体。 (2)無機蛍光体を含むインクジエットプリンター用イ
ンクおよびレーザープリンター用トナー。 (3)平均粒径1.0μm以下の無機蛍光体を含む分散
物。 (4)平均粒径1.0μm以下の無機蛍光体を含むプラ
ズマディスプレイ装置、エレクトロルミネッセンス装
置、能動発光液晶装置。 (5)励起光を切り替えて照射することによって、同一
の場所で2種以上の表示を可能にした画像表示方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機蛍光体及び無
機蛍光体分散物並びに無機蛍光体を用いたインクジェッ
トプリンター用インク、レーザープリンター用トナー、
プラズマディスプレイ装置(以下、PDPということも
ある。)、エレクトロルミネッセンス装置、能動発光液
晶装置及び画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、様々な分野で、種々の蛍光体
が用いられている。例えば、照明装置の一例である三波
長発光型の蛍光ランプにおいては、蛍光体として青色、
緑色、赤色の三波長に発光する蛍光体が用いられ、青色
蛍光体としては、BaMgAl1017:Eu2+や(S
r,Ba,Ca,Mg)10(PO46Cl2:Eu2+
どのEu2+を発光中心とするユーロピウム付活蛍光体
が、緑色蛍光体としてはCeMgAl1119:Tb3+
LaPO4:Ce3+,Tb3+や(Ce,Gd)MgB5
10:Tb3+などのTb3+イオンを発光中心とするテルビ
ウム付活蛍光体やCe(Mg,Zn)Al1119:Mn
2+などのMn2+を発光中心とするマンガン付活蛍光体
が、また、赤色蛍光体としては、Y23:Eu3+や3.
5MgO・MgF2・GeO2:Mn4+などのEu3+イオ
ンやMn4+イオンを発光中心とするユーロピウム付活蛍
光体やマンガン付活蛍光体が用いられている。さらに、
蛍光ランプの光の演色性を高める目的で、(Ba,S
r)MgAl1017:Eu2+,Mn2+やSr4Al14
25:Eu2+などのEu2+を発光中心とするユーロピウム
付活蛍光体も用いられている。
【0003】また、表示装置の一例であるPDPにおい
ては、青色蛍光体として、BaMgAl1017:Eu2+
などのEu2+を発光中心とするユーロピウム付活蛍光体
が、緑色蛍光体として、Zn2SiO4:Mn2+やBaA
1219:Mn2+やYBO4:Tb3+などのMn2+イオ
ンを発光中心とするマンガン付活蛍光体やTb3+イオン
を発光中心とするテルビウム付活蛍光体が、また、赤色
蛍光体として、Y23:Eu3+、(Y,Gd)BO3
Eu3+、YBO3:Eu3+などのEu3+イオンを発光中
心とするユーロピウム付活蛍光体が用いられている。さ
らに、カラー陰極線管(CRT)においては、青色蛍光
体として、ZnS:Ag+,Al3+やZnS:Ag+,C
-などの銀イオンをアクセプタとする非局在発光中心
型の硫化亜鉛蛍光体が、緑色蛍光体として、ZnS:C
+,Al3+などの銅イオンをアクセプタとする非局在
発光中心型の硫化亜鉛蛍光体や、Y3Al512:Tb3+
やInBO3:Tb3+やGd4Al29:Tb3+などのT
3+イオンを発光中心とするテルビウム付活蛍光体や、
Zn2SiO4:Mn2+などのMn2+イオンを発光中心と
するマンガン付活蛍光体が、また、赤色蛍光体として、
23:Eu3+やY22S:Eu3+などのEu3+イオン
を発光中心とするユーロピウム付活蛍光体が用いられて
いる。
【0004】エレクトロルミネッセンス装置、能動発光
液晶装置においても各種の蛍光体が用いられている。ま
た、蛍光体としては長残光を有する長残光蛍光体があ
る。これら長残光蛍光体は、タイル、灰皿、粘着テー
プ、シール、ロープや下敷き、筆箱などの文房具など各
種の器具に用いられる。このような長残光蛍光体として
は、例えば、Sr4Al1425:Eu2+,Dy3 +やSr
Al24:Eu2+,Dy3+やCaAl2O:Eu2+,D
3+、Sr4Al1 425:Eu2+,Nd3+やSrAl2
4:Eu2+,Nd3+やCaAl24:Eu2 +,Nd3+
どのEu2+およびDy3+やNd3+イオンを共付活したア
ルミニウム含有酸化物蛍光体が用いられている。
【0005】これら従来用いられていた蛍光体材料にあ
っては、蛍光体の粒子サイズが不均一であり、大中小の
粒子が無造作に入り混じった蛍光体粒子が用いられてお
り、例えば、蛍光ランプやCRTでは平均粒子サイズが
3μmから10μmまでの範囲内のものが、PDPでは
平均粒子サイズが1μmから5μmまでの範囲内のもの
が用いられている。また、長残光蛍光体含有物に用いら
れるアルミニウム含有酸化物蛍光体では平均粒子サイズ
が5μmから50μmまでの範囲内のものが用いられて
いる。
【0006】これら従来用いられている蛍光体にあって
は、粒子サイズが大きく、広い粒径分布を有するため、
プラズマディスプレイ装置、エレクトロルミネッセンス
装置、能動発光液晶装置等の各種の用途に用いると発光
むらが生じる等の問題があった。さらに、粒子サイズが
大きいことに起因して、かさ密度が低くなり、このため
に、これら各種装置を作製するために用いる所定の粘度
の蛍光体サスペンジョンや蛍光体ペーストを作製する時
に、溶剤の使用量が増え、製造コストが高くなるばかり
でなく、環境を悪化させるという問題もあった。さら
に、タイル、灰皿、下敷きや筆箱などの文房具などの固
形物に長残光を与えるために、蛍光体を含有させると、
蛍光体の粒子サイズが大きいために固形物の内部歪みが
大きくなりやすく、脆くて外部衝撃に対して弱く、容易
に破損するという問題があった。
【0007】しかしながら、蛍光体の粒子サイズを小さ
くしようとして蛍光体を粉砕すると、発光効率が低下す
るばかりでなく、発光輝度も低下してしまうという問題
が生じてしまう。インクジエットプリンター用インクや
レーザープリンター用トナーには色材として各種染料や
顔料が用いられているが、色材が染料や顔料であるため
に、色純度が十分に得られず、また、輝きが得られない
という問題があった。また、看板等を蛍光体を含有する
塗料を用いて描き、紫外線等の光線を照射して発光さ
せ、看板とすることが行われているが、表現される宣伝
画像は1種のみであり、その宣伝効果には限りがあっ
た。
【0008】
【発明の目的】したがって、本発明の第1の目的は、発
光効率が高く、優れた発光輝度を有する無機蛍光体を提
供することにある。本発明の第2の目的は、優れた色純
度が得られ、輝きを有する画像を得ることができるイン
クジエットプリンター用インク、レーザープリンター用
トナーを提供することにある。本発明の第3の目的は、
発光むらがなく、発光効率が高く、優れた発光輝度を有
するプラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンス
装置、能動発光液晶装置を提供することにある。本発明
の第4の目的は、2以上の異なる画像を表示することが
できる画像表示方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 (1)粒径1.0μm以下の粒子が重量で全粒子の30
%以上を占めることを特徴とする無機蛍光体。 (2)粒径0.8μm以下の粒子が重量で全粒子の30
%以上を占めることを特徴とする無機蛍光体。 (3)粒径分布の変動係数が100%以下であることを
特徴とする無機蛍光体。 (4)平均粒径1.0μm以下の無機蛍光体を含むこと
を特徴とする無機蛍光体分散物。 (5)無機蛍光体を含むことを特徴とするインクジエッ
トプリンター用インク。 (6)無機蛍光体を含むことを特徴とするレーザープリ
ンター用トナー。 (7)発光体として、平均粒径1.0μm以下である無
機蛍光体が用いられていること特徴とするプラズマディ
スプレイ。 (8)発光体として、平均粒径1.0μm以下である無
機蛍光体が用いられていること特徴とするエレクトロル
ミネッセンス装置。 (9)発光体として、平均粒径1.0μm以下である無
機蛍光体が用いられていること特徴とする能動発光液晶
装置。 (10)励起波長が異なる2以上の蛍光体をそれぞれ用
いて同一の場所に描いた画像を、励起光を切り替えて照
射することによって、同一の場所で2種以上の表示を可
能にした画像表示方法であって、各蛍光体として、各蛍
光体の励起波長での輝度を100としたとき、他の蛍光
体の励起波長での輝度が20以下である蛍光体を用いた
ことを特徴とする画像表示方法。により達成される。
【0010】以下、本発明について詳細に説明する。先
ず、本発明の粒径が1.0μm以下の粒子が重量で全粒
子の30%以上を占める無機蛍光体及び粒径が0.8μ
m以下の粒子が重量で全粒子の30%以上を占めること
を特徴とする無機蛍光体について説明する。粒径が1.
0μm以下の粒子が重量で全粒子の30%以上を占める
無機蛍光体において、好ましい態様は以下の通りであ
る。 (1)粒径が1.0μm以下の粒子が重量で全粒子の5
0%以上を占める無機蛍光体。 (2)粒径が1.0μm以下の粒子が重量で全粒子の7
0%以上を占める無機蛍光体。 また、粒径が0.8μm以下の粒子が重量で全粒子の3
0%以上を占める無機蛍光体において、好ましい態様は
以下の通りである。 (1)粒径が0.8μm以下の粒子が重量で全粒子の5
0%以上を占める無機蛍光体。 (2)粒径が0.8μm以下の粒子が重量で全粒子の7
0%以上を占める無機蛍光体。
【0011】本発明の粒径分布の変動係数が100%以
下であることを特徴とする無機蛍光体にあっては、さら
に、変動係数が50%以下である無機蛍光体が好まし
く、変動係数が30%以下である無機蛍光体が最も好ま
しい。ここで粒子サイズの変動係数(粒子分布の広さ)
とは、下式によって定義される値である。 粒子分布の広さ(変動係数)[%]=(粒子サイズ分布
の標準偏差/粒子サイズの平均値)×100 上記の本発明の無機蛍光体において、平均粒径は1.0
μm以下、更には、0.8μm以下であることが好まし
く、0.5μm以下であることが特に好ましく、0.0
1μm以上0.3μm以下であることが最も好ましい。
上記において、無機蛍光体の粒径は、球換算粒径を意味
する。球換算粒径とは、粒子の体積と同体積の球を想定
し、該球の粒径をもって表わした粒径である。
【0012】上記の本発明の無機蛍光体は、例えば、ビ
ルドアップ法で、特に、Sol−Gel法等による液相
法を用い、製造条件を設定することにより製造すること
ができる。Sol−Gel法とは、例えば、母体または
賦活剤または共賦活剤に用いる元素(金属)として、例
えば、金属アルコキシド(例えば、Si(OCH3
4等)や金属錯体(例えば、Eu3+(CH3COCH=C
(O-)CH33等)またはそれらの有機溶媒溶液に金
属単体を加えて作るダブルアルコキシド(例えば、Al
(OBu)3の2−ブタノール溶液に金属マグネシウム
を加えて作るMg[Al(OBu)32等)、金属ハロ
ゲン化物、有機酸の金属塩を必要量混合し、熱的または
化学的に加水分解及び重縮合することによる製造方法を
意味し、必要に応じて焼成や還元処理等を施してもよ
い。ここで、母体または賦活剤または共賦活剤に用いる
元素(金属)としては上記の種々の化合物を原料として
適宜使用することが可能で、例えば、賦活剤または共賦
活剤に用いる元素(金属)として賦活の際の価数と異な
る価数の化合物を原料として使用することも可能であ
る。得られる無機蛍光体の平均粒径、粒径分布の変動係
数は、原料、混合条件、反応温度等の反応条件により決
定される。
【0013】本発明の無機蛍光体は、その用途にもよる
が、結晶欠陥により輝度特性などが劣化することを防止
するという観点からすると、結晶欠陥をもたらす機械的
な分散・粉砕等による調製よりも、機械的な分散・粉砕
等によらない方法により製造することがより好ましい。
【0014】Sol−Gel法によって本発明の無機蛍
光体を合成するときに、蛍光体の前駆溶液または一次粒
子を含む液を透明基板に印刷法やインクジェット法等で
パターニングし、次いで、焼成や還元処理等の結晶化処
理または高輝度化処理を施すことにより透明基板上に無
機蛍光体を形成することができる。本発明の無機蛍光体
は、必要に応じて、表面改質剤や界面活性剤、微粒子シ
リカゲル、エアロジル、アルミナ等のマット化剤等を用
い表面改質や分散性の向上を図ってもよい。
【0015】本発明における無機蛍光体の組成には特に
制限はないが、結晶母体であるY23、Zn2SiO4
に代表される金属酸化物、Ca5(PO43Cl等に代
表されるリン酸塩及びZnS、SrS、CaS等に代表
される硫化物に、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、E
u、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb等の希
土類金属のイオンやAg、Al、Mn、Sb等の金属の
イオンを賦活剤または共賦活剤として組み合わせたもの
が好ましい。
【0016】結晶母体の好ましい例としては、例えば、
ZnS、Y22S、(Y,Gd)3Al512、YAlO
3、BaAl2Si28、Y3Al512、Y2SiO3、Z
2SiO4、Y23、BaMgAl1017、BaAl12
19、(Ba,Sr,Mg)O・aAl23、(Y,G
d)BO3、YO3、(Zn,Cd)S、SrGa24
SrS、SnO2、Ca10(PO46(F,Cl)2
(Ba,Sr)(Mg,Mn)Al1017、(Sr,C
a,Ba,Mg)10(PO46Cl2、(La,Ce)
PO4、CeMgAl1119、GdMgB510、Sr2
27、Sr4Al1425、BaMgAl1423、Ba2
Mg2Al1222、Ba2Mg4Al81 8、Ba3Mg5
1835、(Ba,Sr,Ca)(Mg,Zn,Mn)
Al1017を挙げることができる。
【0017】以上の結晶母体及び賦活剤または共賦活剤
は、元素組成には特に制限はなく、同族の元素と一部置
き換えることもでき、得られた無機蛍光体は紫外線を吸
収して可視光を発するものが好ましい。以下に、本発明
に好ましく使用される無機蛍光体を示すが、本発明はこ
れらの化合物に限定されるものではない。
【0018】[青色発光無機蛍光化合物] (BL−1) Sr227:Sn4+ (BL−2) Sr4Al1425:Eu2+ (BL−3) BaMgAl1017:Eu2+ (BL−4) SrGa24:Ce3+ (BL−5) CaGa24:Ce3+ (BL−6) (Ba,Sr)(Mg,Mn)Al10
17:Eu2+ (BL−7) (Sr,Ca,Ba,Mg)10(P
46Cl2:Eu2+ (BL−8) BaAl2Si28:Eu2+ (BL−9) BaMgAl1017:Eu2+,Tb3+
Sm2+ (BL−10) BaMgAl1423:Eu2+ (BL−11) Ba2Mg2Al1222:Eu2+ (BL−12) Ba2Mg4Al818:Eu2+ (BL−13) Ba3Mg5Al1835:Eu2+ (BL−14) (Ba,Sr,Ca)(Mg,Zn,
Mn)Al1017:Eu 2+
【0019】[緑色発光無機蛍光化合物] (GF−1) (BaMg)Al1627:Eu2+,Mn
2+ (GF−2) Sr4Al1425:Eu2+ (GF−3) (SrBa)Al2Si28:Eu2+ (GF−4) (BaMg)2SiO4:Eu2+ (GF−5) Y2SiO5:Ce3+,Tb3+ (GF−6) Sr227−Sr225:Eu2+ (GF−7) (BaCaMg)5(PO43Cl:E
2+ (GF−8) Sr2Si38−2SrCl2:Eu2+ (GF−9) Zr2SiO4,MgAl1119:C
3+,Tb3+ (GF−10)Ba2SiO4:Eu2+ (GF−11)Ca28(SiO462:Tb3+ (GF−12)Y3Al512:Tb3+ (GF−13)La3Ga5SiO14:Tb3+ (GF−14)SrGa24:Eu2+,Tb3+,Sm2+
【0020】[赤色発光無機蛍光化合物] (RL−1) Y22S:Eu3+ (RL−2) (BaMg)2SiO4:Eu3+ (RL−3) (BaMg)Al1627:Eu3+ (RL−4) (BaCaMg)5(PO43Cl:E
3+ (RL−5) YVO4:Eu3+ (RL−6) CaS:Eu3+ (RL−7) YAlO3:Eu3+ (RL−8) Ca28(SiO462:Eu3+ (RL−9) LiY9(SiO462:Eu3+ (RL−10)(Y,Gd)3Al512:Ce3+
【0021】本発明の無機蛍光体は、適当な分散媒と混
合し、分散安定性が得られるまで混合物を撹拌すること
により無機蛍光体分散物を得ることができる。分散に
は、高速撹拌翼を有する分散機、ボールミルやサンドミ
ル等のメディア分散機、圧力ホモジナイザー、超音波分
散機など公知の種々の分散機を使用することができる。
また、分散媒としては、水または種々有機溶媒、また、
それらの混合物など、その用途に応じてあらゆるものを
使用できる。また、その際に、無機蛍光体分散物の利用
目的に応じて、種々のバインダー、界面活性剤、分散安
定性を向上させるための分散剤や分散安定剤を使用する
こともできる。上記本発明の無機蛍光体分散物には、無
機蛍光体の分散安定性を向上させるための分散剤や分散
安定剤、バインダー等の種々の添加剤を含有させること
ができる。
【0022】また、平均粒径1.0μm以下の無機蛍光
体を含む無機蛍光体分散物は好ましい分散物である。本
発明の平均粒径1.0μm以下の無機蛍光体を含む無機
蛍光体分散物における無機蛍光体も上記方法により得る
ことができる。上記の本発明の平均粒径1.0μm以下
の無機蛍光体を含む無機蛍光体分散物における無機蛍光
体の平均粒径は、更には、0.8μm以下であることが
好ましく、0.5μm以下であることが特に好ましく、
0.01μm以上0.3μm以下であることが最も好ま
しい。本発明の平均粒径1.0μm以下の無機蛍光体を
含有する蛍光体固体微粒子分散物は、例えば、他の液状
の材料と混合させたりまたは微粒子分散物を基材に塗布
したりするなど、種々の多くの用途に適用できる。
【0023】蛍光体固体微粒子分散物の分散媒として
は、水または種々有機溶媒、またはそれらの混合物な
ど、その用途に応じてあらゆるものを使用できる。ま
た、その際に、必要に応じて種々のバインダーや界面活
性剤を使用することも可能である。また、本発明の蛍光
体固体微粒子分散物には、蛍光体固体微粒子分散物の利
用目的に応じて、さらに、種々の添加剤を添加すること
もできる。
【0024】本発明の蛍光体固体微粒子分散物は、平均
粒径1.0μm以下のドライ粉末状の無機蛍光体を適当
な分散媒と混合し、適度な分散安定性が得られるまで混
合物を撹拌する方法、または、平均粒径1.0μm以上
のドライ粉末状の無機蛍光体を適当な分散媒と混合し、
平均粒径1.0μm以下でかつ適度な分散安定性を得ら
れるまでその混合物を機械的に分散する方法など、種々
の方法を適用して製造方法することができる。
【0025】機械的に分散する方法には、高速撹拌翼を
有する分散機、ボールミルやサンドミル等のメディア分
散機、圧力ホモジナイザー、超音波分散機など公知の種
々の分散機を使用することができる。本発明の蛍光体固
体微粒子分散物は、その用途にもよるが、結晶欠陥によ
り輝度特性などが劣化することを防止するという観点か
らすると、結晶欠陥をもたらす機械的な分散・粉砕等に
よる調製するよりも、機械的な分散・粉砕等によらない
方法により製造することがより好ましい。上記本発明の
無機蛍光体分散物は、例えば、他の液状の材料と混合さ
せたりまたは微粒子分散物を基材に塗布したりするな
ど、種々の多くの用途に適用できる。
【0026】本発明の無機蛍光体、無機蛍光体分散物の
用途は特に制限はなく、例えば、プラズマディスプレ
イ、フィールドエミッションディスプレイ、エレクトロ
ルミネッセンス装置、能動発光型液晶装置、フラットパ
ネルディスプレイ、陰極線管(CRT)等の種々の画像
表示装置、インクジェット用インク、電子写真トナー、
レーザープリンター用トナー、ハロゲン化銀写真材料、
転写インクリボン、印刷用インクや塗料等の色材、メデ
ィア用色材、増感紙として用いることができる。また、
本発明の無機蛍光体は、特願平10−181333号明
細書、特願平10−232355号明細書などに記載の
色補正を目的として使用することができる。この場合、
無機蛍光体としては色補正するべき色材の副吸収領域に
発光領域を有する蛍光体であれば特に制限はなく使用す
ることができるが、励起波長が紫外領域にある蛍光体で
あることがより好ましい。また、無機蛍光体の色材への
添加量は、色補正するべき色材の副吸収領域の吸収を低
減させることが可能な添加量であれば特に制限はない。
この場合の詳細な態様は、上記明細書に記載されてお
り、本発明において利用することができる。
【0027】次に、無機蛍光体を含むインクジエットプ
リンター用インク(以下、本発明のインクジエットプリ
ンター用インクということもある。)について説明す
る。本発明のインクジエットプリンター用インクは、着
色剤として無機蛍光体のみを含むインクジエットプリン
ター用インクであっても、無機蛍光体と共に他の着色剤
を含むものであってもよい。着色剤として無機蛍光体の
みを用いる場合、励起光を照射して画像を見ることがで
きるようにしてもよい。また、無機蛍光体と共に他の着
色剤を用いる場合、無機蛍光体は、着色剤の輝きを得る
ものであっても、特願平10−181333号明細書、
特願平10−232355号明細書などに記載されてい
るように着色剤で得られる画像の色補正を目的として使
用するものであってもよい
【0028】本発明のインクジエットプリンター用イン
クの無機蛍光体としては、先に記載した無機蛍光体を用
いることが好ましい。本発明のインクジェットプリンタ
ー用インクは、着色剤の一部または全部に無機蛍光体を
用い、従来公知のインクジェットプリンター用インクト
同様にして製造することができる。
【0029】上記無機蛍光体と共に用いることができる
着色剤としては、公知の水溶性染料、顔料が挙げられ
る。使用できる水溶性染料は、水溶性の直接染料、酸性
染料、反応性染料、塩基性染料から選ばれるものであっ
て、これらを単独であるいは複数種類を併せて用いるこ
とができる。これらの染料は、所望に応じて適宜選択
し、溶媒中に溶解して使用する。
【0030】<直接染料> C.I.ダイレクトイェロー 1,4,8,11,1
2,24,26,27,28,33,39,44,5
0,58,85,86,100,110,120,13
2,142,144 C.I.ダイレクトレッド 1,2,4,9,11,1
3,17,20,23,24,28,31,33,3
7,39,44,47,48,51,62,63,7
5,79,80,81,83,89,90,94,9
5,99,220,224,227,243 C.I.ダイレクトブルー 1,2,6,8,15,2
2,25,71,76,78,80,86,87,9
0,98,106,108,120,123,163,
165,192,193,194,195,196,1
99,200,201,202,203,207,23
6,237 C.I.ダイレクトブラック 2,3,7,17,1
9,22,32,38,51,56,62,71,7
4,75,77,105,108,112,117,1
54
【0031】<酸性染料> C.I.アシッドイェロー 2,3,7,17,19,
23,25,29,38,42,49,59,61,7
2,99 C.I.アシッドオレンジ 56,64 C.I.アシッドレッド 1,8,14,18,26,
32,37,42,52,57,72,74,80,8
7,115,119,131,133,134,14
3,154,186,249,254,256 C.I.アシッドバイオレット 11,34,75 C.I.アシッドブルー 1,7,9,29,87,1
26,138,171,175,183,234,23
6,249 C.I.アシッドグリーン 9,12,19,27,4
1 C.I.アシッドブラック 1,2,7,24,26,
48,52,58,60,94,107,109,11
0,119,131,155
【0032】<反応性染料> C.I.リアクティブイエロー 1,2,3,13,1
4,15,17,37,42,76,95,168,1
75 C.I.リアクティブレッド 2,6,11,21,2
2,23,24,33,45,111,112,11
4,180,218,226,228,235 C.I.リアクティブブルー 7,14,15,18,
19,21,25,38,49,72,77,176,
203,220,230,235 C.I.リアクティブオレンジ 5,12,13,3
5,95 C.I.リアクティブブラウン 7,11,33,3
7,46 C.I.リアクティブグリーン 8,19 C.I.リアクティブバイオレット 2,4,6,8,
21,22,25 C.I.リアクティブブラック 5,8,31,39
【0033】<塩基性染料> C.I.ベーシックイェロー 11,14,21,32 C.I.ベーシックレッド 1,2,9,12,13 C.I.ベーシックバイオレット 3,7,14 C.I.ベーシックブルー 3,9,24,25
【0034】更に本発明においては、水溶性のフタロシ
アニン系染料を用いることができる。水溶性フタロシア
ニン系染料は、フタロシアニン骨核を有し、スルホ基な
どの可溶解性基で置換修飾された染料で、例えば、C.
I.Direct Blue199やDirect B
lue 86などが挙げられる。更に、本発明に用いる
ことができる染料としては、この他に、キレート染料、
いわゆる銀色素漂白法感光材料(例えば、チバガイギー
製チバクローム)に用いられるアゾ染料を挙げることが
できる。キレート染料に関しては、例えば、英国特許第
1,077,484号明細書の記載を参考にすることが
できる。銀色素漂白法感光材料に用いるアゾ染料に関し
ては、例えば、英国特許第1,039,458号明細
書、同第1,004,957号明細書、同第1,07
7,628号明細書、米国特許第2,612,448号
明細書の記載を参考にすることができる。
【0035】本発明の顔料としては、例えば、従来公知
の有機、無機顔料を使用することができ、例えば、アゾ
レーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレート
アゾ顔料等のアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン
及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン
顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソイ
ンドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料、塩
基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキ、
ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍
光顔料等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が
挙げられる。これら顔料は、単独であるいは複数種類を
併せて用いることができる。これらの顔料は、所望に応
じて適宜選択し、溶媒中に分散して使用する。
【0036】本発明に使用される顔料を分散する分散剤
としては、例えば、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、ア
ルキルエステル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホ
コハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸
塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、
ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、グリ
セリンエステル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸アミド、アミンオキシド等の活性剤、あるい
は、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導
体、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレ
イン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル
酸、フマル酸誘導体から選ばれた2種以上の単量体から
なるブロック共重合体、ランダム共重合体およびこれら
の塩を挙げることができる。
【0037】顔料を分散する分散方法としては、例え
ば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミ
ル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超
音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、
ペイントシェーカー等が挙げられ、これらは単独である
いは適宜組み合わせて用いることができる。顔料分散体
から粗粒分を除去する目的で、遠心分離装置、フィルタ
ーを使用することも好ましい。
【0038】本発明のインクジェットインクに用いる水
性媒体は、水のほかに水溶性有機溶媒を含有してもよ
い。用いることができる水溶性有機溶媒としては、例え
ば、炭素数1〜4のアルキルアルコール類(例えば、メ
チルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアル
コール、イソブチルアルコール等)、アミド類(例え
ば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
等)、ケトンあるいはケトアルコール類(例えば、アセ
トン、ジアセトンアルコール等)、エーテル類(例え
ば、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ポリアルキ
レングリコール類(例えば、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等)、アルキレン基が2〜6
個の炭素原子を含むアルキレングリコール類(例えば、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、トリエチレングリコール、1、2、6−ヘ
キサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリ
コール、ジエチレングリコール等)、グリセリン、多価
アルコールの低級アルキルエーテル類(例えば、エチレ
ングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメ
チル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチル(またはエチル)エーテル等)等が挙げら
れる。
【0039】これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、
ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレ
ングリコールモノメチル(またはエチル)エーテル等の
多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。上
記水溶性有機溶剤は、一般には、インク全重量に対して
重量%で10〜70%の範囲で用いられる。本発明のイ
ンクジェットインクには、吐出後のインク液滴の被記録
材中への浸透を加速するために、界面活性剤を使用する
ことができる。用いることができる界面活性剤は、イン
クの保存安定性等の悪影響を及ぼさないものであれば特
に限定されるものではない。
【0040】また、本発明のインクジェットインクには
電気伝導度調節剤を用いることもできる。電気伝導度調
節剤としては、例えば、塩化カリウム、塩化アンモニウ
ム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、塩化ナトリウム
などの無機塩や、トリエタノールアミンなどの水溶性ア
ミンを用いることができる。本発明のインクジェットイ
ンクには、吐出安定性、プリントヘッドやインクカート
リッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性
能向上の目的に応じて、さらに粘度調整剤、比抵抗調整
剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止
剤、防錆剤、防腐剤等を添加することもできる。
【0041】本発明のインクはいかなるオンデマンド型
インクジェット記録方式に対しても用いることができ
る。オンデマンド型方式としては、電気−機械変換方式
(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティ
ー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シ
ェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、
サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商
標)型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリ
ットジェット型等)及び放電方式(例えば、スパークジ
ェット型等)などを具体的な例として挙げることができ
る。
【0042】本発明のインクジェットインクは種々の記
録媒体に記録することができ、これら記録媒体として
は、例えば、普通紙、コート紙、インク液を吸収して膨
潤するインク受容層を設けた型膨潤型インクジェット用
記録紙、多孔質のインク受容層を持った空隙型インクジ
ェット用記録紙を挙げることができる。また、基紙の代
わりにポリエチレンテレフタレートフィルムなどの樹脂
フィルムを用いた記録媒体も用いることができる。しか
し、本発明のインクジェットインクは、多孔質性インク
受像層を有する記録媒体、例えば、空隙型インクジェッ
ト用記録紙、空隙型インクジェット用フィルムに記録し
たときに、最も優れた性能を発揮する。
【0043】次に、無機蛍光体を含むレーザープリンタ
ー用トナー(以下、本発明のトナーということもあ
る。)について説明する。本発明のトナーは、着色剤と
して無機蛍光体のみを含むトナーであっても、無機蛍光
体と共に他の着色剤を含むトナーであってもよい。着色
剤として無機蛍光体のみを用いる場合、励起光を照射し
て画像を見ることができるようにしてもよい。また、無
機蛍光体と共に他の着色剤を用いる場合、無機蛍光体
は、着色剤の輝きを得るものであっても、特願平10−
181333号明細書、特願平10−232355号明
細書などに記載されているように着色剤で得られる画像
の色補正を目的として使用するものであってもよい本発
明のレーザープリンター用トナーの無機蛍光体として
は、先に記載した無機蛍光体を用いることが好ましい。
【0044】無機蛍光体と共に用いる着色剤も特に限定
されず、従来、トナーに用いられる公知の水溶性染料、
顔料を用いることができ、用いることができる水溶性染
料、顔料としては、先に記載した水溶性染料、顔料が挙
げられる。本発明のトナーは、無機蛍光体とバインダー
および必要に応じて他の着色剤を添加混合し、粉砕、篩
分することにより得ることができる。トナーの平均粒径
は、体積平均粒径で、通常、1〜30μmであり、好ま
しくは5〜15μmである。
【0045】バインダーとしては一般に使用される全て
のバインダーが使用できる。使用できるバインダーとし
ては、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチ
レン系/アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げら
れる。無機蛍光体の本発明のトナーへの添加量は、バイ
ンダーに対して好ましくは0.01重量部〜15重量部
であり、更に好ましくは0.5重量部〜10重量部であ
る。
【0046】本発明のトナーには、通常のトナーと同様
に、流動性向上、帯電制御等を目的として無機微粉末、
有機微粒子をさらに添加してもよい。これら微粒子とし
ては、表面をアルキル基含有のカップリング剤等で処理
したシリカ微粒子、チタニア微粒子が好ましく用いられ
る。これらは数平均一次粒子径が10〜500nmのも
のが好ましく、トナー中に0.1重量%〜20重量%添
加するのが好ましい。本発明のトナーには必要に応じて
離型剤、荷電制御剤、キャリアを添加することができ
る。離型剤としては、従来使用されている離型剤を全て
使用することができる。これら離型剤としては、具体的
には、低分子量ポリフロピレン、低分子量ポリエチレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体等のオレフィン類、
マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、
サゾールワックス、パラフィンワックス等が挙げられ
る。これらはトナー中に1〜5重量%添加することが好
ましい。荷電制御剤は、発色性の点から無色のものが好
ましい。これら荷電制御剤としては、例えば、サリチル
酸誘導体、アゾ系金属錆体、4級アンモニウム塩構造の
もの、カリックスアレン構造を有するものなどが挙げら
れる。使用する蛍光体の励起波長は上記の素材の吸収波
長よりも長波にあることが好ましい。キャリアとして
は、鉄、フェライト等の磁性材料粒子のみで構成される
非被覆キャリア、磁性材料粒子表面を樹脂等によって被
覆した樹脂被覆キャリアのいずれをも使用することがで
きる。このキャリアの平均粒径は体積平均粒径で30〜
150μmが好ましい。
【0047】本発明のトナーは、従来から公知の製造方
法で製造することができる。これら公知の製造方法とし
ては、例えば、粉砕法および重合法が挙げられる。粉砕
法は、バインダーと着色剤や他の添加剤を溶融・混練し
たのち粉砕・分級工程を経てトナーを製造する方法であ
る。また、重合法は特に限定されるものではないが、重
合法としては、懸濁重合法、乳化重合、造粒法あるいは
それらの類似法が挙げられる。懸濁重合法の一例として
は、モノマー中に無機蛍光体および必要によって添加さ
れるその他の着色剤や他の添加剤を分散して(分散工
程)、水相中の一次撹拌でモノマー滴を形成し、さらに
二次撹拌でモノマー滴の重合を行いトナーを得る(重合
工程)方法が挙げられる。
【0048】また、乳化重合の一例としては、水系溶媒
中でモノマーを重合し、サブミクロン径の一次粒子を得
(重合工程)、次に、無機蛍光体および必要によって添
加されるその他の着色剤や他の添加剤を添加し一次粒子
と会合あるいは一次粒子の表面に吸着させた後に会合さ
せ、数μmの二次粒子とした(分散会合工程)のちに、
二次粒子を分散媒中で凝集させ(造粒工程)、ポリマー
のガラス転移点温度以上に加熱し、二次粒子間の界面を
融着させてトナー粒子とする(熟成工程)方法が挙げら
れる。
【0049】重合法で得られたトナーは、洗浄後、乾燥
し、さらに必要に応じて、クリーニング性向上剤、流動
性向上剤などを外部添加混合することができる。本発明
のトナーを用いて画像を形成する方法は、特に制限され
るものではないが、例えば、感光体上に繰り返しカラー
画像を形成した後に転写を行い、画像を形成する方法
や、感光体に形成された画像を逐次中間転写等へ転写
し、カラー画像を中間転写体等に形成した後に紙等の画
像形成部材へ転写し、カラー画像を形成する方法が挙げ
られる。
【0050】次に、平均粒径1.0μm以下である無機
蛍光体を発光体として用いるプラズマディスプレイにつ
いて説明する。プラズマディスプレイとは、プラズマ放
電により発生する紫外線等の励起線によって蛍光体を発
光させ画像等を表現させるディスプレイであり、本発明
のプラズマディスプレイでは、蛍光体として平均粒径
1.0μm以下である無機蛍光体を用いるものである。
プラズマディスプレイに平均粒径1.0μm以下である
無機蛍光体を用いることにより、発光むらがなく、発光
効率が高く、優れた発光輝度を有するプラズマディスプ
レイを得ることができる。
【0051】図1はプラズマディスプレイの1例を説明
する説明図であって、1は背面基板、2は隔壁、3はデ
ータ電極、4は蛍光層、5は保護層、6は透明誘電体
層、7はバス電極、8は透明電極、9は前面基板であ
る。隔壁2は背面基板1上に等間隔で設けられており、
背面基板1と隔壁2で構成されるそれぞれの溝には蛍光
層4が形成されており、また、背面基板1と蛍光層4の
間にはデータ電極3が設けられている。また、隔壁2の
上には、隔壁2に接して保護層5を有する透明誘電体層
6が設けられている。また、透明誘電体層6上にはバス
電極7および透明電極8が設けられ、バス電極7および
透明電極8は透明な前面基板9で覆われている。図1に
おいては、説明上、隔壁2、保護層5、透明誘電体層6
および前面基板9が分離されて記載しているが、実際に
は、隔壁2、保護層5、透明誘電体層6および前面基板
9は一体化されている。バス電極7とデータ電極3の間
に電圧を掛け、バス電極7とデータ電極3との間でプラ
ズマ放電を起こさせ、発生した紫外線が蛍光層4を励起
して発光するようになっている。電圧を掛けるバス電極
7とデータ電極3を選択することにより、選択して蛍光
層4を発光させることができる。本発明のプラズマディ
スプレイにおいては、上記蛍光層4を平均粒径1.0μ
m以下である無機蛍光体用いて形成する。尚、蛍光層の
形成に当たっては従来から公知の種々の方法が用いら
れ、蛍光体塗布組成物を基板上に塗布した後、大気中の
酸素濃度より低い酸素濃度雰囲気中で焼成する等の方法
も適用できる。
【0052】次に、平均粒径1.0μm以下である無機
蛍光体を発光体として用いるエレクトロルミネッセンス
装置について説明する。エレクトロルミネセンス(E
L)とは、発光物質を挟んだ両側の導体に電流及び電圧
を加えたときに発光する現象をいい、エレクトロルミネ
ッセンス装置とは、該発光現象を用いて画像等を表現さ
せるディスプレイであり、本発明のエレクトロルミネッ
センス装置では、蛍光体として平均粒径1.0μm以下
である無機蛍光体を用いる。エレクトロルミネッセンス
装置に平均粒径1.0μm以下である無機蛍光体を用い
ることにより、発光むらがなく、発光効率が高く、優れ
た発光輝度を有するエレクトロルミネッセンス装置を得
ることができる。
【0053】図2はエレクトロルミネッセンス装置の1
例を説明する説明図であって、11はガラス基板、12
は金属電極、13は絶縁膜、14はUV発光EL膜、1
5は絶縁膜、16は透明電極、17は蛍光体である。金
属電極12、絶縁膜13、UV発光EL膜14、絶縁膜
15、透明電極16、蛍光体17はガラス基板11の上
にこの順序で順次設けられている。金属電極12と透明
電極16の間に交流電圧を掛けると、金属電極12と透
明電極16との間にあるUV発光EL膜14が励起し、
紫外線を発生し、発生した紫外線が蛍光体17を励起し
て発光するようになっている。交流電圧を掛ける金属電
極12と透明電極16を選択することにより、選択して
蛍光体17を発光させることができる。本発明のエレク
トロルミネッセンス装置においては、上記蛍光体17を
平均粒径1.0μm以下である無機蛍光体を用いて形成
する。また、UV発光EL膜14に本発明の蛍光体を用
いることもできる。
【0054】次に、平均粒径1.0μm以下である無機
蛍光体を発光体として用いる能動発光液晶装置について
説明する。能動発光液晶装置とは、液晶をシャッターと
して用い、該シャッターを通過した励起光で蛍光体を励
起して画像等を表現させるディスプレイであり、本発明
の能動発光液晶装置では、蛍光体として平均粒径1.0
μm以下である無機蛍光体を用いる。能動発光液晶装置
に平均粒径1.0μm以下である無機蛍光体を用いるこ
とにより、発光むらがなく、発光効率が高く、優れた発
光輝度を有するエレクトロルミネッセンス装置を得るこ
とができる。
【0055】図3は能動発光液晶装置の1例を説明する
説明図であって、31はガラス基板、32はブラックマ
トリックス、33、34、35は蛍光体、36は保護
膜、37は液晶シャッター、38は保護膜である。ガラ
ス基板31上には所定間隔をもってスパッタリング法や
パターニング法によりブラックマトリックス32が形成
されている。また、ブラックマトリックス32には、ブ
ラックマトリックス32と一部重畳されるようにそれぞ
れ分離して蛍光体33、34、35が形成されており、
ブラックマトリックス32および蛍光体33、34、3
5は保護膜36で保護されている。また、保護膜36の
上には液晶シャッター37が配置されており、その上に
は保護膜38が形成されている。
【0056】次に、励起波長が異なる2以上の蛍光体を
それぞれ用いて同一の場所に描いた画像を、励起光を切
り替えて照射することによって、同一の場所で2種以上
の表示を可能にした画像表示方法であって、各蛍光体と
して、各蛍光体の励起波長での輝度を100としたと
き、他の蛍光体の励起波長での輝度が20以下である蛍
光体を用いた画像表示方法について説明する。
【0057】同一の場所で2種以上の表示を可能にした
画像表示方法とは、励起光の波長を切り替えて照射する
ことにより2種以上の画像を表示する画像表示方法をい
い、例えば、励起波長Aでの相対輝度が100の時励起
波長Bでの相対輝度が20以下である蛍光体AFを用い
て描いた画像AGの上に、励起波長Bでの相対輝度が1
00の時励起波長Aでの相対輝度が20以下である蛍光
体BFを用いて前者とは異なる画像BGを描き、励起波
長Aの励起光、励起波長Bの励起光と励起光をを切り替
えることで2種以上の画像を表示することができる。さ
らに、前記励起波長A、Bと異なる励起波長C、D・・
・で励起される蛍光体CF、DF・・・(個々の蛍光体
の励起波長での相対輝度を100としたときそれ以外の
励起波長での相対輝度が20以下)を用いて、同一の場
所で3種以上の異なる画像CG、DG・・・を描くこと
によって、3種以上の画像を表示することも可能であ
る。
【0058】ここでいう画像とは、点や線などの図形、
文字、絵などのあらゆる表示を含む。上記本発明の画像
表示方法を用いることにより、同一の場所で2種以上の
広告をすることができる。例えば、昼と夜で光源を切り
替えて、朝は英会話の広告を表示し、夜は居酒屋の広告
を表示するなどにも使える。別の例として、昼と夜で営
業内容の異なる飲食店では、昼は喫茶店の看板、夜はバ
ーの看板に切り替えるなどにも使える。これは狭い面積
で、より多種多様な表示ができ、また、場を提供する側
としてはより多くの公告主と契約することができること
となる。また、画像が発光により形成されるため、印象
的で華やかな表示となる。例えば、ブラックライトで画
像が浮かび上がる装飾が知られているが、光源を切り替
えることで、さらに別の画像を表示することができ、よ
り高い演出効果が期待できる。個々の蛍光体の励起波長
は20nm以上異なる紫外線または波長430nm以下
の可視光でであることが好ましい。また、個々の蛍光体
の発光波長は同一でも異なってもよい。
【0059】励起波長が350nm以下の蛍光体を用い
るときには、支持体もしくは保護層が350nm以下の
光を吸収し、鑑賞する人間に直接照射されないようにす
ることが好ましい。この場合、励起光源は鑑賞者からみ
て画像の裏側にあることが好ましい。また、励起光源と
して人体に有害でない光源を使用するものである場合に
は、光源と鑑賞者は画像に対して同じ側にあってもよ
く、また、光源と鑑賞者が異なった側にあってもよい。
【0060】蛍光体AF、BF、CF、DF・・・のそ
れぞれは単一の蛍光体であっても、同一の励起波長で励
起される2種以上の蛍光体を併用したものであってもよ
い。また、2種以上の蛍光体を併用するとき、それぞれ
の蛍光体の併用する蛍光体の発光波長は可視光であれば
同一でも異なっていてもよい。画像を描くには、印刷、
プリンター、筆など何を用いてもよく、インクジェット
などのプリンターを用いて画像を形成する場合には、使
用する蛍光体は微細である方が好ましい。本発明の画像
表示方法に用いる蛍光体は、平均粒径が1.0μm以下
であるが、平均粒径1.0μm以下の粒子が全粒子個数
の30%以上を占めることが好ましく、50%以上を占
めることがより好ましく、70%以上を占めることが更
に好ましい。それぞれの用途において十分にその性能を
発現させるには、平均粒径0.8μm以下の粒子が全粒
子個数の70%以上を占めることが更に好ましく、平均
粒径0.5μm以下の粒子が全粒子個数の70%以上を
占めることが最も好ましい。
【0061】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。 実施例1 (蛍光体1−1) 組成式:Ba2SiO4:Eu2+で表される無機蛍光体 1)原料の秤量 各原料をできるだけ正確に秤量する BaCO315.783g(4.0mol) SiO2 2.403g(2.0mol) Eu23 0.704g(0.1mol) 2)原料の混合 各原料をプラスチック製のボールミル容器に入れ、径3
mmのTiO2ボール及びエタノール約50mlを加え
て蓋をし、1晩、回転台で回転させる。 3)溶媒の除去 Advantec 5Cのろ紙を用いた減圧ろ過により
溶媒を除去する。 4)自然乾燥した混合原料をるつぼに入れ、2%H2
2雰囲気中、1000℃で2時間焼成する。これによ
り蛍光体1−1(比較)を得た。なお、得られた蛍光体
1−1の平均粒径は約1.41μm、極大励起波長32
0nm、極大発光波長500nmであった。
【0062】(蛍光体1−2) 例示化合物(GF−10)(組成式:Ba2SiO4:E
2+) Sol−Gel法合成フローにて一次粒子を作製した。
テトラエトキシシラン4×10-2molとユーロピウム
(3価)アセチルアセトナート錯体4×10-3molを
エタノール150mlに溶解し、これをアンモニア1.
6×10-2molを加えた水(150ml)−エタノー
ル(150ml)中に約1ml/minの速度で撹拌し
ながら滴下し、ゾルを調整した。得られたゾルをエバポ
レーターで約15倍の濃度になるように濃縮し、0.3
mol/Lのバリウム硝酸塩水溶液を295ml添加し
ゲル化させ、湿潤ゲルAを得た。得られた湿潤ゲルA
を、密閉容器中、60℃で10時間熟成させた。その
後、撹拌を行っているエタノール(約300ml)中
に、1cc/minの添加速度で添加し、ろ紙(Adv
antec 5A)を用いた濾過により分取し、室温で
乾燥した。例示化合物(GF−10)Ba2SiO4:E
2+の合成フローを図4に示す。乾燥ゲルは、2%H2
−N2雰囲気中、1000℃で2時間の熱処理を施し、
蛍光体1−2(本発明)を得た。得られた蛍光体1−2
の平均粒径は約0.88μm、極大励起波長322n
m、極大発光波長501nmであった。
【0063】(蛍光体1−3)蛍光体1−2の製造過程
で得た湿潤ゲルAを、密閉容器中、60℃で10時間熟
成させた。その後、撹拌を行っているエタノール(約3
00ml)中に、2cc/mimの添加速度で添加し、
ろ紙(Advantec 5A)を用いた濾過により分
取し、室温で乾燥した。乾燥ゲルは、2%H2−N2雰囲
気中、1000℃で2時間の熱処理を施し、蛍光体1−
3(本発明)を得た。得られた蛍光体1−3の平均粒径
は約0.65μm、極大励起波長320nm、極大発光
波長501nmであった。
【0064】(蛍光体1−4)蛍光体1−2の製造過程
で得た湿潤ゲルAを、密閉容器中、60℃で10時間熟
成させた。その後、撹拌を行っているエタノール(約3
00ml)中に、4cc/minの添加速度で添加し、
ろ紙(Advantec 5A)を用いた濾過により分
取し、室温で乾燥した。乾燥ゲルは、2%H2−N2雰囲
気中、1000℃で2時間の熱処理を施し、蛍光体1−
4(本発明)を得た。得られた蛍光体1−4の平均粒径
は約0.39μm、極大励起波長320m、極大発光波
長499nmであった。
【0065】(蛍光体1−5)蛍光体1−2の製造過程
で得た湿潤ゲルAを、密閉容器中、60℃で10時間熟
成させた。その後、撹拌を行っているエタノール(約3
00ml)中に、10cc/minの添加速度で添加
し、ろ紙(Advantec 5A)を用いた濾過によ
り分取し、室温で乾燥した。乾燥ゲルは、2%H2−N2
雰囲気中、1000℃で2時間の熱処理を施し、蛍光体
1−5(本発明)を得た。得られた蛍光体1−5の平均
粒径は約0.23μm、極大励起波長321nm、極大
発光波長501nmであった。
【0066】得られた蛍光体1−1〜1−5の10g
に、トルエン/エタノール=1/1の混合溶液(300
g)で溶解されたバインダー30gを加え、撹拌した
後、Wet膜厚が200μmとなるようにガラス上に塗
布した。得られた塗布済みガラスを100℃のオーブン
で4時間加熱乾燥して、蛍光膜1−1〜1−5を作成し
た。これら蛍光膜1−1〜1−5に波長147nmの紫
外線および405nmの近紫外線を照射し、発光強度を
測定した。得られた結果を、蛍光膜1−1の発光強度を
100とした相対強度で表1に示す。
【0067】
【表1】 表1の結果より、本発明の蛍光体を使用した蛍光膜は、
固相法で作成した比較例より紫外光(147nm)およ
び近紫外光(405nm)の両光源においても発光強度
が高いことがわかる。
【0068】実施例2 (蛍光体2−1)蛍光体1−2の製造過程で得た湿潤ゲ
ルAを、密閉容器中、60℃で10時間熟成させた。そ
の後、撹拌を行っているエタノール(約300ml)中
に、2cc/minの添加速度で等速添加し、ろ紙(A
dvantec 5A)を用いた濾過により分取し、室
温で乾燥した。乾燥ゲルは、2%H2−N2雰囲気中、1
000℃で2時間の熱処理を施し、蛍光体2−1(本発
明)を得た。得られた蛍光体2−1の平均粒径は約0.
65μm、粒径分布の変動係数は110%、極大励起波
長320nm、極大発光波長501nmであった。
【0069】(蛍光体2−2)蛍光体1−2の製造過程
で得た湿潤ゲルAを、密閉容器中、60℃で10時間熟
成させた。その後、撹拌を行っているエタノール(約3
00ml)中に、初期の添加速度が2cc/min、最
終の添加速度が4cc/minになるような添加速度で
関数添加し、ろ紙(Advantec 5A)を用いた
濾過により分取し、室温で乾燥した。乾燥ゲルは、2%
2−N2雰囲気中、1000℃で2時間の熱処理を施
し、蛍光体2−2(本発明)を得た。得られた蛍光体2
−2の平均粒径は約0.66μm、粒径分布の変動係数
は85%、極大励起波長320nm、極大発光波長50
1nmであった。
【0070】(蛍光体2−3)蛍光体1−2の製造過程
で得た湿潤ゲルAを、密閉容器中、60℃で10時間熟
成させた。その後、撹拌を行っているエタノール(約3
00ml)中に、初期の添加速度が2cc/min、最
終の添加速度が6cc/minになるような添加速度で
関数添加し、ろ紙(Advantec 5A)を用いた
濾過により分取し、室温で乾燥した。乾燥ゲルは、2%
2−N2雰囲気中、1000℃で2時間の熱処理を施
し、蛍光体2−3(本発明)を得た。得られた蛍光体2
−3の平均粒径は約0.62μm、粒径分布の変動係数
は42%、極大励起波長320nm、極大発光波長50
1nmであった。
【0071】(蛍光体2−4)蛍光体1−2の製造過程
で得た湿潤ゲルAを、密閉容器中、60℃で10時間熟
成させた。その後、撹拌を行っているエタノール(約3
00ml)中に、初期の添加速度が2cc/min、最
終の添加速度が8cc/minになるような添加速度で
関数添加し、ろ紙(Advantec 5A)を用いた
濾過により分取し、室温で乾燥した。乾燥ゲルは、2%
2−N2雰囲気中、1000℃で2時間の熱処理を施
し、蛍光体2−4(本発明)を得た。得られた蛍光体2
−4の平均粒径は約0.59μm、粒径分布の変動係数
は27%、極大励起波長320nm、極大発光波長50
1nmであった。
【0072】(蛍光体2−5)蛍光体1−2の製造過程
で得た湿潤ゲルAを、密閉容器中、60℃で10時間熟
成させた。その後、撹拌を行っているエタノール(約3
00ml)中に、初期の添加速度が10cc/min、
最終の添加速度が35cc/minになるような添加速
度で関数添加し、ろ紙(Advantec 5A)を用
いた濾過により分取し、室温で乾燥した。乾燥ゲルは、
2%H2−N2雰囲気中、1000℃で2時間の熱処理を
施し、蛍光体2−5(本発明)を得た。得られた蛍光体
2−5の平均粒径は約0.21μm、粒径分布の変動係
数は21%、極大励起波長321nm、極大発光波長5
01nmであった。
【0073】得られた蛍光体2−1〜2−5の10g
に、トルエン/エタノール=1/1の混合溶液(300
g)で溶解されたバインダー30gを加え、撹拌した
後、Wet膜厚が200μmとなるようにガラス上に塗
布した。得られた塗布済みガラスを100℃のオーブン
で4時間加熱乾燥して、蛍光膜2−1〜2−5を作成し
た。これら蛍光膜2−1〜2−5に波長147nmの紫
外線および405nmの近紫外線を照射し、発光強度を
測定した。得られた結果を、実施例1の蛍光膜1−1の
発光強度を100とした相対強度で表2に示す。
【0074】
【表2】 表2の結果より、本発明の蛍光体を使用した蛍光膜は、
固相法で作成した比較例より紫外光(147nm)およ
び近紫外光(405nm)の両光源においても発光強度
が高いことがわかる。
【0075】実施例3 <無機蛍光体含有シアンインクの調製>実施例1で作成
した蛍光体1−1を、シアンインク中にインク固形分濃
度の3重量%に相当する量添加・混合し、シアンインク
1−1を調製した。また、蛍光体1−1を1−2〜1−
4に変更した以外はシアンインク1−1と同様にしてシ
アンインク1−2〜1−4を調製した。
【0076】得られたシアンインク1−1〜1−4を用
い、下記の出力機器及び出力媒体を使用して画像を形成
した。 〈出力機器〉 カラーインクジェットプリンターBJF600(キャノ
ン製) 純正インク(BC−30、BC−31) 純正ドライバ 〈出力媒体〉 コニカフォトジェットペーパーPhotolike Q
P光沢紙・厚手
【0077】《評価》得られた画像について、蛍光体1
−1〜1−4を用いた場合にもたらされる色補正の効果
を、目視により評価した。また、蛍光体1−1〜1−4
を用いたことによりもたらされるL***空間でのシ
アン方向への移動度を測定し、評価した。得られた結果
を表3に示した。
【0078】
【表3】 表3から明らかなように、平均粒径が1.0μm以上の
無機蛍光体を含有するシアンインク1−1は、色補正の
効果はあるものの画像ムラが発生するが、平均粒径が
1.0μm以下の無機蛍光体を含有するシアンインク1
−2〜1−4は、画像ムラがなく、明るく鮮やかな発色
が得られる。
【0079】 実施例4 《実施サンプルの作成》 〈使用蛍光体〉 蛍光体A(本発明) Ba2SiO4:Eu 平均粒径0.3μm 比較蛍光体1 Ba2SiO4:Eu 平均粒径1.4μm 比較蛍光体2 化成オプトニクス KX−605A(Zn2SiO4:Mn ) 平均粒径3.2μm 比較蛍光体3 東芝蛍光体 SPD−439B(Zn2SiO4:Mn、A s) 平均粒径4.1μm
【0080】〈粉砕法による蛍光トナーの作製〉 (蛍光トナー1−1)ポリエステル樹脂100g、蛍光
体A8g、ポリプロピレン3gとを混合、練肉、粉砕、
分級し、平均粒径8.5μmの粉末を得た。更に、この
粉末に、粉末の1%のシリカ微粒子(平均粒径12n
m、疎水化度60)を加え、ヘンシェルミキサーで混合
し、蛍光トナー1−1を作製した。 (蛍光トナー1−2〜1−4)蛍光体Aに代え、比較蛍
光体1〜3を用いた以外は蛍光トナー1−1と同様にし
て蛍光トナー1−2、1−3、1−4を作製した。
【0081】〈粉砕法による色補正トナーの作製〉 (色補正トナー2−1)蛍光トナー1−1の作製におい
て、蛍光体Aと共に、蛍光体Aの33倍量のCyan顔
料1(C.I.Pigment Blue 15:3)
を用いた以外は蛍光トナー1−1と同様にして色補正ト
ナー2−1を作製した。 (色補正トナー2−2〜2−4)蛍光体Aに代え、比較
蛍光体1〜3を用いた以外は色補正トナー2−1と同様
にして色補正トナー2−2、2−3、2−4を作製し
た。
【0082】〈重合法による蛍光トナーの作製〉 (蛍光トナー3−1)蛍光体A20gを、ドデシル硫酸
ナトリウム5gを純水200ml中に溶解した溶液中に
添加し、超音波を付与しながら撹拌することにより分散
させた蛍光体の水分散液及び低分子量ポリプロピレン
(数平均分子量=3200)を界面活性剤により熱を加
えながら固形分濃度が30重量%となるように水中に乳
化させて低分子量ポリプロピレン乳化分散液を予め調製
した。上記蛍光体の水分散液に低分子量ポリプロピレン
乳化分散液60gを混合し、更に、スチレンモノマー2
20g、n−ブチルアクリレートモノマー40g、メタ
クリル酸モノマー12g及び連鎖移動剤としてt−ドデ
シルメルカプタン5.4g、脱気済み純水2000ml
を追加した後に、窒素気流下にて撹拌を行いながら70
℃にて3時間保持し乳化重合を行った。得られた蛍光体
含有樹脂微粒子の分散液1000mlに対して水酸化ナ
トリウムを加えてpH=7.0に調整した後に、2.7
mol%塩化カリウム水溶液を270ml添加し、さら
にイソプロピルアルコール160ml及びエチレンオキ
サイド部分の平均重合度が10であるポリオキシエチレ
ンオクチルフェニルエーテル9.0gを純水67mlに
溶解せしめて添加し、75℃に保持して6時間撹拌・反
応を行った。得られた反応液を濾過・水洗し、さらに乾
燥・解砕して蛍光粒子を得た。この蛍光粒子に、蛍光粒
子の1%のシリカ微粒子(平均粒径12nm、疎水化度
60)を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、蛍光トナ
ー3−1を作製した。
【0083】(蛍光トナー3−2〜3−4)蛍光体Aに
代え、比較蛍光体1〜3を用いた以外は蛍光トナー3−
1と同様にして蛍光トナー3−2、3−3、3−4を作
製した。
【0084】〈重合法による色補正トナーの作製〉 (色補正トナー4−1)蛍光トナー3−1の作製におい
て、蛍光体Aと共に、蛍光体Aの33倍量のCyan顔
料1(C.I.Pigment Blue 15:3)
を用いた以外は蛍光トナー3−1と同様にして色補正ト
ナー4−1を作製した。 (色補正トナー4−2〜4−4)蛍光体Aに代え、比較
蛍光体1〜3を用いた以外は色補正トナー4−1と同様
にして色補正トナー4−2、4−3、4−4を作製し
た。
【0085】〈キャリアの製造〉スチレン/メタクリレ
ート=4/6の共重合体の微粒子40g及び比重5.
0、重量平均径45μm、1000エルステッドの外部
磁場を印加したときの飽和磁化が62emu/gのCu
−Znフェライト粒子1960gを高速撹拌型混合機に
投入し、品温30℃で15分間混合した後、品温をお1
05℃に設定し、機械的に衝撃力を30分間繰り返し、
冷却しキャリアを作成した。
【0086】〈現像剤の作成〉上記キャリア214g
と、16gの蛍光トナー1−1〜1−4、3−1〜3−
4、色補正トナー2−1〜2−4、4−1〜4−4とを
V型混合機を用いて20分間混合し、現像剤を作成し
た。得られた現像剤を用いて以下の評価をした。
【0087】《評価》 〈蛍光トナー1−1〜1−4、3−1〜3−4〉蛍光ト
ナー1−1、3−1を用いて作成した現像剤をカラーレ
ーザープリンターKL−2010(コニカ株式会社製)
にのせて、コニカ普通紙コピー用ペーパー(中性紙)に
フォントサイズ44の文字をプリントしたところ、36
5nm〜430nmの励起光により、501nmの緑の
発光で読み取ることができた。その他の蛍光トナー1−
2〜1−4、3−2〜3−4について、同様にして評価
したところ、蛍光トナー1−2、3−2を用いた現像剤
ではやや現像されないところがあり、蛍光トナー1−
3、3−3及び1−4、3−4を用いた現像剤では蛍光
体を含んだ粒子と含まない粒子のむらが大きく、蛍光体
を含んだトナーの比重が大きすぎて、うまく現像されな
かった。
【0088】〈色補正トナー2−1〜2−4、4−1〜
4−4〉色補正トナー2−1、4−1を用いて作成した
現像剤をカラーレーザープリンターKL−2010(コ
ニカ株式会社製)にのせて、コニカ普通紙コピー用ペー
パー(中性紙)にフォントサイズ44の文字をプリント
したところ、3波長蛍光下で彩度の高いシアン色を読み
とることができた。その他の色補正トナー2−2〜2−
4、4−2〜4−4について、同様にして評価したとこ
ろ、色補正トナー2−2、4−2を用いた現像剤ではや
や現像されないところがあり、色補正トナー2−3、4
−3及び2−4、4−4を用いた現像剤では色補正され
たトナーとされないトナーのむらが生じ、さらに、1次
粒子である蛍光体が大きいため、蛍光体を含んだトナー
と、含まないトナーの比重が違いすぎてうまく現像され
なかった。色補正トナー2−1〜2−4、4−1〜4−
4について、目視評価の結果及びL***空間でのシ
アン方向への移動度を表4に示す。
【0089】
【表4】 表4から明らかなように、本発明のトナーは、明るく鮮
やかな発色及び画像を得ることができる。
【0090】実施例5 <蛍光体微粒子分散液の作成>実施例1で作成した蛍光
体1−1〜1−4を固形分濃度として3重量%となるよ
うにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5%水溶液
に混合し、その混合物を適度に撹拌して蛍光体固体微粒
子分散液10−1〜10−4を得た。得られた蛍光体固
体微粒子分散液10−1〜10−4について、下記によ
り分散安定性を評価した。
【0091】<分散安定性の評価>攪拌調製したあ蛍光
体固体微粒子分散物を200ccのビーカーに採取し、
採取直後、30分後、60分後にビーカー中の分散液の
上から5mmの部分の分散液をサンプリングし、その発
光強度を測定した。得られた測定値から、採取直後にサ
ンプリングして得られた分散液の発光強度を100%と
する30分後、60分後の発光強度を算出し、得られた
結果を表5に示す。
【0092】
【表5】 表5から明らかなように、本発明の蛍光体固体微粒子分
散液10−2〜10−4は、60分後でも最初の95%
以上の発光強度を有しているのに対し、比較の蛍光体固
体微粒子分散物10−1は76%しか有しておらず、経
時での沈降性がかなり劣ることがわかる。
【0093】実施例6 〈蛍光体サスペンジョンの作製〉実施例1及び2で作製
した蛍光体1−1、2−1、2−3と、CaOとBaO
とB23とCa227を主成分とする低融点ガラス
と、エチルセルロースと、酢酸ブチルとを、重量割合が
100:1:5:100になるよう秤量した。その後、
これらを容量1リットルのビーカーに投入した。ビーカ
ーに投入した溶液状の混合物を、金属製の薬さじを用い
て充分かき混ぜてエチルセルロースを完全に酢酸ブチル
に溶かし、蛍光体を含有する本発明にかかる蛍光体サス
ペンジョンを作製した。上記蛍光体サスペンジョン40
0mlをビーカーに入れ十分かき混ぜた後、直ちに、蛍
光体サスペンジョンの液面に垂直になるようにガラス基
板を投入し、ガラス基板のほぼ全面が蛍光体サスペンジ
ョンに浸るようにし、すぐさま、蛍光体サスペンジョン
の液面に垂直になる向きを保ったまま、ガラス基板を蛍
光体サスペンジョンの液面から引き上げ、ガラス基板に
蛍光体サスペンジョンを付着させた。その後、蛍光体サ
スペンジョンが付着したガラス基板を大気中に吊り下
げ、蛍光体サスペンジョンが含有する酢酸ブチルを自然
乾燥させた。蛍光膜の膜厚むらを極力低減するために、
ガラス基板を上下逆にして、上記と同様の作業を繰り返
した。
【0094】次いで、ガラス基板の蛍光体サスペンジョ
ンが含有する酢酸ブチルを十分揮発させた後、電気炉を
用いて大気中で600℃に加熱した。加熱によってエチ
ルセルロースが燃焼してガス蒸発するとともに、低融点
ガラスが融解して、蛍光ランプに適する粒径5μmだけ
のBa0.9Eu0.1MgAl1017ユーロピウム付活蛍光
体と極微量の低融点ガラス成分とからなる蛍光膜を有す
るガラス基板を作製した。蛍光膜に、波長147nmの
紫外線を照射して、発光した蛍光膜の中の直径3mmの
円内の平均輝度を輝度計で測定した。輝度の測定箇所は
10箇所として、その平均輝度と輝度のばらつきを表す
変動係数を算出した。得られた結果を表6に示す。
【0095】
【表6】 表6に示された結果は、本発明にかかる蛍光体を用いて
作製したPDP用蛍光パネルにおいて、輝度向上と輝度
のムラを低減できることを示している。
【0096】実施例7 実施例1及び2で作製した蛍光体1−1、2−1、2−
3を用いて、図1に示した構造を有するエレクトロルミ
ネッセンス装置を作成し、正弦波交流電圧(600H
z)を印加して輝度を測定した。得られた結果を表7に
示す。
【0097】
【表7】 表7の結果から、エレクトロルミネッセンス装置におい
て、本発明に係る蛍光体を用いることにより輝度の向上
ができることがわかる。
【0098】実施例8 実施例1及び2で作製した蛍光体1−1、2−1、2−
3を用いて蛍光体フィルムを作成した。該蛍光体フィル
ムに液晶を用いたシャッタを通して波長147nmの紫
外線を照射して、発光した蛍光フィルムの中の直径3m
mの円内の平均輝度を輝度計で測定した。得られた結果
を、蛍光体1−1を用いて作製した蛍光体フィルムの平
均輝度を100とする相対値で表8に示す。なお、表8
には蛍光体1−1、2−1、2−3の平均粒径及び蛍光
体2−1、2−3の粒径分布を示した。
【0099】
【表8】 表8の結果から、蛍光体2−1、2−3を用いて作製し
た蛍光体フィルムは優れた輝度を有しており、能動発光
液晶用蛍光体フィルムとして優れていることがわかる。
【0100】実施例9 RC原紙上に蛍光体Y23:Eu(励起波長254n
m、発光波長610nm)を含む塗料を用い筆で猫の絵
を描き、その上に蛍光体Ba2SiO4:Eu2+0. 1(ピ
ーク励起波長405nm、発光波長501nm)(実施
例1に記載の蛍光体1−1)を含む塗料を用い筆で犬の
絵を描いた。上記猫の絵と犬の絵を描いたRC原紙を、
254nm光源で照射した場合、赤い猫の絵が観察でき
た。また、365nm光源を照射した場合、緑の犬の絵
が観察できた。
【0101】実施例10 インクジェット用コート紙上に蛍光体Y23:Eu(励
起波長254nm、発光波長610nm、平均粒径0.
3μm)を含むインクジェット用蛍光体インクを用いて
猫の絵をインクジェット記録した。次いで、蛍光体Ba
2SiO4:Eu 2+ 0.1(ピーク励起波長405nm、発
光波長501nm)(実施例1に記載の蛍光体1−1)
を含インクジェット用蛍光体インクを用いて筆で犬の絵
をインクジェット記録した。上記猫の絵と犬の絵をイン
クジェット記録したインクジェット用コート紙を、25
4nm光源で照射した場合、赤い猫の絵が観察できた。
また、365nm光源を照射した場合、緑の犬の絵が観
察できた。
【0102】
【発明の効果】本発明の無機蛍光は、発光効率が高く、
優れた発光輝度を有している。また、インクジエットプ
リンター用インク、レーザープリンター用トナーは、優
れた色純度が得られ、輝きを有する画像を得ることがで
きる。本発明のインクジエットプリンター用インク、レ
ーザープリンター用トナーは、発光むらがなく、発光効
率が高く、優れた発光輝度を有している。本発明の画像
表示方法によれば、2以上の異なる画像を表示すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマディスプレイの1例を説明する説明図
である。
【図2】エレクトロルミネッセンス装置の1例を説明す
る説明図である。
【図3】能動発光液晶装置の1例を説明する説明図であ
る。
【図4】Ba2SiO4:Eu2+ 0.1の合成フローを示す
図である。
【符号の説明】
1:背面基板 2:隔壁 3:データ電極 4:蛍光層 5:保護層 6:透明誘電体層 7:バス電極 8:透明電極 9:前面基板 11:ガラス基板 12:金属電極 13:絶縁膜 14:UV発光EL膜 15:絶縁膜 16:透明電極 17:蛍光体 31:ガラス基板 32:ブラックマトリックス 33、34、35:蛍光体 36:保護膜 37:液晶シャッター 38:保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 11/78 CPB C09K 11/78 CPB 4J039 G03G 9/08 368 G03G 9/08 368 5C040 G09F 9/30 365 G09F 9/30 365Z 5C094 9/313 9/313 Z 5C096 13/20 13/20 D H01J 11/02 H01J 11/02 B H05B 33/14 H05B 33/14 Z // G02F 1/13357 G02F 1/1335 530 (72)発明者 大原 徳子 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 福井 俊巳 京都市下京区中堂寺南町17 株式会社関西 新技術研究所内 (72)発明者 羽山 秀和 京都市下京区中堂寺南町17 株式会社関西 新技術研究所内 (72)発明者 渕上 智子 京都市下京区中堂寺南町17 株式会社関西 新技術研究所内 Fターム(参考) 2H005 AA06 CB10 EA05 2H086 BA01 BA59 BA60 2H091 FA41Z LA15 LA30 3K007 AB02 DA05 DC00 EA02 EB00 4H001 CA01 CA02 XA08 XA14 XA39 XA56 YA63 4J039 BA06 BA13 BA18 BA19 BA21 BA30 BA31 BA32 BA39 BC07 BC59 CA06 CA07 EA15 EA16 EA20 EA28 GA24 5C040 GG09 5C094 AA10 BA29 BA31 BA32 BA43 CA19 CA24 DA14 DA15 EA05 EB02 FB12 FB15 5C096 AA02 BA04 CA03 CC02 CC36 EA03 (54)【発明の名称】 無機蛍光体、無機蛍光体分散物並びにインクジエットプリンター用インク、レーザープリンター 用トナー、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンス装置、能動発光液晶装置及び画像 表示方法

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径1.0μm以下の粒子が重量で全粒
    子の30%以上を占めることを特徴とする無機蛍光体。
  2. 【請求項2】 粒径0.8μm以下の粒子が重量で全粒
    子の30%以上を占めることを特徴とする無機蛍光体。
  3. 【請求項3】 粒径分布の変動係数が100%以下であ
    ることを特徴とする無機蛍光体。
  4. 【請求項4】 平均粒径1.0μm以下の無機蛍光体を
    含むことを特徴とする無機蛍光体分散物。
  5. 【請求項5】 無機蛍光体を含むことを特徴とするイン
    クジエットプリンター用インク。
  6. 【請求項6】 無機蛍光体を含むことを特徴とするレー
    ザープリンター用トナー。
  7. 【請求項7】 発光体として、平均粒径1.0μm以下
    である無機蛍光体が用いられていること特徴とするプラ
    ズマディスプレイ。
  8. 【請求項8】 発光体として、平均粒径1.0μm以下
    である無機蛍光体が用いられていること特徴とするエレ
    クトロルミネッセンス装置。
  9. 【請求項9】 発光体として、平均粒径1.0μm以下
    である無機蛍光体が用いられていること特徴とする能動
    発光液晶装置。
  10. 【請求項10】 励起波長が異なる2以上の蛍光体をそ
    れぞれ用いて同一の場所に描いた画像を、励起光を切り
    替えて照射することによって、同一の場所で2種以上の
    表示を可能にした画像表示方法であって、各蛍光体とし
    て、各蛍光体の励起波長での輝度を100としたとき、
    他の蛍光体の励起波長での輝度が20以下である蛍光体
    を用いたことを特徴とする画像表示方法。
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