JP2002003065A - シート処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の排出コロと従動コロとによりシートを
圧接してシート積載部に仕分け排紙する際に、シフト移
動する時間を短縮することができるシート処理装置及び
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 シートＰを圧接挟持して装置外部に排出
する排出コロ４及び排出従動コロ５と、排出コロ４と排
出従動５をシートＰ搬送方向と直行する方向に移動させ
るシフト手段と、排出されるシートＰを積載するシート
積載部７と を有するシート処理装置２において、排出
コロ４と排出従動コロ５をシフトさせる際、シートＰを
挟持している場合は、排出従動コロ５を排出コロ４に圧
接し、シートＰを挟持していない場合は、排出従動コロ
５の圧接を解除するシート処理装置２及びこのシート処
理装置２を備える画像形成装置１である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シートを排出する
際にシートを丁合い又は仕分けするシート処理装置に関
する。さらに、このシート処理装置を備える複写機、フ
ァクシミリ、プリンタ等の電子写真方式による画像形成
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電
子写真方式による画像形成装置では、感光体表面に形成
される静電潜像を現像装置の現像剤で顕像化し、この顕
像化されるトナー像を記録紙上に転写・定着して画像形
成装置外部に排出している。この排出される記録紙は、
会議用資料や種々の部署に配布する等のために、丁合い
又は仕分けが必要な場合がある。このために、従来、丁
合い等のために多数のトレイを備えるソーターが用いら
れていた。しかし、トレイが移動するソーターであって
も同様であるが、各トレイに記録紙を搬送しなければな
らず、搬送経路や搬送のためのコロ等を設けなければな
らず、構造が複雑化し、かつ装置が大型化するなどの問
題がある。

【０００３】そのために、一つのトレイで記録紙を、丁
合い又は仕分けをする装置等が提案されている。例え
ば、特公平６−５１５４７号公報では、搬送された用紙
を、一対の排紙コロで挟持した状態で、該一対の排紙コ
ロを搬送方向と直交する方向にシフト移動させ、シフト
前の搬送中央位置に対して右側又は左側に振り分けるも
のであり、この動作によりシート積載部に排出される用
紙を第１のグループと第２のグループとに仕分けする用
紙仕分け装置が提案されている。また、特開平７−２９
１５０５号公報では、共通軸に嵌合された軸に垂直な面
に関して相互に対称をなす円錐台形状を有するコロと、
これらのローラを加圧する加圧部材とを有し、さらに、
スラスト方向に移動させる手段を有することで、記録紙
を容易に仕分ける装置が提案されている。また、特開平
１１−３３４９７９号公報では、用紙排出部の出口近傍
に位置し、用紙の下面側をガイドする補助ローラとこの
補助ローラを進退移動させ、用紙と摺接又は離間させる
ローラ駆動部を備えることで、用紙を印刷データごとに
前後の異なる位置に排出する仕分け機能付きプリンタが
提案されていろ。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記に提案さ
れている特公平６−５１５４７号公報の用紙仕分け装置
では、シフト移動した一対の排出コロ及び従動コロは、
次のシートをシフトさせるために、又元の位置に戻る必
要があるために、シートとシートの間隔（紙間）時間が
シフト移動に要する時間より短く設定されているような
高速のシート処理装置には対応できないことになる。ま
た、特開平７−２９１５０５号公報の仕分け装置では、
用紙の左右でかかる力が異なるために、用紙の斜行が生
じやすいという問題点がある。また、特開平１１−３３
４９７９号公報の仕分け機能付きプリンタでは、用紙の
種類によって強度が異なるために、排出位置が異なると
いう問題点がある。

【０００５】そこで、本発明は、一対の排出コロと従動
コロとによりシートを圧接してシート積載部に仕分け排
紙する際に、シフト移動する時間を短縮することができ
るシート処理装置を提供することを目的とする。また、
このシート処理装置を備えることにより、小型化、低コ
ストで丁合い、仕分けができる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に記載の発明は、 シートを圧接挟持して
装置外部に排出する排出コロ及び従動コロと、 排出コ
ロと従動コロをシート搬送方向と直行する方向に移動さ
せるシフト手段と、 排出されるシートを仕分けて積載
するシート積載部と を有するシート処理装置におい
て、 シートを挟持している排出コロと従動コロを、従
動コロを排出コロに圧接したままシフトさせる シート
処理装置である。請求項２に記載の発明は、 請求項１
に記載のシート処理装置において、 排出コロと従動コ
ロをシフトさせる際、 シートを挟持している場合は、
従動コロを排出コロに圧接し、 シートを挟持していな
い場合は、従動コロの圧接を解除する シート処理装置
である。請求項３に記載の発明は、 請求項１又は２に
記載のシート処理装置において、排出コロと従動コロの
シフトと圧接を、 同時に動作させる シート処理装置
である。請求項４に記載の発明は、 請求項１ないし３
に記載のシート処理装置において、 排出コロと従動コ
ロのシフトと圧接を同時に動作させるカムを有する シ
ート処理装置である。請求項５に記載の発明は、 表面
に静電潜像を形成する像担持体と、 この静電潜像を可
視化する現像装置と、 可視化された像を記録紙に転写
する転写装置と、 記録紙上の像を定着する定着装置と
を備える画像形成装置において、請求項１ないし４に
記載のシート処理装置を備える 画像形成装置である。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明の一実施形
態であるシート処理装置２を示す断面図である。図２
は、本発明のシート処理装置２により丁合いされ排出さ
れたシートＰを示す概略図である。図３は、本発明のシ
ート処理装置２の動作の流れを示すフローチャートであ
る。画像形成装置１で処理されるシートＰは、搬送経路
に沿って搬送下流側に設置されるシート処理装置２に送
られる。シート処理装置２では、まずシートＰを受け入
れる前に、搬送されてくるシートＰをシート積載部７の
上の右側あるいは左側のどちらかに仕分けするか、画像
形成装置１からの信号を受信しておき、その命令に従っ
て、一対の排出コロ４と排出従動コロ５をホーム位置に
移動させておく。例えば、シートＰをシート積載部７の
右側に排出する場合、排出コロ４及び排出従動コロ５の
ホーム位置は左側になる。また、この上記一対の排出コ
ロ４と排出従動コロ５を移動させる機構としては、その
両端部に支持部材９０を設け、さらにリンク部材９１、
カム９２を連結させ、このカム９２を回転させる図示し
ないシフトモータを設けている。

【０００８】図４は、本発明のシート処理装置２による
シートＰの排出を説明するための図である。シートＰ
は、シート処理装置２の入口に設けてある一対の入口搬
送コロ３に挟持され搬送経路に沿って搬送下流側に送ら
れ、さらに排出部の一対の排出コロ４と排出従動コロ５
とに挟持される。

【０００９】その後、入口に設けてある、図示しない入
口センサの出力状態により、このシートＰの後端が搬送
コロ４を抜けたタイミングで、つまりシートＰの挟持手
段が一対の排出コロ４と排出従動コロ５のみになった状
態で、一対の排出コロ４及び排出従動コロ５を搬送方向
と直交する方向（右側又は左側）にシフト移動させる。
このシフト動作により、圧接挟持されているシートＰも
共にシフトされ、さらに排出コロ４の搬送によってシー
ト積載部７上に排出されることになる。さらに、シート
Ｐを排出した後、次のシートＰがさらに搬送されてくる
場合は、前動作と同様に、一対の排出コロ４と排出従動
コロ５をホーム位置に戻す必要があるために、シートＰ
が完全に排出されてからシフトモータを回転させる。シ
ートＰが完全に排出されたか否かについては、例えば、
シートＰの後端が入口センサを抜けてからプログラムに
よりタイマーカウントを行い、あるいは設定時間が経過
したことにより判断することができる。上記一連の動作
により、シフトする方向（右側又は左側）を制御するこ
とにより、シート積載部７上で右側に積載されるシート
Ｐと左側に積載されるシートＰに仕分けられることにな
る。

【００１０】図５は、本発明のシート処理装置２を説明
するための正面図である。図６は、本発明のシート処理
装置２を説明するための斜視図である。ここで、排出従
動コロ５の軸と接触するカム９２が卵形の形状をしてい
るため、カム９２の停止位置によって排出コロ４と排出
従動コロ５との接触を制御できるようになっている。こ
のような機構により、例えば、シートＰを右側に仕分け
る場合、シフトモータを駆動し、カム９２が右回転して
いるときは、排出コロ４と排出従動コロ５とは圧接させ
ることになるので、ここではカム９２の形状によりカム
９２の回転中心と排出従動コロ５の軸までの距離が短く
なるようにしてある、シートＰを挟持した状態でシフト
動作が行われる。

【００１１】シートＰの排出が終了した後にシフトモー
タを元の位置に戻すために、さらにシフトモータを駆動
しカム９２を右回転させる。このとき、カム９２の回転
中心と排出従動コロ５の軸との距離が圧接時よりも大き
くなるので、排出従動コロ５の軸が下側に押され、よっ
て排出従動コロ５と排出コロ４との圧接が解除されるこ
とになる。上記機構であれば、シートＰを左側に仕分け
る場合には、カム９２を左回転になるようにシフトモー
タを駆動することで、排出コロ４と排出従動コロ５とを
圧接させることができ、戻るときには圧接を解除するこ
とができる。さらに、シフト動作を同時に行う。

【００１２】さらに、画像形成装置１は、少なくと、不
動部材である装置本体に回転可能に軸承された像担持体
としての感光体と、この感光体の周囲には、帯電装置、
露光装置、現像装置、転写装置、記録紙を搬送する搬送
装置、クリーニング装置などが配置されている。画像形
成装置１の所定の場所に載置された原稿はその画像情報
が露光装置４を構成する読取装置によって走査された
後、この読取装置から信号に変換された画像情報が画像
形成装置１のＣＰＵを経由して露光装置に送られる。読
取装置では、原稿の画像情報を読み取り、電気的な画像
信号に変換される。この読取装置で得られた画像信号強
度レベルを基にして画像処理部で処理が行われて画像デ
ータが得られる。感光体は回転駆動される過程でその表
面が帯電装置で一様に帯電され、この帯電した表面部分
へ露光装置で画像データが光信号に変換されて原稿画像
に対応したレーザ光として照射されることにより光書き
込みが行われて静電潜像が形成される。次に、キャリア
とトナーとからなる二成分現像剤が収容されている現像
装置が、現像剤を現像ローラの表面に担持して感光体に
対向する現像領域に搬送し、感光体上に形成されている
静電潜像に転移させ顕像化する。給紙装置から、画像形
成装置１の制御部からの信号により感光体上の顕像化さ
れたトナー像と同期するようなタイミングで、転写装置
に搬送する。転写装置では、感光体上のトナー像をシー
トＰに転写させ、定着装置に搬送して、転写ローラの熱
と圧力によりトナー像をシートＰ上に固定する。トナー
像が固定されたシートＰは、次に画像形成装置１の外部
にシート処理装置２を経由して排出される。

【０００１３】このときに、読取装置に多数枚の原稿を
自動的に給紙する自動給紙装置を配置し、それぞれの原
稿を複数枚必要とする場合に、上述したシート処理装置
２を配置することで、それぞれの原稿を丁合いして、シ
ート積載部７に排紙する。また、大容量の記憶装置を画
像形成装置１本体内に配置することで、多数枚の原稿情
報を記憶させることで、多数部の仕分けした原稿を得る
ことができる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート処
理装置では、シートを排出ローラと従動ローラで挟持し
ているときに圧接させながら、シートを搬送すること
で、シートを搬送品質を損なうことなく搬送することが
できる。また、本発明のシート処理装置では、シートを
挟持せずにシフト動作を行う際、排出従動コロ５を排出
コロ４に圧接せずにシフトすることができるので、シフ
ト時間よりもシートとシートとの間隔（紙間）時間の方
が短く設定されているような高速のシート処理装置にお
いても、シートの搬送品質を損なう事なく、丁合い等を
することができる。また、本発明のシート処理装置で
は、排出ローラと従動ローラによる圧接とシフトを、カ
ムによる簡単な構造で、同時に行うことができる。ま
た、本発明の画像形成装置では、本体装置を大型化する
ことのなく、低コストで、多数枚の原稿から、丁合いし
た複数枚のシート、又は仕分けした多数部のシートを得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態であるシート処理装置を示
す断面図である。

【図２】本発明のシート処理装置により丁合いされ排出
されたシートを示す概略図である。

【図３】本発明のシート処理装置の動作の流れを示すフ
ローチャートである。

【図４】本発明のシート処理装置によるシートの排出を
説明するための図である。

【図５】本発明のシート処理装置を説明するための正面
図である。

【図６】本発明のシート処理装置を説明するための斜視
図である。

【符号の説明】

１ 画像形成装置 ２ シート処理装置 ３ 入口搬送コロ ４ 排出コロ ５ 排出従動コロ ７ シート積載部 ９０ 支持部材 ９１ リンク部材 ９２ カム Ｐ シート

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートを圧接挟持して装置外部に排出す
   る排出コロ及び従動コロと、 排出コロと従動コロをシート搬送方向と直行する方向に
   移動させるシフト手段と、 排出されるシートを仕分けて積載するシート積載部と
   を有するシート処理装置において、 シートを挟持している排出コロと従動コロを、従動コロ
   を排出コロに圧接したままシフトさせることを特徴とす
   るシート処理装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のシート処理装置におい
   て、 排出コロと従動コロをシフトさせる際、 シートを挟持している場合は、従動コロを排出コロに圧
   接し、 シートを挟持していない場合は、従動コロの圧接を解除
   することを特徴とするシート処理装置。
3. 【請求項３】 請求項１又は２に記載のシート処理装置
   において、 排出コロと従動コロのシフトと圧接を、 同時に動作させることを特徴とするシート処理装置。
4. 【請求項４】 請求項１ないし３に記載のシート処理装
   置において、 排出コロと従動コロのシフトと圧接を同時に動作させる
   カムを有することを特徴とするシート処理装置。
5. 【請求項５】 表面に静電潜像を形成する像担持体と、 この静電潜像を可視化する現像装置と、 可視化された像を記録紙に転写する転写装置と、 記録紙上の像を定着する定着装置と を備える画像形成
   装置において、 請求項１ないし４に記載のシート処理装置を備えること
   を特徴とする画像形成装置。