JP2002002301A - 挟み込み防止機構 - Google Patents

挟み込み防止機構

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JP2002002301A
JP2002002301A JP2000183851A JP2000183851A JP2002002301A JP 2002002301 A JP2002002301 A JP 2002002301A JP 2000183851 A JP2000183851 A JP 2000183851A JP 2000183851 A JP2000183851 A JP 2000183851A JP 2002002301 A JP2002002301 A JP 2002002301A
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Japan
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roof
finger
hand
rigid
distance
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JP2000183851A
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Yasuhiro Kawasaki
泰宏 川崎
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Takada Kogyo KK
Original Assignee
Takada Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手や指が挟み込まれそうな状態になったことを
その人に早期に気付かせることのできる挟み込み防止装
置を提供する。 【解決手段】剛性部材311の端部313またはその近
傍から挟み込みの相手方となる他方の剛性部材321の
側に向けて軟性部材312aを突出させる。また軟性部
材312aの突出量を、軟性部材の先端と相手方の部材
322との間隔が所定の危険距離になってから軟性部材
側の剛性部材313と相手方の剛性部材321との間隔
が危険距離に縮まるまでの猶予時間が、軟性部材の先端
に人の指または手が接触してからその人が自身の手また
は指を引き抜くことのできる所定の引き抜き可能時間よ
りも長くなるように設定した。これにより軟性部材が手
や指を挟み込みはじめてから、剛性部材が挟み込みはじ
めるまでの間に、手や指を引き抜くことが十分可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の剛性部材同
士の間隔が人の指を挟み込む可能性のある所定の危険距
離以下に変化し得る装置に設ける挟み込み防止機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、ハードルーフオープン
カーでは、通常、ルーフが、屋根本体を成すフロントル
ーフ部とリヤウィンドウおよびその枠部分を成すリヤル
ーフ部とから成る折り畳み式になっており、オープン状
態ではこのルーフを折り畳んでトランクルームに収容し
てある。ルーフをクローズする際には、トランク用の駆
動装置によって、トランクリッドを電動で開き、折り畳
んであったルーフをルーフ用の駆動装置によって電動で
伸展させて車体のルーフ部とリヤウィンドウ部とを形成
し、最後にトランクリッドを電動で閉じるという動作が
行われる。
【0003】図15は、従来から使用されているルーフ
がクローズした状態におけるフロントルーフ部1510
とリヤルーフ部1520とが当接する部分の近傍を示し
ている。図15に示すように、フロントルーフ部151
0を構成する外板1511の後縁部1512と、リヤル
ーフ部1520の前縁部1522とが当接したクローズ
状態で、フロント側内装トリム1530の後端とリヤ側
内装トリム1540の前端との間には、僅かのクリアラ
ンスが残るように設定されている。このクリアランス
は、組み立て精度等の関係で、内装トリム同士がクロー
ズ状態で突き当たり折れ曲がるような事態を防止するた
めに設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】オープン状態から折畳
式のルーフを伸展させてクローズ状態にするとき、フロ
ントルーフ部1510の後縁部1512とリヤルーフ部
1520の前縁部1522とが次第に接近する。通常、
ルーフの開閉は、運転席等に設けたスイッチ操作に基づ
いて電動で行われるので、人が座席に座ったままの状態
でルーフの開閉が行われる。このため、ルーフをオープ
ン状態からクローズ状態に変えている途中で、座席に座
っている乗員が上方に手を伸ばすと、その手や指が伸展
動作中のフロントルーフ部1510の後縁部1512と
リヤルーフ部1520の前縁部1522との隙間に入り
込む可能性がある。
【0005】図16は、従来のルーフをオープン状態か
らクローズ状態に移行する途中でフロントルーフ部15
10の後縁部1512とリヤルーフ部1520の前縁部
1522との隙間に手や指を差し込んだ状態を示してい
る。このように手や指を差し込んだ状態のままでフロン
トルーフ部1510の後縁部1512とリヤルーフ部1
520の前縁部1522との隙間がさらに狭くなると、
内装トリムが手や指に接触したあとすぐに、フロントル
ーフ部1510を構成する外板1511の後縁部151
2とリヤルーフ部1520の前縁部1522とが手や指
に接触することになる。したがって、内装トリムの接触
により手や指が挟み込まれそうになっていることに人が
気付いても、その直後に剛性の高い外板1511の後縁
部1512による挟み込みが始まるので、挟み込みに気
付いてから手や指を引き抜くための時間を十分に確保す
ることができなかった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
しかつより高い安全性への限りなき要求に応えてなされ
たもので、手や指が挟み込まれそうな状態になったこと
をその人に早期に気付かせることのできる挟み込み防止
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]複数の剛性部材(311、321)同士の間隔が
人の指を挟み込む可能性のある所定の危険距離以下に変
化し得る装置に設ける挟み込み防止機構において、前記
剛性部材(311)のうち他の剛性部材(321)との
間隔が前記危険距離以下になり得る部分またはその近傍
から前記他の剛性部材(321)の側に向けて前記剛性
部材(311、321)より剛性の低い軟性部材(31
2a)を突出させて設け、前記軟性部材(312a)の
突出量を、前記軟性部材(312a)の先端と相手方の
部材(322)との間隔が前記危険距離になってから前
記軟性部材(312a)側の剛性部材(311)と相手
方の剛性部材(321)との間隔が前記危険距離に縮ま
るまでの猶予時間が、前記軟性部材(312a)の先端
に人の指または手が接触してからその人が自身の手また
は指を引き抜くことのできる所定の引き抜き可能時間よ
りも長くなるように設定したことを特徴とする挟み込み
防止機構。
【0008】[2]前記軟性部材(312a)を、相手
方の部材(322)と接近した際にその先端部が前記相
手方の部材(322)の側方へ逃げるように設定したこ
とを特徴とする[1]に記載の挟み込み防止機構。
【0009】[3]前記軟性部材(312a)を、相手
方の部材(322)と接近した際にその先端部が前記相
手方の部材(322)の側方であって人の手や指が近づ
いてくる側へ逃げるように設定したことを特徴とする
[1]に記載の挟み込み防止機構。
【0010】[4]前記剛性部材(311、321)
は、自動車に搭載する折畳式屋根(30)を構成するも
のであり、前記軟性部材(312a)は、前記折畳式屋
根(30)の内装トリム(312、312a)であるこ
とを特徴とする[1]、[2]または[3]に記載の挟
み込み防止機構。
【0011】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。剛性部材(311、321)同士の間
に手や指が入っている場合には、剛性部材(311、3
21)同士の間隔がある程度狭くなると、剛性部材(3
11)の端部から他方の剛性部材(321)の側に向け
て突出している軟性部材(312a)が、まず、人の手
や指に触れる。ここで、軟性部材(312a)の先端と
相手方の部材(322)との間隔が危険距離になってか
ら当該軟性部材(312a)側の剛性部材(311)と
相手方の剛性部材(321)との間隔が危険距離に縮ま
るまでの猶予時間が、軟性部材(312a)の先端に人
の指または手が接触してからその人が自身の手または指
を引き抜くことのできる所定の引き抜き可能時間よりも
長くなるように軟性部材(312a)の突出量を設定し
てある。
【0012】その結果、軟性部材(312a)が人の手
や指に触れてから、剛性部材(311、321)同士が
危険距離に近づくまでの間に、手や指を自身で引き抜く
ことが十分可能になり、挟み込みに対する安全性を高め
ることができる。
【0013】また軟性部材(312a)を、相手方の部
材(322)と接近した際にその先端部が相手方の部材
(322)の側方に逃げるように設定したものでは、軟
性部材(312a)の突出量を大きくしても、軟性部材
(312a)が相手方の部材(322)に衝突すること
がなく、軟性部材(312a)の変形等を避けることが
できる。さらに軟性部材(312a)の先端が、相手方
の部材(322)の側方であって手や指の到来してくる
側へ逃げるように設定したものでは、剛性部材(31
1、321)が厚い場合であっても、それらの隙間に手
や指を少し挿入しただけ、軟性部材(312a)がその
手や指に接触し得るので、より高い安全性を確保するこ
とができる。
【0014】なお、剛性部材(311、321)が、自
動車に搭載する折畳式屋根(30)を構成するものであ
る場合には、当該折畳式屋根(30)の内装トリム(3
12、312a)を軟性部材(312a)として用いれ
ば、内装の美観を損ねることなく、挟み込みの防止機能
を付加することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。各図は、本発明の一実施の
形態を示している。このうち、図2は、本発明にかかる
挟み込み防止機構を適用した折畳式の屋根を有する車両
の側面図、図3はこの車両の後部側面図、図4はこの車
両の前部側面図である。
【0016】図2〜図4に示すように、車体10の後部
には、トランクルーム11および、そのトランクルーム
11を開閉するためのトランクリッドである後部扉20
が設けられている。後部扉20は、トランクリッド開閉
駆動装置40によって、後縁24を略中心にして前縁2
3を跳ね上げた前開き状態に駆動される。また後述する
リフト機構47によって、前縁23を略中心にして後縁
24を跳ね上げた後ろ開き状態に駆動される。トランク
リッド開閉駆動装置40等の詳細な構成は後述する。
【0017】車体10の天井を形成するルーフ30は、
フロントルーフ31とリヤルーフ32とに二分割されて
いる。ルーフ30は、ルーフ駆動装置50によって、フ
ロントルーフ31とリヤルーフ32とが伸展して天井を
形成するクローズ状態と、折り畳まれて天井を開きトラ
ンクルーム11内に収容されるオープン状態とに駆動さ
れるものである。
【0018】図5は後部扉が前開き状態であり、ルーフ
が折り畳み途中の状態である側面図、図6は後部扉の閉
じ状態であり、ルーフが完全に折り畳まれた状態である
側面図である。
【0019】図2〜図6に示すように、ルーフ30をオ
ープン状態にする際には、フロントルーフ31の前部を
車体10側に拘束するためのロック手段80および、フ
ロントルーフ31とリヤルーフ32との連結部のロック
手段90は、拘束解除状態にそれぞれなっており、フロ
ントルーフ31とリヤルーフ32とは折り畳み可能にな
っている。また、後部扉20は、折り畳まれたルーフ3
0を受け入れるべく前開き状態になっている。フロント
ルーフ31とリヤルーフ32との連結部は、フロントル
ーフ31の後部のベース部材33に、リヤルーフ32の
前部のヒンジ部材34が回転可能にピン結合して成る。
【0020】図10は、ルーフ駆動装置50の部分拡大
斜視図である。図2〜図6および図10に示すように、
車体10のキャビンの後方には円管状フレーム12が車
幅方向に架設されている。円管状フレーム12の両端部
にはそれぞれ、ルーフ駆動装置50の本体51が支持さ
れている。本体51は、前ベース部材511および後ベ
ース部材512から成る。
【0021】前ベース部材511には、ヒンジ部材56
により、バランスアーム57の基端部が揺動可能に枢支
され、バランスアーム57の先端部がベース部材33に
回転可能に連結されている。また、後ベース部材512
には、動力となる電動機52および、減速機53が装着
されている。電動機52は制御手段100を介して電源
(車載バッテリ)に接続されている。円管状フレーム1
2の両端部に配置された一対のルーフ駆動装置50を制
御する制御手段100の回路については後述する。
【0022】減速機53の出力ギア54には、その回転
中心を揺動中心とする駆動アーム55が固設されてい
る。駆動アーム55は、その先端部がリヤルーフ32の
後端部に固結されている。それにより、フロントルーフ
31、リヤルーフ32(駆動アーム55を含む)、バラ
ンスアーム57および車体10により、4節回転連鎖が
形成されている。
【0023】図7は後部扉の後ろ開き状態の側面図、図
8は車両用後部扉の開閉装置の斜視図、図9は開閉装置
の部分拡大斜視図である。
【0024】図7〜図9に示すように、後部扉20を車
体10側に支持するための一対の支持アーム41が、ト
ランクルーム11内の両側にそれぞれ配されている。一
対の支持アーム41は、略Z形状に形成されている。
【0025】一対の支持アーム41は後部が下方に大き
く曲げられ、その後端部41bが後方にそれぞれ延ばさ
れ、パイプ部材411により連結されている。パイプ部
材411は左右一対のヒンジ412を介して車体10に
枢着されている。したがって、ヒンジ412を中心にし
て支持アーム41の前端部41aおよび後部扉20の前
縁23が一体となって跳ね上がると、後部扉20が閉じ
状態から前開き状態になる。
【0026】トランクリッド開閉駆動装置40は、後部
扉20の前縁23を跳ね上げるべく、支持アーム41を
駆動するものである。トランクリッド開閉駆動装置40
の本体40aには、電動機42および、減速機43が装
着されている。減速機43の出力ギアであるセクタギア
44には、出力リンク45が一体的に結合されている。
出力リンク45の先端部は、連結リンク46を介して支
持アーム41に連結されている。
【0027】図7〜図9に示すように、各支持アーム4
1の中間部41cから前端部41aは、後部扉20の内
面に沿って前方へ延ばされている。各支持アーム41の
前端部41aは、後部扉20の前縁23の近傍まで延ば
されている。
【0028】支持アーム41の前端部41aと後部扉2
0の前縁23との間の隙間には、後ろ開きの際に後部扉
20を持ち上げるためのリフト機構47が介在してい
る。リフト機構47は、7節のリンク機構であり、第1
リンク471、第2リンク472、第3リンク473お
よび第4リンク474を有している。
【0029】第1リンク471および第3リンク473
の各下端部が支持アーム41の前端部41aに枢着さ
れ、第1リンク471の上端部は第2リンク472の下
端部に連結され、第3リンク473の上端部は第4リン
ク474の下端部に連結されている。第3リンク473
および第4リンク474の各上端部は、ヒンジ部材26
を介して後部扉20のインナーパネル22(図示省略)
に連結されている。
【0030】第2リンク472にガススプリング48の
シリンダが連結される一方、後部扉20のインナーパネ
ル22にガススプリング48の出力ロッド481が連結
されている。
【0031】支持アーム41の前端部41aには、矩形
状の孔を有するストライカ413が形成されている。車
体10側には、支持アーム41のストライカ413に係
合することにより、リフト機構47を介して後部扉20
の前縁23をストライカ413側に拘束して跳ね上げ不
能にするロック手段60が設けられている。ロック手段
60は、電気式のアンロックアクチュエータ67(図1
3参照)により、電動で解除可能になっている。
【0032】一方、一対の支持アーム41の後端部41
bを繋ぐパイプ部材411の中央部にはストライカ41
4が固設され、ストライカ414に係合することによ
り、後部扉20の後縁24をストライカ414側に拘束
して跳ね上げ不能にするロック手段70が設けられてい
る。
【0033】図11はロック手段60の平面図である。
なお、ロック手段70は、ロック手段60の構成とほぼ
同じ構成をしており、以下、ロック手段60を代表して
説明する。
【0034】図11に示すように、ロック手段60のベ
ース部材61には、ラッチ部材62が揺動可能に支持さ
れるとともに、ロッキングプレート63が回動可能に支
持されている。コイルばね64は、ラッチ部材62をス
トライカ413に係合する方向に付勢するとともに、ロ
ッキングプレート63をラッチ部材62に係止する方向
に付勢する。ロッキングプレート63は、ラッチ部材6
2に係止して、ラッチ部材62をストライカ413に係
合した状態に拘束する。また、付勢力に抗してロッキン
グプレート63をラッチ部材62から外す方向に回動す
るためのリリースレバー65が設けられている。
【0035】図7〜図9に示すように、支持アーム41
の前端部41aと後端部41bとの間の中間部41cに
は、折曲部415が形成されている。支持アーム41は
トランクルーム11内にあって、その折曲部415の部
位のみが他の部位より大きく外側へ張り出していて折れ
易く、後面衝突時等の衝撃を積極的に吸収するようにな
っている。
【0036】図8および図9に示すように、ストッパ手
段416は、一対の支持アーム41の前端部41a同士
を連結するロッド部材である。後部扉20側のヒンジ部
材26には、前端縁の一部を後方に切り込んで成る被当
接部255が形成されている。ストッパ手段416に
は、ヒンジ部材26の被当接部255に前方から対向す
る位置を通過する当接部417が形成されている。スト
ッパ手段416は、支持アーム41側でなく、後部扉2
0の前縁23に対応する車体10側に設けてもよい。
【0037】図12は、クローズ状態におけるフロント
ルーフ31の後端部とリヤルーフ32の前端部との当接
箇所近傍を示している。フロントルーフ31は、フロン
ト側外板311の内側(車両の室内側)にフロント側内
装トリム312を取り付けた構成を成している。同様に
リヤルーフ32は、リヤ外板321の内側にリヤ側内装
トリム322を取り付けた構成になっている。フロント
側内装トリム312は、フロント側外板311のトリム
側端部よりもさらに後方に突出した突出部312aを備
えている。またリヤルーフ32には、フロントルーフ3
1の後端部313と当接する部分にゴム等からなる弾性
部材325が取り付けてある。
【0038】突出部312aは、フロント側外板311
の後端部313とリヤルーフ32の前端部323とが当
接するクローズ状態において、リヤ側内装トリム322
よりも室内側でリヤ側内装トリム322と所定量オーバ
ーラップするようになっている。なお、突出部312a
が本発明にかかる挟み込み防止機構の主要部を成し、フ
ロント側外板311およびリヤ外板321が剛性部材に
相当し、突出部312aが軟性部材に相当する。
【0039】図13は、トランクリッド開閉駆動装置4
0およびルーフ駆動装置50の制御手段100を示して
いる。図13に示すように制御手段100は、各種の演
算処理等を実行するCPU(中央処理装置)と、プログ
ラムや固定的データを記憶したROM(読み出し専用メ
モリ)と作業用の記憶領域等に用いるRAM(ランダム
・アクセス・メモリ)等を収めたマイコン110を中核
とするものである。
【0040】このマイコン110には、トランクリッド
開閉駆動装置40の有する電動機42、ルーフ駆動装置
50の有する電動機52がリレー回路を介して接続され
ている。トランクリッド開閉駆動装置40およびルーフ
駆動装置50はそれぞれ左右1対存在するので、電動機
42、電動機52もそれぞれ右用と左用とが用意されて
いる。さらにマイコン110には、ロック手段60のロ
ック状態を解除するアンロックアクチュエータ67がリ
レー回路を介して接続さされている。アンロックアクチ
ュエータ67も左用と右用の一対が用意されている。電
動機42、電動機52、アンロックアクチュエータ67
は、それぞれリレー回路を介して、電源としての車載バ
ッテリに接続されている。
【0041】またマイコン110には、後部扉20が全
閉位置にあることを検出する後部扉全閉位置検出スイッ
チ121と、後部扉20が全開位置にあることを検出す
る後部扉全開位置検出スイッチ122が接続されてい
る。さらにマイコン110には、ルーフ30が全閉位置
(クローズ状態)にあることを検知するルーフ全閉位置
検出スイッチ123と、ルーフ30が全開位置(オープ
ン状態)にあることを検知するルーフ全開位置検出スイ
ッチ124が接続されている。
【0042】さらにマイコン110には、ルーフ30の
開閉操作を行うためのルーフ操作スイッチ141が接続
されている。ルーフ操作スイッチ141は、共通接点を
第1接点に接続する状態と、共通接点を第2接点に接続
する状態と、共通接点を第1第2のいずれの接点にも接
続しない中立の状態とを選択できるものである。第1接
点はルーフをオープンするためのスイッチとして、第2
接点はルーフをクローズするためのスイッチとして使用
される。
【0043】このほかマイコン110には、イグニッシ
ョンキー、トランクリッドが後ろ開きで開いているか否
かを検出するトランクリッド閉確認スイッチ125、ト
ランスミッションがどのシフトポジションにあるかを検
出するインヒビター150、トランスミッションがリバ
ースの位置にあることを検出するリバーススイッチ15
1、トランスミッションがニュートラルの位置にあるこ
とを検出するニュートラルスイッチ152、トランスミ
ッションがリバース位置にあることを表示するリバース
ランプ161、トランクリッドが後ろ開きで開いた際に
点灯するトランクルームランプ162等が接続されてい
る。
【0044】次に、後部扉20を後ろ開きで手動開閉す
る場合について説明する。図2に示すように、後部扉2
0の全閉状態およびルーフ30のクローズ状態におい
て、後部扉20を後ろ開きするには、単にロック手段7
0をストライカ414から外して拘束解除状態にして、
後部扉20を後ろ開き可能にすればよい。後部扉20を
後ろ開きしていくと、ガススプリング48の付勢力によ
ってリフト機構47の第1リンク471〜第4リンク4
74がそれぞれ起立し、後部扉20が持ち上げられ、や
がて、後部扉20の後縁24が跳ね上がって後ろ開き状
態になる(図7参照)。
【0045】後部扉20を後ろ開き状態から全閉状態に
するには、ガススプリング48の付勢力に抗して、リフ
ト機構47の第1リンク471〜第4リンク474を倒
伏させて、後部扉20の後縁24を下げて、ロック手段
70をストライカ414に係合し、後部扉20の後縁2
4をストライカ414側に拘束して後ろ開き不能にす
る。
【0046】次に、ルーフ30を電動で開閉する際の動
作について説明する。ルーフ30をクローズ状態からオ
ープン状態にするには、図13に示したルーフ操作スイ
ッチ141のオープン側をオンにし続ける。ルーフ操作
スイッチ141がオンにされたことを検知したマイコン
110は、まずアンロックアクチュエータ67へ数秒間
通電し、ロック手段60をストライカ413から外し
て、後部扉20を前開き可能な状態にする。マイコン1
10は、アンロックアクチュエータ67への通電と同時
に、所定のリレー回路に通電し、トランクリッド開閉駆
動装置40の電動機42を正転させる。
【0047】トランクリッド開閉駆動装置40の電動機
42が正転すると、電動機42の回転力が減速機43〜
セクタギア44〜出力リンク45〜連結リンク46の順
番に支持アーム41へ伝わり、支持アーム41がヒンジ
412を中心にして揺動する。それにより、支持アーム
41の前端部41aにリフト機構47を介して支持され
た後部扉20の前縁23が、跳ね上がって前開きする。
そして、後部扉20が完全に前開き状態になったことが
後部扉全開位置検出スイッチ122によって検出される
と、その検出信号を受けたマイコン110は、先のリレ
ー回路への通電を中止して、電動機42の回転を停止さ
せる。これで、まず、後部扉20が後ろ開きした状態に
なる。
【0048】次に、マイコン110は、ロック手段8
0,90を拘束解除状態にする。なお、これらの解除も
アンロックアクチュエータ67により電動で行われる。
ルーフ操作スイッチ141のオープン側が継続して押下
されるていることを条件に、マイコン110は、他のリ
レー回路に通電し、ルーフ駆動装置50の電動機52を
正転させる。このままルーフ操作スイッチ141のオー
プン側を押し続けることで電動機52が正転し続ける。
【0049】電動機52が正転すると、電動機52の回
転力が減速機53〜出力ギア54の順に駆動アーム55
に伝わり、駆動アーム55が回動し、リヤルーフ32の
後端部を引き込む。それにより、ヒンジ部材34がベー
ス部材33を引き込み、バランスアーム57が後方へ揺
動する。それにより、図5に示すように、ルーフ30が
フロントルーフ31とリヤルーフ32とに折り畳まれな
がら後方へ移動する。
【0050】さらに、電動機52を正転し続けると、ル
ーフ30が完全に折り畳まれた状態になり、トランクル
ーム11に収容される。そして、ルーフ30が完全に収
容状態になったことがルーフ全開位置検出スイッチ12
4によって検出されると、その検出信号がマイコン11
0に送られる。これを受けたマイコン110は、先のリ
レー回路への通電を中止し、ルーフ駆動装置50の有す
る電動機52の回転を停止させる。この時点で、後部扉
20が開きかつルーフ30がトランクルームに格納され
た状態になる。
【0051】さらにルーフ操作スイッチ141のオープ
ン側を押し続けると、マイコン110は、所定のリレー
回路に通電して、今度は、トランクリッド開閉駆動装置
40の電動機42を逆転駆動する。それにより、支持ア
ーム41がヒンジ412を中心にして下方に揺動し、さ
らに、電動機42が逆転すると、支持アーム41のスト
ライカ413がロック手段60のラッチ部材62に係合
し、ロッキングプレート63がラッチ部材62を係合状
態に拘束し、後部扉20が図6に示すように、全閉状態
に拘束される。
【0052】前後して、後部扉全閉位置検出スイッチ1
21によって後部扉20が全閉したことが検出される
と、この信号を受けたマイコン110は、先のリレー回
路への通電を中止し、電動機42の駆動を停止させる。
このように、ルーフ操作スイッチ141のオープン側を
押下し続けることで、後部扉20を開き、全開後にルー
フ30を折りたみ、その後、後部扉20を閉じるという
一連の動作が自動的に遂行される。
【0053】図6に示すオープン状態において、ルーフ
30をクローズ状態にする場合には、操作者はルーフ操
作スイッチ141のクローズ側を単に押下し続ければよ
い。これにより、前述のオープン動作とは、逆の順番で
各部が作動して一連のクローズ動作が行われる。すなわ
ち、まずアンロックアクチュエータ67を所定時間通電
してロック手段60を拘束解除状態にするとともに、ト
ランクリッド開閉駆動装置40の電動機42を正転させ
て、後部扉20を前開き状態にする。
【0054】後部扉20が前開き状態になったことが後
部扉全開位置検出スイッチ122によって検知される
と、その旨の検出信号を受けたマイコンが電動機42を
停止させ、続いて、ルーフ駆動装置50の電動機52を
逆転駆動する。
【0055】それにより、駆動アーム55がリヤルーフ
32の後端部を押し上げるようになり、ヒンジ部材34
がベース部材33を前方へ押し込み、バランスアーム5
7が前方へ揺動し、フロントルーフ31とリヤルーフ3
2とが折り畳み状態から徐々に伸展しつつ、前方へ移動
し、フロントルーフ31とリヤルーフ32とが完全に伸
展して、天井を形成するようになると、前後して、ロッ
ク手段80,90が拘束状態になる。
【0056】ルーフ全閉位置検出スイッチ123の検出
信号および、図示省略したロック検出スイッチの検出信
号がマイコン110に送られると、所定のリレー回路へ
の通電を中止し、ルーフ駆動装置50の電動機52の回
転が停止する。
【0057】電動機52の回転が停止すると同時に、マ
イコン110は、トランクリッド開閉駆動装置40の電
動機42を逆転駆動する。それにより、支持アーム41
がヒンジ412を中心にして下方に揺動し、さらに、電
動機42が逆転すると、支持アーム41のストライカ4
13がロック手段60のラッチ部材62に係合し、ロッ
キングプレート63がラッチ部材62を係合状態に拘束
し、後部扉20が図6に示すように、全閉状態に拘束さ
れる。前後して、後部扉全閉位置検出スイッチ121か
らの検出信号がマイコン110に送られ、これを受けた
マイコン110は、電動機42の回転を停止させる。な
お、ロック手段60、80、90はそれぞれ手動で開閉
可能にも構成されている。
【0058】次に、本発明にかかる挟み込み防止機構の
作用について説明する。図12に示すように、ルーフ3
0のクローズ状態では、フロント側内装トリム312の
突出部312aがリヤ側内装トリム322とオーバーラ
ップするようになっている。このため、図1に示すよう
に、フロントルーフ31とリヤルーフ32とがある程度
接近したとき、フロント側外板311の後端部313と
リヤルーフ32の前端部323との間隔よりもフロント
側内装トリム312の突出部312aとリヤルーフ32
の先端(この例ではリヤ側内装トリム322の先端部)
との間隔の方が狭くなる。その結果、フロントルーフ3
1とリヤルーフ32との隙間に手や指が差し込まれてい
ると、まずフロント側内装トリム312の突出部312
aやリヤ側内装トリム322の先端が手や指に接触する
ことになる。
【0059】これにより、手や指にフロント側内装トリ
ム312の突出部312aが接触してから、フロント側
外板311の後端部313とリヤルーフ32の前端部3
21とで手や指が挟み込まれるまでの間の時間を従来よ
りも長く確保することができ、この間に手や指を引き抜
くことが十分可能になる。
【0060】図14は、ルーフ30をクローズする際に
次第に接近する各部の間隔の変化を示している。縦軸
は、対向するもの同士の間隔距離を、横軸は、クローズ
動作を開始してからの経過時間を示している。図中の実
線1401は、図15および図16に示した従来タイプ
のものにおけるトリム部品同士の間隔距離の時間に対す
る変化を示している。
【0061】実線1402は、図15、図16に示した
従来タイプおよび図1および図12に示した本実施の形
態にかかるルーフの双方おける、剛性の高い金属部品同
士の間隔距離の時間に対する変化を示している。実線1
403は、図1、図12に示した本実施の形態にかかる
ルーフにおけるトリム部品同士の間隔距離の時間に対す
る変化を示している。また図中の斜線を施した領域は、
指や手を挟む可能性のある危険ゾーン1410を示して
いる。
【0062】実線1402に示すように、剛性の高い金
属部品同士の間隔が危険ゾーン1410に入るのは、時
刻T1(クローズ動作開始後約18秒経過時)であり、
クローズ動作の完了は時刻T2(約20秒経過時)であ
る。すなわち、図1に示したフロント側外板311の後
端部313とリヤルーフ32の前端部側金属部分321
との間隔が危険ゾーン1410に入る距離まで減少する
のが時刻T1である。
【0063】図15等に示した従来タイプのものでは、
トリム部品同士の間隔が危険ゾーン1410に入るのは
時刻T3(略19秒経過時)になる。したがって、従来
タイプの場合、トリム部品に挟まれる前に金属部品に挟
まれてしまう。
【0064】これに対して本実施の形態にかかるルーフ
の場合、フロント側内装トリム312に挟み込み防止機
構としての突出部312aを設けあるので、トリム部品
同士の間隔が危険ゾーン1410に入るのは、時刻T4
(略16秒経過時)になる。すなわち、フロント側内装
トリム312の突出部312aの先端とリヤ側内装トリ
ム322の先端との間隔が危険ゾーン1410に入る距
離まで近づくのが時刻T4である。
【0065】このため、突出部312aとその相手方と
の間に指や手が挟み込まれたことに気付いてから金属部
品に挟まれるまでの猶予時間は、(時刻T1−時刻T
4)であって、図14のAで示す領域に相当し、略2秒
である。したがって、トリム部品に手や指が挟まれ始め
たことにその人が気付いてから8秒の間にその手や指を
引き抜けばよく、十分な時間的余裕がある。
【0066】時刻T2にはルーフは、完全クローズ状態
にあり、フロントルーフ31の金属部分313とリヤル
ーフ32の金属部分321とがほぼ接触した状態にあ
る。なお図14では、メタル部品同士の距離を示す実線
1402は、図1に示すようにリヤルーフ32の前端に
設けた弾性部品325を含めた距離に対応している。
【0067】また実線1403が示すように、本実施の
形態にかかるルーフでは、時刻T2の時点でトリム部品
同士の間隔がマイナス5ミリ(図14中のBで示す部
分)になっている。これは、突出部312aとリヤ側内
装トリム322とのオーバーラップしろに相当する。一
方、従来のものでは内装トリム同士にクリアランスを設
けてあるので、クローズ動作完了時でも、内装トリム同
士の間にクリアランス分(図14中のC)の隙間が残っ
ている。
【0068】また、フロント側内装トリム312および
突出部312aは、剛性部材であるフロント側外板31
1等よりも人が手や指を近づけてくる居住空間の側に存
在する。このため、手や指が居住空間側からこの隙間に
少しだけ差し込まれた場合でも、突出部312aが手や
指に接触するので、挟み込みの危険を早期に察知するこ
とができる。
【0069】さらにまた、突出部312aをリヤ側内装
トリム322の端部正面から居住空間側へわずかずらし
て逃がしたので、突出部312aがリヤ側内装トリム3
22に衝突して互いが曲がってしまうようなことが起こ
らない。さらに内装トリム同士がオーバーラップしてい
るので、従来のように内装トリム同士の間に隙間が生じ
る場合に比べて、美観が向上する。なお、クリアランス
がないために、万が一、内装トリム同士の間に指などが
挟み込まれたとしても、剛性の高いフロント側外板31
1とリヤ外板321との間に挟まれた場合に比べて怪我
の度合いが軽く済む。
【0070】以上説明した実施の形態では、自動車のフ
ロントルーフ31とリヤルーフ32との当接部に本発明
にかかる挟み込み防止機構(312a)を設けたが、本
発明はこれに限定されず、剛性部材によって手や指を挟
み込む可能性のある部分や装置に対し広く適用すること
ができる。ただし、軟性部材の突出量との関係で、剛性
部材の移動速度が比較的ゆっくりしていることが望まし
い。
【0071】また、手や指を挟み込む剛性部材にある程
度の厚みがある場合であって、手や指が剛性部材の厚み
方向の双方から差し込まれる可能性のあるときは、剛性
部材の両側から相手方の部材に向けて軟性部材を突出さ
せるように構成してもよい。
【0072】
【発明の効果】本発明に係る挟み込み防止機構によれ
ば、剛性部材の端部またはその近傍から挟み込みの相手
方となる他方の剛性部材の側に向けて軟性部材を突出さ
せることで、軟性部材が手や指を挟み込みはじめてか
ら、剛性部材が挟み込みはじめるまでの時間を長くし、
その間に手や指を引き抜くことができるようにした。こ
れにより、剛性部材に手や指が挟み込まれる可能性が低
くなり、安全性を高めることができる。また万が一、軟
性部材に挟まれたとしても、当該部材は、剛性部材に比
べてその剛性が低いので、大怪我に至ることはない。
【0073】また軟性部材を、相手方の部材と接近した
際にその先端部が相手方の部材の側方に逃げるように設
定したものでは、軟性部材の突出量を大きくしても、軟
性部材が相手方の部材に衝突することがなく、軟性部材
の変形等を避けることができる。さらに軟性部材の先端
が、相手方の部材の側方であって手や指の到来してくる
側へ逃げるように設定したものでは、剛性部材が厚い場
合、それらの隙間に手や指を少し入れただけでも、軟性
部材がその手や指に接触し得るので、より高い安全性を
確保することができる。
【0074】なお、剛性部材が、自動車に搭載する折畳
式屋根を構成するものである場合には、当該折畳式屋根
の内装トリムを軟性部材として用いれば、内装の美観を
損ねることなく、挟み込みの防止機能を付加することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機構
を取り付けた折畳式ルーフのクローズ直前における連結
部近傍を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機構
を適用した折畳式のルーフを有する車両の側面図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機構
を適用した折畳式のルーフを有する車両の後部の側面図
である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機構
を適用した折畳式のルーフを有する車両の前部の側面図
である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機構
を適用した折畳式のルーフを有する車両の後部扉の前開
き状態を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機構
を適用した折畳式のルーフを有する車両の後部扉の閉じ
状態を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機構
を適用した折畳式のルーフを有する車両の後部扉の後ろ
開き状態を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機構
を適用した折畳式のルーフを有する車両の後部扉の開閉
装置を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機構
を適用した折畳式のルーフを有する車両の後部扉の開閉
装置を示す部分拡大斜視図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機
構を適用した折畳式のルーフを有する車両に設けたルー
フ駆動装置を示す部分拡大斜視図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機
構を適用した折畳式のルーフを有する車両の有する後部
扉のロック手段を示す平面図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機
構を取り付けた折畳式ルーフのクローズ状態における連
結部近傍を示す断面図である。
【図13】ルーフを駆動するための制御手段を示す回路
図である。
【図14】本発明の一実施の形態に係る挟み込み防止機
構を取り付けた折畳式ルーフをクローズする際に各部の
間隔と経過時間との関係を示す説明図である。
【図15】従来から使用されている折畳式ルーフのクロ
ーズ状態における連結部近傍を示す断面図である。
【図16】従来から使用されている折畳式ルーフのクロ
ーズ直前における連結部近傍を示す断面図である。
【符号の説明】
10…車体 11…トランクルーム 12…円管状フレーム 20…後部扉 22…インナーパネル 23…前縁 24…後縁 25…中間部 26…ヒンジ部材 27…アウターパネル 30…ルーフ 31…フロントルーフ 32…リヤルーフ 33…ベース部材 34…ヒンジ部材 40…トランクリッド開閉駆動装置 40a…本体 41…支持アーム 41a…前端部 41b…後端部 41c…中間部 42…電動機 43…減速機 44…セクタギア 45…出力リンク 46…連結リンク 47…リフト機構 48…ガススプリング 50…ルーフ駆動装置 51…本体 52…電動機 53…減速機 54…出力ギア 55…駆動アーム 56…ヒンジ部材 57…バランスアーム 60…ロック手段 61…ベース部材 62…ラッチ部材 63…ロッキングプレート 64…コイルばね 65…リリースレバー 67…アンロックアクチュエータ 70…ロック手段 80…ロック手段 90…ロック手段 100…制御手段 110…マイコン 121…後部扉全閉位置検出スイッチ 122…後部扉全開位置検出スイッチ 123…ルーフ全閉位置検出スイッチ 124…ルーフ全開位置検出スイッチ 125…トランクリッド閉確認スイッチ 130…フュージブルリンク 132…ヒューズ 141…ルーフ操作スイッチ 150…インヒビター 151…リバーススイッチ 152…ニュートラルスイッチ 161…リバースランプ 162…トランクルームランプ 225…脆弱部 255…被当接部 311…フロント側外板 312…フロント側内装トリム 312a…突出部 313…後端部 321…リヤ外板 322…リヤ側内装トリム 321…前端部 325…弾性部材 411…パイプ部材 412…ヒンジ 413…ストライカ 414…ストライカ 415…折曲部 416…ストッパ手段 417…当接部 471…第1リンク 472…第2リンク 473…第3リンク 474…第4リンク 481…出力ロッド 511…前ベース部材 512…後ベース部材 1410…危険ゾーン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の剛性部材同士の間隔が人の指を挟み
    込む可能性のある所定の危険距離以下に変化し得る装置
    に設ける挟み込み防止機構において、 前記剛性部材のうち他の剛性部材との間隔が前記危険距
    離以下になり得る部分またはその近傍から前記他の剛性
    部材の側に向けて前記剛性部材より剛性の低い軟性部材
    を突出させて設け、 前記軟性部材の突出量を、前記軟性部材の先端と相手方
    の部材との間隔が前記危険距離になってから前記軟性部
    材側の剛性部材と相手方の剛性部材との間隔が前記危険
    距離に縮まるまでの猶予時間が、前記軟性部材の先端に
    人の指または手が接触してからその人が自身の手または
    指を引き抜くことのできる所定の引き抜き可能時間より
    も長くなるように設定したことを特徴とする挟み込み防
    止機構。
  2. 【請求項2】前記軟性部材を、相手方の部材と接近した
    際にその先端部が前記相手方の部材の側方へ逃げるよう
    に設定したことを特徴とする請求項1に記載の挟み込み
    防止機構。
  3. 【請求項3】前記軟性部材を、相手方の部材と接近した
    際にその先端部が前記相手方の部材の側方であって人の
    手や指が近づいてくる側へ逃げるように設定したことを
    特徴とする請求項1に記載の挟み込み防止機構。
  4. 【請求項4】前記剛性部材は、自動車に搭載する折畳式
    屋根を構成するものであり、 前記軟性部材は、前記折畳式屋根の内装トリムであるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3に記載の挟み込み
    防止機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010030377A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Aisin Seiki Co Ltd パネル移動装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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